「銃剣道」は「柔剣道」で柔道と剣道ではないかと思ったが、よく調べたところ、朝日デジタルで確かに報道されていました。
「銃剣術」と云うのがあるがそのことを云っていると云うことがわかりました。
松野博一文部科学相の3月31日の会見で中学に導入されると云う事がわかったとの報道です。
これが事実なら確かに大問題です。戦中教育の復活で、正に狂気の沙汰です。
選択制とはなっているが、最初だけかもしれないし、これも「忖度」が働けばどうなるかわからない。
「銃剣術」を「銃剣道」に言い換えただけ。これで誤魔化せると思ったら大間違いです。
「術」を「道」と言い換えれば如何にもスポーツのイメージとなると云う姑息な考え方です。
「武器輸出三原則」を「防衛装備移転三原則」に、「原発」を「重要なベースロード電源」に、「自衛隊の海外派遣」を「積極的平和主義」に都合の良い言葉に置き換えることの常習犯でしょう。
私は今84歳で、戦争中の教育を受けた人間です。国民学校(小学校)を卒業して高等小学校に入ったがそこでは配属将校が常駐し実際に「竹槍訓練」を受けた苦い経験がある。竹槍で敵兵に見立てた藁人形を突く訓練です。これは防空演習とセットで強制されました。
当時は本土上陸に備え「1億総玉砕」「国民皆兵」が叫ばれたのです。軍部が一般市民まで統制し、総力戦を闘う体制でした。
こんな状況下では自由も人権も無視され、全てが「お国のため」と云われ、虫けらのように扱われました。今の北朝鮮を笑えないでしょう。
「銃剣術」は正にこの「竹槍訓練」です。いくら「道」に置き換えても歴史的背景からこれをスポーツと称するのは許されません。何よりも孫にはこんな体験は二度とさせたくありません。
戦争の悲惨な体験のない文部大臣には、このような教育の復古主義を強行する資格はないでしょう。
http://www.asyura2.com/17/senkyo223/msg/459.html