この文章は私のブログに書いたものです
現在私が取り掛かっているのがイスラム研究である。まだそれほどの本を読んでいるわけではないのだが、ここに一冊の本を読み始めた。題名は「イスラム銀行とイスラム金融」(バーレーン中央銀行著)PHP研究所
その中で発刊に寄せてという前書きに2009年7月 財団法人 国際通貨研究所 理事長 行天豊雄氏が書いている。
イスラムでは実物に結びつかない金融、レバレッジの高い金融はその原理からありえない。現世での利益追求は積極的に肯定されるが、共同体の利益を害する利益の極大化は禁じられている。実物のヘッジから離れた空売り(注)、から買い(注)は賭博の一種として禁じられる。個人が得た利益は社会に積極的に還元されることが推奨される。
こういった原則は、神への恐れと現世のみならず来世の幸福を願うイスラムの宗教原理が金融に生きていることから生じている。神のみが左右するべき時間を利用した金利の授受が許されないこと、リスクを借り手と必ず共有する損益のシェアリング原則などは何れも宗教原則から直接もたらされている。
西欧の金融においても同様な原則が生きていた時代があった。
後略
ここにはイスラム金融とは宗教を利用し人間の個人的な欲望を制限した中で経済を動かしていくことの重要性が読み取れる。
私は貨幣が持つ交換機能と保存機能の分離を今まで書いてきたが、それは宗教的な意味合いではなく、あくまでも科学性に基づいたものである。
人間が科学的理論的に貨幣を理解するならば宗教の世話になる必要は無いといえる。逆に言えばイスラム金融とは貨幣が持つ保存機能に気がついたゆえにその制限を宗教性に頼ったのではないかとも考えている。
これから徐々にではあるがイスラム金融のあり方と、政教分離がなぜ必要なのかを書いていきたい。
注釈 空売り http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1392698.html
空売りとは「これから株価が下がる」と思った時に仕掛けるもので、株価が下がったら買い戻しでその差が利益です。
具体例で言えば、4815JDCの株価が昨日の昼に26万で、そこで「空売り」して本日18万で買い戻せばその差額8万が利益です。
期日は制度信用の取り決めから6ヶ月以内と定められています。
ただし「空売り」の恐ろしいとこは、下がると思っていた株がストップ高を付けるくらい勢い付くと買いに対して売りが少ない状態ですので買い戻しが出来ず、そんな時には売った価格より高い価格で買わなければならなくなります。それが続くと底なし状態ですから「空売り」の初心者はよっぽど注意深く取引することです。
なお、株は出来たら現物がおすすめですよ♪
空買い=空買いとは、空売りの反対で、証券会社から資金を借りて値上がりが予想される株を買い、上がった時点で売却するものです。
http://kininaru12.xrea.jp/kabusikiyougo/category3/entry23.html