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ロッキード事件と同じことが起きている
2010/01/23(土)
チャーチ委員会には、リベラル派のチャーチ議員だけではなく、ロックフェラー家の縁戚につながるパーシー議員がいた。そのパーシー議員が角栄逮捕につながる資料を日本側に手渡す決断をした。角栄だけが逮捕されて、軍用機にまつわる疑獄はうやむやになり、当初疑惑の渦中にいた、中曽根氏はやがて首相になった。しかも、その中曽根氏は1953年にハーバード大学のセミナー以来、キッシンジャー博士の薫陶を受けて育てられてきた政治家だった。
この事実をパズルのように組み合わせることで見えてくるものは何か。アメリカのロックフェラーの勢力が、日本のカウンターパートであった中曽根康弘氏の政治生命延命のために、捜査の矛先を角栄だけに集中させるというシナリオに従って、日本の検察に捜査協力を行ったということであろう。だから、これはアメリカが角栄を潰すことのみを目的に事件を仕掛けたという単純な陰謀説とはちがう。たしかにそれも一つの目的ではあるが、別の目的も存在した。
ロッキード事件を利用して、ついでに角栄を潰しておくことは、ロックフェラー家の代表するアメリカ財界の太平洋戦略に好都合であるし、角栄だけを検察がロッキード事件で捕まえることは中曽根氏にとっては協力な政敵が一人消えることになる。しかも、ロックフェラー代理人のキッシンジャー氏と中曽根氏はハーバード大学のセミナー以来の交友関係でもある。中曽根氏が捕まって、児玉などに対するアメリカの対日工作、自民党結成の闇が明らかになることは、アメリカの対日戦略にとって不都合極まりない。
以上の理由から、ロッキード事件は「中曽根抜き・角栄のみ」で決着することになった。まさにそれぞれの関係者たちが合理的に選択した結果、ロッキード事件は幕を下ろしたのである。この政治的な決着には、多かれ少なかれ、あの当時の政治家、マスコミ関係者、官僚たちが関与していたに違いない。だから、彼らは今でも必死になって、陰謀を否定しているのだろうと私は思っている。
その上、田中角栄の行った日中国交回復、それに続く資源外交は、アメリカの想定しない方向に日本が離れていくのではないかとキッシンジャーに疑いを持たせた。冒頭に紹介したキッシンジャーの「ジャップ」発言はそのような不信感の表れだった。
(最高支配層だけが知っている日本の真実 中田安彦 P342-344)
ロッキード事件と同じことが起きているんですねぇ。
検察のバックに米国がついているので、
狙われたらおしまいです・・・・。
【参考】
「経世会(旧田中派)」VS「清和会」
(田中派)田中角栄 逮捕 ロッキード事件(←東京地検特捜部)
(経世会)竹下登 失脚 リクルート事件(←東京地検特捜部)
(経世会)金丸信失脚逮捕 佐川急便献金・脱税(←東京地検特捜部&国税)
(経世会)中村喜四郎 逮捕 ゼネコン汚職 (←東京地検特捜部)
(経世会)小渕恵三 (急死)(←ミステリー)
(経世会)鈴木宗男 逮捕 斡旋収賄 (←東京地検特捜部)
(経世会)橋本龍太郎 議員辞職 日歯連贈賄事件(←東京地検特捜部)
(経世会)小沢一郎 西松不正献金事件 (←東京地検特捜部)
(経世会)二階俊博 西松不正献金事件 (←東京地検特捜部)
(清和会)岸信介 安泰
(清和会) 佐藤栄作 安泰 *
(清和会)福田赳夫 安泰
(中曽根派)中曽根康弘 安泰 *
(清和会)森 喜朗 安泰
(清和会)三塚 博 安泰
(清和会)塩川正十郎 安泰
(清和会)小泉純一郎 安泰 *
(民間) 竹中平蔵 安泰 *
(清和会)尾身幸次 安泰
(清和会) 安部晋太郎 安泰 *
(清和会) 福田康夫 安泰 *
(麻生派) 麻生太郎 安泰 *
(清和会) 中川秀直 安泰 *
(清和会) 町村 信孝 安泰 *