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中川隆 koaQ7Jey コメント履歴 No: 100478
http://www.asyura2.com/acpn/k/ko/koa/koaQ7Jey/100478.html
[近代史4] 政策金利
政策金利

政策金利(英: bank rate)とは、中央銀行が、一般の銀行(市中銀行)に融資する際の金利。

中央銀行の金融政策によって決められ、景気が良い場合には高く設定され、景気が悪い場合には低く設定される。これによって、景気が良い場合には預貯金やローンの金利が上がり、通貨の流通が抑えられる。景気が悪い場合には金利が低くなって、通貨の流通を促進する意味合いを持たせることになる。


日本における政策金利

公定歩合

1994年(平成6年)9月まで、政策によって日本における民間銀行の金利は公定歩合(こうていぶあい)と連動するように規制されていた[1]。公定歩合は日本銀行(日銀)が民間銀行へ貸し付けを行うとき、適用される基準金利である。公定歩合を変動させることは日本の市中金利を変動させることと等しく、日銀は公定歩合を操作することで金融政策を行うことができた。そのため公定歩合は、長く日本の政策金利の役目を果たすこととなった。

しかし、1994年(平成6年)10月に、民間銀行の金利は完全に自由化され[1]、公定歩合を利用して民間銀行の金利を操作することはできなくなった。日本の景気は悪化し続けており、従来であれば公定歩合を下げて金利を下げるべきだったが、日銀は1995年(平成7年)9月から2001年(平成13年)2月まで公定歩合を下げず、0.5%に据え置いたままだった。

民間銀行の金利完全自由化後は、公定歩合を操作する代わりに民間銀行が資金の運用と調達を行う短期金融市場の金利(無担保コール翌日物の金利)を操作することで金融政策を継続。具体的には公開市場操作により、日銀が民間銀行から国債や手形を買い取る買いオペレーション(買いオペ)を行い、金利を下げる操作を続けた。1995年3月までは、公定歩合は翌日物コールレートより低い水準に設定されていたため、公定歩合の操作は重要な意味を持っていたが、その後は公定歩合よりも翌日物コールレートのほうが低くなっている[2]。

無担保コール翌日物
1999年のゼロ金利政策により、無担保コール翌日物が誘導目標とされ政策金利の役割を果たすことになった。 現在の公定歩合は、短期金融市場の金利の上限の役割を果たしている。日銀は2000年(平成12年)8月にゼロ金利政策を解除したが、金融不安が高まるのを防ぐため、2001年(平成13年)2月にロンバート型貸出制度を導入した。経営が不振な民間銀行は信用が低いため、短期金融市場で借り入れできなくなったり、借り入れできたとしても非常に高い金利で借り入れることになる。このことで金融不安を招く恐れがあった。これを防ぐために、担保さえあれば、日銀は制限なく民間銀行に公定歩合で融資をすることにした。担保があれば、民間銀行はどんなに高くても公定歩合の金利で借り入れが保証されるので、金融不安を抑えることに成功した。日銀は、この後、少しずつ公定歩合を下げていった。2001年(平成13年)9月11日のアメリカ同時多発テロ事件で金融不安が高まったために、日銀は公定歩合を、史上最も低い0.1%まで下げた。2006年(平成18年)7月14日に、2001年(平成13年)3月より再実施されていたゼロ金利政策が解除され、公定歩合は0.4%となり、その後2007年(平成19年)2月21日には、公定歩合は0.75%まで引き上げられたが、2013年5月現在では0.3%となっている。

「公定歩合」の名称変更
日本銀行は2006年(平成18年)8月11日に「公定歩合」に関する統計の名称変更を行い、今後は公定歩合という名称は使わず、「基準割引率および基準貸付利率」と呼ぶことを発表した。

これは日銀の金融市場調節における操作目標が短期金融市場の金利(無担保コール翌日物の金利・コールレート)となり、それまで公定歩合と呼ばれてきた日本銀行が金融機関に直接資金を貸し出す際の基準金利(基準貸付利率)に、預貯金金利や銀行の貸出金利の目安となる政策金利としての意味合いが薄れたためである。公定歩合は2001年に導入された補完貸付制度(ロンバート型貸出制度)の適用金利となっているので、日銀がコールレートを誘導する際の上限金利となる。

金利目標の廃止
2013年4月、日本銀行は金融政策決定会合で「量的・質的金融緩和」の導入を決定し、金融市場調節の操作目標が無担保コール翌日物金利からマネタリーベースに変更された[3]。

マイナス金利導入とイールドカーブ・コントロール
2016年1月のマイナス金利導入による諸弊害が指摘されるようになったため、2016年9月の会合にて長期金利の操作を長期国債(主に10年物)の指値オペにて行うイールドカーブ・コントロール(長短金利操作)で行うようになった[4]。


各国の政策金利
各国の主要国の中央銀行が行う誘導目標金利は以下の通りである。

主要国中央銀行の誘導目標金利(政策金利)
国名 誘導目標金利の名称 誘導目標金利の性格

イギリス Bank rate O/N、中央銀行の預金金利
カナダ Target for Overnight Rate O/N、インターバンク
オーストラリア cash rate O/N、インターバンク
ユーロ圏 key ECB interest rate Main Refinancing Operation
(1週間物のオペ金利が中心)
ニュージーランド Official Cash Rate O/N、インターバンク
スウェーデン Repo rate 7日物、中央銀行の預金・貸出金利
スイス 3ヵ月物Libor金利 3ヵ月、民間銀行の提示金利
アメリカ合衆国 federal funds rate O/N、インターバンク

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BF%E7%AD%96%E9%87%91%E5%88%A9
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1603.html

[近代史4] 政策金利 中川隆
1. 中川隆[-5976] koaQ7Jey 2021年4月05日 13:19:05 : yvoVOPRldA : cC9XWU5uS3VveE0=[41]
2021年4月5日
【三橋貴明】邪な政治


改めて、いわゆるバブル
(ビットコイン・バブルのような限定的な
モノではなく、広範囲なバブル)が
いつ起きるのかと言えば、インフレ率が
適正水準の「通常経済」において、
中央銀行が「利下げ」を
実施した場合がほとんどです。

人々が「おカネを借りる」ことを
普通と考えている時期に、
「安い金利」での資金調達が可能になり、
「カネを借り、資産を
値上がり益目的で購入する」
いわゆる投機が爆発的に増えるわけです。

日本のバブルは、プラザ合意後の
円高不況に対応するため、
日銀が政策金利(当時は公定歩合)を
引き下げた結果、発生。

リーマンショック前の
ユーロ加盟国(※ドイツ除く)のバブルは、
ユーロという共通通貨の仕組み上、
ユーロ加盟国が金利を「ドイツ」に
合わせざるを得ず、結果的に
「異様な低金利」に
なったことが主因でした。

ちなみに、ユーロ加盟国の金利が
バラバラだと、「低金利の国で
資金調達し、高金利の国に投資する」
動きが激増し、
共通通貨(固定為替相場制)が
維持できなくなってしまうのです。

二十一世紀初頭のドイツは、
ITバブル崩壊を受け、
不況に陥りました
(2004年から06年にかけ、
ドイツの失業率は
10%を超えていました)。

ECBは「ドイツの苦境」を
救うために、低金利政策を採り、
ギリシャやアイルランドなどで
バブルを引き起こしてしまいます。

かように、中央銀行の金利政策は、
確かに経済に影響を与えます。
とはいえ、「ゼロ金利」
「超低金利」の国では、
そうはいきません。

何しろ、我々、民間がおカネを
借りる際に「マイナス金利」はあり得ません。

金利が0.1%であっても、
デフレで需要がなく、
投資をする気になれず、
企業がおカネを借りない。

その状況に至ると、
中央銀行は無力化します。
「いや、インフレ目標と
量的緩和のコミットメントで、
期待インフレ率を高めれば、
民間がカネを借り、デフレ脱却できる」

と、2013年以降に
「社会実験」を強行した我が国ですが、
結果は御存じの通り。

コロナ禍で各国の需要が激減し
(日本は元々、デフレですが)、
今日、ようやく財政政策の
重要性というか、
必要性の議論が始まりました。

同時に、中国という
軍事的・経済的な脅威の出現を受け、
「安全保障」と「インフラ整備」、
あるいは「経済学」の関係に
ついても見直しが始まっている。

本来、この種の見直しを
真っ先にするべきだった我が国ですが、
例によって周回遅れ。

今からでも、遅くありません。
97年以降(特に、13年以降)の
経済政策が
「なぜ、間違えていたのか?」について
議論し、過ちを正しましょう。

経済政策を間違えることよりも、
間違いを改めないことの方が、
はるかに「邪な政治」なのです。

https://38news.jp/economy/17983
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1603.html#c1

[リバイバル3] とんこつラーメンの最高峰 ブタメン
【ゆっくり解説】とんこつラーメンの最高峰!?子どもの味方ブタメンが生れるまでについて
2021/04/04




いつもご視聴ありがとうございます(^^♪
今回はブタメンの歴史について解説していきます。

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1152.html

[近代史4] ラーメンは絶対に食べてはいけない 中川隆
3. 中川隆[-5975] koaQ7Jey 2021年4月05日 14:05:06 : yvoVOPRldA : cC9XWU5uS3VveE0=[44]
とんこつラーメンの最高峰 ブタメン
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1152.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/523.html#c3
[リバイバル3] とんこつラーメンの最高峰 ブタメン 中川隆
1. 中川隆[-5974] koaQ7Jey 2021年4月05日 14:18:38 : yvoVOPRldA : cC9XWU5uS3VveE0=[45]
ブタメン商品一覧 | おやつカンパニー(-^〇^-)/
https://www.oyatsu.co.jp/product/butamen/list/

ベビースター商品一覧 | おやつカンパニー(-^〇^-)/
https://www.oyatsu.co.jp/product/babystar/list/


「ラーメンをそのまま食べる」という発想から生まれた「ベビースターラーメン」。
味や価格だけでなく、発想のおもしろさで多くのちびっ子達に支持されてきました。


お菓子の素材だけではなく、包装などにも徹底して
「おいしさ」を活かす追及を行っています。
「ベビースター」の主原料である小麦粉をワンランク上のものにし、商品そのものの風味を保持するため遮光性の高いアルミ蒸着フィルムを包装を採用しました。

さらに、酸化を防ぐ窒素ガスを充填するなど、品質へのこだわりを徹底。平成12年には品質マネジメントの国際規格であるISO9001も認証取得しました。

一部に十勝平野の国産小麦を使用。
おやつカンパニーという社名にふさわしい「おやつ」を提供し続けるため、私たちが近年力をいれているのが、「安心・安全」への取組みです。

国産小麦の約60%の収穫量を占める十勝平野に契約農場を得て、国産小麦を使用した商品作りを始めました。
化学肥料や農薬を出来るだけ使わない5年の輪作農法で作った、美味しい小麦を使用しています。

沿革 | おやつカンパニー(-^〇^-)/

1948年
会社設立(当時の社名は「松田産業有限会社」)
1949年
麺類製造開始
1957年
学校給食麺の製造開始
1959年
「ベビースターラーメン」10円で発売(当時の商品名は「ベビーラーメン」)
1963年
インスタントラーメンの輸出を開始
1966年
ベビースターラーメン専用工場建設
1973年
「ベビースターラーメン」20円に価格変更(商品名を「ベビースターラーメン」に変更)
名古屋営業所(現中部支店)開設
1975年
「松田産業株式会社」へ社名変更
本社工場がJAS認定工場として承認される
1977年
東京営業所(現東京支店)開設
1978年
「ミニカップラーメン」発売
1979年
井関工場竣工
1980年
松田食品株式会社に社名変更
「ベビースターラーメン」を30円に価格変更
1981年
本社社屋竣工
仙台営業所開設(現東北営業所)
井関工場がJAS認定工場として承認される
1982年
大阪営業所(現大阪支店)開設
1983年
「ベビースターラーメン」の香港への輸出を開始
1984年
TQC(品質管理システム)導入
1986年
「ベビースターラーメン」の台湾への輸出を開始
1988年
「ベビースターラーメン」パッケージ大幅変更
「チキン・みそ・カレー」として新発売
1989年
松田好旦が社長就任(創業者・松田由雄が会長就任)
1992年
久居工場竣工
九州営業所開設
1993年
株式会社おやつカンパニーに社名変更、CI実施
1994年
東京に営業本部を設置
1997年
中四国営業所開設
お土産品販売開始
1998年
会社創立50周年
1999年
「ラーメン丸」発売
「ドデカイラーメン」発売
「ラーメンおつまみ」発売
2000年
ISO9001認証取得
久居工場増設を記念し、お客様招待イベント実施
2001年
「えびチップス」発売
2002年
ISO9001-2000版の認証取得
ハワイ向けお土産の販売開始(海外)
2003年
北海道営業所開設
久居森工場竣工
東京支店移転
2004年
「カラカリベビースター」発売
「ベビースターおとなのラーメン」発売
2005年
「ベビースターラーメン」のタイへの輸出を開始
名古屋営業所移転
2006年
「ベビースターラーメン」のシンガポール、メキシコへの輸出を開始
久居工場増設
大阪営業所(現大阪支店)移転、北海道営業所移転
2007年
「フランスパン工房」発売
2008年
神奈川営業所開設、埼玉営業所開設
2009年
「ベビースターラーメン」生誕50年
ISO9001-2008版の認証取得
2010年
ベビースターシリーズの麺とパッケージの革新
商標活用優良企業として、経済産業大臣より知財功労賞を受賞
北海道営業所移転、中四国営業所移転
2013年
「パンスティック」発売
2017年
ベビースター3代目キャラクター「ホシオくん」登場
手島文雄が社長就任・松田好旦が会長就任
台湾工場竣工
2018年
ISO9001-2015版の認証取得

https://www.oyatsu.co.jp/company/history/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1152.html#c1

[近代史5] とんこつラーメンの最高峰 ブタメン
【ゆっくり解説】とんこつラーメンの最高峰!?子どもの味方ブタメンが生れるまでについて
2021/04/04




今回はブタメンの歴史について解説していきます。


詳細は


とんこつラーメンの最高峰 ブタメン
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1152.html

http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/567.html

[近代史5] とんこつラーメンの最高峰 ブタメン 中川隆
1. 中川隆[-5973] koaQ7Jey 2021年4月05日 14:24:51 : yvoVOPRldA : cC9XWU5uS3VveE0=[46]
ラーメンを食べたいなら小容量のブタメンにしておいた方がいいです


パンやラーメンを食べるとハゲになる
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/724.html

世界中の飢餓に苦しむ貧困者を救ったインスタントラーメンだけど…
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/999.html

カップヌードルの人体への影響
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/557.html

食べてはいけない _ カップ麺や袋めんが年間6000億円 麺市場は1兆円に拡大
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/326.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/567.html#c1

[リバイバル3] とんこつラーメンの最高峰 ブタメン 中川隆
2. 中川隆[-5972] koaQ7Jey 2021年4月05日 14:25:36 : yvoVOPRldA : cC9XWU5uS3VveE0=[47]
ラーメンを食べたいなら小容量のブタメンにしておいた方がいいです


パンやラーメンを食べるとハゲになる
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/724.html

世界中の飢餓に苦しむ貧困者を救ったインスタントラーメンだけど…
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/999.html

カップヌードルの人体への影響
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/557.html

食べてはいけない _ カップ麺や袋めんが年間6000億円 麺市場は1兆円に拡大
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/326.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1152.html#c2

[近代史5] 爆速で老化が進行する食べ方は・・!体内から”コゲ”ていく「AGE」について
【ゆっくり解説】爆速で老化が進行する食べ方は●●!体内から”コゲ”ていく「AGE」について
2021/03/10




http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/568.html

[リバイバル3] EMT927st の世界 中川隆
11. 中川隆[-5971] koaQ7Jey 2021年4月05日 15:31:59 : yvoVOPRldA : cC9XWU5uS3VveE0=[50]
楠 薫のオーディオ三昧
■ EMT927F ■
https://kusunoki.jp/audio/EMT/EMT927F.html

アナログプレーヤーの雄、EMT927F。

ドイツの放送局で使われていた、40cmレコードが載る、頑強なプレーヤーです。
関東に居たときには周波数が50Hzだったので、100V→200Vの昇圧トランスだけで済んだのですが、九州に帰郷したため、 60Hzとなってしまって、一時使用不能状態でした。現在は専用パワーサプライのお陰で、見事復活しています。
出来ればあと、専用サスペンションが欲しいですね。

この写真は、山梨在住時。
右の手前のトランスは、100V→200Vのステップアップトランス。
ちなみにその上のトランスは、100V→117Vのステップアップトランスです。


EMT927Fに必要な部品です。シャフト・オイルは23ml、関東では周波数はそのまま使用出来ます。


真横からみたEMT927Fです。


2005年7月の時点での我が家のEMT927の設置状況です。 サスペンションは使用せず、BDR The Shelfを敷いて使用しています。


真上から見たEMT927F。これだけみると、普通のターンテーブルと大きさ、あまり変わらないように見えてしまいます。


下段が、EMT用のパワーサプライ、Studiotechnik Dutch MULTICONVERTER DU937です。
この機械は100V〜220V、50〜60Hzの電源で、EMT用の50Hz 220Vを供給してくれる、優れものです。 このパワーサプライのお陰で、我が家のEMT927は見事に復活しました。

https://kusunoki.jp/audio/EMT/EMT927F.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1151.html#c11

[番外地9] 慰安婦の強制連行は東京裁判で沢山証拠が提出されていて日本政府も認めていたよ。 中川隆
2. 中川隆[-5970] koaQ7Jey 2021年4月05日 16:20:50 : yvoVOPRldA : cC9XWU5uS3VveE0=[52]
ドイツはナチスの悪事を認めて、ナチス戦犯を戦後ずっと追及しているだろ。
アメリカは日系人の強制収容に慰謝料を払っただろ
一方、日本は南京大虐殺、慰安婦強制連行や731部隊の人体実験を命令した昭和天皇を死刑にしなかっただろ。天皇制もまだ残っている。
それから原爆投下は昭和天皇が指示したんだよ。広島原爆の直前に終戦に反対した軍人をすべて広島に集めて殺したのは有名な話だ。そもそも皇居だけ空襲されていないし、天皇も東京から逃げなかったのはおかしいと思わないか?
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/282.html#c2
[番外地9] 慰安婦の強制連行は東京裁判で沢山証拠が提出されていて日本政府も認めていたよ。 中川隆
3. 中川隆[-5969] koaQ7Jey 2021年4月05日 16:22:23 : yvoVOPRldA : cC9XWU5uS3VveE0=[53]
ドイツはナチスの悪事を認めて、ナチス戦犯を戦後ずっと追及しているだろ。
アメリカは日系人の強制収容に慰謝料を払っただろ
一方、日本は南京大虐殺、慰安婦強制連行や731部隊の人体実験を命令した昭和天皇を死刑にしなかっただろ。天皇制もまだ残っている。
それから原爆投下は昭和天皇が指示したんだよ。広島原爆の直前に終戦に反対した軍人をすべて広島に集めて殺したのは有名な話だ。そもそも皇居だけ空襲されていないし、天皇も東京から逃げなかったのはおかしいと思わないか?
昭和天皇と吉田茂がCIA工作員リストに入っていたのは有名な話だ。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/282.html#c3
[リバイバル3] 日立1兆円買収!高値づかみ?金額の妥当性とこれからの見通し
日立1兆円買収!高値づかみ?金額の妥当性とこれからの見通し
2021/04/02



日立製作所が米グローバルロジック社を1兆円で買収することを発表しました。かなり高い金額ですが、大丈夫なのでしょうか?戦略の方向性とあわせて確認します。

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1153.html

[近代史4] 日本銀行当座預金
日本銀行当座預金


日本銀行当座預金とは何ですか? 利息は付きますか?
教えて!にちぎん
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/kess/i07.htm/


回答
日本銀行当座預金とは、日本銀行が取引先の金融機関等から受け入れている当座預金のことです。「日銀当座預金」、「日銀当預」などと呼ばれることもあります。

日本銀行当座預金の主な役割

日本銀行当座預金は、主として次の3つの役割を果たしています。

(1)金融機関が他の金融機関や日本銀行、あるいは国と取引を行う場合の決済手段

(2)金融機関が個人や企業に支払う現金通貨の支払準備

(3)準備預金制度の対象となっている金融機関の準備預金


準備預金制度
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/seisaku/b33.htm/

日本銀行当座預金の利息
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/seisaku/b37.htm/

日本銀行当座預金の残高等については、

「日銀当座預金増減要因と金融調節」
https://www3.boj.or.jp/market/jp/menu.htm

および

「業態別の日銀当座預金残高」
https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/cabs/index.htm/

をご覧ください。
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1604.html

[近代史5] 株式投資で常時監視すべき情報 中川隆
6. 中川隆[-5968] koaQ7Jey 2021年4月05日 18:00:06 : h9VJIcOGtw : bllJeXJXSnZxbGc=[3]
フィボナッチ 計算ツール
https://jp.investing.com/tools/fibonacci-calculator
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/349.html#c6
[番外地9] 「朝日」憎けりゃWGIPも憎い。でもアメリカは憎くない(水間政憲「反日歴史認識の「教典」
2019.02.09
【トンデモ】「朝日」憎けりゃWGIPも憎い。でもアメリカは憎くない(水間政憲「反日歴史認識の「教典」
:『朝日新聞』は日本人洗脳放送『真相箱』に加担していた」『Voice』2014.6)
ともかく「朝日新聞が悪い」

南京事件や慰安婦問題でともかく叩かれる朝日新聞。昨今、保守勢力の朝日叩きは必要以上のものがあり、非論理的な言動が目立ちます。保守運動を有意義で建設的なものにするためにも、デマ拡散や炎上商法で短期売り上げを狙うのではなく、是非とも意味のある論理的な議論にして欲しいところです。

なんでも「朝日新聞が悪い」

今回取り上げたいのは、水間政憲「反日歴史認識の「教典」:『朝日新聞』は日本人洗脳放送『真相箱』に加担していた」(『Voice』2014.6, pp. 152-157)です。

このタイトルだけ読むと、「GHQのプロパガンダ放送「真相箱」の制作に、朝日新聞が重要な役割を果たしていた」ことが説かれるのかと思いきや、そんな話は出てきません。論文の主題は南京事件の被害者34人説、あるいは0人説の強弁です。「真相箱」と朝日新聞との関係は、冒頭部で次のように関与の可能性が示されるだけです。


戦後、「南京大虐殺」があたかも事実のように認識されてきたものです。1960年代にはきえそうになっていたこの問題を煽ったのも、『朝日新聞』でした。「南京虐殺問題」については、東京裁判開廷前に朝日新聞社が編集に加担した証拠があります。連合国最高司令部(GHQ)政策の日本人洗脳放送『真相箱』(NHKラジオ)で、同裁判の判決を先取りしたような「南京大虐殺」に関する放送をしていたのです。

つまり、水間氏が主張したいことの要点は「朝日新聞が加担したために、ラジオ番組「真相箱」の放送で南京大虐殺の虚報が流された」ということなのでしょう。

しかし、朝日新聞が「真相箱」の制作に協力していたからと言って、どうしてその放送内容の責任が、それを制作したGHQや、放送したNHKではなく、間接関与の可能性が示唆されただけの朝日新聞にあるのでしょうか? 水間政憲の批判の矛先は、なぜか朝日新聞にだけ向けられており、反日番組放送に直接携わったGHQやNHKに対しては苦情の一つも言っていません。

この世の諸悪は朝日新聞が根源:朝日新聞陰謀論

また朝日新聞の関係者が「真相箱」の制作に携わっていたとして、どうして朝日新聞そのものが批判される必要があるのかについても私にとっては謎でしかありません。

水間氏などの一部保守勢力には、朝日新聞は諸悪の根源であると想い込み、何でもかんでも朝日新聞が仕組んだという陰謀論に走ってしまう節があります。

「真相箱」(より広い概念で言えばWGIP)は、確かにGHQのプロパガンダという性格を持っています(洗脳まではいいすぎだと思いますが)。そうであるならば水間氏が責めるべき相手はGHQであり、今のアメリカであって然るべきです。アメリカを責めず、朝日新聞を責めるというのは論理的に不整合であると感じます。

あまり意味のない朝日新聞陰謀論は控えるべきではないでしょうか
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/283.html

[番外地9] (トンデモ)朝日新聞陰謀論まとめ
【トンデモ】朝日新聞陰謀論まとめ
近年、保守論壇誌の興隆に伴い、世の中の出来事の裏には「朝日新聞」がいるというような調の朝日新聞陰謀論、朝日新聞悪玉論を頻繁に見るようになりました。これまでは従軍慰安婦問題、南京大虐殺(百人斬り事件)、モリカケ問題を中心に朝日新聞陰謀説主張されてきましたが、ここ最近では「バスケ日本代表の未来を潰した朝日新聞」だの、「炎天下の甲子園で高校野球をするのは朝日新聞の商業主義が原因」だの、「朝日新聞の裏にはコミンテルンがいる」だのという俄かには信じがたい陰謀論まで見られるようになりました。以下に、管理人が気が付いた主な陰謀論を列挙しておきます(管理人がこれら陰謀説を信じているのではなく、あくまで「まとめ」です)。


年代 内容

1931-1941 朝日新聞は、コミンテルンに揺り動かされ、日本が対米開戦に踏み切らざるを得ないよう誘導した。
 ⇒朝日新聞戦犯説: 室谷克実[2014]『朝日新聞「戦時社説」を読む』

1938 朝日新聞が、日本軍兵の百人斬りを戦意高揚のために創作して報道する。
 ⇒朝日新聞百人斬事件扇動説・朝日新聞南京大虐殺捏造説: 野田・溝口[2011]『南京「百人斬り競争」虚構の証明』

1939 朝日新聞が、中国新聞市場支配をもくろんで上海に日本語新聞を創刊する。
 ⇒朝日新聞中国新聞市場支配企図説: 山本武利[2011]『朝日新聞の中国侵略』

1945 朝日新聞が策動して、繆斌を送り込み日中単独和平交渉の陰謀をはかるが、昭和天皇に見破られる。
 ⇒朝日新聞日中和平交渉策動説: 池原冨貴夫[2015]『昭和天皇は朝日新聞がお嫌いだったのか』

1945 戦後、GHQによってプレスコード(検閲)が始まり、朝日新聞はこれに迎合する。
 ⇒朝日新聞GHQ手先説:水間[2010.6]反日歴史認識の「教典」:『朝日新聞』は日本人洗脳放送『真相箱』に加担していた;室谷克実[2014]『朝日新聞「戦時社説」を読む』

1945 朝日新聞社が反日洗脳プロパガンダ放送「真相箱」の制作に関わる。これによって戦後日本の言論空間が閉鎖される。
 ⇒朝日新聞WGIP関与説: 関野通夫[2015]『日本人を狂わせた洗脳工作』

1948 GHQ資料において、朝日新聞がWGIPの尖兵として指定される。
 ⇒朝日新聞WGIP関与説: 関野通夫 [2015.5]=正論[2015.5]「これが「戦後」の元凶だ!米占領軍の日本洗脳工作「WGIP」文書、ついに発掘」

1971 本多勝一が朝日新聞に連載していた南京大虐殺、および百人斬りを書籍にまとめ刊行し、日本軍の残虐行為を世間に広め、国益が損なわれる。
 ⇒朝日新聞南京大虐殺事件×扇動説朝日新聞百人斬事件扇動説: 野田・溝口[2011]『南京「百人斬り競争」虚構の証明』

1982.9.2 吉田清治の虚偽証言を基に、朝日新聞が従軍慰安婦問題を報道する。これによって国益に被害が出る。
 ⇒朝日新聞慰安婦問題扇動説: 秦郁彦[1999]『慰安婦と戦場の性』

1989.4.20 WGIPに洗脳された自虐史観の朝日新聞カメラマンが、サンゴに「K・Y」と傷付け、自作自演報道をする。
 ⇒朝日新聞カメラマン珊瑚傷付け自作自演事件WGIP洗脳説: 秦郁彦[1999]『慰安婦と戦場の性』

1991~ ソ連が崩壊すると朝日新聞は、反日の韓国と連携し、日本の防衛能力・産業能力・統合機能の弱体化を狙いとする運動に好意的な論陣を張る。
 ⇒朝日新聞共産主義説: 室谷克実[2014]『朝日新聞「戦時社説」を読む』

1991.5.22 吉田清治の虚偽証言を基に、朝日新聞が従軍慰安婦問題を報道する。
 ⇒朝日新聞慰安婦問題扇動説: 秦郁彦[1999]『慰安婦と戦場の性』

1992.1.11 朝日新聞が、慰安所に軍関与示す資料を報道し、従軍慰安婦問題のキャンペーンを張り、日本の国際評価を落とし、国益に甚大な損害を与える。
 ⇒朝日新聞慰安婦問題扇動説: 秦郁彦[1999]『慰安婦と戦場の性』

1992 朝日新聞によって慰安婦がsex slaves(性奴隷)と意図的に誤訳され、これが要因となり国際社会・国連などにおいて「慰安婦=性奴隷」という理解が定着してしまった。これにより、日本の国際評価が暴落し、国益に多大な損害がでる。
 ⇒朝日新聞慰安婦問題扇動説: 西岡力[2013.8]=正論[2013.8]「この度し難き鉄面皮朝日新聞の頬被り」

1993 朝日新聞の誤報に基づき、河野談話が発表され、自虐史観に拍車がかかった。
 ⇒朝日新聞慰安婦問題扇動説: 山際澄夫[2014]『すべては朝日新聞から始まった「慰安婦問題」』;西岡力[2014]『朝日新聞「日本人への大罪」:「慰安婦捏造報道」徹底追及』

2012.12 朝日新聞に中国の工作機関の関係者が所属していることが報道される。
 ⇒朝日新聞共産主義説: 大高未貴[2012.12]=正論[2012.12]「朝日新聞にも在籍!中国の「工作機関」で活動するあの元老の曾孫」

2013.10 朝日新聞が被災地復興を阻む。
 ⇒朝日新聞復興阻害説: 櫻井・奈良林[2013.10]=Will[2013.10]「被災地復興を阻む朝日新聞の「不都合な真実」」

2013.11 朝日新聞が言論テロを起こしていることが指摘される。
 ⇒朝日新聞テロリスト説: 酒井信彦[2013]=歴史通[2013.11]「朝日新聞は言論テロ組織!朝日インテリは偽善がお好き」

2014.8.5 朝日新聞が吉田証言の虚偽性を認め記事を撤回するも反省せず。
 ⇒朝日新聞慰安婦問題扇動説: 山際澄夫[2014]『すべては朝日新聞から始まった「慰安婦問題」』;西岡力[2014]『朝日新聞「日本人への大罪」:「慰安婦捏造報道」徹底追及』

2014.10.7 朝日新聞が、憲法九条にノーベル平和賞を取らせようと画策するが失敗。
 ⇒朝日新聞九条ノーベル平和賞扇動説: 池原冨貴夫[2015]『昭和天皇は朝日新聞がお嫌いだったのか』

2015.4 朝日新聞が昭和天皇から嫌われていた可能性が指摘される。
 ⇒朝日新聞天皇から嫌われ説: 池原冨貴夫[2015]『昭和天皇は朝日新聞がお嫌いだったのか』

2017.9.8 朝日新聞大物OBが大学に天下りしているこが明らかになる。
 ⇒朝日新聞大学支配説: 週刊ポスト[2017.9.8]

2017.12 朝日新聞が天皇陛下の訪韓を画策する。
 ⇒朝日新聞皇室支配説: Themis[2017.12]

2018.1 親中の『広辞苑』を朝日新聞が広告に載せる。
 ⇒朝日新聞共産主義説: 大澤正道[2018.1]=Themis[2018.1]「岩波『広辞苑』が振り撒く「台湾は中国の一部」の誤り」;大澤正道[2018.2]=Themis[2018.2]「朝日新聞で堂々宣伝する岩波書店の「親中ぶり」 」

2018.1 朝日新聞はモリカケ報道を通して言論テロを起こしていることが指摘される。
 ⇒朝日新聞モリカケ扇動説×朝日新聞テロリスト説: 小川榮太郎[2017]『徹底検証「森友・加計事件」:朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』;小川・長谷川[2018.1]=Hanada[2018.1]「森友・加計報道は朝日新聞の言論テロ」

2018.6 朝日新聞が、安倍批判を繰り返し倒閣を企てる。
 ⇒朝日新聞政府転覆説: Hanada[2018.6];正論[2018.6]

2018.9.6 朝日新聞がバスケ選手買春を報道したことで、バスケ日本代表の未来を潰す。
 ⇒朝日新聞スポーツ支配説:週刊新潮[2018.9.6]「特集「バスケ日本代表」の未来を潰した「朝日新聞」 そんなに悪いか「ジャカルタ買春」!」

2018.9.13 朝日新聞が甲子園について人命よりも商業利用を優先させたことで、炎天下の過密スケジュールとなっている。
 ⇒朝日新聞甲子園支配説: 週刊新潮[2018.9.13]「特集 全国父兄から怨嗟の声!「猛烈部活」野放しの元凶は「朝日新聞」が人命より大切な「甲子園」」

2018.1 朝日新聞は、小川榮太郎を訴訟提起することで、言論機関としての社会的責任を放棄し、自由な言論を委縮させる。
 ⇒朝日新聞言論弾圧説: Hanadaセレクション[2018.1]『財務省「文書改竄」報道と朝日新聞 誤報・虚報全史』

2018.10 朝日新聞はコミンテルンに操られており、森友・加計学園問題もこれが原因であることが指摘される。
 ⇒朝日新聞共産主義説×朝日新聞モリカケ扇動説: 中西・長谷川[2018.10]=Will[2018.10]「【モリカケも!?】国際共産主義に操られる朝日新聞」

無数ともいえる書籍・雑誌記事が朝日新聞陰謀論を唱えており、それらすべてを列挙することは到底できませんでした。また気が付き次第、追加したいと思います。皆様のあいだで何か陰謀論を発見されましたら、コメント欄などに追記いただければ幸甚です。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/284.html

[近代史4] 世界最初の文明は大朝鮮帝国で、秦の始皇帝やジンギスカンは朝鮮帝国から別れ発展した
世界最初の文明は大朝鮮帝国で、秦の始皇帝やジンギスカンは朝鮮帝国から別れ発展した。


2021年04月06日
韓国が隠したい歴史、任那日本府の証拠が発掘されたが隠してしまう
http://www.thutmosev.com/archives/85518236.html


人類の起源は韓民族、中年以上の韓国人にとっては常識

画像引用:http://www2s.biglobe.ne.jp/~yoss/moon/bunmei.jpg

韓国が隠したい歴史
韓国は歴史にうるさい国だが考古学的な古墳の発掘はあまり行わず、むしろ敬遠しています。

理由は自身が主張する朝鮮国家の起源と発掘して出てくる遺跡が一致せず、説明が苦しくなるからです。

韓国人がいう歴史認識はいつも奇想天外で理解不可能な事が多く、検証するとほとんどが事実一致しません。

韓国人が受けてきた”一般的な歴史教育”を知る事は、韓国人の考えがどこから来ているか理解する手掛かりになるでしょう。

現代はどうか分からないものの、中年以降の韓国人が受けた歴史教育には「人類の起源は漢民族」と書かれていました。

世界最初の文明は4千年以上前の朝鮮古代帝国で、その起源は神話の世界に遡ります。


世界最初の文明は大朝鮮帝国で、秦の始皇帝やジンギスカンは朝鮮帝国から別れ発展した。

秦の始皇帝が韓民族だったというのは韓国では常識で、100%嘘というわけでもないようです。

考古学的には現代の韓国朝鮮族は中国大陸東部に住んでいて、中国の戦乱で難民として半島に逃げてきました。


朝鮮族の支配地域は現在の北朝鮮の中国側で「秦の支配地」、実際には古代韓国人は始皇帝の家来か領民だった筈でした。

こうした逆転の発想は至る所で見られ、モンゴル帝国との関係も高麗が主であったとか対等な関係だったとしている。

秀吉の朝鮮出兵は日本軍と明・清の戦いだったが、朝鮮軍が日本軍を撃退し、明や清が従っていたように教えている。


韓国は苦し紛れに、前方後円墳は韓国が起源で日本に伝わったと主張した。
2993773c
引用:http://livedoor.blogimg.jp/bungchanblog-kodaishi/imgs/2/9/2993773c.jpg

韓国人の逆転の発想

逆転の発想はさらに古代まで遡るが、韓国人にとって好都合な事に古代日本には文字が無く記録も存在しません。

なので文字記録が始まる西暦600年頃以前は、「日本は朝鮮国家の属国だった」「日本は朝鮮の一部だった」というのが韓国人の常識です。

尖閣諸島の領有権を中国が主張しているが、韓国が沖縄の領有権を主張しているのは知られていない。


古代朝鮮は日本列島や中国大陸、中央アジアまで支配下に置いていて、沖縄は韓国固有の領土なのだそうです。

こんな韓国人にとって都合が悪い事があり、それは韓国南部で前方後円墳や日本由来の遺跡が次々と発見された事でした。

全羅南道周辺の比較的狭い地域から10数基の前方後円墳が発掘され、最初韓国は「前方後円墳の起源は韓国」と言っていました。


前方後円墳は韓国で始まって属国である日本が模倣し、韓国皇帝の家来である日王が服従の証しとして大量につくったというのが韓国説です。

ところが前方後円墳というのはわりと短期間に大量につくられたが、ブームが終わると一切作られなくなりました。

最初の前方後円墳は西暦200年頃で、第9代開化天皇から30代敏達天皇までが前方後円墳の天皇陵です。


西暦でいうと西暦300年前後から西暦550年前後までが前方後円墳全盛期で、これ以降の天皇陵はコンパクトにまとめられて行きます。

韓国南部の前方後円墳もこの250年間に作られた筈で、この中には韓国が最も嫌う神功皇后と孫の仁徳天皇が含まれています。

古事記日本書紀などによると神功皇后(西暦400年ごろ)は半島に出兵し三韓征伐し、任那日本府を置き半島を支配しました。


非常に不都合な事に前方後円墳が見つかる場所は、任那日本府が存在したとされる地域で年代も一致しています。

神功皇后の孫が世界最大の墓で知られる仁徳天皇で、半島から来た大量の渡来人に大阪湾の埋め立てをさせていました。

これは日本が支配下に置いた半島の労働者が大阪で働いていたという事で、自主的なのか強制かは分かりません。


あの仁徳天皇陵も労働者だった渡来人が築造した可能性が高く、現在の大阪市の大半は埋め立てでできた陸地です。

なお埋め立てた土地に渡来人が住んで彼らの土地になったので、彼らも十分な見返りを得ました。

これら一切が韓国人にとって不都合で、絶対に認めたくない事です

http://www.thutmosev.com/archives/85518236.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1605.html

[近代史4] 世界最初の文明は大朝鮮帝国で、秦の始皇帝やジンギスカンは朝鮮帝国から別れ発展した 中川隆
1. 中川隆[-5966] koaQ7Jey 2021年4月06日 09:35:21 : l9L9YsfYaI : LmoyTFJGLk5rdUk=[1]
ダメダメ家庭の目次録 05年4月22日
韓国の高校の歴史教科書
http://kinoufuzenkazoku.hariko.com/05-04/05-04-22.htm

歴史を眺めていると、ちょっとおもしろいことがあったりします。

ある国が滅んだ後で、別の体制となるわけですが、その滅んだ国の形式的後継者と、実質的というか心理的な後継者が違っていたりする事態が発生することもあります。

たとえば、最近の例では、ナチスドイツの形式的な後継者は、昔の西ドイツという国でした。正式な名称はドイツ連邦共和国・・・今の統一ドイツがこの国です。しかし、実質的にはナチスドイツの後継者は東ドイツの方でしたよね?

ナチスドイツと東ドイツは、権威主義だったり、秘密警察が暗躍する恐怖社会だったり、反米というスタイルにおいても同じと言えるかも?
ナチスドイツは共産主義に反対する立場の政府で、東ドイツは共産主義社会という意味では、本来は全く反対の統治システムになるはずですが、実質的には同じ社会。

同じようなことが、日本でも言えます。

現在の日本は、かつての大日本帝国の形式上の後継者であると言えますし、元首である天皇は共通していますが、その統治形態としては実質的にはかなり違っています。

かつての大日本帝国の実質的な後継者は、むしろ韓国だったり、北朝鮮だったりするわけ。

それこそ、言論弾圧の統制社会だし、権威主義だったり、妙な民族主義があったりするでしょ?それに反米だし、秘密警察が大活躍。

それにコンプレックスが強く、ムダに「大」の字を使いたがるところとか。

「日本が大嫌い!」の韓国や北朝鮮は、大日本帝国の統治システムを十分に受け継いでいるわけです。

さて、メールマガジン「ダメダメ家庭の目次録」では、一種の総集編として、「作品の中に描かれたダメダメ家庭」というカテゴリーで、種々な「作品」の中に描かれているダメダメ家庭の具体的事例をピックアップしたりしています。

今回はその「作品」として「韓国の高校の歴史教科書」を取り上げます。

「オイオイ!!教科書が『作品』かよ?」
と思われる方も多いでしょう?

しかし、これがまた目眩がするぐらいに、ダメダメなスタイルが詰まった「作品」なんですね。

よく韓国や中国が、日本の歴史教科書についてイチャモンをつけて来ますよね?
まあ、どうしてそこまで「人のすること」に関心を持ったりするのでしょうか?これって典型的なクレーマーの所業でしょ?クレーマーは「自分がやらなければいけないこと」には関心がなく、「人のやっていることに文句をつける。」そのような習性があるわけ。

では、日本の歴史教育に文句を付けてくる韓国の方は、どのように歴史を教えているのでしょうか?
何も「あら探し」と言うわけではないにせよ、韓国の歴史教科書を読んでみるのも悪くはないでしょう。

ちなみに、歴史的事件に限らず、事件を記述するのには、一種の定石があります。
よく言う「5W1H」というヤツです。「いつ(=WHEN)」、「どこで(=WHERE)」、「誰が(=WHO)」、「何故に(=WHY)」、「何を(=WHAT)」、「どのように(=HOW)」の6つを中心に記述していくものです。

たとえば、日本の有名な歴史的事件である戦国時代の長篠の合戦を例にしてみましょう。

「いつ」は1575年。「どこで」は今の愛知県の長篠の地で。「誰が」は織田信長と武田勝頼が。「何故に」は、織田家と武田家の領土争いで。「何を」は、合戦をした。「どのように」は武田家の側は、伝統的な騎馬軍で、織田軍は先進的な鉄砲部隊で・・・という記述になります。

また、歴史的事件だったら、上記の記述の他にも、「その影響」という事項も付け加える必要があります。長篠の合戦においては、織田家は最大のライバルを打ち破って、天下付武への強力な前進となりました。勿論のこと、軍事的戦法の革新という影響もあります。

と同時に、歴史的事件の記述に際しては、重要なことがあります。
資料名です。

たとえば、織田家では正式な記録として「信長公記」という記録があります。当然のこととして武田家にも正式な記録があり、その資料に、この長篠の合戦の公式の記録が収められているわけです。

そのような正式な記録だけでなく、部下たちによる非公式な日記のようなものもあるわけです。それらの資料をつきあわせることによって、歴史的事件の全貌がわかってくることになる。

だから、歴史的事件をまとめた、いわゆる歴史書では、上記の「5W1H」だけでなく、その結果と影響に関する記述や、資料名についての記述も必要なわけです。それは歴史教科書のような類の歴史書でも全く同じです。

何もこれは日本だけでなく、世界の文明国には共通の発想です。文章の言語自体は違っていても、歴史を記述する文章の記述の仕方、考え方には大きな違いはありません。

ところが韓国の国定歴史教科書では、そんな文明国の基本的スタイルとは無縁なんですね。

たとえば、例に挙げた長篠の合戦を記述する場合では、片や鉄砲部隊という最新鋭の戦法。片や騎馬戦という伝統的な戦法。その違いを記述することが不可欠でしょ?

ところが、韓国の歴史教科書では、そのような歴史的事件を記述する際に「どっちの側に愛国心があったか?」と言った記述だったり、「どっちが正義なのか?」と言った記述ばかりで、事件についての5W1Hのような具体的で客観的な記述が少ないわけ。

「どっちが正義だったか?」なんて、判断する人によりけりでしょ?人にはそれぞれの立場があるわけですからね。それこそ長篠合戦で、織田軍は武田軍を「敵」だと思っていたのは当然ですが、「悪」だとは思ってはいませんよね?
その点は、武田軍だって同じ。織田軍を「悪」だとは思ってはいないでしょ?
ただ、己の使命と野心に従って戦っただけでしょ?
それが「もののふ」の生き様であり、死に様でしょ?

韓国の国定歴史教科書の記述は、まるで「スポーツ根性モノのマンガの原作」のような趣なんですね。客観的な記述ではなく、ひたすら「ウヮー!」という叫び声が聞こえてくるよう。

客観的に事実を記述するというより、作者の「思い」を伝えることに主眼があるわけ。そんな「作品」なんですね。

まあ、そんな本で歴史を勉強させられていたら、バカになるのも当然ですよ。

では、そのような作者の「思い」に満ちた、韓国歴史教科書という「作品」を、具体的に、客観的に検証してみましょう。

検証に当たっては、「教科書の記述の問題点」というカテゴリーと、「教科書の記述から浮かび上がる韓国人のメンタリティー」そんな感じで分類して記述してみます。

【教科書の記述の問題点】

1.年号が出てこない・・・この韓国歴史教科書では年号の登場が実に少ない。何ページにもわたって、○○年と言う具体的な年号が出てこないわけ。事件の羅列があっても、その事件が西暦何年のことなのか?記述されていないわけです。チョット日本の方には信じられないことでしょうね。だって「なくよウグイス平安京」で794年・・・なんて年号をゴロで覚えるのに苦労しましたものね。年号が出てこない歴史教科書なんてこの世に存在すること自体、不思議でしょ?

韓国の歴史教科書でも、ほんの少しは年号が出てきたりしますが、後で年表の形でまとめられていて、今現在記述している歴史的事件が何年に起こったのか?分らないようにできているわけ。

年号というものは、覚えるのは面倒ですが、歴史的事件の客観的指標としては重要でしょ?年号を覚えていると事件の順番が明確になると同時に、外国の同時期の事件と比べることもできる。この時代に外国はこんなことをやっていたのに「我々の国は遅れているなぁ・・・」などと感想を持つこともあるでしょう。しかし、年号が記述されないと「我々は先進的だ!」と記述されていると、思慮の浅い人は盲目的に信じてしまうんですね。

2.資料名が出てこない・・・この韓国国定歴史教科書では、出典の資料名がほとんど出てきません。もしかしたら朝鮮半島では、資料を作るという習慣がないのかもしれません。データーを取るという習慣の欠落については、後で触れます。この韓国歴史教科書では出典の資料名もなく、「我々は正しい!」の一点張り。まるでカルト宗教のような趣になっている。資料名が無いので、疑問を持った読者が自分自身で調べ直すこともできないわけ。

3.差別用語の乱発・・・高校生が勉強するというこの教科書には、意図的な差別用語が乱発されています。日本を「倭」とか言うのはともかく、ヨーロッパ人を西洋蛮人と書いたり、清を建国した女真族をオランゲという差別用語で呼んだり・・・まあ、こんな差別意識丸出しの本は、日本だったら発禁処分でしょうし、当然のことに、他の一般の文明国でも発禁処分は確実でしょう。そんなアングラ本程度の本が教科書なんですね。そもそも、ヨーロッパ人を示したいのなら、西洋蛮人と書くのではなく、単に西洋人とでも表記すればいいだけですよ。しかし、わざわざ「蛮」を入れて勝手に喜んでいるんですね。

4.漠然とした記述・・・たとえば、上記で年号が出てこないと書きました。しかし、歴史書なんだから当然のこととして、時期に関する記述もあります。そのような場合では10世紀中葉とかの記述になっていて、漠然としてあいまいな記述になっています。しかし、10世紀中葉なんて書かなくても941年とか明確に年号を書けばいいじゃないの?しかし記述が漠然としているので、作者が意図的に読者を誘導することができているわけです。

年号の問題だけでなく、資料名も「ある民政文書」とかの表記になっている。そんな表記にするより、「△△が○○年にまとめた、☆☆という資料」と記述するのが文明国の歴史書のスタイルでしょ?
それこそ「1920年代のはじめ、全国の青年運動は100余りあり」・・・などと記述されています。しかし、文明国の歴史書だったら「政府による1922年の統計では、全国の青年運動は105団体あった。」と記述するものです。どうしてそんなにあいまいに記述するのかなぁ?

5.政治家がなかなか登場しない・・・歴史書だったら、当然のこととして多くの政治家が登場するだろう・・・と思われるでしょ?ところが韓国の歴史教科書では政治家の登場が実に少ない。その代わりに政治論者が実に多く登場するわけ。「国家はこうあるべきだ!」とワイワイ論じる人は多く登場しても、実際に政治を運営する人が出てこない。

6.やたら「べき」論・・・上記の実際の政治家より政治論者の数が多いことと関係していますが、この韓国歴史教科書はやたら「べき」論が多い。「こうすべき」「ああすべき」と、やたら説教くさい。

7.法律名が出てこない・・・具体的な人名は多く出てきますが、法律名は出てこない。上記のようにすべて「べき」論で片付けているので、具体的な法律を制定するという形で、実際的に国家を運営する気がないわけですね。

8.個人的感想がいっぱい・・・教科書と言うものは客観性が第一と考えてしまうのは、文明国の常識でしょう。しかし、さすがに韓国の教科書は作者の主観的な「思い」が詰まっている。

たとえば「高麗時代の石塔は安定感が不足し、造形感覚面では新羅時代の石塔に比して多少劣る気がする。」なる記述があったりする。しかし、執筆者が「気がする」のは勝手だけど、教科書の記述として書かれても、読んだ側は何を理解すればいいの?

あるいは後に中国で清王朝を作った女真族との戦争では「意外にも」負けた・・・との記述があります。アンタが「意外」に思うのは勝手だけど、そんなことは教科書に書く内容ではないでしょ?
それとも「気がする」とか「意外にも」とかが、試験に出たりするのかな?

9.ヴィジュアルが少ない・・・上記の石塔に関する記述だって、文章にするより、それぞれの写真を載せればいいじゃないの?ところが韓国の歴史教科書はヴィジュアルが実に少なく、文字ばかり。まあ、その文字による文章も、やたら説教くさいわけです。画家についてウダウダ説明するより、その画家の作品を載せればいいじゃないの?しかし、そのような客観的な記述を放棄して、ひたすら作者の「思い」を書き込んでいく・・・それが韓国の歴史教科書のスタイルなんですね。

10.やたら民族意識・・・この教科書には「民族意識」という言葉が実に多く出てきます。逆に日本だとそんな民族意識なんて出てこないでしょ?まあ、大日本帝国の教科書なら出てくるかもしれませんが・・・
韓国の歴史教科書では「民族意識」「民族文化」・・・そんな言葉ばかり。
しかし、ではその「民族意識」って具体的にどんな意識なの?

教科書を読んでいても、さっぱりわからないんですね。

どうやら、私がよく書いていますが「集団的被害者意識」と「オレたちはすごいんだ!」というエリート意識の混じったもののようです。しかし、「オレたちはすごいんだ!」と思うのはいいとして、具体的に見てどの辺りがスゴイのか全然書いていないわけです。まさにカルト宗教のような趣になっている。

「オレたちはすごいんだ!」「オレたちはすごいんだ!」「オレたちはすごいんだ!」と連発するだけ。

そして、そんな「本来はスゴイはずの我々がうまくいかないのは、全部○○のせいだ!」と被害者意識になるわけでしょうね。

11.経済に関する記述が少ない・・・この教科書には経済的なマターに関する記述が実に少ない。やたら「べき」論をぶつ政治論者がワイワイ言うだけ。使用していた貨幣とか税制とか、生産技術など実際的な問題についてほとんど触れていないわけ。だから読んでいても当時の人の暮らしぶりなど全然わからないわけです。

12.都合の悪いことは書かない・・・「朝鮮半島の進んだ文物が日本に伝えられた。」この韓国の歴史教科書に頻発する文言です。しかし、先進的な文物って、具体的には何なの?それが書いていないんですね。しかし、ちょっと離れた箇所で貿易に関する文言があって、朝鮮から日本への輸出品は米、木綿、人参だったとか書いてある。米、木綿、人参かぁ・・・たしかに『先進的』だねぇ・・・。しかし、先進的という言葉と米、木綿、人参という具体例が離れて記載されているので、「素朴」な韓国の高校生だったらダマされてしまうんでしょうね。

あるいは豊臣の朝鮮半島の侵攻のあと、朝鮮がロシアと戦争して朝鮮の鉄砲部隊が大活躍したとの記述があります。その鉄砲はどこから来たの?そんなことも書いていないわけ。あるいは、その豊臣軍の侵攻の後の時期に、朝鮮の農業技術が飛躍的に向上したらしい・・・この韓国の教科書では、いつものように「農民の民族意識」云々で片付けられてしまっています。

しかし、現実的に考えると違うでしょ?豊臣軍の中で農民出身の足軽が、朝鮮半島の遅れた農業技術に見るに見かねて実地でレクチャーした、と考えるのが現実的な思考でしょ?違うのなら、データーとか資料を出さないとね。農民の民族意識がどのように農業技術の発展に貢献したのか?とかの資料があるとでも言うのかな?しかし、この韓国歴史教科書ではそんなマトモな疑問には答えてくれないわけ。

13.データーが載っていない・・・この教科書にはそれぞれの時代の人口とか、生産量とかのデーターがほとんど出て来ません。これは前記のように政治を運営する気がなく、政治を論じることにしか興味がないので、データーを取る習慣がないのでしょうね。

しかし、韓国の歴史で突然に豊富なデーターが出てくる時期があります。それは日本統治時代。この時代になると、韓国の人口とか生産量の詳細なデーターが出てくるばかりではなく、事件における年号や被害などの詳細なデーターも記録されている。この時代になって初めて「政治」が行われていたことがわかるわけ。

14.判断が先に来る・・・たとえば、韓国人による伊藤博文の暗殺事件がありました。日本だと「暗殺」という言葉で記述されますよね?ところが韓国の教科書では「処断」という言葉になっている。「悪をやっつけた!」というわけでしょう。この手の価値判断を伝えるのが教科書の役目と認識しているようです。しかし、それは文明国の歴史教科書ではないでしょ?読者が自由に考えることができなくなりますよね?

しかし、この手の判断が先に来る歴史教科書は、大日本帝国の歴史教科書がそうだったはずです。たとえば足利尊氏と後醍醐上皇が争った南北朝時代の記述において、足利尊氏は一方的に「悪」にされていたそう。
文明国の歴史書のスタイルだったら足利尊氏の政策と、後醍醐上皇の政策を記述することに重点が置かれることになります。まあ、こんな感じで判断が先に来るような教科書で歴史を学んでいたので、大日本帝国の人間はバカになってしまったのでしょうね。

15.具体例が乏しい・・・たとえば「ハングルは優秀だ!」そんな記述が多く出てきます。しかし、ハングルで書かれた「おもしろい文章」の作品名は中々出てこない。ひたすら「ハングルは優秀だ!」「ハングルは優秀だ!」それだけ。文明国の書物だったら、ハングルで書かれたおもしろい作品の写真でも載せるでしょ?ひたすら判断を押しつける形なんですね。美術でも文学でも具体的作品名がなかなか出てこないわけ。

16.感情的表現・・・教科書は作者の「思い」を伝えることが韓国での常識なので、作者の感情的な表現が頻発している。・・・日帝の悪辣な・・・とかの言葉が頻発。しかし、その日帝が何年にどんな法律を作ったのか?とは記述していない。ただ「悪辣」とか「冷酷」とかの扇情的で感情的な文言が並ぶだけ。


【教科書から浮かび上がる韓国人のメンタリティー】

1.内輪もめ・・・それこそ新羅、高句麗、百済以降も、半島の人はやたら内輪モメをしている。いつの時代もこの内輪もめの記述がいっぱい。それだけ、「小山の大将」になりたがるようです。以前にも書きましたが、会話のできない人間は「手下はいても、味方がいない。」もの。どうしても「自分が大将」になりたがるわけです。

2.情報軽視・・・当事者として政治を進める人よりも、傍観者として政治を論じる政治論者が威張っていられるのは、やっぱり当事者意識の欠如が社会に蔓延しているからですね。実際に政治を進めるとなると、情報を集めて、情報を分析して、政策を立案して、法律化して、周知させ、実行する・・・そんなプロセスが必要でしょ?単なる「べき」論では片付きませんよ。地道な作業が必要なんですね。

朝鮮の歴史では情報というかデーターを集めている様子がない。情報もないのに、どうやって政策を立案するの?この韓国歴史教科書では「儒教の教えに従って、『○○のような政策をすすめた』・・・」なる記述が多くあります。しかし、マトモな政府だったら儒教の教え以前に、国家の人口とか生産量とか周辺国に関する情報を集めるものでしょ?そんな情報軽視の姿勢だからこそ、歴史のデーター資料も少ないわけでしょうね。

3.原理主義・・・当事者意識がなく、傍観者然なので、現実無視で原理原則を押し通そうとする。そしてうまく行かなくなったら、「アイツが悪い!」と他者に原因を押しつけることになってしまう。しかし、現実を無視して自分の原理原則を押し通してしまっても、うまくいかないのは当たり前でしょ?

4.対抗心が強い・・・ダメダメ家庭ではやたら対応心が強く「アンチ○○」なんて発想をしがちであることは以前にも書いています。韓国人が「アンチ日本」の発想をするのは勝手ですが、韓国人同士でもやたら対抗心が強いわけ。儒教の流派同士で対抗したり、儒教と仏教で対抗したりと、そんな記述ばかり。対抗する以前に、民衆のことを考えてみるとかそんな発想が全然ないんですね。

政治対立、学問対立、宗教対立、地域対立、身分対立・・・そのような記述ばかりが多くなる。自分自身を主張する方法として、まず最初に「私はあの○○に対立している!」と一声あげるのが、韓国人の流儀のようです。スグに排除の論理が出てきて、「お互いが、得意分野で一緒に協力してやっていこう!」とは行かないわけ。

5.排他的な愛国心・・・民族意識という言葉がやたら頻発するのに、では「その民族意識って、具体的には何?」という質問には答えられない。しかし、そのように強圧的に民族意識を押しつけるので、どうしても排他的な発想になってしまうことになる。20世紀になってアメリカなどの海外に移住した韓国人もいたそう。それはそれで結構ですが、その移住した人は韓国に対する強い愛国心を持ち続けたそう。

韓国にシンパシーを持つのは当然として、そんなに強い愛国心を持つのならアメリカに移住しなければいいでしょ?海外でそんな、「オレたちはスゴイんだ!」というような排他的な愛国心を持っているから、関東大震災やアメリカのロス暴動で焼き討ちにあうわけでしょ?アメリカに移住したらアメリカに忠誠を誓えばいいじゃないの?ねっ?

6.身分秩序・・・・ダメダメ人間は人間を序列化することが大好きのようです。まあ、カルトではこの手の序列化が好きなのはオウム真理教でもありましたよね?韓国もオウム真理教と同じように、やたら細かく身分が別れている。それにその身分間の移動が不可能のようです。妾腹の子供は絶対に出世できないとかが、あったそう。あるいは男尊女卑なども・・・そのような秩序を「倫理的」措置などとも記述してある。そんな身分体系は制度かもしれないけど、倫理とは言えないでしょ?

7.理屈をこねくり回す・・・現実を無視して理屈をこねくりまわすことが大好き。そしてその理屈も、権威主義で、おまけにすべて善悪で片付けてしまうので、思考に広がりがないわけ。教科書におもしろい記述があります。李氏朝鮮時代の農民の離脱に関するものです。
「農民の離脱は名分上、民生を安定させなければならないという儒教の王道政治論にあわないだけでなく、現実的にも、国家の財政を危うくするものであった。」
・・・しかし、一般の文明国だったら、記述の順序が逆でしょ?儒教の名分などより、国家財政の方が重要でしょ?

8.知識欲が乏しい・・・理屈をこねくり回すことは好きでも、新たな知識を得ようとはしない。まあ、目新しい学説には興味を持つようですが、知識って学説だけではないでしょ?たとえば世界地図を韓国が入手したのは17世紀末。しかし、日本にはイエズス会の宣教師より16世紀には入手していますよね?だから豊臣軍による朝鮮侵攻は、最新鋭の軍事設備と、世界全体に対する豊富な知識を持つ日本軍と、軍事的にも知識的にも乏しく、ただ「オレたちはスゴイんだ!」と自画自賛しているだけの朝鮮軍の戦いだったわけ。20世紀での太平洋戦争では、日本の立場は全く逆になってしまいましたが・・・戦争の善悪はともかく、何事でも事前準備は重要でしょ?

9.何でも反対・・・今のイラクのように何でも悪く取り、反対するのが韓国人。日本統治時代に貨幣の共通化をやろうとしたら、それに反対し、ブチブチ文句を言っている。勿論デメリットもあるでしょうが、本来は韓国人自身で貨幣の共通化なんてやらないといけないでしょ?他人にやってもらって感謝するどころか、文句を言う始末。
それに、そんなに貨幣の共通化がイヤだったのなら、今からでも元のバラバラの状態に戻せばいいじゃないの?
反対することには熱心でも、「で、結局は、どうしたいのか?」という点は何も考えていないんですね。

10.危機意識が乏しい・・・自分自身を自分で守ろうという当事者意識がないので、危機意識もない。だから周辺国の情勢にも気を配らない。だから簡単に侵略されてしまう。中国とか日本にスパイくらい派遣して情報収集するのが、マトモな国でしょ?そんな当然のこともやっているそぶりもないんですね。それに危機感がないので、優秀な人間を抜擢する必要がない。だから社会も停滞する。

11.ダメダメの連鎖・・・根拠のない「オレたちはスゴイんだ!」という思いこみや被害者意識だけの人・・・それに人の話を聞き、相手に自分の意向をわかりやすく伝える意欲のない人間を相手にしてくれる人って、一体全体誰がいるの?結局は、相手をしてくれるのは自分の子供・・・というか子孫だけになってしまうわけ。だからこんな教科書を作って子供たちをダメにしたがるわけです。
もし韓国人の子孫がマトモな発想をしてしまったら、こんな教科書を疑問もなく読んでいるような祖先は相手にしませんよ。
ダメダメな人間は、そのダメダメな集団から脱却しようとする人間の行動を妨害するものなんですね。この教科書はそのような効果があるわけ。

12.クレーマー・・・具体的にモノを考える習慣がないし、他者に対して具体的な説明をする習慣が身に付かないので、他者と上手に会話することができないわけ。その上に被害者意識が加わるので、どうしてもクレーマーになってしまう。

「一体、どうして欲しいの?」
「一体、アナタたちはどうしたいの?」

そう聞いても答えられないものでしょ?

そもそもそのような具体的な思考をするようには訓練されていないわけ。
しかし、こんな教科書で勉強した人たちが、他者とどのようにコミュニケートするの?
まさにこの教科書のように、感情的なスタイルで文句を言うだけで終わってしまうわけ。だってクレームをつけることくらいしかネタもないでしょ?


【トホホな記述】

韓国の教科書には結構トホホな記述が多くあります。まあ、狙ったユーモアではないでしょうが、笑えますよ。

1.新羅の王様の記述・・・「王が自ら藩田を耕して農事の規範を示したりした。」・・・今でも将軍様が何かと模範をお示しになりますよね?

2.16世紀頃の農民の食料に関する記述・・・・「政府は雑穀、ドングリ、木の皮などを加工して食べる方法を提示した。」・・・今でもやっていますよね?

3.陽明学に関する記述・・・「理屈をこねくり回す」だけではダメだ!これからは知行合一(知識と行動が一体になること)の陽明学だ!と言うことで、李氏朝鮮時代に陽明学の研究が始まり、結果的に立派な陽明学の学問体系が完成したとのこと。しかし、そんな立派な学問体系に意味はないというのが知行合一の陽明学じゃあないの?日本の大塩平八郎のように実践してみたら?

4.文盲率・・・日本が統治を始めた頃の、韓国の文盲率は80%だったそう。日本統治前までそんな統計も無かったようです。しかし、80%が字を読めないのなら、日本語で教えるのも理にかなっていますよね?ちなみに日本が韓国人に行ったとされる創氏改名だって、それ以前はほとんどの韓国人は苗字がなかったのだから、当然といえば当然ですよね?それに強制ではないわけですし。だからこの教科書では、その法律名も年号も出てこないわけ。

5.税制・・・16世紀頃の韓国の税制は「租庸調」を基礎にしていたらしい。それって日本だと大化の改新で制定された制度でしょ?韓国人が経済的な面を全然考えていない人間であることが実によくわかります。1000年も進歩がないわけ。

6.満州開拓についての記述・・・韓国人は満州の開拓を行ったらしい。その記述が秀逸です。「現地土着民から圧迫を受けながらも、荒蕪地を開拓した・・・」とのこと。しかし、これって、まさに侵略じゃあないの?それこそ現地土着民に謝罪しないとね。


私は何も偏見を持って、この「韓国国定歴史教科書」を読んだわけではありませんよ。

この教科書は図書館などで借りることができると思いますので、読者の方々も一度、虚心坦懐にお読みになられると、興味深いと思います。

何でも韓国では教科書は、この国定教科書一種類しかないそうです。まさに大日本帝国そのものですよね?

こんな教科書で歴史を学んでいる韓国人が、「ああ」なってしまったのも当然と言えば当然。そんな「おバカ」な韓国人が選んだ大統領のノ・ムヒョン氏が「おバカ」なのも当然と言えば当然。

だいたい大統領になる前に一度もアメリカに行ったことがない、なんて文明国では考えられないことでしょ?

しかし、今まで検討してきた韓国の教科書から見て、そのような人間が大統領になってしまうことも理解できますよね?それに、私が提示したこの教科書の特徴を思い起こすとノ・ムヒョン氏の発言が実に理解しやすいでしょ?

この教科書を読んでいると、「作者」が頭から湯気を出して怒って書いているのはわかりますが、何が言いたいのかさっぱりわからない。それに・・・この本からどうやって試験問題を作るのかな?だってこの教科書には「客観」がなく「主観」だけなんですからネ。

他者に対して物事を伝えるのは、客観的な5W1Hを伝えることが先で、次に個人的見解でしょ?そのようなスタイルでないと、聞いている側の人間は、「この人・・・いったい何が言いたいの?」となってしまいますよね?
まさにこの教科書はダメダメの聖典と言えるくらいです。

この教科書は人にわかりやすく伝えようとする意欲そのものが無く、ただ自分の思いを勝手に言い放しているだけの本なんですね。

実際のダメダメ家庭に育った読者の方の中には、ご自分の両親の「語り口」を思い出す人もいらっしゃるでしょう。

この教科書の文章と、ダメダメ家庭でのおなじみのセリフ

「一体誰のためにこんな苦労をしたと思っているんだ?!」とか

「オマエのために人生を棒に振ってしまった・・・」

とは実に近い位置にあります。あるいは、「悪いのは全部○○のせいだ!」という犯人認定にも近い。まあ、そのグチや犯人認定を言う対象がどこになっているのか?

この点は、日本人には悲劇的なことですね。

日本の会話不全のダメダメ人間が往々にして、韓国にシンパシーを持っている例が多く見受けられるでしょ?会話のできない人は、会話ができなくてグチばかり言っている人間と一緒になって、自分自身もグチを言いたがるもの。

まあ、私がよく書いていますが、それってハエやゴキブリが腐臭に吸い寄せられるようなもの。

グチを言うことが、一時的な楽しみになっていることはわからないでもありませんが、自分自身の尊厳を大切にすることが、ダメダメからの脱却の第一歩でしょ?こんな「人の話を聞くつもりもない」人たちと一緒にいて何が楽しいのかな?

いずれにせよ、図書館で借りて、実際にお読みになってみることを是非お勧めいたします。

まあ、読んで不快になることは・・・請け合いますが・・・
韓国を考える際に参考になるだけでなく、日本のダメダメ家庭を考える際にも非常に参考になると思います。

(終了)
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発信後記

メルマガの文章作成には、結構準備時間がかかったりします。
今回の文章だって、そもそもこの教科書自体が、日本語で500ページもあって読むのも大変。
ということで、取りかかった頃には中国や韓国での反日デモもまだ起きてはいませんでした。

今回のお題は、良くも悪くもグットタイミングになってしまいました。

多分、中国の教科書も、韓国と同じように異常な教科書なんだろうと思います。
だって、卒業した生徒があのザマなんですからね。

何も日本の教科書に問題が無いというわけではありませんが、韓国の教科書は100%の異常と言えると思います。というか、日本だったらこの執筆者は変質者扱いですよ。変質的なクレーマーが執筆した教科書で勉強?させられている韓国の生徒は、ある意味お気の毒ですが、そのうっぷんを日本に向けてくるのは、はた迷惑ですね。

以下に管理者による追加文章 (10年12月21日 アップ)

さて、本文においては、韓国の歴史教科書に表れている、韓国人のメンタリティーについて考えております。

私としては、何も韓国人の問題そのものを指摘したいと思っているわけではありません。

韓国人というスクリーンに映っているダメダメのメンタリティーを考えているだけです。

韓国人なり韓国の歴史教科書そのものに意味があるわけではなく、ダメダメの問題を映すのにあたって出来がいいスクリーンというだけです。

だから、今回言及したメンタリティーに近い様相は、別のところでも見えたりするもの。

それこそ、インターネットの掲示板において湯気を出しながら書き込んでいるような人間のメンタリティーと共通しているわけですし、別の国との共通性もあったりする。

それこそ、別のところでまとめておりますが、ヨーロッパのポーランドのメンタリティーとも実に近い。

あるいは、日本だと、茨城県の歴史を調べてみたら、なんとも、同じようなことをやっている。

ここで、その共通性をピックアップしてみましょう。

ちなみに、このようなメンタリティーは、水戸藩に関わる幕末での大事件である「天狗党事件」では典型的に見出されたりします。この「天狗党事件」については、皆さんも、例のウィキペディアでも使ってチェックしてみてくださいな。

ということで、茨城県と韓国の歴史において共通してみられるダメダメの様相をピックアップしてみましょう。

1. 対抗心・・・何かと言うと、スグに「あの○○に対抗する!」と息巻く。そして、それこそ平安時代の平将門のように乱をおこしたり、論争を起こしたりする。

2. 身近なものを否定・・・それこそ、「尊皇攘夷」だって、長州や薩摩のような外様の大名が言うのなら分りますが、御三家が尊皇攘夷というのはヘンでしょ?

しかし、自分の父親が嫌いなことを自分で認めたくない人間が、「お祖父さんは立派な人だった・・・」と過剰に言ったりする例があることを考えれば、その尊皇攘夷の心理的な意味も理解できるようになるわけです。より遠くのものを肯定することで、目の前のものを否定しているわけです。

3. 政治家よりも、政治論者・・・水戸藩には色々な政治論者が出てきますが、実際の政治家はほとんどいない。実際に出てくる政治家も、「善政を行った。」とかの漠然とした記述になって、「どんなデーターをもとに、どのような施策を進め、どのような効果を得たのか?」という点が出てこない。「べき論」を用い、現実を否定しているだけの学者さんが多いんですね。そして、現実否定的な主張をすると改革派とか言われてしまう。そんな流れは、韓国の歴史教科書ではおなじみのもの。

4. 各派対立・・・それぞれの考え方について、データーを取って検証するという発想がないので、「議論のための議論」になるばかり。だから、政治論者の各派対立が深刻になってしまう。だって、主義主張の有効性を検証しようがないんだから、論争になったら収まりようがありませんよ。

5. 内輪もめ・・・ということで、内部対立が頻発することになる。水戸藩の前の時代から、やたら内輪もめが多い。

6. 報復・・・内部対立が深刻化するので、自分の側が被害者だと確認する儀式としての報復行為が頻発し、その規模も過激になってしまう。親類縁者を皆殺しするという凄惨な報復行為が習慣化してしまう。

7. 芸術の不在・・・自分の内面を見るよりも、対立している相手方を見てしまうので、自己逃避が進行してしまう。だから、自分の内面を厳しく見つめた成果といえる芸術作品が生まれない。まあ、茨城県出身で有名な芸術家となると画家の横山大観くらいとなるわけですが、その名前の大観の中の「大」の字は、当人のコンプレックスを示すことが多いもの。大きいことを肯定したのではなく、「小さい自分がイヤ。」という二重否定的な心理状態につながることも多いんですね。そもそも、その大観の作品も、芸術的に見ると「悪くはない」と言った二重否定的な価値でしょ?

目の前の現実を踏まえ、自分の意向を自覚して、異なった見解を持つもの同士でも、会話によって合意形成を進めていくという発想がない。

現実無視のご高説を「べき論」で連呼するだけ。

そして、気に入らない相手に対しては、スグに武力に訴えることになる。
そして、武力に訴える自分に酔ってしまう。

それこそ、「桜田門外の変」もその典型と言えます。
茨城の歴史は、犯人認定と報復行為ばかりの歴史なんですね。

それこそ、「尊皇攘夷」だって、「悪いのは全部、今の江戸幕府のやつらだ!」とか「外国のヤツらが諸悪の根源だ!」という発想でしょ?
それはいいとして、「では、結局は、アンタたちはどうしたいの?」となってしまうでしょ?

まあ、そんなことばかりしているから、水戸藩は尊皇が実現された明治政府に対して人材を提供できなかったわけでしょ?敵が共通となっている時点では一緒にやれていても、達成目標を共有することはできないわけです。

クレームを付けることには優秀であっても、自分たちの理想を実現させるという肯定方向には何も貢献できない。

まるで、革命家チェ・ゲバラのできそこないが集まったような人物ばかりが登場してくる歴史なんですね。

ちなみに、私としては、何も茨城県の方を蔑視しているわけではありませんよ。
幸か不幸か、ダメダメを映すにあたって、優秀なスクリーンというだけです。
そして、その点について自覚できれば、現在茨城県にお住いの方がコケないように注意することができるわけですし、芸術家も出てくることにもなるでしょう。
R.10/12/21


詳細は

ダメダメ家庭の目次録
http://kinoufuzenkazoku.hariko.com/index_original.html

ダメダメ家庭 カテゴリー分類総目次
http://kinoufuzenkazoku.hariko.com/mokuji/sougoumokuji.htm
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1605.html#c1

[近代史3] 中国が東トルキスタン共和国(現ウイグル自治区)を乗っ取った手口 中川隆
33. 中川隆[-5965] koaQ7Jey 2021年4月06日 10:00:37 : l9L9YsfYaI : LmoyTFJGLk5rdUk=[3]
米国が中国のウイグル族人権侵害を「ジェノサイド」と批判 日本はどう対応すべきか?
2021/04/06


新疆ウイグル自治区ウルムチでは多くの商店が中国国旗を掲げていた 

 米国は新疆ウイグル自治区で「ジェノサイド」が行われていると中国批判を強めている。 初の日米首脳会談に臨む菅義偉首相は慎重な姿勢を保てるか。AERA 2021年4月12日号から。

*  *  *

 菅義偉首相は今月16日から訪米しジョー・バイデン大統領との会談を行うが、その最重要の議題は対中国政策と思われる。米国は日本、インド、オーストラリアと連携する「QUAD」(4カ国戦略対話)を中核とする対中包囲網結成を策し、日本がどう協同するかが焦点だ。

 米国の対中強硬論のスローガンは「ジェノサイド」(民族絶滅)だ。ポンペオ前米国務長官はトランプ政権最後の日、1月19日に「中国は新疆ウイグル自治区でイスラム教徒の少数民族ウイグル人に対しジェノサイドを行っている」との声明を出し、ブリンケン現国務長官もそれに同意を表明している。

 日本では1月20日の記者会見で、加藤勝信官房長官が「人権問題に懸念し注視している」と慎重な回答をし、外務省も「ジェノサイドとは認めていない」との姿勢を示した。

 ジェノサイドはナチスドイツが行った少なくとも150万人のユダヤ人殺害など、集団殺害を示す。米国の独立前に英国軍が先住民に天然痘患者の毛布、衣類を配り、免疫の無い先住民の人口が激減したり、オーストラリアで先住民がほとんど絶滅に瀕(ひん)したりしたのもジェノサイドと言えるだろう。

■格差が生じ反感高まる

 新疆は古代中国で「西域」と称され、紀元前の漢の時代から断続的に中国の支配下にあった。1758年に清の乾隆帝がモンゴル人ジュンガル部を駆逐して西域を平定し、「新疆」(新領域)と名付け、1884年に新疆省となった。人口は約2500万人、うちトルコ系イスラム教徒のウイグル人は約1200万人とされる。石油、天然ガスの埋蔵量が豊富で近年急速に発展し、漢族の技術者などが移住、民族間の格差が広がり、ウイグル人の反感が高まった。

 新疆の南、アフガニスタンではイスラムゲリラが1989年にソ連軍を撤退させ、91年のソ連崩壊で西隣のカザフスタン、キルギス、タジキスタンが独立したからウイグル人の独立願望に火が付いた。

 米国が2001年の9.11テロ事件の後にアフガニスタンを攻撃すると、新疆はアフガニスタンやアルカイダの拠点パキスタン北西部と山越えの道でつながっていることから、ウイグル人の中にはイスラム武装集団に参加した者も少なくなかった。「テロとの戦い」に懸命だった米国は、昨年11月に指定を突如取り消すまで新疆の独立派「東トルキスタン・イスラム運動」をテロ組織に指定していた。

 新疆ウイグル自治区西端のカシュガルでは08年、警察署が襲撃され、警官17人が死亡。09年には自治区の首都ウルムチでウイグル人と漢族の両デモ隊が衝突し197人が死亡、1700人が負傷した。13年には北京の天安門を自動車で突破しようとし5人が死亡。14年3月には雲南省昆明駅で刀を持った8人が無差別にその場にいた人を襲って死者34人、負傷者143人が出た。同年4月にはウルムチを習近平(シーチンピン)国家主席が視察した際に自爆テロで3人が死亡、79人が負傷した。

■シリア内戦にも参加

 11年に始まったシリア内戦では多数のウイグル人がイスラム過激派の反政府部隊に参加し、凶悪な「イスラム国」にもウイグル人がいたことは身代金を払って解放されたデンマークの写真家の話で明らかだ。

 中国から密出国して外国で戦闘したウイグル兵が帰国すると出入国法令の違反で逮捕、拘束するのは当然で、日本でもそうするだろう。だが、違法行為をしていなくても、中国の言う「宗教的に過激派に染まった人物」を収容して再教育するのは人権無視の非難を免れない。

 ただ、米国がアフガニスタンやイラクなどで敵兵やイスラム主義の活動家を捕らえ、イラクのアブグレイブ刑務所で拷問したり、キューバのグアンタナモ米海軍基地で檻(おり)に入れ「米国内ではないから米国の法律は適用されない」として裁判もせず拘留を続けるのは極端な人権無視だ。

 国連人種差別撤廃委員会では18年8月から「ウイグル人約100万人が拘束されている」との説が出ているが、「信頼できる報告を元に」というだけで出所は不明だ。これは99年のセルビア東部のコソボで「アルバニア系住民50万人が行方不明、死亡の可能性あり」と米国務省が発表したことを思い出させる。

■米広報会社が偽情報

 コソボには隣国アルバニアのイスラム教徒が多数流入し、ユーゴスラビア内戦に乗じて独立かアルバニアへの併合を目指してコソボ解放軍を結成。97年に蜂起したが、約2千人が戦死、セルビア軍に制圧された。

 ユーゴスラビア内戦でセルビアと戦っていたクロアチアは米国の広報会社「ルーダー・フィン社」と契約。同社は米国などでセルビア非難の宣伝に努め、セルビアが「民族浄化を行いつつあり、死者は50万人以上」などの偽情報を政官界、メディアに執拗(しつよう)に流した。

 これに騙(だま)された米国は北大西洋条約機構(NATO)諸国を説いて、13カ国の250機が99年3月24日から国連の承認もなしに、79日間セルビアを猛爆撃し、セルビア軍をコソボから撤退させた。NATO軍はコソボに入りアルバニア系住民の協力を得て「大虐殺」の証拠を探したが、半年かけても発見した遺体は2108体で、大部分は2年前の戦闘の死者だった。

 後日「ルーダー・フィン」社の幹部はフランスのテレビに出演、元々反イスラムだった米国などの世論を逆転させた経緯、手口を語り、「民族浄化というキャッチコピーが効き、米国のユダヤ人団体を反セルビアにしたのが決定的だった」と誇った。

 虚偽の情報に踊らされてセルビア民間人約2千人、軍人546人を殺し、中国大使館まで誤爆したのは大失態だが、メディアも政治家も騙され、「人道的介入」を唱えていたから批判する声はほとんど出ず、今日でも民族浄化が本当にあったように思う人も少なくない。

■イラクでも面目を失墜

 その反省がなかったから米国は03年3月、「イラクがなお大量破壊兵器を保有している」との亡命者の言葉を信じ、国連の反対を無視してイラクを攻撃。だが大量破壊兵器は無く、米国は面目を失墜した。8年後に撤退するまで自軍に約4500人の死者と3万人以上の負傷者を出し、10万人以上のイラク人を殺した。戦費は3兆ドルと計算され、財政危機を招いた。

 ウイグル人に中国語を教え、就職をしやすくすること自体は必ずしも悪くはない。「それも文化的ジェノサイドだ」との論にも一理はあるが、米国は1846年のメキシコとの戦争でテキサスなど今日の6州を奪い、スペイン・インディオ系の住民に英語教育を行って米国市民意識を植えつけた。それを「ジェノサイド」とは言えまい。

 日本も台湾、朝鮮での義務教育で日本語を教え「皇民化」を図ったが、民族の大量殺害の手段として巨額の経費と手間をかけたわけではなかった。

 日本としては「人権問題を注視する」という姿勢で対応することが得策だろう。(軍事ジャーナリスト・田岡俊次)

※AERA 2021年4月12日号
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E3%81%8C%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%83%AB%E6%97%8F%E4%BA%BA%E6%A8%A9%E4%BE%B5%E5%AE%B3%E3%82%92-%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8E%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89-%E3%81%A8%E6%89%B9%E5%88%A4-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%86%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%8D%E3%81%8B/ar-BB1fkBOY?ocid=msedgntp
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/205.html#c33

[近代史4] ジェームズ斉藤 菅義偉の黒い正体 ― スパイ、田布施システム、MI6、小渕恵三との繋がり 中川隆
13. 中川隆[-5964] koaQ7Jey 2021年4月06日 10:22:05 : l9L9YsfYaI : LmoyTFJGLk5rdUk=[5]
【超重要】菅義偉率いる売国政権日本の空港の検疫体制がヤバい! 全データ抜き取り、追跡アプリ強制、対処法は…ジェームズ斉藤
2021.04.06
https://tocana.jp/2021/04/post_204738_entry.html


【連載:某国諜報機関関係者で一切の情報が国家機密扱いのジェームズ斉藤(@JamesSaito33)が斬る! 国際ニュース裏情報】

ジェームズ 先日やっと日本に戻りました。しかし、日本の空港の検疫はひどいですね。コロナの検疫ポイントが9カ所もあって入国するのに2時間半もかかりました。

──一体なにをやってるんですか? 検温とかだけじゃないんですよね?

ジェームズ 検温はなく、唾液の採取つまりDNAの採取です。その上で、やたらと情報入力が多くて、アプリのインストール確認に最も時間をかけてました。

──インストールは強制なんですね。

ジェームズ 強制です。応じない場合は50万円の罰金か6カ月の拘留だそうです。しかも、位置情報をOnにしているか必ずチェックするんです。外務省のホームページには「一日一回位置情報を送信」としか記載されていませんが、これは実質24時間の監視体制です。

──空港から出たあと切ったらダメなんですよね?

ジェームズ もちろんです。すぐに提携しているセコムがやってきます。また、メールアドレスと本人認証もありました。つまりフェイクなメールアドレスを用意すると入国できないようになっています。ですから、今回の新入国規制によって、本人と位置情報、本人と電話番号、本人とスマホ端末、本人と住所、本人とメールアドレス、本人とDNA情報などの大量の個人情報が菅政権に抜き取られています。心配なのはアプリにバックドアが搭載されていると永遠にデータが抜き取られることです。つまりDNAレベルの個人情報が政府のものになり、バックドアで日々の行動が完全に監視されるということです。

──なんか中国のような監視体制ですね。

ジェームズ そうです。問題はまさにそこで、実は今回一番恐ろしかったのはアプリ関係をチェックする係員がすべて中国人だった点です。

──えーっ! 日本の空港ですよね!? なんでそこに中国人がいるんですか?

ジェームズ たぶん、日本国籍を持つ中国人なんでしょう。しかし、仮に日本国籍を有する中国人だったとしても、絶対にやってはいけないことです。なぜなら、中共は現地にエージェントを送る場合、居住させて国籍を取得させたあとスリーパーとして使うからです。そもそも中共は諜報活動に人海戦術を行うので、「質より量」で勝負をかけてきます。彼らは「愛国教育」という名目で海外渡航前に必ずスパイ教育を受けます。むしろ受けなければ出国できません。つまり、海外にいる中国人は観光客を含めて全員スパイとして認識した方が賢明です。ただし、これは警備関係者にとっては常識で日本でもわかっているはずです。それをあえて中国人スタッフに任せるというのは菅政権が中国寄りだという証拠です。


成田空港内の検疫所。撮影厳禁下で撮った写真。場所は総合受付なので、スタッフは日本人であったが、普通にアプリ担当の中国人の補佐をしていた。

──LINE問題で8700万人の日本人のデータが中国に行っていたのに、未だにLINEは野放しですからね。

ジェームズ 部外者である私から見れば、売国政権にしか見えません。実際、今回の入国に際しても中国人スタッフが入国者のデータを管理していたのをこの目で確認しています。しかも写真撮影厳禁とされていましたから、日本政府側の隠蔽する意図は明らかでした。私は隠し撮りしましたが(笑)。写真だと日本人と中国人の区別がつきにくいので、動画も撮ろうと思ったのですが、さすがに無理でしたね。ここまで厳格な警備体制下で入国手続きを行うのは異常です。日本国をあげて、中国によるデータ抜き取りに加担しているとしか思えません。


──不思議なのは「なぜ日本政府がそんなことをするのか?」なんです。

ジェームズ 決まっています。中国利権トップの二階氏の差し金でしょう。つまり、この件は中国観光利権とセットになっているんです。なお、私が乗ってきた便は米国軍人及び軍属関係者ばかりで、横に並んでいた軍人などはこれから横田基地直行だと言っていました。しかし、中国人スタッフはそんな彼らの端末にもアプリを入れてチェックしていました。これによって在日米軍所属の軍人リストを作ることが可能になりました。

──それって同盟国を売ってることになりませんか?

ジェームズ 当然なります。そもそも在日米軍基地は日本の主権が及ばない治外法権地帯で、米軍軍人に検疫を強制することは米軍に対する不信と見なされます。そんな彼らに検疫を強制するのはやはりデータを中共に送るためとしか考えられません。

 実をいうと、日本は米軍軍人に対する情報活動が世界的に過激な場所なんです。特に東京と沖縄ではやりたい放題です。JFK暗殺容疑者のオズワルドも東京でKGBにリクルートされました。ですから今回の新入国規制により、米軍軍人関連の情報も狙われています。

 私が特に心配するのは米国諜報機関関係者の身の安全です。CIAなどの米国諜報機関は日本国内外の活動を問わず、「スパイ天国」の日本に大量に要員を送り込みますが、その際、「在日米軍基地配属」という身分で来るのがほとんどです。日本で堂々と活動しても日本の法律の対象にならず、やりたい放題できるためです。実際、CIA東京支部は世界最大規模を誇っています。しかし、彼らのデータが中共に筒抜けだと、話が違ってくるでしょう。さすが中共に魂を売った政権です。

──まあ、日本人の側からすればCIAだからスパイOKとも言えませんけどね(苦笑)。ただ、今の話を聞いてると、日本の空港はすでに中国のものになりつつあるといえそうですね。


ジェームズ はい。中国の浸透はかなり進んでいます。空港は個人情報の宝庫で、諜報戦の主戦場です。成田空港をはじめとする日本の全ての空港の情報ネットワークは中共に筒抜けと考えた方がいいです。一刻も早くそのことに日本人は気づかないとマズいです。

──空港のあちこちにある端末用の電源に携帯なんか差すとすべてデータを抜かれるってよく聞きますけど、本当なんですね。ともかく、コロナにかこつけた情報収集がどこでもひどいですよね。

ジェームズ その通りです。ただし、日本は少し異常です。米国も確かにコロナで騒いでいますが、なんだかんだ言ってかなり自由が約束されています。ロサンゼルスなど民主党拠点の地域でさえ、ここまでクソ真面目に検疫なんかやっていません。私が確認しているところでは日本レベルの検疫が実施されているのは、米国内ではおそらくハワイくらいでしょう。ハワイも中共の影響が強いところです。

──わかりました。ところで、ジェームズさん、アプリを入れられてしまった端末とかはどうしたんですか? アプリをアンインストールしてもたぶんダメなんですよね?

ジェームズ はい。アプリを入れた瞬間にマルウェアをスマホ端末に自動的にインストールしていると思います。それがバックドアの役割を果たしますから、削除しても無駄です。ですから、私はアプリをメインでない端末にインストールし、電話番号も専用simカードを用意しました。メールアドレスもメインではありません。これでバックドア及び電話番号の追跡はないです。

──そこまでしないと自分の情報は守れないと。

ジェームズ その通りです。日本の皆さんに理解してほしいのは「これが日本政府の掲げる『ソサエティ5.0』の正体」だということです。彼らは「つながる社会」という聞こえの良いスローガンで日本のデジタル革新を社会レベルで行うことを推進していますが、実際はグローバリストの世界経済フォーラムの「第四次産業革命」をモデルとし、日本社会全体のビッグデータを中共に売り渡す事が真の目的です。そのいい例がLINEです。こういう日本で生きるには、個人レベルで私が行ったような工夫が絶対に必要になってきます。ちなみに、安倍、菅政権の内閣参与クラスは「上級国民」なので、検疫はおろか隔離も免除です。昨年海外から戻ってきた某内閣参与の方からそう聞きました。

──幹部だけは特権を持つというのも中共っぽいですね。

ジェームズ はい、そもそも「上級国民」なる言葉自体が中共的で、ソ連の対日侵攻を前に満州国在留民を見殺しにした関東軍首脳部を彷彿とさせます。さすが満州国の血が流れている現総理のやることです。
 いずれにせよ、今回の入国検疫でわかったことは、今後、日本のコロナ検疫方針が「中共モデル」に変わるということです。次は確実に肛門検査でしょう(笑)。

文=ジェームズ斉藤
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1148.html#c13

[近代史5] グレートリセットは米国覇権の崩壊と多極化、中国の台頭を示すもの 中川隆
24. 中川隆[-5963] koaQ7Jey 2021年4月06日 10:22:40 : l9L9YsfYaI : LmoyTFJGLk5rdUk=[6]
【超重要】菅義偉率いる売国政権日本の空港の検疫体制がヤバい! 全データ抜き取り、追跡アプリ強制、対処法は…ジェームズ斉藤
2021.04.06
https://tocana.jp/2021/04/post_204738_entry.html


【連載:某国諜報機関関係者で一切の情報が国家機密扱いのジェームズ斉藤(@JamesSaito33)が斬る! 国際ニュース裏情報】

ジェームズ 先日やっと日本に戻りました。しかし、日本の空港の検疫はひどいですね。コロナの検疫ポイントが9カ所もあって入国するのに2時間半もかかりました。

──一体なにをやってるんですか? 検温とかだけじゃないんですよね?

ジェームズ 検温はなく、唾液の採取つまりDNAの採取です。その上で、やたらと情報入力が多くて、アプリのインストール確認に最も時間をかけてました。

──インストールは強制なんですね。

ジェームズ 強制です。応じない場合は50万円の罰金か6カ月の拘留だそうです。しかも、位置情報をOnにしているか必ずチェックするんです。外務省のホームページには「一日一回位置情報を送信」としか記載されていませんが、これは実質24時間の監視体制です。

──空港から出たあと切ったらダメなんですよね?

ジェームズ もちろんです。すぐに提携しているセコムがやってきます。また、メールアドレスと本人認証もありました。つまりフェイクなメールアドレスを用意すると入国できないようになっています。ですから、今回の新入国規制によって、本人と位置情報、本人と電話番号、本人とスマホ端末、本人と住所、本人とメールアドレス、本人とDNA情報などの大量の個人情報が菅政権に抜き取られています。心配なのはアプリにバックドアが搭載されていると永遠にデータが抜き取られることです。つまりDNAレベルの個人情報が政府のものになり、バックドアで日々の行動が完全に監視されるということです。

──なんか中国のような監視体制ですね。

ジェームズ そうです。問題はまさにそこで、実は今回一番恐ろしかったのはアプリ関係をチェックする係員がすべて中国人だった点です。

──えーっ! 日本の空港ですよね!? なんでそこに中国人がいるんですか?

ジェームズ たぶん、日本国籍を持つ中国人なんでしょう。しかし、仮に日本国籍を有する中国人だったとしても、絶対にやってはいけないことです。なぜなら、中共は現地にエージェントを送る場合、居住させて国籍を取得させたあとスリーパーとして使うからです。そもそも中共は諜報活動に人海戦術を行うので、「質より量」で勝負をかけてきます。彼らは「愛国教育」という名目で海外渡航前に必ずスパイ教育を受けます。むしろ受けなければ出国できません。つまり、海外にいる中国人は観光客を含めて全員スパイとして認識した方が賢明です。ただし、これは警備関係者にとっては常識で日本でもわかっているはずです。それをあえて中国人スタッフに任せるというのは菅政権が中国寄りだという証拠です。


成田空港内の検疫所。撮影厳禁下で撮った写真。場所は総合受付なので、スタッフは日本人であったが、普通にアプリ担当の中国人の補佐をしていた。

──LINE問題で8700万人の日本人のデータが中国に行っていたのに、未だにLINEは野放しですからね。

ジェームズ 部外者である私から見れば、売国政権にしか見えません。実際、今回の入国に際しても中国人スタッフが入国者のデータを管理していたのをこの目で確認しています。しかも写真撮影厳禁とされていましたから、日本政府側の隠蔽する意図は明らかでした。私は隠し撮りしましたが(笑)。写真だと日本人と中国人の区別がつきにくいので、動画も撮ろうと思ったのですが、さすがに無理でしたね。ここまで厳格な警備体制下で入国手続きを行うのは異常です。日本国をあげて、中国によるデータ抜き取りに加担しているとしか思えません。


──不思議なのは「なぜ日本政府がそんなことをするのか?」なんです。

ジェームズ 決まっています。中国利権トップの二階氏の差し金でしょう。つまり、この件は中国観光利権とセットになっているんです。なお、私が乗ってきた便は米国軍人及び軍属関係者ばかりで、横に並んでいた軍人などはこれから横田基地直行だと言っていました。しかし、中国人スタッフはそんな彼らの端末にもアプリを入れてチェックしていました。これによって在日米軍所属の軍人リストを作ることが可能になりました。

──それって同盟国を売ってることになりませんか?

ジェームズ 当然なります。そもそも在日米軍基地は日本の主権が及ばない治外法権地帯で、米軍軍人に検疫を強制することは米軍に対する不信と見なされます。そんな彼らに検疫を強制するのはやはりデータを中共に送るためとしか考えられません。

 実をいうと、日本は米軍軍人に対する情報活動が世界的に過激な場所なんです。特に東京と沖縄ではやりたい放題です。JFK暗殺容疑者のオズワルドも東京でKGBにリクルートされました。ですから今回の新入国規制により、米軍軍人関連の情報も狙われています。

 私が特に心配するのは米国諜報機関関係者の身の安全です。CIAなどの米国諜報機関は日本国内外の活動を問わず、「スパイ天国」の日本に大量に要員を送り込みますが、その際、「在日米軍基地配属」という身分で来るのがほとんどです。日本で堂々と活動しても日本の法律の対象にならず、やりたい放題できるためです。実際、CIA東京支部は世界最大規模を誇っています。しかし、彼らのデータが中共に筒抜けだと、話が違ってくるでしょう。さすが中共に魂を売った政権です。

──まあ、日本人の側からすればCIAだからスパイOKとも言えませんけどね(苦笑)。ただ、今の話を聞いてると、日本の空港はすでに中国のものになりつつあるといえそうですね。


ジェームズ はい。中国の浸透はかなり進んでいます。空港は個人情報の宝庫で、諜報戦の主戦場です。成田空港をはじめとする日本の全ての空港の情報ネットワークは中共に筒抜けと考えた方がいいです。一刻も早くそのことに日本人は気づかないとマズいです。

──空港のあちこちにある端末用の電源に携帯なんか差すとすべてデータを抜かれるってよく聞きますけど、本当なんですね。ともかく、コロナにかこつけた情報収集がどこでもひどいですよね。

ジェームズ その通りです。ただし、日本は少し異常です。米国も確かにコロナで騒いでいますが、なんだかんだ言ってかなり自由が約束されています。ロサンゼルスなど民主党拠点の地域でさえ、ここまでクソ真面目に検疫なんかやっていません。私が確認しているところでは日本レベルの検疫が実施されているのは、米国内ではおそらくハワイくらいでしょう。ハワイも中共の影響が強いところです。

──わかりました。ところで、ジェームズさん、アプリを入れられてしまった端末とかはどうしたんですか? アプリをアンインストールしてもたぶんダメなんですよね?

ジェームズ はい。アプリを入れた瞬間にマルウェアをスマホ端末に自動的にインストールしていると思います。それがバックドアの役割を果たしますから、削除しても無駄です。ですから、私はアプリをメインでない端末にインストールし、電話番号も専用simカードを用意しました。メールアドレスもメインではありません。これでバックドア及び電話番号の追跡はないです。

──そこまでしないと自分の情報は守れないと。

ジェームズ その通りです。日本の皆さんに理解してほしいのは「これが日本政府の掲げる『ソサエティ5.0』の正体」だということです。彼らは「つながる社会」という聞こえの良いスローガンで日本のデジタル革新を社会レベルで行うことを推進していますが、実際はグローバリストの世界経済フォーラムの「第四次産業革命」をモデルとし、日本社会全体のビッグデータを中共に売り渡す事が真の目的です。そのいい例がLINEです。こういう日本で生きるには、個人レベルで私が行ったような工夫が絶対に必要になってきます。ちなみに、安倍、菅政権の内閣参与クラスは「上級国民」なので、検疫はおろか隔離も免除です。昨年海外から戻ってきた某内閣参与の方からそう聞きました。

──幹部だけは特権を持つというのも中共っぽいですね。

ジェームズ はい、そもそも「上級国民」なる言葉自体が中共的で、ソ連の対日侵攻を前に満州国在留民を見殺しにした関東軍首脳部を彷彿とさせます。さすが満州国の血が流れている現総理のやることです。
 いずれにせよ、今回の入国検疫でわかったことは、今後、日本のコロナ検疫方針が「中共モデル」に変わるということです。次は確実に肛門検査でしょう(笑)。

文=ジェームズ斉藤
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/504.html#c24

[リバイバル3] EMT フォノイコライザー139st 中川隆
11. 中川隆[-5962] koaQ7Jey 2021年4月06日 10:42:08 : l9L9YsfYaI : LmoyTFJGLk5rdUk=[7]
20th Century Audio Technology
20世紀オーディオ・テクノロジー (オランダ)
ing. J.P. (Hans) van Vliet
ハンス・ファン・フリート 
EMT 139st b
https://soundbox.co.jp/EMT_139stb.htm

(EMT930/EMT927 用 真空管式イコライザ・アンプ、復刻新品) ¥760,000 (税別) 

EMT155トランジスター・イコライザ搭載のEMT927、EMT930オーナーにとって一番ほしいものはなんといっても真空管式イコライザのEMT139stでしょう。 しかしオリジナル・モデルは現状ではきわめて入手が困難です。 こうしたEMT927、930ターンテーブルオーナーの要望にこたえ、オリジナルモデルに回路はもちろん、その部品一つ一つにいたるまで忠実に再現しました。 EMT927では155st を取替えて使用できます。 EMT930ではシリアル番号が14000番以前のモデルではそのまま入れ替え可能です。 それ以降のモデルでは真空管用の電源が本体から供給できません。そこで別売の電源をご用意しました。930本体の裏側にコネクターを増設して使用します。価格¥140,000(税別)より。


特徴 

全て手作りのハード・ワイヤー・コンストラクション
新規製作のシャーシにオリジナルの塗装を再現しています。
専用のメカ部品は新規に制作。.
EMT純正の(ドイツHAUFE 社製)入力および出力トランスを搭載。
金メッキ端子採用の真空管ソケット
真空管は選別したヴィンテージの TELEFUNKEN ECC81 と ECC83 を搭載。
スイッチは高信頼のスイス製を採用しました。
ゲイン、周波数特性、S/N比、ひずみ率等の特性はオリジナルと同等もしくは凌駕しています。
コントルール・パネルが付属します。.
オリジナルの139stの回路図のコピー等技術資料が添付されます。
RoHS規制に準拠しています。.
本体は1年、真空管は6月の保証期間です。.

EMT139stB 単独使用の為の電源ユニット 16ピンコネクター/入力/出力端子付き ¥140,000(税別)


https://soundbox.co.jp/EMT_139stb.htm


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1149.html#c11

[リバイバル3] カウンターポイント SA-5000 + SA4 中川隆
14. 中川隆[-5961] koaQ7Jey 2021年4月06日 10:50:39 : l9L9YsfYaI : LmoyTFJGLk5rdUk=[9]
プリアンプ(レコードを聴いていた頃)2010-10-11
https://kawa.weblogs.jp/things/2010/10/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97.html

レコードがステレオの音源に占める割合はとても大きいものでした。オーディオ好きって人に限れば、レコードを聴かない、テープやカセット、FMのみって人にはあまりお目に掛かった事がありません。

レコードで良い音を聴くのには手間が掛かります。気に入ったカートリッジを捜して、信頼出来るトーンアームに付けて・・・・私の好きなMC型カートリッジを使おうと思えば更にカートリッジ用昇圧トランスが必要です。折角のカートリッジもトランスとの相性で台無しになる事も良くある事でした。

日本盤と洋盤とでは音が違う、初期プレスが最高なんて言い出して、とんでもない大枚をはたく人もいました。私は手を出しかねましたが、聴かせてもらうと音が違うのも事実なんです。好きなカートリッジを集めたり、レコードの原盤を捜したり、掛かる手間は楽しくも有り面倒でも有りました。レコードは豊かな世界だったと思います。

テープやFMはそのまま大きくすれば鳴りますが、レコードはそうも行きません。低音の再生には大きなエネルギーが必要です。レコードの狭い溝の中にそれを刻み込むのはかなり難しい事でした。逆にエネルギーの小さな高音は他の音にマスクされて消えがちでした。低音を小さく高音を大きくしてレコードに刻み、再生時には刻まれた低音を大きく高音を小さくして鳴らすことでレコードは進化して来ました。レコードの低音を上げて高音を下げる為のイコライザーは、時代やレコード会社に依って何種類もありました。 LP(ロングプレイ)レコードが普及して、更にステレオが出て来る頃にはRIAA(Recording Industry Association of America)カーブに統一されました。

音量や左右のバランス、音源のセレクター、トーンコントロール、と言った操作調整機能と、微細な信号を増幅することがプリアンプの機能です。もうひとつ、低音を小さく高音を大きく刻まれたレコードの信号を、RIAAカーブに沿って元の音に戻すPHONOイコライザーも昔は必要不可欠な機能でした。

最初にプリアンプの自作に挑戦したのは、安斉勝太郎氏のSRPP二段無帰還CRイコライザーを薦められたからです。当時通っていたブルース喫茶’キングビスケット’の鎌田さんは、私の好きなjump bluesを良くかけてくれました。古いカメラやオーディオ、自動車やバイクにも詳しい趣味人でもありました。LUXのA3500パワーアンプがあればプリアンプの電源を作らなくて済む。安いトランジスタアンプのイコライザーより桁違いに良い音だと言われました。それまでキットしか作った事の無い私は、複雑な工作を少しでも減らしたいと思いました。トーンコントロールやフラットアンプ段は止めてしまいました。結果とすればPHONOイコライザーにセレクターとボリュームを付けただけになりました。出鱈目な配線の所為でハムやマイクロフォニックノイズに悩まされました。取り回しを変えたり、真空管をtelefunkenのSQ管803Sに変える事で何とか使える様になりました。イコライザー自体の善し悪しも問題ですが、フラットアンプやトーンコントロールを飛ばした事が随分音を良くした様に思います。別のイコライザーを自作したりもしましたが、最終的にはカウンターポイントSA-139stと増幅段を持たないチェロのETUDEを使っていました。

つまり、レコードを聴いていた時分にはイコライザーがあれば、増幅段を持ったプリアンプは要らない。セレクターとボリュームさえあれば良い。・・・・プリアンプ不要論に傾いていました。

(その後のカウンターポイントの方が安斉式より音が良かった訳ではありません。雑音ひとつでアンプを開けたり閉めたりする自作より、既製品の方が気が楽に思えたからです。誰か腕の良い人に作ってもらえるなら安斉式にしたいと今でも思っています。

カウンターポイントSA-139stはEMTイコライザーのコピーと言う触れ込みでした。counterpointだのselectedだのと刷り込まれた6DJ8は立派なお値段の割りに大した音はしませんでした。シーメンスのCCaに差し替えて少しマシになりました)

コメント

ひぃ〜
カウンターポイントSA-139stは確かステサンでの企画で長島達夫氏主導で作られたものだと思います。
エリオットは今でも過去製品のアップグレードなど対応していますが、SA-139stはサイトに見当たりませんし。。。
カウンターポイントのフォノはプリ内蔵のものがとてもいいですよ。これを使うと、もうNFB型は使えません。
投稿情報: ひぃ〜 | 2010-10-21 12:12

kawa
ひぃ〜様、コメント有り難うございます。暫くのご無沙汰でしたが、貴ブログいつも楽しみにしております。
当時、一緒にステレオの話が出来る様な友人は、極く少なかったのですが、その内の一人が薄型のPri(counterpointSA3?)を買いました。カートリッジからスピーカーまで何を替えても音は変わります。けれど脇で見ている私が思うに、一番音を良くした買い物はあのPriだった様に感じました。ただ音に色づけが有ってはまる物には良いのですが、音源によっては辛く感じる時もありました。(SA5?は又別かも知れません)AXIOM80やソナスファーベルなどもそうですが、嘘つきでも音楽を楽しく聴かせてくれる機械、私は好きです。
この手の機械の嘘を私は有り難いと考える質ですが、嘘が破綻してしまう事があるのは仕方が無いと思います。

投稿情報: kawa | 2010-10-22 14:14

ひぃ〜
SA1桁のものは工業製品としての練度・安定度が低かったようですね。
自分は最終のSA4桁シリーズを使っています。
いずれにしても発売から20年以上たっているので部品交換は必要なのですが、エリオットは新しい部品をいろいろ試して情報公開/改造受付していますし、こういうサイトもあり、助かります。
http://ariajp.cocolog-nifty.com/

投稿情報: ひぃ〜 | 2010-10-23 09:15

kawa
SA3・・・もう随分古い話でしたね。
そう言えば4桁をじっくりと聴いた事がありません。
教えて頂いたサイトは大変興味深い物でした。羨ましい気がしました。

投稿情報: kawa | 2010-10-25 20:11

https://kawa.weblogs.jp/things/2010/10/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1033.html#c14

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
149. 中川隆[-5960] koaQ7Jey 2021年4月06日 10:52:09 : l9L9YsfYaI : LmoyTFJGLk5rdUk=[10]
プリアンプ(レコードを聴いていた頃)2010-10-11
https://kawa.weblogs.jp/things/2010/10/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97.html

レコードがステレオの音源に占める割合はとても大きいものでした。オーディオ好きって人に限れば、レコードを聴かない、テープやカセット、FMのみって人にはあまりお目に掛かった事がありません。

レコードで良い音を聴くのには手間が掛かります。気に入ったカートリッジを捜して、信頼出来るトーンアームに付けて・・・・私の好きなMC型カートリッジを使おうと思えば更にカートリッジ用昇圧トランスが必要です。折角のカートリッジもトランスとの相性で台無しになる事も良くある事でした。

日本盤と洋盤とでは音が違う、初期プレスが最高なんて言い出して、とんでもない大枚をはたく人もいました。私は手を出しかねましたが、聴かせてもらうと音が違うのも事実なんです。好きなカートリッジを集めたり、レコードの原盤を捜したり、掛かる手間は楽しくも有り面倒でも有りました。レコードは豊かな世界だったと思います。

テープやFMはそのまま大きくすれば鳴りますが、レコードはそうも行きません。低音の再生には大きなエネルギーが必要です。レコードの狭い溝の中にそれを刻み込むのはかなり難しい事でした。逆にエネルギーの小さな高音は他の音にマスクされて消えがちでした。低音を小さく高音を大きくしてレコードに刻み、再生時には刻まれた低音を大きく高音を小さくして鳴らすことでレコードは進化して来ました。レコードの低音を上げて高音を下げる為のイコライザーは、時代やレコード会社に依って何種類もありました。 LP(ロングプレイ)レコードが普及して、更にステレオが出て来る頃にはRIAA(Recording Industry Association of America)カーブに統一されました。

音量や左右のバランス、音源のセレクター、トーンコントロール、と言った操作調整機能と、微細な信号を増幅することがプリアンプの機能です。もうひとつ、低音を小さく高音を大きく刻まれたレコードの信号を、RIAAカーブに沿って元の音に戻すPHONOイコライザーも昔は必要不可欠な機能でした。

最初にプリアンプの自作に挑戦したのは、安斉勝太郎氏のSRPP二段無帰還CRイコライザーを薦められたからです。当時通っていたブルース喫茶’キングビスケット’の鎌田さんは、私の好きなjump bluesを良くかけてくれました。古いカメラやオーディオ、自動車やバイクにも詳しい趣味人でもありました。LUXのA3500パワーアンプがあればプリアンプの電源を作らなくて済む。安いトランジスタアンプのイコライザーより桁違いに良い音だと言われました。それまでキットしか作った事の無い私は、複雑な工作を少しでも減らしたいと思いました。トーンコントロールやフラットアンプ段は止めてしまいました。結果とすればPHONOイコライザーにセレクターとボリュームを付けただけになりました。出鱈目な配線の所為でハムやマイクロフォニックノイズに悩まされました。取り回しを変えたり、真空管をtelefunkenのSQ管803Sに変える事で何とか使える様になりました。イコライザー自体の善し悪しも問題ですが、フラットアンプやトーンコントロールを飛ばした事が随分音を良くした様に思います。別のイコライザーを自作したりもしましたが、最終的にはカウンターポイントSA-139stと増幅段を持たないチェロのETUDEを使っていました。

つまり、レコードを聴いていた時分にはイコライザーがあれば、増幅段を持ったプリアンプは要らない。セレクターとボリュームさえあれば良い。・・・・プリアンプ不要論に傾いていました。

(その後のカウンターポイントの方が安斉式より音が良かった訳ではありません。雑音ひとつでアンプを開けたり閉めたりする自作より、既製品の方が気が楽に思えたからです。誰か腕の良い人に作ってもらえるなら安斉式にしたいと今でも思っています。

カウンターポイントSA-139stはEMTイコライザーのコピーと言う触れ込みでした。counterpointだのselectedだのと刷り込まれた6DJ8は立派なお値段の割りに大した音はしませんでした。シーメンスのCCaに差し替えて少しマシになりました)

コメント

ひぃ〜
カウンターポイントSA-139stは確かステサンでの企画で長島達夫氏主導で作られたものだと思います。
エリオットは今でも過去製品のアップグレードなど対応していますが、SA-139stはサイトに見当たりませんし。。。
カウンターポイントのフォノはプリ内蔵のものがとてもいいですよ。これを使うと、もうNFB型は使えません。
投稿情報: ひぃ〜 | 2010-10-21 12:12

kawa
ひぃ〜様、コメント有り難うございます。暫くのご無沙汰でしたが、貴ブログいつも楽しみにしております。
当時、一緒にステレオの話が出来る様な友人は、極く少なかったのですが、その内の一人が薄型のPri(counterpointSA3?)を買いました。カートリッジからスピーカーまで何を替えても音は変わります。けれど脇で見ている私が思うに、一番音を良くした買い物はあのPriだった様に感じました。ただ音に色づけが有ってはまる物には良いのですが、音源によっては辛く感じる時もありました。(SA5?は又別かも知れません)AXIOM80やソナスファーベルなどもそうですが、嘘つきでも音楽を楽しく聴かせてくれる機械、私は好きです。
この手の機械の嘘を私は有り難いと考える質ですが、嘘が破綻してしまう事があるのは仕方が無いと思います。

投稿情報: kawa | 2010-10-22 14:14

ひぃ〜
SA1桁のものは工業製品としての練度・安定度が低かったようですね。
自分は最終のSA4桁シリーズを使っています。
いずれにしても発売から20年以上たっているので部品交換は必要なのですが、エリオットは新しい部品をいろいろ試して情報公開/改造受付していますし、こういうサイトもあり、助かります。
http://ariajp.cocolog-nifty.com/

投稿情報: ひぃ〜 | 2010-10-23 09:15

kawa
SA3・・・もう随分古い話でしたね。
そう言えば4桁をじっくりと聴いた事がありません。
教えて頂いたサイトは大変興味深い物でした。羨ましい気がしました。

投稿情報: kawa | 2010-10-25 20:11

https://kawa.weblogs.jp/things/2010/10/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97.html


EMT フォノイコライザー139st
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1149.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c149

[リバイバル3] EMT フォノイコライザー139st 中川隆
12. 中川隆[-5959] koaQ7Jey 2021年4月06日 10:58:15 : l9L9YsfYaI : LmoyTFJGLk5rdUk=[11]
プリアンプ(レコードを聴いていた頃)2010-10-11
https://kawa.weblogs.jp/things/2010/10/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97.html
レコードがステレオの音源に占める割合はとても大きいものでした。オーディオ好きって人に限れば、レコードを聴かない、テープやカセット、FMのみって人にはあまりお目に掛かった事がありません。

レコードで良い音を聴くのには手間が掛かります。気に入ったカートリッジを捜して、信頼出来るトーンアームに付けて・・・・私の好きなMC型カートリッジを使おうと思えば更にカートリッジ用昇圧トランスが必要です。折角のカートリッジもトランスとの相性で台無しになる事も良くある事でした。

日本盤と洋盤とでは音が違う、初期プレスが最高なんて言い出して、とんでもない大枚をはたく人もいました。私は手を出しかねましたが、聴かせてもらうと音が違うのも事実なんです。好きなカートリッジを集めたり、レコードの原盤を捜したり、掛かる手間は楽しくも有り面倒でも有りました。レコードは豊かな世界だったと思います。

テープやFMはそのまま大きくすれば鳴りますが、レコードはそうも行きません。低音の再生には大きなエネルギーが必要です。レコードの狭い溝の中にそれを刻み込むのはかなり難しい事でした。逆にエネルギーの小さな高音は他の音にマスクされて消えがちでした。低音を小さく高音を大きくしてレコードに刻み、再生時には刻まれた低音を大きく高音を小さくして鳴らすことでレコードは進化して来ました。レコードの低音を上げて高音を下げる為のイコライザーは、時代やレコード会社に依って何種類もありました。 LP(ロングプレイ)レコードが普及して、更にステレオが出て来る頃にはRIAA(Recording Industry Association of America)カーブに統一されました。

音量や左右のバランス、音源のセレクター、トーンコントロール、と言った操作調整機能と、微細な信号を増幅することがプリアンプの機能です。もうひとつ、低音を小さく高音を大きく刻まれたレコードの信号を、RIAAカーブに沿って元の音に戻すPHONOイコライザーも昔は必要不可欠な機能でした。

最初にプリアンプの自作に挑戦したのは、安斉勝太郎氏のSRPP二段無帰還CRイコライザーを薦められたからです。当時通っていたブルース喫茶’キングビスケット’の鎌田さんは、私の好きなjump bluesを良くかけてくれました。古いカメラやオーディオ、自動車やバイクにも詳しい趣味人でもありました。LUXのA3500パワーアンプがあればプリアンプの電源を作らなくて済む。安いトランジスタアンプのイコライザーより桁違いに良い音だと言われました。それまでキットしか作った事の無い私は、複雑な工作を少しでも減らしたいと思いました。トーンコントロールやフラットアンプ段は止めてしまいました。結果とすればPHONOイコライザーにセレクターとボリュームを付けただけになりました。出鱈目な配線の所為でハムやマイクロフォニックノイズに悩まされました。取り回しを変えたり、真空管をtelefunkenのSQ管803Sに変える事で何とか使える様になりました。イコライザー自体の善し悪しも問題ですが、フラットアンプやトーンコントロールを飛ばした事が随分音を良くした様に思います。別のイコライザーを自作したりもしましたが、最終的にはカウンターポイントSA-139stと増幅段を持たないチェロのETUDEを使っていました。

つまり、レコードを聴いていた時分にはイコライザーがあれば、増幅段を持ったプリアンプは要らない。セレクターとボリュームさえあれば良い。・・・・プリアンプ不要論に傾いていました。

(その後のカウンターポイントの方が安斉式より音が良かった訳ではありません。雑音ひとつでアンプを開けたり閉めたりする自作より、既製品の方が気が楽に思えたからです。誰か腕の良い人に作ってもらえるなら安斉式にしたいと今でも思っています。

カウンターポイントSA-139stはEMTイコライザーのコピーと言う触れ込みでした。counterpointだのselectedだのと刷り込まれた6DJ8は立派なお値段の割りに大した音はしませんでした。シーメンスのCCaに差し替えて少しマシになりました)

コメント

ひぃ〜
カウンターポイントSA-139stは確かステサンでの企画で長島達夫氏主導で作られたものだと思います。
エリオットは今でも過去製品のアップグレードなど対応していますが、SA-139stはサイトに見当たりませんし。。。
カウンターポイントのフォノはプリ内蔵のものがとてもいいですよ。これを使うと、もうNFB型は使えません。
投稿情報: ひぃ〜 | 2010-10-21 12:12

kawa
ひぃ〜様、コメント有り難うございます。暫くのご無沙汰でしたが、貴ブログいつも楽しみにしております。
当時、一緒にステレオの話が出来る様な友人は、極く少なかったのですが、その内の一人が薄型のPri(counterpointSA3?)を買いました。カートリッジからスピーカーまで何を替えても音は変わります。けれど脇で見ている私が思うに、一番音を良くした買い物はあのPriだった様に感じました。ただ音に色づけが有ってはまる物には良いのですが、音源によっては辛く感じる時もありました。(SA5?は又別かも知れません)AXIOM80やソナスファーベルなどもそうですが、嘘つきでも音楽を楽しく聴かせてくれる機械、私は好きです。
この手の機械の嘘を私は有り難いと考える質ですが、嘘が破綻してしまう事があるのは仕方が無いと思います。

投稿情報: kawa | 2010-10-22 14:14

ひぃ〜
SA1桁のものは工業製品としての練度・安定度が低かったようですね。
自分は最終のSA4桁シリーズを使っています。
いずれにしても発売から20年以上たっているので部品交換は必要なのですが、エリオットは新しい部品をいろいろ試して情報公開/改造受付していますし、こういうサイトもあり、助かります。
http://ariajp.cocolog-nifty.com/

投稿情報: ひぃ〜 | 2010-10-23 09:15

kawa
SA3・・・もう随分古い話でしたね。
そう言えば4桁をじっくりと聴いた事がありません。
教えて頂いたサイトは大変興味深い物でした。羨ましい気がしました。

投稿情報: kawa | 2010-10-25 20:11

https://kawa.weblogs.jp/things/2010/10/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1149.html#c12

[リバイバル3] アナログ レコードの世界 中川隆
31. 中川隆[-5958] koaQ7Jey 2021年4月06日 10:59:00 : l9L9YsfYaI : LmoyTFJGLk5rdUk=[12]
プリアンプ(レコードを聴いていた頃)2010-10-11
https://kawa.weblogs.jp/things/2010/10/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97.html
レコードがステレオの音源に占める割合はとても大きいものでした。オーディオ好きって人に限れば、レコードを聴かない、テープやカセット、FMのみって人にはあまりお目に掛かった事がありません。

レコードで良い音を聴くのには手間が掛かります。気に入ったカートリッジを捜して、信頼出来るトーンアームに付けて・・・・私の好きなMC型カートリッジを使おうと思えば更にカートリッジ用昇圧トランスが必要です。折角のカートリッジもトランスとの相性で台無しになる事も良くある事でした。

日本盤と洋盤とでは音が違う、初期プレスが最高なんて言い出して、とんでもない大枚をはたく人もいました。私は手を出しかねましたが、聴かせてもらうと音が違うのも事実なんです。好きなカートリッジを集めたり、レコードの原盤を捜したり、掛かる手間は楽しくも有り面倒でも有りました。レコードは豊かな世界だったと思います。

テープやFMはそのまま大きくすれば鳴りますが、レコードはそうも行きません。低音の再生には大きなエネルギーが必要です。レコードの狭い溝の中にそれを刻み込むのはかなり難しい事でした。逆にエネルギーの小さな高音は他の音にマスクされて消えがちでした。低音を小さく高音を大きくしてレコードに刻み、再生時には刻まれた低音を大きく高音を小さくして鳴らすことでレコードは進化して来ました。レコードの低音を上げて高音を下げる為のイコライザーは、時代やレコード会社に依って何種類もありました。 LP(ロングプレイ)レコードが普及して、更にステレオが出て来る頃にはRIAA(Recording Industry Association of America)カーブに統一されました。

音量や左右のバランス、音源のセレクター、トーンコントロール、と言った操作調整機能と、微細な信号を増幅することがプリアンプの機能です。もうひとつ、低音を小さく高音を大きく刻まれたレコードの信号を、RIAAカーブに沿って元の音に戻すPHONOイコライザーも昔は必要不可欠な機能でした。

最初にプリアンプの自作に挑戦したのは、安斉勝太郎氏のSRPP二段無帰還CRイコライザーを薦められたからです。当時通っていたブルース喫茶’キングビスケット’の鎌田さんは、私の好きなjump bluesを良くかけてくれました。古いカメラやオーディオ、自動車やバイクにも詳しい趣味人でもありました。LUXのA3500パワーアンプがあればプリアンプの電源を作らなくて済む。安いトランジスタアンプのイコライザーより桁違いに良い音だと言われました。それまでキットしか作った事の無い私は、複雑な工作を少しでも減らしたいと思いました。トーンコントロールやフラットアンプ段は止めてしまいました。結果とすればPHONOイコライザーにセレクターとボリュームを付けただけになりました。出鱈目な配線の所為でハムやマイクロフォニックノイズに悩まされました。取り回しを変えたり、真空管をtelefunkenのSQ管803Sに変える事で何とか使える様になりました。イコライザー自体の善し悪しも問題ですが、フラットアンプやトーンコントロールを飛ばした事が随分音を良くした様に思います。別のイコライザーを自作したりもしましたが、最終的にはカウンターポイントSA-139stと増幅段を持たないチェロのETUDEを使っていました。

つまり、レコードを聴いていた時分にはイコライザーがあれば、増幅段を持ったプリアンプは要らない。セレクターとボリュームさえあれば良い。・・・・プリアンプ不要論に傾いていました。

(その後のカウンターポイントの方が安斉式より音が良かった訳ではありません。雑音ひとつでアンプを開けたり閉めたりする自作より、既製品の方が気が楽に思えたからです。誰か腕の良い人に作ってもらえるなら安斉式にしたいと今でも思っています。

カウンターポイントSA-139stはEMTイコライザーのコピーと言う触れ込みでした。counterpointだのselectedだのと刷り込まれた6DJ8は立派なお値段の割りに大した音はしませんでした。シーメンスのCCaに差し替えて少しマシになりました)

コメント

ひぃ〜
カウンターポイントSA-139stは確かステサンでの企画で長島達夫氏主導で作られたものだと思います。
エリオットは今でも過去製品のアップグレードなど対応していますが、SA-139stはサイトに見当たりませんし。。。
カウンターポイントのフォノはプリ内蔵のものがとてもいいですよ。これを使うと、もうNFB型は使えません。
投稿情報: ひぃ〜 | 2010-10-21 12:12

kawa
ひぃ〜様、コメント有り難うございます。暫くのご無沙汰でしたが、貴ブログいつも楽しみにしております。
当時、一緒にステレオの話が出来る様な友人は、極く少なかったのですが、その内の一人が薄型のPri(counterpointSA3?)を買いました。カートリッジからスピーカーまで何を替えても音は変わります。けれど脇で見ている私が思うに、一番音を良くした買い物はあのPriだった様に感じました。ただ音に色づけが有ってはまる物には良いのですが、音源によっては辛く感じる時もありました。(SA5?は又別かも知れません)AXIOM80やソナスファーベルなどもそうですが、嘘つきでも音楽を楽しく聴かせてくれる機械、私は好きです。
この手の機械の嘘を私は有り難いと考える質ですが、嘘が破綻してしまう事があるのは仕方が無いと思います。

投稿情報: kawa | 2010-10-22 14:14

ひぃ〜
SA1桁のものは工業製品としての練度・安定度が低かったようですね。
自分は最終のSA4桁シリーズを使っています。
いずれにしても発売から20年以上たっているので部品交換は必要なのですが、エリオットは新しい部品をいろいろ試して情報公開/改造受付していますし、こういうサイトもあり、助かります。
http://ariajp.cocolog-nifty.com/

投稿情報: ひぃ〜 | 2010-10-23 09:15

kawa
SA3・・・もう随分古い話でしたね。
そう言えば4桁をじっくりと聴いた事がありません。
教えて頂いたサイトは大変興味深い物でした。羨ましい気がしました。

投稿情報: kawa | 2010-10-25 20:11

https://kawa.weblogs.jp/things/2010/10/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1145.html#c31

[番外地9] 菅義偉率いる売国政権日本の空港の検疫体制がヤバい! 全データ抜き取り、追跡アプリ強制、検疫係員はすべて中国人
菅義偉率いる売国政権日本の空港の検疫体制がヤバい! 全データ抜き取り、追跡アプリ強制、検疫係員はすべて中国人
2021.04.06
https://tocana.jp/2021/04/post_204738_entry.html

ジェームズ 先日やっと日本に戻りました。しかし、日本の空港の検疫はひどいですね。コロナの検疫ポイントが9カ所もあって入国するのに2時間半もかかりました。

──一体なにをやってるんですか? 検温とかだけじゃないんですよね?

ジェームズ 検温はなく、唾液の採取つまりDNAの採取です。その上で、やたらと情報入力が多くて、アプリのインストール確認に最も時間をかけてました。

──インストールは強制なんですね。

ジェームズ 強制です。応じない場合は50万円の罰金か6カ月の拘留だそうです。しかも、位置情報をOnにしているか必ずチェックするんです。外務省のホームページには「一日一回位置情報を送信」としか記載されていませんが、これは実質24時間の監視体制です。

──空港から出たあと切ったらダメなんですよね?

ジェームズ もちろんです。すぐに提携しているセコムがやってきます。また、メールアドレスと本人認証もありました。つまりフェイクなメールアドレスを用意すると入国できないようになっています。ですから、今回の新入国規制によって、本人と位置情報、本人と電話番号、本人とスマホ端末、本人と住所、本人とメールアドレス、本人とDNA情報などの大量の個人情報が菅政権に抜き取られています。心配なのはアプリにバックドアが搭載されていると永遠にデータが抜き取られることです。つまりDNAレベルの個人情報が政府のものになり、バックドアで日々の行動が完全に監視されるということです。

──なんか中国のような監視体制ですね。

ジェームズ そうです。問題はまさにそこで、実は今回一番恐ろしかったのはアプリ関係をチェックする係員がすべて中国人だった点です。

──えーっ! 日本の空港ですよね!? なんでそこに中国人がいるんですか?

ジェームズ たぶん、日本国籍を持つ中国人なんでしょう。しかし、仮に日本国籍を有する中国人だったとしても、絶対にやってはいけないことです。なぜなら、中共は現地にエージェントを送る場合、居住させて国籍を取得させたあとスリーパーとして使うからです。そもそも中共は諜報活動に人海戦術を行うので、「質より量」で勝負をかけてきます。彼らは「愛国教育」という名目で海外渡航前に必ずスパイ教育を受けます。むしろ受けなければ出国できません。つまり、海外にいる中国人は観光客を含めて全員スパイとして認識した方が賢明です。ただし、これは警備関係者にとっては常識で日本でもわかっているはずです。それをあえて中国人スタッフに任せるというのは菅政権が中国寄りだという証拠です。


成田空港内の検疫所。撮影厳禁下で撮った写真。場所は総合受付なので、スタッフは日本人であったが、普通にアプリ担当の中国人の補佐をしていた。

──LINE問題で8700万人の日本人のデータが中国に行っていたのに、未だにLINEは野放しですからね。

ジェームズ 部外者である私から見れば、売国政権にしか見えません。実際、今回の入国に際しても中国人スタッフが入国者のデータを管理していたのをこの目で確認しています。しかも写真撮影厳禁とされていましたから、日本政府側の隠蔽する意図は明らかでした。私は隠し撮りしましたが(笑)。写真だと日本人と中国人の区別がつきにくいので、動画も撮ろうと思ったのですが、さすがに無理でしたね。ここまで厳格な警備体制下で入国手続きを行うのは異常です。日本国をあげて、中国によるデータ抜き取りに加担しているとしか思えません。


──不思議なのは「なぜ日本政府がそんなことをするのか?」なんです。

ジェームズ 決まっています。中国利権トップの二階氏の差し金でしょう。つまり、この件は中国観光利権とセットになっているんです。なお、私が乗ってきた便は米国軍人及び軍属関係者ばかりで、横に並んでいた軍人などはこれから横田基地直行だと言っていました。しかし、中国人スタッフはそんな彼らの端末にもアプリを入れてチェックしていました。これによって在日米軍所属の軍人リストを作ることが可能になりました。

──それって同盟国を売ってることになりませんか?

ジェームズ 当然なります。そもそも在日米軍基地は日本の主権が及ばない治外法権地帯で、米軍軍人に検疫を強制することは米軍に対する不信と見なされます。そんな彼らに検疫を強制するのはやはりデータを中共に送るためとしか考えられません。

 実をいうと、日本は米軍軍人に対する情報活動が世界的に過激な場所なんです。特に東京と沖縄ではやりたい放題です。JFK暗殺容疑者のオズワルドも東京でKGBにリクルートされました。ですから今回の新入国規制により、米軍軍人関連の情報も狙われています。

 私が特に心配するのは米国諜報機関関係者の身の安全です。CIAなどの米国諜報機関は日本国内外の活動を問わず、「スパイ天国」の日本に大量に要員を送り込みますが、その際、「在日米軍基地配属」という身分で来るのがほとんどです。日本で堂々と活動しても日本の法律の対象にならず、やりたい放題できるためです。実際、CIA東京支部は世界最大規模を誇っています。しかし、彼らのデータが中共に筒抜けだと、話が違ってくるでしょう。さすが中共に魂を売った政権です。

──まあ、日本人の側からすればCIAだからスパイOKとも言えませんけどね(苦笑)。ただ、今の話を聞いてると、日本の空港はすでに中国のものになりつつあるといえそうですね。


ジェームズ はい。中国の浸透はかなり進んでいます。空港は個人情報の宝庫で、諜報戦の主戦場です。成田空港をはじめとする日本の全ての空港の情報ネットワークは中共に筒抜けと考えた方がいいです。一刻も早くそのことに日本人は気づかないとマズいです。

──空港のあちこちにある端末用の電源に携帯なんか差すとすべてデータを抜かれるってよく聞きますけど、本当なんですね。ともかく、コロナにかこつけた情報収集がどこでもひどいですよね。

ジェームズ その通りです。ただし、日本は少し異常です。米国も確かにコロナで騒いでいますが、なんだかんだ言ってかなり自由が約束されています。ロサンゼルスなど民主党拠点の地域でさえ、ここまでクソ真面目に検疫なんかやっていません。私が確認しているところでは日本レベルの検疫が実施されているのは、米国内ではおそらくハワイくらいでしょう。ハワイも中共の影響が強いところです。


──そこまでしないと自分の情報は守れないと。

ジェームズ その通りです。日本の皆さんに理解してほしいのは「これが日本政府の掲げる『ソサエティ5.0』の正体」だということです。彼らは「つながる社会」という聞こえの良いスローガンで日本のデジタル革新を社会レベルで行うことを推進していますが、実際はグローバリストの世界経済フォーラムの「第四次産業革命」をモデルとし、日本社会全体のビッグデータを中共に売り渡す事が真の目的です。そのいい例がLINEです。こういう日本で生きるには、個人レベルで私が行ったような工夫が絶対に必要になってきます。ちなみに、安倍、菅政権の内閣参与クラスは「上級国民」なので、検疫はおろか隔離も免除です。昨年海外から戻ってきた某内閣参与の方からそう聞きました。

 いずれにせよ、今回の入国検疫でわかったことは、今後、日本のコロナ検疫方針が「中共モデル」に変わるということです。次は確実に肛門検査でしょう(笑)。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/285.html

[リバイバル3] データが示す製造業の景気回復!これから買うべき銘柄は?
データが示す製造業の景気回復!これから買うべき銘柄は?
2021/04/05



日銀短観や米ISM製造業景況指数にあらわれているように、製造業の景気回復が鮮明です。この回復はこれからも続くのか、2つの観点からお話します。製造業はまだ割安な企業が多く、そこから買うべき銘柄を探したいところです。

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1154.html

[近代史5] 半導体産業とアメリカ(インテル)の動き 中川隆
1. 中川隆[-5957] koaQ7Jey 2021年4月06日 18:30:12 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[1]
韓国にも敗れた「日の丸半導体」が、これから世界一に返り咲く意外なシナリオ
小林 雅一 2021/04/06

30年前、日本の半導体は世界シェア51%で世界一だった。しかし現在の市場シェアは6%にまで低下している。KDDI総合研究所リサーチフェローの小林雅一さんは「86年の日米半導体協定で、韓国企業が伸長し、日本企業は存在感を失った。しかしスパコン富岳が世界一になったように、ハイテク・ジャパンには復活の兆しがある」という――。

※本稿は、小林雅一『「スパコン富岳」後の日本 科学技術立国は復活できるのか』(中公新書ラクレ)の一部を再編集したものです。

ハイテク分野でも始まった米中の覇権争い
近年のトランプ政権下で始まった米中貿易戦争は、やがて中国のIT企業「ファーウェイ」や動画サービス「ティックトック」などをめぐるハイテク覇権争いへと発展し、2021年に発足したバイデン政権へと引き継がれた。

それは両国の狭間で身を屈めてチャンスを窺う巨大経済圏EUや日本を巻き込み、国際政治と先端技術が複雑に絡み合う「テクノ・ポリティクス」時代の幕開けを告げている。

これを象徴するのがスーパーコンピュータの開発競争だ。スパコンが次なる「エクサ・スケール(1000ペタ級)」に向けて世代交代の時期を迎える中、「富岳の世界ナンバーワンは短期間に終わる」との見通しも当初囁かれたが、間もなく相反する見方も出てきた。

米中のハイテク覇権争いの影響などから、両国による次世代スパコンの開発プロジェクトが滞る気配があるのだ。これらエクサ級のスパコンが実現されない限り、優に440ペタ以上の性能を誇る富岳の世界王座は当面揺るがない。

日米ハイテク覇権争いとの類似点と相違点
スパコンや半導体技術をめぐる米中間の激しい争いは、1980〜90年代における日米間のハイテク覇権争いをある意味で彷彿させる。

当時、世界市場を席巻した便利で廉価な家電商品など日本のエレクトロニクス産業に対抗するため、米国政府はそのベースとなる日本の半導体産業を弱体化する戦略をとった。それが端的に現れたのが86年の日米半導体協定であり、(もちろんこれだけが原因ではないが)これらを契機に日本の半導体、ひいてはエレクトロニクス産業は衰退の道を辿った。

ちょっと言葉は悪いが、当時、そこから「漁夫の利」を得たのはサムスン電子など韓国を代表する巨大メーカーであった。

それから30年以上の歳月が流れた今日、米国政府は今度はファーウェイやティックトックなど進境著しい中国のIT企業をハイテク覇権争いのターゲットに選んだ。今回もそのカギを握るのは、スパコンやAI、5GなどIT産業のベースとなる先進の半導体技術である。

かつての日米半導体協定では、「日本の半導体市場を外国の半導体メーカーに開放すること」を日本側に義務付け、ついには日本メーカーが顧客企業に韓国製品を推奨するなど常識ではあり得ないような事態へとつながった。

筆者は国際政治が専門ではないが、それでも素人なりにあえて言わせてもらえば、要するに米国による「核の傘」など安全保障上の同盟関係にある日本は結局、理不尽な協定でも受け入れざるを得ない、という読みが米国政府側にあったのではないか。

これに対し、21世紀の今日、米国がハイテク覇権争いの相手とする中国は同盟国ではなく、ロシアなども含めた対立陣営に位置付けられる。これには80年代の日本に対してとったようなやり方は通用しない。

しかも中国はAIや5G、さらにはスパコンや宇宙開発などさまざまな分野で米国に接近、ないしは追い着くほどの技術力を蓄えてきている。が、それらのベースとなる半導体、特にその製造技術では少なくとも4〜5年、米国や台湾、日本などに遅れていると見られる。

米中の覇権争いで「漁夫の利」を得る国
となると米国にとって中国への対抗策はある意味単純だ。米国製の半導体技術に禁輸措置をかけて、中国企業が使えないようにすればいいだけだ。実際、米国政府はそれを実行に移して、既にかなりの効果が現れ始めている。

では今回、ここから漁夫の利を得るのは、どの国になるだろうか?

それはおそらく日本である。

2期連続で世界ランキング4冠を達成したスパコン富岳が、まさにそれを示している。富岳の開発プロジェクトが正式に始まって以来、理研をはじめ富岳の関係者は「ベンチマーク・テストで1位になることが目標ではない。社会の役に立つスパコンを作ることが本来の目標だ」と言い続けてきた。

とはいえ、世界1位が獲れるなら、それに越したことはない。

この業界では日米中など競合する国の間で「腹の探り合い」というか、要するに相手の技術力が今、どのレベルにあって、いつごろ次世代機が完成しそうかなどのインサイダー情報を互いによく調べている。

おそらく理研・富士通など富岳関係者は、2017年にトランプ政権が誕生し、やがて米中間の貿易摩擦がハイテク覇権争いへと発展する19年頃には、その影響で両国の次世代スパコン開発が予定よりも遅れそうだ、という情報を掴んでいたはずだ。

当初の計画では富岳は21年に稼働を開始する予定だった。しかし米中のエクサ級スパコンの完成が遅れるという情報を握ったことで、富岳関係者は「今がチャンスだ!」とばかりにあえて前倒しで20年に稼働させて、ずっと「目標ではない」と言い続けてきた1位を獲りにいったのではないか。

「世界一」の大きな意味
仮にそうだとすれば、その策は見事に功を奏し、富岳は2期連続でスパコン世界一となったわけだが、この王座はもうしばらく続きそうだ。米中どちらが先にエクサ級マシンを完成させるにせよ、それは早くて22年、下手をすれば23年にずれこむとの見方もある。となると、富岳は最長3年間も世界王座に君臨し続ける可能性があるのだ。

もちろん「スパコンのベンチマーク・テストで1位になることに実質的な意味がどれほどあるのか?」という冷めた意見も聞かれるだろう。しかし、それでも富岳の世界ナンバーワンは高く評価されるべきだと筆者は思う。ここ数年、米国のGAFAや勃興する中国の巨大IT企業などに押され、日本のハイテク産業は一種の自信喪失に近い状態にあった。特にAIや5Gなど先端的な技術分野では、日本企業はすっかり存在感を失ってしまった。

こうした状況下で「国力を反映する」スパコンの性能で世界一に返り咲いたことは、日本の科学技術力の底力を証明し、失いかけていた自信を取り戻す上で大きな意味があったと言えるのではないか。

しかも、この流れはスパコン開発だけに止まらない。『「スパコン富岳」後の日本 科学技術立国は復活できるのか』の第2章でも紹介しているように、富岳のCPUに採用されたSIMDなど日本の伝統的な半導体テクノロジーが蘇りつつある。

今後はこうした基礎的な高度技術を、爆発的な需要増加が期待されるクラウド・サーバー、さらにはIoT端末や自動運転車など次世代製品に広げていくことで、ハイテク・ジャパンの復活は単なる希望的観測ではなくなってきた。

日本の存在感を高めるチャンスだ
こうした中で海外に目を転じると、米国では司法省やFTC(連邦取引委員会)、各州政府などが20年10月以降、反トラスト法(米国の独占禁止法)に抵触した疑いでグーグルやフェイスブックを提訴。今後はアップルやアマゾンなども含め、これら巨大IT企業の事業を分割するなどして絶大な市場独占力を奪い、代わって未来を担う新しい企業が勃興する環境を整えることが狙いと見られている。

かつて1998年に始まるマイクロソフトの反トラスト法訴訟を経て同社が力を落とし、これに代わってアマゾンやグーグルなど当時の新興企業が台頭してきたのと同様、現在もまたきわめて大きなスケールで主力企業の世代交代が迫っているのかもしれない。

一方、中国では20年11月、アリババ集団創業者ジャック・マー氏の政府批判が共産党指導者の逆鱗に触れ、傘下の金融会社アントグループが上海・香港市場で上場停止となった。

同社に対しては、取引先の企業にライバル企業と取り引きしないよう求める行為が独占禁止法違反の疑いがあるとして、中国当局による捜査も進んでいる。

今後、テンセントや百度など他のインターネット企業にも、規制当局による統制が及ぶとの見方もある。米国同様、中国でも巨大IT企業に激しい逆風が吹き始めているようだ。

もちろんGAFAやファーウェイ、アリババなど、外国企業のトラブルを歓迎するのは決して褒められた姿勢ではないし、ここで強調したいのはそういうことではない。あくまで一般論として、どこかの国の企業が国際競争力を落とせば、他の国の企業は相対的な優位性を確保できるということだ。バブル崩壊後の90年代とは逆に、今度は日本企業が世界のハイテク市場で存在感を高めるチャンスがめぐってきたと言えそうだ。

---------- 小林 雅一(こばやし・まさかず) 作家・ジャーナリスト、KDDI総合研究所リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授 1963年、群馬県生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。同大学院理学系研究科・修士課程を修了後、東芝、日経BPなどを経てボストン大学に留学、マスコミュニケーションの修士号を取得。ニューヨークで新聞社勤務、帰国後、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所などで教鞭をとった後、現職。 ----------

https://www.msn.com/ja-jp/money/other/%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%AB%E3%82%82%E6%95%97%E3%82%8C%E3%81%9F-%E6%97%A5%E3%81%AE%E4%B8%B8%E5%8D%8A%E5%B0%8E%E4%BD%93-%E3%81%8C-%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%80%E3%81%AB%E8%BF%94%E3%82%8A%E5%92%B2%E3%81%8F%E6%84%8F%E5%A4%96%E3%81%AA%E3%82%B7%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%AA/ar-BB1fkerq?ocid=msedgntp
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/565.html#c1

[リバイバル3] EMT フォノイコライザー139st 中川隆
15. 中川隆[-5956] koaQ7Jey 2021年4月06日 21:06:32 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[6]
EMT139について(2)
2017-10-07
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/a9e85d1d3021fb98303e997ec8b0e8e7


 ようやく電源ができたので本体の調整修理にかかります。現在の状態は
 1 左右の音量差がある
 2 左右の音質差(イコライズカーブの不揃いのような)がある。
 3 ハムバランサーが破損している。

 電源をもう少し手を入れる。(備忘録)
 ・ 初段EF804のヒーター回路を変更。12.6Vのセンタータップを利用して両波整流して固定抵抗(0.47Ω)を入れて電圧を合わせる。これでトランスの発熱がなお少なくなった。
 ・ A1(B電源の低い方)が高かったので挿入した抵抗を変更。回路図では5mAでA2に比べて35V低いので両ch共通抵抗で3.4KΩ位を挿入。
 ・ 通電直後のB電圧が400Vをオーバーすることから電解コンデンサーの耐圧をオーバーする。変更すること。
 ・ もう片chの初段のハムバランサーがやはり破損した。0.36Wの負荷が常にかかっている。ここは諦めて両chとも適当なものと交換することにします。

 整備は真空管のチェック、電解コンデンサー、回路図と配置図をプリントして直流、入力を入れて交流の測定値を書き込んでいく。
 

 部品の配置図があると回路図と照らし合わせることによって測定ポイントが見つけやすく点検は容易。今回は外部電源があるので楽だが通電しながらひっくり返さなくてはいけないので電源がない場合にはEMT930(機種は限られるが)やEMT927からの引き出し線が必要になる。(またこれらは当然1台搭載なので2台分の電力は賄えない)
 測定するとDC値についてはほぼ定格であったが入力トランスから1kHz 10mVの信号を入れてミニバルで測定すると、、入口でまずつまづく
 トランスはT94/2 なのだが(webより拝借)
  T94/2 (1 : 20)
  • Ratio of each transformer: 1 : 20
  • Input DC resistance of each transformer: 7,5 ohm
  • Cartridge Z for each transformer: 47 kohm
 昇圧比は1:20なので10mV入力すると2次側には200mV出力されるはずで回路図でもそうなっている。ところが実測で50mV。。これはどういうことか??ひょっとして違うのと置き換わっているのかと疑うも両chともT94/2。そこで1次側に20Ω程度の抵抗をパラに入れて10mVを加えるとほぼ200mVが出力された。よくわからないがこの状態でイコライザー部(前段)を測定すると各部定格値となっている。残留ノイズについてはハムバランサーの修復が終わったら測定するがケースを外すと手を近づけただけで針が振れて難儀そう。
 出力ボリューム以降の両chのゲイン差はある様子なのでここから診ていくことにします。


 酷いタコ足コード。前世紀の測定器たち。
 内部を見渡すと後段のトリマーとパラの抵抗2MΩに後付けの抵抗器がある。しかし外して測定すると断線していてとりあえず撤去となった。PP負帰還部。ひょっとしてコンデンサーか??
 
 いややっぱり違う。訳のわからんパーツを調べるには便利なツール。

 各段の電圧、波形を入れてオシロでモニターしながらミニバルで測定する。。

 しかしフォノイコ部でまたつまづく。電圧はDC,ACとも正常値なのだが片chの波形が

 正弦波が早い段でこうなる。。なぜだろう?真空管変えたり色々いじっても変わらず。。分かりません。。
 行き詰まってとりあえず中間の出力調整ボリュームから信号を取り出してレコード再生すると

 何の問題もなく(左右の偏差、イコライザーカーブの切り替え(ただしフィーリングで)ハムなどのノイズ)出力されてしばし聴き入る。よくわからんがとりあえずホッとする。。


  BILLY JOEL THE STRANGER (1977)
 ビリー・ジョエル 4枚目のアルバムで発売は40年前の1977年。全世界で1000万枚売れたらしい。タイトル曲は何かのCMで流れてたと思ったが調べるとHONDA CR-V。
 当時アルバムA面だけ繰り返して聴いていた。インパクトのあるカッコイイ曲は多感で軟弱な自分に大いに影響した。

 この状態でしばらく稼働させても問題は生じない(オシロの波形は気になるが)。やはりラインアンプ部の問題のよう。
 (ここから備忘録)
 何回か測定、試聴を繰り返すも原因がわからず苦労する。イコライザー部は正常動作だったようなので入力から信号を入れてフラットアンプ各部で測定するのだが時々おかしな挙動が現れる。測定値が一致しないなど。発振や真空管の不具合も疑ってかかるがなかなか原因がつかめず。連休初日の丸一日を費やしても改善しない。。3段増幅の2段目(ヘッドホンアンプの片方のECC82)のグリッド入力までは問題ないのだがこの段の増幅が上手くいかない。終段からPP負帰還がかかっていてトリマーコンデンサーが入っている。DC電圧も途中おかしかったが真空管を交換して解決したと思ったがやはりダメ。もっともこの段のカソードには回路図には点線でパスコンが入っていて(実際も入っている。また片chはこのパスコンはパラにコンデンサーが入っていて調整された跡がある)

 イコライザー部の出力は2.05Vになっているが出力ボリューム最大では1/2ECC82のグリッド電圧は記入された42mVにはならない。したがってこの段の電圧にボリュームもしくはオッシレーターの出力を調整する必要がある。
 この段のプレート部は0.68Vで実測(0.56V 0.72V) 次段の1/2ECC82のグリッドは420mV(350mV 450mV) この段のプレート部は260mV(90mV 210mV)で不一致。。

 入力から信号を入れて各部で波形を観察すると終段EF804出力のパラレルフィードの直流カットの1μFコンデンサの出力までは正常に出力されている。ところが出力トランスを介すると波形が乱れる。嫌な予感がするがとりあえず両chともトランスを下ろして各端子間のDCRとLを測定してみる。
 
 インダクタンスの測定は難しく測定器によってかなりの差異がある。

 最悪断線ではなさそうだが2個の2次側の測定値は明らかに異なっており異なるトランスのよう。片方には「BV2169」とあるがもう一方には無印。出力を取り出す端子を左右で違えてまた試聴すると左右差は減っているがまだ感じる。EMT139、EMT139A、EMT139Bの差はわからないが出力トランスの違いがあるのかもしれない。
 また測定してみましょう。

 一つわかったのはオッシレーター出力のアースはアンプに接地が必要だったということ。これで波形が安定してきたのでイコライザーアンプ部(ボリュームよりも前半)の周波数特性を測定してみます。イコライザーカーブはフラット(高域のみ)を入れて4種類になっている。もし銘柄が違っている場合はこのカーブも異なっている恐れがある。

 幸いに左右の差異は少なくイコライザーカーブも回路図通りの4種類だった。また左右の出力差もなくやはりイコライザー部には問題は認められない。
 そこでフラットアンプ部の測定を再度行うと名称シールのある方はフラットな特性で出力されている様子(また検証予定)だがシール無しの方はハイ下がりロー上がりのかなり歪んだ特性になっている。また各段測定してみましょう。。

 シール無しの特に1/2ECC82段で周波数特性が乱れる。終段プレートからのNFが怪しいと睨んで受動素子を測定すると0.5μFのMPコンの容量が激減していてアウト。
 
 喜び勇んで代替えを探すと出てきたのは大きなビタQ(スプラグ製)で0.47μF。何とか納めて測定するとほぼフラットな特性。
 
 早く気付けば良かったのだが(ゲイン差や周波数特性差などから)判明するまで数日(!)かかってしまった。。出力トランスの問題などに気を取られて、、だったがこのトランスも別条件でインダクタンスを測定するとまた異なるデータとなり結局DCRは一致していたという理由で元の結線に戻しています。ただトランス周りの配線の取り回しは左右共通に変更した。
 モノラルアンプ2台のステレオ構成、2台のうちの1台は銘柄が不明、などの条件も今回の混乱につながった。またtelefunken ECC82が1本故障していた。全く出力しない故障であれば判断は早いがゲインが低いなどはますます混乱に拍車をかける。今までメンテナンスの手が入っていなかったのは幸運で故障についても自然劣化に限定して考えられたのは良かった。

 左右chのNF素子の違いはあるが久々にフラットアンプを通して聴いてみると改めて感動してしまう。瑞々しさ、立体感、奥行き、細部の表現など申し分ない。機会があればMarantz 7cと比較試聴したいが各々の良さがあるという当たり前の結論になりそう。業務機は特徴的な冷徹さを持っているがアナログ再生という曖昧さが上手くカバーして趣味の領域にしっかりと食い込んでくれる。これだからアナログ再生はやめられない。 ここ数日の苦労が実って思わず興奮してしまった。

 破損したハムバランサー(直流、初段用)を交換します。入手したのは1個300円の激安品を4個購入(4個セットで売ってた)。届いたのをみると

 なんとも安っぽいのは価格を考えたら仕方ないしむしろよくこの価格でできるものだ。。でもこれは使いたくないなぁ。。分解すると

 パーツの数は多いが金属板などが薄いしプラスチックパーツも使われている。また固定する軸、ナットが大きいのでそのまま取り付けるには固定金具の穴を大きくしなくてはならない。
 再び本体から取り外したハムバランサー
 
 抵抗体を加工して移植することにします。

 そのままでは大きくて入らないので少し解いて切り詰めて金具の位置をずらして再固定して、、。おかげで100Ωが93Ωになった。外筒を小加工して取り付ける。
 

 向かって右側を交換しています。本体や取り付け金具を加工せずに済みました。もう片chも交換しました。

 プレーヤー内蔵の電源についてwebで偶然見つけた配線図ではやはり初段だけもう一段フィルター回路を通している。読み取りにくいが電圧が低いように見えるのが気になる。。

 注文してたコンデンサーが届いて左右ch共交換した。スプラグ製。

 これでようやくまともに音が出るようになった。残っているのは終段のプレートから一つ前段のプレートへの帰還のバリコントリーマの調整(「1978」と書いてある取り替えたコンデンサーの下にある)。これはどうやったらいいのだろうか?Marantzの後期のアンプにもNF調整用のトリーマーがあったがこのあたりは素人には敷居が高い。
 やっぱり歪率計の出番か?

 久しぶりの歪率計はNational VP-7702C  1970年代の測定器だが真空管機器の測定にはとても使いやすくベストセラーだった。シリーズ化されてこのVP-7702Cは最終型(だと思いますが)。低歪オッシレーターはmeguro製でこちらも使いやすい。
 入手した当時は喜んで一生懸命測定してたように思うがすっかり熱も冷めて使い方も忘れてしまった。マニュアルは幸いにもwebで入手できたのでお勉強し直してみる。

 向かって左部分の入力信号のレンジ切り替えと表示部分でメーターのフルスケールが300mVから100Vまでの6レンジ。針が緑の目盛り部分に来るように調節します。また1Vより少ない場合は測れる歪率に制約が出ます。出力側にミニバルがあるわけで私のように1台しかもってないヒトには助かる?


 向かって右側で適当にレンジ切り替えをして針を振らせて歪率が表示されます。右上下のダイヤルは基本波を取り除くフィルターで、例えば1kHzの歪率を測定するときは上下ダイヤルで1kHzに合わせればOK(写真の状態)。上ダイヤルはシールドケース内にバリコンが入っているらしい。

 早速「meouro LOW DISTORTION OSCILLATOR MCR-4021」を測ってみましょう。

 この発振器は1Hz〜110KHz 0〜+10dB だが0dB出力にして測定すると5Hz〜50kHzくらいまで安定して出力されます。100KHzでは0.3dB程度落ちるがオシロの波形は問題ない。
 歪率は0dB 1kHz で1.0V (0dBm) 0,001% 表示になっています。管球アンプには十分なスペックだが良い値を出すには測定する人の腕にかかっているらしい。。

 音出ししているうちに時々「ボッ、ボソッ」みたいな音が出だした。また左右の音量差も相変わらずある。はぐってみると
 
 イコライザー2段目のデカップリングコンデンサーの4μF 350Vがオモラシしている。結構漏れていて滴り落ちる電解液。これは要交換。やっぱり稼働させると色々と問題が発生する。
 部品が来るまで電源の修正

 安定するまでの間に400V近くまで電圧が上昇します。ようやく高耐圧のコンデンサーと交換した。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/a9e85d1d3021fb98303e997ec8b0e8e7
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1149.html#c15

[リバイバル3] EMT フォノイコライザー139st 中川隆
16. 中川隆[-5955] koaQ7Jey 2021年4月06日 21:07:38 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[7]
EMT139について(3)
2017-10-08
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/aa6c40c26d52e77c16ee2e98db6003a7

 10月4日は映画「君の名は」では隕石が落ちた日。その日見上げた空

 その日の中秋の名月


 連休に備えてBMW R26にお伺いをたてる。「お出かけしてよろしいでしょうか?」

 『いいよ〜』とのことなのでちょっと近場を乗ってみると前輪とキャブレターの整備でとても乗りやすくスローも安定している。VESPAとTriumph T15はまだ寝ています。

 フラットアンプ部を測定してみると

 出力トランスの前までは両ch共に正常動作のようで左右の偏差はナシ。方形波を入れてトリマーコンデンサを調節してヒゲを少なくした。ところがトランスを通すと左右差が出る。歪率も出力電圧との関係は大幅に異なっている。波形は問題ないのでやはりトランスの規格が異なっている様子でこれは中間にあるゲインボリュームで一致させるしかなさそう。

 「ネコポス」で電解コンデンサーが届きました。小物部品は送料が安くて助かります。早速交換して聴いてみる。

 8μF 475Vで「tube amp doctor」と書いてある。この会社はドイツにあって楽器用のパーツを供給していて扱っている品目は結構多い。中身はどこで作られているかは不明だが「ドイツ製」ということだけで購入した。どのパーツもそうだがとにかく狭いスペースに並べているので代替え品はこのスペースに収まることが第一の条件となる。オリジナルでももう少し容量の大きなコンデンサーが使いたかったのだろうと思う。

 この状態でLPレコードを何枚か聴いてみたがおかしな挙動は現れない。久しぶりにケースに納めます。


 今回もなかなかの難儀でしたがなんとかまとまりました。感想としては
 ・2台あったので比較検討できた。1台だけでは正常動作か否かはわかりづらいのではないか
 ・微小な信号を扱うキカイはやはり難しい。ハム対策、測定など。
 ・パーツの大きさに制限がある。しかし最近のパーツは小型化傾向なのでなんとかなる。しかし見た目は何とかしたいところではある。
 ・コンデンサーにはやっぱり寿命がある。
 ・修復がいい加減だと音味に業務機の個性が薄れる気がする。
 ・ナット回しを使ってネジはしっかり締めよう(?)

 EMT139Bは品格を感じる魅力的な構成の装置だと思います。まずケースが決まってからの回路設計だったのではないかと思うが(全くの妄想)このケースの中に4球、チョークコイルやバリコン設置ではギリギリの大きさだったはず。EMT139stのようなステレオにするには同じ回路2セットはムリで回路構成を根本から変更する必要があったと思うし多分妥協した部分もあったのではないだろうか。改めて聴いてみると彫が深くて思わず「EMTらしい」という表現を使いたくなるようなとても魅力的な音。フォノイコライザーアンプやプリアンプ組み込みのフォノイコは星の数ほどだが業務用の管球式アンプはあまり見当たらない。カートリッジからの微弱信号を扱う場合は個人的にはソリッドステートアンプの方が総合的には優位ではないかと思ってましたが、よくできた設計でしっかりメンテナンスされたものであれば管球式も捨てがたい魅力があると改めて確認した。これはもう一部のマニアの世界で手間はかかるし面倒だが可愛いペットを飼うような気持ちで接したら楽しいかもしれない。


 お読みいただきありがとうございました。


 追記1
  ハンマートーン塗装をしていたEMT155のケースに中身を入れました。

 塗装してから1ヶ月は経過するが厚塗りしすぎてなかなか塗膜が硬化しなかったので様子を見ていた。やっぱり自家塗装は難しい。予算があれば大切なものは専門家に外注した方がよろしいです。私の場合は。

 追記2
  久しぶりにEMT155stを繋いでEMT139b X 2 と聴き比べてみる。

 EMT155stはやっぱりよくできていて安定感や聴いていての安心感はとても感じる。変な例えだがちょっとくらい針先にゴミクズがまとわりついていても平気で再生するような。EMT930stとの組み合わせでは通常の使用はこれで十分という気がする。EMT139との音味の違いはやっぱりあってEMT139の方が深く艶がありバイオリンなど弦楽器に特に差を感じる気がする。ただEMT155stは未メンテなので未だ厳密な比較はできない。今はおかしな挙動がないというレベルの試聴なのかもしれない。

https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/aa6c40c26d52e77c16ee2e98db6003a7
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1149.html#c16

[リバイバル3] EMT フォノイコライザー139st 中川隆
17. 中川隆[-5954] koaQ7Jey 2021年4月06日 21:08:47 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[8]
EMT139について(4)
2017-12-18
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/5464feff0bd8a9df89380f0508442b5c

 海外オークションを見ていたら「壊れているEMT139」というのが出品されていた。入出力トランスは大丈夫(!)ということと値段交渉があったのでオファーしたら無事落札できた。送られて来たのをみると

 色々と交換してあってなんとか復活させようと(?)頑張ったことが伺える。。説明通り入出力トランスは無事のようだが配線が外してあるところを観察すると、、これは終段のチョークが怪しい。。
 
 やっぱり断線しています。これは確信犯だな。でも入出力トランスではないのだから説明には偽りはない。引き出し線周りをいじってなんとか復活できないか4時間ほどチャレンジしたがついにギブアップした。巻き直しすることに。
 
 線径をマイクロメーターで測定すると0.01mm。幸いに手持ちがあるが巻線機はない。ボビンは3分割でターン数は気が遠くなるくらいで(根性がないので)数えられないので目一杯巻くしかない。ボビンはボール紙で作ったもの。いつもの電動ドリルにスライダックの組み合わせでやってみましょ。

 スライダックのおかげで無段階で回転は制御できる。カウンターは無いので100ターンづつ「正」の字を書いていく。またワイヤーの横方向の送りもないのでここはフリーハンド。さてどれくらい巻けるものか。。

 久しぶりに誘われて夜釣りに行ってきました。ご同行の方は探り釣り、私はワーム投げて。途中で雪が舞うような寒さだった(でもここ数日ではまだ暖かい方)が釣果はさっぱりでなんとかガシラが1匹。

 小さいのは逃したが寒い夜釣りでしたが釣れなくても楽しいものです。

 巻き上がったのを測定するがEMT139Bのチョークトランスと比較しても全く足りないDCRとインダクタンス。頑張って6500回巻いたがこんなに違うものか、、とがっかりする。もう一度巻き替える根性は無かったので抵抗を入れてDCRをかさ上げしておく。

 またそのうちチャレンジしてみましょう。部品が揃わないので適当なパーツでとにかく結線して音出ししてみる。
 
 一応出力されるが細かい調整と部品の到着待ちです。

 表のプレートは「EMT 139」で「EMT139B」と比較すると内容は微妙に異なります。気づいたところは
 ・出力トランスの設置方法とワイヤーの引き出し。トランスそのものが異なるかは不明。
 ・プレートチョークの引き出し線
 ・バリコンとイコライザーカーブ切り替えスイッチを固定しているベーク板のネジ穴のザグリが無い。
 ・バリコンの側面のベーク板が無い(ここが一番わかりやすい)

 回路では
 ・初段EF804のヒーターのブリーダー抵抗が無い(EMT 139Bではフロントパネルの裏にある)
 ・終段EF804のスクリーングリッドへの抵抗器(75KΩ)が無い。(ただしこれは改造されていた可能性もある)
 ・イコライザー素子ボードの数値が全く異なる。(ここがハイライト)

 トランスの引き出し線が端子板に変わったのはトラブル対策からと思われます。故障したトランスの交換が容易にできる。とすればEMT139とEMT139Bの一番の違いはイコライザーカーブということになりそう。
 これは1963年11月の「EMt139B」のマニュアルの一部

 一見して違うのはトランスの向きやネジの頭などの上記の違いでこの図は多分「EMT 139」の流用と思われる。ただしイコライザー部分は書き換えられていて「EMT139B」のものになっている。
 回路図と照らし合わせてみてもとても整理されていてメンテナンスは容易。EMT139Bのイコライザー部分を抜き出してみると

 シャーシ上にこの部分のパーツが並んでいる。マルで囲まれた部品番号16から24と26。25が欠番。26は抵抗器のフラットポジションなのでここは元々はフラットではなくロールオフのコンデンサー25が入っていた、、のかもしれない。
 4段切り替えはターンオーバーは共通でロールオフのみ
  FLAT(0/318/3180μsec)
  BBC(25/〜)
  DIN78(50/〜)
  DIN33/45,RIAA,NAB(75/〜)

「EMT 139」のイコライザーカーブはどうなっているのかだが回路図やプレーヤー上の名板が見つからない。しかし「EMt139」は「EMT133」イコライザーの直系と思われるので参考にすると

 ダイヤルの切り替えは8段階だが表示は
  NAB
  CCIR
  AES
 になっている。

 代表的イコライザーカーブの一覧表を参考にするがEMT139BからEMT155stまでは全て共通のイコライザーカーブなのに対し、EMT139のみ異なる。web画像で名板が見当たらないところから製造期間は短かったのかもしれない。

 宅配で注文してたパーツが届いたので早速部品交換した。

 これで音出ししてみると。。

 ローカットフィルターのバリコンを回すと「バリバリ」の爆音が出る。早速分解して取り外す。
 


 全体にかなり汚れていたので時間をかけて掃除をしてたのですが埃がバリコンの羽にもしっかりこびりついている。羽を痛めないように注意して掃除してまた組んでみたら爆音は解消してくれた。ついでにイコライザー素子のボードを裏から見て接続を調べて数値とともに書き出してみた。しかし??の回路。どうなっているのだろう。。

 しばらく稼働させていたら問題が出た。
 初段のデカップリングコンデンサーが吹き出した。

 ピンボケですが。ちょっとEF804のプレート電圧が高いのも気になる。とりあえず交換して

 
 やはり終段のEF804のスクリーングリッドの電圧が高いのはおかしい。配線はオリジナルのように見えるがEMT139Bの回路に変更することにした。EMT139Bの回路図から終段の全電流は7.7mA 内Isgは3.0mA。変更後の実測では全電流 7.5mA Isg1.7mA 。まあいいような気がする。。プレートチョークが不完全なので負荷抵抗値はテキトーだったが辻褄は合っているような。。
 EF804の規格表を見ると最大規格を大きく(2倍程度)超過していることが分かった。これは一体どういうことか?チョーク負荷なら許されるのだろうか?いやそんなことはないと思うが、、。業務機が規格を無視した設計をしているとは思われない。謎です。
 ここで特性を測定してみる。EMT139Bとの比較になるがまず無歪みの1KHz出力はEMT139は11.0V EMT139Bは13.0V で思ったより差が出ない。続いて入力から途中にあるゲイン調整用ボリュームでイコライザー特性を測ってみると4段階の1は高域はフラットなのだが他のイコライザーでは共通の低域のターンオーバーはEMT139Bとは大きく異なるし高域のロールオフも次第に深くなっていくのは確認できるが一体どのカーブなのかは不明。ただし4段階の4が一番RIAAに近いので(予想通り)当面ここで比較試聴してみます。

 休日を利用して3台のEMT139(EMT139 1台  EMT139B 2台)を比較するために改めて測定してみた。2台のEMT139Bも出力トランスが異なっている様子なのとEMT139の終段のプレートチョークが不完全なのでどの程度の差が出るか。
 フラットアンプ(のはずだが)であるEC82からEF804のDCカットのコンデンサー出力を見るとなぜかEMT139B無(シールが無いのでこう呼ぶことにします)の高域特性が10dBほど落ちている。他の2台はほぼ一緒で-5dBほど、出力トランスを通しても同様でこれは意外です。またこの接続で100Hzの無歪み出力を見るとEMT139が60VでEMT139Bは150Vから200Vでここはかなりの差が出ました。やはりチョークの不備は低域に影響が出ています。出力トランスを通すとさらに下がってEMT139で5.0v他は13〜14V。しかし入力を調整して5.0Vに揃えた時の1KHzと10KHzの変差は3台ともあまりありません。とにかくこれは意外でフラットアンプでは無いということになる。後半にはスクラッチフィルターが入るのでもちろん一番回し切ったところでの測定です。
 肝心のEF804とECC82のイコライザーアンプ部分は前述の通りですが後半部分が全体の周波数特性に関係していたわけで一体どうなっているのか。もう少し回路を理解しなくてはいけません。(どなたか解説していただければ幸いです。。)

 webで見た古い写真は特徴が現物とよく一致しています。またスクラッチノイズフィルターのバリコンの軸が長いことも。なぜ長いかは疑問だったしもし取り替えられていたのなら短くカットしようと思っていたので確認できて良かったです。この写真以外で特徴の一致するEMT139はまだお目にかかれない。今の所唯一の写真。

 気になるのでまた測定してみた。今回は入力から出力までのオーバーオールの特性。
 それによると2台のEMT139BのRIAA特性はよく揃っていた。またEMT139の@ポジションもほぼRIAA特性。これらは偶然とは思えないほど一致していたので調整は1台毎にオーバーオール特性で調整していた可能性があるかもしれないと考えたがゲインコントロール以降に特性をもたせたらゲインが変わる毎に特性まで変わってしまう。やはりありえない。
 100Hz以下の特性でやはりチョーク巻き直しのEMT139の耐入力が低い。下限を30Hzとすると波形が乱れない限界が出力3.3V この時の入力値で1KHzの出力は0.7Vでここが限界値。ちなみに2台のEMT139Bの30Hzの最大出力は4.0Vと7.0Vで1KHz時は1.1Vと1.5Vで意外に低い。(680Ω負荷)
 これはどう評価したら良いのだろう、高出力のモノラルカートリッジをちゃんと受け止められるのか?

 少し休憩してまた検証することにします。

https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/5464feff0bd8a9df89380f0508442b5c
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1149.html#c17

[リバイバル3] EMT フォノイコライザー139st 中川隆
18. 中川隆[-5953] koaQ7Jey 2021年4月06日 21:12:03 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[9]
Decca Decolaがお嫁入り
EMT155(st)について(1)
2017-09-15
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/51e066783e0c466d25b2e2502d12fa87


 EMT155stはソリッドステート構成のEMT155をステレオ対応したもの。両者の回路は同一で電源基板は共通。異なるのは増幅率だが基板上の結線で切り替え可能。

(出典 http://www.audiosharing.com/archive/german_audio/emt/

 

 

 

 入力トランス「T890」は1:10の昇圧だが2次側出力は2つのゲインの選択ができる。回路図では「c」の結線先が「d(1mV)」か「e(10mV)」になっていて基板図ではジャンパー線で選択するようになっている。

 手持ちの2台のEMT155で確認すると右下に各々「T890」入力トランスがあり(基板図はパーツ面からなので裏面)緑色と茶色のジャンパー線があって「緑がd」に「茶色がe」に繋がっていて10倍のゲイン差がある設定。d接続だとOFシリーズのカートリッジでは入力オーバーで歪んでしまう。ではEMT155stではどうだろうか?

 やはりEMT155と同じ基板(と思われる)2枚。ジャンパー線(茶色)は当然「d」に接続されている。ケースを外すと2枚の基板が上下面に現れてジャンパー線の変更も容易。EMT155と並べて内部を比べると

 4連と2連のボリューム、ロータリースイッチの違いが目立つがそれよりもEMT155の下部の空間と電源基板の電解コンデンサーと出力トランスの位置関係が目につく。トランスを避けてコンデンサーを配置している所などから開発の段階で既に将来のステレオ対応を考慮したのは確実。狭い空間にうまく収めていてメインテナンスもやりやすい。フォノイコライザーをモジュールと考えて何か不具合があればモジュールの交換で緊急対応したのだろうと思うがとても美しくて合理的。大したもんだと改めて思います。

 回路は信号路に6個の電解コンデンサーがあってトランスの1次側にも入っている。(ここだけ異なるのだが)EMT155stでは入力トランスにも電解コンデンサーが入っているのはなぜだろうか?メンテナンスする場合はイコライズカーブのチェックとともにコンデンサの良否の判定、交換がメインイベントになりそう。TMD,TNDなどのモノラルカートリッジを使用しRIAAカーブで再生する場合は表示「NAB RIAA DIN33,45」にすればステレオ時とカーブは変わらずモノラルで両ch出力される。
 通常EMT155stの表示板にはステレオ表記はあるのだが拙宅の表示板には無い。
 
 どうもこれはEMT155用の表示板と思われる。ステレオは5段、モノラルは4段の切り替えで当然ステレオポジションは無いわけでフォノイコライザーユニットの種類が変わっても表示板の交換で対応したわけだがステレオポジション以外は共通。
 またEMT153stは持ってないがプレーヤーデッキ上の切り替えはなくなり表示板を取り去った後の「穴」を塞ぐためのメクラ板が供給されている。本体にモノ、ステレオ切り替えと出力ゲイン調整ツマミが付いていてスクラッチフィルターは省略されている。入力のゲイン切り替えは入力トランスの1次側をパスすることで行なっているが「パス時には2次側の負荷抵抗を18kΩから68KΩに変更せよ」と書いてあるのでこれはMMカートリッジなどの高出力ハイインピーダンスカートリッジ対応の指示かと思います。OFシリースを入力トランスに入れてももはや歪まなかったのでは無いだろうか?信号路のコンデンサーも少ないし(それでも電解コンは入っているが!)真空管からオペアンプまで同じ本体で対応していたわけで。EMT928の内蔵EQとの違いは初段がオペアンプになったこと、オプションだったtreble adj.が無いことだが入力トランスは同じ、LINEアンプ部はほぼ共通の回路だが供給電圧が異なる。EMT153sは安定化電源まで搭載している。


 電子機器が推移していく一方で肝心のメカ部分は全く(と思うけど)変化していない。匠による機械の設計と製作技術は最初から完成されていたわけで。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/51e066783e0c466d25b2e2502d12fa87


Decca Decolaがお嫁入り
EMT155(st)について(2)
2017-09-16
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/a2637b8611b8528bb796c4af59059aed

 EMT155(st)の整備をする場合にはプレーヤー本体から取り外して測定、整備する必要があり別電源を用意するかプレーヤー本体から電源を引き出すかする必要があります。EMT155(st)の電源の供給はプレーヤーの種類に応じて2種類あって前期は直流(12V〜15V)と交流(6.3V)の2系統、後期は交流(12.5V 145mA)1系統でどちらの形式のプレーヤーでも動作するようにEMT155(st)は設計されています。これはEMT927(st)と前期のEMT930(st)は管球式フォノイコライザーのEMT139(st)を標準搭載していたためで後継のEMT155(st)との互換性を持たせるための工夫だったわけで真空管のヒーター電源を利用しています。ところでEMT139Bのヒーター電源は初段のみ直流点火だが電圧は6.0V、しかしEMT155(st)へ供給する直流電源部(7aと7b)の電圧表示は回路図では12V〜15Vになっている。これはヒーター回路に接続すると消費電力が大きいため電圧降下を起こすことを見越した設計らしい。このヒーター回路にはブリーダー抵抗も入っていて将来のソリッドステート化を見越しての設計だった、、とは思えないがちょっと興味深い。電源は自作することにするが当然トランス1個で足りる交流1種類(後期型)にすることにします。適当なケースに16ピンコネクターと入出力ジャックなどを組み込んでみる。


 


 AC12.5Vは適当なACアダプターを分解して整流回路を取り外して改造した。しかし接続時にAC12.5Vにするにはどうしたらいいのかよくわからない。高い電圧をスライダックを使って実測しながら調整することにします。最終的に抵抗をACに入れるかコネクター7aと7bの間の直流に入れるかはまた検討します。
 
 実際に接続してみるとAC145mAの負荷ではほとんど電圧降下を起こさないことがわかりました。
 早速配線して音出ししてみる。

 、、、盛大にハムが聞こえる。EMT139Bの経験が役に立ってないぞー。入力ジャックはシャーシアースに接続されているが出力トランスの2次側はアースしてはいけなかった。ピンジャックをフロートするとハムは消えるがうまく処理できるだろうか。。

 手直ししてEMT155(st)アダプターは完成しました。

 出力トランスの出力は接地していません。今まで使っていたスイッチクラフトのRCAジャック用の絶縁スペーサーもあるらしいのですが残念ながら手元にはないので色々考えた末に2連の端子板付きのジャックとなりました。芸がないなぁ。。また買いに行ったパーツ屋さんにDC7.5Vのアダプターがあったのでトランス2次側のセンタータップ出力だとすると両端で丁度12.5V程度のACが取り出せそう、、と目論んで購入したのだが分解してみるとセンタータップなしのブリッジ整流であえなく却下となった。300円だったからまあいいか。。今まで使っていたアダプター内に電圧ドロップ用のホーロー抵抗を仕込んで両端接続でなんとか14Vにして対応。

 これで聴いてみると、、快調です。トランスケースの発熱も問題ない。これでようやくEMT155(st)の整備ができる環境が整った。また単独使用時にもアダプターとして重宝しそう。


 EMT155stの回路図を見ていて気づいたことですが途中で変更があったようで後期の回路図の入力トランスの1次側には33μFのコンデンサーが入っている。EMT155には無いモノなので気になっていたのだが初期のEMT155stにもこのコンデンサーは無い。なぜ追加されたのだろうか??
 TSD15用の昇圧トランス STX 20

 中には昇圧トランス T890/1 が(このトランスも大きさの異なる2種類あるようだがこちらは小さい方)また1次側にはシリーズに33μFのタンタルコンデンサーが、2次側には26.5kΩの抵抗器がパラに入っている。これらは後期型EMT155stの入力部分と同様の回路。またプリント基板上に出ている突起(写真)は1次側と2次側のアースを接続している部分で現在は導通しているがここを切断して切り離すこともできる(という仕様かと思う)実際にEMT930stからのカートリッジ引き出し線を接続するとハムが発生していてEMT155stの場合と同様にここを切り離す必要があった。
 ここまで来てこれはやはりEMt930st本体の接続がおかしいのでは無いか、、という気がして来た。信号ラインのアースとモーター関係のアースが混じってしまってハムが載るのでは無いか、、と。回路図と比べると接地を切り離す箇所もあるし。早速実行してみるも目立った変化はなく今後の課題となりました。

 EMT155(st)は一連のアナログレコード再生システムの一つのパーツであるわけですがその完成度には改めて感心することが多かった。EMT155とまったく同じ基板2枚を同一のケースに収めてステレオにしていること、仕様変更のあった新旧のプレーヤーに対応していること、内部にトランス以外の電源回路を装備していること、イコライザー回路の他にラインアンプが内蔵されていて出力調整もあることから単独で使用できるくらいの実力もあることなど。EMT155stの後継機のEMT153stはオペアンプを使用しておりスクラッチフィルターとイコライザーカーブ切り替えが廃止され(プレーヤー本体からの操作ができなくなった)性能も飛躍的に向上している(だと思う)。同じ筐体の中に真空管からオペアンプまでのオーディオの歴史の流れを見ているようで妙に納得する。しかし重厚から軽薄に移行したわけでは決してないとは思うが有難味が薄れたように感じるのも事実でこれは自分が技術者ではなくタダのアマチュアオーディオ愛好家だからだと思います。一点EMT各々の機器に共通しているのは増幅素子やプレーヤーのメカニズムは変化しても入出力にはトランスを用いていることでここは譲れなかったEMTのこだわりを感じる。

 しばらく聴いていても特に問題は感じないので測定はまた今度にします(測定機器は棚に仕舞ってしまったので)。
 EMT155(モノラル)に交換してみる。

 電源や引き出しは共通に使えます。モノラルなので当然片chしか出力しない。っと出力はされるが「バリバリ」というすごいノイズが入る。EMT155stに比べるとゲインが低い、、。出力調節の半固定ボリュームをドライバーで回すとさらに特大「バリバリ」でどうやら原因は此処のよう。ゲインが低いのは内部の結線がそうなっているからだった(EMT155(st)について(1)をご参照ください)。
 もう一機のEMT155と交換すると

 先ほどでは無いがやはりボリュームを回すとガリオーム状態。こちらのゲインはEMT155stと同じで先ほどのと結線が異なっている。
 ゲインの確認ができたところでカートリッジをOFD15と交換してみる。

 このアームのメインウェイトでは適正針圧はかけることができない(カートリッジが重すぎてカバーできない)。。やはり高ゲインEMT155では歪みます。通常のEMT155stではOFシリーズの再生は無理なようです。
 1/10ゲインのEMT155では良好に再生します。しばらく聴いてみる。


 シューベルト 死と乙女(Death and the Maiden)  Vienna Konzerthaus Quartet (Westminster 国内復刻版)

 しばらくTSDを聴いていたが久しぶりのOFDはやはり「強い音」、もしくは「きつい音」かもしれない。これに慣れてからTSDに戻すときっと「腑抜けの音」になってしまうのだと思う。モノラル復刻版なのでOFD15あたりがぴったりかと思います。EMT155stを装着している場合にOFDカートリッジでうまく再生するにはイコライザーをパスして信号を引っ張り出してなんとかするか、EMT155stの内部結線を変更するか、モノラル用にEMT155を用意しておき、取り替えるかする必要がある。なかなか面倒だしTSDに戻す時はまた変更しなくてはならない。。アームの調整(メインウェイトの交換やラテラルバランスウェイトの追加など)もいるしいっそのことモノラル専用のアームを別に設けるのも方法かと思う。EMT930st用に外付けブロックでこれを達成した写真を見たことがあります。EMT927stの場合はボードに穴を開ける必要があってなかなか勇気がいる。(EMT927Fのようにもともとダブルアーム用だった機器には穴が空いています)また新たなアームを取り付ける付近には電源があってノイズ対策が必要になる。現場ではOFシリーズはステレオレコードが主流になってからはあまり使われなかったのではないかと思います。しかしOFD25をはじめ実際に再生してみると圧倒的な魅力に溢れているのも事実でアマチュアとしてはなんとか両立させたいところではある。 
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/a2637b8611b8528bb796c4af59059aed
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1149.html#c18

[リバイバル3] EMT927st の世界 中川隆
14. 中川隆[-5952] koaQ7Jey 2021年4月06日 21:16:22 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[10]
EMT927DST (河村電気研究所)
https://detailtext-aucfan.com/detail/yahoo/d148246340/


河村電気研究所より購入のEMT927DST serial no 41174. 155STイコライザーアンプserial no 41145です。

 927DSTと927STの違い

1、2重ターンターブルの補助ターンターブルはSTは樹脂製のテーブルに上面にフェルトを貼っています。下面はあたる部分だけフェルトが貼ってあります。DSTはガラス製で、ストロボ等の塗装は鏡面仕上げになっています。(52号のS S誌の927DSTの写真も鏡面仕上げになっています。)裏側にはツルツルのゴム、表面には多少凹凸のあるゴムが貼ってあります。(最近見かけるガラステーブルは表もツルツルで、鏡面ではなく黒色の塗装。) 

2、補助ターンターブルの下の本来のキャストターンターブルの重さがSTとDSTでは1.8kg(体重計で測定)ほどDSTのほうが軽く作られています。ガラスターンターブルをのせる関係で総重量を合わせているのだと想像します。DSTはキャストターンターブルにも塗装がされていますし素材が違うのかもしれません。

3、STは通常のプレーヤーと同じただセンターシャフトが出ているだけがDSTはセンターシャフトが浮くようになっていて、レコードをのせて付属のスタビライザーを乗せるとテーブルにレコードが張り付くようになっています。スタビライザーを取るとレコードが浮き上がります。(この理由は レコード盤のセンターの穴の大きさにばらつきがあるため、レコードの置き方による偏心が様々な程度で起こるのでそれを防ぐため、このような特殊な機構を採用したと聞きました。)

4、927DSTは最初からクイックスタートは付いていません。理由は一つにはガラスターンテーブルのためであり、検聴用の為だと聞きました。

5、これは不確かですがDSTは、より選別された部品で組み立てられているとのことです。

6、主観的に表現するとDSTのほうが微細感が増し、重心が若干下がってより落ち着きが増すように感じます。

 

  問題点

1. ガラスターンテーブルの真ん中の部分とストロボの部分の鏡成分の塗料が禿げている箇所があります。

2. 右側側面にあまり目立ちませんが傷があります。(2ミリ×12ミリ位)

 

現状

1、アイドラーは4年ほど前に黒色のものに変えました。

2、今回、キャストターンターブルの周りについているゴムが伸びていましたので新品と交換しました。以前から、音がだらしなくなってきたような気がしていましたが、交換して見事に蘇りました。この変化は著しかったです。

 3、ストロボライト、アームの位置の確認ランプ、針先の確認ランプ、全て問題ありません。

   

  付属部品

 1、専用ドーナツ盤アダプター兼用スタビライザー 

 2、アームのためのラテラルウエイト 大、中 各一個

 3、電源コード 

 4、音声出力コード  RCAタイプ

 5、EMT TSD15 (3年ほど前に針交換しましたが交換後の使用時間は短いです。)

 6、河村電気から入手時に付属の927dstの解説書、回路図 (英文 オリジナル)

 7、軸のオイルは今回購入しました純正のものを26ccほど。

 8、FR-7f カートリッジ EMTアーム専用 中古 (サービス品として)

  針が若干曲がっています。価格 当時98000円

 9、イコライザーアンプを使わずに直接信号を受けたり、イコライザーアンプを単独で使    用するための16ピンのソケット、オス、メス 各2個 (メーカー不明 サービス品として) 

余談

 927のほとんどが以前、放送局等で使用していたもののようですが、正規に輸入販売された927は非常に少ないと思われますし、927自体700台も作られてないそうです。親しくしていた方が1980年代の初め頃に河村電気研究所から購入し、後に私が譲っていただいた物です。当時350万円だったと記憶します。1981年のSS誌の河村電気の広告に927DST在庫僅少と書いてありますし、84.85年SS社のオーディオカタログには載っていませんので日本で正規に販売した927DST最終期の一台だと思います。30年を経ているプレーヤーですし、高価です。私ではわからない問題点があるかもしれませんので、札幌で申し訳ありませんができれば来宅していただき確認していただくと嬉しく思います。購入いただいた方には、我が家の近くのミシュラン2ツ星のお寿司でもご馳走させていただきます。好調に動作しておりますが、私は専門家ではありませんので理解不足があるかもしれませんが、基本的にはノーリスク、ノーリターンでお願いしますが、わからないことは質問していただくと幸いです。


(2013年 12月 19日 10時 44分 追加)
※ 写真が表示されない場合はこちらをご覧下さい ※


(2013年 12月 22日 21時 46分 追加)
オークションの説明に書きました傷ですがあまり目立ちませんが、なにせハンマートーンの塗装ですので判別はつきにくいのです。落札頂いた方に当方への来宅を希望しましたが、必要条件ではありません。来宅される場合は落札後当方が支払う落札手数料をお振込みいただき、検品していただき、残りをご入金頂く方法を考えています。送付方法ですが、クロネコは受けてくれないようなので、梱包業者にお願いする方法ができるようです。不確定ですが九州まで6万くらいと言っていました。それ以外の送付方法はおっしゃってください。表示の写真下の”こちら”の写真の最後の写真がDSTでその前の写真がSTです。DSTは比較しますととても軸の傷が少ないと思います。

(2013年 12月 22日 22時 38分 追加)
写真に写っているEMT927DSTの60ページほどの解説書の他に、B3の大きさの青焼きの927DSTの回路図、155STの回路図、4ページの取説(英語とドイツ語)も付属部品に含まれます。

(2013年 12月 23日 15時 48分 追加)
(ご質問が多いので)927STを10月に一度出品しまして、考えるとこがあって途中で取り消しましたが、ST,DST共にできる限りのメンテをした上で2台を聴き比べてみました。比較はモノ、ステレオ共同じカートリッジ、イコライザーはカウンターポイントのSA139STで行いました。DSTの方がより微細で若干重心が下がっているように感じましたが、あくまで悪い耳での印象です。EMT927につなっがっているオーディオは古典的システムで、歳のせいかモノレコードを聴く事が多くなっているので、モノイコライザーの139Aで聞けるSTを選択しました。全てのレコードを対象にした場合はDSTを選択しました。
https://detailtext-aucfan.com/detail/yahoo/d148246340/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1151.html#c14

[リバイバル3] EMT927st の世界 中川隆
15. 中川隆[-5951] koaQ7Jey 2021年4月06日 21:20:21 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[11]
EMT930st について
2017-08-23
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/c24ab096249ef19f607a08f3e8f9dc49


 EMT930は1956年に発表された。EMT(Elektro-Mess-Technik)はそれ以前にも1950年にドイツ放送技術研究所との共同開発で「R35」、1951年に独自開発で「R80」(50台製造)、同年にEMT927を発表している。EMT930はEMT927のスケールダウンしたものでプラッターの直径は33cm、重量は約半分の23kg。初期の製品にはオルトフォン製RMA229アームが、1971年頃からトーレンス設計のEMT929アームが装着された。搭載されるフォノイコライザーはEMT930のシリアルNo,3588まではEMT139(真空管モノラル)、No,3589〜10949は名称もEMT930stとなりEMT139st(真空管ステレオ)、No,10950以降はEMT155もしくはEMT155stとなる。しかし市場のEMT139stの僅少さから実際には注文によって色々なバリエーションがあったのだと思う。何れにしてもシリアルNo,10750以降の製品には真空管イコライザーは搭載できない。

 搭載されるフォノイコライザーはEMT133を除いて全て同じ寸法、接続となっている。(もしEMT139対応機にEMT155を接続したら壊れるのだろうか?と思って回路図と接続図を確認したら大丈夫なよう)EMT155の標準カートリッジはOFS25とOFS65でカタログではプレーヤーシステムにはカートリッジが2個とも付属されて販売している。「st機」にはTSD15が1個付属していた。(面白いと思ったのは付属の2個はサファイア針ということでこれはコストダウンを図ったのか?このカタログの記述には明らかなマチガイも見受けられるのでミスプリントかもしれないし天下のEMTがそんな事するか?などと思ってしまう)EMT155とEMT155stの違いはモノラルとステレオだけでなく入力レベルが10mv、1mVと感度差が10倍あった。これはOFシリーズの出力はTシリーズの10倍程度あったためでOFカートリッジをEMT155stに接続すると大振幅再生では歪んでしまう。(初めてOFD25をEMT930stに繋いだ時に歪んでしまって慌てたことを思い出します)2台のプレーヤーを納めるコンソールもカタログにあり、1.55Vのライン出力に至る全てのパーツがシステムとして提供されていた。まさに「The 業務機」でユーザーは提供されたものをただ正確に使用するだけ、保守点検の契約も当然あったと思います。
 EMTのモノラルカートリッジは別項にあるようにオルトフォンのOEMのOFD25、OFD65と自社製造のTMD25、TND65。TMDとTNDの出力はTSDと同じでこれはモノラルレコード再生時にフォノイコライザーを交換せずに対応する事が可能で特に78s SPレコード再生には(専用カートリッジは不可欠だったから)過渡期には重宝されたと思われる。しかしOFシリーズとTシリーズは機構の違いから(当然ですが)音質が全く異なる。オーディオファイルはモノラル再生では圧倒的にOFシリーズを支持するのではないだろうか(ジジイの思い込み)。

 このEMT930stは自分にとって3台目。先の2台はお嫁に行きました。
 
 プレクシグラスのサブテーブルの下には円盤状の金属板があるのだがこの個体には欠品している。

 

 

 

  
 クイックスタートのスイッチは3段階の切り替えで卓のフェーダーと連動するリモートコントロールの場合は黒いプラスチック部を上に持ち上げてから後方へ倒すとロックされる。

 

 

 
 60Hz仕様もあるようだが(以前韓国からモーターだけ輸入したことがあったがそれが60Hz仕様だった)基本的に50Hzの軸が付いている。説明書には進相コンデンサーが各々の周波数で指示されている。モーター軸の交換はできない構造なので周波数の変更はモーターの交換もしくは周波数変換機を使うことになる。EMT930のモーターは30Wなので(EMT927は35W)それに見合った規格のもので良いわけだが故障などで今までに数回交換している。100W程度の変換機ではEMT930は賄えるのだがEMT927ではダウンした。扇風機や200Vの大きな冷却ファンを騒音対策のために100Vでゆっくり回して冷却するなど色々と工夫してみたが現在は200W程度のものを使っていてやはり動力の駆動電源の連続運転は結構無理がかかるものらしい。ヨーロッパ製品を西日本地区で使用するにはそれなりの苦労が要ります。この電源の質は回転の質にダイレクトに影響するのは容易に想像できる。それに加えてターンテーブルの回転数の微調整は軸の中心部にあるフェルトリングをプラッターに押し当ててのフリクションでコントロールしているわけでそれを嫌って40Hz台の可変周波数でこの部分をキャンセルすることでS/Nを上げるという製品も存在する。
 この形式のモーターは「適当な負荷をかけることで回転が安定する」という解説を読んだことがあるのでこの方法が最良かどうかはわからない。また周波数変換機は低周波発振器とアンプとトランスがあればできるらしいので以前適当なトランジスタステレオアンプで実験したことがあったが見事に両chとも壊れてしまった。(ちなみにこのアンプは状態を説明して売却したが落札した方は出力段全てのトランジスターを交換して復活されてたらしく大いに感心した)「真空管式の周波数変換機を製作する」と仰っていた方がおられるので発表されたらぜひ追試してみようと思っています。

 EMT930のメンテナンスガイドを見ると「アイドラーは1年で交換」とあって純正部品も提供されていたが最近はどうなっているのだろうか?流石にアマチュアではマニュアルどおり1年毎に交換している人は少ないと思うが、いよいよ寿命が来て購入した純正部品は円筒形の透明プラスチックのケースに本体と共に交換時にはめる手袋まで入っていて(ゴム部に素手で触らないように)感動した。本来黒色のゴムだったがある時から純正で提供されていた飴色ゴムのアイドラーが短命で(硬化が早い)新品でストックしていたモノも使用不能に陥っていてがっかりした事がある。ダメになってしまった多くの在庫を抱えていた販売店さんも知っています。そのうち純正部品はとても高価だったので秋葉原にあった今はなき「K無線」にお願いしてゴム交換だけやってもらっていた。ある時いつものように電話してお願いしようとしたらご主人の娘さんという方がでて「店主はもう高齢なのでお店を閉めることになった。ゴム交換を外注していたF工場を紹介するので直接交渉してください」と親切にも連絡先を教えてくれた。それからはその町工場(だと思う)に度々アイドラー再生をお願いしていた。ところが次第に注文が多くなって本業の合間に行っていた事に本腰を入れる事になったらしくある時から作業料金が3倍!になっててこれには驚いた。今ではあちこちでこの作業を行ってくれる業者がいるし最重要部品なので品質の差が音にも顕著に現れるとは思うが比較できるほど発注していない。一度だけ初期のゴム再生アイドラーを純正のと比較試聴した事がある。居合わせたある方はやはり純正が優っていると言っていたが私は違いはよくわからなかった。EMTのようなメジャーなアイドラー以外でも敬遠していたマイナーなレコードプレーヤーのゴム部品も軸周りがダメになっていなければ再生できることがわかって選択の幅が広がったのは良かったと思う。

 その他の消耗部品として回転調整用のフェルトリング、これは常に押し付けられながら回転するので当たり前に擦り減る。交換は周辺の金属部品一式だがフェルトをドーナッツ状に切って張り替えている。ストロボは今まで幸いにも切れたことはない。プラッター軸底部にあるボールベアリングもEMT930では交換したことはない。EMT927ではあるのだが、、それについてはまたの機会に。アイドラーの上下にはベークライトのようなワッシャーが入るのだがこの交換も実はした事がない。モーターの進相コンデンサーはMPコンで経時的に容量が抜ける傾向らしくそうなると振動が増える。EMTからも補正用の小容量コンデンサーの詰め合わせセットが供給されていた。かつてEMT製品の代理店をしていた「河村電気研究所」の解説では50Hzの進相コンデンサーの公称値は1.75μFだが実際のベストの値は1.75〜1.9μFの間に存在する(パンフレットより)らしい。ちなみに同パンフレットに付属していた価格表を見ると1975年5月1日の段階でEMT930は950,000円 EMT927は1,200,000万円から値上がりして1,500,000円 TSD15が55,000円 OFD25が30,000円となっていてEMT930の価格が高い事に少し驚きます。EMT927との価格差も現在を考えれば少ない。


 さてプラッター軸とモーター、アイドラー軸への注油だがEMTからはミシン油のような専用オイルが供給されていて定期的な交換、注油は必須。割とご近所の方のEMT930がオイル切れでプラッター軸が錆びてたという話も聞いています。純正以外でもスクワランオイルや他の高性能オイルの使用記を目にする。純正オイルの供給はされているのかもよくわからないが(どこに訊いたらいいのか)無いよりはマシだろうとテキトウなマシンオイル(ミシン油)を使っていた。今回ちょっと反省して純正以外でどんなオイルが入手できるか調べてみてその中の一つを注文してみた。厳密には色々と並べて比較試聴すべきだろうが、ちょっと人間のパワーが足りない。


3 コメント

2019-08-15 14:48:59
EMT 930に関心があります。

モーターの冷却に関して。木製キャビネットを自作し、入れてお使いのご様子。強制的な冷却はしていないのでしょうか?

神奈川県で930stを使用している方、「LP一枚であっちっちになり、心配している」との記述があります。その方は、裸のシャシーのまま使用しています。

このような業務機で、異常な加熱は考えられません。以下の類推をしていますが、どうお考えですか?


1 異常な加熱は異常。故障している。
2 推定使用室温が低い。(涼しいところで使え)
3 裸のシャシーで使うのが間違っている。キャビネットやコンソールに設置し、吸気(排気)ファンを使うのが当たり前。
迷っています (小泉 久直)


2019-11-30 18:59:48
写真で見たヤフオクのEMT930stを買うか買うまいか迷っています。今まで、ガラード401を使っています。来夏、京都に越しますので、ヤフオクの商品は、60Hzのものです。
 もし、取説がありましたら、お代は払いますので、分けていただけないでしょうか。
 また、操作については、難しいことはないでしょうか?


Re. (koban)
2019-11-30 22:23:05
 こんにちは 
 私はヨーロッパ製品は周波数変換機と昇圧トランスで対応することが多いです。米国製品は60Hzなので当地でも便利なことはあります。
 取説はwebで閲覧できますので検索してみてください。
 操作についてですが特に他のプレーヤーと変わりないと思います。速度調節がちょっと変わってますが問題なく行えます。

 EMT930との出会いの驚きは今でもよく覚えています。時間を忘れて次々にレコードを聴き漁りました。幸せな時間でした。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/c24ab096249ef19f607a08f3e8f9dc49

EMT930st について(2)
2017-08-27
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/90e2ffd7cd616ebfaf993ac9a04ec247?fm=entry_awc


 Amazonに注文していたオイルが届きました。
 
 30mlで3,832円とかなり高価です。EMTオイルに比べると粘度はかなり低い。ターンテーブル軸受、モーター軸受用のAudio oilでチタン入り。チタン皮膜を形成して摩擦を65%程度減らすとのこと(基準はなんだろう?)古いオイルはしっかりと取り除いた方が良いとのこと。30mlだとターンテーブル軸受けやモーター、アイドラー軸全てに足りる。


 モーター軸周囲にあるフェルトはプラスチックの板で押さえられている。通常は隙間からのオイル補給でいいのだが、今回は全面的に交換なのでこのプラスチック板を外してフェルトも外して給油するつもりだった。しかしプラスチックは脆くなっていて外す時に2つに割れてしまった。。しかし周囲の金属の溝にはまり込むので安定するため支障なしと判断してこのままとします。軸周囲のフェルトは一塊で外せそうもなかったので(板も割れて腰が引けた)古いオイルを拭き取ってからチタンオイルを染み込ませてから板を戻した。

 アイドラー軸はよく掃除して、またアイドラー上部のフェルトもオイルをよく拭き取って再使用する。アイドラーの上下にはベークライト様のワッシャーが入ります。

 一応新品はあるのだが今回は再使用する。戻したフェルトに十分に給油して。

 プラッター軸受はネジ3本で固定されている。ペイントロックされているので多分今まで一度も外されていない様子。オイル交換は軸受のボトムを外してもいいのだがオイル漏れが心配なので軸受ごと外して中を拭き取って交換する。


 フリクションブレーキを外して331/3の定速からアイドラーを解放してどの程度回転が続くかを見るとオイル交換前は6 1/4回転した。(ただしほとんどオイルが入っていない状態だったので参考程度)新たなチタンオイルは溢れるまで入れる。ブレーキなしで同じ様に回してみると17 3/4回転した。止まりそうな低速でもなかなか停止しないのが印象的。チタン皮膜の形成には10時間程度はかかるとのことで楽しみです。

 一連の作業後はアイドラーやターンテーブル内側、モーター軸をよく無水アルコールで拭き取ります。オイルはミスト状となって沈着するので度々この作業は必要。これで試聴してみると、、困ったことが起きました。アイドラーがモーター軸に対して滑るのです。クイックスタートをスタンバイするとプラッターの回転が止まってしまう。プラッター軸の位置は少々遊びがあって調整代があるがオイルの付着で滑っていること以外原因は考えられない。早速無水アルコールで拭き取ってみるもやはり立ち上がりは鈍い。今までこんなトラブルは起こったことがない。やはり高性能オイルの扱いは慎重にする必要があると感じた。拭き取りを繰り返してみます。

 肝心の音は、、アイドラーが滑っている状態では正確な判断はできないわけだが不思議なことに「そういった傾向の音」ではなくとても好ましい。アイドラードライブ業務機の特徴であるゴリゴリ感や溜めがある感じが薄れて素直に滑らかに発音するしモーターの振動の減少や全体の静寂感を感じる。この変化は予想以上だがひょっとするとアイドラーに付着してしまったオイルが一番の要素なのかもしれない。しばらく稼働させてたら(LP5枚くらい)アイドラーのオイル皮膜が切れてきたのかクイックスタートスタンバイ時でも回転は止まらなくなった。静寂感は変わらないので良い方向へ変化したと考えることにします。


 隣町のパーツ屋さんに行ってブラ見していたら店員さんが「お客さん、おもろいもんがありまっせ!」と言って(嘘です)説明してくれたのがこれです。

 名前も説明書も無い袋入り。調べてみるとどうやら話題の製品のようで名前は「LCR-T4」で中華製。抵抗・コンデンサ・インダクタ・ダイオード・トランジスタ・FET等が測定可能というマルチ測定器。
 ICソケットはいっぱい穴が見えるが基本的に1,2,3の3端子しかなく適当にパーツを差し込んで黄色のボタンを押すと測定できるという超アバウトなもの。店頭で見本の周りに散らかっていたパーツをかたっぱしから試してみてから購入した。価格は2000余円だったがネットで調べると送料込みで1000円以下で購入できるらしい。
 ちゃんと使えそうだったので一緒にメタルのケースも買って組み込んでみた。

 懐かしのゲームボーイみたいです。。
   
 トランジスターの選別や私のようなカラーコードの苦手なヒトにはぴったり。表示は自動で消える。マルチメーターは珍しくも無いがこれが数百円(現地では3$らしい)で売られるというのは、、、ちょっと複雑な気分です。安く買えなかった事が気にならないくらい感動的な製品です。

 ところで今回のパーツ屋さん訪店の目的はEMT155stを通さずにカートリッジの出力をダイレクトに取り出すアダプターを作る事。方法は2つあってアームの出力にある7pinソケットから取り出す方法とEMT155stの代わりにコネクターにつなぐ方法。7pin方法だとプレーヤーの裏の作業になるので交換はちょっとやりにくいのとMT7pinプラグは持ち合わせて無いのでもう一方の方法で行きます。EMT930stにEMT155stを装着する時はガイドに沿って滑らすとプラグインするようになっている。同寸法幅のケースは入手できなかったが奥側の壁に沿って押し込めばコネクター接続されるように採寸して組み立てた。肝心のコネクターは以前購入したレプリカ物。
 
 今回はシールド線引き出しとしました。これ以上接点を増やしたく無いため。線材はホントはEMT2121を使いたいところだしピンプラグもEMTロゴが入っていればカッコよろしいのだが何の変哲も無い国産マイクコード。4線コードなのでホット、コールド共にパラにして使う。コールド側はそれに網線が加わるのでなかなか大変。でもずっとこのコード使ってます。

 以前書いたようにEMT155stにOFD25など高出力モノカートリッジを繋ぐと大振幅で歪んでしまいます。EMT155などのモノラルフォノイコライザーが手元のない場合は直接信号を引っ張り出して他の方法で昇圧、イコライズする必要がある。問題なく聴けている場合もあるかと思いますが。。手持ちの昇圧トランスを聞き比べてみた。EMT930stでは初めての試み。

 このEMT930stの程度は普通だと思いますが、ハンマートーンの剥がれが目立つ。アマチュアの憧れ「ハンマートーン」だが手軽なスプレーはほとんど見られなかった(と思います)今回「染めQ」から出ているのをAmazonで購入。

 ハンマートーンでも各色揃っている。まだスプレー塗装していないがまずEMT930stのお化粧直しをしてみた。こんな感じで剥がれてます。デッキは樹脂製。

 小筆でタッチアップして

 結構目立たなくなった。剥がれ部分は塗膜分凹んでいるので肉盛りしつつ行う。

 ターンテーブルの周囲に33 1/3,45,78のマークと謎の凹みがある。
 
 放送で欠かせないレコードの頭出しをする場合に、回転を止めて頭出ししたらレコードの種類に応じた回転数のマークまで針を下ろしたまま手動で戻してクイックスタートのスタンバイをする。ほんのわずかだが定速に達するまでの時間が必要なためで隣の写真の窪みは信号を遮断していたリレーがONとなる位置で回転再開からONになるまでの遅延回路が組み込まれている。クイックスタートは卓のフェーダーとも連動できこれらの機能でストレスなくスムーズに送り出しができる(遅延回路を意識することはなくこの窪みも調整時のマークかと思う)。Thorens TD124では同じくサブターンテーブルを用いるが上方向に持ち上げて回転をストップさせている。Garrard 301でもBBC仕様では何と軸ごとプラッターを上下させて巨大なサブテーブル(ストロボを兼ねる)との接続をコントロールしている。EMT950になるとターンテーブルの逆回転も電気的になりスイッチで行う。頭を決めたらデジタルカウンターをリセットしてから逆回転させるとカウンターはマイナス表示となり、そこからスタートさせると「0000」で回路が繋がる、、というもの。これらは家庭の音楽鑑賞には何の意味もないわけだし各所に負担がかかると言われているが酷使に耐える機構が業務機としての条件だと思うし単純にとても興味深い。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/90e2ffd7cd616ebfaf993ac9a04ec247?fm=entry_awc
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1151.html#c15

[近代史3] 健康食品「梅干し」のすごすぎる効能11選!
健康食品「梅干し」のすごすぎる効能11選!【ゆっくり解説】




http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/1050.html

[近代史4] 梅干しの塩抜きの方法 中川隆
2. 中川隆[-5950] koaQ7Jey 2021年4月06日 22:48:26 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[12]
健康食品「梅干し」のすごすぎる効能11選!【ゆっくり解説】



http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1042.html#c2
[近代史5] 食べてはいけない 中川隆
99. 中川隆[-5949] koaQ7Jey 2021年4月06日 22:52:18 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[13]
健康食品「梅干し」のすごすぎる効能11選!
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/1050.html

重曹水が健康に効果あり?!
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/335.html

酒粕をもっと食べよう
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/334.html


http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/425.html#c99

[近代史5] 日本の料理 中川隆
79. 中川隆[-5948] koaQ7Jey 2021年4月06日 22:53:31 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[14]
健康食品「梅干し」のすごすぎる効能11選!
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/1050.html

重曹水が健康に効果あり?!
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/335.html

酒粕をもっと食べよう
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/334.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/458.html#c79

[番外地9] 所得税ゼロ、社会保険の掛け金ゼロ、法人税70% でいい
日銀の通貨発行量を調節すれば景気調節ができます。 税金では株価や為替を変えられないので、景気調節はできません。


>ジョブギャランティプログラム

現代は生産力が上がって国民の半分が働けば国民全員が必要な物をすべて作れる時代です。
従って、仕事が無い人にはお金を無償でやれば内需も拡大してすべて解決します。

>所得税と法人税の累進課税についての意見をそれぞれ聞いてみたい。

そもそも資本家は所得税なんか払っていないし、社会保険の掛け金も上限が有るから無視できる程度の金額だし
法人税は資本家の配当になるだけなので
所得税ゼロ、社会保険の掛け金ゼロ、法人税70% でいいですね。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/286.html

[リバイバル3] レコードプレイヤー EMT 930st
レコードプレイヤー EMT 930st
https://audio-heritage.jp/BARCO/player/930st.html

EMT 930st ※1979年発売
¥1,399,000(1987年頃)


イコライザー付きのマニュアルプレイヤーシステム。

ターンテーブル部にはアイドラードライブ方式を採用しています。

930-900専用サスペンションが付属します。
サスペンション部にはロック機構を備えています。

別売りオプションとしてダストカバーがありました。



機種の定格

型式 レコードプレイヤー

<フォノモーター部>
駆動方式 アイドラードライブ
回転数 33 1/3、45、78rpm
ターンテーブル 33cmアルミダイキャスト製メイン+プレキシグラス製サブ
ワウフラッター ±0.075%
<トーンアーム部>
型式 ダイナミックバランス型
実効長 230mm
オーバーハング 15mm
針圧範囲 0〜5g
付属 アームリフター
インサイドフォースキャンセラー

<イコライザーアンプ部>
イコライゼーション特性 DIN45536/37、NAB
RIAA 75/318/3180μs Mono&Stereo
DIN45533 50/318/3180μs Mono
BBC 25/318/3180μs Mono
FLAT 0/318/3180μs Mono
入力感度/インピーダンス 1mV
入力インピーダンス 140〜200Ω(30Hz〜16kHz)
カートリッジインピーダンス 最大40Ω
入力マージン 12dB(1mV、1kHz)
出力ゲイン 75dB(T-typeカートリッジ)
55dB(OF-typeカートリッジ)
出力レベル 1.55V(+6dB)/200Ω負荷
3.1V(+12dB)/600Ω負荷
4.4V(+15dB)/600Ω負荷
出力レベル可変幅 -60dB〜+17.5dB
高調波歪率 0.2%以下(200Hz〜12kHz)
0.3%以下(60Hz)
0.4%以下(40Hz)
混変調歪率 1.0%以下
S/N比 70dB(peak、wtd)
クロストーク 50dB以上(40Hz〜16kHz、4.4V出力時)
フィルター スクラッチフィルター:2kHz〜20kHz 可変、10dB/oct
モニター出力 mono:不平衡
Headphone:300Ω〜400Ω

<総合>
電源 100V/200V/220V/240V、50Hz/60Hz
消費電力 30W
外形寸法 本体:幅490x高さ270x奥行390mm
サスペンション:幅540x高さ250x奥行440mm
重量 本体:23.4kg
サスペンション:26.0kg
別売 ダストカバー 930PC(¥70,000)

https://audio-heritage.jp/BARCO/player/930st.html


BARCO/EMT プレイヤー機器一覧 バーコ/バルコ
https://audio-heritage.jp/BARCO/player/index.html

BARCO/EMT カートリッジ/トーンアーム機器一覧 バーコ/バルコ
https://audio-heritage.jp/BARCO/etc/index.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1155.html

[リバイバル3] レコードプレイヤー EMT 930st 中川隆
4. 中川隆[-5947] koaQ7Jey 2021年4月07日 06:41:59 : o2ntGCbK6k : MlcvUlhYVUlPOUU=[4]
Decca Decolaがお嫁入り
EMT930st について 2017-08-23
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/c24ab096249ef19f607a08f3e8f9dc49

 EMT930は1956年に発表された。EMT(Elektro-Mess-Technik)はそれ以前にも1950年にドイツ放送技術研究所との共同開発で「R35」、1951年に独自開発で「R80」(50台製造)、同年にEMT927を発表している。EMT930はEMT927のスケールダウンしたものでプラッターの直径は33cm、重量は約半分の23kg。初期の製品にはオルトフォン製RMA229アームが、1971年頃からトーレンス設計のEMT929アームが装着された。搭載されるフォノイコライザーはEMT930のシリアルNo,3588まではEMT139(真空管モノラル)、No,3589〜10949は名称もEMT930stとなりEMT139st(真空管ステレオ)、No,10950以降はEMT155もしくはEMT155stとなる。しかし市場のEMT139stの僅少さから実際には注文によって色々なバリエーションがあったのだと思う。何れにしてもシリアルNo,10750以降の製品には真空管イコライザーは搭載できない。

 搭載されるフォノイコライザーはEMT133を除いて全て同じ寸法、接続となっている。(もしEMT139対応機にEMT155を接続したら壊れるのだろうか?と思って回路図と接続図を確認したら大丈夫なよう)EMT155の標準カートリッジはOFS25とOFS65でカタログではプレーヤーシステムにはカートリッジが2個とも付属されて販売している。「st機」にはTSD15が1個付属していた。(面白いと思ったのは付属の2個はサファイア針ということでこれはコストダウンを図ったのか?このカタログの記述には明らかなマチガイも見受けられるのでミスプリントかもしれないし天下のEMTがそんな事するか?などと思ってしまう)EMT155とEMT155stの違いはモノラルとステレオだけでなく入力レベルが10mv、1mVと感度差が10倍あった。これはOFシリーズの出力はTシリーズの10倍程度あったためでOFカートリッジをEMT155stに接続すると大振幅再生では歪んでしまう。(初めてOFD25をEMT930stに繋いだ時に歪んでしまって慌てたことを思い出します)2台のプレーヤーを納めるコンソールもカタログにあり、1.55Vのライン出力に至る全てのパーツがシステムとして提供されていた。まさに「The 業務機」でユーザーは提供されたものをただ正確に使用するだけ、保守点検の契約も当然あったと思います。
 EMTのモノラルカートリッジは別項にあるようにオルトフォンのOEMのOFD25、OFD65と自社製造のTMD25、TND65。TMDとTNDの出力はTSDと同じでこれはモノラルレコード再生時にフォノイコライザーを交換せずに対応する事が可能で特に78s SPレコード再生には(専用カートリッジは不可欠だったから)過渡期には重宝されたと思われる。しかしOFシリーズとTシリーズは機構の違いから(当然ですが)音質が全く異なる。オーディオファイルはモノラル再生では圧倒的にOFシリーズを支持するのではないだろうか(ジジイの思い込み)。

 このEMT930stは自分にとって3台目。先の2台はお嫁に行きました。
 
 プレクシグラスのサブテーブルの下には円盤状の金属板があるのだがこの個体には欠品している。 

  
 クイックスタートのスイッチは3段階の切り替えで卓のフェーダーと連動するリモートコントロールの場合は黒いプラスチック部を上に持ち上げてから後方へ倒すとロックされる。 

 
 60Hz仕様もあるようだが(以前韓国からモーターだけ輸入したことがあったがそれが60Hz仕様だった)基本的に50Hzの軸が付いている。説明書には進相コンデンサーが各々の周波数で指示されている。モーター軸の交換はできない構造なので周波数の変更はモーターの交換もしくは周波数変換機を使うことになる。EMT930のモーターは30Wなので(EMT927は35W)それに見合った規格のもので良いわけだが故障などで今までに数回交換している。100W程度の変換機ではEMT930は賄えるのだがEMT927ではダウンした。扇風機や200Vの大きな冷却ファンを騒音対策のために100Vでゆっくり回して冷却するなど色々と工夫してみたが現在は200W程度のものを使っていてやはり動力の駆動電源の連続運転は結構無理がかかるものらしい。ヨーロッパ製品を西日本地区で使用するにはそれなりの苦労が要ります。この電源の質は回転の質にダイレクトに影響するのは容易に想像できる。それに加えてターンテーブルの回転数の微調整は軸の中心部にあるフェルトリングをプラッターに押し当ててのフリクションでコントロールしているわけでそれを嫌って40Hz台の可変周波数でこの部分をキャンセルすることでS/Nを上げるという製品も存在する。
 この形式のモーターは「適当な負荷をかけることで回転が安定する」という解説を読んだことがあるのでこの方法が最良かどうかはわからない。また周波数変換機は低周波発振器とアンプとトランスがあればできるらしいので以前適当なトランジスタステレオアンプで実験したことがあったが見事に両chとも壊れてしまった。(ちなみにこのアンプは状態を説明して売却したが落札した方は出力段全てのトランジスターを交換して復活されてたらしく大いに感心した)「真空管式の周波数変換機を製作する」と仰っていた方がおられるので発表されたらぜひ追試してみようと思っています。

 EMT930のメンテナンスガイドを見ると「アイドラーは1年で交換」とあって純正部品も提供されていたが最近はどうなっているのだろうか?流石にアマチュアではマニュアルどおり1年毎に交換している人は少ないと思うが、いよいよ寿命が来て購入した純正部品は円筒形の透明プラスチックのケースに本体と共に交換時にはめる手袋まで入っていて(ゴム部に素手で触らないように)感動した。本来黒色のゴムだったがある時から純正で提供されていた飴色ゴムのアイドラーが短命で(硬化が早い)新品でストックしていたモノも使用不能に陥っていてがっかりした事がある。ダメになってしまった多くの在庫を抱えていた販売店さんも知っています。そのうち純正部品はとても高価だったので秋葉原にあった今はなき「K無線」にお願いしてゴム交換だけやってもらっていた。ある時いつものように電話してお願いしようとしたらご主人の娘さんという方がでて「店主はもう高齢なのでお店を閉めることになった。ゴム交換を外注していたF工場を紹介するので直接交渉してください」と親切にも連絡先を教えてくれた。それからはその町工場(だと思う)に度々アイドラー再生をお願いしていた。ところが次第に注文が多くなって本業の合間に行っていた事に本腰を入れる事になったらしくある時から作業料金が3倍!になっててこれには驚いた。今ではあちこちでこの作業を行ってくれる業者がいるし最重要部品なので品質の差が音にも顕著に現れるとは思うが比較できるほど発注していない。一度だけ初期のゴム再生アイドラーを純正のと比較試聴した事がある。居合わせたある方はやはり純正が優っていると言っていたが私は違いはよくわからなかった。EMTのようなメジャーなアイドラー以外でも敬遠していたマイナーなレコードプレーヤーのゴム部品も軸周りがダメになっていなければ再生できることがわかって選択の幅が広がったのは良かったと思う。

 その他の消耗部品として回転調整用のフェルトリング、これは常に押し付けられながら回転するので当たり前に擦り減る。交換は周辺の金属部品一式だがフェルトをドーナッツ状に切って張り替えている。ストロボは今まで幸いにも切れたことはない。プラッター軸底部にあるボールベアリングもEMT930では交換したことはない。EMT927ではあるのだが、、それについてはまたの機会に。アイドラーの上下にはベークライトのようなワッシャーが入るのだがこの交換も実はした事がない。モーターの進相コンデンサーはMPコンで経時的に容量が抜ける傾向らしくそうなると振動が増える。EMTからも補正用の小容量コンデンサーの詰め合わせセットが供給されていた。かつてEMT製品の代理店をしていた「河村電気研究所」の解説では50Hzの進相コンデンサーの公称値は1.75μFだが実際のベストの値は1.75〜1.9μFの間に存在する(パンフレットより)らしい。ちなみに同パンフレットに付属していた価格表を見ると1975年5月1日の段階でEMT930は950,000円 EMT927は1,200,000万円から値上がりして1,500,000円 TSD15が55,000円 OFD25が30,000円となっていてEMT930の価格が高い事に少し驚きます。EMT927との価格差も現在を考えれば少ない。


 さてプラッター軸とモーター、アイドラー軸への注油だがEMTからはミシン油のような専用オイルが供給されていて定期的な交換、注油は必須。割とご近所の方のEMT930がオイル切れでプラッター軸が錆びてたという話も聞いています。純正以外でもスクワランオイルや他の高性能オイルの使用記を目にする。純正オイルの供給はされているのかもよくわからないが(どこに訊いたらいいのか)無いよりはマシだろうとテキトウなマシンオイル(ミシン油)を使っていた。今回ちょっと反省して純正以外でどんなオイルが入手できるか調べてみてその中の一つを注文してみた。厳密には色々と並べて比較試聴すべきだろうが、ちょっと人間のパワーが足りない。


3 コメント

2019-08-15 14:48:59
EMT 930に関心があります。

モーターの冷却に関して。木製キャビネットを自作し、入れてお使いのご様子。強制的な冷却はしていないのでしょうか?

神奈川県で930stを使用している方、「LP一枚であっちっちになり、心配している」との記述があります。その方は、裸のシャシーのまま使用しています。

このような業務機で、異常な加熱は考えられません。以下の類推をしていますが、どうお考えですか?


1 異常な加熱は異常。故障している。
2 推定使用室温が低い。(涼しいところで使え)
3 裸のシャシーで使うのが間違っている。キャビネットやコンソールに設置し、吸気(排気)ファンを使うのが当たり前。
迷っています (小泉 久直)


2019-11-30 18:59:48
写真で見たヤフオクのEMT930stを買うか買うまいか迷っています。今まで、ガラード401を使っています。来夏、京都に越しますので、ヤフオクの商品は、60Hzのものです。
 もし、取説がありましたら、お代は払いますので、分けていただけないでしょうか。
 また、操作については、難しいことはないでしょうか?


Re. (koban)
2019-11-30 22:23:05
 こんにちは 
 私はヨーロッパ製品は周波数変換機と昇圧トランスで対応することが多いです。米国製品は60Hzなので当地でも便利なことはあります。
 取説はwebで閲覧できますので検索してみてください。
 操作についてですが特に他のプレーヤーと変わりないと思います。速度調節がちょっと変わってますが問題なく行えます。

 EMT930との出会いの驚きは今でもよく覚えています。時間を忘れて次々にレコードを聴き漁りました。幸せな時間でした。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/c24ab096249ef19f607a08f3e8f9dc49

EMT930st について(2)
2017-08-27
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/90e2ffd7cd616ebfaf993ac9a04ec247?fm=entry_awc


 Amazonに注文していたオイルが届きました。
 
 30mlで3,832円とかなり高価です。EMTオイルに比べると粘度はかなり低い。ターンテーブル軸受、モーター軸受用のAudio oilでチタン入り。チタン皮膜を形成して摩擦を65%程度減らすとのこと(基準はなんだろう?)古いオイルはしっかりと取り除いた方が良いとのこと。30mlだとターンテーブル軸受けやモーター、アイドラー軸全てに足りる。


 モーター軸周囲にあるフェルトはプラスチックの板で押さえられている。通常は隙間からのオイル補給でいいのだが、今回は全面的に交換なのでこのプラスチック板を外してフェルトも外して給油するつもりだった。しかしプラスチックは脆くなっていて外す時に2つに割れてしまった。。しかし周囲の金属の溝にはまり込むので安定するため支障なしと判断してこのままとします。軸周囲のフェルトは一塊で外せそうもなかったので(板も割れて腰が引けた)古いオイルを拭き取ってからチタンオイルを染み込ませてから板を戻した。

 アイドラー軸はよく掃除して、またアイドラー上部のフェルトもオイルをよく拭き取って再使用する。アイドラーの上下にはベークライト様のワッシャーが入ります。

 一応新品はあるのだが今回は再使用する。戻したフェルトに十分に給油して。

 プラッター軸受はネジ3本で固定されている。ペイントロックされているので多分今まで一度も外されていない様子。オイル交換は軸受のボトムを外してもいいのだがオイル漏れが心配なので軸受ごと外して中を拭き取って交換する。


 フリクションブレーキを外して331/3の定速からアイドラーを解放してどの程度回転が続くかを見るとオイル交換前は6 1/4回転した。(ただしほとんどオイルが入っていない状態だったので参考程度)新たなチタンオイルは溢れるまで入れる。ブレーキなしで同じ様に回してみると17 3/4回転した。止まりそうな低速でもなかなか停止しないのが印象的。チタン皮膜の形成には10時間程度はかかるとのことで楽しみです。

 一連の作業後はアイドラーやターンテーブル内側、モーター軸をよく無水アルコールで拭き取ります。オイルはミスト状となって沈着するので度々この作業は必要。これで試聴してみると、、困ったことが起きました。アイドラーがモーター軸に対して滑るのです。クイックスタートをスタンバイするとプラッターの回転が止まってしまう。プラッター軸の位置は少々遊びがあって調整代があるがオイルの付着で滑っていること以外原因は考えられない。早速無水アルコールで拭き取ってみるもやはり立ち上がりは鈍い。今までこんなトラブルは起こったことがない。やはり高性能オイルの扱いは慎重にする必要があると感じた。拭き取りを繰り返してみます。

 肝心の音は、、アイドラーが滑っている状態では正確な判断はできないわけだが不思議なことに「そういった傾向の音」ではなくとても好ましい。アイドラードライブ業務機の特徴であるゴリゴリ感や溜めがある感じが薄れて素直に滑らかに発音するしモーターの振動の減少や全体の静寂感を感じる。この変化は予想以上だがひょっとするとアイドラーに付着してしまったオイルが一番の要素なのかもしれない。しばらく稼働させてたら(LP5枚くらい)アイドラーのオイル皮膜が切れてきたのかクイックスタートスタンバイ時でも回転は止まらなくなった。静寂感は変わらないので良い方向へ変化したと考えることにします。


 隣町のパーツ屋さんに行ってブラ見していたら店員さんが「お客さん、おもろいもんがありまっせ!」と言って(嘘です)説明してくれたのがこれです。

 名前も説明書も無い袋入り。調べてみるとどうやら話題の製品のようで名前は「LCR-T4」で中華製。抵抗・コンデンサ・インダクタ・ダイオード・トランジスタ・FET等が測定可能というマルチ測定器。
 ICソケットはいっぱい穴が見えるが基本的に1,2,3の3端子しかなく適当にパーツを差し込んで黄色のボタンを押すと測定できるという超アバウトなもの。店頭で見本の周りに散らかっていたパーツをかたっぱしから試してみてから購入した。価格は2000余円だったがネットで調べると送料込みで1000円以下で購入できるらしい。
 ちゃんと使えそうだったので一緒にメタルのケースも買って組み込んでみた。

 懐かしのゲームボーイみたいです。。
   
 トランジスターの選別や私のようなカラーコードの苦手なヒトにはぴったり。表示は自動で消える。マルチメーターは珍しくも無いがこれが数百円(現地では3$らしい)で売られるというのは、、、ちょっと複雑な気分です。安く買えなかった事が気にならないくらい感動的な製品です。

 ところで今回のパーツ屋さん訪店の目的はEMT155stを通さずにカートリッジの出力をダイレクトに取り出すアダプターを作る事。方法は2つあってアームの出力にある7pinソケットから取り出す方法とEMT155stの代わりにコネクターにつなぐ方法。7pin方法だとプレーヤーの裏の作業になるので交換はちょっとやりにくいのとMT7pinプラグは持ち合わせて無いのでもう一方の方法で行きます。EMT930stにEMT155stを装着する時はガイドに沿って滑らすとプラグインするようになっている。同寸法幅のケースは入手できなかったが奥側の壁に沿って押し込めばコネクター接続されるように採寸して組み立てた。肝心のコネクターは以前購入したレプリカ物。
 
 今回はシールド線引き出しとしました。これ以上接点を増やしたく無いため。線材はホントはEMT2121を使いたいところだしピンプラグもEMTロゴが入っていればカッコよろしいのだが何の変哲も無い国産マイクコード。4線コードなのでホット、コールド共にパラにして使う。コールド側はそれに網線が加わるのでなかなか大変。でもずっとこのコード使ってます。

 以前書いたようにEMT155stにOFD25など高出力モノカートリッジを繋ぐと大振幅で歪んでしまいます。EMT155などのモノラルフォノイコライザーが手元のない場合は直接信号を引っ張り出して他の方法で昇圧、イコライズする必要がある。問題なく聴けている場合もあるかと思いますが。。手持ちの昇圧トランスを聞き比べてみた。EMT930stでは初めての試み。

 このEMT930stの程度は普通だと思いますが、ハンマートーンの剥がれが目立つ。アマチュアの憧れ「ハンマートーン」だが手軽なスプレーはほとんど見られなかった(と思います)今回「染めQ」から出ているのをAmazonで購入。

 ハンマートーンでも各色揃っている。まだスプレー塗装していないがまずEMT930stのお化粧直しをしてみた。こんな感じで剥がれてます。デッキは樹脂製。

 小筆でタッチアップして

 結構目立たなくなった。剥がれ部分は塗膜分凹んでいるので肉盛りしつつ行う。

 ターンテーブルの周囲に33 1/3,45,78のマークと謎の凹みがある。
 
 放送で欠かせないレコードの頭出しをする場合に、回転を止めて頭出ししたらレコードの種類に応じた回転数のマークまで針を下ろしたまま手動で戻してクイックスタートのスタンバイをする。ほんのわずかだが定速に達するまでの時間が必要なためで隣の写真の窪みは信号を遮断していたリレーがONとなる位置で回転再開からONになるまでの遅延回路が組み込まれている。クイックスタートは卓のフェーダーとも連動できこれらの機能でストレスなくスムーズに送り出しができる(遅延回路を意識することはなくこの窪みも調整時のマークかと思う)。Thorens TD124では同じくサブターンテーブルを用いるが上方向に持ち上げて回転をストップさせている。Garrard 301でもBBC仕様では何と軸ごとプラッターを上下させて巨大なサブテーブル(ストロボを兼ねる)との接続をコントロールしている。EMT950になるとターンテーブルの逆回転も電気的になりスイッチで行う。頭を決めたらデジタルカウンターをリセットしてから逆回転させるとカウンターはマイナス表示となり、そこからスタートさせると「0000」で回路が繋がる、、というもの。これらは家庭の音楽鑑賞には何の意味もないわけだし各所に負担がかかると言われているが酷使に耐える機構が業務機としての条件だと思うし単純にとても興味深い。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/90e2ffd7cd616ebfaf993ac9a04ec247?fm=entry_awc
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1155.html#c4

[リバイバル3] チェロ AUDIO SUITE + Performance 中川隆
34. 中川隆[-5946] koaQ7Jey 2021年4月07日 07:00:28 : o2ntGCbK6k : MlcvUlhYVUlPOUU=[22]
audio identity (designing)宮ア勝己
Date: 5月 20th, 2009
930stとLNP2(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=629

中野区白鷺のマンションに住まわれていたとき、
瀬川先生は、EMTの930StとマークレビンソンのLNP2を使われていた。
説明は不要だろうが、どちらにもフォノイコライザーアンプがある。
瀬川先生は、どちらのフォノイコライザーアンプを使われていたのか。

ステレオサウンド 43号では、
「ずいぶん誤解されているらしいので愛用者のひとりとしてぜひとも弁護したいが、
だいたいTSD15というのは、EMYのスタジオプレーヤー930または928stのパーツの一部、みたいな存在で、
本当は、プレーヤー内蔵のヘッドアンプを通したライン送りの音になったものを評価すべきものなのだ。」、
「TSDでさえ、勝手なアダプターを作って適当なアームやトランスと組み合わせて
かえって誤解をまき散らしているというのに、SMEと互換性を持たせたXSDなど作るものだから、
心ない人の非難をいっそう浴びる結果になってしまった。EMTに惚れ込んだ一人として、
こうした見当外れの誤解はとても残念だ。」と、
TSD15、XSD15のコメントに、それぞれ書かれている。

55号でのプレーヤーの試聴記でも、内蔵イコライザーアンプの155stを通さない使い方を、
「異例の使い方」「特殊な試聴」とも書かれている。

これらの記事を読むと、おそらく930stの内蔵イコライザーアンプを使われているんだろうと思える。
その一方で、LNP2のイコライザーアンプを使わないというのも、なんとももったいない、と思う。

それに155stの設計は古い。1970年代においてすら、最新のアンプとはいえない。
LNP2のほうが新しい。そう考えると、どっちだったのかと迷う。


1 Comment

pippin
5月 22nd, 2009
REPLY))
930stとLNP-2Lのフォノイコライザー、どちらを使うかは悩むところですね。
私はどちらも929側のフォノケーブルの差し替えで、その時の気分によって使い分けるようにしています。
1本は930stの155stからXLRケーブル(3番ホット)を経てLNP-2Lのライン入力へ。
もう1本は929アームからTH-7559を経てLNP-2Lのフォノ入力へ・・という感じです。
TSD15のみでモノラル盤もステレオ盤も聴きたい場合などは、930stの内蔵フォノイコライザー155stが便利ですね

http://audiosharing.com/blog/?p=629


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Date: 5月 21st, 2009
930stとLNP2(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=630

やはり930stを愛用されていた五味先生は、どちらだったのか。
930stの内蔵アンプなのか、それともマッキントッシュのC22のフォノイコライザーアンプなのか。

「オーディオ愛好家の五条件」で真空管を愛すること、とあげられている。
「倍音の美しさや余韻というものががSG520──というよりトランジスター・アンプそのものに、ない。」とある。
しかし、別項で引用したように、930stの、すべて込みの音を高く評価されている。
ステレオサウンドにいたときに確認したところ、やはり内蔵の155stを通した音を日ごろ聴かれていたそうだ。

五味先生の930stは、オルトフォン製のトーンアーム、RMA229が搭載されている。
ちなみにモノーラル時代の930のそれはRF229である。
930が登場したのが、1956年。モノーラル時代であり、内蔵イコライザーアンプは、管球式の139である。
シリアルナンバーでいえば3589番からステレオ仕様の930stになる。
これにはステレオ仕様の管球式の139stが搭載されている。

そしてシリアルナンバー10750番から、トランジスター式の155stとなり、
14725番電源回路が変更になり、17822番からトーンアームがEMT製929に変更となる。
ただ155stが登場したのが、いつなのかは正確には、まだ知らない。

ただ929が登場したのが1969年で、
155stの兄弟機153stとほぼ同じ回路構成のフォノイコライザーアンプを搭載した928(ベルトドライブ)は、
1968年に登場していることから、おそらく60年代なかばには930stに搭載されていただろう。

155stは、片チャンネルあたりトランジスター8石を使ったディスクリート構成で、入出力にトランスを備えている。
153stは、LM1303M、μA741C、μA748Cと3種のオペアンプを使い、
出力のみトランジスター4石からなるバッファーをもつ。
もちろん入出力にトランスをもつが、155stと同じかというとそうでもない。

出力トランスは1次側に巻き線を2つもち、そのうちの1つがNFB用に使われている。
電源も155stは+側のみだが、153stは正負2電源という違いもある。

回路図を見る限り、155stと153stの開発年代の隔たりは、2、3年とは思えない。
となると155stは、60年代前半のアンプなのかもしれない。
LNP2よりも、10年か、それ以上前のアンプということになる。

http://audiosharing.com/blog/?p=630



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Date: 5月 21st, 2009
930stとLNP2(その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=631

「幻のEMT管球式イコライザーアンプを現代につくる」、
この長いタイトルを考えたのも記事の担当者も私で、
初回のカラーページで紹介したEMT純正の139、139stはどちらも完動品で、
155stとの比較試聴もやっている。

使ったプレーヤーは私が直前に購入したトーレンスの101 Limitedで、155stは内蔵した状態で、
139と139stは外付けで外部電源と接続し、いわゆる単体イコライザーアンプとして使った。
モノーラルの139は2台用意していたので、試聴はもちろんステレオで行なっている。

電源の違いも考慮にいれなくてはならないし、もう25年ほど前のことだから、かなり曖昧だが、
意外と管球式の2機種は古さを感じさせなかった。
むしろトランジスター式の155stに、どちらもいえば古さを感じた。
とはいえまとまりのよさは見事で、いわばアクの強いTSD15をうまく補正し活かしている感じは、
155stに分があったように記憶している。

瀬川先生は、ステレオサウンド別冊の「コンポーネントステレオの世界」の80年度版か81年版だったかで、
928を組合せで使われたときに、内蔵イコライザーアンプについて、
928内蔵のモノの方が設計が新しいので、155stよりも現代的な音になっている、といったことを発言されている。

ということは、アンプ単体として見てたときは、瀬川先生も、155stには、やや古さを感じられていたのだろう。
それでも自宅では、155stを通して使われていたはずだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=631



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930stとLNP2(その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=632

昨日、偶然にも入手出来た「コンポーネントステレオの世界 ’78」で、瀬川先生は、
4343に惚れ込まれた読者のために、最高に鳴らすための組合せとして、
EMT 930stとマークレビンソンLNP2Lを使われている。

組合せのラインナップの次のとおり。

スピーカーシステム:JBL 4343(¥680,000×2)
コントロールアンプ:マークレビンソン LNP2L(¥1,180,000)
パワーアンプ:SAE Mark 2600(¥755,000)
プレーヤーシステム:EMT 930st(¥1,150,000)
インシュレーター:EMT 930-900(¥280,000)
組合せ合計:¥4,725,000

4341と4343の違い、Mark 2500とMark 2600の違いはあるが、
瀬川先生が、当時常用されていたシステムそのままといえる組合せである。

4343について「JBLというメーカーは、時代感覚をひじょうに敏感に受け取って、
その時代時代の半歩前ぐらいの音を見事に製品化した」もので、
「ベストに鳴らすためには、プレーヤーからアンプまで、
やはり現代の最先端にある製品をもってくる必要がある」と言いながら、930st、である。
http://audiosharing.com/blog/?p=632



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930stとLNP2(その5)
http://audiosharing.com/blog/?p=633

前年までと違い、「コンポーネントステレオの世界 ’78」では、それぞれ2組の組合せをつくられている。
瀬川先生の4343の、もうひとつの組合せは次のとおり。

スピーカーシステム:JBL 4343(¥680,000×2)
コントロールアンプ:DBシステムズ DB1 + DB2(電源部)(¥212,500)
パワーアンプ:ラックス 5M21(¥240,000)
トーンコントロールユニット:ラックス 5F70(¥86,000)
プリメインアンプ:トリオ KA7300D(¥78,000)
フォノモーター:ガラード 401(¥49,000)
トーンアーム:オルトフォン RMG309(¥43,000)
       フィデリティ・リサーチ FR64(¥50,000)
プレーヤーキャビネット:レッドコンソール LAB-II(¥67,000)
カートリッジ:オルトフォン SPU-G/E(¥34,000)
       エレクトロ・アクースティック STS455E(¥29,900)
昇圧トランス:オルトフォン STA384(¥27,000)
組合せ合計:¥2,226,400(DBシステムズ + ラックスの場合)
      ¥1,765,900(トリオの場合)

ここでもプレーヤーには、930stと同じアイドラードライブの401を使われている。
アンプには新しいモノを使われているにも関わらず、である。

ちなみにエレクトロ・アクースティックとはエラック(ELAC)のこと。
これは瀬川先生からきいた話によると、エラックの輸入元(もしくは輸入しようとしていた会社)が、
なぜかエラックを自分の商標として登録してしまったばかりか、
エラックの輸入元が他の会社になってもそのままで、
さらに商標登録の期間がきれたら更新して、という嫌がらせとしか思えないことを続けていたため、
やむなくエレクトロ・アクースティックを使っていたとのこと。

「こんなことは許されないことだ」と、怒りのこもった口調だった。

http://audiosharing.com/blog/?p=633



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930stとLNP2(その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=634

DBシステムズのアンプは、マッキントッシュの製品と比較すると、およそ製品とは呼べない面をもつ、
ある種、尖鋭的なところが、音にもつくりにも感じられる。

コントロールアンプのDB1は、ガラスエポキシのプリント基板に入出力のRCA端子、
電源端子を取りつけたものを、そのままリアパネルとしている。
いちおう絶縁のためラッカーで覆ってあるものの、いわば剥き出しに近い状態である。

マッキントッシュでは絶対にやらないことを、デビュー作で堂々とやっている。
フロントパネルもそっけない仕上げで、ツマミもおそらく市販されているものをそのまま流用している感じ。
とにかく、設計者が余計と判断したところには、まったくお金や手間をかけない。
設計者の信じるところの、実質本位なつくりを徹底している。

回路構成も、1970年代のアンプとは思えないもので、
差動回路も上下対称のコンプリメンタリー回路も使っていない。
他がやっているから、といったことはまったく気にしていない。

そんなアンプなのだが、とにかく切れ込みの鋭い、繊細で尖った音を聴かせてくれた。
とっつきにくい音と受けとめられる人も少ないないかもしれないが、
それでも存在価値(いい意味でも悪い意味でも)充分なところを気にいる人も、また少なからずいたであろう。

朝沼予史宏さんが、一時期、使われていた。
まだステレオサウンドに書き始められる前、朝沼という名前を使われる前、
フリーのライターとして編集に携わられていたころだから、
私には、朝沼さんではなく、本名の「沼田さん」だった。

沼田さんがまだ独身で、西新宿のマンション住まいだったころ、
スピーカーはQUADのESLにそっくりのダルキストのDQ1とB&Oのスピーカーを使われていた時期、
アンプはDBシステムズだった。

沼田さんがいちばん尖っていたころの話だ。

DB1の尖りぐあいは、ある種のエネルギッシュな印象にもなっていた。
そんなアンプを、瀬川先生は選びながら、プレーヤーはガラードの401を選ばれたのは、
930stと同じ理由から、である。
http://audiosharing.com/blog/?p=634


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瀬川冬樹氏のこと(番外)
http://audiosharing.com/blog/?p=635

「コンポーネントステレオの世界 ’78」に、芳津翻人(よしづ はると)氏という方が、
「やぶにらみ組み合わせ論(IV)」を書かれている。
IVとあるくらいだから、ステレオサウンド 4号(67年秋号)からはじまり、
13号(70年冬号)、17号(71年冬号)に亘って書いている、と前書きにある。

私が読んだ4回目の記事は、小型スピーカーの組合せの記事。
スピーカー選びから始まって、ロジャースのLS3/5A、スペンドールSA1、
JR(ジム・ロジャース)JR149の組合せを、他の筆者とは違う視点からあれこれ悩みながらつくられていて、
「素人の勝手なたわごと」とことわっておられるが、どうして、なかなかおもしろい。
文章も書き慣れているという印象を受ける。

だから5回目を期待していたのだが、結局、(IV)でおしまい。
ステレオサウンドにはいってから、先輩のIさんにたずねた。
「どうして、芳津翻人さんを使わないんですか」と。

まったく想像してなかった答えだった。
「芳津翻人さんは、瀬川先生のペンネームだから」。
さらに「芳津翻人を違う読み方をしてごらん。ハーツフィールドと読めるでしょ」。

JBLのハーツフィールドは、瀬川先生にとって憧れのスピーカーだったことは、どこかに書いておられる。
ただ山中先生のところで聴かれたとき、憧れのスピーカーではあっても、
自分の求める世界を出してくれるスピーカーではないことを悟った、ということも。

それでも憧れのスピーカーは、いつまでも憧れであり、芳津翻人という名前をつくられたのだろうか。

瀬川先生だということをわかった上で読みなおすと、たしかに「瀬川氏」とよく出てくるし、
音の評価も、瀬川先生とよく似ている。

オーラトーンのスピーカーは好みと違うとあるし、ドイツのヴィソニックの評価はなかなか高い。
このへんは、まさに瀬川先生とそっくりだ。

瀬川先生がいなくなり、芳津翻人さんもいなくなった。

http://audiosharing.com/blog/?p=635


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930stとLNP2(その7)
http://audiosharing.com/blog/?p=636

1977年には、国産のプレーヤーシステムは、ほぼすべてダイレクトドライブになっていた。
ワウ・フラッターは、930st、401よりも一桁以上少ない優秀さで、
401のように、ある程度の重量のあるそしてがっしりしたキャビネットに、取付け方法も工夫しないと、
ゴロが出るようなモノは皆無だった。

使いやすく性能も優れているにも関わらず、大事な音を再現してくれる良さから、瀬川先生は、
あえて旧式の930stや401を選択されるとともに、
「このところ少しDD(ダイレクトドライブ)不信」みたいなところに陥っているとも発言されている。

401を中心としたプレーヤーは、EMTではなくオルトフォンとエラックのカートリッジの組合せで構成されている。
これは、EMTのTSD15を単体で使ってほしくないという、気持の現われからだろう。

さらに「コンポーネントステレオの世界 ’78」では次のように語られている。
「このプレーヤー(930st)にはイコライザーアンプが内蔵されていますから、LNP2Lというコントロールアンプをなぜ使うのかと、疑問をもたれるかもしれません。事実その点について、他の場所でもいろいろな方から訊ねられます。念のためにいえば、930stのいわゆるライン出力をアッテネーターを通してパワーアンプに入れれば、スピーカーから音が出てくるわけですね。それなのになぜ、コントロールアンプを使うのか。
 これは自分の装置で長時間かけて確かめたことですが、プレーヤーのライン出力をアッテネーターだけを通して直接パワーアンプにいれるよりも、このマークレビンソンのコントロールアンプで、しかもイコライザーを使わないで、AUXからプリアウトまでの回路を通した音のほうが、いいんです。つまりLNP2Lの半分しか使わないことになるんだけれど、そうやってスピーカーを鳴らしたほうが、音楽の表権力や空間的なひろがりや音楽のニュアンスなどが、ひときわ鮮やかに出てくるんですね。このことは、技術的にいえばおかしいのかもしれません。しかし現実問題としては、私の耳にはそういう形にした場合のほうが音がよく聴こえるわけです。」

http://audiosharing.com/blog/?p=636


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930stとLNP2(その8)
http://audiosharing.com/blog/?p=637

LNP2Lは、フォノ入力から出力まで計3つのモジュールを、信号は通っていく。
だから、フォノアンプを使わないでも、3分の2は使っていることになるし、
瀬川先生のLNP2Lはバッファー搭載だったはずだから、4分の3の使用となる。

とはいえ瀬川先生はまったくLNP2Lのフォノアンプを使われなかったかというと、そうでもないだろう。
ステレオサウンド 38号の瀬川先生のリスニングルームには、
930stの他にラックスのPD121にオーディオクラフトのAC300MCの組合せがあり、
写真をよく見ると、EMTのXSD15が取りつけてある。930stにはTSD15の旧型がついている。

「コンポーネントステレオの世界 ’78」でも、
「自分自身では、そういいながら、トランスと組合せて単体でよく使いますけど、
これはEMTの癖を十分に知っているんでやっていることで、ふつうの方にはあまりおすすめできません」と。

これはLNP2Lのフォノアンプに接がっていたのだろう。

ところでLNP2にはなかった入力端子が、JC2にはついていた。
REMOTE PHONOという端子で、これはAUXと同じライン入力。
つまり、イコライザーアンプ内蔵のプレーヤーを接続するための端子なのだろう。

JC2が登場した1974年、イコライザーアンプ内蔵のプレーヤーシステムは、EMT以外に何があったのだろうか。
私が知る限り、少なくとも日本に輸入されていたモノには、ない。

マーク・レヴィンソンは、自宅ではLNP2よりもJC2を常用している、とインタビューで答えている。
ということは、レヴィンソンはEMTのプレーヤーを、この時期、使っていたのだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=637


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930stとLNP2(その9)
http://audiosharing.com/blog/?p=638

「インドに行き古典音楽についての勉強をアリ・アクバール・カーンの示した道に沿ってすすめたい」と考え、
1972年に旅券と飛行機の切符まで手にしていたマーク・レヴィンソンは、
録音器材を入手するために、わざわざスイスに立ち寄っている。
なにもスイスまで行かなくてもアメリカでも手に入るものだろうと思うのだが、
レヴィンソンはステラヴォックスを訪ねている。

ここでステラヴォックスの社主のジョルジュ・クエレに相談にのってもらい、演奏家の道を断念し、
オーディオ・エレクトロニクスへ向かう道を選択している。

クエレとの対話の中で、エレクトロニクスの道に進みながらでも、
「音楽に対するひとつの精神的な基盤を維持することは可能なのだという確信」を得たからである。

その基盤とは「沢山の人々がレコードをきくことに対して抱いている欲求、それを満たすために、
テクノロジーを音楽および音楽家に奉仕するものとして使うことの必然性をはっきりと認識すること」と、
ステレオサウンド 45号に掲載されている特別インタビューで語っている。

70年代当時、アメリカでEMTがどういう位置づけにあったのか、輸入されていたのかは、はっきりしない。
ステラヴォックスを買いに、わざわざスイスまで行くということは、意外にも輸入されていなかったのかもしれない。
そうだとしたらEMTも輸入されていたどうかは微妙なところだろう。
それとも輸入されてはいたけれど、旅費を使ってでもスイスで買ったほうが安かったのかもしれない。
まだ会社を興す前の話である。

スイスには、トーレンスがある。
http://audiosharing.com/blog/?p=638


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930stとLNP2(その10)
http://audiosharing.com/blog/?p=639

レヴィンソンがスイスに渡ったときに、
トーレンスのベルトドライブ機をベースにしたEMTの928の存在を知ったのか、
それ以前に知っていたのか、どうかは判断しようがないが、
ほとんどなんの根拠もない推測(妄想にちかい)だが、928を使っていたのではないかと思えてくる。

927Dst、930stのイメージと若き日のレヴィンソン自身のイメージがうまく結びつかないのと、
928ならば、なんとなくレヴィンソンが使っていても不思議ではないという気がするというだけなのだが……。

もしそうだとしたら、JC2のREMOTE PHONOの説明がつく。
電源がPLS150への変更による強化、入出力端子がRCA端子からCAMAC規格のLEMO端子になったときに、
シリアルナンバー2148番からのJC2(日本での型番はJC2L)にはREMOTE PHONO端子はない。
かわりにPHONO入力が2系統に増えている。

さらに内部も変更が加えられ、フォノカードに、A3、D5、D6の3種類が用意されるようになった。
A3が、いわゆる通常のフォノ入力で、MM型カートリッジもしくは昇圧トランス、ヘッドアンプ用。
D5、D6はMC型カートリッジ用で、D5カードの説明には、
System D5 offers 54 and 60dB gain positions. 54dB is recommended as the optimum for the EMT cartridge. The gain setting will yield an incredible signal to noise ratio without overloading for EMT.
と記されている。

D5カードがゲインを54、60dBに切り換えられるように、A3カードも、30、40dBと切換え可能だ。
こちらの説明は次のとおり。
Certain high output moving coil cartridges such as the EMT, the Supex 901, the Satin, and the Ultimo, may be used in more efficient systems with the 40dB gain implemented.

少なくともEMTのカートリッジは使っていたのだろう。

http://audiosharing.com/blog/?p=639


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930stとLNP2(その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=640

LNP2のモジュールの数は通常で、VU駆動用のものを含めて8つ、オプションのパッファーを加えると10。
JC2とはいうと、フォノアンプ、ラインアンプのモジュールがそれぞれ2つずつ、
それにフォノアンプ・モジュール用の専用の電源モジュールの計5つ。
オプションとして、ヘッドアンプのJC1のモジュールタイプ(JC1SM)を、
フォノアンプ・モジュールの間に組み込めるようになっている。

フォノアンプ・モジュールはフロントパネル寄りにあり、モジュールとリアパネルのあいだに、
RIAAイコライザー用のカードが挿さっている。
コンデンサー、抵抗から構成されている。このカードが、フォノアンプのNFB素子となる。
このカードを交換することで、JC2のフォノアンプは、A3、D5、D6システムへとなる。
シリアルナンバー2148以前のJC2はどうなっていたかというと、ABCDEFの6つのシステムが用意されていた。
JC2のINSTRUCTION MANUAL には、こうある。

A System
Two UP-1A cards are normally supplied with the JC-2 unless otherwise specified. This system accepts Input impedance: 47kOhms.
B System
The UP-1B system offers lower sensitivity but increased headroom for the highest output magnetic phono cartridges.
C System
This set provides exact equalization for the Brüel & Kjaer series of cartridge measurement records. Information on request.
D System
This system includes two UP-1D cards and a JC-1SM module. It offers DIRECT moving coil cartridge input.
E System
Provides equalization and DC current source for certain gauge cartridges. Information on request.
F System
Flat response amplification. Specify application and requirements.

http://audiosharing.com/blog/?p=640


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930stとLNP2(その12)
http://audiosharing.com/blog/?p=641

LNP2のフォノアンプには、このようなキメ細かい対応は用意されていない。
両機種のブロックダイアグラムやこれらのこと、
さらにLNP2は信号系のモジュールはすべて共通だが、
JC2はフォノアンプとラインアンプのモジュールは回路構成からして異ることなどを比較してはっきりしてくるのは、
JC2はアナログディスク再生に、LNP2はライン入力に主眼がおかれていることだ。

JC2の、この構成は、のちにディネッセンのJC80を生むことにつながっていく。
そしてJC2のもつ可能性が本領発揮となるには、ML6までの時間を必要とした。
JC2は未完の大器的色あいが濃い。

このことは別項「Mark Levinsonというブランドの特異性」で書く予定だが、
もう少し先、というかかなり先になりそう。

実は、この項は2回で終るつもりだったのが書いているうちに(その12)になってしまった。
ML6のことも書き始めると、かなり長くなりそうな気がする……。
http://audiosharing.com/blog/?p=641


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930stとLNP2(余談)
http://audiosharing.com/blog/?p=642

瀬川先生は、ステレオサウンド 55号でも、専用インシュレーター930-900なくしては、
「930stの音の良さは全く生かされない」と断言されている。
「コンポーネントステレオの世界 ’78」の組合せで、当然使われている。

930-900をお使いの方ならば、後ろ側に短いリード線が出ているのに気づかれているだろう。
意外と、このリード線をどこにも接がず、そのままにされている方も少なくないようだ。

930-900についてくる、たった1枚の説明書(ともいえいない内容)には、
どこに接続しろ、とは書いてなかったと記憶している。
不親切だともいえるのだが、930stはプロ用機器であり、
これを使うのは本来プロの現場に携わっている人たちだから、
そんなことは書かなくてもわかっているだろう、とEMTの人たちは考えていたのだろうか。

たしかにそうなのだが、それでもインシュレーターだけで約30万円もするのだから、
輸入元が独自に説明書をつけてもよかっただろうに、とは思う。

ではどこに接続するのか。

930-900から出ているリード線をよく見てほしい。
黄色と緑のまだら線だ。基本的にこれはアース用の配線を示している。
次に930stの出力端子の周辺をじっくり見てほしい。
このコネクターを固定しているネジのところに、同じ模様のリード線が接続されているはず。

私は101 Limitedを使っていたとき、ここに接続していた。
これ以外に接続はできない。ちょうどよい長さになっていることにも気がつく。

もっとも接がなかったからといってハムが出たり不具合が生じるわけではない。
ただ、いまのように高周波ノイズが飛び交っている状況では、
原則としてデッドメタル(どこにも接続されていない金属)は極力なくしたい。

デッドメタルをなくすことで、ほんのわずかSN比が向上するかもしれないし、
場合によっては、音が悪くなることもないわけではない。

ここは先入観をもたずに音を聴いて、どうするかは判断してほしい。

http://audiosharing.com/blog/?p=642


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930stとLNP2(補足)
http://audiosharing.com/blog/?p=643

EMTとプロ用機器のメーカー、トーレンスはコンシューマー用機器のメーカー、
トーレンスのプレーヤー(TD125)をプロ用機器として仕上げたのがEMTの928であり、
トーレンス同様、コイルスプリングによるサスペンション機構を備えているし、
三相シンクロナスモーターを使用していところは、930stも928も同じだが、
928は発振器とアンプによる駆動方式を採用することで、電源周波数の50Hz、60Hzに関係なく使用できる。

ただストロボスコープに関しては、切替スイッチがついている。

930stと928は、アイドラーかベルトかという違い以上に、
細部を見ればみるほどコンセプトそのものの違いがわかってきておもしろい。

930stとトーレンスの101 Limitedにも、ちいさな違いがある。
すべてのロットがそうなっていたのかまでは不明だが、少なくとも私が使っていた、ごく初期のモノは、
出力端子の裏側に抵抗がハンダ付けしてある。
930stの回路図には、この抵抗は存在しない。

101 Limited (930st) の出力端子は、1a、1bが右チャンネルの+と−、4a、4bが左チャンネルの+と−で、
この抵抗は1aと1b、4aと4bを結ぶように取りつけられている。
出力に対し並列に入っているわけで、インピーダンス整合のためのものであることは、はっきりしている。

930stはプロ用機器でプロが使うモノとして、この抵抗は取りつけられていない。
930stが使われる現場では、必要のないものだし、使う人もインピーダンス整合のことは理解しているからだ。

その930stをコンシューマー機器として出すにあたっての、これは、トーレンスの配慮であろう。

101 Limitedが使われるであろう、一般家庭にあるコントロールアンプで
600Ω(もしくは200Ω)の入力をもつモノは、まず存在しないからだ。

トーレンス101 Limitedは、930stの色を塗り替えただけのモノではない。
たった抵抗2本のことにすぎないが、ここにメーカーの良心を感じる。

http://audiosharing.com/blog/?p=643


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瀬川冬樹氏のこと(その58)
http://audiosharing.com/blog/?p=645

知りたかったことが、もうひとつ「コンポーネントステレオの世界 ’78」にあった。
瀬川先生がヨーロッパのコンサートホールでの低音について、どう感じておられたか、があった。
     ※
パワーアンプにSAEのMARK2600をもってきたことの理由の一つは、LNP2Lを通すと音がやや細い、シャープな感じになるんですが、このパワーアンプは音を少しふくらまして出すという性格をもっているからです。
それを嫌う方がいらっしゃることは知っています。しかし私の貧しい経験でいえば、欧米のコンサートホールでクラシック音楽を聴いて、日本でいわれてきた、また信じてきたクラシック音楽の音のバランスよりも、低域がもっと豊かで、柔らかくて、厚みがある音がするということに気がつきました。そこでこのMARK2600というパワーアンプの音は、一般にいわれるような、低域がゆるんでいるとかふくらみすぎているのではなく、少なくともこれくらい豊かに低域が鳴るべきなんだと思うんですね。
     ※
やっぱりと思い、うれしかった。
この発言から30年が経っているいまも、日本では、低音を出すことに、臆病のままではないだろうか。

http://audiosharing.com/blog/?p=645



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930stとLNP2(その5・補足)
http://audiosharing.com/blog/?p=646

(その5)に書いた4343の組合せのトーンアームに、フィデリティ・リサーチのFR64がある。
これはFR64Sのほうではなく、アルミニウム製のFR64を選ばれている。
こちらを瀬川先生は高く評価されていた。

一般に評価の高いステンレス製のFR64Sについては、「私の試聴したものは多少カン高い傾向の音だった。
その後改良されて音のニュアンスが変っているという話を聞いたが、現時点(1977年)では64のほうを推す次第。」
とステレオサウンド 43号に書かれている。

もう1本のほう、オルトフォンのRMG309については、こう書かれている。
「SPU(GおよびA)タイプのカートリッジを、最もオルトフォンらしく鳴らしたければ、
やはりRMG309を第一に奨めたい。個人的には不必要に長いアームは嫌いなのだが、
プレーヤーボードをできるだけ堅固に、共振をおさえて組み上げれば、しっかりと根を張ったようなに安定な、
重量感と厚みのある渋い音質が満喫できる。こういう充実感のある音を、
国産のアームで聴くことができないのは何ともすしぎなことだ。」

この時期、オルトフォンのRMG212が再発売されている。
かなり以前に製造中止になっていたのだが、
瀬川先生が、1975年に来日したオルトフォンの担当者に要請したのが、再生産のきっかけである。

こうやって読んでいくと、瀬川先生がアナログプレーヤーに求められていたものが、
すこしずつはっきりしてくるような気がする。

http://audiosharing.com/blog/?p=646
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1032.html#c34

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない 1 _ 瀬川冬樹 中川隆
2. 中川隆[-5945] koaQ7Jey 2021年4月07日 07:02:13 : o2ntGCbK6k : MlcvUlhYVUlPOUU=[23]
audio identity (designing)宮ア勝己
Date: 5月 20th, 2009
930stとLNP2(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=629

中野区白鷺のマンションに住まわれていたとき、
瀬川先生は、EMTの930StとマークレビンソンのLNP2を使われていた。
説明は不要だろうが、どちらにもフォノイコライザーアンプがある。
瀬川先生は、どちらのフォノイコライザーアンプを使われていたのか。

ステレオサウンド 43号では、
「ずいぶん誤解されているらしいので愛用者のひとりとしてぜひとも弁護したいが、
だいたいTSD15というのは、EMYのスタジオプレーヤー930または928stのパーツの一部、みたいな存在で、
本当は、プレーヤー内蔵のヘッドアンプを通したライン送りの音になったものを評価すべきものなのだ。」、
「TSDでさえ、勝手なアダプターを作って適当なアームやトランスと組み合わせて
かえって誤解をまき散らしているというのに、SMEと互換性を持たせたXSDなど作るものだから、
心ない人の非難をいっそう浴びる結果になってしまった。EMTに惚れ込んだ一人として、
こうした見当外れの誤解はとても残念だ。」と、
TSD15、XSD15のコメントに、それぞれ書かれている。

55号でのプレーヤーの試聴記でも、内蔵イコライザーアンプの155stを通さない使い方を、
「異例の使い方」「特殊な試聴」とも書かれている。

これらの記事を読むと、おそらく930stの内蔵イコライザーアンプを使われているんだろうと思える。
その一方で、LNP2のイコライザーアンプを使わないというのも、なんとももったいない、と思う。

それに155stの設計は古い。1970年代においてすら、最新のアンプとはいえない。
LNP2のほうが新しい。そう考えると、どっちだったのかと迷う。


1 Comment

pippin
5月 22nd, 2009
REPLY))
930stとLNP-2Lのフォノイコライザー、どちらを使うかは悩むところですね。
私はどちらも929側のフォノケーブルの差し替えで、その時の気分によって使い分けるようにしています。
1本は930stの155stからXLRケーブル(3番ホット)を経てLNP-2Lのライン入力へ。
もう1本は929アームからTH-7559を経てLNP-2Lのフォノ入力へ・・という感じです。
TSD15のみでモノラル盤もステレオ盤も聴きたい場合などは、930stの内蔵フォノイコライザー155stが便利ですね

http://audiosharing.com/blog/?p=629


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Date: 5月 21st, 2009
930stとLNP2(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=630

やはり930stを愛用されていた五味先生は、どちらだったのか。
930stの内蔵アンプなのか、それともマッキントッシュのC22のフォノイコライザーアンプなのか。

「オーディオ愛好家の五条件」で真空管を愛すること、とあげられている。
「倍音の美しさや余韻というものががSG520──というよりトランジスター・アンプそのものに、ない。」とある。
しかし、別項で引用したように、930stの、すべて込みの音を高く評価されている。
ステレオサウンドにいたときに確認したところ、やはり内蔵の155stを通した音を日ごろ聴かれていたそうだ。

五味先生の930stは、オルトフォン製のトーンアーム、RMA229が搭載されている。
ちなみにモノーラル時代の930のそれはRF229である。
930が登場したのが、1956年。モノーラル時代であり、内蔵イコライザーアンプは、管球式の139である。
シリアルナンバーでいえば3589番からステレオ仕様の930stになる。
これにはステレオ仕様の管球式の139stが搭載されている。

そしてシリアルナンバー10750番から、トランジスター式の155stとなり、
14725番電源回路が変更になり、17822番からトーンアームがEMT製929に変更となる。
ただ155stが登場したのが、いつなのかは正確には、まだ知らない。

ただ929が登場したのが1969年で、
155stの兄弟機153stとほぼ同じ回路構成のフォノイコライザーアンプを搭載した928(ベルトドライブ)は、
1968年に登場していることから、おそらく60年代なかばには930stに搭載されていただろう。

155stは、片チャンネルあたりトランジスター8石を使ったディスクリート構成で、入出力にトランスを備えている。
153stは、LM1303M、μA741C、μA748Cと3種のオペアンプを使い、
出力のみトランジスター4石からなるバッファーをもつ。
もちろん入出力にトランスをもつが、155stと同じかというとそうでもない。

出力トランスは1次側に巻き線を2つもち、そのうちの1つがNFB用に使われている。
電源も155stは+側のみだが、153stは正負2電源という違いもある。

回路図を見る限り、155stと153stの開発年代の隔たりは、2、3年とは思えない。
となると155stは、60年代前半のアンプなのかもしれない。
LNP2よりも、10年か、それ以上前のアンプということになる。

http://audiosharing.com/blog/?p=630



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Date: 5月 21st, 2009
930stとLNP2(その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=631

「幻のEMT管球式イコライザーアンプを現代につくる」、
この長いタイトルを考えたのも記事の担当者も私で、
初回のカラーページで紹介したEMT純正の139、139stはどちらも完動品で、
155stとの比較試聴もやっている。

使ったプレーヤーは私が直前に購入したトーレンスの101 Limitedで、155stは内蔵した状態で、
139と139stは外付けで外部電源と接続し、いわゆる単体イコライザーアンプとして使った。
モノーラルの139は2台用意していたので、試聴はもちろんステレオで行なっている。

電源の違いも考慮にいれなくてはならないし、もう25年ほど前のことだから、かなり曖昧だが、
意外と管球式の2機種は古さを感じさせなかった。
むしろトランジスター式の155stに、どちらもいえば古さを感じた。
とはいえまとまりのよさは見事で、いわばアクの強いTSD15をうまく補正し活かしている感じは、
155stに分があったように記憶している。

瀬川先生は、ステレオサウンド別冊の「コンポーネントステレオの世界」の80年度版か81年版だったかで、
928を組合せで使われたときに、内蔵イコライザーアンプについて、
928内蔵のモノの方が設計が新しいので、155stよりも現代的な音になっている、といったことを発言されている。

ということは、アンプ単体として見てたときは、瀬川先生も、155stには、やや古さを感じられていたのだろう。
それでも自宅では、155stを通して使われていたはずだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=631



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930stとLNP2(その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=632

昨日、偶然にも入手出来た「コンポーネントステレオの世界 ’78」で、瀬川先生は、
4343に惚れ込まれた読者のために、最高に鳴らすための組合せとして、
EMT 930stとマークレビンソンLNP2Lを使われている。

組合せのラインナップの次のとおり。

スピーカーシステム:JBL 4343(¥680,000×2)
コントロールアンプ:マークレビンソン LNP2L(¥1,180,000)
パワーアンプ:SAE Mark 2600(¥755,000)
プレーヤーシステム:EMT 930st(¥1,150,000)
インシュレーター:EMT 930-900(¥280,000)
組合せ合計:¥4,725,000

4341と4343の違い、Mark 2500とMark 2600の違いはあるが、
瀬川先生が、当時常用されていたシステムそのままといえる組合せである。

4343について「JBLというメーカーは、時代感覚をひじょうに敏感に受け取って、
その時代時代の半歩前ぐらいの音を見事に製品化した」もので、
「ベストに鳴らすためには、プレーヤーからアンプまで、
やはり現代の最先端にある製品をもってくる必要がある」と言いながら、930st、である。
http://audiosharing.com/blog/?p=632



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930stとLNP2(その5)
http://audiosharing.com/blog/?p=633

前年までと違い、「コンポーネントステレオの世界 ’78」では、それぞれ2組の組合せをつくられている。
瀬川先生の4343の、もうひとつの組合せは次のとおり。

スピーカーシステム:JBL 4343(¥680,000×2)
コントロールアンプ:DBシステムズ DB1 + DB2(電源部)(¥212,500)
パワーアンプ:ラックス 5M21(¥240,000)
トーンコントロールユニット:ラックス 5F70(¥86,000)
プリメインアンプ:トリオ KA7300D(¥78,000)
フォノモーター:ガラード 401(¥49,000)
トーンアーム:オルトフォン RMG309(¥43,000)
       フィデリティ・リサーチ FR64(¥50,000)
プレーヤーキャビネット:レッドコンソール LAB-II(¥67,000)
カートリッジ:オルトフォン SPU-G/E(¥34,000)
       エレクトロ・アクースティック STS455E(¥29,900)
昇圧トランス:オルトフォン STA384(¥27,000)
組合せ合計:¥2,226,400(DBシステムズ + ラックスの場合)
      ¥1,765,900(トリオの場合)

ここでもプレーヤーには、930stと同じアイドラードライブの401を使われている。
アンプには新しいモノを使われているにも関わらず、である。

ちなみにエレクトロ・アクースティックとはエラック(ELAC)のこと。
これは瀬川先生からきいた話によると、エラックの輸入元(もしくは輸入しようとしていた会社)が、
なぜかエラックを自分の商標として登録してしまったばかりか、
エラックの輸入元が他の会社になってもそのままで、
さらに商標登録の期間がきれたら更新して、という嫌がらせとしか思えないことを続けていたため、
やむなくエレクトロ・アクースティックを使っていたとのこと。

「こんなことは許されないことだ」と、怒りのこもった口調だった。

http://audiosharing.com/blog/?p=633



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930stとLNP2(その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=634

DBシステムズのアンプは、マッキントッシュの製品と比較すると、およそ製品とは呼べない面をもつ、
ある種、尖鋭的なところが、音にもつくりにも感じられる。

コントロールアンプのDB1は、ガラスエポキシのプリント基板に入出力のRCA端子、
電源端子を取りつけたものを、そのままリアパネルとしている。
いちおう絶縁のためラッカーで覆ってあるものの、いわば剥き出しに近い状態である。

マッキントッシュでは絶対にやらないことを、デビュー作で堂々とやっている。
フロントパネルもそっけない仕上げで、ツマミもおそらく市販されているものをそのまま流用している感じ。
とにかく、設計者が余計と判断したところには、まったくお金や手間をかけない。
設計者の信じるところの、実質本位なつくりを徹底している。

回路構成も、1970年代のアンプとは思えないもので、
差動回路も上下対称のコンプリメンタリー回路も使っていない。
他がやっているから、といったことはまったく気にしていない。

そんなアンプなのだが、とにかく切れ込みの鋭い、繊細で尖った音を聴かせてくれた。
とっつきにくい音と受けとめられる人も少ないないかもしれないが、
それでも存在価値(いい意味でも悪い意味でも)充分なところを気にいる人も、また少なからずいたであろう。

朝沼予史宏さんが、一時期、使われていた。
まだステレオサウンドに書き始められる前、朝沼という名前を使われる前、
フリーのライターとして編集に携わられていたころだから、
私には、朝沼さんではなく、本名の「沼田さん」だった。

沼田さんがまだ独身で、西新宿のマンション住まいだったころ、
スピーカーはQUADのESLにそっくりのダルキストのDQ1とB&Oのスピーカーを使われていた時期、
アンプはDBシステムズだった。

沼田さんがいちばん尖っていたころの話だ。

DB1の尖りぐあいは、ある種のエネルギッシュな印象にもなっていた。
そんなアンプを、瀬川先生は選びながら、プレーヤーはガラードの401を選ばれたのは、
930stと同じ理由から、である。
http://audiosharing.com/blog/?p=634


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瀬川冬樹氏のこと(番外)
http://audiosharing.com/blog/?p=635

「コンポーネントステレオの世界 ’78」に、芳津翻人(よしづ はると)氏という方が、
「やぶにらみ組み合わせ論(IV)」を書かれている。
IVとあるくらいだから、ステレオサウンド 4号(67年秋号)からはじまり、
13号(70年冬号)、17号(71年冬号)に亘って書いている、と前書きにある。

私が読んだ4回目の記事は、小型スピーカーの組合せの記事。
スピーカー選びから始まって、ロジャースのLS3/5A、スペンドールSA1、
JR(ジム・ロジャース)JR149の組合せを、他の筆者とは違う視点からあれこれ悩みながらつくられていて、
「素人の勝手なたわごと」とことわっておられるが、どうして、なかなかおもしろい。
文章も書き慣れているという印象を受ける。

だから5回目を期待していたのだが、結局、(IV)でおしまい。
ステレオサウンドにはいってから、先輩のIさんにたずねた。
「どうして、芳津翻人さんを使わないんですか」と。

まったく想像してなかった答えだった。
「芳津翻人さんは、瀬川先生のペンネームだから」。
さらに「芳津翻人を違う読み方をしてごらん。ハーツフィールドと読めるでしょ」。

JBLのハーツフィールドは、瀬川先生にとって憧れのスピーカーだったことは、どこかに書いておられる。
ただ山中先生のところで聴かれたとき、憧れのスピーカーではあっても、
自分の求める世界を出してくれるスピーカーではないことを悟った、ということも。

それでも憧れのスピーカーは、いつまでも憧れであり、芳津翻人という名前をつくられたのだろうか。

瀬川先生だということをわかった上で読みなおすと、たしかに「瀬川氏」とよく出てくるし、
音の評価も、瀬川先生とよく似ている。

オーラトーンのスピーカーは好みと違うとあるし、ドイツのヴィソニックの評価はなかなか高い。
このへんは、まさに瀬川先生とそっくりだ。

瀬川先生がいなくなり、芳津翻人さんもいなくなった。

http://audiosharing.com/blog/?p=635


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930stとLNP2(その7)
http://audiosharing.com/blog/?p=636

1977年には、国産のプレーヤーシステムは、ほぼすべてダイレクトドライブになっていた。
ワウ・フラッターは、930st、401よりも一桁以上少ない優秀さで、
401のように、ある程度の重量のあるそしてがっしりしたキャビネットに、取付け方法も工夫しないと、
ゴロが出るようなモノは皆無だった。

使いやすく性能も優れているにも関わらず、大事な音を再現してくれる良さから、瀬川先生は、
あえて旧式の930stや401を選択されるとともに、
「このところ少しDD(ダイレクトドライブ)不信」みたいなところに陥っているとも発言されている。

401を中心としたプレーヤーは、EMTではなくオルトフォンとエラックのカートリッジの組合せで構成されている。
これは、EMTのTSD15を単体で使ってほしくないという、気持の現われからだろう。

さらに「コンポーネントステレオの世界 ’78」では次のように語られている。
「このプレーヤー(930st)にはイコライザーアンプが内蔵されていますから、LNP2Lというコントロールアンプをなぜ使うのかと、疑問をもたれるかもしれません。事実その点について、他の場所でもいろいろな方から訊ねられます。念のためにいえば、930stのいわゆるライン出力をアッテネーターを通してパワーアンプに入れれば、スピーカーから音が出てくるわけですね。それなのになぜ、コントロールアンプを使うのか。
 これは自分の装置で長時間かけて確かめたことですが、プレーヤーのライン出力をアッテネーターだけを通して直接パワーアンプにいれるよりも、このマークレビンソンのコントロールアンプで、しかもイコライザーを使わないで、AUXからプリアウトまでの回路を通した音のほうが、いいんです。つまりLNP2Lの半分しか使わないことになるんだけれど、そうやってスピーカーを鳴らしたほうが、音楽の表権力や空間的なひろがりや音楽のニュアンスなどが、ひときわ鮮やかに出てくるんですね。このことは、技術的にいえばおかしいのかもしれません。しかし現実問題としては、私の耳にはそういう形にした場合のほうが音がよく聴こえるわけです。」

http://audiosharing.com/blog/?p=636


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930stとLNP2(その8)
http://audiosharing.com/blog/?p=637

LNP2Lは、フォノ入力から出力まで計3つのモジュールを、信号は通っていく。
だから、フォノアンプを使わないでも、3分の2は使っていることになるし、
瀬川先生のLNP2Lはバッファー搭載だったはずだから、4分の3の使用となる。

とはいえ瀬川先生はまったくLNP2Lのフォノアンプを使われなかったかというと、そうでもないだろう。
ステレオサウンド 38号の瀬川先生のリスニングルームには、
930stの他にラックスのPD121にオーディオクラフトのAC300MCの組合せがあり、
写真をよく見ると、EMTのXSD15が取りつけてある。930stにはTSD15の旧型がついている。

「コンポーネントステレオの世界 ’78」でも、
「自分自身では、そういいながら、トランスと組合せて単体でよく使いますけど、
これはEMTの癖を十分に知っているんでやっていることで、ふつうの方にはあまりおすすめできません」と。

これはLNP2Lのフォノアンプに接がっていたのだろう。

ところでLNP2にはなかった入力端子が、JC2にはついていた。
REMOTE PHONOという端子で、これはAUXと同じライン入力。
つまり、イコライザーアンプ内蔵のプレーヤーを接続するための端子なのだろう。

JC2が登場した1974年、イコライザーアンプ内蔵のプレーヤーシステムは、EMT以外に何があったのだろうか。
私が知る限り、少なくとも日本に輸入されていたモノには、ない。

マーク・レヴィンソンは、自宅ではLNP2よりもJC2を常用している、とインタビューで答えている。
ということは、レヴィンソンはEMTのプレーヤーを、この時期、使っていたのだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=637


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930stとLNP2(その9)
http://audiosharing.com/blog/?p=638

「インドに行き古典音楽についての勉強をアリ・アクバール・カーンの示した道に沿ってすすめたい」と考え、
1972年に旅券と飛行機の切符まで手にしていたマーク・レヴィンソンは、
録音器材を入手するために、わざわざスイスに立ち寄っている。
なにもスイスまで行かなくてもアメリカでも手に入るものだろうと思うのだが、
レヴィンソンはステラヴォックスを訪ねている。

ここでステラヴォックスの社主のジョルジュ・クエレに相談にのってもらい、演奏家の道を断念し、
オーディオ・エレクトロニクスへ向かう道を選択している。

クエレとの対話の中で、エレクトロニクスの道に進みながらでも、
「音楽に対するひとつの精神的な基盤を維持することは可能なのだという確信」を得たからである。

その基盤とは「沢山の人々がレコードをきくことに対して抱いている欲求、それを満たすために、
テクノロジーを音楽および音楽家に奉仕するものとして使うことの必然性をはっきりと認識すること」と、
ステレオサウンド 45号に掲載されている特別インタビューで語っている。

70年代当時、アメリカでEMTがどういう位置づけにあったのか、輸入されていたのかは、はっきりしない。
ステラヴォックスを買いに、わざわざスイスまで行くということは、意外にも輸入されていなかったのかもしれない。
そうだとしたらEMTも輸入されていたどうかは微妙なところだろう。
それとも輸入されてはいたけれど、旅費を使ってでもスイスで買ったほうが安かったのかもしれない。
まだ会社を興す前の話である。

スイスには、トーレンスがある。
http://audiosharing.com/blog/?p=638


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930stとLNP2(その10)
http://audiosharing.com/blog/?p=639

レヴィンソンがスイスに渡ったときに、
トーレンスのベルトドライブ機をベースにしたEMTの928の存在を知ったのか、
それ以前に知っていたのか、どうかは判断しようがないが、
ほとんどなんの根拠もない推測(妄想にちかい)だが、928を使っていたのではないかと思えてくる。

927Dst、930stのイメージと若き日のレヴィンソン自身のイメージがうまく結びつかないのと、
928ならば、なんとなくレヴィンソンが使っていても不思議ではないという気がするというだけなのだが……。

もしそうだとしたら、JC2のREMOTE PHONOの説明がつく。
電源がPLS150への変更による強化、入出力端子がRCA端子からCAMAC規格のLEMO端子になったときに、
シリアルナンバー2148番からのJC2(日本での型番はJC2L)にはREMOTE PHONO端子はない。
かわりにPHONO入力が2系統に増えている。

さらに内部も変更が加えられ、フォノカードに、A3、D5、D6の3種類が用意されるようになった。
A3が、いわゆる通常のフォノ入力で、MM型カートリッジもしくは昇圧トランス、ヘッドアンプ用。
D5、D6はMC型カートリッジ用で、D5カードの説明には、
System D5 offers 54 and 60dB gain positions. 54dB is recommended as the optimum for the EMT cartridge. The gain setting will yield an incredible signal to noise ratio without overloading for EMT.
と記されている。

D5カードがゲインを54、60dBに切り換えられるように、A3カードも、30、40dBと切換え可能だ。
こちらの説明は次のとおり。
Certain high output moving coil cartridges such as the EMT, the Supex 901, the Satin, and the Ultimo, may be used in more efficient systems with the 40dB gain implemented.

少なくともEMTのカートリッジは使っていたのだろう。

http://audiosharing.com/blog/?p=639


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930stとLNP2(その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=640

LNP2のモジュールの数は通常で、VU駆動用のものを含めて8つ、オプションのパッファーを加えると10。
JC2とはいうと、フォノアンプ、ラインアンプのモジュールがそれぞれ2つずつ、
それにフォノアンプ・モジュール用の専用の電源モジュールの計5つ。
オプションとして、ヘッドアンプのJC1のモジュールタイプ(JC1SM)を、
フォノアンプ・モジュールの間に組み込めるようになっている。

フォノアンプ・モジュールはフロントパネル寄りにあり、モジュールとリアパネルのあいだに、
RIAAイコライザー用のカードが挿さっている。
コンデンサー、抵抗から構成されている。このカードが、フォノアンプのNFB素子となる。
このカードを交換することで、JC2のフォノアンプは、A3、D5、D6システムへとなる。
シリアルナンバー2148以前のJC2はどうなっていたかというと、ABCDEFの6つのシステムが用意されていた。
JC2のINSTRUCTION MANUAL には、こうある。

A System
Two UP-1A cards are normally supplied with the JC-2 unless otherwise specified. This system accepts Input impedance: 47kOhms.
B System
The UP-1B system offers lower sensitivity but increased headroom for the highest output magnetic phono cartridges.
C System
This set provides exact equalization for the Brüel & Kjaer series of cartridge measurement records. Information on request.
D System
This system includes two UP-1D cards and a JC-1SM module. It offers DIRECT moving coil cartridge input.
E System
Provides equalization and DC current source for certain gauge cartridges. Information on request.
F System
Flat response amplification. Specify application and requirements.

http://audiosharing.com/blog/?p=640


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930stとLNP2(その12)
http://audiosharing.com/blog/?p=641

LNP2のフォノアンプには、このようなキメ細かい対応は用意されていない。
両機種のブロックダイアグラムやこれらのこと、
さらにLNP2は信号系のモジュールはすべて共通だが、
JC2はフォノアンプとラインアンプのモジュールは回路構成からして異ることなどを比較してはっきりしてくるのは、
JC2はアナログディスク再生に、LNP2はライン入力に主眼がおかれていることだ。

JC2の、この構成は、のちにディネッセンのJC80を生むことにつながっていく。
そしてJC2のもつ可能性が本領発揮となるには、ML6までの時間を必要とした。
JC2は未完の大器的色あいが濃い。

このことは別項「Mark Levinsonというブランドの特異性」で書く予定だが、
もう少し先、というかかなり先になりそう。

実は、この項は2回で終るつもりだったのが書いているうちに(その12)になってしまった。
ML6のことも書き始めると、かなり長くなりそうな気がする……。
http://audiosharing.com/blog/?p=641


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930stとLNP2(余談)
http://audiosharing.com/blog/?p=642

瀬川先生は、ステレオサウンド 55号でも、専用インシュレーター930-900なくしては、
「930stの音の良さは全く生かされない」と断言されている。
「コンポーネントステレオの世界 ’78」の組合せで、当然使われている。

930-900をお使いの方ならば、後ろ側に短いリード線が出ているのに気づかれているだろう。
意外と、このリード線をどこにも接がず、そのままにされている方も少なくないようだ。

930-900についてくる、たった1枚の説明書(ともいえいない内容)には、
どこに接続しろ、とは書いてなかったと記憶している。
不親切だともいえるのだが、930stはプロ用機器であり、
これを使うのは本来プロの現場に携わっている人たちだから、
そんなことは書かなくてもわかっているだろう、とEMTの人たちは考えていたのだろうか。

たしかにそうなのだが、それでもインシュレーターだけで約30万円もするのだから、
輸入元が独自に説明書をつけてもよかっただろうに、とは思う。

ではどこに接続するのか。

930-900から出ているリード線をよく見てほしい。
黄色と緑のまだら線だ。基本的にこれはアース用の配線を示している。
次に930stの出力端子の周辺をじっくり見てほしい。
このコネクターを固定しているネジのところに、同じ模様のリード線が接続されているはず。

私は101 Limitedを使っていたとき、ここに接続していた。
これ以外に接続はできない。ちょうどよい長さになっていることにも気がつく。

もっとも接がなかったからといってハムが出たり不具合が生じるわけではない。
ただ、いまのように高周波ノイズが飛び交っている状況では、
原則としてデッドメタル(どこにも接続されていない金属)は極力なくしたい。

デッドメタルをなくすことで、ほんのわずかSN比が向上するかもしれないし、
場合によっては、音が悪くなることもないわけではない。

ここは先入観をもたずに音を聴いて、どうするかは判断してほしい。

http://audiosharing.com/blog/?p=642


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930stとLNP2(補足)
http://audiosharing.com/blog/?p=643

EMTとプロ用機器のメーカー、トーレンスはコンシューマー用機器のメーカー、
トーレンスのプレーヤー(TD125)をプロ用機器として仕上げたのがEMTの928であり、
トーレンス同様、コイルスプリングによるサスペンション機構を備えているし、
三相シンクロナスモーターを使用していところは、930stも928も同じだが、
928は発振器とアンプによる駆動方式を採用することで、電源周波数の50Hz、60Hzに関係なく使用できる。

ただストロボスコープに関しては、切替スイッチがついている。

930stと928は、アイドラーかベルトかという違い以上に、
細部を見ればみるほどコンセプトそのものの違いがわかってきておもしろい。

930stとトーレンスの101 Limitedにも、ちいさな違いがある。
すべてのロットがそうなっていたのかまでは不明だが、少なくとも私が使っていた、ごく初期のモノは、
出力端子の裏側に抵抗がハンダ付けしてある。
930stの回路図には、この抵抗は存在しない。

101 Limited (930st) の出力端子は、1a、1bが右チャンネルの+と−、4a、4bが左チャンネルの+と−で、
この抵抗は1aと1b、4aと4bを結ぶように取りつけられている。
出力に対し並列に入っているわけで、インピーダンス整合のためのものであることは、はっきりしている。

930stはプロ用機器でプロが使うモノとして、この抵抗は取りつけられていない。
930stが使われる現場では、必要のないものだし、使う人もインピーダンス整合のことは理解しているからだ。

その930stをコンシューマー機器として出すにあたっての、これは、トーレンスの配慮であろう。

101 Limitedが使われるであろう、一般家庭にあるコントロールアンプで
600Ω(もしくは200Ω)の入力をもつモノは、まず存在しないからだ。

トーレンス101 Limitedは、930stの色を塗り替えただけのモノではない。
たった抵抗2本のことにすぎないが、ここにメーカーの良心を感じる。

http://audiosharing.com/blog/?p=643


▲△▽▼

瀬川冬樹氏のこと(その58)
http://audiosharing.com/blog/?p=645

知りたかったことが、もうひとつ「コンポーネントステレオの世界 ’78」にあった。
瀬川先生がヨーロッパのコンサートホールでの低音について、どう感じておられたか、があった。
     ※
パワーアンプにSAEのMARK2600をもってきたことの理由の一つは、LNP2Lを通すと音がやや細い、シャープな感じになるんですが、このパワーアンプは音を少しふくらまして出すという性格をもっているからです。
それを嫌う方がいらっしゃることは知っています。しかし私の貧しい経験でいえば、欧米のコンサートホールでクラシック音楽を聴いて、日本でいわれてきた、また信じてきたクラシック音楽の音のバランスよりも、低域がもっと豊かで、柔らかくて、厚みがある音がするということに気がつきました。そこでこのMARK2600というパワーアンプの音は、一般にいわれるような、低域がゆるんでいるとかふくらみすぎているのではなく、少なくともこれくらい豊かに低域が鳴るべきなんだと思うんですね。
     ※
やっぱりと思い、うれしかった。
この発言から30年が経っているいまも、日本では、低音を出すことに、臆病のままではないだろうか。

http://audiosharing.com/blog/?p=645



▲△▽▼

930stとLNP2(その5・補足)
http://audiosharing.com/blog/?p=646

(その5)に書いた4343の組合せのトーンアームに、フィデリティ・リサーチのFR64がある。
これはFR64Sのほうではなく、アルミニウム製のFR64を選ばれている。
こちらを瀬川先生は高く評価されていた。

一般に評価の高いステンレス製のFR64Sについては、「私の試聴したものは多少カン高い傾向の音だった。
その後改良されて音のニュアンスが変っているという話を聞いたが、現時点(1977年)では64のほうを推す次第。」
とステレオサウンド 43号に書かれている。

もう1本のほう、オルトフォンのRMG309については、こう書かれている。
「SPU(GおよびA)タイプのカートリッジを、最もオルトフォンらしく鳴らしたければ、
やはりRMG309を第一に奨めたい。個人的には不必要に長いアームは嫌いなのだが、
プレーヤーボードをできるだけ堅固に、共振をおさえて組み上げれば、しっかりと根を張ったようなに安定な、
重量感と厚みのある渋い音質が満喫できる。こういう充実感のある音を、
国産のアームで聴くことができないのは何ともすしぎなことだ。」

この時期、オルトフォンのRMG212が再発売されている。
かなり以前に製造中止になっていたのだが、
瀬川先生が、1975年に来日したオルトフォンの担当者に要請したのが、再生産のきっかけである。

こうやって読んでいくと、瀬川先生がアナログプレーヤーに求められていたものが、
すこしずつはっきりしてくるような気がする。

http://audiosharing.com/blog/?p=646
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/312.html#c2

[近代史02] あの名画の舞台となった伊香保温泉は今… _2 中川隆
16. 中川隆[-5944] koaQ7Jey 2021年4月07日 07:57:07 : o2ntGCbK6k : MlcvUlhYVUlPOUU=[25]

消えゆくストリップ劇場、踊り子たちの胸中は
女性客増加で新しい風も
2021/4/7
https://this.kiji.is/752033017214320640?c=39546741839462401

広島第一劇場で踊るゆきなさん=3月4日

 昭和の香りが色濃く残るストリップ劇場の閉館が続いている。かつては全国に400軒近くあったとされるが、今では約20軒と衰退の一途をたどる。時代の変化に伴い客は激減し、新型コロナウイルスの感染拡大で苦境に立たされる劇場も少なくない。芸術性の高い踊りや、物語性のある演出で女性客も増えつつあるが、特に地方の劇場は経営が厳しい。「失いたくない」。ストリップ劇場の灯を消すまいと、今日も各地で踊り子たちは舞っている。彼女たちの胸の内に迫った。(共同通信=松田優)


 ▽切なげに見えた笑顔

 中国地方に唯一残る広島第一劇場。何度も閉館の危機を乗り越えてきたが、5月20日をもって46年の歴史に幕を下ろすことが発表された。

 3月初旬に取材で同劇場を訪れると、出番前に楽屋で化粧をしながら、踊り子のゆきなさん(26)が口にした。「どの劇場で踊るときも、これが最後かもしれないという気持ちは常に持ってる。ゆくゆくはなくなってしまう文化であることを受け入れているから、一瞬一瞬を大切にしたい」


出番直前のゆきなさん=3月4日
 午後3時半、客席の年季の入った赤い椅子には、まばらに男性客が座る。鮮やかな黄色の羽織を着たゆきなさんが、たった一人、スポットライトを浴びていた。衣装の裾がふわりと客席をかすめ、甘い香りが漂う。照明を浴びて舞う姿が、観客それぞれの瞳に映った。

 この日の出番を終えた午前0時ごろ、ゆきなさんは記者を行きつけの鉄板焼き屋に連れて行ってくれた。雨が降っていて、肌寒い夜だった。

 「『受け入れてる』とか冷静に言っちゃったんですけど」。お好み焼きを待つ間、ゆきなさんが思い出したように切り出す。「さっき踊りながら、やっぱりこの場所はなくなってほしくないなと思っちゃった」

 私服姿のゆきなさんが、照れたように笑った。ステージで舞う姿と違う表情は、少し切なげに見えた。

 ▽時代の流れ

 ストリップは戦後間もなく誕生した大衆文化だ。踊り子は主に10日ごとに劇場を移り、旅をしながら全国各地で踊る。関東の劇場で十日間踊った翌朝に新幹線で移動し、午後からは関西や九州の劇場でまた十日間踊ることも珍しくない。地方の劇場の場合は、楽屋で寝泊まりすることも多い。

 大衆芸能史に詳しい江戸川大教授の西条昇(さいじょう・のぼる)さんによると、全盛期の1960年代半ばから70年代の半ばごろには全国各地に400軒近い劇場があった。しかし、観客参加型の過激な演出に走る劇場が出始め、性風俗産業化が進んだ。85年に風営法が改正され取り締まりが強化されると、相次ぐ摘発や客足の低迷などにより劇場が激減。現在では20軒をきるまでになった。2000年代前半からは、テレビや雑誌などメディアで紹介される機会が減り、新たな若い男性客の獲得が難しくなったことも、大きな理由の一つだという。

広島第一劇場の楽屋で出番前に準備するゆきなさん=3月4日
 ▽AV女優の引退公演

 西条さんは一方で、女性客が増えていると指摘する。東京の老舗劇場、浅草ロック座ではプロジェクションマッピングなど最新技術を取り入れながら、さまざまな踊りの場面で構成した「レビュー」仕立ての公演を行っている。西条さんは「源氏物語やシェークスピアの作品を題材にするなど、公演にテーマがある。大勢で踊る群舞をショーとして見せ、まるでミュージカルのよう」と評す。

 この数年で客層に変化が見られるようになった。2016年、女性ファンも多い人気AV女優だった上原亜衣さんの引退公演が浅草ロック座で行われたことをきっかけに、ショーとしての魅力を知った女性客が足を運ぶようになったという。

 「引退公演には、客席の3、4割を女性が占めていた。それ以前にも徐々に増えつつはあったが、以降ここ5年の間でさらに増えている印象を受ける。あの公演は、ストリップ劇場に女性客が増え始めたひとつの大きなターニングポイントだと考えている」と西条さんは話す。性的な印象が先行するストリップだが、物語を感じる構成や芸術性の高い踊り、そして美しく鍛え上げられた肉体美で、今は女性も楽しめるショーへと変化している。

 愛媛県松山市の温泉街にある「ニュー道後ミュージック」では、コロナ禍で客足が戻らず売り上げは例年の3割ほどになった。ストリップ劇場は性風俗業に当たるため、国の持続化給付金の対象外に。家賃や光熱費、出演料などを払うため行った2度のクラウドファンディングでは、いずれも支援者の半数が女性だったという。新たな客層の開拓は期待が持てるが、劇場経営を取り巻く環境は厳しいことに変わりはない。それでも、踊り子たちはこのストリップ文化への思いを胸に舞っている。

飲食店がひしめき合う歓楽街の一角に立つ広島第一劇場(上)。赤いじゅうたんの敷かれた舞台に、壁面に張られた大きな鏡が特徴だ(下)
 ▽人生の交差点

 牧瀬茜(まきせ・あかね)さん(44)は、20歳のとき初めて見たストリップに心ひかれ、23年前に踊り子になった。過去には全国各地を飛び回りながら、年に300日以上舞台で踊っていたと言うが、「ステージが生きがいになっていたから、休みなんていらなかった」。

 昨年10月、ニュー道後ミュージックを訪れると、楽屋で寝泊まりする牧瀬さんは、布団や着替えなど、必要最低限のものだけが置かれた小さな個室で、出番の合間に野菜スープを作って食べていた。

 「仲の良い踊り子が引退したときの寂しさだったり、体の状態とか家族のことが理由で自分もやめるかどうか考えたことはあった。でも、踊りやステージが嫌になったことは一度もない」。しかし、デビュー以降毎年のように閉館を目の当たりにしてきた。「ストリップ劇場は人生の交差点。お客さんは時に、踊り子の裸に彼女たちの生きざまを見ているような。そして時に、踊り子の裸にお客さん自身の人生や、言葉にならない胸の内を映しているような。こういう大切な場所を失いたくない」

ニュー道後ミュージックのステージに立つ牧瀬茜さん=2020年10月、愛媛県松山市
 2011年から踊り子を続ける小宮山せりな(こみやま・せりな)さんは、「デビュー当時は女性客がいたら、踊り子同士で話題になるくらい珍しいことだった。最近は本当に増えていて、ほぼ毎回見かける。新しい時代が来ている気がします」と話す。小宮山さんは「エアリアル」と呼ばれるアクロバティックなパフォーマンスを披露する数少ない踊り子の一人だ。「また見たいと思ってもらえるような踊りをしたい」。そのステージは、ストリップを見たことがない人が抱くイメージとは大きく異なる。

 天井からつるした布を体に巻き付け空中でポーズをとったり、フラフープのようなリングにつかまり、回転しながら次々とポーズを変えていったり―。アスリートのように鍛えられた腹筋に浮かぶ汗が、舞台上でミラーボールの光を反射する。

 「地方の劇場で踊るときは、何か爪痕を残したいという気持ちが特に強い。ストリップって、裸を見て感動したり涙が出てきたりする、素敵な日本の芸能だと思う。自分のステージを見たお客様がまた足を運んでくれて、少しでも劇場に貢献できたらいいな」。出番前、鏡の前で黙々と着物を着付けながら、鏡面に映る自分の姿を見つめそう話した。

小宮山せりなさんは「エアリアル」と呼ばれるパフォーマンスを披露する数少ない踊り子の一人だ=2020年11月、広島第一劇場
 ▽キスの壁

 広島第一劇場の楽屋から舞台へと続く階段の壁には、無数のキスマークがある。30年ほど前に引退した踊り子が残したのが始まりといい、この場所で踊った幾人もが、それぞれの思いを胸に唇を寄せてきた。

 今回のストリップ劇場の取材を始めた昨年10月から、劇場を、ストリップを愛するさまざまな人たちから話を聞いてきた。3月の取材最終日、ゆきなさんのその日最後のステージを撮影する前に、もう一度キスの壁の前に立った。薄暗い階段の横に残る、いくつもの赤い唇の跡。形や大きさもばらばらで、はっきりと見える新しく付けられたようなものもあれば、うっすらと輪郭だけが分かるものもある。この壁に、一体どれだけの人生や思いが込められてきたのだろう。彼女たちには、踊り子としての人生だけでなく、家族がいて、友達がいて、地元があり、一人の女性としての人生がある。客席にいる私たちは、身ひとつで立つ踊り子たちの、生きてきた軌跡を見せてもらっているのではないだろうか。どうかこの場所がなくならないでほしい。この先も、おのおのの人生を持ち寄った私たちと、それぞれの人生を見せてくれる踊り子たちに、ストリップ劇場という場所が同じ時間を流してくれますように。

 劇場の古びた外壁を打ち付ける雨音を聞きながら、そう思った。

広島第一劇場の楽屋から舞台へと続く壁に付けられた、踊り子たちのキスマーク=3月4日
 出番を控えたゆきなさんの、白くきゃしゃな手がそっとその壁に触れた。「劇場や文化を大切に守ってきた先輩方の思いを引き継いでいきたい」。午後11時、黄色の羽織を翻し舞台へと向かっていった。

https://this.kiji.is/752033017214320640?c=39546741839462401
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/356.html#c16

[リバイバル3] EMT927st の世界 中川隆
16. 中川隆[-5942] koaQ7Jey 2021年4月07日 08:02:19 : o2ntGCbK6k : MlcvUlhYVUlPOUU=[28]
EMT 927 (EQ139st / RM-309)          
http://www.jupiteraudio.com/10022/10022.html

アナログを語る上で避けて通ることが許されない、燦然と輝くEMT 927st。
しかもその最高峰とされるイコライザー139st付きです。
コンディションはMint状態です。

まさしくミュージアムクラスです。
これ程の物はまるで砂漠の中から一粒のダイヤを探すような確率でしょう。
これを手に入れたオーナー様だけが味わえる至福の時は、決して他の人と時間を共有したくない程のものであり、人としての理性をも狂わせる程です。

全てが完動品であることはもちろん、さらに年数と共にくる経年劣化の接着系、オイル系、特にモーター内部のスラストパッド他、完全を期した芸術品としてオーバーホール致しました。

ターンテーブルの慣性モーメントから得られる内包的なエネルギーだけでも、聴き手を引きずり込んでしまう凄さは言葉になりません。
凄味と包容力の融合、これ程までの音に癒されたいものです。
実にオーナーになられる方が羨ましく思えます。
一緒に時を過ごしたいものです。

*ウッドケース・ダストカバーは別売です。
http://www.jupiteraudio.com/10022/10022.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1151.html#c16

[リバイバル3] EMT927st の世界 中川隆
17. 中川隆[-5941] koaQ7Jey 2021年4月07日 08:04:44 : o2ntGCbK6k : MlcvUlhYVUlPOUU=[29]

20th Century Audio Technology
20世紀オーディオ・テクノロジー (オランダ)
ing. J.P. (Hans) van Vliet
ハンス・ファン・フリート 
EMT 139st b
https://soundbox.co.jp/EMT_139stb.htm
(EMT930/EMT927 用 真空管式イコライザ・アンプ、復刻新品) ¥760,000 (税別) 

EMT155トランジスター・イコライザ搭載のEMT927、EMT930オーナーにとって一番ほしいものはなんといっても真空管式イコライザのEMT139stでしょう。 しかしオリジナル・モデルは現状ではきわめて入手が困難です。 こうしたEMT927、930ターンテーブルオーナーの要望にこたえ、オリジナルモデルに回路はもちろん、その部品一つ一つにいたるまで忠実に再現しました。 EMT927では155st を取替えて使用できます。 EMT930ではシリアル番号が14000番以前のモデルではそのまま入れ替え可能です。 それ以降のモデルでは真空管用の電源が本体から供給できません。そこで別売の電源をご用意しました。930本体の裏側にコネクターを増設して使用します。価格¥140,000(税別)より。


特徴 

全て手作りのハード・ワイヤー・コンストラクション
新規製作のシャーシにオリジナルの塗装を再現しています。
専用のメカ部品は新規に制作。.
EMT純正の(ドイツHAUFE 社製)入力および出力トランスを搭載。
金メッキ端子採用の真空管ソケット
真空管は選別したヴィンテージの TELEFUNKEN ECC81 と ECC83 を搭載。
スイッチは高信頼のスイス製を採用しました。
ゲイン、周波数特性、S/N比、ひずみ率等の特性はオリジナルと同等もしくは凌駕しています。
コントルール・パネルが付属します。.
オリジナルの139stの回路図のコピー等技術資料が添付されます。
RoHS規制に準拠しています。.
本体は1年、真空管は6月の保証期間です。.

EMT139stB 単独使用の為の電源ユニット 16ピンコネクター/入力/出力端子付き ¥140,000(税別)

https://soundbox.co.jp/EMT_139stb.htm


▲△▽▼


EMT 139st のレプリカ
ing. J.P. (Hans) van Vliet | 20th century audio technologies
Grindmeer 15
3994JA Houten
The Netherlands
Chamber of commerce: Utrecht 53721527

EMT 139st b replica
https://www.jpvanvliet.nl/emt-139st-b-replica/

the return of the legend, designed in 1959 and, after more then 60 years, still available in 2020, brand new, hand-built in The Netherlands


The challenge

One of the most wanted parts for the earlier EMT 927st and EMT 930st professional turntables are the EMT 139st and EMT 139st b stereo phono tube equalizer amplifiers. Around the world there are only a handful of the original amplifiers left, they are very rare and highly sought-after and the ones still out there are the property of passionated EMT collectors and always in use in their beloved EMT 927st and/or EMT 930st turntables.

As a serious collector and user of some of these turntables I had the opportunity to buy an original EMT 139st b, serial no. 8059 from 1964 but I need more units to meet the need in the rest of my turntables, so the idea was to copy the original, easy to say, hard to do but the challenge was born, the challenge to prove it could be done: built it the classic way with new components and tailor made parts.

Finally, after months of meticulous reversed engineering of the original EMT 139st b, searching for original manufacturers of some parts, prototyping and testing, the original EMT 139st b was complete and perfect documentated down to the last screw and a first limited series was built for private use.


Continuation

So, the legend did return and I decided to start manufacturing new limited series to make this famous amplifier available for other EMT lovers around the globe.

Manufacturing of each limited series starts with purchasing all needed components and parts, either sourced from the original supplier or recreated in exact detail with no compromises or deviation from the classic design with the commitment to exactly recreating the finest replica of the EMT 139st b. The 139st bʼs are built with high-grade components and tailor made mechanical parts, in- and output transformers re-manufactured by HAUFE, the original German supplier, in accordance with the original EMT specifications, gold plated tube sockets, vintage Telefunken ECC81 and ECC83 smooth plate tubes and Swiss made gold plated switches for switching stereo/mono and equalizer characteristics. Assembly is completely done by hand in the same tradition as the original, passionately built with respect to the classic design to meet original EMT specifications. After manufacturing, rigorous quality control, measurements and testing, every 139st b is placed in one of my EMT 927st or EMT 930st turntables for an extended burn-in period.

The result of all this effort is that each 139st b represents a meticulous recreation of the original EMT 139st b, amazing its appearance inside and outside, amazing its sound and quality, amazing the equality to its famous old ancestor.


Technical background

The EMT 139st stereo phono tube equalizer amplifier was designed in 1959 as partner of the EMT 139 mono phono tube equalizer amplifier to fulfil the need of stereo sound reproduction with the professional studio turntables EMT 927st and EMT 930st. It was and is a professional state-of-the-art stereo phono tube equalizer amplifier with top quality in- and output transformers to amplify low level signals of dynamic (MC) cartridges to studio balanced line level (+6dB).

The first version was provided with de-emphasis characteristics for DIN, NARTB and RIAA, the second version of the EMT 139st was (re)designed in 1963 with de-emphasis characteristics for NAB-RIAA-DIN 33/45, DIN 78, BBC and FLAT and was called EMT 139st b. The EMT 139st b was in production with EMT until 1967 after which it was succeeded by the solid state version EMT 155st.

Making of

Gallery images are reflecting a couple of manufacturing moments.


Side by side

Gallery images are reflecting the original EMT 139st b on the left and the 139st b on the right, a “time out” of more than 50 years.


Features:

- Hand-built in limited series, each amplifier takes approximately 40 hours to built,

- Tailor-made chassis, case and control panel painted in original "hammered" medium grey,

- Tailor-made mechanical parts,

- Top quality in - and output transformers manufactured by the original German supplier HAUFE in accordance with the former EMT specifications,

- Gold plated tube sockets,

- Tested and selected vintage TELEFUNKEN ECC81 & ECC83 smooth plate tubes,

- Swiss made gold plated switches,

- Gain, frequency response, noise, distortion, all specifications are on par with or better than the original EMT 139st b,

- Comes with a screened control panel,

- Comes with a copy of the original EMT 139st b circuit diagram, technical information, instructions for operation and EMT Courier no. 5,

- Manufactured in compliance with RoHS/CE regulations,

- Warranty: 5 years on parts and labor (except tubes which carry 6 months).

Availability: in stock.

Price with vintage TFK tubes: € 4.495,--

Note 1: The 139st b can only be used in earlier EMT 927 and EMT 930 turntables with serial no's before 14725 with the necessary power supplies for the EMT 139 series pre-amps.

Note 2: On request the 139st b can be delivered with new JJ ECC803S gold pin and JJ ECC81 gold pin tubes, price with new JJ tubes: € 4.345,--

Please note:

Are prices are excluding Dutch VAT (21%) and packing/shipping costs, delivery worldwide in professional packing.

VAT free shopping for buyers outside the EU (European Union) and EU buyers with a valid VAT ID nr., EU buyers without a valid VAT ID nr. will be charged for Dutch VAT (21%).

Any fees (local taxes, import duties, PayPal etc.) not charged by the seller but related to the sale are the buyer's responsibility.

Payment by bank transfer is preferred, on request payment by PayPal is possible.
https://www.jpvanvliet.nl/emt-139st-b-replica/


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2020年06月17日
EMT139stのレプリカをGet !!(その1.)
https://91683924.at.webry.info/202006/article_8.html

https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/000/159235949143682363537-thumbnail2.jpg.html
 (左側が今回入手した、20世紀オーディオ技術社のEMT139st Bレプリカです。
右のシャーシはその電源部です。

それにしてもスゲー会社名ですね、オランダの会社だそうです。https://www.jpvanvliet.nl/index.html

 ベンプレ亭書斎のメインLPプレーヤーはEMT927stです。針はもちろんTSD15です。
 フォノイコライザーはオリジナルのEMT139stで聴いています。927、930のユーザーは139stではなく外部のフォノイコを使っておられる方が多いようですが、私の聴いた範囲では139stは素晴らしく音の良いフォノイコだと思います。

 927は元々馬力のある音が特徴ですが、139stを通すとその馬力が倍加、エッジのキリッとしたいかにも「独逸」という感じの音で凄いと思います。

 この139stの音の魅力は知る人ぞ知るです。なぜなら139stの完動品は年々減っていて、その音を聴いている人も次々と鬼籍に入られていますから。

 139stの生産されていた年月は意外に短く、1959年〜1963年だそうですから、生産台数も少ないでしょうし、60年ほど前にディスコンになった器械です。動作品の数が少ないのも、失われた物が多いのも仕方ないですね。

 1986年にステレオサウンドが企画して、カウンターポイント社が139stのレプリカ、SA-139stを作った事がありました。
音は良かったのかもしれませんが、これは回路も球(6DJ8でした)もトランスも全く違い、似てるのはサイズと形だけでした。

 さて私のEMT139stは購入当初は好調でしたが、その後2回調子を崩しました。その都度、親切な方に修理して頂きましたが、二回とも接触不良やCRパーツの寿命でした。

 今回3回目の不調に陥り、もう一度修理をお願いする事にしましたが、バックアップの139stが一台あればなぁと考えていました。
 真空管やCR回路は何とかなると思いますが、139stはHAUFE製の2個の入力トランスと2個の出力トランスが入っています。このトランスが切れたらオシャカですね。

 出力トランスの事は良く判りませんが、アンバラ出しなら回路を変更すれば無くてもイケるかもしれません。しかしMC入力トランスは必須でしょう。
 
 入力トランスに139stはハウフェのT210という40倍昇圧比のヤツを入れています。
 時代が下がってトランジスター式フォノイコの155stになると、やはりハウフェのT890という10倍昇圧比のトランスに変更されました。
 T890はいまでもオークションなどでたまに見かけ、私も2個ケーシングした物を持っています。しかしT210は探した範囲では見当たりません。

 もし139stがトランス断線でオシャカになったら、もう139stの迫力満点の音を聴くことは出来ないなぁと思っていました。

 しかし139stの音を今後も聴いていきたい927、930使いの人が今もいるのでしょうか、あるいは155stを使っていて、139stに交換したい人もいるのでしょうか、オランダの20th century audio technologiesという会社が139stのレプリカを作り、日本のサウンドボックスが輸入代理店になって輸入が開始されました。

 EMT139stがディスコンになって57年後の事です。
https://91683924.at.webry.info/202006/article_8.html


2020年06月17日
EMT139stのレプリカをGet !!(その2.)
https://91683924.at.webry.info/202006/article_9.html

 キーパーツの入出力トランスはハウフェの純正品という事です。内部のコンストラクションもオリジナルとよく似ています。
 以前のカウンターポイント・レプリカと異なり、出来るだけオリジナルに近づけようとした物の様で、シャーシの後部に16ピンのコネクターが出ており、927、930にはめ込むとそのまま音が出せるようになっています。

 トランスが同じなら似たような音が出そうです。肝心のトランスがNOSなのか再生産品なのかは分かりませんがハウフェのブランド品なら大外れは無いのでは?価格もバカ値ではないし。

 というわけで、Getしてしまいました。

 前記のように、このイコライザーは927、930にはめ込んで、その電源部からDCをもらうようになっていますが、927、930が無くても使えるように、別電源も売っていました。

 これは小型整流管(6C4)とブリッジダイオードを使用したありふれたものですが、値段がこなれていましたので、これも同時に購入しました。


https://91683924.at.webry.info/upload/detail/013/416/33/N000/000/000/159235964652668864221-thumbnail2.jpg.html


 139stレプリカ(右側)の後面です。イコライザー後面に16ピンが出ており、ここを927、930にはめ込んで使うのがデフォ。
 この16ピンに、アース線、カートリッジの出力を受けるジャック、イコライザーアウトのジャックが出ており、別電源(左側)からのDCが受けられるコネクターを挿して使う事も出来ます。

 信号の入出力ジャックはバランス、アンバランス両方が選べるらしいですが、我が家に到着したものは受けがRCAアンバラ、出しがXLRバランスでした。

 ベンプレ亭書斎の2台のプリのうちの1台、ロンドンWE、グッドマンAXIOM22用のマンレイ・ミキサーはバランス受けなのでそのまま使えます。
 バスビン、WE13a用のプリ、是枝Lab.LL-AAはアンバラ受けなのですが、ここのプラグをXLR型に変えて(配線はアンバラのまま)繋いでも問題なく使えました。

 927stにはめ込んでの音と別電源を使用しての音を聴き比べてみました。
 音の傾向は当然同じですが、別電源を使用する方がノイズが下がります。なんとなく本体電源を使用する方が馬力がある感じなのですが、総合的に見て別電源の使用に軍配が上がりました。

 オリジナルの139stが無事帰還したら927stのフォノイコはオリジナルに戻しますが、こちらのレプリカ139stと電源部はモノラルLP用のTMD25(タンテはRCA70C-1)に使えますので無駄にはなりませんね。
https://91683924.at.webry.info/202006/article_9.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1151.html#c17

[リバイバル3] EMT フォノイコライザー155st
EMT フォノイコライザー155st

 EMT 155st      

EMT STEREO フォノイコライザー155st のご紹介です。

TSD-15等のカートリッジを使用することで、それがEMT サウンドと思われるには危険がございます。
放送局用として開発された製品だけに、その目的は検聴用をはじめ、局において電波にのせることを目的とし開発されています。
それだけにその情報量は他社に比べ、圧倒的ともいえる水準を達成いています。

しかし、その水準を維持するにあたり、カートリッジのみならずトーンアーム、フォノイコライザー、フォノモーターといった4拍子が全て整っていないと全く意味がありません。

整ってこそのEMTサウンドの醍醐味が味わえるのであり、EMT 930st、927stで155st の搭載されていない製品をご使用になられても意味がございません。
そこまで言い切れると思っております。
特に余すこと無くレコードに刻まれた情報を忠実に再生するという点では、不可欠と言えましょう。

さらには立ち上がりのスピード感は、他を寄せ付けません。
クラシック再生における細かい技法等は、如実に再現されます。
ジャズにおける楽器の混濁感は皆無であり、楽器の肌合いまで手に取るようにわかります。

比較されるプレーヤーとして、Garrard 301 等ございますが、スタートラインが根本的に異なるとこは明確です。

良い意味でオブラートのように全体を包み込み、調合の妙として聴かせるGarrard 301 と、混ぜることをせず個々を全て出し切るという妥協のなさを目的として製作されたアナログプレーヤーとは共通点がありそうで無いのも現実です。

どちらを優先されるかはユーザー様の自由であり、どちらの方が良いというものではありません。

そして妥協を許さないドイツ的な考え方にも、魅力がございます。
但しそれはコンプリートであることが条件であり、1つでもかけることで達成することは不可能となります。
現在EMT のプレーヤーを所有されていて、EQをお持ちでない方はこの機会にぜひご検討ください。
EQトッププレートから切り替えカバーまで、全て付属となります。
お気軽にお問い合わせくださいませ。
http://jupiteraudio.com/3220/3220.html


EMT 927st / 155st   ¥5,500,000 (税込¥5,940,000)
http://www.jupiteraudio.com/10007/10007.html

当社秘蔵品の一台です。
世界的にも放送局等で導入され、君臨してきたドイツ有数のオーディオ機器メーカーEMT の最高峰アナログプレーヤー927st のご紹介です。

仕様は、EQ Amplifier 155st を標準装備した一般的な仕様となります。

アームはEMT 社 Banana 997 です。
カートリッジはEMT TSD-15 を付属しています。

販売にあたり、総合的にオーバーホールを施しました。
メカニカルな部分を含め、電気的な部分、特に電源供給部分及び155st を中心にフルメンテナンスをさせていただきました。

モーターも一度分解し、ベアリング研磨はじめベアリングの受けの交換、オイル交換を行い極限まで追い込みをかけ、回転数の安定感を確保しております。
そして、各むき出しの基板を安全上、透明のアクリル保護カバーで覆うことにより、PSE にも対応しております。

更には、ターンテーブルプラッターの裏側のブレーキフェルトが接地する部分を、新品時と同様にバフがけしております。
殆どの製品は、ご覧いただけるとわかると思いますが、接地面がツルツルで光っているものが多いと思われます。

こちらの個体は、スイッチを入れ回して直ぐに低速に入ります。
927は通常、最初は僅かに回転揺れがあり、しばらくすると落ち着くものが多いのですが、中にはこのような優秀なものもあるようです。

さて、その佇まいからしていかにもドイツ的であり、他のプレーヤーなどなぎ倒していくような雰囲気ですが、事実その通りかもしれません。
それほど威圧感も存在感もあり、他を寄せ付けません。
927 の舌に930 がありますが、同じEQ 155st を搭載していても、ここまで違うのかと驚嘆させられます。

930 はドイツの戦車で言うと、シャーマンのような存在で、それを圧倒する存在が、パンターやタイガーであったように、927 は唯一の孤高の存在であったのでしょう。

直径46cm というターンテーブルプラッターから繰り出される、はつらつとしたサウンドは別次元のようです。
殆どが二次元的に再生される中、三次元で音が表現され、ターンテーブルの上で演奏会が開かれてるようにさえ感じさせてくれます。
まさに、センセーショナルなサウンドです。

その圧倒的な存在感はその世界観をつくり、全てがそれを軸に回るという法則を生み出します。
現代プレーヤーのような、草食系サウンドではありません。
まさに肉食系です。
その野性味あふれたサウンドをぜひ聴いていただきたい。
ジャズはともかく、クラシックのピアノ系やオペラ等、それらを耳にした時あらゆる概念は変わることでしょう。

http://www.jupiteraudio.com/10007/10007.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1156.html

[リバイバル3] EMT フォノイコライザー155st 中川隆
1. 中川隆[-5940] koaQ7Jey 2021年4月07日 08:29:02 : o2ntGCbK6k : MlcvUlhYVUlPOUU=[30]
Decca Decolaがお嫁入り
EMT155(st)について(1)
2017-09-15
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/51e066783e0c466d25b2e2502d12fa87

 EMT155stはソリッドステート構成のEMT155をステレオ対応したもの。両者の回路は同一で電源基板は共通。異なるのは増幅率だが基板上の結線で切り替え可能。

(出典 http://www.audiosharing.com/archive/german_audio/emt/) 

 入力トランス「T890」は1:10の昇圧だが2次側出力は2つのゲインの選択ができる。回路図では「c」の結線先が「d(1mV)」か「e(10mV)」になっていて基板図ではジャンパー線で選択するようになっている。

 手持ちの2台のEMT155で確認すると右下に各々「T890」入力トランスがあり(基板図はパーツ面からなので裏面)緑色と茶色のジャンパー線があって「緑がd」に「茶色がe」に繋がっていて10倍のゲイン差がある設定。d接続だとOFシリーズのカートリッジでは入力オーバーで歪んでしまう。ではEMT155stではどうだろうか?

 やはりEMT155と同じ基板(と思われる)2枚。ジャンパー線(茶色)は当然「d」に接続されている。ケースを外すと2枚の基板が上下面に現れてジャンパー線の変更も容易。EMT155と並べて内部を比べると

 4連と2連のボリューム、ロータリースイッチの違いが目立つがそれよりもEMT155の下部の空間と電源基板の電解コンデンサーと出力トランスの位置関係が目につく。トランスを避けてコンデンサーを配置している所などから開発の段階で既に将来のステレオ対応を考慮したのは確実。狭い空間にうまく収めていてメインテナンスもやりやすい。フォノイコライザーをモジュールと考えて何か不具合があればモジュールの交換で緊急対応したのだろうと思うがとても美しくて合理的。大したもんだと改めて思います。

 回路は信号路に6個の電解コンデンサーがあってトランスの1次側にも入っている。(ここだけ異なるのだが)EMT155stでは入力トランスにも電解コンデンサーが入っているのはなぜだろうか?メンテナンスする場合はイコライズカーブのチェックとともにコンデンサの良否の判定、交換がメインイベントになりそう。TMD,TNDなどのモノラルカートリッジを使用しRIAAカーブで再生する場合は表示「NAB RIAA DIN33,45」にすればステレオ時とカーブは変わらずモノラルで両ch出力される。
 通常EMT155stの表示板にはステレオ表記はあるのだが拙宅の表示板には無い。
 
 どうもこれはEMT155用の表示板と思われる。ステレオは5段、モノラルは4段の切り替えで当然ステレオポジションは無いわけでフォノイコライザーユニットの種類が変わっても表示板の交換で対応したわけだがステレオポジション以外は共通。
 またEMT153stは持ってないがプレーヤーデッキ上の切り替えはなくなり表示板を取り去った後の「穴」を塞ぐためのメクラ板が供給されている。本体にモノ、ステレオ切り替えと出力ゲイン調整ツマミが付いていてスクラッチフィルターは省略されている。入力のゲイン切り替えは入力トランスの1次側をパスすることで行なっているが「パス時には2次側の負荷抵抗を18kΩから68KΩに変更せよ」と書いてあるのでこれはMMカートリッジなどの高出力ハイインピーダンスカートリッジ対応の指示かと思います。OFシリースを入力トランスに入れてももはや歪まなかったのでは無いだろうか?信号路のコンデンサーも少ないし(それでも電解コンは入っているが!)真空管からオペアンプまで同じ本体で対応していたわけで。EMT928の内蔵EQとの違いは初段がオペアンプになったこと、オプションだったtreble adj.が無いことだが入力トランスは同じ、LINEアンプ部はほぼ共通の回路だが供給電圧が異なる。EMT153sは安定化電源まで搭載している。


 電子機器が推移していく一方で肝心のメカ部分は全く(と思うけど)変化していない。匠による機械の設計と製作技術は最初から完成されていたわけで。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/51e066783e0c466d25b2e2502d12fa87


Decca Decolaがお嫁入り
EMT155(st)について(2)
2017-09-16
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/a2637b8611b8528bb796c4af59059aed

 EMT155(st)の整備をする場合にはプレーヤー本体から取り外して測定、整備する必要があり別電源を用意するかプレーヤー本体から電源を引き出すかする必要があります。EMT155(st)の電源の供給はプレーヤーの種類に応じて2種類あって前期は直流(12V〜15V)と交流(6.3V)の2系統、後期は交流(12.5V 145mA)1系統でどちらの形式のプレーヤーでも動作するようにEMT155(st)は設計されています。これはEMT927(st)と前期のEMT930(st)は管球式フォノイコライザーのEMT139(st)を標準搭載していたためで後継のEMT155(st)との互換性を持たせるための工夫だったわけで真空管のヒーター電源を利用しています。ところでEMT139Bのヒーター電源は初段のみ直流点火だが電圧は6.0V、しかしEMT155(st)へ供給する直流電源部(7aと7b)の電圧表示は回路図では12V〜15Vになっている。これはヒーター回路に接続すると消費電力が大きいため電圧降下を起こすことを見越した設計らしい。このヒーター回路にはブリーダー抵抗も入っていて将来のソリッドステート化を見越しての設計だった、、とは思えないがちょっと興味深い。電源は自作することにするが当然トランス1個で足りる交流1種類(後期型)にすることにします。適当なケースに16ピンコネクターと入出力ジャックなどを組み込んでみる。


 


 AC12.5Vは適当なACアダプターを分解して整流回路を取り外して改造した。しかし接続時にAC12.5Vにするにはどうしたらいいのかよくわからない。高い電圧をスライダックを使って実測しながら調整することにします。最終的に抵抗をACに入れるかコネクター7aと7bの間の直流に入れるかはまた検討します。
 
 実際に接続してみるとAC145mAの負荷ではほとんど電圧降下を起こさないことがわかりました。
 早速配線して音出ししてみる。

 、、、盛大にハムが聞こえる。EMT139Bの経験が役に立ってないぞー。入力ジャックはシャーシアースに接続されているが出力トランスの2次側はアースしてはいけなかった。ピンジャックをフロートするとハムは消えるがうまく処理できるだろうか。。

 手直ししてEMT155(st)アダプターは完成しました。

 出力トランスの出力は接地していません。今まで使っていたスイッチクラフトのRCAジャック用の絶縁スペーサーもあるらしいのですが残念ながら手元にはないので色々考えた末に2連の端子板付きのジャックとなりました。芸がないなぁ。。また買いに行ったパーツ屋さんにDC7.5Vのアダプターがあったのでトランス2次側のセンタータップ出力だとすると両端で丁度12.5V程度のACが取り出せそう、、と目論んで購入したのだが分解してみるとセンタータップなしのブリッジ整流であえなく却下となった。300円だったからまあいいか。。今まで使っていたアダプター内に電圧ドロップ用のホーロー抵抗を仕込んで両端接続でなんとか14Vにして対応。

 これで聴いてみると、、快調です。トランスケースの発熱も問題ない。これでようやくEMT155(st)の整備ができる環境が整った。また単独使用時にもアダプターとして重宝しそう。


 EMT155stの回路図を見ていて気づいたことですが途中で変更があったようで後期の回路図の入力トランスの1次側には33μFのコンデンサーが入っている。EMT155には無いモノなので気になっていたのだが初期のEMT155stにもこのコンデンサーは無い。なぜ追加されたのだろうか??
 TSD15用の昇圧トランス STX 20

 中には昇圧トランス T890/1 が(このトランスも大きさの異なる2種類あるようだがこちらは小さい方)また1次側にはシリーズに33μFのタンタルコンデンサーが、2次側には26.5kΩの抵抗器がパラに入っている。これらは後期型EMT155stの入力部分と同様の回路。またプリント基板上に出ている突起(写真)は1次側と2次側のアースを接続している部分で現在は導通しているがここを切断して切り離すこともできる(という仕様かと思う)実際にEMT930stからのカートリッジ引き出し線を接続するとハムが発生していてEMT155stの場合と同様にここを切り離す必要があった。
 ここまで来てこれはやはりEMt930st本体の接続がおかしいのでは無いか、、という気がして来た。信号ラインのアースとモーター関係のアースが混じってしまってハムが載るのでは無いか、、と。回路図と比べると接地を切り離す箇所もあるし。早速実行してみるも目立った変化はなく今後の課題となりました。

 EMT155(st)は一連のアナログレコード再生システムの一つのパーツであるわけですがその完成度には改めて感心することが多かった。EMT155とまったく同じ基板2枚を同一のケースに収めてステレオにしていること、仕様変更のあった新旧のプレーヤーに対応していること、内部にトランス以外の電源回路を装備していること、イコライザー回路の他にラインアンプが内蔵されていて出力調整もあることから単独で使用できるくらいの実力もあることなど。EMT155stの後継機のEMT153stはオペアンプを使用しておりスクラッチフィルターとイコライザーカーブ切り替えが廃止され(プレーヤー本体からの操作ができなくなった)性能も飛躍的に向上している(だと思う)。同じ筐体の中に真空管からオペアンプまでのオーディオの歴史の流れを見ているようで妙に納得する。しかし重厚から軽薄に移行したわけでは決してないとは思うが有難味が薄れたように感じるのも事実でこれは自分が技術者ではなくタダのアマチュアオーディオ愛好家だからだと思います。一点EMT各々の機器に共通しているのは増幅素子やプレーヤーのメカニズムは変化しても入出力にはトランスを用いていることでここは譲れなかったEMTのこだわりを感じる。

 しばらく聴いていても特に問題は感じないので測定はまた今度にします(測定機器は棚に仕舞ってしまったので)。
 EMT155(モノラル)に交換してみる。

 電源や引き出しは共通に使えます。モノラルなので当然片chしか出力しない。っと出力はされるが「バリバリ」というすごいノイズが入る。EMT155stに比べるとゲインが低い、、。出力調節の半固定ボリュームをドライバーで回すとさらに特大「バリバリ」でどうやら原因は此処のよう。ゲインが低いのは内部の結線がそうなっているからだった(EMT155(st)について(1)をご参照ください)。
 もう一機のEMT155と交換すると

 先ほどでは無いがやはりボリュームを回すとガリオーム状態。こちらのゲインはEMT155stと同じで先ほどのと結線が異なっている。
 ゲインの確認ができたところでカートリッジをOFD15と交換してみる。

 このアームのメインウェイトでは適正針圧はかけることができない(カートリッジが重すぎてカバーできない)。。やはり高ゲインEMT155では歪みます。通常のEMT155stではOFシリーズの再生は無理なようです。
 1/10ゲインのEMT155では良好に再生します。しばらく聴いてみる。


 シューベルト 死と乙女(Death and the Maiden)  Vienna Konzerthaus Quartet (Westminster 国内復刻版)

 しばらくTSDを聴いていたが久しぶりのOFDはやはり「強い音」、もしくは「きつい音」かもしれない。これに慣れてからTSDに戻すときっと「腑抜けの音」になってしまうのだと思う。モノラル復刻版なのでOFD15あたりがぴったりかと思います。EMT155stを装着している場合にOFDカートリッジでうまく再生するにはイコライザーをパスして信号を引っ張り出してなんとかするか、EMT155stの内部結線を変更するか、モノラル用にEMT155を用意しておき、取り替えるかする必要がある。なかなか面倒だしTSDに戻す時はまた変更しなくてはならない。。アームの調整(メインウェイトの交換やラテラルバランスウェイトの追加など)もいるしいっそのことモノラル専用のアームを別に設けるのも方法かと思う。EMT930st用に外付けブロックでこれを達成した写真を見たことがあります。EMT927stの場合はボードに穴を開ける必要があってなかなか勇気がいる。(EMT927Fのようにもともとダブルアーム用だった機器には穴が空いています)また新たなアームを取り付ける付近には電源があってノイズ対策が必要になる。現場ではOFシリーズはステレオレコードが主流になってからはあまり使われなかったのではないかと思います。しかしOFD25をはじめ実際に再生してみると圧倒的な魅力に溢れているのも事実でアマチュアとしてはなんとか両立させたいところではある。 
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/a2637b8611b8528bb796c4af59059aed
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1156.html#c1

[リバイバル3] EMT927st の世界 中川隆
18. 中川隆[-5939] koaQ7Jey 2021年4月07日 08:31:15 : o2ntGCbK6k : MlcvUlhYVUlPOUU=[31]
EMT 927st / 155st   ¥5,500,000 (税込¥5,940,000)
http://www.jupiteraudio.com/10007/10007.html

当社秘蔵品の一台です。
世界的にも放送局等で導入され、君臨してきたドイツ有数のオーディオ機器メーカーEMT の最高峰アナログプレーヤー927st のご紹介です。

仕様は、EQ Amplifier 155st を標準装備した一般的な仕様となります。

アームはEMT 社 Banana 997 です。
カートリッジはEMT TSD-15 を付属しています。

販売にあたり、総合的にオーバーホールを施しました。
メカニカルな部分を含め、電気的な部分、特に電源供給部分及び155st を中心にフルメンテナンスをさせていただきました。

モーターも一度分解し、ベアリング研磨はじめベアリングの受けの交換、オイル交換を行い極限まで追い込みをかけ、回転数の安定感を確保しております。
そして、各むき出しの基板を安全上、透明のアクリル保護カバーで覆うことにより、PSE にも対応しております。

更には、ターンテーブルプラッターの裏側のブレーキフェルトが接地する部分を、新品時と同様にバフがけしております。
殆どの製品は、ご覧いただけるとわかると思いますが、接地面がツルツルで光っているものが多いと思われます。

こちらの個体は、スイッチを入れ回して直ぐに低速に入ります。
927は通常、最初は僅かに回転揺れがあり、しばらくすると落ち着くものが多いのですが、中にはこのような優秀なものもあるようです。

さて、その佇まいからしていかにもドイツ的であり、他のプレーヤーなどなぎ倒していくような雰囲気ですが、事実その通りかもしれません。
それほど威圧感も存在感もあり、他を寄せ付けません。
927 の舌に930 がありますが、同じEQ 155st を搭載していても、ここまで違うのかと驚嘆させられます。

930 はドイツの戦車で言うと、シャーマンのような存在で、それを圧倒する存在が、パンターやタイガーであったように、927 は唯一の孤高の存在であったのでしょう。

直径46cm というターンテーブルプラッターから繰り出される、はつらつとしたサウンドは別次元のようです。
殆どが二次元的に再生される中、三次元で音が表現され、ターンテーブルの上で演奏会が開かれてるようにさえ感じさせてくれます。
まさに、センセーショナルなサウンドです。

その圧倒的な存在感はその世界観をつくり、全てがそれを軸に回るという法則を生み出します。
現代プレーヤーのような、草食系サウンドではありません。
まさに肉食系です。
その野性味あふれたサウンドをぜひ聴いていただきたい。
ジャズはともかく、クラシックのピアノ系やオペラ等、それらを耳にした時あらゆる概念は変わることでしょう。

http://www.jupiteraudio.com/10007/10007.html  



▲△▽▼


Decca Decolaがお嫁入り
EMT155(st)について(1)
2017-09-15
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/51e066783e0c466d25b2e2502d12fa87
 EMT155stはソリッドステート構成のEMT155をステレオ対応したもの。両者の回路は同一で電源基板は共通。異なるのは増幅率だが基板上の結線で切り替え可能。

(出典 http://www.audiosharing.com/archive/german_audio/emt/) 

 入力トランス「T890」は1:10の昇圧だが2次側出力は2つのゲインの選択ができる。回路図では「c」の結線先が「d(1mV)」か「e(10mV)」になっていて基板図ではジャンパー線で選択するようになっている。

 手持ちの2台のEMT155で確認すると右下に各々「T890」入力トランスがあり(基板図はパーツ面からなので裏面)緑色と茶色のジャンパー線があって「緑がd」に「茶色がe」に繋がっていて10倍のゲイン差がある設定。d接続だとOFシリーズのカートリッジでは入力オーバーで歪んでしまう。ではEMT155stではどうだろうか?

 やはりEMT155と同じ基板(と思われる)2枚。ジャンパー線(茶色)は当然「d」に接続されている。ケースを外すと2枚の基板が上下面に現れてジャンパー線の変更も容易。EMT155と並べて内部を比べると

 4連と2連のボリューム、ロータリースイッチの違いが目立つがそれよりもEMT155の下部の空間と電源基板の電解コンデンサーと出力トランスの位置関係が目につく。トランスを避けてコンデンサーを配置している所などから開発の段階で既に将来のステレオ対応を考慮したのは確実。狭い空間にうまく収めていてメインテナンスもやりやすい。フォノイコライザーをモジュールと考えて何か不具合があればモジュールの交換で緊急対応したのだろうと思うがとても美しくて合理的。大したもんだと改めて思います。

 回路は信号路に6個の電解コンデンサーがあってトランスの1次側にも入っている。(ここだけ異なるのだが)EMT155stでは入力トランスにも電解コンデンサーが入っているのはなぜだろうか?メンテナンスする場合はイコライズカーブのチェックとともにコンデンサの良否の判定、交換がメインイベントになりそう。TMD,TNDなどのモノラルカートリッジを使用しRIAAカーブで再生する場合は表示「NAB RIAA DIN33,45」にすればステレオ時とカーブは変わらずモノラルで両ch出力される。
 通常EMT155stの表示板にはステレオ表記はあるのだが拙宅の表示板には無い。
 
 どうもこれはEMT155用の表示板と思われる。ステレオは5段、モノラルは4段の切り替えで当然ステレオポジションは無いわけでフォノイコライザーユニットの種類が変わっても表示板の交換で対応したわけだがステレオポジション以外は共通。
 またEMT153stは持ってないがプレーヤーデッキ上の切り替えはなくなり表示板を取り去った後の「穴」を塞ぐためのメクラ板が供給されている。本体にモノ、ステレオ切り替えと出力ゲイン調整ツマミが付いていてスクラッチフィルターは省略されている。入力のゲイン切り替えは入力トランスの1次側をパスすることで行なっているが「パス時には2次側の負荷抵抗を18kΩから68KΩに変更せよ」と書いてあるのでこれはMMカートリッジなどの高出力ハイインピーダンスカートリッジ対応の指示かと思います。OFシリースを入力トランスに入れてももはや歪まなかったのでは無いだろうか?信号路のコンデンサーも少ないし(それでも電解コンは入っているが!)真空管からオペアンプまで同じ本体で対応していたわけで。EMT928の内蔵EQとの違いは初段がオペアンプになったこと、オプションだったtreble adj.が無いことだが入力トランスは同じ、LINEアンプ部はほぼ共通の回路だが供給電圧が異なる。EMT153sは安定化電源まで搭載している。


 電子機器が推移していく一方で肝心のメカ部分は全く(と思うけど)変化していない。匠による機械の設計と製作技術は最初から完成されていたわけで。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/51e066783e0c466d25b2e2502d12fa87


Decca Decolaがお嫁入り
EMT155(st)について(2)
2017-09-16
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/a2637b8611b8528bb796c4af59059aed

 EMT155(st)の整備をする場合にはプレーヤー本体から取り外して測定、整備する必要があり別電源を用意するかプレーヤー本体から電源を引き出すかする必要があります。EMT155(st)の電源の供給はプレーヤーの種類に応じて2種類あって前期は直流(12V〜15V)と交流(6.3V)の2系統、後期は交流(12.5V 145mA)1系統でどちらの形式のプレーヤーでも動作するようにEMT155(st)は設計されています。これはEMT927(st)と前期のEMT930(st)は管球式フォノイコライザーのEMT139(st)を標準搭載していたためで後継のEMT155(st)との互換性を持たせるための工夫だったわけで真空管のヒーター電源を利用しています。ところでEMT139Bのヒーター電源は初段のみ直流点火だが電圧は6.0V、しかしEMT155(st)へ供給する直流電源部(7aと7b)の電圧表示は回路図では12V〜15Vになっている。これはヒーター回路に接続すると消費電力が大きいため電圧降下を起こすことを見越した設計らしい。このヒーター回路にはブリーダー抵抗も入っていて将来のソリッドステート化を見越しての設計だった、、とは思えないがちょっと興味深い。電源は自作することにするが当然トランス1個で足りる交流1種類(後期型)にすることにします。適当なケースに16ピンコネクターと入出力ジャックなどを組み込んでみる。


 


 AC12.5Vは適当なACアダプターを分解して整流回路を取り外して改造した。しかし接続時にAC12.5Vにするにはどうしたらいいのかよくわからない。高い電圧をスライダックを使って実測しながら調整することにします。最終的に抵抗をACに入れるかコネクター7aと7bの間の直流に入れるかはまた検討します。
 
 実際に接続してみるとAC145mAの負荷ではほとんど電圧降下を起こさないことがわかりました。
 早速配線して音出ししてみる。

 、、、盛大にハムが聞こえる。EMT139Bの経験が役に立ってないぞー。入力ジャックはシャーシアースに接続されているが出力トランスの2次側はアースしてはいけなかった。ピンジャックをフロートするとハムは消えるがうまく処理できるだろうか。。

 手直ししてEMT155(st)アダプターは完成しました。

 出力トランスの出力は接地していません。今まで使っていたスイッチクラフトのRCAジャック用の絶縁スペーサーもあるらしいのですが残念ながら手元にはないので色々考えた末に2連の端子板付きのジャックとなりました。芸がないなぁ。。また買いに行ったパーツ屋さんにDC7.5Vのアダプターがあったのでトランス2次側のセンタータップ出力だとすると両端で丁度12.5V程度のACが取り出せそう、、と目論んで購入したのだが分解してみるとセンタータップなしのブリッジ整流であえなく却下となった。300円だったからまあいいか。。今まで使っていたアダプター内に電圧ドロップ用のホーロー抵抗を仕込んで両端接続でなんとか14Vにして対応。

 これで聴いてみると、、快調です。トランスケースの発熱も問題ない。これでようやくEMT155(st)の整備ができる環境が整った。また単独使用時にもアダプターとして重宝しそう。


 EMT155stの回路図を見ていて気づいたことですが途中で変更があったようで後期の回路図の入力トランスの1次側には33μFのコンデンサーが入っている。EMT155には無いモノなので気になっていたのだが初期のEMT155stにもこのコンデンサーは無い。なぜ追加されたのだろうか??
 TSD15用の昇圧トランス STX 20

 中には昇圧トランス T890/1 が(このトランスも大きさの異なる2種類あるようだがこちらは小さい方)また1次側にはシリーズに33μFのタンタルコンデンサーが、2次側には26.5kΩの抵抗器がパラに入っている。これらは後期型EMT155stの入力部分と同様の回路。またプリント基板上に出ている突起(写真)は1次側と2次側のアースを接続している部分で現在は導通しているがここを切断して切り離すこともできる(という仕様かと思う)実際にEMT930stからのカートリッジ引き出し線を接続するとハムが発生していてEMT155stの場合と同様にここを切り離す必要があった。
 ここまで来てこれはやはりEMt930st本体の接続がおかしいのでは無いか、、という気がして来た。信号ラインのアースとモーター関係のアースが混じってしまってハムが載るのでは無いか、、と。回路図と比べると接地を切り離す箇所もあるし。早速実行してみるも目立った変化はなく今後の課題となりました。

 EMT155(st)は一連のアナログレコード再生システムの一つのパーツであるわけですがその完成度には改めて感心することが多かった。EMT155とまったく同じ基板2枚を同一のケースに収めてステレオにしていること、仕様変更のあった新旧のプレーヤーに対応していること、内部にトランス以外の電源回路を装備していること、イコライザー回路の他にラインアンプが内蔵されていて出力調整もあることから単独で使用できるくらいの実力もあることなど。EMT155stの後継機のEMT153stはオペアンプを使用しておりスクラッチフィルターとイコライザーカーブ切り替えが廃止され(プレーヤー本体からの操作ができなくなった)性能も飛躍的に向上している(だと思う)。同じ筐体の中に真空管からオペアンプまでのオーディオの歴史の流れを見ているようで妙に納得する。しかし重厚から軽薄に移行したわけでは決してないとは思うが有難味が薄れたように感じるのも事実でこれは自分が技術者ではなくタダのアマチュアオーディオ愛好家だからだと思います。一点EMT各々の機器に共通しているのは増幅素子やプレーヤーのメカニズムは変化しても入出力にはトランスを用いていることでここは譲れなかったEMTのこだわりを感じる。

 しばらく聴いていても特に問題は感じないので測定はまた今度にします(測定機器は棚に仕舞ってしまったので)。
 EMT155(モノラル)に交換してみる。

 電源や引き出しは共通に使えます。モノラルなので当然片chしか出力しない。っと出力はされるが「バリバリ」というすごいノイズが入る。EMT155stに比べるとゲインが低い、、。出力調節の半固定ボリュームをドライバーで回すとさらに特大「バリバリ」でどうやら原因は此処のよう。ゲインが低いのは内部の結線がそうなっているからだった(EMT155(st)について(1)をご参照ください)。
 もう一機のEMT155と交換すると

 先ほどでは無いがやはりボリュームを回すとガリオーム状態。こちらのゲインはEMT155stと同じで先ほどのと結線が異なっている。
 ゲインの確認ができたところでカートリッジをOFD15と交換してみる。

 このアームのメインウェイトでは適正針圧はかけることができない(カートリッジが重すぎてカバーできない)。。やはり高ゲインEMT155では歪みます。通常のEMT155stではOFシリーズの再生は無理なようです。
 1/10ゲインのEMT155では良好に再生します。しばらく聴いてみる。


 シューベルト 死と乙女(Death and the Maiden)  Vienna Konzerthaus Quartet (Westminster 国内復刻版)

 しばらくTSDを聴いていたが久しぶりのOFDはやはり「強い音」、もしくは「きつい音」かもしれない。これに慣れてからTSDに戻すときっと「腑抜けの音」になってしまうのだと思う。モノラル復刻版なのでOFD15あたりがぴったりかと思います。EMT155stを装着している場合にOFDカートリッジでうまく再生するにはイコライザーをパスして信号を引っ張り出してなんとかするか、EMT155stの内部結線を変更するか、モノラル用にEMT155を用意しておき、取り替えるかする必要がある。なかなか面倒だしTSDに戻す時はまた変更しなくてはならない。。アームの調整(メインウェイトの交換やラテラルバランスウェイトの追加など)もいるしいっそのことモノラル専用のアームを別に設けるのも方法かと思う。EMT930st用に外付けブロックでこれを達成した写真を見たことがあります。EMT927stの場合はボードに穴を開ける必要があってなかなか勇気がいる。(EMT927Fのようにもともとダブルアーム用だった機器には穴が空いています)また新たなアームを取り付ける付近には電源があってノイズ対策が必要になる。現場ではOFシリーズはステレオレコードが主流になってからはあまり使われなかったのではないかと思います。しかしOFD25をはじめ実際に再生してみると圧倒的な魅力に溢れているのも事実でアマチュアとしてはなんとか両立させたいところではある。 
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/a2637b8611b8528bb796c4af59059aed


EMT フォノイコライザー155st
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1156.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1151.html#c18

[近代史4] CDプレーヤー・DAC・パソコンオーディオ 中川隆
11. 中川隆[-5938] koaQ7Jey 2021年4月07日 08:32:30 : o2ntGCbK6k : MlcvUlhYVUlPOUU=[32]
EMT フォノイコライザー155st
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1156.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/119.html#c11
[リバイバル3] アナログ レコードの世界 中川隆
33. 中川隆[-5937] koaQ7Jey 2021年4月07日 08:33:27 : o2ntGCbK6k : MlcvUlhYVUlPOUU=[33]

EMT フォノイコライザー139st
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1149.html

EMT フォノイコライザー155st
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1156.html

EMT フォノイコライザー JPA66
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1150.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1145.html#c33

[近代史5] アナログプレーヤ−・CDプレーヤー・DAC・パソコンオーディオ


アナログプレーヤ−・CDプレーヤー・DAC・パソコンオーディオ


最高の音を一番安く手に入れる方法 _ パソコンの iTunes ファイル + プリ機能付き DAC + フルレンジスピーカー
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1002.html

プリアンプに金をかけなさい
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html


▲△▽▼


アナログ レコードの世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1145.html

EMT927st の世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1151.html

レコードプレイヤー EMT 930st
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1155.html

EMT フォノイコライザー139st
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1149.html

EMT フォノイコライザー155st
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1156.html

EMT フォノイコライザー JPA66
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1150.html


▲△▽▼


CD プレーヤーは進歩しているのか? 
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/842.html

OPPO Sonica DAC _ 音楽がわからないアホ・オーディオマニアが絶賛する超お買い得品(?)だけど…
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/852.html

CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic _ ティム・デ・パラヴィチーニの世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/853.html

スパークラー・オーディオの 16ビット・ノンオーバーサンプリング CDP・DAC
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/960.html

▲△▽▼


CD/SACDプレーヤーからPC・ネットワークオーディオへ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/854.html

滅びゆくSACD
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1030.html

▲△▽▼

デジタル・ボリュームは音の劣化が酷い
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1049.html


▲△▽▼

115V用オーディオ機器を100V電源に接続してはいけない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/982.html

CDレンズクリーナー お薦め品
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/761.html

クラング・クンスト _ DSDフォーマットの歴史的名盤の音楽ファイルをダウンロード販売
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/962.html
 


▲△▽▼

YouTube音源 は mp3, AACに続く後発の音声圧縮形式 Opus形式
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/481.html


▲△▽▼

youtube を DAコンバーター無しでパソコンからアンプに直接繋いで聴くならこのケーブル
PCオーディオはオンボードで十分 USB DACは不要
アンプとはこんなケーブルでつなぐだけ

iPhone/パソコン用ベルデン88760 ラインケーブルの王者 BELDEN(8412の現代バージョン)
https://procable.jp/ipod/ipod_88760.html


▲△▽▼


THE CHORD COMPANY GroundARAY 高周波ノイズ対策プラグ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1057.html

Acoustic Revive リアリティエンハンサー 入力端子や出力端子に装着するだけで絶大な音質改善効果を発揮
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1058.html

CDクリーナー LEIQWA バランスウォッシャーCLエクササイズセット
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1065.html

SONARQUEST CDの音が良くなるアクセサリー
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1117.html


http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/569.html

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
150. 中川隆[-5936] koaQ7Jey 2021年4月07日 08:43:22 : o2ntGCbK6k : MlcvUlhYVUlPOUU=[34]
アナログ レコードの世界
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EMT927st の世界
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レコードプレイヤー EMT 930st
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EMT フォノイコライザー139st
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EMT フォノイコライザー155st
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EMT フォノイコライザー JPA66
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[近代史4] 戦慄!李氏朝鮮の悪女達
戦慄!李氏朝鮮の悪女達【ゆっくり解説】



陰謀!李氏朝鮮の悪女達・第2弾【ゆっくり解説】




http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1606.html

[近代史4] しくじり!勝ち組から転落へ・・・楊貴妃の一族
しくじり!勝ち組から転落へ・・・楊貴妃の一族【ゆっくり解説】




http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1607.html

[近代史4] ダメ男必見!モンテスパン侯爵夫人とマダオの楽しい夫婦生活
【ゆっくり歴史解説】ダメ男必見!モンテスパン侯爵夫人とマダオの楽しい夫婦生活




http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1608.html

[近代史5] 資本主義とは何か _ コロナ禍の3ヶ月間で米国富裕層の資産62兆円増 背景に大規模金融緩和
資本主義とは何か _ コロナ禍の3ヶ月間で米国富裕層の資産62兆円増 背景に大規模金融緩和


コロナ禍の3ヶ月間で米国富裕層の資産62兆円増 背景に大規模金融緩和
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/161.html

新型コロナウイルス対策による経済の麻痺は富豪への資産集中を促進する
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/228.html

GDPの半分以上は企業所得、さらに個人所得の半分は富裕層
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/954.html

GDPとは国民の給料ではないので、国民が貧乏で金持ちが資産を独占しても数字の上では「豊かな国」に見える
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1570.html

中央銀行による金融緩和と政府による現金給付を紙幣印刷で無理矢理支えるために金融市場に膨大な資金を流し込めば、噴き上がるのは株式だけではない
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/332.html

資本主義とは何か
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/125.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/570.html

[番外地9] 所得税ゼロ、社会保険の掛け金ゼロ、法人税70% でいい 中川隆
3. 中川隆[-5935] koaQ7Jey 2021年4月07日 10:01:09 : o2ntGCbK6k : MlcvUlhYVUlPOUU=[37]

77 7
77 7
1 時間前
@SPW
>イングランド銀行や全国銀行協会の論考を否定しようと言うのだから、救いようがない。

それは日銀当座預金の話だ。
政府はいくらでも自由に紙幣を発行できるんだから、イングランド銀行や全国銀行協会の論考なんかなくても当たり前の事だ。単に金を発行すれば貨幣価値が下がるというだけの事だ。

登山本
注目の返信
登山本
16 分前
@77 7 コンピューターシステムには、すべてのロジックが、組み込まれています。
窓口で端末をたたいて、通帳に、
書き込まれるですね!
いろいろな、条件はありますが、、、入力することで、通帳に記入され、出金して、家を買ったり、車が買えるんですね。
間違っていたら、、、大変なことになりますね‼️
システムが、すべてですわ!

77 7
77 7
1 秒前
@登山本
それは単なる金融処理のツールだろ
ソロバンを使って手で書いても、パソコン端末を使っても、やっていることは全く同じで、何千年も前から何も変わっていない。
本質がわからないから そういうツールの外見に騙されているだけさ。
貨幣というのは現在でも物々交換を効率化しただけのものさ。原始時代から何一つ変わっていない。
原始時代でも貨幣はそれ自体に価値が有るモノではなかったよ。
三橋何とかさんは経済の歴史を何も知らないんだ。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/286.html#c3

[近代史5] オーディオ関係のブログ 中川隆
20. 中川隆[-5933] koaQ7Jey 2021年4月07日 10:41:33 : o2ntGCbK6k : MlcvUlhYVUlPOUU=[41]
audio identity (designing)宮ア勝己 
http://audiosharing.com/blog/

http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/412.html#c20
[リバイバル3] EMT927st の世界 中川隆
19. 中川隆[-5932] koaQ7Jey 2021年4月07日 11:12:15 : o2ntGCbK6k : MlcvUlhYVUlPOUU=[42]
レコードプレーヤー - 1144577792 - したらば掲示板
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1144577792/


164: でしべる :2014/01/16(木) 00:12:44 HOST:116-91-163-54.east.fdn.vectant.ne.jp
SP−10mk2&3
かったるくないですよ〜^^:
EMT927って憧れますね♪

165: 果報モン :2014/01/16(木) 00:24:19 HOST:zaq7ac40c2c.zaq.ne.jp
モダンJAZZやロックはガラード#301&#401
クラシック、トラッドJAZZ、ボーカルはトーレンス#124&#226
可も無く不可も無く、安心で使いやすいのがDP80でつね。

オイラの使用経験&体験でつ。

EMTなんぞは家庭での実用には不向き、40の峠で達観???しますた。
扱いやすいのが、・・・・・・ヤッパシでつ。

166: 果報モン :2014/01/16(木) 00:35:17 HOST:zaq7ac40c2c.zaq.ne.jp
補足

過去の愛機で手放したもの
@マイクロBL91L、同BL111、同5000、AデンオンDP80(SME3012)BラックスPD121(SME3009imp)etc

現在の愛機
@トレンス#124×2、#226、Aガラード401、Bエンパイア#698、CマイクロDD8でつ。

PLが一番場所を取り、場所を選ぶ厄介モン???かも・・・お察しくだされ
 
合掌!♪

167: 薬漬け :2014/01/16(木) 00:42:58 HOST:zaq77189080.zaq.ne.jp
>>164

でしべるさん、EMT927は元が検聴用ですから音は大小細かい音まで“山ほど”出てきますが、それだけに
音もシビア、「耳から血が出る音」といわれます。
(ちなみに未確認情報ながら、927の正規バージョンは通常の927stまでで、いわゆる927Dstは日本向け
特別仕様(従って正規の検聴用ではない)との話があります。然るべき人に聞いた話ながら、ちょっと驚き
ました。)

対して930stは、使えば使うほど味があります。プロ用だけあってこれほど操作性を考え抜かれて作られた
プレーヤーも少ないでしょう。
音はやや天井の低いピラミッドと言われ、自分でもそう思っていたのですが、最近ちょっと小細工をしました。
155stから直接プリアンプに行かずに、マークレビンソンML-1Lのラインに入力してRec Outで出し、それを
UESUGI U-BROS1のラインで受けて増幅しています。こうすると音が非常に瑞々しい音に変化します。
電気的な理由は私には説明はつきませんが、聴いた印象としては、です。

難点としては、メンテナンスフリーではないところでしょうね。面倒臭がり屋にはちょっと向きません。
(定期的にお店にメンテに出すということなら別です。)
その代わり、そうしてメンテナンスしていく限り、おそらく使っている本人より寿命は長いでしょう。

168: ディラン :2014/01/16(木) 01:28:23 HOST:FL1-122-130-211-80.kyt.mesh.ad.jp
>PLが一番場所を取り、場所を選ぶ厄介モン???かも・・・お察しくだされ
仰せの通リ、皆さん如何していらっしゃるのでしょう?
数mのフォノケーブル?イチイチセット?2台が限度。ああ〜、そうか皆さんこのADPにはこのプリと複数のセットでしたね。
当方は2台が限度。良かったです、PL,アーム、カート、プリ、さらにはパワーなんぞと考えれるとレコード聴く時間が無くなり末でつ。

169: 果報モン :2014/01/16(木) 01:46:14 HOST:zaq7ac40c2c.zaq.ne.jp
わかります。

EMT、ゴールド問答無用、トーレンスリファレンス、レビン損、BMW?etc
愛用者(殆んど飾り鴨?)のドヤ!顔。

良い子は真似をしないよう祈念&祈願&奇顔。(;一_一)

寒イボでますでつ。

170: 前期 :2014/01/16(木) 10:01:58 HOST:h116-0-244-116.catv02.itscom.jp
EMTは先輩技術者がもう何十年と愛用していますが薬漬けさんご指摘のとおり
定期保守さえ怠らなければ見事な性能を維持します。オーディオに限らず欧州
の高級品にはこういう設計思想のものが多いですね。
音は危なっかしいところがひとつもない。ガッシリした安定した響きでオケで
いえばBフィルみたい。
糸ドライブが裸足で逃げ出す音です。難点はボンビーには無縁の値段!

171: 薬漬け :2014/01/16(木) 14:22:21 HOST:s662105.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp
>>170 前期さん、こんにちは。

お値段ですが、中堅層が買う場合には耐久年数を考えると却って安いかも知れませんよ(笑)。
(悪友で比較的新しいDD を購うも数年で調子が悪くなり、これで数台買い替えている奴が
います。クワバラクワバラ(汗))

ただ、状態のいい個体に巡りあえるかが問題ですが…。これはガラードやトーレンスなど、
ヴィンテージプレーヤー一般に言えることかも知れませんね。

172: 前期 :2014/01/16(木) 14:57:29 HOST:h116-0-244-116.catv02.itscom.jp
>>171 薬漬けさん、こんにちは。

>数年で調子が悪くなり・・・・・

よほど当たりが悪かったのでしょうか。
拙宅の松下SP-10MK2は1980年に購入してから健気に働いてくれています。
専用のレジンモールドベースやアクリルカバーこみで\138,000でした。
安くはなかったですね。現役だから買えたようなものです。
今やジャンクを購入して香具師の改造にいそしむ惨めなボンビーです(涙)。

173: SAT-IN :2014/01/16(木) 16:49:48 HOST:s632038.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp
>松下SP-10MK2
凄いですね、モノホンですね。
ま、他が似非と言う訳じゃないんですが、プレーヤーにそこそこ金をかけるのは
案外難しいものです。
どうしてもアンプやスピーカーにウェイトが行きがちですからね。
トーレンスやEMTになるとまた別の世界の印象があります。

174: 薬漬け :2014/01/16(木) 18:32:16 HOST:s662105.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp
>>173

難しいですねえ…。
突き詰めて考えると、悪い言い方ですが「手を抜ける」ところは余り無いのですよね。
・スピーカー → 再生音の終局的な性格を決定する
・プレーヤー → 入り口で拾い得た以上の音情報は出てこない
・アンプ → 微細信号をおろそかにすると再生音に直結する

結局、何だかんだで全てに何らかの形で目配せをしなければならない、というのが実状と
なるのでしょうか。
まあ、程々でと思うのはケーブルぐらい…。(もちろん相性の吟味はしますが、値段は
無関係です。高価 ≒音は変わる ≠ 良い音、と思っていますので。)

176: SAT-IN :2014/01/16(木) 20:02:59 HOST:s632038.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp
「音は入り口から」と言う考え方でいくとプレーヤーはカートリッジと共に重要なウェイトを占めますね。
ただターンテーブル単体は回転精度以外に、アンプやスピーカーのような主張を捉えにくい(であろう)側面は感じます。

小生恥ずかしながら、今んとこストロボが止まって見えるから、まイイか!みたいな現状です。(だめだこりゃ)

177: 果報モン :2014/01/16(木) 21:42:08 HOST:zaq7ac40c2c.zaq.ne.jp

エライ!

少なくともEMTでドヤ顔する一部のミーハーよりはでつ

さすがわかっていらっしゃる。

ヘタレの警告!ワロタでつ。

369: でしべる :2014/11/23(日) 21:52:02 HOST:115-179-150-216.east.fdn.vectant.ne.jp
リムドライブのプレーヤーが欲しいなんて思い始めています。
リムドライブプレーヤー→真空管アンプ→PAX−20Fで聴いてみたい。

370: でしべる :2014/11/23(日) 21:59:36 HOST:115-179-150-216.east.fdn.vectant.ne.jp
リムドライブのゴムが劣化したら、修理は無理なんでしょうか?

371: アラン・ドロン :2014/11/24(月) 09:46:38 HOST:softbank219168067040.bbtec.net
デシベル様へ

今からリムドライブのプレイヤーを買うのですか。
修理は、業者に依頼ですね。高くつくと思いますよ。
若しくは、もう、アイドラーの修理はやっていないかもしれませんが。

372: でしべる :2014/11/24(月) 11:00:46 HOST:115-179-150-216.east.fdn.vectant.ne.jp
リムドライブプレーヤーにお目に掛かったことが無いもので、興味津々^^
トーレンス、ガラード、EMT等の高級機は無理なので・・・。
普及機でチャレンジという魂胆ですが、そうは問屋が卸さない?^^;

373: RW-2 :2014/11/24(月) 11:19:36 HOST:39.236.241.49.ap.yournet.ne.jp
>リムドライブのゴムが劣化したら

水道/配管用のゴムパッキン(合成ゴム)で宜しいのです。
@ヨタッたアイドラーの外周をゴムパッキンの内径より少し大きく切ります。
Aアイドラーをドリルに差し込んで廻して紙ヤスリを掛けて円を出します。
Bゴムパッキンに整形したアイドラーをハメ込み、接着剤を流してお終いです。

ゴムパッキンとオリジナルアイドラーの外径は厳密に同じでなくても良いのです。
一瞬疑問に思われるかもしれませんが、径の大きさは回転速度とは関係ないからです。
とはいいましてもモータースピンドルとリムの位置関係がありますのでなるべく
似た径のゴムパッキンを使用してくださいまし。

>業者に依頼ですね。高くつくと思いますよ

自分で考えて対処することが懐古趣味には必要なんでっせ。

374: でしべる :2014/11/24(月) 11:32:06 HOST:115-179-150-216.east.fdn.vectant.ne.jp
心強いレス、かたじけのうございまする^^
アイドラーの径が回転数に関係ないということに気付かされました^^;

375: 前期 :2014/11/24(月) 12:11:29 HOST:h115-165-107-096.catv02.itscom.jp
>>373
>径の大きさは回転速度とは関係ない・・・・・・

アララ、気前よく企業秘密を公開しちゃった(笑)。

376: RW-2 :2014/11/24(月) 12:44:08 HOST:39.236.241.49.ap.yournet.ne.jp
またア○ギな業者様から怒られますね〜 (略)

377: 前期 :2014/11/24(月) 15:06:36 HOST:h115-165-107-096.catv02.itscom.jp
↑ 怒られるだけならイイがそのうち運河に・・・・(略)。

378: SAT-IN :2014/11/24(月) 15:16:56 HOST:s1299069.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp
ゴム類はハンズで大概のモノは揃ったのですが、今は扱い品目が減りました。
物色するならホームセンターのほうが良いかもですね。

379: 前期 :2014/11/24(月) 18:42:34 HOST:h115-165-107-096.catv02.itscom.jp
ま、どう工夫したところでモーターの振動はもろに伝わるでしょう!
EMTがイイのはモーターの工作精度がグンバツだからじゃないでせうか?

380: でしべる :2014/11/25(火) 01:14:40 HOST:115-179-150-216.east.fdn.vectant.ne.jp
EMT927は素晴らしい品質なのでしょう^^
凄い音がするそうです、聴いてみたいです。

381: V−LZ :2014/11/30(日) 18:20:26 HOST:120-51-93-137.nagano.fdn.vectant.ne.jp
ガラード301のアイドラーは普通に買えましたし
TEAC TN202マグネフロートのゴムベルトも買えました。
ビンテージも扱っている販売店は結構あるようですよ。

508: RW-2 :2019/01/14(月) 12:08:04 HOST:127.236.241.49.ap.yournet.ne.jp
>アナログLPは場所をとるので捨てる

CDが発売された当初はそうでしたよね。ところが高々直径12cmの盤を良い音で
聴くためのCDPときたらデカい。重い。2段重ねまで。バカバカしい。何の為に
小型化したのか。カーオーディオ用で宜し。で、5万円のCDPと100万円のCDPを
聴き比べると差はわずか。マニアや評論家は全然違うと言うんでしょうけどね。

509: 前期 :2019/01/14(月) 17:23:46 HOST:h220-215-170-060.catv02.itscom.jp
>マニアや評論家は全然違うと言う

ご記憶かもしれませんが昔ステサンでタンテのブラインドテストをやった
ことがあります。テスターの中に特別ゲストのマエストロ渡辺がいて他の
テスターと違ってEMTが断然よいと評価してました。
主催者がマエストロにその理由を聞くと「ピッチが安定している」と答えた
そうです。大方の技術者はそれについて懐疑的でつが・・・・

510: 薬漬け :2019/01/14(月) 17:38:37 HOST:zaq7d04c00f.zaq.ne.jp
指揮者の耳は通常の聴覚を超えてますからね(そうでないと勤まらない)。
意味のある指摘だと思います。
マニアや評論家は「リムドライブなのにまさか」とかいう先入観が邪魔するのではないかと。

511: 前期 :2019/01/14(月) 20:17:59 HOST:h220-215-170-060.catv02.itscom.jp
>>510
薬漬けさん、今晩は。

仰るとおりですね。指揮者に限らず音楽家の耳というのは測定器も真っ青
みたいですね。何かひとつの局面、例えば歪率とかスペアナとかに限定す
れば機械のほうが正確かもしれませんが演奏家の耳というのはそれらが
総合的かつ有機的に組み合わさって動特性の分析ができるということでせう。

512: RW-2 :2019/01/14(月) 21:20:59 HOST:127.236.241.49.ap.yournet.ne.jp
>マエストロ渡辺がいて他のテスターと違ってEMTが断然よいと評価

知人のオーディオ屋さんでEMT930stは何度も操作したことがありますが、あの価格で
あのモーターゴロはいただけない。そこは許してもワウフラッターが。リムドライブ
なので0.1%前後でしょか。国産のDDモーターなら5万円のフルオート機でさえ0.01%。

マエストロは全体の音で判断したんじゃないでしょか。ブリキ製のボード、アームとか
の鳴きとかも含めたいわゆる良く言う音楽性。イコライザーアンプは非常に良いですね。

513: 薬漬け :2019/01/14(月) 23:04:54 HOST:zaq7d04c00f.zaq.ne.jp
>>512 教授、こんばんは。

930のワウフラッターは0.075%のようですね。あと、ゴロの出る930は基本的に整備不良では
ないかと思うのですが……。自分で使っていて、非常に静寂だと思いますが……。
ちなみにボードは特殊樹脂なので、鳴きの要素は少ないと思います。(927は鋳物製)

渡辺暁雄氏が参加したこの特集、確かステサンでも前期――1970年代中頃前後だったかと
思いますが、当時のDDプレーヤーはどの程度の性能だったか?今と変わらなかったかどうかが
思い出せません。

514: RW-2 :2019/01/15(火) 00:48:10 HOST:127.236.241.49.ap.yournet.ne.jp
>ボードは特殊樹脂

すいません。言葉足らずでした〜。内部ですね。鉄板だらけです。アーム基部のカバーも
カンカン鳴きますでしょ。モターゴロは無音部トレース中にアンプボリューム上げますと
DD機とは比較にならないほどゴ〜〜。アイドラー受けのスピンドル部のフローティングは
ゴムでしょうか。コイルとのハイブリッドかもしれません。レンコは巻きの径を変えた
コイルスプリングになってます。やはりゴロは出ます。聴く分にゃ気になりませんけど。

でもほんとアイドラー機は音が力強い。ガラードやEMTは送りアイドラーなので特にね。
力強さの1番はDD機なハズですが聴感ではアイドラー機。裏というか内部ににゴジャゴジャ
と多数の機械部品がくっついてるのも良い意味で音楽性豊かな要因かもしれませんです。

515: AD :2019/01/15(火) 05:29:16 HOST:210.227.19.67
↑アイドラー駆動は慣性モーメント(閑静モーメントかも?)を最大に利用した方式ですね。
皿回しのアレです、最初の回しはじめの感じがずっと続くような。
DD方式では竹トンボを飛ばすときに両手ではさんでまわす感じかなぁ・・・。
やっぱ、技と力を感じるのは皿回しの方かな?最近どちらもほとんど見ませんけどね。

516: 前期 :2019/01/15(火) 10:42:25 HOST:h220-215-170-060.catv02.itscom.jp
>アイドラー機は音が力強い

よく聞く話でつが当方の駄耳では判別できません。駄耳に救われることも
あると負け惜しみを言っておきまつ。

517: RW-2 :2019/01/15(火) 11:55:53 HOST:127.236.241.49.ap.yournet.ne.jp
プラッターを回す力を考えますとDD式が一番大きな力が必要でアイドラー式と
糸ドライブ式が小さな力で済みます。自転車の車輪を回す場合ハブを回すには
力が必要ですがゴムタイヤ部なら小さな力で済みますでしょ。

アイドラー式と糸ドライブ式の大きな違いは、アイドラー式が絶えずグリップ
されて、トルクが伝わって回っているのに対して、糸ドライブ式は慣性モーメ
ントの止まりにくさを利用して回り続けます。前者は絶えずローギアで運転。
後者はオーバードライブでのクルーズコントロール運転の雰囲気ですね。

ってなことで、リジット的な回転で考えるとプラッター軸を直接廻すDD式が1番、
次がアイドラー式、次がベルト式、最後が糸ドライブ式。この順番が音の力強
さの順番じゃないかと思います。もっともプラッターの重量やモーターの力も
関係しますから一概には言いきれませんけどね。

https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1144577792/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1151.html#c19

[近代史5] ネオコンの世界 中川隆
25. 中川隆[-5931] koaQ7Jey 2021年4月07日 13:56:17 : o2ntGCbK6k : MlcvUlhYVUlPOUU=[43]

2021.04.07
イランに見透かされているバイデン政権の政策(1/2)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202104070000/


 NPT(核兵器不拡散条約)に基づいて作成されたJCPOA(包括的共同作業計画)からの離脱をドナルド・トランプ米大統領が宣言したのは2018年5月8日のことだった。新大統領のジョー・バイデンはこの交渉へ復帰しようとしているが、イラン側はアメリカと話し合う前提条件として「全制裁の解除」を求めている。

 JCPOAが公表されたのは2015年7月。翌年の1月に発効している。その当時のアメリカ大統領はバラク・オバマだった。イランの交渉相手はフランス、イギリス、ドイツ、アメリカ、中国、ロシア、いわゆるP5+1(安全保障理事会の常任理事国プラスドイツ)である。

 JCPOAに参加したオバマ政権だが、中東の和平を望んでいたとは言えない。その頃、政権を好戦的な陣容へかえていたのだ。

 まず2014年8月にDIAのマイケル・フリン局長を解任。オバマ政権のシリア政策はムスリム同胞団とサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)を支援するもので危険だと2012年8月の時点でDIAは警告していた。その警告通り、2014年にはダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、イスラム国とも表記)が登場し、その残虐さをアピールすることになる。

 2015年に入ると、2月に国防長官は戦争に消極的だったチャック・ヘイゲルからアシュトン・カーターへ交代、9月には統合参謀本部議長はジハード傭兵を危険だと考えていたマーチン・デンプシーが退任して好戦的なジョセフ・ダンフォードが新議長に就任した。

 ムスリム同胞団とサラフィ主義者を中心とする戦闘集団による地上での攻撃だけでなく、シリアでもリビアと同じようにアメリカ/NATO軍による空からの攻撃を始めようとしていたのだろう。アメリカ/NATO軍が空から攻撃、地上ではジハード傭兵というコンビネーションだ。

 このプランは2015年9月30日に潰れる。デンプシーが退任した5日後にロシア軍がシリア政府の要請で介入、アル・カイダ系武装集団やダーイッシュを敗走させ、その支配地域を縮小させたことでアメリカ/NATO軍による軍事介入は難しい状況になったのだ。そこでアメリカ、イギリス、フランスなどはクルドと手を組み、自国軍の地上部隊をシリアへ侵入させて軍事基地を建設しはじめた。軍事侵略以外のなにものでもない。

 ロシア軍が介入する2カ月前、オバマ政権が自国軍にシリアを直接攻撃させようとしていた中、JCPOAは発表されたのである。シリア攻撃に集中するため、イランをJCPOAでおとなしくさせておこうということだろう。バイデン政権はシリアでの軍事作戦を活発化させている。

 1980年代からアメリカのネオコン(シオニストの一派)はイラク、シリア、イランを殲滅する計画を立てていた。まずイラクのサダム・フセイン政権を倒して親イスラエル体制を樹立、シリアとイランを分断してそれぞれを潰すというものだ。イスラエルを中心に中東を作り直そうとしているとも言える。

 オバマ政権の動きはイランの国内情勢も影響しているだろう。2013年の6月にイランで行われた大統領選挙で勝ったハサン・ロウハーニはハシェミ・ラフサンジャニの側近だった人物で、西側の巨大資本にとって都合の良い人物だと見られていた。

 2011年春にオバマ政権はリビアとシリアに対する侵略戦争を開始する。手先として使ったのがムスリム同胞団やサラフィ主義者を主力とするジハード傭兵。その年の10月にリビアのムアンマル・アル・カダフィ体制は倒され、戦力はシリアへ集中された。

 ところが、シリアのバシャール・アル・アサド政権を転覆させられない。そこでオバマ政権は2013年に入るとシリア政府軍が化学兵器を使用していると宣伝し始める。(これについては本ブログで繰り返し書いてきたので、今回は割愛する。)

 化学兵器の話が嘘だということは指摘され始めるが、それを圧倒するように西側の政府やメディアはシリア政府軍が使ったと宣伝、NATO軍によるシリア攻撃が決定的であるかのように伝えられはじめる。

 そして9月3日、地中海の中央から東へ向かって2発のミサイルが発射されるが、途中で海へ落下してしまう。このミサイル発射はロシアの早期警戒システムがすぐに探知、明らかにされた。

 その後、イスラエル国防省はアメリカと合同で行ったミサイル発射実験だと発表しているが、事前に警告はなく、この説明に説得力はない。ジャミングなど何らかの手段で落とされたのではないかと推測する人もいる。

 その月の22日、​シリアのアサド体制よりアル・カイダの方がましだ​と駐米イスラエル大使だったマイケル・オーレンはエルサレム・ポスト紙のインタビューで語っている。

 その2カ月後、イランとP5+1はジュネーブ暫定合意に達し、2015年のJCPOAにつながった。その頃、オバマ政権はシリアに対するアメリカ/NATO軍による直接的な攻撃を計画していた可能性が高い。(つづく)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202104070000/

2021.04.07
イランに見透かされているバイデン政権の政策(2/2)
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202104070003/


 イランの最高実力者である​アリー・ハーメネイー​はアメリカの交渉について、カネと力(飴と鞭)を使い、最初に決めた目的を追求し続けるとしている。アメリカは相手から利益を引きだそうとし、それを拒否されると騒ぎ立て、屈服させる。アメリカは約束するだけで約束を守らず、実際には何も相手へ利益を渡さないというわけだ。JCPOAもそうだと分析している。

 リビアもこの手口で破壊された。アメリカと交渉する過程でカダフィ政権は2003年に核兵器や化学兵器の廃棄を決めたが、アメリカは約束を守らず、「制裁」を解除しなかった。そして2010年、オバマ大統領はムスリム同胞団を使った侵略計画(PSD11)を作成、政権転覆に着手したのだ。リビアは侵略され、カダフィ体制は崩壊、カダフィ自身は惨殺された。リビアは現在、破壊、殺戮、略奪が横行、暴力が支配する破綻国家だ。

 ほかのケースでもアメリカは約束を守っていない。ドイツを巡ってソ連と交渉した際、アメリカ政府は東西ドイツ統一の後にNATOを東へ向かって拡大しないと約束していた。例えば、国務長官だったジェームズ・ベイカーはソ連のエドゥアルド・シェワルナゼ外務大臣に対し、統一後もドイツはNATOにとどまるものの、東へNATOを拡大することはないと約束している。ドイツのシュピーゲル誌によると、ロシア駐在アメリカ大使だったジャック・マトロックはアメリカがそのようにロシアへ約束したと語っている。

 しかし、アメリカは約束を守らず、今ではロシアとの国境線に到達している。これを西側の有力メディアはロシアが西側に接近してきていると表現する。

 アクバル・ハシェミ・ラフサンジャニ元イラン大統領の弟、モハマド・ラフサンジャニは2018年8月、ドナルド・トランプ米大統領との交渉は間違いだと発言、ジャバド・ザリフ外相はトランプ大統領は信頼できないとしていた。

 JCPOAからの離脱を宣言する前、トランプは2017年4月にシリアをミサイル攻撃している。地中海に配置されていたアメリカ海軍の2駆逐艦、ポーターとロスから巡航ミサイル(トマホーク)59機をシリアのシャイラット空軍基地に向けて発射したのだ。

 数機では対応されてしまうと考えたのかこれだけのミサイルを発射したのだが、目標に到達したのは23発にすぎなかったとされている。それでもロシア側は防衛体制が不十分と考えたようで、その後、短距離用の防空システム、パーンツィリ-S1の配備を進めた。

 その1年後、4月にアメリカ、イギリス、フランスの3カ国がシリアをミサイル攻撃した。アメリカ軍によると、発射された巡航ミサイルは紅海にいたモンテレイから30機、ラブーンから7機、ペルシャワンにいたヒギンズから23機、地中海にいたジョン・ウァーナーから6機、フランスのロングドークから3機、B-1爆撃機から19機、イギリスのタイフーンやトルネード戦闘機から8機、フランスのラフェルやミラージュから9機で合計105機。

 アメリカ側の説明によると、そのターゲットはバルザー化学兵器研究開発センター(76機)、ヒム・シンシャー化学兵器貯蔵施設(22機)、ヒム・シンシャー化学兵器(7機)だったという。さほど大きくない施設に大量のミサイルを撃ち込んだことになる。

 それに対してロシア国防省は違った説明をしている。攻撃されたのはダマスカス国際空港(4機。全て撃墜)、アル・ドゥマイル軍用空港(12機。全て撃墜)、バリー軍用空港(18機。全て撃墜)、サヤラト軍用空港(12機。全て撃墜)、メゼー軍用空港(9機。うち5機を撃墜)、ホムス軍用空港(16機。うち13機を撃墜)、バザーやジャラマニの地域(30機。うち7機を撃墜)だという。攻撃に使われたミサイルの約7割を撃墜したというわけだ。

 アメリカ/NATO軍がシリアへ軍事的に制圧することは難しいことを2度のミサイル攻撃が証明した。この攻撃に対する迎撃能力を含め、ロシア軍の戦闘能力が高いことを世界は目撃し、アメリカに対する恐怖心は薄くなっていく。欧米の好戦派は計算を間違えた。トランプ大統領がJCPOAからの離脱を宣言したのは2度目のミサイル攻撃から1カ月後のことだ。

 ネオコンが主導するオバマ政権は2014年にウクライナでネオ・ナチを使ったクーデターを実行、香港では反中国運動を展開した。ロシアと中国、そしてEUを揺さぶるつもりだったのだろう。

 ところが、それを切っ掛けにして中国とロシアは接近、両国は2015年に一帯一路(BRI/帯路構想)とユーラシア経済連合(アルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギスタン、ロシア)を連結させると宣言した。中国とロシアは戦略的同盟国だ。さらにイランが中国やロシアと手を握り、インドやパキスタンも仲間に入ろうとしている。

 バイデン政権はアメリカを「唯一の超大国」だと考え、どのような相手でも脅せば屈すると考えているようだが、そうした時代はすでに去った。この状況で勝負に出た欧米の私的権力は厳しい戦いを強いられることになるだろう。

 他国にアメリカが何をしでかすかわからない国だと思わせれば、自分たちが望む方向へ世界を導けるとリチャード・ニクソンは考えた。イスラエルのモシェ・ダヤン将軍は、狂犬のように思わせなければならないと語った。バイデン政権は究極的な「瀬戸際作戦」を仕掛けてくるかもしれない。(了)

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202104070003/
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/494.html#c25

[番外地9] 現代日本人の縄文遺伝子 YHg-D1a2a1(旧D1b1)は日本の縄文人には殆ど見つからないので、縄文人(YHg- D1a2a2)とは似ているけど… 中川隆
1. 中川隆[-5930] koaQ7Jey 2021年4月07日 17:03:33 : o2ntGCbK6k : MlcvUlhYVUlPOUU=[45]
天皇家の中国鏡を神体とする太陽信仰と天孫降臨
最新の核DNA解析で日本人には縄文人の遺伝子が入っていない事がわかった
従来 弥生人と言われていた民族も弥生前期は長江系 chousen 人、後期は 漢民族系 c house n 人で、完全に別民族です。
天皇一族は弥生時代後期に北九州に植民市を作り c house n との交易に従事し、漢文を書き、高価な中国製の鏡を大量に持って居たので、勿論 漢民族系 c house n 人です。

書紀で「天」は chousen 半島を指す。最新の核DNA解析で日本人には縄文人の遺伝子が入っていない事がわかった:
現代日本人の縄文遺伝子 YHg-D1a2a1(旧D1b1)は日本の縄文人には殆ど見つからないので、縄文人(YHg- D1a2a2)とは似ているけど少し違う民族なんですね:

 現代日本の「(本州・四国・九州を中心とする)本土」集団は、漢人系統(84.3%)と「縄文人」系統(15.7%)の混合、もしくは朝鮮人系統(87.6%)と縄文人系統(12.4%)の混合としてモデル化され、両者を統計的に区別できません。この分析が示唆するのは、日本の「本土」系統が直接的に漢人もしくは朝鮮人によりもたらされた、ということではなく、まだ古代DNAデータの得られていない、漢人と朝鮮人の系統に大きな割合を残した集団と関連した祖先的集団からもたらされた、ということです。

7人の「縄文人」は、紀元前1500〜紀元前1000年頃となる北海道の礼文島の船泊遺跡の1人と、紀元前3500〜紀元前2000年頃となる千葉市の六通貝塚の6人です。船泊遺跡の方は、高品質なゲノム配列が得られている女性個体ではなく、男性個体が分析対象となっており、この男性個体はmtHg-N9b1で、YHgは以前D1a2a2b(旧D1b2b)と報告されていましたが(関連記事)、今回はDとのみ報告されています。六通貝塚の6人のmtHgはいずれもN9bで、さらに詳細に分類されている3人のうち2人がN9b1、1人がN9b2aです。六通貝塚の6人のうち3人が男性で、YHgはD1a2a1c1(旧D1b1c1)です。

現代日本人のYHg-Dのうち多数派はYHg-D1a2a1(旧D1b1)ですが、これまで「縄文人」で詳細に確認されていたのは現代日本人では少数派のYHg- D1a2a2(旧D1b2)のみでした。

本論文はまだ査読前ですが、これは「縄文人」としては初めて確認されたYHg-D1a2a1の事例になると思います。これまで、「縄文人」ではYHg-D1a2a1が確認されておらず、YHg- D1a2a2のみだったので、YHg-D1a2a1が弥生時代以降に日本列島に到来した可能性も想定していたのですが(関連記事)、これでYHg-D1a2aが「縄文人」由来である可能性はやはり高い、と言えそうです。
https://sicambre.at.webry.info/202004/article_41.html  

漢民族の天皇一族が日本を乗っ取った手口

天皇一族は c house n を追われて日本に移民して以降

中国華北 → kan国ソウル
→ 福岡県伊都国 → 日向、大和 、丹後 → 北九州、瀬戸内、畿内
→ 沖縄、北海道・東北北半分を除く日本全土

の順に支配地域を広げて行った様です。

ヤマトの天 高天原(=chousen半島)
半島出身のスメラ尊の和風諡号にはかならず「天」がつく。

▲△▽▼

天皇のルーツが渡来系である可能性は昔から指摘されています。

これは近代国家の枠組みから外れるために、社会一般にも研究者間でもある種のタブー、
として扱われていた事は、昭和の時代から存在していました。
例としては、天皇家の埋葬が土葬で、chousen 式の埋葬法で古墳と似て山のような
盛り土である事は知られています。
古い時代の古墳が調査禁止となっているのは、そこから物的証拠が出てくるからです。

民俗学的考古学的に調査を行った話としては、天皇のルーツはchousen 半島の38°線付近の

小さな集落に、風習がとても似た村があると指摘されていて、それらは紛争地帯である
ために容易に近づく事は出来ないだろう、同行した当時KCIA局員の話としては、
そうした天皇の由来について何らかの事情を知っていたらしく、意見を聞かれ
「知らない方が良いこともあるのだ」と答えたという研究者の話が伝わっています。

この話はあるメディアに流れました。

▲△▽▼

現時点でわかっている事を纏めると

・chousen で長江の稲作民と縄文人に似た民族が混血して現代日本人と全く同じ遺伝子の日本語を話す無土器文化人になる

・chousen の無土器文化人(弥生人)が北九州に移民して水田農耕を始める

・ソウルに居た漢民族の天皇一族が北九州に移民、植民都市の伊都国を作り、日本人奴隷(生口)を青銅器・鉄と交換する奴隷貿易で稼いでいた。後漢の光武帝が贈った金印(漢委奴国王印)の「委奴」は「いと」と読む。

・神武東征・倭国大乱 → 天皇一族が日向・大和・丹後に天孫降臨、縄文勢力をジェノサイド、若い縄文女性は殺さないで性奴隷にした。

・ヤマトタケルの東征 → 関東の縄文勢力をジェノサイド、若い縄文女性は殺さないで性奴隷にした。

・坂上田村麻呂の蝦夷征伐 → 東北の縄文勢力をジェノサイド、若い縄文女性は殺さないで性奴隷にした。

・10世紀に沖縄へ日本人大量入植 → 沖縄の縄文勢力をジェノサイド、若い縄文女性は殺さないで性奴隷にした。

・10世紀に西表島・石垣島へ日本人大量入植 → 西表島・石垣島に先住していた台湾先住民をジェノサイド

信仰対象によってどの民族か簡単に判別できます:

縄文人
蛇信仰、巨木・磐座に神が降りる、死んだら円錐形の山からあの世に上がる

長江人
鳥信仰、集落の入り口に鳥居を設ける

c house n からの漢民族系渡来人
中国鏡を神体とする太陽信仰

▲△▽▼

天皇家は漢民族で百済語を話していた、
弥生人(chousenの無土器文化人)は日本語を話していた、
縄文人はアイヌ語を話していた。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/234.html#c1

[番外地9] 天皇家の中国鏡を神体とする太陽信仰と天孫降臨
天皇家の中国鏡を神体とする太陽信仰と天孫降臨
最新の核DNA解析で日本人には縄文人の遺伝子が入っていない事がわかった
従来 弥生人と言われていた民族も弥生前期は長江系 chousen 人、後期は 漢民族系 c house n 人で、完全に別民族です。
天皇一族は弥生時代後期に北九州に植民市を作り c house n との交易に従事し、漢文を書き、高価な中国製の鏡を大量に持って居たので、勿論 漢民族系 c house n 人です。

書紀で「天」は chousen 半島を指す。最新の核DNA解析で日本人には縄文人の遺伝子が入っていない事がわかった:
現代日本人の縄文遺伝子 YHg-D1a2a1(旧D1b1)は日本の縄文人には殆ど見つからないので、縄文人(YHg- D1a2a2)とは似ているけど少し違う民族なんですね:

 現代日本の「(本州・四国・九州を中心とする)本土」集団は、漢人系統(84.3%)と「縄文人」系統(15.7%)の混合、もしくは朝鮮人系統(87.6%)と縄文人系統(12.4%)の混合としてモデル化され、両者を統計的に区別できません。この分析が示唆するのは、日本の「本土」系統が直接的に漢人もしくは朝鮮人によりもたらされた、ということではなく、まだ古代DNAデータの得られていない、漢人と朝鮮人の系統に大きな割合を残した集団と関連した祖先的集団からもたらされた、ということです。

7人の「縄文人」は、紀元前1500〜紀元前1000年頃となる北海道の礼文島の船泊遺跡の1人と、紀元前3500〜紀元前2000年頃となる千葉市の六通貝塚の6人です。船泊遺跡の方は、高品質なゲノム配列が得られている女性個体ではなく、男性個体が分析対象となっており、この男性個体はmtHg-N9b1で、YHgは以前D1a2a2b(旧D1b2b)と報告されていましたが(関連記事)、今回はDとのみ報告されています。六通貝塚の6人のmtHgはいずれもN9bで、さらに詳細に分類されている3人のうち2人がN9b1、1人がN9b2aです。六通貝塚の6人のうち3人が男性で、YHgはD1a2a1c1(旧D1b1c1)です。

現代日本人のYHg-Dのうち多数派はYHg-D1a2a1(旧D1b1)ですが、これまで「縄文人」で詳細に確認されていたのは現代日本人では少数派のYHg- D1a2a2(旧D1b2)のみでした。

本論文はまだ査読前ですが、これは「縄文人」としては初めて確認されたYHg-D1a2a1の事例になると思います。これまで、「縄文人」ではYHg-D1a2a1が確認されておらず、YHg- D1a2a2のみだったので、YHg-D1a2a1が弥生時代以降に日本列島に到来した可能性も想定していたのですが(関連記事)、これでYHg-D1a2aが「縄文人」由来である可能性はやはり高い、と言えそうです。
https://sicambre.at.webry.info/202004/article_41.html  

漢民族の天皇一族が日本を乗っ取った手口

天皇一族は c house n を追われて日本に移民して以降

中国華北 → kan国ソウル
→ 福岡県伊都国 → 日向、大和 、丹後 → 北九州、瀬戸内、畿内
→ 沖縄、北海道・東北北半分を除く日本全土

の順に支配地域を広げて行った様です。

ヤマトの天 高天原(=chousen半島)
半島出身のスメラ尊の和風諡号にはかならず「天」がつく。

▲△▽▼

天皇のルーツが渡来系である可能性は昔から指摘されています。

これは近代国家の枠組みから外れるために、社会一般にも研究者間でもある種のタブー、
として扱われていた事は、昭和の時代から存在していました。
例としては、天皇家の埋葬が土葬で、chousen 式の埋葬法で古墳と似て山のような
盛り土である事は知られています。
古い時代の古墳が調査禁止となっているのは、そこから物的証拠が出てくるからです。

民俗学的考古学的に調査を行った話としては、天皇のルーツはchousen 半島の38°線付近の

小さな集落に、風習がとても似た村があると指摘されていて、それらは紛争地帯である
ために容易に近づく事は出来ないだろう、同行した当時KCIA局員の話としては、
そうした天皇の由来について何らかの事情を知っていたらしく、意見を聞かれ
「知らない方が良いこともあるのだ」と答えたという研究者の話が伝わっています。

この話はあるメディアに流れました。

▲△▽▼

現時点でわかっている事を纏めると

・chousen で長江の稲作民と縄文人に似た民族が混血して現代日本人と全く同じ遺伝子の日本語を話す無土器文化人になる

・chousen の無土器文化人(弥生人)が北九州に移民して水田農耕を始める

・ソウルに居た漢民族の天皇一族が北九州に移民、植民都市の伊都国を作り、日本人奴隷(生口)を青銅器・鉄と交換する奴隷貿易で稼いでいた。後漢の光武帝が贈った金印(漢委奴国王印)の「委奴」は「いと」と読む。

・神武東征・倭国大乱 → 天皇一族が日向・大和・丹後に天孫降臨、縄文勢力をジェノサイド、若い縄文女性は殺さないで性奴隷にした。

・ヤマトタケルの東征 → 関東の縄文勢力をジェノサイド、若い縄文女性は殺さないで性奴隷にした。

・坂上田村麻呂の蝦夷征伐 → 東北の縄文勢力をジェノサイド、若い縄文女性は殺さないで性奴隷にした。

・10世紀に沖縄へ日本人大量入植 → 沖縄の縄文勢力をジェノサイド、若い縄文女性は殺さないで性奴隷にした。

・10世紀に西表島・石垣島へ日本人大量入植 → 西表島・石垣島に先住していた台湾先住民をジェノサイド

信仰対象によってどの民族か簡単に判別できます:

縄文人
蛇信仰、巨木・磐座に神が降りる、死んだら円錐形の山からあの世に上がる

長江人
鳥信仰、集落の入り口に鳥居を設ける

c house n からの漢民族系渡来人
中国鏡を神体とする太陽信仰

▲△▽▼

天皇家は漢民族で百済語を話していた、
弥生人(chousenの無土器文化人)は日本語を話していた、
縄文人はアイヌ語を話していた。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/287.html

[番外地9] 靖国神社はCIAが守った
靖国神社はCIAが守った
昭和天皇と吉田茂が CIA工作員リストに載っていたのは有名な話です:
日本最大の売国スパイ=暗号名「ヨハンセン」=吉田茂
太平洋戦争の前夜に日本の対米英戦争を決定した1941.9.6の「帝国国策遂行要領」に関する所謂「御前会議」の内容を細大漏らさず、敵米国の駐日大使に通報していた、日本最大の売国スパイ=暗号名「ヨハンセン」とは吉田茂。

元自民党総裁選=麻生太郎の祖父。
また吉田茂元首相の再軍備問題のブレーンだった辰巳栄一元陸軍中将(1895〜1988年)も、米中央情報局(CIA)に「POLESTAR―5」のコードネーム(暗号名)で呼ばれていた。

詳細は
鬼塚英昭 戦争はすべて八百長 『日本の真相』
https://www.youtube.com/watch?v=eUIhcvcSmrA

▲△▽▼

 長崎に建つカトリックの浦上天主堂(無現在の聖母司教座聖堂)の上空で原子爆弾(プルトニウム239)が炸裂したのは1945年8月9日のことだった。広島へ原子爆弾(ウラニウム235)が投下されてから3日後の出来事である。長崎では6万から8万人が死亡したと言われているが、その中には天主堂にいた西田三郎、玉屋房吉というふたりの神父と十数人の信徒も含まれている。

 第2次世界大戦後、天主堂を再建しようという動きが起こるが、その一方、破壊された天主堂を原爆の恐ろしさを伝える歴史的資源にするべきだとする意見も強くあり、長崎市議会は1958年2月の臨時議会で天主堂の保存を求める決議を全会一致で可決した。

 しかし、その決議を無視する形で長崎市長だった田川務と長崎司教の山口愛次郎は取り壊しを決定、3月から解体工事が開始され、鉄筋コンクリート製の新しい天主堂が作られている。田川はアメリカを訪問した後に意見を変え、天主堂の解体に向かったのだ。

 田川がアメリカを訪れた目的は、セントポール市と姉妹都市の提携をするため。この提携を持ちかけたのはアメリカ側で、渡航費用はアメリカ側が負担していたという。そして田川はアメリカで意見を変えた。

 言うまでもなく、日本で最初にキリスト教の布教をしたのはイエズス会。16世紀のことだ。備前で龍造寺隆信と戦っていた有馬晴信はそのイエズス会に支援を要請、イエズス会は有馬と島津の連合軍へ大砲も提供したという。その結果、龍造寺を打ち破ることに成功した有馬晴信は浦上をイエズス会に寄進、有馬自身はキリシタン大名と呼ばれるようになる。

 その後、豊臣秀吉はバテレン追放令を出し、徳川体制もキリスト教を禁じる。浦上でも信徒は迫害されたが、徳川時代を生き抜き、キリスト教禁制の高札は1873年に撤去された。

 イエズス会が運営している教会が東京の四谷にある。東京大司教区にある麹町教会(イグナチオ教会)だ。戦争で破壊されたこの教会を再建する上で重要な役割を果たしたとされている人物がイエズス会に所属、上智学院長だったブルーノ・ビッテル。

 この聖職者はニューヨークのフランシス・スペルマン枢機卿の高弟だとされているが、スペルマンはCIAと教皇庁を結ぶ人物だった。その当時、CIAの最も重要な協力者はローマ教皇パウロ6世(ジョバンニ・モンティニ)だが、それに準ずる重要度の人物だ。

 そのビッテルは闇ドル事件にからんで逮捕されたことがある。霊友会の小谷喜美会長に対し、法律に違反して5000ドルを仲介した容疑だが、すぐにふたりのアメリカ人が警視庁を訪れ、重要書類を持ち去ってしまう。闇ドルに関する捜査も打ち切りになった。闇ドルの背後には秘密資金が存在、秘密裏に犬養健法相が指揮権を発動したと言われている。

 ビッテルは靖国神社の存続でも大きな役割を演じたと自身で語っている。朝日ソノラマが1973年に出した『マッカーサーの涙/ブルーノ・ビッテル神父にきく』によると、GHQ/SCAP(連合国軍最高司令官総司令部)では、多数派の将校が靖国神社の焼却を主張していたが、それをビッターの働きかけで阻止したというのだ。(朝日ソノラマ編集部『マッカーサーの涙』朝日ソノラマ、1973年)

 当時、中国のような日本に占領されていた地域の人びと、そしてイギリス、オーストラリア、ソ連のような国々は天皇の戦争責任を問おうとしていた。天皇制官僚システムの象徴である靖国神社を焼き払おうという将校がアメリカ軍の中にも少なくなかったということだろう。ビッテルの主張が事実なら、靖国神社をCIAが守ったと考えられる。
 
明治維新以降、第2次世界大戦の前も最中も後も日本はアメリカやイギリスの金融資本に支配されてきた。それが天皇制官僚システム。その象徴的な人物がJPモルガンと関係の深いジョセフ・グルーだということも指摘してきた。原爆で破壊された天主堂が解体撤去された背景にはそうした歴史が反映されている。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202008090000/
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/288.html

[番外地9] LINE問題とスパイアプリの裏側…ジェームズ斉藤が解説!2021.03.27 中川隆
2. 中川隆[-5929] koaQ7Jey 2021年4月07日 17:50:22 : o2ntGCbK6k : MlcvUlhYVUlPOUU=[46]
日本政府と天皇は中国の味方だよ _ ドル基軸通貨支配はもうすぐ終わると考えているんだ:
LINE問題とスパイアプリの裏側…ジェームズ斉藤が解説!2021.03.27
https://tocana.jp/2021/03/post_203874_entry.html
ジェームズ いま日本ではLINE問題が炎上してますね。
──してます。でも、凄く違和感あるんですよね。なぜ、いまなの?っていう。LINEが韓国製のスパイアプリだってことは昔からわかってた話じゃないですか。

ジェームズ そうですね。LINEの創業者は李海珍氏で韓国情報院関係者というのは有名ですからね。確か2013年頃だったと思いますが、わざわざ韓国側が都内での日韓協議中対面で「LINEは我々が開発したアプリだ」とあっさり認めたことがありました。日本側はその情報をマスコミにリークしましたが、読売や朝日等の主要メディアは一切報道せず、週刊誌やスポーツ新聞での記事化に留まりました。後には今回問題となった中国への情報漏洩も2014年の時点で報道されています。だから、LINE側も認めているんですよね、スパイ・アプリだということは。それなのにロクに報道しないというのは、やはり日本の主要メディアは朝鮮系に支配されている証拠です。

──日本政府も日本政府ですよ。スパイ・アプリだってわかっていながら積極的に使用してますよ。今回問題になってる総務省なんてマイナンバーカードにも入れたいって言ってましたからね、マイナンバーカードの記者会見で。

ジェームズ 彼らはわかっていて日本国民の情報を他国に流そうとしているんです。そもそもLINEのサーバーはヨーロッパにあって、いま問題になっている中国だけでなく、欧米のどの国でも覗くことが可能になっています。それを20年近くやってきている売国政府が日本政府ですね。
日本のトップの多くは朝鮮系ですからね。最近、私はこの話をよくしていますが、なかなか皆さん、信じてくれないので、ひとつ面白い情報を出しましょう。これは2006年の中央日報の記事です。見てください。

──えっ、『安倍日本首相の父親「私は朝鮮人だ」』!? なんですか、これ?

ジェームズ 週刊朝日の記事を引用した記事ですけど、これは正しいんですよ。安倍さんのお父さんは本当にこう言ってたと私も聞いています。

ただし、記事に書いていないのが両班出身、つまり朝鮮の王族出身ということです。彼らはその出自に誇りを持っていますから、日本ではなく、韓国寄りの考え方をするんです。

──LINE問題の大元にはそれがあるんですね。

ジェームズ 韓国の情報院は自民党の朝鮮系、官僚の朝鮮系、在日系のテレビ局や電通、朝鮮系ヤクザ等を使い完全に日本社会に浸透しています。そもそも安倍政権時代に日本の国家安全保障会議のトップであった谷内氏、副官の兼原氏が朝鮮系ですから。彼らはLINE問題を指摘できたんですけど、あえてやらなかったんです。その理由は、谷内氏などが韓国系パチンコ団体とズブズブの関係があった等ありますが、一番は、当時のオバマ政権が中東、ロシアをターゲットにし、中国とはバイデンが組む状況だったためです。それで「LINEはスパイ・アプリ」という事実は、陰謀論として揉み消されました。

──それがなぜ、今また問題になったんですか?

ジェームズ それはアメリカ側からのリークがあったからです。アメリカの軍産複合体が中国のテクノロジー覇権を阻止しようとしているんです。

ジェームズ しかも、面白いのはその急先鋒が朝日新聞だということです。

実は朝日には親米派エージェントのグループが形成されています。すでにCIAエージェントと暴露された船橋洋一氏を筆頭に、M氏、K氏、S氏といった親米派がワシントンに送り込まれ、エージェントグループを形成しています。今回、朝日の記事はM氏が書いていますが、彼は米国の軍産複合体に近い人間です。私自身、彼ら全員と面識があり、彼らの米国人脈はワシントン現地でこの目で確認しています。彼らは私と同業者に当たりますが、当然ながら諜報員のスキルは持っておらず、同じ朝日でも工作活動までやったソ連のスパイの尾崎秀実とはタイプが違います。結局、彼らはエージェントなのでネタをもらい嬉しそうにスクープするだけです。

──朝日には親露親中だけでなく、親米もいるんですね。

ジェームズ います。米国は賢いので、反日朝日にたまに正論を言わせるという巧妙な工作をしています。そもそもCIAは「モッキングバード作戦」という、お抱えのジャーナリストにネタを提供して世論工作をするという諜報プログラムを冷戦初期より運営しており、現在も続いています。特に、米国での中露関連の諜報ネタのスクープはほとんどがモッキングバード作戦の一環です。また、親中朝日の記者ならば、中国国内では米国人には出来ない日本人の特徴を活かしたかなり際どい諜報活動ができます。船橋氏は以前北京でハニートラップにかかっているので、私の関係者の間では米国と中共を二股にかけた「二重スパイ」と言われているほどです(笑)。また、M氏は中国国内で諜報活動をやりすぎて一度拘束されています。

 ちなみに、これがCIAの協力者リストです。

http://cryptome.org/cia-2619.htm

船橋洋一の名前がありますし、ジャパンハンドラーのGerald Curtis教授もリストに載っています。Michael Flynnも載っていますね(笑)。

──本当ですね。Fの欄に「Funabashi, Yoichi Ashai Shimbun, Washington, DC」と書いてある!あと、ジェラルド・カーティスのwikiを見ると、「中央情報局(CIA)関係者のファイルによって情報源とされたことがあるが、アメリカの省庁やメディアが行う一般的な情報収集活動の域を出ず、特殊な協力者として活動している記録が公開されたことはない」となっています。

ジェームズ いえ、事実上公開されてますね。はっきり言ってジャパンハンドラーと言われる人はほぼ全てCIAです。彼らも「日本学」という超マイナーな学問でしか食っていけない者なので、売名行為が生き残り戦略となります。彼らは特に諜報訓練を受けていませんし、根っからの学者ばかりなのでそもそも諜報の才能がありません。しかし、日本政府が喜んでジャパンハンドラーに毎年数十億円を貢ぎ、将来の総理候補を「留学」の名目で送り込んでくるものですから、CIAから重宝されています。そもそもCIAは米国国内での工作活動は禁止されていますから、ジャパンハンドラーを使って人脈紹介を行います。ジャパンハンドラーも日本政府からの貢ぎ金を毎年確保するためには箔をつけないといけないので、こういった人脈紹介等のサポートは非常にありがたいものなのです。したがって、ジャパンハンドラーはうまくCIA側に誘導されて「委託諜報活動」をすることになります。ここが「公開されていない」という所以です。

──日本のマスコミはそんな連中を知日派とか親日家とか言って崇めるんですよ。

ジェームズ それは日本の為政者にとって都合がいいからです。ジャパンハンドラーたちに意見を言わせることで外圧を作り、為政者の望む政策を通します。そのために、日本政府はジャパンハンドラーたちに毎年官邸機密費や外務省広報予算から数十億円を支払っているのは前述した通りです。日本側が資金を提供する対日工作など世界でも珍しい現象ですが(笑)。
__________

明治天皇も昭和天皇も天皇家ではなく李氏朝鮮の王族や両班階級の血筋だった
鬼塚英昭 戦争はすべて八百長 『日本の真相』 - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=eUIhcvcSmrA

【田布施システム】朝鮮系に乗っ取られた日本の裏歴史! 歴代首相を生み出す謎の村「田布施」を専門家が徹底解説!

https://tocana.jp/2019/12/post_130392_entry.html

菅義偉の黒い正体 ― スパイ、田布施システム、MI6、小渕恵三との繋がり
https://tocana.jp/2020/09/post_171763_entry.html

菅政権が「歴代最低」な理由 ― 中国版TPP「RCEP」に即署名、尖閣だけでなく全土を奪われる…グローバリストに魂を売った男
https://tocana.jp/2020/11/post_186999_entry.html
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/250.html#c2

[番外地9] 菅義偉率いる売国政権日本の空港の検疫体制がヤバい! 全データ抜き取り、追跡アプリ強制、検疫係員はすべて中国人 中川隆
1. 中川隆[-5928] koaQ7Jey 2021年4月07日 17:51:21 : o2ntGCbK6k : MlcvUlhYVUlPOUU=[47]
日本政府と天皇は中国の味方だよ _ ドル基軸通貨支配はもうすぐ終わると考えているんだ:
菅義偉率いる売国政権日本の空港の検疫体制がヤバい! 全データ抜き取り、追跡アプリ強制、検疫係員はすべて中国人
2021.04.06
https://tocana.jp/2021/04/post_204738_entry.html

ジェームズ 先日やっと日本に戻りました。しかし、日本の空港の検疫はひどいですね。コロナの検疫ポイントが9カ所もあって入国するのに2時間半もかかりました。

──一体なにをやってるんですか? 検温とかだけじゃないんですよね?

ジェームズ 検温はなく、唾液の採取つまりDNAの採取です。その上で、やたらと情報入力が多くて、アプリのインストール確認に最も時間をかけてました。

──インストールは強制なんですね。

ジェームズ 強制です。応じない場合は50万円の罰金か6カ月の拘留だそうです。しかも、位置情報をOnにしているか必ずチェックするんです。外務省のホームページには「一日一回位置情報を送信」としか記載されていませんが、これは実質24時間の監視体制です。

──空港から出たあと切ったらダメなんですよね?

ジェームズ もちろんです。すぐに提携しているセコムがやってきます。また、メールアドレスと本人認証もありました。つまりフェイクなメールアドレスを用意すると入国できないようになっています。ですから、今回の新入国規制によって、本人と位置情報、本人と電話番号、本人とスマホ端末、本人と住所、本人とメールアドレス、本人とDNA情報などの大量の個人情報が菅政権に抜き取られています。心配なのはアプリにバックドアが搭載されていると永遠にデータが抜き取られることです。つまりDNAレベルの個人情報が政府のものになり、バックドアで日々の行動が完全に監視されるということです。

──なんか中国のような監視体制ですね。

ジェームズ そうです。問題はまさにそこで、実は今回一番恐ろしかったのはアプリ関係をチェックする係員がすべて中国人だった点です。

──えーっ! 日本の空港ですよね!? なんでそこに中国人がいるんですか?

ジェームズ たぶん、日本国籍を持つ中国人なんでしょう。しかし、仮に日本国籍を有する中国人だったとしても、絶対にやってはいけないことです。なぜなら、中共は現地にエージェントを送る場合、居住させて国籍を取得させたあとスリーパーとして使うからです。そもそも中共は諜報活動に人海戦術を行うので、「質より量」で勝負をかけてきます。彼らは「愛国教育」という名目で海外渡航前に必ずスパイ教育を受けます。むしろ受けなければ出国できません。つまり、海外にいる中国人は観光客を含めて全員スパイとして認識した方が賢明です。ただし、これは警備関係者にとっては常識で日本でもわかっているはずです。それをあえて中国人スタッフに任せるというのは菅政権が中国寄りだという証拠です。


成田空港内の検疫所。撮影厳禁下で撮った写真。場所は総合受付なので、スタッフは日本人であったが、普通にアプリ担当の中国人の補佐をしていた。

──LINE問題で8700万人の日本人のデータが中国に行っていたのに、未だにLINEは野放しですからね。

ジェームズ 部外者である私から見れば、売国政権にしか見えません。実際、今回の入国に際しても中国人スタッフが入国者のデータを管理していたのをこの目で確認しています。しかも写真撮影厳禁とされていましたから、日本政府側の隠蔽する意図は明らかでした。私は隠し撮りしましたが(笑)。写真だと日本人と中国人の区別がつきにくいので、動画も撮ろうと思ったのですが、さすがに無理でしたね。ここまで厳格な警備体制下で入国手続きを行うのは異常です。日本国をあげて、中国によるデータ抜き取りに加担しているとしか思えません。


──不思議なのは「なぜ日本政府がそんなことをするのか?」なんです。

ジェームズ 決まっています。中国利権トップの二階氏の差し金でしょう。つまり、この件は中国観光利権とセットになっているんです。なお、私が乗ってきた便は米国軍人及び軍属関係者ばかりで、横に並んでいた軍人などはこれから横田基地直行だと言っていました。しかし、中国人スタッフはそんな彼らの端末にもアプリを入れてチェックしていました。これによって在日米軍所属の軍人リストを作ることが可能になりました。

──それって同盟国を売ってることになりませんか?

ジェームズ 当然なります。そもそも在日米軍基地は日本の主権が及ばない治外法権地帯で、米軍軍人に検疫を強制することは米軍に対する不信と見なされます。そんな彼らに検疫を強制するのはやはりデータを中共に送るためとしか考えられません。

 実をいうと、日本は米軍軍人に対する情報活動が世界的に過激な場所なんです。特に東京と沖縄ではやりたい放題です。JFK暗殺容疑者のオズワルドも東京でKGBにリクルートされました。ですから今回の新入国規制により、米軍軍人関連の情報も狙われています。

 私が特に心配するのは米国諜報機関関係者の身の安全です。CIAなどの米国諜報機関は日本国内外の活動を問わず、「スパイ天国」の日本に大量に要員を送り込みますが、その際、「在日米軍基地配属」という身分で来るのがほとんどです。日本で堂々と活動しても日本の法律の対象にならず、やりたい放題できるためです。実際、CIA東京支部は世界最大規模を誇っています。しかし、彼らのデータが中共に筒抜けだと、話が違ってくるでしょう。さすが中共に魂を売った政権です。

──まあ、日本人の側からすればCIAだからスパイOKとも言えませんけどね(苦笑)。ただ、今の話を聞いてると、日本の空港はすでに中国のものになりつつあるといえそうですね。


ジェームズ はい。中国の浸透はかなり進んでいます。空港は個人情報の宝庫で、諜報戦の主戦場です。成田空港をはじめとする日本の全ての空港の情報ネットワークは中共に筒抜けと考えた方がいいです。一刻も早くそのことに日本人は気づかないとマズいです。

──空港のあちこちにある端末用の電源に携帯なんか差すとすべてデータを抜かれるってよく聞きますけど、本当なんですね。ともかく、コロナにかこつけた情報収集がどこでもひどいですよね。

ジェームズ その通りです。ただし、日本は少し異常です。米国も確かにコロナで騒いでいますが、なんだかんだ言ってかなり自由が約束されています。ロサンゼルスなど民主党拠点の地域でさえ、ここまでクソ真面目に検疫なんかやっていません。私が確認しているところでは日本レベルの検疫が実施されているのは、米国内ではおそらくハワイくらいでしょう。ハワイも中共の影響が強いところです。


──そこまでしないと自分の情報は守れないと。

ジェームズ その通りです。日本の皆さんに理解してほしいのは「これが日本政府の掲げる『ソサエティ5.0』の正体」だということです。彼らは「つながる社会」という聞こえの良いスローガンで日本のデジタル革新を社会レベルで行うことを推進していますが、実際はグローバリストの世界経済フォーラムの「第四次産業革命」をモデルとし、日本社会全体のビッグデータを中共に売り渡す事が真の目的です。そのいい例がLINEです。こういう日本で生きるには、個人レベルで私が行ったような工夫が絶対に必要になってきます。ちなみに、安倍、菅政権の内閣参与クラスは「上級国民」なので、検疫はおろか隔離も免除です。昨年海外から戻ってきた某内閣参与の方からそう聞きました。

 いずれにせよ、今回の入国検疫でわかったことは、今後、日本のコロナ検疫方針が「中共モデル」に変わるということです。次は確実に肛門検査でしょう(笑)。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/285.html#c1

[番外地9] 所得税ゼロ、社会保険の掛け金ゼロ、法人税70% でいい 中川隆
4. 中川隆[-5927] koaQ7Jey 2021年4月07日 19:34:04 : 0YjuYS9SpU : d0JRSk9YenI3TDY=[1]
>今、足りないのは、需要ですから

違うよ、米や野菜や肉・卵・牛乳とかは何時でも需要が有るよ。冷蔵庫や洗濯機やクーラーも何時でも需要が有るよ。
生活に必要なものはいくらでも需要が有るからこれ以上需要を増やす必要はない。

貧困層に金をやればいいだけで、公共事業みたいな需要を増やす政策は必要ない。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/286.html#c4

[番外地9] 徳仁と雅子の結婚後、「もういやだ」「離婚したい」と涙を流す出来事があったそうな。 中川隆
3. 中川隆[-5926] koaQ7Jey 2021年4月07日 19:37:55 : 0YjuYS9SpU : d0JRSk9YenI3TDY=[3]
天皇一族は全員創価学会員で中国の手先なんだな。
小和田恒・雅子妃、今上天皇は創価学会員で中国のエージェント:
小和田家は三代前は遡れない家系。本当に日本人なのかも分からない。
徳仁と雅子の公式に認められている初めての出会いは昭和61年(1986年)10月18日のスペイン・エレナ王女歓迎レセプションパーティーであり、それより2年も早く、雅子さんというハニートラップを仕掛けられていた。
ドス子Wikiコルマール
その結婚後、「もういやだ」「離婚したい」と涙を流す出来事があったそうな。

ドス子wikiさんより
2004年4月佐賀県吉野ヶ里公務にて徳仁が泣き出す事件目撃情報(他スレからの転載)

Part44-535 名前: 可愛い奥様 04/04/25 11:43 ID:E3sMe2/9
昨日佐賀に皇太子が来たんだよ
吉野ヶ里ってとこがあるんだけど、そこで式典があって、その最中に鼻をすすりだし、突然涙をぬぐい出した。
理由はもちろんわかんね。鼻炎とかかもしれないけど、突然泣き出したから、まわりは驚いてた。


660 :名無しさん@4周年 :04/04/25 11:34 ID:GHTsS4cY
いまさら学生時代や外務省時代のデキなんてどうでもいいだろ。

そんなことよりよ、おまいら知らねえと思うけど、昨日の公務ですごいことがあったぞ。
なんと、皇太子が突然泣き出すハプニングがあったんだよww
泣き出したと言っても軽くだけどな。でもびっくりしたよ。
俺はそばで見てたんだけどさ。さすがにまわりがどよめいたよ。


2004年4月は、雅子が愛子を連れて軽井沢小和田家別荘に立て篭もっていた時期。その頃両陛下との夕食会後にも徳仁が母美智子さまの手をとり涙を流したという事件が発生したともマスコミ記事になっている。


参考:『週刊新潮』2005/5/4号<雅子さま深夜の帰宅事件と皇太子殿下が御所で泣いた夜>
参考:徳島新聞2009年2月27日<共同通信社社会部長・宮城孝治氏講演 平成皇室の光と陰『公あっての私』考え方の違い 両陛下ら苦悩>記事

徳仁「もういやだ」「離婚したい」涙の疑惑事件

Part373-374 名前:可愛い奥様 :2006/02/17(金) 23:38:34 ID:Ac69Mvpj
彼が「もういやだ」と泣いたのは本当

   「離婚したい」と言ったのも事実

その後の流れは全てここから始まっている
泥酔状態での発言だが


創価学会の信者  
雅子さんが元々信者だったことから改宗させられたのか、韓国に「歴史を学ぶ人として、過去を反省した上で良い関係が築かれることを願う」(2018年3月19日) https://japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=239728&servcode=A00§code=A10&cloc=jp

などと、皇族でありながら、政治に口出し、日本を売る発言をしてしまう。赤い皇族である。

中共、創価の操り人形のようです。
こんな黒い人物は、天皇に相応しくありませんね。日本国民の力で、次代に代わって頂きましょう。

皇民の力はめっちゃ大きいんやで

(徳仁さん事件)
・泌尿器疾患で、プチエンジェル事件の小児性愛顧客名簿に名前があって、ヤフオク事件の犯人疑惑(ほぼ確定)で、創価信者の徳仁さんは、天皇をご辞退ください。菅総理応援しています。
https://nipponwomamoru.at.webry.info/201901/article_4.html

▲△▽▼

「アルザスの恋」
フランス東部アルザス地域圏の一地方都市。浩宮徳仁親王と小和田雅子が昭和59年(1984年)に出会っていたという説がある土地である。徳仁と雅子の公式に認められている初めての出会いは昭和61年(1986年)10月18日のスペイン・エレナ王女歓迎レセプションパーティーであり、それより2年も早いことになる。

昭和天皇を始めとする千代田関係の人々から皇太子妃としては不可と判断が下されていた小和田雅子に、何故徳仁が強い執着を見せたのか? それはコルマールで彼がハニートラップに嵌められていたからでは、とする説も2ちゃんねるあたりで囁かれている。

週刊ポスト1989・7・7号 スクープ:
•2度にわたるフランス国内旅行

 ヨーロッパ・アルプスには、モンブラン、アイガー、マッターホルンといった世界有数の高山が集まっている。フランスからスイス、イタリア、ドイツを経てオーストリアにまたがるこの山脈は、その山麓に多くのリゾート地を持っている。

 なかでもイタリア国境にほど近いフランス・サボア地方の小村、メリベルは、最高級リゾート地として知られている。ここは、ヨーロッパの王室関係者や政治家、映画スターといった著名人が集うことでも有名だ。

 これまでほとんど日本に紹介されることのなかったこのリゾート地のメリベルで、五年前、日本人の一団がクリスマスを過ごしていた。その一団とはオックスフォード大学マートン・カレッジに留学中の浩宮、現在の皇太子徳仁とその一行である。

 当時この旅行は、皇太子のプライベートなスキー旅行としか発表されなかった。しかし、このプライベート旅行に関与したある関係者は、単なるスキー旅行ではなかったという。

「これはまったく知られていない事実なんですが、この旅行のなかに皇太子殿下のお妃選びにおける重大事実が隠されているんですよ」

 と前置きして、この人物はこう語り始めた。

「メリベルでの皇太子殿下は心行くまでスキーを楽しまれ、岩肌が見えている危険なところも、大胆に滑られた。われわれ日本人関係者が心配するほどでした。

 そういう意味では、間違いなくスキー旅行だったのですが、実はこの時、一行の中に殿下の意中の女性――日本でもその後、最有力妃候補としてとりざたされた小和田雅子さんが参加していたんです。しかも、この年、殿下はフランス国内を二度に渡って小和田さんを伴って旅行しているんです」

 一瞬、耳を疑うほどの証言である。

 ある皇室関係者が語る。

「この旅行をきっかけに皇太子殿下の小和田さんに対する思いが募るようになったのです。つまり“恋心”を抱かれたのです。その後、小和田さんをひとりで東宮御所に招いたり、たいへんな気の入れようでした。皇太子妃がなかなか決まらないのは、いまでも殿下が小和田さんに強い思いを抱いているからに他ならないんです。

 もし、87年の昭和天皇の体調急変がなかったら、おそらく小和田さんは7月には留学されず、いまごろ成婚は実現していた可能性もあります」

 皇太子の小和田さんに対する“思い”を決定づけた、この84年の二度にわたるプライベート旅行の“内容”は、前出の関係者によると次のようになる。その内容を見ると、この旅行が皇太子妃選びにおいて、重要なウエートを占めているかがよくわかる。

(1)12月のスキー旅行は、クリスマスと新年をメリベルで過ごし、9月の旅行は主にアルザス地方のワイン街道に沿った小都市を回る旅だった。

(2)旅行には、小和田さん以外に中年女性も加わっていた。

(3)この二回の旅行で、皇太子と小和田さんは、互いの価値観や意志を確かめあった。

 まさに、関係者しか知りえない詳細さといえよう。

 日本で一般公開された資料や報道を調べうる限り調べた結果、この9月、12月の二度にわたるプライベート旅行については、『朝日新聞』が12月の旅行についてのみベタ記事で報じているにすぎなかったことが判明している。

 公にされていない、関係者のみが知りえる旅行スケジュール――。五年前にとりおこなわれたこの極秘旅行に、本当に小和田さんは同伴していたのか。そのあとを実際に歩き、足取りを追跡することにした。すると、そこには実に、衝撃的な事実が待受けていたのである。

つまり皇太子さま、雅子さんにハニートラップにひっかかったというわけ。
http://blog.livedoor.jp/remmikki/archives/4696237.html
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/242.html#c3

[番外地9] 所得税ゼロ、社会保険の掛け金ゼロ、法人税70% でいい 中川隆
5. 中川隆[-5925] koaQ7Jey 2021年4月07日 20:34:39 : 0YjuYS9SpU : d0JRSk9YenI3TDY=[4]
嘘はもういいよ、そもそも日本経済が低迷したのはプラザ合意による超円高で輸出できなくなったからだ。
輸出が無視できるなら超円高くらいで経済停滞する筈ないだろ:
高度経済成長
1960年代に日本経済が輸出増大に支えられて、急速な成長をとげた。1963〜64年には貿易・為替などの自由化に踏みきり、70年代にはアメリカ、ヨーロッパとならぶ世界経済の三極構造の一角を担った。

 日本の経済は戦争による労働力・生産力に対する大打撃と、激しいインフレによって大きく落ち込んだが、1945年〜50年の経済の民主化と産業復興政策、GHQによる資金援助、固定為替制度による貿易の復興などで基盤を整え、1950年の朝鮮戦争による朝鮮特需で完全復興の端緒をつかんだ。その後、50年代の国民の努力によって、また外国と比べて安価であった労働力に支えられ、日本の経済成長は急速な成長を遂げた。ついで1960年代からいわゆる高度経済成長期には入ることとなる。

日本経済の急成長
 1960年、安保闘争で岸内閣が倒れた後に登場した池田勇人内閣は、「所得倍増」をスローガンに高度経済成長政策を提唱した。その後、1960年代は年率約10%の成長が続き、日本は屈指の経済大国となった。その象徴として64年には東京オリンピックが開催された。この成長は64年開業の東海道新幹線に代表される技術革新に支えられていたが、アメリカがベトナム戦争期にあたり、日本の輸出が増大したことが大きな要因であった。
https://www.y-history.net/appendix/wh1602-098.html
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/286.html#c5

[番外地9] 所得税ゼロ、社会保険の掛け金ゼロ、法人税70% でいい 中川隆
6. 中川隆[-5924] koaQ7Jey 2021年4月07日 20:47:13 : 0YjuYS9SpU : d0JRSk9YenI3TDY=[5]
​ @岡本隆宏
嘘はもういいよ、そもそも日本経済が低迷したのはプラザ合意による超円高で輸出できなくなったからだ。
プラザ合意というのは日本からアメリカへの輸出が増えてアメリカ企業がすべて倒産寸前になったからやらざるを得なくなったんだ。 そもそも輸出が無視できるなら超円高くらいで経済停滞する筈ないだろ:

高度経済成長
1960年代に日本経済が輸出増大に支えられて、急速な成長をとげた。1963〜64年には貿易・為替などの自由化に踏みきり、70年代にはアメリカ、ヨーロッパとならぶ世界経済の三極構造の一角を担った。

 日本の経済は戦争による労働力・生産力に対する大打撃と、激しいインフレによって大きく落ち込んだが、1945年〜50年の経済の民主化と産業復興政策、GHQによる資金援助、固定為替制度による貿易の復興などで基盤を整え、1950年の朝鮮戦争による朝鮮特需で完全復興の端緒をつかんだ。その後、50年代の国民の努力によって、また外国と比べて安価であった労働力に支えられ、日本の経済成長は急速な成長を遂げた。ついで1960年代からいわゆる高度経済成長期には入ることとなる。

日本経済の急成長
 1960年、安保闘争で岸内閣が倒れた後に登場した池田勇人内閣は、「所得倍増」をスローガンに高度経済成長政策を提唱した。その後、1960年代は年率約10%の成長が続き、日本は屈指の経済大国となった。その象徴として64年には東京オリンピックが開催された。この成長は64年開業の東海道新幹線に代表される技術革新に支えられていたが、アメリカがベトナム戦争期にあたり、日本の輸出が増大したことが大きな要因であった。
https://www.y-history.net/appendix/wh1602-098.html
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/286.html#c6

[番外地9] 日本経済が低迷したのはプラザ合意による超円高で輸出できなくなったから

日本経済が低迷したのはプラザ合意による超円高で輸出できなくなったからだ。
プラザ合意というのは日本からアメリカへの輸出が増えてアメリカ企業がすべて倒産寸前になったからやらざるを得なくなったんだ。 そもそも輸出が無視できるなら超円高くらいで経済停滞する筈ないだろ:

高度経済成長
1960年代に日本経済が輸出増大に支えられて、急速な成長をとげた。1963〜64年には貿易・為替などの自由化に踏みきり、70年代にはアメリカ、ヨーロッパとならぶ世界経済の三極構造の一角を担った。

 日本の経済は戦争による労働力・生産力に対する大打撃と、激しいインフレによって大きく落ち込んだが、1945年〜50年の経済の民主化と産業復興政策、GHQによる資金援助、固定為替制度による貿易の復興などで基盤を整え、1950年の朝鮮戦争による朝鮮特需で完全復興の端緒をつかんだ。その後、50年代の国民の努力によって、また外国と比べて安価であった労働力に支えられ、日本の経済成長は急速な成長を遂げた。ついで1960年代からいわゆる高度経済成長期には入ることとなる。

日本経済の急成長
 1960年、安保闘争で岸内閣が倒れた後に登場した池田勇人内閣は、「所得倍増」をスローガンに高度経済成長政策を提唱した。その後、1960年代は年率約10%の成長が続き、日本は屈指の経済大国となった。その象徴として64年には東京オリンピックが開催された。この成長は64年開業の東海道新幹線に代表される技術革新に支えられていたが、アメリカがベトナム戦争期にあたり、日本の輸出が増大したことが大きな要因であった。
https://www.y-history.net/appendix/wh1602-098.html
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/289.html

[リバイバル3] JBLアンプ新旧プリメインアンプ対決 SA660 vs. SA750
JBLアンプ新旧プリメインアンプ対決 SA660 vs. SA750


JBL75周年、往年の名機をイメージしたDAC内蔵アンプ「SA750」
山崎健太郎 2021年1月8日
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1299086.html

75周年を記念したプリメインアンプ「SA750」

ハーマンインターナショナルは、米国時間の11日からスタートする「CES 2021」に先駆けて、新製品を海外発表。JBLから、ブランド75周年を記念したプリメインアンプ「SA750」を、海外で4月に3,000ドルで発売する。

1960年代と1970年代に発売された、往年の名機「JBL SA600」と「SA660」にインスパイアされて開発したもの。ボリューム、バランス、入力ダイヤル、電源、ミュート、ダイレクト、MC/MM Phonoなどの大きなスイッチを前面に備えた、レトロ風のアルミ削り出しフェイスパネルを採用。

前面には3.5mmのアナログ入力と、ヘッドフォン出力、2行のオレンジ色のディスプレイも備えている。サイドパネルには、同日に発表されたアニバーサリーエディションのスピーカー「JBL L100 Classic」と合わせ、クラシックなチーク材のベニヤを採用している。


アニバーサリーエディションのスピーカー「JBL L100 Classic」
クラシックな見た目だが、DACを内蔵し、Google ChromecastやApple Airplay 2をサポート、音楽のストリーミング再生ができ、Phono入力も搭載。MQAファイルのフルデコードも可能で、Roon Ready仕様にもなっている。LAN端子を備え、Wi-Fiにも対応。

USB端子を備え、ストレージからのファイル再生も可能。2系統の光デジタルと同軸デジタル入力、6系統のアナログRCA入力も備えている。

出力は、チャンネルあたり120W(8Ω)、220W(4Ω)のクラスGアンプ。低レベル信号の際はクラスAアンプとして動作。大きなトランジェントや動的波形の場合に、追加電源に切り替えるため、高音質と高効率を実現するという。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1299086.html


JBL SA660 ¥291,300(1970年頃)
https://audio-heritage.jp/JBL/amp/sa660.html

60Wx2の出力を持つプリメインアンプ。

SA600からの変更として、トーンコントロールが左右独立となっています。

構成は、SG520及びSE400Sを、それぞれ基本線を残して簡素にした構造となっています。また、SE400Sで搭載されていたイコライザー回路は搭載されていません。

ラウドネスコントロール、オーラルナルバランサー(NULL BALANCE)を搭載しています。


機種の定格

型式 ステレオプリメインアンプ
実効出力 60W+60W(8Ω)
周波数帯域 20Hz〜20000Hz
入力感度 Phono:4mV、8mV、16mV(切換式)
AUX:250mV
S/N比 72dB
全高調波歪率 0.2%
トーンコントロール 高域:20kHz、±16dB
低域:20Hz、±18dB
ダンピングファクター 32(8Ω)
使用半導体 37Tr、23Di
外径寸法 幅412x高さ128x奥行350mm
重量 11.8kg
https://audio-heritage.jp/JBL/amp/sa660.html


JBL 製品一覧
https://audio-heritage.jp/JBL/index.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1157.html

[リバイバル3] JBLアンプ新旧プリメインアンプ対決 SA660 vs. SA750 中川隆
1. 中川隆[-5923] koaQ7Jey 2021年4月08日 05:34:22 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[1]
JBL SA600 再現?【SA750】1
2021-03-15
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12662490924.html


何十年ぶりの事なのであろうか。
JBLのインテグレーテッド・アンプがひっそりと発表されていたようだ。
社としてコンシュマー向けの最後のアンプがコントロールアンプのSG620と対を成すパワーアンプが最後だったと記憶している。
しかし、インテグレーテッド・アンプは、後にも先にも有名なSA600とそのパワーアップ版、SA660だけだ。

やや低域側にシフトした帯域バランスは
ブックシェルフと組み合わせるためであろう。


このSA600アンプとランサー101の組み合わせは、
当時としては伝説的な黄金の組み合わせと断言してもいい。
(三菱の六半を弄っていた頃の当時の我ら小僧には、
実際に視聴室で聴かせてもらった時には、腰を抜かさんばかりだった。)

今でもランサー101を鳴らすなら、SA600以外考えられない。
さほどの最強コンビだったと思う。


残念乍ら、今も残存するSA600で、まともに鳴るものはほぼ皆無だと思うし、
(メンテすれば、全く別の素子による別の回路を持ったアンプになってしまう)
そもそも地球上に新しいゲルマがない以上、
当該部品交換やそれに準じたメンテは絶望的な今、まともに当時の音が再現できる
個体は全滅だと思う。

SA600はその役目を終えて、インテリアのアート作品として、
往年のランサー101を鳴らしきった
その姿を想像し遠くから眺めるだけで良いのである。

しかしメモリアルとしての置物であったとしても、このアンプの造形は
半世紀経った今でも、とても魅力的だ。
デザイナーはあのアーノルド・ウォルフ。
後に副社長となるこの天才デザイナーが在籍したおかげで、
JBLは歴史に残る秀逸なインダストリアル製品を数々残すことになる。
これはブラウンなどの、ピーターラムスと双璧の存在だ。


そのSA600の現代復刻版?とおぼしきものが
SA750なのだろうか。

詳細な開発コンセプトがわからないが、造形から推測するに
SA600をが姿を若干変え、21世紀に再現させたということなのか。

SA600を知るものにとっては興味あるところだ。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12662490924.html


JBL SA600 再現?【SA750】2
2021-03-17
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12662496987.html


詳細な開発コンセプトがわからないが、造形から推測するに
SA600をが姿を若干変え、21世紀に再現させたということなのか。

SA600を知るものにとっては興味あるところだ。


JBL SA-750


写真で見る限り、往年のSA600をベースに手が加えられているが
注意深く観察すると細部では色々と異なる部位がみつかるし気にもなってくる。

筐体やパネルのレイアウトのイメージ的にはSA600の後継と認識できる。
これをぱっと最初に見た時に最も印象に残るのは、パネルに開けられたウインドウ。

現在に蘇らせる上で今のデジタル風を強く印象付けたかったのだろうが、
これは余計。

SA600はあのヘアラインを縦横に研磨し配した
瀟洒なパネルデザインが魅力の一つだがパネル上にこんな
愛想無しの窓を開けてどうすると言いたい。

DAC付らしいが、21世紀的な”ハイレゾごっこ”のコントロールウインドウを目指すなら、
最初からデジタル的かつ未来へ向けての、
それなりのコントロールパネルのデザインで統一した方が良いだろう。
何もSA600の残像を中途半端にノスタルジックで再現するのはいかがなものか。

そして細部を見るならノブやスイッチ類、銘板の位置関係も変だ。
とにかくボリュームのノブがデカすぎる!

SA600の持つ知的かつ高貴な繊細さがない。
他のノブのサイズとデザインも頂けないし、それ等のレイアウトは間が空きすぎて
間延びしている。

何もパネルまで、ソーシャルディスタンスは必要ない。
他にパネルの横幅が間延びし増長、それでバランスを崩してているのと、

側の木目調フィニッシュもわざわざ安っぽくさせており、
何だかなあ?である。

例えば若い頃にあこがれた人、或いは自分も含めてそれを無理して買い

手元で愛用していた人々、そうした古くからのファンの一部には、

SA600への感傷的な思いれから、SA750を小遣い銭で”ポチって”しまう事のできる、

経済的にも豊かな一定の顧客層はいると思うし、そうした人達向けの製品であろう。

ただ結局のところ、音を聴いたわけではないが、これいいな!というインスピレーションが湧いてこない。

開発者には悪いが、どっちつかずのデザインや余計なお世話のDAC付、

個人的に食指は動かない。

(もちろん現物を見て、聴いてみないと、何とも言えないのはわかっているのだが・・)

例えばである。むしろレプリカとして、完コピで同じデザインで復刻させた方が良かったかもしれない。
だとしたら、レプリカは本来嫌いだが、今回だけは私も無理を承知で手を挙げたい。

SA600がまっさらの状態で復刻されるなら、それは”買い”だ。

(観賞用として)

何だかケチばかりつけてしまったが、言い換えればいかにSA600が
微細にまで計算されつくした、これ以上ないという完璧なレベルでノブのサイズや質感
スイッチ類の配置にまで巧みに計算されたものであったかと再認識させられた。

天才的なアーノルドの事など知らない新世代のデザイナーによる
SA750を、これと比較しては可哀そうな話ではある。

ブラウンの製品もだが、SA600という製品が一介の音響製品という枠を超え、
NY近代美術館へ収納されても、けっしておかしくない次元の
奇跡的なアート作品であったかという事になる。


      現在、まともな音の出るものは、ほぼ皆無だろう。

      球のアンプと違い、時代の経過した骨董の石アンプはメンテのしようがない。

       全面OHという手もあるが、それはもうSA600とは別のものになる。

       ならばそっとしておき、アート作品としてずっと眺めていたい。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12662496987.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1157.html#c1

[リバイバル3] JBLアンプ新旧プリメインアンプ対決 SA660 vs. SA750 中川隆
2. 中川隆[-5922] koaQ7Jey 2021年4月08日 05:40:05 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[2]

audio identity (designing)宮ア勝己
Date: 1月 8th, 2021

JBL SA750(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=33926

いくつかのサイトに掲載されているのでご存知の方も多いだろう。
今年4月に、JBLの創立75周年を記念してのプリメインアンプSA750が登場する。

同時にスピーカーシステム、L100 Classic 75も登場する。

SA750という型番を見て、SA600の後継機か、と期待した。
記事の本文を読んでいくうちに、SA750の写真が登場した。
……(微妙)が、私の正直な感想である。

SA600を知っている世代ならば、がっかりした、というのが、本音だろう。
SA750のデザインを素晴らしい、という人はいるのだろうか。

悪い、とまではいいたくない気持がある。
なんとなくフロントパネルの右三分の二が、ラジオのように感じられる。

それでもSA750のプリメインアンプとしての機能には興味がある。
トーンコントロールはないようだが、
Dirac Live(ルーム補整)を備えているし、
フォノイコライザーはもちろん、D/Aコンバーターも内蔵している。

しかもMQA対応である。
Roon Ready対応でもある。

それにずんぐりむっくりではないのもいい。
音はどうなのかは、いまのところなんともいえない。

写真を見てがっかりした。

こういう内容の機能を搭載しているだけに、
なんらかのディスプレイを必要とするのだろう。
そのせいもあって素敵なデザインとは、お世辞にもいえない。

いっそのことディスプレイに関しては、
iPhoneなどのスマートフォンやiPadなどのタブレットにまかせてしまうのも、
ひとつの手であっただろうが、
プリメインアンプ一台で完結させたかったのでもあろう。

それでも内容を知れば、なかなかに面白いそうなプリメインアンプだと思う。

5月ごろにOTOTENが開催されれば、そこでお披露目となるのだろうが、
このコロナ禍では、OTOTENの開催がどうなるのかなんともいえない。
http://audiosharing.com/blog/?p=33926


JBL SA750(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=33929


ソーシャルメディアを眺めていたら、
JBLの新製品、SA750は、アーカム(ARCAM)のSA30をベースにしているのではないか、
そんなことを目にした。

確かにスペックを比較すると、そう思えてくる。
いまアーカムの輸入元は日本にはなく、SA30というモデルがあることも、
今回初めて知った。

しかもアーカムは、いまではハーマン・インターナショナルの傘下である。
となるとますます、その可能性は高くなる、といえる。

事実かどうかは、SA750が登場してみないことにはいえない。
内部写真を比較できれば、一目瞭然となるのか。

それともSA30をベースにしていたとしても、
筐体が変更されるとともに、コンストラクションも変更されているのかもしれない。

可能性としては低いが、
たまたまSA30と同じスペックになってしまった、ということもあるかもしれない。

仮にそうだとしよう。
こういう例は過去にもある。

あえて固有名詞は出さないが、
インターネットではかなり話題になっていた。

ベースとなった国産モデルと、
流用した海外モデルの内部写真が比較されていた。

価格的にさほど違わないのであれば、
アピアランスを好みで選択する、ということも、
趣味の世界だから考えられる。

けれど、価格もずいぶん違っていた。
どうすればこれだけ違うのだろうか、と首を傾げたくなるほどだった。

海外モデルのほうは、オーディオ雑誌でも取り上げられていた。
そこそこの評価を得ていたけれど、
国産モデル(安価な製品)をベースにしていることに触れた人はいなかったはずだ。

SA750は、どうなるのだろうか。
4月発売ということは、
早ければ3月発売のステレオサウンドが取り上げるかもしれないし、
遅くとも6月発売の号には載るはずだ。

誰が担当するのか。
当り障りのないことを書くだけなのか、
SA30との比較を含めて書くのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=33929


Date: 1月 13th, 2021
JBL SA750(その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=33950

SA750の紹介記事は、
オーディオ関係のウェブサイト以外にもある。

GIZMODOというサイトにも、SA750の紹介記事がある。
《タイムマシンが持ってきてくれたJBLの60’sデザインアンプ》
というタイトルの記事だ。

おそらく同じ資料を見て書かれたものだろうが、
オーディオ関係のサイトの紹介記事とは、違うといえば違う。

武者良太という人が書いている。
オーディオマニアではないのだろうか。
ソーシャルメディアに見られるオーディオマニアの反応とも違う。

デザインについての反応も、ずいぶん違う。
武者良太という人は、SA600に憧れはないのだろう。

記事の最後のほうに、こうある。
     *
JBL(Harman)を率いるSamsung(サムスン)だからこそ、世界的におうち時間が長いこの時代に合わせて、ゆったりと音楽が楽しめるアンプを作ったのではないかと思えてきます。
     *
こういう捉え方も、ずいぶん違うな、と感じたところ。
http://audiosharing.com/blog/?p=33950


Date: 4月 6th, 2021
JBL SA750(その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=34480


昨晩は男五人の飲み会だった。
どこかの飲食店でではなく、とある事務所でだった。

大きなテーブルに酒とツマミ。
男五人が、いつのまにか二人と三人にわかれて、
二人のほうは金融関係のまじめな話を、
三人(私はこちら)のほうは、あれこれいろんなことに話題が飛ぶ内容だった。

この事務所には、オーディオのシステムがある。
特に凝ったシステムではないが、あると、やはりいいものだ。
アンプを買い替えたい、ということだった。

それからネットワークオーディオもやってみたいということだった。
でもオーディオにはまったく詳しくない、という。

アンプの置き場所は、A級アンプや真空管アンプなど、
発熱の多いモノは向かない。

そうやっていくつかの条件を満たすモノはなにかと考えていたら、
JBLのSA750が好適なアンプにおもえてきた。

G級動作で、おそらく出力の割に発熱は少ないはずだ。
それにMQA対応のD/Aコンバーターも搭載している。

価格も3,000ドルらしいから、
なんらかのD/Aコンバーターとプリメインアンプを買うよりも予算は抑えられる。

問題は、SA750のデザインを気に入ってもらえるかだ。
意外にも、というよりも、当然なのかもしれない、と今回考えを改め直した。
SA750に対して、かなり好印象のようだった。

その人はSA600のことはまったく知らない。
SA750だけを見ての印象である。

SA750のデザインについて、あれこれいっている人は、
私を含めて、SA600に思い入れがあるからだ。
だから、ついSA600とSA750を比較する。

http://audiosharing.com/blog/?p=34480
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1157.html#c2

[近代史4] トランジスターアンプの世界 中川隆
9. 中川隆[-5921] koaQ7Jey 2021年4月08日 05:41:36 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[4]
JBLアンプ新旧プリメインアンプ対決 SA660 vs. SA750
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1157.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/115.html#c9
[リバイバル3] JBLアンプ新旧プリメインアンプ対決 SA660 vs. SA750 中川隆
3. 中川隆[-5920] koaQ7Jey 2021年4月08日 05:44:10 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[5]
JBL SA660
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1124542952/l50


1: ぐる〜ぶ :2005/08/20(土) 22:02:32 HOST:ZP221154.ppp.dion.ne.jp
はじめまして、質問させて頂きます。よろしくお願い致します。
ヤフオクで入手した憧れのJBL SA660と手持ちのD130+2420でジャズLPを
聴いていますが、気になることがあります。

1.アンプ電源のオン・オフ時に左右スピーカーのコーン紙が前後に動き、
オフ時は最大で約5mm揺れます。

2.左スピーカーからのみ、ボリューム位置と関係なく一定の小さな音で、
ボゴッと音がすることが時々あり、この時もコーン紙が前後に揺れます。

3.他の入力はそうでもないのですが、PHONO入力のときだけ左スピーカーの
音量が小さく、操作パネルのBARANCEを8〜9時の位置にしないと左右が同じ
音量になりません。カートリッジ出力の左右レベル差を調節する目的で
本体下面に設けてあるPHONO BARANCEつまみを左へ廻しきった状態で、
操作パネルのBARANCEつまみが中央位置でも左右の音量が揃うので、
その状態で聴いています。

古いアンプなのである程度は仕方ないかと思うのですが、このまま使用している
ことによってスピーカーがボイスコイル断線などのダメージを受ける可能性は
あるでしょうか。整備に出すべきかどうか判断に迷っています。
ご教示いただければ幸いです。

2: YOSIHIRO :2005/08/21(日) 12:25:59 HOST:eaoska187222.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
たまたま手元にSA660の回路図があったのですが、アンプの出力段に現在では殆ど常識化している、ポップアップノイズ防止を兼ねたプロテクションリレーが入っていないようなので、電源ON/OFF時のボコッノイズはある程度仕方ないのではないでしょうか。
ただ、その他の事象をみると、明らかに内部パーツの劣化があるようなので、早急に整備に出した方が得策だと思います。

3: C40 :2005/08/21(日) 13:02:13 HOST:FLH1Aai130.oky.mesh.ad.jp
1について・・・
 アメリカ製アンプでは、よくある現象でしょう。
 日本のメーカー製などですと、電源投入の際に自動的にミュートがかかるものが多いようです。
 それから、アンプによって、この振幅やスピードは異なるようで、ワタクシが以前使用していたオーディオリサーチD110(マロリーの巨大コンデンサー16本搭載)ではかなりゆっくりとした動き(音にならない)でしたが、今使ってるマッキントッシュMC2600では「ドン」とゴク短い衝撃音が入るのみです。
 ただ、MC2600のこの衝撃音は、電圧によりかなり左右されまして、ウチの通常の電圧(実測105V)ではかなり大きい音が出ますが、他の電気製品もいっぱい点けて電圧を下げてから電源を投入しますと、衝撃音が一切出ないこともあります。

2について・・・
 「ボコッ」の発信源がどこかわかりませんが、例えばスピーカーに原因があるとすると・・・
 JBLのSPは、磁気回路のギャップが非常に狭くなっていますので、大振幅時に、そのギャップ内でボイスコイルが接触することが結構あります。
 この原因は、過大入力による底打ちでボイスコイルにゆがみが出来たり、振動系の経年劣化(特にダンパー)によるダレ(振動系の重量でボイスコイルの位置が下がってしまう:大口径のものほどなりやすい)などによるものです。
 まあ、もしこの状態になっているのであれば、大振幅時に「ゴリッ」といういかにも擦れてる感じの音がしますから、分かりやすいと思います。

あまり、関係の無い話で参考にもならないでしょうが、一応、ワタクシの経験です。

4: ぐる〜ぶ :2005/08/21(日) 22:30:34 HOST:ZM230147.ppp.dion.ne.jp
YOSHIRO様、C40様、ご教示ありがとうございました。
2.の現象はレコードをかけ替える際の無信号時にスピーカーの傍にいて気が付きました。
やはり整備に出したほうが良いようですね。ただ、現在の音が結構気に入っていますので、
パーツ交換によってアンプの音質が変化するかも・・・というのが気掛かりではあります。
アクアオーディオラボさんにでも見積依頼してみようと思いますが、他にこのような古い
アンプを修理してもらえる良い所はあるでしょうか。

5: 建材屋 :2005/08/21(日) 23:19:55 HOST:YahooBB218127146034.bbtec.net
整備は、本来の製造元のメーカーに出すのが筋だと思います。
メーカーが受付けないのなら話は別ですが。
当時と同じパーツが無い場合はあきらめるしかありませんが、たいていの場合は、
オーバーホールすると次元がまるで違うくらいに音質が良くなることが多いです。
それでも、今の音がもの凄く気に入っていてそれにこだわるなら、
整備に出さないのが良いと思います。音質は確実に今の物とは変るからです。

6: ぐる〜ぶ :2005/08/21(日) 23:38:34 HOST:ZM230147.ppp.dion.ne.jp
建材屋様、ご教示ありがとうございます。
35年前の製品なので、JBLでのメーカー対応は無理と思っていましたが、
ダメもとでハーマンに問い合わせてみます。

7: C40 :2005/08/22(月) 08:31:00 HOST:cf01.pref.okayama.jp
 中古品って、やはり当たりはずれの差が大きいですが、いろいろ勉強になりますね。
 でも、オーディオ専門誌によく広告を載せてるような中古品屋さんの中には、詐欺まがいのことをするお店もあるそうですから気をつけましょう。
 そのお店は、ブツを持ってないのに契約して、裁判になったそうですよ。

8: SM660 :2010/06/01(火) 20:37:26 HOST:i125-203-9-94.s02.a001.ap.plala.or.jp
フォノ回路は死んでますな。

9: ジークフリート :2010/06/02(水) 20:38:13 HOST:wb56proxy04.ezweb.ne.jp
5年前の自分の書き込み見ると、ナンダカ恥ずかしいね〜。

10: 前期高齢者 :2010/06/03(木) 19:28:29 HOST:h219-110-201-168.catv02.itscom.jp
なぜか突然随分古いスレが上がってきましたね。スピーカー・メーカーなのにスピーカー保護回路がないアンプを作るとはこれいかに。
まさかスピーカーを壊して買い替えさせる魂胆ではない?

11: RW-2 :2010/06/03(木) 23:53:22 HOST:213.160.150.119.ap.yournet.ne.jp
まァ、古いアンプは±2電源でもDCバランスなんて取れておりやせんから
ボゴッは仕方ないでしょね。それに40年も経つとコンデンサー類は確実に
死んでおりますからオール交換しなければただのヨタアンプでしかありゃせん。

整流Diも劣化してますので交換が必要でしょ。高速型が宜しい。ゲルマDi、
ゲルマTRがイカれればお手上げですので大事に使いたいものですね。

電源ON時のラッシュカレントを防ぐために2段式の電源SWに交換してポジ
ション1にRを噛まして、2でON(短絡)するようにすれば安心でっせ。

12: ジークフリート :2010/06/05(土) 00:55:47 HOST:wb56proxy16.ezweb.ne.jp
JBLのアンプは元々スピーカー組込用でしたが・・・デメリットの方が大きかったんでしょうかね〜・・・それにしては、現代のモニタースピーカーなんか、マルチのパワードSPだったりしますけど。

しかし個人的には、もし自宅へパワードスピーカーを導入するとなると、プリアンプからスピーカーまでの配線引き回しを考えると、ゾッとする。

13: 前期高齢者 :2010/06/05(土) 10:02:24 HOST:h219-110-201-168.catv02.itscom.jp
>プリアンプからスピーカーまでの配線引き回しを・・・・・

プロは600Ω平衡送り出しだからああいうことが普通なんでしょうね。
我々(小生だけか?)の狭い部屋ではあまり気にしなくてもいいような気はしますが。

14: RW-2 :2010/06/05(土) 12:48:55 HOST:213.160.150.119.ap.yournet.ne.jp
プロ用/業務用はロー送りハイ受けが徹底してましたから、プリも強力なロー送りの
バッファーやらトランス出力でやんした。パワーアンプはSPに組み込んだり直近に
配置されたものですから電源スイッチなど無く、プリからのリモートで行いやんす。

拙者も映像系は長々と(と言っても5〜6m)プリ出力を引き回しておりやんすが、
高域が減衰するとかノイジーになるよな感じはしません。もっともREC出力なんか
から取りだすとバッファー(低インピフォロワー)が入りやせんので失格だす。

15: ジークフリート :2010/06/06(日) 09:01:11 HOST:wb56proxy05.ezweb.ne.jp
業務用プリアンプというとクラウン辺りしか思い浮かびませんが・・・

16: マリオ :2010/06/06(日) 12:43:46 HOST:221.71.13.123
クラウンのSL-1使っています。

17: ジークフリート :2010/06/07(月) 00:30:47 HOST:wb56proxy16.ezweb.ne.jp
アキュ党のマリオさんがクラウンとは・・・

18: 世直し奉行 :2010/06/07(月) 00:50:39 HOST:p2147-ipbfp1601kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp
悪党!?のD−150さまもクラウンです?もうスグ車検?マサカ!

19: マリオ :2010/06/07(月) 17:43:42 HOST:softbank221071013123.bbtec.net
ジークフリードさん
メインはアキュフェーズですが
SL-1はサブで活躍しています。
ストレート・ライン・ワンの名前通り
JBLをスカッと鳴らす心地よさは
アキュフェーズでは得がたいものがあります故。

20: 前期高齢者 :2010/06/07(月) 19:02:59 HOST:h219-110-201-168.catv02.itscom.jp
マリオさん

こんばんは。

仰るとおりで小生も自作ラインアンプはアムクロンを参考にしましたしパワーアンプはアムクロンそのものです。
アキュも良いアンプですがJBLにアムクロンは似合いますね。文字通りスカッとした爽快な音、タンノイのような歴史を感じる奥深い音も素敵ですがアムクロンとJBLには一種の若さのようなものを感じます。

21: 神々のたそがれ :2010/06/07(月) 20:30:31 HOST:FLA1Aav110.myg.mesh.ad.jp
クラウン/アムクロンは、DCアンプの先駆者ですよね。そのあとスタックスが
がんばっていたのですが、某氏=DCアンプみたいになっていますが、こうして
伝説はつくられるのでしょうね。

プリは出来るだけ、操作部分を減らし、シンプルで良質な増幅部にすれば、
ストレートなスカッとした音になりますので、リファレンスには、味付けの
少ないものがよいですね。時として業務用に良い物があったりします。

22: ジークフリート :2010/06/08(火) 07:54:57 HOST:wb56proxy05.ezweb.ne.jp
「ストレート・ワイヤー・ウイズ・ゲイン」を連想させるような名前ですね〜。
マリオさんのサブ用てことは#4301用ですかね。まさか#4344Uがサブでは・・・
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1124542952/l50
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1157.html#c3

[リバイバル3] JBLアンプの世界
JBLアンプの世界


日本一音がいい ジャズ喫茶『 べイシー』 のシステム

レコード・プレーヤー  リン ソンデックLP12(最初期型)+SME3009impカートリッジ       シュアーV15タイプV 

プリアンプ   JBLーSG520

パワーアンプ  JBLーSE400S×4台

エレクトロニック・クロスオーバー・ネットワーク JBL 5230×2

クロスオーバー周波数500Hz/7kHz(-12dB/oct.)

スピーカーシステム   
ウーファー JBL2220B片チャンネル2本
            ミッドレンジ JBL375+537‐512
            トゥイーター JBL075 
エンクロージャー 底面開放型


audi1356さん曰く、

「(一ノ関の)ベイシーの音はJBLのアンプの音だと言ってもいいかも知れない。
もちろん他の要素も多分にあるんだけど、JBLのアンプなくしてあの音は出ないと思う。」

ふ〜む。確かにこうやってSA600の音を聴くと、とっても納得。それから

「ドラマーの音だ」

ともおっしゃっていた。そこはやっぱり感受性(感性)の一番強いころにずっと楽器をやっていた人ならではの感覚なんだろうな。
http://d.hatena.ne.jp/kenmihokenmiho/20070503

321:RW-2 2012/10/06(土) 11:52:31HOST:126.114.150.220.ap.yournet.ne.jp

アンプでもスピーカーでも特性だ、歪率だ、高調波だ、ナンだカンだと特性を上げていけばいくほど音楽を聴いたときの感動が薄い。心情を擽らない。引き込まれない。

古いJBLにSA600あたりを繋いだ音は、今のハイクラスオーディオから見たら擬音、騒音発生機でしかないでしょが、再生音楽のドツボとハマッてる方々も多い。やはりオーディオとは科学ではないのでしょう。

球シングルで10〜12㌅の高能率フルレンジを朗々と鳴らす。このシンプルさが案外
オーディオのひとつの終着点でしょう。ドッカ〜ン バッシャ〜ンやってた輩も歳を
取ると積上機排除、平面バフルにフルレンジと大昔に逆戻り。退化なのか進歩なのかhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1228416161/69n-

写真は上左プリアンプSG520。その下がSE400S。
右の3枚はSG520、SE400新旧二台。

未だに愛好者が居るが、これは多くのヴィンテージアンプと違いトランジスタ式である。

当初のエナジャイザー(内蔵用パワーアンプのことを JBLではこう称した)に採用されたTサーキット特許は、バート・N・ロカンシーの考案で、彼は LE15A や 075 の設計者でもある。

未だに真空管が良いとかトランジスタが良いという話が出てくるけれど、素子の違いなどはさしたる問題ではないと、これらのアンプが教えてくれる。それほど JBLアンプは良い音がした。

1963年にSE401型パワーアンプを作った時からシリコンを使ったソリッドステート式トランジスタアンプだった。コンデンサーを使っていないOCLとして、画期的な製品だった。これ以前の他社アンプは、シリコンではなく、旧式なゲルマニュウムを使っていたという時代の話だから、いかに先見性が有ったかを物語る。

また、ここに掲載したプリアンプのSG520型などは、インダストリアルデザインの点でも一級品である。これらのアンプデザインは、パラゴンをデザインしたアーノルド・ウォルフによるものである。ランシング亡き後、JBL社を引き継いだ社長のウィリアム・H・トーマス氏と、アーノルド氏のコンビは、スピーカーだけではなくアンプデザインにおいても抜群のセンスを持っていたのである。

プリアンプに比べると、JBLのパワーアンプはビルトイン方式を前提に製造されているので、デザイン的に眼を引くものではないが、写真掲載しておく次第。ロゴマークのバッジのデザインは、上の写真右中と右下の別筐体を見比べると、スピーカーと同様に新旧によって違っているのが、お解りになるだろう。

こちらはプリメインアンプでSA600型。シンプルで美しいデザインです。これまた当時、音の良さで評判を呼んだけれども、上記のセパレートアンプと同様に、当時の貧しかった日本では、とても普通の人々が買えるような値段ではなかった。

マニア達はマッキントッシュアンプとの違いをアータラコータラと語り合ってはいたが、実物を見たことさえない人達が、雑誌の記事だけを読んで、凄いらしいと言っているだけのことであった。現在のように、普通の人でも、少々無理をすれば、こういう製品を買えるということはなく、完全に不可能な時代であった。
http://fukuroo3.com/jbl14.html

827 :テンプレつくった:2011/12/22(木) 20:49:40.46 ID:X3k5oaZy

ジャズ喫茶BASIE JBL Pre/プリアンプ SG520

JBL SG520 プリアンプはその音もさることながら、オーデイオデザインの面からも最高傑作と称されています。JBL SG520をJBL社はプリアンプと言わずグラフィックコントローラーと呼んでいました。 各スイッチが、いまどの位置でどこを示しているのかが一目瞭然で機能美も鐘合わせた見事なデザインは、フロントパネルのデザインが先に出来、その後で強引に中の機構を作ったのではないか、とも言われています。

内部構造が非常に複雑でメインテナンス性が非常に悪いことが、こう言われる所以でもあります。ボリュームに代表されるような回転系のスイッチは一切使わずリニアスライドボリューム式です。 普通はロータリースイッチを用いるソースセレクター等も全て自照式のプッシュボタンになっています。また、普段あまり使わないスィッチ類はSG520フロントパネル下のヒンジドパネル内に収められています。

この、ヒンジドパネルにも細かい配慮がなされ、テープモニタースイッチなどはパネルを閉じると、自動的に(パネル側突起物により機械的に)モニタースイッチがオフになる仕掛けがされています。 このJBL SG520はデザイナー アーノルド・ウォルフの最高傑作で、氏はスイッチや調整用ノブに人間工学的要素を如何に取り入れるかに最大限気を使ったと述べています。音量調整とイコライザーは垂直方向にスライドし、 上下のスライド位置がそれぞれの増減に一致対応していました。また、プッシュ式のセレクトボタンはロータリー式のように途中のステップを経由せずに、ダイレクトに選択出来る利便性を持っていました。 プッシュ式の自照セレクトボタンは視覚的にポジションの確認を容易にしています。

1kHzのテストトーン発振器を内蔵し、F22バランスリレーとの組み合わせで、Aural Null Balancing Systemと呼ぶステレオ音量バランスコントロールを行う事が可能でした。

非常に優れたデザインと音質の両面から、発表当時大反響をよびました。1965年に、ウェスタン・エレクトロニック・ショウ・アンド・コンベンションのインダストリアル・デザインで、エクセレンス賞を受賞し、パサデナ美術館に展示されました。 JBL SG520にはパワーアンプSE400Sに仕上げと色をゴールドにしたJBL 520G、輸出用モデルで電源電圧の切替えが可能なJBL SE520E等もありました。

JBL Pre/プリアンプ SG520(初期型・後期型の違い)

JBL プリアンプSG520は機種型番が変更されずに初期型と後期型の2種類が存在します。初期型はPNP型ゲルマニウムトランジスターが使われ、後期型とはかなり音が違うといわれいます。 この音質の違いから初期型SG520のファンが多くいますが、ゲルマニウムトランジスターは耐久性がなく、電源スイッチを入れる時の電流ショック程度でも、破損する恐れがあります。 ゲルマニウムトランジスターは希少品で現在入手が困難で、実質的に修理は不可能です。このことから、古くからのJBLアンプファンはSG520に限らず複数台数同一機を所有しトラブルに備えています。

また、SG520は初期に10台の試作モデルが作られ、その中には前記したゴールド仕上げ以外にも仕上げの違うものがあったと言われています。


JBL プリアンプ SG520音質的傾向

JBL プリアンプSG520はしっかりとした骨格の明るい、これぞJBLサウンドといった音を聴かせてくれます。一点の曇りもなく低域の見事な切れ込みに始まり、高域まで綺麗に抜ける音は見事です。 JBL パワーアンプSE400Sとの純正の組み合わせは、これに一層の磨きが掛かり説得力のある音が何処までも音楽的に迫ってくるようです。

http://jbl-amp.digi2.jp/jbl_pre_amp_sg520.html


JBL PowerAmp/パワーアンプ SE460

JBLSE460パワーアンプは1965年に発売したSE400S(408S)の出力を40W+40Wから60W+60Wに増強し、1971年に登場したパワーアンプです。 SE408Sのようにエンクロージャーに組み込むエナジャイザータイプのものではなく、一般的なパワーアンプと同じボンネットが付いたタイプです。 パワーの増強以外の基本スペックはSE401と全く同一です。

また、同時にFMチューナーST860を発売しますが、この2機種をもって JBLは民生用エレクトロニックス製品から撤退します。これはJBL Amp Historyにあるように、JBLの親会社となったハーマンインターナショナルよりの強い意向でした。

1980年に、JBLブランドとしてプリアンプ JBL SG620とパワーアンプ JBL SA640を発売しますが、音・デザインともにこれまでのような高い評価を得られませんでした。 JBL アンプのファンにとっては、このSE460が実質的に最後の製品といえます。

JBL パワーアンプ SE460S音質的傾向

JBL SE400S/SE408Sと同一です。


■型式 ステレオパワーアンプ
●実行出力:60W+60W(8Ω)
●外形寸法:w378 × H110 × D160(mm)

http://jbl-amp.digi2.jp/jbl_pow_amp_se460.html


JBL アンプの歴史

JBLはご存じにようにスピーカーメーカーとして、1946年にジェームス・B・ランシング (James Bullough Lansing)により設立され、多くの歴史的名機と呼ばれるスピーカーユニットやスピーカーシステムを開発してきました。

JBLはスピーカー以外にも、1960年代にもうひとつのオーディオの歴史にその名を残す名作アンプを開発しました。JBLのアンプの歴史は1969年のハーマンインターナショナルのJBL買収によって、1971年にパワーアンプJBL SE460、JBL FMチューナーST860を最後にその幕を閉じることになりました。

それは、ハーマンインターナショナルの直系子会社であるハーマンカードン製品を重視の戦略、それからくる圧力と、JBLの民生用エレクトロニックス製品(民生用アンプ)事業が赤字続きであった、2つの要因からでした。

プリメインアンプ(インテグレートアンプ)プリメインアンプSA600、SA660、プリアンプJBL SG520、パワーアンプJBL SE400S、JBL SE408Sと、ハイエンドオーディオを語る上で、これからは、いずれも忘れ去られることのない名作揃いです。

華やかなJBLのスピーカーの歴史の陰に隠れてしまいがちなJBLアンプですが、それらは現在でも多くのオーディオマニアに支持され続けてています。

JBLアンプは非常に高い評価を受けた素晴らしい製品であったにも関わらず、ビジネス的なJBLコンシューマーエレクトロニックスの失敗、あまり日の当たらない存在となってしまいました。

1963
ゲルマニュウムトランジスター使用のパワーアンプJBL SE401 発売

1964
スライドボリュウムとプッシュボタンスイッチで構成したプリアンプJBL SG520 発売

1965
全段直結差動回路=JBL/Tサーキットを新開発。
パワーアンプ JBL SE408S、JBL SE400S。
プリメインアンプ(インテグレートアンプ)JBL 600 発売

1969
プリメインアンプ(インテグレートアンプ)JBL 660 発売

1971
パワーアンプSE460、FMチューナーST860を開発・発売。これを最後にコンシューマーエレクトロニックス製品から撤退

1980
新世代のJBLアンプ プリアンプJBL SG620/パワーアンプJBL SA640を開発・発売
http://jbl-amp.digi2.jp/index.html
http://jbl-amp.digi2.jp/jbl_amp_history.html


JBL アンプ 設計・デザイナー

バート・N・ロカシー (Tサーキット産みの親)

バート・N・ロカシーはジェームス・B・ランシングとともに、JBLのエンジニアの中で重要な人物です。当初は、音響機器コンサルタントとしてJBLの製品開発に携わり、 ジェームス・B・ランシングと直接会っている数少ないエンジニアです。ジェームス・B・ランシングが、1952年に亡くなり、8年後の1960年にJBLの技術担当部長 (後に技術部門担当副社長)に任命されていますが、正式のJBLに加わったのは、それよりずっと以前の1954年頃だと言われています。

JBLのアコースィックレンズは バート・N・ロカシーの設計といわれており、JBL HL-90、巨大なあの有名なJBL HL-88などもロカシー氏の手によるものです。 初期のJBLユニットは、何らかの形で設計に加わっていると思われますが、ロカシー氏自身のインタビューでは、

「最初から最後まで自分の意志が貫かれた製品は、 LE15と075でけである」

とも答えています。これから類推すると、他の製品は設計にアドバイスとして協力したり、共同作業であったと思われます。

スピーカー以外に、バート・N・ロカシーはJBL民生用エレクトロニックスの開発を指揮する立場でもありました。その中の重要な業績に、Tサーキットを採用した JBLパワーアンプSE400Sの設計があります。

このTサーキットは、オーディオ用アンプとして、最初にコンプリメンタリー出力段を採用し、その後Tサーキットは 多くのアンプメーカーにコピーされ、内外のパワーアンプ回路に大きな影響を及ぼすこととなりました。NFB量を最小限に抑え、広帯域の様々な負荷条件においても 処理能力を持つTサーキットは、極めて直線性が良く、歪み率も低く、安定性も良く、画期的でありアンプ設計のスタンダードとなりました。

Tサーキットの実質的な プロジェクト・エンジニアにはアレン・ディレックの名もがありますが、Tサーキットの特許申請はロカシー本人となっています。 1970年にJBLを離れるまでの間、数々のJBL製品を産みだしました。JBLを離れた後、ガウス社、パイオニアTDシリーズ等の開発に携わり、 1986年〜1987年AES(オーディオ・エンジニアリング・ソサエティ)の会長も務めました。

アーノルド・ウォルフ (パラゴン〜SG520 美の巨人)

アーノルド・ウォルフは、いまでこそインダストリアルデザイナーとして、オーディオ界を越え有名ですが、正式にインダストリアルデザインを学んだことはありません。 カリフォルニア大学バークレイ校で舞台美術と装飾美術を学んでいます。そんな、アーノルド・ウォルフが、JBLのために最初に仕事をした時、まだ、A.ウォルフは カリフォルニア・バークレイにインダストリアルデザインの事務所を開いたばかりの頃でした。

それは1956年の8月頃に、W・H・トーマス(当時JBL社長)から依頼されたJBLD216とJBL075で構成された立体的な造形を持つJBL D42020ベルエアーでした。

当時、JBLスピーカーシステム設計者R・レインジャーから湾曲反射パネルの音響的重要性と問題点を教えられたA.ウォルフは、アイディアスケッチに2週間を費やします。 アイデアとその構想が固まるにつれて、ただの図面だけでは表現出来ないと感じ、1/12の模型を制作します。A.ウォルフはそのサンプルを靴箱に入れロサンジェルス行きの夜行列車に乗り、 翌朝JBL社に持ち込みます。そして、生まれたのがJBL D44000 です。

この成功によりアーノルド・ウォルフは、1957年からJBLにコンサルタント・デザイナーとして迎えられ、13年間に渡り数々の名作デザインを生み出します。

JBLスピーカーシステムとして、L88ノバ、

そしてアンプでは

JBL メインアンプSE401リアパネル面デザイン(スピーカーエンクロージャーに組み込むことが前提のアンプだったため、アンプ内部は剥き出し状態だったため、リアパネルのみのデザイン)、SE400S、

そして、アーノルド・ウォルフ傑作中の傑作と評されるSG520、SA600等です。

また、1960年半ばから使われている感嘆符「!」と「JBL」の文字を組み合わせた、有名なオレンジ色の「JBL」のロゴマークも、アーノルド・ウォルフの手によるものです。 その後、アーノルド・ウォルフは1970年にJBLより副社長として招聘され、社長を経てリタイヤしています。
http://jbl-amp.digi2.jp/jbl_amp_desi.html

JBL PowerAmp/パワーアンプ SE400S/408S

JBLSE400S と SE408S は、JBLのパワーアンプを代表する製品です。

この2つのJBL パワーアンプ違いはSE400Sがボンネットカバーがついて 単独独立で使える一般的なパワーアンプであるのに対し、SE408SはJBLスピーカーエンクロージャーに組み込み用でリアパネルしか付かず内部は剥き出しの状態です。

SE400SとSE408Sの内部構造は、ほぼ同一です。また、ダイキャストフレーム部分は前作JBL パワーアンプSE401と同じですが、内容は全くの別物です。

これまでトランジスターはゲルマニュウムでしたが(前作SE401も)、SE400SとSE408Sは当時新しい素子であったシリコントランジスターを採用しています。 型番末尾の「S」はシリコントランジスター(silicon transistor)のSを示しています。 JBLはこのシリコントランジスターを用いTサーキットと呼ばれる前段直結作動回路を開発、このJBL パワーアンプSE400SとSE408Sに搭載しました。 Tサーキットと呼ばれる、JBLオリジナルの OCL(アウトプット・コンデンサー・レス)のピュアコンプリメンタリー回路は、トランジスターのメリットを最大限に発揮させる回路です。 トランジスターにある極性の違う2つのタイプ(NPNとPNP)、この極性の違いを巧みに利用し組み合わせているのがTサーキットの特長です。 広帯域の様々な負荷条件においても処理能力を持つTサーキットは、極めて直線性が良く、歪み率も低く、安定性も良く、画期的でありトランジスター・アンプ設計の原点となりました。

SE400SとSE408Sはダイキャストフレームがパワートランジスターの放熱板を兼ねる合理的で巧みな設計によりコンパクトに仕上がっています。 SE408Sはエナジャイザーとしてエンクロージャーに組み込むことが前提で、当時、一部のJBLスピーカーシステムのエンクロージャー背面には、SE408Sを取り付けるための切り掛けがありました。 JBLのスピーカーシステムに応じて各種のイコライザーボードが用意され、挿しかえることでパ ワーアンプとスピーカーを含めた周波数特性を、JBL推奨の理想的な特性にコントロールするイコライザーボードです。 また、このイコライザーボードは更に巧みに設計され、挿入方向を変えることで1枚のボードがイコライズドとフラットの2つの特性が得られるようになっています。 ボンネット付き
http://www.audiosharing.com/blog/2009/12/


詳細は

ジャズ喫茶「ベイシー」の選択 _ JBLの本当の音とは
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/402.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1158.html

[リバイバル3] JBLアンプの世界 中川隆
1. 中川隆[-5918] koaQ7Jey 2021年4月08日 08:23:22 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[9]
実はボク、audi1356さんのお宅ではサブシステムでJBL C38を同じくJBLのSA600で鳴らされていることしか聞いていなくて、どんなメインシステムなのかはこの時点で全く知らなかった。

パリッとしたいい音がしてたなぁ。CDの音も凄く良かった。

SA600の音を初めて聴いたけど、力強くしなやかで、迫力満点。しかも、美しい。
いいアンプだなぁ。

audi1356さん曰く、

「(一ノ関の)ベイシーの音はJBLのアンプの音だと言ってもいいかも知れない。もちろん他の要素も多分にあるんだけど、JBLのアンプなくしてあの音は出ないと思う。」

ふ〜む。確かにこうやってSA600の音を聴くと、とっても納得。それから

「ドラマーの音だ」

ともおっしゃっていた。そこはやっぱり感受性(感性)の一番強いころにずっと楽器をやっていた人ならではの感覚なんだろうな。

「じゃ、そろそろ上に行きましょうか」というaudi1356さんの後ろについて2階に上がって「どわぁ=!」

HL88が最初に目に飛び込んできた。

「うわぁ〜。蜂の巣だぁ。でけぇ〜!」

初めて実物の蜂の巣と対面して、いきなり興奮値はレッドゾーンに飛び込んでしまった。

いやぁ〜。まいった。凄い。かっこいい。素敵っ。欲しいっ!

箱はタテマツ音工製の4530。ウーファーは2220B。蜂の巣HL88にはもちろん375。そして075。すべて16Ω。
率直な疑問をaudi1356さんにぶつけてみた。

「なぜ16Ωなんですか?」。

audi1356さん曰く

「16Ωのほうが自然な音がすると思う。例えば、075。よくうるさいっていう人がいるけど、16Ωの075は決してそんなことはない。」

一階のC38のD130と075も16Ωだそう。なるほど。

低域を鳴らすMC-501

中域を鳴らすMC-2500

高域を鳴らすMC-7150とアキュのチャンデバ

プリはレビンソンのML-1

CDPはスチューダー

EARのフォノイコ

ガラード301。アームはオルトフォン309とSMEのプロトタイプ。

「ボクはSPUフェチだから」とaudi1356さん。赤箱がずらり。プラシェルのSPUって独特の艶があって美しい。GTとGEを使い分けていらっしゃる。

SMEにはCG25D。残念ながら調整中。このSMEのアームは初めて見たなぁ。SPU用のSMEがあったなんて知らなかった。


そのSMEのプロトタイプはもう1本あってお土産にもらった(ウソ)。ピンボケしちゃったけど、この不思議なシルバーのシェルがなんともかっこいい。ゼロバランスも簡単に取れるようになっていて、とても使い易いそう。

ビッグバンドを中心にレコードをかけて頂いたんだけど、いやはやなんとも気持ちのいい音でした。印象的だったのがベース。とにかくよく弾む。バックロードホーンの音をちゃんと聴いたのは初めてだったけど、プルンプルンと軽快そのもの。audi1356さんはコーン紙の軽さを含めた2220Bの素性の良さと同時にバックロードホーンをドラムに例えて説明してくれた。バスドラはキックする面の向かい側のヘッドに穴を開けることが多い。それは音抜けをよくすることが主な目的だけど、それと同じだと。そうやって2220Bは前後に思いっきり自由に動くことが出来る。なるほど。

そして、なんと言ってもラッパの音の痛快なこと。とにかくこっちに向かって飛んでくる。トランペットは特に快感。「やっぱりずっとラッパ吹いてたからね」とaudi1356さん。「どうしてもオーディオって、その人の好きな音になっちゃうみたいです」とも。

今思い出してみても、強く優しい音だったように思う。ビッグバンドの音がバーンと塊になって迫ってくるんだけど、刺激的な成分が全く無く、あくまでも音楽を奏でる。スイングする。音量を上げても気持ちいいだけ。うるささは微塵もなく、オーディオ的快楽があるのみ。


楽しく、刺激的なひと時をありがとうございました。
また(間違いなく)お邪魔させて頂きたいと思いますので宜しくお願いします。

あ、そういえば、ノラ嬢の赤盤がすでにaudi1356さん宅にはあった。「ど、どうしたんですか、これ」「いや、もうアメリカでは出てるから」「。。。。。流石。」

dakkun 2007/05/04 19:13
ウーッス!! kenmihoさんお疲れ様でした。淡々と飲んでらしたんでぜんぜん酔ってないと思ってたら2件目で突然カクッとなったのでちょっとビックリしてしまいました。

Five Starsの選曲は我々が酔っていたことを差し引いてもホントすばらしかったと
思います。次の日すかさずビクターフェルドマン買っちゃいました。
うまい酒を飲んで、いいジャズきいて、ジャズとオーディオについて語るってボクの日常ではほとんど初体験だったんで、ホント楽しかったです。
ぜひまた飲みましょう!!

それとこのaudi1356さんのシステムはすごいですね
130Aと175DLHのハークネスは何度か聞いたことがありますが
375と蜂の巣+075のバックロードって・・。うーん、激しく聞いてみたい反面、
ショック死しそうでコワイような・・。

ホント楽しかったです。


kenmihokenmiho 2007/05/04 19:22
んじゃ、ボクもウーッス!!
いやホントすんません。2件目で一瞬落ちたのをかすかに覚えています。
でも楽しかったですねっ。また行きましょ=!
dakkunさん宅にも襲撃したいなぁ。
ジーン・アモンズを是非!
類似コラーニ 2007/05/04 19:24
おっとesl付き・メタルナイフエッジの09ですね。そのボードじゃあ124向きですね。ウチのにそっと載せてあげたい...。
kenmihokenmiho 2007/05/04 19:29
eslとは何ですか?
流石SMEって感じで、とっても美しいアームでした。
明日、宜しくお願いします。m(__)m
audi1356 2007/05/04 19:29
>kenmihokenmiho さん
昨日は遠路はるばるお越しいただきありがとうございました。
ベイシーのノリを楽しんでいただけたようでヨカッタです。
また機会があれば是非遊びにいらしてください。お待ちしております。
kenmihokenmiho 2007/05/04 19:34
こちらこそ、本当にありがとうございました。
貴重な体験をさせて頂きました。
そして本当に楽しかったです。ビッグバンドって素敵ですねっ!
是非またお邪魔させて下さい。(次回は人数が増えると思いますが。。。)
audi1356 2007/05/04 19:38
>(次回は人数が増えると思いますが。。。)
うっ、まずい。来客用のイスを買わねば..

cozy 2007/05/04 19:40
うーん、いいですねぇ〜〜
凄いですねぇ〜〜
類似コラーニ 2007/05/04 19:41
ウチのもアウ爺なので、お仲間に入れては頂けませんか?
kenmihokenmiho 2007/05/04 19:44
アウ子、アウ太郎、アウ爺でトリオですね。
アウ太郎はV6でしたぞっ!
類似コラーニ 2007/05/04 19:52
しかしこれは非常にまずい展開です。特級技能士の試験で三菱電機さんに行った時を思い出してしまった。手に脂汗です。
kenmihokenmiho 2007/05/04 21:13
cozyさま
ビンテージJBLはなんとも深淵な世界ですね。
今回バックロードホーンにとても興味を抱きました。ハークネスを
cozyさんが愛する気持ちが少し分かったような気がしました。
cozy 2007/05/04 22:43
学生時代に聴いた吉祥寺の「赤毛とソバカス」だったか? は
4530+2220+2420+小型のストラントホーンレンズ(JBL暗号忘れ)でした
「タワーオブパワー」のベイエリア・ファンクのベースとドラムのウネリとブラスの厚みのある鳴りっぷりは今でも耳に残ってます。

4530の方がバックロードではパワフルな印象があります。
やはり低域をドライブするアンプの制御力が物をいうようです。
類似コラーニ 2007/05/04 23:16
ここのブログでタワー・オブ・パワーの名前が出るとは!昔は良く見に行ったもんです。ハコの中でギュウギュウ詰めになりながらブラスを浴びる。血が沸いたもんです。それが今では老眼が進み、↓の”画像内の文字列を入力して下さい”が良く見えない有様...。
学園天国 2007/05/05 00:04
プロ用バックロードホーンで素直に物量投入するとaudi1356さんのようになるわけですね。Satoさんの将来が伺えるシステムです。クロスオーバの設定は500/7Kくらいですかね・・

dakkunさんのサブリンとは菅原さんがOffで使うというやつですね。ドライバは同じでしょうか。でも別物に鳴るんでしょうね・・


結局れろれろ男爵最強ですけどw


こだわり無く音楽を聴くのはらしいです。>Cozy
audi1356 2007/05/05 00:51
> クロスオーバの設定は500/7Kくらいですかね・・
Bingo! です。さすがに学園天国さん...スルドイです。
2220B は意外に上が伸びているので 1K ぐらいでも十分鳴らせるのですが、やはり 375 のおいしいところを聴くためには定石通り 500 のクロスになりますね。
ひぃ〜 2007/05/05 01:10
16Ωかぁ・・・いずれおいらも・・・らんらんらららんらんらん
学園天国 2007/05/05 01:42
恐れ入ります。数少ない経験値を基に妄想しておりますw>audi1356
勉強になります。

ごめん。Smooth Criminalのリフにしか聞こえないw>ひぃ〜
sato 2007/05/05 03:21
勤労中年は今お帰りですよー!疲れました。
いやぁ、見てはいけない物だらけじゃないですかwww
アブナイアブナイ・・・
sato 2007/05/05 03:41
オーディオと全く関係ありませんが・・・・・・
audi1356さ〜ん、バリゴの気象計ですね!ボクも同じの愛用してま〜す。
audi1356 2007/05/05 08:33
> sato さん
GW 中のお仕事お疲れ様です。
> バリゴの気象計ですね
格好は良いのですがウチのはどうも気圧の表示が高すぎるような..よろしければ次回は kenmiho さんと一緒においで下さい。
kks 2007/05/06 14:02
ここ最近、皆さまの凄さに圧倒される思いです。
スゴイ..

kenmihokenmiho 2007/05/06 14:06
こんにちは、kksさん。
本当に皆さん凄いですね。ボクも圧倒されています。
昨日、また凄い音を聴いてきました。今書いてるところです。
もう一発、圧倒されてください(笑
http://d.hatena.ne.jp/kenmihokenmiho/20070503
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1158.html#c1

[リバイバル3] JBLアンプ新旧プリメインアンプ対決 SA660 vs. SA750 中川隆
4. 中川隆[-5917] koaQ7Jey 2021年4月08日 08:23:49 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[10]
実はボク、audi1356さんのお宅ではサブシステムでJBL C38を同じくJBLのSA600で鳴らされていることしか聞いていなくて、どんなメインシステムなのかはこの時点で全く知らなかった。

パリッとしたいい音がしてたなぁ。CDの音も凄く良かった。

SA600の音を初めて聴いたけど、力強くしなやかで、迫力満点。しかも、美しい。
いいアンプだなぁ。

audi1356さん曰く、

「(一ノ関の)ベイシーの音はJBLのアンプの音だと言ってもいいかも知れない。もちろん他の要素も多分にあるんだけど、JBLのアンプなくしてあの音は出ないと思う。」

ふ〜む。確かにこうやってSA600の音を聴くと、とっても納得。それから

「ドラマーの音だ」

ともおっしゃっていた。そこはやっぱり感受性(感性)の一番強いころにずっと楽器をやっていた人ならではの感覚なんだろうな。

「じゃ、そろそろ上に行きましょうか」というaudi1356さんの後ろについて2階に上がって「どわぁ=!」

HL88が最初に目に飛び込んできた。

「うわぁ〜。蜂の巣だぁ。でけぇ〜!」

初めて実物の蜂の巣と対面して、いきなり興奮値はレッドゾーンに飛び込んでしまった。

いやぁ〜。まいった。凄い。かっこいい。素敵っ。欲しいっ!

箱はタテマツ音工製の4530。ウーファーは2220B。蜂の巣HL88にはもちろん375。そして075。すべて16Ω。
率直な疑問をaudi1356さんにぶつけてみた。

「なぜ16Ωなんですか?」。

audi1356さん曰く

「16Ωのほうが自然な音がすると思う。例えば、075。よくうるさいっていう人がいるけど、16Ωの075は決してそんなことはない。」

一階のC38のD130と075も16Ωだそう。なるほど。

低域を鳴らすMC-501

中域を鳴らすMC-2500

高域を鳴らすMC-7150とアキュのチャンデバ

プリはレビンソンのML-1

CDPはスチューダー

EARのフォノイコ

ガラード301。アームはオルトフォン309とSMEのプロトタイプ。

「ボクはSPUフェチだから」とaudi1356さん。赤箱がずらり。プラシェルのSPUって独特の艶があって美しい。GTとGEを使い分けていらっしゃる。

SMEにはCG25D。残念ながら調整中。このSMEのアームは初めて見たなぁ。SPU用のSMEがあったなんて知らなかった。


そのSMEのプロトタイプはもう1本あってお土産にもらった(ウソ)。ピンボケしちゃったけど、この不思議なシルバーのシェルがなんともかっこいい。ゼロバランスも簡単に取れるようになっていて、とても使い易いそう。

ビッグバンドを中心にレコードをかけて頂いたんだけど、いやはやなんとも気持ちのいい音でした。印象的だったのがベース。とにかくよく弾む。バックロードホーンの音をちゃんと聴いたのは初めてだったけど、プルンプルンと軽快そのもの。audi1356さんはコーン紙の軽さを含めた2220Bの素性の良さと同時にバックロードホーンをドラムに例えて説明してくれた。バスドラはキックする面の向かい側のヘッドに穴を開けることが多い。それは音抜けをよくすることが主な目的だけど、それと同じだと。そうやって2220Bは前後に思いっきり自由に動くことが出来る。なるほど。

そして、なんと言ってもラッパの音の痛快なこと。とにかくこっちに向かって飛んでくる。トランペットは特に快感。「やっぱりずっとラッパ吹いてたからね」とaudi1356さん。「どうしてもオーディオって、その人の好きな音になっちゃうみたいです」とも。

今思い出してみても、強く優しい音だったように思う。ビッグバンドの音がバーンと塊になって迫ってくるんだけど、刺激的な成分が全く無く、あくまでも音楽を奏でる。スイングする。音量を上げても気持ちいいだけ。うるささは微塵もなく、オーディオ的快楽があるのみ。


楽しく、刺激的なひと時をありがとうございました。
また(間違いなく)お邪魔させて頂きたいと思いますので宜しくお願いします。

あ、そういえば、ノラ嬢の赤盤がすでにaudi1356さん宅にはあった。「ど、どうしたんですか、これ」「いや、もうアメリカでは出てるから」「。。。。。流石。」

dakkun 2007/05/04 19:13
ウーッス!! kenmihoさんお疲れ様でした。淡々と飲んでらしたんでぜんぜん酔ってないと思ってたら2件目で突然カクッとなったのでちょっとビックリしてしまいました。

Five Starsの選曲は我々が酔っていたことを差し引いてもホントすばらしかったと
思います。次の日すかさずビクターフェルドマン買っちゃいました。
うまい酒を飲んで、いいジャズきいて、ジャズとオーディオについて語るってボクの日常ではほとんど初体験だったんで、ホント楽しかったです。
ぜひまた飲みましょう!!

それとこのaudi1356さんのシステムはすごいですね
130Aと175DLHのハークネスは何度か聞いたことがありますが
375と蜂の巣+075のバックロードって・・。うーん、激しく聞いてみたい反面、
ショック死しそうでコワイような・・。

ホント楽しかったです。


kenmihokenmiho 2007/05/04 19:22
んじゃ、ボクもウーッス!!
いやホントすんません。2件目で一瞬落ちたのをかすかに覚えています。
でも楽しかったですねっ。また行きましょ=!
dakkunさん宅にも襲撃したいなぁ。
ジーン・アモンズを是非!
類似コラーニ 2007/05/04 19:24
おっとesl付き・メタルナイフエッジの09ですね。そのボードじゃあ124向きですね。ウチのにそっと載せてあげたい...。
kenmihokenmiho 2007/05/04 19:29
eslとは何ですか?
流石SMEって感じで、とっても美しいアームでした。
明日、宜しくお願いします。m(__)m
audi1356 2007/05/04 19:29
>kenmihokenmiho さん
昨日は遠路はるばるお越しいただきありがとうございました。
ベイシーのノリを楽しんでいただけたようでヨカッタです。
また機会があれば是非遊びにいらしてください。お待ちしております。
kenmihokenmiho 2007/05/04 19:34
こちらこそ、本当にありがとうございました。
貴重な体験をさせて頂きました。
そして本当に楽しかったです。ビッグバンドって素敵ですねっ!
是非またお邪魔させて下さい。(次回は人数が増えると思いますが。。。)
audi1356 2007/05/04 19:38
>(次回は人数が増えると思いますが。。。)
うっ、まずい。来客用のイスを買わねば..

cozy 2007/05/04 19:40
うーん、いいですねぇ〜〜
凄いですねぇ〜〜
類似コラーニ 2007/05/04 19:41
ウチのもアウ爺なので、お仲間に入れては頂けませんか?
kenmihokenmiho 2007/05/04 19:44
アウ子、アウ太郎、アウ爺でトリオですね。
アウ太郎はV6でしたぞっ!
類似コラーニ 2007/05/04 19:52
しかしこれは非常にまずい展開です。特級技能士の試験で三菱電機さんに行った時を思い出してしまった。手に脂汗です。
kenmihokenmiho 2007/05/04 21:13
cozyさま
ビンテージJBLはなんとも深淵な世界ですね。
今回バックロードホーンにとても興味を抱きました。ハークネスを
cozyさんが愛する気持ちが少し分かったような気がしました。
cozy 2007/05/04 22:43
学生時代に聴いた吉祥寺の「赤毛とソバカス」だったか? は
4530+2220+2420+小型のストラントホーンレンズ(JBL暗号忘れ)でした
「タワーオブパワー」のベイエリア・ファンクのベースとドラムのウネリとブラスの厚みのある鳴りっぷりは今でも耳に残ってます。

4530の方がバックロードではパワフルな印象があります。
やはり低域をドライブするアンプの制御力が物をいうようです。
類似コラーニ 2007/05/04 23:16
ここのブログでタワー・オブ・パワーの名前が出るとは!昔は良く見に行ったもんです。ハコの中でギュウギュウ詰めになりながらブラスを浴びる。血が沸いたもんです。それが今では老眼が進み、↓の”画像内の文字列を入力して下さい”が良く見えない有様...。
学園天国 2007/05/05 00:04
プロ用バックロードホーンで素直に物量投入するとaudi1356さんのようになるわけですね。Satoさんの将来が伺えるシステムです。クロスオーバの設定は500/7Kくらいですかね・・

dakkunさんのサブリンとは菅原さんがOffで使うというやつですね。ドライバは同じでしょうか。でも別物に鳴るんでしょうね・・


結局れろれろ男爵最強ですけどw


こだわり無く音楽を聴くのはらしいです。>Cozy
audi1356 2007/05/05 00:51
> クロスオーバの設定は500/7Kくらいですかね・・
Bingo! です。さすがに学園天国さん...スルドイです。
2220B は意外に上が伸びているので 1K ぐらいでも十分鳴らせるのですが、やはり 375 のおいしいところを聴くためには定石通り 500 のクロスになりますね。
ひぃ〜 2007/05/05 01:10
16Ωかぁ・・・いずれおいらも・・・らんらんらららんらんらん
学園天国 2007/05/05 01:42
恐れ入ります。数少ない経験値を基に妄想しておりますw>audi1356
勉強になります。

ごめん。Smooth Criminalのリフにしか聞こえないw>ひぃ〜
sato 2007/05/05 03:21
勤労中年は今お帰りですよー!疲れました。
いやぁ、見てはいけない物だらけじゃないですかwww
アブナイアブナイ・・・
sato 2007/05/05 03:41
オーディオと全く関係ありませんが・・・・・・
audi1356さ〜ん、バリゴの気象計ですね!ボクも同じの愛用してま〜す。
audi1356 2007/05/05 08:33
> sato さん
GW 中のお仕事お疲れ様です。
> バリゴの気象計ですね
格好は良いのですがウチのはどうも気圧の表示が高すぎるような..よろしければ次回は kenmiho さんと一緒においで下さい。
kks 2007/05/06 14:02
ここ最近、皆さまの凄さに圧倒される思いです。
スゴイ..

kenmihokenmiho 2007/05/06 14:06
こんにちは、kksさん。
本当に皆さん凄いですね。ボクも圧倒されています。
昨日、また凄い音を聴いてきました。今書いてるところです。
もう一発、圧倒されてください(笑
http://d.hatena.ne.jp/kenmihokenmiho/20070503
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1157.html#c4

[リバイバル3] JBLアンプの世界 中川隆
2. 中川隆[-5916] koaQ7Jey 2021年4月08日 08:25:14 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[11]
JBL SG520の整備 2015-05-03
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/0ea407b749bdec5c3a6ea2555c17be85?fm=entry_awp
 有名なJBLのプリアンプSG520です。

デザイナーはJBLパラゴンやSA600のアーノルド・ウォルフ。

 縁あって拙宅に来ました。実は同じ個体で2度目、いわば出戻りです。

 出ている間にプロの手によるメンテナンスを受けています。
内容はアンプ基板の電解コンデンサーの取り替えでとても良好な結果だったとのことです。

久々の我が家での音出しでしたが残念ながら(一度は手放したのを恨んでいるのか)不具合発生。片CHに結構激しいノイズが混じる。

Trアンプに関しては全くメンテナンスしたことはありません。貴重なビンテージアンプを壊さないようにしなくては、、。

 一番気を使うのは絶版Trで、特にこのアンプはゲルマニウムTrを多用している関係で壊すと厄介です。またプリント基板の箔の剥がれにも気を使います。

 アンプ基板は中央のシールドを兼ねた筐体を挟んで2階建てです。プッシュSWにはランプが組み込まれこのランプ点灯のために別の整流回路があります。

 このアンプの意匠を決定づけるスライドボリュームは不良が多く発生しこのアンプも一度1ヶ所を交換しています。カップリングの電解コンデンサー不良によるDCのもれが原因と思われます。

カップリングコンデンサーは電解コンデンサーでフラットアンプだけで片CHで7個使われています。電解コンデンサーの音を聴いているようなものか??

 さてトラブルですが全く原因がわからない。ラインアンプからだというのははっきりしています。しょうがないので動作させながらパーツを爪で弾いてみると、ラインアウト真近の2N508からノイズが出ます。どうもこの付近が怪しい。

テスターで電圧を測定してみると定電圧回路の電圧が3V高い。あれこれテスターを当てているとバリっと音と共に静かになりました。。やってしまいました。貴重なTrを破壊してしまったみたい。

恐れていたことが起きてしまいました。ゲルマニウムTrの2N508のご臨終を確認。。

 あわててネットオークションで探すと数社出品しています。確か入手困難だったはずと思いながらも落札して待つ事2週間(UKはとにかく時間がかかる)。
やっと届いた2N508は説明の写真とは似ても似つかぬ形状、やっぱりか〜。

おまけに2N508ではなく2N5087です。とほほ、。

交換すると幸いにも音は出ました(とにかく良かった)。左右の音が違ってしまうことを考えて複数注文しています。でもこれは使いたくないので辛抱強く探すことにします。

 ところが再度問題発生。無事だったはずのもう片CHが低周波発振、まるでモーターボーティングです(最近多いなぁ)

これには困りました。トーンコントロールを動かすと周期が変わるのでこの部分をパスすると発振は治まります。しかし怪しいと睨んだコンデンサなどを交換しても一向に改善しない。

ほとほと困って以前この個体を整備された方に教えを請うと、、「他のSG520でも発振に悩まされた事がある」「基板から出ているワイヤーをシールドするなどして対応した」とのこと。

早速ワイヤーを振ったりつかんだりするもびくとも(?)せずに発振し続ける。やがてTr交換した方も発振するようになってしまいました。

そのうちに回路図と現物のトーンコントロールの接続が微妙に異なることに気づきました。メンテされた方はこの部分は触っていないとのこと。また片CHのBASSのスライドボリュームにはRが外付けされています。これはどういうことか??

トーンコントロール回路の入り口と出口には電解コンデンサーでしっかりと区切られているのでとにかく闇雲に触っているとBASSのボリュームの中点からアースするとおさまります。(理由はワカラナイ)

外付け抵抗を外し回路図通りに接続を変更しても安定しています。トーンコントロールもすべて機能する。対症療法でとにかく発振は抑え込む事ができました。

最初のノイズは不定期に発生することがありまた爪ではじくと治るパーツがあります。スチロールコンデンサーあたりが怪しい。これはもう少し様子を見ていずれ交換しようと思います。

2N508はデッドストックらしいのがebayで出品がありましたので懲りずにまた落札して到着を待っています。

 整備をしているといつもの事ですが次第に愛着が湧いてきます。SA600,SA660用はレプリカをよく目にしますがSG520サイドの木製ボードはなかなか見当たりません。

見た目が命(!)のアンプですので自作してみます。
採寸してホームセンターで合板を切ってもらって突き板を貼って塗装しました。


ちょっとピカピカすぎます。やっぱり塗装は難しい。


 試聴中にノイズが混じるとフタ開けて基板上のパーツを爪で弾いてみる。
と大抵はどのパーツでも基板でもバリバリ言います。

そのうちEQ回路の初段の2N508がぐらぐらしているのを発見!
点検すると基板からハンダが浮いていました。

足を磨いて再ハンダ付け、、。っと治ったようです!


ライン入力のノイズなのになぜEQのトラブルが原因なのかは不思議ですが電源へ接触不良のノイズの混入によるものと解釈。

 phonoにしてみると左右chのホワイトノイズの出方がかなり異なっています。
基板を見比べるとノイズの多いAchのTrが違うものに交換されています。。

やっぱり半世紀以上経過したものですので色々な手が入っている。

絶版Trの入手は絶対不可能、、ではないようです。
EQアンプは2N508 x2 2N2614x1の3石。がんばって探してみます。

 オークションに出品し一度は落札されたアンプが返されてきました。


UESUGI U-BROS1 プリアンプです。

実家に戻されたのは「バランスボリュームを右に回し切ると音が途切れる」というものでした。

音出しすると確かにそのような症状が出ることがありました。Youtubeに動画をアップした時には確認できませんでした。

説明が無かったとの指摘でしたので商品代金、送料、振込手数料を返却し送り返して(当然着払い)もらいました。

 毎度のことながらオークションでは出品する方がずっと気を使います。このアンプは1975年発売ですのですでに製造して40年経過しています(多分初期型と思われる)
UESUGI社のアンプとしては1800台売れたヒット作で先日ご逝去された上杉佳郎氏の初期の代表作。2階建基板にCRを配置し、真空管は筐体に固定し配線している。ちょっとJBL SG520と似ています。

外国製品のような妖艶さ(?)は感じませんが、高価なそして日本製品特有の堅実さがあります。RCAにプラグを差した時やロータリースイッチ、ボリュームを回した時などに。

ガリオームのクレームで戻ってきたのは全く残念な事です。40年も経過すればやはり部品の劣化は避けられない。私たちは価値あるオーディオ製品をメインテナンスし、稼働させることでビンテージオーディオを楽しんでいます。

一方で不特定の方にそのような(古い電気製品)を売却することは大きなリスクを伴います。音が出ないなどはまだいい方で出火、漏電、爆発(!)と悪く考えればキリがありません。

入手された方がそのような状況を認識されて私達と同じように製品に接していただければいいのですが。。やっぱり都合の良い幻想でしょう。

ノークレーム、ノーリターン、ジャンク扱い、などはなるべく書きたくなかったのですが自分の身を守るためには必要なのかもしれません。

 この個体は正面から見たときにウッドケースの縁が薄いのが特徴です。(他では見たことがない)BRAUNのスピーカーもそうですが額縁が薄いのは個人的にはとても気に入ってます。JBL SG520も正面からは見えません。オートグラフも見えるところはほとんどサランネット。

 しばらくUESUGIプリアンプを楽しんでまたJBL SG520に戻すと、、Bchから音が出ません!

また何処かの接触が不良になったか、などとのんびり構えて(オークションでは許されないなぁ)いじってみましたが一向に回復しない、、。入力を変えても同じ。嫌な予感がします。

基板を外すのにも慣れてきました。

素人の悲しさでどうやってチェックしたらいいか分からない。とりあえずパーツと基板を触ってみる。(プロはどうするのだろう?)

人体によるシグナルトレースを行うと3段増幅のラインアウトの2N508をさわると大きなノイズが出るのでこの段は正常動作している様子。ライン入力なのにEQを触ってもノイズが出るのは不思議。。

そのうちトーンコントロール直前の2N3215がえらく熱くなっているのに気づく。(写真の左側の大きなTr)ところでこのTrはラインアウトの終段(写真の右端のTr)と一緒のはずです。

あーやっぱり交換されて違うのがついている。2N3215もゲルマニウムTrです。

電源落として冷えると暫くは回復するがそれも一瞬でまたダウンする。
低周波発振もここが問題かもしれない。

ebay見たら出品されています。当時物が来ることを祈りつつ落札しました。

2N3215 VCE=-30V,PC=14W,IC=5A,fT=300kHz


英国から届いた2N508 モトローラ製です。
JBL SG520の古いモデルには黒色のGE製が使われています。

まともなのが来たようでほっとする。
早速入れ替えました。かわいそうな(?)2N5087となぜかEQに入っていたTrと。

2個交換してAchはすべて回路図通りのTrとなりました。phonoポジションのホワイトノイズもかなり軽減しました。増幅率がかなり異なるTrだったようです。

ところで今はBchも正常稼動している、、、。
でもパーツが届いたら当然交換します。その他気になる抵抗もあります。

モトローラの2N508が到着した翌日に本命が来ました。。

GE製2N508ブラックヘッド(勝手に命名)です。運良く5個入手できました。
JBL SG520には8個使われています。これで暫くは大丈夫でしょう。

2N508はEQの初段と次段、ラインアンプの初段とトーンコントロールを受けるアンプの初段に使われていてこのアンプのマサにキーパーツ。

「電解コンデンサーの音を聞いているみたい」などと悪口を叩きましたがゲルマニウムTrでDCアンプを構成するのはなかなか大変(安定度などで)みたいです。にもかかわらずこのアンプが愛されるのは意匠以外でも魅力があるからと。

ゲルマニウムTrで必要以上に大きなTrを使ったのは耳で聞きながら素子を選んだのでしょう。

翌年の1965年にはシリコンTrのTサーキットのSE400Sが登場します。

その後もJBL SG520は結構長い間作り続けられたわけで回路変更は無かったし改良バージョンも出されなかった。

残念ながらJBLはアンプ部門を止めてしまうわけですがもし作り続けていたら、、興味は尽きません。(ホントは作ってました)


1980年に発表されたJBL SG620です。今となってはSG520よりもレアです。
でも人気は今ひとつでいかにオーディオ機器はデザインが大切かを証明した(?)アンプ。


こちらはJBL SG520です。

整備途中ですがJBL L75 MINUETを繋いで聴いています。
メインアンプは同じくJBL SE460。

かなり硬化したランサロイゴムエッジのLE8Tです。新旧LE8Tは様々なエンクロージャーで聴いてきましたが、、これは!!よく鳴ってます。

JBLだし同世代(MINUETは1966年発表)だから当たり前?
LE8T独特の高域の癖がほとんど感じられません。
これならランサー101なども相性良さそう。

USAから届いた2N3215(semiconductors)です。箱入り!

箱の中にはさらに3つのパッケージが入っています。

本体、ネジ類、マイカ

貴重品ということがこれでもか!と伝わる。いつ頃の製品かわからないが2015年まで保存されて激安で販売されるとは、、。

 Bchの異種Trを2N3215に交換しました。対症療法の発振対策配線も外しました。問題なく稼働します。よかった。

日常的に使用して様子を見ることにします。

、、やっぱりBchが不調です。正常動作していて時間が経つと(どれ位かは未だ不明)音が出なくなる。根本原因は交換したTrではなかったようです。

ラウドネスSWを入れたら出なくなることもありました。フラットアンプ前段がやはり怪しい。

交換していなかったライン出力調整VRの電解コンデンサーを置き換えます。大きなフィリップス製と思われるもの。

激安コンデンサーはちょっと容量がオーバー、形も大きくなってぎりぎりで収まります。この美しいコンデンサーを見ると欧米を感じる。

現在は両ch正常に鳴っている。いつも音が出ないわけではないので困ります。

 午前中から10時間以上経過しましたが不具合は発生していません。


後日談
テープモニターSWが不調だった可能性があります。
下段の扉を閉めると自動的にOFFになりますがこの部分の不具合だったか?
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/0ea407b749bdec5c3a6ea2555c17be85?fm=entry_awp
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1158.html#c2

[リバイバル3] JBLアンプの世界 中川隆
3. 中川隆[-5915] koaQ7Jey 2021年4月08日 08:26:08 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[12]
JBL SE400の修理(1)2016-04-24
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/fc423e84d8bab0ba2799a8158bf8f4e4
 JBLは有名な高級スピーカーメーカーですが、かつてはアンプも作ってました。

JBLスピーカーはデザインが秀逸で美しいのが特徴ですがアンプも同様できっちりデザインされています。

 最初のアンプが発表されたのは1963年頃で当時は真空管アンプがほとんどの時代でした。

JBLはソリッドステート(トランジスター)を採用した世界最初のメーカーの一社でまた数年後にはTサーキットと呼ばれる現在のアンプにつながる画期的な回路を発表した先進の会社です。

 アンプは数年間作られてその後は撤退しましたが、数種類あるアンプの最初に発表されたのがJBL SE401というメインアンプでした。

 JBLのメインアンプはスピーカーに組み込まれた状態で使用する形態を取っていて名称もエナジャイザーと呼ばれ、スピーカーに適したイコライザー基盤を搭載することで音色を作っていた。スピーカーに組み込むため露出する所のみのデザインだったが、単体で動作させることを目的にした製品はケースに組み込まれています。

 今回のJBL SE400は SE400S(ケースに組み込まれてTサーキット、シリコントランジスター採用)と同様のケースに組み込まれたアンプでゲルマニウムトランジスターを搭載しています。

内容は JBL SE401,402(この2種類の差は不明)と同様でとても珍しい。

大体型番が「400」で一番若い番号。
これは既に「歴史的な」という文言が付いてるJBLアンプの「最初のアンプ」だった可能性が大。

 デザイナーは(多分)パラゴンやJBL SG520で有名なアーノルド・ウォルフでこの古いアンプの最大の魅力となっています。


 出力回路はSEPPですがTrがパラにそれも同種類のものが上下にあります。SEPPはPNPとNPNの組み合わせで構成されるはずですが、、

 同種Trでも位相反転で工夫すれば可能というわけでこの位相反転にはなんとトランスが使用されています。さすがにソリッドステート黎明期のアンプで初めて見た回路です。

 同様な回路を探してみると、、1972年発行の初歩のラジオ別冊 初歩のステレオ製作技術 にキットの解説として載っていました。「トスカ」「日本サウンド」のプリメインアンプでも採用されています。なおこの2社のアンプは出力にも電解コンデンサーアリでやっぱり時代を感じます。

 他の記事を見ると準コン、純コンまでありアンプの序列がはっきりしていて「いつかはクラウン」などという名コピーを思い出すような熱気あふれる夢多き世界。

 今は「日本サウンド」だけど一生懸命貯金していつかは「ラックスキット」を買うぞ〜。なんて、、。

 ちなみに「JBLのアンプ」なんて雲の上の存在で(価格も桁違いだし)現物も見たことがないわけで。雑誌の写真を見て故瀬川冬樹さんの試聴記事を読んでオーディオ少年たちは妄想に耽ってました。(と思います。何せリアルタイムではないので)

 さて入手した個体ですが、、バリバリのジャンクで動作しない。


 両サイドの黒色カバーの中には


 一方は電源トランスと整流ダイオード、トランスの下には回路ヒューズが4本、電源AC関係。ヒューズホルダーの蓋が無い!のでとりあえず手持ちの似たのと付け替えた。

 もう一方は整流用電解コンデンサー(2000μF)2本とその下にインターステージトランス(さすがは世界初のトランジスターアンプ、真空管アンプでもインターステージトランスは超古典)

 今日はパネル磨き頑張りました。中身はどーでもいいです。嘘です。

 メイン基盤の裏です。結構来てます。

 出力トランジスター群

 回路ヒューズは電源トランスの下にあります。実は裏パネルのシリアルNo部分の樹脂板が溶けてるのが不思議でしたがどうもこのフューズの過熱が原因のようです。構造ははっきりしませんが切れるとランプが点灯するのではないかと思われます。一番端のフューズが切れたのか直結(!)状態だった。

 このランプ付きフューズは検索したのですが発見できず。普通のスローブローフューズと入れ替え。

 出力トランジスターは2個損傷していました。しかし4個はオリジナルのようだが2個は適当なものが付いている様子。パラ接続を1個にしてみる。

 これでインターステージトランスに信号を入れてみると両ch出力されます。しかしドライブ基盤は1枚は損傷している様子。片方だけでも動作してくれれば比較して不具合部分が見当がつくのでありがたい。

 こんな状況で土曜の夜を楽しみました。Beatlesをモニターしながら。
 基盤の中の電解コンデンサーは全滅の模様です。(電圧を上げるとダウンする)Trとともに手配しなくては。。

 とりあえず手持ちの近似値のphilipsの電解コンデンサーと交換した出力段の基板。やっぱり舶来の(死語)コンデンサーは美しい。。

 ドライブ基板と出力段基板を左右混ぜて接続して出力にDCが出てないことを確認してしばらく聴いていました。

 。。いいかもしれない。。ゲルマニウムマジックか?
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/fc423e84d8bab0ba2799a8158bf8f4e4


JBL SE400の修理(2)2016-05-02
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/85521f79274337e74fcaec018562cd0c
 出力段の基板は修復できたのですが(出力Trを差してみて両ch動作した)ドライブ基盤は両chとも不動になってしまいました。途中までは一方は動いてたのですが、、。

 Trをまた壊した可能性が高いと思いますので基板からはずしてチェックが必要。でも周辺のパーツ(主に電解コンデンサー)は不良と思われますのでまずここから交換していきます。

 チューブラー型の電解コンデンサーが欲しかったのですがとりあえず回路図からリストアップして隣町のパーツ屋さんまで買いに行きました。このお店は電設関係と同居して広い売り場です。こちらは地方都市ですがバイクパーツの大型店やアマチュアレストアラー御用達の店などがありとても恵まれています。

 JBL SE400に使われているTrはたった3種類(!)なのです。

 2N508
 2N1304
 2N2147


 ドライブ基板にこの3種が1個ずつ使われています。
すべてゲルマニウムトランジスターですがなんと2N1304はNPN型なのです。
ちょっとびっくり。


 日本製のTrは2SA、2SBがPNP型、2SC、2SDがNPN型だと思います

ゲルマニウムトランジスターは初期のTrで大抵はPNP型でした。

2SAは高周波用、2SBは低周波用。当時のTrは高価で貴重でしたし熱に弱かったので半田付けには気を使いました。

 さてTrは見た目では正常、異常の区別はつかず、電気的なチェックをしなくてはいけません。Trの記号は

 NPNとPNPはこのようにエミッタの矢印の向きが異なります。

トランジスターはダイオードという半導体を2個組み合わせた構造をしています。ダイオードは真空管の2極管という意味で電流が一方向しか流れない性質があります(半導体の由来)。方向は矢印で示されます。

 トランジスターをダイオードで表すとこうなります。

矢印方向しか電流が流れない、Tr記号の矢印と比較すると分かりやすい(忘れにくい)。

この模式図を見るとテスターを当てた時の電流が流れる方向が理解できます。
正常なTrであれば、、例えばコレクタとエミッタはどうやっても電流は流れない。コレクタとベース、エミッタとベースは一方向のみ電流が流れます。

 もう一つ、3本足のどれがどの電極か、、はデータシートを見るしかありません。
2N2147のようなパワーTrは本体がコレクタなのでヒートシンクに取り付けるときに絶縁しなくてはならないことがあります。

 簡易チェックはアナログテスターを当てることが多いのですが直流抵抗の低いレンジにして行います。注意するのはテスター棒の黒にプラスの電圧が来ています。このレンジで手持ちのアナログテスターをデジタルテスターで測ってみると3V台でした。

 さてこの個体ですが、ドライブ段基板のTrを外さずにチェックしてみるとあれれ、、どれも正常、、。なぜ動かない??

 2016年のGWに北海道に行ってきました。結構な強行軍だったのですがメインイベントの一つは旭山動物園の動物達に会いに行くこと。

 大混雑を覚悟していたのですが早朝から出かけたおかげでスムーズに廻れました。評判のアザラシチューブ(勝手に命名)や大迫力のシロクマの泳ぎ(というか遊び)もしっかり観れて良かったです。動物達に対する愛に溢れてました。また行きたいと思います。

 人間以外の動物の写ってない写真(右上のペンギン2羽は多分オブジェ)


 旅行中もいろいろとJBL SE400のことを考えてたことを帰って早速実行してみる。その結果、、

  ドライブ基板のNFB回路の電解コンデンサーは破損していた。

  片chの初段は2N508から2N404に変わっています。hfe値が大きく異なりますので要交換です。虎の子のGE製ブラックヘッド2N508と交換(両chとも揃いました)

 ドライブ基板の電解コンデンサーは入力部を除いてすべて交換しました。

 同世代のJBLスピーカー L75メヌエット をつないで試聴。

 よく言えば素直でおとなしい。悪く言えば平面的で抑揚に欠ける。
でも修復が完了しないと最終的な評価はできない。

 入力の電解コンデンサーを交換すると、、かなり変化あり。信号の通過する部分なので当たり前。音質向上のためにはさらなる吟味が必要だがここは歴史的なアンプということを尊重して電解コンデンサーのままで。

 しかしハムが大きい。ドライブ基板を外すと消えますのでこの段が原因。

電源のコンデンサーはそのままなのでパラに高容量のコンデンサーを繋いでも変わらず。

 そのうちインターステージのDCカットコンデンサーの両端の電位が異常に高い(交換した電解コンデンサーが耐圧オーバーでパンクした)ことに気がつき、基板からの配線が1本はずれていることが判明してノイズの原因がようやく解りました。

 今回交換したパーツです。

 注文したパワートランジスターがまだ届いていませんが、左右交換して稼働することを確認して店じまいします。


 トランジスターが届くのは10日後の予定。ドライブ段の2N2147もダメだろうと思って余分に注文してます。高いTrだったのでちょっともったいなかった。

 入手した回路図はJBL SE401の1964年バージョンです。SE400は全く同じ回路かと思っていましたが抵抗値や回路がわずかに異なります。またNPNTrも実機は2N1308(回路図では2N1304)。機種によって異なるのか変更があったのかは不明。

 ノーハムはソリッドステートアンプでは当たり前ですがやはりありがたい。

 測定もしていないですが各部正常動作の様子なので割愛。

 音質はなかなかの安定度です。あまり細かいことは知らんぷりな世界。
これはこれでいいのでは、、。初期の半導体アンプのとげとげしさは全く感じません。
(もともとそうではなかったかもしれない。初期のデジタル録音盤、初期のCDの音とごちゃ混ぜかも)


 やっぱり美しいアンプです。

 欠品だった足は小さなゴム足探して取り付けました。ウッドケースに入れては台無し。

 パネルの透明アクリルの窓から見えるのはイコライザー基板で差し込む向きでフラットアンプとの切り替えができるようになっています。

 QUADのソリッドステートアンプもそうですが当時はこの大きさで(小ささで)出力40W+40Wという大出力(!)でちょっとびっくりさせてやろう、、という意図を感じます。

 「トランジスタ」という文言は当時は「小さくて優れている」ということの代名詞になっていて日本でも「トランジスタグラマー」や「トランジスタスイカ」なんてのもありました。

 凝縮された構造、デザインはメンテナンスや生産性、製品の長期安定性には問題はあったと思いますが、この小さなアンプが1950年代の重厚長大の大好きだったアメリカで開発されたわけで、同時代のL75メヌエットも超小型スピーカーですしBeatlesのアメリカ上陸などがあった時代の流れに敏感な企業の作品だな、、と勝手に妄想。

 最先端技術は時間とともに廃れていく運命だけれどこのデザインの美しさはMarantzの#10までの機器と同様に後世まで残っていくと信じてます。

 後日談 その1

 予定より早く今日2N2147が届きました。
片ch4個早速取り付けて、4階建の基板を固定するスペーサーも切ったりして寸法合わせして取り付ける。

 左右chの音量、音質差は感じられない。JBL SE400の入力ボリュームを少し絞ったほうがJBL SG520のボリューム調整がしやすい。エッグミラーのスライドボリュームの左右偏差も目立たなくなります。

 JBL SG520との相性も良いと思う。(ただし他は繋いでないけど、、)

 初めてSTEREOで聴いての印象は片chでの印象とやはり同じで、「穏やかな」「聞きやすい」音で刺激的な要素が少なく一般にイメージされる「真空管の音」に近い。

これは意識的に音造りした可能性が高く今までの真空管アンプのユーザーに受け入れてもらうため(真空管アンプはスピーカーボックスに組み込むのは困難)採った策かと思います。

 かといって情報量が少ないボケた音とも異なりちょっと不思議な感じがします。

この音を好まれる方も多いのではないでしょうか?
JBL SG520もキーデバイスはゲルマニウム製でやはりここがポイントのような気がします。

JBL SE400Sはオールシリコントランジスターでまた違う世界か。


 スピーカーにアンプを組み込む(いわゆるパワードスピーカー)はプロユースではよくありますがコンシューマーユースにも持ち込もうとした理由は、、スマートでスタイリッシュなシステムを目指していたJBLにとっては「メインアンプ」は裏方で邪魔な存在だったのでしょう。

 古い雑誌を見てもJBL SE401などの試聴記事はほとんど見当たりません。

JBL SE400Sが偉大すぎて今となっては取り上げる必要もない存在なのかもしれない。
JBL SE400に至っては存在した記述を見つけること自体困難な状況です。

オールゲルマニウムトランジスターアンプという古典ですが現在でも素子が入手できることに感謝しています。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/85521f79274337e74fcaec018562cd0c 
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1158.html#c3

[リバイバル3] JBLアンプの世界 中川隆
4. 中川隆[-5914] koaQ7Jey 2021年4月08日 08:26:44 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[13]
JBL SE460の修理 2016-05-14
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/55977dddb6a563d99be44f6ea323a0b0

 JBL SE400Sは画期的なアンプとしてオーディオの歴史に残る存在、という意見に異論はないと思います。

発表された1960年代はまだまだ真空管アンプが主流であって、次世代アンプと言われたソリッドステートアンプは真空管をトランジスターに置き換えたような構成が多かった。

 トランジスターの特性を十分に生かした初めてのアンプで基本的な構成は現在でも変わっていないと言われます(実は現代のアンプはよく知らない)。出力は40W+40Wで当時としてはかなりの大出力。

 しかし人間というのは欲深なもので(オイオイ)より高出力が求められて60Wバージョンが発表された。JBL SE460はこれです。

 当時の試聴記事を読むとこの2種類のアンプの音は微妙に異なっており、それはプリメインアンプのJBL SA600とJBL SA660の違いにも表れているとのこと。

 JBL SE400Sのマニュアルや回路図などの資料は入手できるのですが

 JBL SE460("S"は付かない)は見当たりません。
しょうがないので入手できるJBL SA660のメインアンプ部の回路

 電源電圧以外はほとんど同じですが初段の差動増幅部、NFBなどが異なっています。
これはメインアンプとプリメインアンプの違いかもしれない。
素子は同一かは実機を開けてみないとわからない。

 現在の状況は一応両chとも音はでますがホワイトノイズのような雑音が混ざります。
今までの修理状況は不明です。

JBL SA600、JBL SA660は各々JBL SE400S、JBL SA460に簡易のプリアンプを搭載しフロントパネルをリアーに回して新たに魅力的なフロントパネルをくっつけたものでデザイナーは当然アーノルド・ウォルフ。

 プリメインアンプの修復も控えているのですが底部にある入出力端子とも相成って複雑極まりない構造です。JBL SE460を十分にメインテナンスしてその日に備えようという目論見。

 下はJBL SE400でフロントパネルのデザインは一緒で(カバーの塗装色が異なる)ロゴ見ないと見分けがつかない。

 しかし奥行きが異なります。これはJBL 400Sも同様です(カタログの仕様で確認)

 奥行きが長いのは電源トランスが大きいため。


 基板は片ch1枚づつでシンプルです。しかし電源ボードの裏には電圧かさ上げ用の(?)チューブラー型のコンデンサーが6個並びます。ここはナントしてもチューブラー型を探さなくては、、。

 外装、内部ともとても綺麗で手が入った形跡はありません。一般の売買では新同、ニアミント、極上といったところ。このまま何もしない、、という選択枝もありです。いい加減な修復は許されない。

 電源ボードの裏ですがぐちゃぐちゃの配置。

ラグ板2枚に部品を渡してますがこれではブロックコンデンサーやチューブラーコンデンサーの交換が容易でない。

美しいのが好きなJBLらしからぬ。ブロックコンデンサー用の大きな穴が開いてますのでここに複合コンデンサーを収めようとしたのかもしれない。途中で設計変更があったのか。

 メインの基板は2枚ですが中央に向かい合わせでリベット固定(!)されています。
ブロックコンデンサーもリベットでカシめてある。

修理、交換はするなという意思表示なのか絶対に壊れないと思ってたのか、、。

このリベットを外すかこのままで部品交換するかは迷うところです。
ガラスエポキシ基板なので裏から光をあてると透けて見えるのでなんとかこのままイケるかもしれない。


 ケースを外してしばらく稼働させてみるとやはり片chにホワイトノイズが入る。片chということは電源ではないということでせっかく用意した電源のコンデンサーの交換は見送ることにします。メイン基板のパーツを爪で弾くと雑音が入る。いろいろと叩いて行くと初段のDCバランスの半固定ボリュームが怪しい。

 両chともノイズが入ります。とりあえず取り外してみました。


 カシメを外して分解してみると

 かなりの部品数で高級品ということがわかります。抵抗体は巻線です。摺動子と端子は経年変化で黒変している。

 コンパウンドで研磨しアルコールで洗浄してまた組み立てて再使用しています。また50年使えるでしょうか?

 トリーマを回してスピーカー端子にDCが出ないように調整。
 雑音は消えて快調です。動作も安定している。

 JBL SE400と比べるとやはりかなり異なる。急に解像度が上がって現代風の音。音場が広がってステレオ感が増す。

 これ以上何も必要はないのでは、はちょっとオーバーか。

 オールシリコントランジスターのコンプリメンタリのアンプは今や標準仕様ですが、電源のノイズ対策や保護回路もないというプリミティブな構成が逆に良い結果をもたらしているような気がします。電源が不安ならクリーン電源につなげばいいし。(賛否いろいろですが、、)

 今回は全く修理費用をかけずに完了してしまいました。集めたコンデンサー類は次回の修理に廻すことにします。オリジナル度の高いアンプだったのでこの対処となりました。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/55977dddb6a563d99be44f6ea323a0b0
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1158.html#c4

[リバイバル3] JBLアンプの世界 中川隆
5. 中川隆[-5913] koaQ7Jey 2021年4月08日 08:27:13 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[14]
JBL SA600の修理 2016-05-22
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/24543ec81a5fd81d64266a3e3f1879e9

 最高級(死語)プリメインアンプです。発表は1965年というから1回目の東京オリンピックの翌年という半世紀以上前の骨董。デザイナーはもちろんアーノルド・ウォルフ。

 JBL SE400Sで発表された Tサーキットと呼ばれる DCアンプにプリミティブなプリアンプを接続したものという解説が一般的。

 あくまでもデザイン優先のアンプでフロントマスクの美しさはもとより、リアパネルは JBL SE401から受け継いだもの。というかフロントパネルにプリアンプがくっついて、リアパネルにメインアンプがくっついた構造。

したがってプリメインアンプに必要な入出力端子はなんと下側から取り出すというもの。


 分解してのメインテナンスのやり辛いこと!

 ツマミも高級。パネルとの隙間は同心円である必要があるため加工精度が求められる。

 フロントパネルはこのアンプの命なので取り外して保管。
このように3分割のグタグタになる。ここはコネクターだろう!!、、と愚痴が出る。

 プリアンプ部。コンデンサーが大量使用。以前一部が交換された既往あり。

 リアパネルはヒートシンクを兼ねていて重量のあるキャスト。
部品の配置はほぼ単品のメインアンプと同じ。

 こちらは JBL SG520プリアンプの回路図です。

JBL SA600 のプリアンプ部は簡易的なものと言われていますが、比べてみると EQ段、ボリュームコントロール段、トーンコントロール段とほとんど一緒です。


 JBL SA600 のマニュアルでもトランジスターの品番は公表されていない。
現物を見ると全てモールドタイプなのでシリコントランジスターと思われる。
でもなぜか塗装されていて品番がよく見えないのは困ります。

 JBL SA600 は回路的には JBL SG520 とJBL SE400S を合体させたものと考えて良いようです。
(しかし個人的には大きな違いを感じていますので後述させていただきます)


 さて現在の状態ですが音は出るのですが電源スイッチを入れた時のノイズが酷く、DC漏れの可能性もあるため大切なスピーカーは接続できない、、という惨状。とりあえずスピーカー出力の電位を測ってみましょう。

 、、確かにDCが出力されますが半固定抵抗で調節できます。
マニュアルでは±0.1Vが正常とのことです。
半固定抵抗は外観はやはり劣化(サビなど)ありますので JBL SE460の時と同様に分解整備してみます。

 どうしてもプリとメインの接続部を外さないと作業ができない。

メインアンプの入力は RCAジャックになっていて外部プリを接続できる構造にはなっています。しかしシールドコードを引き込むスペースはなく猛者はケースに穴を開けていた写真を見たことがあります!潔く切断して作業開始。


 これで組んでみるとDC漏れは十分に規定値以内に抑えることができます。またノイズなども感じられない、、ということでこの個体もここまでの修理にしました。(修理というより単に清掃か)

 リアパネルです。後ろの美しさにこだわるのはスティーブ・ジョブズと一緒。


 問題の端子類です。銘板は両面テープで固定されている。
今回古いのを苦労して剥がしてやりかえました。
メインアンプのみ引き出すにはリアパネルを止めているネジ4本を抜けば可能です。

 ピンコードはアンプを直置きするとかなり曲げられて無理がかかるのでいつもかさ上げが必要なのです。美しくないんですけど。。

 この状態でしばらく聴き込んでみました。


 やはり JBL SG520 + JBL SE460 とはニュアンスが異なります。

一言ではより今風、現代的。

 静寂の中に広がる音場。いわゆるソリッドステートの音。普通の音。

一定の水準のステレオコンポーネントであれば再現するのでは。

機能が限定されて構造がコンパクトである事から一般的な音質の評価は JBL SG520 + JBL SE400S よりも JBL SA600 単体の方が高いのも頷けます。

 故瀬川冬樹が初めて JBL SA600 を聴いた時の衝撃についての記述はオーディオ史の銘文として紙面に幾度となく登場します。


氏は Marantz #7 を聴いてプリアンプを自作することをやめ、

JBL SA600 を聴いて仕事を放り出して寝食忘れてレコードを聴いて、

マークレビンソンに陶酔したのち人生の終焉を迎えました。


まだ CDが発売される以前の時代です。ご自身でオーディオの黄金期を体験され冴筆で多くの人々に夢を見せてくれました。今なお中古市場の相場を見るといかにその影響が大きかったかわかります。

 晩年、ご自身のオーディオ遍歴を振り返った文章で

「時代の先端を行く技術は常に後発に追い抜かれる運命にある」

「一方でその個性を追求したものはそうはならない」

という観点で Marantz と Mcintosh 製品を比較しています。

現代(当時80年代)の Marantz#7 の価値は何かと考えるとそれは「デザイン」。

なんとクールな視点か。。でもそっくりJBL SA600にも言えるように思います。

インダストリアルデザインの名器としての価値は他の JBL のアンプと同様に衰えることはないと確信しています。

オーディオ評論家だった氏の多くのオーディオ遍歴の中で一番驚嘆したのは JBL SA600 を聴いた時との事。

50年後に当時の情景を思い浮かべながら夢の機器に触れるのとができて感謝です。

 後日談

 内蔵のプリ部を JBL SG520 に置き換えて聴いてみました。

 気のせいかゲルマニウムとシリコンの差を感じます。phono入力ではもっと違いが出そう。

それよりも JBL SG520 のS/Nの悪さが気になる。。
(蓋外してたからかもしれないが)この個体はノーメンテだったので新たな課題が。。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/24543ec81a5fd81d64266a3e3f1879e9
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1158.html#c5

[リバイバル3] JBLアンプ新旧プリメインアンプ対決 SA660 vs. SA750 中川隆
5. 中川隆[-5912] koaQ7Jey 2021年4月08日 08:27:29 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[15]
JBL SA600の修理 2016-05-22
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/24543ec81a5fd81d64266a3e3f1879e9

 最高級(死語)プリメインアンプです。発表は1965年というから1回目の東京オリンピックの翌年という半世紀以上前の骨董。デザイナーはもちろんアーノルド・ウォルフ。

 JBL SE400Sで発表された Tサーキットと呼ばれる DCアンプにプリミティブなプリアンプを接続したものという解説が一般的。

 あくまでもデザイン優先のアンプでフロントマスクの美しさはもとより、リアパネルは JBL SE401から受け継いだもの。というかフロントパネルにプリアンプがくっついて、リアパネルにメインアンプがくっついた構造。

したがってプリメインアンプに必要な入出力端子はなんと下側から取り出すというもの。


 分解してのメインテナンスのやり辛いこと!

 ツマミも高級。パネルとの隙間は同心円である必要があるため加工精度が求められる。

 フロントパネルはこのアンプの命なので取り外して保管。
このように3分割のグタグタになる。ここはコネクターだろう!!、、と愚痴が出る。

 プリアンプ部。コンデンサーが大量使用。以前一部が交換された既往あり。

 リアパネルはヒートシンクを兼ねていて重量のあるキャスト。
部品の配置はほぼ単品のメインアンプと同じ。

 こちらは JBL SG520プリアンプの回路図です。

JBL SA600 のプリアンプ部は簡易的なものと言われていますが、比べてみると EQ段、ボリュームコントロール段、トーンコントロール段とほとんど一緒です。


 JBL SA600 のマニュアルでもトランジスターの品番は公表されていない。
現物を見ると全てモールドタイプなのでシリコントランジスターと思われる。
でもなぜか塗装されていて品番がよく見えないのは困ります。

 JBL SA600 は回路的には JBL SG520 とJBL SE400S を合体させたものと考えて良いようです。
(しかし個人的には大きな違いを感じていますので後述させていただきます)


 さて現在の状態ですが音は出るのですが電源スイッチを入れた時のノイズが酷く、DC漏れの可能性もあるため大切なスピーカーは接続できない、、という惨状。とりあえずスピーカー出力の電位を測ってみましょう。

 、、確かにDCが出力されますが半固定抵抗で調節できます。
マニュアルでは±0.1Vが正常とのことです。
半固定抵抗は外観はやはり劣化(サビなど)ありますので JBL SE460の時と同様に分解整備してみます。

 どうしてもプリとメインの接続部を外さないと作業ができない。

メインアンプの入力は RCAジャックになっていて外部プリを接続できる構造にはなっています。しかしシールドコードを引き込むスペースはなく猛者はケースに穴を開けていた写真を見たことがあります!潔く切断して作業開始。


 これで組んでみるとDC漏れは十分に規定値以内に抑えることができます。またノイズなども感じられない、、ということでこの個体もここまでの修理にしました。(修理というより単に清掃か)

 リアパネルです。後ろの美しさにこだわるのはスティーブ・ジョブズと一緒。


 問題の端子類です。銘板は両面テープで固定されている。
今回古いのを苦労して剥がしてやりかえました。
メインアンプのみ引き出すにはリアパネルを止めているネジ4本を抜けば可能です。

 ピンコードはアンプを直置きするとかなり曲げられて無理がかかるのでいつもかさ上げが必要なのです。美しくないんですけど。。

 この状態でしばらく聴き込んでみました。


 やはり JBL SG520 + JBL SE460 とはニュアンスが異なります。

一言ではより今風、現代的。

 静寂の中に広がる音場。いわゆるソリッドステートの音。普通の音。

一定の水準のステレオコンポーネントであれば再現するのでは。

機能が限定されて構造がコンパクトである事から一般的な音質の評価は JBL SG520 + JBL SE400S よりも JBL SA600 単体の方が高いのも頷けます。

 故瀬川冬樹が初めて JBL SA600 を聴いた時の衝撃についての記述はオーディオ史の銘文として紙面に幾度となく登場します。


氏は Marantz #7 を聴いてプリアンプを自作することをやめ、

JBL SA600 を聴いて仕事を放り出して寝食忘れてレコードを聴いて、

マークレビンソンに陶酔したのち人生の終焉を迎えました。


まだ CDが発売される以前の時代です。ご自身でオーディオの黄金期を体験され冴筆で多くの人々に夢を見せてくれました。今なお中古市場の相場を見るといかにその影響が大きかったかわかります。

 晩年、ご自身のオーディオ遍歴を振り返った文章で

「時代の先端を行く技術は常に後発に追い抜かれる運命にある」

「一方でその個性を追求したものはそうはならない」

という観点で Marantz と Mcintosh 製品を比較しています。

現代(当時80年代)の Marantz#7 の価値は何かと考えるとそれは「デザイン」。

なんとクールな視点か。。でもそっくりJBL SA600にも言えるように思います。

インダストリアルデザインの名器としての価値は他の JBL のアンプと同様に衰えることはないと確信しています。

オーディオ評論家だった氏の多くのオーディオ遍歴の中で一番驚嘆したのは JBL SA600 を聴いた時との事。

50年後に当時の情景を思い浮かべながら夢の機器に触れるのとができて感謝です。

 後日談

 内蔵のプリ部を JBL SG520 に置き換えて聴いてみました。

 気のせいかゲルマニウムとシリコンの差を感じます。phono入力ではもっと違いが出そう。

それよりも JBL SG520 のS/Nの悪さが気になる。。
(蓋外してたからかもしれないが)この個体はノーメンテだったので新たな課題が。。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/24543ec81a5fd81d64266a3e3f1879e9
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1157.html#c5

[リバイバル3] JBLアンプの世界 中川隆
6. 中川隆[-5911] koaQ7Jey 2021年4月08日 08:28:16 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[16]
JBL SE400Sのメンテナンス 2016-05-24
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/9a23e9f6bba2447fcd2f00a5752ba5e1

 縁あって拙宅に再三話題のJBL SE400Sがやってきました。

 マルチシステムの高音用アンプだったみたいです。(裏にシールあり)チャンネルデバイダーを用いた大掛かりなシステムも最近では見なくなりました。

 いろいろと手が入っています。外観からの改造は入出力端子の交換。

古いJBL製品全般に言えることですがスピーカー端子が小さく現在の標準コードでも入りづらい。ピンジャックともに高級品に換えられている。

 JBLロゴシールは痛んでいます。最も気になるのは喫煙環境で使用されていたというのが一目で分かる位のくすみ。

 開けてみると、、かなり改造あり。。

 電源のブロックコン、チューブラーコンともに全取り換え。
 基板の電解コンは取り替えられてさらにフィルムコンがパラに複数接続。

 入力の電解コンはフィルムコンに。また基板裏はさらに凄まじく4ヶ所に3個ずつのパラのフィルムコンが。

 回路構成は多分変わっていないと思われます。

 いつの時代に改造されたかはわかりませんが、、こう言った改造が盛んだった、オーディオの熱気があった、良い音への欲求がまだまだあった、マルチシステムが設置できるくらいのスペースが家長の権限で確保できていた、社会全体に豊かで資金的に余裕があった、改造しない方が高く売れる、、などとは考えない潔い時代、と考えると80年代かもしれません。

 もし仮に80年代としても既に30年程度は経過しています。(改めて自分は年取ったと思う)

 早速音出しすると、、くっきりシャープな飛び出す音です。

ちょっと冷たいような気がするが良い音だと思います。この音をリファレンスとすれば今までの機器は再々メンテが必要か。やっぱりコンデンサーを取り替えて。
http://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/9a23e9f6bba2447fcd2f00a5752ba5e1
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1158.html#c6

[リバイバル3] JBLアンプの世界 中川隆
7. 中川隆[-5910] koaQ7Jey 2021年4月08日 08:30:28 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[17]
最終ページはJBLアンプのページとしました。

写真は上左プリアンプSG520。その下がSE400S。右の3枚はSG520、SE400新旧二台。

未だに愛好者が居るが、これは多くのヴィンテージアンプと違いトランジスタ式である。

当初のエナジャイザー(内蔵用パワーアンプのことを JBLではこう称した)に採用されたTサーキット特許は、バート・N・ロカンシーの考案で、彼はLE15Aや075の設計者でもある。未だに真空管が良いとかトランジスタが良いという話が出てくるけれど、素子の違いなどはさしたる問題ではないと、これらのアンプが教えてくれる。それほど JBLアンプは良い音がした。

1963年にSE401型パワーアンプを作った時からシリコンを使ったソリッドステート式トランジスタアンプだった。コンデンサーを使っていないOCLとして、画期的な製品だった。これ以前の他社アンプは、シリコンではなく、旧式なゲルマニュウムを使っていたという時代の話だから、いかに先見性が有ったかを物語る。

また、ここに掲載したプリアンプのSG520型などは、インダストリアルデザインの点でも一級品である。これらのアンプデザインは、パラゴンをデザインしたアーノルド・ウォルフによるものである。ランシング亡き後、JBL社を引き継いだ社長のウィリアム・H・トーマス氏と、アーノルド氏のコンビは、スピーカーだけではなくアンプデザインにおいても抜群のセンスを持っていたのである。

プリアンプに比べると、JBLのパワーアンプはビルトイン方式を前提に製造されているので、デザイン的に眼を引くものではないが、写真掲載しておく次第。ロゴマークのバッジのデザインは、上の写真右中と右下の別筐体を見比べると、スピーカーと同様に新旧によって違っているのが、お解りになるだろう。


こちらはプリメインアンプでSA600型。シンプルで美しいデザインです。

これまた当時、音の良さで評判を呼んだけれども、上記のセパレートアンプと同様に、当時の貧しかった日本では、とても普通の人々が買えるような値段ではなかった。

マニア達はマッキントッシュアンプとの違いをアータラコータラと語り合ってはいたが、実物を見たことさえない人達が、雑誌の記事だけを読んで、凄いらしいと言っているだけのことであった。現在のように、普通の人でも、少々無理をすれば、こういう製品を買えるということはなく、完全に不可能な時代であった。
http://fukuroo3.com/jbl14.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1158.html#c7

[リバイバル3] JBLアンプの世界 中川隆
8. 中川隆[-5909] koaQ7Jey 2021年4月08日 08:43:33 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[18]
JBL 製品一覧
https://audio-heritage.jp/JBL/index.html

JBL アンプ一覧
https://audio-heritage.jp/JBL/amp/index.html


日本一音がいい ジャズ喫茶『 べイシー』 のシステム

プリアンプ   JBLーSG520
パワーアンプ  JBLーSE400S×4台


▲△▽▼ 


JBL SG520 ¥268,000(1970年頃)
https://audio-heritage.jp/JBL/amp/sg520.html

回転型のツマミを一切使わず、ストレートライン型のコントロールとプッシュボタンスイッチだけで構成されたコントロールアンプ。

初期のモデルから後期モデルまで型番は変わっていませんが、内部の回路には改良が加えられています。

1kHzのテストトーン発振器を内蔵しており、これにリレーコントロールF22を組み合わせると、Aural Null Balancing Systemと呼ばれるステレオ音量バランスコントロールを行う事が可能です。

フロントはアルミパネルですが、パワーアンプSE400Sの仕上げと合わせたゴールドパネルのSG520Gや、エキスパートモデルで電源電圧の切替えが可能なSE520Eなどがあります。



機種の定格
型式 ステレオコントロールアンプ
出力 3V
周波数帯域 20Hz〜20000Hz
入力感度 Phono:6mV
AUX:300mV
全高調波歪率 0.15
トーンコントロール 高域:20kHz、+21 -17dB
低域:20Hz、±17dB
付属回路 ラウドネスコントロール
オーラルナルバランサー付
https://audio-heritage.jp/JBL/amp/sg520.html



▲△▽▼


JBL SE400S ¥178,000(1970年頃)
https://audio-heritage.jp/JBL/amp/se400s.html

40Wx2の出力を持つシリコントランジスタパワーアンプ。
SE408Sとは内部の仕様はほぼ同じとなっています。
SE408Sでは正面パネルだった部分がリアパネルになっており、全体にカバーがついた構造になっており、全面パネルの中央のアクリル部からイコライザーボードが見える構造になっています。
リアパネルはトランジスタの放熱器も兼ねた設計となっています。

Energizerと呼ばれる方式が採用されています。
この方式では、内部にプリント配線ボードがあり、この基板は、JBLのスピーカーシステムに応じて数種類の回路が用意されており、挿しかえることによりパワーアンプとスピーカーを含めた周波数特性(型番によってはダンピングファクターも)を、理想特性にコントロールするイコライザーともなっています。

JBLの一部のスピーカーの、エンクロージャー背面にある切りかけにはSE408をはめ込むためにあります。



機種の定格
型式 ステレオパワーアンプ
実効出力 40W+40W(8Ω)
周波数帯域 3Hz〜20000Hz
入力感度 0.8〜3V
S/N比 90dB
全高調波歪率 0.15%(40W)
ダンピングファクター 27(8Ω)
使用半導体 トランジスタ:22個
ダイオード:20個
外形寸法 幅378x高さ110x奥行160mm
https://audio-heritage.jp/JBL/amp/se400s.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1158.html#c8

[リバイバル3] JBLアンプの世界 中川隆
9. 中川隆[-5908] koaQ7Jey 2021年4月08日 08:49:44 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[19]
ビンテージ系の機器は、ヤフオクによる個人売買ではリスキーのため、信頼の置ける専門ショップ、またはメンテナンス工房からの購入が妥当である。

ビンテージの名器、マランツの#7/#9やマッキントッシュのC22/MC275、JBLのSG520/SE400Sなど、人によって、その音質評価に著しく差が出るのは、機器のコンディションによって、次元が異なるほど「良し悪し」に差が出るからである。

ビンテージを愛用するならば、きっちりとメンテナンスされた機器をチョイスするのが大前提だ。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1158.html#c9

[リバイバル3] JBLアンプの世界 中川隆
10. 中川隆[-5907] koaQ7Jey 2021年4月08日 08:55:25 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[20]
AudioDripper
中古 ハイエンドオーディオ&ヴィンテージオーディオ専門店:オーディオドリッパー

JBL SG 520 の納品前整備 2017/08/21
https://audiodripper.jp/jbl-sg-520


ヴィンテージJBLプリアンプ&パワーアンプのレストアメニューの考察。

JBL SG520 preamp USED


先日ご成約頂いたJBL SG520は納品前整備がついている個体としてご案内したものでした。ご納品前に計測を行い、全体アナライズを行い不良部分は整備します。まず、技術担当から指摘があった部分として音色に関わる部分に日本製パーツが使用され修理されていました。

国産パーツに変更されていた部分を米国製パーツへ変更

今回は当時のブランドの現代版などを使用します。50年前当時のオリジナルパーツはコスト的な問題もありますが、デッドストックでも計測すると規定通りでない部品が多いためなかなか使えません。

下記はノイズ原因でもあったトーンコントロール配線部。パターンは綺麗です!

JBL_SG520_ハムの原因は、トーンコントロールに敗戦から、ノイズを拾っておりました(ノイズの原因)


下記の写真は納品整備での交換部品。レストアではありません。ダイオード関係も熱劣化でNGでした。実はこのJBL SG520は何名かのお客様もお聴きになり、ノイズなど皆無でした。計測結果では歪率もあまりよくなく、正弦波形などは歪んでいました。

SG520の劣化パーツ


下記の下写真が調整後の正弦波となります。

JBL_SG520_スペック点検、オシロスコープの正弦波に波形もきれいに観測されました


JBL_SG520_後面のヒューズホルダーが新品に変わりました。


あと、いくつかの部品が揃えば完了です。仕上がりが愉しみな一台!

JBL SG620 プリアンプのレストア

つい最近まで半年ほどかかりレストアしていたJBLSG620のメイン基板。じつはこれが超難関でした。部品が日本製とアメリカ製のハイブリッドされたプリアンプ。しかも前回修理跡の状況が悪く壊れていました……..


JBL SG620 内部写真

このプリアンプをレストアするために輸入したトランジスタ。使用するのは僅かですが、hfe(増幅率)を測定し誤差3%以内のものを選択。


JBL SG620 USAから大量にトランジスターを輸入、hfe(増幅率)を測定し誤差3%以内に納めます。

下記は交換パーツですが……….結果的には、超赤字となりましたが、お客さんは到着初日からS/N比やダイナミズムなどの変化がわかられたようでした。通常これだけでやってシビアな調整をしますと25万円〜コースです。。。


JBL SG620取り外した電子パーツ

JBL_SG620_スペック測定、歪率、0_03%程度とこちらも優秀な成績です


調整後の歪率ですが50年前のプリアンプです!サウンドはあえて米国製の不純物が多いパーツを使用する意味は大きく、国産パーツの純度が高いものを使用するより「耳」に効いてきます!


JBL SG520 SE400系のレストアについて

過去にJBL系のアンプレストア整備、修理からSG520とSE400系のレストアが可能となりました。シリコントランジスタ製は極力シリコンTRを使用した方が良いです。これに替わるものはありませんが、出力計測した場合に左右均等な特性が得られるかはその状態次第というところ。

現在のパーツでも特性がひじょうに近いものを探す事ができましたが、お客様の要望によって使用する事になります。9月頃からメニュー化する予定です。

JBL SG520 SE400Sのフルレストアとセミレストア品
JBL SG520 SE400Sのセミレストア品とフルレストア品

https://audiodripper.jp/jbl-sg-520
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1158.html#c10

[リバイバル3] JBLアンプの世界 中川隆
11. 中川隆[-5906] koaQ7Jey 2021年4月08日 08:58:12 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[21]
JBL SG-520 - ジュピターオーディオ
http://www.jupiteraudio.com/1060/1060.html
        
JBLファンであれば誰もが憧れ、一度は使ってみたいコントロールアンプのSG-520 の極上美品が入荷いたしました。

ほとんどの520 は少なからず問題点を抱えているのが普通です。

しかし今回の個体は、前ユーザー様の保管状態が極めて良かったこともあり、ほぼパーフェクトコンディションです。
スライドボリュームやバランスにもガリは全くありません。
使用頻度は極めて少ないようです。

サーキットに使用されている電解コンデンサーは、殆どNG となっていますが、今製品に限ってはまだ十分にご使用いただけます。
もちろん交換する必要があるものに関しては、メンテナンス時にSPRAGUE の同規格品に交換させていただきます。

さて、電気的な動作としては問題ないにしても、肝心なのは音であります。
それはどうかと言いますと、全く心配の必要はございません。
JBL 自社製品の癖を知り尽くした上での音づくりは、パラゴンやハーツフィールドに接続し、様々な検証をいたしましたが、癖の強いスピーカーでもここまで飼い慣らされてしまうのか、と思えるほどです。
JBL の持つ良い意味での凶暴さはコントロールされ、飼い主に従順なペットのようにう嬉しさをあらわにしてくれます。
McIntosh などでも中々手強い猛獣を手なずけるあたりは、さすがSG-520 です。

これほどのアンプは今後もう排出されることはないでしょう。
逆に毎年のように姿を消していくのが実情ではないでしょうか。
こうした中で、今回ほどのコンディションはミラクルかもしれません。
お探しの方はこれを逃す手はないでしょう。
JBL としてはおすすめの逸品です。
ぜひ店頭にてご確認ください。
http://www.jupiteraudio.com/1060/1060.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1158.html#c11

[リバイバル3] プリアンプに金をかけなさい 中川隆
151. 中川隆[-5905] koaQ7Jey 2021年4月08日 09:28:34 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[22]
JBLアンプ新旧プリメインアンプ対決 SA660 vs. SA750
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1157.html

JBLアンプの世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1158.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1027.html#c151

[リバイバル3] JBLアンプの世界 中川隆
12. 中川隆[-5904] koaQ7Jey 2021年4月08日 09:57:23 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[23]
クリップスオーディオ
JBL SG520 Stereo Pre-Amplifier
http://www.clipx.co.jp/shop/JBL/SG520/161026/SG520.html


外観

特徴的な外観はパラゴンなどをデザインしたアーノルド・ウォルシュ、中の回路は375や075を造ったバート・ロカンシーが設計したプリアンプです。

1964年スピーカーメーカーとしてNo.1であったJBLが渾身の力をもって発表した、回路設計とインダストリアルデザインの両方で当時の最先端を行くプリアンプです。

照光式プッシュスイッチによるセレクターにリニアモーションのボリュームやトーンコントロールと、それまでのプリアンプの常識を完全に覆 す未来的なインダストリアルデザインを身にまとい、中身も外観に負けず当時最先端の回路技術によるソリッドステート増幅回路により構成されています。

外観は50年という年月をものともせず非常に綺麗な状態です。正面パネルやコントロール類はほぼ無傷に近いレベルでコレクションとして充分満足できると思 います。プッシュSWやスライダーの表示に一部薄くなっている部分があります。フロント下部のサービスパネルはスムーズに開閉しますし中の端子やスイッチ 類も綺麗です。筐体の天板と左側板に少し擦り傷がありますがラックに置けば見えない部分です。バックパネル側もかなり綺麗でターミナル類もサビなどない良 い状態です。


機能

中はオリジナルのままです。各所チェックしてみましたが部品を交換した形跡は見当たりません。もちろん部品交換しない範囲でのメンテナンスは丁寧にされてい るようで中はホコリなど見当たらない非常に綺麗な状態です。造られてから50年経過していますので電解コンデンサーが心配だったのですが漏液している気配 は微塵もなく、また特性を測ってみてもコンデンサー容量が減少している気配はないので現状何も問題なく使用可能です。またボリュームやトーンコントロール もガリなどなくスムースに変更することができます。スイッチ類の操作も問題なく、ほぼ全ての機能をテストしましたが何も問題なく良い音を奏でています。

やはり1960年代半ばという米国製造業の黄金時代さらにはオーディオ製品の黄金時代に製造されただけあり、非常に高品質で長寿命を誇れる製品だと思います。

当初は電解コンデンサーは現行品と交換しようかと思っていましたが、非常に安定して動作していますので現状では交換する必要性はありません。必要になれば コンデンサーの交換は何時でもできますし、交換すると音質が幾分変わるであろうことは否めないので本当にコンデンサーが不良となるまではオリジナルのまま で使用するのがベストだと判断し、このままの状態で販売いたします。
http://www.clipx.co.jp/shop/JBL/SG520/161026/SG520.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1158.html#c12

[リバイバル3] JBLアンプの世界 中川隆
13. 中川隆[-5903] koaQ7Jey 2021年4月08日 10:02:40 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[24]
JBL SE400S - ジュピターオーディオ
http://www.jupiteraudio.com/1031/1031.html

              
久しぶりにJBL SE400S シャンパンゴールドパネル仕様が入荷致しました。
SE408Sはたまに見かけますが、この400Sは見かけなくなりました。
このアンプの特徴としては、やはり自社のスピーカーを鳴らす時にその真価を発揮するようです。

歴代のオリンパスやパラゴン、ランサー等と組み合わせることにより、上手く全体を聴きやすくまとめ上げてくれるあたりは流石です。

ドライヴが強いマッキンのアンプ等で鳴らす場合、稀に耳障りになってしまう時がありますが、この400Sでドライヴする限り、上手く中和させてくれます。
反応速度はわずかに遅く感じるところもありますが、それが功を奏してか、ウッドベースやバスドラの音も、適度なウェット感を伴い、楽器の質感を忠実に再現してくれるように思われます。

音楽とは迫力のある音が出れば良い訳では無く、聴いていて心地の良い、そしてワクワク感のそそられるサウンドが美味しい音だと思います。
この400Sはその絶妙なバランスを、難なくこなしてくれるアンプです。
さらに、SG520との共演であれば、見事な程のスウィングを聴かせてくれます。
http://www.jupiteraudio.com/1031/1031.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1158.html#c13

[リバイバル3] JBLアンプの世界 中川隆
14. 中川隆[-5902] koaQ7Jey 2021年4月08日 10:05:27 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[25]
JBL SE400S トランジスタ・パワーアンプ
http://lajazz.jp/products-page/jbl-amplifier_end/jbl-se400s


Price: $3,170.00 約329,800円(参考)
この商品は売り切れです

極上!全パーツ完全オリジナルの人気商品。

本品はJBL社から1971年に発売されたトランジスタ・ステレオ・パワーアンプ、SE400Sです。

それまでに真空管パワーアンプで培った知識と経験を惜しみなく活かした JBLを代表するトランジスタ使用パワーアンプ。
出力は40W(ワット)。素晴らしい音を奏でてくれます。

キャビネットに組み込むタイプのSE408Sとは違い、全体がカバーに覆われているため外付けのパワーアンプとしてご利用できます。

言わずと知れた名店、Jazz Spot BASIEでもSE400Sを組み込んだシステムを使用していることも有名です。

本品は状態が非常に良く、内部もすべてオリジナル状態。
シャーシなどの外観も目立った傷やへこみもないこの上ない状態です。
それでありながら完全動作というまさに極上品です。
http://lajazz.jp/products-page/jbl-amplifier_end/jbl-se400s
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1158.html#c14

[リバイバル3] JBLアンプの世界 中川隆
15. 中川隆[-5901] koaQ7Jey 2021年4月08日 10:08:01 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[26]
JBL SG520,SE400S入荷しました!! | SOUND CREATE 2011.03.24
https://soundcreate.co.jp/jbl-sg520se400s%e5%85%a5%e8%8d%b7%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%97%e3%81%9f%ef%bc%81%ef%bc%81/

1964年にJBLが初めて発売したプリアンプ、パワーアンプのセット。
当時主流となる真空管アンプではなく、トランジスタアンプを採用。
JBLスピーカーを鳴らすために設計されたアンプとなります。

グラフィックコントローラーとネーミングされたSG520
ロ―タリーボリュームやセレクターを一切使用せず、プッシュスイッチとスライドボリュームのみで構成された、現在のセッティングがひと目でわかるシンプルで近未来的(当時)デザインがカッコ良い!!

デザインは、パラゴンの設計者アーノルドウォルフ
回路設計は、075、LE15の設計者バートNロカンシ―

コンディションは極上です。
天板に一部キズがありますが
ボリューム、バランスコントロールのガリ、セレクター切替時のノイズは全くありません。ランプ切れなしの完動品となります。

JBL SG520,SE400Sセット価格
¥980,000(税込)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1158.html#c15

[リバイバル3] JBLアンプの世界 中川隆
16. 中川隆[-5900] koaQ7Jey 2021年4月08日 10:14:33 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[27]
残念乍ら、今も残存するSA600で、まともに鳴るものはほぼ皆無だと思うし、
(メンテすれば、全く別の素子による別の回路を持ったアンプになってしまう)
そもそも地球上に新しいゲルマがない以上、当該部品交換やそれに準じたメンテは絶望的な今、まともに当時の音が再現できる個体は全滅だと思う。

現在、まともな音の出るものは、ほぼ皆無だろう。
球のアンプと違い、時代の経過した骨董の石アンプはメンテのしようがない。
全面OHという手もあるが、それはもうSA600とは別のものになる。

JBL SA600 再現?【SA750】1
2021-03-15
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12662490924.html

何十年ぶりの事なのであろうか。
JBLのインテグレーテッド・アンプがひっそりと発表されていたようだ。
社としてコンシュマー向けの最後のアンプがコントロールアンプのSG620と対を成すパワーアンプが最後だったと記憶している。

しかし、インテグレーテッド・アンプは、後にも先にも有名なSA600とそのパワーアップ版、SA660だけだ。

やや低域側にシフトした帯域バランスは
ブックシェルフと組み合わせるためであろう。


このSA600アンプとランサー101の組み合わせは、
当時としては伝説的な黄金の組み合わせと断言してもいい。
(三菱の六半を弄っていた頃の当時の我ら小僧には、
実際に視聴室で聴かせてもらった時には、腰を抜かさんばかりだった。)

今でもランサー101を鳴らすなら、SA600以外考えられない。
さほどの最強コンビだったと思う。


残念乍ら、今も残存するSA600で、まともに鳴るものはほぼ皆無だと思うし、
(メンテすれば、全く別の素子による別の回路を持ったアンプになってしまう)
そもそも地球上に新しいゲルマがない以上、
当該部品交換やそれに準じたメンテは絶望的な今、まともに当時の音が再現できる
個体は全滅だと思う。

SA600はその役目を終えて、インテリアのアート作品として、
往年のランサー101を鳴らしきった
その姿を想像し遠くから眺めるだけで良いのである。

しかしメモリアルとしての置物であったとしても、このアンプの造形は
半世紀経った今でも、とても魅力的だ。
デザイナーはあのアーノルド・ウォルフ。
後に副社長となるこの天才デザイナーが在籍したおかげで、
JBLは歴史に残る秀逸なインダストリアル製品を数々残すことになる。
これはブラウンなどの、ピーターラムスと双璧の存在だ。


そのSA600の現代復刻版?とおぼしきものが
SA750なのだろうか。

詳細な開発コンセプトがわからないが、造形から推測するに
SA600をが姿を若干変え、21世紀に再現させたということなのか。

SA600を知るものにとっては興味あるところだ。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12662490924.html

JBL SA600 再現?【SA750】2
2021-03-17
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12662496987.html


詳細な開発コンセプトがわからないが、造形から推測するに
SA600をが姿を若干変え、21世紀に再現させたということなのか。

SA600を知るものにとっては興味あるところだ。


JBL SA-750


写真で見る限り、往年のSA600をベースに手が加えられているが
注意深く観察すると細部では色々と異なる部位がみつかるし気にもなってくる。

筐体やパネルのレイアウトのイメージ的にはSA600の後継と認識できる。
これをぱっと最初に見た時に最も印象に残るのは、パネルに開けられたウインドウ。

現在に蘇らせる上で今のデジタル風を強く印象付けたかったのだろうが、
これは余計。

SA600はあのヘアラインを縦横に研磨し配した
瀟洒なパネルデザインが魅力の一つだがパネル上にこんな
愛想無しの窓を開けてどうすると言いたい。

DAC付らしいが、21世紀的な”ハイレゾごっこ”のコントロールウインドウを目指すなら、
最初からデジタル的かつ未来へ向けての、
それなりのコントロールパネルのデザインで統一した方が良いだろう。
何もSA600の残像を中途半端にノスタルジックで再現するのはいかがなものか。

そして細部を見るならノブやスイッチ類、銘板の位置関係も変だ。
とにかくボリュームのノブがデカすぎる!

SA600の持つ知的かつ高貴な繊細さがない。
他のノブのサイズとデザインも頂けないし、それ等のレイアウトは間が空きすぎて
間延びしている。

何もパネルまで、ソーシャルディスタンスは必要ない。
他にパネルの横幅が間延びし増長、それでバランスを崩してているのと、

側の木目調フィニッシュもわざわざ安っぽくさせており、
何だかなあ?である。

例えば若い頃にあこがれた人、或いは自分も含めてそれを無理して買い

手元で愛用していた人々、そうした古くからのファンの一部には、

SA600への感傷的な思いれから、SA750を小遣い銭で”ポチって”しまう事のできる、

経済的にも豊かな一定の顧客層はいると思うし、そうした人達向けの製品であろう。

ただ結局のところ、音を聴いたわけではないが、これいいな!というインスピレーションが湧いてこない。

開発者には悪いが、どっちつかずのデザインや余計なお世話のDAC付、

個人的に食指は動かない。

(もちろん現物を見て、聴いてみないと、何とも言えないのはわかっているのだが・・)

例えばである。むしろレプリカとして、完コピで同じデザインで復刻させた方が良かったかもしれない。
だとしたら、レプリカは本来嫌いだが、今回だけは私も無理を承知で手を挙げたい。

SA600がまっさらの状態で復刻されるなら、それは”買い”だ。

(観賞用として)

何だかケチばかりつけてしまったが、言い換えればいかにSA600が
微細にまで計算されつくした、これ以上ないという完璧なレベルでノブのサイズや質感
スイッチ類の配置にまで巧みに計算されたものであったかと再認識させられた。

天才的なアーノルドの事など知らない新世代のデザイナーによる
SA750を、これと比較しては可哀そうな話ではある。

ブラウンの製品もだが、SA600という製品が一介の音響製品という枠を超え、
NY近代美術館へ収納されても、けっしておかしくない次元の
奇跡的なアート作品であったかという事になる。


      現在、まともな音の出るものは、ほぼ皆無だろう。

      球のアンプと違い、時代の経過した骨董の石アンプはメンテのしようがない。

       全面OHという手もあるが、それはもうSA600とは別のものになる。

       ならばそっとしておき、アート作品としてずっと眺めていたい。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12662496987.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1158.html#c16

[リバイバル3] 古いアンプやスピーカーにはリスクが有る 中川隆
102. 中川隆[-5899] koaQ7Jey 2021年4月08日 10:18:56 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[28]
骨董の石アンプはメンテのしようがない。

残念乍ら、今も残存するJBL SA600で、まともに鳴るものはほぼ皆無だと思うし、
(メンテすれば、全く別の素子による別の回路を持ったアンプになってしまう)
そもそも地球上に新しいゲルマがない以上、当該部品交換やそれに準じたメンテは絶望的な今、まともに当時の音が再現できる個体は全滅だと思う。
現在、まともな音の出るものは、ほぼ皆無だろう。

球のアンプと違い、時代の経過した骨董の石アンプはメンテのしようがない。
全面OHという手もあるが、それはもう JBL SA600とは別のものになる。


JBL SA600 再現?【SA750】1
2021-03-15
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12662490924.html

何十年ぶりの事なのであろうか。
JBLのインテグレーテッド・アンプがひっそりと発表されていたようだ。
社としてコンシュマー向けの最後のアンプがコントロールアンプのSG620と対を成すパワーアンプが最後だったと記憶している。

しかし、インテグレーテッド・アンプは、後にも先にも有名なSA600とそのパワーアップ版、SA660だけだ。

やや低域側にシフトした帯域バランスは
ブックシェルフと組み合わせるためであろう。


このSA600アンプとランサー101の組み合わせは、
当時としては伝説的な黄金の組み合わせと断言してもいい。
(三菱の六半を弄っていた頃の当時の我ら小僧には、
実際に視聴室で聴かせてもらった時には、腰を抜かさんばかりだった。)

今でもランサー101を鳴らすなら、SA600以外考えられない。
さほどの最強コンビだったと思う。


残念乍ら、今も残存するSA600で、まともに鳴るものはほぼ皆無だと思うし、
(メンテすれば、全く別の素子による別の回路を持ったアンプになってしまう)
そもそも地球上に新しいゲルマがない以上、
当該部品交換やそれに準じたメンテは絶望的な今、まともに当時の音が再現できる
個体は全滅だと思う。

SA600はその役目を終えて、インテリアのアート作品として、
往年のランサー101を鳴らしきった
その姿を想像し遠くから眺めるだけで良いのである。

しかしメモリアルとしての置物であったとしても、このアンプの造形は
半世紀経った今でも、とても魅力的だ。
デザイナーはあのアーノルド・ウォルフ。
後に副社長となるこの天才デザイナーが在籍したおかげで、
JBLは歴史に残る秀逸なインダストリアル製品を数々残すことになる。
これはブラウンなどの、ピーターラムスと双璧の存在だ。


そのSA600の現代復刻版?とおぼしきものが
SA750なのだろうか。

詳細な開発コンセプトがわからないが、造形から推測するに
SA600をが姿を若干変え、21世紀に再現させたということなのか。

SA600を知るものにとっては興味あるところだ。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12662490924.html

JBL SA600 再現?【SA750】2
2021-03-17
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12662496987.html


詳細な開発コンセプトがわからないが、造形から推測するに
SA600をが姿を若干変え、21世紀に再現させたということなのか。

SA600を知るものにとっては興味あるところだ。


JBL SA-750


写真で見る限り、往年のSA600をベースに手が加えられているが
注意深く観察すると細部では色々と異なる部位がみつかるし気にもなってくる。

筐体やパネルのレイアウトのイメージ的にはSA600の後継と認識できる。
これをぱっと最初に見た時に最も印象に残るのは、パネルに開けられたウインドウ。

現在に蘇らせる上で今のデジタル風を強く印象付けたかったのだろうが、
これは余計。

SA600はあのヘアラインを縦横に研磨し配した
瀟洒なパネルデザインが魅力の一つだがパネル上にこんな
愛想無しの窓を開けてどうすると言いたい。

DAC付らしいが、21世紀的な”ハイレゾごっこ”のコントロールウインドウを目指すなら、
最初からデジタル的かつ未来へ向けての、
それなりのコントロールパネルのデザインで統一した方が良いだろう。
何もSA600の残像を中途半端にノスタルジックで再現するのはいかがなものか。

そして細部を見るならノブやスイッチ類、銘板の位置関係も変だ。
とにかくボリュームのノブがデカすぎる!

SA600の持つ知的かつ高貴な繊細さがない。
他のノブのサイズとデザインも頂けないし、それ等のレイアウトは間が空きすぎて
間延びしている。

何もパネルまで、ソーシャルディスタンスは必要ない。
他にパネルの横幅が間延びし増長、それでバランスを崩してているのと、

側の木目調フィニッシュもわざわざ安っぽくさせており、
何だかなあ?である。

例えば若い頃にあこがれた人、或いは自分も含めてそれを無理して買い

手元で愛用していた人々、そうした古くからのファンの一部には、

SA600への感傷的な思いれから、SA750を小遣い銭で”ポチって”しまう事のできる、

経済的にも豊かな一定の顧客層はいると思うし、そうした人達向けの製品であろう。

ただ結局のところ、音を聴いたわけではないが、これいいな!というインスピレーションが湧いてこない。

開発者には悪いが、どっちつかずのデザインや余計なお世話のDAC付、

個人的に食指は動かない。

(もちろん現物を見て、聴いてみないと、何とも言えないのはわかっているのだが・・)

例えばである。むしろレプリカとして、完コピで同じデザインで復刻させた方が良かったかもしれない。
だとしたら、レプリカは本来嫌いだが、今回だけは私も無理を承知で手を挙げたい。

SA600がまっさらの状態で復刻されるなら、それは”買い”だ。

(観賞用として)

何だかケチばかりつけてしまったが、言い換えればいかにSA600が
微細にまで計算されつくした、これ以上ないという完璧なレベルでノブのサイズや質感
スイッチ類の配置にまで巧みに計算されたものであったかと再認識させられた。

天才的なアーノルドの事など知らない新世代のデザイナーによる
SA750を、これと比較しては可哀そうな話ではある。

ブラウンの製品もだが、SA600という製品が一介の音響製品という枠を超え、
NY近代美術館へ収納されても、けっしておかしくない次元の
奇跡的なアート作品であったかという事になる。


      現在、まともな音の出るものは、ほぼ皆無だろう。

      球のアンプと違い、時代の経過した骨董の石アンプはメンテのしようがない。

       全面OHという手もあるが、それはもうSA600とは別のものになる。

       ならばそっとしておき、アート作品としてずっと眺めていたい。
https://ameblo.jp/oohpopo/entry-12662496987.html

詳細は

JBLアンプの世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1158.html

JBLアンプ新旧プリメインアンプ対決 SA660 vs. SA750
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1157.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/832.html#c102

[リバイバル4] KT88 を使ったアンプ
KT88 を使ったアンプ


「音楽&オーディオ」の小部屋
これ以上「道具」を増やしたくなかったのに・・ 2021年03月21日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/94c1d94a3906e845386b1b9954981b33

前回のブログの末尾で少し触れたように、このところ欲しいオーディオ機器がメッキリと減っている。

50年余りのオーディオ人生の中で、ピンからキリまでいろんな音を出してきたがここ10年余りは自由時間をフルに活用して「音楽&オーディオ」に専念できた結果、自分で言うのも何だがかなりのレベルに到達したような気がする。

ここまで来ると、もうこれ以上望んでも所詮は「五十歩百歩」のような気がするし、人生の残り時間も勘案すると「これ以上オーディオ機器を増やさないようにしよう」と、決めていたのだが、このほどもろくもその誓いを破ることになってしまった(笑)。

これが、その誓いをご破算にしてくれた「EL34プッシュプルアンプ」である。

出力が「プッシュプル型式」のメリットを生かして片チャンネルで30ワットあって、我が家の真空管アンプ群(大半がシングルアンプ型式)の中では一番の力持ち。

ウェストミンスター(改)の低音域(150ヘルツ以下)を担当するアンプとして、このアンプじゃないとどうしても再生できない音楽ソースがあって、のっぴきならなかったのが背景にある。

その音楽ソースとは、以前にも触れた「フラメンコ」の第2トラック「タラント・ソンソンセラ」のフラメンコ・ダンサーが「ドスン・ガツン」と床を踏み締める音。

しゅっちゅう聴く音楽ソースではないが、その時の超ド級の低音が耳に焼き付いて離れずその呪縛からどうしても抜け出せなかった。

そういえば、めったに聴かないジャズの「サキソフォン・コロッサス」で、マックス・ローチのシンバルが忘れられないばかりに「075ツィーター」(JBL)を外せないのと同じことだ(笑)。

オーディオ愛好家の「業」ともいうべき「深い暗闇」がポッカリ穴を開けて待っている。

ただし、このアンプは「中高音域」は蒸留水のようなサッパリした音で、まるでTRアンプみたいに情緒性に乏しくクラシック音楽の再生には明らかに向かないのが残念。あくまでも低音専用である。

このアンプを手に入れた経緯だが、3か月ほど前だったかオーディオ仲間のYさんがこのアンプで聴かせてくださいと持参されたことに始まった。

伺ってみると、オークションで市価の半分程度で落札されたものだが、キット製品のため完成寸前で放棄された新品だったそう。

このアンプを別のオーディオ仲間「N」さんが、ほんのチョコッと手を入れたところ音が出だしたとのこと。

結局、3か月ほど我が家で居候したわけだが、そのうちそろそろ決心せねばとYさんに「譲る気がありますか」と申し出たところ、「ハイ、いいですよ、オークションで落札した金額と同じでいいです」と、ご快諾をいただいた。お買い得品であることは間違いない。

それに、ずっと以前の話だが「ウェストミンスター」にJBLの口径38センチのユニットを容れて鳴らしたことがあり、量感はともかくスピード感に不満を感じて手放したのだが、その時のアンプは非力なシングルアンプだった。

もしかして、この強力なプッシュプル・アンプなら駆動できたかもしれないという憾みが執念深く未だに残っているので機会があればもう一度口径38センチに試してみたい気もする。

Yさんと話が決まってから、さっそく出力管のスペア「4本」(新品:近代管)をアムトランスから購入した。真空管は消耗品なのでスペアの確保は必須だし、低音専用だから近代管で十分だ。

さらに、このアンプは簡単にバイアス調整ができるので「EL34」よりも一回り大きな「KT88」真空管も挿せるとのことなので、そのうち機会があれば試してみたい気もする。

「KT88」といえばハイパワーアンプの代表選手マッキントッシュの「MC−275」に使われているので有名だ。

どなたか「KT88」(4本)余ってないかなあ(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/94c1d94a3906e845386b1b9954981b33


仏作って魂入れず 2021年04月02日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/755d44f32224543af0be729c3275e714


ウ〜ン、口惜しい、口惜しい、口惜しい!

それに「都会のチーム」に負けたのが一層口惜しい。

人間のエネルギーの源は「怒り」「不満」「劣等感」そして「欲望」だと思っているが、このエネルギーをそっくりオーディオに向けるとしよう(笑)。


さて、「仏作って魂入れず」という言葉がある。

その意味は、ご存知の方も多いと思うが「仏像を作っても魂を入れなければ、単なる木や石と同じである」であり、そこから転じて「せっかく良いものを作っても、大事なものが抜け落ちていれば、作った努力もむだになる」とある。

そこでだが、ずっと昔に読んだオーディオ雑誌にこんなことが書いてあった。

「人間にたとえるとスピーカーは容姿にあたり、アンプはそれに魂を吹き込む役割を担っている。」

賛否両論あると思うが自分は賛成派である。何といってもスピーカーとアンプは車の両輪なんだから〜。

何しろスピーカーはアンプ次第で「聖者」になったり「悪人」になったりするし、そういう体験をこれまで嫌というほど味わってきたが、つい最近も得難い体験をしたので記録しておこう。

✰ EL34プッシュプルアンプについて

我が家のオーディオは小出力アンプで能率の高い昔のSPユニットを鳴らすというのが基本的なポリシーである。

したがって、手持ちの真空管アンプ群はせいぜい出力5ワットもあればいい方で中には1ワットクラスもあるほど。

ところが彗星のように現れたこのプッシュプル・アンプにはほんとうに驚かされた。

30ワットのパワーに裏打ちされた力まかせの低音域の鳴りっぷりに、ついフラフラッと誘惑されてしまった。謹厳実直な生活ばかりしていると、たまには浮気心を起こしたくもなりますよねえ(笑)。

このアンプを手に入れた顛末はつい最近のブログ記事「これ以上道具を増やしたくなかったのに」に記しておいた。

その末尾に「(EL34と交換可能な)KT88(4本)余っている方はありませんかね」と、あつかましく記載しておいたが、もとよりダメ元のつもりだったところ快く反応してくれたのが横浜在住のKさんだった。

ときどきメールの交換をする方だったが、「KT88(4本)余ってます。これから使う見込みがありませんので譲っていいです。ただし、真空管の寿命が定かではありませんので、ご自宅で試したうえで好きな値段を付けられてください。」

実に気前のいいお申し出にKさんの「おおらかさ」を感じたが、自分で値段を付けるほど難しいものは無い。もろに本性が露わになるのが怖い(笑)。

そこで、曖昧模糊は悪いのではっきりさせておこうと「破格のお値段で恐縮ですが、4本で1万円ではどうでしょうか。」と、事前に申し出ると「ハイ、それでいいですよ。一応使ってみて納得されたら振り込んでください。ご不満のときはそのまま返送せずに持っていて結構です」

これまた非常にありがたい成り行きとなった(笑)。すぐに丁寧な梱包とともに我が家にKT88が到着した。

そこで、27日にこのアンプの元の持ち主だったオーディオ仲間のYさんに来ていただいてアンプの説明書を見ながら「EL34からKT88」への「バイアス調整」を4本とも行った。想像していたよりも比較的簡単に終了した。

さあ、どんな低音(150ヘルツ以下)が出るか、Yさんともども固唾を呑んで耳を澄ましたところ、荒々しくて雄大な低音に二人とも度肝を抜かれた!

フラメンコ・ダンサーの床を踏み締める音が「ドスン・ガツン」から「ドド〜ン、ガッツ〜ン」と迫力が2倍になった感じ。

「EL34」が分をわきまえた上品な低音だとすると、このKT88はリミッターを外した野放図な低音とでもいえそうで、パワーはおそらく「片チャン30ワット」から「50ワット」ぐらいに増えたように感じた。

新たな「魂」を吹き込まれたウェストミンスターも、きっと「己にふさわしい低音」だと喜んでいるに違いない(笑)。

これでようやく「ワーグナー楽劇」を心ゆくまで堪能できそうだ。

Kさん、どうもありがとうございました。たいへん満足です。すぐにお金を振り込みますからねえ(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/755d44f32224543af0be729c3275e714


▲△▽▼

KT88 を使ったアンプ マッキントッシュ C-22 + MC-275

マッキントッシュは音楽を聴くのには向かない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/627.html#c6

▲△▽▼


KT88 を使ったアンプ Michaelson & Austin TVA-1

パラビッチーニの真空管アンプの原点 Michaelson & Austin TVA-1

Michaelson & Austin TVA-1 \590,000(1979年発売)
https://www.google.co.jp/search?q=Michaelson+%26+Austin+TVA-1&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=MkqgU5yyGoP98QXPgIGoBw&ved=0CBsQsAQ&biw=1045&bih=924

TVA1 - KT88 Michaelson & Austin
http://www.youtube.com/watch?v=Bn2U7qfUC_w

出力管には選りぬかれたGEC製KT-88を採用しています。このKT-88の良さを最大限生かしつつ欠点を補うため、特別注文の巨大な出力トランスを搭載しています。回路構成はAB1クラスとしNFBは14dB以下に抑えられています。

管球式ステレオパワーアンプ
実効出力 70W+70W
外形寸法 幅457×高さ190×奥行280mm 、重量 32kg
http://audio-heritage.jp/MICHAELSONandAUSTIN/amp/tva-1.html


マイケルソン&オースチン TVA-1 1981年6月25日 菅野沖彦
 同社の代表機種として、すでに多くの機会に紹介され好評のアンプだ。私もステレオサウンド誌上で何度も、そのよさについては書いてきた。70W+70Wのパワーは、このパワー管としてはマキシマム・パワーに近く、この点で耐久性が気にならないではないが、俗にいう管球アンプらしさを超えたパフォーマンスが魅力の製品。創りはしっかりしているが、仕上げは高いとはいい難いく、欲をいうと、もう一つ緻密な味わいがほしい。
音質の絶対評価:9
http://audiosharing.com/review/?p=792


マイケルソン・オースチン TVA-1は、初段がECC83(12AX7)差動プッシュプルです。共通カソード側は定電流回路ではありませんが、マイナスに引き込んだ電源を使い、高抵抗で定電流回路に近い動作を実現しています。ドライバ段はECC81(12AT7)を使った半直結差動プッシュプルで、共通カソード側はここも定電流回路ではありませんが、それなりの高抵抗が入れられていますので、立派に差動回路として動作します。
流石に出力段だけは差動ではありませんが、それでもこのアンプは他のプッシュプル・アンプとは一味違う音がします。大いに触発され、参考になったアンプのひとつです。
http://www.op316.com/tubes/specialx.htm


マイケルソン&オースチン TVA-1 真空管パワーアンプです。奇才パラヴィッティの設計です。
回路は普通のKT88のPPですが、75W+75W出せるのは巨大な電源トランス+出力トランスによるものです。
音は非常に派手で、ドスが利きます。 ALTECのA5が吠えます!凄い!
ところが1時間も過ぎると音が変わります!!!!
しっとり聞かせるTVA-1と言える音です。
http://www.auduo-1.com/newgoods/M-N/MichaelsonAustin/TVA-1/TVA-1.html


たかはしたかはし 2006/01/12 16:50
現在メインアンプは自作者から落札した6550三結ppで25Wぐらいのものなんですけど、今度は定格どおりの70W、マイケルソン&オースチンのTVA−1にしました。
じゃじゃ馬でしょうね。かつての憧れのアンプです。
球も消耗しますけど、何かあるとスピーカーからとんでもない轟音が発っせられるとか。ちょっと怖いですが、それでも一度は使ってみたくて・・。オークションでいろいろ売りまくって、なんとか資金ができそうなので買っちゃいました。


WaldstimmeWaldstimme 2006/01/12 17:15
TVA-1ですか、いいですね。たしか設計はパラヴィッチーニ? 
届いたら、感想をぜひ聞かせてください(^^


たかはしたかはし 2006/01/14 12:47
TVA−1届きました。現在サブスピーカーで様子みてます。一応ハイパワーアンプらしい厚みが感じられます。しかし、修理に出した明細も一緒に付いてきたのですが、それを読むと電源トランスの100V入力を120Vタップに変更してあるとのこと、出力データも付いてましたが、それによるとクリップポイントで40Wあまり。Epが高いのでそうした方が良いとの説明がありました。

25年ぐらい前のアンプでしょうから、当初の性能が維持できないということなんでしょうが、それだったら最初にそれを説明してくれよ、という気分です。専門ショップを通して客の委託品を買ったのですが、これは売買契約としては重大な瑕疵ですよね。70W出力に惚れて買っているのですから・・。
修理済みですなんて言われたら当然それを期待しますよね。後で修理したところから連絡が入ることになってますが・・・。ものすごく重くて、もはや再梱包する元気もなく・・。これからメインスピーカーに繋ぎますが、いい音がしたとしても、今ひとつ心情的に乗り切れない気がします。オーディオにはそういうメンタルな部分も大きいですよね。なんだかなあ〜って感じですよ。「管球王国」の比較試聴で使っている新氏のアンプのコピーを自作者に作ってもらおうか、なんて考えも頭をよぎりますが、それだとこのアンプの購入価格の倍以上は軽くかかるでしょうし・・・。うまくいかないですね。


platycerusplatycerus 2006/01/14 13:47
たかはしさん、TVA-1は設計にかなり無理があるようで経年劣化が激しいみたいですね。。。初期性能を期待するのはちょっと無理かと(^^;;
http://topseller.jp/store/member/amp8/vv-amp/michaell/michaell.htm
にかなりの修理記録があります。


たかはしたかはし 2006/01/14 15:01
platycerusさん、ありがとうございます。メインのスピーカーに繋いでみました。エネルギッシュな音です。ただこれはいわゆるUL接続の音なんだろうな・・という感じです。修理した方とも連絡が取れて一応納得しました。

最大出力ってクリップ時の出力ということではないのですね。オリジナルに近づけたいのであれば117Vに電源を昇圧するトランスを使えばよいとのことです。まあ、安ければやってみようか、ぐらいな感じです。教えて頂いたサイトの方に修理を依頼するば、初期性能が復活するような感じですが、でも10万円かかるようですし・・、それに私には三結や2A3ppの音の方が合っているようで・・。付いていた真空管が新品なのでエージングしてみて、やっぱり合わないようならオークションに出品して、300Bppを買うときの原資にしようか、なんて考えてます。アホですね。


Waldstimme(WS)Waldstimme(WS) 2006/01/14 23:22
>たかはしさん。たしかに釈然としませんね。わたしのSA-5.1もじつは独立電源のアース回路がトランスメーカーによって変更されていてはじめのうちは戸惑いました。これは、近々自分でトランスを交換するのでもとにもどりそうですけど。platycerusさんのリンク先はなかなか評判が良くて、わたしもメンテをお願いしようと思ったことがありました。
でもせっかく憧れの機器を入手されたわけですから、しばらく音を聴くという原点を充分堪能したほうが精神衛生上いいですよ(^^


たかはしたかはし 2006/01/15 04:58
WSさん、どうもです。6時間ぐらい経過したら音が良くなってきました。当分はこれでいけそうだな、という感じです。音の透明感は2A3ppに譲るとしても、力強い低域に支えられた独特の味があって、ちょっと癖になりそうな気もします。原音とはちょっと違った方向でしょうが、情熱的な、官能的なとでも言いましょうか、オーディオならではの愉悦という感じです。
そのサイトの人に修理について相談したら、春ごろに、ということでしたので、それまでゆっくり考えようと思います。このアンプを修理した所の話では1年やそこらでは絶対に壊れないとのことですので、まあ春までだったら安心できそうです。サブシステムを売り払って修理代を捻出しようか、なんて今は考えてます。でもすぐに飽きたりして・・。
http://d.hatena.ne.jp/Waldstimme/comment?date=20060112


今使っているのはプリはマッキンのC-29ですが、パワーは ミカエルソン&オースチンのTVA-1というイギリスの真空管アンプです。

これがまた熱い音を出してくる。KT-88なんでMC-275系の音なんだろうけど力感と程良いレンジ感と鳴りっぷりの良さと余韻感、繊細感もしっかりありと、相当バランスが良いのです。

80年前後のオーディオ誌では、瀬川先生をはじめほとんどの評論家の方々も

「久々の熱い、惚れ惚れする音」

と絶賛していたのを思い出す。ちなみに、アキュのC-280とこのTVA-1が620Bを鳴らすベストな組合せとしていた。
http://www.fsinet.or.jp/~ash-k/ALTEC%20Site/altec010.htm


音を聞くと、初めTR(トランジスター)AMPと思わせる、これ真空管AMPと疑う!
この巨大(強力)なトランスがその原動力でしょう
マッキンのMC60/275の「サンドイッチ巻き+カソード帰還」による、高域の歪みの軽減の音とは対照的な、力強いく荒々しい低音の音が光ります。真空管AMPの中では、一度は聞きたい機種です
http://amp8.com/vv-amp/michaell/tva-1-7.htm


Michaelson & Austin TVA−1です。

80年代に一世を風靡した管球アンプ。これもひとつの憧れでした。で、買っちゃいました。

しかし、修理済みということで期待したところ、付けられてきた修理明細をみると、安全のため電源トランスの入力を100Vから120Vのタップに変更したとのこと。つまりこれを100Vのコンセントに繋げば設計よりも低電圧駆動ということ。

このアンプは真空管を定格どおりに働かせているところが売りだった。真空管は消耗品、ある程度早く切れても構わない、それと引き換えに、なんともエネルギッシュで「熱い」音を聴かせる、それがコンセプトだったはず。

かなりがっかり。最初に言ってくれよ、そんな大事なこと。それを事前に知らされたとしても結局は買ったとは思うが、それにしてもね、知っていたのと後から気づかされたのでは偉い違い。

修理した所に問い合わせたところ、部品の経年変化で設計どおりの電圧を掛けるのが危険だということ、それから真空管の長寿命化、そして、それぐらいの減圧は聴感上では違いがない、という長年の経験による、ということらしいが、私がこのアンプに求めているのは、そんなことではない。

目一杯働かせているという、そういう危険な香りと、その代償としての高音質、なのである。

頭に来て返品しようかと思ったが、なにせ38Kgの重量。もはや再梱包する元気もなく・・。

とりあえずサブスピーカーで音出しして様子をみた後で、メインスピーカーに繋ぐ。

たしかに「熱い」音は体感できたが、やはりいまひとつ、の感。これはUL接続の音なんだろうな、ぐらいな感想。

とあるサイトで、オーバーホールで初期性能を復活させてくれるという人のサイトを教えてもらって、見てみたら10万円かかるらしい。

ますますムカムカしてたら、そのうち音が良くなりだした。

これは・・・、いいんじゃないか。原音とはちょっと違った方向の音だが、思わず引き込まれる。力強い低域に支えられた、まぎれもなく「熱い」音である。大げさにいうと麻薬的、癖になりそうな音質。
http://blogs.yahoo.co.jp/magagiok/22580135.html


MICHAELSON & AUSTIN TVA-1

かなりのハイパワーアンプですので、チョイ寿命が短めです。もう使っている人いないかな?

何台か修理(改造)しましたので、僕なりの経験です。整流直後に入っている800μのコンデンサー二個。ブルーの奇麗なコンデンサーですが、兎に角パンクしやすいです。単にパンクだけで済めば良いのですが、其のコンデンサーの下側に電源基板があって、電解液が掛かり全てオジャン。

良質な国産に替える事をお勧めします。此れの設計者は半導体に慣れてしまっている様で、800μは大き過ぎ。精々100μ。でも此れではリップルが取れ切れない。

そこでチョークです。2〜3Hで十分です。チャントしたπ型フィルターを作って上げましょう。残留ノイズも減り、音質もはるかに上質に。更に故障も減る一石三鳥の改造です。

プッシュブルですから理論上はリップルが有ってもハムの発生は無い。との設計でしょうが、経験不足を露呈しています。

バイアス回路の22μのコンデンサーの質で、音色は面白い程変わります。好みのコンデンサーを見つける楽しみが有ります。

KT88のカソードに入っている47Ωは電流チェック用ですが、完全に狂っているのを何個か見受けました。それに気付かずに電流調整をしますと、プッシュブル動作が出来ません。シッカリとした抵抗に交換です。

トランス類は丈夫ですので、若干手を入れるだけで使えるアンプです。
http://hayashilab.syuriken.jp/autva101.htm


http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/147.html

[リバイバル4] KT88 を使ったアンプ 中川隆
1. 中川隆[-5897] koaQ7Jey 2021年4月08日 11:31:45 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[34]
audio identity (designing)宮ア勝己 
7月 30th, 2018
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=26694


「タンノイはいぶし銀か」を書き始めたところ。
タンノイの同軸ユニットにはフロントショートホーンが不可欠だ、と、
以前から書いていることをくり返している。

もうひとつ不可欠(フロントショートホーンほどではないが)といえるのが、
KT88のプッシュプルアンプである。

世の中に出ているすべてのKT88プッシュプルアンプを聴いて書いているのではない。
タンノイに接いで聴いているのは、マッキントッシュのMC275、
マイケルソン&オースチンのTVA1、ウエスギ・アンプのU·BROS3、
それからジャディスのJA80(これはパラレルプッシュプル)だけである。

けれど、このどれでタンノイを聴いても、よく鳴ってくれる。
真空管アンプの音が出力管だけで決るわけでないことは重々承知しているが、
それでもタンノイにはKT88プッシュプルだ、と口走りたくなるほど、
それぞれに魅力的、ときには魅惑的な音をタンノイから抽き出してくれる。

JA80で鳴らしたGRFメモリーの音は、フロントショートホーンがついていないけれど、
もうこれでいいのかもしれない……、
そんなふうなある種の諦観に近いところに誘われている感じさえした。

やや白痴美的な音でもあった。
CDで聴いていたのに、以前一度だけ聴いたことのあるカートリッジの音を思い出してもいた。
グラドのSignature IIである。

1979年に199,000円もしていたカートリッジで、
瀬川先生が熊本のオーディオ店に来られた時に持参されていた。

このカートリッジのことは、「ラフマニノフの声〃ocaliseとグラドのSignature II」で書いている。

甘美な音がしていたカートリッジだった。
私も、欲しい、と思った。
高校生にはとても手が出せない価格だったけれど。
http://audiosharing.com/blog/?p=26694


Date: 8月 3rd, 2018
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=26758


タンノイのスピーカーにはKT88のプッシュプルアンプ。
これには異論がある、という人は多いかもしれない。

私だって、乱暴な書き方なのはわかっていても、
ジャディスのJA80で鳴らしたGRFメモリーの音は、
もう聴く機会はない、と諦めていたグラドのSignature IIの音を、
もう一度聴くことが叶った、と思わせてくれた。

この音が、私にとって、タンノイにはKT88プッシュプルという組合せを、
決定づけてしまった。

もっと長い時間聴いていたい、と思わせる音ほど、
短い時間しか聴けなかったりする。
このときのタンノイとジャディスの音もそうだった。

もっと聴きたい、と思っていただけに、よけいに印象深い音として記憶されているのだろう。

マッキントッシュのMC275、マイケルソン&オースチンのTVA1、
ウエスギ・アンプのU·BROS3、ジャディスのJA80、
こうやって書き並べていくと、
アメリカ、イギリス、日本、フランスと国がバラバラなのに気づく。

ジャディスだけがモノーラルで、あとはステレオ機。
トランスと真空管のレイアウトも、それぞれ違う。
MC275とU·BROS3は似ていると思われるかもしれないが、
トランスの順序、内部配線の仕方を比較すると、違いは大きい。
それにTVA1とJA80はプリント基板による配線である。

この四機種を同時比較したことはない。
タンノイのスピーカーで比較試聴すれば、それぞれの違いははっきりする。
そうなると、これら四機種のKT88プッシュプルに共通して感じている良さは、
あくまでも個人的に感じている良さではあるが、それは否定されてしまうかもしれない。

それでも、あえて書けば、意外にもこれらのアンプのフレキシビリティは高い、と感じている。
http://audiosharing.com/blog/?p=26758


Date: 8月 4th, 2020
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=32761


今日、東京は暑かった。
出掛ける用事がなくて、よかった、と思うほどに暑かった。

そんな暑い日中に、コーネッタをKT88のプッシュプルアンプで鳴らしてみたいなぁ、と思っていた。

私がタンノイに接いで聴いたことのあるKT88のプッシュプルアンプは、
マッキントッシュのMC275、マイケルソン&オースチンのTVA1、
ウエスギ・アンプのU·BROS3、ジャディスのJA80の四機種だけであることは、(その1)で書いたとおり。

いずれも、いまとなっては30年、40年ほど前のアンプだから、
いまでは新品で手に入れることはできない。

ジャディスのJA80は、いまMKIIになっているが、
いま日本に輸入元はない。

話はそれるが、この十年ほど、こういうことが増えてきた。
以前は輸入されていて、ある程度知れ渡っていた海外のブランドが、
いまではすっかり忘れられてしまっている、という例が意外とある。

そのブランドがなくなってしまったわけではなく、
単に日本に輸入されなくなっただけの話だ。

しかもアジアの他の国には輸入元がある。
日本にだけない、という例が具体的には挙げないが、まだまだある。
しかも増えてきているように感じる。

それらのブランドは、なんらかの理由で日本の市場から淘汰されただけなんだよ、
そんなことをいう人もいるけれど、ほんとうにそうなのだろうか。

そういうブランドもあるだろうけど、なにか日本だけが取り残されつつあるよう気もする。

話を戻すと、コーネッタは比較的新しいトランジスターアンプで鳴らしたい、という気持に変りはないが、
それでも、こんなふうにふとKT88のプッシュプルアンプで鳴らした音を聴きたい、と思う。

なにもこんな暑い日に、こんなことを思わなくてもいいだろうに……、と自分でも思いながらも、
なぜKT88なのだろうか、とも考えていた。
http://audiosharing.com/blog/?p=32761


Date: 8月 8th, 2020
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=32803


真空管パワーアンプの音が、出力管だけで決るわけがないことは百も承知だ。
この項で挙げている四機種のKT88のパワーアンプは、どれも音が違う。

それでも、そこに何か共通項のようなものを、少なくとも私の耳は感じている。
もっと厳密にいえば、タンノイのスピーカーで聴いた時に、そう感じている。

「五味オーディオ教室」を読みすぎたせい──、とはまったく思っていない。
マッキントッシュのMC275がKT88のプッシュプルだから、ということではない。
私の場合、タンノイで聴いたKT88のプッシュプルアンプは、MC275が最初ではないからだ。

KT88のプッシュプルアンプは、他にもいくつもの機種がある。
それらでタンノイを鳴らしたことはない。
もしかすると、私が聴いたことのないKT88のプッシュプルアンプで、
タンノイを鳴らしてみると、KT88にこだわることはないな、と思うかもしれない。

KT88のプッシュプルアンプのなかにも不出来なアンプは少なからずある。
そのこともわかっている。
それでも、タンノイを、真空管アンプで鳴らすのであれば、
まずKT88のプッシュプルアンプということを、頭から消し去ることができないままだ。

真空管パワーアンプの音が、出力管だけで決るわけがないのだが、
だからといって、出力管の銘柄、型番が音に関係ないわけではない。
鳴ってくる音のどこかに、出力管に起因するなにかが存在しているのかもしれない。

それがタンノイのスピーカーと組み合わされた時に、
私の耳は無意識のうちに嗅ぎ分けているのかもしれない。

コーネッタを鳴らすのに、真空管アンプを作るのであれば、
デッカ・デコラのパワーアンプ、EL34のプッシュプルのコピーにしようか、と思っている。
いい感じに鳴ってくれるだろうな、と夢想しながらも、
それでもKT88のプッシュプルアンプ、と思ってしまう。

しかも、ここがわれながら不思議なのだが、
KT88のプッシュプルアンプを自作しようという気は、ほとんどない。
市販品のなかから、いいモノがないか、と思ってしまうのは、なぜなのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=32803

http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/147.html#c1

[リバイバル4] KT88 を使ったアンプ 中川隆
2. 中川隆[-5896] koaQ7Jey 2021年4月08日 11:59:20 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[35]
Date: 8月 13th, 2020
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その5)
http://audiosharing.com/blog/?p=32848


聴いてみたかったKT88のプッシュプルアンプといえば、
ユニゾンリサーチのプリメインアンプP70である。

でもエレクトリはユニゾンリサーチの取り扱いをやめてしまっている。
しかもユニゾンリサーチも、P70、P40(EL34のプッシュプル)の製造をやめている。

P70を聴く機会はなかった。
エレクトリがとりあつかいをやめた理由も、ウワサではきいている。

どんな音だったのか。
周りに聴いている人もいない。

でも、P70のアピアランスは、気に入っている。
優れたデザインとは言い難い。
それでも、コーネッタを接いで鳴らすには、いい感じじゃないだろうか。

そう思いながらも、P70にはトーンコントロールがなかったなぁ……、となる。
1970年代後半ごろから、トーンコントロールをパスするスイッチが、
プリメインアンプにつくようになってきた。

さらにはトーンコントロールを省く製品も出てくるようになった。
いまではトーンコントロールがついている製品のほうが、
高額な価格帯になるほどに少数となってくる。

プリメインアンプにはトーンコントロールは要らないのか。

ステレオサウンド 55号の特集ベストバイで、
瀬川先生はケンウッドのL01Aを、プリメインアンプのMy Best 3の一つにされている。

55号のベストバイでは、誰がどの機種にどれだけ点数を入れたのかまったくわからない。
51号もそうだったのを反省してなのか、55号では各製品ジャンルのMy Best 3が載っている。

瀬川先生のプリメインアンプのMy Best 3は、L01Aの他に、
サンスイのAU-D607とラックスのL58Aである。

ところが59号のベストバイで、瀬川先生はL01Aには一点も入れられていない。
http://audiosharing.com/blog/?p=32848


真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=32855


ステレオサウンド 55号と59号の中間、57号の特集はプリメインアンプだった。
ケンウッドのL01Aも取り上げられている。

瀬川先生の、57号での評価は高いものだった。
音の躍動感に、やや不足するものがあるのは読みとれるが、
《音の質の高さは相当なものだと思った》とある。

しかも、瀬川先生が熊本のオーディオ店に来られたときに、
サンスイのAU-D907 Limitedを買ったことを話した。
瀬川先生は、L01Aのほうがあなたの好みだよ、といわれた。

L01Aは聴いたことがなかった。
それでも気になっているプリメインアンプだった。

それでもAU-D907 Limitedは175,000円、
L01Aは270,000円だった。

当時高校生だった私に、この価格差はそうとうに大きく、手の届かない製品であった。
でも、その時の口ぶりからもL01Aを高く評価されていることは伝わってきた。

なのに59号での結果である。
当時も、なぜだろう? とおもったものだ。
答はわからなかった。

いま、その理由を考えると、L01Aにはラウドネスコントロールはついていても、
トーンコントロールはなかった。

しかも57号に、
《ファンクションにはややトリオ独自の部分があり、例えば、テープ端子のアウト/イン間にイコライザーその他のアダプター類を接続できない回路構成》
とある。

瀬川先生は、59号でサンスイのAU-X11には1点をいれられている。
AU-X11にもトーンコントロールはついていない。
けれどテープ入出力端子に、トーンコントロール、イコライザーなどの周辺機器を接続できる。

このあたりに、L01Aへの0点の理由が隠れているような気がしてならないし、
AU-X11にトーンコントロールがついていたら、2点以上になっていたであろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=32855


真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その7)
http://audiosharing.com/blog/?p=32860


(その1)を書いたのは、二年前。
そのころはタンノイを買うことになるとは、ほとんど思っていなかった。

なので、ここでのサブタイトル、「KT88プッシュプルとタンノイ」は、
タンノイの特定のモデルではなく、あくまでもタンノイの同軸型スピーカー全般のことだった。

それが今年6月にコーネッタを手に入れた。
そうなってくると、「KT88プッシュプルとタンノイ」のタンノイとは、
コーネッタということに、意識しなくてもそうなりつつある。

最初のころのKT88プッシュプルとは、KT88のプッシュプルのパワーアンプのことを想定していた。
それがコーネッタ以降、プリメインアンプも含めてのことになってきている。

KT88プッシュプルのパワーアンプということならば、
コントロールアンプは別個に考えればいいわけで、
トーンコントロールのことは考えていなかった。

コーネッタとの組合せを、この項でも意識する。
そうなるとプリメインアンプ、それもトーンコントロール付きかどうかが気になる。

コーネッタを鳴らしてみたいプリメインアンプとして、イギリスのCHORDのモデルがある。
ソリッドステートアンプなので、この項とは直接関係ないわけだが、
それでもコーネッタとの組合せは、かなりいいように想像している。

そのCHORDのプリメインアンプは、
輸入元タイムロードでは、現在プリメインアンプは取り扱っていない。

CHORDのサイトをみると、製造中止になったわけではなく、
現行製品であることがわかる。

CHORDのプリメインアンプは日本ではあまり人気がないようだが、
私はけっこう気に入っているが、トーンコントロールに関しては、不満がある。

トーンコントロールがついていないだけでなく、
テープ入出力端子をもたないから、そのへんの拡張性はまったくない。

このことはCHORDのプリメインアンプに限ったことではなく、
ほかのブランドのプリメインアンプでもそうなのだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=32860

Date: 12月 15th, 2020
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その8)
http://audiosharing.com/blog/?p=33809


ラックスから、今年プリメインアンプのプリメインアンプのL595A LIMITEDが登場した。

今回も往年のラックスのアンプ・デザインの復活であり、
これまで続いてきたずんぐりむっくりからの脱却でもある。

L595A LIMITEDのページには、《一体型アンプの矜持》という項目がある。
L595A LIMITEDはフォノイコライザーはもちろん、
2バンドのトーンコントロールも備えている。

さらに音量連動式のラウドネスコントロールもついている。
テープ入出力端子は、時代の流れからなのか、ないのだが、
プリ・パワーアンプのセパレート機能はついている。

プリメインアンプ全盛時代のプリメインアンプそのまま、といいたくなる内容である。

さまざまな機能を削ぎ落として、音質をひたすら追求しました、
というアプローチのプリメインアンプもあってもいいが、
それならば、いっそのことセパレートアンプにしてしまえばいいのに、と私は考える。

だからL595A LIMITEDは、逆に新鮮にみえてくるところもある。
管球式のプリメインアンプは、いまでも存在している。

けれどほとんどの管球式プリメインアンプは、さまざまな機能を省略しすぎている。
そこに、プリメインアンプの矜恃は感じられない。

なかにはかなり大きな図体の管球式プリメインアンプもある。
それでも機能は最低限度しかついていなかったりする。

音がいいことだけが、アンプづくりの矜恃ではないはずだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=33809
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/147.html#c2

[リバイバル4] KT88 を使ったアンプ 中川隆
3. 中川隆[-5895] koaQ7Jey 2021年4月08日 12:03:43 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[36]
Date: 12月 18th, 2020
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その9)
http://audiosharing.com/blog/?p=33822


(その8)でテープ入出力端子のことにちょっと触れたので、
ここでのテーマとは直接関係ない話なのだが、
プリメインアンプの現行製品で、テープ入出力端子を備えているのは、
どれだけあるのだろうか。

しばらく前からアナログディスク・ブームといわれている。
それからしばらくして、カセットテープがブームになってきた、ともいわれた。
オープンリールテープも、静かなブームだ、ときく。

カセットテープにしろオープンリールテープにしても、
アンプにテープ入出力端子がなければ、けっこう扱い難い。

なのにテープ入出力端子をつけてほしい、という声を、
ソーシャルメディアでもみかけたことがない。

私がフォローしている人たちがツイートしていないだけで、
そういう声はあるのかもしれない。

でも、カセットテープ、オープンリールテープの音に惚れ込んでいても、
再生だけで録音はしていない人が、いまでは案外多いのかもしれない。

録音をしなければテープ入出力端子の必要性は、あまり感じないし、
テープデッキの出力を、アンプのライン入力に接続するだけで事足りる。

テープデッキを再生だけに使うのも悪いことではないし、間違っているわけでもない。
それでも、やっぱり録音器であるわけだから。

でも、何を録るのか、といわれるだろう。
音楽を録ることだけにとらわれすぎていないだろうか。

カメラを買ったからいって、誰もがスタジオを借りて撮影するわけではない。
家族の写真を撮ったり、身近な風景や動物を撮ったりする。

なぜオーディオの録音器だけが音楽だけを録ることにこだわるのか。
スマートフォンのカメラ機能で、気軽に撮るように、
身近にある音を録ってみたらいい。
http://audiosharing.com/blog/?p=33822


Date: 12月 22nd, 2020
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その10)
http://audiosharing.com/blog/?p=33842


コーネッタを鳴らすKT88のプッシュプルのプリメインアンプについて、
具体的に考えてみる。

出力はどれだけ欲しいのか、となると、50Wは欲しい。
コーネッタは、さほど高能率スピーカーではない。
これは、あくまでも昔の基準でのことであって、
いま市販されているスピーカーシステムとの比較では高能率となる。

それでも私の感覚としては、能率はやや低め、ということになる。

アンプの出力は音場の再現と大きく関っている。
オペラを聴くとよくわかる。

歌手がソロで歌っている。
さほど大きくない音量では、出力の低いアンプであっても、
クォリティの高いアンプであれば、気持よく鳴ってくれるのだが、
そこに合唱が加わって、クレッシェンドしていくと、音場がぐしゃっとくずれることがある。

出力に余裕のないアンプに起りがちな現象である。

だからコーネッタに50Wの出力というのは、最低限といってもいい。
私の部屋はさほど音量が出せるわけではない。
それでも50Wは欲しい、と考えている。

もっと音量を出せる環境であれば、出力はもっと欲しいところだ。

75Wの出力といえば、マッキントッシュのMC275がそうである。
規模としては、一つの目安となる。

MC275をベースに、ラインアンプ(これも管球式)で、
トーンコントロールを装備したプリメインアンプとなると、かなり大型になる。

自家用として使いたくない大きさになるはずだ。
そこまでなるならば、セパレート形式のほうが、
パワーアンプを目につかないところに設置すれば、ずっとすっきりする。
http://audiosharing.com/blog/?p=33842

Date: 1月 11th, 2021
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=33938


コーネッタを手に入れたことで、
この項のテーマが微妙にずれてきてしまっている。

だんだんとコーネッタにおける黄金の組合せ的なことを考え始めている。

別項で「黄金の組合せ」について書いている。
黄金の組合せという表現がつかわれるようになったのは、
タンノイのIIILZとラックスのSQ38FDの組合せからであろう。

この組合せの音は聴いたことがない。
それでもなんとなく想像はつく。

IIILZとコーネッタは、基本的には同じユニットといってもいい。
もちろんMonitor GoldとHPD295Aは違うユニットだ、という人もいるのはわかっている。

それでも別ブランドのユニットと比較すれば、どちらもタンノイの10インチ同軸型ユニットである。
ならばコーネッタにもSQ38FDが合うのだろうか。

これも別項で書いているのだが、
ラックスのLX38(SQ38FD、SQ38FD/IIの後継機)で鳴らしたスペンドールのBCIIの音は、
いまでも聴きたい、と思うほどの音だった。

熊本のオーディオ店で、この組合せで、と瀬川先生にいった。
瀬川先生は、なかなかおもしろい組合せだ、といわれた。
接続が終って、音が鳴り始めた。

カートリッジは、ピカリングのXUV/4500Qにした。

スピーカーにしてもアンプにしても、カートリッジもそうなのだが、
どれもはっきりとした個性をもつ音だ。

鳴ってきた音を聴かれた瀬川先生は「玄人の組合せだ」といわれた。
自分で考えた組合せということもあって、
私にとっての「黄金の組合せ」といえば、この組合せの音である。
http://audiosharing.com/blog/?p=33938


Date: 1月 12th, 2021
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その12)
http://audiosharing.com/blog/?p=33940


この組合せ、この時の音があまりにも印象的だったこともあり、
私にとってラックスの38といえば、SQ38FDでもSQ38FD/IIではなく、LX38である。

しかも私はウッドケースというのが、あまり好きではない。
LX38はウッドケースがオプションになっていた。

おそらくウッドケースをつけると値上げしなければならなかったため、
なんとか価格も維持するためだったのだろう。

だとしても重いコートを脱ぎ捨てかのようでもあり、私はLX38を好む。
ではLX38の程度のいいのを探してきてコーネッタを鳴らしたいか、となると、
興味がまったくない、とはいわないまでも、それほどではない。

なぜかというと、まず一つはスペンドールのBCIIとコーネッタは、
同じイギリスのスピーカーシステムであっても、ずいぶんと性格が違う。
それに当時はアナログディスクで、カートリッジはピカリングだった。

いまはそうではない。
ピカリングのXUV/4500QのようなCDプレーヤー、もしくはD/Aコンバーターはない。

あのころとずいぶんと、いろんなことが変ってきている。
LX38の出力管、50CA10も、いまでは製造されていない。
探せば、まだ入手できる真空管ではあるが、
なんとなく避けたい気持があったりする。

中国で、さまざまな真空管が製造されているが、
50CA10は、そのラインナップにはない。おそらくこれから先も期待薄だろう。

他にも、こまかな理由がいくつかあって、
LX38で、どうしても──、という気持にはなれないでいる。

やはりKT88のプッシュプルアンプで鳴らしたい、という気持のほうが、強い。
いい音の真空管アンプであれば、なにもKT88のプッシュプルにこだわる必要はない──、
頭では、そう理解していても、一度はKT88のプッシュプルで鳴らしてみたい。

それも自分の手で鳴らしてみたい。
http://audiosharing.com/blog/?p=33940

http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/147.html#c3

[リバイバル3] タンノイで まともな音が出るのはモニターシルバーを入れた小型システムだけ 中川隆
51. 中川隆[-5894] koaQ7Jey 2021年4月08日 13:57:12 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[38]
audio identity (designing)宮ア勝己 
7月 30th, 2018
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=26694

「タンノイはいぶし銀か」を書き始めたところ。
タンノイの同軸ユニットにはフロントショートホーンが不可欠だ、と、
以前から書いていることをくり返している。

もうひとつ不可欠(フロントショートホーンほどではないが)といえるのが、
KT88のプッシュプルアンプである。

世の中に出ているすべてのKT88プッシュプルアンプを聴いて書いているのではない。
タンノイに接いで聴いているのは、マッキントッシュのMC275、
マイケルソン&オースチンのTVA1、ウエスギ・アンプのU·BROS3、
それからジャディスのJA80(これはパラレルプッシュプル)だけである。

けれど、このどれでタンノイを聴いても、よく鳴ってくれる。
真空管アンプの音が出力管だけで決るわけでないことは重々承知しているが、
それでもタンノイにはKT88プッシュプルだ、と口走りたくなるほど、
それぞれに魅力的、ときには魅惑的な音をタンノイから抽き出してくれる。

JA80で鳴らしたGRFメモリーの音は、フロントショートホーンがついていないけれど、
もうこれでいいのかもしれない……、
そんなふうなある種の諦観に近いところに誘われている感じさえした。

やや白痴美的な音でもあった。
CDで聴いていたのに、以前一度だけ聴いたことのあるカートリッジの音を思い出してもいた。
グラドのSignature IIである。

1979年に199,000円もしていたカートリッジで、
瀬川先生が熊本のオーディオ店に来られた時に持参されていた。

このカートリッジのことは、「ラフマニノフの声〃ocaliseとグラドのSignature II」で書いている。

甘美な音がしていたカートリッジだった。
私も、欲しい、と思った。
高校生にはとても手が出せない価格だったけれど。
http://audiosharing.com/blog/?p=26694


Date: 8月 3rd, 2018
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=26758


タンノイのスピーカーにはKT88のプッシュプルアンプ。
これには異論がある、という人は多いかもしれない。

私だって、乱暴な書き方なのはわかっていても、
ジャディスのJA80で鳴らしたGRFメモリーの音は、
もう聴く機会はない、と諦めていたグラドのSignature IIの音を、
もう一度聴くことが叶った、と思わせてくれた。

この音が、私にとって、タンノイにはKT88プッシュプルという組合せを、
決定づけてしまった。

もっと長い時間聴いていたい、と思わせる音ほど、
短い時間しか聴けなかったりする。
このときのタンノイとジャディスの音もそうだった。

もっと聴きたい、と思っていただけに、よけいに印象深い音として記憶されているのだろう。

マッキントッシュのMC275、マイケルソン&オースチンのTVA1、
ウエスギ・アンプのU·BROS3、ジャディスのJA80、
こうやって書き並べていくと、
アメリカ、イギリス、日本、フランスと国がバラバラなのに気づく。

ジャディスだけがモノーラルで、あとはステレオ機。
トランスと真空管のレイアウトも、それぞれ違う。
MC275とU·BROS3は似ていると思われるかもしれないが、
トランスの順序、内部配線の仕方を比較すると、違いは大きい。
それにTVA1とJA80はプリント基板による配線である。

この四機種を同時比較したことはない。
タンノイのスピーカーで比較試聴すれば、それぞれの違いははっきりする。
そうなると、これら四機種のKT88プッシュプルに共通して感じている良さは、
あくまでも個人的に感じている良さではあるが、それは否定されてしまうかもしれない。

それでも、あえて書けば、意外にもこれらのアンプのフレキシビリティは高い、と感じている。
http://audiosharing.com/blog/?p=26758


Date: 8月 4th, 2020
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=32761


今日、東京は暑かった。
出掛ける用事がなくて、よかった、と思うほどに暑かった。

そんな暑い日中に、コーネッタをKT88のプッシュプルアンプで鳴らしてみたいなぁ、と思っていた。

私がタンノイに接いで聴いたことのあるKT88のプッシュプルアンプは、
マッキントッシュのMC275、マイケルソン&オースチンのTVA1、
ウエスギ・アンプのU·BROS3、ジャディスのJA80の四機種だけであることは、(その1)で書いたとおり。

いずれも、いまとなっては30年、40年ほど前のアンプだから、
いまでは新品で手に入れることはできない。

ジャディスのJA80は、いまMKIIになっているが、
いま日本に輸入元はない。

話はそれるが、この十年ほど、こういうことが増えてきた。
以前は輸入されていて、ある程度知れ渡っていた海外のブランドが、
いまではすっかり忘れられてしまっている、という例が意外とある。

そのブランドがなくなってしまったわけではなく、
単に日本に輸入されなくなっただけの話だ。

しかもアジアの他の国には輸入元がある。
日本にだけない、という例が具体的には挙げないが、まだまだある。
しかも増えてきているように感じる。

それらのブランドは、なんらかの理由で日本の市場から淘汰されただけなんだよ、
そんなことをいう人もいるけれど、ほんとうにそうなのだろうか。

そういうブランドもあるだろうけど、なにか日本だけが取り残されつつあるよう気もする。

話を戻すと、コーネッタは比較的新しいトランジスターアンプで鳴らしたい、という気持に変りはないが、
それでも、こんなふうにふとKT88のプッシュプルアンプで鳴らした音を聴きたい、と思う。

なにもこんな暑い日に、こんなことを思わなくてもいいだろうに……、と自分でも思いながらも、
なぜKT88なのだろうか、とも考えていた。
http://audiosharing.com/blog/?p=32761


Date: 8月 8th, 2020
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=32803


真空管パワーアンプの音が、出力管だけで決るわけがないことは百も承知だ。
この項で挙げている四機種のKT88のパワーアンプは、どれも音が違う。

それでも、そこに何か共通項のようなものを、少なくとも私の耳は感じている。
もっと厳密にいえば、タンノイのスピーカーで聴いた時に、そう感じている。

「五味オーディオ教室」を読みすぎたせい──、とはまったく思っていない。
マッキントッシュのMC275がKT88のプッシュプルだから、ということではない。
私の場合、タンノイで聴いたKT88のプッシュプルアンプは、MC275が最初ではないからだ。

KT88のプッシュプルアンプは、他にもいくつもの機種がある。
それらでタンノイを鳴らしたことはない。
もしかすると、私が聴いたことのないKT88のプッシュプルアンプで、
タンノイを鳴らしてみると、KT88にこだわることはないな、と思うかもしれない。

KT88のプッシュプルアンプのなかにも不出来なアンプは少なからずある。
そのこともわかっている。
それでも、タンノイを、真空管アンプで鳴らすのであれば、
まずKT88のプッシュプルアンプということを、頭から消し去ることができないままだ。

真空管パワーアンプの音が、出力管だけで決るわけがないのだが、
だからといって、出力管の銘柄、型番が音に関係ないわけではない。
鳴ってくる音のどこかに、出力管に起因するなにかが存在しているのかもしれない。

それがタンノイのスピーカーと組み合わされた時に、
私の耳は無意識のうちに嗅ぎ分けているのかもしれない。

コーネッタを鳴らすのに、真空管アンプを作るのであれば、
デッカ・デコラのパワーアンプ、EL34のプッシュプルのコピーにしようか、と思っている。
いい感じに鳴ってくれるだろうな、と夢想しながらも、
それでもKT88のプッシュプルアンプ、と思ってしまう。

しかも、ここがわれながら不思議なのだが、
KT88のプッシュプルアンプを自作しようという気は、ほとんどない。
市販品のなかから、いいモノがないか、と思ってしまうのは、なぜなのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=32803


Date: 8月 13th, 2020
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その5)
http://audiosharing.com/blog/?p=32848

聴いてみたかったKT88のプッシュプルアンプといえば、
ユニゾンリサーチのプリメインアンプP70である。

でもエレクトリはユニゾンリサーチの取り扱いをやめてしまっている。
しかもユニゾンリサーチも、P70、P40(EL34のプッシュプル)の製造をやめている。

P70を聴く機会はなかった。
エレクトリがとりあつかいをやめた理由も、ウワサではきいている。

どんな音だったのか。
周りに聴いている人もいない。

でも、P70のアピアランスは、気に入っている。
優れたデザインとは言い難い。
それでも、コーネッタを接いで鳴らすには、いい感じじゃないだろうか。

そう思いながらも、P70にはトーンコントロールがなかったなぁ……、となる。
1970年代後半ごろから、トーンコントロールをパスするスイッチが、
プリメインアンプにつくようになってきた。

さらにはトーンコントロールを省く製品も出てくるようになった。
いまではトーンコントロールがついている製品のほうが、
高額な価格帯になるほどに少数となってくる。

プリメインアンプにはトーンコントロールは要らないのか。

ステレオサウンド 55号の特集ベストバイで、
瀬川先生はケンウッドのL01Aを、プリメインアンプのMy Best 3の一つにされている。

55号のベストバイでは、誰がどの機種にどれだけ点数を入れたのかまったくわからない。
51号もそうだったのを反省してなのか、55号では各製品ジャンルのMy Best 3が載っている。

瀬川先生のプリメインアンプのMy Best 3は、L01Aの他に、
サンスイのAU-D607とラックスのL58Aである。

ところが59号のベストバイで、瀬川先生はL01Aには一点も入れられていない。
http://audiosharing.com/blog/?p=32848


真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=32855


ステレオサウンド 55号と59号の中間、57号の特集はプリメインアンプだった。
ケンウッドのL01Aも取り上げられている。

瀬川先生の、57号での評価は高いものだった。
音の躍動感に、やや不足するものがあるのは読みとれるが、
《音の質の高さは相当なものだと思った》とある。

しかも、瀬川先生が熊本のオーディオ店に来られたときに、
サンスイのAU-D907 Limitedを買ったことを話した。
瀬川先生は、L01Aのほうがあなたの好みだよ、といわれた。

L01Aは聴いたことがなかった。
それでも気になっているプリメインアンプだった。

それでもAU-D907 Limitedは175,000円、
L01Aは270,000円だった。

当時高校生だった私に、この価格差はそうとうに大きく、手の届かない製品であった。
でも、その時の口ぶりからもL01Aを高く評価されていることは伝わってきた。

なのに59号での結果である。
当時も、なぜだろう? とおもったものだ。
答はわからなかった。

いま、その理由を考えると、L01Aにはラウドネスコントロールはついていても、
トーンコントロールはなかった。

しかも57号に、
《ファンクションにはややトリオ独自の部分があり、例えば、テープ端子のアウト/イン間にイコライザーその他のアダプター類を接続できない回路構成》
とある。

瀬川先生は、59号でサンスイのAU-X11には1点をいれられている。
AU-X11にもトーンコントロールはついていない。
けれどテープ入出力端子に、トーンコントロール、イコライザーなどの周辺機器を接続できる。

このあたりに、L01Aへの0点の理由が隠れているような気がしてならないし、
AU-X11にトーンコントロールがついていたら、2点以上になっていたであろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=32855


真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その7)
http://audiosharing.com/blog/?p=32860


(その1)を書いたのは、二年前。
そのころはタンノイを買うことになるとは、ほとんど思っていなかった。

なので、ここでのサブタイトル、「KT88プッシュプルとタンノイ」は、
タンノイの特定のモデルではなく、あくまでもタンノイの同軸型スピーカー全般のことだった。

それが今年6月にコーネッタを手に入れた。
そうなってくると、「KT88プッシュプルとタンノイ」のタンノイとは、
コーネッタということに、意識しなくてもそうなりつつある。

最初のころのKT88プッシュプルとは、KT88のプッシュプルのパワーアンプのことを想定していた。
それがコーネッタ以降、プリメインアンプも含めてのことになってきている。

KT88プッシュプルのパワーアンプということならば、
コントロールアンプは別個に考えればいいわけで、
トーンコントロールのことは考えていなかった。

コーネッタとの組合せを、この項でも意識する。
そうなるとプリメインアンプ、それもトーンコントロール付きかどうかが気になる。

コーネッタを鳴らしてみたいプリメインアンプとして、イギリスのCHORDのモデルがある。
ソリッドステートアンプなので、この項とは直接関係ないわけだが、
それでもコーネッタとの組合せは、かなりいいように想像している。

そのCHORDのプリメインアンプは、
輸入元タイムロードでは、現在プリメインアンプは取り扱っていない。

CHORDのサイトをみると、製造中止になったわけではなく、
現行製品であることがわかる。

CHORDのプリメインアンプは日本ではあまり人気がないようだが、
私はけっこう気に入っているが、トーンコントロールに関しては、不満がある。

トーンコントロールがついていないだけでなく、
テープ入出力端子をもたないから、そのへんの拡張性はまったくない。

このことはCHORDのプリメインアンプに限ったことではなく、
ほかのブランドのプリメインアンプでもそうなのだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=32860

Date: 12月 15th, 2020
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その8)
http://audiosharing.com/blog/?p=33809


ラックスから、今年プリメインアンプのプリメインアンプのL595A LIMITEDが登場した。

今回も往年のラックスのアンプ・デザインの復活であり、
これまで続いてきたずんぐりむっくりからの脱却でもある。

L595A LIMITEDのページには、《一体型アンプの矜持》という項目がある。
L595A LIMITEDはフォノイコライザーはもちろん、
2バンドのトーンコントロールも備えている。

さらに音量連動式のラウドネスコントロールもついている。
テープ入出力端子は、時代の流れからなのか、ないのだが、
プリ・パワーアンプのセパレート機能はついている。

プリメインアンプ全盛時代のプリメインアンプそのまま、といいたくなる内容である。

さまざまな機能を削ぎ落として、音質をひたすら追求しました、
というアプローチのプリメインアンプもあってもいいが、
それならば、いっそのことセパレートアンプにしてしまえばいいのに、と私は考える。

だからL595A LIMITEDは、逆に新鮮にみえてくるところもある。
管球式のプリメインアンプは、いまでも存在している。

けれどほとんどの管球式プリメインアンプは、さまざまな機能を省略しすぎている。
そこに、プリメインアンプの矜恃は感じられない。

なかにはかなり大きな図体の管球式プリメインアンプもある。
それでも機能は最低限度しかついていなかったりする。

音がいいことだけが、アンプづくりの矜恃ではないはずだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=33809


Date: 12月 18th, 2020
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その9)
http://audiosharing.com/blog/?p=33822

(その8)でテープ入出力端子のことにちょっと触れたので、
ここでのテーマとは直接関係ない話なのだが、
プリメインアンプの現行製品で、テープ入出力端子を備えているのは、
どれだけあるのだろうか。

しばらく前からアナログディスク・ブームといわれている。
それからしばらくして、カセットテープがブームになってきた、ともいわれた。
オープンリールテープも、静かなブームだ、ときく。

カセットテープにしろオープンリールテープにしても、
アンプにテープ入出力端子がなければ、けっこう扱い難い。

なのにテープ入出力端子をつけてほしい、という声を、
ソーシャルメディアでもみかけたことがない。

私がフォローしている人たちがツイートしていないだけで、
そういう声はあるのかもしれない。

でも、カセットテープ、オープンリールテープの音に惚れ込んでいても、
再生だけで録音はしていない人が、いまでは案外多いのかもしれない。

録音をしなければテープ入出力端子の必要性は、あまり感じないし、
テープデッキの出力を、アンプのライン入力に接続するだけで事足りる。

テープデッキを再生だけに使うのも悪いことではないし、間違っているわけでもない。
それでも、やっぱり録音器であるわけだから。

でも、何を録るのか、といわれるだろう。
音楽を録ることだけにとらわれすぎていないだろうか。

カメラを買ったからいって、誰もがスタジオを借りて撮影するわけではない。
家族の写真を撮ったり、身近な風景や動物を撮ったりする。

なぜオーディオの録音器だけが音楽だけを録ることにこだわるのか。
スマートフォンのカメラ機能で、気軽に撮るように、
身近にある音を録ってみたらいい。
http://audiosharing.com/blog/?p=33822


Date: 12月 22nd, 2020
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その10)
http://audiosharing.com/blog/?p=33842


コーネッタを鳴らすKT88のプッシュプルのプリメインアンプについて、
具体的に考えてみる。

出力はどれだけ欲しいのか、となると、50Wは欲しい。
コーネッタは、さほど高能率スピーカーではない。
これは、あくまでも昔の基準でのことであって、
いま市販されているスピーカーシステムとの比較では高能率となる。

それでも私の感覚としては、能率はやや低め、ということになる。

アンプの出力は音場の再現と大きく関っている。
オペラを聴くとよくわかる。

歌手がソロで歌っている。
さほど大きくない音量では、出力の低いアンプであっても、
クォリティの高いアンプであれば、気持よく鳴ってくれるのだが、
そこに合唱が加わって、クレッシェンドしていくと、音場がぐしゃっとくずれることがある。

出力に余裕のないアンプに起りがちな現象である。

だからコーネッタに50Wの出力というのは、最低限といってもいい。
私の部屋はさほど音量が出せるわけではない。
それでも50Wは欲しい、と考えている。

もっと音量を出せる環境であれば、出力はもっと欲しいところだ。

75Wの出力といえば、マッキントッシュのMC275がそうである。
規模としては、一つの目安となる。

MC275をベースに、ラインアンプ(これも管球式)で、
トーンコントロールを装備したプリメインアンプとなると、かなり大型になる。

自家用として使いたくない大きさになるはずだ。
そこまでなるならば、セパレート形式のほうが、
パワーアンプを目につかないところに設置すれば、ずっとすっきりする。
http://audiosharing.com/blog/?p=33842

Date: 1月 11th, 2021
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=33938


コーネッタを手に入れたことで、
この項のテーマが微妙にずれてきてしまっている。

だんだんとコーネッタにおける黄金の組合せ的なことを考え始めている。

別項で「黄金の組合せ」について書いている。
黄金の組合せという表現がつかわれるようになったのは、
タンノイのIIILZとラックスのSQ38FDの組合せからであろう。

この組合せの音は聴いたことがない。
それでもなんとなく想像はつく。

IIILZとコーネッタは、基本的には同じユニットといってもいい。
もちろんMonitor GoldとHPD295Aは違うユニットだ、という人もいるのはわかっている。

それでも別ブランドのユニットと比較すれば、どちらもタンノイの10インチ同軸型ユニットである。
ならばコーネッタにもSQ38FDが合うのだろうか。

これも別項で書いているのだが、
ラックスのLX38(SQ38FD、SQ38FD/IIの後継機)で鳴らしたスペンドールのBCIIの音は、
いまでも聴きたい、と思うほどの音だった。

熊本のオーディオ店で、この組合せで、と瀬川先生にいった。
瀬川先生は、なかなかおもしろい組合せだ、といわれた。
接続が終って、音が鳴り始めた。

カートリッジは、ピカリングのXUV/4500Qにした。

スピーカーにしてもアンプにしても、カートリッジもそうなのだが、
どれもはっきりとした個性をもつ音だ。

鳴ってきた音を聴かれた瀬川先生は「玄人の組合せだ」といわれた。
自分で考えた組合せということもあって、
私にとっての「黄金の組合せ」といえば、この組合せの音である。
http://audiosharing.com/blog/?p=33938


Date: 1月 12th, 2021
真空管アンプの存在(KT88プッシュプルとタンノイ・その12)
http://audiosharing.com/blog/?p=33940


この組合せ、この時の音があまりにも印象的だったこともあり、
私にとってラックスの38といえば、SQ38FDでもSQ38FD/IIではなく、LX38である。

しかも私はウッドケースというのが、あまり好きではない。
LX38はウッドケースがオプションになっていた。

おそらくウッドケースをつけると値上げしなければならなかったため、
なんとか価格も維持するためだったのだろう。

だとしても重いコートを脱ぎ捨てかのようでもあり、私はLX38を好む。
ではLX38の程度のいいのを探してきてコーネッタを鳴らしたいか、となると、
興味がまったくない、とはいわないまでも、それほどではない。

なぜかというと、まず一つはスペンドールのBCIIとコーネッタは、
同じイギリスのスピーカーシステムであっても、ずいぶんと性格が違う。
それに当時はアナログディスクで、カートリッジはピカリングだった。

いまはそうではない。
ピカリングのXUV/4500QのようなCDプレーヤー、もしくはD/Aコンバーターはない。

あのころとずいぶんと、いろんなことが変ってきている。
LX38の出力管、50CA10も、いまでは製造されていない。
探せば、まだ入手できる真空管ではあるが、
なんとなく避けたい気持があったりする。

中国で、さまざまな真空管が製造されているが、
50CA10は、そのラインナップにはない。おそらくこれから先も期待薄だろう。

他にも、こまかな理由がいくつかあって、
LX38で、どうしても──、という気持にはなれないでいる。

やはりKT88のプッシュプルアンプで鳴らしたい、という気持のほうが、強い。
いい音の真空管アンプであれば、なにもKT88のプッシュプルにこだわる必要はない──、
頭では、そう理解していても、一度はKT88のプッシュプルで鳴らしてみたい。

それも自分の手で鳴らしてみたい。
http://audiosharing.com/blog/?p=33940
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1085.html#c51

[リバイバル3] 史上最高のモニタースピーカー アルテック 612A(銀箱) 中川隆
34. 中川隆[-5893] koaQ7Jey 2021年4月08日 14:15:12 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[40]
同軸型ユニットの選択(その5)
http://audiosharing.com/blog/?p=1028

おそらく杉井氏は、604-8Gと604-8Hのネットワークを混同されていたのだろう。
勘違いの発言だったのだろう。

604-8Hはマンタレーホーンを採用している関係上、ある帯域での周波数補正が必要となる。
それに2ウェイにも関わらず、3ウェイ同様に中域のレベルコントロールも可能としたネットワークであるため、
構成は複雑になり、使用部品も増えている。

だから、杉井氏の発言は、604-8Hのネットワークのことだろう。
勘違いを批判したいわけではない。

この記事の問題は、その勘違いに誰も気がつかず、活字となって、事実であるかのように語られていることである。

この試聴記事に参加されている篠田氏は、エレクトリでアルテックの担当だった人だ。
アルテックについて、詳しいひとのはずだ。
604-8Gと604-8Hのネットワークについて、何も知らないというのはないはずだ。

本来なら、篠田氏は、杉井氏の勘違いを指摘する立場にあるべきだろうに、
むしろ「アルテックのあがき≠ンたいなものがこの音に出ている」と、肯定ぎみの発言をされている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1028


同軸型ユニットの選択(その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=1033


604Eのネットワーク、N1500Aは、クロスオーバー周波数は1.5kHzで、
減衰特性はウーファーは6dB/oct.、トゥイーターは12dB/oct.。
604-8Gのネットワークとはスペックの上では減衰特性が異るわけだが、
もっとも大きな違いはスペックに、ではなく、回路構成にある。

いま市販されている大半のスピーカーのネットワークは、並列型であろう。
604-8Gのネットワークも並列型である。

パワーアンプから見た場合、ウーファーとトゥイーターに、それぞれネットワークの回路がはいったうえで、
並列接続されたかっこうになっている。だからこそ、バイワイアリングという接続方法も可能になる。

直列型は、文字通り、ユニットを直列接続した回路構成となっており、
ウーファーのマイナス端子とトゥイーターのプラス端子が接続される。
12dB/oct.の場合は、並列型と同じようにトゥイーターの極性を反転させることもある。

604Eと直列型のネットワークN1500Aの組合せもその例にもれず、
ウーファーとトゥイーターのマイナス端子同士が接続される。
一見、トゥイーターの極性を反転しているかのように思えるが、
N1500Aの入力端子のプラス側は、トゥイーターのプラス側に接がっている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1033


同軸型ユニットの選択(その7)
http://audiosharing.com/blog/?p=1034

つまり、604Eは、N1500Aを接いで鳴らすと、ウーファーは逆相接続になる。
プラスの信号が入力されると、コーン紙は前にではなく、後に動く。

もちろんウーファーを正相接続にして、トゥイーターの極性を反転させるという手もあるだろうし、
ウーファーもトゥイーターも正相接続もあるなかで、
アルテックは、ウーファーを逆相にするという手を選択している。

それに直列型のネットワークを採用する例では、ウーファーのプラス端子が、
そのまま入力端子のプラスとなることが多いはずだが、
この点でも、604EとN1500Aの組合せは異る。

スピーカーユニットを逆相にすると、音の表情は大きく変化する。
フルレンジユニットで試してみると、よくわかる。

これらのことをふまえてN1500Aの回路図を見ていると、アルテックの音づくりの一端がうかがえる。
http://audiosharing.com/blog/?p=1034


同軸型ユニットの選択(その8)
http://audiosharing.com/blog/?p=1040


604EとN1500Aの組合せにおける、こまかな工夫にくらべると、
604-8Gと、そのネットワークの組合せは、ウーファーもトゥイーターも正相接続で、
スピーカーの教科書に載っているそのままで、おもしろみといった要素はない。

それだけN1500Aと604-8G用ネットワークの仕様は違うわけだ。
だから管球王国 Vol.25にあるように、604-8GにN1500Aを組み合わせれば、
純正の組合せの音は、同じアルテックの604というスピーカーの中での範疇ではあるものの、
かなり傾向は異ってきて当然であろう。

優れたユニットであればあるほど、活かすも殺すもネットワーク次第のところがある。
604-8Gでシステムを構築するにあたって、ネットワークをどうするか。

604-8Gについているネットワークをそのまま使うつもりはない。
ひとつのリファレンスとして、純正ネットワークの音はいつでも聴けるようにはしておくが、
ネットワークに関しては、新たに作る予定でいる。

N1500Aと同じ回路のものを試しにつくってもいいが、私が参考にするのは UREIの813である。
http://audiosharing.com/blog/?p=1040
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1072.html#c34

[近代史5] 雑穀米の食べ方
雑穀米の食べ方


雑穀米は危険!?本当は怖い雑穀米の話【ゆっくり解説】




http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/571.html

[リバイバル3] 1日に3杯以上コーヒーを飲むと失明する 中川隆
19. 中川隆[-5892] koaQ7Jey 2021年4月08日 16:18:07 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[42]
【ゆっくり解説】バターコーヒーダイエットについて コーヒーを飲み続けるとどうなる?効果の真相は!?
2021/04/07





今回は、バターコーヒーの雑学についてゆっくり解説していきます!

目次
0:00​ 冒頭トーク
1:02​ バターコーヒーダイエットとは?
 ・バターコーヒーのダイエット法について
 ・グラスフェッドバターとは
 ・バターコーヒーの具体的な効果
 ・美味しいバターコーヒーの作り方
 ・カフェでバターコーヒーが飲める!?
 ・バターコーヒーダイエットの成功例
10:26​ バターコーヒーダイエットは本当に体に悪いのか
 ・実は健康に良いという証拠がない!?

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/736.html#c19
[リバイバル3] ココナッツオイルを使うバターコーヒーダイエット 中川隆
30. 中川隆[-5891] koaQ7Jey 2021年4月08日 16:20:24 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[43]
【ゆっくり解説】バターコーヒーダイエットについて コーヒーを飲み続けるとどうなる?効果の真相は!?
2021/04/07





今回は、バターコーヒーの雑学についてゆっくり解説していきます!

目次
0:00​ 冒頭トーク
1:02​ バターコーヒーダイエットとは?
 ・バターコーヒーのダイエット法について
 ・グラスフェッドバターとは
 ・バターコーヒーの具体的な効果
 ・美味しいバターコーヒーの作り方
 ・カフェでバターコーヒーが飲める!?
 ・バターコーヒーダイエットの成功例
10:26​ バターコーヒーダイエットは本当に体に悪いのか
 ・実は健康に良いという証拠がない!?

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/597.html#c30
[リバイバル3] 株で儲ける方法教えてあげる(こっそり) 新スレ 中川隆
378. 中川隆[-5890] koaQ7Jey 2021年4月08日 16:32:53 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[44]

2021年04月08日1
間違った分散投資はリスクを高める
http://www.thutmosev.com/archives/73489026.html


違う値動きをするものに投資しないと、分散した事にはならない。
分散投資の効果2
引用:https://loloinvestors.com/wp-content/uploads/2017/01/%E5%88%86%E6%95%A3%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E5%8A%B9%E6%9E%9C2.jpg

同じ値動きの分散投資には意味がない

投資の解説ではリスクを避けるために分散投資が必ず推奨されているが、間違った分散をしてリスクを上げている例が多い。

典型的な悪い例は、儲かりそうな「銘柄」をあれもこれもと買い進める方法です。

株式投資なら儲かりそうな銘柄を、為替なら通貨を、先物やオプションやビットコイン等、あれもこれも買い集めます。


でも経済危機のときに同じ動きをするものを、いくら買い集めても「分散」した事にはなりません。

経済危機では大半の株式、大半の通貨、大半の商品投資が連動して下落します。

リーマンショックやアジア危機では、土地も美術品も、あれもこれも全部一斉に値下がりしました。


危機のときに値下がりするものを、たくさん買い集めるのは、リスクを高めているだけです。

海外投資なら日本が不況でも上がるように思えますが、日本が経済危機のときは円高の場合がほとんどです。

というより円高によって日本の輸出企業が不振になり、日本の経済危機が起きる例が多い。


円高ではドルが安くなるので、例え外国株が値上がりしていても、円高によって損をしているでしょう。

外国債券や外貨建て預金も同じで、日本株と一緒に下落するのでリスクを高めるだけです。

金などの商品投資も、外貨で価格が決まるので、円高の時には日本円では値下がりしている筈です。

値動きを「分散」する

このように考えると、いくら購入する銘柄や投資先を「分散」しても、リスクを下げるどころか上げているだけです。

では日本が経済危機の時でも利益が出る投資が何かあるかというと、ない事もありません。

一つは「時間の分散」で、毎月積み立て投資をした場合、例えバブル崩壊の直前に日経平均を始めていても、継続して利益が出ていました。


二つ目は日本国債で、日本国が破産しない限りマイナスにはならないので、不況の時ほど有利になります。

個人は日本国債を購入できないので(個人向けは非常に不利)日本債券ファンドを購入する方法があります。

例えば半分を株式、半分を日本国債に投資すれば、日本国が倒産しない限り、日本国債に投資したお金は守られます。


これを応用すると外国国債ファンドの為替ヘッジつきを購入すると、100%ではないが為替ヘッジによって守られます。

円高時には外国株は株安と通貨安によって2重に暴落するが、為替ヘッジつきにすれば為替変動分の損失は軽減できます。

このように円高でも値下がりしにくい投資に分散する事で、一時的な損失を最小限に抑えられます。


後は時間の分散によって、値下がりしたときに安く買い、値上がりして利益が出るのを待つだけです。

特にリーマンショックのように暴落幅が大きいときは、安く買うチャンスで、暴落時に買ったものは後で必ず儲かります。

http://www.thutmosev.com/archives/73489026.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/822.html#c378

[リバイバル3] 史上最高のモニタースピーカー アルテック 612A(銀箱) 中川隆
35. 中川隆[-5889] koaQ7Jey 2021年4月08日 17:43:27 : 7vJmlBbsA6 : YzNyY2VzangxR2s=[1]
Date: 12月 16th, 2009
同軸型ユニットの選択(その9)
http://audiosharing.com/blog/?p=1041

ゆくゆくは604-8Gをマルチアンプ駆動で、チャンネルデバイダーはデジタル信号処理のものにして、
時間軸の整合をとった同軸型ユニットの音を鳴らしてみたい、とは思っている。

それでも最初はネットワークで、どこまでやれるかに挑んでみたい。
ネットワークの場合、時間軸の整合はとれないと考えているひとが少ないようだ。
コイルとコンデンサーといった受動素子で構成されているネットワークで、
604-8Gの場合、ウーファーへの信号を遅らせることは不可能のように捉えられがちだが、
けっしてそんなことはない。

たとえばQUADのESL63は、同心円状に配置した8つの固定電極のそれぞれに遅延回路を通すことにより、
時間差をかけることを実現している。
KEFのレイモンド・クックも、ネットワークでの補正は、高価になってしまうが可能だといっている。

またJBLに在籍した後、マランツにうつりスピーカーの設計を担当したエド・メイは、
マルチウェイスピーカーの場合、個々のユニットの前後位置をずらして位相をあわせるよりも、
ネットワークの補正で行なった方が、より正しいという考えを述べている。
ユニットをずらした場合、バッフル板に段がつくことで無用な反射が発生したり、
音響的なエアポケットができたりするため、であるとしている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1041

同軸型ユニットの選択(その10)
http://audiosharing.com/blog/?p=1042


レイモンド・クックもエド・メイも具体的な方法については何も語っていない。

ふたりのインタビューが載っているのは、
1977年発行のステレオサウンド別冊「コンポーネントステレオの世界’78」で、
当時出版されていたいくつかの技術書を読んでも、
ネットワークでの時間軸の補正については、まったく記述されてなかった。

だから、どうやるのかは皆目検討がつかなかった。
ただそれでも、ぼんやりとではあるが、コイルを多用するであろうことは想像できた。

同時期、アルテックの604-8Gをベースに、マルチセルラホーンを独自の、水色のホーンに換え、
604-8Gのウーファーとトゥイーターの時間差を補正する特殊なネットワークを採用したUREIの813が登場した。
813についても、ステレオサウンドに詳しい技術解説はなかった。

可能だとわかっていても、そのやり方がわからない。
少し具体的なことがわかったのは、ステレオサウンドの61号のQUAD・ESL63の記事においてである。
長島先生が書かれていた。
http://audiosharing.com/blog/?p=1042


同軸型ユニットの選択(その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=1043

ステレオサウンド 61号の記事には、ESL63の回路図が載っている。
たしか長島先生の推測を元にしたものだったと記憶している。

8個の同心円状の固定電極に対して、直列に複数のコイルが使われている。
同心円状の固定電極は、外周にいくにしたがって、通過するコイルの数がふえていくようになっていた(はず)。

やはり、コイルの直列接続によって、時間軸の遅れをつくり出しているのはわかっても、
動作原理まではわからなかったし、どういうふうに定数を決定するのかも、とうぜんわからなかった。

ESL63やUREIの813に使われている回路技術はおそらくおなじものだろうと推測はできても、
具体的なことまで推測できるようになるには、もうすこし時間が必要だった。

ESL63の翌年にCDプレーヤーが登場する。
そしてD/Aコンバーターのあとに設けられているアナログフィルターについての技術的なことを、
少しずつではあるが、知ることとなる。

フィルターには、いくつかの種類がある。
チェビシェフ型、バターワース型、ベッセル型などである。
http://audiosharing.com/blog/?p=1043

同軸型ユニットの選択(その12)
http://audiosharing.com/blog/?p=1044

UREIの813のネットワークに使われているのは、ベッセル型フィルターである。
おそらくESL63のディレイ回路も、ベッセル型フィルターのはずだ。
ベッセル型フィルターの、他のフィルターにはない特徴として、
通過帯域の群遅延(Group Delay)がフラットということがあげられる。

つまりベッセル型のハイカットフィルターをウーファーのネットワークに使えば、
フィルターの次数に応じてディレイ時間を設定できる。

604シリーズのウーファーのハイカットを、ベッセル型フィルターで適切に行なえば、
トゥイーターとの時間差を補正できることになり、
これを実際の製品としてまとめ上げたのが、UREIの813や811といったスピーカーシステムと、
604E、604-8G用に用意されたホーンとネットワークである。

ホーンの型番は800H、ネットワークの型番は、604E用が824、604-8G用が828、
さらに813同様サブウーファーを追加して3ウェイで使用するためのネットワークも用意されており、
604E用が834、604-8G用が838であり、TIME ALIGN NETWORKとUREIでは呼んでいる。
http://audiosharing.com/blog/?p=1044

同軸型ユニットの選択(その13)

川崎先生は「プレゼンテーションの極意」のなかで、特徴と特長について語られている。
     *
「特徴」とは、物事を決定づけている特色ある徴のこと。
「特長」とは、その物事からこそ特別な長所となっている特徴。
     *
ベッセル型フィルターの「特徴」が、同軸型ユニットと組み合わせることで「特長」となる。
http://audiosharing.com/blog/?p=1046


同軸型ユニットの選択(その14)
http://audiosharing.com/blog/?p=1094

UREIの813のネットワーク(TIME ALIGN NETWORK)は、回路図から判断するに、
ウーファー部のハイカットフィルターは、6次のベッセル型である。

ベッセル型フィルターの通過帯域内の群遅延特性はフラットであると前に書いているが、
そううまくウーファーの音だけに遅延がかかって、トゥイーターからの音と時間的な整合がとれているのか、
と疑われる方もおられるだろう。
メーカーの言い分だけでは信じられない、コイルとコンデンサーだけのネットワークで、
タイムアライメントをとることが、ほんとうに可能なのか、と疑問を持たれても不思議ではない。

ステレオサウンドの46号の特集記事はモニタースピーカーだった。
その次の47号で、46号で登場したモニタースピーカーを、三菱電機郡山製作所にての測定結果が載っている。

アルテックの620A、JBLの4343、4333A、ダイヤトーンのMonitor1、キャバスのブリガンタン、
K+Hの092、OL10、ヤマハのNS1000M、そしてUREIの813の、
無響室と2π空間での周波数特性、ウーファー、バスレフポート、パッシヴラジエーターに対する近接周波数特性、
超高域周波数特性、高次高調波歪特性、混変調歪特性と混変調歪差周波掃引、
インパルスレスポンス、群遅延特性、エネルギータイムレスポンス、累積スペクトラム、
裏板振動特性、デジタル計測による混変調歪が載っている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1094


同軸型ユニットの選択(その15)
http://audiosharing.com/blog/?p=1157

ステレオサウンド 47号の測定結果で比較したいのは、
アルテック620AとUREI・813であることはいうまでもない。

813のネットワークの効果がはっきりと出ているのは、
インパルスレスポンス、群遅延特性、エネルギータイムレスポンスにおいてである。

620Aのエネルギータイムレスポンスは、まず-40dB程度のゆるやかな山があらわれたあとに、
高く鋭く、レベルの高い山が続く。
最初の山がウーファーからのエネルギーの到達を示し、それに続く山がトゥイーターからのものである。

813はどうかというと、ゆるやかなウーファーの山の中ほどに、トゥイーターからの鋭い山が入りこんでいる。
ふたつの山の中心が、ほぼ重なり合っている形になっている。

620Aでのウーファーの山のはじまりと、813でのはじまりを比較すると、
813のほうがあきらかに遅れて放射されていることがわかる。
インパルスレスポンスの波形をみても、このことは読み取れる。

620Aでは、やはりゆるやかな低い山がまずあらわれたあとに鋭い、レベルの高い山が続く。
813では、ゆるやかな山の始まりが遅れることで、鋭い山とほぼ重なり合う。

群遅延特性も、同じアルテックの604-8Gを使用しているのに、813はかなり優秀な特性となっている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1157


同軸型ユニットの選択(その16)
http://audiosharing.com/blog/?p=1159

ウーファーとトゥイーターの中心軸を揃えた同軸型ユニットは、
その構造ゆえの欠点も生じても、マルチウェイスピーカーの構成法としては、
ひとつの理想にちかいものを実現している。

同軸型ユニットは、単体のウーファーやトゥイーターなどにくらべ、
構造はどうしても複雑になるし、制約も生じてくる。
それでも、各スピーカーメーカーのいくつかが、いまも同軸型ユニットを、新たな技術で開発しているのをみても、
スピーカーの開発者にとって、魅力的な存在なのかもしれない。

KEFは1980年代の終りに、Uni-Qという同軸型ユニットを発表した。
それまで市場に現れた同軸型ユニットとあきらかに異り、優位と考えられる点は、
ウーファーとトゥイーターのボイスコイルの位置を揃えたことにある。

アルテックの604シリーズ、タンノイのデュアルコンセントリック・ユニットが、
トゥイーターにホーン型を採用したため、ウーファーとトゥイーターの音源の位置のズレは避けられない。

パイオニアのS-F1は、世界初の平面振動板の同軸型、しかも4ウェイと、規模も世界最大だったが、
記憶に間違いがなければ、ウーファー、ミッドバス、ミッドハイ、
トゥイーターのボイスコイルの位置は、同一線上にはなかったはずだ。

ユニットの構造として、Uni-Qは、他の同軸型ユニットを超えているし、
同軸型ユニットを、スピーカーユニットの理想の形として、さらに一歩進めたものともいえる。
http://audiosharing.com/blog/?p=1159

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1072.html#c35

[リバイバル3] 史上最高のモニタースピーカー アルテック 612A(銀箱) 中川隆
36. 中川隆[-5888] koaQ7Jey 2021年4月08日 17:47:33 : 7vJmlBbsA6 : YzNyY2VzangxR2s=[2]
Date: 2月 16th, 2010
同軸型ユニットの選択(その17)
http://audiosharing.com/blog/?p=1160


Uni-Qをもってして、同軸型ユニットは完成した、とはいわないが、
Uni-Qからみると、ホーン型トゥイーターのアルテックやタンノイの同軸型は、あきらかに旧型といえるだろう。

ただ、オーディオマニア的、といおうか、モノマニア的には、
アルテックやタンノイのほうに、魅力を強く感じる面があることは否定できない。
Uni-Qの優秀性は素直に認めても、個人的に応援したくなるのは、アルテックだったり、タンノイだったりする。

空想してもしかたのないことではあるが、もしJBLがUni-Qを開発していたら、
モノとしての魅力は、マニア心をくすぐるモノとして仕上っていただろう。

Uni-Qは、あたりまえのことだけど、あくまでもイギリス的に仕上りすぎている。
もっといえば、いかにもKEFらしく仕上がっている。
そこが魅力でもあるのは重々承知した上で、やはりもの足りなさも感じる。

すこし話はそれるが、アルテックとタンノイの同軸型ユニットを比較するときに、磁気回路の話がある。
タンノイはウーファーとトゥイーターでひとつのマグネットを兼用している、
アルテックはそれぞれ独立している、と。

たしかに604や605などのアルテックの同軸型ユニットにおいて、
ウーファーとトゥイーターのマグネットは独立している。
が、磁気回路が完全に独立しているかという、そうではない。

604の構造図をみればすぐにわかることだが、ウーファー磁気回路のバックプレートと、
トゥイーターのバックプレートは兼用していることに気がつくはずだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=1160

同軸型ユニットの選択(その18)
http://audiosharing.com/blog/?p=1161

アルテック、タンノイといった古典的な同軸型ユニットで、
ウーファー部の磁気回路とホーン型トゥイーター(もしくはスコーカー)の磁気回路が完全に独立しているのは、
長島先生が愛用されてきたジェンセンのG610シリーズがそうである。

完全独立、ときくと、マニアとしてはうれしいことではあるが、
ふたつ以上のマグネットが近距離にあれば干渉しあう。

干渉を防ぐには、距離を離すことが手っとり早い解決法だが、同軸型ユニットではそうもいかない。
ならばひとつのマグネットでウーファー用とトゥイーター用を兼ねよう、という発想が、
タンノイのデュアルコンセントリックの開発に当たっては、あったのかもしれない。

もっともマグネットは直流磁界で、ボイスコイルが発する交流磁界の変化によって、
磁束密度が影響を受ける、それに2次高調波歪がおこることは、
いくつかのスピーカーメーカーの解析によってはっきりとした事実であるから、
一つのマグネット(ひとつの直流磁界)に、二つの交流磁界が干渉するタンノイのデュアルコンセントリックでは、
音楽信号再生時に、どういう状態になっているのかは、専門家の話をうかがいたいと思っている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1161

同軸型ユニットの選択(その19)
http://audiosharing.com/blog/?p=1163

振動板の駆動源といえるマグネットが兼用されているため、
節倹の精神によってタンノイはつくられている、ともいえるし、
口の悪いひとならば、ケチくさいつくり、とか、しみったれたつくり、というかもしれない。

けれどオートグラフという、あれだけ意を尽くし贅を尽くしたスピーカーシステムをつくりあげたタンノイが、
その音源となるユニットに、節倹の精神だけで、ウーファーのコーン紙のカーブを、
トゥイーターのホーンの延長として利用したり、マグネットをひとつにしたとは、私は思っていない。

ボイスコイルがひとつだけの純粋のフルレンジユニットでは、ワイドレンジ再生は不可能。
かといって安易に2ウェイにしてしまうと、タンノイが追い求めていた、
家庭での音楽鑑賞にもっとも大切と思われるものが希薄になってしまう。
そのデメリットをおさえるために、できるかぎりの知恵を出し、
コーン型のウーファーとホーン型のトゥイーターを融合させてようとした結果が、
タンノイ独自のデュアルコンセントリックといっていいだろう。

これは、外観からも伺えないだろうか。
アルテックの604の外観が、同軸型2ウェイであることを顕示しているのに対し、
タンノイのデュアルコンセントリックは、何も知らずにみれば、大口径のフルレンジに見えないこともない。
http://audiosharing.com/blog/?p=1163


同軸型ユニットの選択(その20)
http://audiosharing.com/blog/?p=1165

タンノイの同軸型ユニットは、必ずしもマグネットがひとつだけ、とは限らない。
1977年ごろ登場したバッキンガム、ウィンザー、このふたつのシステムに搭載されているユニット2508は、
フェライトマグネットを、高音域、低音域用とにわかれている。

バッキンガムも、ウィンザーも、ウーファーユニットを追加したモデルだ。
このときのタンノイの主力スピーカーシステムは、アーデン、バークレイなどの、いわゆるABCシリーズで、
使用ユニットはアルニコマグネットのHPDシリーズ。いうまでもなくマグネットはひとつだけ。
さらに同時期登場したメイフェアー、チェスター、ドーセット、アスコットには、2528DUALが使われている。
このユニットもフェライトマグネットだが、低音、高音で兼用している。

HPDシリーズはのちにフェライトマグネット使用のKシリーズに換っていくが、
Kシリーズも、マグネットひとつだけ、である。
2508のマグネットがふたつあるのはフェライトマグネットだからではないことが、このことからわかるだろう。

1996年、キングダムが登場する。
このキングダムに搭載されている同軸型ユニットも、またマグネットを2組持っている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1165

同軸型ユニットの選択(その21)
http://audiosharing.com/blog/?p=1166


キングダムのユニット構成は、同軸型ユニットを中心として、低域にサブウーファーを、
高域にスーパートゥイーターを追加した4ウェイである。

ここまで書けば、察しのいい方ならば気がつかれるだろうが、
タンノイのスピーカーづくりのありかたとして、同軸型ユニットだけでシステムを構築する場合には、
従来からのウーファーとトゥイーターのマグネットを兼用させたものが、
そしてレンジ拡大のためにウーファーやトゥイーターが追加されるときには、
マグネットが独立したタイプが使われる。

このことから推測されるのは、重視する要素が、システム構成によって違いがあるということだ。

それぞれの同軸型ユニットが重視している要素は、調和か明晰か、ではなかろうか。
このことは、エンクロージュアの構造、つくりの違いにも顕れている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1166

同軸型ユニットの選択(その22)

タンノイの創始者、ガイ・R・ファウンテンと、
チーフエンジニアのロナルド・H・ラッカムのふたりが音楽再生においてめざしたものは、調和だった気がする。
それも有機的な調和なのではなかろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=1374


同軸型ユニットの選択(その23)
http://audiosharing.com/blog/?p=1582


この項の(その18)でふれているが、同軸型ユニットにおいて、
ウーファー用とトゥイーター用のマグネットが独立していた方がいいのか、
それともひとつで兼ねた方がいいのか、どちらが技術的には優れているのか、もうひとつはっきりしない。

タンノイのリビングストンは、ステレオサウンド別冊「世界のオーディオ」のタンノイ号で、
アルテックの604との比較、それにマグネットを兼用していることについて語っている(聞き手は瀬川先生)。
     *
これ(604のこと)に比べてタンノイのデュアル・コンセントリックは全く違います。まず、ホーンでの不連続性はみられません。第二にコーンの前に障害物が全くないということです。第三に、マグネティックシャントが二つの磁束の間にあるということです。結局、タンノイは一つのマグネットで二つのユニットをドライブしているわけですが、アルテックは二つのマグネットで二つのドライバーユニットを操作しているわけで、この差が大きなものになっています。
     *
第三の理由として語られていることについては、正直、もうすこし解説がほしい。
これだけではなんともいえないけれど、
少なくともタンノイとしては、リビングストンとしては、
マグネットを兼用していることをメリットとして考えていることは確実なことだ。

そのタンノイが、同軸型ユニットなのに、
ウーファーとトゥイーターのマグネットを独立させたものも作っている。

そのヒントとなるリビングストンの発言がある。
     *
スピーカーの基本設計の面で大事なことは、使われているエレメントが、それぞれ独立した思想で作られていたのでは、けっしていいスピーカーを作り上げることはできないと思うのです。サスペンションもコーンもマグネットも、すべて一体となって、それぞれがかかわり合って一つのシステムを作り上げるところに、スピーカーの本来の姿があるわけです。例えば、ボイスコイルを研究しているエンジニアが、それだけを取り上げてやっていると、トータルな相関関係が崩れてしまう。ボイスコイルだけの特性を高めても、コーンがそれに十分対応しなかったり、磁束密度の大きいマグネットにしても、それに対応するサスペンションがなかったりするわけで、そこでスピーカーの一体感というものが損なわれてしまう。やはりスピーカーを作る場合には各エレメントがそれぞれお互いに影響し合い、作用し合って一つのものを作り上げているんだ、ということを十分考えに入れながら作る必要があると思います。
     *
「一体」「一体感」「相関関係」──、
これらの言葉が、いうまでもなく重要である。
http://audiosharing.com/blog/?p=1582

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1072.html#c36

[リバイバル3] タンノイで まともな音が出るのはモニターシルバーを入れた小型システムだけ 中川隆
52. 中川隆[-5887] koaQ7Jey 2021年4月08日 17:53:22 : 7vJmlBbsA6 : YzNyY2VzangxR2s=[3]
audio identity (designing)宮ア勝己 
Archive for category 604-8G


Date: 12月 2nd, 2009
同軸型ユニットの選択(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=1017


JBLの4343について、これまで書いてきた。ワイドレンジについては、いまも書いている。
これらを書きながら考えていたのは、放射パターンを考慮したときの同軸型ユニットの優位性について、であり、
同軸型ユニットを中核としたスピーカーシステムの構想について、である。

アルテックの604シリーズ、タンノイのデュアルコンセントリック・シリーズ──、
両社の伝統的ユニットを使い、最低域と最高域を、ぞれぞれ別のユニットで補う。

すでに、実際の製品として、アルテックには6041があり、タンノイにはキングダム・シリーズがある。
にもかかわらず、自分で確認したいこと、試してみたいことが、いまもくすぶっている。
そのくすぶりが、書くことで次の段階へとうつろうとしている。

今日、604-8Gが届いた。
http://audiosharing.com/blog/?p=1017


同軸型ユニットの選択(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=1025

同軸型ユニットを中心としたワイドレンジのスピーカーシステム構築を考えれば、
タンノイとアルテックの同軸型ユニットを、私と同世代、上の世代の方は、最初に思い浮かべるだろう。

タンノイにするかアルテックにするか……。
別に迷ってはいなかった。最初に手にしたほうを使おう、そういうつもりでいたからだ。

主体性のない、やや受け身のスピーカー選びだが、それでも、モノとの巡り合いがあるだろうから、
ひとつくらい、こんなふうにスピーカーを選ぶのもいいかもしれない。

タンノイには、五味先生の本でオーディオと出合っただけに、その想いは簡単には語れない。
アルテックは、ここに書いたことをきいて知っていただけに、
一度は、自分の手で鳴らしてみたいと、ここ数年想い続けてきた。

タンノイとアルテック、ふたつとも手に入れてシステムを組むというのは、いまは無理だ。
だから、最初に私のところに来てくれたほうを使おうと決めた。そしてアルテックが到着した。
http://audiosharing.com/blog/?p=1025


同軸型ユニットの選択(その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=1026


604-8Gに関して、こんな記事が出ていたことがある。
管球王国 Vol.25において、604シリーズ6機種の試聴記事が載っている。

そこで、篠田寛一氏が、604-8Gに604EのネットワークN1500Aを使うと、
「604Eに限りなく近い音で鳴る」と発言されている。
これを受けて、杉井真人氏(どういう方なのかは知らない)が、
「8Gのネットワークを解析するとわかるのですが、かなりイコライジングしているんです。
音質補正回路みたいなものが入っていて、
ある帯域にピークやディップを持たせたりして独特の音作りをしています」と補足されている。

604-8Gのネットワークには型番はない。
クロスオーバー周波数は1.5kHzで、ウーファーのハイカットは12dB/oct.、
トゥイーターのローカットは18dB/oct. となっていて、レベルコントロールは連続可変で、ツマミはひとつ。

この専用ネットワークは、ほんとうに杉井氏の指摘のとおり、
回路構成によって独特の音作りを行っているのだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=1026


同軸型ユニットの選択(その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=1027


手もとに604-8Gがあるから、ネットワークの内部を見ることができる。
シャーシー内部には、鉄芯入りのコイルが2個、コンデンサーが3個、
あとはレベルコントロール用の巻線型のアッテネーターだけである。

12dB/oct.のハイカットフィルターには、コイルとコンデンサーがひとつずつ、
18dB/oct.のローカットには、コイルはひとつ、コンデンサーはふたついる。
ハイカット、ローカットあわせて2個のコイルと3個のコンデンサーは、最低でも必要である。

インピーダンス補正や周波数特性をいじるのであれば、さらにコンデンサーやコイルが必要になる。
604-8Gの専用ネットワークには、必要最小限の部品しか収められていない。
インピーダンス補正も周波数のイコライジングを行なう部品は、何ひとつない。

アルテックのサイトから、604-8Gのネットワークの回路図がダウンロードできる。
見れば一目瞭然である。どこにも杉井氏が指摘されるようなところは、ない

杉井氏の「解析」とはどういうことなのだろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=1027


同軸型ユニットの選択(その5)
http://audiosharing.com/blog/?p=1028

おそらく杉井氏は、604-8Gと604-8Hのネットワークを混同されていたのだろう。
勘違いの発言だったのだろう。

604-8Hはマンタレーホーンを採用している関係上、ある帯域での周波数補正が必要となる。
それに2ウェイにも関わらず、3ウェイ同様に中域のレベルコントロールも可能としたネットワークであるため、
構成は複雑になり、使用部品も増えている。

だから、杉井氏の発言は、604-8Hのネットワークのことだろう。
勘違いを批判したいわけではない。

この記事の問題は、その勘違いに誰も気がつかず、活字となって、事実であるかのように語られていることである。

この試聴記事に参加されている篠田氏は、エレクトリでアルテックの担当だった人だ。
アルテックについて、詳しいひとのはずだ。
604-8Gと604-8Hのネットワークについて、何も知らないというのはないはずだ。

本来なら、篠田氏は、杉井氏の勘違いを指摘する立場にあるべきだろうに、
むしろ「アルテックのあがき≠ンたいなものがこの音に出ている」と、肯定ぎみの発言をされている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1028


同軸型ユニットの選択(その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=1033


604Eのネットワーク、N1500Aは、クロスオーバー周波数は1.5kHzで、
減衰特性はウーファーは6dB/oct.、トゥイーターは12dB/oct.。
604-8Gのネットワークとはスペックの上では減衰特性が異るわけだが、
もっとも大きな違いはスペックに、ではなく、回路構成にある。

いま市販されている大半のスピーカーのネットワークは、並列型であろう。
604-8Gのネットワークも並列型である。

パワーアンプから見た場合、ウーファーとトゥイーターに、それぞれネットワークの回路がはいったうえで、
並列接続されたかっこうになっている。だからこそ、バイワイアリングという接続方法も可能になる。

直列型は、文字通り、ユニットを直列接続した回路構成となっており、
ウーファーのマイナス端子とトゥイーターのプラス端子が接続される。
12dB/oct.の場合は、並列型と同じようにトゥイーターの極性を反転させることもある。

604Eと直列型のネットワークN1500Aの組合せもその例にもれず、
ウーファーとトゥイーターのマイナス端子同士が接続される。
一見、トゥイーターの極性を反転しているかのように思えるが、
N1500Aの入力端子のプラス側は、トゥイーターのプラス側に接がっている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1033


同軸型ユニットの選択(その7)
http://audiosharing.com/blog/?p=1034

つまり、604Eは、N1500Aを接いで鳴らすと、ウーファーは逆相接続になる。
プラスの信号が入力されると、コーン紙は前にではなく、後に動く。

もちろんウーファーを正相接続にして、トゥイーターの極性を反転させるという手もあるだろうし、
ウーファーもトゥイーターも正相接続もあるなかで、
アルテックは、ウーファーを逆相にするという手を選択している。

それに直列型のネットワークを採用する例では、ウーファーのプラス端子が、
そのまま入力端子のプラスとなることが多いはずだが、
この点でも、604EとN1500Aの組合せは異る。

スピーカーユニットを逆相にすると、音の表情は大きく変化する。
フルレンジユニットで試してみると、よくわかる。

これらのことをふまえてN1500Aの回路図を見ていると、アルテックの音づくりの一端がうかがえる。
http://audiosharing.com/blog/?p=1034


同軸型ユニットの選択(その8)
http://audiosharing.com/blog/?p=1040


604EとN1500Aの組合せにおける、こまかな工夫にくらべると、
604-8Gと、そのネットワークの組合せは、ウーファーもトゥイーターも正相接続で、
スピーカーの教科書に載っているそのままで、おもしろみといった要素はない。

それだけN1500Aと604-8G用ネットワークの仕様は違うわけだ。
だから管球王国 Vol.25にあるように、604-8GにN1500Aを組み合わせれば、
純正の組合せの音は、同じアルテックの604というスピーカーの中での範疇ではあるものの、
かなり傾向は異ってきて当然であろう。

優れたユニットであればあるほど、活かすも殺すもネットワーク次第のところがある。
604-8Gでシステムを構築するにあたって、ネットワークをどうするか。

604-8Gについているネットワークをそのまま使うつもりはない。
ひとつのリファレンスとして、純正ネットワークの音はいつでも聴けるようにはしておくが、
ネットワークに関しては、新たに作る予定でいる。

N1500Aと同じ回路のものを試しにつくってもいいが、私が参考にするのは UREIの813である。
http://audiosharing.com/blog/?p=1040


Date: 12月 16th, 2009
同軸型ユニットの選択(その9)
http://audiosharing.com/blog/?p=1041

ゆくゆくは604-8Gをマルチアンプ駆動で、チャンネルデバイダーはデジタル信号処理のものにして、
時間軸の整合をとった同軸型ユニットの音を鳴らしてみたい、とは思っている。

それでも最初はネットワークで、どこまでやれるかに挑んでみたい。
ネットワークの場合、時間軸の整合はとれないと考えているひとが少ないようだ。
コイルとコンデンサーといった受動素子で構成されているネットワークで、
604-8Gの場合、ウーファーへの信号を遅らせることは不可能のように捉えられがちだが、
けっしてそんなことはない。

たとえばQUADのESL63は、同心円状に配置した8つの固定電極のそれぞれに遅延回路を通すことにより、
時間差をかけることを実現している。
KEFのレイモンド・クックも、ネットワークでの補正は、高価になってしまうが可能だといっている。

またJBLに在籍した後、マランツにうつりスピーカーの設計を担当したエド・メイは、
マルチウェイスピーカーの場合、個々のユニットの前後位置をずらして位相をあわせるよりも、
ネットワークの補正で行なった方が、より正しいという考えを述べている。
ユニットをずらした場合、バッフル板に段がつくことで無用な反射が発生したり、
音響的なエアポケットができたりするため、であるとしている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1041

同軸型ユニットの選択(その10)
http://audiosharing.com/blog/?p=1042


レイモンド・クックもエド・メイも具体的な方法については何も語っていない。

ふたりのインタビューが載っているのは、
1977年発行のステレオサウンド別冊「コンポーネントステレオの世界’78」で、
当時出版されていたいくつかの技術書を読んでも、
ネットワークでの時間軸の補正については、まったく記述されてなかった。

だから、どうやるのかは皆目検討がつかなかった。
ただそれでも、ぼんやりとではあるが、コイルを多用するであろうことは想像できた。

同時期、アルテックの604-8Gをベースに、マルチセルラホーンを独自の、水色のホーンに換え、
604-8Gのウーファーとトゥイーターの時間差を補正する特殊なネットワークを採用したUREIの813が登場した。
813についても、ステレオサウンドに詳しい技術解説はなかった。

可能だとわかっていても、そのやり方がわからない。
少し具体的なことがわかったのは、ステレオサウンドの61号のQUAD・ESL63の記事においてである。
長島先生が書かれていた。
http://audiosharing.com/blog/?p=1042


同軸型ユニットの選択(その11)
http://audiosharing.com/blog/?p=1043

ステレオサウンド 61号の記事には、ESL63の回路図が載っている。
たしか長島先生の推測を元にしたものだったと記憶している。

8個の同心円状の固定電極に対して、直列に複数のコイルが使われている。
同心円状の固定電極は、外周にいくにしたがって、通過するコイルの数がふえていくようになっていた(はず)。

やはり、コイルの直列接続によって、時間軸の遅れをつくり出しているのはわかっても、
動作原理まではわからなかったし、どういうふうに定数を決定するのかも、とうぜんわからなかった。

ESL63やUREIの813に使われている回路技術はおそらくおなじものだろうと推測はできても、
具体的なことまで推測できるようになるには、もうすこし時間が必要だった。

ESL63の翌年にCDプレーヤーが登場する。
そしてD/Aコンバーターのあとに設けられているアナログフィルターについての技術的なことを、
少しずつではあるが、知ることとなる。

フィルターには、いくつかの種類がある。
チェビシェフ型、バターワース型、ベッセル型などである。
http://audiosharing.com/blog/?p=1043

同軸型ユニットの選択(その12)
http://audiosharing.com/blog/?p=1044

UREIの813のネットワークに使われているのは、ベッセル型フィルターである。
おそらくESL63のディレイ回路も、ベッセル型フィルターのはずだ。
ベッセル型フィルターの、他のフィルターにはない特徴として、
通過帯域の群遅延(Group Delay)がフラットということがあげられる。

つまりベッセル型のハイカットフィルターをウーファーのネットワークに使えば、
フィルターの次数に応じてディレイ時間を設定できる。

604シリーズのウーファーのハイカットを、ベッセル型フィルターで適切に行なえば、
トゥイーターとの時間差を補正できることになり、
これを実際の製品としてまとめ上げたのが、UREIの813や811といったスピーカーシステムと、
604E、604-8G用に用意されたホーンとネットワークである。

ホーンの型番は800H、ネットワークの型番は、604E用が824、604-8G用が828、
さらに813同様サブウーファーを追加して3ウェイで使用するためのネットワークも用意されており、
604E用が834、604-8G用が838であり、TIME ALIGN NETWORKとUREIでは呼んでいる。
http://audiosharing.com/blog/?p=1044

同軸型ユニットの選択(その13)

川崎先生は「プレゼンテーションの極意」のなかで、特徴と特長について語られている。
     *
「特徴」とは、物事を決定づけている特色ある徴のこと。
「特長」とは、その物事からこそ特別な長所となっている特徴。
     *
ベッセル型フィルターの「特徴」が、同軸型ユニットと組み合わせることで「特長」となる。
http://audiosharing.com/blog/?p=1046


同軸型ユニットの選択(その14)
http://audiosharing.com/blog/?p=1094

UREIの813のネットワーク(TIME ALIGN NETWORK)は、回路図から判断するに、
ウーファー部のハイカットフィルターは、6次のベッセル型である。

ベッセル型フィルターの通過帯域内の群遅延特性はフラットであると前に書いているが、
そううまくウーファーの音だけに遅延がかかって、トゥイーターからの音と時間的な整合がとれているのか、
と疑われる方もおられるだろう。
メーカーの言い分だけでは信じられない、コイルとコンデンサーだけのネットワークで、
タイムアライメントをとることが、ほんとうに可能なのか、と疑問を持たれても不思議ではない。

ステレオサウンドの46号の特集記事はモニタースピーカーだった。
その次の47号で、46号で登場したモニタースピーカーを、三菱電機郡山製作所にての測定結果が載っている。

アルテックの620A、JBLの4343、4333A、ダイヤトーンのMonitor1、キャバスのブリガンタン、
K+Hの092、OL10、ヤマハのNS1000M、そしてUREIの813の、
無響室と2π空間での周波数特性、ウーファー、バスレフポート、パッシヴラジエーターに対する近接周波数特性、
超高域周波数特性、高次高調波歪特性、混変調歪特性と混変調歪差周波掃引、
インパルスレスポンス、群遅延特性、エネルギータイムレスポンス、累積スペクトラム、
裏板振動特性、デジタル計測による混変調歪が載っている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1094


同軸型ユニットの選択(その15)
http://audiosharing.com/blog/?p=1157

ステレオサウンド 47号の測定結果で比較したいのは、
アルテック620AとUREI・813であることはいうまでもない。

813のネットワークの効果がはっきりと出ているのは、
インパルスレスポンス、群遅延特性、エネルギータイムレスポンスにおいてである。

620Aのエネルギータイムレスポンスは、まず-40dB程度のゆるやかな山があらわれたあとに、
高く鋭く、レベルの高い山が続く。
最初の山がウーファーからのエネルギーの到達を示し、それに続く山がトゥイーターからのものである。

813はどうかというと、ゆるやかなウーファーの山の中ほどに、トゥイーターからの鋭い山が入りこんでいる。
ふたつの山の中心が、ほぼ重なり合っている形になっている。

620Aでのウーファーの山のはじまりと、813でのはじまりを比較すると、
813のほうがあきらかに遅れて放射されていることがわかる。
インパルスレスポンスの波形をみても、このことは読み取れる。

620Aでは、やはりゆるやかな低い山がまずあらわれたあとに鋭い、レベルの高い山が続く。
813では、ゆるやかな山の始まりが遅れることで、鋭い山とほぼ重なり合う。

群遅延特性も、同じアルテックの604-8Gを使用しているのに、813はかなり優秀な特性となっている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1157


同軸型ユニットの選択(その16)
http://audiosharing.com/blog/?p=1159

ウーファーとトゥイーターの中心軸を揃えた同軸型ユニットは、
その構造ゆえの欠点も生じても、マルチウェイスピーカーの構成法としては、
ひとつの理想にちかいものを実現している。

同軸型ユニットは、単体のウーファーやトゥイーターなどにくらべ、
構造はどうしても複雑になるし、制約も生じてくる。
それでも、各スピーカーメーカーのいくつかが、いまも同軸型ユニットを、新たな技術で開発しているのをみても、
スピーカーの開発者にとって、魅力的な存在なのかもしれない。

KEFは1980年代の終りに、Uni-Qという同軸型ユニットを発表した。
それまで市場に現れた同軸型ユニットとあきらかに異り、優位と考えられる点は、
ウーファーとトゥイーターのボイスコイルの位置を揃えたことにある。

アルテックの604シリーズ、タンノイのデュアルコンセントリック・ユニットが、
トゥイーターにホーン型を採用したため、ウーファーとトゥイーターの音源の位置のズレは避けられない。

パイオニアのS-F1は、世界初の平面振動板の同軸型、しかも4ウェイと、規模も世界最大だったが、
記憶に間違いがなければ、ウーファー、ミッドバス、ミッドハイ、
トゥイーターのボイスコイルの位置は、同一線上にはなかったはずだ。

ユニットの構造として、Uni-Qは、他の同軸型ユニットを超えているし、
同軸型ユニットを、スピーカーユニットの理想の形として、さらに一歩進めたものともいえる。
http://audiosharing.com/blog/?p=1159

Date: 2月 16th, 2010
同軸型ユニットの選択(その17)
http://audiosharing.com/blog/?p=1160

Uni-Qをもってして、同軸型ユニットは完成した、とはいわないが、
Uni-Qからみると、ホーン型トゥイーターのアルテックやタンノイの同軸型は、あきらかに旧型といえるだろう。

ただ、オーディオマニア的、といおうか、モノマニア的には、
アルテックやタンノイのほうに、魅力を強く感じる面があることは否定できない。
Uni-Qの優秀性は素直に認めても、個人的に応援したくなるのは、アルテックだったり、タンノイだったりする。

空想してもしかたのないことではあるが、もしJBLがUni-Qを開発していたら、
モノとしての魅力は、マニア心をくすぐるモノとして仕上っていただろう。

Uni-Qは、あたりまえのことだけど、あくまでもイギリス的に仕上りすぎている。
もっといえば、いかにもKEFらしく仕上がっている。
そこが魅力でもあるのは重々承知した上で、やはりもの足りなさも感じる。

すこし話はそれるが、アルテックとタンノイの同軸型ユニットを比較するときに、磁気回路の話がある。
タンノイはウーファーとトゥイーターでひとつのマグネットを兼用している、
アルテックはそれぞれ独立している、と。

たしかに604や605などのアルテックの同軸型ユニットにおいて、
ウーファーとトゥイーターのマグネットは独立している。
が、磁気回路が完全に独立しているかという、そうではない。

604の構造図をみればすぐにわかることだが、ウーファー磁気回路のバックプレートと、
トゥイーターのバックプレートは兼用していることに気がつくはずだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=1160

同軸型ユニットの選択(その18)
http://audiosharing.com/blog/?p=1161

アルテック、タンノイといった古典的な同軸型ユニットで、
ウーファー部の磁気回路とホーン型トゥイーター(もしくはスコーカー)の磁気回路が完全に独立しているのは、
長島先生が愛用されてきたジェンセンのG610シリーズがそうである。

完全独立、ときくと、マニアとしてはうれしいことではあるが、
ふたつ以上のマグネットが近距離にあれば干渉しあう。

干渉を防ぐには、距離を離すことが手っとり早い解決法だが、同軸型ユニットではそうもいかない。
ならばひとつのマグネットでウーファー用とトゥイーター用を兼ねよう、という発想が、
タンノイのデュアルコンセントリックの開発に当たっては、あったのかもしれない。

もっともマグネットは直流磁界で、ボイスコイルが発する交流磁界の変化によって、
磁束密度が影響を受ける、それに2次高調波歪がおこることは、
いくつかのスピーカーメーカーの解析によってはっきりとした事実であるから、
一つのマグネット(ひとつの直流磁界)に、二つの交流磁界が干渉するタンノイのデュアルコンセントリックでは、
音楽信号再生時に、どういう状態になっているのかは、専門家の話をうかがいたいと思っている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1161

同軸型ユニットの選択(その19)
http://audiosharing.com/blog/?p=1163

振動板の駆動源といえるマグネットが兼用されているため、
節倹の精神によってタンノイはつくられている、ともいえるし、
口の悪いひとならば、ケチくさいつくり、とか、しみったれたつくり、というかもしれない。

けれどオートグラフという、あれだけ意を尽くし贅を尽くしたスピーカーシステムをつくりあげたタンノイが、
その音源となるユニットに、節倹の精神だけで、ウーファーのコーン紙のカーブを、
トゥイーターのホーンの延長として利用したり、マグネットをひとつにしたとは、私は思っていない。

ボイスコイルがひとつだけの純粋のフルレンジユニットでは、ワイドレンジ再生は不可能。
かといって安易に2ウェイにしてしまうと、タンノイが追い求めていた、
家庭での音楽鑑賞にもっとも大切と思われるものが希薄になってしまう。
そのデメリットをおさえるために、できるかぎりの知恵を出し、
コーン型のウーファーとホーン型のトゥイーターを融合させてようとした結果が、
タンノイ独自のデュアルコンセントリックといっていいだろう。

これは、外観からも伺えないだろうか。
アルテックの604の外観が、同軸型2ウェイであることを顕示しているのに対し、
タンノイのデュアルコンセントリックは、何も知らずにみれば、大口径のフルレンジに見えないこともない。
http://audiosharing.com/blog/?p=1163


同軸型ユニットの選択(その20)
http://audiosharing.com/blog/?p=1165

タンノイの同軸型ユニットは、必ずしもマグネットがひとつだけ、とは限らない。
1977年ごろ登場したバッキンガム、ウィンザー、このふたつのシステムに搭載されているユニット2508は、
フェライトマグネットを、高音域、低音域用とにわかれている。

バッキンガムも、ウィンザーも、ウーファーユニットを追加したモデルだ。
このときのタンノイの主力スピーカーシステムは、アーデン、バークレイなどの、いわゆるABCシリーズで、
使用ユニットはアルニコマグネットのHPDシリーズ。いうまでもなくマグネットはひとつだけ。
さらに同時期登場したメイフェアー、チェスター、ドーセット、アスコットには、2528DUALが使われている。
このユニットもフェライトマグネットだが、低音、高音で兼用している。

HPDシリーズはのちにフェライトマグネット使用のKシリーズに換っていくが、
Kシリーズも、マグネットひとつだけ、である。
2508のマグネットがふたつあるのはフェライトマグネットだからではないことが、このことからわかるだろう。

1996年、キングダムが登場する。
このキングダムに搭載されている同軸型ユニットも、またマグネットを2組持っている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1165

同軸型ユニットの選択(その21)
http://audiosharing.com/blog/?p=1166


キングダムのユニット構成は、同軸型ユニットを中心として、低域にサブウーファーを、
高域にスーパートゥイーターを追加した4ウェイである。

ここまで書けば、察しのいい方ならば気がつかれるだろうが、
タンノイのスピーカーづくりのありかたとして、同軸型ユニットだけでシステムを構築する場合には、
従来からのウーファーとトゥイーターのマグネットを兼用させたものが、
そしてレンジ拡大のためにウーファーやトゥイーターが追加されるときには、
マグネットが独立したタイプが使われる。

このことから推測されるのは、重視する要素が、システム構成によって違いがあるということだ。

それぞれの同軸型ユニットが重視している要素は、調和か明晰か、ではなかろうか。
このことは、エンクロージュアの構造、つくりの違いにも顕れている。
http://audiosharing.com/blog/?p=1166

同軸型ユニットの選択(その22)

タンノイの創始者、ガイ・R・ファウンテンと、
チーフエンジニアのロナルド・H・ラッカムのふたりが音楽再生においてめざしたものは、調和だった気がする。
それも有機的な調和なのではなかろうか。
http://audiosharing.com/blog/?p=1374


同軸型ユニットの選択(その23)
http://audiosharing.com/blog/?p=1582


この項の(その18)でふれているが、同軸型ユニットにおいて、
ウーファー用とトゥイーター用のマグネットが独立していた方がいいのか、
それともひとつで兼ねた方がいいのか、どちらが技術的には優れているのか、もうひとつはっきりしない。

タンノイのリビングストンは、ステレオサウンド別冊「世界のオーディオ」のタンノイ号で、
アルテックの604との比較、それにマグネットを兼用していることについて語っている(聞き手は瀬川先生)。
     *
これ(604のこと)に比べてタンノイのデュアル・コンセントリックは全く違います。まず、ホーンでの不連続性はみられません。第二にコーンの前に障害物が全くないということです。第三に、マグネティックシャントが二つの磁束の間にあるということです。結局、タンノイは一つのマグネットで二つのユニットをドライブしているわけですが、アルテックは二つのマグネットで二つのドライバーユニットを操作しているわけで、この差が大きなものになっています。
     *
第三の理由として語られていることについては、正直、もうすこし解説がほしい。
これだけではなんともいえないけれど、
少なくともタンノイとしては、リビングストンとしては、
マグネットを兼用していることをメリットとして考えていることは確実なことだ。

そのタンノイが、同軸型ユニットなのに、
ウーファーとトゥイーターのマグネットを独立させたものも作っている。

そのヒントとなるリビングストンの発言がある。
     *
スピーカーの基本設計の面で大事なことは、使われているエレメントが、それぞれ独立した思想で作られていたのでは、けっしていいスピーカーを作り上げることはできないと思うのです。サスペンションもコーンもマグネットも、すべて一体となって、それぞれがかかわり合って一つのシステムを作り上げるところに、スピーカーの本来の姿があるわけです。例えば、ボイスコイルを研究しているエンジニアが、それだけを取り上げてやっていると、トータルな相関関係が崩れてしまう。ボイスコイルだけの特性を高めても、コーンがそれに十分対応しなかったり、磁束密度の大きいマグネットにしても、それに対応するサスペンションがなかったりするわけで、そこでスピーカーの一体感というものが損なわれてしまう。やはりスピーカーを作る場合には各エレメントがそれぞれお互いに影響し合い、作用し合って一つのものを作り上げているんだ、ということを十分考えに入れながら作る必要があると思います。
     *
「一体」「一体感」「相関関係」──、
これらの言葉が、いうまでもなく重要である。
http://audiosharing.com/blog/?p=1582
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1085.html#c52

[リバイバル4] EL34 を使ったアンプ 中川隆
5. 中川隆[-5886] koaQ7Jey 2021年4月08日 18:15:55 : 7vJmlBbsA6 : YzNyY2VzangxR2s=[5]
audio identity (designing)宮ア勝己

Date: 6月 18th, 2018
真空管アンプの存在(ふたつのEL34プッシュプル・その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=26032


EL34といえば、ポピュラーな出力管である。
EL34のプッシュプルといえば、
マランツの一連のパワーアンプを真っ先に思い出す人も多い。

私は、伊藤先生のEL34のプッシュプルアンプが、真っ先に浮ぶ。
それからマランツのModel 2、Model 9、Model 8という順番がずっと続いていたけれど、
ある時から、デッカ・デコラのアンプのことが気になりはじめていた。

きっかけは管球王国 Vol.41(2006年夏号)で、
是枝重治氏発表のEL34プッシュプルのKSM41の製作記事である。

KSM41は、デコラのアンプの再現である。
記事最後の音の印象に、
《あでやかで彫りが深く解像度が高い》とあった。

個人的に多極管の三極管接続は好まない。
デコラのパワーアンプはEL34の三極管接続である。
そのことは以前から知っていた。

それでも記事を読んでいて、
そのへんのところが少しだけ変った。

管球王国 Vol.41は買おう、と思ったが、
この記事のためだけに、この値段……、という気持が強くて、買わずにいた。

先日、友人のKさんが記事をコピーしてくれた。
管球王国 Vol.41の記事だけでなく、
その前にラジオ技術(2005年9月号)で発表された記事も一緒に、だった。

EF86が初段、ECC83のムラード型位相反転回路で電圧増幅段は構成されている。
あれっ? この構成、そういえば……と思い出したのが、
ウェストレックス・ロンドンの2192Fである。

サウンドボーイ(1981年8月号〜10月号)で伊藤先生が発表されたEL34のアンプの、
範となっているのが2192Fである。

このアンプもデコラのアンプと同じ構成である。
そればかりか、EF86、ECC83周りの抵抗とコンデンサーの値も同じである。
回路も同じだ。

出力段が2192FはUL接続、デコラは三極管接続という違いと、
電源の違いくらいである。
NFBの抵抗値も違うが、そのくらいの違いしかない。

設計者は同じなのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=26032


真空管アンプの存在(ふたつのEL34プッシュプル・その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=26597


(その1)で、EL34のプッシュプルアンプとして、
マランツのアンプを真っ先に思い出す人は多い、とした。

マランツのアンプは、どれもEL34のプッシュプルだ(Model 9はパラレルプッシュプル)。
Model 2、5、8(B)、9。
ここで取り上げるのは唯一のステレオモデルであるModel 8(B)。

出力35W+35W。
アメリカには、もう一機種、出力35W+35WのEL34のプッシュプルのステレオアンプがある。
ダイナコのStereo 70である。

外形寸法はModel 8がW34.3×H18.4×D26.7cm、Stereo 70がW33.0×H16.5×D24.0cm、
そう大きくは違わない。

全体のレイアウトもシャーシー後方に三つのトランス、前方に真空管。
その真空管のレイアウトも、電圧増幅管を左右に二本ずつ配置した出力管で取り囲む。

とはいえ、細部を比較していくと、Model 8とStereo 70はずいぶん違うアンプだ。
まずStereo 70はキットでも販売していた。

Model 8もマランツのラインナップでは普及クラスとはいえなくもないが、
市場全体からみれば、そうではないのに対し、Stereo 70はダイナコの製品である以上、
はっきりと普及クラスのEL34のプッシュプルアンプである。

キットも出ていたStereo 70は、高価な測定器を必要としなくても、
ハンダ付けがきちんとなされていて、テスターが一台あれば完成できなければならない。
ちなみに1977年当時の完成品のStereo 70は89,000円、
キットのStereo 70は69,000円だった。

Model 8Bにもキットはあった。
1978年にModel 7とModel 9のキットが、日本マランツから出て好評だったため、
翌年にModel 8BKが出ている。

同じキットとはいえ、ダイナコとマランツとでは、意味あいが違う。
http://audiosharing.com/blog/?p=26597

真空管アンプの存在(ふたつのEL34プッシュプル・その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=26607


ダイナコとマランツの真空管アンプでは、
Mark IVとModel 5の対比も好き、というコメントがfacebookにあった。

Mark IVとModel 5の対比もありだな、と思っていたが、
実はMark IVは実機を見たことがない。
Model 5に関しても、みたことはあるけれど音は聴いたことはない。

とはいえ回路図、外観、内部を含めてインターネット上にはけっこうな数あるから、
特に音について書くわけではないから、
Mark IVとModel 5の対比でもなんら問題ないけれど、
Stereo 70とModel 8Bのほうが、私には身近な存在だけに、選んでいる。

ついでに書いておくと、ダイナコにはMark VIというモノーラルアンプもある。
ステレオサウンド 42号(1977年)の新製品紹介で登場している。

出力管に8417を四本使ったパラレルプッシュプルで、出力は120W。
ダイナコの真空管アンプとして初めての19インチラックサイズのフロントパネルをもち、
バイアスチェックをかねたパワーメーター、ラックハンドルがついている。

マランツのModel 9のプロ用機器版9Rを強く意識したような造りのアンプである。
Model 9は1960年に登場しているから、約20年経っての新製品Mark VIである。

ダイナコは真空管アンプにおいては、マランツの真空管アンプを、
どこか意識していたように感じる。
http://audiosharing.com/blog/?p=26607

真空管アンプの存在(ふたつのEL34プッシュプル・その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=26641


キットを出していたということでは、
ダイナコとラックスの対比ではないか、と思われるかもしれない。

私にもそういう気持はないわけではないのだが、
ラックスのEL34プッシュプルアンプというのは印象がとても薄い。

私がオーディオに興味を持ち始めたころのラックスの真空管アンプといえば、
プリメインアンプのSQ38FD/IIであり、登場したばかりの薄型のコントロールアンプのCL32、
パワーアンプではMB3045だった。

そのころキットでA3500がEL34プッシュプルで、出力はUL接続で40W、三極管接続で30Wだった。
1978年にはMQ70も登場した。
出力は45Wだった。
MQ70はA3500の完成品ではなく、レイアウトも違っていた。

どちらも私には印象が薄い、というか、存在が稀薄だった。

日本では真空管アンプを、
トランジスターアンプ全盛時代になっても造りつづけているメーカーとして、
ラックスは知られていた。

ラックス以外にも真空管アンプメーカーはあったが、
トランジスターアンプと真空管アンプの両方、それに会社の規模ということで、
ラックスが日本における真空管アンプの最後の砦的であった。

それでもラックスのEL34プッシュプルは、印象がなさすぎる。
http://audiosharing.com/blog/?p=26641

真空管アンプの存在(ふたつのEL34プッシュプル・その5)
http://audiosharing.com/blog/?p=26856


ダイナコのStereo 70のキットの実物を見たことがないため断言できないが、
電圧増幅檀のプリント基板に関しては、部品が最初から取り付けてあり、
ハンダ付けもなされていた(はずだ)。

キットの内容は穴あきシャーシーに、出力トランス、電源トランス、チョークコイル、
出力管、整流管とそのソケット、電圧増幅管に内部配線材に、入出力端子などに、
完成済のプリント基板のはずだ。

もちろんハンダ付けはしなければならないが、細かいハンダ付けが求められるわけではない。
仮にプリント基板が組み立て済でなかったとしても、部品点数はそう多くないし、
部品の取り付けを間違えずに丁寧にハンダ付けをしていけば、失敗は少ない。

製作の難易度は、高いとはいえない。
完成後の各部のチェックもそれほど多くないし、基本は電圧のチェックである。

つまりダイナコのキットは、誰が組み立てても、ある一定以上の性能を保証している。
ところがマランツのキットは、そういう性格のモノだと思って取りかかると、
痛い目に合うことは必至である。

マランツのキットは、Model 7、Model 8B、Model 9にしても、
プリント基板は一切使っていない。
ラグ端子に部品のリード線をからげてハンダ付けしていく。

しかもひとつの端子に部品一つということはまずない。
複数の部品のリード線をからげ、内部配線材もそこにくる。

どの部品からからげていくか、その順番によって音は違ってくるし、
マランツのアンプはその順番も指定されていた、と聞いている。

ハンダ付けの箇所もマランツは多い。

ダイナコは完成品が隣になくとも、きちんと完成することは大変ではないが、
マランツの場合は、特にModel 7は、
実機を隣に置いて、じっくりそれを観察した上での製作が望ましいだろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=26856
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/137.html#c5

[番外地9] 小池百合子のこれまでのスパイ活動を「元小池担当」が徹底暴露!
小池百合子のこれまでのスパイ活動を「元小池担当」が徹底暴露! 2021.02.25
――今日は、『女帝 小池百合子』では語られなかった真実を語ってもらえるとか。
ジェームズ そうです。でもその前に、ちょっと気になるニュースが飛び込んできました。まだ正式決定ではありませんが、バイデンはいま駐日米国大使として元シカゴ市長のラーム・エマニュエルを指名したい考えを漏らしています。
──駐日大使がやっと決まるんですね。

ジェームズ 最有力候補です。しかし、エマニュエルはかなりいわくつきの人間として、私たちの世界では有名なんですよ。彼は民主党とCIA左派のドンの一人を務める、「ユダヤ・ファースト」のシオニストユダヤ系で、モサドのトップスパイです。
──えっ、モサドが民主党内にいるんですか!?

ジェームズ はい、FBIが彼をモサドの要員として過去に認定しました。しかし、認定したFBI職員は後に消されました。
──それ相当ヤバい人じゃないですか!!

ジェームズ はい、ビル・クリントンのモニカ・ルインスキーに対するセクハラ事件もエマニュエルが画策しています。ユダヤ系のルインスキーをインターンとして採用したのはエマニュエルで、大統領にセクスピオナージ(セクスピオナージについて解説した記事はこちら)を仕掛けました。その目的はイスラエル・パレスチナ和平潰しです。そんな人間がいま駐日米国大使に起用されそうなのです。彼が大使になれば、日本の家畜化は止められないですね。また、小池百合子が総理になる確率が高まります。
──いきなり、小池さんも絡んでくるんですか!?

ジェームズ エマニュエルは元シカゴ市長を務めていましたから、小池氏とは市長同士の付き合いです。また、現時点では詳しくは言えませんが、私自身も小池氏の「担当」をしていた時代があり、彼女の思考回路が手にとるように分かります。つまり、自分ファーストの人間とユダヤファーストの人間が日本で握手することになります。
──それって日本人にとって良いことじゃないですよね?

ジェームズ いまの日本が日本人にとって良いものとも思えないので、なんとも答えようがないですが(苦笑)。ただ、安倍氏や菅氏のように英語もできない老害な中年男性ではなく、小池氏は英語でエマニュエルとサシで会談できる上、彼女も諜報系なので、エマニュエル人脈を最大限に活かすと思います。エマニュエルもエマニュエルで、日本の家畜化のミッションを担っているので、女性で野心剥き出しの小池氏ほどの工作対象は他にいないと考えると思います。

──「小池氏も諜報系」ってどういうことですか?

ジェームズ 戦前の黒龍会大陸浪人系の系統です。
──えっ! 玄洋社系ですか!?

ジェームズ いえ、違います。
https://tocana.jp/2021/02/post_200459_entry.html
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/290.html

[近代史4] マルクス経済学の世界 中川隆
6. 中川隆[-5885] koaQ7Jey 2021年4月08日 18:41:28 : 7vJmlBbsA6 : YzNyY2VzangxR2s=[6]
資本主義を終わらせるための、新しいマルクス
斎藤 美奈子
http://www.webchikuma.jp/articles/-/2334


ただいま話題のあのニュースや流行の出来事を、毎月3冊の関連本を選んで論じます。書評として読んでもよし、時評として読んでもよし。「本を読まないと分からないことがある」ことがよく分かる、目から鱗がはらはら落ちます。PR誌「ちくま」2021年3月号より転載。

 斎藤幸平『人新世の「資本論」』が評判になっている。

https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E6%96%B0%E4%B8%96%E3%81%AE%E3%80%8C%E8%B3%87%E6%9C%AC%E8%AB%96%E3%80%8D-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%96%8E%E8%97%A4-%E5%B9%B8%E5%B9%B3/dp/4087211355/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E6%AD%A6%E5%99%A8%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E3%80%8C%E8%B3%87%E6%9C%AC%E8%AB%96%E3%80%8D&qid=1615352902&s=books&sr=1-2


 帯にも、錚々たる面子の華々しい推薦文が躍っている。〈斎藤はピケティを超えた。これぞ、真の「21世紀の『資本論』」である〉(佐藤優)。〈気候、マルクス、人新世。これらを横断する経済思想が、ついに出現したね。日本は、そんな才能を待っていた!〉(松岡正剛)。〈気候危機をとめ、生活を豊かにし、余暇を増やし、格差もなくなる、そんな社会が可能だとしたら〉(坂本龍一)。〈資本主義を終わらせれば、豊かな社会がやってくる。だが、資本主義を止めなければ、歴史が終わる。常識を破る、衝撃の名著だ〉(水野和夫氏)。すごいな。各氏大絶賛!
 いまさらマルクス? という人もいるだろうけど、最近またマルクスが「来ている」という感触はあった。格差が極限にまで広がり、労働者は最悪の状態に置かれ、にもかかわらず出口が見えない社会の打開策として、マルクスが呼び戻されているともいえる。新世代のマルクス解釈とはどのようなものなのだろうか。

新自由主義に対抗するためのマルクス

 その前に、マルクスがらみの別の本を見ておきたい。
 白井聡『武器としての「資本論」』は〈みんなが一生懸命『資本論』を読むという世界が訪れてほしいと思うのです。そこまで行けば世の中は、大きく変わります〉と豪語する。

https://www.amazon.co.jp/%E6%AD%A6%E5%99%A8%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E3%80%8C%E8%B3%87%E6%9C%AC%E8%AB%96%E3%80%8D-%E7%99%BD%E4%BA%95-%E8%81%A1/dp/4492212418/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E6%AD%A6%E5%99%A8%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E3%80%8C%E8%B3%87%E6%9C%AC%E8%AB%96%E3%80%8D&qid=1615352902&s=books&sr=1-1


 いま『資本論』を読む理由は〈「生き延びるために」です〉と著者はいいきる。環境破壊、経済危機、戦争……。一〇〇年後に人類が存続しているかどうかもわからない。〈「では、その原因は」と考えると、間違いなく資本主義なのです〉。
 本書の八割以上は『資本論』第一巻をベースにした資本主義のしくみの解説で、そこは画期的にわかりやすい。物足りない部分があるとしたら『資本論』を武器に、私たちはどんな方法で社会変革を起こし、どんな社会を目指すのかが曖昧な点だろう。

 かつてのマルクス主義者たちは、暴力革命によって、労働者階級主体の社会主義国をつくるべきだと考えた。一九世紀末には暴力革命ではなく選挙(代議制民主主義)で合法的に政権を奪取する、という考え方が広がり、いまはこっちが主流になった。しかし結局のところ、ソ連型の計画経済は頓挫し、ヨーロッパで誕生した社会民主主義も新自由主義に席巻されてしまった。

〈かつて期待がかけられた階級闘争の戦略は悉く無効化してしまった〉。それが今の現実。しかし、階級闘争の原点は〈生活レベルの低下に耐えられるのか、それとも耐えられないのか〉だと著者はいう。〈本書は『資本論』の入門書ではありますが、裏にあるテーマは「新自由主義の打倒」です〉。これが本書の要諦だろう。〈新自由主義とは実は『上から下へ』の階級闘争〉という現実を変えること。〈「自分にはうまいものを食う権利があるんだ」と言わなければいけない。人間としての権利を主張しなければならない〉。

 松尾匡『左翼の逆襲』の副題は「社会破壊に屈しないための経済学」。こっちの提言はもう少し具体的だ。

https://www.amazon.co.jp/%E5%B7%A6%E7%BF%BC%E3%81%AE%E9%80%86%E8%A5%B2-%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E7%A0%B4%E5%A3%8A%E3%81%AB%E5%B1%88%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%9D%BE%E5%B0%BE-%E5%8C%A1/dp/4065142393/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E5%B7%A6%E7%BF%BC%E3%81%AE%E9%80%86%E8%A5%B2&qid=1615352955&s=books&sr=1-1


〈私たちは「左翼」を忘却のかなたから呼び起こさないといけません〉と著者は焚きつける。新自由主義経済と「反新自由主義」から派生した右派ポピュリズムに対抗するには「豊かな時代のリベラリズム」ではもうダメで、「生活が苦しい労働者」に寄り添うマルクスの思想を取り戻すことが必要だと。
 反緊縮を掲げる左派ポピュリズムに希望を見いだしつつ、本書が提唱するのは「レフト3・0」の方向性だ。

 急進的な「マルクス=レーニン主義」から穏健な社会民主主義まで含む「レフト1・0」は七〇年代に全盛を迎えた。それは〈@国家主導型で、「大きな政府」を志向、A生産力主義であること、B労働者階級主義であること、そして、C社会主義を名乗る大国に甘いことでした〉と総括できる。が、それは社会主義国の停滞、「大きな政府」の赤字の累積、労働者中心主義への批判などがあいまって、八〇年代に入った頃から行き詰まる。
 代わって九〇年代に台頭した「レフト2・0」は、過去への反省から、「反生産力主義」的なエコロジズム(環境主義〉や「脱労働組合依存」を打ち出し、「労働者階級主義」にかわって女性やマイノリティを含む多様な人々との共生を求める市民運動に軸足を移した。が、労働者階級意識を捨てたため、市場原理や「小さな政府」に飲み込まれ、格差と貧困が広がってしまった。
「レフト3・0」は、労働者意識も多様性も保持しつつ両者を総合した、その先の思想という。具体的な政策のひとつが「グリーンニューディール」である。これは〈代替エネルギーの開発や、化石燃料消費を減らす交通システム転換、環境保全などに、大々的に公共投資することによってたくさんの優良な雇用を創出し、公正な移行過程を通じて、二酸化炭素をあまり出さないケア労働など、環境負荷が少ない部門が中心になるような産業構造転換をめざすもの〉で、欧米の3・0勢力の共通した政策になっている。
 必要なのは〈誰もが「生きていてよかった」という人生をおくれることを目的にすること〉。〈その怒りは共感と連帯を呼び、この道に至る世の中をくつがえすでしょう〉。
 冷戦終結から約三〇年。バブル崩壊からも三〇年。マルクスの人気が一時凋落したのは、暮らしがそこそこ豊かになり、革命によって社会主義国家を建設するというビジョンがリアリティを失ったためだろう。が、この三〇年で状況は変わった。ソ連型の共産主義というモデル幻想から脱却すれば、マルクスの読み方は変わるのだ。

マルクスは環境危機を予言していた
 で、『人新世の「資本論」』。人新世とは〈人間たちの活動の痕跡が、地球の表面を覆いつくした年代〉のこと。

 この本が他のマルクス解釈本と大きく異なるのは、地球環境の危機を前面に押し出していることだ。国連が推進するSDGs(持続可能な開発目標)など何の足しにもならない、という話から本書ははじまる。それは資本主義の現実から目をそらすアヘンにすぎない。資本主義社会が続く限り、根本的解決はないからだ。
〈近代化による経済成長は、豊かな生活を約束していたはずだった。ところが、「人新世」の環境危機によって明らかになりつつあるのは、皮肉なことに、まさに経済成長が、人類の繁栄の基盤を切り崩しつつあるという事実である〉。
 大量生産・大量消費をベースとする「帝国的生活様式」は魅力的であり、先進国を豊かにしたが、その裏で南北問題と呼ばれる事態、すなわちグローバル化によって犠牲を被る地域や住民(グローバル・サウス)を生み出した。資本主義による収奪の対象はしかも、周辺地域の労働力だけでなく地球全体に及んでいる。〈資源、エネルギー、食料も先進国との「不等価交換」によってグローバル・サウスから奪われていくのである。人間を資本蓄積のための道具として扱う資本主義は、自然もまた単なる略奪の対象とみなす〉。
 ここからはじまる脱資本主義論はなかなかにラジカルだ。新自由主義が倒れても、資本主義が続く限り「本源的蓄積」は継続するし、グリーンニューディールを押し進めても、経済成長を続ける限り二酸化炭素は削減できず、環境危機は回避できない。
〈私的所有や階級といった問題に触れることなく、資本主義にブレーキをかけ、持続可能なものに修正できるとでもいうのだろうか〉。〈労働を抜本的に変革し、搾取と支配の階級的対立を乗り越え、自由、平等で、公正かつ持続可能な社会を打ち立てる。これこそが、新世代の脱成長論である〉。
 本書の目玉は、一九世紀のマルクスが環境危機による資本主義の限界に気づき、右のような認識に達していたという指摘だろう。
『資本論』はマルクスが執筆した第一巻が一八六七年に刊行された後、未完のまま残された。第二巻・第三巻はマルクスの没後、エンゲルスが遺稿を編集したものである。ところが第一巻の刊行後、マルクスは思想的な大転換を遂げていた。最新の研究から見えてくるのは、晩年のマルクスが進歩史観(史的唯物論)を超えた「脱成長コミュニズム」に到達していたことだった。
〈マルクスが求めていたのは、無限の経済成長ではなく、大地=地球を《コモン》として持続可能に管理することだった〉。コモンとは共同体の富のこと。〈要するに、マルクスが最晩年に目指したコミュニズムとは、平等で持続可能な脱成長型経済なのだ〉。
 この部分にこそ、目指す社会の未来像があると著者はいう。
 脱成長コミュニズムの柱は、@「使用価値」に重きを置いた経済に転換して大量生産・大量消費から脱却する、A労働時間を削減して生活の質を向上させる、B画一的な労働をもたらす分業を廃止して、労働の創造性を回復させる、C生産のプロセスの民主化を進めて経済を減速させる、D使用価値経済に転換し、労働集約型のエッセンシャル・ワークを重視するなどの五つ。
〈古い脱成長論では、なぜダメなのか。古い脱成長論は一見すると資本主義に批判的に見えるが、最終的には、資本主義を受け入れてしまっているから〉だという批判は痛烈だ。
 とはいえ白井や松尾の主張と本書は対立するものではなく、もう一歩先に踏みだしたものと考えるべきだろう。その証拠に「気候非常事態宣言」を出したスペイン・バルセロナの実践例などを紹介しつつ、本書も読者を焚きつけるのだ。三・五%の人の非暴力的な行動で、世の中は変わる。ワーカーズ・コープでも、学校ストライキでも、有機農業でもいい、アクションを起こせ、と。
 コロナ禍は現在の経済システムの脆弱さを暴きだした。資本主義の呪縛からいかにして脱却するかが問われているのだ。

【この記事で紹介された本】

『人新世の「資本論」』
斎藤幸平、集英社新書、2020年、1020円+税
https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E6%96%B0%E4%B8%96%E3%81%AE%E3%80%8C%E8%B3%87%E6%9C%AC%E8%AB%96%E3%80%8D-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%96%8E%E8%97%A4-%E5%B9%B8%E5%B9%B3/dp/4087211355/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E6%AD%A6%E5%99%A8%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E3%80%8C%E8%B3%87%E6%9C%AC%E8%AB%96%E3%80%8D&qid=1615352902&s=books&sr=1-2



〈気候変動、コロナ禍…。文明崩壊の危機。唯一の解決策は潤沢な脱成長経済だ。〉(帯より)。著者は1987年生まれで、専攻は経済思想・社会思想。気候危機が喫緊の課題として迫っている現在、もはや一刻の猶予もない。そんな現状認識からスタートし、資本主義の根源的な限界と、それにかわる「脱成長型コミュニズム」の姿を描く。晩年のマルクスが残したノートの解析が白眉。

『武器としての「資本論」』
白井聡、東洋経済新報社、2020年、1600円+税
https://www.amazon.co.jp/%E6%AD%A6%E5%99%A8%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E3%80%8C%E8%B3%87%E6%9C%AC%E8%AB%96%E3%80%8D-%E7%99%BD%E4%BA%95-%E8%81%A1/dp/4492212418/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E6%AD%A6%E5%99%A8%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E3%80%8C%E8%B3%87%E6%9C%AC%E8%AB%96%E3%80%8D&qid=1615352902&s=books&sr=1-1


〈資本主義を内面化した人生から脱却するための思考法〉(帯より)。著者は1977年生まれの政治学者。「なぜ満員電車に乗らなければならないのか」「なぜイヤな上司がいるのか」などの身近な疑問から出発し、『資本論』にいう「商品」「包摂」「階級」「疎外」「剰余価値」「本源的蓄積」などの概念を解説する。階級闘争を「等価交換の廃棄」とみなすあたりが新しい。

『左翼の逆襲――社会破壊に屈しないための経済学』
松尾匡、講談社現代新書、2020年、1000円+税
https://www.amazon.co.jp/%E5%B7%A6%E7%BF%BC%E3%81%AE%E9%80%86%E8%A5%B2-%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E7%A0%B4%E5%A3%8A%E3%81%AB%E5%B1%88%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%9D%BE%E5%B0%BE-%E5%8C%A1/dp/4065142393/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E5%B7%A6%E7%BF%BC%E3%81%AE%E9%80%86%E8%A5%B2&qid=1615352955&s=books&sr=1-1


〈人は生きているだけで価値がある!〉(帯より)。著者は1964年生まれの経済学者。反緊縮論の代表的な論客だが、コロナ禍で新自由主義は加速すると警告。「国際競争力が必要だ」「財政が破綻する」といった新自由主義的言説に乗った「中道左派リベラル」の思考体系を批判し、マルクスの精神に沿った「レフト3・0」のビジョンを説く。半分くらいは具体的な政策の提言。

http://www.webchikuma.jp/articles/-/2334
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/915.html#c6

[番外地9] 小池百合子は統一教会系の勝共連合に繋がる、黒い人脈だということを知らない日本人のノー天気
小池百合子は統一教会系の勝共連合に繋がる、黒い人脈だということを知らない日本人のノー天気
◆自民党と統一協会
 自民党と統一教会の繋がりについて少し触れてみたい。〔略〕
 〔略〕国際勝共連合(IFVOC)の会員がほぼ統一教会の信者であることは、賢明な読者ならよく知っているはずである。
 この国際勝共連合に所属する会員たちは、統一教会の信者として米国で教育を受けた後で、自民党議員の秘書として永田町に送り込まれた。彼らは国際感覚と語学力を身につけ、普通の秘書の数倍も優れているせいで、永田町では一時期、その仕事振りを評価された。そして、すぐに議員になりたがる出世欲の強い、松下政経塾の出身者より尊敬され、一目も二目も置かれた存在だった。また、1980年代に自民党のシンクタンクの総合研究所が、勝共連合によって乗っ取られていたことも、事情通の間では知られていた。

 そして、この線をたどると小泉政権を取り巻く人間たちが、意外なほど勝共連合の線で繋がっていて、中には政界の外に活躍の場を持っていたりするのだ。
 例えば、小林節慶応大学教授の場合は、合同結婚式の名簿に名前が記載されているうえに、かつて「統一原理」という授業を行なって問題視されたが、憲法九条は前文の解釈によって無効化できると説いていた。〔略〕今では改憲ブームに便乗して官邸に出没しているという。

 また、アラブ問題の専門家である佐々木良昭(元拓殖大学教授)は、自衛隊のイラク派兵のアドバイサー役として、官邸に裏口からよく出入りするので知られる。私が関係者から聞いたところでは、彼は「自衛隊を正式な軍隊に変え、防衛庁を国防省に格上げさせるべきだ」と主張しているという。また、佐々木は小池百合子環境大臣と親しく、彼女が理事長の中央アジア研究所の専務理事だし、東京財団のシニア研究員の肩書きを使い、最近はトルクメニスタンに出没しているのだ。しかも、この東京財団は日本財団のフロント組織であり、かつて竹中平蔵が理事をしていたこともある。日本財団は競艇のあがりで故・笹川良一が設立した財団で、思想的には岸信介の衣鉢を継ぐ人々の集まりだから、勝共連合とは緊密に結びつくのである。
 そして、小池百合子といえば政界の渡り鳥で、小泉チルドレンのマドンナとして、2005年9月11日の総選挙では真っ先に刺客を買って出たが、学生時代にはカイロ大学に留学している。これは彼女の父親が中東浪人だったからで、かつて勝共連合の応援を受けて衆議院選挙に出て落選した後、一家をあげてエジプトのカイロに移住したからだと言われている。
 私が中東で仕事をしていたときのことだが、小池の父親がカイロで日本料理店を経営するかたわら、石油利権のフィクサーをしていたという話を聞いている。

このように、小泉政権の内部には統一教会のコネクションが生きており、それに公明党が加わって一種の奇怪な「宗教連帯」の構図になっていて、これではどう考えても「理性」による外交はできない。(226-228p)

◆安倍晋三と統一協会
安倍〔晋三〕もアメリカに留学した経験を持つ2世議員だが、世界で通用する常識を学んでいないのであり、彼の留学経歴が小泉純一郎以上に怪しいと言われていて、日本の政治家の人材枯渇は救い難い状況を呈している。
〔略〕そこで、問題になるのが、安倍がなぜこのような怪しげな遊学をしたのか? そして、それが単なる遊学だったとしても、現在の彼にどのような影響を与えているのかということであろう。

安倍晋三が遊学していた1970年代後半頃のカリフォルニアは、〔略〕この時期から経済大国になったジャパンマネーがカリフォルニアに大量に流れ込み、それとともにあらゆる日本人が流入したのである。
日系企業の駐在員たちの中に混じって〔略〕ひと目で日本のヤクザとわかる男たちがロスの街を闊歩していた。事実、東声会の町井久之をはじめとするヤクザたちが、サンタモニカに投資事務所を開いていたし、ゴルフ場やラスベガスのカジノを買収するために、日本のサラ金や住吉連合の筋が暗躍していた。〔略〕

だから、そんな環境の中、ロスでも金持ちの子弟が行く、南カリフォルニア大学USCに安倍晋三が登録し、日本の有力政治家の岸信介の身内だと知られれば、コリアゲートで知られた朴東宣(パク・ドンソン)のほかにも、いろんな人間が近づくだろうことは想像に難くない。

 当時のロスでは韓国人の移民が激増しており〔略〕〔韓国の〕公安関係者やKCIAの出入りも頻繁であり〔略〕こうした中に、統一教会関係者も多く、活発な布教活動だけではなくビジネスも行なっていた。鮮魚の取り扱いは統一教会が握り、日本人のすし屋の仕入れはそこを通じてだし、ロスやニューヨークの生鮮食料を支配して、財政的には非常に強力であったし、KCIAとの結びつきを韓国人から何度も私は聞いている。彼らの狙いは将来の布石として、若い有力者の子弟を反共の闘士に育てることであり、その組織力の強靭さに目を見張ったほどだ。

ここからは私の経験に基づく推測になるが、なぜ、安倍晋三は今や日本を代表する対北朝鮮強硬派として、脚光を浴びる存在になったのであろうか? またなぜ、地元の山口県下関市では、市長をめぐる放火や銃撃事件に関連して、安倍の名前が囁かれているのであろうか? これらの事件には暴力団が介在していると言われ、パチンコ業界の利権が絡むと一部で報道されているが、それが安倍のロス遊学と関係がないのか? こういった疑問を特派員は現地取材で調べたのか?
しかも、彼の父親の安倍晋太郎(1924-1991)は下関の韓国ビジネスとは密接な繋がりを持ち、朴東宣は安倍親子二代と親しく、それが政治資金に繋がっていたというではないか。(224-226p)
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/291.html

[近代史4] 統一教会 中川隆
9. 中川隆[-5884] koaQ7Jey 2021年4月08日 19:30:32 : 7vJmlBbsA6 : YzNyY2VzangxR2s=[7]
◆自民党と統一協会
http://sfu9xi.sa.yona.la/91

 自民党と統一教会の繋がりについて少し触れてみたい。〔略〕
 〔略〕国際勝共連合(IFVOC)の会員がほぼ統一教会の信者であることは、賢明な読者ならよく知っているはずである。

 この国際勝共連合に所属する会員たちは、統一教会の信者として米国で教育を受けた後で、自民党議員の秘書として永田町に送り込まれた。彼らは国際感覚と語学力を身につけ、普通の秘書の数倍も優れているせいで、永田町では一時期、その仕事振りを評価された。そして、すぐに議員になりたがる出世欲の強い、松下政経塾の出身者より尊敬され、一目も二目も置かれた存在だった。また、1980年代に自民党のシンクタンクの総合研究所が、勝共連合によって乗っ取られていたことも、事情通の間では知られていた。

 そして、この線をたどると小泉政権を取り巻く人間たちが、意外なほど勝共連合の線で繋がっていて、中には政界の外に活躍の場を持っていたりするのだ。
 例えば、小林節慶応大学教授の場合は、合同結婚式の名簿に名前が記載されているうえに、かつて「統一原理」という授業を行なって問題視されたが、憲法九条は前文の解釈によって無効化できると説いていた。〔略〕今では改憲ブームに便乗して官邸に出没しているという。

 また、アラブ問題の専門家である佐々木良昭(元拓殖大学教授)は、自衛隊のイラク派兵のアドバイサー役として、官邸に裏口からよく出入りするので知られる。私が関係者から聞いたところでは、彼は「自衛隊を正式な軍隊に変え、防衛庁を国防省に格上げさせるべきだ」と主張しているという。また、佐々木は小池百合子環境大臣と親しく、彼女が理事長の中央アジア研究所の専務理事だし、東京財団のシニア研究員の肩書きを使い、最近はトルクメニスタンに出没しているのだ。しかも、この東京財団は日本財団のフロント組織であり、かつて竹中平蔵が理事をしていたこともある。日本財団は競艇のあがりで故・笹川良一が設立した財団で、思想的には岸信介の衣鉢を継ぐ人々の集まりだから、勝共連合とは緊密に結びつくのである。

 そして、小池百合子といえば政界の渡り鳥で、小泉チルドレンのマドンナとして、2005年9月11日の総選挙では真っ先に刺客を買って出たが、学生時代にはカイロ大学に留学している。これは彼女の父親が中東浪人だったからで、かつて勝共連合の応援を受けて衆議院選挙に出て落選した後、一家をあげてエジプトのカイロに移住したからだと言われている。

 私が中東で仕事をしていたときのことだが、小池の父親がカイロで日本料理店を経営するかたわら、石油利権のフィクサーをしていたという話を聞いている。
このように、小泉政権の内部には統一教会のコネクションが生きており、それに公明党が加わって一種の奇怪な「宗教連帯」の構図になっていて、これではどう考えても「理性」による外交はできない。(226-228p)

◆安倍晋三と統一協会

安倍〔晋三〕もアメリカに留学した経験を持つ2世議員だが、世界で通用する常識を学んでいないのであり、彼の留学経歴が小泉純一郎以上に怪しいと言われていて、日本の政治家の人材枯渇は救い難い状況を呈している。

〔略〕そこで、問題になるのが、安倍がなぜこのような怪しげな遊学をしたのか? そして、それが単なる遊学だったとしても、現在の彼にどのような影響を与えているのかということであろう。

安倍晋三が遊学していた1970年代後半頃のカリフォルニアは、〔略〕この時期から経済大国になったジャパンマネーがカリフォルニアに大量に流れ込み、それとともにあらゆる日本人が流入したのである。

日系企業の駐在員たちの中に混じって〔略〕ひと目で日本のヤクザとわかる男たちがロスの街を闊歩していた。事実、東声会の町井久之をはじめとするヤクザたちが、サンタモニカに投資事務所を開いていたし、ゴルフ場やラスベガスのカジノを買収するために、日本のサラ金や住吉連合の筋が暗躍していた。〔略〕

だから、そんな環境の中、ロスでも金持ちの子弟が行く、南カリフォルニア大学USCに安倍晋三が登録し、日本の有力政治家の岸信介の身内だと知られれば、コリアゲートで知られた朴東宣(パク・ドンソン)のほかにも、いろんな人間が近づくだろうことは想像に難くない。

 当時のロスでは韓国人の移民が激増しており〔略〕〔韓国の〕公安関係者やKCIAの出入りも頻繁であり〔略〕こうした中に、統一教会関係者も多く、活発な布教活動だけではなくビジネスも行なっていた。鮮魚の取り扱いは統一教会が握り、日本人のすし屋の仕入れはそこを通じてだし、ロスやニューヨークの生鮮食料を支配して、財政的には非常に強力であったし、KCIAとの結びつきを韓国人から何度も私は聞いている。彼らの狙いは将来の布石として、若い有力者の子弟を反共の闘士に育てることであり、その組織力の強靭さに目を見張ったほどだ。

ここからは私の経験に基づく推測になるが、なぜ、安倍晋三は今や日本を代表する対北朝鮮強硬派として、脚光を浴びる存在になったのであろうか? またなぜ、地元の山口県下関市では、市長をめぐる放火や銃撃事件に関連して、安倍の名前が囁かれているのであろうか? これらの事件には暴力団が介在していると言われ、パチンコ業界の利権が絡むと一部で報道されているが、それが安倍のロス遊学と関係がないのか? こういった疑問を特派員は現地取材で調べたのか?

しかも、彼の父親の安倍晋太郎(1924-1991)は下関の韓国ビジネスとは密接な繋がりを持ち、朴東宣は安倍親子二代と親しく、それが政治資金に繋がっていたというではないか。(224-226p)
http://sfu9xi.sa.yona.la/91
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/229.html#c9

[番外地9] トランプのイスラエル・ユダヤ人への徹底的な優遇とパレスチナ先住民への人権弾圧
トランプのイスラエル・ユダヤ人への徹底的な優遇とパレスチナ先住民への人権弾圧
トランプは地球上からイスラム教徒を追放消滅させるシオニズムに邁進している

トランプがウイグル人権法に署名したからといって、それは彼の意思によって、そうしたものではない。大統領戦に向けた「中国叩きの人気取り政策」にすぎないことは、誰でも知っている。参謀の助言に従ったにすぎない。

 もし、トランプが真の人権派だったなら、メキシコ国境の壁によって出稼ぎ労働者を逮捕し、親子を引き裂くような残酷なことをするはずがない。
 

 トランプは、オバマが設定した、トランスジェンダーの更衣室・トイレ問題を、「生まれたときの性に限定させる」という「反トランスジェンダー」とも受け取れる大統領令を出し、全米の性移行者を公共トイレから排除しようとした。。これが人権派のやることか? 


 オバマケア=全米公的健康保険制度に対するトランプの憎悪は、はるかに凄まじい。
 トランプは、全米規模の公的健保が成立すると非常に困る民間保険会社(ユダヤ系金融資本)の代理人として、オバマケアを徹底的に潰そうとしてきた。

 医療を大金持ちのものだけに独占しようとしたのだ。だから、新型コロナ禍が始まったとき、あまりに医療費が高額なため、庶民のほとんどは感染ケアを受けることができず、ウイルスが蔓延するに任せ、世界最大の感染者と発病死者を出した。
 これはトランプの責任ではないのか? 

アメリカの、凄まじい医療マフィアの実態 2020年01月08日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-990.html


 トランプの仕事のうちで、もっとも糾弾されべきことは、イスラエル・ユダヤ人への徹底的な優遇と、パレスチナ先住民への人権弾圧だ。


 トランプは娘婿のクシュナーの助言から大統領戦の直前、ユダヤ教徒に改宗した。
 https://toyokeizai.net/articles/-/173824

 その後、トランプは、ユダヤ教徒として「嘆きの壁」を参拝し、米大使館をエルサレムに移転させた。これは、アメリカ経済界の大半を牛耳る超大金持ちのユダヤ人たちの支持を得ようとしたものだろう。

 だが、トランプはエルサレム第三神殿の再建に言及し、ゴラン高原とヨルダン川西岸の先住民の土地はイスラエルのものだとお墨付きを与えた。ネタニヤフは驚喜して、ゴラン高原をトランプ高原に変えると言った。
 イスラエルは何千年も、そこで暮らしてきた先住民を武力で追い出し、殺戮して自分たちの土地に変えてしまっている。これが人権破壊の暴力でなくて何なのだ? 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%A9%E3%83%B3%E9%AB%98%E5%8E%9F

 https://ccp-ngo.jp/palestine/westbank-information/

 エルサレム第三神殿は、ソロモン王の建設したエルサレム神殿の跡地、「岩のドーム」に、ユダヤ教徒のための巨大神殿を建設する計画だ。
 「岩のドーム」は、イスラムにとってメッカに次ぐ聖地中の聖地であり、もしも、ここを破壊してユダヤ教の第三神殿が作られるなら100%確実に、第三次世界大戦が起きる。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E3%81%AE%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%A0

 http://tukinohikari.jp/seisyo/3-sinden/index.html

 これを、トランプは推進すると発言した。同時に、米国内のイスラム教徒を登録認可制にするとまで言い出した。完全にイスラム教徒への冒涜であり、戦争準備である。
 https://ameblo.jp/ymhkobayasis/entry-12560919125.html

 パレスチナ先住民、ゴラン高原シリア先住民の権利を踏みにじり、武力で殺戮、弾圧しながら、ユダヤ人のための国=グレーターイスラエル=シオニズムを強硬に推進しようとしたトランプが「人権派」だ?


 トランプは、地球上からイスラム教徒を追放消滅させる、シオニズムに邁進しているのだ。

 トランプは、就任から退任までの間、「普遍的人権」を口にしたことなど皆無だ。そもそも、「人権」という概念など彼の脳味噌には絶無だ。あるのは「利己的な金儲け」だけであり、新自由主義である。


 我々が人権というとき、それは「利他主義」に依って立っている。トランプに存在するのは「利己主義」だけであり、自分の利権を守ること以外、何一つ関心のない「人間のクズ」なのだ。

 トランプの本質は、安倍晋三と同じだ。だから波動がよく合っていた。およそ、人権を人類の指標に置く者とは、何一つ波動が合わないだろう。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/292.html

[番外地9] バイデンとトランプを操る私的権力
バイデンとトランプを操る私的権力
 ジョー・バイデン政権はロシアに対する経済戦争を強化、軍事的な緊張も高めてきた。これは昨年の大統領選挙運動中にも言われていたことだが、中国に対する経済的、そして軍事的な圧力も強め、中東でも軍事的な動きが活発化している。政権の陣容から予想されたことだが、好戦的な政策を打ち出してきた。ルビコンを渡ったということだ。

 アメリカの場合、シオニスト(親イスラエル派)系の富豪は政治家に資金を提供する際、国際面の政策、つまり外交や軍事を彼らに任せることを条件にしてきたと言われている。ジョン・F・ケネディもその条件を呑んでいた。

 しかし、ケネディの場合、大統領に就任してからイスラエルの核兵器開発に対して厳しい姿勢で臨んで対立が生じ、ジミー・カーターはイスラエル一辺倒の政策をとらず、パレスチナにも配慮する政策を打ち出して有力メディアから激しく攻撃され、1期で終えた。

 こうした背景があるため、外交や軍事に関する政策は大統領が交代しても基本的に変化しない。ドナルド・トランプやバイデンでも同じことが言えるのだが、それでもトランプは選挙期間中にソ連との関係修復を訴え、CIAやFBIとタッグを組んだ有力メディアから激しく攻撃されていた。

 トランプはCOVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)を巡っても危機感を煽り、ワクチン接種を推進する有力メディアやその背後にいる私的権力と対立していた。最前線で旗を振ってきたのはビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団だが、この財団と歩調を合わせ、COVID-19騒動を利用してWEF(世界経済フォーラム)のクラウス・シュワブは資本主義を大々的に「リセット」すると宣言している。

 このリセットを実行する司令部になりそうな存在が「包括的資本主義会議」。ローマ教皇庁と連携している。その中心的な存在であるリン・フォレスター・ド・ロスチャイルドはエベリン・ド・ロスチャイルドの3番目の妻。エベリンはロンドンを拠点とするNMロスチャイルド銀行の取り仕切ってきた人物で、昨年8月で90歳になった。リン・フォレスターは66歳。

 ふたりは1998年のビルダーバーグ・グループの会議でヘンリー・キッシンジャーに紹介されて知り合い、2000年に結婚、新婚旅行の際にクリントン夫妻からホワイトハウスへ招待されている。ちなみにシュワブはハーバード大学でキッシンジャーの下で学んでいたという。

 2015年の段階で次期アメリカ大統領に内定していたと言われているヒラリー・クリントンは2016年に失速する。民主党の内部では彼女の好戦的な姿勢を好まない人びとがバーニー・サンダースを支援、共和党のトランプも浮上した。そこで民主党の幹部やヒラリー陣営はサンダースを潰した後、トランプを攻撃することになる。トランプが浮上する際に動いていたのがキッシンジャーだ。

 キッシンジャー人脈の動きを見ると、トランプは1期目の途中、私的権力から切られたように見える。軍事面でトランプの腰が引けていると判断された可能性もあるが、私的権力は2001年頃、つまりニューヨークの世界貿易センターやバージニア州アーリントンの国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃された頃からパンデミックを想定したシナリオを考えていた。COVID-19に対するトランプの態度を私的権力が怒ったのかもしれない。

 トランプに替わって大統領になったバイデンは1972年の上院議員選挙で当選している。その当時、彼に助言していた人物は富豪のW・アベレル・ハリマン。ジョージ・W・ブッシュの祖父にあたるプレスコット・ブッシュとエール大学の同窓で、ふたりとも学生の結社「スカル・アンド・ボーンズ」のメンバーだった。ハリマン家とブッシュ家はスカル・アンド・ボーンズだらけだ。

 ウォール街の大物だったジョージ・ハーバート・ウォーカーの娘とプレスコットは1921年に結婚、24年にはウォーカーが社長を務めていた投資銀行の「A・ハリマン」の副社長になり、31年には「ブラウン・ブラザース・ハリマン」の共同経営者になる。ブラウン・ブラザース・ハリマンを設立したE・H・ハリマンはW・アベレル・ハリマンの父親だ。

 その当時、このブラウン・ブラザース・ハリマンはディロン・リードと同様、アメリカからドイツへの主要な投資ルートだった。プレスコットはW・アベレル・ハリマンらとドイツ企業との手形交換業務を行う名目で「ユニオン・バンキング」を創設するが、この投資銀行はウォール街がナチスへ資金を流す主要なパイプラインのひとつだったとされている。

 ナチスを資金面からウォール街の金融資本だけが支えていたわけではない。スイスで設立され、米英の親ファシスト派が背後にいたと言われているBIS(国際決済銀行)、あるいは第2次世界大戦が勃発する半年ほど前にドイツへ約2000トンの金塊を渡したと言われているイングランド銀行も仲間だと言えるだろう。

 ロックフェラー財団のラジブ・シャーやフォード財団のダレン・ウォーカーも含まれている包括的資本主義会議の中心グループにはイングランド銀行元総裁のマーク・カーニーもいる。カーニーはドルに替わる基軸通貨を創設しようと考えているようだ。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/293.html

[番外地9] トランプのイスラエル・ユダヤ人への徹底的な優遇とパレスチナ先住民への人権弾圧 中川隆
1. 中川隆[-5883] koaQ7Jey 2021年4月08日 20:53:26 : 7vJmlBbsA6 : YzNyY2VzangxR2s=[8]
Qアノンは大衆操作のための心理作戦だった。
実はこの話はずっと前から海外ネットでは色々載っていました。
結論を先に書くと、Qは、イスラエルの諜報機関が作ったものです。
この会社。イスラエル民間諜報会社 サイグループ

トランプのイスラエル・ユダヤ人への徹底的な優遇とパレスチナ先住民への人権弾圧
トランプは地球上からイスラム教徒を追放消滅させるシオニズムに邁進している
トランプがウイグル人権法に署名したからといって、それは彼の意思によって、そうしたものではない。大統領戦に向けた「中国叩きの人気取り政策」にすぎないことは、誰でも知っている。参謀の助言に従ったにすぎない。

 もし、トランプが真の人権派だったなら、メキシコ国境の壁によって出稼ぎ労働者を逮捕し、親子を引き裂くような残酷なことをするはずがない。 

 トランプは、オバマが設定した、トランスジェンダーの更衣室・トイレ問題を、「生まれたときの性に限定させる」という「反トランスジェンダー」とも受け取れる大統領令を出し、全米の性移行者を公共トイレから排除しようとした。。これが人権派のやることか? 

 オバマケア=全米公的健康保険制度に対するトランプの憎悪は、はるかに凄まじい。
 トランプは、全米規模の公的健保が成立すると非常に困る民間保険会社(ユダヤ系金融資本)の代理人として、オバマケアを徹底的に潰そうとしてきた。

 医療を大金持ちのものだけに独占しようとしたのだ。だから、新型コロナ禍が始まったとき、あまりに医療費が高額なため、庶民のほとんどは感染ケアを受けることができず、ウイルスが蔓延するに任せ、世界最大の感染者と発病死者を出した。
 これはトランプの責任ではないのか? 

アメリカの、凄まじい医療マフィアの実態 2020年01月08日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-990.html

 トランプの仕事のうちで、もっとも糾弾されべきことは、イスラエル・ユダヤ人への徹底的な優遇と、パレスチナ先住民への人権弾圧だ。

 トランプは娘婿のクシュナーの助言から大統領戦の直前、ユダヤ教徒に改宗した。
 https://toyokeizai.net/articles/-/173824

 その後、トランプは、ユダヤ教徒として「嘆きの壁」を参拝し、米大使館をエルサレムに移転させた。これは、アメリカ経済界の大半を牛耳る超大金持ちのユダヤ人たちの支持を得ようとしたものだろう。

 だが、トランプはエルサレム第三神殿の再建に言及し、ゴラン高原とヨルダン川西岸の先住民の土地はイスラエルのものだとお墨付きを与えた。ネタニヤフは驚喜して、ゴラン高原をトランプ高原に変えると言った。
 イスラエルは何千年も、そこで暮らしてきた先住民を武力で追い出し、殺戮して自分たちの土地に変えてしまっている。これが人権破壊の暴力でなくて何なのだ? 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%A9%E3%83%B3%E9%AB%98%E5%8E%9F
 https://ccp-ngo.jp/palestine/westbank-information/

 エルサレム第三神殿は、ソロモン王の建設したエルサレム神殿の跡地、「岩のドーム」に、ユダヤ教徒のための巨大神殿を建設する計画だ。
 「岩のドーム」は、イスラムにとってメッカに次ぐ聖地中の聖地であり、もしも、ここを破壊してユダヤ教の第三神殿が作られるなら100%確実に、第三次世界大戦が起きる。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E3%81%AE%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%A0
 http://tukinohikari.jp/seisyo/3-sinden/index.html

 これを、トランプは推進すると発言した。同時に、米国内のイスラム教徒を登録認可制にするとまで言い出した。完全にイスラム教徒への冒涜であり、戦争準備である。
 https://ameblo.jp/ymhkobayasis/entry-12560919125.html

 パレスチナ先住民、ゴラン高原シリア先住民の権利を踏みにじり、武力で殺戮、弾圧しながら、ユダヤ人のための国=グレーターイスラエル=シオニズムを強硬に推進しようとしたトランプが「人権派」だ?

 トランプは、地球上からイスラム教徒を追放消滅させる、シオニズムに邁進しているのだ。

 トランプは、就任から退任までの間、「普遍的人権」を口にしたことなど皆無だ。そもそも、「人権」という概念など彼の脳味噌には絶無だ。あるのは「利己的な金儲け」だけであり、新自由主義である。

 我々が人権というとき、それは「利他主義」に依って立っている。トランプに存在するのは「利己主義」だけであり、自分の利権を守ること以外、何一つ関心のない「人間のクズ」なのだ。
 トランプの本質は、安倍晋三と同じだ。だから波動がよく合っていた。およそ、人権を人類の指標に置く者とは、何一つ波動が合わないだろう。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/292.html#c1

[リバイバル3] audio identity (designing) 宮ア勝己  現代真空管アンプ考

audio identity (designing) 宮ア勝己  現代真空管アンプ考


Date: 8月 8th, 2018
現代真空管アンプ考(その1)
http://audiosharing.com/blog/?cat=48&paged=6

こうやって真空管アンプについて書き始めると、
頭の中では、現代真空管アンプとは、いったいどういうモノだろうか、
そんなことも並行して考えはじめている。

個人的に作りたい真空管アンプは、現代真空管アンプとはいえないモノである。
それこそ趣味の真空管アンプといえるものを、あれこれ夢想しているわけだが、
そこから離れて、現代真空管アンプについて考えてみるのもおもしろい。

現代真空管アンプだから、真空管もいま現在製造されていることを、まず条件としたい。
お金がいくら余裕があっても、製造中止になって久しく、
市場にもあまりモノがなく、非常に高価な真空管は、それがたとえ理想に近い真空管であっても、
それでしか実現しないのは、現代真空管アンプとはいえない。

真空管もそうだが、ソケットもきちんと入手できること。
これは絶対に外せない条件である。

ここまではすんなり決っても、
ここから先となると、なかなか大変である。

大ざっぱに、シングルなのかプッシュプルなのか、がある。
プッシュプルにしても一般的なDEPPにするのかSEPPにするのか。

SEPPならばOTLという選択肢もある。
現代真空管アンプを考えていくうえで、出力トランスをどうするのかが、やっかいで重要である。
となるとOTLアンプなのか。

でも、それではちょっと安直すぎる。
考えるのが面倒だから省いてしまおう、という考えがどこかにあるからだ。


Date: 8月 9th, 2018
現代真空管アンプ考(その2)

現代真空管アンプで、絶対に外せないことがまだある。
真空管のヒーターの点火方法である。

交流点火と直流点火とがある。
物理的なS/N比の高さが求められるコントロールアンプでは、直流点火が多い。
パワーアンプでは交流点火が多いが、
シングルアンプともなると、直流点火も増えてくる。

交流点火といっても、すべてが同じなわけではない。
例えば出力管の場合、一本一本にヒーター用巻線を用意することもあれば、
電流容量が足りていれば出力管のヒーターを並列接続して、という場合もあるし、
直列接続するという手もある。

ヒーター用配線の引き回しも音にもS/N比にも影響してくる。

直流点火だと非安定化か安定化とがある。
定電圧回路を使って安定化をはかるのか、
それとも交流を整流・平滑して直流にする非安定化なのか。

電源のノイズ、インピーダンスの面では安定化にメリットはあるが、
ではどういう回路で安定化するのかが、問題になってくる。

三端子レギュレーターを使えば、そう難しくなく安定化できる。
それで十分という人もいるし、三端子レギュレーターを使うくらいならば、
安定化しない方がいい、という人も、昔からいる。

ここでの直流点火は、電圧に着目してであって、
ヒーターによって重要なパラメータは電圧なのか、電流なのか。
そこに遡って考えれば、定電流点火こそ、現代真空管アンプらしい点火方法といえる。

Date: 8月 9th, 2018
現代真空管アンプ考(その3)

オーディオに興味をもち、真空管アンプに、
そして真空管アンプの自作に興味をもつようになったばかりのころ、
ヒーターの点火は、ノイズが少なくインピーダンスが十分に低い定電圧回路を採用すれば、
それでほぼ問題解決ではないか,ぐらいに考えていた。

三端子レギュレーターはともかくとして、ディスクリート構成の定電圧回路、
発振せず安定な動作をする回路であれば、それ以上何が要求されるのかはわかっていなかった。

そのころから交流点火のほうが音はいい、と主張があるのは知っていた。
そもそも初期の真空管は直流、つまり電池で点火していた歴史がある。

ならば交流点火よりも直流点火のはず。
それなのに……、という疑問はあった。

ステレオサウンド 56号のスーパーマニアに、小川辰之氏が登場されている。
日本歯科大学教授で、アルテックのA5、9844Aを自作の真空管アンプで鳴らされている。

そこにこんな話が出てきたことを憶えている。
     *
 固定バイアスにしていても、そんなにゲインを上げなければ、最大振幅にならなくて、あまり寿命を心配しなくてもいいと思ってね、やっている。ただ今の人はね、セルフバイアスをやる人はそうなのかもしれないが、やたらバイアス電圧ばかり気にしているけれど、本来は電流値であわせるべきなんですよ。昔からやっている者にとっては、常識的なことですけどね。
     *
電圧ではなく電流なのか。
忘れないでおこう、と思った。
けれど、ヒーターの点火に関して、電圧ではなく電流と考えるようになるには、もう少し時間がかかった。

現代真空管アンプ考(その4)

いまヒーターの点火方法について書いているところで、
この項はそんな細部から書いていくことが多くなると思うが、
それだけで現代真空管アンプを考えていくことになるとは考えていない。

現代真空管アンプは、どんなスピーカーを、鳴らす対象とするのか、
そういったことも考えていく必要がある。

現代真空管アンプで、真空管アンプ全盛時代のスピーカーシステムを鳴らすのか。
それとも現代真空管アンプなのだから、現代のスピーカーシステムを鳴らしてこそ、なのか。

時代が50年ほど違うスピーカーシステムは、とにかく能率が大きく違ってきている。
100dB/W/m前後の出力音圧レベルのスピーカーと、
90dBを切り、モノによっては80dBちょっとのスピーカーシステムとでは、
求められる出力も大きく違ってくる。

そしてそれだけでないのが、アンプの安定性である。
ここ数年のスピーカーシステムがどうなっているのか、
ステレオサウンドを見ても、ネットワークの写真も掲載されてなかったりするので、
なんともいえないが、十年以上くらい前のスピーカーシステムは、
ネットワークを構成する部品点数が、非常に多いモノが珍しくなかった。

6dBスロープのネットワークのはずなのに、
写真を見ると、どうしてこんなに部品が多いのか、理解に苦しむ製品もあった。
いったいどういう設計をすれば、6dBのネットワークで、ここまで多素子にできるのか。

しかもそういうスピーカーは決って低能率である。
この種のネットワークは、パワーアンプにとって容量負荷となりやすく、
パワーアンプの動作を不安定にしがちでもあった。

井上先生から聞いた話なのだが、
そのころマランツが再生産したModel 8B、Model 9は、
そういうスピーカーが負荷となると、かなり大変だったらしい。

現代真空管アンプならば、その類のスピーカーシステムであっても、
安定動作が求められることになり、そうなると、往年の真空管アンプでは、
マランツよりもマッキントッシュのMC275のほうがフレキシビリティが高い──、
そのこともつけ加えられていた。
http://audiosharing.com/blog/?cat=48&paged=6


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1159.html

[近代史4] 真空管アンプの世界 中川隆
20. 中川隆[-5882] koaQ7Jey 2021年4月08日 22:59:06 : 7vJmlBbsA6 : YzNyY2VzangxR2s=[10]
audio identity (designing) 宮ア勝己  現代真空管アンプ考
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1159.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/116.html#c20
[近代史4] 韓国の独立と解放は他人の力に頼ったものであり、自ら辛苦を経て勝ち取った結果ではない
韓国の独立と解放は他人の力に頼ったものであり、自ら辛苦を経て勝ち取った結果ではない。


2021年04月09日
中国メディアの韓国歴史観、韓国はアメリカが建国しアメリカに服従する国
http://www.thutmosev.com/archives/85548747.html


中韓首脳会談では必ず中国は韓国の”上司”のように振舞うが、韓国人は不思議に思わないようだ

画像引用:https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/02/post-11644.php 予想外に複雑な日中韓の三角関係──韓国は日本より中国に傾く _ ワールド _ 最新記事 _ ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト


韓国と中国は親密か不仲か

韓国と中国は仲が良いような悪いような、親密でありながら険悪なような微妙な関係にあります。

最近話題になったのはキムチ論争で、韓国がキムチを世界遺産に申請したが認められたのは「韓国の漬物文化」だった。

キムチの起源が韓国と主張する韓国に対して、中国は四川省の辛い漬物が半島に伝わったとしている。

豊臣秀吉によると朝鮮出兵したとき辛い食べ物はまったくなかったというから、四川省のほうが歴史はずっと古い。

韓国は秦の始皇帝は韓国人で中国を作ったのも韓国人、中国なんか韓国の属国みたいなもんだ等と言っている。

日本についても日本を作ったのは韓国だったとし、古代の韓国人が列島に移住したのが日本人、天皇も韓国人だと言っています。


キリストも韓国人らしいがそれは置くとして、このようなヒステリックな国民性がどこから来るのかを中国人が分析していました。

国有メディアグループ上海報業集団傘下のネットニュース澎湃(ほうはい)新聞は最近中国で人気があり、人民日報系より砕けた内容が多い。

澎湃新聞は2021年3月1日に「韓国はどのように建国されたか」という記事を掲載した。


1943年11月のカイロ会談で米、英、中の3カ国首脳は終戦後に半島国家を独立ささせる決定をした。

なおこの記事には嘘もあり、米英中とあるのは実際には中華民国(現在の台湾)で、会議には参加せず名前を連ねただけだった。

中華人民共和国としては第二次大戦に参加したのは台湾で、わが国はまだ存在していなかったのは不都合なようです。

韓国の独立は他人から貰ったもの

記事によるとソ連は半島領土の独占を企てていたが、米国は38度線での分割を提案しソ連はこの提案に同意した。

終戦前に米ソは両国による共同統治を計画したが民衆はこれに反対し、終戦後の米ソ対立で共同統治は実現しなかった。

この下りにも間違いがあり、38度線が国境になったのは単純に「日本軍がそこで停止したから」で米ソは関わっていません。


日本軍はソ連軍が38度線を突破したら全軍玉砕するつもりで、最終防衛ラインを設定し待ち構えていました。

ソ連はドイツ方面から本隊と物資を輸送するのに時間がかかり、日本軍は米軍に早くソウルを占領するよう催促をした。

結局米軍がソウルに達するのがソ連の攻撃開始より早く、アメリカとの戦争を避けたかったソ連軍も38度線で停止しそのまま国境になった。


記事によると南朝鮮で李承晩、北朝鮮で金日成を指導者とする2つの国家が建国され、朝鮮戦争を経て再び38度線で膠着した。

戦前から朝鮮戦争終戦まで韓国人や北朝鮮人は関わっておらず、李承晩はアメリカが任命し金日成はソ連が任命した。

北朝鮮の人々は有史以来自分で指導者を選んだことが無く、李氏朝鮮時代は中国皇帝が朝鮮王を任命していた。


韓国人がはじめて選挙で代表を選んだのは軍事政権が終了した1987年からで、まだ30年ほどの歴史しかありません。

澎湃新聞によると韓国の独立と解放は他人の力に頼ったものであり、自ら辛苦を経て勝ち取った結果ではない。

自ら独立を勝ち取った国は傑出した人物をリーダーとする政治団体が作られるが、韓国はアメリカが作った政府でアメリカが任命したリーダーから始まった。


大国に頼って独立した国の政治家は、大国との間に「文句ひとつ言えない関係」が生じる。

この大国とはアメリカの事で、「だから韓国はアメリカに文句ひとつ言えないのだ」と言いたいようです。

中国は日本についても「日本に支配され文句ひとつ言えない属国」という事がある。


これを真に受けるとアメリカに反抗し「我が国は中国の一部です」と言った鳩山首相や沖縄県知事のようになってしまう。

結局中国はアメリカに従属的な国を批判するが、アメリカから引き離して自分に従わせようとするのです。

http://www.thutmosev.com/archives/85548747.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1609.html

[リバイバル3] audio identity (designing) 宮ア勝己  現代真空管アンプ考 中川隆
1. 中川隆[-5881] koaQ7Jey 2021年4月09日 10:17:12 : 6gG22Swxpc : bm5xUFA5bmFnVjI=[8]

audio identity (designing) 宮ア勝己  現代真空管アンプ考

Date: 8月 9th, 2018
現代真空管アンプ考(その5)
http://audiosharing.com/blog/?p=26876

容量性負荷で低能率のスピーカーといえば、コンデンサー型がまさにそうである。
QUADのESLがそうである。

QUADはESL用のアンプとして真空管アンプ時代には、
KT66プッシュプルのQUAD IIを用意していた。

私はQUAD IIでESLを鳴らした音は聴いたことがないが、
ESL(容量性負荷)を接続してQUAD IIが不安定になったという話も聞いていない。

QUAD IIを構成する真空管は整流管を除けば四本。
電圧増幅に五極管のEF86を二本使い、これが初段であり位相反転回路でもある。
次段はもう出力管である。

マランツやマッキントッシュの真空管アンプの回路図を見た直後では、
QUAD IIの回路は部品点数が半分以下くらいにおもえるし、
ものたりなさを憶える人もいるくらいの簡潔さである。

NFBは19dBということだが、これもQUAD IIの大きな特徴なのが、位相補正なしということ。
NFBの抵抗にもコンデンサーは並列に接続されていない。

出力トランスにカソード巻線を設けているのはマッキントッシュと同じで、
時代的には両社ともほほ同時期のようである。

同じカソード巻線といっても、マッキントッシュはバイファイラー巻きで、
QUADは分割巻きという違いはある。
それにマッキントッシュのカソード巻線はバイファイラーからトライファイラーに発展し、
最終的にはMC3500ではペンタファイラーとなっている。

マランツの真空管アンプにはカソード巻線はない。
マランツのModel 8BのNFB量はオーバーオールで20dBとなっている。
QUAD IIとほぼ同じである。

Model 8BとQUADのESLの動作的な相性はどうだったのか。
容量性負荷になりがちな多素子のネットワークのシステムで大変になるということは、
ESLでもそうなる可能性は高い。

マランツとQUADではNFB量は同じでも、
それだけかけるのにマランツは徹底した位相補正を回路の各所で行っている。
QUAD IIは前述したように位相補正はやっていない。

マッキントッシュだと、MC240、MC275は聴く機会は、
ステレオサウンドを辞めた後もけっこうある。
マランツもマッキントッシュよりも少ないけれどある。

QUADの真空管アンプは、めったにない。
もう二十年以上聴いていない。
前回聴いた時には、現代真空管アンプという視点は持っていなかった。
いま聴いたら、どうなのだろうか。

MC275同様、フレキシビリティの高さを感じるような予感がある。
http://audiosharing.com/blog/?p=26876


現代真空管アンプ考(その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=26879

QUAD IIの出力は15Wである。
高能率のスピーカーならば、これでも十分ではあっても、
95dB以下ともなると、15Wは、さすがにしんどくなることも、
新しい録音を鳴らすのであれば出てくるはずだ。

実際には25W以上楽に出る感じの音ではあったそうだが、それでも出力に余裕があるとはいえない。
QUAD IIはKT66のプッシュプルアンプである。
出力管がKT88だったら……、と思った人はいると思う。

私もKT66プッシュプルアンプとしての姿は見事だと思いながらも、
もしいまQUAD IIを使うことになったら、KT88もいいように思えてくる。

実際、QUADはQUAD IIを復刻した際、
EF86、KT66とオリジナルのQUAD IIと同じ真空管構成にしたQUAD II Classicと、
EF86を6SH7、KT66をKT88に変更したQUAD II fortyも出している。

QUAD II Classicはオリジナルと同じ15Wに対し、
QUAD II fortyは型番が示すように40Wにアップしている。

QUADが往年の真空管アンプを復刻したとき、QUADもか、と思った一人であり、
内部の写真をみて、関心をもつことはなくなった。
それにシャーシーのサイズも多少大きくなっていて、
オリジナルのQUAD IIのコンストラクションの魅力ははっきりと薄れている。

ならば基本レイアウトはそのままで、
トランスカバーの形状を含めて細部の詰めをしっかりとしてくれれば、
外観の印象はずっと良くなる可能性はあるのに──、と思う。

QUAD II fortyはオリジナルのQUAD IIと同じ回路なのだろう。
位相補正は、やはりやっていないのか。

現代真空管アンプを考えるうえで、いまごろになってQUAD II fortyが気になってきている。
QUAD II fortyはどういう音を聴かせるのか。

QUADのESLだけでなく、
複雑な構成のネットワークゆえ容量性負荷になりがちなスピーカーシステムでも、
音量に配慮すれば不安定になることなくうまく鳴らしてくれるのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=26879

現代真空管アンプ考(その7)
http://audiosharing.com/blog/?p=26885

QUAD IIの存在に目を向けるようになって気づいたことがある。
ここでは現代真空管アンプとしている。
最新真空管アンプではない。

書き始めのときは、現代と最新について、まったく考えていなかった。
現代真空管アンプというタイトルが浮んだから書き始めたわけで、
QUAD IIのことを思い出すまで、現代と最新の違いについて考えることもしなかった。

最新とは、字が示すとおり、最も新しいものである。
現行製品の中でも、最も新しいアンプは、そこにおける最新アンプとなるし、
最も新しい真空管アンプは、そこにおける最新真空管アンプといえる。

では、この「最も新しい」とは、何を示すのか。
単に発売時期なのか。
それも「最も新しい」とはいえるが、アンプならば最新の技術という意味も含まれる。

半導体アンプならば、最新のトランジスターを採用していれば、
ある意味、最新アンプといえるところもある。
けれど真空管アンプは、もうそういうモノではない。

いくつかの新しい真空管がないわけではないが、
それらの真空管を使ったからといって、最新真空管アンプといえるだろうか。

最新アンプは当然ながら、時期が来れば古くなる。
常に最新アンプなわけではない。
いつしか、当時の最新アンプ、というふうに語られるようになる。

そういった最新アンプは、ここで考える現代アンプとは同じではない。
http://audiosharing.com/blog/?p=26885

現代真空管アンプ考(その8)
http://audiosharing.com/blog/?p=26887

1983年に会社名も変更になり、ブランド名として使われてきたQUADに統一されたが、
QUADが創立された当初はThe Acoustical Manufacturing Company Ltd.だった。

QUADとは、Quality Unit Amplifier Domesticの頭文字をとってつけられた。
DomesticとついていてもQUADのアンプは、BBCで使われていた、と聞いている。

BBCでは、真空管アンプ時代はリーク製、ラドフォード製が使われていた。
QUADもそうなのだろう。
このあたりを細かく調べていないのではっきりとはいえないが、
それでもBBCでQUAD IIが採用されていたということは、
QUAD初のソリッドステートアンプ50Eの寸法から伺える。

QUAD IIの外形寸法はW32.1×H16.2×D11.9cmで、
50EはW12.0×H15.9×D32.4cmとほぼ同じである。

それまでQUAD IIが設置されていた場所に50Eはそのまま置けるサイズに仕上げられている。
50Eは、BBCからの要請で開発されたものである。

しかも50Eの回路はトランジスターアンプというより、
真空管アンプ的といえ、真空管をそのままトランジスターに置き換えたもので、
当然出力トランスを搭載している。

50Eの登場した1965年、JBLには、SG520、SE400S、SA600があった。
トランジスターアンプの回路設計が新しい時代を迎えた同時期に、QUADは50Eである。

こう書いてしまうと、なんとも古くさいアンプだと50Eを捉えがちになるが、
決してそうではないことは二年後の303との比較、
それからトラジスターアンプでも、
トランス(正確にはオートフォーマー)を搭載したマッキントッシュとの比較からもいえる。
これについて別項でいずれ書いていくかもしれない。

とにかくQUAD IIと置き換えるためのアンプといえる50Eは1965年に登場したわけだが、
QUAD IIは1970年まで製造が続けられている。
QUAD IIはモノーラル時代のアンプで、1953年生れである。
http://audiosharing.com/blog/?p=26887
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1159.html#c1

[リバイバル3] 東芝買収、非上場化を検討―どこでしくじったのか?
東芝買収、非上場化を検討―どこでしくじったのか?
2021/04/08




英ファンド・CVCキャピタルが東芝の買収・非上場化を提案しました。かつての経営危機から這い上がってきたはずの東芝に何が起きているのでしょうか。しくじりの要因を考えます。

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1160.html

[リバイバル3] ヒヤリ・ハット体験 _ スキー事故で半身不随になりたくなかったら… 中川隆
40. 中川隆[-5880] koaQ7Jey 2021年4月09日 15:07:16 : 6gG22Swxpc : bm5xUFA5bmFnVjI=[11]
やはり事故は悲しい
2021-02-25
https://ameblo.jp/oya-gacha3/entry-12658815729.html

また悲しいスキー場での事故だす。ちょっと前の話になるだすが

2月11日福井和泉スキー場で、スノーボード男児(8歳)とスノーボーダー男性(23歳)が

中級コースで衝突。男児はヘリで病院へ搬送されただすが意識不明になり、二日後の13日に

亡くなってしまっただす。死因は脳幹挫傷だそうだす。

◯福井新聞 2021年2月12日 午前7時20分の記事

2月11日午後2時20分ごろ、福井県大野市の福井和泉スキー場で、スノーボードをしていた

愛知県の会社員男性(23)と同県の小学生の男児(8)が衝突した。

男児は、石川県の消防防災ヘリコプターで福井県内の病院に搬送されたが、意識不明の重体。

男性にけがはなかった。

福井県警大野署によると、男児は家族とスキー場に遊びに来て、スノーボードをしていた。

事故が起きたゲレンデは中級者コースだったという。事故原因を調べている。

https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1259144

◯中日新聞 2021年2月14日 05時00分 (2月14日 05時01分更新)の記事

福井県警大野署は十三日、同県大野市の福井和泉スキー場でスノーボードの男性と衝突し、
意識不明の重体となっていた愛知県の小学二年の男児(8つ)が搬送先の病院で死亡したと
発表した。死因は脳幹挫傷。
署によると、事故は十一日午後二時二十分ごろ発生。愛知県の男性(23)が滑り降りてきた
前方に男児がいた。男児は家族四人でスキー場を訪れていた。
https://www.chunichi.co.jp/article/201947


事故の状況・詳細は分からないだすが、まだたった8歳の小学2年生だす。悲しいだすな。。。

一緒にスキー場に来ていたご家族の気持ちを考えると・・・・・何とも例えようがないだす。

衝突した相手もまだ23歳。これから損害賠償等の対応もしなくてはいけないだしょう。

大変だすよな・・・。保険は入っていたのだしょうか。そんなところも心配になってしまうだす。

こういう事故が起きてしまうと、やはり保険には入っていないといけないと思うだす。


誰も好き好んで事故を起こしてる訳ではないだすし、事故を起こさないように安全を意識しても、

それでも事故は起きてしまったりするだす。


残りのシーズンも
安全にスキーやスノーボードを楽しみましょうだす。
https://ameblo.jp/oya-gacha3/entry-12658815729.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/778.html#c40

[近代史02] 日本の農村は怖い _ 狭山事件の背景 中川隆
158. 中川隆[-5879] koaQ7Jey 2021年4月09日 15:21:48 : 6gG22Swxpc : bm5xUFA5bmFnVjI=[13]
今日は、ちょっと個人的な話 2021年04月09日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1458.html

  私が中津川の当地に移住したのは2003年だから、すでに18年になる。
 子供が生まれたら大学受験の年齢なので、結構な時間だ。
 若い頃から大都会が嫌で、「大自然の小さな家」のような本当の自然に囲まれて住みたかったから、何と素晴らしい土地に住めるのかと感動した。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-82.html

 だが、移住して、いきなり先住民の悪意の洗礼を受けた。
 別荘地の二軒下手のAという人物だが、私に対して「誰の許可を得て住んでるのか」と威圧的に詰め寄った。
 「ここに住むのに、あなたの許可がいるのか?」
 と返したが、憎悪の目を向けてきたことを覚えている。
 (当時は60前後、今は70代だろう)

 「こりゃ大変な人物の近所に来たもんだ」
 と不安感を抱いたが、その後も、ことあるごとに様々な嫌がらせを受けた。
 Aは夫婦で住んでいて、娘が二人いて地元の学校に通っているという噂だったが、不思議なことに、この18年の間で、その娘を見かけたのは、ただ一回だけで、一人だけだ。
 いくらなんでも、近所にいて、長期間、子供の姿を見ないというのは不可解だった。

 私が浄化槽を作ったり、鶏を飼育したりすると、必ず行政が飛んできて不可解な監査が行われたので、Aが役所に通報したのだと分かったが、妻の方は、自分の旦那が嫌がらせをしていることは知らないようだった。

 あるときは、庭のカマドでたき火をしていると、消防車が飛んできた。これもAが通報したのだと分かった。
 また、我が家を訪ねてきた人物が、Aによって、「ここは私有地だから通行禁止」と言われて追い返されたことも知った。

 当地は、春になると大量の山菜が顔を出す。ワラビが実にうまいのだが、ある朝、我が家の敷地のワラビが全部摘み取られていることに気づいた。
 すると翌日の深夜2時過ぎに、監視ビデオに我が家の前を歩く夫婦の姿が映っていて、他人の敷地に入り込んで山菜を採取していることが分かった。

 普通の、まともな生活者が、このような住居不法侵入行為を平然と行うことはない。この夫婦は、昔から非合法行為を屁とも思わない人生を送ってきたのだと思った。
 なお、ビデオの映像は、不鮮明で証拠にはなりそうもなかった。
 
  いったい何者なのか? 興味を持ったが、個人情報保護法が制定され、なかなか個人情報を調べることは困難な時代になっていた。

 それから、すでに十数年前になるのだが、私の車が頻繁にパンクした。回数は、数回程度で、それも前輪ばかりだ。
 私はタイヤ屋でのバイト経験があるので、パンクというものは、前輪VS後輪の比率が1:10位であることを知っていた。つまり、前輪のパンクというのは非常に珍しいのだ。
 理由は、道路の釘がタイヤに刺さるとき、前輪で起こして後輪が刺さるメカニズムがあるからで、寝ている釘が前輪をパンクさせることは極度に少ない。

 ところが、私の車は前輪ばかりが、駐車中にパンクするのだ。これを見て、私はAが夜中にネジや釘を前輪に突き刺して、それに気づかないで出かけてパンクしたのだと思った。
 しかし、私はパンク修理はお手の物で、キットを使って十数分もあれば治せるため、そのときは、あまり深刻な気分にはならなかった。

 それからも、Aからは、たくさんの嫌がらせを受け続けた。例えば、小さな小屋を建てると、建築会社に電話で「建築確認をしたのか」とか、行政に、「私が無許可で家を建ててる」とかの通報が行われていた。
 私が2014年に間質性肺炎の発作を起こしているときも、喘息発作が聞こえたのか、自分の家の焼却炉に、故意に悪性の排煙を出すプラスチック類を燃して、私の病気を悪化させようとした。私が、それに気づいて見回ると、慌てて中止するのが見えた。

 考えつく限りの嫌がらせを受けたので、次は放火でもやるのではと、心配になった。

 昨年春から夏にかけて、再び、私の車が頻繁にパンクするようになった。
 すると、Aが私の家の前を一日5回以上も歩いて様子を見にて、にんまりとほくそ笑んでいるのが確認でき、100%Aが犯人と確信できた。

 数ヶ月で通算5回、すべて前輪だったので、間違いなくAの仕業であり、監視カメラや夜間センサー照明をたくさんつけた。向かいの池の奥にも設置した。
 警察に通報しても、確たる証拠がない限り、被害届けさえ受け付けないことが分かっていたからだ。
 Aに激怒をぶつけたかったが、それは、取り返しのつかない事態を招くので抑えた。

 そこで、いよいよ私も動かざるをえなくなった。登記所で、Aの登記を確認し、本名であることが分かった。
 そして、監視カメラと投光器のせいで、パンクさせるのが危険になったと分かったのか、今度は、私が設置しているカメラを深夜に取り外して持ち帰り、映像を改竄することまでやりはじめた。

 元通りにカメラを返してはいるが、映像には被写体が分からないようなぼかし処理がほどこされていた。
 最初は、こんな映像処理を70代のAができると思っていなかったので、やられたことが分からなかったが、盗難防止用に警報器をつけた紐をセットしてあったのが、はさみで切られていたので、何が起きたか分かった。

 これには本当に驚いた。監視カメラの映像を改変処理できるとなると、これは素人の嫌がらせの域どころではない。明らかに、そうした仕事を生業としてきたプロだ。
 Aの嫌みのカタマリのような傲慢な性格(近所の人もそう言っている)から、タダの人ではないと、みんなが思っていたが、もしかしたら、Aは若い頃からプロの知能窃盗団だった疑いが急速に強まった。
 深夜2時に起きて他人の敷地で山菜採りをするのも、普通の市民感覚では不可能だ。

 引退して田舎暮らしをして、自分の本名で不動産を登記していることから、今の生活を守りたい気持ちはあるようだが、平然と他人のカメラ(一つは敷地の門扉に取り付けてあったリーベックス3000)を外して、自宅で解体してSDカードを外して映像を改変し、元に戻しておくという芸当は、内心、自分の技術を私に見せつけたい気持ちからやったのかもしれない。

 つまり、私はAから徹底的に舐められているわけだ。
 だが、そんな工作は無理筋であって、私にデータ改変を知られた以上、「プロの泥棒稼業」の過去を自分で暴露したようなものだ。
 ここまでくると、どんどんエスカレートしていくのは必然なので、場合によっては血を見るような事態になるかもしれない。

 そこで、一連の事情をブログの文章にして残しておくことにした。
 実は、過去の処罰歴は、官報を閲覧すれば分かる。ただし、愛知県か岐阜県の県立図書館まで行かないと閲覧できない。見つかれば、書かれた日時から、当時の新聞記事を探して、何が起きたのか、調べることになる。
 結構大変な作業になるので一日がかりだ。でも、やるしかない。おそらく、いろいろと出てくるだろうと予想している。

 私は内心激怒していて、暴発して残りの人生を刑務所で過ごすことを避けるために、証拠集めの監視カメラと、こうしてブログに書くことで、自分の気持ちを落ち着かせることにした。

 Aが私の家に放火しない理由は、たぶん、延焼して自分の家にまで火災が及ぶことを警戒しているのだろう。すると、次の嫌がらせは何か?
 嫌がらせの共通点は、こそこそと自分の姿を隠していることだが、深夜でもやってくる行動力があり、映像を改変できる技術力がある。
 また、何か仕掛けがあると手を出さずにはいられない性格だ。ここに来る前にも、ずいぶんひどいことをやってきたのだろう。

 私としては何が起きるか分からないが、とりあえず証拠を残すための仕掛けを増やすしかない。現在6台の監視カメラと3台のセンサー投光器をセットしてある。
 Aの性格を逆手にとって、手を出してくる仕掛けも考えているところだ。手を出さずにはいられない性格なのだから。

 私も、1995年から自分のネットサイトを作ったおかげで、多数の嫌がらせを受け続けてきた。大半は、ネット上でこそこそ身元を隠した誹謗中傷と、警察へのいわれのない通報だが、具体的にパンクさせるとか手を出してきたのはAだけだ。
 一度は、各務原の現役自衛官から、「家を燃してやる」と恫喝されたが、IPアドレスから身元が分かり、警務隊に通報しておいた。

 熊の出る田舎である当地では、たくさんの別荘地があって、今も安く売られている。
 コロナ禍で、こんな売別荘を買う人も多いだろうが、田舎に住むというのは、はっきりした理由があって住むのだ。
 Aの場合は、おそらく犯罪者としての過去を隠したいという動機だろう。妻は、ひょっとすると自分の夫の悪行を知らないかもしれない。

 他の住民を見ても、浮気をして妻から家を追い出されて住んでいる者が多い。近所に、浮気追い出され校長が三名も住んでいる。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1400.html

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1156.html

 田舎に住んでいるのは、自然が大好きな善人ばかりと思わない方がいい。むしろ、田舎に住まざるを得ない事情を抱えた人間である。
 今後、テレワーク、コロナ禍逃避で田舎に移住する人も多いだろうが、そのことに十分に留意していただきたい。
 家には、安くなった監視カメラとセンサー投光器を複数、設置すること。

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1458.html
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/340.html#c158

[近代史3] 東海アマ 名古屋の記憶 中川隆
21. 中川隆[-5878] koaQ7Jey 2021年4月09日 15:22:34 : 6gG22Swxpc : bm5xUFA5bmFnVjI=[14]
今日は、ちょっと個人的な話 2021年04月09日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1458.html

  私が中津川の当地に移住したのは2003年だから、すでに18年になる。
 子供が生まれたら大学受験の年齢なので、結構な時間だ。
 若い頃から大都会が嫌で、「大自然の小さな家」のような本当の自然に囲まれて住みたかったから、何と素晴らしい土地に住めるのかと感動した。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-82.html

 だが、移住して、いきなり先住民の悪意の洗礼を受けた。
 別荘地の二軒下手のAという人物だが、私に対して「誰の許可を得て住んでるのか」と威圧的に詰め寄った。
 「ここに住むのに、あなたの許可がいるのか?」
 と返したが、憎悪の目を向けてきたことを覚えている。
 (当時は60前後、今は70代だろう)

 「こりゃ大変な人物の近所に来たもんだ」
 と不安感を抱いたが、その後も、ことあるごとに様々な嫌がらせを受けた。
 Aは夫婦で住んでいて、娘が二人いて地元の学校に通っているという噂だったが、不思議なことに、この18年の間で、その娘を見かけたのは、ただ一回だけで、一人だけだ。
 いくらなんでも、近所にいて、長期間、子供の姿を見ないというのは不可解だった。

 私が浄化槽を作ったり、鶏を飼育したりすると、必ず行政が飛んできて不可解な監査が行われたので、Aが役所に通報したのだと分かったが、妻の方は、自分の旦那が嫌がらせをしていることは知らないようだった。

 あるときは、庭のカマドでたき火をしていると、消防車が飛んできた。これもAが通報したのだと分かった。
 また、我が家を訪ねてきた人物が、Aによって、「ここは私有地だから通行禁止」と言われて追い返されたことも知った。

 当地は、春になると大量の山菜が顔を出す。ワラビが実にうまいのだが、ある朝、我が家の敷地のワラビが全部摘み取られていることに気づいた。
 すると翌日の深夜2時過ぎに、監視ビデオに我が家の前を歩く夫婦の姿が映っていて、他人の敷地に入り込んで山菜を採取していることが分かった。

 普通の、まともな生活者が、このような住居不法侵入行為を平然と行うことはない。この夫婦は、昔から非合法行為を屁とも思わない人生を送ってきたのだと思った。
 なお、ビデオの映像は、不鮮明で証拠にはなりそうもなかった。
 
  いったい何者なのか? 興味を持ったが、個人情報保護法が制定され、なかなか個人情報を調べることは困難な時代になっていた。

 それから、すでに十数年前になるのだが、私の車が頻繁にパンクした。回数は、数回程度で、それも前輪ばかりだ。
 私はタイヤ屋でのバイト経験があるので、パンクというものは、前輪VS後輪の比率が1:10位であることを知っていた。つまり、前輪のパンクというのは非常に珍しいのだ。
 理由は、道路の釘がタイヤに刺さるとき、前輪で起こして後輪が刺さるメカニズムがあるからで、寝ている釘が前輪をパンクさせることは極度に少ない。

 ところが、私の車は前輪ばかりが、駐車中にパンクするのだ。これを見て、私はAが夜中にネジや釘を前輪に突き刺して、それに気づかないで出かけてパンクしたのだと思った。
 しかし、私はパンク修理はお手の物で、キットを使って十数分もあれば治せるため、そのときは、あまり深刻な気分にはならなかった。

 それからも、Aからは、たくさんの嫌がらせを受け続けた。例えば、小さな小屋を建てると、建築会社に電話で「建築確認をしたのか」とか、行政に、「私が無許可で家を建ててる」とかの通報が行われていた。
 私が2014年に間質性肺炎の発作を起こしているときも、喘息発作が聞こえたのか、自分の家の焼却炉に、故意に悪性の排煙を出すプラスチック類を燃して、私の病気を悪化させようとした。私が、それに気づいて見回ると、慌てて中止するのが見えた。

 考えつく限りの嫌がらせを受けたので、次は放火でもやるのではと、心配になった。

 昨年春から夏にかけて、再び、私の車が頻繁にパンクするようになった。
 すると、Aが私の家の前を一日5回以上も歩いて様子を見にて、にんまりとほくそ笑んでいるのが確認でき、100%Aが犯人と確信できた。

 数ヶ月で通算5回、すべて前輪だったので、間違いなくAの仕業であり、監視カメラや夜間センサー照明をたくさんつけた。向かいの池の奥にも設置した。
 警察に通報しても、確たる証拠がない限り、被害届けさえ受け付けないことが分かっていたからだ。
 Aに激怒をぶつけたかったが、それは、取り返しのつかない事態を招くので抑えた。

 そこで、いよいよ私も動かざるをえなくなった。登記所で、Aの登記を確認し、本名であることが分かった。
 そして、監視カメラと投光器のせいで、パンクさせるのが危険になったと分かったのか、今度は、私が設置しているカメラを深夜に取り外して持ち帰り、映像を改竄することまでやりはじめた。

 元通りにカメラを返してはいるが、映像には被写体が分からないようなぼかし処理がほどこされていた。
 最初は、こんな映像処理を70代のAができると思っていなかったので、やられたことが分からなかったが、盗難防止用に警報器をつけた紐をセットしてあったのが、はさみで切られていたので、何が起きたか分かった。

 これには本当に驚いた。監視カメラの映像を改変処理できるとなると、これは素人の嫌がらせの域どころではない。明らかに、そうした仕事を生業としてきたプロだ。
 Aの嫌みのカタマリのような傲慢な性格(近所の人もそう言っている)から、タダの人ではないと、みんなが思っていたが、もしかしたら、Aは若い頃からプロの知能窃盗団だった疑いが急速に強まった。
 深夜2時に起きて他人の敷地で山菜採りをするのも、普通の市民感覚では不可能だ。

 引退して田舎暮らしをして、自分の本名で不動産を登記していることから、今の生活を守りたい気持ちはあるようだが、平然と他人のカメラ(一つは敷地の門扉に取り付けてあったリーベックス3000)を外して、自宅で解体してSDカードを外して映像を改変し、元に戻しておくという芸当は、内心、自分の技術を私に見せつけたい気持ちからやったのかもしれない。

 つまり、私はAから徹底的に舐められているわけだ。
 だが、そんな工作は無理筋であって、私にデータ改変を知られた以上、「プロの泥棒稼業」の過去を自分で暴露したようなものだ。
 ここまでくると、どんどんエスカレートしていくのは必然なので、場合によっては血を見るような事態になるかもしれない。

 そこで、一連の事情をブログの文章にして残しておくことにした。
 実は、過去の処罰歴は、官報を閲覧すれば分かる。ただし、愛知県か岐阜県の県立図書館まで行かないと閲覧できない。見つかれば、書かれた日時から、当時の新聞記事を探して、何が起きたのか、調べることになる。
 結構大変な作業になるので一日がかりだ。でも、やるしかない。おそらく、いろいろと出てくるだろうと予想している。

 私は内心激怒していて、暴発して残りの人生を刑務所で過ごすことを避けるために、証拠集めの監視カメラと、こうしてブログに書くことで、自分の気持ちを落ち着かせることにした。

 Aが私の家に放火しない理由は、たぶん、延焼して自分の家にまで火災が及ぶことを警戒しているのだろう。すると、次の嫌がらせは何か?
 嫌がらせの共通点は、こそこそと自分の姿を隠していることだが、深夜でもやってくる行動力があり、映像を改変できる技術力がある。
 また、何か仕掛けがあると手を出さずにはいられない性格だ。ここに来る前にも、ずいぶんひどいことをやってきたのだろう。

 私としては何が起きるか分からないが、とりあえず証拠を残すための仕掛けを増やすしかない。現在6台の監視カメラと3台のセンサー投光器をセットしてある。
 Aの性格を逆手にとって、手を出してくる仕掛けも考えているところだ。手を出さずにはいられない性格なのだから。

 私も、1995年から自分のネットサイトを作ったおかげで、多数の嫌がらせを受け続けてきた。大半は、ネット上でこそこそ身元を隠した誹謗中傷と、警察へのいわれのない通報だが、具体的にパンクさせるとか手を出してきたのはAだけだ。
 一度は、各務原の現役自衛官から、「家を燃してやる」と恫喝されたが、IPアドレスから身元が分かり、警務隊に通報しておいた。

 熊の出る田舎である当地では、たくさんの別荘地があって、今も安く売られている。
 コロナ禍で、こんな売別荘を買う人も多いだろうが、田舎に住むというのは、はっきりした理由があって住むのだ。
 Aの場合は、おそらく犯罪者としての過去を隠したいという動機だろう。妻は、ひょっとすると自分の夫の悪行を知らないかもしれない。

 他の住民を見ても、浮気をして妻から家を追い出されて住んでいる者が多い。近所に、浮気追い出され校長が三名も住んでいる。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1400.html

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1156.html

 田舎に住んでいるのは、自然が大好きな善人ばかりと思わない方がいい。むしろ、田舎に住まざるを得ない事情を抱えた人間である。
 今後、テレワーク、コロナ禍逃避で田舎に移住する人も多いだろうが、そのことに十分に留意していただきたい。
 家には、安くなった監視カメラとセンサー投光器を複数、設置すること。

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1458.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/484.html#c21

[近代史4] ホットケーキの作り方 中川隆
8. 中川隆[-5877] koaQ7Jey 2021年4月09日 16:02:10 : 6gG22Swxpc : bm5xUFA5bmFnVjI=[16]
【孤独のグルメ】ふわっふわ!カステラパンケーキの作り方【kattyanneru】





 今回は「孤独のグルメ」で登場したカステラパンケーキを再現しながら作ってみました。
 ふわっふわの生地と、たっぷりのバター!メープルシロップがよく合ったおいしいレシピです。

▼今回使用した材料(15cmスキレット使用)▼
・卵 2個・砂糖 40g・牛乳 30g・薄力粉 40g・ベーキングパウダー 2g・バター、粉糖、メープルシロップ 適量

▼使用している調理器具など▼
◎内海産業 両手で便利なスキレット IH 対応 約 15cm (レシピ 付き)◎
https://amzn.to/2Pq0JvG​

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1243.html#c8
[番外地9] マッカーサーは巨額の賄賂を貰って嘘の会見録を書いたんだよ。事実は

マッカーサーは巨額の賄賂を貰って嘘の会見録を書いたんだよ。事実は

・明治維新 → 田布施の chousen 人が徳川幕府を倒し英米の傀儡政権を作る。

・神仏分離令・廃仏毀釈・神社合祀令 → 神仏習合の禁止・日本の仏教と神道を弾圧、六部・虚無僧・山伏・梓巫女・憑祈祷・狐下しを禁止、神社を統廃合した。日本人は無信仰・無神論の民族に変わった

・欧米との貿易開始 → 日本人女性50万人を騙して売春婦として海外に売り飛ばした

・北海道への和人大量入植 → 最後の縄文勢力をジェノサイド

・千島列島の乗っ取り → 千島アイヌを色丹島の強制労働所に集めて絶滅させる

・chousen の乗っ取り → 農民から農地を取り上げ、作物を日本へ飢餓輸出、chousen 女性を性奴隷 にする

・台湾のアヘン漸禁政策 → アヘンを専売化し、濫用防止の名の下に、大規模なアヘンの密売を主宰することで日本軍資金を調達した。

・満州の乗っ取り → 農民から農地を取り上げケシを栽培、麻薬商売で ぼろ儲け

・関東大震災 → JPモルガンから復興費用を借り、それ以降天皇一族は JPモルガンのエージェントになる

・2・26事件 → 政府の新自由主義政策に憤った共産主義者の将校が革命を起こすが、味方だと思っていた昭和天皇に裏切られる

・大東亜共栄圏 → 満州でケシ栽培、chousen の工場で麻薬製造、中国・東南アジアで麻薬を売って ぼろ儲けする体制

・南京大虐殺・慰安婦強制連行・731部隊の人体実験 → 昭和天皇直々の命令でやったので陸軍や外務省では止められなかった

・中国・東南アジア侵略 → 食料を強制調達して日本に送り現地で1000万人以上餓死させる。 現地女性を性奴隷 にする

・近衛上奏文 → 日本陸軍の軍人の殆どが共産主義者で、ソ連の対日開戦に合わせて共産革命を起こそうとしている、と警告

・太平洋戦争 → 日本陸軍による共産革命を防ぐ為にアメリカと八百長戦争をやって、アメリカ軍に日本を占領して貰った

・大空襲・原爆投下 → 共産主義者を武器・食料無しで最前線へ送り、本土の共産主義者も大空襲・原爆投下で革命を起こす気力を無くさせた

・特殊慰安施設協会(RAA)設置 → 35万人の日本駐留米軍の為に、仕事の無い日本女性に女性事務員募集と偽り 7万人の慰安婦を集めた。当時の大蔵省主計局長池田勇人(後の総理大臣)が日本勧業銀行に指示を出して資金を提供した。
朝鮮戦争が始まると横浜、大阪(のち奈良)、小倉の三カ所に日本人慰安婦を集めた米軍管理の「センター」を設置した。

・極東国際軍事裁判(東京裁判) → 昭和天皇の戦争犯罪を日本陸軍の軍人に肩代わりさせる目的で開廷される。

・日本国憲法第九条 → 日本陸軍は共産主義者ばかりだったので、共産革命を起こせない様に軍隊を廃止した

・一億総中流社会 → GHQ は日本共産党と労働組合を合法化、農地解放、意図的なインフレ政策・預金封鎖で富裕層の資産を奪い貧困層に分配した

・自民党による一党独裁 → 農地解放で農地をタダ同然で手に入れた小作人・貧農全員が自民党を支持したので自民党以外の政党は政権を取れなくなった

・chouse 戦争・ベトナム戦争 → 日本はアメリカの侵略戦争に加担、戦争特需でぼろ儲けして GDP 世界第二位の超大国になる

・1971年 本多勝一のルポ 「中国の旅」が朝日新聞に連載される → 南京大虐殺や戦時中の中国での日本支配の実態をルポ、文春や新潮は昭和天皇の戦争犯罪を隠蔽する為に渡部昇一や鈴木明に本多勝一批判をさせ、それ以降右翼は現在に至る迄、南京大虐殺や慰安婦強制連行を否定する悪質なデマを流し続けている。

・日中国交正常化 → 中国に技術援助すると持ち掛け、中国の日本への戦争賠償請求権を放棄させた

詳細は

鬼塚英昭 戦争はすべて八百長 『日本の真相』 - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=eUIhcvcSmrA

http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/294.html

[近代史3] 昔のテレビ・ドラマは面白かった _ 松嶋菜々子・江口洋介 救命病棟24時スペシャル (フジテレビ 2005年)
昔のテレビ・ドラマは面白かった _ 松嶋菜々子・江口洋介 救命病棟24時スペシャル (フジテレビ 2005年)



2005年 松嶋菜々子・江口洋介・伊藤英明


新春ドラマ祭・救命病棟24時(2005年)
第1シリーズのディレクターズカット特別版。


レストランで恋人の裕樹を待っている最中に急病人を診た小島楓が、救急車で近くの外科病院に搬送したところ、当直のバイトに来ていた矢部と知り合う。一緒に手術を行い、世間話で指導医の話になり、楓が進藤のことを回想する。この時点では、進藤は国際人道支援医師団医師としてアフリカにいる。


第3シリーズ
舞台は東都中央病院高度救命救急センター。
首都直下地震の発生を想定し第二関東大震災に遭遇した東京近郊の一都市を舞台に、災害医療に奮闘する救命医療チームの苦悩と活躍を描いた。第1シリーズで研修医として登場した小島楓が、正式にシリーズに復活することが話題となる。本作では小島も一流の救命医として活躍する。阪神・淡路大震災から10年経った2005年1月に放送された。
第3シリーズ最終回の翌週に、アナザーストーリー「看護師たちの救命救急センター」が放送された。看護師の佐倉亮太と大友葉月を中心とした特別ドラマと第3シリーズの総集編で構成され、東京が震災に見舞われた半年後にテレビ番組の取材で震災当時を振り返るという設定となっている。


緊急スペシャル 救命病棟24時〜救命医・小島楓〜
第1・2・3シリーズのディレクターズカット特別版。 2009年7月14日 - 2009年8月4日に4回にわたって放送されたスペシャルで、第4シリーズの撮影期間中の6月10日に主演の江口がバイク事故で重傷を負ったため放送が延期され、過去シリーズの登場人物4人を1人ずつゲストに迎え、楓との関係を中心とした新撮カットを含む緊急スペシャルが急遽放送されることになった[3]。


舞台は清和第一病院高度救命救急センター。
エンディングでは江口から視聴者に向けたメッセージ(Episode1)や第4シリーズの撮影現場に江口が復帰する模様(Episode2)が併せて放送された。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%91%E5%91%BD%E7%97%85%E6%A3%9F24%E6%99%82

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/1051.html

[近代史4] 中川隆 _ テレビ・ドラマ関係投稿リンク 中川隆
30. 中川隆[-5876] koaQ7Jey 2021年4月09日 22:37:05 : 9AvuzjuYRQ : akZCRTFtRlRqbVk=[3]
昔のテレビ・ドラマは面白かった _ 松嶋菜々子・江口洋介 救命病棟24時スペシャル (フジテレビ 2005年)
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/1051.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/195.html#c30
[番外地9] 外務省や小和田恒・雅子妃、今上天皇は中国のエージェントなんだよ 中川隆
2. 中川隆[-5875] koaQ7Jey 2021年4月10日 07:07:17 : 418tx6eY3U : RHN3UGNkQXhJWlE=[1]
天皇一族は全員創価学会員で中国の手先なんだよ。 反中報道が許される訳ないだろ:
外務省や小和田恒・雅子妃、今上天皇は中国のエージェント
【転載記事】やっぱり!! 正田家とGHQの癒着。2016-03-17
外務省内でも、愛国者は追われるか隅に押しやられ、GHQの意向通りに反日を貫く者が出世していた時です。雅子妃の実父小和田恒氏がその筆頭格ですね。雅子妃の背景を知るにつけ、なぜこのようなお方が入内を?
現在の両陛下、皇太子と皇太子妃殿下のありようは、皇室解体、日本国の国体の弱体化には、いたって都合のいいお方たちです。s ouk a 学会が東宮夫妻に肩入れし、秋篠宮ご夫妻に関わるデマを流していることからしても皇太子夫妻は反日勢力にとって都合よいのです。また利用しやすい存在であることは、反日kan国の要人潘基文(パン・ギムン)、韓 昇洙(ハン・スンス)らの皇太子への接触と交流で解ります。
皇太子も進んで彼らや小和田恒氏の喜ぶことをやります。
人民解放軍少将であり、習近平の妻である彭 麗媛(ほう れいえん、ポン・リーユアン)への接触。
s ouk a イベントへの出席。池田大作の息子との食事会など。
皇太子と反日潘基文を結びつけたのは小和田恒氏です。
今や雅子妃入内以来20年間の居座りで、小和田王朝完成。
天皇陛下にタイで「謝罪させた」のが小和田恒氏。
河野談話の影の人物、また「kan日」ワールド・カップの影の推進者でもあります。

そして河野談話発表に寄与した、時の外務事務次官は誰あろう小和田恒氏であることを、腹に叩き込んでください。天皇陛下訪中に寄与したことも。

池田大作の外遊に便宜をはかったことも。
その「反日左翼男」の娘がなぜ入内出来たのですか?

あの気色悪い売国怪物、小沢一郎がなぜ国連を愛していたのか。
大反日組織だからですよ。そことパイプのある小和田恒とは何者なのか。
国連には雅子妃の妹も噛んでいたはず。

*池田 礼子は、 国際機関職員であり、
皇太子徳仁親王妃雅子の実妹として知られる。

国際連合職員、国連ユニセフ駐日事務所(東京事務所)副代表などを歴任。
反日組織国連と国連大学に入り浸る皇太子とその妃。
次期大統領候補、超反日・潘基文がなぜ、皇太子と親密なのか。
皇太子妃の母親、小和田優美子氏と
日本ユニセフとの関わりも看過できません。
なにゆえ、池田大作と密着のアグネス・チャンを看板とする組織に皇太子妃の実母と妹がからむのか。


こちらにはまた半島利権の宮家高円宮家の承子さんが、就職して
ここでもまた、いかがわしいひとかたまりをなしています。

日本ユニセフは鳩山由紀夫の母方祖母が創設者です。
小和田家の関わるところ、c house n 中国の気配が色濃いのはなぜ。

大体 k an国と china に褒められるって、鳩山や村山富市と同列売国奴。
・・・・・あ、天皇陛下皇后陛下もk an国から絶賛なんでしたっけ。

雅子妃の父親 小和田恒氏の反日思想

「日本の外交は、東京裁判を背負っているハンディキャップ外交である」

外交に関しては「ひざまずき外交」と評されるように、中韓には膝を屈して接しなければならないとする、要は「日本は悪い国だ」を前提に、中国にも k an国にも対せよ、と。

このような思想を家長が持つ家の娘が、よくまあ宮中に招じ入れられたものだと、宮内庁の、と言っていいのかどうか、関わった人々の迂闊さに驚くばかりです。
通常ならあり得ないのです。はっきり言えば反日思想家の娘を皇室に入れるなどと。

おまけに母方は、極悪な企業犯罪会社、チッソに連なっているのですから、あり得ない環境のダブルです。いや、小和田氏の家系が当主金吉に至る、わずか3代前にしか遡れない不明朗な家系であるということを加えれば、トリプルに、お后候補には絶対に成り得ない条件が揃っています。

外務省の中 k an への、弱腰体質の基幹を作った小和田恒氏。
雅子妃の父・小和田恒氏が外務省時代に唱えていた主張。「ハンディキャップ国家論」ともいう。その定義については、論者によって微妙に評価が分かれるが、平和維持活動などに、軍事力を用いた、いわゆる「一人前の活動」をしてはいけない、という面では共通している。特定アジアへの「土下座外交」の基礎をなすものだとして、保守派の論者からは厳しく批判されている。

 中国の側に理があるという非常識を日本国民に植えつけてきたのは、田中内閣以後の親中派議員と外務官僚だ。中国に対する贖罪意識に加えて、日中条約締結後にはじめたODA援助がらみの利権が親中派議員を激増させた。

 一方で外務省主流も親中派に傾き、チャイナスクールが跳梁跋扈した。小和田恒元外務次官、元国連大使(現国際司法裁判事)が『日本ハンディキャップ論』を唱えたのは有名だ。日本はハンディを背負っているのだから一人前の行動や発言をしてはいけない、との暴論である。

 次官、駐米大使、外務省顧問を歴任した栗山尚一宮内庁参与は『日本は永遠に謝罪し続けなければならない』という主旨の大論文を月刊誌『外交フォーラム』に連載(2006年1・2月)した。
 栗山氏によれば、首相が靖国参拝をやめても、ガス田、尖閣諸島、国連安保理常任理事国などすべての懸案問題で中国の譲歩は期待できないが、それでも謝れという。そもそも何も得ることが期待できない方針を『政策』と呼べるのだろうか。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/243.html#c2

[番外地9] 徳仁と雅子の結婚後、「もういやだ」「離婚したい」と涙を流す出来事があったそうな。 中川隆
4. 中川隆[-5874] koaQ7Jey 2021年4月10日 07:09:35 : 418tx6eY3U : RHN3UGNkQXhJWlE=[2]
天皇一族は全員創価学会員で中国の手先なんだよ。 反中報道が許される訳ないだろ:
小和田恒・雅子妃、今上天皇は創価学会員で中国のエージェント。
小和田家は三代前は遡れない家系。本当に日本人なのかも分からない。
徳仁と雅子の公式に認められている初めての出会いは昭和61年(1986年)10月18日のスペイン・エレナ王女歓迎レセプションパーティーであり、それより2年も早く、雅子さんというハニートラップを仕掛けられていた。
ドス子Wikiコルマール
その結婚後、「もういやだ」「離婚したい」と涙を流す出来事があったそうな。
ドス子wikiさんより
2004年4月佐賀県吉野ヶ里公務にて徳仁が泣き出す事件目撃情報(他スレからの転載)

Part44-535 名前: 可愛い奥様 04/04/25 11:43 ID:E3sMe2/9
昨日佐賀に皇太子が来たんだよ
吉野ヶ里ってとこがあるんだけど、そこで式典があって、その最中に鼻をすすりだし、突然涙をぬぐい出した。
理由はもちろんわかんね。鼻炎とかかもしれないけど、突然泣き出したから、まわりは驚いてた。


660 :名無しさん@4周年 :04/04/25 11:34 ID:GHTsS4cY
いまさら学生時代や外務省時代のデキなんてどうでもいいだろ。

そんなことよりよ、おまいら知らねえと思うけど、昨日の公務ですごいことがあったぞ。
なんと、皇太子が突然泣き出すハプニングがあったんだよww
泣き出したと言っても軽くだけどな。でもびっくりしたよ。
俺はそばで見てたんだけどさ。さすがにまわりがどよめいたよ。


2004年4月は、雅子が愛子を連れて軽井沢小和田家別荘に立て篭もっていた時期。その頃両陛下との夕食会後にも徳仁が母美智子さまの手をとり涙を流したという事件が発生したともマスコミ記事になっている。


参考:『週刊新潮』2005/5/4号<雅子さま深夜の帰宅事件と皇太子殿下が御所で泣いた夜>
参考:徳島新聞2009年2月27日<共同通信社社会部長・宮城孝治氏講演 平成皇室の光と陰『公あっての私』考え方の違い 両陛下ら苦悩>記事

徳仁「もういやだ」「離婚したい」涙の疑惑事件

Part373-374 名前:可愛い奥様 :2006/02/17(金) 23:38:34 ID:Ac69Mvpj
彼が「もういやだ」と泣いたのは本当

   「離婚したい」と言ったのも事実

その後の流れは全てここから始まっている
泥酔状態での発言だが


創価学会の信者  
雅子さんが元々信者だったことから改宗させられたのか、韓国に「歴史を学ぶ人として、過去を反省した上で良い関係が築かれることを願う」(2018年3月19日) https://japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=239728&servcode=A00§code=A10&cloc=jp

などと、皇族でありながら、政治に口出し、日本を売る発言をしてしまう。赤い皇族である。

中共、創価の操り人形のようです。
こんな黒い人物は、天皇に相応しくありませんね。日本国民の力で、次代に代わって頂きましょう。

皇民の力はめっちゃ大きいんやで

(徳仁さん事件)
・泌尿器疾患で、プチエンジェル事件の小児性愛顧客名簿に名前があって、ヤフオク事件の犯人疑惑(ほぼ確定)で、創価信者の徳仁さんは、天皇をご辞退ください。菅総理応援しています。
https://nipponwomamoru.at.webry.info/201901/article_4.html

▲△▽▼

「アルザスの恋」
フランス東部アルザス地域圏の一地方都市。浩宮徳仁親王と小和田雅子が昭和59年(1984年)に出会っていたという説がある土地である。徳仁と雅子の公式に認められている初めての出会いは昭和61年(1986年)10月18日のスペイン・エレナ王女歓迎レセプションパーティーであり、それより2年も早いことになる。

昭和天皇を始めとする千代田関係の人々から皇太子妃としては不可と判断が下されていた小和田雅子に、何故徳仁が強い執着を見せたのか? それはコルマールで彼がハニートラップに嵌められていたからでは、とする説も2ちゃんねるあたりで囁かれている。

週刊ポスト1989・7・7号 スクープ:
•2度にわたるフランス国内旅行

 ヨーロッパ・アルプスには、モンブラン、アイガー、マッターホルンといった世界有数の高山が集まっている。フランスからスイス、イタリア、ドイツを経てオーストリアにまたがるこの山脈は、その山麓に多くのリゾート地を持っている。

 なかでもイタリア国境にほど近いフランス・サボア地方の小村、メリベルは、最高級リゾート地として知られている。ここは、ヨーロッパの王室関係者や政治家、映画スターといった著名人が集うことでも有名だ。

 これまでほとんど日本に紹介されることのなかったこのリゾート地のメリベルで、五年前、日本人の一団がクリスマスを過ごしていた。その一団とはオックスフォード大学マートン・カレッジに留学中の浩宮、現在の皇太子徳仁とその一行である。

 当時この旅行は、皇太子のプライベートなスキー旅行としか発表されなかった。しかし、このプライベート旅行に関与したある関係者は、単なるスキー旅行ではなかったという。

「これはまったく知られていない事実なんですが、この旅行のなかに皇太子殿下のお妃選びにおける重大事実が隠されているんですよ」

 と前置きして、この人物はこう語り始めた。

「メリベルでの皇太子殿下は心行くまでスキーを楽しまれ、岩肌が見えている危険なところも、大胆に滑られた。われわれ日本人関係者が心配するほどでした。

 そういう意味では、間違いなくスキー旅行だったのですが、実はこの時、一行の中に殿下の意中の女性――日本でもその後、最有力妃候補としてとりざたされた小和田雅子さんが参加していたんです。しかも、この年、殿下はフランス国内を二度に渡って小和田さんを伴って旅行しているんです」

 一瞬、耳を疑うほどの証言である。

 ある皇室関係者が語る。

「この旅行をきっかけに皇太子殿下の小和田さんに対する思いが募るようになったのです。つまり“恋心”を抱かれたのです。その後、小和田さんをひとりで東宮御所に招いたり、たいへんな気の入れようでした。皇太子妃がなかなか決まらないのは、いまでも殿下が小和田さんに強い思いを抱いているからに他ならないんです。

 もし、87年の昭和天皇の体調急変がなかったら、おそらく小和田さんは7月には留学されず、いまごろ成婚は実現していた可能性もあります」

 皇太子の小和田さんに対する“思い”を決定づけた、この84年の二度にわたるプライベート旅行の“内容”は、前出の関係者によると次のようになる。その内容を見ると、この旅行が皇太子妃選びにおいて、重要なウエートを占めているかがよくわかる。

(1)12月のスキー旅行は、クリスマスと新年をメリベルで過ごし、9月の旅行は主にアルザス地方のワイン街道に沿った小都市を回る旅だった。

(2)旅行には、小和田さん以外に中年女性も加わっていた。

(3)この二回の旅行で、皇太子と小和田さんは、互いの価値観や意志を確かめあった。

 まさに、関係者しか知りえない詳細さといえよう。

 日本で一般公開された資料や報道を調べうる限り調べた結果、この9月、12月の二度にわたるプライベート旅行については、『朝日新聞』が12月の旅行についてのみベタ記事で報じているにすぎなかったことが判明している。

 公にされていない、関係者のみが知りえる旅行スケジュール――。五年前にとりおこなわれたこの極秘旅行に、本当に小和田さんは同伴していたのか。そのあとを実際に歩き、足取りを追跡することにした。すると、そこには実に、衝撃的な事実が待受けていたのである。

つまり皇太子さま、雅子さんにハニートラップにひっかかったというわけ。
http://blog.livedoor.jp/remmikki/archives/4696237.html
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/242.html#c4

[近代史5] 絶対に近づいてはいけない! 日本の最恐スポット!
【ゆっくり解説】絶対に近づいてはいけない!まだまだ眠る日本の最恐スポット!



【ゆっくり解説】絶対に近づいてはいけない!まだまだ眠る日本の最恐スポット! 第二弾




【ゆっくり解説】絶対に近づいてはいけない!まだまだ眠る日本の最恐スポット!第3弾




【ゆっくり解説】ヤバすぎる!絶対に近づいてはいけない島3選




【ゆっくり解説】本当にヤバい。日本で絶対に行ってはいけない場所7選




【ゆっくり解説】危険!呪われた最恐の観光スポット『西日本編』




【ゆっくり解説】危険!呪われた最恐の観光スポット『東日本編』



【ゆっくり解説】実在する日本の呪いの家『事故物件』



【ゆっくり解説】東京に実在している!呪われた廃墟や土地『事故物件』



【ゆっくり解説】本物に出会える!?日本のお化け屋敷スポット



【ゆっくり解説】怨念が隠れている!呪われている日本の幽霊城!




【ゆっくり解説】本当にヤバい。日本で絶対に行ってはいけない幽霊ホテル15選




【ゆっくり解説】知ってはいけない日本の風習10選【怖い話】




【ゆっくり解説】邪魔すると●ぬ。日本に存在する怖い奇祭5選



【ゆっくり解説】絶対にやってはいけない!!危険すぎる儀式『5選』



【ゆっくり解説】実在した世界の呪いの家『事故物件』




【ゆっくり解説】世界の絶対に行ってはいけない超危険スポット30選



【ゆっくり解説】美しさの裏には怨念が!呪われている世界の幽霊城




【ゆっくり解説】禁断の場所。世界に存在するヤバすぎる立ち入り禁止区域5選




【ゆっくり解説】本当にヤバい。関わってはいけない人食い集団10選




http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/572.html

[近代史5] 絶対に近づいてはいけない! 日本の最恐スポット! 中川隆
1. 中川隆[-5873] koaQ7Jey 2021年4月10日 07:53:52 : 418tx6eY3U : RHN3UGNkQXhJWlE=[3]
【心霊・北海道最強】日本人への恨み・憎しみで溢れている「中国人徴用工墓地」へ行った結果...


【鳥肌6夜】【閲覧注意】怪奇現象多発!恐怖の中国人墓地。話し声・・・迫るくる足音
2019/06/30




北海道の心霊スポットに行き怪奇現象が本当に起きるのか検証する番組です!

旭川の中国人墓地と神居古潭に行ってまいりました!



中国人墓地 心霊スポット後編 閲覧注意




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朝鮮や中国からの徴用工が日本の職場でバタバタと死んでいった理由

旭川の人間が戦前・戦中に徴用工にやっていた事


旭川 中国人墓地 心霊スポット - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E5%A2%93%E5%9C%B0+%E5%BF%83%E9%9C%8A%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%88


旭川 中国人墓地(上川郡)

とても有名な心霊スポット。

日本人に強制連行され労働させられ死亡した中国人たちのお墓が密集している。とある一つの墓にある裏にある文字を読むと死んでしまうという。

墓の入り口にはなぜか倒れてる地蔵が放置されていてこれだけならよくある心霊スポットなのだが、この中国人墓地が恐ろしいのは目撃した人の多数いることだ。
https://matome.naver.jp/odai/2141196042705461601/2141207737036401203


▲△▽▼


日本の最怖心霊スポット、旭川『中国人墓地』には「お前ら行くな!」
http://ranpo.co/article/6063688203414540289


いわゆるホンモノです。

心霊スポットは、全国各地に数多く点在します。オカルト好きは、廃墟や廃病院などに肝試しに行ったこともあるでしょう。

しかし、数ある心霊スポットの中には”ガチ”で行ってはいけないスポットがあります。

その1つは、北海道の「中国人墓地」です。

北海道旭川市近郊にある中国人墓地。地元の方も避けるようなこの場所は、正式名称を「中国人殉難烈士慰霊碑」と言います。

日本に強制連行され、過酷な状況の中労働させられていた中国人のお墓です。


彼らは日本人に強い怒りや憎しみを持ちながら亡くなっているので、特に日本人が軽い気持ちで肝試しに行くのは危険すぎます。

実際に、中国人墓地に肝試しに行った方が多数被害に遭っています。
行ってはいけない‼多数の被害

1.車に白い手形がビッシリとついた
2.肝試しに行った日、夢の中で中国人に追いかけられた
3.肝試しに行ったメンバーが行方不明になった
4.撮影していたスマホが突然故障した
5.肝試しに行った帰りに交通事故に遭った


また一部で、墓石にすがる霊や夜に行くと錯乱状態になるなどの話も実しやかに囁かれています。

ここまで見ると「よくあるパターン」と笑ってしまうかもしれません。しかし、軽い話で済まされません。

なぜ、中国人墓地に行ってはいけないのか、それは大きな事件を引き起こした事実があるからです。


極秘情報 中国人墓地にまつわる事故

中国人墓地は、旭川市近郊の上川郡東川町にあります。

地図
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%80%92071-1471+%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E4%B8%8A%E5%B7%9D%E9%83%A1%E6%9D%B1%E5%B7%9D%E7%94%BA%E3%83%8E%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%B3/@43.6625413,142.5913463,12z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x5f0cd9f2b6fe409f:0x4492a267c5a4f525!8m2!3d43.6640765!4d142.6600564?hl=ja


この東川町というのは、本当にド田舎。都会に住んでいる方が想像もできないような場所なのです。

このような場所は、若者たちにとって格好の遊び場。それは、危険な無謀運転でドライブを楽しむのにピッタリです。

そして興味本位で「このまま肝試しに行くか!?」なんて話もよくあるパターン。

当時、旭川市ではけっこうな話題になったのですが、5年くらい前に大きな事故がありました。若者たちが定員オーバーの状態でドライブし、事故。そして全員死亡。

ニュースで画像も出ていましたが、車は悲惨な状態でした。
奇妙な噂と口を閉ざす地元民
実は、この事故には噂がありました。

それは、中国人墓地に行った帰りの事故、だということ。

当時、事故を目撃した地元の方の話によると、絶対にあり得ない事故、だそうです。

確かに定員オーバーでスピードも出ていた。しかし、ブレーキ痕などからわかる状況としては、死亡事故にまではいたらない。また、運転手が運転をミスした理由が曖昧なのだそうです。

しかし、それ以上に話を地元の方から伺うことはできまでした。皆一同に口を閉ざすのです。詳しく話を聞こうとしても地元の方は……

「ごめん、ご遺族のためにもこれ以上は話せない…K察にも口止めされてるんだ」

それはつまり、中国人墓地に行った若者がありえない状況での事故で亡くなった、ということではないでしょうか。

全国各地にある心霊スポット。興味本位で遊びに行くことも、若気の至りであることでしょう。しかし、中国人墓地だけはやめたほうがいい。これが本音です。
http://ranpo.co/article/6063688203414540289


▲△▽▼


北海道中国人強制連行事件殉難烈士慰霊祭in旭川


2016年7月7日、北海道旭川上川郡東川町東14号共同墓地で、第44回中国人強制連行事件殉難烈士慰霊祭が行われました。

資料: 中国人強制労働による殉死の墓

戦時中、いわゆる1941年11月政府閣議決定にもとづき、中国人を日本国内に強制連行し135事業所で、強制労働にしいられ、多くの中国人がたえられぬ労働とリンチによって死にいたった事であります。

1944年、東川のこの江卸事業所も例外ではなく、338名の中国人が連行され、遊水地工事のために苛酷な強制労働をしいられたのでございます。バラ線の張った高いヘイ、明かりのない窓、見張所が作られ、監獄部屋と同じになってしまったバラックの収容所。

うす氷のはりつめる初冬から真冬に近い季節というのに、ヨレヨレの夏の国防服一枚に、ワラで作ったツマゴグツをはき、ワラの手袋をつけ、忠別川の川底の石を素手でかき集めて運ぶ、手足が凍傷にかかり指がちぎれたり、くさったり、それでも奴れい的作業はつづいていました。

戦時中なので日本人の食糧が不足であったという事で、中国人には、小麦粉のだんごや、野さいのおかずだけ、しかもわずかな量でした。いつも空腹にたえなければならなかったのです。

しかも夏は午前6時より 日が暮れるまで、日本人監視のもとに一寸の休みも認められず、針金や丸棒のムチで打たれながら強制労働をさせられていたのでございます。

残酷なリンチに苛酷な労働は、栄養失調と過労の肉体を自然にむしばみはじめ、病人は食べるものも満足にあたえられず、ただ部屋の中のうすい毛布でうずくまっているだけでした。

こうした強制労働とリンチの悲惨な結果は多くの犠牲者を死にいたらしめてしまい、戦争の悲劇はここにもあったわけです。その殉難者は88名にもおよんでいます。

戦後、多くの人々や心ある人達によって何回かの大法要がおこなわれ、特に東川町はこうした行事にも力を入れまして、昭和47年7月7日、旭川市の日中友好協会の方々と共に「中国人強制連行事件殉難慰霊石碑」を除幕するに いたったのであります。

そして遊水地は今もなお東川町、旭川市に及ぶ美田をうるおし、農産業に多くの貢献をにない、日中の友情と平和のちぎりをむすんでいるのであります。
http://www.tao-clinic.com/blog00.php?cat=4&id=1494


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旭川中国人墓地


昔、中国から強制連行されてきた労働者の墓がある。
戦前に一家惨殺された家族の墓がある。
車に無数の手型がつく。
白い車が特に狙われる。
車の上に無数の幽霊が見える。など。


地図
https://mapfan.com/map?c=43.65136515839951,142.58872269128318,15&s=std,pc,ja


この地図のおおむね中心付近にあります。

 
北海道旅行の「目玉」として、北海道内有数の心霊スポットといわれる中国人墓地を選んだ。

私は行くのが怖かった。なぜなら・・そう・・・
私は白い車に乗っているのだ!!
それゆえ、もしかしたら狙われるのかも・・・と心配していた。
しかし、自分の車がまさかあんな姿になろうとは・・・・

8月1日
内地(爆)では猛暑だと言うのに
この北海道では相変わらず涼しい
私とSKYLINE氏は中国人墓地の正確な場所を割り出すため、
東川町にある、北海道ローカルコンビ二【セイコーマート】にて
詳しい場所を聞くことにした。
ちなみにこのセイコーマート、茨城にも多数ある・・・

コンビニの店員曰く、

この中国人墓地は「東8号の第3小学校付近だったと思うのですが・・」

我々は早速、現地へ向かった。

しかし、それらしいものは何処にも無い。
その代わり、なぜかヘリコプター十数機が保管されている
ヘリコプター基地にたどり着いてしまった。
これは見たい!!見なければならない!!
早速車から降り、ヘリコプターを見物しようとしたそのとき!!

『ごるぅぁぁああああ!!!!』

天地を揺るがす雄叫と共に突如、前方の扉が開き、
中から怪物が飛び出してきた!?
これはもしや?北海道名物「クマ!?」


驚いた私は「スイマセン!スイマセン!」と平謝り・・・

出てきた熊・・・ではなく警備会社のオッチャンに
事情を説明したところ、ヘリにいたずらする奴がいるため警備中との事だった。
早速オッチャンに中国人墓地の場所を聞くと
山の上で、なおかつ隣町の東神楽に近いところだと言う・・
ちなみにヘリは農薬散布用とのこと。

我々は早速東神楽へ向かったが、それらしい場所は無い。
やっぱり夜に探すのは厳しいのか!?
我々はいったん撤収し、明日昼間に探すことにした。

そして次の日、
旭川ローカルデパート「マルカツ」にて1/25000地図を購入。
東川の墓地という墓地をすべてチェック、
しらみつぶしに探す作戦に出た。


【小高い丘、峠道、東神楽の近く】
事前情報からこの3つの条件をみたす墓地を探すことにした。

一つ目、二つ目ははずれだった・・・

そろそろガソリンも無くなって来たので
ガソリンを入れるため北海道ローカルGS【ホクレン】にて給油することにした。

給油中、私は「北海道大学 歴史研究会」を名乗って
店長らしき人物に中国人墓地の場所を尋ねる。
すると、


店長:「ああ、あそこね・・・あんまり遊び半分で行かないほうがいいよ・・
中国人の慰霊碑と、あと【一家惨殺の墓】があるんだよ・・・
行くんなら、道わかんないだろうから、後ついてきて・・」

とのこと。
早速我々は店長の車の後をつけた。
交通量の多い(北海道にしては)道道(=県道)から、
丘の上に登っていく狭い(北海道にしては)道を進むと
店長は車を停め、我々の方へ向かってきた。

そして右手の細い(本当に)砂利道を指差し、

店長:「この先が墓地だから。あんまりふざけた気持ちはもたないこった」

と言い、再び車に乗ると、細い砂利道を進んでいった。もちろん我々も後に続く。

細い森の中の道を100mくらい進んだところに墓地があった。

店長:「これが中国人の慰霊碑で、こっちの7つの地蔵が一家惨殺の奴ね・・
じゃあ、気ィつけてね・・・」

そして、店長は去っていった。

我々は墓地を一通り見た後、帰る事にした。
特に、霊的にヤバイ感じは無かったが、
車のリアガラスを見た我々は凍りついた!!

 沢山の手形が着いているではない
か!!!!!

私は恐怖と共に車のリアガラスを見つめると

「ポタッ、ジワ〜」
「ポタッ、ジワ〜」

なんと手形の正体は上の木の枝から落ちてきた雨水であった・・・

ボンネットを見ると、確かに雨水が無数の「手形」を作っている。
確かに噂どおり、水垢がつきやすい「白い車」のほうが手形は目立つだろう。
そして夜ならば夜露が雨水の代わりをし、同じように手形を作るに違いない。

でも、夜なら夜露が手形を作る瞬間は暗くて見えないだろうし、
帰ってからこの手形を見つけたのではビビるのも無理は無かろう。

ふと、ボンネットに目をやると、エンジンの熱で温められ、白い湯気が立っていた。

「なるほど、これが幽霊か・・・・」

幽霊の正体を暴いた我々は、意気揚揚と引き上げ、そして夜にもう一度行くことにした。
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Cafe/4641/page013.html


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旭川市郊外にある「強制連行」の跡標 (1) [北の街] 2005-10-14
http://55-marku.blog.so-net.ne.jp/2005-10-14

 旭川市から南東(空港から少し東側方向)に向かうと東川町があります。市から外れるとすぐ穏やかな田園が広がっていて車で走っていても心が和む場所です。

 ところが、そこは戦前戦中をとうしてや朝鮮半島から、騙されたり、強制的に連れてこられた人が過酷な労働を強いられて、多くの人が命を落とした所でもあります。その人たちは、ある所では石炭掘り、山林の伐採などをさせられました。

 そしてここでは、田んぼに必要な水を溜めておく遊水池を掘らせれていました。また、それに必要な道路整備やその水を市内に流す放水路作りにも強制的携わらせられたのです。その過酷さは、聞いただけでも見もよだつ思いです。さぞや辛かったろう、さぞや日本人を憎んだろうと思わせます。

 その一つの証言を紹介します。そのTさんは、その当時中学生ぐらいでした、御年77歳になります。学徒動員でその年なりの仕事をしたいたそうで。そのとき見た光景は今でも脳裏から離れずに記憶は鮮明に残っているそうです。

 何があったのか!!その頃は何につけ「兵隊のために」が合言葉のようになっていました。ここは農地ですので当然お米の生産に全力を上げていました。お米には水が欠かせません。それには雄大な大雪から湧き出る水やつき解けで流れる水をどこかで堰き止め、溜めておく必要があります。

 そこで遊水池が必要になったわけです。働き盛りの青年や成人の男どもは戦地に持っていかれていますから、残っているのは一部の兵隊さんと農家の女性と子どもしかいません。そこに、連れてこられたのが中国人や朝鮮人の人たちだったのです。その過酷さは次で紹介します。

このに見える放水路がその一つです
http://55-marku.blog.so-net.ne.jp/2005-10-14


旭川市郊外にある「強制連行」の跡標 (2) [北の街]
http://55-marku.blog.so-net.ne.jp/2005-10-17


 今回は、過酷な労働から出来た遊水池について。では一見分かりづらいのですが、池はかなり深く掘られています。

 それはこの辺一帯の田んぼを潤す水を蓄えるわけですから、当然でしょう。同じような池がこの他にもあり、それが中国人や朝鮮人を連れてきて掘らせたわけです。Tさんはこう話してくれました。

 「真冬なんてかわいそうなもんだった。布で作った靴しか与えられなくてな、そんなの何回も土を運んでいるうちすぐ穴が開いてしまうわ。足の指真っ赤に腫らしてな、凍傷なんていうもんじゃない、半分腐っていたもんもいたさ。ずいぶん酷いことしたもんだ。見ていられんかったもんな」

 「ずいぶん堤が高いしな、土は他の所へかなり運んだんだけれど、手が間に合わなくて土手に積み上げたんだ」

 堤が高いということは、かなり深くまで掘った土を、掘った人間が上まで運んだということです。当たり前と思うかも知れませんが、現代のようにユンボがある訳もなくすべて手作業です。ましてや、鉄製のも使わせなかったと聞いています。と言うより、鉄が戦車や鉄砲を創るため、拠出させられていたので、鉄そのものが無かったのだと思います。

 それだけを考えただけでも、どれほど重労働だったか推し量れます。

この写真が強制連行にあったことを物語る跡標です。 

これが遊水池です。今でも水が満々としています。
http://55-marku.blog.so-net.ne.jp/2005-10-17


旭川市近郊にある「強制連行」の跡標 (3) [北の街]
http://55-marku.blog.so-net.ne.jp/2005-10-24

 ここまで酷いことをするのか、人間は出来るのかとーー

 国が違う国を支配する。そうするとこういうことが、何の躊躇もなく行なわれてしまうのかと考えてしまいます。Tさんの話を続けます。

 「冬になっても足には草鞋しかはかせないで、素足のままだ。凍傷になって足は真っ赤に腫れ上がっていた。そうなったら長くはもたんな。当然死ぬよ。死んだら穴を掘って捨てるように埋めていた。まったく酷いことをしたもんだ。可哀そうにな」

 「戦争が始まった頃、道路拡張の工事があってだいぶん進んでいた頃なんだわ、こっちの方がもっと悲惨だったんじゃないかな」と話します。

 「強制労働者は、天秤棒を担がされて、その両端には砂袋だ。それに掘り起こした土を詰め込んで運ばされていたんだ。一日に何回も往復させられていたさ。それを続けて何日もやらされるもんだから、肩は真っ赤に腫上がって水脹(ぶく)れになっていた」

 「そりゃ毎日だからな、水脹れが破れて中の肉がでてきてただれてしまっていた。そりゃ酷いもんだったさ。それでも天秤棒を担がされてな、血がたれていたよな」

 そこでも、日本の軍人はただ命令するだけで、誰一人として助けようとはしなかったのですか、と聞くと、「それどころか、その赤く腫れあがったところに、煮えきった油をかけていたのさ。酷いなんちゅうものじゃなかった。そうしたほうが、その水脹れが早く治るっていうんだと言ってな」

 彼らは、その繰り返しだったらしいのです。当然長くは続けることは困難でした。

 「菌が入ったらもうおしまいだ。そうなったら長くはもたんな。当然死ぬよ。死んだら穴を掘って捨てるように埋めていた。まったく酷いことをしたもんだ」。 T さんは「可哀そうにな」と、今でも思い出さない日はないと言います。

 今では、「中国人殉難裂士」の慰霊碑が建てられています。しかし、ここには「観音堂」があったらしいのですが、Tさんは、今はどこへ行ったのか分からないそうです。

 そして、そこから細い道を登っていくと、中国人墓地があります。ひっそりと静まり返っています。林の中に、ぽつんと墓石が立てられているだけです。もう私たちの記憶の中から、忘れられています。

 そう言う私も、昨年Tさんから話しを聞くまでは、「中国人墓地」があるのは聞いていました。ただ、それはにある外人墓地的な感覚でした。連れて行ってもらって、始めてそこに何故「中国人墓地」が存在するのかを知りました。

 またその先には、今は日本一の設備を有するのではないか、と言われている忠別ダム工事が行なわれています。その先に見えるのが、今まで旭川を含めて近郊の電力をまかなってきた、忠別発電所があります。

 そこでは、強制連行されてきた朝鮮人の人たちが、中国人強制労働者と同じような犠牲を強いられてきていた過去があります。 

 どんな戦争でも、領土の奪い合いは民族間の支配関係を露わにします。支配する側は、支配される方を奴隷同様の扱いをし、自らの国家を「神の国」扱いにしたがります。だから、お前らは俺達の言うことを聞けと。

 しかし、歴史を見ても、たとえ一時それが最頂期を迎えたとしても、いずれは廃れます。そこに、また新しい怨念の連鎖が始まるだけなのです。

 3日にわたって、旭川の近郊で起きたことを書きました。是非、戦争の悲惨さを若い人に伝えたくて書きました。今、イラクでも同じようなことが起きています。


中国人殉難裂士慰霊碑                           

忠別発電所

中国人墓地
http://55-marku.blog.so-net.ne.jp/2005-10-24


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朝鮮人強制動員被害のはなし 過酷なタコ部屋は 11カ所あった - 東川町
https://town.higashikawa.hokkaido.jp/living/.../2010-12-06KYOUSEI_ROUDOU.pdf


太平洋戦争前の戦前から戦後にかけて、忠別川流域の東川町内であったといわれる朝鮮人強制労働の実態解明調査を行っている「江卸発電所・忠別川 遊水池・朝鮮人強制連行・動員の歴史を掘る会」(近藤伸生代表)は昨年 10 月、掘る会メンバー6人と、東川町から企画総務課長も同行して慶尚南道に 調査へ行きました。


タコ部屋近くに住んでいた方、仕事 でたこ部屋に出入りしていた方からの 証言では、東川町内 11 カ所、旭川市東 旭川忠別地区遊水池の近く1カ所、東 神楽町3カ所の存在が今までに明らか になっている。およその位置は以下のようだった。

@東9号第一遊水池側(東川の方の証   言)


A東8号第一遊水池の向かい(同)   遊水池工事は、中国人を強制連行し てくる前は朝鮮人が働かされていた。 韓国で聞き取りの中でも当時朝鮮から 動員された方が証言している。


B東6号南(同)   第2頭首工から東川の 第2遊水池に向かう用水 路の一部では朝鮮人が働 かされていた。当時、中国人や朝鮮人がとてもひ もじそうだったので、工 事現場近くの農家の方が 日本人監督の分も含めて かぼちゃ、じゃが芋を蒸 かしたものを鍋に入れて人数分用意し、 そっと差し入れしたこともあった。


C志比内橋のふもと、東川寄り(元忠   別村の方の証言)   鉄条網を周りに張り巡らし、逃亡を 防ぐため囲いの中に犬が放されていた。 複数の方から犬と金網の証言が出てく る。江卸の工事現場から逃げ出した朝 鮮人を探すため、山狩りにはよく犬が 使われていた。

D熊の沢つり橋の手前(東川の方の証   言)


Eピウケナイ取水口の近く=2つたこ   部屋(同)


Fノカナンの沢取水口(同)


G小桧山温泉近く=ノカナンの沢の奥 (同)


H旧江卸発電所放水路の上(札幌市内   在住の方の証言)   学徒動員の学生と発電所技術者用の 小屋、その隣に朝鮮人のたこ部屋があ った。当時現場で学徒動員の学生と朝 鮮人が一緒になることはなかった。


I旧江卸発電所放水路の下(東川の方   の証言)


Jノカナンの沢と忠別川の合流点そば (元忠別村の方の証言)  


ノカナン、ピウケナイから出た土砂 で大きなずり山ができている。忠別湖畔の散策広場から対岸のずり山が見え る。親からは工事でなくなった朝鮮人 もあの中に埋まっていると聞かされた ことがある。  

当時、忠別村には江卸発電所の工事 現場から逃げてきた朝鮮人が何人もい たようだ。戦後、村の中で戦時中のこ とを自由に話せるようになって、初め てかくまって逃がしていた家が何軒もあったことが分かったという。

この村 では、朝鮮人が逃げてきたという密告 は一件もなかった。  

戦後しばらくたってから、

「逃げてきた人にご飯を食べさせ、母親が夜なべしてその人に合うように父親の服を 縫い直して着せて逃がした、というこ とが数回あった」

と親から聞いて当時 の事情を初めて知ったという人もいた。 逃がした朝鮮の人が、戦後お礼にやっ てきたことがあったという。   逃げてきた朝鮮人も、逃がした日本人も命がけの時代だった。  

母親から

「やせてシラミだらけの服 で命ごいをする朝鮮人を見て、『人間 をこんなにまでして』と思うと、とて も警察に突き出すことはできなかった」

と聞かされた。


江卸発電所・忠別川遊水池・朝鮮人強 制連行・動員の歴史を掘る会 代表 近藤伸生 

北海道で行われた強制労働について 2011年06月19日


 北海道は今やクルマ社会であるといえるが、かつては、鉄道があちこちに張り巡らされて、道路が完全に整備されていなかった昭和30年代頃までは、鉄道が地域住民の足として機能していた。その鉄道建設工事の影には、たいてい強制労働がつきまとっていた。

 ここでは、北海道の強制労働の歴史について触れながら、私が入手した資料と現地で見聞きして得た、強制労働の実態を取り上げるものとする。

 北海道は、明治時代になって本州から移住民による開拓が行われるようになった。だが、未開の地であった為に道路がなかったので、まず囚人を使って道路を敷設する事にした。

 小樽から札幌の北を経て旭川方面に至る道路、旭川から北見峠を越えてオホーツク海の湧別・網走に至る道路、更に網走から標茶を経て釧路に至る道路等は、囚人の手によって造り上げられ、開拓民や屯田兵は、囚人の造り上げた道路を使って奥地を開拓し、入植をしていった。

 また、北海道の森林資源や鉱石・石炭資源が着目されて、鉱山等でも囚人労働が行われ、あらゆる土木工事で囚人労働が行われるようになった。

 ここで、鉄道トンネルに人柱が立てられた石北本線の常紋トンネル付近の鉄道工事がいかに過酷であったか、湧別線建設概要から漢字を平易化して抜粋する事にする。

 …奔無加上生田原間ハ北見国常呂、紋別両郡境前後ノ深山幽谷ナルヲ以テ分水嶺ニ延長千六百六十余呎ノ隧道ヲ穿チ上リ下リ共四十ノ一乃至五十分ノ一ノ急勾配ヲ設クルモ尚ホ高築堤、深切取ヲ要シタル

此ノ区間ハ密林鬱蒼トシテ昼尚ホ暗ク時ニ猛獣出没スルアリ
人跡未タ至ラス固ヨリ既成道路ノ材料ノ運搬ニ特別ノ考慮ヲ要シ工事施行上困難ヲ極メタリ…

 この強制労働で使われた囚人は、明治政府の方針に反対して捕らえられた政治犯が多かったという。鎖に繋がれて死ぬまで労働をさせるので、死刑よりも過酷であるこの刑には反対の声が上がり、また、土木工事での労働力の不足から、明治中期には囚人労働はなくなった。

 しかし、未開の地であった事から、人を募集しても人が集まらない事は目に見えていたし、途中で脱落者が生ずる事も考えられた。また、公共の職業斡旋の形態ができあがっていなかった事もあり、民間業者が労働力をかき集めてある場所に幽閉し、劣悪な労働環境下で酷使する、いわゆるタコ部屋労働が行われるようになった。

 本州でも、タコ部屋労働はあったが、北海道では未開の地であった等の理由で労働者が敬遠する為に、後々まで行われたのである。

 民間の職業斡旋業者が、騙したり強引に連れ去ったりして確保したタコは、土木業者に引き渡されて、監獄のように鉄格子を窓にはめ込んだ建物に閉じ込められた。

 このように、強制労働は、囚人を使った囚人労働から、騙す等の違法な手段によって集めて働かせたタコ部屋労働へと変貌していったが、これだけでは終わらず、ついに外国人を強制労働に使うようになった。

 タコ部屋労働に使われた外国人は、朝鮮人を中心に、中国人や連合国捕虜も含まれている。日韓併合によって「日本国民」にされた朝鮮人の場合には、朱鞠内歴史保存委員会のパンフレットによると、昭和14年09月に「募集」、昭和17年02月には「官斡旋」という名目で強制連行され、更に昭和19年09月には「国民徴用令」を朝鮮半島に適用して強制連行が行われたらしい。

 いずれにしても、タコとされた労働者は、粗末な食事で長時間労働をさせられて、過酷な労働に耐え切れずに逃亡を図ったり、不満を言った者には、管理者である世話役や棒頭から激しい暴行を加えられた。

 このような光景を目撃した地元住民も多く、警察は事実を知っていても表沙汰にする事はほとんどなかった。そればかりか、警察が逃亡したタコを追跡する事例があったらしい。

 暴行を目撃したり苛酷な労働を目撃した地元住民にとっては、この世の光景でなかっただろう。中にはこのような事実を話したくない方も非常に多いに違いないが、このような事は、今後絶対にあってはならないのだから、後世に語り継ぐ必要がある。

 私は、そのような思いで、鉄道の跡地の探索の時間を削ってでも聞き取り調査を優先している。ここで、私が実際に聞いた目撃談を2つ紹介する。


北海道河西郡更別村 国鉄広尾線鉄道工事現場における事例

 この辺りでもタコ部屋労働が行われ、労働者には朝鮮の人も含まれていた。朝、小学校に通学する際に、仕事場へと向かう労働者(7時位から仕事をしていたらしい)とすれ違っていたが、10月(※当時 現在の十勝地方の11月位の気温に相当か?)なのに衣服は赤い腰巻だけであった。

 この付近の工事は難航し、南4線川になかなか橋を架ける事が出来なかったので、とうとう6人の人柱を立てる事にした。人柱は、橋の台座へお経を唱えられながら埋められた。また、この付近の工事では死人が続出したので、そこいらに穴を掘って埋めてそのままにしていった。

 広尾線が開通し、戦争もたけなわになって村から多くの男子が兵士として出征していった頃の事、駅長が終列車に老男性が乗っていたのを見たはずなのに実際には乗っていないとか、終列車の後に線路の点検をしながら歩いていると、火の玉を見たり足音を聞いたりしたとか、変な事が立て続けに起こった。

 あまりにもこのような事が続いたので、当時の更別駅長が地元の方々に慰霊碑の建立を依頼してきた。そこで、ささやかな祠を建立したところ、このような事はなくなった…。


北海道宗谷郡猿払村 旧軍浅茅野飛行場建設工事現場における事例

 当時は重機もないので、飛行場の滑走路は人の手で土を運んで均していった。この作業は真冬でも除雪しながら行われたが、彼らの服装は、むしろ(?)を体に巻きつけただけで、裸足(?)のままで作業を行った。

 滑走路は複数用意しようとしたらしく、滑走路が1本完成したのに続いてもう1本着工したが、完成までには至らなかった。

 今回聞き出した事例は、暴行の事例ではなかったものの、季節に関係なく服装が粗末であった点が共通している事から、タコ部屋労働は劣悪な環境であった事がうかがえる。実際、雨竜ダム建設工事を始めとするタコ部屋労働における犠牲者の死亡原因は、ビタミン不足が原因で起こる脚気が多かったらしい。

 空知民衆史講座のパンフレットによれば、胆振縦貫鉄道(→国鉄胆振線)建設工事では、温泉がある大滝村北湯沢の熱湯の湧き出すトンネル工事で1時間に50人の朝鮮人労働者の突入を繰り返した事例があったそうだ。

 「人柱」の事例は、科学が発達していなかった迷信や神仏が信じられていた時代ならともかく、人類が空を飛ぶ20世紀になって「人柱」がまかり通っていた事実は信じ難い。

 人柱に関する情報として、国鉄瀬棚線の建設工事では、花石〜北住吉間の鉄橋(一説には、第一白川橋梁)に人柱が埋められたという噂がまことしやかにささやかれているが、既に撤去された今となっては、確認のしようがない。

 また、前出のパンフレットによれば、自衛隊の矢臼別演習場の前身である陸軍種馬場建設工事で、朝鮮人労働者を人柱にした等の残虐な行為があったらしいし、北海道雨竜郡幌加内町の雨竜ダム建設工事では、コンクリートに埋め込まれた人もいるとの証言がある。

 さて、住民から国鉄広尾線建設工事のタコ部屋労働の事例をとりあげてみたが、広尾線建設概要では当該工事現場を含めて全ての工区で犠牲者が出たとか工事が難航した事は書かれていない。という事は、故意にとりあげなかったのではなかろうか? ここで、タコ部屋労働が行なわれた国鉄瀬棚線の鉄道建設工事について、瀬棚線建設概要から漢字を平易化して抜粋する事にする。

 …国縫起点自三一粁五○○米至三二粁,自三五粁七○○米至三六粁三○○米,自三六粁六七○米至四五粁二○○米附近の場所は何れも泥炭地帯にして築堤の沈下を見又三三粁○五○米附近の切取箇所は流水甚しく工事の進捗を阻ぐるものがあつた

殊に大正一五年一一月一四日本線二粁四○○米附近の切取に於て又同年一二月十二日五粁八○○米附近用地外土取場に於て更に昭和二年四月十二日二粁三○○米附近用地外裏込石採集場に於て何れも岩石崩壊し之が為め前後三日を通じ人夫三名の死者と重傷者二名を出した事は昭和五年九月四日二五粁五七○米附近「下ハカイマツプ」川橋梁四○呎四連の架渡工事中桁転落の為め職員一名即死人夫二名の重軽傷者を出した事と共に本線建設工事の一大犠牲であつた…

 この文書を単純に読むだけでは、鉄道工事が容易ではなかった事しか読み取れないだろうが、瀬棚線の工事現場は凄惨を極めた。

 昭和50年代後半から本格的に始まった国鉄赤字ローカル線の整理に対して、瀬棚線を守る住民会議が設立された際に、住民会議の事務局の仕事をしていた方がタコ部屋労働に関する噂を聞きつけ、工事に従事したり工事に関係した人達を探し出して、当時棒頭をしていた方からやっと聞き出す事ができた工事の実態は、ひどいものであった。

 何でも、1号トロに3分間で1.5リューベ積みこむ、今の10倍位の労働であったそうで、少しでも遅れれば殴られた。また、労働時間は06時から18時までという名目であったが、実際には03時から始められたそうだ。

 また、逃亡者が多くタコ5人に棒頭が1人ついていたそうで、逃亡してもすぐに捕まって、見せしめとして派手に暴行を加えられて、大怪我を負って働けない状態になっても翌日には現場に連れて行かれたそうだ。

 そればかりか、逃亡に失敗して捕まったタコを首だけ残して埋められた実例がいくつかあり、実際に、証言者は首だけ残して埋められたタコを足蹴にしたという。

 囚人労働でとりあげた湧別線建設概要の本文やタコ部屋労働でとりあげた瀬棚線建設概要の本文でわかるように、公文書では、往々にして自分達に都合の悪い事はほとんど触れないようなので、文章の背後に潜む事実を推測する必要があるかも知れない。

 いずれにしても、北海道では、日本が太平洋戦争で敗北するまで、鉱山や土木工事等ではタコ部屋労働が日常的に行なわれ、満足に栄養が与えられず劣悪な衛生環境でかつ、劣悪な工事環境で、利潤を生み出す「道具」として長時間働かされて、多くの犠牲者を出した。

 私は、戦前に着工されていた北海道の旧国鉄路線では、たとえ記録として残っていなくてもタコ部屋労働が行なわれたと思っており、特に、戦争中に何らかの工事が行なわれていた国鉄路線では、必ずタコ部屋労働が行なわれたと確信している。

 また、工事の際には人柱もあちこちに立てられたと思っている。人柱が立てられるようになった歴史的経緯を考えると、鉄道工事では地形の険しい箇所の長大トンネル工事や主要橋梁に人柱が立てられたのではなかろうか。

 過去に自分が体験した事が余りにも荷が重過ぎるかも知れないし、タコは親不孝者や怠け者の成れの果てと教え込まれて無意識のうちにタコの話をしたくない方もいるかも知れない。タコ部屋労働が過ちであったと思う気持ちが少しでもあれば、今からでも遅くはない。誰かに伝えるべきである。

 過ちを過ちと認めないのは愚かな事であり、同じ人間なのに人格を否定されてタコとしてむごい最期を遂げられた労働者がいつまでも浮かばれない。もし、今からでも歴史の過ちを後世に伝える気持ちがあったら、情報をお願いします。

 ささいな情報でも構いません。あなた自身若しくはあなたの先祖が見た光景が、歴史の重要な証言となります。

 最近、後世に「負の歴史」を伝える行為を「自虐的」であるとする風潮があるようだが、私は決してそのように思わない。

 人間は高度な知識と知恵を有する動物だが、人間がとる行動は全て正しい訳ではない。長い間生きていれば失敗する事も必ずある。過去の失敗を振り返って反省する行為は、人間がより賢くなろうとする純粋な行為であり、決して恥ずべき行為ではないと確信している。
http://blog.goo.ne.jp/80k700/e/0285e5b12f4510db384f391e977c8287


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【笹の墓標】

戦前、北海道の雨竜ダム建設工事で亡くなった強制労働犠牲者の遺骨発掘に参加した神沼公一郎は、作業中に腐乱死体を発見。

遺体はなんと神沼の元恋人で、東京で変死した葦原奈美のいたクラブ「銀馬車」の従業員・上月良彦だった! 

道警の星野と宮川は「銀馬車」の顧客リストを捜査、その中に、強制労働に関係し、奈美とも接点を持つ北海道政財界の大物三人の名を発見した! 五十数年前の悪夢と現在を結ぶ忌まわしい過去とは? 時間と空間を超えて投影された運命の非情を描く森村文学の神髄!


序章

 深夜、山の方角の中腹に火が見えた。通常、火を焚く場所ではない。

 火が見える夜は、工事現場や飯場に死者が出たときである。労働者たちは、あそこで死体が焼かれているのだと噂し合った。だが、噂の真偽を確かめた者はいない。労働者たちは、自分がいつ、
あの火の燃料にされるのかとおののいた。

 宿舎の格子窓が白むころ、労働者は叩き起こされる。

「起きろ。働け」

 棒頭や取締人と呼ばれる班長が、六角棒を手に容赦なく労働者を叩き起こす。中にはせんべい蒲団をまくられ、六角棒で叩かれても動かない者がいる。ほとんど虫の息になっていて、動きたくとも動けないのである。時には、夜のうちに死んでいる者もいた。

 土工夫(労働者)たちからタコ部屋と呼ばれている宿舎は粗末な仮小屋で、逃亡を防ぐために窓には鉄格子がはめられ、夜間出入口には閂がかかる。板張りの床には筵が敷かれただけで、冬は容赦なく吹き込む隙間風が筵を吹き上げた。

 タコ(強制)労働者と強制連行された朝群人労働者の宿舎は分けられているが、実態はほとんど同じである。

 宿舎は中央の土間を挟んで左右両翼に分かれる。左手が親方や棒頭の個室、右手が労働者の寝室に当てられていた。

 前日の重労働が重く澱んでいる睡眠不足の身体を無理やりに奮い立たせ、洗面器1杯の水で何人もが顔を洗う間もなく、「飯上げ」(朝食)の号令がかかる。

 食事の内容は米3、麦、芋等7の割合の飯盛り切り1杯、味噌2、塩8の味噌汁1杯、漬物2切れ。弁当は前記割合の握り飯1個である。労働者たちはいずれも栄養失調で、腹が脹らんでいた。

 食事も食物を味わう余裕などはない。ただ、最低限の生命を維持するためだけに動物の餅にも劣るような粗食を大急ぎでかき込む。労働実績のよい者は上飯台と呼ばれる部屋で食べ、中程度の者は中飯台と称するテーブルに座って食べ、最下級の老は下飯台と呼ばれ、立って食う。

「おれはもうだめだよ」

 朝鮮の郷里から騙されて連行されてきた李景信が、朴命水に力なく言った。

 李は48歳で、この朝鮮人部屋では最年長である。李の衰弱は最近とみに著しい。李は風邪をこじらせ、熱があった。だが、そんなことは仕事を休む口実にはならない。

 高齢に、粗食と重労働を重ねて、もはや李の身体は使いものにならなくなっていた。これまで若い朴が庇ってきたので、辛うじて今日まで生きてこられたのである。

「李さん、なに言ってるんだ。そんな弱音を吐いちゃいけない。頑張れ。生きてさえいればチャンスはある」

 朴は李の耳に口を寄せて励ました。

 朴は信用人夫と呼ばれる自由契約の労働者であるが、タコ部屋に入れられて、信用人夫もタコ労働者もほとんど差のないことを知った。信用人夫は契約であるから、いやならばいつでもやめられるはずであるが、そんなことを言い出そうものなら、棒頭のリンチが待っている。

 今日は労働者がアヒルと呼んでいる水中作業である。厳寒期の水中作業で、李の足は凍傷が悪化して肉が崩れ、足の指の骨が見えている。骨が露出した部位に藁を巻きつけて作業現場まで這いずるように歩いて行き、水中に入るので、凍傷は悪化する一方である。

 厳寒期にもかかわらず、衣類はジュート麻の生地で、豆や米を入れる南京袋の繊維である。保温性はきわめて低い。ジュート作業衣をまとったタコ労働者が並んで歩いていると、南京袋の行列のように見えた。

 李景信は朴命水に担がれるようにして、とにかく作業現場まで行った。

 現場に着いたところで、李の体力は尽きた。身体は高熱を発して燃えるように熱い。

「この身体ではアヒルは無理です」

 朴は棒頭に訴えた。

「なんだと、この野郎。ふざけやがって。仮病をつかってサボろうとしやがっても、そうはいかねえぞ。立て。働け」

 労働者たちから鬼頭と呼ばれて恐れられている北山という棒頭は、持っていた鞭で李を殴りつけた。だが、李は動けない。棒頭はますます激しく殴りつけた。

「棒頭、李さんが死んでしまいます」

 朴は鞭を振るう棒頭の手を押えた。

「この野郎。きさまも痛い目を見てえのか」

 棒頭の容赦ない鞭が朴の顔面を打った。火を当てられたような苦痛に耐えながら、

「李さんの分まで私が働きますから、休ませてやってください」

 となおも訴えた。さすがの鬼頭も死なせてはまずいとおもったらしく、舌打ちをして、

「きさま、いまの言葉を忘れるな。その役立たずを小屋に運んで、2倍働け」

 と朴に命じた。

 宿舎に担ぎ込まれた李は、奄々たる気息の下から言った。

「朴さん、おれはもう助からない」

「なにを言うんだ。ちょっと熱が出ただけだよ。すぐ元気になる。2人で一緒にこのタコ部屋から逃げようと言った約束はどうしたんだ。頑張れ」

「おれはもう約束を果たせない。あんた1人で逃げてくれ」

「おれが李さんを残して逃げるとおもっているのか」

「一緒に行きたいが、おれはもうついて行けないよ。頼みがある」

「1人で逃げろと言ったって、だめだよ」

「おれは遅く結婚したので、郷里に今年10歳になる娘がいる。娘の名は貞媛。あんた、このタコ部屋から逃げられたら、おれの郷里へ行って、娘にこれを渡してくれ。娘にいっぱい土産物を買って帰ろうとおもっていたが、これしか買えなかった」

 李は1本の赤い珊瑚の櫛を差し出した。

「李さん」

「世話になった。あんたに会えてよかった。あんたは若い。こんなタコ部屋で死んじゃあいけないよ。あんた1人ならきっと脱走できる。この戦争は間もなく終わる。平和になったら、あんたのような若い力が必要になる。あんたの活躍をあの世から見守っているよ」

 朴の手を握った李の手が急速に弱くなった。李はその夜死んだ。

 死体は近くの寺の本堂に一夜仮安置された後、いずこかへ運ばれて行った。

 翌日の深夜、朴は山の方角の山腹に火を見た。その火を見つめながら、朴は、

「李さん、許してくれ。あんたと一緒に逃げるという約束を守れなかった」

 と涙をこぼした。闇の奥の火がまたたいた。朴にはそれが、

「約束を守れなくなったのはおれのほうだよ。許してくれ」

 と李が答えたようにおもえた。

 朴は幼いころ両親に連れられて来日した。23歳のとき、横浜で沖仲仕をして働いていたが、仕事がなくてぶらぶらしているとき、1人の男から肩を叩かれた。

「兄さん、閑そうだね。いま、なにをしているんだい」

 一見40代の上等な服を着た羽振りのよさそうな男が問いかけてきた。

「べつになにもしていないよ」

 朴が答えると、

「北海道へ来ないかい。いい仕事を世話してやるぜ。1日5円、働きぶりによっては8円、10円も稼げる。いま北海道は人手が足りないから、いい金になるよ」

 当時、公務員の初任給が75円の時代である。庶民の食べ物であるカレーライスも20銭から30銭である。

「1日5円から10円だって」

 朴は目を丸くした。

「そうとも。それもうまい飯付きだ。白い飯を腹一杯食って、肉や魚や酒も付くぞ」

 男は甘い餌を、仕事にあぶれていた朴の前に並べ立てた。朴はその場で男と1年の契約をした。

 だが、男に北海道の雨竜ダムのタコ部屋に送り込まれた朴は、男に騙されたことを知った。1日5円どころか2円50銭。しかもその日給から食費、蒲団代、地下足袋代などを差し引かれると、ほとんど手許に残らない。前借りのある者は利子を差し引かれるので、必死に働いても賃金が利息においつかない。朴は契約して出稼ぎに来たつもりであったのが、朝鮮人狩りに引っかかったことを悟った。

 朴が送り込まれたのは、北海道北部山間の雨竜発電所工事現場であった。この工事は陸海軍の拠点飛行場建設にも匹敵するような、北海道最大の土建工事である。折から戦時下の労働力不足もあって、大量の人間が朝鮮や東北地方、また京阪の都市部から「人間狩り」と言えるような募集によってかき集められてきた。

 朴は契約労働者であったが、李景信は郷里の朝群南部の村から北海道北部の工事現場に強制的に送り込まれたのである。工事を担当した元請けの下に、下請け、孫請けと多数の業者が犇めき、人狩り屋(周旋業)と提携して不法に集めた労働力を確保していた。

 雨竜ダム工事の飯場に送り込まれた朴と李は騙されたことを悟り、逃亡の機会を狙っていたが、監視が厳しく、果たせないでいる間に、李は死んでしまった。

 飯場からの逃亡者はあとを絶たなかった。厳しい監視の目を潜って逃亡しても、たいてい警察や憲兵、棒頭や犬の追っ手に捕まって連れ戻された。強制連行労働者の5分の1は逃走を図ったが、北海道の逃走成功率は全国平均の半分以下で、極めて逃走が困難である。逃亡を企てた者は見せしめのために凄まじいリンチに遭う。

「お国のための工事から逃げようなんて、太え了見だ。その根性を叩き直してやる」

 棒頭は全労働者の見守る中で、連れ戻された労働者を六角棒や鞭で殴りつけ、気を失えば水をかけ、水を一杯に入れた洗面器を捧げ持たせてコンクリート床に正座させた。姿勢を崩すと、また六角棒や鞭が飛ぶ。あまりの苦しさに自殺を図る者もあった。

 逃亡を決意した朴に、朝鮮人の強制労働者が耳打ちした。

「旭川手前の近文にあさひ屋食堂といううどん屋がある。そこは夕張炭鉱に連行された朝群人たちが結成した救援委員会の出先だ。そこへ逃げ込めば、逃走の手引きをしてくれるぞ」

 朝鮮人労働者の救援委員会があるということは密かにささやかれていたが、具体的な出先を聞いたのは初めてである。仲がよかった李に死なれて、朴は逃亡の意志を固めた。この飯場から逃亡に成功した者はほとんどいない。

 飯場の監視に油断はなかった。脱走の機会をつかめぬまま、朴に過酷な日々がつづいた。

 起床は夏が午前5時、冬は5時半、食事は常に下飯台で立ったまま。6時ごろから日没まで重労働を強いられ、夜は垢と脂でてかてかに光る、綿が団子のように固まったせんべい蒲団にくるまって眠る。いつも腹をへらし、番犬の飯を盗み食いした。

 冬は寒さに耐えられず、労働者同士で衣服を盗み合った。稀に許される入浴も、衣服を盗まれるので入らない。枕にする四寸角の木材も暖をとるために燃やしてしまい、枕なしで眠る。人間性を無視した最底辺の環境でも、労働者は生きていた。

 ようやく長い冬が終わって、北辺に短い春が訪れると、労働者はほっと一息つく。ともかく寒気という最強の敵から逃れた。

 だが、春から夏にかけては逃亡が多くなるので、監視も厳しくなる。逃げるとすれば冬季以外にはなかった。凍死は免れたものの、また次の冬がくるまで自由は遠ざかる。

 現場で作業開始に際して、棒頭から言い含められた上飯台が立ち、

「シャツを脱げ。ズボンを取れ」

 と命じて、褌1本でしばらく働いた後、

「褌を取れ」

 と号令が下る。全裸の異様な男の集団がスコップを振るい、土を運ぶ。疲れてくると、棒頭の合図によって、

「気合いを出せ」

 と号令がかかる。労働者たちは一斉に、えいえいえいと掛け声を発する。全裸ならば逃亡できない。人間性を無視した牛馬に劣る労働であった。

 異様な労働者の集団が泥塗れになって働いているかたわらを、若い女子作業員が通り過ぎて行くことがあった。近くの女学校から動員された女子奉仕隊である。若い娘の群は面を伏せて、強制労働者の方を見ないようにして通り過ぎて行ったが、朴にとっては全身が震えるような屈辱であった。

日が没して飯場へ帰る途中、数人の動員女子奉仕隊が歩いていた。

 まったく女っ気のないタコ部屋労働で、若い女性と遭遇して、労働者たちの心は久し振りに和んだ。南京袋ながら、いまは衣服を身に着けている。緑濃い山のかなたにまだ夕映えが残り、湖の方角から涼しい風が吹いてきている。

 そのとき前を歩く娘たちが新聞紙の包みを落として行った。なにかとおもって棒頭の目を潜って拾い上げた朴たちが、新聞紙を開いてみると、中から握り飯が出てきた。朴たちが夕闇の中に遠ざかる娘たちの一群に、感謝の意をこめて手を振ると、娘たちも手を振って応えた。

 そんなことがあってから、娘たちはときどき新聞紙に包んだ握り飯を落として行ってくれた。言葉こそ交わさなかったが、強制労働者と若い娘たちの淡い交流であった。

 強制労働者にまた恐ろしい冬がめぐってきた。女子奉仕隊も帰ってしまった。山は雪に覆われ、ダムにせき止められて出現した湖が氷結した。だが、朴にとっては待ち望んでいた冬であった。

 朴は春から秋にかけて逃走路を充分に研究していた。

 まず、南方の深川の方へ逃げる。追っ手を躱すために道路は避け、山を越えて行く。雪中の厳しい山越えとなるが、朴は体力には自信があった。安全圏にたどり着いたところで列車に乗る。深川まで行けば成功の確率は高くなる。

 朴は脱走に備えて、密かに食糧を溜めた。飯や握り飯を少しずつ残して団子をつくり、雪の中に隠しておいた。食糧は約3日分備蓄した。

 飯場に送り込まれてから爪に火を灯すようにして25円はど貯めた。このころは上野・青森間が7円25銭であるから、列車に乗りさえすれば交通費は充分である。

 南京袋の作業衣ではすぐ露見してしまうので、飯場に送り込まれて来たとき着てきた私服を、この日のために隠し持っていた。

 朴は脱走に備えて、棒頭や取締人に気に入られるように従順に、熱心に働いた。日本語も自由に操れるので、彼は棒頭や取締人の信頼を得ていた。

 若いながら上飯台に昇格した。鬼棒頭も朴には心を許し、上飯台の上の模範台への昇格をほのめかした。

 模範台になれば食事内容も幹部並みになる。平土工夫のように泥に塗れてスコップを振るい、もっこを担ぐこともない。入浴や洗面も頻繁に許される。なによりも監視の目が緩む。棒頭や取締人も、まさか模範台侯補者が脱走の機会を狙っているとはおもわない。そこがつけ目であった。

 冬は監視が緩むといっても、厳寒期は無理である。山に雪は残っていても、気温の緩む3月下旬から4月上旬にかけてが狙い目である。このころになると、厳寒期のような凄まじい風雪はなくなる。

 4月5日の夜、飯場が寝静まったのを待って、朴は便所へ行くふりをして、便所の窓から宿舎を抜け出した。便所の窓の格子を1本、用便の都度緩めておいた。外から見ただけではわからないが、はずせるようにしておいた。抜け出した後、格子は元どおりにはめた。

 最も恐ろしいのは犬であるが、平素から犬を手なずけておいた。番犬も朴が手を出すと舐めるまでに懐いている。

 首尾よく宿舎を抜け出した朴は、雪明かりを頼りに山中へ入った。途中まで雪の解けた道を歩き、足跡をたどれないようにする。これまでの経験からこの天気が2、3日つづくことを知っている。

月はないが、雪明かりで充分明るい。

 おそらく明日の朝の起床時間までは時間を稼げるであろう。その間にできるだけ遠方まで距離を稼ぐ。もし脱走に失敗すれば、尋常のリンチではすまないだろう。鬼頭が信頼していただけに、裏切られた怒りがどんなものか、描まったら命はないものと覚悟しなければならない。

 朴は歩きに歩いた。私服の上にジュート麻の作業衣を重ね着していた。零下に冷え込んでいるにもかかわらず汗にまみれるほどであった。

 かなり距離は稼いだが、道路や集落に出るのは危険である。朴は食糧のつづくかぎり、3日間山中で過ごす覚悟であった。

 これまで飛びっちょ(逃亡者)が出ると、駐在所に通報すると同時に、作業を中止して、上板台2、3人を留守番に残して、棒頭以下、全員が捜索に出る。3日間探して見つからないと、あとは警察や憲兵に委ねて、作業へ戻るのが常であった。

 警察や憲兵は不審の者を見かければ、尋問したり捕えたりするが、積極的に捜査をするわけではない。3日間逃げ延びられれば、まずは第一関門はクリアしたことになる。

 山中を3日間歩き通して4日目に、朴は疲労でふらふらになりながら里へ出た。農家の納屋から作物を盗んで胃袋を騙し、4日目の早朝、駅の待合室に入った。ジュート麻の作業衣は山中に脱ぎ捨てたので、一般人と変わりない服装になっているが、そのぶん寒い。

 駅の待合室にはまだだれもいなかった。下りの1番列車が間もなく来る時間である。駅員が出札口のカーテンを開き、窓口に眠そうな顔を見せた。ちょうど折よく1人の老女が待合室に入って来た。朴は咄嗟におもいついて、老女に5円札を渡して、

「お婆ちゃん、悪いけど、稚内まで1枚切符を買ってくれないかな」

 と頼んだ。これまでの逃亡者のほとんどは、駅までたどり着いても札幌方面へ逃げる。朴は逃亡先を隠すために、故意に逆方向の稚内までの切符を買ってもらった。

 老女はなんの疑いも持たず、稚内までの切符を一緒に買ってくれた。

 1番列車が白い蒸気を吐きながらホームに入って来た。脱走後最も緊張する瞬間であった。車内に追手が待ち構えていたら、万事休すである。だが、追っ手らしい気配はなく、朴は無事に乗り込んだ。

 客室内にいるのは危険なので、便所に隠れていた。早朝の車内は乗客はまばらで、追っ手が来れば一発で捕まってしまう。

 幸いになにごともなく、救援委員会の出先があるという近文駅に降りた。あさひ屋食堂は駅の近くの狭い路地にあった。早朝であったが、起きている気配であった。

 朴が表のガラス戸を叩くと、戸が開かれて、若い娘が顔を出した。

「あっ、あなたは」

「あのとき握り飯の新聞包みを落としてくれた」

 顔を見合わせた2人は、同時に声を発した。若い娘は作業現場で出会った女子奉仕隊員の1人であった。

 娘は朴を見て、直ちに事情を察したらしく、周囲に目を配ると、家の中に招き入れた。彼女の両親もすでに起きていて、飢えて冷えきっている朴のために、温かいうどんをつくってくれた。

 肉と野菜をたっぷり入れた熱いうどんを、朴はつづけて3杯おかわりした。朴は生まれてからこんなにうまい食物を食したことがなかった。細胞の1つ1つに沁み渡っていくような味であった。

「ゆっくり食べなさい。まだいくらでもあるよ」

 娘の父親が言った。

 ようやく人心地ついた朴に、娘の父親は、

「私はこの娘の母親と結婚して、日本人の名前を名乗っていますが、じつは徐東雲という朝鮮全羅

南道の出身者です。妻は清美、娘は朝子と申します」

 と徐東雲は自己紹介を兼ねて、妻と娘を朴に引き合わせた。

「申し遅れてすみません。私は朴命水と申します。両親と一緒に横浜に住んでいましたが、人買いに騙されて雨竜ダムの飯場に送り込まれました。飯場で仲間から密かに救援委員会のことを聞いて、逃げてまいりました。お嬢さんと飯場近くの路上で出会って、握り飯を何度かもらいました」

「ここへ来たからには、もう安心です。安全なところへ逃がしてあげますから、うちでゆっくりと疲れを癒やしていってください」

 と徐はいたわるように言った。

 地獄の飯場から決死の雪中脱走を試みて、ようやく救援委員会の徐の許にたどり着いた朴は、ほっとすると同時に緊張が解け、これまでの疲労がどっと発した。彼はそれから死んだように眠った。

ときどき朝子に起こされて食事を摂ったが、また昏々と眠り込んだ。

 2、3日眠ったかとおもわれたところで、朴は激しく揺り起こされた。

「朴さん、すぐ逃げてください。どうやらうちが目をつけられたらしいの。朴さんが捕まったら命はないわ。警察が来る前に、これを持って逃げて。ひとまず北竜の本島組の現場を頼って。本島組の親方は救援委員会の1人よ」

 と朝子は慌しく告げて、握り飯の包みといくばくかの金を渡した。

「金はあるよ。それより、朝子さんやお父さんはどうなるの」

「私たちのことは心配しないで。お金はいくらあっても邪鹿にならないわ。さあ、早く行って」

 そこへ徐東雲が来た。

「朴さん、すまないね。もう少しうちで休ませてあげたかったが、ここも安全ではなくなった。どうやら協和会に嗅ぎつけられたらしい。本島組を頼れば大丈夫だ」

 と徐東雲は言った。

 朴は事態の深刻なことを悟った。もし朴がこの家で捕まれば、徐東雲一家は言い逃れができなくなる。救援委員会は貴重な拠点を1つ失ってしまう。

「お世話になりました。このご恩は一生忘れません」

「礼などいいから、早く行きなさい。協和会にはくれぐれも気をつけなさい」

 協和会とは、朝群人でありながら同胞をタコ部屋に売っている人狩り屋である。

「元気でね」

 朝子が言った。

「また機会があれば、お会いしたいとおもいます」

「朴さん、絶対捕まらないでね」

 朝子がすがりつくように言った。

「捕まるもんか。またきっと会いに来るよ。この戦争は間もなく終わる。それまで皆さんも元気で」

「待ってるわ」

 朴は徐東雲一家3人に見送られて、あさひ屋食堂を去った。

 間一髪で協和会に先導された警官隊があさひ屋食堂に踏み込んで来た。

 そして50数年が経過した。
http://www5c.biglobe.ne.jp/~mo0405/s/16.htm

▲△▽▼

野添憲治  地崎組東川事業場――北海道上川郡東川町・東旭川町・東神楽町
2007年10月27日

北海道の大雪山の麓には、入植者たちが労苦を重ねて開拓した広大な水田がひろがっている。だが、上川郡東川町・東旭川町・東神楽町の約八〇〇〇ヘクタールの水田は、灌漑の源流忠別川が北海道の屋根といわれる大雪山の雪溶け水や岩清水を集めて流れ下るので、「水流は火山帯・函廊下・峡谷を奔流する急流のため、温度の上昇する区間がなく、ほとんど地下水融雪水そのままの低温を持続して流下する(略)ため、水温上昇を阻止している有様であった。したがって冷害による深刻な凶作の経験をなめてきた」(『東川村史』)立地条件のところである。

こうした悪条件のなかへ、さらに忠別川の上流に江卸発電所の建設が決まり、水温の低下にいっそう拍車をかけることになった。しかも太平洋戦争のまっただなかで、農民たちは国から食糧増産を要請され、厳しい労働に明け暮れていた。

そこに発電所の建設問題が起きたため、コメがさらに減収になるのは目に見えていた。農民たちは驚き、関係官庁に陳情をはじめた。食糧不足が深刻になっていたので政府は、食糧増産のため発電所の下流に遊水池の建設を具体化し、一九四三年から地崎組東川出張所が工事を請負った。しかし、戦争で労力や資材が不足しており、新しく集めることが出来ない地崎組では、鴻ノ舞鉱山で強制労働をさせていた朝鮮人連行者を、東川・東神楽の両遊水池工事にまわした。それでも労力が大幅に不足し、翌年までに遊水池を完成させるメドがつかないため、中国人連行者を三〇〇人導入する契約をした。

第一次連行は一九四四年九月に二九七人が塘沽から乗船したが、船中で一六人が死亡、大阪に上陸して東川出張所に着くまでに一七人が死亡している。補充の第二次は一〇月に四一人が塘沽から乗船し、船中で一人が死亡し、四〇人が東川出張所に着いたのが二五日だった。三〇四人の中国人は、入所していた朝鮮人を移したあとの東川収容所に入所した。

「それまでは逃亡を防ぐためのへいもなかったが、高いへいが収容場所を囲い、さらにそのへいの上にはバラ線まで張りめぐらされ、窓という窓はすべてタルキをうち、監獄部屋と変わった」(『中国人強制連行事件』)。

内には鍵がかけられ、旭川警察署から来た四〜五人の特別駐在員が見張所に配置された。収容所の中の床板の上にはムシロを敷いてあるだけで、風の強い日はムシロが吹き上げられた。風の強い冬になるとムシロを通して、床板に雪が飛んでくることもしばしばだった。

中国人が東川事業場に到着した時は、北海道はもう秋であった。だが、中国人が着ているのは破れて体が見える、国防色の汚れた夏服一枚の人が多かった。栄養失調で体が浮腫になっていたり、目がへこんでいる人も相当いた。やせてふらふら歩く人もいた。大陸での収容所生活と長期の輸送の疲れが、体全体をおおっていた。

遊水池づくりの作業は、スコップ、ツルハシで平地を二メートル掘り下げた。土や石はモッコに入れ、二人でかつぎ上げた。土を掘るのも、モッコをかつぐのも重労働だった。疲れているうえにろくな食事もとっていないので、ちょっと休んだり、モッコをかついで転んだりすると、八番線ぐらいの太い針金で殴りつけた。

遊水池を掘る工事のほかに、池に水を出し入れする入水溝と排水溝をつくる仕事もあった。土が崩れないように斜面に蛇籠を並べたが、蛇籠につめる石は忠別川に入って集めた。すでに冬が訪れ積雪も深くなった季節に、ワラで編んだワラジで川に入り、素手で石を拾って川岸に運んだ。寒さで手がしびれ、石を落としたりした。中国人の五人がひと組になり、日本人指導員や警察の監視のもとで働いた。石をそりに積んで運び蛇籠につめたが、全身水びたしになって震えながら働いた。

冬は寒さが厳しいうえに重労働で、しかも食糧が少ないので、次々と死んでいった。少しでも生きのびようと、逃走する人が多くでた。六人が集団逃走した時は、地崎組の幹部や警察、村の警防団も駆り出されて翌日に捕らわれた。宿舎の庭に座らされ、「警官が彼らの首をしめて仮死させる。するとカツを入れて蘇生させるのだった。これが何回となく繰り返された。六人共青い鼻汁を出して死んだようになっていた」(佐藤幸子)と目撃した人は語っている。十代の時のことを思い出すと、いまも胸がつまって涙がこぼれるという。

二回にわたって塘沽から乗船した中国人連行者は、船中で一六人、上陸後に東川事業場に着くまでに一八人、事業場では中国へ送還されるまでに五四人の総計八八人が死亡した。事業場死亡者の大部分の死亡原因は「栄養不良兼胃腸カタル」で、事故死はいない。事業場での死亡者は火葬のうえ、法城寺に保管したことになっていた。ところがこの遺骨は一九五三年に慰霊祭

ののち、中国へ送還することになった。在道華僑連合会で遺骨の有無を確かめたところ、寺からは預ってないと回答があった。しかし、地崎組ではトラックで八八の遺骨を札幌駅に運び、そのまま列車と船に積まれて中国に渡った。ところが翌年に五体の遺骨と多数の残骨や遺品が工事現場の裏山で発掘され、前年に送還した遺骨はニセ物の疑いがでた。この問題を国会に持ち出す動きもあったが、円満裏に解決する方向に向かい、中国紅十字会に陳謝のうえ、発掘した遺骨は送還され、ニセ物問題は明らかにされなかった。

中国人・朝鮮人を酷使し、多くの生命を奪って造った遊水池の用水で、いま豊かな農業を営んでいる。だが、『東川村史』『東旭川町史』『東神楽村開基六〇年史』『上川開発史』などの関係史誌には、この事実が全く書かれていない。
http://toshoshimbun.jp/books_newspaper/week_description.php?shinbunno=2843&syosekino=52
 


詳細は

朝鮮や中国からの徴用工が日本の職場でバタバタと死んでいった理由
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/134.html

http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/572.html#c1
[リバイバル3] かぐらスキー場 (かぐら・三俣・田代スキー場) 中川隆
144. 中川隆[-5872] koaQ7Jey 2021年4月10日 08:59:45 : 418tx6eY3U : RHN3UGNkQXhJWlE=[4]
女子高生、かぐらバックカントリーを行く。
By 富永 学 バックカントリースキーおすすめギア&ウェア, 登山ルートの難易度、累積標高、注意点
2021-04-09
https://yamatabitabi.com/archives/110226/


かぐらスキー場、ゲレンデ山頂の先に広がる最高のフィールド。
新潟県は湯沢町、11月から5月末までのロングシーズンを誇るかぐらスキー場、ゲレンデ最上部には通称「ゴロマ」と呼ばれる第5ロマンスリフトがあります。その山頂に設けられたゲートは広大なスノーフィールドへの入り口で、新雪降れば極上のパウダーエリアに。

苗場山へアプローチをしない限り、神楽峰山系はザイルやピッケル等は必要の無い穏やかな山容なので、BC入門者でもアバランチギアとスノーシュー/シール、適切なガイドを伴えば大自然に最高のシュプールを刻めます。

明け方まで念願の降雪となった3月23日、そんな場所に高校生活最後の春休みとなった二人を連れ出しました。もちろん信頼できる仲間達が行程をしっかりとサポート&ガードです。


雪のち晴れの絶好のバックカントリー日和。こんな日はなかなかありません。


入山前にレストランかぐらで登山計画書を書く2人


第五ロマンスリフトへ


美しい景色にテンションあがる2人

山頂でアバランチビーコン装着&送受信テスト。これは雪山に臨む者の必須の装備です。


かぐらスキー場スタッフによる登山計画書チェック。状況により入山規制やコースアドバイスも行います。


チェックの後ゲートへ。ここにはビーコン発信のチェッカーがあり、装着していない者は通れません。


久しぶりのBC行の娘、パッキングのコツもすっかり忘れてるようで仲間より指導が(^_^;)


娘の友人(以下リミ)はこの日が初めてのバックカントリー、もちろんシール張るのも初、すべてが初!


そんな二人をバックカントリーに通じた仲間たちが全面的にサポートします。


いざ、出発!

しばらくはやさしい登りが続きます。


かぐら峰の稜線が見えてきます。その手前からは少し急な登りに。

苗場山を背に進みます。

かぐら峰で一休み、ここまで50分、慣れた健脚の方なら25分ほどでしょうか。


尾根から北斜面の手前に20mほど台地を降りますが、娘が転んだ拍子にツリーホールに落下、仲間に引き上げられます。幸い怪我もなく笑顔で続行。


笑って済んだ出来事ですが、これがソロの人だったら、誰も周囲にいなかったとしたら怖いですね。

小ピーク着、おいしそうな斜面を見下ろします。

ここまでトータルで2時間強。(標準的には1時間15分ほどです)


彼女たちの体力、短時間で身についた雪上登坂スキルと雪の状況を見て目標を通称「三角」に。

写真では伝わりませんがシールで登れる斜度の限界に近く、新雪の下が凍っていたならスキークランポンやピッケルが必要となる急登です。

かなりきつくグリップ外せば滑落の怖さもあります。自分もゆとりは持てません。


女子高生リミ、気合と根性の時です。


スノーシューの娘は一足先に三角山頂着、達成の雄たけびを。


リミも初めてのバックカントリー、シール歩行で山頂までがんばった!

山頂で食べる昼飯、熱々カップヌードル。これはもう最高の時間でしょう!

山旅旅

【レビュー】HEXARボトル-保温力が凄い登山用ボトル
https://yamatabitabi.com/archives/105842
ギア感溢れる六角形のボトルは優れた保温力、だけじゃない!極めたのは保温・保冷性能だけではなく、グリップ性・安全性・ユーティリティも。過酷なフィールドでの使い勝手を考えぬいた機能性はアクティビティをサポート、フィールドを楽しむ為のツールに。そんなHEXARを各地のフィールドと共に紹介していきたいと思います。HEXARボトル600の概要ブランドドウシシャ(DOSHISHA)商品名HEXARボトル600・DHXB600価格¥4,378 (税込)容量600ml保温効力80度以上(6時間)保冷効力8度以下(6時間)サイズ8.7×高さ26.4cm商品重量基本重量340g+真空保...

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しんがりは仲間に託し、先行して撮影ポイントにドロップする筆者。


娘、ドロップ!

リミ、ドロップ!

リミの安全を確認後、保護者たちが続きます。


帰路には少々長いトラバースが待ち受けます、ボードはちょっとしんどい。


ぽっかりと開いた穴は見えてて幸い。状況によっては見えず複数名が命を落としている怖い場所です。


ほぼ下山、帰路を振り返る、登り2時間以上でも下りはほんと早いです。


長いトラバースで太腿とと脹脛に限界が来た娘、おつかれさま。


温泉で疲れを癒した後は、お楽しみの晩御飯、越後湯沢の名店「森瀧」

きっとこの日、日本一雪山を楽しんでたJK、がんばった娘たちにご褒美です。

そして行程の歓びと成功はサポートしてくれた仲間達あってこそ。皆とかぐらの自然には感謝しかありません。

富永 学
南魚沼の地を中心に11月から7月まで週末は雪山を滑り登る。 少ない無雪期も季節の彩りを切り撮りに各地の山を訪ねる。 さぞ精悍な山男と思われるが消費カロリー以上に地の旨い食を 楽しむためプチメタボ化、登りは遅い。本職は工業デザイナー。

https://yamatabitabi.com/archives/110226/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/779.html#c144

[近代史5] チェコ人の起源
チェコ人の起源

雑記帳 2021年04月10日
ヨーロッパ最古級となるチェコの現生人類遺骸のゲノム解析
https://sicambre.at.webry.info/202104/article_11.html


 ヨーロッパ最古級となるチェコで発見された現生人類(Homo sapiens)遺骸のゲノム解析結果を報告した研究(Nyakatura et al., 2021)が公表されました。この研究はオンライン版での先行公開となります。以下、放射性炭素年代測定法の最新の較正曲線(IntCal20)に基づいている年代(関連記事)は、その後に(IntCal20)と示します。

 4万年前頃前後以前のユーラシアの現生人類(Homo sapiens)のゲノムは、最近まで3個体分しか得られていませんでした。第一に、完全なゲノムデータが得られた、シベリア西部のウスチイシム(Ust'-Ishim)近郊のイルティシ川(Irtysh River)の土手で発見された44380年前頃(IntCal20)となる男性の左大腿骨は、後のユーラシア人との遺伝的連続性を示しません(関連記事)。第二の個体は北京の南西56km にある田园(田園)洞窟(Tianyuan Cave)で発見された男性個体で、ウスチイシム個体と対照的に、そのゲノムは、現代ヨーロッパ人よりも現代アジア東部人やアメリカ大陸先住民の方と密接に関連しています(関連記事)。第三に、ルーマニア南西部の「骨の洞窟(Peştera cu Oase)」で発見された39980年前頃(IntCal20)の現生人類標本「Oase 1」からは、部分的なゲノムデータが得られており、後のヨーロッパ人と共有される祖先系統の証拠を示しません(関連記事 )。しかし、Oase 1はこれまでにゲノム解析された他の現生人類よりも多くのネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)祖先系統を有しており(6〜9%)、これは6世代以内にネアンデルタール人の祖先がいたことに起因します。


●ズラティクン

 本論文は、チェコのコニェプルシ(Koněprusy)洞窟群(図1)で1950年に他の骨格要素とともに発見されたほぼ完全な人類頭蓋のゲノム配列を報告します。全ての骨格要素は、洞窟群の頂上の丘にちなんで、ズラティクン(Zlatý kůň)と呼ばれる成人女性1個体に由来する、と明らかになりました。ズラティクンとは、黄金の馬(アハルテケ)という意味です。考古学的調査では、洞窟の石器と骨器は早期上部旧石器時代のものとされます。しかし、ズラティクンと関連する人工物は、特定の文化的技術複合に確定的に分類できませんでした。以下、本論文の図1です。
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 ズラティクンは当初、形態学的および層序学的情報と関連する動物相遺骸の種類に基づいて、少なくとも3万年前頃と考えられていました。さらに、前頭骨の左側の損傷は、ヨーロッパ中央部では24000年前頃に絶滅したハイエナにより噛まれた痕跡と解釈されました。直接的な放射性炭素年代測定結果は、15000年前頃と当初の推定よりずっと新しく、ズラティクンの仮想再構築を含む最近の頭蓋測定分析は、ズラティクンが最終氷期前の個体だったことを裏づけます。

 ズラティクンの頭蓋断片に改めて放射性炭素年代測定法が適用され、非較正年代で23080±80年前(較正年代で27000年前頃)と、以前の測定よりかなり古い値が得られました。前処理と限外濾過を用いた測定では、非較正年代で15537±65年前(較正年代で19000年前頃)と、より新しい値が得られました。これら3点の直接的なズラティクンの放射性炭素年代測定結果の大きな不一致は、ズラティクン標本がひじょうに汚染されており、放射性炭素年代が信頼できない可能性を示唆します。そこで、残ったコラーゲンからヒドロキシプロリンを抽出して骨からの化合物特異的断片の年代測定が試みられ、非較正年代で29650±650年前(較正年代で34000年前頃)との結果が得られました。しかし、これも汚染物質により実際よりも新しい年代値となっている可能性が高そうです。

 ズラティクンの側頭骨錐体部(DNAの保存状態が良好な部位とされます)からDNAが抽出されました。ズラティクンのミトコンドリアDNA(mtDNA)ハプログループ(mtHg)はNで(図2a)、ヨーロッパで最古級となるブルガリアのバチョキロ洞窟(Bacho Kiro Cave)の44640〜42700年前頃(IntCal20)の個体群のうち2個体(BB7-240とCC7-335)と類似しています(関連記事)。ベイジアン年代測定では、ズラティクンの年代は95%最高事後密度(highest posterior density、略してHPD)で52600〜31500年前頃(43000年前頃)と示唆されます。核DNAでは、124万ヶ所の一塩基多型を標的とし、合計で678000ヶ所の一塩基多型で少なくとも1回網羅されました。X染色体と常染色体の網羅率は同様の範囲を示し、形態に基づく性別判断と一致して女性と決定されます。


●ズラティクンと他の現生人類との遺伝的関係

 ズラティクンと現代および古代の個体群との関係を調べるため、アレル(対立遺伝子)共有に基づいて、要約統計量が計算されました。まずアフリカのムブティ人を外群として用いて、ヨーロッパおよびアジアの現代人とズラティクンとが比較され、ズラティクンはヨーロッパ人よりもアジア人とより多くのアレルを共有する、と明らかになりました。ズラティクンとアジア人とのより密接な遺伝的関係は、ヨーロッパ現代人と比較しての、ヨーロッパの上部旧石器時代の他個体および中石器時代狩猟採集民でも観察され、ヨーロッパ現代人における「基底部ユーラシア人」祖先系統により説明できます。基底部ユーラシア人とは、出アフリカ現生人類系統ではあるものの、非アフリカ系現代人の主要な祖先集団とは早期に分岐し、ネアンデルタール人の遺伝的影響をほとんど受けなかった、と仮定されている集団(ゴースト集団)で(関連記事)、ヨーロッパ現代人において、ズラティクンとヨーロッパの上部旧石器時代および中石器時代と狩猟採集民との間で共有されていたアレルを「希釈」した可能性があります。

 基底部ユーラシア人祖先系統は、一般的にヨーロッパの狩猟採集民では確認されていませんが、コーカサスやレヴァントやアナトリア半島の古代狩猟採集民で見られます(関連記事)。古代および現代アジア人に対して、基底部ユーラシア人祖先系統を有さないヨーロッパの狩猟採集民を検証すると、これらの比較のいずれも、ズラティクンがどの集団ともより密接な関係を示唆しない、と明らかになりました。これは、ズラティクンがヨーロッパとアジアの人口集団の分岐前の基底部に位置することを示唆します。

 これまで、ズラティクンのようにヨーロッパ人とアジア人の分岐の基底部に位置するように見えるゲノム解析された古代人は2個体だけで、それは上述のウスチイシム個体とOase 1です。ズラティクンがウスチイシム個体と同じ人口集団に由来するのかどうか検証するため、ロシアのスンギール(Sunghir)遺跡の34000年前頃となる個体群(関連記事)や、ヨーロッパロシアにあるコステンキ−ボルシェヴォ(Kostenki-Borshchevo)遺跡群の一つであるコステンキ14(Kostenki 14)遺跡で発見された、38000年前頃の若い男性1個体(関連記事)など、他の古代ユーラシア狩猟採集民と比較して、ウスチイシム個体とのより密接な関係が検証されました。

 その結果、興味深いことに、ウスチイシム個体はズラティクンよりも後のユーラシア個体群とより多くの祖先系統を共有している、と明らかになりました(図2b)。これは、ズラティクンが、後にウスチイシムや他のユーラシア人口集団の起源となった人口集団から、より早期に分岐した人口集団の一部だったことを示唆します(図2c)。Oase 1のデータは限定的なので、ズラティクンとOase 1の人口集団が同じなのか、それとも異なるのか、明確にはできません。以下、本論文の図2です。
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●ネアンデルタール人との混合

 Oase 1のゲノムの約6〜9%はネアンデルタール人に由来しますが、現代および古代のユーラシア人では1〜3%程度です(関連記事)。ズラティクンにもネアンデルタール人からのより高い遺伝的寄与があるのかどうか検証するため、アフリカ人に対してネアンデルタール人と共有されるアレルの過剰としてネアンデルタール人祖先系統が計算され、アフリカ人に対してネアンデルタール人2個体間で予測される共有によりこの量が正規化されました。その結果、ズラティクンはネアンデルタール人祖先系統を3.2%有すると推定されました。これは、ゲノム規模データを有する上部旧石器時代6個体と中石器時代1個体では最高となります。しかし、この差は、7つの比較のうち5つで、2つの標準誤差の水準で有意ではありませんでした(図3a)。

 ゲノムにおけるネアンデルタール人祖先系統の分布を調べるため、高網羅率のクロアチアのネアンデルタール人個体(関連記事)がアフリカ現代人と大型類人猿外群の99.9%以上で見られない多様体を有する、常染色体上の430075ヶ所がまず決定されました。ズラティクンのゲノムの166721ヶ所のうち、4480ヶ所(2.7%)でネアンデルタール人由来のアレルが見られました。ズラティクンのゲノムのネアンデルタール人由来の領域は、高頻度(50%)で発生する区間に集まり(図3b)、このクラスタ化を用いて、ネアンデルタール人祖先系統の可能性のある区間が、隠れマルコフモデルで分類されました。ネアンデルタール人区間の1つは1番染色体上の大きな領域に含まれ、ここでは現代人においてネアンデルタール人祖先系統の証拠をほとんど若しくは全く示しません。これは、ネアンデルタール人祖先系統のこの「砂漠」が、ズラティクンの時代には完全に形成されていなかったことを示唆します。

 組換えは、長いネアンデルタール人区間を時間の経過に伴ってより短く断片化していきます。ズラティクンにおける祖先とネアンデルタール人との混合の年代へのさらなる洞察を得るため、アフリカ系アメリカ人もしくはdeCODE社のデータを用いて、ネアンデルタール人区間の長さが調整され、ズラティクンにおける長さが上位100番までの区間の遺伝的長さが、他の早期ユーラシア狩猟採集民と比較されました。その結果、ズラティクンは平均して他のユーラシア狩猟採集民全員よりも長いネアンデルタール人区間を有する、と明らかになりました(図3c)。

 組換えによりネアンデルタール人祖先系統が世代ごとにより短い区間に断片化されていくと仮定すると、ズラティクンではその70〜80世代前の祖先でネアンデルタール人との最後の混合が起きた、と推定されます。対照的に、最近までゲノムデータが得られている最古の現生人類だったウスチイシム個体は、94もしくは99世代前にネアンデルタール人との混合が起きた、と推定されます。低網羅率のゲノムデータでの混合を推定できるソフトウェアのadmixfrog(関連記事)を用いると、一致する結果が得られました。以下、本論文の図3です。
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 ネアンデルタール人祖先系統区間の呼び出しとは無関係に混合年代を推定するため、遺伝的距離の増加につれてネアンデルタール人の情報源の状態が相関することに基づく、以前に公表された手法が適用されました。この手法では、ズラティクンでは63世代前、ウスチイシム個体では84世代前にネアンデルタール人との混合が起きた、と推定されました。

 現代人および古代人におけるネアンデルタール人祖先系統のほとんどは、おそらくはネアンデルタール人の1集団との共通の混合事象に由来します。そのネアンデルタール人集団は、シベリア南部のアルタイ山脈のデニソワ洞窟(Denisova Cave)のネアンデルタール人(関連記事)よりも、ヨーロッパのネアンデルタール人(関連記事)の方と密接に関連しています。ズラティクンにおけるネアンデルタール人祖先系統が同じ関係を示すのかどうか検証するため、D統計が用いられ、高網羅率のゲノムデータが得られている、ヨーロッパのネアンデルタール人1個体とアルタイ山脈のネアンデルタール人1個体に加えて、既知の低網羅率のゲノムデータの後期ネアンデルタール人5個体(関連記事)との、アレルの共有が比較されました。その結果、ズラティクンは後期ネアンデルタール人とのアレル共有において、ウスチイシム個体と比較して有意な違いはないと示し、ズラティクンとウスチイシム個体におけるネアンデルタール人祖先系統の類似した割合と一致します。

 共通するネアンデルタール人との混合事象を想定すると、これらの結果から、ズラティクンは44380年前頃(IntCal20)のウスチイシム個体とほぼ同年代か、最大で数百年前の個体と示唆されます。しかし、以前に提案されたように、最初の共通のネアンデルタール人との混合の後に第二のネアンデルタール人との混合事象がウスチイシム個体に影響を与えた場合、ズラティクンはウスチイシム個体よりも数千年前の個体だった可能性があります。ズラティクンのゲノムデータでは、第二ネアンデルタール人との混合事象の裏づけは見つかりませんでした。


●まとめ

 4万年前頃前後以前のユーラシアの現生人類の遺伝的識別はほとんど知られていないままです。本論文では、チェコで発見されたヨーロッパの初期現生人類個体であるズラティクンが、現代のヨーロッパ人とアジア人が分岐する前に形成された人口集団の一部だった、と判断されました。大部分が保存された頭蓋を有するヨーロッパ最古の現生人類個体であるズラティクンの年代は、本論文では45000年以上前と推定されました。

 ウスチイシム個体およびOase 1と同様に、ズラティクンは4万年前頃以後の現生人類との遺伝的連続性を示しません。この不連続性は、39000年前頃のカンパニアン期のイグニンブライトの噴火と関連している可能性があります。この噴火は北半球の気候に深刻な影響を及ぼし、ユーラシア西部の大半のネアンデルタール人と初期現生人類の生存率を低下させたかもしれません。ただ、この噴火による影響にも初期現生人類は適応できた、との見解も提示されています(関連記事)。

 Oase 1やバチョキロ洞窟の個体群など、ネアンデルタール人との置換事象の前に存在したヨーロッパの現生人類が同じ人口集団に属していたのかどうか、これら旧石器時代個体群のさらなるゲノム規模データによってのみ解決できます。最近のバチョキロ洞窟個体群のゲノム解析からは、バチョキロ洞窟個体群とズラティクンとは大きく異なる人口集団に分類できそうです(関連記事)。したがって、ヨーロッパの初期現生人類の将来の遺伝的研究は、アフリカからユーラシアに拡大した後、非アフリカ系現代人の各地域集団に分岐して拡散する前の初期現生人類の歴史の復元に役立つでしょう。


 以上、本論文についてざっと見てきました。チェコで発見された現生人類遺骸であるズラティクンの年代は、直接的な測定ではなく遺伝的データに基づいているので、確定的とは言えませんが、45000年以上前である可能性が高そうです。この年代は、ブルガリアのバチョキロ洞窟個体群と近いものの、上述のように両者の遺伝的構成は大きく異なっており、ズラティクンは、ウスチイシム個体の人口集団よりもさらに前に非アフリカ系現代人系統と分岐した、現代人にはほとんど遺伝的影響を残していない人口集団に属するのに対して、上限では44640年前頃(IntCal20)までさかのぼるバチョキロ洞窟の初期上部旧石器(Initial Upper Paleolithic、以下IUP)個体群は、ユーラシア西部現代人よりもアジア東部現代人の方と遺伝的に密接に関連しています。

 ズラティクンもウスチイシム個体も、現代人にはほとんど遺伝的影響を残していない人口集団に属する点では同じですが、両者は異なっており、出アフリカ初期現生人類集団の中には、現代人にほとんど遺伝的影響を残していない集団も珍しくなかったというか、むしろ現代人の主要な直接的祖先となった集団はごく一部だった、と考えるべきなのかもしれません。また、ズラティクンには、非アフリカ系現代人全員の共通祖先の時点でのネアンデルタール人との交雑以外に、ネアンデルタール人との混合の痕跡は見つかりませんでしたが、近い年代のバチョキロ洞窟IUP個体群では、6世代前未満のネアンデルタール人との混合が推定されています。

 ヨーロッパにおいて、ネアンデルタール人と現生人類とが遭遇した場合は、混合が珍しくなかったかもしれませんが、現生人類がヨーロッパに拡散した頃に、ネアンデルタール人が衰退過程にあったならば、両者の遭遇機会はさほど多くなく、それがズラティクンとバチョキロ洞窟IUP個体群との違いの要因かもしれせん。48000年前頃のハインリッヒイベント(HE)5における寒冷化・乾燥化によりネアンデルタール人は減少した、との見解も提示されています(関連記事)。初期現生人類のゲノム規模データはまだ少ないものの、バチョキロ洞窟IUP個体群など蓄積されつつあり、現生人類拡散の経路や年代の解明も進んでいくのではないか、と期待されます。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


進化:ヨーロッパで最古の現生人類に関する解明が進んだ

 約4万5000年前のものとされるヨーロッパで最古の現生人類の骨の化石のゲノム解析が行われ、ヨーロッパにおける初期人類の移動に関する新たな知見が得られたことを報告する2編の論文が、それぞれNature とNature Ecology & Evolution に掲載される。これら2つの研究は、ヨーロッパにおける初期現生人類集団の複雑で多様な歴史を描き出している。

 ヨーロッパで最古の現生人類の骨の化石は、ブルガリアのバチョキロ洞窟で発見され、放射性炭素年代測定法によって4万5930〜4万2580年前のものと決定された。この最古の現生人類集団が、約4万年前まで生存していたネアンデルタール人とどの程度交流していたのかは解明されておらず、その後の人類集団にどのように寄与したのかについても、ほとんど分かっていない。

 Nature に掲載される論文では、Mateja Hajdinjakたちが、バチョキロ洞窟で採集された人類標本の核ゲノム塩基配列の解析が行われて、これらの人類個体の祖先についてと、これらの個体と現代人の関係についての手掛かりが得られたことを報告している。最古の3個体は、西ユーラシアの現代人集団よりも、東アジア、中央アジア、アメリカ大陸の現代人集団と共通の遺伝的変異の数が多かった。また、これら3個体のゲノムに占めるネアンデルタール人のDNAの割合は3〜3.8%であり、これら3個体のゲノムにおけるネアンデルタール人の遺伝物質の分布から、わずか6世代前かそれより近い世代の祖先がネアンデルタール人であったことが示された。これらのデータは、現生人類とネアンデルタール人の交雑が、これまで考えられていたよりも頻繁だった可能性のあることを示唆している。

 Nature Ecology & Evolution に掲載される論文では、Kay Prüferたちが、チェコのZlatý kůň遺跡から出土した4万5000年以上前のものと考えられる女性の現生人類の頭蓋骨化石のゲノム塩基配列解析結果を報告している。Prüferたちは、この人類個体が、ゲノムに占めるネアンデルタール人のDNAの割合が約3%で、その後のヨーロッパ人集団、アジア人集団のいずれにも遺伝的に寄与していないと思われる集団に属していたことを明らかにした。この頭蓋骨化石は、汚染のために放射性炭素年代測定には失敗したが、ネアンデルタール人に由来するゲノム中のDNA断片が、他の初期現生人類個体のゲノムのそれよりも長かったため、この個体は4万5000年以上前に生存しており、アフリカから各地に広がった後のユーラシアにおける最古の現生人類集団の1つに属していたことが示唆された。

 以上の知見を総合すると、ヨーロッパにおける人類集団の交代が連続的に起こったとする従来の学説が裏付けられる。


参考文献:
Prüfer K. et al.(2021): A genome sequence from a modern human skull over 45,000 years old from Zlatý kůň in Czechia. Nature Ecology & Evolution.
https://doi.org/10.1038/s41559-021-01443-x

https://sicambre.at.webry.info/202104/article_11.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/573.html

[番外地9] コロナ禍の3ヶ月間で米国富裕層の資産62兆円増 背景に大規模金融緩和 2020年6月14日

だから、利子付き国債発行、公共事業や企業への援助では需要は増えないと言ってるんだよ。

>増えた給料で家や車を買う。そして結婚し、子供を作る。ほらね需要は増えた。

家や車を買った金はすべて資本家の所に行くから、最終的には給料の安い介護士には何も残らないで、国債発行で増えた金はすべて資本家が独占するんだ。 今欧米でリアルタイムで起きている事だ:

コロナ禍の3ヶ月間で米国富裕層の資産62兆円増 背景に大規模金融緩和 2020年6月14日

 新型コロナ危機が始まってからの約3カ月間、米国の富裕層が資産を約5650億j(62兆円)増やしていたことがわかった。

米国の進歩的な政策研究所(inequality.org)が統計データを集計し、4日に報告書を発表した。過去最大規模の金融緩和の恩恵を受ける1%の富裕層と、コロナ禍で生きる糧を奪われる99%との格差がかつてなく拡大している。

 報告書によると、コロナ危機による世界経済の急激な停滞によって、3月18日からの約3カ月間で、新規失業手当を申請した米国人は4300万人(労働統計局)にのぼり、リーマン・ショック不況後に創出された雇用のほとんどが消滅した。これには自営業者として支援を申請した数百万人は含まれておらず、実態はさらに深刻だ。


inequality.orgサイトより
https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/17554


 同じ3カ月間に、富裕層の累計総資産は約5650億j増加した。現在、億万長者の資産総額は3・5兆j(385兆円)に達しており、新型コロナ流行の開始時に記録された最低水準から19・15%上昇している。一方、米国ではコロナ感染ですでに10万人以上が死亡しており、報告書のなかでは「パンデミックの最中、億万長者の富が急増していると同時に、何百万人もの人々が苦しみ、多くの困難や死に直面している。米国社会の不平等でグロテスクな現実だ」とのべている。

 この間、資産を飛躍的に延ばした主な富裕層は以下の通り。IT大手や投資関連の大企業が目立っている。

ジェフ・ベゾス(アマゾンCEO)362億j増

マッケンジー・ベゾス(前妻)126億j増

マーク・ザッカーバーグ(フェイスブックCEO)300億j増

イーロン・マスク(テスラCEO)141億j増

セルゲイ・ブリン(グーグル共同創業者)139億j増

ラリー・ペイジ(グーグル元CEO)137億j増

スティーブ・バルマー(マイクロソフト元CEO)133億j増

ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)118億j増

フィル・ナイト(ナイキ創業者)116億j増

ラリー・エリソン(オラクル会長)85億j増

ウォーレン・バフェット(バークシャー・ハサウェイCEO)77億j増

マイケル・デル(デル創業者)76億j増など。

 富裕層の資産拡大の背景には、株式市場の異常な回復がある。連邦準備制度理事会(FRB)が緊急措置としてゼロ金利、無制限の債券買いとりなど、かつてない規模の金融緩和策を講じ、2月19日をピークに29%減まで急下降していたナスダック指数が史上最高値に迫るなど、株式市場は大幅に値上がりした。実体経済と乖離した市場の活況が富の移動をもたらし、格差拡大を加速させている。

 国連は5月末、2020年の世界経済は少なくとも3・2%縮小し、3億人以上が失業し、米国だけで3900万人が失業すると予測したが、実態はそれを上回る。米国内の医療保険未加入者は3000万人をこえ、コロナ禍に見舞われながらも医療の恩恵を受けることができず、多くの死者を出している。米国の失業率は今後20%に達することが予測されており、リーマン・ショック恐慌を上回る深刻さをみせている。

 報告書共著者であるチャック・コリンズ氏は「数百万人の苦しみと窮状と引き換えにもたらされた億万長者の富の急増は、私たちが今後数年で社会を回復するために必要な社会的連帯を損なう。これらの統計は、私たちがかつてなく経済的、人種的に分裂していることを示している」と声明でのべている。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/295.html

[番外地9] コロナ禍の3ヶ月間で米国富裕層の資産62兆円増 背景に大規模金融緩和 2020年6月14日 中川隆
1. 中川隆[-5871] koaQ7Jey 2021年4月10日 12:18:04 : 418tx6eY3U : RHN3UGNkQXhJWlE=[6]
​ @超ラザレビッチ
だから、利子付き国債発行、公共事業や企業への援助では需要は増えないと言ってるんだよ。

>増えた給料で家や車を買う。そして結婚し、子供を作る。ほらね需要は増えた。

家や車を買った金はすべて資本家の所に行くから、最終的には給料の安い介護士には何も残らないで、国債発行で増えた金はすべて資本家が独占するんだ。 今欧米でリアルタイムで起きている事だ:

コロナ禍の3ヶ月間で米国富裕層の資産62兆円増 背景に大規模金融緩和 2020年6月14日

 新型コロナ危機が始まってからの約3カ月間、米国の富裕層が資産を約5650億j(62兆円)増やしていたことがわかった。

米国の進歩的な政策研究所(inequality.org)が統計データを集計し、4日に報告書を発表した。過去最大規模の金融緩和の恩恵を受ける1%の富裕層と、コロナ禍で生きる糧を奪われる99%との格差がかつてなく拡大している。

 報告書によると、コロナ危機による世界経済の急激な停滞によって、3月18日からの約3カ月間で、新規失業手当を申請した米国人は4300万人(労働統計局)にのぼり、リーマン・ショック不況後に創出された雇用のほとんどが消滅した。これには自営業者として支援を申請した数百万人は含まれておらず、実態はさらに深刻だ。


inequality.orgサイトより
https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/17554


 同じ3カ月間に、富裕層の累計総資産は約5650億j増加した。現在、億万長者の資産総額は3・5兆j(385兆円)に達しており、新型コロナ流行の開始時に記録された最低水準から19・15%上昇している。一方、米国ではコロナ感染ですでに10万人以上が死亡しており、報告書のなかでは「パンデミックの最中、億万長者の富が急増していると同時に、何百万人もの人々が苦しみ、多くの困難や死に直面している。米国社会の不平等でグロテスクな現実だ」とのべている。

 この間、資産を飛躍的に延ばした主な富裕層は以下の通り。IT大手や投資関連の大企業が目立っている。

ジェフ・ベゾス(アマゾンCEO)362億j増

マッケンジー・ベゾス(前妻)126億j増

マーク・ザッカーバーグ(フェイスブックCEO)300億j増

イーロン・マスク(テスラCEO)141億j増

セルゲイ・ブリン(グーグル共同創業者)139億j増

ラリー・ペイジ(グーグル元CEO)137億j増

スティーブ・バルマー(マイクロソフト元CEO)133億j増

ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)118億j増

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ラリー・エリソン(オラクル会長)85億j増

ウォーレン・バフェット(バークシャー・ハサウェイCEO)77億j増

マイケル・デル(デル創業者)76億j増など。

 富裕層の資産拡大の背景には、株式市場の異常な回復がある。連邦準備制度理事会(FRB)が緊急措置としてゼロ金利、無制限の債券買いとりなど、かつてない規模の金融緩和策を講じ、2月19日をピークに29%減まで急下降していたナスダック指数が史上最高値に迫るなど、株式市場は大幅に値上がりした。実体経済と乖離した市場の活況が富の移動をもたらし、格差拡大を加速させている。

 国連は5月末、2020年の世界経済は少なくとも3・2%縮小し、3億人以上が失業し、米国だけで3900万人が失業すると予測したが、実態はそれを上回る。米国内の医療保険未加入者は3000万人をこえ、コロナ禍に見舞われながらも医療の恩恵を受けることができず、多くの死者を出している。米国の失業率は今後20%に達することが予測されており、リーマン・ショック恐慌を上回る深刻さをみせている。

 報告書共著者であるチャック・コリンズ氏は「数百万人の苦しみと窮状と引き換えにもたらされた億万長者の富の急増は、私たちが今後数年で社会を回復するために必要な社会的連帯を損なう。これらの統計は、私たちがかつてなく経済的、人種的に分裂していることを示している」と声明でのべている。
________

労働者が貰った金はすぐに使われて後には何も残らない。
最終的に資本家の所に集まった金は株と不動産を買うのに使われるから、今のアメリカみたいなバブル経済になる。
労働者の賃金は上がらないで物価と株価と不動産価格だけが上がるから、労働者は更に貧困化する。
それが政府の財政出動の結果必ず起きる事だ。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/295.html#c1

[番外地9] コロナ禍の3ヶ月間で米国富裕層の資産62兆円増 背景に大規模金融緩和 2020年6月14日 中川隆
2. 中川隆[-5870] koaQ7Jey 2021年4月10日 13:11:04 : 418tx6eY3U : RHN3UGNkQXhJWlE=[10]
​ @超ラザレビッチ
だから、利子付き国債発行、公共事業や企業への援助では需要は増えないと言ってるんだよ。

>増えた給料で家や車を買う。そして結婚し、子供を作る。ほらね需要は増えた。

家や車を買った金はすべて資本家の所に行くから、最終的には給料の安い介護士には何も残らないで、国債発行で増えた金はすべて資本家が独占するんだ。 今欧米でリアルタイムで起きている事だ:

コロナ禍の3ヶ月間で米国富裕層の資産62兆円増 背景に大規模金融緩和 2020年6月14日

 新型コロナ危機が始まってからの約3カ月間、米国の富裕層が資産を約5650億j(62兆円)増やしていたことがわかった。

米国の進歩的な政策研究所(inequality.org)が統計データを集計し、4日に報告書を発表した。過去最大規模の金融緩和の恩恵を受ける1%の富裕層と、コロナ禍で生きる糧を奪われる99%との格差がかつてなく拡大している。

 報告書によると、コロナ危機による世界経済の急激な停滞によって、3月18日からの約3カ月間で、新規失業手当を申請した米国人は4300万人(労働統計局)にのぼり、リーマン・ショック不況後に創出された雇用のほとんどが消滅した。これには自営業者として支援を申請した数百万人は含まれておらず、実態はさらに深刻だ。

 同じ3カ月間に、富裕層の累計総資産は約5650億j増加した。現在、億万長者の資産総額は3・5兆j(385兆円)に達しており、新型コロナ流行の開始時に記録された最低水準から19・15%上昇している。一方、米国ではコロナ感染ですでに10万人以上が死亡しており、報告書のなかでは「パンデミックの最中、億万長者の富が急増していると同時に、何百万人もの人々が苦しみ、多くの困難や死に直面している。米国社会の不平等でグロテスクな現実だ」とのべている。

 この間、資産を飛躍的に延ばした主な富裕層は以下の通り。IT大手や投資関連の大企業が目立っている。

ジェフ・ベゾス(アマゾンCEO)362億j増
マッケンジー・ベゾス(前妻)126億j増
マーク・ザッカーバーグ(フェイスブックCEO)300億j増
イーロン・マスク(テスラCEO)141億j増
セルゲイ・ブリン(グーグル共同創業者)139億j増
ラリー・ペイジ(グーグル元CEO)137億j増
スティーブ・バルマー(マイクロソフト元CEO)133億j増
ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)118億j増
フィル・ナイト(ナイキ創業者)116億j増
ラリー・エリソン(オラクル会長)85億j増
ウォーレン・バフェット(バークシャー・ハサウェイCEO)77億j増
マイケル・デル(デル創業者)76億j増など。

 富裕層の資産拡大の背景には、株式市場の異常な回復がある。連邦準備制度理事会(FRB)が緊急措置としてゼロ金利、無制限の債券買いとりなど、かつてない規模の金融緩和策を講じ、2月19日をピークに29%減まで急下降していたナスダック指数が史上最高値に迫るなど、株式市場は大幅に値上がりした。実体経済と乖離した市場の活況が富の移動をもたらし、格差拡大を加速させている。

 国連は5月末、2020年の世界経済は少なくとも3・2%縮小し、3億人以上が失業し、米国だけで3900万人が失業すると予測したが、実態はそれを上回る。米国内の医療保険未加入者は3000万人をこえ、コロナ禍に見舞われながらも医療の恩恵を受けることができず、多くの死者を出している。米国の失業率は今後20%に達することが予測されており、リーマン・ショック恐慌を上回る深刻さをみせている。

 報告書共著者であるチャック・コリンズ氏は「数百万人の苦しみと窮状と引き換えにもたらされた億万長者の富の急増は、私たちが今後数年で社会を回復するために必要な社会的連帯を損なう。これらの統計は、私たちがかつてなく経済的、人種的に分裂していることを示している」と声明でのべている。
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労働者が貰った金はすぐに使われて後には何も残らない。
最終的に資本家の所に集まった金は株と不動産を買うのに使われるから、今のアメリカみたいなバブル経済になる。
労働者の賃金は上がらないで物価と株価と不動産価格だけが上がるから、労働者は更に貧困化する。

2月の米国インフレ率は4.3%、追加現金給付で更に加速へ
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12880

止まらないインフレ、米国で住宅価格が暴騰中
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/13098


これが政府の財政出動の結果必ず起きる事だ。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/295.html#c2

[番外地9] コロナ禍の3ヶ月間で米国富裕層の資産62兆円増 背景に大規模金融緩和 2020年6月14日 中川隆
3. 中川隆[-5869] koaQ7Jey 2021年4月10日 13:27:09 : 418tx6eY3U : RHN3UGNkQXhJWlE=[11]
​ @超ラザレビッチ
だから、利子付き国債発行、公共事業や企業への援助では需要は増えないと言ってるんだよ。

>増えた給料で家や車を買う。そして結婚し、子供を作る。ほらね需要は増えた。

家や車を買った金はすべて資本家の所に行くから、最終的には給料の安い介護士には何も残らないで、国債発行で増えた金はすべて資本家が独占するんだ。 今欧米でリアルタイムで起きている事だ:

コロナ禍の3ヶ月間で米国富裕層の資産62兆円増 背景に大規模金融緩和 2020年6月14日

 新型コロナ危機が始まってからの約3カ月間、米国の富裕層が資産を約5650億j(62兆円)増やしていたことがわかった。

米国の進歩的な政策研究所(inequality.org)が統計データを集計し、4日に報告書を発表した。過去最大規模の金融緩和の恩恵を受ける1%の富裕層と、コロナ禍で生きる糧を奪われる99%との格差がかつてなく拡大している。

 報告書によると、コロナ危機による世界経済の急激な停滞によって、3月18日からの約3カ月間で、新規失業手当を申請した米国人は4300万人(労働統計局)にのぼり、リーマン・ショック不況後に創出された雇用のほとんどが消滅した。これには自営業者として支援を申請した数百万人は含まれておらず、実態はさらに深刻だ。

 同じ3カ月間に、富裕層の累計総資産は約5650億j増加した。現在、億万長者の資産総額は3・5兆j(385兆円)に達しており、新型コロナ流行の開始時に記録された最低水準から19・15%上昇している。一方、米国ではコロナ感染ですでに10万人以上が死亡しており、報告書のなかでは「パンデミックの最中、億万長者の富が急増していると同時に、何百万人もの人々が苦しみ、多くの困難や死に直面している。米国社会の不平等でグロテスクな現実だ」とのべている。

 この間、資産を飛躍的に延ばした主な富裕層は以下の通り。IT大手や投資関連の大企業が目立っている。

ジェフ・ベゾス(アマゾンCEO)362億j増
マッケンジー・ベゾス(前妻)126億j増
マーク・ザッカーバーグ(フェイスブックCEO)300億j増
イーロン・マスク(テスラCEO)141億j増
セルゲイ・ブリン(グーグル共同創業者)139億j増
ラリー・ペイジ(グーグル元CEO)137億j増
スティーブ・バルマー(マイクロソフト元CEO)133億j増
ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)118億j増
フィル・ナイト(ナイキ創業者)116億j増
ラリー・エリソン(オラクル会長)85億j増
ウォーレン・バフェット(バークシャー・ハサウェイCEO)77億j増
マイケル・デル(デル創業者)76億j増など。

 富裕層の資産拡大の背景には、株式市場の異常な回復がある。連邦準備制度理事会(FRB)が緊急措置としてゼロ金利、無制限の債券買いとりなど、かつてない規模の金融緩和策を講じ、2月19日をピークに29%減まで急下降していたナスダック指数が史上最高値に迫るなど、株式市場は大幅に値上がりした。実体経済と乖離した市場の活況が富の移動をもたらし、格差拡大を加速させている。

 国連は5月末、2020年の世界経済は少なくとも3・2%縮小し、3億人以上が失業し、米国だけで3900万人が失業すると予測したが、実態はそれを上回る。米国内の医療保険未加入者は3000万人をこえ、コロナ禍に見舞われながらも医療の恩恵を受けることができず、多くの死者を出している。米国の失業率は今後20%に達することが予測されており、リーマン・ショック恐慌を上回る深刻さをみせている。

 報告書共著者であるチャック・コリンズ氏は「数百万人の苦しみと窮状と引き換えにもたらされた億万長者の富の急増は、私たちが今後数年で社会を回復するために必要な社会的連帯を損なう。これらの統計は、私たちがかつてなく経済的、人種的に分裂していることを示している」と声明でのべている。
________

労働者が貰った金はすぐに使われて後には何も残らない。
最終的に資本家の所に集まった金は株と不動産を買うのに使われるから、今のアメリカみたいなバブル経済になる。
労働者の賃金は上がらないで物価と株価と不動産価格だけが上がるから、労働者は更に貧困化する。

2月の米国インフレ率は4.3%、追加現金給付で更に加速へ
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12880

止まらないインフレ、米国で住宅価格が暴騰中
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/13098


これが政府の財政出動の結果必ず起きる事だ。
安藤さんは経済が全く理解できないんだよ。​
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/295.html#c3

[近代史4] 江戸時代はこういう時代だった 中川隆
9. 中川隆[-5868] koaQ7Jey 2021年4月10日 13:35:28 : 418tx6eY3U : RHN3UGNkQXhJWlE=[13]
【ゆっくり解説】歴史を遡る!江戸時代の人達の食事について
2020/09/27





00:00​ 冒頭トーク
01:06​ 江戸の町は
03:28​ 江戸はグルメタウン
09:05​ 江戸前寿司の誕生
13:05​ 料理屋の展開
15:44​ 江戸のスイーツ事情
17:21​ 遊郭の料理は

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/576.html#c9
[番外地9] コロナ禍の3ヶ月間で米国富裕層の資産62兆円増 背景に大規模金融緩和 2020年6月14日 中川隆
4. 中川隆[-5867] koaQ7Jey 2021年4月10日 14:21:58 : 418tx6eY3U : RHN3UGNkQXhJWlE=[14]
​ @超ラザレビッチ
だから、利子付き国債発行、公共事業や企業への援助では需要は増えないと言ってるんだよ。

>増えた給料で家や車を買う。そして結婚し、子供を作る。ほらね需要は増えた。

家や車を買った金はすべて資本家の所に行くから、最終的には給料の安い介護士には何も残らないで、国債発行で増えた金はすべて資本家が独占するんだ。 今欧米でリアルタイムで起きている事だ:

コロナ禍の3ヶ月間で米国富裕層の資産62兆円増 背景に大規模金融緩和 2020年6月14日

 新型コロナ危機が始まってからの約3カ月間、米国の富裕層が資産を約5650億j(62兆円)増やしていたことがわかった。

米国の進歩的な政策研究所(inequality.org)が統計データを集計し、4日に報告書を発表した。過去最大規模の金融緩和の恩恵を受ける1%の富裕層と、コロナ禍で生きる糧を奪われる99%との格差がかつてなく拡大している。

 報告書によると、コロナ危機による世界経済の急激な停滞によって、3月18日からの約3カ月間で、新規失業手当を申請した米国人は4300万人(労働統計局)にのぼり、リーマン・ショック不況後に創出された雇用のほとんどが消滅した。これには自営業者として支援を申請した数百万人は含まれておらず、実態はさらに深刻だ。

 同じ3カ月間に、富裕層の累計総資産は約5650億j増加した。現在、億万長者の資産総額は3・5兆j(385兆円)に達しており、新型コロナ流行の開始時に記録された最低水準から19・15%上昇している。一方、米国ではコロナ感染ですでに10万人以上が死亡しており、報告書のなかでは「パンデミックの最中、億万長者の富が急増していると同時に、何百万人もの人々が苦しみ、多くの困難や死に直面している。米国社会の不平等でグロテスクな現実だ」とのべている。

 この間、資産を飛躍的に延ばした主な富裕層は以下の通り。IT大手や投資関連の大企業が目立っている。

ジェフ・ベゾス(アマゾンCEO)362億j増
マッケンジー・ベゾス(前妻)126億j増
マーク・ザッカーバーグ(フェイスブックCEO)300億j増
イーロン・マスク(テスラCEO)141億j増
セルゲイ・ブリン(グーグル共同創業者)139億j増
ラリー・ペイジ(グーグル元CEO)137億j増
スティーブ・バルマー(マイクロソフト元CEO)133億j増
ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)118億j増
フィル・ナイト(ナイキ創業者)116億j増
ラリー・エリソン(オラクル会長)85億j増
ウォーレン・バフェット(バークシャー・ハサウェイCEO)77億j増
マイケル・デル(デル創業者)76億j増など。

 富裕層の資産拡大の背景には、株式市場の異常な回復がある。連邦準備制度理事会(FRB)が緊急措置としてゼロ金利、無制限の債券買いとりなど、かつてない規模の金融緩和策を講じ、2月19日をピークに29%減まで急下降していたナスダック指数が史上最高値に迫るなど、株式市場は大幅に値上がりした。実体経済と乖離した市場の活況が富の移動をもたらし、格差拡大を加速させている。

 国連は5月末、2020年の世界経済は少なくとも3・2%縮小し、3億人以上が失業し、米国だけで3900万人が失業すると予測したが、実態はそれを上回る。米国内の医療保険未加入者は3000万人をこえ、コロナ禍に見舞われながらも医療の恩恵を受けることができず、多くの死者を出している。米国の失業率は今後20%に達することが予測されており、リーマン・ショック恐慌を上回る深刻さをみせている。

 報告書共著者であるチャック・コリンズ氏は「数百万人の苦しみと窮状と引き換えにもたらされた億万長者の富の急増は、私たちが今後数年で社会を回復するために必要な社会的連帯を損なう。これらの統計は、私たちがかつてなく経済的、人種的に分裂していることを示している」と声明でのべている。
________

労働者が貰った金はすぐに使われて後には何も残らない。
最終的に資本家の所に集まった金は株と不動産を買うのに使われるから、今のアメリカみたいなバブル経済になる。
労働者の賃金は上がらないで物価と株価と不動産価格だけが上がるから、労働者は更に貧困化する。

2月の米国インフレ率は4.3%、追加現金給付で更に加速へ
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12880

止まらないインフレ、米国で住宅価格が暴騰中
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/13098

これが政府の財政出動の結果必ず起きる事だ。

安藤さんは経済が全く理解できないんだよ:

財政出動の最大の問題は人々が必要としていないものを作り上げてしまうことである。それは人々が自分でお金を払ってまで手に入れたくないものを無理矢理作り出す。

しかも資金がそうした本当は必要とされていないプロジェクトに行ってしまえば、人々に必要とされるものを作っている人に資金が行かなくなる。それは長期的には経済活動を低下させる。結果として生じた低成長は金利の恒常的低下をもたらし、長期的には通貨の上昇をさまたげる。しかし短期的には逆の効果を持つ。


短期的な金利上昇、長期的な金利低下

高い金利のおかげで海外から資本を吸い上げている間は、この問題は水面下に隠れている。

現在、アメリカで行われている金融緩和にもかかわらずドルが上昇しているのは、金利が上がっているからである。

財政出動は少なくとも短期的な経済拡大をもたらすため、金利を上昇させる。

短期的には高い金利に引かれてドルに資金が集まってくる。しかし高金利が経済にどういう効果を持つかを考える必要がある。

高金利は住宅ローンや企業の設備投資の融資の金利などを通して経済を弱体化させる。今は現金給付などの財政出動がその分を補っているが、米国政府はいずれ選択を迫られることになる。高水準の財政出動を止めた時に金利が低下しドルの下落を余儀なくされるか、永遠に高水準の財政出動を続けるかである。

前者は直接のドル下落シナリオとなる。後者の場合も、ドルの下落は免れそうにない。高金利の状態で赤字国債を発行し続けることは国家の財政にとって命取りとなる。政府は増え続ける国債に対して高い金利を払い続けなければならないからである。

高金利で増える利払い

事実、コロナ禍における財政出動でアメリカの政府債務はGDP比130%に達しようとしている。

これは金利が1%上がればGDPの1.3%分利払いが増えるということである。しかもバイデン政権のインフラ投資で政府債務はここから更に増えることが想定されている。

財政出動を続けなければ投資家を惹きつけている高金利がなくなりドルが下落してしまうが、そうしている内に利払いは増えてゆく。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/295.html#c4

[近代史5] バブル崩壊の歴史と これから起きる超円高によるバブル崩壊 中川隆
18. 中川隆[-5866] koaQ7Jey 2021年4月10日 14:25:53 : 418tx6eY3U : RHN3UGNkQXhJWlE=[15]
プラザ合意からブラックマンデーまでを振り返る
2015年3月21日 GLOBALMACRORESEARCH
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/933


2015年、金融市場は米国の量的緩和終了を織り込んでいない
http://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/669


2015年の金融市場はブラックマンデー当時の相場と似ているとの指摘が各所から出ている。チャートの類似を指摘する声もあれば、ボラティリティの上昇を指摘する声もあるが、ファンダメンタルズにおいてどう類似しているのかを詳細に観察するレポートが出回っていないと感じているので、先ずは1987年に起こったブラックマンデーのマクロ経済学的背景を説明しておきたい。

ブラックマンデーについては、一般的には解明されていない点が多いとされているが、一部の優れた投資家は事前に予測していた事案であり、ファンダメンタルズと投資家の心理の観点から説明が可能である。暴落の背景には1981年に米国の大統領に就任したレーガン大統領のレーガノミクスがあるので、先ずはここから始めたい。

ドル高を促進したレーガノミクス

元々の始まりはレーガノミクスである。1981年に就任したレーガン大統領は、前政権から受け継いだスタグフレーションに対処しなければならなかった。高い失業率にもかかわらずインフレ率は上昇し、米国の家計は低い賃金と高い物価の両方に苦しんでいた。

レーガン大統領は失業率を抑えるために財政出動を行い、減税によって消費を刺激しようとした。軍事支出を大幅に増加させ、また外交的にも共産主義国への強硬姿勢を見せることで、いわゆる「強いアメリカ」を演出した。

一方で、上昇していたインフレ率を抑えるためには金融引き締めが必要とされていた。金融政策ではそもそもレーガン大統領の就任以前より利上げがピークに達しており、レーガン大統領自身もマネーサプライの増加を抑える意思を引き続き表明した。財政支出の規模が大きかったこともあり、長期金利は上昇し、高い金利を求めた資金は為替市場をドル高へ導くことになる。ここまでの経緯を纏めると以下の通りである。

高失業率 -> 財政出動 -> 金利上昇 -> ドル高
高インフレ -> 利上げ -> ドル高
当時、アメリカ経済の問題は巨額となった財政赤字だけではなかった。日本やドイツなどの貿易相手国がドル高の恩恵を受けて輸出を続けたことで、米国の貿易赤字も容認できないレベルに達していた。

しかし高金利に惹かれた資金は、ドルのもとに集まり続け、「双子の赤字」と呼ばれた米国の財政・貿易赤字にもかかわらず、ドルは高値を更新し続けた。ドルはドイツマルクに対し、レーガノミクス以前のレートから50%以上も上昇した結果、通貨高に耐えられなくなったアメリカ政府は遂にドル高是正に腰を上げることになる。

プラザ合意

1985年9月22日、G5の財務相と中銀総裁たちがニューヨークのプラザホテルに集まり、ドル高の是正のために協調介入することで合意した。ドル高は双子の赤字というファンダメンタルズを反映していないとされ、米国政府は為替レートの是正が必要だと主張した。ジョージ・ソロス氏はこの出来事を以下のように書いている。

われわれは興奮の渦中にある。G5の財務相と中銀総裁がプラザホテルで緊急会議を開いた。これは歴史的な出来事である。会議は自由な変動相場制から管理された変動相場制への移行を決定した。

わたしは紙一重でポジションを手放さずに済み、一世一代の大儲けを果たした。円を翌週の香港市場で買い増し、上昇する相場のなかでホールドした。儲けは過去4年の為替市場での損失を補って余りあるほどである。というわけで非常にいい気分だ。(『ソロスの錬金術』)

この時、円やマルクはドル高の行き過ぎから既に底値を超えて上昇基調にあったが、この合意はその新たなトレンドを決定的なものにした。ドルはここからブラックマンデーの起きる1987年まで、急激な下落トレンドを開始することになる。

バブルを造成した利下げとドル安

一方で、ドル高が米国のインフレ率を徐々に低下させていたことから、高止まりした政策金利は役目を終え、Fed(連邦準備制度)は利下げを開始していた。レーガン政権の序盤には19%まで上昇していた政策金利は、この頃には8%程度まで下落していた。

1982年に始まったこの利下げを好感し、株式市場は上昇を始めていたが、ドル高を是正するプラザ合意がこの傾向に拍車をかけた。したがって、1982年からブラックマンデーの起こる1987年までの株価上昇は、利下げとドル安によって作り上げられた強力なトレンドであり、投資家たちはこの2つの要素を前提として米国株を買い続けてきた。したがって、この上昇相場の終焉も、この2つの要因が崩れたときであったのである。

ルーブル合意

プラザ合意以来、ドルはドイツマルクや円に対して急速なスピードで下落していた。1987年2月22日、ドル安が行き過ぎであると判断した米国政府は、G7を主導し、パリのルーブル宮殿でドル安の行き過ぎを是正する合意を取り付けた。これは、下がり続けていた米国の政策金利をFedが上げる一方で、円高、マルク高となっていた日本とドイツに対し、利下げを求める合意であったが、国内のインフレ率上昇を懸念していたドイツが同年9月にこれを破り、利上げを決行する。

ドル安を懸念していた米国にとって、更なるドル安・マルク高を引き起こすドイツの利上げは容認できないものであった。また、5年間に渡る利下げによって支えられてきた米国の株式市場の参加者は、ドイツの利上げによって米国も利上げのペースを上げなければならなくなるだろうと推測した。利下げとドル安によって支えられてきた上昇相場が、ドイツの協調拒否によってその両方を失ったのである。

ドルの自由落下か、株式の自由落下か

「双子の赤字」を抱えながら成長してきた米国株の上昇相場は、遂に八方塞がりの状況に陥る。米国の巨額の財政・貿易赤字はいずれ修正されなければならないと誰もが思っていた。

ジョージ・ソロス氏は早くから双子の赤字に悲観的だったが、各国の協調と管理された変動相場制が状況を軟着陸させる可能性を見て取ると、これを「資本主義の黄金時代」と呼んだ。しかしその要であった協調は、ドイツの離反で失われた。ドル安の行き過ぎを段階的に是正し、株式市場に大きな悪影響を及ぼすことなく利上げ・ドル高へと導くためには、為替水準に対する各国の協調が必要不可欠だったのである。

株式投資家には最悪の状況である。ドイツの利上げにつられてFedが急激な利上げに向かえば、真っ先に下落をするのは株式市場である。しかし逆にFedが利上げを躊躇えば、今度はドルが何処まで落ちてゆくか分からない。事実、米国のベーカー財務長官は、10月16日の記者会見で協調を破ったドイツを非難し、「ドイツが協調に協力しないのであれば米国は一層のドル安を容認する」と主張した。

これで株式市場かドルか、どちらかの下落は決定付けられてしまった。特に当時の株式市場では、ほとんどの投資家は為替ヘッジを付けていなかったこともあり、米国株の保有者はどう転んでも自分の資産が毀損される状況に追い込まれた。では彼らの唯一の選択肢は何だっただろうか? 米国株の投げ売りである。

1987年10月19日、ブラックマンデー

9月のドイツの非協調的利上げによって最後の支えを失った米国の株式市場は、その後ふらふらと方向感を失い、10月に入ると下落トレンド入りした。下落幅は日増しに大きくなり、10月19日、前日比で22.6%の下げを記録したのである。

ブラックマンデーについては、当時の稚拙であった自動売買システム(ポートフォリオ保険)などが下落を加速させたなどの見方があるが、その真相は利上げによる典型的な流動性縮小と、止まらないドル安が株式投資家を追い込んだ結果というわけである。

未来の相場への教訓

金融市場の暴落では、それまで何とか市場に保たれていた資金が行き場を失うというパターンが多い。債務危機では通貨と国債、どちらかの暴落は不可避であり、2015年現在の状況では、株式市場か債券市場、両方の上げ相場が永遠に続くということは不可能である。

ちなみに、レーガノミクスからプラザ合意に至り、止まらないドル安が問題となるまでの経緯は、上記で引用した「ソロスの錬金術」によく書かれている。この本は、ソロス氏の再帰性の理論とともに1985年から1986年までのクォンタム・ファンドの日々のトレードを記録したもので、ソロス氏がドルを売ってドイツマルクと円に投資する様子や、米国の「双子の赤字」の危険性を指摘しながらも、上がってゆく株式市場に資金を投資し、上げ相場の天井を探ってゆく様子が詳細に描かれている。

金融関係者にはよく知られた本であるが、一般の投資家には、これほど有用な本であるにもかかわらず、余り広まっていないと感じている。また、金融関係者でもこの本の有用性を本当に理解している人物は驚くほどに少ない。市場であれ何処であれ、優れた投資家はいつも少数派なのである。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/933

新版 ソロスの錬金術 – 2009/2/25
ジョージ・ソロス (著), 青柳 孝直 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4862801307/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4862801307&linkCode=as2&tag=asyuracom-22
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/388.html#c18

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