115. 命を大切に思う者[114] lr2C8JHlkNiCyY52gqSO0g 2017年12月20日 23:03:35 : ROcYmOLaKE : cum9ySKD6uM[55]
>>113.
> > 物凄く大雑把な言い方をすると、
> > 臨界状態のとき、
> > 10000個の核分裂が誘発してる核分裂の個数が
> > 10101個以下だったら「遅発臨界」、
> > 10102個以上だったら「即発臨界」
> > と、連鎖が拡大して行く速さで、場合分けしてるだけなんですよ。
>
> >「遅発臨界」と「即発臨界」の定義は、
> >「即発中性子だけだと1倍未満か、だけで1倍以上か」ですが、
> >定義をそのまま書くとイメージしづらいと思って、
> >「ただの場合わけだ」とわかるように、まず上のような大雑把な説明をしました。
>
> 上の文章自体が何か、はっきりしません。遅発臨界は遅発中性子によって発生する臨界
> であり、即発臨界は即発中性子によって発生する臨界のことではないですか?
違います。
遅発臨界と即発臨界は、同じ現象です。
1つの現象を、連鎖が拡大して行く速さで場合分けして、呼び分けてるだけです。
遅発臨界か即発臨界かに関係なく、
臨界は常に、
即発中性子による誘発と、
遅発中性子による誘発の、両方が入り乱れて連鎖して行きます。
100000個の核分裂が100100個の核分裂を誘発している場合を例に、図で説明すると
□□□□□□□→→→→→→→→→→→遅発中性子→
□□□□□□/□□□□□□□□□□□□□□□□□\
100000個分裂⇒‥‥⇒109944個分裂⇒⇒即発中性子⇒⇒109954個分裂⇒‥‥⇒120888個
□□□□□□□□□□□□□□□□\□□□□□□□□□□□□□□□□□/
□□□□□□□□□□□□□□□□□→遅発中性子→→→→→→→→→→→
[注] □は空白だと思ってください。本当に空白を書くと位置がずれて図が崩れるから□を書いてる。
109944個分裂すると、
109944×2.5 = 274860個の中性子が放出され、そのうち、
109944×1.001 = 110054個中性子が他の原子核に当たりますが、
内訳で言うと、
108953個の即発中性子が核分裂してから0.0001秒後に当たり、
__1101個の遅発中性子が核分裂してから0.1___秒後に当たります。
つまり、
「109944個分裂」のすぐ右(0.0001秒後)は「109954個分裂」ですが、
109944個分裂が、遅発中性子によって、109954個分裂を誘発することはないのです。
その代わり、ずっと昔の起きた
100000個分裂が、遅発中性子によって、109954個分裂を誘発するのです。
要するにですね、「109944個分裂」と「109954個分裂」の関係で言うと、
遅発中性子は、
109944個分裂の出す 1101個 が当たるわけではなく、
100000個分裂の出す 1001個 が当たるのです。
これは、両方が入り乱れて連鎖して行くの意味です。
1001個である理由は、
100000個分裂で放出される中性子は25000個だけど、
当たる中性子は100100個で、うち、遅発中性子は1001個だからです。
108953個+1001個 で ちゃんと 109954個 になってるでしょう。
それで、即発中性子による誘発だけで誘発の増倍率が1倍を超える値が、
丁度、即発中性子と遅発中性子合わせた増倍率で言うと、1.0101倍と1.0102倍の間なのです。
だから、定義では、即発臨界は「即発中性子による誘発だけ1倍を超える」だけど、
即発中性子と遅発中性子合わせた増倍率で言って、1.0101倍と1.0102倍の境界で場合分けする
のと同じだと言ってるのです。