39. ももん爺 2011年3月21日 14:50:09: QnfuyB5RKZq9U : a7Miav3dIw
一つの仮定 であるが、
菅もある程度の知識があることを認めると、菅は原子炉を放棄することを主張し、原子力からの電力に群がる官僚の利権と対立し、東電も官僚に諭されて、無謀と思
われても原子炉の再生に執念を燃やしたと考える。
菅は、16日の朝、東電へ出かけて行き、3時間をかけて東電を説得、その内容は原子炉の再生案を放棄すべきだ、というものだったとしたら、その点だけで見るなら菅の判断は正しかったかも知れないのである。
そして菅の判断は官僚の抵抗によって阻まれ、それなら自衛隊、消防を含めえての今の対応へ進んだ可能性がある。そこには菅の妥協があったとする考え方である。
日本の原子力政策の先細りを回避する策が見えないいま、プルサーマルに賭ける官僚の執念は相当なものであろう。アメリカも、この日本の計画が成功すると、自国のエネルギー政策の無策を問われかねないのである。
そんな事情が、わが国のエネルギー政策の賭けへ向かわせている背景にある。
いま、放水をし、電源の復帰に命を賭けている現場の方々の尊い志は胸に迫るが、こんな無謀な行動は私には理解できない。その中から見えてくるのは、以上で述べた仮定である。
でも、あるいは逆のケースも考えられる。東電が福島第一の4機を放棄する考えを示したとき、菅が反対して再生せよ、と命令したケースである。
いずれにしても、この点がクリアにならないと、今回の原子炉事故の経過は分からないであろう。