39. 中川隆[-10055] koaQ7Jey 2020年11月09日 13:19:04 : tkQkWLqmCM : ZW14TmJkVjFwZG8=[17]
楠 薫のオーディオ三昧
http://www.kusunoki.jp/audio/audioindex.html
■ 2003年4月現在のオーディオシステム ■
http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/history2003.html
2001年から2003年にかけては我がオーディオシステムは激動の時を迎えました。
職場の2階にオートグラフが納まり、岩手県一関市から、オーディオ評論家是枝氏の手による 300Bプッシュプルアンプが戻って参りまして、マランツ#5との激しいバトルと相成りました。
この300Bプッシュプルアンプ、私が注文したのですが、我が家よりも先に一関市のROYCEというジャズ 喫茶で鳴らしてもらい、なかなか好評でした。
戻ってきた300Bプッシュプルアンプを聴いて、なるほどと合点。
確かにマランツ#5はまるでサラブレッドの如く、ぐいぐい引っ張っていく力は見事という他 ありません。マランツ#1との組み合わせは、おそらく理想的と言って良いくらいです。
しかし、我が家のオートグラフ・ミレニアムは、オリジナルとは違い、ユニットも最新で、 しかもLINNのCD12という、最新のCDプレーヤーを導入しており、その最新のデジタル録音を 楽しむためには、やはりアンプも時代に合わせて最新のものを使用する方が、バランスが良い ようです。
一時はコニサー4.0でマランツ#5を鳴らして、少しワイドレンジになって気に入っていましたが、 伸びやかで緻密、陰影表現が見事な是枝300Bプッシュプルアンプを聴いてしまうと、あのマランツ#5 の音がなんと古くさく聴こえてしまうのです。
レプリカ#9よりもオリジナル#8、オリジナル#8よりもオリジナル#5の方が聴感上も伸びやかで、 特に低域の寸詰まり感がなく、気に入っていただけに、これには正直、驚かされました。
マランツ#1と是枝300Bプッシュプルアンプの組み合わせでは、高域のみずみずしさは抜群でしたが、 低域方向がやや緩みがちになり、それを引き締める意味で、コニサー4.0をしばらく使用して、それで 落ち着いたかに見えました。
しかし聴き込んでいくと、コニサー4.0は音像が大きめになり、ただでさえ大きめなオートグラフでは 巨大化してしまいます。さらに、S/Nが高能率スピーカーを前提としていないため(スキャンテック談) なんとマランツ#1より劣ることが発覚。
しかしある程度のボリュームで聴いている分には問題なかったので、しばらくプリアンプはコニサーの ままでした。
そんな折に出たのが、LINNのKlimax Kontrol。CD12と似たようなデザインで、ひょっとしたらこの プリアンプ、音的にもCD12の延長線上にあるのではないかと思い、MAXオーディオに頼んで、自宅で 試聴することになりました。
これがまったくもって予想に違わぬ、CD12の延長線上に位置する、見事な出来映え。
コニサー4.0よりもS/Nが良く、音像が肥大化せず、キュッとしまった感じで、それでいて低域の伸び やかさも一枚上手を行きます。
同時に試聴したアンプジラ2000はスピーカードライブ能力とスピード感が見事で、JAZZのドラムスには 非常に相性が良かったのですが、女性ボーカルでは是枝300Bの色香には敵いません。 アンプジラはどこか乾いた感じがします。特にクラシックの教会音楽では、これが裏目に出てしまいました。
というわけで、我が家にはLINNのCD12に加えて、Klimax Kontrolも居着いてしまうことになりました。
世の中にLINNの製品を自分のシステムのどこかに入れると、だんだんLINNの製品が浸透して来て、 いつの間にかLINNの製品ばかりになってしまうという、LINN病なるものがまことしやかに言われていましたが、 何のことはない、我が家もCD12でバランスをとっているせいか、アナログもEMT927ではいかんせん、比較的 録音の新しいものがバランス的に合わなくなってしまいました。
そこで、ついにLP12を入れることになりました。
これがまた、CD12と似通ったサウンドというか何というか、まぁ、CD12がLP12のサウンド傾向を追随して いるわけなんですが、カートリッジが光悦の翡翠を使用し、ケーブル類を調整すると、デジタルもアナログも 違和感なく聴けるシステムと相成りました。
と言うわけで、以下、ラインナップをお示しいたします。
Main System
FrontEnd(Analogue):
Analogue Player LINN LP12
Cartridge 光悦(Kouetu) 翡翠(JADE)
Tone arm LINN EKOS
Power Supry LINN LIGO
FrontEnd(Digital):
CD Player LINN CD12
Phono Amplifier Benz Micro Switzerland PPI type9
Line Amplifier LINN Klimax Kontrol
Power Amplifier 是枝(Koreeda) 300B push-pull amplifier
Loud Speakers TANNOY Autograph Millennium
AC Cables
CD Player Aural Symphonics ML-Cubed Gen 3
Line Amplifier Aural Symphonics ML-Cubed Gen 3
InterConnect Cables
Phono -> Line Amplifier BELDEN YR23169 T-203D FOR AUDIO OL(1.0m)
CD Player -> Line Amplifier BELDEN YR23169 T-203D FOR AUDIO OL(60cm)
Line Amplifier -> Power Amplifier BELDEN YR23169 T-203D FOR AUDIO OL(1.0m)
Speaker Cables S/A Labs High End Horse3.5 (8m) with WBT-0645 (8m)
etc:
Audio Rack : Quadraspire Square table ST660
AC Outlet : HUBBELL SPECIFICATION GRADE DUPLEX RECEPTACLE
http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/history2003.html
■ 2005年7月現在のオーディオシステム ■
http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/AudioSystem2005/history2005.html
2005年は、ちょっとした出来事がありました。
それまでタンノイ一本槍で来た私でしたが、ヤフー・オークションでJBLのオリンパスの出物が あったので入手。これがなかなか素敵な音で、古いジャズのレコードを再生するのに、抜群の 相性を示しました。
考えてみたら当然で、レコード全盛期のスピーカーですし、当時、パラゴンかオリンパスか、と 言われた、美しい格子模様のフロントグリルを有するオリンパス。復活したEMT927Fも加わり、 Marantz model 1が、俄然、光輝いてきました。
となると、せっかくのMarantz model 1を活かすには、やはりMarantz model 9が必要。 と言うわけで、model 9も入手し、AET SCRのインターコネクトケーブル、スピーカーケーブルを 得て、生き生きとしたジャズの雰囲気を伝える組み合わせが出来上がりました。
さて、メインシステムですが、オートグラフ・ミレニアムを石のアンプで動かしたらどうなるか、 ということでVIOLAのBravoを試聴。
その頃使っていた、ユニゾンリサーチのS6のコクと色気、それに躍動感が及ばない様に思った のですが、実はこれはLINNのLINN Klimax Kontrolとの相性が悪かったためで、Cadenzaと Symphonyの組み合わせでは、Klimax KontrolよりもさらにS/Nが良く、チェロのアンプを手がけて いた方々によるアンプだけあって、高域の少し線は細いものの、美しくみずみずしいサウンドは、 他に類を見ないほど。
発作が起きて、二つともセットで購入してしまうことになりました。
このアンプ、現代最高峰のアンプと言っても良く、オートグラフ・ミレニアムの欠点をも露呈 することになってしまいました。
これは設置した部屋のせいもあるのですが、オートグラフ・ミレニアムはコーナーにちゃんと ぴったり付けるようにしないと、十分な低域が出ません。しかも同軸2ウェイでは、高域が歪っぽく なり、澄んだ美しい透明な高域が出ないことがあります。
これが逆に弦楽器では、眩のこすれる際の、生々しさをうまく出してくれるのですが、ジャズを 鳴らした際の、シンバルの「シャーン」と余韻を伴い、超高域まで伸びていく美しい音色や、デジタル 録音のS/Nが良く、ホールの余韻をふんだんに取り入れた優秀な録音を再生となると、どうも最新の スピーカーの方に分があります。
もちろん、下手な録音の場合は、最新のスピーカーでは、録音のまずさも露呈してしまいますので、 ある一定レベルのサウンドを保証する意味では、タンノイのスピーカーは素晴らしいものがあります。 タンノイのスピーカーは、ユニットだけでなく、そのエンクロージャーの独特の響きでもって 音を再構築し、スピーカーで新たなライブの音を作り出す、と言うのが特徴です。ですから、 タンノイ・ホールと称されるほどの個性的な独特の響きは、そのサウンドを好きになれるかどうかが、 一番の問題でしょう。
個人的な好みを申し上げるのなら、タンノイの音は「凄く好き」です。しかし、もう少し色彩感を 出して欲しい。セッティングの問題ではあるのですが、低域ももっと出て欲しい。
こんなかなり贅沢な望みを満足させてくれたスピーカーが、Sonus FaberのStradivari Homageでし た。現代のスピーカーの中で、クラシック音楽を中心に、ジャズなどの最新デジタル録音を楽しく 聴くことが出来るスピーカーは、他にもいろいろあるかと思いますが、VIOLAのアンプが生きてくる 組み合わせで、となると、このスピーカーをおいて他にないように思います。
実際、このスピーカーになって、FM放送が楽しめるようになりましたし、Jポップも気持ちよく聴ける ようになりました。Rie fu(りえ ふう)の曲に巡り逢えたのも、Stradivari無くしてはあり得なかった、 と言えましょう。
と言うわけで、以下、ラインナップをお示しいたします。
Main System
写真、真中の列が、ソナスファベールのストラディヴァリ・オマージュに
つながるメインシステムです。
FrontEnd(Analogue):
Analogue Player LINN LP12
Cartridge 光悦(Kouetu) 翡翠(JADE)
Tone arm LINN EKOS
Power supply LINN LIGO(写真上段)
FrontEnd(Digital):
CD Player LINN CD12
Phono Amplifier Benz Micro Switzerland PPI type9
Line Amplifier VIOLA CadenzaA (写真上段)
Power Amplifier VIOLA Symphony(写真下段)
Loud Speakers Sonus Faber Stradivari Homage
AC Cables
LINN LIGO Synergistic Absolute Reference AC Master Coupler x2-Series
CD Player AET SIN 1.2m
Line Amplifier AET SIN 1.2m
Power Amplifier Kharma KPC-GR-1a Grand Reference
InterConnect Cables
Phono -> Line Amplifier : Kharma KIC-R-1a Reference
CD Player -> Line Amplifier : AET SCR(1m RCA-RCA)
Line Amplifier -> Power Amplifier : KHARMA KIC-GR-1b Grand Reference XLR 1m pai
Speaker Cables AET SIN(7m)
etc:
Audio Rack : Quadraspire Square table ST660
AC Outlet : HUBBELL SPECIFICATION GRADE DUPLEX RECEPTACLE
http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/AudioSystem2005/history2005.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1085.html#c39