48. 平成防人[1] lb2QrJZokGw 2016年12月10日 21:21:20 : nBrcXfYipc : rJXd2ZCkanY[1]
トランプ次期米大統領は「我々は米国の最も優秀な人材を結集して存分にその能力を発揮させその恩恵が万人にあまねく行き渡るようにするつもりである」という主旨の事を言っている。元々優秀な米国人がその潜在能力を十分に発揮できるようなことになったら今の日本で太刀打ちできるだろうか。日本は第二次世界大戦の敗北、1990年代に日本の資産一千兆円以上が失われたといわれるバブル崩壊による経済敗的戦に続き、対米三度目の敗戦を迎えるのではないかと危惧するのものである。今日の日本は第日本帝国崩壊の責任者たちのなかの主要人物である東条英機型のリーダー、もしくはそれよりもひどいリーダーが依然として幅をきかせているようにみえる。
「東条は異論を持つ者を取り込んで、腕を揮わせるのではなく、異端として排斥する点に、東条の知的狭量というよりも知的容量の乏しさを見る。これがまさに東条のウィークポイントだった。東条は自らの足らざる部分を補う能力を持った人材を周囲に招き寄せる雅量は持っていなかった。むしろ嫌悪し、排除した。その結果、東条が側近として集めた男たちは東条と同質の精神構造を持つ「ミニ東条」で、東条の欠点をカバーするどころか、逆に拡大してしまった・・・・・。
パーキンソンの法則で有名な、海軍史家として出発したシリル・ノースコート・パーキンソンは、組織が敗北する原因は、組織内部で進行した疾患の結果に過ぎないと主張し、その最初の病変は組織の枢要部分に高濃度の無能力(Incompetence)と嫉妬心(Jealousy)
を合わせ持った人物が登用されることだと指摘した。
この無能力と嫉妬心が結合すると、インジェリタンス(劣嫉素)が生成されるとパーキンソンは言う・・・・・劣嫉素に感染した人間は、すべて自分より有能な人間を左遷し、有能になりそうな人物の昇進に抵抗する。その結果、組織から知性ある人間たちが追放されると同時に、独善が支配するようになる。さらに病勢が進むと、無頓着が横行し、組織は昏迷に陥るとパーキンソンは言っている」(軍事「用兵思想史」研究家 片岡徹也 「太平洋戦争E絶対国防圏の攻防」学研パブリッシングより)
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