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中川隆 koaQ7Jey コメント履歴 No: 100415
http://www.asyura2.com/acpn/k/ko/koa/koaQ7Jey/100415.html
[近代史4] バブル崩壊の歴史 中川隆
10. 中川隆[-12736] koaQ7Jey 2020年5月07日 07:04:28 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[5]

米国の量的緩和が限界に近づき失速へ 株価への影響は2020年5月6日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10574

世界の株式市場は新型コロナウィルスの世界的流行による株安相場からの反発が続いている。しかし筆者には現在の相場にはポジティブな要素がほとんどないように見える。実体経済が危機的状況にあるのはこれまで伝えているが、それに加えてアメリカの量的緩和が失速し始めたからである。

国債買い入れ失速

アメリカでは2月からの株安相場を受けて無制限の量的緩和が行われている。

•米国、量的緩和の無制限化を発表も米国株は下落

量的緩和とは中央銀行が通貨を発行してその通貨で国債などの証券を買い入れることであり、無制限とはその買い入れ額に制限がないことである。

しかしこの無制限の量的緩和が4月の後半から失速し始めている。中央銀行の国債保有額の推移は次のようになっている。

3月に入って勢い良く急上昇したグラフの傾きが段々なだらかになってきているのが分かるだろう。そしてその結果どうなっているかと言えば、長期金利が不気味な上昇を始めている。

長期金利は10年物国債の金利だが、よりリスクの高い30年物国債の金利はもっと明らかに上向き始めている。

繰り返すが、現在アメリカの中央銀行は無制限の国債買い入れによって金利を下げようとしているのである。量的緩和で株価が支えられるのは、国債の金利が下がることによって投資家がよりリスクの高い不動産や株式に資金を振り分けるからであり、金利が上がってしまうとその浮揚効果も無くなってしまう。

量的緩和失速の理由

「無制限の国債買い入れ」は何故失速してしまっているのだろうか? その理由は中央銀行の買い入れ額に制限がなくとも買い入れることの出来る国債の総量に限りがあるからである。

現時点で存在している米国債の量は23兆ドルである。一方で3月に量的緩和が加速してから1ヶ月で買い入れた国債の額はグラフを見れば分かるが1兆ドル程度である。

つまり、「無制限の量的緩和」を当初の速度で続けるとこの世に存在するすべての米国債を2年足らずですべて買い上げてしまうことになるのである。これが量的緩和の限界である。買い入れ対象が無くなれば買い入れは出来なくなる。当たり前である。

それで中央銀行は株価が落ち着いたために買い入れ速度を落としたのだが、そうすると今度は金利が上昇してきた。しかし金利が上昇すれば株価を支えることは出来なくなってしまうだろう。

量的緩和の限界

これがここ数年何度も懸念されていた中央銀行の緩和限界の問題である。

•米国、緊急会合でゼロ金利まで利下げし量的緩和を正式に再開 暴落時の追加緩和が不可能に

今回のコロナショックで世界中の中央銀行は追加緩和の余地を失ってしまった。それどころかアメリカはここまで限界を越えて緩和しており、失速は不可避だったと言える。しかしもしかすると市場は失速を許さないかもしれない。米国の株価指数S&P 500は次のように推移している。

現在の株価水準

筆者は現在米国株を空売りしているが、同じように空売りをしている投資家にジェフリー・ガンドラック氏がいる。ガンドラック氏は株価水準について次のように述べている。

•ガンドラック氏: 株価は3月の底値を更新する


2,863でS&Pを空売りした。ここからはアップサイドもダウンサイドも大きくない。

S&P 500は3,000まで行かないと思うが、それも有り得る。ダウンサイドについては容易に底値を越えていくだろう。

彼が何故このように言ったかと言えば、現在の市場環境とコロナショックの規模の大きさから考えれば3,000程度が株価の限界だからである。実体経済へのダメージの大きさについては以下の記事で説明している。

•新型コロナ、米国経済の景気後退はリーマンショックの倍以上か、第1四半期GDP速報

しかし3,000というのは金利が今の水準に留まるならばの話であり、量的緩和が減速を続けて金利が上昇する場合には3,000という水準も維持が難しくなってくるだろう。しかし量的緩和は減速しなければ2年で打ち止めになってしまう。仮に減速せずに続けたとしても、この状況で量的緩和が打ち止めになれば株価も実体経済も崩壊するだろう。

結論

ということで、実体経済も株式市場も詰んでいるという見解を維持したい。しかしそれで良いのである。コロナショックでこれほど大きなダメージにならなければならないのはこれまで金融緩和と政府債務の膨張によって無理矢理経済をバブルにしてきたからであり、借金と紙幣印刷に頼らないまともな生活をしていれば経済のV回復も可能だったはずである。このことについては以下の記事で説明している。

•新型コロナで借金が実体経済に影響を与える仕組みを分かりやすく説明する

しかし借金を増やして株価をバブルにしたがる政治家から経済を操作する道具は失われた。まともな投資家は当然それを歓迎しているわけである。

•世界最大のヘッジファンド: 政府が金融危機から守ってくれると思うな
•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10574

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/128.html#c10

[近代史02] 株式投資の神様「ウォーレン・バフェット」の言葉を真に受けると悲惨な結果になる 中川隆
23. 中川隆[-12735] koaQ7Jey 2020年5月07日 07:07:02 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[6]

米国の量的緩和が限界に近づき失速へ 株価への影響は2020年5月6日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10574

世界の株式市場は新型コロナウィルスの世界的流行による株安相場からの反発が続いている。しかし筆者には現在の相場にはポジティブな要素がほとんどないように見える。実体経済が危機的状況にあるのはこれまで伝えているが、それに加えてアメリカの量的緩和が失速し始めたからである。

国債買い入れ失速

アメリカでは2月からの株安相場を受けて無制限の量的緩和が行われている。

•米国、量的緩和の無制限化を発表も米国株は下落

量的緩和とは中央銀行が通貨を発行してその通貨で国債などの証券を買い入れることであり、無制限とはその買い入れ額に制限がないことである。

しかしこの無制限の量的緩和が4月の後半から失速し始めている。中央銀行の国債保有額の推移は次のようになっている。

3月に入って勢い良く急上昇したグラフの傾きが段々なだらかになってきているのが分かるだろう。そしてその結果どうなっているかと言えば、長期金利が不気味な上昇を始めている。

長期金利は10年物国債の金利だが、よりリスクの高い30年物国債の金利はもっと明らかに上向き始めている。

繰り返すが、現在アメリカの中央銀行は無制限の国債買い入れによって金利を下げようとしているのである。量的緩和で株価が支えられるのは、国債の金利が下がることによって投資家がよりリスクの高い不動産や株式に資金を振り分けるからであり、金利が上がってしまうとその浮揚効果も無くなってしまう。

量的緩和失速の理由

「無制限の国債買い入れ」は何故失速してしまっているのだろうか? その理由は中央銀行の買い入れ額に制限がなくとも買い入れることの出来る国債の総量に限りがあるからである。

現時点で存在している米国債の量は23兆ドルである。一方で3月に量的緩和が加速してから1ヶ月で買い入れた国債の額はグラフを見れば分かるが1兆ドル程度である。

つまり、「無制限の量的緩和」を当初の速度で続けるとこの世に存在するすべての米国債を2年足らずですべて買い上げてしまうことになるのである。これが量的緩和の限界である。買い入れ対象が無くなれば買い入れは出来なくなる。当たり前である。

それで中央銀行は株価が落ち着いたために買い入れ速度を落としたのだが、そうすると今度は金利が上昇してきた。しかし金利が上昇すれば株価を支えることは出来なくなってしまうだろう。

量的緩和の限界

これがここ数年何度も懸念されていた中央銀行の緩和限界の問題である。

•米国、緊急会合でゼロ金利まで利下げし量的緩和を正式に再開 暴落時の追加緩和が不可能に

今回のコロナショックで世界中の中央銀行は追加緩和の余地を失ってしまった。それどころかアメリカはここまで限界を越えて緩和しており、失速は不可避だったと言える。しかしもしかすると市場は失速を許さないかもしれない。米国の株価指数S&P 500は次のように推移している。

現在の株価水準

筆者は現在米国株を空売りしているが、同じように空売りをしている投資家にジェフリー・ガンドラック氏がいる。ガンドラック氏は株価水準について次のように述べている。

•ガンドラック氏: 株価は3月の底値を更新する


2,863でS&Pを空売りした。ここからはアップサイドもダウンサイドも大きくない。

S&P 500は3,000まで行かないと思うが、それも有り得る。ダウンサイドについては容易に底値を越えていくだろう。

彼が何故このように言ったかと言えば、現在の市場環境とコロナショックの規模の大きさから考えれば3,000程度が株価の限界だからである。実体経済へのダメージの大きさについては以下の記事で説明している。

•新型コロナ、米国経済の景気後退はリーマンショックの倍以上か、第1四半期GDP速報

しかし3,000というのは金利が今の水準に留まるならばの話であり、量的緩和が減速を続けて金利が上昇する場合には3,000という水準も維持が難しくなってくるだろう。しかし量的緩和は減速しなければ2年で打ち止めになってしまう。仮に減速せずに続けたとしても、この状況で量的緩和が打ち止めになれば株価も実体経済も崩壊するだろう。

結論

ということで、実体経済も株式市場も詰んでいるという見解を維持したい。しかしそれで良いのである。コロナショックでこれほど大きなダメージにならなければならないのはこれまで金融緩和と政府債務の膨張によって無理矢理経済をバブルにしてきたからであり、借金と紙幣印刷に頼らないまともな生活をしていれば経済のV回復も可能だったはずである。このことについては以下の記事で説明している。

•新型コロナで借金が実体経済に影響を与える仕組みを分かりやすく説明する

しかし借金を増やして株価をバブルにしたがる政治家から経済を操作する道具は失われた。まともな投資家は当然それを歓迎しているわけである。

•世界最大のヘッジファンド: 政府が金融危機から守ってくれると思うな
•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10574

http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/886.html#c23

[近代史02] 鈴木傾城 _ アメリカ株で儲けるほど簡単な事は無い 中川隆
80. 中川隆[-12734] koaQ7Jey 2020年5月07日 07:07:59 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[7]

米国の量的緩和が限界に近づき失速へ 株価への影響は2020年5月6日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10574

世界の株式市場は新型コロナウィルスの世界的流行による株安相場からの反発が続いている。しかし筆者には現在の相場にはポジティブな要素がほとんどないように見える。実体経済が危機的状況にあるのはこれまで伝えているが、それに加えてアメリカの量的緩和が失速し始めたからである。

国債買い入れ失速

アメリカでは2月からの株安相場を受けて無制限の量的緩和が行われている。

•米国、量的緩和の無制限化を発表も米国株は下落

量的緩和とは中央銀行が通貨を発行してその通貨で国債などの証券を買い入れることであり、無制限とはその買い入れ額に制限がないことである。

しかしこの無制限の量的緩和が4月の後半から失速し始めている。中央銀行の国債保有額の推移は次のようになっている。

3月に入って勢い良く急上昇したグラフの傾きが段々なだらかになってきているのが分かるだろう。そしてその結果どうなっているかと言えば、長期金利が不気味な上昇を始めている。

長期金利は10年物国債の金利だが、よりリスクの高い30年物国債の金利はもっと明らかに上向き始めている。

繰り返すが、現在アメリカの中央銀行は無制限の国債買い入れによって金利を下げようとしているのである。量的緩和で株価が支えられるのは、国債の金利が下がることによって投資家がよりリスクの高い不動産や株式に資金を振り分けるからであり、金利が上がってしまうとその浮揚効果も無くなってしまう。

量的緩和失速の理由

「無制限の国債買い入れ」は何故失速してしまっているのだろうか? その理由は中央銀行の買い入れ額に制限がなくとも買い入れることの出来る国債の総量に限りがあるからである。

現時点で存在している米国債の量は23兆ドルである。一方で3月に量的緩和が加速してから1ヶ月で買い入れた国債の額はグラフを見れば分かるが1兆ドル程度である。

つまり、「無制限の量的緩和」を当初の速度で続けるとこの世に存在するすべての米国債を2年足らずですべて買い上げてしまうことになるのである。これが量的緩和の限界である。買い入れ対象が無くなれば買い入れは出来なくなる。当たり前である。

それで中央銀行は株価が落ち着いたために買い入れ速度を落としたのだが、そうすると今度は金利が上昇してきた。しかし金利が上昇すれば株価を支えることは出来なくなってしまうだろう。

量的緩和の限界

これがここ数年何度も懸念されていた中央銀行の緩和限界の問題である。

•米国、緊急会合でゼロ金利まで利下げし量的緩和を正式に再開 暴落時の追加緩和が不可能に

今回のコロナショックで世界中の中央銀行は追加緩和の余地を失ってしまった。それどころかアメリカはここまで限界を越えて緩和しており、失速は不可避だったと言える。しかしもしかすると市場は失速を許さないかもしれない。米国の株価指数S&P 500は次のように推移している。

現在の株価水準

筆者は現在米国株を空売りしているが、同じように空売りをしている投資家にジェフリー・ガンドラック氏がいる。ガンドラック氏は株価水準について次のように述べている。

•ガンドラック氏: 株価は3月の底値を更新する


2,863でS&Pを空売りした。ここからはアップサイドもダウンサイドも大きくない。

S&P 500は3,000まで行かないと思うが、それも有り得る。ダウンサイドについては容易に底値を越えていくだろう。

彼が何故このように言ったかと言えば、現在の市場環境とコロナショックの規模の大きさから考えれば3,000程度が株価の限界だからである。実体経済へのダメージの大きさについては以下の記事で説明している。

•新型コロナ、米国経済の景気後退はリーマンショックの倍以上か、第1四半期GDP速報

しかし3,000というのは金利が今の水準に留まるならばの話であり、量的緩和が減速を続けて金利が上昇する場合には3,000という水準も維持が難しくなってくるだろう。しかし量的緩和は減速しなければ2年で打ち止めになってしまう。仮に減速せずに続けたとしても、この状況で量的緩和が打ち止めになれば株価も実体経済も崩壊するだろう。

結論

ということで、実体経済も株式市場も詰んでいるという見解を維持したい。しかしそれで良いのである。コロナショックでこれほど大きなダメージにならなければならないのはこれまで金融緩和と政府債務の膨張によって無理矢理経済をバブルにしてきたからであり、借金と紙幣印刷に頼らないまともな生活をしていれば経済のV回復も可能だったはずである。このことについては以下の記事で説明している。

•新型コロナで借金が実体経済に影響を与える仕組みを分かりやすく説明する

しかし借金を増やして株価をバブルにしたがる政治家から経済を操作する道具は失われた。まともな投資家は当然それを歓迎しているわけである。

•世界最大のヘッジファンド: 政府が金融危機から守ってくれると思うな
•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10574

http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/895.html#c80

[近代史4] ブラジル、新型コロナによる人口減少で経済崩壊へ

ブラジル、新型コロナによる人口減少で景気後退へ2020年5月3日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10506

できるだけショッキングではないタイトルにしたかったが、その方針を選んだのはブラジル大統領なのである。

「それが現実だ」

アメリカやドイツなどで新型ウィルスの流行が収まりロックダウンの緩和が始まっている中で、新型ウィルスの流行に歯止めが効かなくなっている国がある。ブラジルである。大統領のボルソナロ氏は記者会見で次のように述べた。


国民の70%が感染するだろうが、それが現実だ。

そして記者から1日で474人の死者が出たことについて問われると次のように返した。


だから何だ? 済まない、わたしに何をして欲しいというんだ?

ボルソナロ氏は自分のセカンドネームをもじって次のように続けた。


わたしの名前はメシアだが奇跡は起こせない。

ブラジルの流行状況

ブラジルの新型ウィルス感染者数の推移は次のようになっている。

•4月23日: 49,492人 (+3,735 +8.1%)
•4月24日: 52,995人 (+3,503 +7.1%)
•4月25日: 58,509人 (+5,514 +10.4%)
•4月26日: 61,888人 (+3,379 +5.8%)
•4月27日: 66,501人 (+4,613 +7.4%)
•4月28日: 71,886人 (+5,385 +8.1%)
•4月29日: 78,162人 (+6,276 +8.7%)
•4月30日: 85,380人 (+7,218 +9.2%)
•5月1日: 91,589人 (+6,209 +7.2%)
•5月2日: 96,559人 (+4,970 +5.4%)

ピーク時には1日当たり20%から30%の増加が続いたアメリカやヨーロッパの数字に比べれば、一見してこの数字自体はそれほど問題ではないように見える。

しかしこの数字が問題なのはブラジルでロックダウンが開始された3月下旬から既に1ヶ月以上が経っており、しかもロックダウンの解除が既に始まっているからである。4月20日にはマスク着用を義務化した上で一部の小売店の営業再開が決まっている。にもかかわらず感染者数は増え続けている。

途上国におけるウィルス流行

ロックダウンが効いていない上にロックダウンの解除が始まっており、そして流行は拡大を続けている。もうどうしようもない状況である。その背景には途上国は先進国よりも新型ウィルスの流行に脆弱だという事実がある。一見無責任に見える発言をしたボルソナロ大統領は次のように述べている。


ほとんどの国民は冷蔵庫が空なので家に籠もる贅沢などできない。

アメリカや日本のように国民が裕福な国ではリーマン・ショック並みの景気後退を代償として1ヶ月程度の外出自粛を行うことができる。

•新型コロナ、米国経済の景気後退はリーマンショックの倍以上か、第1四半期GDP速報

ある程度貯金があれば数ヶ月収入が無くとも生きていける。裕福な国ではそう出来ない国民に対して政府が現金を配ることもできるかもしれない。

過激な発言を続けるボルソナロ大統領への批判は特に欧米において大きいのだが、多くの先進国の人々が見落としているのは先進国と同じ贅沢が途上国にもできるわけではないということである。ボルソナロ氏はロックダウンについて次のように述べている。


こんなことは続けられない。こんなことが続けば失業数は途方もない規模になり、それを解決するには数年かかることになる。ブラジル経済は停止することができない。そうすればベネズエラのようになってしまう。

本当は先進国でもそうなのである。著名投資家ガンドラック氏の言葉を思い出したい。

•ガンドラック氏、新型コロナでの企業救済とヘリコプターマネーを痛烈批判


政府による企業救済とヘリコプターマネーを求める声がうるさいほどである。でも政府は文無しだ! まったくの文無しだ。

冷蔵庫に何もなく、政府も何も出来なければ働く以外に何が出来るだろうか? そういう現実がブラジルにはあるのである。ボルソナロ氏のロックダウン解除への呼び声をブラジル人がどれだけ支持しているのかは定かではないが、少なくともロックダウンを無視して外出せざるを得ない人々がいるからロックダウン期間中も感染者数が増え続けているだろうことは確かである。

ブラジルの今後

ブラジルには今後3つのシナリオがある。

•ロックダウンを強行して冷蔵庫に何もない生活を送る
•ロックダウンを解除して感染者数が増え続け、ウィルスへの恐怖から人々が外に出られなくなり、経済活動が滞る
•ロックダウンを解除して感染者数が増え続け、それでも経済活動を続けて国民の70%が感染、5%が死亡する

どれも破滅的結果は避けられないようである。最後のシナリオについては現在の感染者96,559人に対して7%にあたる6,750人が亡くなっていることから単純計算したが、実際にこのまま感染者数が増え続ければ医療が崩壊して死者数は感染者数の7%では済まなくなるだろう。ブラジルのような国では人口減少によるGDP減少という冗談にもならないシナリオが現実になる状況下にあるのである。

こうした状況を受けてブラジルレアルは下落している。以下はドルレアル(USDBRL)のチャートであり、上方向がドル高レアル安である。

投資家として言えば、レアルの空売りはもしかしたらまだ間に合うかもしれない。ブラジルがこの状況を打開できるシナリオはほとんど見えてこないからである。しかし筆者は現状では十分なポジションを既に他の市場で取っている。

•新型コロナで景気後退へ、株式の空売りを開始
•新型コロナによる世界恐慌でユーロが下落する理由
•新型コロナによる世界恐慌でポンドが下落する理由

また、先進国の人々がブラジルの状況を他人事だと思えるのも今だけだろう。これまで債務膨張で何とか経済を保ってきたイタリアやギリシャなどのヨーロッパ諸国はついにブラジルのような貧しい国に転落しつつある。

•新型コロナによる世界恐慌でヨーロッパ経済壊滅の可能性

そしてイタリアの状況はアメリカや日本のような国の未来でもあるのである。そしてこのまま債務を増やし続け量的緩和を続ければ日本も最後にはブラジルになるだろう。

日本が奔放な債務拡大と量的緩和を行っても円が下落しないのは高度経済成長期に蓄えた対外資産のお陰である。紙幣印刷をねだり、10万円が空から降ってくることを期待しても許される現在の日本人は親の資産を食いつぶす放蕩息子のようなものだということを自覚しなければならない。そして親の資産が尽きる瞬間は必ず来るのである。その時に日本人はその報いを受けるだろう。

•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶
•原油の次に暴落するもの

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10506
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/872.html

[近代史4] アメリカで再流行が起こった場合、経済崩壊し米国株は完全に終了する 中川隆
2. 中川隆[-12733] koaQ7Jey 2020年5月07日 07:28:24 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[8]


新型コロナと株価暴落の「第二波」は10月か?ロックダウン解除の危険性=吉田繁治
2020年5月5日

5〜6月に都市封鎖が解除された場合、静かな7〜9月を経て、10月から新型コロナの第二波が来る可能性が高いでしょう。そうなれば株価は二番底をつけます。

「新型コロナの第二波に注意せよ」専門家の警告

英国LANCET(権威のある医学専門雑誌)に掲載されたこの論文は、「Beware of the second wave of COVIC-19(新型コロナの第二波に注意せよ)」として、以下のように述べています(4月8日)。
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)30845-X/fulltext

[原文]
「Leung and colleagues also modelled the potential adverse consequences of premature relaxation of interventions, and found that such a decision might lead to transmissibility exceeding 1 again?ie, a second wave of infections.」

[翻訳]
「リャン(中国名の李?)と研究所の同僚は、政府介入の早期緩和(都市封鎖や移動制限の解除)が、逆の結果を生むことをモデル化し、感染は(現在の)第一波を超えて第二波を生むかもしれないことを発見した」

上記は、5〜6月に都市封鎖や移動制限を解除すれば新型コロナの第二波が訪れ、20年の秋・冬まで長期化する可能性があるという趣旨です。未来は現在の条件から確定したものではなく、未知の新しい現象が生じるので、確率的なものとしてしか示せない。LANCETでは「might」という仮定の助動詞を使っています。

感染症学者は、「最も多い26万人(839万人の人口の3%)の感染者が確認されたNY市ですら初期の段階であろう。感染者はこれからも増える」と言っています。


4月の反発はダマシ?楽観的すぎる株式市場

世界の株価を4月に上昇させた早期収束論は、数理モデルからは誤っている可能性が高い。ワクチンができるのも、最短でも1〜1.5年後とされているからです。
ワクチン開発に時間がかかるのは、臨床の治験が必要だからです。ワクチンは副作用を極小化する必要があるので、普通は短くても5〜7年かけます。ワクチンからの感染事例が出ると巨額の損害賠償になるからです。製薬会社は、そうした分かり切ったリスクは犯しません。

南半球での、およそ4か月遅れの感染増加を考慮すると、延期された東京オリンピックの開催も危ういと見なければならない。アフリカでの確認感染はごく初期段階の2万人(4月上旬)、オーストラリア6619人、ブラジルが1万人です。人が集まる会場は、ウイルス拡散の場になります。

無制限緩和という“人工心肺”で延命中だが
NYダウは、3月18日の一番底の1万8,600ドルから2万3,600ドルまで、4週で5,000ドル回復しています(4月20日)。ピークの2万9,500ドルから9,900ドル下落していたので、半分戻したことになります。
この買いは、

(1)コロナショックは5〜6月に収束するという論
(2)FRBによる2.3兆ドルのマネー供給

によって果たされています。

FRBは、3月3日と16日に2度(1.5ポイント)の利下げをした上で(短期金利誘導目標0.00%〜0.25%)、金融機関とファンドがもっていた米国債と、REIT(不動産上場投信)が下がっていた住宅証券のMBSを買い上げて、まず、金融機関にマネー供給をしたのです。その金額は、2兆ドル(220兆円)と巨大です。

米国債の価格は10年債で14%上がり、MBSも価格を回復しました。金融機関とファンドは、国債とMBSをFRBに売って、入ったドル現金をもとに33%下がっていた米国株(NYダウ、S&P500、ナスダック)の買い越しを続け、ダウで2万3,600ドルまで5000ドル戻したのです。

FRBは今回の量的緩和を無制限としています。株価を下げず、金融危機・企業倒産を防ぐためなら、いくらでも増額するということです<中略>

50%回復した株式市場が想定しているロックダウン解除(5〜6月)が、米国で実際に行われた場合、静かな7月、8月、9月を経て、10月から第二波が来る可能性が高いと思っています。第二波が来れば株価は二番底をつけるでしょう。社債、CLO、REITの再下落も同時です。

https://www.mag2.com/p/money/916477


http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/871.html#c2

[近代史4] 監視社会 _ 危険人物に接触した人を追跡するシステムが導入されようとしている
監視社会 _ 危険人物に接触した人を追跡するシステムが導入されようとしている

2020.05.07
危険人物と見なされた人に接触した人を追跡するシステムの導入が図られている
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202005070000/


 新型コロナウイルスの感染ルートが特定できないと嘆く人がいる。そうした人のためでもないだろうが、感染者の近くにいることをブルートゥースの技術で察知し、その情報をスマートホンを通じて知らせるシステムが考えられている。

 そうしたシステムを共同で開発すると4月の上旬に​アップルとグーグル​は発表した。マサチューセッツ工科大学が関係した​PACT​や​TCN連合​のシステムも目的は同じだ。

 システムを機能させるための前提は大多数の人が検査を受け、陽性の人が特定されていなければならないが、そうした態勢になっているとは思えない。日本政府などは検査を嫌がっている。スマートフォンの利用者がアプリをインストールすることが必要だが、そうしたアプリの使用を拡大したいだけのように見える。

 そうした追跡システムが構築されたなら、どのような「ウイルス」にも対処できる。例えば「コミュニスト」や「ナショナリスト」。勿論、どのような「ウイルス」でもかまわない。システムを支配する人びとが危険だ、目障りだと考えるターゲットはみな「ウイルス」だ。

 そうした危険人物に「濃厚接触」した人も危険人物だと見なされ、情況によってはロックダウン(監禁)されるかもしれない。予防拘束。接触者を追跡するというシステムへの反発が強いのは当然だ。

 イギリスとアメリカの支配層は世界規模の監視システムを築いてきた。そうしたシステムを可能にしたのがエレクトロニクスの急速な進歩である。通話や電子メールなど通信は全てアメリカとイギリスの電子情報機関、つまりNSAとGCHQを中心とするUKUSAが監視している。す米英の情報機関は全人類を監視する仕組みを作り上げてきたのだ。

 GPSを搭載した携帯電話を持っていれば、それを持っている人の位置が記録され、どこで誰といつ会ったかが割り出されてしまう。IC乗車券の動きも追跡、記録される。街に張り巡らされたCCTVの性能も向上、顔を認識して特定の人物を追跡することが可能だ。銀行のATMでカネを降ろせばその情報が銀行のシステムに記録され、クレジットカードを使えばその記録が残る。電子化の進んだ図書館なら何を読んだかが記録される。通信販売を利用しても記録は残る。

 それだけでなく個人の学歴、投薬記録、運転免許証のデータ、航空券の購入記録、住宅ローンの支払い内容、インターネットでアクセスしたサイトに関する記録などあらゆる個人データが収集、分析されている。スーパー・コンピュータを使い、膨大な量のデータを分析して「潜在的テロリスト」を見つけ出すシステムも開発されている。

 1975年8月17日、アメリカ上院のフランク・チャーチ議員はNBCのミート・ザ・プレスという番組で、アメリカ政府の通信傍受能力はアメリカ国民に向けられる可能性があり、そうなると人々の隠れる場所は存在しないと警鐘を鳴らしていた。現在、人びとは行動そのものが監視されようとしている。そのために電子的な接触追跡システムを使いたいのだろう。

 チャーチ議員はアメリカで何が起こっているかを理解し、その危険性を訴えていたのだが、1980年の選挙で落選し、84年に59歳で死亡している。その後、情況は悪化の一途をたどっている。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202005070000/
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/873.html

[リバイバル3] 株で儲ける方法教えてあげる(こっそり) 新スレ 中川隆
321. 中川隆[-12732] koaQ7Jey 2020年5月07日 08:47:26 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[9]
平野憲一の株のお話
http://kasset.blog.fc2.com/


筆者の師である石井独眼流の言葉 2020.05.03

「相場には投資家の本音が素直に現れる。理屈で考えるよりも、相場から本質を読み取ろうとしたほうが上手くいく」

を思い出します。もちろんこれはテクニカル指標だけではなく、価値(ファンダメンタルズ)、需給、人気をしっかり分析して相場の正体を見極めよということです。

筆者の仲人でもある師からはたくさんのことを学びました。この休み中その内容の一部をお伝えしようと思います。

師は言っていました。
「株価を左右する材料というものは、皆が知ってしまえば折り込み済み、天下周知と言うことになり、株価は逆に動く可能性を持つ。つまり知ったらおしまいだ」。

 こういう時の適切な相場格言は「少数意見につけ」ですが、今の意見はバラバラで多数も少数もまだ明確になっていません。と言うことは「休むも相場」でしょうか。


相場が高い時には警戒し、安い時には強気で臨む「逆張り」の精神が基本だと常々師は言っていました。

ただ、逆張りは相場が小さく動く場合の作戦としては良いが、相場が継続的に大きく動く場合には、へそ曲がり的な逆張りは失敗する危険性が高くなるとも言いました。

長期株高の場合は、高くなってから買い始める「順張り」が成功します。
その代わり、相場はいつか大天井や大底を打つので、順張り投資家も結果的にひどい目にあいます。

つまりは「順張りと逆張りの両方を宮本武蔵の二刀流のように使い分けて活用」(石井独眼流語録)することが相場に勝つ基本ということになります。


 日本株の「価値」はどんどん下がっています。日経平均が2万3000円台にいた2月の中盤まで予想EPS(1株当たり利益)は1600円台前半(それさえも前年7月25日の1795円からかなり下がっていた)でしたが、5月1日現在では1189円まで下がっています。

主要企業の大幅下方修正と、多くの企業の今期(2020年度)見通しの撤回や未公表でやむを得ぬことですが、予想PER(株価収益率)は16.5倍まで上がってしまいました。2016年12月16日の16.64倍以来のことです。この2016年の年末相場はドナルド・トランプ氏が大統領選に勝利した後の株価急騰による「良いPER16倍」でした。今は、EPS急落による「悪いPER16倍」と言えるもので、ますます買いにくい相場となっています。

しかし、本欄の聡明な読者は「買いにくい相場は高い」(石井独眼流語録)と言う株式投資の本質を知っています。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/822.html#c321

[近代史4] 監視社会 _ 危険人物に接触した人を追跡するシステムが導入されようとしている 中川隆
1. 中川隆[-12731] koaQ7Jey 2020年5月07日 09:01:08 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[10]
2020.04.28
社会の収容所化を進めるのは米国を中心とする支配システムの崩壊が近いため


 アメリカをはじめ西側の国々では社会システムが大きく変化、収容所化が進んでいる。そうした流れを作る上でCOVID-19(新型コロナウイルス)が利用されていることは本ブログでも繰り返し書いてきたが、ここにきて突如始まったわけでもない。

 日本では「自粛」、つまり「自己責任」で戒厳令的な情況が作り出されているが、ロックダウン(監禁)という強制的な方法がとられている国もある。まさに収容所化だ。

 収容所では監視システムも強力。今回のウイルス騒動ではGPSが人の動きを監視する道具になることが示されたが、街中の監視カメラで顔を判別するだけでなく、人と人の距離も測定できることが伝えられている。イギリスの監視カメラなどの中には盗聴が可能なものもある。そうした監視システムの問題に警鐘を鳴らしたひとりがNSAの内部告発者である​エドワード・スノーデン​だ

 社会の収容所化で重要な役割を演じるのは警察だが、​アメリカでは警察の軍隊化​が問題になっている。イラクへ派遣された海兵隊よりアメリカ国内の警官の方が装備が高度だとも言われたほどだ。​2014年頃から非軍事の省庁で武装化が進められている​ことも注目されてきた。

 ​アメリカ陸軍はバージニア州に軍事訓練用の町を建設​、兵士を訓練している。広さは約121万平方メートルで、5階建ての大使館、銀行、学校、地下鉄と駅、モスク、フットボールのスタジアム、ヘリコプターの離発着ゾーンなどがあり、地下鉄は実際に動かすことが可能。客車のロゴはワシントンDCの地下鉄と同じだという。

 暴動を鎮圧するための新兵器も開発されてきた。音を使ったLRAD(長距離音響発生装置)はすでに使われているようだが、​マイクロ波を使って皮膚の表面温度を上昇させるADS​なる兵器を開発されている。このADSの基本原理は電子レンジと同じ。「熱線」とも呼ばれている。違いは周波数。ADSが95ギガヘルツなのに対し、電子レンジは2.45ギガヘルツだ。

 その一方、バラク・オバマ政権は銃の規制に積極的だった。一種の刀狩りだ。アメリカやヨーロッパでは一時、銃撃事件が頻発した。そうした事件の中に不自然なものがあることは本ブログでも指摘したが、そうした事件が刀狩りに利用されている。

 地下政府の設置は1958年に「アイゼンハワー・テン」という形で決められ、COGにつながるが、暴動を鎮圧する仕組みも作られている。例えば、1968年にマーチン・ルーサー・キング牧師が暗殺された直後に2旅団が編成されたガーデン・プロット作戦、多くのアメリカ市民を拘束することを目的としたレックス84、戦争に反対する人びとの監視を含む治安作戦を定めたヒューストン計画などだ。

 ヒューストン計画はリチャード・ニクソン政権で考えられたが、司法長官のジョン・ミッチェルが強硬に反対したことなどから実現していない。ただ、ジミー・カーター政権でFEMAとして再浮上する。

 アメリカの支配層が監視システムや治安体制を強化し、社会を収容所化しようとしてきたのは、彼らの支配システムが早晩崩壊すると考えているからだ。その前に潜在的なライバル国を潰し、新しい時代にも支配者でいようと目論んでいる。1992年以降、ネオコンがロシアに続いて中国を制圧、中東やベネズエラなどエネルギー資源国を完全な従属国にしようとしてきたのはそのためだ。

 そのネオコンの目論見を崩す切っ掛けを作ったのがロシアのウラジミル・プーチンにほかならない。曲がりなりにもロシアを再独立させ、中国と戦略的な同盟関係を結んでしまったのだ。アメリカは劣勢になったのだが、COVID-19で挽回できるかどうかはわからない。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202004280000/
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/873.html#c1

[近代史4] 監視社会 _ 危険人物に接触した人を追跡するシステムが導入されようとしている 中川隆
2. 中川隆[-12730] koaQ7Jey 2020年5月07日 09:06:08 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[11]

階級社会イギリスは、オーウェルの「1984年」監視社会を実現した、最初の国だった。


監視国家の現実 2020年02月04日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1019.html


  私が中学生になるころ、娯楽といえばテレビだったのだが、群を抜いて面白い番組があった。
 「プリズナー6」という。
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%8A%E3%83%BCNo.6

 このドラマの面白さは、最後まで主人公を監視し、拘束する組織の正体が分からないことだった。いったい誰が? 何の目的で、一人の諜報員を拘束し、暴力的に監視し続けるのか?
 ストーリーは、極めて哲学的な示唆に富んだもので視聴者を惹きつけた。

 この番組は、イギリスで制作されたものだったが、そのイギリスは、中国共産党の監視社会が成立するまでは、世界一の監視国家だった。
 2月2日、ロンドンで仮釈放中の、イスラム国思想の影響を受けたテロ活動家が単独で3名を刺傷し、直後に、監視中だった警官に射殺された。
 https://www.bbc.com/japanese/51352236

 容疑者は、世界一といわれる密度の監視カメラで追跡され、テロ行動と同時に近くにいた警官が駆けつけて射殺したのだが、その対応の早さに驚かされた。
 
 いつも誰かに見られている、超監視社会ロンドン
人口1人当たりの監視カメラの台数で、ロンドンは世界トップだという
 https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/032300130/

 このニュースを見て、プリズナー6を思い出したのは、私一人ではないだろう。
 イギリスは、オーウェルの「1984年」監視社会を実現した、最初の国だった。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/1984%E5%B9%B4_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)

 なぜ、イギリスが、かほどの監視体制を必要とする国だったのか?
 それは、歴史的な、もの凄い格差社会であり、社会資本や人的資源の流動性がなく、人々は、支配階級と被支配階級(奴隷階級)に歴史的に固定され、体制に対する憤懣をぶちまける手段が、テロしか残されていなかったからだろう。

 それは、最初に民族的対立のなかで起きていた。
 
アイルランド共和軍
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E5%85%B1%E5%92%8C%E8%BB%8D

 イギリスは「テロとの百年戦争」の最中にある ロンドンは、ずっと過激派の標的だった
 https://toyokeizai.net/articles/-/96503

 私の世代は、イギリスがIRAによって、激しいテロの標的にされ続け、ちょうど、中東の無差別自爆テロのモデルになっていたような時代が長く続いたことを知っている。
 だから、ロンドンでテロが繰り返されても、イギリス国民は、日常的風景として大きな驚きを持たないのである。

 イギリスは民主主義国家などと言われるが、実態は、王室と特権階級による独裁社会である。
 人々の身分は、生まれた家や土地によって定まり、土地の所有権すら、英王室と地方領主貴族が大半を独占し、ほとんどの英国民が小作人=農奴に貶められている。 
http://www2.ashitech.ac.jp/civil/yanase/essay/no07.pdf

 生産手段を持たない小作人の家に生まれたなら、社会全体の硬直した価値観によって、底辺の労働者階級としての人生以外の選択肢はない。
 これは移民に対しては、より苛酷であり、だから、移民でテロに走る若者が多いのである。
 これに対して、支配階級は監視と法的な弾圧で対抗してきた。
 イギリスにおける監視社会とは、固定された領主が、自由を求める底辺庶民の怒りを封じ込めるためのシステムであった。

 現在、体制の利権を固定し、庶民の怒りを封じ込めるためのシステムを、世界でもっとも必要としているのが、中国共産党社会である。

 新型肺炎対策にドローン、中国が誇示する監視国家の姿 ロイター2月3日
 https://jp.reuters.com/article/column-apps-idJPKBN1ZY0CI

 以下引用

 先週のある日、中国・成都市の路上に住民数人が集まって座っていた。小さなドローンが近づいて空中停止すると、話し始めた。
  
「感染症が広がっているときの屋外麻雀は禁止されています」ドローンから声がする。「見つかっていますよ。麻雀をやめて今すぐそこを離れなさい」、「子どもさん、ドローンを見てはいけません。お父さんに今すぐ離れるように言いなさい」。

 新型コロナウイルスの感染拡大抑止に向けたドローンの「創造的な活用法」だと中国共産党系英字紙グローバル・タイムズが報じたこの動画は、海外の多くの人々にとっては未来のディストピア(暗黒世界)の1シーンに映るかもしれない。

 しかし中国政府指導部が、これを誇るべきことと考えているのは明らかだ。動画は中国のソーシャルメディアで拡散され、英語メディアで海外にも紹介された。

 この一件は、2つの重要なことを示していそうだ。第1に、中国はあらゆる手段を駆使して新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めようとしているだけでなく、これを機に世界一高度な監視国家である自らの能力を強化し、誇示する可能性が十分にあるということだ。

 第2の点は言うまでもないが、小型で無人の媒体やプラットフォームが、大衆の監視だけでなく、直接的な社会統制の手段としても急速に普及しつつあることが鮮明になった。この傾向は独裁主義的な国々以外にも広がる可能性が高く、民主主義国家はこの点について、これまで努力してきたよりずっと公開かつ参加しやすい議論を積極的に行っていく必要がある。

 <法の執行>

 法の執行や警備体制が手いっぱいの国々は既に多いため、こうした機器が活用されるのは目に見えている。ロンドンで2日、最近釈放されたばかりのイスラム過激派思想の男に2人が刃物で切りつけられた事件では、危険と見なされる人物を追跡する当局の能力に疑問が投げ掛けられた。顔認識ソフトウエアなどの自動化技術を使えば追跡はもっと容易になるが、多くの人々を不安にさせるのも間違いない。

 米国ではカリフォルニア州のオークランドやバークリーなど、いくつかの市や町が法執行機関による顔認識技術の利用を禁じている。他にも管理を強化している州や地域があるが、米国および西側世界の大半の地域では、ほぼ気付かれず、議論もされないままに新たな監視技術が次々と導入されている。

 中東地域などでの米軍の活動では、武器を搭載する大型無人ドローンが何年も前から主役を演じている。米国が始めたことに、中国はしばしば追随するため、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)など、米国からのドローン輸出が制限され不満を抱く国々にとって、中国は武装ドローンの主な供給源になっている。

 米国防高等研究計画局(DARPA)は昨年8月、ジョージア州フォート・ベニングの米軍訓練施設で、ドローンの集団を使って特定の建物内─この場合は市庁舎の想定だった─の特定の対象を見つけ、監視するという最新技術を披露した。250ものドローンがたった1人のオペレーターにコントロールされ、あるいは機体が個々に独立して動作するといったことを可能にするのが狙い。こうした水準の移動式監視は以前なら不可能だった。

<ドローン技術>

 中国は数十年前からドローンと監視技術に資源を投入してきた。2018年、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、見た目や動きを鳩などの鳥に似せた無人ドローンについても、中国が開発中だと報じた。国境地帯や、イスラム教徒への弾圧で知られる新疆ウイグル自治区で既に活用中だという。

 同紙によると、このドローンは羊の群れの上を飛ばしても羊たちが飛行物体に騒がないほどの性能が証明されている。羊は通常、飛行機に非常に敏感に反応する。中国政府がこの技術をカメラや顔認識データベースなど、他の監視手段と組み合わせて使おうと考えているのはほぼ間違いない。中国は他に、歩き方の癖で人を認識するシステムなども開発中だと報じられている。

 ただ、冒頭のグローバル・タイムズが報じた動画は、明らかに人間がコントロールしており、声は拡声器から流されていた。江蘇省の別の動画では、婦人警察官が横断歩道でドローンを使い、通行人がマスクを着用しているかをチェックしていた。「電話中のハンサムなお兄さん、マスクはどうしましたか。着けて下さいよ」と拡声器から呼びかける。「食べ歩き中のお嬢さんたち、マスクを着けて下さいね。おうちに帰れば食べられますよ」。

 こうした光景を見ると、旧東ドイツのような、かつての監視国家のように、中国もまだ人間による人間の監視に頼っているようだ。しかし状況は急速に変わりつつある。人工知能(AI)のアルゴリズムと、過去に蓄積された膨大なデータの組み合わせがターゲティング広告を一変させたのは周知の事実だ。

 グローバル・タイムズによると、春節(旧正月)の催しが中止になり、自宅にこもる中国の人々にとって、成都市の動画は格好の娯楽となっている。動画が本物かどうかは別の問題だが、世界中も思ったより早く、同じような課題に直面するかもしれない。

*****************************************************************
 引用以上

 こうしたドローン監視社会は、いずれ、日本や欧州にも拡大することは間違いなさそうだ。社会全体に格差と差別の固定した社会では、必ず底辺の人々に矛盾がしわ寄せされ、やり場のない憤懣が貯まってゆく。

 あらゆる手段で、こうした不満・憤懣が抑圧されるなら、最期は必ずテロ暴発に向かうのが人間社会の法則である。

 固定された特権階級=一級国民は、何が怖いかといえばテロが怖い。直接、個人が狙われるテロリズムでは、特権階級にとって逃げ道がないのだ。
 だから、社会の個人的暴発を防ぐための監視と弾圧に、持てる最大の力を注ぐことになる。これは、世界中で同じことなのだ。

 ただ、知っておいてもらいたいことは、本当は、「無差別テロ」を戦略として用いる政治思想は存在しない。例えば、中東や欧州で横行している無差別自爆テロは、ほとんどの場合、イスラエル=モサドが背後にいると考えるべきだ。

 イスラエルは、旧約聖書創世記に記された「イスラエル人に約束の地を与える」という文言に脅迫されて、ユーフラテスとナイルの間の広大な土地をイスラエルにするシオニズム運動(大イスラエル主義)を行っていて、このため、この地域の人々を自爆テロによって追い出す作戦を実現しているのである。

 イスラムの若者が、モサドの陰謀作戦によって洗脳され、自爆テロに利用されているのが真実である。

 本当の民族テロに自爆作戦は存在しない。ただIRAのようなテロが存在するだけだ。

 しかし、どちらにせよ、特権階級がテロ被害を防止しようとすれば、電子機器による監視を強化し、住民統制支配をAI化する方向に進むのは間違いない。

 こうした電子監視が誰に利益をもたらすのかといえば、少なくとも民衆には利益はない。財産と特権を守ろうとする特権階級に大きな利益をもたらすだけなのだ。

 しかし、こうした発想には、大きな落とし穴がある。
 監視社会を強化すれば、ますます個人の人権はいびつに弾圧され、住民の生活は極端に息苦しくなってゆく。

 こんな苦しい社会から、人間を解放しようとする思想が湧き上がってくるのが自然の成り行きである。

 だから、中国でも英国でも、監視社会の眼をくぐった裏社会の秩序ができあがってゆくことが避けられない。

 かつての中国の主役は、青幇・紅幇に代表される裏社会の秘密結社だった。例えば、戦前は、青幇は国民党軍と重なっていて、蒋介石は、どちらもの頭目だった。
 通州事件・南京事件の大虐殺の命令者は蒋介石だった。

 監視社会の背後では、再び、青幇=蒋介石のような人物がのし上がってくる必然性があり、中国人は、表の監視社会に従うフリをしながら、実は、裏の秘密結社に帰依するというような人生を送る者が激増することだろう。
 
 それに、米中軍事衝突が起きれば、最初に、両国ともに、必ずEMP核爆弾を上空400Kmで爆発させ、相手の電子機器をすべて破壊するところから戦争が始まるのである。
 もちろん、日本上空でもEMPが爆発することだろう。

 EMP爆発の瞬間から、コンピュータ機器、AI機器、監視機器は、すべて破壊される。本当に生身の人間による第二次世界大戦以前の戦争に戻ることになる。

 このとき、はたして中国共産党は、どの程度の実力を発揮できるのか、極めて面白い見物である。

 おそらく、共産党も軍も、利権によって完全に腐敗しきっているので、統制もとれずに大混乱に陥るのではないだろうか?

 現在の中国の戦争システムは、一人っ子政策で、屈強の男子がいなくなった社会のなか、ほぼコンピュータに依存しきっていて、コンピュータや監視機器が破壊されたとき、何が起きるのか? 考えてみればいい。

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1019.html  
 
 

▲△▽▼

2020年02月20日
働かない人の収入が働く人より多い世界 マネー経済が実体経済を圧倒

上位数人が下位半分の資産を所有している
働くより金転がしが儲かるのでこうなる

画像引用:https://fashionmarketingjournal.com/wp/wp-content/uploads/2017/02/thejick01-1.png


マネー経済が実体経済を圧倒

1%の超富裕層が富の半分を所有している、というような説明を聞いたことがあると思います。

アメリカでは上位3人(ゲイツ、バフェット、ベゾス)の合計資産約30兆円が下位半分の資産を上回っている。

アメリカ人の5人に1人が資産ゼロで、3割程度が10万円ほどの預金額しか持っていない。

さらに世界の上位62人は世界の個人資産の半分を持っていて、彼らの大半は世襲や相続で資産を引き継いだ。

この状況は19世紀以前に王や皇帝や貴族が支配していた頃と同じで、封建時代より格差が酷いという。

江戸時代の殿様は意外に貧乏で、食事や生活は質素だったので、現在より格差が小さかったかも知れない。


現代の格差拡大はマネー経済の拡大と実体経済の縮小が原因と言われています。

実体経済は生産や移動やサービスなど物理的な行動を伴う経済で、GDPという数字で表されます。

対して「ビットコインが値上がりした」ように物理的な行為が伴わないものを、マネー経済などと呼んでいます。


現金と預金などの通貨流通量は100兆ドルで世界のGDP合計は約80兆ドル(2018年頃)とマネーの方が大きい。

GDPは物理的行為をお金に換算した合計なので、働くよりお金を転がした方が儲かるのを意味している。

例えば苦労して東大に入り一流企業に入り経営者に上り詰めた人より、親から相続したお金を転がして遊んでいるほうが儲かる。


これが格差を拡大していて、まじめに働くより寝ていた方が儲かるから、どんどん差が開いています。


働いたら負けの社会

マネー経済の拡大によって2030年には上位1%の資産家が全世界の富の3分の2を所有する、とオックスフォード大教授などが言っています。

超格差を予言したピケティ教授の『21世紀の資本』がベストセラーになったが、当時は空想と思えたことが現実になっている。

ビケティによると格差が拡大する理由は労働によって得られる賃金より、不労所得である財産の伸び率が高いからです。


その結果が全世界GDP合計80兆ドルに対して通貨流通量は100兆ドルになったので、今後さらに差が開きます。

こうした社会では一生寝ずに働いたとしても、寝転んで資産運用する人よりずっと少ない資産しか作れません。

10年ほど前にネットで「働いたら負け」という言葉が流行したが、今の世界は正に働いたら負けで、働かない人が巨万の富を持っている。


千年以上前から「労働は美徳」としてきた日本人はこういう生き方が苦手であり、労働によって尊敬や称賛を得るのが当然だと考えて来た。

欧米では労働は刑罰であり、偉い人は働かず命令したり遊んだり、非生産的な事ばかりしてきた。

例えば10億円を持っている人が年2%で運用したら2000万円を得られるが、労働で2000万円得られるのは芸能人など限られた職業です。


非正規や派遣労働者の多くは年収200万円程度ですが、これは1億円を2%で運用するのと同じ金額です。

年2%なら投資の才能がゼロでもこつこつ積み立てるだけで良いので、ほぼノーリスクで得られるリターンです。

日本では実質賃金が増えていないが先進国共通の現象で、全世界「働いたら負け」になっています。


こうした世界がいつまで続くかですが、マネー経済は何も生み出していないので、実体経済が作ったものを浪費しているだけです。

実体経済が生み出したお金をマネーゲームの勝者が総取りする不合理な経済が、永遠に続くとは思えない。

王や貴族の支配が終わったように、マネー貴族の世界もいつかは終わるでしょう。

http://www.thutmosev.com/archives/82236298.html


▲△▽▼



イギリスは、社会不安が「巨大暴動」という形で再燃してもおかしくない状況に 2020.02.26
イギリスもまた超格差社会である。『今日のイギリスは、先進国の中で最も不平等な国の1つ』と英社会学部教授は指摘する。

イギリスでは5人に1人が貧困状態で暮らしている。50万人近くがフードバンクを利用している。女性の中には生理用品が買えないという理由で学校を休んでいる女性もいるほどだ。(鈴木傾城)


先進国の中で最も不平等な国の1つ、イギリス

EU(欧州連合)離脱を成し遂げたイギリスのボリス・ジョンソン首相だが、EUを脱退したからと言ってイギリスが急に明るい国になるわけではない。イギリス国内はグローバル化の毒が社会の隅々にまで染み渡っている。

私たちはアメリカが激しい競争社会であり、格差がとめどなく広がっているいびつな社会であることは知っている。しかし、イギリスもそうなっているというのはあまり知らない。

イギリスもまた超格差社会である。『今日のイギリスは、先進国の中で最も不平等な国の1つ』と英社会学部教授は指摘する。

イギリスでは5人に1人が貧困状態で暮らしている。50万人近くがフードバンクを利用している。女性の中には生理用品が買えないという理由で学校を休んでいる女性もいるほどだ。

さらに子供の貧困も凄まじく、100万人の子供が適切な住居で暮らしておらず、空腹のまま学校に行かざるを得ない状況に陥っていると言われている。

ホームレスも増えて、バッキンガム宮殿のまわりにもホームレスだらけと化している。移民もまた昨今の不景気で次々とホームレス化している。

途上国の話ではない。イギリスの話である。

イギリスに来て成功している移民もいるが、逆に苦境に堕ちている移民も多い。低賃金と不安定な雇用でいつまで経っても生活の基盤が安定せず、白人系の低所得層と共に貧困に喘いで対立している。


人種問題・移民問題・差別問題・格差問題・貧困問題

イギリスの最底辺は荒廃している。

イギリスでは2011年7月23日にエイミー・ワインハウスという女性シンガーがドラッグとアルコールの過剰摂取で死んだ。彼女は家の近くの路地でいつもコカインを手に入れていた。

彼女はスラムに住んでいたわけではなく、ちゃんとしたところに住んでいたのだが、それでもドラッグの売人が路上で危険な薬物を売買する環境にあったのだ。

(ブラックアジア:エイミー・ワインハウス。名前にふさわしい死を迎えた歌手)

彼女が絶命した1ヶ月後、イギリスでは大規模な暴動が起きていたのも記憶に新しい。

これはロンドン北部にあるトッテナムで、29歳の黒人の男が警察官に射殺されたことで自然発生的に起きた暴動だった。

この射殺は不当だったとして家族と地元住民が警察署に抗議デモを行ったのだが、それを聞きつけて多くの黒人たちが警察署を取り囲み、日頃の警察官による差別的な言動を激しく抗議する状況になった。

こうしているうちに興奮した抗議デモ参加者の何人かがバスに放火したり、建物を壊し始め、あっと言う間に抗議デモが破壊と略奪を含む暴動と化した。

そこに社会の底辺で仕事もなく鬱屈していた白人の男たちも乗りかかった。そのため、暴動と破壊と放火は急拡大して他都市にも拡散していった。この暴動には人種問題・移民問題・差別問題・格差問題・貧困問題のすべてが爆発したものだった。
イギリスは、2008年のリーマン・ショックで直接的ダメージを受けた国のひとつで、その後も2010年のドバイ・ショックにも巻き込まれ、ギリシャ・ショックにも巻き込まれ、2011年は出口のない不況にもがいていた。

多くの若者が失業し、暴動が起きたトッテナム地区に限って言えば、失業率は20%近くもあった。

この20%が爆発したのが2011年8月のイギリス暴動だった。


EUを脱退してもグローバル経済から脱退できない

しかしながら、底辺の国民がいくらイギリス政府に不満をぶつけたところで事態は改善される見込みはなかった。経済的苦境はイギリス政府だけが問題なのではなく、先進国すべての問題になっていたからだ。

言うならば、グローバル経済という一国ではどうにもならない弱肉強食の資本主義システムでは、「労働者」はもはや単なるコストであり、使い捨ての対象なのである。

イギリスでもこうした状況が放置され続け、大量の移民が入り込んでますます労働環境が悪化していき、ついに移民反対派が反旗を翻してEU脱退を迎えることになった。

しかし、イギリスがEUを脱退したからと言って、すぐに格差問題や貧困問題が解決されるわけでもないし、「人種問題・移民問題・差別問題・格差問題・貧困問題」が解決されるわけでもない。

イギリスはEUを脱退しても、「グローバル経済」から脱退できない。今後も多国籍企業が下層の労働者を使い捨てにしながら肥え太っていくシステムは変わらない。
多国籍企業は、常に安い労働力を探して、労働力を安価で使うだけ使って、用済みになったら労働者を捨てるか、工場ごと捨てて去っていく。

労働者は使い捨てなので、労働環境を整えるとか終身雇用で面倒を見るような「コストのかかること」は絶対にしない。そうやって多国籍企業は世界の労働市場を荒らし回って莫大な利益を貯め込み、税金も回避して世界中を逃げ回る。
アップルも、グーグルも、アマゾンも、マクドナルドも、スターバックスも、世界各国で莫大な利益を計上しながら税金をうまくすり抜けているのを咎められて、あちこちの国で追徴課税命令を受けている。

しかし、これらは氷山の一角でしかない。

莫大な利益は巧みに隠され、株主と経営者と言ったステークスホルダーがその利益にありつき、労働者は賃金を抑えられた上に酷税が敷かれてどんどん貧しくなっていく。


人間の歴史の中で変わらない普遍的な方式とは?

かくしてイギリスの底辺では貧困が定着したまま放置され、怒りが充満したまま現在に至っている。このままではイギリスは再び巨大な暴動が起きるのではないかと噂する人もいる。

「貧困の増大と社会システムの行き詰まりは暴力を産み出す」という社会現象は、人間の歴史の中で変わらない普遍的な方式でもある。これらの根っこにあるのは、まさに貧困の増大と社会システムの行き詰まりだ。

イギリスにはそれが顕著になっている。だから、私自身もイギリスではEU脱退による後遺症が広がると、再度、大きな社会不安が巨大暴動という形で再燃してもおかしくないと考えている。

果たしてボリス・ジョンソン首相は、うまく舵取りができるのだろうか。
まずいことに、今後のイギリスはEUと切り離された形で生きていかなければならないのだが、そこに中国発の新型コロナウイルス問題が湧き上がっている。世界経済は暗転する。そのダメージをイギリスはまともに食らうことになる。

つまり、イギリスが経済的苦境に堕ちるのは確実な情勢となっている。

そうであれば最も大きな影響を受けるのがアンダークラス(貧困層)である。イギリスで2011年の大規模暴動が再現するような事態になっても不思議ではない。
今でもイギリスの底辺では経済環境の悪化に追い詰められる人たちが増えており、ますます不満と怒りをマグマのように溜めているのである。まさに「貧困の増大と社会システムの行き詰まり」の真っ只中だ。

イギリス社会がこの問題をどうやって解決できるのか誰も分からない。


『分解するイギリス: 民主主義モデルの漂流(近藤 康史 )』
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4480069704/ref=as_li_qf_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=asyuracom-22&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=4480069704&linkId=0285d334d40558ea6b00a9c46899fad9


https://blackasia.net/?p=17284



▲△▽▼

 2012年にロンドンで開催されたオリンピックでは治安システムの強化に利用されている。元々イギリスは監視システムの強化に熱心な国だが、オリンピックを利用してさらにシステムを強化した。
 例えば顔が識別でき、街頭での話を盗み聞きできる監視カメラを張り巡らせ、ドローン(無人機)による監視も導入、通信内容の盗聴、携帯電話やオイスター・カード(イギリスの交通機関を利用できるICカード)を利用した個人の追跡も実用化させたと言われている。海兵隊や警察の大規模な「警備訓練」も実施され、本番では警備のために軍から1万3500名が投入されたという。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202005010000/


http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/873.html#c2

[近代史3] 階級社会イギリスは、オーウェルの「1984年」監視社会を実現した、最初の国だった 中川隆
3. 中川隆[-12729] koaQ7Jey 2020年5月07日 09:06:59 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[12]

 2012年にロンドンで開催されたオリンピックでは治安システムの強化に利用されている。元々イギリスは監視システムの強化に熱心な国だが、オリンピックを利用してさらにシステムを強化した。

 例えば顔が識別でき、街頭での話を盗み聞きできる監視カメラを張り巡らせ、ドローン(無人機)による監視も導入、通信内容の盗聴、携帯電話やオイスター・カード(イギリスの交通機関を利用できるICカード)を利用した個人の追跡も実用化させたと言われている。海兵隊や警察の大規模な「警備訓練」も実施され、本番では警備のために軍から1万3500名が投入されたという。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202005010000/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/889.html#c3

[番外地7] 塩原温泉 混浴露天風呂 不動湯・岩の湯
塩原温泉 混浴露天風呂 不動湯・岩の湯

5月31日 不動の湯 閉鎖のお知らせ

さて、本日は重要なお知らせがあります。

6月1日(月)より、福渡にあります共同浴場「不動の湯」と「不動の足湯」が閉鎖となります。

公序良俗に触れるような行為を行う集団が定期的に訪れたり、覗き目的と思われる不審人物が出没し塩原交番が出動するなどの事態となっている為、管理運営する福渡自治会が無期限の閉鎖を決断しました。

ご理解ご協力の程、よろしくお願いいたします。
http://blog.livedoor.jp/shioryo1/archives/51960335.html


塩原温泉郷公式ページ(塩原温泉旅館組合/塩原温泉観光協会)
http://www.siobara.or.jp/

塩原温泉ビジターセンター 栃木県・那須塩原市
http://www.siobara.or.jp/vc/

塩原温泉情報
http://blog.livedoor.jp/shioryo1/


塩原温泉郷 福渡温泉 (ふくわたおんせん) 「不動の湯」

栃木県 那須塩原市 塩原福渡温泉

TEL:  0287-32-4000(塩原温泉観光協会)

混浴:1(混浴露天風呂)
女湯:0
男湯:0

ナトリウム・カルシウム−塩化物・炭酸水素塩泉
38.5℃ pH=6.1 ER=1.82


入浴料:  200円(岩の湯含む)
入浴時間: 6:00〜21:00 
定休日:  無休

駐車場:あり(ビジターセンター)

アクセス
JR東北本線西那須野駅より塩原温泉行バス35分、福渡温泉より徒歩6分
東北新幹線那須塩原駅から塩原温泉行バスで約40分福渡温泉下車  
東北自動車道西那須野塩原ICから国道400号線等で約16m

東北自動車道の那須塩原ICを降りて、国道400号線を西に進み塩原温泉郷に入る。
福渡温泉の対岸になる。
吊り橋を渡って川沿いを下る。駐車はかなり離れるがビジターセンターの駐車場を使う。


地図
http://www.mapion.co.jp/m2/36.961068565609686,139.8418838888889,16
https://www.google.co.jp/maps/place/%E4%B8%8D%E5%8B%95%E3%81%AE%E6%B9%AF/@36.961042,139.841882,6z/data=!4m2!3m1!1s0x0:0x3aa28cc3b14c5a5a
http://map.yahoo.co.jp/maps?hlat=36.96106008363738&lat=36.96106008363738&hlon=139.841590508962&lon=139.841590508962&z=17&datum=wgs&mode=map

塩原温泉郷 福渡温泉 (ふくわたおんせん) 「岩の湯」

栃木県 那須塩原市 塩原福渡温泉

TEL:  0287-32-4000 (塩原温泉観光協会)

混浴:2(混浴露天風呂)隣接湯船が2つ
女湯:0
男湯:0

ナトリウム・カルシウム−塩化物泉
49.1℃ pH=6.2 ER=2.64

入浴料:  200円(不動の湯含む)
入浴時間: 6:00〜21:00 
定休日:  無休

駐車場:あり(ビジターセンター)

地図
http://www.mapion.co.jp/m2/36.962874152643856,139.83899694444443,16
https://www.google.com/maps/place/36%C2%B057'46.1%22N+139%C2%B050'20.6%22E/@36.9628094,139.8390552,17z/data=!3m1!4b1!4m2!3m1!1s0x0:0x0
http://map.yahoo.co.jp/maps?hlat=36.96303180571714&lat=36.96303180571714&hlon=139.83871518089765&lon=139.83871518089765&z=17&datum=wgs&mode=map

福渡温泉 不動の湯
http://www.konyokutomonokai.com/totigiken/hudounoyu.html
http://machico.doorblog.jp/archives/21279552.html
http://www.food-travel.jp/tochigi/fukuwata-onsen-fudonoyu.html
http://onsen.nifty.com/shiobara-onsen/onsen001029/kuchikomi/

福渡温泉 岩の湯
http://www.konyokutomonokai.com/totigiken/iwanoyu.html
http://machico.doorblog.jp/archives/20888142.html
http://www.food-travel.jp/tochigi/fukuwata-onsen-iwanoyu.html
http://onsen.nifty.com/shiobara-onsen/onsen001028/kuchikomi/


那須塩原温泉 不動の湯 動画
https://www.youtube.com/watch?v=k_JM0CrCBwA
https://www.youtube.com/watch?v=pYEcsBWt9sQ

栃木 塩原温泉 福渡 露天風呂岩の湯 動画
https://www.youtube.com/watch?v=pHVZfzsZUIs
https://www.youtube.com/watch?v=Yo9M04xbjPI

温泉美人vol.10「不動の湯・岩の湯」 動画
https://www.youtube.com/watch?v=OTAUD2-srAY

閉鎖の混浴露天も…温泉街に蔓延するエロ行為“ワニ”って?
2015年6月2日 日刊ゲンダイ


 栃木県の塩原温泉が露天風呂の一部を閉鎖することで話題になっている。理由は利用客のわいせつ行為。県外から男女のグループが詰めかけ、エロいプレーをしているのだ。10年ほど前から、ネットで情報交換したマニアが集まるようになったという。

「妻や恋人を同伴し、混浴の露天風呂で裸にして客に披露。見知らぬ男の前でフェラや本番をさせる連中が目立つようになったのです。

“妻を犯してくれ”と客と本番をさせたり、カップル同士が妻を交換するケースもある。

彼らの行為を楽しむ客は『ワニ』と呼ばれている。ワニが川面から目だけを出して獲物に近づくように普段は湯船に身を隠し、一般の女性客の裸をのぞく。夜は露出妻の痴態を楽しみます。湯船や脱衣場に使用済みコンドームが散乱し、家族連れの客が男女の乱交を見てビックリするケースが増えました」(地元の観光関係者)


 塩原温泉の公共の露天風呂は利用料250円。ワニたちは宿泊もせず、エロ行為を楽しんで帰っていく。彼らとは別に無許可で撮影するAVのチームも増えてきた。事態を見かねた自治会は6月1日から、いずれも混浴の「不動の湯」と「もみじの湯」のお湯を抜き、入浴できないようにする方針だ。

 実は同じような現象は全国で起きている。風俗ライターの蛯名泰造氏が言う。

「有名なのは埼玉県の百穴温泉。

ワニが見守る中、大股開きした妻の陰毛を剃り、バイブでイカせる。妻がワニたちにおもちゃにされる光景を見たがる変態夫も多い。

ワニは局部を隠した妻が夫に“隠すな”と一喝され、恥ずかしそうに御開帳する姿に興奮します。

熟女マニアが集まる温泉では男たちがペニスを勃起させて地元の40〜50代の女性に見せつける。

パートナー女性の陰毛をツルツルにした男性が集まり、それぞれの股間を自慢し合う温泉もあります。恋人を露天風呂で撮影し、ヌード写真を50枚2000円でネット販売している商売人もいます」

 もはや温泉は静養の場ではないようだ。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/lifex/160346

塩原温泉(福渡)「不動の湯」 「岩の湯」
http://machico.doorblog.jp/archives/21279552.html
http://machico.doorblog.jp/archives/20888142.html

ワニ生息地とのこと。
混浴した男性に伺った話では、ここにはワニの連絡網があるらしい

特徴のある体型^^;の男性が幹事的な存在で、都内から露出プレイ(?)目的のカップルの企画やワニの引率をしているんだって。

混浴デビューの女性はやめた方が良いと思う。
出張の合間に来られたという男性と混浴、
ここの湯を含め塩原温泉郷の混浴をめぐるワニ動向を色々と話してくださいました。

縁に10数人の男性が座って、男性方の視線の中心に女性がひとり
あれは凄い光景でしたねぇ・・・  とかね
http://machico.doorblog.jp/archives/21279552.html

塩原公共浴場 不動湯・岩の湯
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/onsen/1417354909/

54 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2014/12/13(土) 12:07:20.48 ID:yeAaMdI80

岩と不動の道路のところの入り口で、ワニが車の中にいてはってますよ。

気を付けて!


50 :名無しさん@いい湯だな:2014/12/12(金) 17:48:01.25 ID:pAxEa96i0

ヤフー知恵袋にこんな書き込みが


回答日時:2011/8/9 12:05:03

都心に近い塩原温泉では川沿いに公共露天風呂が点在していますが…
毎週末、他府県から犯罪者達が終結し、そいつらはオートキャンプ場付近の丘の上に野営テントをはり、見張り役が双眼鏡で女性客の動向を監視し、携帯で連絡を取り合っています。

スターライトスコープや赤外線カメラまで持参している様子。
女性客が来ると…あちこちから怪しい輩が集まって、女性客を取り囲みます。
盗撮ムービーも流出しています。


7 :名無しさん@いい湯だな:2014/12/02(火) 14:02:05.83 ID:94GVxCjT0

土地の人の話ではもみじの湯は町内会の人が数週間潜り込んで実態調査したらしいです
結果金曜日の夜から日曜日の夕方にかけて非社会的非人間的行為をする人がいたのでその時間お湯をぬくことになったそうです
昨日昼は行ったら問題なく入れましたけど迷惑なのでほんとうにやめていただきたいですね

193 :名無しさん@いい湯だな:2015/01/27(火) 21:30:24.94 ID:M7xOJcPV0

週末の夜来るバカップルのせいで紅葉の湯は完全閉鎖


233 :名無しさん@いい湯だな:2015/02/10(火) 19:56:26.22 ID:e/N+YWTRQ

ワニが混浴を潰すと 思われますが、現状 はカップル、夫婦が 原因の方が多い!

211 :名無しさん@いい湯だな:2015/02/05(木) 03:53:49.48 ID:+Ay/VXBF0

いつの世も混浴を潰すのはワニではなく変態カップル

390 :名無しさん@いい湯だな:2015/04/01(水) 02:28:15.08 ID:r9f6TUDl0

もみじの湯はもう入浴できないの?

391 :名無しさん@いい湯だな:2015/04/01(水) 03:21:41.39 ID:HB8hM57p0

百穴同様、変態カップルの変態行為に潰されたという罠

548 :名無しさん@いい湯だな:2015/05/06(水) 20:12:44.52 ID:5Lyf/xHmO

この前平日の午前中にもみじにいってみたけどめっちゃいい湯だった
景色もいいしあれは混浴じゃなくても入りたくなるって人がいるのは頷けるわ

てかもみじって閉鎖してるんじゃなかったの?

552 :名無しさん@いい湯だな:2015/05/06(水) 22:18:33.99 ID:k3pOfwXw0
>>548
紅葉の湯は夜間閉鎖

むじなの湯別浴
青葉の湯閉鎖
岩の湯不動の湯も閉鎖の話有り
ワニ問題は深刻です


203 :名無しさん@いい湯だな:2015/02/01(日) 11:02:39.76 ID:T+8fykMd0

岩と不動も閉鎖されなければよいが…


585 :名無しさん.@いい湯だな:2015/05/23(土) 08:00:17.38 ID:jBodbwW30

ついに不動も今月いっぱいで閉鎖決定だな!
変態カップルや糞ワニに地元観光協会も怒り心頭。
糞ワニ共は、次に何処を潰しに行く?群馬か?おとなしく単独ワニしてればいいものを!
次の良い温泉を潰される前に糞ワニ退治だな!

599 :名無しさん@いい湯だな:2015/05/24(日) 22:00:09.40 ID:cCNJI2pV0

観光協会も警察も何回も監視、警告してるのに。ワニや変態カップルが絶えなかった。

614 :名無しさん@いい湯だな:2015/05/26(火) 15:38:19.79 ID:n1tmdbYO0

役人はトラブルの責任取らされるのを非常に嫌がるからね
公共スペースで問題が起こるとすぐ閉鎖だ
ワニは馬鹿だからそれがわかってない

618 :名無しさん@いい湯だな:2015/05/26(火) 21:58:50.69 ID:wkBh05uB0

100年以上の歴史なんかなあ〜
残念。

対岸に毎週末集団で待ち構えているワニ。 風呂場で○行為してる変態カップル。

確かに風紀が乱れてる。

631 :名無しさん@いい湯だな:2015/05/27(水) 23:52:56.63 ID:VlZhlHZT0

ワニ集団化
変態カップル公然猥褻
AV撮影
寸志ドロ
若者迷惑行為
湯量減少

原因は様々


642 :名無しさん@いい湯だな:2015/05/28(木) 21:43:09.16 ID:ObsKLDj/0 

混浴パンドラの箱、百穴温泉が壊れたせいで、あちこちの混浴で悪質な変態・露出狂・ワニ共が百穴同様のプレイスタイルで荒し回った結果、 日本の原風景である希少な混浴が、また一つ…
    


192 :名無しさん@いい湯だな:2015/01/26(月) 20:06:13.68 ID:O+WGcDvW0

温泉での交尾は禁止です。

10 :名無しさん@いい湯だな:2014/12/03(水) 06:51:52.01 ID:Kfm0zvMH0

行くたびに見る60過ぎの基地外夫婦のしわざだろ
あたりかまわずそこらへんのワニ巻き込んでおっぱじめるからな

675 :名無しさん@いい湯だな:2015/05/30(土) 10:49:29.61 ID:9DZ9OCWp0

混浴温泉でセックスする人が多すぎて閉鎖へ [転載禁止](c)2ch.net [201871231]

http://fox.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1432945779/
ID:w7QX6zAE0http://www.dmm.co.jp/mono/dvd/-/detail/=/cid=13etc48/
http://www.dmm.co.jp/mono/dvd/-/detail/=/cid=13kk062/
http://www.dmm.co.jp/mono/dvd/-/detail/=/cid=13gg046/

http://sakurakikaku-dl.com/p/public/SKND-70.html?aid=d5e9719d10a614250571a9e1ea9dbb4f
http://sakurakikaku-dl.com/p/public/SCN-52.html?aid=401cbd6f7c8cb2fa858fb206d3e15c84
http://sakurakikaku-dl.com/p/public/SCN-47.html?aid=51f1a5423e4f37ac44cd146bf5be8ce4

681 :名無しさん@いい湯だな:2015/05/30(土) 12:55:57.09 ID:WCT5ApNP0

こんなおぞましい行為が不定期で行われてたら閉鎖やむなしじゃ

露出調教さくら企画
http://sakurakikaku-dl.com/p/public/SCN-31.html


708 :名無しさん@いい湯だな:2015/05/31(日) 18:09:24.36 ID:Sr70O9AS0

今回の閉鎖の原因は、ワニとか露出狂とか変態バカップルではなく
不動ノ湯をゲリラ撮影に使いまくったインディーズAVメーカーの糞野郎チームの仕業だと云う罠。
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/onsen/1417354909/

郡司勇 塩原の名湯  2011/08/10
http://www.gunjion1000.com/?p=2176


福渡温泉(不動の湯)  

福渡温泉にある2ヶ所の混浴露天風呂は有名である。岩の湯は最近訪問したが不動の湯は久しぶりである。塩原の中心を流れる箒川から小沢に入ったところにあり、浴槽の横は沢の水が滑滝のようになっており渓流の流れが美しい。

楕円形の浴槽に湯が大量に掛け流しされており、新鮮な金気臭が放散された良い温泉である。この湯量の多さと湯の感触は以前と変わっておらず安心した。茶色に染まった浴槽に薄濁りの湯で、少塩味とエグ味がある。

匂いが一番の個性で金気臭がプンプンと匂っている。休日であったのでお客が多く、浴槽の縁が一杯になるほど腰掛けていた。分析表がないので推測であるが、塩分は塩の湯より少なく2グラムから3グラムの食塩泉であろう、鉄分も3mgくらいあると感じた。


____


福渡温泉(岩の湯)  

岩の湯は名湯である。渓流沿いで流れの美しい背景の立地条件に自噴しており2箇所の足元自噴源泉浴槽である。

一つは透明薄濁りで底の玉石から湧出しているが、緑褐色に濁った浴槽は温度が高く、砂地の足元から熱い湯が自噴しており上の岩からも少量湯が落下している。この色が濃い湯は塩エグ味が濃く、不動の湯より濃い成分である。金気臭もするので5mgくらいの鉄分が含有されていると思われる。

44度ほどの熱い浴槽になっており冬が適温であろう。こちらは天然岩が掘り込まれて造られている。もう一つの四角い浴槽は温度がやや低く41度ほどである。薄濁りで底の大きな玉石が見えて、底から足元自噴している。

透明、エグ味、無臭である。鉄分も塩分も少ないきれいな湯である。水量の多い大きな川に沿ってあるこの岩の湯は景観が絶景である。開放的であるがそれがまた良いのである。変に改修されることなく、このまま変らずに存在していてほしい湯の一つである。
http://www.gunjion1000.com/?p=2176

塩原(福渡)温泉 「不動の湯」 〔 Pick Up温泉 〕
http://blog.goo.ne.jp/akizzz1/e/d32ac111054634f6f712a8ba9db44360

栃木を代表する温泉地、塩原温泉郷。箒川に沿って下流から、大網、福渡、塩の湯、塩釜、畑下、門前、古町、中塩原、上塩原、新湯、元湯などの湯場があり、”塩原十一湯”といわれます。

塩原には日帰入浴りできる宿と共同浴場がたくさんあり、しかもバラエティに富んだ自家源泉が楽しめるので、湯巡りマニアには天国のようなところです。
つかい勝手のよい「湯めぐり手形」もあります。

一般客が入れる共同浴場は「岩の湯」(福渡)、「不動の湯」(福渡)、「青葉の湯」(畑下)、「もみじの湯」(古町)、そして新湯に「むじなの湯」「中の湯」「寺の湯」の3湯。
なかでも福渡と新湯のそれはお湯&ロケのよさから根強い人気があります。

今回は、このうち福渡の「不動の湯」をレポします。


【写真 上(左)】 橋のたもとから「岩の湯」
【写真 下(右)】 川沿いの遊歩道

福渡の温泉街から対岸の岩の湯にかかる橋を渡った突きあたり(右手は「岩の湯」)を左手川沿いの遊歩道(塩原渓谷歩道(やしおコース))に入ります。
すこしいくと林のなかの暗い道となり「ホントにこの先に風呂あるのか?」と思いますが、しばらくすると左手に足湯が出てきます。
この足湯までくると、ようやく沢の奥に湯小屋&湯船らしきものがみえてきます。これがめざす「不動の湯」です。


【写真 上(左)】 足湯
【写真 下(右)】 足湯の湯口

沢がすこしひらけたような雰囲気のいいところにあって、ロケ抜群。
「岩の湯」よりも広々としています。えらく絵になる露天で、なるほどこれは人気があるわけです。

湯小屋らしきものは脱衣所でけっこう立派。
ここは男女混浴ですが、たいてい混んでいるので慣れない女性はきびしいかも。


【写真 上(左)】 脱衣所から浴槽
【写真 下(右)】 浴槽

この日は土曜の10時ごろだったので混雑覚悟でいきましたが、先客ひとりはすぐに出て、そのあと30分以上も独占でラッキー。
その後、ぞろぞろとやってきたのでたまたまタイミングがよかったのかも・・・。

ゆるやかな曲線をえがく石造10人弱の露天の湯船は、石灰華の析出でコーティングされています。
自然木をくりぬいた木の湯口から50L/min以上もの適温源泉を大量投入で槽内注排湯はみあたらず、沢へ向かっての大量流し出しはたぶんかけ流し。
アメニティ類はなく、ちいさな桶ひとつだけ。


【写真 上(左)】 湯口−1
【写真 下(右)】 湯口−2

ややぬる目のお湯は青灰色にささにごって、鉄分系の茶色の浮遊物とこまかな気泡がただよいます。
金気だし味+旨味+重曹味+わずかに炭酸味。圧倒的な焦げ臭のうらに金気貝汁臭。

ギシギシとした湯ざわりのうえにアワつきによるぬる感が乗ってきて、重炭酸土類泉特有の肌にしみ渡るような浴感もしっかり。
これは文句なく名湯です。
こんなすばらしいお湯にわずか200円(清掃協力金)で入れるとはありがたいことです。(それすらも払わない輩もいるそうですが・・・)


【写真 上(左)】 浴槽から脱衣所
【写真 下(右)】 上からみた浴槽

お湯のイメージは赤城に似ていて、完璧な重炭酸土類泉。
塩原では刈子の湯(塩の湯、塩釜へ引湯)、鹿股2号源泉(塩の湯、塩釜・福渡へ引湯)、そして「岩の湯」に近いかな。
「岩の湯」にくらべると硫酸塩と硫黄分がよわく、重炭酸土類泉の特徴が際だっているような感じ。

ロケと湯質を兼ね備えた、栃木屈指の露天共同浴場だと思います。

分析書は掲出なし。
やませみさんのデータによると、「Na・Ca-Cl・HCO3温泉 38.5℃ pH=6.1 ER=1.82(源泉名:不動の湯)」とのことです。

湯口まですこし上流からパイプが引かれ、泉源と思われるあたりに「塩原の温泉」の説明板がありました。


【写真 上(左)】 沢への排湯
【写真 下(右)】 泉源?

ちなみに、塩原の重炭酸土類泉脈の大もとはたぶん箒川右岸の鹿股川〜足長沢周辺(塩の湯、甘湯、須巻など)にあって、箒川右岸の源泉はたいていこの湯脈の影響を受けています。
これが、塩原の湯巡りに変化を与えてくれているのだと思います。

〔 2009年4月6日レポ(2006年12月入湯) 〕
http://blog.goo.ne.jp/akizzz1/e/d32ac111054634f6f712a8ba9db44360


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関連サイト

スッチーの混浴露天風呂体験記〜温泉画像付
http://www.food-travel.jp/onsen-search/

混浴の道標 ゆけむり写真館
http://www.konyokutomonokai.com/
http://www.konyokutomonokai.com/yukemurisyasinkan.html


【混浴】あかねの混浴温泉露天風呂
http://www.konyoku-onsen.net/

BAHAMUTの混浴気分
http://bahamut.web5.jp/index.html

混浴 MACHICOの温泉入浴記
http://machico.doorblog.jp/

私達が行った混浴
http://ahirusann1919.blog.fc2.com/blog-entry-243.html

混浴温泉
http://jkfuufu.blog.fc2.com/blog-category-9.html
http://jkfuufu.blog.fc2.com/blog-category-8.html
http://jkfuufu.blog.fc2.com/blog-category-7.html
http://jkfuufu.blog.fc2.com/blog-category-24.html

お洒落だなと想うこと 混浴編
http://biof.blog.fc2.com/#end
http://biof.blog.fc2.com/archives.html
http://biof.blog.fc2.com/archives.html#sub_top

ゆっちとなおの混浴温泉巡り
http://yucchiandnao.blog.fc2.com/

混浴露天温泉郷 - 日本最大級の混浴温泉クチコミ情報&画像動画掲示板集
http://konyoku.biz/

北海道の源泉掛け流し温泉と混浴露天風呂情報
http://onsen.weblog.to/


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/584.html

http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/615.html

[近代史4] こんな温泉に泊まってみたい 中川隆
3. 中川隆[-12728] koaQ7Jey 2020年5月07日 09:51:19 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[13]
塩原温泉 混浴露天風呂 不動湯・岩の湯
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/615.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/124.html#c3
[リバイバル3] ジャズ喫茶「ベイシー」の選択 _ JBLの本当の音とは 富山誠
168. 中川隆[-12727] koaQ7Jey 2020年5月07日 13:00:26 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[14]

「音楽&オーディオ」の小部屋 2020年05月07日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/84457daecd879c48349ef146c950d6c7


✰ 古いオイルコンデンサー

JBLの「LE8T(口径20センチ)」(低音域)と「AXIOM80」(復刻版:中高音域)との組み合わせが巧くいったので「JBLとAXIOM80」は相性がいいとばかり、このほど「D123(口径30センチ)+AXIOM80」に挑戦してみた。


おお、これはなかなかいけるじゃないか!(笑)

きっちり締まった音の質感は「LE8T」側に優位性があり、音のスケール感ではこちらが上。

もし、どうしてもどちらかを選べと言われれば「LE8T」側に軍配を上げたくなるが、差はごく僅かだしわざわざ戻すほどのこともないのでしばらくこれで聴いてみることにした。

そして、このシステムでAXIOM80のローカット用に使ったのがずっと昔に購入したオイルコンデンサーだった。

ウェスタン(10μF)+サンガモ(10μF)+DUBILIER(12μF)を3個パラって「計32μF」にし、およそ300ヘルツあたりをローカット。

幸いにも低音域との繋がりに不自然感は無いようでまずはひと安心。

昔の道具が今頃になって急に出番が来るなんて、これだからうかつに小道具は処分できない(笑)。
次は、

✰ 「SOLO」の銅箔コイル

前述のように「AXIOM80」を失った「LE8T」だが、さてどう料理しようかと、一考した挙句に「我が家に一つぐらいはオールJBLの組み合わせがあってもいいだろう」に落ち着いた。

4系統のSPとも英国系の音ではつまんない(笑)。

そこで遊んでいた「175ドライバー」(小型蜂の巣ホーン付き)を「LE8T」の上に乗っけてみた。これら二つのユニットを2台の真空管アンプで鳴らそうという算段である。

「175」(8Ω)の基本的仕様は周知のとおりクロスオーヴァーが1000ヘルツになっているので、その数値に見合ったローカット用のコンデンサーが要るが、これには先日紹介したように「業務用の大型コンデンサー22μF」によりおよそ「900ヘルツ」あたりでカット(−6db/oct)出来てピッタリ。

問題は「LE8T」のためのハイカット用コイルである。昔購入した「銅箔コイル」(SOLO)があったはずだがと倉庫を探してみると片隅でようやく見つけた。

数値は「2.7mh(ミリヘンリー)」となっている。「クロスオーバーネットワーク早見表」によると、「LE8T」のインピーダンスは16Ωなので「950ヘルツ」あたりでハイカット(−6db/oct)出来る計算になる。

ハイカット値、ローカット値ともに理論上の話なので実際に聴いてみないと何とも言えないが目安としてはこれで十分だろう。

次に「175」を駆動するアンプだが、「108db」と非常に能率が高いので我が家では小出力の71系アンプの絶好の出番となる。

前段管は「A411」(独ヴァルボ:バリウム昇華型フィラメント)、出力管は「171」(トリタンフィラメント)、整流管は「OK-X213」(メッシュプレート)の組み合わせ。

持ち主が言うのは何だが、いずれも1940年代前後に製造されためったに手に入らない希少管ばかりですぞ(笑)。

この3本柱により、音の「トルク感+スピード感+静粛性の3拍子が揃ってますよ」と古典管の専門家から折り紙が付いたほど。

これで音出ししてみると、スピード感に溢れた見事な「JBLサウンド」に思わず鳥肌が立つほどだった(笑)。

これまで「175」を聴くときはいつも最高音域の不足を感じていたのだが、今回のようにコンデンサーでローカットしてやると、スッキリ爽やかでまったく「ツィーター」の必要性を感じないのがたいへんよろしい。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/84457daecd879c48349ef146c950d6c7
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/402.html#c168

[番外地7] ミネルヴァの梟は、いつ飛ぶのか
ミネルヴァの梟は、いつ飛ぶのか

 日本ではあまり梟(ふくろう)を重視していなかったようなのですが、アイヌの人たちは、梟を守り神としています。アイヌ神話では、天神と地神が、この国を統治する神をどうするか、と悩んでいたところに、梟が飛んできて、目を瞬きました。神々はそれで気づいて、沢山の神々を生み出したというものです。そのよな神話に基づき、アイヌは梟(シマフクロウ、コタンコロカムイ)を守り神として大切にしています。アイヌの彫刻にも、梟がよくモチーフに用いられています。我が家の玄関に、4匹の梟がかかっています。
 ヨーロッパでは、梟は知恵の象徴とされています。それをもとに重要な言葉が生まれました。「ミネルヴァの梟」という言葉です。まずは、その語の意味を考えていきましょう。
 ローマ神話にミネルヴァ(Minerva)という女神がいます。この女神は、詩や知恵、技術・職人(医学、製織、商業工芸)などを司っていました。ギリシア神話のアテナという女神に対応していると考えられています。ローマでは、かなり信奉されていたようで、「千の仕事の女神」(goddess of a thousand works)と呼ばれていました。ミネルヴァは、知恵を司る女神でもあったので、古くから彫像などの芸術作品にもなったり、欧米の教育機関や政府、協会、公共機関の紋章や勲章などに取り入れられています。

 ミネルヴァの聖なる動物が、梟(ふくろう)とされていました。その影響でで、西洋では梟は知恵の象徴でもあるとされています。ミネルヴァとともに梟が描かれることも多かったようです。

 西洋では、そのような知的背景があり、それをもとにした有名な言葉として、「ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ」というものがあります。これは、ヘーゲルの「法の哲学」という著作の序文に書かれた文言です。本文に入る前に、哲学とは何かを語っているものです。ヘーゲルのいう哲学とは、「理性的なものの根本を究めること」といっています。当たり前のことをいっているようです。続けて「現在的かつ現実的なものを把握することであって、彼岸的なものをうち立てることではない」といいます。ものごとの現実的な本質を考えていくということです。

 そして、「ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ」という言葉が用いられます。なかなか含蓄のある言葉なのですが、ヘーゲルは、「哲学はもともと、いつも来方が遅すぎるのである」といいます。そして、「現実がその形成過程を完了して、おのれを仕上げたあとで初めて、哲学は時間のなかに現れる」としています。哲学は現実より遅く、現実が終わってしまった後に、哲学が現れるといいます。それを象徴した言葉として「ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ」と表現したと考えられています。哲学は現実の本質を把握するためのものなに、現実が終わってしまったあとにできてくるものなのです。自己矛盾をしていように見えますが。
 哲学(知恵、学問)は、時代を総括するものです。ひとつの時代が終わる時、古い知恵が黄昏を迎える時、梟が飛び立つのです。時代に固執しすぎれば、教条的になっていく恐れもあります。梟は活動時間のはじまりである黄昏に飛び立つように、時代の束縛から解き放たれ、新しい知恵を求めるためだ、という解釈もあります。
 ミネルヴァの梟は、哲学者の言葉です。哲学や人文科学は、人の思考や社会の営みから重要なものを抽象していくものです。この言葉を聞いた時、自然科学では、知識や知恵に対して、違った見方、取り組み方をしているので、ミネルヴァの梟は、違った行動をするのではないだろうかと考えました。それでは、どんな行動になるのだろうかと考えました。
 自然科学は、自然から規則性を抽象していくものです。知りたいひと(科学者)の欲求や目的に応じて、自然から知識をえようとします。知りたいことがあれば、目的に応じた手段を用いて、なんらかの知識や知恵を抽象しています。それを公開していくことが、科学の営みといえます。それは、科学の新しい時代や分野の始まりであろう、爛熟期であろうと、衰退期であろうと、過渡期であろうと、新しい情報や知見が継続的に積み上げられています。ミネルヴァの梟は、いつも目を見開いて、知恵を吸収していくのではないでしょうか。梟に寝ている暇がなく、忙しく思えました。
 ここまで考えてきた時、いやいやもっと深く考えると、違ってくるのではないかという思いに至りました。自然科学にも大きな転換期があることに気づいたのです。新しい知識がたくさん積み重なっていくと、従来の原則では説明できないことがあり、それを説明するとき、大きな転換期が訪れるというものです。質的変化やコペルニクス的転回、パラダイム転換などと呼ばれているものです。この考えを取り入れると、実は過去の集積の後に大きな視座の変化が起こります。そんなときミネルヴァの梟は飛び立つのです。パラダイム転換期は、古い分野の黄昏と呼べるのかもしれません。
 さらに、自然科学にかんする深い思索も、やはりヘーゲルのいうように、「いつも来方が遅すぎる」といえそうです。ですから、自然科学の知恵を司る梟も、やはり黄昏に飛び立つのでしょう。
 梟は昼も目を見開き、黄昏にはやはり飛び立つのです。ミネルヴァの梟は、自然科学では、なかなか忙しいようです。
 ヘーゲルはいいます。
 「理性的であるものこそ現実的であり、
 現実的であるものこそ理性的である。」
と。さてさて、理性と現実、なかなか難しい課題です。

http://terra.sgu.ac.jp/monolog/2016/168.htm
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/616.html

[近代史3] イエスの本当の教え 中川隆
5. 中川隆[-12726] koaQ7Jey 2020年5月07日 13:40:12 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[15]
2012年09月19日
キリストはマグダラのマリアと結婚していたかもしれない謎のテキストを発見
https://gigazine.net/news/20120919-jesus-married-mary-magdalene/

映画にもなった小説ダ・ヴィンチ・コードではイエス・キリストがマグダラのマリアと結婚していた、という描写が出てきますが、ハーバード大学のKaren Kingさんはイエス・キリストが「私の妻」と発言している文章が書かれたパピルスを発見ました。この文章は同時に「Mary(マリア)」についても言及しており、これはマグダラのマリアを指していると推測され、キリスト教徒たちに衝撃を与えています。

The Inside Story of a Controversial New Text About Jesus | History & Archaeology | Smithsonian Magazine

ムービーは以下から。



パピルスの破片はクレジットカードよりもさらに小さく、両面に黒いインクで文字が書かれていました。Kingさんによれば文書は古代エジプトの言語によるもので、初期のキリスト教文書の多くのものと同様に3世紀から4世紀の間に翻訳されたと考えられています。



パピルスには33語の言葉が不完全な14行の文章によって書かれているので、厳密に読み取るのは難しいとのこと。Kingさんはパピルスから以下の8つの文章を拾い集めました。

(1) “not [to] me. My mother gave to me li[fe] … ”(「私にではない。母は私に命を与えた……」)
(2) The disciples said to Jesus, “(弟子たちはイエスに言った、「)
(3) deny. Mary is worthy of it(そうではない。マリアはそれにふさわしい)
(4) ” Jesus said to them, “My wife(」イエスは彼らに言った、「私の妻は)
(5) she will be able to be my disciple(彼女は私の弟子となることができるだろう)
(6) Let wicked people swell up(邪悪な人々を増えさせています)
(7) As for me, I dwell with her in order to (私の場合、彼女と共に暮らしています)
(8) an image(一つのイメージ)

彼女の分析によると、(3)に書かれている「Mary(マリア)」は「おそらく」マグダラのマリアであり、イエスが弟子からマリアを守っている描写であると推測されています。そして(4)にある「My wife(妻)」と、そして(5)の「she(彼女)」は同じくマグダラのマリアを示しているとのこと。この文書は書物の1ページだった可能性もありますが、いずれにしてもこれは初めてにして唯一の、イエス・キリストが結婚していたことを描写する古代文書です。

Kingさんは2010年に手稿コレクターから「グノーシス派の福音書を手に入れたのですが、その中にイエスと彼の弟子、そしてマグダラのマリアについての文書が含まれていました。写真を送るので見てくれますか?」というメールを受けとったそうです。詳しい情報と写真を受け取った後もで彼女は偽物ではないか、と疑っていたそうですが、パピルス学で高名なニューヨーク大学のRoger Bagnallさんに写真を送ったところ、「信じていい。それは本物である」という返事をもらったとのこと。


By mzeecedric

しかし、Kingさんはこの破片が実際にイエス・キリストが結婚していた、ということの証拠だとは主張していません。彼女の分析によれば福音書はイエス・キリストの生涯(そして来世)を文書化したものであり、多くの福音書はイエスの磔の後、紀元2世紀にギリシャで書かれたと考えられています。そしてその2世紀ほど後に古代エジプト語に訳されたため、イエスの結婚の証拠としては不十分なのです。

この破片が明らかにしたことはもっと微妙で複雑なことです。パピルスからわかるように、初期のキリスト教徒たちは彼らに教えを説いたイエス・キリストを崇高で、知的であり、妻のあるものとして書いていました。しかもそれはただの妻でなはく、新訳聖書の中でもっとも言及された女性、マグダラのマリアの可能性があるのです。Kingさんによれば、この発見が提示する疑問とは「どうしてイエス・キリストが独身であるという文献だけが生き残ったのか?」ということ、そしてイエスがマグダラのマリアや、その他の女性と親密な関係にあったという文書は残っていないのか?ということです。これは単なる偶然なのか、それともキリスト教徒たちにとって独身こそが理想だったからなのか、明らかではありません。


By jaci XIII

なお、パピルスはまだインクを調べるなどの科学的試験を終えておらず、この発見の重要性は「このパピルスは本物である」という仮説の上に成り立っていることはKingさん自身も述べています。彼女は今後、スペクトル分析などの科学的試験を行った後、「The Gospel of Jesus’s Wife(イエスの妻の福音書)」という論文を発表する予定だそうです。

https://gigazine.net/news/20120919-jesus-married-mary-magdalene/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/507.html#c5

[近代史02] 参考資料4 _ マリアによる福音書 中川隆
4. 中川隆[-12725] koaQ7Jey 2020年5月07日 13:40:44 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[16]

2012年09月19日
キリストはマグダラのマリアと結婚していたかもしれない謎のテキストを発見
https://gigazine.net/news/20120919-jesus-married-mary-magdalene/

映画にもなった小説ダ・ヴィンチ・コードではイエス・キリストがマグダラのマリアと結婚していた、という描写が出てきますが、ハーバード大学のKaren Kingさんはイエス・キリストが「私の妻」と発言している文章が書かれたパピルスを発見ました。この文章は同時に「Mary(マリア)」についても言及しており、これはマグダラのマリアを指していると推測され、キリスト教徒たちに衝撃を与えています。

The Inside Story of a Controversial New Text About Jesus | History & Archaeology | Smithsonian Magazine

ムービーは以下から。



パピルスの破片はクレジットカードよりもさらに小さく、両面に黒いインクで文字が書かれていました。Kingさんによれば文書は古代エジプトの言語によるもので、初期のキリスト教文書の多くのものと同様に3世紀から4世紀の間に翻訳されたと考えられています。



パピルスには33語の言葉が不完全な14行の文章によって書かれているので、厳密に読み取るのは難しいとのこと。Kingさんはパピルスから以下の8つの文章を拾い集めました。

(1) “not [to] me. My mother gave to me li[fe] … ”(「私にではない。母は私に命を与えた……」)
(2) The disciples said to Jesus, “(弟子たちはイエスに言った、「)
(3) deny. Mary is worthy of it(そうではない。マリアはそれにふさわしい)
(4) ” Jesus said to them, “My wife(」イエスは彼らに言った、「私の妻は)
(5) she will be able to be my disciple(彼女は私の弟子となることができるだろう)
(6) Let wicked people swell up(邪悪な人々を増えさせています)
(7) As for me, I dwell with her in order to (私の場合、彼女と共に暮らしています)
(8) an image(一つのイメージ)

彼女の分析によると、(3)に書かれている「Mary(マリア)」は「おそらく」マグダラのマリアであり、イエスが弟子からマリアを守っている描写であると推測されています。そして(4)にある「My wife(妻)」と、そして(5)の「she(彼女)」は同じくマグダラのマリアを示しているとのこと。この文書は書物の1ページだった可能性もありますが、いずれにしてもこれは初めてにして唯一の、イエス・キリストが結婚していたことを描写する古代文書です。

Kingさんは2010年に手稿コレクターから「グノーシス派の福音書を手に入れたのですが、その中にイエスと彼の弟子、そしてマグダラのマリアについての文書が含まれていました。写真を送るので見てくれますか?」というメールを受けとったそうです。詳しい情報と写真を受け取った後もで彼女は偽物ではないか、と疑っていたそうですが、パピルス学で高名なニューヨーク大学のRoger Bagnallさんに写真を送ったところ、「信じていい。それは本物である」という返事をもらったとのこと。


By mzeecedric

しかし、Kingさんはこの破片が実際にイエス・キリストが結婚していた、ということの証拠だとは主張していません。彼女の分析によれば福音書はイエス・キリストの生涯(そして来世)を文書化したものであり、多くの福音書はイエスの磔の後、紀元2世紀にギリシャで書かれたと考えられています。そしてその2世紀ほど後に古代エジプト語に訳されたため、イエスの結婚の証拠としては不十分なのです。

この破片が明らかにしたことはもっと微妙で複雑なことです。パピルスからわかるように、初期のキリスト教徒たちは彼らに教えを説いたイエス・キリストを崇高で、知的であり、妻のあるものとして書いていました。しかもそれはただの妻でなはく、新訳聖書の中でもっとも言及された女性、マグダラのマリアの可能性があるのです。Kingさんによれば、この発見が提示する疑問とは「どうしてイエス・キリストが独身であるという文献だけが生き残ったのか?」ということ、そしてイエスがマグダラのマリアや、その他の女性と親密な関係にあったという文書は残っていないのか?ということです。これは単なる偶然なのか、それともキリスト教徒たちにとって独身こそが理想だったからなのか、明らかではありません。


By jaci XIII

なお、パピルスはまだインクを調べるなどの科学的試験を終えておらず、この発見の重要性は「このパピルスは本物である」という仮説の上に成り立っていることはKingさん自身も述べています。彼女は今後、スペクトル分析などの科学的試験を行った後、「The Gospel of Jesus’s Wife(イエスの妻の福音書)」という論文を発表する予定だそうです。

https://gigazine.net/news/20120919-jesus-married-mary-magdalene/
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/375.html#c4

[近代史4] コロナ治療候補薬「レムデシビル」効果なし 中国で臨床試験、改善見られず 英紙報道 中川隆
11. 中川隆[-12724] koaQ7Jey 2020年5月07日 14:40:48 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[17]
2020.05.07
レムデシビル承認 ギリアド・サイエンシズ社 その出自
https://golden-tamatama.com/blog-entry-who-make-coronavirus.html


さて、コロナの治療薬レムデシビル承認されますたね。

つぁぁぁあ。

レムデシビル作ってる会社をよく調べろよ〜
レムデシビルを開発してるのはあのギリアド・サイエンシズ社ですよね。
あのタミフルの開発会社です。
ギリアド・サイエンシズ

ギリアド・サイエンシズは、アメリカ合衆国カリフォルニア州フォスターシティに本社を置く、世界第2位の大手バイオ製薬会社である。
治療薬の発見、開発と商品化を行っている。1987年の創業以来、HIV、B型肝炎、C型肝炎、インフルエンザといった感染症治療のための抗ウイルス剤開発を事業の中心としている。

抗インフルエンザ薬のオセルタミビルの世界独占特許権を保有している。
1996年に開発し、スイスの製薬会社ロシュ社にライセンス供与している(同社から、商品名「タミフル」として発売されている)。
アメリカ合衆国の政治家ドナルド・ラムズフェルドが、1997年1月から国防長官に就任する2001年まで会長を務めていたことでも知られる。
はい。

ここはあのラムズフェルト元国防長官の会社です。
その昔、ブッシュ政権時代にぶいぶい言わせててた人ですた。

ドナルド・ラムズフェルド

ドナルド・ヘンリー・ラムズフェルド(英語: Donald Henry Rumsfeld、1932年7月9日 – )は、アメリカ合衆国の政治家。大統領首席補佐官、国防長官、ランド研究所会長を歴任した。

第38代大統領ジェラルド・R・フォードのもとで第13代国防長官(1975年 – 1977年)を、第43代大統領ジョージ・W・ブッシュのもとで第21代国防長官(2001年 – 2006年)をそれぞれ務めた。アメリカ新世紀プロジェクトのメンバーでもあり、イラク戦争ではブッシュ政権内で終始強硬な攻撃論を主張した。

ラムズフェルドさんはブッシュ政権でイラク戦争を強力に推進した人ですよね。
ラムズフェルドさんはランド研究所の出身ですた。
アメリカにはなんとか研究所という国の戦略を立案するシンクタンクがいっぱいありますが。

その中で、ランド研究所は有名ですよね。

あの軍事産業ロッキード・マーチン社が資金提供して作った軍事戦略研究所です。
これはサンタモニカにあるランド研究所本社。

ここの関連会社に世界最大の核ミサイル製造会社にレイセオン社があります。

その経営者が言わずと知れた元副大統領ディック・チェイニーさん。

そして、その妻リン・チェイニーさん。

この人はラムズフェルドさんと共にランド研究所の人ですた。
ちなみにランド研究所で有名どころとして、ラムズフェルトとかチェイニーの同僚だった、ハドソン研究所所長のハーマン・カーンさんがいます。

ハーマン・カーン初代ハドソン研究所所長。
この人は、ランド研究所から独立してハドソン研究所を創設し所長になりますた。
そしてこの人は元はシェル石油の人ですよね。
シェル石油とはロスチャイルドの企業です。
調べると芋づる式に関係が分かって来ます。
で、このギリアド・サイエンシズ社がタミフルを開発して、その独占販売を任せてるのが、
スイスのロシュ社です。

代表者 セヴェリン・シュワン(Severin Schwan)会長兼CEO
従業員数 80,129人
外部リンク http://www.roche.com/
エフ・ホフマン・ラ・ロシュ(F. Hoffmann-La Roche, Ltd.)は、スイスのバーゼルに本拠を置く世界的な製薬・ヘルスケア企業である。スイス証券取引所上場企業
スイスのバーゼル来たー!
ロシュ社はあの中外製薬の親会社です。


ロゴが似てますよね。
そもそも、このロシュ社は元々ヘロインを製造する麻薬企業でしたよね。
ロシュ社はスイスのアルバート・ホフマン博士が作った会社です。
ホフマン博士は、あのLSDの発明者であり、マジックマッシュルームの発見者で有名な人です。
アルバート・ホフマン (化学者)

アルベルト・ホフマン(英: Albert Hofmann, 1906年1月11日 – 2008年4月29日)は、スイスの化学者である。満102歳没。
LSD(リゼルグ酸ジエチルアミド)の発明と、マジック・マッシュルーム(幻覚性のあるキノコ)からシロシビン、シロシンを発見したことで知られ、精神薬理学の端緒を開いた。ノーベル賞選考委員(ノーベル賞受賞者を選ぶ側の人物)の1人。
1927年に大学を卒業すると、サンド社の薬学・化学研究所に入った。
ホフマンは麦角の研究にとりかかり、1938年に開発したのがLSDであった。
1943年には、LSDの幻覚作用を発見した。
その後は、マジックマッシュルームの幻覚成分シロシビンとシロシンを自身を実験台として発見するなど、幻覚作用を持つ物質の研究を続けた。
1971年に退職するまで、サンド社に40年以上在籍した。
2008年4月29日、スイス・アールガウ州ブルックで心臓発作により102歳で長逝した。
精神科医のオスカー・ジェニガーが、幻覚剤の科学的研究に関する文献を集め情報センターとする目的で非営利組織のアルベルト・ホフマン・ファンデーションを創立している。
ロシュ社の正式名称は、ホフマン博士の名前がついてエフ・ホフマン・ラ・ロシュ社。
そしてこのホフマン博士が40年もの間、在籍した会社。
スイスのサンド社。
ここは同じくLSDの開発会社であの人工甘味料アスパルテームを開発した企業です。
サンド社は、今は、スイスのバーゼルに本拠を持つノバルティスという会社になってます。

ノバルティス(Novartis International AG)は、スイス・バーゼルに本拠地を置く、国際的な製薬・バイオテクノロジー企業である。
スイス証券取引所、ニューヨーク証券取引所上場企業(SIX: NOVN、NYSE: NVS)。チバガイギー社とサンド社という、スイスを拠点とする製薬会社2社の合併によって1996年に設立された。
元々軍需産業がコロナの治療薬を作ってる。
で、それとお仲間の会社は、LSDの開発会社だった。
おいおい。
そんなとこの治療薬使うの?
まるっきりディープステートの連中の会社ではないですか。
やっぱりスイスのBIS仲間。人口削減キャンペーンのお仲間だった。
コロナをばらまいた連中がコロナの治療薬を売ってる。
そりゃすぐ承認されるわ。
ちなみに、あのビルゲイツメリンダ財団もロシュ社、ノヴァルティスに出資してますね。

って、今回は書きすぎますたかね。
危ないのでこの記事は1日で消すことにします。

https://golden-tamatama.com/blog-entry-who-make-coronavirus.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/827.html#c11

[近代史4] 信用貨幣論 中川隆
1. 中川隆[-12723] koaQ7Jey 2020年5月07日 14:56:04 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[18]
1999年5月4日 エンデの遺言 金融資本主義の問答。





続エンデの遺言 坂本龍一 銀行の"未来"





▲△▽▼



『エンデの遺言』松岡正剛の千夜千冊
https://1000ya.isis.ne.jp/1378.html

河邑厚徳+グループ現代
エンデの遺言
「根源からお金を問うこと」
NHK出版 2000


ミヒャエル・エンデが最後に望んでいたのは、
利子が利子を生まない貨幣だった。
そういう貨幣が使える新たな社会だった。

エイジング・マネー。
時間の経過とともに変化する貨幣。
自由貨幣、補充貨幣、スタンプ貨幣、代用貨幣。

この卓抜な発想には、何人かの先覚者がいた。
ゲゼル、ケインズ、シュタイナーである。
エンデはかれらの著作から
新たな社会経済の青写真を汲み取っていく。
かつてのNHKの番組がその余波をあきらかにする。






 この本のもとになった番組をぼくは見ていない。1999年5月4日の放送だったようだが、見逃したのではなく、知らなかった。この本によってそういう番組があったことを初めて知った。これを読むかぎり、けっこう充実した番組になっていただろうと予想する。

 河邑厚徳といえばNHKの教養番組ドキュメンタリー派の鬼才で、「がん宣告」「シルクロード」「アインシュタイン・ロマン」「チベットの死者の書」などで鳴らした人物だ。その河邑がエンデが残したたった1本のテープから番組を組み立てていったというのだから、それだけでも構想力や構成力がどんなものであるかが想像できる。もっとも書物になるにあたっては、共著者の「グループ現代」が選んだ森野栄一、村山純子、鎌仲ひとみの3人の準備力と執筆力が大きかったはずである。森野栄一についてはあとで紹介する。

 エンデが残した1本のテープというのは、1994年2月にミュンヘンの自宅で語った2時間のものらしく、それもカメラの回っていない音声録音だったようだ。その翌年にエンデは亡くなった(1995・8・28)。

 このときエンデは冒頭で次のように言っていた。

 「よろしいですか、どう考えてもおかしいのは資本主義体制下の金融システムではないでしょうか。人間が生きていくことのすべて、つまり個人の価値観から世界像まで、経済活動と結びつかないものはないのですが、問題の根源はお金にあるのです」。

 これを聞いた河邑はカメラが回っていなかったことを悔しがり、それならその声のテープに新たな映像を加えて、独自のドキュメンタリーに再浮上させようと決断したようだ。

 それからのことは知らないが、ついには本書に見るように取材先をいろいろ加え、多様な編集戦線をつくりあげていったのだろう。「あとがき」によると小泉修吉プロデューサー、村山純子ディレクターの寄与も相当なものだった。

 本書はそういう成り立ちの本であるが、実はエンデ本人をクローズアップしつづけているのではない。『モモ』や『はてしない物語』の作家としてのエンデをほとんど掘り下げてはいない。むしろエンデの周辺、エンデが影響を受けた経済思想家、エンデの衣鉢を継いだ者たち、さらには今日におけるエンデの貨幣感覚の実践者たち、そういう方面を追っている。テーマはサブタイトルにあるように「根源からお金を問うこと」、それこそが『エンデの遺言』だったのではないかということにある。

 では、ぼくの本書を読んでの感想を綴っておく。番組を見ての感想ではない。大きくかいつまんでいくが、ところどころに本書でとりあげていないエンデの作品や時代についてのことや、これまで千夜千冊してきた貨幣論や経済社会論との関係についての感想などを挟む。

 まずは、ここから話していくのがいいと思う。シュタイナー(33夜)のことだ。エンデにはどこかシュタイナーに振幅しているところがある。

 エンデが青少年期をルドルフ・シュタイナーの影響のもとに過ごしたことは、前夜に紹介した。そこでは書かなかったのだが、シュタイナーのアントロポゾフィ(人智学)には父親エドガー・エンデが傾倒していた。エドガーは「見えない世界」を油絵などにしようとしていたので、シュタイナーのみならずあれこれの神秘思想の本を読んでいた(どんな本だったか、知りたいものだ)。

 エンデはその父親より、もっとシュタイナーに近づいた。6歳でシュタイナー学校に入ったということは、シュタイナーのことをある程度知る者ならおおむね見当がつくだろうが、ほとんど生涯の価値観を決定づけるに足るものだったはずである。

 シュタイナー学校は正式には「自由ヴァルドルフ学校」という。1919年にシュトットガルトの煙草工場に付属する社営学校として開校された。工場に働く師弟が“学衆”だったので、職業学校としてスタートしたものだった。

 いまや世界各地に800校以上を数えるシュタイナー学校は、日本にも1975年に刊行された子安美知子の『ミュンヘンの小学生』(中公新書)を通して、本格的に紹介された。この本には「娘が学んだシュタイナー学校」というサブタイトルがついている。言語芸術、演劇的活動、オイリュトミー(舞踊体操=Eurhythmie)、農業活動、肥料製造、設計、デザイン、ドローイング、絵画、医療、カウンセリングなどを組み合わせた独特の学習教育をしている。ぼくもオイリュトミーの天才と言われたエリゼ・クリンクが来日したときは、なぜか記念講演をさせられた。踊りは風が翻るようですばらしく自在だった。

 ルドルフ・シュタイナー(1861〜1925)はオーストリア・ハンガリー帝国の辺境の町クラリエヴェク(現在のクロアチア)に生まれ、小さな頃から神秘的なことや幾何学的なことに異常な関心を示していた。

 10代は実業学校に通い、物理にも機械にも興味をもつとともに、レッシングやカントを読むようになった。やがてウィーン工科大学で自然科学を、ウィーン大学で哲学・文学・心理学を学んだ。その活動の出発点は22歳から携わったワイマール版『ゲーテ全集』の編集にある。ゲーテ(970夜)はシュタイナーのすべてなのである。だからドルナッハに最初のゲーテアヌムを設計開館すると(1913)、各地にシュタイナー学校が広まるとともにゲーテアヌムを併設していった。

 エンデはそういうシュタイナーに少年時代から馴染んできた。影響が少なかろうはずがない。

 そのシュタイナーに経済社会論をめぐる著作がある。おもな主張は『社会問題の核心』(人智学出版社)や『シュタイナー経済学講座』(筑摩書房)にまとめられている。おそらくエンデが熱心に読んだ本だろう。そこに「老化する貨幣」が提唱されている。

 大意、次のようなことが書かれている。

  健全な社会においては、貨幣は他人の生産した財貨の“小切手”にすぎない。その“小切手”が経済領域においてどのような財貨とも交換しうるのは、その小切手所有者が社会の生産部門の労働をして、生産物を社会に供給する責任をはたしているかぎりにおいてのことである。

 しかしいま、貨幣は生産活動の表象としての機能を失っている。こうしたときは、貨幣はその貨幣価値をその所有者に足して効能を減じていく処置をされるべきである。たとえば、貨幣所有権が一定の期日を過ぎれば、なんらかの手段で社会に還付されるようにする。本来は生産活動に投下されるべき貨幣が死蔵されないためにも、こうした方法が考案されるべきである。

 シュタイナーは貨幣に「25年ほどの期限」をもうけることを提案した。それによって貨幣価値に高低のカーブをつけ、さまざまな決済・融資・贈与のあいだで自動的な調整がおこなわれていけば、きっとオーガニックな経済社会のバランスがとれるだろうと考えた。

 これが「老化する貨幣」だ。当初の価値がしだいに減衰していくという貨幣という意味をもつ。経済学では「エイジング・マネー」と呼ばれている。「加齢する貨幣」である。時を経過するとともにその価値を変化させ、ときには衰えていく。
 そういうエイジング・マネーをミヒャエル・エンデも夢想した。

 そもそもエンデは戦火の渦中のドイツにいて、祖国のマルクが未曾有の混乱を見せつづけていたことをいやというほどに体験している。このような国家は当時はドイツのほかにはなかった。

 ナチス体制のもとで流通していたのはライヒスマルクである。しかし激しいインフレの進行でほぼ信用を失っていた。そのため敗戦直後のドイツは事実上、いまでは想像もつかないだろうけれど、“物々交換”がまかりとおっていた。なんとタバコが価値尺度と交換手段の役割をはたしたのだ(タバコはこういうときに大事なのです。むやみに禁煙運動など広げないように‥‥笑)。

 タバコのことはともかく、ドイツを占領した連合国はさすがにこの原始的現状を見て、焦った。高度な合理を求める資本主義社会では「原始的な交換」こそ最もヤバイことなのである。カール・ポランニー(151夜)の言う「社会に埋めこまれた経済」が発生してしまうからだ。

 そこで一刻も早く通貨改革を施行しようとしたのだが、紙幣の印刷をどの政府のもとでおこなうかについて、ソ連との合意が得られない。そのため全ドイツの通貨統一はあっさり見送られ、ソ連占領地区を除いた暫定通貨の導入に踏切り、紙幣の印刷をアメリカ本土が担当し、それをこっそりフランクフルトのライヒス銀行に空輸で送りこむという非常手段を決行した。

 ドイツは国民の意志とはまったく関係のない暫定通貨、いや擬似通貨とさえいいうる通貨によって、真っ二つに分断されたのだ。

 こうした事情を目の前で見ていたエンデは、貨幣や通貨というものが勝者に強く、敗者には酷(ひど)くなっていくことを実感した。また国際通貨や基軸通貨というものが資本主義と社会主義の苛烈な競争のためにのみ大手をふっていることに気がついた。

 かくてエンデは、「パン屋でパンを買うためのお金」と「株式取引所で扱われる資本としのてのお金」を厳しく峻別すべきことを、しだいに考えるようになっていく。

 このような体験をしたエンデが、貨幣や通貨のありかたに疑問をもったとしても不思議はない。エンデはNHKの番組では、こんなふうに言っている。

 私が見るところ、現代のお金がもつ本来の問題は、お金自体が商品として扱われていることです。本来、等価代償であるべきお金がそれ自体で商品となったこと、これが決定的な問題だと私は思います。お金自体が売買されるのが現代です。これは許されることなのか。そのことにおいて貨幣というもののなかに、貨幣の本質を歪めるものが入るのではないか。これが核心の問題だと思います。

 エンデは貨幣を否定しているのではない。そういうことではない。おそらくどんな思想家も革命家もエコノミストも、貨幣を否定する者なんて、めったにいるはずがない。貨幣は言語や大工道具や運送機関のように必然なのである。そのことは『貨幣と象徴』(1371夜)にも書いておいた。

 しかし、言葉づかいによっては人が傷つくように、英語教育で世界中を統一することが愚挙であるように、大工道具で手が頻繁に切断されてはならないように、尺貫法で大工が仕事をしたっていいように、小さな町を機関車が横断するべきではないように(それでは『ねじ式』の悪夢がくりかえされる)、自動車は森首相の悪ったれ息子だからといって酔ってコンビニに突っ込んではならないように、貨幣にもそれなりの使い勝手があっていいはずなのである。

 エンデはこのことを説明するのに、シュタイナーが説いた「社会有機体三層論」を援用した。

 人間の社会というものは、さまざまなレベルやレイヤーやゾーンで成立している。これをシュタイナーは大きく3つに分けた。第1には国家や法や政治のもとに生きている(法生活)。第2に生産や消費のもとに生きている(経済生活)。第3に文化や教育のもとに生きている(文化生活)。

 これらはそれぞれが相互に自律しあっている「生の領域」なのである。これを一緒くたにしないほうがいい。たとえばフランス革命は「自由・平等・友愛」を掲げたが、「平等」は政治や法が律しても、「自由」は精神や文化が担うべきであろう。もしも「友愛」を問題にしたいなら、それこそ経済における友愛が追求されるべきなのだ。

 そもそも「所得と職業」が、「報酬と労働」が一つになってしまったことが問題なのである。われわれは「働く」ということを「同胞のために働く」という場合にもいかすのだし、逆に、決まった収入を得ることと好きな仕事をもっとしたいということが一致しないことだって、しょっちゅうあることなのである。まして表現活動や冒険の旅に出ることは。

 そう、シュタイナーは主張したわけだ。社会は有機体として「法制・経済・文化」の三層になっているというのだ。ヴァルター・クグラーの『シュタイナー 危機の時代を生きる』(晩成書房)などを読まれるといい。『社会問題の核心』では次のようにも書いている。

  純粋な生産活動によって得られる収入と、すぐれた経営手腕によって得られる収益と、貯蓄によって得られる収入とは、それぞれ区別して考えるべきである。社会における資本のはたすべき役割は、個人がその能力によって発現する役割にも寄与するべきである。資本主義の問題は、資本がそのすべてを経済領域に向けすぎたことにある。むしろ本来の創造的な機能にこそ資本が機能できるようにしなければならない。

 エンデもこのようなシュタイナーの主張を継承して、経済が「自由」と「平等」を謳っていることに疑問を呈し(まさに新自由主義がその合唱のようになったのだが)、社会が分業によって成り立っているのだとしても、その分業によってすべての市場経済が許容されるべきではないし、株式経済のルールが人々を法令遵守させるべきではないと考えた。

 シュタイナーもエンデも、資本はもっと社会的なものであるということを考えていたのだ。銀行だってそうである。社会のためのソーシャルバンクがあっていい。
 しかし、そんなことがありうるのだろうか。それは夢物語にすぎないのではないか。番組では、ここでドイツにあるGLS銀行を取材する。

 「贈ることと貸すことの共同体の銀行」という奇妙な名をもつこの銀行は、預金者が自分で投資するプロジェクトを選び、同時に自分で預金の利率を決められるようになっている。たとえば有機農業のプロジェクトを促進したいと思えば、銀行が選定した有機農業ファンドに投資する。そのとき、自分で自由に利率を選ぶ。銀行側も利子の最高額の設定を通常の利率にしておいて、それ以下でもかまわない投資者を募る。その投資者が多く、その有機農業プロジェクトが成功すれば、投資者は存分なリターンが得られるわけである。

 ここまでくると、前夜にも少しふれたように、エンデがハンス・ビンスヴァンガーの『金と魔術』(1374夜)にひとかたならぬ関心をもったことは、容易に予想がつく。

 あらためて言うまでもなく、ゲーテが『ファウスト』で描いた錬金術は紙幣を勝手に印刷する近代の錬金術だったわけだが、それは連合国アメリカがドイツマルクにしてみせたことであり、ソ連がこれを無視したことに通じていた。戦勝国はたえず貨幣を牛耳ったのだ。それとともに、そのことは現代の貨幣資本主義や株式資本主義のすべての常識にもなっていったのである。ファウストとメフィストフェレスの会話は、資本主義社会にはまったく届いていなかったのだ。

 前夜にも述べておいたように、ビンスヴァンガーはのちにはエンデの『鏡のなかの鏡』にも注目した。映画化をすればきっとアンドレイ・タルコフスキー(527夜)の『ストーカー』のような作品になるような趣向だが、内容は一つのシティの祭壇から金銭価値が増殖していっているという恐怖を描いている。エンデがいつごろ『金と魔術』を読んだのかは知らないが、エンデはビンスヴァンガーに、そのビンスヴァンガーはエンデに影響されてきたのであろう。

 ビンスヴァンガーは、本書のインタヴューでは次のような発言をしている。成長と失墜をもたらす貨幣経済の根底に株式市場があることを問題視した発言だ。
 株式経済は重要な企業形態ではあるけれど、成長を基盤にせざるをえない。しかもこの経済では分配された利益配当が主題であって、株価が主人公なのである。かつ、株式経済の利潤は手元に戻ってくることを当てにした投資で成り立っている。そこに問題がある。エンデはそうした株式市場の外で動く貨幣経済の可能性を模索していたのではないか。

 いささかシュタイナーの思想に加担しすぎたかもしれないが、エンデがこのような経済思想の持ち主だったことは、これまであまり知られてこなかった。本書はエンデに対する取材を通じて、この面を取り出した。

 それでは話を次に進めよう。

 エンデがシュタイナーに続いて、いや、シュタイナーその人がその経済思想に影響されたであろうからエンデも注目しつづけた、もう一人の経済思想家がいた。それが知る人ぞ知るシルヴィオ・ゲゼルなのである(以下、シルビオ・ゲゼルと表記する)。

 ゲゼルは、ケインズ(1372夜)が『雇用、利子および貨幣の一般理論』でとりあげた「スタンプ付き貨幣」を発想したドイツの商人である(以下、スタンプ貨幣と言う)。ケインズはかなりゲゼルの影響を受けている。

 しかしゲゼルは、ケインズが言うようなたんなる商人ではなかった。革命的な経済思想家であり、画期的な貨幣論の提案者であった。むろんケインズもそれはわかっていた。ケインズは「シルビオ・ゲゼルは不当にも誤解されている。しかし、将来の人間はマルクスの思想よりもゲゼネの思想からいっそう多くのものを学ぶはずだろう」と書いた。

 ついでにいまのうちに言っておくが、実はアインシュタイン(570夜)もゲゼルにぞっこんだった。「私はシルビオ・ゲゼルの光り輝く文体に熱中した。貯め込むことができない貨幣の創出は、別の基本形態をもった所有制度に私たちを導くであろう」と褒めている。

 けれどもゲゼルは一貫して無視されてきた。何か危険な思想の持ち主だったのか。それともユートピア主義者だったのか。あるいは極左主義なのか。そのいずれにもあてはまらない。では、いったいゲゼルとは何者なのか。何がケインズやシュタイナーやエンデにもたらされたのか。スタンプ貨幣というアイディアなのか。いや、それだけではなかった。

 ともかくも、この異質な人物のアウトラインを知っておくべきだろう。本書『エンデの遺言』にもそれなりのページ数がさかれている。日本で「ゲゼル研究会」を主宰している森野栄一の執筆担当だった。

 シルビオ・ゲゼルは1862年にドイツ帝国のライン地方に生まれた。マルメディ近郊というところで、ドイツ文化とフランス文化が混じっていた。父親は会計局の役人、母親は教師。9人兄弟の7番目で、家の中ではフランス語、外に出るとドイツ語を喋った。

 16歳でギムナジウムを卒業すると、父親が公務員に就かせたいというので郵政局の職員になるが、すぐに退職してしまう。年長の兄の2人がベルリンに出ていたので、兄弟で歯科用の医療器械を扱う店を開いた。その後、語学力をいかしてスペインのマラガに赴き、ほどなく軍務に服役、その後に退役すると機械メーカーの通信員となる。アンナ・ベッカーとも婚約する。

 1886年、24歳のゲゼルはアルゼンチンに行く。兄のパウルが製造した歯科治療器具をブエノスアイレスで販売することが仕事だが、アルゼンチンはインフレとデフレを繰り返す金融混乱時代になっていた。ゲゼルはこの地でアンナと結婚し、輸入業者としての荒波をくぐりはじめた。とくに国内の不換通貨に金の価格の変動が重なって、国際為替相場が暴力的なほどに擾乱していくのを体験する。

 好調に見えた投機ブームが2年ほどたつと、アルゼンチンの経済は最悪になってきた。政府はデフレ政策をとり、金の流出と引き換えに追加的な対外債務を求めるのだが、いっこうにうまくいかない。銀行も不振に喘ぎはじめ、投資家たちは政府の債務返済猶予を認めない。すぐさま紙幣の価値が低落し、破産企業が続出すると、闇の投機が躍り、貨幣の売り買いが始まった。

 それなりの仕事をしていたゲゼルは、ここで一念発起する。ことごとく事業を整理して(段ボールプラントも仕事にしていた)、工場の売却益でラプラタ川に浮かぶ島をひとつ買うと、そこで農地を耕しつつ、理論活動に耽ったのである。こうして第1弾の『社会的国家への架け橋としての通貨改革』という画期的な論文が生まれる。インフレ期に貨幣の売買が安定するには、「指数通貨」と「自由貨幣」の両方が必要だというものだった。

 反応はなかった。しかしゲゼルは続いて『事態の本質』『貨幣の国有化』を著し、1897年には『現代商業の要請に応える貨幣の適用とその管理』を刊行して、アルゼンチン政府と経済界に問うた。反応はあいかわらず、ない。それでもゲゼルは『アルゼンチンの通貨問題』というパンフレットを作り、政界・実業界・新聞社をまわった。しかしあまりの無反応に、ゲゼルは段ボールのプラントビジネスを再開し、自分の事業の展開によって政策と通貨の問題を実験してみせた(このやりかたは、ぼくが親しい原丈人のやりかたに似ている)。

 しかし、それでもまだ反応はなかった。けれども、ゲゼルの予想はずばり当たっていたのである。物価水準を切り下げようとする経済政策はことごとく失敗だったのだ。アルゼンチン経済は1年後に破綻、4万人の失業者が街に溢れた。ゲゼルのほうはかえって財を得た。34歳になっていたゲゼルは、1900年にヨーロッパに帰ってくる。

 ヨーロッパに戻ったゲゼルはスイスを選んだ。ヌシャーテル県のレゾート・ジュネヴィに農場を購入すると、そこでみずから農民となって6年間をおくった。スイスの長い冬がゲゼルに新たな思索と表現をもたらした。

 アルゼンチン時代とちがって、ゲゼルは今度は「土地」のことを考えた。そこで最初の活動として「貨幣と土地改革」という雑誌を創刊した。「自由地」という概念もこしらえた。あいかわらず世間の反応は冷たかったが、エルンスト・フランクフルトが共感を示した。すでに『不労所得』『シルバーリバーからの手紙』といった著作をものしていた経済学者である。フランクフルトはのちにゲゼルの主要大著『自然的経済秩序』の協力者になっていく。

 ついでスイスの国営銀行法の議論に介入して、『スイス銀行の独占』を書き、1906年には『労働全収権の実現』を、続いて『アルゼンチンの通貨過剰』を、さらにフランクフルトと共著の『積極通貨政策』を刊行した。

 ここでスイスからベルリンに拠点を変えたゲゼルは、ゲオルグ・ブルーメンタールと雑誌「重農主義者」を発刊するかたわら、これまでの著作を編集再構成し、いよいよ『自然的経済秩序』をまとめていった。この主著は、日本では『自由地と自由貨幣による自然的経済秩序』(ばる出版)という大著になっている。カウツキー研究者の相田慎一の訳である。2007年に翻訳刊行されたものだが、ぼくはこれを読んでぶっ飛んだ。

 どういうふうにぶっ飛んだかは、以下のゲゼルのこのあとの事歴の紹介のところにも少しはふれるが、詳しくは次夜の千夜千冊にまわしたい。ここにはピエール・ジョセフ・プルードンが蘇っているからだ。プルードンがどういう思想家だったかということも、今夜はふれない。

 第一次世界大戦のさなかに『自然的経済秩序』は出た。ゲゼルは勇躍、1916年にはベルリンで「金と平和」を、翌年にはチューリヒで「自由土地、平和の根本条件」を、1919年にはふたたびベルリンで「デモクラシー実現後の国家機関の簡素化」を、それぞれ講演した。

 3番目の講演は「小さな政府」を提唱したものだった。しかしゲゼルはそうした驚くべき先駆性とはべつに、1917年に始まったロシア革命によるマルクス主義的な反資本主義の思想と行動に警戒を強めた。いったい社会主義や共産主義によって世界は変革されるのか。ゲゼルは以降、ボルシェヴィズムを批判し、マルクスの経済思想の限界を見極めようとする。

 思想的にマルクスを批判しただけではなかった。1919年にバイエルン共和国のホフマン政府から社会化委員会への参加が要請されると、ミュンヘンで友人のテオフィール・クリスティン、ポレンスケ弁護士らとともに「自由経済顧問団」を結成し、ギュスターブ・ランダウアーの新政府(クルト・アイスナー政府)の樹立に協力をする。ゲゼルは『自然的経済秩序』第4版の序文にこんなふうに書いている。

  自然的経済秩序は新たな秩序の人為的な組み合わせではない。分業から生まれた発展は、われわれの貨幣制度と土地制度かがその発展に対立するという障害に直面する。この障害は取り除かれなければならない。それがすべてだ。

  自然的経済秩序は、ユートピアとも一時的熱狂とも無縁である。自然的経済秩序はそれ自身に立脚し、役人がいなくとも生活する力をもっており、あらゆる種類の監督と同様に国家それ自体を無用なものとする。それは、われらが存在を司る自然淘汰の法則を尊重し、万人に自我の完全な発展の可能性を与えるのだ。

  この理念は自分自身で責任を負い、他者の支配から解放された人格の理念であり、これはシラー、スティルナー、ニーチェ、ランダウアーの理念である。

 だいぶん過激になっている。しかし、ゲゼルが新政府の財務担当人民委員に就任して1週間で、クルト・アイスナー新政府はモスクワの指示に従う共産主義者によって転覆されてしまった。これがバイエルン第二共和国である。ランダウアーは逮捕され、殺害された。

 ゲゼルは憤然として「全貨幣所有者への呼びかけ」というパンフレットを撒いた。また、国内物価水準の安定のために国際為替レートの協調会議の招待状を認(したた)めた。が、ゲゼルらは共産主義者の嫌疑をかけられ、大逆罪で告発される。

 その後、ゲゼルは高等裁判所での法廷闘争を展開、結局は釈放されるのだが、さすがに暗澹たる気分になっていた。国家というものが大逆罪によって何を仕掛けているのか、あまりにもよく見えすぎたからだ。もはや国家には脱出口はないのではないか。さすがのゲゼルも絶望したようだ。

 第一次世界大戦は終わった。しかしヴェルサイユ条約の経済政策はなんともひどいものだった。黙っていられないゲゼルは、1920年に『ドイツ通貨局、その創設のための経済・政治・金融上の前提』というパンフレットを発表する。時のドイツ銀行の総裁ハーフェンシュタインに宛てた。むろん何の対応もなかった。

 もはやドイツ一国を相手にできないと見たゲゼルは、まずは『ドイツ国民への宣言』を書き、ついで「世界貨幣」を構想した『インターナショナル・ヴォルタ・アソシエーション』を発表した。今日のIMFとは異なる国際通貨協会を創設して、どの国民通貨に対しても中立的な通貨を発行するという構想である。このときどうやら、ケインズがゲゼルに注目したようだ。おそらくシュタイナーもこのころにゲゼルの自由貨幣論に触発されて、「老化する紙幣」を発想したものと思われる。

 それならいよいよもって“ゲゼルの奇跡”が近くなってきつつあるはずだったが、もうゲゼルの余命のほうがなくなりつつあった。1927年、渾身をふりしぼって『解体する国家』を書くと、世界が大恐慌に見舞われていったさなかの1930年3月11日、69歳の誕生日を前に、ゲゼルはベルリン郊外のエデンに没した。いま、ぼくが少しずつ近づきつつある年齢だ。

 ミヒャエル・エンデがどのようにシルビオ・ゲゼルを知ったかははっきりしない。NHKの番組では、金融システムの問題を話していたエンデが、その話が華僑に入ったあたりで突然にゲゼルのことを持ち出し、取材班を驚かせたという。NHKチームはゲゼルのことをまったく知らなかったからだ。

 のみならず、エンデはゲゼルの経済思想が実践された例を持ち出した。オーストリアのヴェルグルという町のことだった。

 シルビオ・ゲゼルという人物がいて、「お金は老化しなければならない」と説きました。お金で買ったものはジャガイモにしろ靴にしろ、消費されていく。しかしその購入に使ったお金はなくならない。モノは消費され、お金はなくならない。モノとしてのお金と消費物価とのあいだで不当競争がおこなわれているのです。ゲゼルはそれはおかしいと考えたのです。ゲゼルはお金も経済プロセスの進行とともに消費されるべきだと考えたのです。

  このゲゼルの理論を実践し、成功した例があります。1929年の世界大恐慌の後のオーストリアのヴェルグルという町のことで、その町長のウンターグッゲンベルガーが町の負債と失業対策のため、現行貨幣とともに「老化するお金」を導入したのです。

 ヴェルグルはザルツブルグ近郊にある。その町で、1932年に画期的な実験がおこなわれた。世界大恐慌のあおりをくった人口5000人ほどのヴェルグルは、400人の失業者と1億3000万シリングの負債をかかえていた。そこで町は、通常貨幣とは異なった「労働証明書」という形の新しい通貨を発行し、公共事業の支払いに充てた。

 世界史上初の「エイジング・マネー」の導入だった。しかしオーストリア政府とオーストリア中央銀行は紙幣の発行は国家の独占的な権利であるので、この行為は認められないとして、ウンターグッゲンベルガー町長を国家反逆罪で起訴、すべての新紙幣を回収してしまったため、この実験はあえなく潰えた。

 ヴェルグルで発行された「労働証明書」は、ゲゼルが構想し提案した「自由貨幣」のうちのひとつの、「スタンプ貨幣」である。特定の地域で短期間にわたって使うためのものなので「地域通貨」とも「代用紙幣」ともいえる。

 ヴェルグルのスタンプ貨幣(厳密には紙券)は12カ月分の枡目が印刷されていて、そこに使用者たちがスタンプを貼るようになっている。スタンプ紙券の額面はいろいろだが、どの紙券も毎月1パーセントずつ減額していく。そのため町民は月末までに減価分に相当するスタンプを当局から購入して貼らなければ、額面を維持できない。町はこうしたスタンプ収入をさまざまな救済資金に充てたのだ。

 スタンプ貨幣は“期限のついた紙幣”であって、“減価する紙幣”なのである。使用者の“痕跡が残る紙幣”でもある。とくに「勝手に増殖しないようになっている」という最大の特色がある。

 ゲゼルは1週間で0・1パーセントずつ減価するスタンプ貨幣を提唱した。年間に換算すると5パーセントになる。これは一般の通貨レートの変動に接近した変動幅だと想定できるので、ゲゼルの構想がすぐれていたことを暗示した。


ヴェルグルで発行された地域通貨「労働証明書」

写真は5シリングのもので、裏側(下)に宣言文が記されている。

 いったいゲゼルからエンデに伝わった自由貨幣の構想は、資本主義の世の中で現実化可能なものなのだろうか。

 むろんゲゼルは可能だと考えた。ゲゼルは資本主義をよくするにはそれしか方法はないと考えていた。ゲゼルもエンデも、またシュタイナーも、お金や資本主義を廃止する必要はまったくないと考えている。むしろ現状の通貨・紙幣・資本主義がこのまま進んでいけばしだいに悪化するだろう、取り返しがつかなくなっていくだろうとみなしていた。

 どのようにゲゼルに発した自由貨幣を議論していけばいいのか、またゲゼルが「土地」を“自由地”として再解釈していったかということをどう議論すればいいのか、それを正確に語ろうとするとけっこう難しい。だから、そのことについては次夜に視点を変えて案内するとして、ここでは、こうした自由貨幣構想が各地で現実化した小さな例を、NHKの取材に従って紹介しておくことにする。

 ★1932年の早い時期、ドイツのバイエルンの石炭鉱山の町シュヴァーネンキルヘンで、鉱山所有車のヘベッカーが「ヴェーラ」という自由貨幣を発行した。ヴェルグル同様にすぐに政府が禁止したため、わずか10カ月ほどの実験だったというが、このあとドイツは経済悪化が深刻になり、ナチスが台頭してきた。

 ★1932年10月、アメリカのアイオワ州ハワーデンで30万ドルの自由貨幣が発行された。ハワーデンは人口3000人。自由貨幣は失業手当の調達に使われた。3セントの印紙を貼る方式だった。

 ★1933年、ロングアイランドのフリーポートで、失業対策委員会が5万ドルの自由貨幣を3種類の紙券として発行した。スタンプ紙幣方式だった。同じ年、アラバマ出身のバンクヘッド上院議員とインディアナ州のピーテンヒル下院議員がそれぞれゲゼル理論を咀嚼して、連邦政府に代用貨幣の発行を認めるという法案を提出、緊急時の通貨対策として承認をされたが、これは実施されることはなかった。

 ★1934年10月、スイスのバーゼルに本店をおくヴィア銀行は、協同組合銀行として経済リング「ヴィア」を開始した。そのころのスイスには5万人ほどのゲゼル派がいたらしい。その出資にもとづいて4万2000フランが資本金になった。翌年には会員3000人、年間売上は100万フランになった。1938年に“時間とともに目減りする通貨”を発行するために、「ヴィア」という経済単位での取引ができるようにした。有効期間1年で、毎月、印紙を裏に貼るようにした。理念は利用者間の相互扶助におかれたため、利子率は最低限のものだった。こうしてその取引額は1960年には1億8330万フランに達した。いまでは、スイス企業の17パーセントにあたる7万6000社がヴィア・システムに参加し、1995年以降はヴィアカードによる決済が可能になっている。

 ★1983年、カナダのバンクーバーで、コモックスのマイケル・リントンが「グリーンドル」という物やサービスを交換できるシステムLETSを始めた。地域交換取引システム(Local Exchange Trading System)の頭文字をとってLETSという。物やサービスの提供を受けたい住民が、そのつどグリーンドルという計算単位で代価を発行するしくみになっていて、口座ゼロから出発してグリーンドルを使うと口座からその分がマイナスになることでスタートできた。リントンはこのマイナス口座からのスタートをLETSへのかかわりを示す“積極的な負”とみなした。

 ★1991年、ニューヨーク州イサカで「イサカアワー」という地域通貨が誕生した。「グリーンスター」という生協型のスーパーマーケットのポール・グローバーが始めたもので、非営利の委員会でこれを管理した。1イサカアワーは10ドル。現在も使われていて、8分の1アワー、4分の1アワー、2分の1アワー、1アワー、2アワーの5種がある。表面には「ここイサカでは私たちはお互いに信頼しあっている」というフレーズが刷られ、裏面には「この紙幣は時間の労働もしくは交渉のうえでの物やサービスの対価として保証されています。イサカアワーは私たちの地元の資源をリサイクルことで地元の経済を刺激し、新たな仕事を創出する助けとなります。イサカアワーは私たちの技能・体力→道具・森林・野原・川などの本来の資本によって支えられています」と刷られている。

 ★1992年、ドイツのザクセンアンハルト州のハレ市に、「交換リンク」という仕組みが始まった。現金をまったく使わずに通帳上の中だけで物や仕事やサービスを交換するシステムで、通帳の中で交換されるのは「デーマーク」という経済単位である(1デーマーク=1ドイツマルク)。これは会員全員が見る交換可能リスト誌を媒介にして、日本にもよく見られる「売ります」「買います」の“交易”が成立すれば、あとは年会費や通帳発行料金などを収めれば、そのほか自由だった。その後、「交換リンク」はデーマーク型のものがドイツで200あまりの地域で、フランスでは「SEL」という単位の300あまりの地域が実施されている。


上図:旧東ドイツ・ハレ市の交換リング「デーマーク」

下図:交換リンクの仕組み。サービスと単位の動き。

https://1000ya.isis.ne.jp/1378.html

 ざっとではあるが、こんなふうにゲゼルの自由貨幣運動は各地に広まっていったのである。ここではふれなかったが、ドイツの「緑の党」などのムーブメントにも、つねに自由貨幣論は出入りしてきた。

 しかしながらこれらは、いまでは地域通貨論や電子マネー論の範疇で片付けられているだろう事例になっている。そうなる理由もあるのだが、ゲゼル→ケインズ→シュタイナー→エンデという系譜を考えると、その程度の議論でいいのかどうか、そろそろ問われるべきときがきているはずである。

https://1000ya.isis.ne.jp/1378.html



詳細は

ミヒャエル・エンデの世界
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/846.html


http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/862.html#c1
[近代史4] リスク・マネジメントに基づく「新型コロナウイルス対策」の提案(京都大学レジリエンス実践ユニット)(解説:藤井聡ユニット… 中川隆
3. 中川隆[-12722] koaQ7Jey 2020年5月07日 15:36:31 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[19]

2020年5月7日
「半自粛」のススメ 〜専門家会議は、感染抑止もできないし経済社会を大きく傷付ける「新しい生活様式」を即刻取り下げよ!〜
From 藤井聡@京都大学大学院教授
https://38news.jp/economy/15822

緊急事態宣言の延長にあわせて、専門家会議から「新しい生活様式」が提案されました。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/view/detail/detail_08.html

この内容は、この提案をできるだけ「わかりやすく」纏めているNHKのサイト情報には、以下のように掲載されています。

――――――――――――――――――――

感染防止の3つの基本

@身体的距離の確保
Aマスクの着用
B手洗い

人との間隔はできるだけ2m(最低1m)空ける
遊びに行くなら屋内より屋外を選ぶ
会話をする際は可能な限り真正面を避ける
外出時、屋内にいるときや会話をするときは症状がなくてもマスクを着用
家に帰ったらまず手や顔を洗う できるだけすぐに着替える、シャワーを浴びる
手洗いは30秒程度かけて水と石けんで丁寧に洗う(手指消毒薬の使用も可)
※高齢者や持病のあるような重症化リスクの高い人と会う際には体調管理をより厳重にする
――――――――――――――――――――

もうこれだけでも項目数が多いですが、実は、これは単なる「序の口」で。その全文はこの何倍もの分量になります。全文は、文末の付録に掲載しますので、雰囲気だけでもご確認頂く趣旨で、文末をさっとご覧になってみてください。

・・・いかがでしょうか?

当方はコレを見たとき、あまりの理不尽さに、激しい憤りを感じました。

これでは感染症の拡大は防げないからです。
しかもこれでは、私達の社会も経済も大きく傷付くからです。

以下、その理由を説明します。

第一に、項目が多すぎで、誰も守れない。

上に記載した「感染防止の3つの基本」だけでも補足事項が多すぎるし、付録に記載した項目も含めれば、その情報量文字通り「膨大な量」。これだけ全てを頭にたたきこめる国民はほぼいないでしょう。

当方は国民の行動変容を導く公共政策としてのコミュニケーションの研究を20年以上続けていますが(例えば、こちらをご参照くださいhttps://www.amazon.co.jp/dp/4888488134)、その視点から言って、これは文字通り、最悪です。

なぜなら、情報が多く、内容が「ややこし」ければ結局、国民に伝わらず、行動変容を誘発できず、感染症拡大が防げなくなってしまうからです。

第二に、感染防止のために最も重要な諸事項が書かれていない。

これだけ大量の事項が書かれているのだから、これを全て真面目に覚え、従っていれば感染も防げ、重症者数・死者数も減らせられるのかと思いきや・・・驚くべき事に、とりわけ重要なことがいくつも抜け落ちているのです。

中でも特に大切なのが、
1)(外出中には)目鼻口、特に「鼻の穴」を触らない
なのですが、この一点が、全く書かれていません。

いくら手を洗っても、手を洗った後に、テーブルやドアノブを触ってウイルスが手に付くかも知れず、その手で鼻の穴に指でもいれてしまったらウイルスが鼻の粘膜に練り込まれてしまいます。

逆に言えば、一切手を洗わなくたって、その手で目鼻口を触らなければ、感染はしないのです。それくらい、「目鼻口を触らない」という一点は大事なのに、それが書かれていないのは、極めて深刻な問題です。

そして、具体的な行動として、
2)(当面の間は)通常スタイルの宴会・カラオケは自粛
ということも書かれていない。

コロナの感染拡大は、おおよそ、宴会やパーティ、カラオケで起こっているのですから、ここを直接自粛、あるいは、禁止するように呼びかけることが最も効果的です。
(もちろん、「お一人様飲酒・お一人様カラオケ」その限りではありません)

「大皿は避けて料理は個々に/対面ではなく横並びで座ろう/料理に集中 おしゃべりは控えめに」とも書かれているので、それはそれでいいとは言えますが、こう言うよりも「宴会・カラオケは自粛」と言った方が圧倒的にわかりやすい筈です。

無論、自粛すべきはあくまでも「通常スタイル」の宴会やカラオケが自粛なだけで、「できるだけ声を小さくして、距離をとって」あるいは「食事は黙ってさっと食べて、飲むときはマスクをしてコップを口に付けるときだけマスクを一瞬外しながら飲む」等なら、ある程度収束してくれば構わないと思いますが、「自粛から解除」する「出口」では宴会・カラオケ自粛というキーワードは、感染防止上極めて効果的です。

そもそも4月上旬に「感染者数が大きく増加」していますが、これは3月に多くの組織で送別会や年度末会を行ったからという疑義が濃密に考えられるくらいなのです。

さらには、

3)高齢者・基礎疾患者・妊婦の保護
(高齢者等との同居者の方の配慮も不可欠)

という一点が書かれていないのも、「医療崩壊」リスクの視点から言って、問題です。

もちろん、これについては、意見が分かれるところかと思いますが、事実として申し上げ増すと、高齢者の「死亡率」(≒「重症化率」)は、50才以下の非高齢層の50倍から100倍以上。したがって、高齢者の間で感染者が広まると、重症者病床が瞬く間に一杯になってしまうのです。
https://twitter.com/SF_SatoshiFujii/status/1254178810028675073?fbclid=IwAR0aBxo2DtNRA-a5Q7oqE8pxwXloBTH2Cwu0U_3AKcoi1ju0ZghcIrpTxcY

したがって、医療崩壊、感染死急増を回避するという視点に立てば、
高齢者・基礎疾患者・妊婦の自粛の継続
を出口戦略の一つとして掲げておくことは重要です(ただし、そうするかどうかは、最終的には政治判断になりますが)。

この様に、あれだけ膨大な項目をかいておきながら、肝心の「目鼻口を触らない」「宴会の自粛」「高齢者等の保護」という項目が書かれていないのです。これは極めて深刻な問題です。

第三に、感染防止のために「無駄」なのに経済社会に「被害」を与える項目が多い。

この「新しい生活様式」では「身体的距離の確保」が「絶対条件」の一つの様に扱われています。

これに従う限り、電車やバスの混雑は絶対にダメ、ということになりますし、カウンターでの隣り合った飲食も絶対ダメ、ライブハウスなんてもってのほか、ということになります。だから、この条件を皆が守る限りにおいて、交通事業者も飲食店もライブハウスも、極めて深刻なダメージを受けることになります。

しかし、「身体的距離の確保」は、感染防止の視点から決して「必須」の項目ではありません。

電車やバスについて言えば、しっかり「換気」がなされ、かつ、乗客が皆黙っている、あるいは、マスクをしていれば、少々近接していても、飛沫感染や空気感染(エアロゾル感染)が起こる可能性はほとんどありません。

同様に飲食店・ライブハウスにおいても「会話禁止」「歓声禁止」と「換気」が徹底していれば、少々隣接していても、感染リスクはほとんどないのです。

そもそも、専門家会議も、当初は三密の「重なり」だけを避けるべしといっていたわけで、そうした当初の主張のままなら、「距離の確保」だけをことさら強調するのは、論理的整合性を欠く、不誠実な主張だと言うこともできるでしょう。

いずれにしても、交通事業者も飲食店も、工夫をすれば、「距離の確保」は必須ではなくなり、したがって、収益激減のリスクを回避することが可能なのに、専門家委員会提言では、それが「不可能」となってしまうのです。

これを「無駄」な提案と言わなければ、無駄な提案なるものは何も無いということになってしまう―――というくらいに、「無駄」な提言だと筆者は考えます。

さらには、食事について「大皿は避けて料理は個々に/対面ではなく横並びで座ろう/料理に集中 おしゃべりは控えめに」などと書かれていますが、こういう配慮は、「外食時」は、ということで十分だと思います。

夫婦同士や恋人同士の食事の時、ある程度は注意するとしても、他人と同じ水準で注意していては基本的な人間関係が壊れてしまいます。つまり、この提言は社会生活に対する配慮が不足しているのです。

・・・

この様に、専門家会議の「新しい行動様式」には、

第一に、項目が多すぎで、誰も守れない。
第二に、感染防止のために最も重要な諸事項が書かれていない。
第三に、感染防止のために「無駄」なのに経済社会に「被害」を与える項目が多い。

といういずれをとっても深刻この上ない問題が三つもあるのです。

したがって、筆者は、この提案は即刻取り下げ、新たなものを再提案すべきだと考えます。

そして、筆者は、次のようなシンプルな「出口戦略」で十分だと考えます。

―――――「半自粛」のススメ―――――
手洗い・マスク・咳エチケットはもちろんのこと・・・
■基本方針 高齢者・基礎疾患者・妊婦の自粛の継続
(同居者・同僚の「移さない」配慮も不可欠)

■外出時の3つの注意点
 @「飲み会」「カラオケ」等の自粛継続
  (つまり、他者と飲食中の近接“発話”の自制)
  (ただし、政府補償が必須)
 A「鼻の穴」と「口」&目を徹底的に触らない
 B「換気」の徹底
―――――――――――――――――――

いかがでしょうか?

この提案は、

1)シンプルで覚えやすいだけでなく、
2)感染防止効果、死者数拡大効果、医療崩壊リスク抑制効果のいずれも「高く」、かつ、
3)経済社会に対する被害も最小化できる

という、専門化会議の提案よりも圧倒的に優越する提案だと考えています。

なぜそういう風に作ることができたのかというと、この提案は、京都大学レジリエンス実践ユニットのウイルス学や社会心理学、防災学の専門家らと議論を重ねた上で、可能な限り無駄を省きつつ、わかりやすさ覚えやすさ実施しやすさに配慮し、感染防止の点から最も効果的な項目に絞り込んだものだからです。

だから、この「半自粛のススメ」にそって、緊急事態を徐々に解除していけば、
高齢者等を保護して医療崩壊を回避しつつ、
食事(とりわけ飲み会等)に注意して「飛沫感染」を防ぎ、
目鼻口を触らないようにして「接触感染」を防ぎ、
換気を徹底することで「空気感染」(厳密にはエアロゾル感染)を防ぐ、
ということが、効率的、効果的に可能となるのです。

逆に言うなら、この3つさえ注意しておけば、接触機会を8割減なぞということをせずとも、「感染機会」を8割以上減らし、感染リスクを0に近づけることが可能となるのです。

政府、与党には是非、「専門化会議」の提案では無く、この京大レジリエンス実践ユニットの「半自粛のススメ」を採用いただきたいと思っています。

さもなければ、「専門化会議」の提案のままでは、感染は拡大し、経済も社会も傷付くことは避けられないと、心底危惧しています。

是非とも、国民の皆様からも、政府にご提案、ご推挙頂けると有り難く存じます。

何卒よろしくお願いします。

追申:
政府の専門化会議系の議論は、深刻な問題が様々にあります。下記も是非、ご一読ください。『北大西浦教授の「8割おじさん戦略」は、批判的に徹底検証されねばならない。』
https://foomii.com/00178/2020050112532166031

付録:専門化会議の「新しい行動様式」
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/view/detail/detail_08.html

感染防止の3つの基本
@身体的距離の確保
Aマスクの着用
B手洗い
人との間隔はできるだけ2m(最低1m)空ける
遊びに行くなら屋内より屋外を選ぶ
会話をする際は可能な限り真正面を避ける
外出時、屋内にいるときや会話をするときは症状がなくてもマスクを着用
家に帰ったらまず手や顔を洗う できるだけすぐに着替える、シャワーを浴びる
手洗いは30秒程度かけて水と石けんで丁寧に洗う(手指消毒薬の使用も可)
※高齢者や持病のあるような重症化リスクの高い人と会う際には体調管理をより厳重にする

移動に関する感染対策
感染が流行している地域からの移動、感染が流行している地域への移動は控える
帰省や旅行はひかえめに 出張はやむを得ない場合に
発症したときのため誰とどこで会ったかをメモにする
地域の感染状況に注意する

日常生活
まめに手洗い 手指消毒
せきエチケットの徹底
こまめに換気
身体的距離の確保
3密の回避(密集 密接 密閉)
毎朝の体温測定 健康チェック 発熱またはかぜの症状がある場合は無理せず自宅で療養
生活場面ごとの例

買い物
通販も利用
1人または少人数ですいた時間に
電子決済の利用
計画を立てて素早く済ます
サンプルなど展示品への接触は控えめに
レジに並ぶときは前後にスペース
公共交通機関の利用
会話は控えめに
混んでいる時間帯は避けて
徒歩や自転車利用も併用する

食事
持ち帰りや出前 デリバリーも
屋外空間で気持ちよく
大皿は避けて料理は個々に
対面ではなく横並びで座ろう
料理に集中 おしゃべりは控えめに
お酌 グラスやお猪口の回し飲みは避けて

娯楽 スポーツ等
公園はすいた時間や場所を選ぶ
筋トレやヨガは自宅で動画を活用
ジョギングは少人数で
すれ違うときは距離をとるマナー
予約制を利用してゆったりと
狭い部屋での長居は無用
歌や応援は十分な距離かオンライン

冠婚葬祭などの親族行事
多人数での会食は避けて
発熱やかぜの症状がある場合は参加しない

働き方のスタイル
テレワークやローテーション勤務
時差通勤でゆったりと
オフィスは広々と
会議はオンライン
名刺交換はオンライン
対面での打ち合わせは換気とマスク


https://38news.jp/economy/15822
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/744.html#c3

[近代史4] コロナウイルス対策最新情報 中川隆
1. 中川隆[-12721] koaQ7Jey 2020年5月07日 15:37:23 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[20]

2020年5月7日
「半自粛」のススメ 〜専門家会議は、感染抑止もできないし経済社会を大きく傷付ける「新しい生活様式」を即刻取り下げよ!〜
From 藤井聡@京都大学大学院教授
https://38news.jp/economy/15822

緊急事態宣言の延長にあわせて、専門家会議から「新しい生活様式」が提案されました。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/view/detail/detail_08.html

この内容は、この提案をできるだけ「わかりやすく」纏めているNHKのサイト情報には、以下のように掲載されています。

――――――――――――――――――――

感染防止の3つの基本

@身体的距離の確保
Aマスクの着用
B手洗い

人との間隔はできるだけ2m(最低1m)空ける
遊びに行くなら屋内より屋外を選ぶ
会話をする際は可能な限り真正面を避ける
外出時、屋内にいるときや会話をするときは症状がなくてもマスクを着用
家に帰ったらまず手や顔を洗う できるだけすぐに着替える、シャワーを浴びる
手洗いは30秒程度かけて水と石けんで丁寧に洗う(手指消毒薬の使用も可)
※高齢者や持病のあるような重症化リスクの高い人と会う際には体調管理をより厳重にする
――――――――――――――――――――

もうこれだけでも項目数が多いですが、実は、これは単なる「序の口」で。その全文はこの何倍もの分量になります。全文は、文末の付録に掲載しますので、雰囲気だけでもご確認頂く趣旨で、文末をさっとご覧になってみてください。

・・・いかがでしょうか?

当方はコレを見たとき、あまりの理不尽さに、激しい憤りを感じました。

これでは感染症の拡大は防げないからです。
しかもこれでは、私達の社会も経済も大きく傷付くからです。

以下、その理由を説明します。

第一に、項目が多すぎで、誰も守れない。

上に記載した「感染防止の3つの基本」だけでも補足事項が多すぎるし、付録に記載した項目も含めれば、その情報量文字通り「膨大な量」。これだけ全てを頭にたたきこめる国民はほぼいないでしょう。

当方は国民の行動変容を導く公共政策としてのコミュニケーションの研究を20年以上続けていますが(例えば、こちらをご参照くださいhttps://www.amazon.co.jp/dp/4888488134)、その視点から言って、これは文字通り、最悪です。

なぜなら、情報が多く、内容が「ややこし」ければ結局、国民に伝わらず、行動変容を誘発できず、感染症拡大が防げなくなってしまうからです。

第二に、感染防止のために最も重要な諸事項が書かれていない。

これだけ大量の事項が書かれているのだから、これを全て真面目に覚え、従っていれば感染も防げ、重症者数・死者数も減らせられるのかと思いきや・・・驚くべき事に、とりわけ重要なことがいくつも抜け落ちているのです。

中でも特に大切なのが、
1)(外出中には)目鼻口、特に「鼻の穴」を触らない
なのですが、この一点が、全く書かれていません。

いくら手を洗っても、手を洗った後に、テーブルやドアノブを触ってウイルスが手に付くかも知れず、その手で鼻の穴に指でもいれてしまったらウイルスが鼻の粘膜に練り込まれてしまいます。

逆に言えば、一切手を洗わなくたって、その手で目鼻口を触らなければ、感染はしないのです。それくらい、「目鼻口を触らない」という一点は大事なのに、それが書かれていないのは、極めて深刻な問題です。

そして、具体的な行動として、
2)(当面の間は)通常スタイルの宴会・カラオケは自粛
ということも書かれていない。

コロナの感染拡大は、おおよそ、宴会やパーティ、カラオケで起こっているのですから、ここを直接自粛、あるいは、禁止するように呼びかけることが最も効果的です。
(もちろん、「お一人様飲酒・お一人様カラオケ」その限りではありません)

「大皿は避けて料理は個々に/対面ではなく横並びで座ろう/料理に集中 おしゃべりは控えめに」とも書かれているので、それはそれでいいとは言えますが、こう言うよりも「宴会・カラオケは自粛」と言った方が圧倒的にわかりやすい筈です。

無論、自粛すべきはあくまでも「通常スタイル」の宴会やカラオケが自粛なだけで、「できるだけ声を小さくして、距離をとって」あるいは「食事は黙ってさっと食べて、飲むときはマスクをしてコップを口に付けるときだけマスクを一瞬外しながら飲む」等なら、ある程度収束してくれば構わないと思いますが、「自粛から解除」する「出口」では宴会・カラオケ自粛というキーワードは、感染防止上極めて効果的です。

そもそも4月上旬に「感染者数が大きく増加」していますが、これは3月に多くの組織で送別会や年度末会を行ったからという疑義が濃密に考えられるくらいなのです。

さらには、

3)高齢者・基礎疾患者・妊婦の保護
(高齢者等との同居者の方の配慮も不可欠)

という一点が書かれていないのも、「医療崩壊」リスクの視点から言って、問題です。

もちろん、これについては、意見が分かれるところかと思いますが、事実として申し上げ増すと、高齢者の「死亡率」(≒「重症化率」)は、50才以下の非高齢層の50倍から100倍以上。したがって、高齢者の間で感染者が広まると、重症者病床が瞬く間に一杯になってしまうのです。
https://twitter.com/SF_SatoshiFujii/status/1254178810028675073?fbclid=IwAR0aBxo2DtNRA-a5Q7oqE8pxwXloBTH2Cwu0U_3AKcoi1ju0ZghcIrpTxcY

したがって、医療崩壊、感染死急増を回避するという視点に立てば、
高齢者・基礎疾患者・妊婦の自粛の継続
を出口戦略の一つとして掲げておくことは重要です(ただし、そうするかどうかは、最終的には政治判断になりますが)。

この様に、あれだけ膨大な項目をかいておきながら、肝心の「目鼻口を触らない」「宴会の自粛」「高齢者等の保護」という項目が書かれていないのです。これは極めて深刻な問題です。

第三に、感染防止のために「無駄」なのに経済社会に「被害」を与える項目が多い。

この「新しい生活様式」では「身体的距離の確保」が「絶対条件」の一つの様に扱われています。

これに従う限り、電車やバスの混雑は絶対にダメ、ということになりますし、カウンターでの隣り合った飲食も絶対ダメ、ライブハウスなんてもってのほか、ということになります。だから、この条件を皆が守る限りにおいて、交通事業者も飲食店もライブハウスも、極めて深刻なダメージを受けることになります。

しかし、「身体的距離の確保」は、感染防止の視点から決して「必須」の項目ではありません。

電車やバスについて言えば、しっかり「換気」がなされ、かつ、乗客が皆黙っている、あるいは、マスクをしていれば、少々近接していても、飛沫感染や空気感染(エアロゾル感染)が起こる可能性はほとんどありません。

同様に飲食店・ライブハウスにおいても「会話禁止」「歓声禁止」と「換気」が徹底していれば、少々隣接していても、感染リスクはほとんどないのです。

そもそも、専門家会議も、当初は三密の「重なり」だけを避けるべしといっていたわけで、そうした当初の主張のままなら、「距離の確保」だけをことさら強調するのは、論理的整合性を欠く、不誠実な主張だと言うこともできるでしょう。

いずれにしても、交通事業者も飲食店も、工夫をすれば、「距離の確保」は必須ではなくなり、したがって、収益激減のリスクを回避することが可能なのに、専門家委員会提言では、それが「不可能」となってしまうのです。

これを「無駄」な提案と言わなければ、無駄な提案なるものは何も無いということになってしまう―――というくらいに、「無駄」な提言だと筆者は考えます。

さらには、食事について「大皿は避けて料理は個々に/対面ではなく横並びで座ろう/料理に集中 おしゃべりは控えめに」などと書かれていますが、こういう配慮は、「外食時」は、ということで十分だと思います。

夫婦同士や恋人同士の食事の時、ある程度は注意するとしても、他人と同じ水準で注意していては基本的な人間関係が壊れてしまいます。つまり、この提言は社会生活に対する配慮が不足しているのです。

・・・

この様に、専門家会議の「新しい行動様式」には、

第一に、項目が多すぎで、誰も守れない。
第二に、感染防止のために最も重要な諸事項が書かれていない。
第三に、感染防止のために「無駄」なのに経済社会に「被害」を与える項目が多い。

といういずれをとっても深刻この上ない問題が三つもあるのです。

したがって、筆者は、この提案は即刻取り下げ、新たなものを再提案すべきだと考えます。

そして、筆者は、次のようなシンプルな「出口戦略」で十分だと考えます。

―――――「半自粛」のススメ―――――
手洗い・マスク・咳エチケットはもちろんのこと・・・
■基本方針 高齢者・基礎疾患者・妊婦の自粛の継続
(同居者・同僚の「移さない」配慮も不可欠)

■外出時の3つの注意点
 @「飲み会」「カラオケ」等の自粛継続
  (つまり、他者と飲食中の近接“発話”の自制)
  (ただし、政府補償が必須)
 A「鼻の穴」と「口」&目を徹底的に触らない
 B「換気」の徹底
―――――――――――――――――――

いかがでしょうか?

この提案は、

1)シンプルで覚えやすいだけでなく、
2)感染防止効果、死者数拡大効果、医療崩壊リスク抑制効果のいずれも「高く」、かつ、
3)経済社会に対する被害も最小化できる

という、専門化会議の提案よりも圧倒的に優越する提案だと考えています。

なぜそういう風に作ることができたのかというと、この提案は、京都大学レジリエンス実践ユニットのウイルス学や社会心理学、防災学の専門家らと議論を重ねた上で、可能な限り無駄を省きつつ、わかりやすさ覚えやすさ実施しやすさに配慮し、感染防止の点から最も効果的な項目に絞り込んだものだからです。

だから、この「半自粛のススメ」にそって、緊急事態を徐々に解除していけば、
高齢者等を保護して医療崩壊を回避しつつ、
食事(とりわけ飲み会等)に注意して「飛沫感染」を防ぎ、
目鼻口を触らないようにして「接触感染」を防ぎ、
換気を徹底することで「空気感染」(厳密にはエアロゾル感染)を防ぐ、
ということが、効率的、効果的に可能となるのです。

逆に言うなら、この3つさえ注意しておけば、接触機会を8割減なぞということをせずとも、「感染機会」を8割以上減らし、感染リスクを0に近づけることが可能となるのです。

政府、与党には是非、「専門化会議」の提案では無く、この京大レジリエンス実践ユニットの「半自粛のススメ」を採用いただきたいと思っています。

さもなければ、「専門化会議」の提案のままでは、感染は拡大し、経済も社会も傷付くことは避けられないと、心底危惧しています。

是非とも、国民の皆様からも、政府にご提案、ご推挙頂けると有り難く存じます。

何卒よろしくお願いします。

追申:
政府の専門化会議系の議論は、深刻な問題が様々にあります。下記も是非、ご一読ください。『北大西浦教授の「8割おじさん戦略」は、批判的に徹底検証されねばならない。』
https://foomii.com/00178/2020050112532166031

付録:専門化会議の「新しい行動様式」
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/view/detail/detail_08.html

感染防止の3つの基本
@身体的距離の確保
Aマスクの着用
B手洗い
人との間隔はできるだけ2m(最低1m)空ける
遊びに行くなら屋内より屋外を選ぶ
会話をする際は可能な限り真正面を避ける
外出時、屋内にいるときや会話をするときは症状がなくてもマスクを着用
家に帰ったらまず手や顔を洗う できるだけすぐに着替える、シャワーを浴びる
手洗いは30秒程度かけて水と石けんで丁寧に洗う(手指消毒薬の使用も可)
※高齢者や持病のあるような重症化リスクの高い人と会う際には体調管理をより厳重にする

移動に関する感染対策
感染が流行している地域からの移動、感染が流行している地域への移動は控える
帰省や旅行はひかえめに 出張はやむを得ない場合に
発症したときのため誰とどこで会ったかをメモにする
地域の感染状況に注意する

日常生活
まめに手洗い 手指消毒
せきエチケットの徹底
こまめに換気
身体的距離の確保
3密の回避(密集 密接 密閉)
毎朝の体温測定 健康チェック 発熱またはかぜの症状がある場合は無理せず自宅で療養
生活場面ごとの例

買い物
通販も利用
1人または少人数ですいた時間に
電子決済の利用
計画を立てて素早く済ます
サンプルなど展示品への接触は控えめに
レジに並ぶときは前後にスペース
公共交通機関の利用
会話は控えめに
混んでいる時間帯は避けて
徒歩や自転車利用も併用する

食事
持ち帰りや出前 デリバリーも
屋外空間で気持ちよく
大皿は避けて料理は個々に
対面ではなく横並びで座ろう
料理に集中 おしゃべりは控えめに
お酌 グラスやお猪口の回し飲みは避けて

娯楽 スポーツ等
公園はすいた時間や場所を選ぶ
筋トレやヨガは自宅で動画を活用
ジョギングは少人数で
すれ違うときは距離をとるマナー
予約制を利用してゆったりと
狭い部屋での長居は無用
歌や応援は十分な距離かオンライン

冠婚葬祭などの親族行事
多人数での会食は避けて
発熱やかぜの症状がある場合は参加しない

働き方のスタイル
テレワークやローテーション勤務
時差通勤でゆったりと
オフィスは広々と
会議はオンライン
名刺交換はオンライン
対面での打ち合わせは換気とマスク


https://38news.jp/economy/15822
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/866.html#c1

[近代史4] 伝説の相場師・詐欺師 中川隆
6. 中川隆[-12720] koaQ7Jey 2020年5月07日 19:32:03 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[21]

2020年05月07日
ドクター中松の発明人生 実は何も発明しなかった?

特許を取得していない物を見つける才能、がずば抜けている

引用:http://livedoor.blogimg.jp/colavsgingerale/imgs/f/f/fffb71a8.jpg


ドクター中松は発明者として有名ですが、自分自身で発明した物は殆ど無いとも言われています。

むしろ社会に存在する発明品に目をつけて特許を取得するという作業において、天才的能力を持っていました。


発明件数3000件の中身

ドクター中松こと中松義郎氏は数多くの発明をした事で知られているが、事情を良く知る人によれば、彼は何も発明していないという。

その原因は発明と特許の違いにあり、中松氏は特許を持っているが発明は殆どしていません。


例えばAさんが「発明者」だとしても、中松氏が先に特許を取れば中松氏の特許という事になります。


中松義郎氏はこうした事を利用して利益を得るビジネスマンで、発明をお金に変える人物だと言える。

中松氏が発明したので最も有名なフロッピーディスクは、IBMが1970年に独自に開発した技術で、これ以前には存在していません。

中松氏は1952年に『積紙式完全自動連奏蓄音器』と『ナカビゾン』の特許を取得していて、これがフロッピーディスクだと言っています。


簡単に説明すると両方とも蓄音機を鳴らすための紙でできた「回らないレコード盤」で、読取装置の方が動作して読み込んでいきます。

中松氏がコンピュータ用の記憶装置を開発したり発明した事は無いので、発明していなかった事になります。

つまり中松氏は頭で考えたことを紙に書いて役所に提出して特許権利者になったが、自分では作っていないのです。


中松氏は発明者であると宣言してIBMと契約を結び、何らかの報酬を受け取ったが、一体何の契約か公開されていません。

将来誰かが発明しそうなものを、実際に発明されるより早く特許登録してしまえば、その発明は中松氏のものになります。

例えエジソンが電球を発明しても、エジソンより早く申請してしまえば中松氏のものです。


実際に中松氏が取得した特許の中で、自分で発明した物がどれだけあるかは謎ですが、ほとんど何も無いと言われています。

彼は東京大学出身ですが、東大にはこの手の事に頭の回転が速い人が、妙に多い気がします。

ある意味で怪物と言えるエネルギー

中松氏の2番目に有名な発明である『灯油ポンプ』を特許取得したのは1949年で、実物の灯油ポンプが普及したのは1950年代でした。

石油ストーブは戦前から存在していたので、当然石油を給油するポンプも存在していました。

スポイト式の今とあまり変わらない特許は1900年代に出願されていて、中松氏のポンプはそれにバネを付けた物のようです。


だが現実の灯油ポンプにバネは付いていないし、実際に誰が発明したのか分かっていないようです。

中松氏の特許では「逆止弁」が追加されているが、果たして中松氏自身が考案したのか、この時代既に存在したのか分かっていません。

戦前から「押す」方式の手押しポンプは存在していたので逆止め弁も既に有った筈であり、軍との絡みもあり誰が発明したのか分かりません。


軍が発明したものは機密を守るため、大抵特許出願しないので、言った者勝ちになります。

誰も気に留めない「どうでも良い物」に目をつけて、さっと特許を出願する素早さこそ、中松氏の才能と言えるでしょう。

アメリカには中松氏のように、手当たり次第に特許出願して、当てはまりそうな商品を販売している会社に使用料を請求するビジネスが有ります。


自分の権利を最大限行使するのはアメリカでは美徳であり、好意的に受け止められる事も多い。

中松氏は選挙に立候補するのが好きで、平均して2年に一度立候補し700万円以上を使っていたそうです。

このビジネスはそれほど儲かるという事で、2005年に中松氏は約600件の特許を持っていたそうです。


特許には有効期限があるので、自称する1000件とか3000件の特許を取得した、あるいは申請したというのは不自然ではありません。

約50年間で3000件の特許を取得した、あるいは申請しただけだとしても年間60件であり、毎週1件以上申請した事になります。

全て他人の「発明」だったとしてもこれは凄い事で、アメリカの団体が表彰するだけはあります。


商標登録も数多く持っていますがほとんどがこのやり方で、実際に使用されているのに登録されていない物を見つけては申請しています。

「がんばれ日本」「維新の会」「新・民主党」なども申請して金儲けしようとしました。


こちらも中松氏が持っている商標登録の中で、実際に中松氏が考えたものは、恐らく何も無いでしょう。

http://www.thutmosev.com/archives/49191590.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/130.html#c6

[近代史4] ミヒャエル・エンデの世界 中川隆
4. 中川隆[-12719] koaQ7Jey 2020年5月07日 23:01:05 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[22]

20150317 実のお金と虚のマネー 内橋克人





エンデの遺言の話をされています。聞いてみる価値ありです。
1999年にNHKのBS1で放送された

『エンデの遺言 〜根源からお金を問う〜』
https://www.youtube.com/watch?v=Hh3vfMXAPJQ

本も出版されています。格差が広がる中で地域通貨など共生セクター・協同について考えてみる価値あるかも。1999年のNHK 番組を本にしたもの。

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/846.html#c4
[近代史4] 信用貨幣論 中川隆
2. 中川隆[-12718] koaQ7Jey 2020年5月07日 23:02:34 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[23]


20150317 実のお金と虚のマネー 内橋克人





エンデの遺言の話をされています。聞いてみる価値ありです。
1999年にNHKのBS1で放送された

『エンデの遺言 〜根源からお金を問う〜』
https://www.youtube.com/watch?v=Hh3vfMXAPJQ

本も出版されています。格差が広がる中で地域通貨など共生セクター・協同について考えてみる価値あるかも。1999年のNHK 番組を本にしたもの。

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/862.html#c2
[近代史4] ミヒャエル・エンデの世界 中川隆
5. 中川隆[-12717] koaQ7Jey 2020年5月07日 23:10:35 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[24]
「アベノミクスの成果」【事実をいえば……】

安倍政権の発足直前(2012年10月〜11月)、政府は、80円台から105円(2013年12月)への円安を生むため、30兆円のドル買いを、秘密裏に、郵貯・かんぽ生命等の政府系金融機関に、行わせています。

25円(30%)の円安目的の、「円売り/ドル買い」マネーが、米国系投資銀行に入って、ヘッジファンドから、2012年末から日本株の買い越し(5兆円規模)になり、日経平均が8,500円台だった株価が、1万4,000円に上がっています(2013年末)。

これが、「アベノミクスの成果」とされたのですから、内実は白々しいことでした。当時の当メールマガジンにも書いたことです。

通貨と株価の大きな変化には、いつも、資金量をもっとも大きくできる政府と中央銀行、および政府系金融機関が関与する原因があります。
https://www.mag2.com/p/money/911417


▲△▽▼

日本円が超円安になった理由
「アベノミクス」の正体
日本食潰す金融投機資本に貢ぐ 2013年5月17日付


安倍政府が発足して以後、「アベノミクス」と呼ばれる異次元の金融緩和や公共投資を中心とする政策が台頭し、急激な円安と株高の局面があらわれている。

昨年11月に民主党・野田政府が解散を表明した時点で8600円台だった日経平均株価は、半年たった今年5月中旬には1万5000円台まで急騰し、為替相場は1j=79円台だったものが102円台まで円安になるなど、世界的に見ても例がないほど大きな変動が起こっている。

海外投資家が時価総額のうち七割を占めている株式市場が熱狂し、さらに円安でトヨタをはじめとした輸出企業が過去最高益を上げるなど、金融緩和と為替マジックで金融資本や一部大企業がバブルに浸っている。

ところが一方で、燃油や穀物を中心に日本国内では生活必需品の価格が急騰し始めるなど、国民生活に深刻な影響が広がっている。「アベノミクス」でいったいなにが起きているのか、どうなっていくのかが重大な関心を集めている。


 
 バブルに群がる海外投資家

 この間、日経平均株価はリーマン・ショック以前と同レベルの価格まで急騰してきた。それほど好景気なわけでもなく、むしろ怒濤の首切りや製造業の海外移転を経て失業や貧困が全国的な範囲で広がり、生活実感としては悪化しているにもかかわらず、「日本株、年初から45%の上昇率」「1万5000円台回復」が叫ばれている。今後はさらに1万6000円台、1万7000円台まで上昇するとエコノミストたちが煽っている。

 しかし株式市場もよく見てみると、東証一部の約6割にあたる1000近くの銘柄が値下がりしている。株価が急騰している4割のなかでは円安効果の恩恵を受けた自動車産業や、ソニー、パナソニック、三菱電機といった企業が年初から倍近い株価をつけている。逆に株価が急落している企業としては不動産関係や、国内小売りのヤマダ電機、イオン、東芝などの企業群だ。

 東証の株式時価総額は昨年10月末には261兆円まで落ち込んでいたのが、今年4月末の段階では411兆円にまで膨れあがっている。わずか半年で150兆円がなだれ込んでいる。この半年の推移を見てみると、11月に14兆円増加し、12月には26兆円増加、1月に29兆円、2月に13兆円、3月に23兆円、4月には46兆円とすさまじい勢いで資金が流入しているのがわかる。

 このなかで投機の中心的なプレイヤーとして振る舞っているのが海外のヘッジファンドや投資家といわれ、時価総額の大半は国内資金ではなくこうした海外資金であることが明らかになっている。

サブプライム危機で行き場を失った膨大な余剰資金がヨーロッパを食い物にし、ギリシャ、スペインなど南欧諸国の国家破綻でボロもうけした後しばらくは中国や新興諸国のバブルに巣くっていたが、それも一段落ついて今度は「アベノミクス」バブルに大集結していることを反映している。


 世界3大投資家の一人であるジョージ・ソロスがわずか3カ月で970億円を稼いで

「黒田はガッツがある」

「緩やかに死に向かっていた日本市場の目が覚めた」

などと褒めちぎり、

「しかし円が雪崩のように下落する恐れがある」

などと発言する状況ができている。こうした抜け目ない守銭奴は、日本経済が低迷しているといわれた時期に底値で株式を買い取るなど仕込みを終え、現在のように素人が「株がもうかる」と思い始めるような段階には見切りをつけて売り抜けている。

カモにされるのはいつも決まって素人で、証券会社にそそのかされた年寄りや、中流世帯が巻き込まれて泣きを見ている。


 加熱する米国債の購入 日銀の金融緩和で


 国債市場は株式市場よりも規模が大きく、世界的には株式市場の3倍にもなるとされている。この間の円安で輸出企業は潤ったといわれているものの、円安そのものが国債暴落で、1j=80円の段階で例えば1万円の日本国債の価値がドルベースで換算すると125jだったのが、いまや1j=100円超えなので、その価値は100jと大幅に下落することになった。

 こんな日本国債を持っているよりは、ドル建ての米国債を購入した方が儲かるという判断が働いて、日銀が金融緩和すればするほど米国債買いが加熱して、海の向こうに資金が流れ出していくことになっている。

円建ての日本国債を売り払って円を調達し、その円を売り払ってドルを買って米国債を購入するのが流れになり、あるいは国債を売り払った資金で株式市場に投機する動きとなった。


 安倍政府、日銀による異次元の金融緩和は、米国債購入という形で吸い上げられ、あるいは国際金融資本の博打の源泉として食い物にされる仕組みになっている。

リーマン・ショック後に、米国ではFRBが気狂いじみた量的緩和を実行し、銀行群の損失処理にあたり、ヨーロッパではECBが負けず劣らずの量的緩和をやり、市場に資金を供給してきた。そうしたマネーに寄生し、バブルを渡り歩いてきたのがヘッジファンドで、熱狂した後に売り浴びせることは、過去に日本市場でも経験済みだ。


 円安でも拠点を戻さず 海外移転の大企業

 日本国内ではこの数年、大企業が円高を理由に海外移転を繰り返してきた。ところが円安になったからといって日本に拠点を戻すわけでもなく、多国籍企業のようになって出ていく。内部留保を散散貯め上げたうえで、そうした過剰な資本は国民生活の水準を引き上げるためには用いられず、より利潤の得られる後進諸国への資本輸出や進出へと向けられている。ベトナム、ミャンマーといった進出先のインフラ整備までODAで日本政府に肩代わりさせるのだから、国民の面倒は見ずにもっぱら寄生するだけの存在というほかない。

 その株式を保有しているのが米国をはじめとした海外の超富裕層や、錬金術に長けた金融資本で、人為的な円安、株高政策にせよ、TPPにせよ、日本の富を米国富裕層の個人資産に移し替えてくれる「アベノミクス」だからこそ大歓迎している。

 グローバリゼーションのもとで、かつてなく世界を股に掛けた投機が横行し、産業集約が進んでいる。金が溢れて投資先に困るほど、生産は社会化して富は増大している。ところがその金は一%にも満たない超富裕層が握りしめて離さないことから、九九%がますます貧困に追いやられ、モノが売れずに経済活動は停滞。金融が破綻すれば損失を国家に転嫁するというデタラメがまかり通っている。

 ヘッジファンドが食い荒らしている日本市場の姿と、その資金をせっせと提供している「アベノミクス」の存在が暴露されている。
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/enyasukabudakanokagedekyuurakusurukokusai.html


安倍「官製相場」の正体。国民生活が疲弊し対米従属は加速する=吉田繁治 2016年10月20日
http://www.mag2.com/p/money/24781


2012年12月に発足した安倍内閣はアベノミクスを標榜し、株価上昇をその支持基盤としてきました。あれから約4年、いよいよ「株価政権」の総括検証をすべき時期が来ています。(『ビジネス知識源プレミアム』吉田繁治)

※本記事は有料メルマガ『ビジネス知識源プレミアム』2016年10月19日号を一部抜粋・再構成したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した内容(約5,000文字)もすぐ読めます。

なぜ株価は景気を反映しなくなったのか?官製相場の欺瞞を斬る

安倍首相の「スタートダッシュ」

消費税10%法案を通した野田民主党の自滅により、自民党は2012年12月、3年4ヶ月ぶりに政権に復帰しました。首相自ら「アベノミクス」と呼ぶところの、安倍政権の経済・金融政策の始まりです。

安倍首相は前回の失敗から、「スタートダッシュが肝心」と決めていました。自公政権が確実になった12年10月に明らかになったのは、
◾脱デフレの大きなマネー増発策
◾10年で200兆円の国土強靱化の公共投資

でした。日銀法を改正し、独立権を奪ってでも、マネーを増発させるという強いものだったのです。

【関連】株も不動産も奪われる! 預金封鎖よりも怖い「財産税」の傾向と対策=東条雅彦

国土強靱化は、財政赤字を200兆円分拡大して危険だ、という財務省の反対で消えました。東日本大震災の復興予算として、別途、28兆円の政府支出が必要だったからです。

マネー増発を推進するミッションを持ち、黒田総裁・岩田副総裁体制になった日銀は、異次元緩和(量的・質的金融緩和)を開始します。

量的緩和は、金融機関がもつ国債を買ってマネーを増発する政策です。質的緩和は、日銀が日経平均(株式ETF=上場投信)とREIT(不動産投信)を買いあげて、価格を上げるものです。

日銀による株買い(ETFの購入枠は6兆円/年)、これは普通、中央銀行が禁じられていることです。

恐慌の研究家である前FRB議長のバーナンキは、「日銀がケチッャプを買えば物価上がる」と言っています。あるいはヘリコプターでお金をばらまけばいいとか、ニコリともしないで異常なことを言う。

日銀が増刷した円で店頭商品を買えば、需要の超過になり物価は上がります。車を100万台(3兆円)、住宅を100万戸(30兆円)買ってもいいが、さすがにそれはできない。そこで株を買う。

日銀の株買いは迂回(うかい)して行われた

金融機関は、国債をはじめとする債券と貸付金で預貯金や基金を運用しているので、余分な現金は持ちません。

量的・質的緩和を政策にした日銀が、郵貯、年金基金(GPIF)、かんぽがもつ国債を買う。政府系金融と基金(GPIF)はそこで得た円で、日米の株とドル国債を買う。ワンクッションおいていますが、日銀が直接に日米の株を買い、米国債を買うことと同じです。

日銀は直接買うETF(年6兆円の枠)以外に、迂回路をとり数十兆円の株買いを行ったと言えます。方法はごまかしめいて姑息ですが、マネーの流れとしては露骨です。

日銀は量的・質的緩和として、円を下げ、株を上げ、インフレに誘導する「可能な手段の全部」をとってきたのです。

株価上昇は、株主の資産(東証一部時価総額511兆円 ※16年10月18日時点)を増やします。同時に企業の増資コストを下げます。資産が増えた株主は、資産効果で消費を幾分か増やします(しずくのようにわずかなのでトリクルダウンという)。百貨店で、100万円級の機械式時計が売れたのが、この資産効果です。

株価は理論的には、企業の将来の税引き後の予想純益を、期待金利(リスク率を含む株式益回り:6.6% ※16年10月18日時点)で割ったものと等価です。これが表現するのは、株価は企業の予想純益の結果ということです。

しかし多くの人々には、「株価が上がった→景気がよくなったからだ」と理解されます。下がっていた血圧が輸血で上がったから健康に戻った、と思うような本末転倒ですが、投資家と上場企業は歓迎します。支持率が上がるので、政府与党も喜ぶ。

株価が下落し、支持率も低くなった前回の反省を踏まえた安倍首相は、スタートダッシュで円安の誘導、株価の上昇に躍起になりました。円安の誘導は、輸出を増やし、株価を上げるためでした。

マネーの流れ

ヘッジファンドは保有しているドル国債を日本に売り、得た円で、出遅れていた日本株を買う。そして実は、総資金量が420兆円と日銀よりも巨大な政府系金融(現在名ゆうちょ銀行、かんぽ保険、GPIF:総資金量420兆円)は、日銀に国債を売って得た円で、米国債も買っています。

公的年金の残高139兆円(15年12月)を運用しているGPIFの、15年12月のポートフォリオ(分散投資)は、「円国債38%、国内株23%、外国債券(主は米国債)14%、外国株23%」です。

※日銀がGPIFの国債を買いあげる→GPIFは得た現金で国内株、米国債、米国株を買う→GPIFに米国債を売ったヘッジファンドはそのマネーで日本株を買う

マネー運用には遅滞が許されないので、この迂回路取引がコンピュータの中で、一瞬で起こります。

安倍政権の初年度だった2013年には、外国人(ヘッジファンド)からの15.1兆円もの巨大買い越しがありました。

外国人の売買は、東証一部の年間売買額460兆円のうち320兆円(約70%:16年7月水準)です。国内勢(金融機関と個人投資家)は、1990年のバブル崩壊後の損失の累積で資産を減らしたため売買がとても少ない。国内勢の売買は140兆円です。

他方、多くがオフショア(タックスヘイブン:租税回避地)からであるヘッジファンドの売買が320兆円です。東証はこのヘッジファンドの支配下です。

ヘッジファンドの日本株買いと、円先物売りのマネーの多くは、GPIFにおけるような迂回路をとって日銀が買い続けている、政府系金融の国債の現金化から来ています。

安倍政権前から始まっていた「官製相場」

政治相場(あるいは官製相場)は、14年10月末に発表された「日銀の追加緩和」と「GPIFの運用方針の変更」から始まったように言う人が多い。

しかし、マネーの流れを比較貸借対照表で調べると、安倍政権が始まる前の12年の10月から秘密裏に開始されています。最初は、円安介入のための30兆円の政府系金融マネーでした。

※総資金量420兆円の政府系金融3機関が、日銀に国債を売ったマネーで、米国債を30兆円買った→米国債を売ったヘッジファンドが日本株買い/円の先物売りを行った

安倍政権が確実になる前、12年9月の日経平均の予想PER(加重平均)は、1ドル80円台の円高の中で12倍付近と低かった。米国ダウのPERは15倍と3倍高かった。

上場企業(東証一部2000社)においては、輸出製造業の株価シェアが大きい。円安/ドル高になると、利益が数倍に増えます。このため、円安で日本の株価は上がり、円高で下がる基本性格があります。

通貨の低下は、普通、国力(政治力)と経済力の低下を示します。しかし日本では、ドルでは同じでも円での輸出価格が上がる。このため、上場企業の利益が増える予想がたち、株が買われます。
(注)予想PERは、株価の時価総額を次期予想純益で割った株価/収益倍率であり、株価の高さ、低さを判断するための指標です

PERが15倍なら将来15年分の、未実現の企業純益を株価が含んでいます。16年10月の日経平均の加重平均のPERは、14.3倍付近です。単純平均のPERでは18倍と高い。日経平均は、ユニクロ(ファーストリテイリング)の34倍のような高PER銘柄を含むからです。

2016年10月現在、日経平均は1万7000円付近です。米国ナスダックの予想PER(単純平均)は現在21.9倍で、バブル価格の水準です。他国をあげると、インド18.2倍、英国17倍、米国ダウ16.8倍、上海総合14.4倍、ドイツ13.3倍、ロシア6.8倍です。


円安誘導という名の「米国債買い」を実行

安倍政権誕生の2ヶ月前、1ドル77円(12年9月)だった円は、その2ヶ月前から下がりはじめ、10月に80円、11月に83円、12月には87年円と13%の円安になっています。続く13年1月に92円、2月には93円と下がり、6月には岩盤に見えていた100円も超えたのです。
(注)円安のピークは、15年6月の125.8円です。16年2月のマイナス金利以降は、逆に円高になり16年10月は104円付近です

円安は、世界の外為市場(円の売買が日量120兆円:2016年)での「円売り/ドル買い」が「円買い/ドル売り」を超過することで起きます。なぜ50%(1ドル120円)もの円安になったのか?

ここで、財務省の外貨準備($1.26兆:126兆円:16年10月)は、目立つので使われなかった。かわりに、ゆうちょ銀行、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)、かんぽに、推計30兆円の「円売り/ドル買い」を行わせたのです。

前述のように、日銀がゆうちょ、年金基金、かんぽがもつ国債を買い、政府系3機関は、そこで得た円で、円安誘導を目的にしたドル債買いを実行するわけです。

さて、米国政府は、為替介入を行う国を「為替操作国」と強く非難します。しかし、円売り/ドル買いで得たドルで米国債を買うと途端に沈黙します。この理由は何でしょうか?


アメリカ政府の債務は2000兆円

米政府の総債務(自治体と社会保障の債務を含む)は、日本国債の2倍の$20.0兆(2000兆円:16年)に膨らんでいます。米国債も$15兆(1500兆円:同年)に増えています。

財政赤字は毎年、$7000億付近(16年度は$7130億)です。17年には、公的医療費($2.8兆:280兆円:12年)の増加で、赤字は$1兆を超えるでしょう。

米国の人口ピラミッドは、日本の10年遅れです。医療費では診療単価が約2.5倍高く、総額で$2.8兆(280兆円:12年)です。3.2億人の国民の、健康な人を入れた1人あたり年間医療費は$9000(90万円)です。

日本の医療費は、40兆円で1人あたり31万円/年。米国は1人あたりで3倍も多い。米国の医療費は信じられない高さです。盲腸の手術や流産で200万円とか…日本は世界的には医療費は安い。

米国政府は、この高すぎる医療費のため、日本の10年遅れで高齢者が増えるとつぶれます(ほぼ確定でしょう)。

米国は、新規国債のうち50%は、経常収支が黒字の中国と日本に売らねばならない。米国内では50%分しか買い手がない。米国は、海外からマネーを借りる構造を続けています。円でドル国債を買うことは、マネーの流れとしては米国への貸し付けです。

経常収支の赤字国は、感覚では逆ですが、資本収支では黒字になります。資本収支の黒字とは、マネーが流入することであり、現象形は、海外の金融機関が米国債、株、社債、MBS(住宅ローン担保証券)を買って、ドル預金をすることです。

わが国の民間では、国内の運用先がない三菱UFJグループ(総資産281兆円:16年6月)が、米国運用を増やしています。米国経済は、海外資金が大挙して引き揚げるとひとたまりもない。このため、米国はユーロや円より約2ポイントは高い金利を続けねばならない。


米国が利上げしなければならない本当の理由

米国が14年10月に、3回行った量的緩和(QE:$4兆:400兆円)を停止し、2015年12月にFRBが0.25%利上げした本当の理由は、金利が低いままだとドル債が売られ、海外から来たマネーが逃げる恐れがあったからです。逃げはじめてからの利上げでは、間に合わない。

米政府とFRBが、日本に金融緩和を強く勧めるのも、米国債と株を買ってもらうためです。異次元緩和にも米国への資金環流という条件がついていました。リフレ派は亡国のエコノミストに思えます

リーマン危機のあと、400兆円のドルを増発した3度のQE(08年〜2014年)でマスクされていた米国の「大きな対外不均衡」は、今も世界経済における根底の問題であり続けています。

米国の対外総債務は、$20兆(2000兆円)、対外資産を引いた純負債は$8.8兆(880兆円)と巨大です(15年末)。

一方で日本は、官民で948兆円の対外資産をもち、対外債務は609兆円です。339兆円の純資産があります(15年末:財務省)。経常収支が黒字になり、バブル経済で世界ナンバーワンと言われた1980年代以来、企業と金融機関が営々と貯めてきたものが、対外純資産になっています。

関連して言うと、中国は、公式には$2.1兆(210兆円:14年)の対外純債権国とされています。しかし、15年と16年に民間で起こった「元売り/ドル買い」に対抗して、政府が行った「元買い/ドル売り」により、今は、純債務国に転落していると推計できます。

2015年12月で$3.3(330兆円)とされている外貨準備では、銀行の持ち分と政府の持ち分が二重に計上されています。中国の4大銀行は、全部が国有です。選挙と議会制度がない共産党国家・中国の経済統計には、かつてのソ連と同じ問題があります。


ヘッジファンドによる円売り・日本株買いのカラクリ

アベノミクスとは、インフレを目標にした、

1.日銀の国債買いによる通貨増発
2.ドル買い/円売りによる円安誘導
3.政府系金融とGPIFによる日本株買いと米国債買い


です。

2%のインフレを目標にしたのは、年金・医療費・介護費(社会保障費)が年率3%(3兆円)で増え続け、それが国債の増発に繋がって、債務比率(政府総債務1277兆円/名目GDP505兆円=253%)が拡大することを防ぐためです。

分母の名目GDPが年率で3%以上増え続けないと、債務比率が大きくなり、近い将来の財政破綻が確定するからです(名目GDPの下限目標=実質GDP1%+インフレ率2%)。

仮にインフレになっても、企業所得と税収が増える中で世帯の所得が増えない場合、国民の生活は苦しくなっていきます。年金支給額が固定されている年金生活者3100万人(15年:厚労省)と、円安では企業所得が減る多くの中小企業の雇用者4100万人(06年:経産省)、合計で7200万人は、インフレで実質所得が減ります。

しかし、それらは構わない。政府にとっては、差し迫る財政破綻の防止がはるかに大切だとされたのです。


円安と株価上昇には有効だった量的・質的緩和

需要が増えることによる物価上昇に効果がなかった量的・質的緩和は、12年末から15年までの円安と株価上昇には有効でした。13年と14年の物価上昇は、円安での輸入価格上昇が主因です。世帯消費と企業の設備投資は増えていません。

東証では、年間420兆円の売買額の70%が、オフショアからのヘッジファンドによるものです。国内の個人投資家と金融機関は、90年からのバブル崩壊、00年のIT株崩壊、08年9月からのリーマン危機で3回の大きな損失を被ったことから、売買額が30%に減っています。

個人投資家700万人の多くは、上がるときは損失を回復するため売り越す、下がるときは難平(なんぴん)買いで買い越すという行動を取ります。


2012年末以降の日本株式市場の売買構造

このため、わが国の株価を決めているのは、70%のシェアになったヘッジファンドの売買です。


1.ヘッジファンドが買い越せば上がり、売り越せば下がる

2.下がっては、政府と投資家が困る

3.ヘッジファンドが売り超になると、3つの政府系金融(総資金量420兆円)と日銀(同459兆円:16年10月)が買いをいれる

という単純な基本構造が、2012年末から2016年10月まで続いているのです。

しかし2016年は、政府系金融と日銀の買いに対する株価上昇の反応が鈍い。この理由は、

1.アベノミクスによる株価上昇が政治相場(または官製相場)であることを皆が知った

2.このため二番目に大きな売買シェアを持つ個人投資家(700万人)が、政府系金融に追随した買いを入れなくなった

ことにあります。


米国の後追い。2015年から日本でも自社株買いが増加している

1日平均売買額が2.9兆円(15年平均)だったものが、2.3兆円(16年7月)に減った現在の東証一部で、大きく増えているのは自社株買いの4.3兆円です(16年1月〜9月)。

これは、事業法人の買い超に含まれます。年間では5.7兆円の買い超になるでしょう(13年1.5兆円、14年2兆円、15年3兆円)。

自社株買いは、市場で流通する株式数を減らします。会社利益は同じでも、1株あたり利益は上がったようになり、株価も上がります。タコが自分の足を食べることに似たこの自社株買いは、上場大手企業が留保利益で将来投資をせず銀行預金として貯まった、現金100兆円で行われています。

自社株買いでも、買いが増えれば株価は上がるので「株価上昇という形の株主配当」とされています。経営者が株主サービスとして行うのです。問題は、自社株買いは、いつまでも続けることはできないことです。

米国の2012年以来の自社株買いは、とても大きい。16年の第一四半期で$1820億(18.2兆円)です。年間では73兆円という巨額です。米国では、日本よりはるかに個人株主の要求度が高い。株価が1年も下がり続ければ、資産を失った株主により、株主総会で経営者が追放されます。

このため、経営者は米国FRBの量的緩和と、わが国と同じ将来投資の少なさから滞留したキャッシュフローで、年間73兆円もの自社株買いで事実上の減資をしているのです。

時価総額で世界一のアップル($6091億=60兆円:16年9月)は、社債を発行しゼロ金利マネーを得て、それで巨額の自社株買いを行っています。米国のダウやナスダックの大手企業の株価は、大きな自社株買いで20%から30%は高値になっているでしょう。

本稿執筆時点のダウは1万8161ドル、ナスダックは5243ポイントで史上最高値圏です。過去10年の純益を元にしたシラーP/Eレシオ(26.6倍:16年10月)が示すように、数十%のバブル性があると見ることができます。株価維持のために膨らみすぎた自社株買いの減少があれば、下がります。

自社株買いは、政府主導の官製相場と同じく、3年も5年もと続けることはできません。事実、2016年は米国の自社株買いはピークアウトして、今後は減少する傾向も見えます。

米国の自社株買いの傾向に注目してください。これが減ると、米国株は下がります。米国株が下がると、日本と欧州にも即日に波及します


株価が景気を反映しなくなった理由

ポートフォリオ投資とHFT(超高頻度売買)を組み合わせた売買シェアが、60%まで増えています。10年代の国際金融は、ネットワークで、リアルタイムに連結されているからです。

世界中の国債や株の売りも買いも、コンピュータ画面で一瞬です。株と債券の金融市場は、インターネットで変容しています。売買を叫ぶ「場立ち」があった「のどかな市場」ではない。

それでなくても、わが国の日経平均は米国ダウの子供です。米国株を売買しているヘッジファンドがポートフォリオ(分散投資)で、日本株をたとえば12%と一定割合にしているからです。米国株が下がると、ポートフォリオの中の米国株が減少します。かわりに、12%枠と決めている日本株の構成比が上昇します。これでは日本株の下落リスクが大きくなる。

株価罫線を分析するトレンド理論(傾向理論)とは違う、ランダムウォークの理論では、向こう3ヶ月で10%上がる確率があるときは、10%下がる確率も同じです。このため、ポートフォリオでのリスクが、コンピュータが自動計算する数値で大きくなる。

従って、米国株が下がると日本株を売って減額調整するプログラムが組み込まれています。ヘッジファンドのほとんどの売買で行われているHFT(超高頻度売買)がこれです。人間は関与せず、現物・先物・オプションの売買を組み合わせ、瞬時に売買が行われます。

ファンドマネジャーの関与は、ポートフォリオの割合(パラメータ)を変えるときです。以上の売買構造が増えたため、日米の株価の動きは同時化します。日米だけではない。

世界の株式市場(時価総額6000兆円:世界のGDPの1倍)が、ほとんど瞬間連動して動きます。基礎的な経済指標によるファンダメンタル理論(端的に言えば、景気がよくなると株価が上がる)は、ほとんど関係がなくなっているのです。
http://www.mag2.com/p/money/24781


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日経平均株価が上がる程、日本人はどんどん貧しくなっていく

アダム・スミス2世の経済解説  2015-05-10
アベノミクスがもたらした株価上昇による100兆円の損失
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/blog-entry-184.html

アベノミクスの評価は、現時点においてもさまざまである。その中で多くの人たちが認める功績は、株価を上昇させたことであろう。アベノミクスの否定論者でも、アベノミクスは株価を上昇させたこと以外にメリットは存在しないという評価を下す人は多い。

今回は、アベノミクスが株価上昇により巨額の損失を日本経済に与え、最近ではその累計額が100兆円にまで到達したという事実を説明する。


現在、日本で使われている日本の純資産に相当するものは、国民経済計算ベースでの国富(=正味資産)である。

現在、国ベースでどれだけ資産を増やした、あるいは減らしたかを認識できる統計は、国民経済計算ベースの国富しか存在しない。


国富のグラフ
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/img/20150510172757912.gif/


国富の大半は非金融資産である。それ以外は、金融資産の一部である対外純資産だけである。国富の大半をしめる非金融資産が減少傾向を示している最大の原因は、地価の下落である。対外純資産は増加傾向にある。

国富には、対外純資産以外の金融資産が存在しない。これは、金融資産が存在すれば、必ずそれに等しい金融負債が存在していると国民経済計算では考えるからだ。この場合、株価が上昇しても、株価の時価総額の増加額に等しい金融負債が増加していると考えるのである。

この考え方に基づけば、アベノミクスの結果株価が上昇しても、プラスは発生しない。株価の時価総額と同金額の金融負債が同時に増加すると考えるからだ。株式保有金額の増加額のうち海外投資家による日本株保有分については、海外投資家の資産増加と、国内部門の負債の同金額の増加が発生すると考える。

これを日本から見れば、国内の負債の増加分と同金額の国内資産が増えているのではなく、同金額の対外負債の増加だけが発生していると見える。

対外負債の増加であるから、対外純資産の減少、すなわち国富の減少を意味する。

日本の株価が上昇すればするほど、資産は増えず、対外負債だけは増加し、対外純資産と国富は減少する。


2014年末における投資部門別の株式保有金額(上場株だけが対象)を表すグラフを下記に示す。


投資部門別保有金額
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/img/2015051017282459d.gif/


2014年末における最大の大株主は海外投資家であり、その金額は165兆円、全体の31%を占めていた。

次に、アベノミクス相場の開始以降、上記の株式保有金額がどれだけ増加したかを表すグラフを下記に示す。


投資部門別保有金額の増加額
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/img/201505101728253d4.gif/


アベノミクス相場の開始日は、野田前総理が衆議院解散を明言した2012年11月14日である。しかし、その日からの統計は存在しないので、代わりに2012年9月末を基準にした。保有金額にだいたいは比例しており、海外投資家による株式保有金額の増加額が95兆円と一番大きい。

次に、アベノミクス相場開始以降の投資部門別の売買状況を表すグラフを下記に示す。

投資部門別売買
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/img/201505101728224f6.gif/


このグラフの起点も、2012年9月末にした。見てわかるとおり、買いの大半は海外投資家である。2014年から公的資金が買い始めたので、信託銀行が少し買い越しになっている。最大の売り越し主体は家計、すなわち個人である。

次に上記の2つの表で示される金額の差を表す投資部門別の調整額というグラフを下記に示す。

調整額
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/img/20150510172758332.gif/


調整額の定義は、資産の変動金額と売買金額の差である。具体的には、調整額の大部分は株価の値上がり益であり、かなり広い意味ではあるが統計上の不突合が一部に含まれている。最大の大株主である海外投資家が一番大きな株価の値上がり益を獲得している。

最初に示した国富の中の対外純資産は、フローベースでは「経常収支+資本移転等収支」の累積金額になる。一方、ストックベースではそれ以外のさまざまな資産価格の変動の影響を受ける。さまざまな資産価格の変動の中で最も寄与度が高いのは、為替レートと株価の変動分である。

日銀の資金循環統計ベースの対外純資産は、2012年9月末の277兆円から、2014年12月末の376兆円まで98兆円の増加となっている。このうち、海外投資家の日本株投資残高は、先のグラフで示したとおり95兆円、うち買越金額は20兆円、調整額、すなわち株価の値上がり益は75兆円である。

海外投資家は日本の株価上昇により、75兆円前後の値上がり益を獲得した。このため、日本の株価が2012年9月と2014年末が同じであったと仮定するならば、対外純資産は376兆円より75兆円多い451兆円になっていたはずである。

株価が上昇したがために、75兆円もの対外純資産と国富が減少したことを意味する。

株価上昇によって海外投資家が獲得した75兆円の調整額は、2014年末の金額である。2015年に入ってからも、日本の株価は上昇している。

ここで海外投資家の保有株式金額はTOPIXと同じ動きをすると仮定する。この仮定に基づいて、2014年末からの海外投資家の日次の調整額累計を表すグラフを下記に示す。


海外投資家の調整額
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/img/201505102339329ee.gif/


少しばかりの仮定をおいて算出される累積調整額は、2015年4月22日に100兆円に到達した。

この金額は、アベノミクス相場開始以降、日本の株価上昇によって失われた国富の金額にほぼ等しい。

アベノミクスによる株価上昇が原因で失われた国富は、4月22日についに100兆円に到達してしまったのである。


アベノミクス相場の開始以降の株価上昇による(上場株だけから発生した)国富の損失100兆円という数字は、多少の誤差があるとしても、ほぼ正しい金額である。


株価上昇はアベノミクスの最大のメリットというのは正しくない。国民経済計算という有力な会計基準を使った場合、アベノミクスは、株価上昇の結果として日本の国富を100兆円も失わせた。

アベノミクスがもたらした株価上昇の結果は、大変大きな利益ではなく、100兆円という巨額の国富の損失であったという観点が存在することは重要であり、この事実を忘れてはならない。

最後に、100兆円の巨額の損失が発生してしまった原因とその対策を記すことにする。
 

政府・日銀の犯罪的な政策について

日本企業の株というものは、日本国民にとっての大変貴重な財産である。それに対して政府・日銀が過去にとってきた政策は、1989年12月29日の高値38,915円から2009年3月10日の安値7,054円まで、19年強の期間、最大で82%も日経平均株価を下落させたことである。

そして、国内投資家に、株価はもう上がらないという非常に強い予想、期待、確信と、株価が戻れば売らなければならないという非常に強固な信念を抱かせてしまった。そして、1991年以降、結果として取引所という流通市場だけで92兆円、発行市場も含めた国際収支ベースでは114兆円もの日本の現物株を国内投資家が海外投資家に安値で売り渡すことになってしまった。

これは犯罪的とも言えるレベルの政策である。アベノミクス相場が始まってからも、国内投資家は取引所という流通市場だけで20兆円の現物株を海外投資家に売り渡しており、犯罪的な政策は是正されていない。


これ以上海外投資家に株を売り渡せば、株価上昇と並行して増える損失がさらに拡大する。過去の政策があまりにも犯罪的すぎた。

株価が2万円前後にまで戻っても、国内投資家がまだ海外投資家に大量に株を売り渡し続けているという現状は異常である。過去における政府・日銀による犯罪的な政策を容認し、現在の異常な状態を異常と思わない人が多すぎることは、大問題である。
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/blog-entry-184.html
 


http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/846.html#c5

[近代史4] 信用貨幣論 中川隆
3. 中川隆[-12716] koaQ7Jey 2020年5月07日 23:11:26 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[25]
「アベノミクスの成果」【事実をいえば……】

安倍政権の発足直前(2012年10月〜11月)、政府は、80円台から105円(2013年12月)への円安を生むため、30兆円のドル買いを、秘密裏に、郵貯・かんぽ生命等の政府系金融機関に、行わせています。

25円(30%)の円安目的の、「円売り/ドル買い」マネーが、米国系投資銀行に入って、ヘッジファンドから、2012年末から日本株の買い越し(5兆円規模)になり、日経平均が8,500円台だった株価が、1万4,000円に上がっています(2013年末)。

これが、「アベノミクスの成果」とされたのですから、内実は白々しいことでした。当時の当メールマガジンにも書いたことです。

通貨と株価の大きな変化には、いつも、資金量をもっとも大きくできる政府と中央銀行、および政府系金融機関が関与する原因があります。
https://www.mag2.com/p/money/911417


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日本円が超円安になった理由
「アベノミクス」の正体
日本食潰す金融投機資本に貢ぐ 2013年5月17日付


安倍政府が発足して以後、「アベノミクス」と呼ばれる異次元の金融緩和や公共投資を中心とする政策が台頭し、急激な円安と株高の局面があらわれている。

昨年11月に民主党・野田政府が解散を表明した時点で8600円台だった日経平均株価は、半年たった今年5月中旬には1万5000円台まで急騰し、為替相場は1j=79円台だったものが102円台まで円安になるなど、世界的に見ても例がないほど大きな変動が起こっている。

海外投資家が時価総額のうち七割を占めている株式市場が熱狂し、さらに円安でトヨタをはじめとした輸出企業が過去最高益を上げるなど、金融緩和と為替マジックで金融資本や一部大企業がバブルに浸っている。

ところが一方で、燃油や穀物を中心に日本国内では生活必需品の価格が急騰し始めるなど、国民生活に深刻な影響が広がっている。「アベノミクス」でいったいなにが起きているのか、どうなっていくのかが重大な関心を集めている。


 
 バブルに群がる海外投資家

 この間、日経平均株価はリーマン・ショック以前と同レベルの価格まで急騰してきた。それほど好景気なわけでもなく、むしろ怒濤の首切りや製造業の海外移転を経て失業や貧困が全国的な範囲で広がり、生活実感としては悪化しているにもかかわらず、「日本株、年初から45%の上昇率」「1万5000円台回復」が叫ばれている。今後はさらに1万6000円台、1万7000円台まで上昇するとエコノミストたちが煽っている。

 しかし株式市場もよく見てみると、東証一部の約6割にあたる1000近くの銘柄が値下がりしている。株価が急騰している4割のなかでは円安効果の恩恵を受けた自動車産業や、ソニー、パナソニック、三菱電機といった企業が年初から倍近い株価をつけている。逆に株価が急落している企業としては不動産関係や、国内小売りのヤマダ電機、イオン、東芝などの企業群だ。

 東証の株式時価総額は昨年10月末には261兆円まで落ち込んでいたのが、今年4月末の段階では411兆円にまで膨れあがっている。わずか半年で150兆円がなだれ込んでいる。この半年の推移を見てみると、11月に14兆円増加し、12月には26兆円増加、1月に29兆円、2月に13兆円、3月に23兆円、4月には46兆円とすさまじい勢いで資金が流入しているのがわかる。

 このなかで投機の中心的なプレイヤーとして振る舞っているのが海外のヘッジファンドや投資家といわれ、時価総額の大半は国内資金ではなくこうした海外資金であることが明らかになっている。

サブプライム危機で行き場を失った膨大な余剰資金がヨーロッパを食い物にし、ギリシャ、スペインなど南欧諸国の国家破綻でボロもうけした後しばらくは中国や新興諸国のバブルに巣くっていたが、それも一段落ついて今度は「アベノミクス」バブルに大集結していることを反映している。


 世界3大投資家の一人であるジョージ・ソロスがわずか3カ月で970億円を稼いで

「黒田はガッツがある」

「緩やかに死に向かっていた日本市場の目が覚めた」

などと褒めちぎり、

「しかし円が雪崩のように下落する恐れがある」

などと発言する状況ができている。こうした抜け目ない守銭奴は、日本経済が低迷しているといわれた時期に底値で株式を買い取るなど仕込みを終え、現在のように素人が「株がもうかる」と思い始めるような段階には見切りをつけて売り抜けている。

カモにされるのはいつも決まって素人で、証券会社にそそのかされた年寄りや、中流世帯が巻き込まれて泣きを見ている。


 加熱する米国債の購入 日銀の金融緩和で


 国債市場は株式市場よりも規模が大きく、世界的には株式市場の3倍にもなるとされている。この間の円安で輸出企業は潤ったといわれているものの、円安そのものが国債暴落で、1j=80円の段階で例えば1万円の日本国債の価値がドルベースで換算すると125jだったのが、いまや1j=100円超えなので、その価値は100jと大幅に下落することになった。

 こんな日本国債を持っているよりは、ドル建ての米国債を購入した方が儲かるという判断が働いて、日銀が金融緩和すればするほど米国債買いが加熱して、海の向こうに資金が流れ出していくことになっている。

円建ての日本国債を売り払って円を調達し、その円を売り払ってドルを買って米国債を購入するのが流れになり、あるいは国債を売り払った資金で株式市場に投機する動きとなった。


 安倍政府、日銀による異次元の金融緩和は、米国債購入という形で吸い上げられ、あるいは国際金融資本の博打の源泉として食い物にされる仕組みになっている。

リーマン・ショック後に、米国ではFRBが気狂いじみた量的緩和を実行し、銀行群の損失処理にあたり、ヨーロッパではECBが負けず劣らずの量的緩和をやり、市場に資金を供給してきた。そうしたマネーに寄生し、バブルを渡り歩いてきたのがヘッジファンドで、熱狂した後に売り浴びせることは、過去に日本市場でも経験済みだ。


 円安でも拠点を戻さず 海外移転の大企業

 日本国内ではこの数年、大企業が円高を理由に海外移転を繰り返してきた。ところが円安になったからといって日本に拠点を戻すわけでもなく、多国籍企業のようになって出ていく。内部留保を散散貯め上げたうえで、そうした過剰な資本は国民生活の水準を引き上げるためには用いられず、より利潤の得られる後進諸国への資本輸出や進出へと向けられている。ベトナム、ミャンマーといった進出先のインフラ整備までODAで日本政府に肩代わりさせるのだから、国民の面倒は見ずにもっぱら寄生するだけの存在というほかない。

 その株式を保有しているのが米国をはじめとした海外の超富裕層や、錬金術に長けた金融資本で、人為的な円安、株高政策にせよ、TPPにせよ、日本の富を米国富裕層の個人資産に移し替えてくれる「アベノミクス」だからこそ大歓迎している。

 グローバリゼーションのもとで、かつてなく世界を股に掛けた投機が横行し、産業集約が進んでいる。金が溢れて投資先に困るほど、生産は社会化して富は増大している。ところがその金は一%にも満たない超富裕層が握りしめて離さないことから、九九%がますます貧困に追いやられ、モノが売れずに経済活動は停滞。金融が破綻すれば損失を国家に転嫁するというデタラメがまかり通っている。

 ヘッジファンドが食い荒らしている日本市場の姿と、その資金をせっせと提供している「アベノミクス」の存在が暴露されている。
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/enyasukabudakanokagedekyuurakusurukokusai.html


安倍「官製相場」の正体。国民生活が疲弊し対米従属は加速する=吉田繁治 2016年10月20日
http://www.mag2.com/p/money/24781


2012年12月に発足した安倍内閣はアベノミクスを標榜し、株価上昇をその支持基盤としてきました。あれから約4年、いよいよ「株価政権」の総括検証をすべき時期が来ています。(『ビジネス知識源プレミアム』吉田繁治)

※本記事は有料メルマガ『ビジネス知識源プレミアム』2016年10月19日号を一部抜粋・再構成したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した内容(約5,000文字)もすぐ読めます。

なぜ株価は景気を反映しなくなったのか?官製相場の欺瞞を斬る

安倍首相の「スタートダッシュ」

消費税10%法案を通した野田民主党の自滅により、自民党は2012年12月、3年4ヶ月ぶりに政権に復帰しました。首相自ら「アベノミクス」と呼ぶところの、安倍政権の経済・金融政策の始まりです。

安倍首相は前回の失敗から、「スタートダッシュが肝心」と決めていました。自公政権が確実になった12年10月に明らかになったのは、
◾脱デフレの大きなマネー増発策
◾10年で200兆円の国土強靱化の公共投資

でした。日銀法を改正し、独立権を奪ってでも、マネーを増発させるという強いものだったのです。

【関連】株も不動産も奪われる! 預金封鎖よりも怖い「財産税」の傾向と対策=東条雅彦

国土強靱化は、財政赤字を200兆円分拡大して危険だ、という財務省の反対で消えました。東日本大震災の復興予算として、別途、28兆円の政府支出が必要だったからです。

マネー増発を推進するミッションを持ち、黒田総裁・岩田副総裁体制になった日銀は、異次元緩和(量的・質的金融緩和)を開始します。

量的緩和は、金融機関がもつ国債を買ってマネーを増発する政策です。質的緩和は、日銀が日経平均(株式ETF=上場投信)とREIT(不動産投信)を買いあげて、価格を上げるものです。

日銀による株買い(ETFの購入枠は6兆円/年)、これは普通、中央銀行が禁じられていることです。

恐慌の研究家である前FRB議長のバーナンキは、「日銀がケチッャプを買えば物価上がる」と言っています。あるいはヘリコプターでお金をばらまけばいいとか、ニコリともしないで異常なことを言う。

日銀が増刷した円で店頭商品を買えば、需要の超過になり物価は上がります。車を100万台(3兆円)、住宅を100万戸(30兆円)買ってもいいが、さすがにそれはできない。そこで株を買う。

日銀の株買いは迂回(うかい)して行われた

金融機関は、国債をはじめとする債券と貸付金で預貯金や基金を運用しているので、余分な現金は持ちません。

量的・質的緩和を政策にした日銀が、郵貯、年金基金(GPIF)、かんぽがもつ国債を買う。政府系金融と基金(GPIF)はそこで得た円で、日米の株とドル国債を買う。ワンクッションおいていますが、日銀が直接に日米の株を買い、米国債を買うことと同じです。

日銀は直接買うETF(年6兆円の枠)以外に、迂回路をとり数十兆円の株買いを行ったと言えます。方法はごまかしめいて姑息ですが、マネーの流れとしては露骨です。

日銀は量的・質的緩和として、円を下げ、株を上げ、インフレに誘導する「可能な手段の全部」をとってきたのです。

株価上昇は、株主の資産(東証一部時価総額511兆円 ※16年10月18日時点)を増やします。同時に企業の増資コストを下げます。資産が増えた株主は、資産効果で消費を幾分か増やします(しずくのようにわずかなのでトリクルダウンという)。百貨店で、100万円級の機械式時計が売れたのが、この資産効果です。

株価は理論的には、企業の将来の税引き後の予想純益を、期待金利(リスク率を含む株式益回り:6.6% ※16年10月18日時点)で割ったものと等価です。これが表現するのは、株価は企業の予想純益の結果ということです。

しかし多くの人々には、「株価が上がった→景気がよくなったからだ」と理解されます。下がっていた血圧が輸血で上がったから健康に戻った、と思うような本末転倒ですが、投資家と上場企業は歓迎します。支持率が上がるので、政府与党も喜ぶ。

株価が下落し、支持率も低くなった前回の反省を踏まえた安倍首相は、スタートダッシュで円安の誘導、株価の上昇に躍起になりました。円安の誘導は、輸出を増やし、株価を上げるためでした。

マネーの流れ

ヘッジファンドは保有しているドル国債を日本に売り、得た円で、出遅れていた日本株を買う。そして実は、総資金量が420兆円と日銀よりも巨大な政府系金融(現在名ゆうちょ銀行、かんぽ保険、GPIF:総資金量420兆円)は、日銀に国債を売って得た円で、米国債も買っています。

公的年金の残高139兆円(15年12月)を運用しているGPIFの、15年12月のポートフォリオ(分散投資)は、「円国債38%、国内株23%、外国債券(主は米国債)14%、外国株23%」です。

※日銀がGPIFの国債を買いあげる→GPIFは得た現金で国内株、米国債、米国株を買う→GPIFに米国債を売ったヘッジファンドはそのマネーで日本株を買う

マネー運用には遅滞が許されないので、この迂回路取引がコンピュータの中で、一瞬で起こります。

安倍政権の初年度だった2013年には、外国人(ヘッジファンド)からの15.1兆円もの巨大買い越しがありました。

外国人の売買は、東証一部の年間売買額460兆円のうち320兆円(約70%:16年7月水準)です。国内勢(金融機関と個人投資家)は、1990年のバブル崩壊後の損失の累積で資産を減らしたため売買がとても少ない。国内勢の売買は140兆円です。

他方、多くがオフショア(タックスヘイブン:租税回避地)からであるヘッジファンドの売買が320兆円です。東証はこのヘッジファンドの支配下です。

ヘッジファンドの日本株買いと、円先物売りのマネーの多くは、GPIFにおけるような迂回路をとって日銀が買い続けている、政府系金融の国債の現金化から来ています。

安倍政権前から始まっていた「官製相場」

政治相場(あるいは官製相場)は、14年10月末に発表された「日銀の追加緩和」と「GPIFの運用方針の変更」から始まったように言う人が多い。

しかし、マネーの流れを比較貸借対照表で調べると、安倍政権が始まる前の12年の10月から秘密裏に開始されています。最初は、円安介入のための30兆円の政府系金融マネーでした。

※総資金量420兆円の政府系金融3機関が、日銀に国債を売ったマネーで、米国債を30兆円買った→米国債を売ったヘッジファンドが日本株買い/円の先物売りを行った

安倍政権が確実になる前、12年9月の日経平均の予想PER(加重平均)は、1ドル80円台の円高の中で12倍付近と低かった。米国ダウのPERは15倍と3倍高かった。

上場企業(東証一部2000社)においては、輸出製造業の株価シェアが大きい。円安/ドル高になると、利益が数倍に増えます。このため、円安で日本の株価は上がり、円高で下がる基本性格があります。

通貨の低下は、普通、国力(政治力)と経済力の低下を示します。しかし日本では、ドルでは同じでも円での輸出価格が上がる。このため、上場企業の利益が増える予想がたち、株が買われます。
(注)予想PERは、株価の時価総額を次期予想純益で割った株価/収益倍率であり、株価の高さ、低さを判断するための指標です

PERが15倍なら将来15年分の、未実現の企業純益を株価が含んでいます。16年10月の日経平均の加重平均のPERは、14.3倍付近です。単純平均のPERでは18倍と高い。日経平均は、ユニクロ(ファーストリテイリング)の34倍のような高PER銘柄を含むからです。

2016年10月現在、日経平均は1万7000円付近です。米国ナスダックの予想PER(単純平均)は現在21.9倍で、バブル価格の水準です。他国をあげると、インド18.2倍、英国17倍、米国ダウ16.8倍、上海総合14.4倍、ドイツ13.3倍、ロシア6.8倍です。


円安誘導という名の「米国債買い」を実行

安倍政権誕生の2ヶ月前、1ドル77円(12年9月)だった円は、その2ヶ月前から下がりはじめ、10月に80円、11月に83円、12月には87年円と13%の円安になっています。続く13年1月に92円、2月には93円と下がり、6月には岩盤に見えていた100円も超えたのです。
(注)円安のピークは、15年6月の125.8円です。16年2月のマイナス金利以降は、逆に円高になり16年10月は104円付近です

円安は、世界の外為市場(円の売買が日量120兆円:2016年)での「円売り/ドル買い」が「円買い/ドル売り」を超過することで起きます。なぜ50%(1ドル120円)もの円安になったのか?

ここで、財務省の外貨準備($1.26兆:126兆円:16年10月)は、目立つので使われなかった。かわりに、ゆうちょ銀行、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)、かんぽに、推計30兆円の「円売り/ドル買い」を行わせたのです。

前述のように、日銀がゆうちょ、年金基金、かんぽがもつ国債を買い、政府系3機関は、そこで得た円で、円安誘導を目的にしたドル債買いを実行するわけです。

さて、米国政府は、為替介入を行う国を「為替操作国」と強く非難します。しかし、円売り/ドル買いで得たドルで米国債を買うと途端に沈黙します。この理由は何でしょうか?


アメリカ政府の債務は2000兆円

米政府の総債務(自治体と社会保障の債務を含む)は、日本国債の2倍の$20.0兆(2000兆円:16年)に膨らんでいます。米国債も$15兆(1500兆円:同年)に増えています。

財政赤字は毎年、$7000億付近(16年度は$7130億)です。17年には、公的医療費($2.8兆:280兆円:12年)の増加で、赤字は$1兆を超えるでしょう。

米国の人口ピラミッドは、日本の10年遅れです。医療費では診療単価が約2.5倍高く、総額で$2.8兆(280兆円:12年)です。3.2億人の国民の、健康な人を入れた1人あたり年間医療費は$9000(90万円)です。

日本の医療費は、40兆円で1人あたり31万円/年。米国は1人あたりで3倍も多い。米国の医療費は信じられない高さです。盲腸の手術や流産で200万円とか…日本は世界的には医療費は安い。

米国政府は、この高すぎる医療費のため、日本の10年遅れで高齢者が増えるとつぶれます(ほぼ確定でしょう)。

米国は、新規国債のうち50%は、経常収支が黒字の中国と日本に売らねばならない。米国内では50%分しか買い手がない。米国は、海外からマネーを借りる構造を続けています。円でドル国債を買うことは、マネーの流れとしては米国への貸し付けです。

経常収支の赤字国は、感覚では逆ですが、資本収支では黒字になります。資本収支の黒字とは、マネーが流入することであり、現象形は、海外の金融機関が米国債、株、社債、MBS(住宅ローン担保証券)を買って、ドル預金をすることです。

わが国の民間では、国内の運用先がない三菱UFJグループ(総資産281兆円:16年6月)が、米国運用を増やしています。米国経済は、海外資金が大挙して引き揚げるとひとたまりもない。このため、米国はユーロや円より約2ポイントは高い金利を続けねばならない。


米国が利上げしなければならない本当の理由

米国が14年10月に、3回行った量的緩和(QE:$4兆:400兆円)を停止し、2015年12月にFRBが0.25%利上げした本当の理由は、金利が低いままだとドル債が売られ、海外から来たマネーが逃げる恐れがあったからです。逃げはじめてからの利上げでは、間に合わない。

米政府とFRBが、日本に金融緩和を強く勧めるのも、米国債と株を買ってもらうためです。異次元緩和にも米国への資金環流という条件がついていました。リフレ派は亡国のエコノミストに思えます

リーマン危機のあと、400兆円のドルを増発した3度のQE(08年〜2014年)でマスクされていた米国の「大きな対外不均衡」は、今も世界経済における根底の問題であり続けています。

米国の対外総債務は、$20兆(2000兆円)、対外資産を引いた純負債は$8.8兆(880兆円)と巨大です(15年末)。

一方で日本は、官民で948兆円の対外資産をもち、対外債務は609兆円です。339兆円の純資産があります(15年末:財務省)。経常収支が黒字になり、バブル経済で世界ナンバーワンと言われた1980年代以来、企業と金融機関が営々と貯めてきたものが、対外純資産になっています。

関連して言うと、中国は、公式には$2.1兆(210兆円:14年)の対外純債権国とされています。しかし、15年と16年に民間で起こった「元売り/ドル買い」に対抗して、政府が行った「元買い/ドル売り」により、今は、純債務国に転落していると推計できます。

2015年12月で$3.3(330兆円)とされている外貨準備では、銀行の持ち分と政府の持ち分が二重に計上されています。中国の4大銀行は、全部が国有です。選挙と議会制度がない共産党国家・中国の経済統計には、かつてのソ連と同じ問題があります。


ヘッジファンドによる円売り・日本株買いのカラクリ

アベノミクスとは、インフレを目標にした、

1.日銀の国債買いによる通貨増発
2.ドル買い/円売りによる円安誘導
3.政府系金融とGPIFによる日本株買いと米国債買い


です。

2%のインフレを目標にしたのは、年金・医療費・介護費(社会保障費)が年率3%(3兆円)で増え続け、それが国債の増発に繋がって、債務比率(政府総債務1277兆円/名目GDP505兆円=253%)が拡大することを防ぐためです。

分母の名目GDPが年率で3%以上増え続けないと、債務比率が大きくなり、近い将来の財政破綻が確定するからです(名目GDPの下限目標=実質GDP1%+インフレ率2%)。

仮にインフレになっても、企業所得と税収が増える中で世帯の所得が増えない場合、国民の生活は苦しくなっていきます。年金支給額が固定されている年金生活者3100万人(15年:厚労省)と、円安では企業所得が減る多くの中小企業の雇用者4100万人(06年:経産省)、合計で7200万人は、インフレで実質所得が減ります。

しかし、それらは構わない。政府にとっては、差し迫る財政破綻の防止がはるかに大切だとされたのです。


円安と株価上昇には有効だった量的・質的緩和

需要が増えることによる物価上昇に効果がなかった量的・質的緩和は、12年末から15年までの円安と株価上昇には有効でした。13年と14年の物価上昇は、円安での輸入価格上昇が主因です。世帯消費と企業の設備投資は増えていません。

東証では、年間420兆円の売買額の70%が、オフショアからのヘッジファンドによるものです。国内の個人投資家と金融機関は、90年からのバブル崩壊、00年のIT株崩壊、08年9月からのリーマン危機で3回の大きな損失を被ったことから、売買額が30%に減っています。

個人投資家700万人の多くは、上がるときは損失を回復するため売り越す、下がるときは難平(なんぴん)買いで買い越すという行動を取ります。


2012年末以降の日本株式市場の売買構造

このため、わが国の株価を決めているのは、70%のシェアになったヘッジファンドの売買です。


1.ヘッジファンドが買い越せば上がり、売り越せば下がる

2.下がっては、政府と投資家が困る

3.ヘッジファンドが売り超になると、3つの政府系金融(総資金量420兆円)と日銀(同459兆円:16年10月)が買いをいれる

という単純な基本構造が、2012年末から2016年10月まで続いているのです。

しかし2016年は、政府系金融と日銀の買いに対する株価上昇の反応が鈍い。この理由は、

1.アベノミクスによる株価上昇が政治相場(または官製相場)であることを皆が知った

2.このため二番目に大きな売買シェアを持つ個人投資家(700万人)が、政府系金融に追随した買いを入れなくなった

ことにあります。


米国の後追い。2015年から日本でも自社株買いが増加している

1日平均売買額が2.9兆円(15年平均)だったものが、2.3兆円(16年7月)に減った現在の東証一部で、大きく増えているのは自社株買いの4.3兆円です(16年1月〜9月)。

これは、事業法人の買い超に含まれます。年間では5.7兆円の買い超になるでしょう(13年1.5兆円、14年2兆円、15年3兆円)。

自社株買いは、市場で流通する株式数を減らします。会社利益は同じでも、1株あたり利益は上がったようになり、株価も上がります。タコが自分の足を食べることに似たこの自社株買いは、上場大手企業が留保利益で将来投資をせず銀行預金として貯まった、現金100兆円で行われています。

自社株買いでも、買いが増えれば株価は上がるので「株価上昇という形の株主配当」とされています。経営者が株主サービスとして行うのです。問題は、自社株買いは、いつまでも続けることはできないことです。

米国の2012年以来の自社株買いは、とても大きい。16年の第一四半期で$1820億(18.2兆円)です。年間では73兆円という巨額です。米国では、日本よりはるかに個人株主の要求度が高い。株価が1年も下がり続ければ、資産を失った株主により、株主総会で経営者が追放されます。

このため、経営者は米国FRBの量的緩和と、わが国と同じ将来投資の少なさから滞留したキャッシュフローで、年間73兆円もの自社株買いで事実上の減資をしているのです。

時価総額で世界一のアップル($6091億=60兆円:16年9月)は、社債を発行しゼロ金利マネーを得て、それで巨額の自社株買いを行っています。米国のダウやナスダックの大手企業の株価は、大きな自社株買いで20%から30%は高値になっているでしょう。

本稿執筆時点のダウは1万8161ドル、ナスダックは5243ポイントで史上最高値圏です。過去10年の純益を元にしたシラーP/Eレシオ(26.6倍:16年10月)が示すように、数十%のバブル性があると見ることができます。株価維持のために膨らみすぎた自社株買いの減少があれば、下がります。

自社株買いは、政府主導の官製相場と同じく、3年も5年もと続けることはできません。事実、2016年は米国の自社株買いはピークアウトして、今後は減少する傾向も見えます。

米国の自社株買いの傾向に注目してください。これが減ると、米国株は下がります。米国株が下がると、日本と欧州にも即日に波及します


株価が景気を反映しなくなった理由

ポートフォリオ投資とHFT(超高頻度売買)を組み合わせた売買シェアが、60%まで増えています。10年代の国際金融は、ネットワークで、リアルタイムに連結されているからです。

世界中の国債や株の売りも買いも、コンピュータ画面で一瞬です。株と債券の金融市場は、インターネットで変容しています。売買を叫ぶ「場立ち」があった「のどかな市場」ではない。

それでなくても、わが国の日経平均は米国ダウの子供です。米国株を売買しているヘッジファンドがポートフォリオ(分散投資)で、日本株をたとえば12%と一定割合にしているからです。米国株が下がると、ポートフォリオの中の米国株が減少します。かわりに、12%枠と決めている日本株の構成比が上昇します。これでは日本株の下落リスクが大きくなる。

株価罫線を分析するトレンド理論(傾向理論)とは違う、ランダムウォークの理論では、向こう3ヶ月で10%上がる確率があるときは、10%下がる確率も同じです。このため、ポートフォリオでのリスクが、コンピュータが自動計算する数値で大きくなる。

従って、米国株が下がると日本株を売って減額調整するプログラムが組み込まれています。ヘッジファンドのほとんどの売買で行われているHFT(超高頻度売買)がこれです。人間は関与せず、現物・先物・オプションの売買を組み合わせ、瞬時に売買が行われます。

ファンドマネジャーの関与は、ポートフォリオの割合(パラメータ)を変えるときです。以上の売買構造が増えたため、日米の株価の動きは同時化します。日米だけではない。

世界の株式市場(時価総額6000兆円:世界のGDPの1倍)が、ほとんど瞬間連動して動きます。基礎的な経済指標によるファンダメンタル理論(端的に言えば、景気がよくなると株価が上がる)は、ほとんど関係がなくなっているのです。
http://www.mag2.com/p/money/24781


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日経平均株価が上がる程、日本人はどんどん貧しくなっていく

アダム・スミス2世の経済解説  2015-05-10
アベノミクスがもたらした株価上昇による100兆円の損失
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/blog-entry-184.html

アベノミクスの評価は、現時点においてもさまざまである。その中で多くの人たちが認める功績は、株価を上昇させたことであろう。アベノミクスの否定論者でも、アベノミクスは株価を上昇させたこと以外にメリットは存在しないという評価を下す人は多い。

今回は、アベノミクスが株価上昇により巨額の損失を日本経済に与え、最近ではその累計額が100兆円にまで到達したという事実を説明する。


現在、日本で使われている日本の純資産に相当するものは、国民経済計算ベースでの国富(=正味資産)である。

現在、国ベースでどれだけ資産を増やした、あるいは減らしたかを認識できる統計は、国民経済計算ベースの国富しか存在しない。


国富のグラフ
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/img/20150510172757912.gif/


国富の大半は非金融資産である。それ以外は、金融資産の一部である対外純資産だけである。国富の大半をしめる非金融資産が減少傾向を示している最大の原因は、地価の下落である。対外純資産は増加傾向にある。

国富には、対外純資産以外の金融資産が存在しない。これは、金融資産が存在すれば、必ずそれに等しい金融負債が存在していると国民経済計算では考えるからだ。この場合、株価が上昇しても、株価の時価総額の増加額に等しい金融負債が増加していると考えるのである。

この考え方に基づけば、アベノミクスの結果株価が上昇しても、プラスは発生しない。株価の時価総額と同金額の金融負債が同時に増加すると考えるからだ。株式保有金額の増加額のうち海外投資家による日本株保有分については、海外投資家の資産増加と、国内部門の負債の同金額の増加が発生すると考える。

これを日本から見れば、国内の負債の増加分と同金額の国内資産が増えているのではなく、同金額の対外負債の増加だけが発生していると見える。

対外負債の増加であるから、対外純資産の減少、すなわち国富の減少を意味する。

日本の株価が上昇すればするほど、資産は増えず、対外負債だけは増加し、対外純資産と国富は減少する。


2014年末における投資部門別の株式保有金額(上場株だけが対象)を表すグラフを下記に示す。


投資部門別保有金額
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/img/2015051017282459d.gif/


2014年末における最大の大株主は海外投資家であり、その金額は165兆円、全体の31%を占めていた。

次に、アベノミクス相場の開始以降、上記の株式保有金額がどれだけ増加したかを表すグラフを下記に示す。


投資部門別保有金額の増加額
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/img/201505101728253d4.gif/


アベノミクス相場の開始日は、野田前総理が衆議院解散を明言した2012年11月14日である。しかし、その日からの統計は存在しないので、代わりに2012年9月末を基準にした。保有金額にだいたいは比例しており、海外投資家による株式保有金額の増加額が95兆円と一番大きい。

次に、アベノミクス相場開始以降の投資部門別の売買状況を表すグラフを下記に示す。

投資部門別売買
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/img/201505101728224f6.gif/


このグラフの起点も、2012年9月末にした。見てわかるとおり、買いの大半は海外投資家である。2014年から公的資金が買い始めたので、信託銀行が少し買い越しになっている。最大の売り越し主体は家計、すなわち個人である。

次に上記の2つの表で示される金額の差を表す投資部門別の調整額というグラフを下記に示す。

調整額
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/img/20150510172758332.gif/


調整額の定義は、資産の変動金額と売買金額の差である。具体的には、調整額の大部分は株価の値上がり益であり、かなり広い意味ではあるが統計上の不突合が一部に含まれている。最大の大株主である海外投資家が一番大きな株価の値上がり益を獲得している。

最初に示した国富の中の対外純資産は、フローベースでは「経常収支+資本移転等収支」の累積金額になる。一方、ストックベースではそれ以外のさまざまな資産価格の変動の影響を受ける。さまざまな資産価格の変動の中で最も寄与度が高いのは、為替レートと株価の変動分である。

日銀の資金循環統計ベースの対外純資産は、2012年9月末の277兆円から、2014年12月末の376兆円まで98兆円の増加となっている。このうち、海外投資家の日本株投資残高は、先のグラフで示したとおり95兆円、うち買越金額は20兆円、調整額、すなわち株価の値上がり益は75兆円である。

海外投資家は日本の株価上昇により、75兆円前後の値上がり益を獲得した。このため、日本の株価が2012年9月と2014年末が同じであったと仮定するならば、対外純資産は376兆円より75兆円多い451兆円になっていたはずである。

株価が上昇したがために、75兆円もの対外純資産と国富が減少したことを意味する。

株価上昇によって海外投資家が獲得した75兆円の調整額は、2014年末の金額である。2015年に入ってからも、日本の株価は上昇している。

ここで海外投資家の保有株式金額はTOPIXと同じ動きをすると仮定する。この仮定に基づいて、2014年末からの海外投資家の日次の調整額累計を表すグラフを下記に示す。


海外投資家の調整額
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/img/201505102339329ee.gif/


少しばかりの仮定をおいて算出される累積調整額は、2015年4月22日に100兆円に到達した。

この金額は、アベノミクス相場開始以降、日本の株価上昇によって失われた国富の金額にほぼ等しい。

アベノミクスによる株価上昇が原因で失われた国富は、4月22日についに100兆円に到達してしまったのである。


アベノミクス相場の開始以降の株価上昇による(上場株だけから発生した)国富の損失100兆円という数字は、多少の誤差があるとしても、ほぼ正しい金額である。


株価上昇はアベノミクスの最大のメリットというのは正しくない。国民経済計算という有力な会計基準を使った場合、アベノミクスは、株価上昇の結果として日本の国富を100兆円も失わせた。

アベノミクスがもたらした株価上昇の結果は、大変大きな利益ではなく、100兆円という巨額の国富の損失であったという観点が存在することは重要であり、この事実を忘れてはならない。

最後に、100兆円の巨額の損失が発生してしまった原因とその対策を記すことにする。
 

政府・日銀の犯罪的な政策について

日本企業の株というものは、日本国民にとっての大変貴重な財産である。それに対して政府・日銀が過去にとってきた政策は、1989年12月29日の高値38,915円から2009年3月10日の安値7,054円まで、19年強の期間、最大で82%も日経平均株価を下落させたことである。

そして、国内投資家に、株価はもう上がらないという非常に強い予想、期待、確信と、株価が戻れば売らなければならないという非常に強固な信念を抱かせてしまった。そして、1991年以降、結果として取引所という流通市場だけで92兆円、発行市場も含めた国際収支ベースでは114兆円もの日本の現物株を国内投資家が海外投資家に安値で売り渡すことになってしまった。

これは犯罪的とも言えるレベルの政策である。アベノミクス相場が始まってからも、国内投資家は取引所という流通市場だけで20兆円の現物株を海外投資家に売り渡しており、犯罪的な政策は是正されていない。


これ以上海外投資家に株を売り渡せば、株価上昇と並行して増える損失がさらに拡大する。過去の政策があまりにも犯罪的すぎた。

株価が2万円前後にまで戻っても、国内投資家がまだ海外投資家に大量に株を売り渡し続けているという現状は異常である。過去における政府・日銀による犯罪的な政策を容認し、現在の異常な状態を異常と思わない人が多すぎることは、大問題である。
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/blog-entry-184.html
 


http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/862.html#c3

[番外地6] ピケティで明けました 中川隆
35. 中川隆[-12715] koaQ7Jey 2020年5月07日 23:20:05 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[26]
赤字国債大量発行は貧富の差を拡大し階級社会を完成させる _ MMT(現代貨幣理論) は日本を滅ぼす
MMTは国際金融資本が儲ける為の現状追認で時代錯誤の対症療法、MMTでは国難は救えない、自民党では経済改革はできない


▲△▽▼


赤字国債大量発行はこれだけ貧富の差を拡大する


1990年台バブル崩壊で「1円も損をせず」「元金が7倍以上になった」のは日本国債を買った人だけだった。

1980年に日本国債を購入した人は、30年後の2010年に7倍に増えていて、もし最初に1000万円なら7000万円、100万円でも700万円に増えていたのです。

バブル崩壊も阪神大震災も福島原発もリーマンショックもすべて無関係で、1980年台に買っていさえすれば誰でも7倍になったのです。

では日本国債を買う以外でこの30年間に投資で資産を7倍にした人がどれだけ居たか、聞くまでもなくほとんど居ないはずです。

「そんなのウソだ。日本国債はゼロ金利じゃないか」というもっともな意見がありますが、それでも30年間毎年金利が付くことで、5倍とか7倍に増えるのです。

考え方を変えれば本当に「金利ゼロ」だったとしても、デフレで物価が下がると実質的にお金が増えるのです。
http://www.thutmosev.com/archives/68138564.html

▲△▽▼


最近宣伝されているMMT は国際金融資本の要請で、過去の欠陥金融システムを肯定するだけの対症療法、赤字国債大量発行は資本家と国際金融資本だけに利益をもたらし、貧富の差を拡大、マルクスが預言した階級社会を完成させる。

高度成長が一段落してもマネーストックは増え続けている。 それは政府が毎年税収以上の金をばら撒いているから。そしてその金はすべて資本家に再分配されている。労働者の賃金は全く上がらないからデフレになるんですね。

つまり、MMTも含めて今の金融システムは、国民から集めた税金を資本家に再分配するシステムなんです。


「MMT(現代貨幣理論)」は最近話題ですが、根本的に物事を解決するわけではありません。今の金融システムの矛盾を維持したまま、それを続けるための詭弁です。

なぜ今、MMT(現代貨幣理論)なのか? 白崎一裕×大西つねき緊急対談ライブ
https://www.youtube.com/watch?v=zCROccYD64A

2018.7.16「資本主義がダメな理由」大西つねきの週刊動画
https://www.youtube.com/watch?v=iKP_cr7KdwM&feature=emb_title
https://www.youtube.com/watch?v=DmlNXEEXesM&feature=emb_title


資本主義の仕組みは既に破綻している:

資本主義経済を動かしているのは貸した金にかける利子、国債・企業債の利子、株の配当金と貸した土地の地代・貸家にかかる家賃で、
利子・配当金・地代・家賃が巨大投資家だけに集まるから貧富の差が生じ、階級社会になる。
これでは農奴の時代、小作人を搾取していた時代と何も変わらない。

特に国際金融資本や大資本家の利益に一番貢献しているのが政府の発行する国債
MMT論者が薦めている大量の赤字国債発行は階級社会を完成する事になる。

格差が無いまともな経済に戻すには

・国債ではなく政府紙幣を発行する
・輸出依存経済からの脱却
・人材派遣会社、鉄道、電気・ガス会社、郵便局、病院、学校等のインフラは公営化する
・高速道路無料化
・年金保険料の徴収を廃止
・子供一人当たり月5万円の子育て資金を出す、大学までの教育費を無料にする
・ベーシックインカム
・土地を公有化する

という社会主義に近い経済体制にするしかない。

資本主義の金融システム自体が機能しなくなっているのが今の低金利・デフレの原因ですね。そもそも国債を銀行と生命保険会社に売って政府の運営資金を作っているのがおかしいんですね。

政府紙幣を発行すれば利子を払わなくても済むのに、意図的に銀行や生命保険会社に利子を払って、富裕層に税金で集めた金を再分配しているんですね。
日本政府が国債を発行して銀行や生命保険会社に利子を払うというのは、日本国民が金を銀行や生命保険会社にやっているというのと同じです。 国民主権国家なら銀行や生命保険会社に金を出すより、国民の福祉に金を使います。

日本のマネタリーベースが毎年増えているのは、国債の利子の影響が大きいです。
経済成長がストップしているのにマネーストックだけ増えて、増えた金がすべて資産家の資産に変わってしまったのですね。これがトマ・ピケティの『21世紀の資本』の言っていた 『格差はこうして生まれる』システムですね。

そもそも現在は科学技術が進歩して、人間が働かなくても生活できる時代なんですね。平成30年の農業就業人口は175万人、そのうち約68%の120万人が65歳以上。 それで日本人が消費する価格ベースで7割の農作物を作っている。

アフリカやアマゾンの狩猟採集民の労働時間は1日2時間程度なのですね。

現代人も2時間も働けば普通に生活できる筈なのです。しかし、欧米人に搾取されたり、資産家に搾取されるので、毎日10時間働かないと食べていけないのです。

欧米の資本家による日本人からの搾取の実例としては

日経平均株価が上がる程、日本人はどんどん貧しくなっていく

アベノミクスがもたらした株価上昇による100兆円の損失
http://stockbondcurrency.blog.fc2.com/blog-entry-184.html  

最近は MMTとか チャンネル桜が流すデマを信じて、金が無ければ国債をどんどん発行すればいいというアホばかりになったけど、MMTというのは国際金融資本が資金に困ったから、政府に金を出させようという話です。
大昔から国債の金利や株式の値上がりで稼いでいるのが資本家なのです。

地方銀行とか国債の金利が下がってから営業危機になって倒産寸前です。

本当はお金が一部の資本家に集中し、市場経済が崩壊しつつあるから金利が下がってデフレになっているのです。
財政出動すれば解決する問題ではないんですけど、MMTバカは洗脳されてそれがわからないんですね。
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/562.html#c35

[番外地6] ピケティで明けました 中川隆
36. 中川隆[-12714] koaQ7Jey 2020年5月07日 23:20:57 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[27]
もう自民党や自民党のMMTバカには政治を任せられない
コロナ危機で中産階級が没落する
赤字国債大量発行はこれだけ貧富の差を拡大する

バブル崩壊で勝ったのは国債だけだったという事実
http://www.thutmosev.com/archives/68138564.html


―― 安倍政権はコロナ対策だけでなく、国民生活を守る経済政策にも失敗しています。

内田 コロナ禍がもたらした最大の社会的影響は「中間層の没落」が決定づけられたということでしょう。民主主義の土台になるのは「分厚い中産階級」です。しかし、新自由主義的な経済政策によって、世界的に階級の二極化が進み、中産階級がどんどん痩せ細って、貧困化している。

 コロナ禍のもたらす消費の冷え込みで、基礎体力のある大企業は何とか生き残れても、中小企業や自営業の多くは倒産や廃業に追い込まれるでしょう。ささやかながら自立した資本家であった市民たちが、労働以外に売るものを持たない無産階級に没落する。このままゆくと、日本社会は「一握りの富裕層」と「圧倒的多数の貧困層」に二極化する。それは亡国のシナリオです。食い止めようと思うならば、政策的に中産階級を保護するしかありません。

―― 中産階級が没落して民主主義が形骸化してしまったら、日本の政治はどういうものになるのですか。

内田 階層の二極化が進行すれば、さらに後進国化すると思います。ネポティズム(縁故主義)がはびこり、わずかな国富を少数の支配階層が排他的に独占するという、これまで開発独裁国や、後進国でしか見られなかったような政体になるだろうと思います。森友問題、加計問題、桜を見る会などの露骨なネポティズム事例を見ると、これは安倍政権の本質だと思います。独裁者とその一族が権力と国富を独占し、そのおこぼれに与ろうとする人々がそのまわりに群がる。そういう近代以前への退行が日本ではすでに始まっている。


―― 日本が失敗したからこそ、独裁化の流れが生まれてくる。どういうことですか。

内田 日本はコロナ対応に失敗しましたが、これはもう起きてしまったことなので、取り返しがつかない。われわれに出来るのは、これからその失敗をどう総括し、どこを補正するかということです。本来なら「愚かな為政者を選んだせいで失敗した。これからはもっと賢い為政者を選びましょう」という簡単な話です。でも、そうはゆかない。

 コロナ終息後、自民党は「憲法のせいで必要な施策が実行できなかった」と総括すると思います。必ずそうします。「コロナ対応に失敗したのは、国民の基本的人権に配慮し過ぎたせいだ」と言って、自分たちの失敗の責任を憲法の瑕疵に転嫁しようとする。右派論壇からは、改憲して非常事態条項を新設せよとか、教育制度を変えて滅私奉公の愛国精神を涵養せよとか言い出す連中が湧いて出て来るでしょう。
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/562.html#c36

[近代史4] 信用貨幣論 中川隆
4. 中川隆[-12713] koaQ7Jey 2020年5月07日 23:26:04 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[28]
元日銀参事・岩村充氏があぶりだす「黒田バズーカ」の本質 注目の人 直撃インタビュー
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/272617
2020/05/07 日刊ゲンダイ

 2013年4月に始まった日銀の異次元金融緩和。丸7年、吹かし続け、27日、国債買い入れ上限撤廃というさらなる追加緩和が決まった。だが、黒田バズーカは、本当に経済成長をもたらしたのか。長期の緩和やゼロ金利によって、誰が得をして誰が損をしたのか――。元日銀マンが本質をあぶりだす。

  ◇  ◇  ◇

 ――異次元金融緩和から7年が経過しました。どう評価されますか。

「現金を出すぞ」と言ったら、景気は良くなるというシナリオのもとに動いてみたが、まったく結果を出せなかったということでしょう。中央銀行が貨幣量を増やすぐらいでは人の心は変わらなかった。マーケットの方が賢かったということです。「黒田緩和」の問題は、うまくいかなかった時にどう戻るかを考えずに、ひたすら突っ走ったというところに尽きます。もっとも、コロナで当面、戻る必要はなくなり、黒田緩和の是非を問う意味もなくなってしまった感じですが。


中央銀行は経済成長のエンジンにはなれない

 ――金融政策の限界を実証した。

 金融政策とは、金利ゼロの中央銀行券とそこそこ金利がある国債を交換することだと言えます。ですから、どちらもゼロになったら金融政策は効きません。そもそも、経済を成長させるための金融政策という考え方が間違いなのです。経済成長のエンジンは人口増とか技術進歩などの経済の基本条件から生まれてくるもの。金融政策はアクセルやブレーキ役はできても、成長のエンジンそのものではありません。中央銀行が経済を背負っていると考えるのは思い上がりの一種です。

 ――日本だけでなく、米国、欧州の中央銀行もずっと低金利政策や金融緩和を続け、経済成長を導こうとしてきています。

 19世紀後半から20世紀は世界的にまれに見る経済成長の時代でした。私的所有権が確立され、技術進歩にも画期的なものがあった。その中で国民国家、民主主義、中央銀行、株式会社などの「仕掛け」が世界標準になったのです。今、経済成長が頭打ちになり、そこで機能する新しい仕掛けが見つからないなかで、中央銀行と政府の区別がつかなくなっています。中央銀行と政府の役割分担は、19世紀後半から20世紀の成長の時代に作り上げた「二分法」ですから、成長が止まったら溶けてしまうのは仕方がない気がします。

 ――今後も20世紀のように経済成長が続くわけではないと。

 続かないでしょう。経済成長が当然だと思うと、皆の期待ほど経済成長していないと、政府は何とか成長を加速しなければと考える。そこで、中央銀行が低金利政策、金融緩和を続けることになるのです。

 ――低金利政策の長期化で何が起こりましたか。

 株式投資とそれ以外の資金運用の間で大きな格差が生じてしまいました。金利が下がると、企業は借金や社債など資金調達の利払いが抑えられ、株主への配当をどんどん厚くします。経済成長がゼロ、うまくいっても2%の時代に、株主資本に対する当期純利益の割合を示すROE(自己資本利益率)について「8%が国際標準だ」という話が大手を振って通るんですから呆れた話です。企業は必死に株主優遇競争を展開し、それを国家と中央銀行が全力で後押しするというのが今の世界なのです。そのしわ寄せを受けるのが、一般の預金者なのです。

 ――株式投資をできる人と普通の預金者の格差ですね。

 黒田総裁もパウエルFRB議長も格差を拡大させようと思って、金融政策をやっているわけではないでしょう。しかし、金融政策自体が富の分配でもあることに気をとめないようでは専門家失格です。成長エンジンが失われている状況で、ともかく経済成長しようという金融政策が結果として格差をつくっているからです。無理な金融緩和で格差づくりに関与してしまったという点では、責任は黒田総裁だけでなく、白川方明前総裁やその前任者の福井俊彦元総裁も同じなのですが、白川や福井は、今は低い金利に抑えるけれどもいずれ取り返すよという考えだったと思います。しかし、黒田総裁には、いずれ巻き戻すという考えはないようです。だから、ずっと格差が拡大するし、それを他人事のように言えるのですね。


日銀は政府と一体化(C)日刊ゲンダイ


消費税の本質は労働課税

 ――グローバル化による格差拡大もありますね。

 背景にあるのは国家間の企業呼び込み競争です。富裕層や法人を優遇しないと、国外に逃げられて国が空っぽになるという恐怖をどこの国の政府も抱いています。だから、所得税の最高税率や法人税を劇的に下げてきました。その減収分を補うのが消費税ですが、消費税の本質は労働課税なのです。

 ――といいますと。

 法人税は、売り上げから物的な仕入れと人件費を差し引いた残余に課します。消費税は、売り上げから物的な仕入れを引いた残余が課税対象です。人件費は差し引かれません。ですから、国の税収の軸足を法人税から消費税に移すということは、税負担を株主から従業員に移すことを意味することになります。労働者の犠牲のもとに、法人や株主を優遇しているわけです。このままでは、格差はますます拡大するでしょう。

 ――低金利政策と税制で労働者など中間層は痛めつけられている。中間層が決起してもおかしくない状況です。

 中間層はバラバラな方向に向かっています。ひとつは、富裕層により多くの負担を求めるという方向です。米国型リベラリズムや社会民主主義にはそういう面があります。米国のサンダースの支持者はそういう意識なのでしょう。

 ――ただ、最近はどこの先進国もリベラル勢力や社会民主主義はパッとしません。

 そこで受け皿になってしまうのがポピュリズムです。自分が豊かになれない理由を、自分たちでない誰かのせいにしようとするのですね。あれだけおかしなことをやりながらトランプ政権の支持基盤が固い理由や、欧州のネオナチや反イスラムの台頭にも同じ背景があると思います。

 ――コロナ禍は世界をどう変えると思いますか。

 グローバル化には一定のブレーキがかかるでしょう。コロナの脅威がある間はそうでしょうし、今のコロナウイルスに対するワクチンが作り出せても、別の新種ウイルスが大流行する可能性は消えません。そうした観点からグローバリズムにリスクがあると考える人が増えてくれば、能天気とも言えそうな国家間の企業呼び込み競争やサプライチェーンのグローバル化には慎重にならざるを得なくなるはずです。


自由の劣化が進む中、コロナ禍が襲った

 ――新型コロナが終息した後は、どんな国家間競争が起きると予想されますか。

 今回の経験を経て、国家はより強く、市民や国民を監視してコントロールする方向に向かう可能性があります。欧米型の自由主義体制ではなくて中国型の政治体制への誘惑が強まってしまうのです。医療産業を国家安全保障の文脈で守ろうとする動きなどには、国際緊張を増し、軍拡競争に転化していく危険すらもあります。

 ――自由が制約される強権的な体制を国民は受け入れるのでしょうか。

 残念ながら受け入れる土壌はできつつあります。責任の一端は、サッチャーやレーガン以来の新自由主義にもあります。19世紀型国民国家の理念になった自由とは、血と涙で守るものでした。明治時代の自由民権運動で「板垣死すとも自由は死なず」というのがありましたが、そこでの自由とは命をかけて守るものなのです。ところが、新自由主義における自由とは要するに規制緩和で、つまり自由は儲けるための道具におとしめられてしまったのですね。自由を守ろうとする気概も勇気も劣化してしまっているのです。コロナウイルス封じ込めのためには何が何でも外出を取り締まるべきだとか、個人行動履歴もどんどん追跡すべきだという議論には怖さを感じます。症状のある人を治療するための検査は重要ですが、疑わしい人を隔離して自分は安全に暮らすための検査拡充論として主張されるとしたら僕は反対です。自由とは、そんなに安っぽいものではありません。コロナ禍で、自由や人権に対する私たちの根性、据わり方が試されているのです。僕だって感染の不安がないわけではないけれど、ここで譲ってしまったらおしまいだろうなという気がするんです。

(聞き手=生田修平/日刊ゲンダイ)

▽いわむら・みつる 1950年、東京生まれ。74年、東大経済学部卒業後、日本銀行に入行、企画局兼信用機構局参事などを経て、97年退行。98年1月から早大教授(現職は大学院経営管理研究科)。近著に「国家・企業・通貨 グローバリズムの不都合な未来」(新潮選書)。
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/862.html#c4

[番外地6] ピケティで明けました 中川隆
37. 中川隆[-12712] koaQ7Jey 2020年5月07日 23:26:34 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[29]
元日銀参事・岩村充氏があぶりだす「黒田バズーカ」の本質 注目の人 直撃インタビュー
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/272617
2020/05/07 日刊ゲンダイ

 2013年4月に始まった日銀の異次元金融緩和。丸7年、吹かし続け、27日、国債買い入れ上限撤廃というさらなる追加緩和が決まった。だが、黒田バズーカは、本当に経済成長をもたらしたのか。長期の緩和やゼロ金利によって、誰が得をして誰が損をしたのか――。元日銀マンが本質をあぶりだす。

  ◇  ◇  ◇

 ――異次元金融緩和から7年が経過しました。どう評価されますか。

「現金を出すぞ」と言ったら、景気は良くなるというシナリオのもとに動いてみたが、まったく結果を出せなかったということでしょう。中央銀行が貨幣量を増やすぐらいでは人の心は変わらなかった。マーケットの方が賢かったということです。「黒田緩和」の問題は、うまくいかなかった時にどう戻るかを考えずに、ひたすら突っ走ったというところに尽きます。もっとも、コロナで当面、戻る必要はなくなり、黒田緩和の是非を問う意味もなくなってしまった感じですが。


中央銀行は経済成長のエンジンにはなれない

 ――金融政策の限界を実証した。

 金融政策とは、金利ゼロの中央銀行券とそこそこ金利がある国債を交換することだと言えます。ですから、どちらもゼロになったら金融政策は効きません。そもそも、経済を成長させるための金融政策という考え方が間違いなのです。経済成長のエンジンは人口増とか技術進歩などの経済の基本条件から生まれてくるもの。金融政策はアクセルやブレーキ役はできても、成長のエンジンそのものではありません。中央銀行が経済を背負っていると考えるのは思い上がりの一種です。

 ――日本だけでなく、米国、欧州の中央銀行もずっと低金利政策や金融緩和を続け、経済成長を導こうとしてきています。

 19世紀後半から20世紀は世界的にまれに見る経済成長の時代でした。私的所有権が確立され、技術進歩にも画期的なものがあった。その中で国民国家、民主主義、中央銀行、株式会社などの「仕掛け」が世界標準になったのです。今、経済成長が頭打ちになり、そこで機能する新しい仕掛けが見つからないなかで、中央銀行と政府の区別がつかなくなっています。中央銀行と政府の役割分担は、19世紀後半から20世紀の成長の時代に作り上げた「二分法」ですから、成長が止まったら溶けてしまうのは仕方がない気がします。

 ――今後も20世紀のように経済成長が続くわけではないと。

 続かないでしょう。経済成長が当然だと思うと、皆の期待ほど経済成長していないと、政府は何とか成長を加速しなければと考える。そこで、中央銀行が低金利政策、金融緩和を続けることになるのです。

 ――低金利政策の長期化で何が起こりましたか。

 株式投資とそれ以外の資金運用の間で大きな格差が生じてしまいました。金利が下がると、企業は借金や社債など資金調達の利払いが抑えられ、株主への配当をどんどん厚くします。経済成長がゼロ、うまくいっても2%の時代に、株主資本に対する当期純利益の割合を示すROE(自己資本利益率)について「8%が国際標準だ」という話が大手を振って通るんですから呆れた話です。企業は必死に株主優遇競争を展開し、それを国家と中央銀行が全力で後押しするというのが今の世界なのです。そのしわ寄せを受けるのが、一般の預金者なのです。

 ――株式投資をできる人と普通の預金者の格差ですね。

 黒田総裁もパウエルFRB議長も格差を拡大させようと思って、金融政策をやっているわけではないでしょう。しかし、金融政策自体が富の分配でもあることに気をとめないようでは専門家失格です。成長エンジンが失われている状況で、ともかく経済成長しようという金融政策が結果として格差をつくっているからです。無理な金融緩和で格差づくりに関与してしまったという点では、責任は黒田総裁だけでなく、白川方明前総裁やその前任者の福井俊彦元総裁も同じなのですが、白川や福井は、今は低い金利に抑えるけれどもいずれ取り返すよという考えだったと思います。しかし、黒田総裁には、いずれ巻き戻すという考えはないようです。だから、ずっと格差が拡大するし、それを他人事のように言えるのですね。


日銀は政府と一体化(C)日刊ゲンダイ


消費税の本質は労働課税

 ――グローバル化による格差拡大もありますね。

 背景にあるのは国家間の企業呼び込み競争です。富裕層や法人を優遇しないと、国外に逃げられて国が空っぽになるという恐怖をどこの国の政府も抱いています。だから、所得税の最高税率や法人税を劇的に下げてきました。その減収分を補うのが消費税ですが、消費税の本質は労働課税なのです。

 ――といいますと。

 法人税は、売り上げから物的な仕入れと人件費を差し引いた残余に課します。消費税は、売り上げから物的な仕入れを引いた残余が課税対象です。人件費は差し引かれません。ですから、国の税収の軸足を法人税から消費税に移すということは、税負担を株主から従業員に移すことを意味することになります。労働者の犠牲のもとに、法人や株主を優遇しているわけです。このままでは、格差はますます拡大するでしょう。

 ――低金利政策と税制で労働者など中間層は痛めつけられている。中間層が決起してもおかしくない状況です。

 中間層はバラバラな方向に向かっています。ひとつは、富裕層により多くの負担を求めるという方向です。米国型リベラリズムや社会民主主義にはそういう面があります。米国のサンダースの支持者はそういう意識なのでしょう。

 ――ただ、最近はどこの先進国もリベラル勢力や社会民主主義はパッとしません。

 そこで受け皿になってしまうのがポピュリズムです。自分が豊かになれない理由を、自分たちでない誰かのせいにしようとするのですね。あれだけおかしなことをやりながらトランプ政権の支持基盤が固い理由や、欧州のネオナチや反イスラムの台頭にも同じ背景があると思います。

 ――コロナ禍は世界をどう変えると思いますか。

 グローバル化には一定のブレーキがかかるでしょう。コロナの脅威がある間はそうでしょうし、今のコロナウイルスに対するワクチンが作り出せても、別の新種ウイルスが大流行する可能性は消えません。そうした観点からグローバリズムにリスクがあると考える人が増えてくれば、能天気とも言えそうな国家間の企業呼び込み競争やサプライチェーンのグローバル化には慎重にならざるを得なくなるはずです。


自由の劣化が進む中、コロナ禍が襲った

 ――新型コロナが終息した後は、どんな国家間競争が起きると予想されますか。

 今回の経験を経て、国家はより強く、市民や国民を監視してコントロールする方向に向かう可能性があります。欧米型の自由主義体制ではなくて中国型の政治体制への誘惑が強まってしまうのです。医療産業を国家安全保障の文脈で守ろうとする動きなどには、国際緊張を増し、軍拡競争に転化していく危険すらもあります。

 ――自由が制約される強権的な体制を国民は受け入れるのでしょうか。

 残念ながら受け入れる土壌はできつつあります。責任の一端は、サッチャーやレーガン以来の新自由主義にもあります。19世紀型国民国家の理念になった自由とは、血と涙で守るものでした。明治時代の自由民権運動で「板垣死すとも自由は死なず」というのがありましたが、そこでの自由とは命をかけて守るものなのです。ところが、新自由主義における自由とは要するに規制緩和で、つまり自由は儲けるための道具におとしめられてしまったのですね。自由を守ろうとする気概も勇気も劣化してしまっているのです。コロナウイルス封じ込めのためには何が何でも外出を取り締まるべきだとか、個人行動履歴もどんどん追跡すべきだという議論には怖さを感じます。症状のある人を治療するための検査は重要ですが、疑わしい人を隔離して自分は安全に暮らすための検査拡充論として主張されるとしたら僕は反対です。自由とは、そんなに安っぽいものではありません。コロナ禍で、自由や人権に対する私たちの根性、据わり方が試されているのです。僕だって感染の不安がないわけではないけれど、ここで譲ってしまったらおしまいだろうなという気がするんです。

(聞き手=生田修平/日刊ゲンダイ)

▽いわむら・みつる 1950年、東京生まれ。74年、東大経済学部卒業後、日本銀行に入行、企画局兼信用機構局参事などを経て、97年退行。98年1月から早大教授(現職は大学院経営管理研究科)。近著に「国家・企業・通貨 グローバリズムの不都合な未来」(新潮選書)。
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/562.html#c37

[近代史4] 売国政治家列伝 _ 安倍晋三 中川隆
8. 中川隆[-12711] koaQ7Jey 2020年5月07日 23:26:59 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[30]
元日銀参事・岩村充氏があぶりだす「黒田バズーカ」の本質 注目の人 直撃インタビュー
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/272617
2020/05/07 日刊ゲンダイ

 2013年4月に始まった日銀の異次元金融緩和。丸7年、吹かし続け、27日、国債買い入れ上限撤廃というさらなる追加緩和が決まった。だが、黒田バズーカは、本当に経済成長をもたらしたのか。長期の緩和やゼロ金利によって、誰が得をして誰が損をしたのか――。元日銀マンが本質をあぶりだす。

  ◇  ◇  ◇

 ――異次元金融緩和から7年が経過しました。どう評価されますか。

「現金を出すぞ」と言ったら、景気は良くなるというシナリオのもとに動いてみたが、まったく結果を出せなかったということでしょう。中央銀行が貨幣量を増やすぐらいでは人の心は変わらなかった。マーケットの方が賢かったということです。「黒田緩和」の問題は、うまくいかなかった時にどう戻るかを考えずに、ひたすら突っ走ったというところに尽きます。もっとも、コロナで当面、戻る必要はなくなり、黒田緩和の是非を問う意味もなくなってしまった感じですが。


中央銀行は経済成長のエンジンにはなれない

 ――金融政策の限界を実証した。

 金融政策とは、金利ゼロの中央銀行券とそこそこ金利がある国債を交換することだと言えます。ですから、どちらもゼロになったら金融政策は効きません。そもそも、経済を成長させるための金融政策という考え方が間違いなのです。経済成長のエンジンは人口増とか技術進歩などの経済の基本条件から生まれてくるもの。金融政策はアクセルやブレーキ役はできても、成長のエンジンそのものではありません。中央銀行が経済を背負っていると考えるのは思い上がりの一種です。

 ――日本だけでなく、米国、欧州の中央銀行もずっと低金利政策や金融緩和を続け、経済成長を導こうとしてきています。

 19世紀後半から20世紀は世界的にまれに見る経済成長の時代でした。私的所有権が確立され、技術進歩にも画期的なものがあった。その中で国民国家、民主主義、中央銀行、株式会社などの「仕掛け」が世界標準になったのです。今、経済成長が頭打ちになり、そこで機能する新しい仕掛けが見つからないなかで、中央銀行と政府の区別がつかなくなっています。中央銀行と政府の役割分担は、19世紀後半から20世紀の成長の時代に作り上げた「二分法」ですから、成長が止まったら溶けてしまうのは仕方がない気がします。

 ――今後も20世紀のように経済成長が続くわけではないと。

 続かないでしょう。経済成長が当然だと思うと、皆の期待ほど経済成長していないと、政府は何とか成長を加速しなければと考える。そこで、中央銀行が低金利政策、金融緩和を続けることになるのです。

 ――低金利政策の長期化で何が起こりましたか。

 株式投資とそれ以外の資金運用の間で大きな格差が生じてしまいました。金利が下がると、企業は借金や社債など資金調達の利払いが抑えられ、株主への配当をどんどん厚くします。経済成長がゼロ、うまくいっても2%の時代に、株主資本に対する当期純利益の割合を示すROE(自己資本利益率)について「8%が国際標準だ」という話が大手を振って通るんですから呆れた話です。企業は必死に株主優遇競争を展開し、それを国家と中央銀行が全力で後押しするというのが今の世界なのです。そのしわ寄せを受けるのが、一般の預金者なのです。

 ――株式投資をできる人と普通の預金者の格差ですね。

 黒田総裁もパウエルFRB議長も格差を拡大させようと思って、金融政策をやっているわけではないでしょう。しかし、金融政策自体が富の分配でもあることに気をとめないようでは専門家失格です。成長エンジンが失われている状況で、ともかく経済成長しようという金融政策が結果として格差をつくっているからです。無理な金融緩和で格差づくりに関与してしまったという点では、責任は黒田総裁だけでなく、白川方明前総裁やその前任者の福井俊彦元総裁も同じなのですが、白川や福井は、今は低い金利に抑えるけれどもいずれ取り返すよという考えだったと思います。しかし、黒田総裁には、いずれ巻き戻すという考えはないようです。だから、ずっと格差が拡大するし、それを他人事のように言えるのですね。


日銀は政府と一体化(C)日刊ゲンダイ


消費税の本質は労働課税

 ――グローバル化による格差拡大もありますね。

 背景にあるのは国家間の企業呼び込み競争です。富裕層や法人を優遇しないと、国外に逃げられて国が空っぽになるという恐怖をどこの国の政府も抱いています。だから、所得税の最高税率や法人税を劇的に下げてきました。その減収分を補うのが消費税ですが、消費税の本質は労働課税なのです。

 ――といいますと。

 法人税は、売り上げから物的な仕入れと人件費を差し引いた残余に課します。消費税は、売り上げから物的な仕入れを引いた残余が課税対象です。人件費は差し引かれません。ですから、国の税収の軸足を法人税から消費税に移すということは、税負担を株主から従業員に移すことを意味することになります。労働者の犠牲のもとに、法人や株主を優遇しているわけです。このままでは、格差はますます拡大するでしょう。

 ――低金利政策と税制で労働者など中間層は痛めつけられている。中間層が決起してもおかしくない状況です。

 中間層はバラバラな方向に向かっています。ひとつは、富裕層により多くの負担を求めるという方向です。米国型リベラリズムや社会民主主義にはそういう面があります。米国のサンダースの支持者はそういう意識なのでしょう。

 ――ただ、最近はどこの先進国もリベラル勢力や社会民主主義はパッとしません。

 そこで受け皿になってしまうのがポピュリズムです。自分が豊かになれない理由を、自分たちでない誰かのせいにしようとするのですね。あれだけおかしなことをやりながらトランプ政権の支持基盤が固い理由や、欧州のネオナチや反イスラムの台頭にも同じ背景があると思います。

 ――コロナ禍は世界をどう変えると思いますか。

 グローバル化には一定のブレーキがかかるでしょう。コロナの脅威がある間はそうでしょうし、今のコロナウイルスに対するワクチンが作り出せても、別の新種ウイルスが大流行する可能性は消えません。そうした観点からグローバリズムにリスクがあると考える人が増えてくれば、能天気とも言えそうな国家間の企業呼び込み競争やサプライチェーンのグローバル化には慎重にならざるを得なくなるはずです。


自由の劣化が進む中、コロナ禍が襲った

 ――新型コロナが終息した後は、どんな国家間競争が起きると予想されますか。

 今回の経験を経て、国家はより強く、市民や国民を監視してコントロールする方向に向かう可能性があります。欧米型の自由主義体制ではなくて中国型の政治体制への誘惑が強まってしまうのです。医療産業を国家安全保障の文脈で守ろうとする動きなどには、国際緊張を増し、軍拡競争に転化していく危険すらもあります。

 ――自由が制約される強権的な体制を国民は受け入れるのでしょうか。

 残念ながら受け入れる土壌はできつつあります。責任の一端は、サッチャーやレーガン以来の新自由主義にもあります。19世紀型国民国家の理念になった自由とは、血と涙で守るものでした。明治時代の自由民権運動で「板垣死すとも自由は死なず」というのがありましたが、そこでの自由とは命をかけて守るものなのです。ところが、新自由主義における自由とは要するに規制緩和で、つまり自由は儲けるための道具におとしめられてしまったのですね。自由を守ろうとする気概も勇気も劣化してしまっているのです。コロナウイルス封じ込めのためには何が何でも外出を取り締まるべきだとか、個人行動履歴もどんどん追跡すべきだという議論には怖さを感じます。症状のある人を治療するための検査は重要ですが、疑わしい人を隔離して自分は安全に暮らすための検査拡充論として主張されるとしたら僕は反対です。自由とは、そんなに安っぽいものではありません。コロナ禍で、自由や人権に対する私たちの根性、据わり方が試されているのです。僕だって感染の不安がないわけではないけれど、ここで譲ってしまったらおしまいだろうなという気がするんです。

(聞き手=生田修平/日刊ゲンダイ)

▽いわむら・みつる 1950年、東京生まれ。74年、東大経済学部卒業後、日本銀行に入行、企画局兼信用機構局参事などを経て、97年退行。98年1月から早大教授(現職は大学院経営管理研究科)。近著に「国家・企業・通貨 グローバリズムの不都合な未来」(新潮選書)。
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/789.html#c8

[近代史4] ミヒャエル・エンデの世界 中川隆
6. 中川隆[-12710] koaQ7Jey 2020年5月07日 23:28:21 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[31]
元日銀参事・岩村充氏があぶりだす「黒田バズーカ」の本質 注目の人 直撃インタビュー
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/272617
2020/05/07 日刊ゲンダイ

 2013年4月に始まった日銀の異次元金融緩和。丸7年、吹かし続け、27日、国債買い入れ上限撤廃というさらなる追加緩和が決まった。だが、黒田バズーカは、本当に経済成長をもたらしたのか。長期の緩和やゼロ金利によって、誰が得をして誰が損をしたのか――。元日銀マンが本質をあぶりだす。

  ◇  ◇  ◇

 ――異次元金融緩和から7年が経過しました。どう評価されますか。

「現金を出すぞ」と言ったら、景気は良くなるというシナリオのもとに動いてみたが、まったく結果を出せなかったということでしょう。中央銀行が貨幣量を増やすぐらいでは人の心は変わらなかった。マーケットの方が賢かったということです。「黒田緩和」の問題は、うまくいかなかった時にどう戻るかを考えずに、ひたすら突っ走ったというところに尽きます。もっとも、コロナで当面、戻る必要はなくなり、黒田緩和の是非を問う意味もなくなってしまった感じですが。


中央銀行は経済成長のエンジンにはなれない

 ――金融政策の限界を実証した。

 金融政策とは、金利ゼロの中央銀行券とそこそこ金利がある国債を交換することだと言えます。ですから、どちらもゼロになったら金融政策は効きません。そもそも、経済を成長させるための金融政策という考え方が間違いなのです。経済成長のエンジンは人口増とか技術進歩などの経済の基本条件から生まれてくるもの。金融政策はアクセルやブレーキ役はできても、成長のエンジンそのものではありません。中央銀行が経済を背負っていると考えるのは思い上がりの一種です。

 ――日本だけでなく、米国、欧州の中央銀行もずっと低金利政策や金融緩和を続け、経済成長を導こうとしてきています。

 19世紀後半から20世紀は世界的にまれに見る経済成長の時代でした。私的所有権が確立され、技術進歩にも画期的なものがあった。その中で国民国家、民主主義、中央銀行、株式会社などの「仕掛け」が世界標準になったのです。今、経済成長が頭打ちになり、そこで機能する新しい仕掛けが見つからないなかで、中央銀行と政府の区別がつかなくなっています。中央銀行と政府の役割分担は、19世紀後半から20世紀の成長の時代に作り上げた「二分法」ですから、成長が止まったら溶けてしまうのは仕方がない気がします。

 ――今後も20世紀のように経済成長が続くわけではないと。

 続かないでしょう。経済成長が当然だと思うと、皆の期待ほど経済成長していないと、政府は何とか成長を加速しなければと考える。そこで、中央銀行が低金利政策、金融緩和を続けることになるのです。

 ――低金利政策の長期化で何が起こりましたか。

 株式投資とそれ以外の資金運用の間で大きな格差が生じてしまいました。金利が下がると、企業は借金や社債など資金調達の利払いが抑えられ、株主への配当をどんどん厚くします。経済成長がゼロ、うまくいっても2%の時代に、株主資本に対する当期純利益の割合を示すROE(自己資本利益率)について「8%が国際標準だ」という話が大手を振って通るんですから呆れた話です。企業は必死に株主優遇競争を展開し、それを国家と中央銀行が全力で後押しするというのが今の世界なのです。そのしわ寄せを受けるのが、一般の預金者なのです。

 ――株式投資をできる人と普通の預金者の格差ですね。

 黒田総裁もパウエルFRB議長も格差を拡大させようと思って、金融政策をやっているわけではないでしょう。しかし、金融政策自体が富の分配でもあることに気をとめないようでは専門家失格です。成長エンジンが失われている状況で、ともかく経済成長しようという金融政策が結果として格差をつくっているからです。無理な金融緩和で格差づくりに関与してしまったという点では、責任は黒田総裁だけでなく、白川方明前総裁やその前任者の福井俊彦元総裁も同じなのですが、白川や福井は、今は低い金利に抑えるけれどもいずれ取り返すよという考えだったと思います。しかし、黒田総裁には、いずれ巻き戻すという考えはないようです。だから、ずっと格差が拡大するし、それを他人事のように言えるのですね。


日銀は政府と一体化(C)日刊ゲンダイ


消費税の本質は労働課税

 ――グローバル化による格差拡大もありますね。

 背景にあるのは国家間の企業呼び込み競争です。富裕層や法人を優遇しないと、国外に逃げられて国が空っぽになるという恐怖をどこの国の政府も抱いています。だから、所得税の最高税率や法人税を劇的に下げてきました。その減収分を補うのが消費税ですが、消費税の本質は労働課税なのです。

 ――といいますと。

 法人税は、売り上げから物的な仕入れと人件費を差し引いた残余に課します。消費税は、売り上げから物的な仕入れを引いた残余が課税対象です。人件費は差し引かれません。ですから、国の税収の軸足を法人税から消費税に移すということは、税負担を株主から従業員に移すことを意味することになります。労働者の犠牲のもとに、法人や株主を優遇しているわけです。このままでは、格差はますます拡大するでしょう。

 ――低金利政策と税制で労働者など中間層は痛めつけられている。中間層が決起してもおかしくない状況です。

 中間層はバラバラな方向に向かっています。ひとつは、富裕層により多くの負担を求めるという方向です。米国型リベラリズムや社会民主主義にはそういう面があります。米国のサンダースの支持者はそういう意識なのでしょう。

 ――ただ、最近はどこの先進国もリベラル勢力や社会民主主義はパッとしません。

 そこで受け皿になってしまうのがポピュリズムです。自分が豊かになれない理由を、自分たちでない誰かのせいにしようとするのですね。あれだけおかしなことをやりながらトランプ政権の支持基盤が固い理由や、欧州のネオナチや反イスラムの台頭にも同じ背景があると思います。

 ――コロナ禍は世界をどう変えると思いますか。

 グローバル化には一定のブレーキがかかるでしょう。コロナの脅威がある間はそうでしょうし、今のコロナウイルスに対するワクチンが作り出せても、別の新種ウイルスが大流行する可能性は消えません。そうした観点からグローバリズムにリスクがあると考える人が増えてくれば、能天気とも言えそうな国家間の企業呼び込み競争やサプライチェーンのグローバル化には慎重にならざるを得なくなるはずです。


自由の劣化が進む中、コロナ禍が襲った

 ――新型コロナが終息した後は、どんな国家間競争が起きると予想されますか。

 今回の経験を経て、国家はより強く、市民や国民を監視してコントロールする方向に向かう可能性があります。欧米型の自由主義体制ではなくて中国型の政治体制への誘惑が強まってしまうのです。医療産業を国家安全保障の文脈で守ろうとする動きなどには、国際緊張を増し、軍拡競争に転化していく危険すらもあります。

 ――自由が制約される強権的な体制を国民は受け入れるのでしょうか。

 残念ながら受け入れる土壌はできつつあります。責任の一端は、サッチャーやレーガン以来の新自由主義にもあります。19世紀型国民国家の理念になった自由とは、血と涙で守るものでした。明治時代の自由民権運動で「板垣死すとも自由は死なず」というのがありましたが、そこでの自由とは命をかけて守るものなのです。ところが、新自由主義における自由とは要するに規制緩和で、つまり自由は儲けるための道具におとしめられてしまったのですね。自由を守ろうとする気概も勇気も劣化してしまっているのです。コロナウイルス封じ込めのためには何が何でも外出を取り締まるべきだとか、個人行動履歴もどんどん追跡すべきだという議論には怖さを感じます。症状のある人を治療するための検査は重要ですが、疑わしい人を隔離して自分は安全に暮らすための検査拡充論として主張されるとしたら僕は反対です。自由とは、そんなに安っぽいものではありません。コロナ禍で、自由や人権に対する私たちの根性、据わり方が試されているのです。僕だって感染の不安がないわけではないけれど、ここで譲ってしまったらおしまいだろうなという気がするんです。

(聞き手=生田修平/日刊ゲンダイ)

▽いわむら・みつる 1950年、東京生まれ。74年、東大経済学部卒業後、日本銀行に入行、企画局兼信用機構局参事などを経て、97年退行。98年1月から早大教授(現職は大学院経営管理研究科)。近著に「国家・企業・通貨 グローバリズムの不都合な未来」(新潮選書)。
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/846.html#c6

[近代史4] 信用貨幣論 中川隆
5. 中川隆[-12709] koaQ7Jey 2020年5月07日 23:40:18 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[32]
新型コロナと株価暴落の「第二波」は10月か?ロックダウン解除の危険性=吉田繁治
2020年5月5日

5〜6月に都市封鎖が解除された場合、静かな7〜9月を経て、10月から新型コロナの第二波が来る可能性が高いでしょう。そうなれば株価は二番底をつけます。

「新型コロナの第二波に注意せよ」専門家の警告

英国LANCET(権威のある医学専門雑誌)に掲載されたこの論文は、「Beware of the second wave of COVIC-19(新型コロナの第二波に注意せよ)」として、以下のように述べています(4月8日)。
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)30845-X/fulltext

[原文]
「Leung and colleagues also modelled the potential adverse consequences of premature relaxation of interventions, and found that such a decision might lead to transmissibility exceeding 1 again?ie, a second wave of infections.」

[翻訳]
「リャン(中国名の李?)と研究所の同僚は、政府介入の早期緩和(都市封鎖や移動制限の解除)が、逆の結果を生むことをモデル化し、感染は(現在の)第一波を超えて第二波を生むかもしれないことを発見した」

上記は、5〜6月に都市封鎖や移動制限を解除すれば新型コロナの第二波が訪れ、20年の秋・冬まで長期化する可能性があるという趣旨です。未来は現在の条件から確定したものではなく、未知の新しい現象が生じるので、確率的なものとしてしか示せない。LANCETでは「might」という仮定の助動詞を使っています。

感染症学者は、「最も多い26万人(839万人の人口の3%)の感染者が確認されたNY市ですら初期の段階であろう。感染者はこれからも増える」と言っています。


4月の反発はダマシ?楽観的すぎる株式市場

世界の株価を4月に上昇させた早期収束論は、数理モデルからは誤っている可能性が高い。ワクチンができるのも、最短でも1〜1.5年後とされているからです。
ワクチン開発に時間がかかるのは、臨床の治験が必要だからです。ワクチンは副作用を極小化する必要があるので、普通は短くても5〜7年かけます。ワクチンからの感染事例が出ると巨額の損害賠償になるからです。製薬会社は、そうした分かり切ったリスクは犯しません。

南半球での、およそ4か月遅れの感染増加を考慮すると、延期された東京オリンピックの開催も危ういと見なければならない。アフリカでの確認感染はごく初期段階の2万人(4月上旬)、オーストラリア6619人、ブラジルが1万人です。人が集まる会場は、ウイルス拡散の場になります。

無制限緩和という“人工心肺”で延命中だが
NYダウは、3月18日の一番底の1万8,600ドルから2万3,600ドルまで、4週で5,000ドル回復しています(4月20日)。ピークの2万9,500ドルから9,900ドル下落していたので、半分戻したことになります。
この買いは、

(1)コロナショックは5〜6月に収束するという論
(2)FRBによる2.3兆ドルのマネー供給

によって果たされています。

FRBは、3月3日と16日に2度(1.5ポイント)の利下げをした上で(短期金利誘導目標0.00%〜0.25%)、金融機関とファンドがもっていた米国債と、REIT(不動産上場投信)が下がっていた住宅証券のMBSを買い上げて、まず、金融機関にマネー供給をしたのです。その金額は、2兆ドル(220兆円)と巨大です。

米国債の価格は10年債で14%上がり、MBSも価格を回復しました。金融機関とファンドは、国債とMBSをFRBに売って、入ったドル現金をもとに33%下がっていた米国株(NYダウ、S&P500、ナスダック)の買い越しを続け、ダウで2万3,600ドルまで5000ドル戻したのです。

FRBは今回の量的緩和を無制限としています。株価を下げず、金融危機・企業倒産を防ぐためなら、いくらでも増額するということです<中略>

50%回復した株式市場が想定しているロックダウン解除(5〜6月)が、米国で実際に行われた場合、静かな7月、8月、9月を経て、10月から第二波が来る可能性が高いと思っています。第二波が来れば株価は二番底をつけるでしょう。社債、CLO、REITの再下落も同時です。
https://www.mag2.com/p/money/916477



▲△▽▼


2020年05月06日
アメリカの魔法のステッキ、今回も無限資金供給発動か

バーナンキ(右)とポールソンは短期間で危機を終わらせ、後の10年の好景気を作った

画像引用:https://amp.independent.ie/migration_catalog/b1747/25060987.ece/AUTOCROP/w620h350/banks


アメリカはどうやって金融危機をクリアしたか

最近アメリカは新型コロナウイルスへの対策で1か月に300兆円も財政支出を決め、政府債務が急増している。

労働者の半数が自宅からの外出を制限され事実上の無職状態に陥っている。

年間の財政赤字は過去最悪の水準で、経済専門家や財政関係者は危機感を表明している。

だがそれでアメリカが破産するかというと、数年後には何事もなかったかのように立ち直っていると思われる。

2007年から2010年までの世界金融危機でも同じだったからで、当時はドルが無くなりアメリカが無くなると言われていた。

専門家たちは次の超大国は中国であり、世界は中国を中心に再編成されると言っていました。


10年前の新聞を読んだら今の専門家の言い分と同じで、同じことをずっと言っているだけだと気づくでしょう。

アメリカは2009年に破産を確信するほど経済と財政が悪化したが、1年後の2010年に立ち直り10年続く好景気に入りました。

重要な役割を果たしたのはFRB議長のバーナンキで、空から金を撒けといって毎週数兆円の資金供給をしました。


その方法は金融危機で破産した企業や公団の債権、株式を額面で買い取るという大胆なものでした。

その会社はすでに倒産しているので債権や株券はゴミに過ぎないが、ゴミを数百億円で買い取っていました。

FRBのゴミ買取でアメリカは空前の金余りになり、金は世界に還流して世界中が2010年代のバブルに突入しました。


アメリカの魔法のステッキ

比較しては何だが日本の麻生首相と白川日銀総裁は、金をばら撒くどころか逆に締め上げていました。

消費者金融が問題視され規制強化したのは良かったが、ほとんどの主婦や低所得者はカードを作れなくなった。

消費が大幅に落ち込んだが麻生首相は何も経済対策をせず、日本経済が崩壊するままにまかせてGDP大幅マイナスを記録した。


世界金融危機で最初にアメリカのサブプライムローンが破綻しローンを返済できない貧困者が続出した。

驚くべきことにアメリカ政府はローン破産した人の代わりにローンを支払い、住宅を差し押さえられないようにしました。

当時CNNでこの件を「ローンを払えないくらいで住宅を取り上げられるなんてあり得ない」と糾弾していました。


日本なら「金がないくせに借金したのが悪い」と破産者を非難したのではないでしょうか。

それでどうなったかというと、大盤振る舞いのアメリカはたった1年で完全に立ち直り10年間好景気を謳歌した。

ケチケチ日本は今も世界金融危機前まで回復しておらず、借金だけが雪だるま式に増えた。


どちらが正しくどちらが間違っていたかは明らかです。
http://www.thutmosev.com/archives/82873685.html



▲△▽▼

米国の量的緩和が限界に近づき失速へ 株価への影響は2020年5月6日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10574

世界の株式市場は新型コロナウィルスの世界的流行による株安相場からの反発が続いている。しかし筆者には現在の相場にはポジティブな要素がほとんどないように見える。実体経済が危機的状況にあるのはこれまで伝えているが、それに加えてアメリカの量的緩和が失速し始めたからである。

国債買い入れ失速

アメリカでは2月からの株安相場を受けて無制限の量的緩和が行われている。

•米国、量的緩和の無制限化を発表も米国株は下落

量的緩和とは中央銀行が通貨を発行してその通貨で国債などの証券を買い入れることであり、無制限とはその買い入れ額に制限がないことである。

しかしこの無制限の量的緩和が4月の後半から失速し始めている。中央銀行の国債保有額の推移は次のようになっている。


3月に入って勢い良く急上昇したグラフの傾きが段々なだらかになってきているのが分かるだろう。そしてその結果どうなっているかと言えば、長期金利が不気味な上昇を始めている。


長期金利は10年物国債の金利だが、よりリスクの高い30年物国債の金利はもっと明らかに上向き始めている。


繰り返すが、現在アメリカの中央銀行は無制限の国債買い入れによって金利を下げようとしているのである。量的緩和で株価が支えられるのは、国債の金利が下がることによって投資家がよりリスクの高い不動産や株式に資金を振り分けるからであり、金利が上がってしまうとその浮揚効果も無くなってしまう。

量的緩和失速の理由

「無制限の国債買い入れ」は何故失速してしまっているのだろうか? その理由は中央銀行の買い入れ額に制限がなくとも買い入れることの出来る国債の総量に限りがあるからである。

現時点で存在している米国債の量は23兆ドルである。一方で3月に量的緩和が加速してから1ヶ月で買い入れた国債の額はグラフを見れば分かるが1兆ドル程度である。


つまり、「無制限の量的緩和」を当初の速度で続けるとこの世に存在するすべての米国債を2年足らずですべて買い上げてしまうことになるのである。これが量的緩和の限界である。買い入れ対象が無くなれば買い入れは出来なくなる。当たり前である。

それで中央銀行は株価が落ち着いたために買い入れ速度を落としたのだが、そうすると今度は金利が上昇してきた。しかし金利が上昇すれば株価を支えることは出来なくなってしまうだろう。

量的緩和の限界

これがここ数年何度も懸念されていた中央銀行の緩和限界の問題である。

•米国、緊急会合でゼロ金利まで利下げし量的緩和を正式に再開 暴落時の追加緩和が不可能に

今回のコロナショックで世界中の中央銀行は追加緩和の余地を失ってしまった。それどころかアメリカはここまで限界を越えて緩和しており、失速は不可避だったと言える。しかしもしかすると市場は失速を許さないかもしれない。米国の株価指数S&P 500は次のように推移している。


現在の株価水準

筆者は現在米国株を空売りしているが、同じように空売りをしている投資家にジェフリー・ガンドラック氏がいる。ガンドラック氏は株価水準について次のように述べている。

•ガンドラック氏: 株価は3月の底値を更新する


2,863でS&Pを空売りした。ここからはアップサイドもダウンサイドも大きくない。

S&P 500は3,000まで行かないと思うが、それも有り得る。ダウンサイドについては容易に底値を越えていくだろう。

彼が何故このように言ったかと言えば、現在の市場環境とコロナショックの規模の大きさから考えれば3,000程度が株価の限界だからである。実体経済へのダメージの大きさについては以下の記事で説明している。

•新型コロナ、米国経済の景気後退はリーマンショックの倍以上か、第1四半期GDP速報

しかし3,000というのは金利が今の水準に留まるならばの話であり、量的緩和が減速を続けて金利が上昇する場合には3,000という水準も維持が難しくなってくるだろう。しかし量的緩和は減速しなければ2年で打ち止めになってしまう。仮に減速せずに続けたとしても、この状況で量的緩和が打ち止めになれば株価も実体経済も崩壊するだろう。

結論

ということで、実体経済も株式市場も詰んでいるという見解を維持したい。しかしそれで良いのである。コロナショックでこれほど大きなダメージにならなければならないのはこれまで金融緩和と政府債務の膨張によって無理矢理経済をバブルにしてきたからであり、借金と紙幣印刷に頼らないまともな生活をしていれば経済のV回復も可能だったはずである。このことについては以下の記事で説明している。

•新型コロナで借金が実体経済に影響を与える仕組みを分かりやすく説明する

しかし借金を増やして株価をバブルにしたがる政治家から経済を操作する道具は失われた。まともな投資家は当然それを歓迎しているわけである。

•世界最大のヘッジファンド: 政府が金融危機から守ってくれると思うな
•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10574


http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/862.html#c5

[番外地6] ピケティで明けました 中川隆
38. 中川隆[-12708] koaQ7Jey 2020年5月07日 23:40:38 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[33]
新型コロナと株価暴落の「第二波」は10月か?ロックダウン解除の危険性=吉田繁治
2020年5月5日

5〜6月に都市封鎖が解除された場合、静かな7〜9月を経て、10月から新型コロナの第二波が来る可能性が高いでしょう。そうなれば株価は二番底をつけます。

「新型コロナの第二波に注意せよ」専門家の警告

英国LANCET(権威のある医学専門雑誌)に掲載されたこの論文は、「Beware of the second wave of COVIC-19(新型コロナの第二波に注意せよ)」として、以下のように述べています(4月8日)。
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)30845-X/fulltext

[原文]
「Leung and colleagues also modelled the potential adverse consequences of premature relaxation of interventions, and found that such a decision might lead to transmissibility exceeding 1 again?ie, a second wave of infections.」

[翻訳]
「リャン(中国名の李?)と研究所の同僚は、政府介入の早期緩和(都市封鎖や移動制限の解除)が、逆の結果を生むことをモデル化し、感染は(現在の)第一波を超えて第二波を生むかもしれないことを発見した」

上記は、5〜6月に都市封鎖や移動制限を解除すれば新型コロナの第二波が訪れ、20年の秋・冬まで長期化する可能性があるという趣旨です。未来は現在の条件から確定したものではなく、未知の新しい現象が生じるので、確率的なものとしてしか示せない。LANCETでは「might」という仮定の助動詞を使っています。

感染症学者は、「最も多い26万人(839万人の人口の3%)の感染者が確認されたNY市ですら初期の段階であろう。感染者はこれからも増える」と言っています。


4月の反発はダマシ?楽観的すぎる株式市場

世界の株価を4月に上昇させた早期収束論は、数理モデルからは誤っている可能性が高い。ワクチンができるのも、最短でも1〜1.5年後とされているからです。
ワクチン開発に時間がかかるのは、臨床の治験が必要だからです。ワクチンは副作用を極小化する必要があるので、普通は短くても5〜7年かけます。ワクチンからの感染事例が出ると巨額の損害賠償になるからです。製薬会社は、そうした分かり切ったリスクは犯しません。

南半球での、およそ4か月遅れの感染増加を考慮すると、延期された東京オリンピックの開催も危ういと見なければならない。アフリカでの確認感染はごく初期段階の2万人(4月上旬)、オーストラリア6619人、ブラジルが1万人です。人が集まる会場は、ウイルス拡散の場になります。

無制限緩和という“人工心肺”で延命中だが
NYダウは、3月18日の一番底の1万8,600ドルから2万3,600ドルまで、4週で5,000ドル回復しています(4月20日)。ピークの2万9,500ドルから9,900ドル下落していたので、半分戻したことになります。
この買いは、

(1)コロナショックは5〜6月に収束するという論
(2)FRBによる2.3兆ドルのマネー供給

によって果たされています。

FRBは、3月3日と16日に2度(1.5ポイント)の利下げをした上で(短期金利誘導目標0.00%〜0.25%)、金融機関とファンドがもっていた米国債と、REIT(不動産上場投信)が下がっていた住宅証券のMBSを買い上げて、まず、金融機関にマネー供給をしたのです。その金額は、2兆ドル(220兆円)と巨大です。

米国債の価格は10年債で14%上がり、MBSも価格を回復しました。金融機関とファンドは、国債とMBSをFRBに売って、入ったドル現金をもとに33%下がっていた米国株(NYダウ、S&P500、ナスダック)の買い越しを続け、ダウで2万3,600ドルまで5000ドル戻したのです。

FRBは今回の量的緩和を無制限としています。株価を下げず、金融危機・企業倒産を防ぐためなら、いくらでも増額するということです<中略>

50%回復した株式市場が想定しているロックダウン解除(5〜6月)が、米国で実際に行われた場合、静かな7月、8月、9月を経て、10月から第二波が来る可能性が高いと思っています。第二波が来れば株価は二番底をつけるでしょう。社債、CLO、REITの再下落も同時です。
https://www.mag2.com/p/money/916477



▲△▽▼


2020年05月06日
アメリカの魔法のステッキ、今回も無限資金供給発動か

バーナンキ(右)とポールソンは短期間で危機を終わらせ、後の10年の好景気を作った

画像引用:https://amp.independent.ie/migration_catalog/b1747/25060987.ece/AUTOCROP/w620h350/banks


アメリカはどうやって金融危機をクリアしたか

最近アメリカは新型コロナウイルスへの対策で1か月に300兆円も財政支出を決め、政府債務が急増している。

労働者の半数が自宅からの外出を制限され事実上の無職状態に陥っている。

年間の財政赤字は過去最悪の水準で、経済専門家や財政関係者は危機感を表明している。

だがそれでアメリカが破産するかというと、数年後には何事もなかったかのように立ち直っていると思われる。

2007年から2010年までの世界金融危機でも同じだったからで、当時はドルが無くなりアメリカが無くなると言われていた。

専門家たちは次の超大国は中国であり、世界は中国を中心に再編成されると言っていました。


10年前の新聞を読んだら今の専門家の言い分と同じで、同じことをずっと言っているだけだと気づくでしょう。

アメリカは2009年に破産を確信するほど経済と財政が悪化したが、1年後の2010年に立ち直り10年続く好景気に入りました。

重要な役割を果たしたのはFRB議長のバーナンキで、空から金を撒けといって毎週数兆円の資金供給をしました。


その方法は金融危機で破産した企業や公団の債権、株式を額面で買い取るという大胆なものでした。

その会社はすでに倒産しているので債権や株券はゴミに過ぎないが、ゴミを数百億円で買い取っていました。

FRBのゴミ買取でアメリカは空前の金余りになり、金は世界に還流して世界中が2010年代のバブルに突入しました。


アメリカの魔法のステッキ

比較しては何だが日本の麻生首相と白川日銀総裁は、金をばら撒くどころか逆に締め上げていました。

消費者金融が問題視され規制強化したのは良かったが、ほとんどの主婦や低所得者はカードを作れなくなった。

消費が大幅に落ち込んだが麻生首相は何も経済対策をせず、日本経済が崩壊するままにまかせてGDP大幅マイナスを記録した。


世界金融危機で最初にアメリカのサブプライムローンが破綻しローンを返済できない貧困者が続出した。

驚くべきことにアメリカ政府はローン破産した人の代わりにローンを支払い、住宅を差し押さえられないようにしました。

当時CNNでこの件を「ローンを払えないくらいで住宅を取り上げられるなんてあり得ない」と糾弾していました。


日本なら「金がないくせに借金したのが悪い」と破産者を非難したのではないでしょうか。

それでどうなったかというと、大盤振る舞いのアメリカはたった1年で完全に立ち直り10年間好景気を謳歌した。

ケチケチ日本は今も世界金融危機前まで回復しておらず、借金だけが雪だるま式に増えた。


どちらが正しくどちらが間違っていたかは明らかです。
http://www.thutmosev.com/archives/82873685.html



▲△▽▼

米国の量的緩和が限界に近づき失速へ 株価への影響は2020年5月6日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10574

世界の株式市場は新型コロナウィルスの世界的流行による株安相場からの反発が続いている。しかし筆者には現在の相場にはポジティブな要素がほとんどないように見える。実体経済が危機的状況にあるのはこれまで伝えているが、それに加えてアメリカの量的緩和が失速し始めたからである。

国債買い入れ失速

アメリカでは2月からの株安相場を受けて無制限の量的緩和が行われている。

•米国、量的緩和の無制限化を発表も米国株は下落

量的緩和とは中央銀行が通貨を発行してその通貨で国債などの証券を買い入れることであり、無制限とはその買い入れ額に制限がないことである。

しかしこの無制限の量的緩和が4月の後半から失速し始めている。中央銀行の国債保有額の推移は次のようになっている。


3月に入って勢い良く急上昇したグラフの傾きが段々なだらかになってきているのが分かるだろう。そしてその結果どうなっているかと言えば、長期金利が不気味な上昇を始めている。


長期金利は10年物国債の金利だが、よりリスクの高い30年物国債の金利はもっと明らかに上向き始めている。


繰り返すが、現在アメリカの中央銀行は無制限の国債買い入れによって金利を下げようとしているのである。量的緩和で株価が支えられるのは、国債の金利が下がることによって投資家がよりリスクの高い不動産や株式に資金を振り分けるからであり、金利が上がってしまうとその浮揚効果も無くなってしまう。

量的緩和失速の理由

「無制限の国債買い入れ」は何故失速してしまっているのだろうか? その理由は中央銀行の買い入れ額に制限がなくとも買い入れることの出来る国債の総量に限りがあるからである。

現時点で存在している米国債の量は23兆ドルである。一方で3月に量的緩和が加速してから1ヶ月で買い入れた国債の額はグラフを見れば分かるが1兆ドル程度である。


つまり、「無制限の量的緩和」を当初の速度で続けるとこの世に存在するすべての米国債を2年足らずですべて買い上げてしまうことになるのである。これが量的緩和の限界である。買い入れ対象が無くなれば買い入れは出来なくなる。当たり前である。

それで中央銀行は株価が落ち着いたために買い入れ速度を落としたのだが、そうすると今度は金利が上昇してきた。しかし金利が上昇すれば株価を支えることは出来なくなってしまうだろう。

量的緩和の限界

これがここ数年何度も懸念されていた中央銀行の緩和限界の問題である。

•米国、緊急会合でゼロ金利まで利下げし量的緩和を正式に再開 暴落時の追加緩和が不可能に

今回のコロナショックで世界中の中央銀行は追加緩和の余地を失ってしまった。それどころかアメリカはここまで限界を越えて緩和しており、失速は不可避だったと言える。しかしもしかすると市場は失速を許さないかもしれない。米国の株価指数S&P 500は次のように推移している。


現在の株価水準

筆者は現在米国株を空売りしているが、同じように空売りをしている投資家にジェフリー・ガンドラック氏がいる。ガンドラック氏は株価水準について次のように述べている。

•ガンドラック氏: 株価は3月の底値を更新する


2,863でS&Pを空売りした。ここからはアップサイドもダウンサイドも大きくない。

S&P 500は3,000まで行かないと思うが、それも有り得る。ダウンサイドについては容易に底値を越えていくだろう。

彼が何故このように言ったかと言えば、現在の市場環境とコロナショックの規模の大きさから考えれば3,000程度が株価の限界だからである。実体経済へのダメージの大きさについては以下の記事で説明している。

•新型コロナ、米国経済の景気後退はリーマンショックの倍以上か、第1四半期GDP速報

しかし3,000というのは金利が今の水準に留まるならばの話であり、量的緩和が減速を続けて金利が上昇する場合には3,000という水準も維持が難しくなってくるだろう。しかし量的緩和は減速しなければ2年で打ち止めになってしまう。仮に減速せずに続けたとしても、この状況で量的緩和が打ち止めになれば株価も実体経済も崩壊するだろう。

結論

ということで、実体経済も株式市場も詰んでいるという見解を維持したい。しかしそれで良いのである。コロナショックでこれほど大きなダメージにならなければならないのはこれまで金融緩和と政府債務の膨張によって無理矢理経済をバブルにしてきたからであり、借金と紙幣印刷に頼らないまともな生活をしていれば経済のV回復も可能だったはずである。このことについては以下の記事で説明している。

•新型コロナで借金が実体経済に影響を与える仕組みを分かりやすく説明する

しかし借金を増やして株価をバブルにしたがる政治家から経済を操作する道具は失われた。まともな投資家は当然それを歓迎しているわけである。

•世界最大のヘッジファンド: 政府が金融危機から守ってくれると思うな
•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10574


http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/562.html#c38

[近代史4] ミヒャエル・エンデの世界 中川隆
7. 中川隆[-12707] koaQ7Jey 2020年5月07日 23:41:09 : IC9sJkmouQ : MEtrMm16cm5xY0k=[34]
新型コロナと株価暴落の「第二波」は10月か?ロックダウン解除の危険性=吉田繁治
2020年5月5日

5〜6月に都市封鎖が解除された場合、静かな7〜9月を経て、10月から新型コロナの第二波が来る可能性が高いでしょう。そうなれば株価は二番底をつけます。

「新型コロナの第二波に注意せよ」専門家の警告

英国LANCET(権威のある医学専門雑誌)に掲載されたこの論文は、「Beware of the second wave of COVIC-19(新型コロナの第二波に注意せよ)」として、以下のように述べています(4月8日)。
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)30845-X/fulltext

[原文]
「Leung and colleagues also modelled the potential adverse consequences of premature relaxation of interventions, and found that such a decision might lead to transmissibility exceeding 1 again?ie, a second wave of infections.」

[翻訳]
「リャン(中国名の李?)と研究所の同僚は、政府介入の早期緩和(都市封鎖や移動制限の解除)が、逆の結果を生むことをモデル化し、感染は(現在の)第一波を超えて第二波を生むかもしれないことを発見した」

上記は、5〜6月に都市封鎖や移動制限を解除すれば新型コロナの第二波が訪れ、20年の秋・冬まで長期化する可能性があるという趣旨です。未来は現在の条件から確定したものではなく、未知の新しい現象が生じるので、確率的なものとしてしか示せない。LANCETでは「might」という仮定の助動詞を使っています。

感染症学者は、「最も多い26万人(839万人の人口の3%)の感染者が確認されたNY市ですら初期の段階であろう。感染者はこれからも増える」と言っています。


4月の反発はダマシ?楽観的すぎる株式市場

世界の株価を4月に上昇させた早期収束論は、数理モデルからは誤っている可能性が高い。ワクチンができるのも、最短でも1〜1.5年後とされているからです。
ワクチン開発に時間がかかるのは、臨床の治験が必要だからです。ワクチンは副作用を極小化する必要があるので、普通は短くても5〜7年かけます。ワクチンからの感染事例が出ると巨額の損害賠償になるからです。製薬会社は、そうした分かり切ったリスクは犯しません。

南半球での、およそ4か月遅れの感染増加を考慮すると、延期された東京オリンピックの開催も危ういと見なければならない。アフリカでの確認感染はごく初期段階の2万人(4月上旬)、オーストラリア6619人、ブラジルが1万人です。人が集まる会場は、ウイルス拡散の場になります。

無制限緩和という“人工心肺”で延命中だが
NYダウは、3月18日の一番底の1万8,600ドルから2万3,600ドルまで、4週で5,000ドル回復しています(4月20日)。ピークの2万9,500ドルから9,900ドル下落していたので、半分戻したことになります。
この買いは、

(1)コロナショックは5〜6月に収束するという論
(2)FRBによる2.3兆ドルのマネー供給

によって果たされています。

FRBは、3月3日と16日に2度(1.5ポイント)の利下げをした上で(短期金利誘導目標0.00%〜0.25%)、金融機関とファンドがもっていた米国債と、REIT(不動産上場投信)が下がっていた住宅証券のMBSを買い上げて、まず、金融機関にマネー供給をしたのです。その金額は、2兆ドル(220兆円)と巨大です。

米国債の価格は10年債で14%上がり、MBSも価格を回復しました。金融機関とファンドは、国債とMBSをFRBに売って、入ったドル現金をもとに33%下がっていた米国株(NYダウ、S&P500、ナスダック)の買い越しを続け、ダウで2万3,600ドルまで5000ドル戻したのです。

FRBは今回の量的緩和を無制限としています。株価を下げず、金融危機・企業倒産を防ぐためなら、いくらでも増額するということです<中略>

50%回復した株式市場が想定しているロックダウン解除(5〜6月)が、米国で実際に行われた場合、静かな7月、8月、9月を経て、10月から第二波が来る可能性が高いと思っています。第二波が来れば株価は二番底をつけるでしょう。社債、CLO、REITの再下落も同時です。
https://www.mag2.com/p/money/916477



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2020年05月06日
アメリカの魔法のステッキ、今回も無限資金供給発動か

バーナンキ(右)とポールソンは短期間で危機を終わらせ、後の10年の好景気を作った

画像引用:https://amp.independent.ie/migration_catalog/b1747/25060987.ece/AUTOCROP/w620h350/banks


アメリカはどうやって金融危機をクリアしたか

最近アメリカは新型コロナウイルスへの対策で1か月に300兆円も財政支出を決め、政府債務が急増している。

労働者の半数が自宅からの外出を制限され事実上の無職状態に陥っている。

年間の財政赤字は過去最悪の水準で、経済専門家や財政関係者は危機感を表明している。

だがそれでアメリカが破産するかというと、数年後には何事もなかったかのように立ち直っていると思われる。

2007年から2010年までの世界金融危機でも同じだったからで、当時はドルが無くなりアメリカが無くなると言われていた。

専門家たちは次の超大国は中国であり、世界は中国を中心に再編成されると言っていました。


10年前の新聞を読んだら今の専門家の言い分と同じで、同じことをずっと言っているだけだと気づくでしょう。

アメリカは2009年に破産を確信するほど経済と財政が悪化したが、1年後の2010年に立ち直り10年続く好景気に入りました。

重要な役割を果たしたのはFRB議長のバーナンキで、空から金を撒けといって毎週数兆円の資金供給をしました。


その方法は金融危機で破産した企業や公団の債権、株式を額面で買い取るという大胆なものでした。

その会社はすでに倒産しているので債権や株券はゴミに過ぎないが、ゴミを数百億円で買い取っていました。

FRBのゴミ買取でアメリカは空前の金余りになり、金は世界に還流して世界中が2010年代のバブルに突入しました。


アメリカの魔法のステッキ

比較しては何だが日本の麻生首相と白川日銀総裁は、金をばら撒くどころか逆に締め上げていました。

消費者金融が問題視され規制強化したのは良かったが、ほとんどの主婦や低所得者はカードを作れなくなった。

消費が大幅に落ち込んだが麻生首相は何も経済対策をせず、日本経済が崩壊するままにまかせてGDP大幅マイナスを記録した。


世界金融危機で最初にアメリカのサブプライムローンが破綻しローンを返済できない貧困者が続出した。

驚くべきことにアメリカ政府はローン破産した人の代わりにローンを支払い、住宅を差し押さえられないようにしました。

当時CNNでこの件を「ローンを払えないくらいで住宅を取り上げられるなんてあり得ない」と糾弾していました。


日本なら「金がないくせに借金したのが悪い」と破産者を非難したのではないでしょうか。

それでどうなったかというと、大盤振る舞いのアメリカはたった1年で完全に立ち直り10年間好景気を謳歌した。

ケチケチ日本は今も世界金融危機前まで回復しておらず、借金だけが雪だるま式に増えた。


どちらが正しくどちらが間違っていたかは明らかです。
http://www.thutmosev.com/archives/82873685.html



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米国の量的緩和が限界に近づき失速へ 株価への影響は2020年5月6日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10574

世界の株式市場は新型コロナウィルスの世界的流行による株安相場からの反発が続いている。しかし筆者には現在の相場にはポジティブな要素がほとんどないように見える。実体経済が危機的状況にあるのはこれまで伝えているが、それに加えてアメリカの量的緩和が失速し始めたからである。

国債買い入れ失速

アメリカでは2月からの株安相場を受けて無制限の量的緩和が行われている。

•米国、量的緩和の無制限化を発表も米国株は下落

量的緩和とは中央銀行が通貨を発行してその通貨で国債などの証券を買い入れることであり、無制限とはその買い入れ額に制限がないことである。

しかしこの無制限の量的緩和が4月の後半から失速し始めている。中央銀行の国債保有額の推移は次のようになっている。


3月に入って勢い良く急上昇したグラフの傾きが段々なだらかになってきているのが分かるだろう。そしてその結果どうなっているかと言えば、長期金利が不気味な上昇を始めている。


長期金利は10年物国債の金利だが、よりリスクの高い30年物国債の金利はもっと明らかに上向き始めている。


繰り返すが、現在アメリカの中央銀行は無制限の国債買い入れによって金利を下げようとしているのである。量的緩和で株価が支えられるのは、国債の金利が下がることによって投資家がよりリスクの高い不動産や株式に資金を振り分けるからであり、金利が上がってしまうとその浮揚効果も無くなってしまう。

量的緩和失速の理由

「無制限の国債買い入れ」は何故失速してしまっているのだろうか? その理由は中央銀行の買い入れ額に制限がなくとも買い入れることの出来る国債の総量に限りがあるからである。

現時点で存在している米国債の量は23兆ドルである。一方で3月に量的緩和が加速してから1ヶ月で買い入れた国債の額はグラフを見れば分かるが1兆ドル程度である。


つまり、「無制限の量的緩和」を当初の速度で続けるとこの世に存在するすべての米国債を2年足らずですべて買い上げてしまうことになるのである。これが量的緩和の限界である。買い入れ対象が無くなれば買い入れは出来なくなる。当たり前である。

それで中央銀行は株価が落ち着いたために買い入れ速度を落としたのだが、そうすると今度は金利が上昇してきた。しかし金利が上昇すれば株価を支えることは出来なくなってしまうだろう。

量的緩和の限界

これがここ数年何度も懸念されていた中央銀行の緩和限界の問題である。

•米国、緊急会合でゼロ金利まで利下げし量的緩和を正式に再開 暴落時の追加緩和が不可能に

今回のコロナショックで世界中の中央銀行は追加緩和の余地を失ってしまった。それどころかアメリカはここまで限界を越えて緩和しており、失速は不可避だったと言える。しかしもしかすると市場は失速を許さないかもしれない。米国の株価指数S&P 500は次のように推移している。


現在の株価水準

筆者は現在米国株を空売りしているが、同じように空売りをしている投資家にジェフリー・ガンドラック氏がいる。ガンドラック氏は株価水準について次のように述べている。

•ガンドラック氏: 株価は3月の底値を更新する


2,863でS&Pを空売りした。ここからはアップサイドもダウンサイドも大きくない。

S&P 500は3,000まで行かないと思うが、それも有り得る。ダウンサイドについては容易に底値を越えていくだろう。

彼が何故このように言ったかと言えば、現在の市場環境とコロナショックの規模の大きさから考えれば3,000程度が株価の限界だからである。実体経済へのダメージの大きさについては以下の記事で説明している。

•新型コロナ、米国経済の景気後退はリーマンショックの倍以上か、第1四半期GDP速報

しかし3,000というのは金利が今の水準に留まるならばの話であり、量的緩和が減速を続けて金利が上昇する場合には3,000という水準も維持が難しくなってくるだろう。しかし量的緩和は減速しなければ2年で打ち止めになってしまう。仮に減速せずに続けたとしても、この状況で量的緩和が打ち止めになれば株価も実体経済も崩壊するだろう。

結論

ということで、実体経済も株式市場も詰んでいるという見解を維持したい。しかしそれで良いのである。コロナショックでこれほど大きなダメージにならなければならないのはこれまで金融緩和と政府債務の膨張によって無理矢理経済をバブルにしてきたからであり、借金と紙幣印刷に頼らないまともな生活をしていれば経済のV回復も可能だったはずである。このことについては以下の記事で説明している。

•新型コロナで借金が実体経済に影響を与える仕組みを分かりやすく説明する

しかし借金を増やして株価をバブルにしたがる政治家から経済を操作する道具は失われた。まともな投資家は当然それを歓迎しているわけである。

•世界最大のヘッジファンド: 政府が金融危機から守ってくれると思うな
•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶


https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10574


http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/846.html#c7

[近代史4] コロナ治療候補薬「レムデシビル」効果なし 中国で臨床試験、改善見られず 英紙報道 中川隆
12. 中川隆[-12706] koaQ7Jey 2020年5月08日 08:03:00 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[1]
2020.05.08
2009年の豚インフルで問題になった薬を売った会社の新薬を厚労省が特別承認

 アメリカの製薬会社、ギリアド・サイエンシズのレムデシビルなる抗ウイルス薬を厚生労働省は特例承認したという。​開発には中国の研究者が参加​、アメリカ政府の感染症に関する政策決定で中心的な役割を果たしているNIAID(国立アレルギー感染症研究所)のアンソニー・ファウチ所長も関係している。有力メディアが特効薬であるかのように宣伝する背後関係があるわけだが、実際の効果に疑問を持つ人もいる。

 この薬だけでなく、​ギリアド・サイエンシズという会社自体に問題​があることは本ブログでもすでに触れた通り。2009年1月から10年8月にかけて「新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)」が流行した時、インフルエンザの特効薬としてタミフルが宣伝されたが、その薬を開発したのがギリアド。1997年から2001年までドナルド・ラムズフェルドが同社の会長を務めていた。

 タミフルは早い段階に服用すれば、少し早く直ると言われているが、2005年12月4日のサンデー・タイムズ紙によると、数十名のインフルエンザ患者を治療したベトナムの医師はタミフルが効かなかったと話している。

 そうした評判もあって需要は伸びなかったのだが、ラムズフェルドが国防長官を務めていた2005年に国防総省はタミフルを備蓄する目的で10億ドル以上の予算を計上、日本も大量に買っている。レムデシビルも日本政府は大量に買うつもりだろう。

 イギリスのボリス・ジョンソン政権はCOVID-19(新型コロナウイルス)の感染か拡大しているとしてロックダウン(監禁)を宣言したが、その政策を決断させたのはニール・ファーガソンなる人物。

 ​COVID-19の感染拡大で多くの人が死ぬと宣伝する団体があった​。例えばワシントン大学のIHME(健康指標評価研究所)はアメリカで220万人が死亡、イギリスのMRC GIDA(医学研究委員会グローバル感染症分析センター)は同国で50万人が死亡するとそれぞれ推測している。

 これもすでに書いたことだが、IHMEは2007年にビル・アンド・メリンダ・ゲーツ財団の1億0500万ドルで設立された。​2017年には財団からさらに2億7900万ドルが寄付​されている。創設メンバーの中にはWHOで現在、事務局長を務めているテドロス・アダノムも含まれていた。ビル・ゲーツのマイクロソフトからも1億ドル程度が提供されているともいう。ファーガソンは2008年にMRC GIDAを設立しているが、この団体のスポンサーもビル・アンド・メリンダ・ゲーツ財団。

 現在、収容所化は世界規模で進められている。その切っ掛けを作ったひとりがニール・ファーガソンだが、この人物、​ロックダウンの最中に人妻である愛人を自宅へ招き入れたことが発覚​、政府の顧問を辞めた。

 ネオコンをはじめとするアメリカやイギリスの好戦的な支配グループは2001年9月11日の出来事を利用して国内を収容所化し、世界規模で侵略戦争を始めたが、間が抜けていることも事実。自分を賢いと思っている愚かな権力者は始末が悪い。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202005080000/
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/827.html#c12

[近代史4] コロナで各国が食糧輸出規制、日本は農政のつけで生産困難 中川隆
3. 中川隆[-12705] koaQ7Jey 2020年5月08日 08:21:26 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[2]
「COVID19が問う貿易・食料問題ー日本と世界の農業、自由貿易協定の行方は?」アジア太平洋資料センター(PARC)が公開講座
2020年5月7日
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/17054


 自由貿易の問題点について警鐘を鳴らしてきたアジア太平洋資料センター(PARC)が5月1日、「COVID―19が問う貿易・食料問題―日本と世界の農業、自由貿易協定の行方は?」と題してオンライン公開講座を開催した。新型コロナ感染防止のため、ウェブ会議システム「Zoom」(オンライン上での複数人同時配信)でおこなわれた講座では、PARC共同代表の内田聖子、東京大学教授の鈴木宣弘の2氏が講演した。日本国内ではほとんど報道されていない新型コロナウイルス拡大の下での貿易措置の世界的動向や食料危機の可能性についてデータに基づいて認識を共有し、食料自給率が低い日本がそれにどのように対処するべきかについて問題提起をおこなった(掲載する図表は内田氏による作成・提供)。

今後のオンライン講座の予定(PARC自由学校)
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 はじめに「COVID―19が問う貿易・食料問題」として内田聖子氏が、新型コロナのパンデミックのなかで世界各国の貿易体制、とくに食料、農産物の国境をこえたサプライ・チェーン(生産から供給に至る物流体制)でなにが起きているのかについて概略以下のように報告した。

内田聖子氏の報告

 WTOは世界164カ国が加盟する世界貿易機関だが、最近は個別の二国間による貿易協定や地域貿易協定が増えている。日本では、TPP11(環太平洋経済連携協定)、日EU、日米FTA(貿易協定)などがこの数年で加速してきた。

 二国間での自由貿易協定は、世界を一つの市場とし、モノやサービスを自由に行き交うようにすることを目指している。関税をなくし、サービス、金融、知的財産などについて定められている国内ルールを「ビジネスの障壁」と見なし、このルールを限りなくとり除いていくグローバルな規制緩和だ。そのなかで政府は役割を縮小し、市場に介入しないというスタンスをとる。したがって国家は力を弱めていく。

 ところが、新型コロナ感染が広がるなかで、貿易を含む世界経済はかつてなく大きな打撃を受けている。WTOは2つのシナリオで今後の経済の見通しを示している【上グラフ参照】。悲観的な方は、2009年の金融危機をさらに下回るマイナス31・9%と見込んでいる。これは各国の産業、投資家にとっても大問題だろう。

 これは新型コロナによってもたらされたのではなく、それ以前からの自由貿易によって生じていた問題がよりクリアに顕在化したにすぎない。

 世界の物品貿易とGDP成長率の比較【下グラフ参照】を見ると、世界の物品貿易の成長率は金融危機が起きた2009年に急激に下がった後、V字回復をするものの、そこからは横ばい(スロートレード)を続けてきた。このスロートレードを問題にして、先進国は数々の貿易協定を進めた。しかし、推進側が思っている以上に進まなかった。そして現在、COVID―19のまん延によって、WTO自身が史上最低に落ち込むと予想するような事態を迎えている。

 自由貿易の何が問題なのか。推進側の思惑以上に進まないのはなぜか。

 グローバリゼーションとは、社会的あるいは経済的な関連が、国境や国家の役割をとことん消して繋がり、地球規模に拡大していくことだ。物品、食料、金融などの国境をこえたサプライ・チェーンをつくっていくわけだが、ひとたび金融危機が発生すると連鎖して世界中に被害が拡大するという弱点を持っている。今回の新型コロナの感染拡大でも同じことが起きた。

 米中貿易戦争を見ても、トランプ政権になって米国の方針が変わり、第二次世界大戦後の多国間主義は崩れ、一つの強国のやりたい放題を誰も止められないという問題が起きている。中国が2001年にWTO入りし、めきめきと経済力を伸ばし、米国と対峙するまでに台頭したことが背景にある。

 そして、途上国・新興国の産業構造が変化し、工業製品の輸出入が停滞する一方で、デジタル化や3Dプリンター、電子商取引、AI技術などのサービス貿易が増加した。もはや90年代とは産業構造そのものが変化しており、同じやり方が通用しない。

 そのなかでWTOが機能不全となり、ガバナンス(統治)が崩壊し、貿易も二国間の個別交渉へとシフトしていった。さらに交渉の範囲が広がり、先進国が要求するものは物品に止まらず、知的財産や投資、公共サービス、補助金などあらゆる分野が対象になり、相手国との間で交渉が難航している。また、民主主義に反する秘密主義、気候危機や食料主権、SDGsなどに対応できない。各国の国内政策の欠落などによって中間層が没落している。このような矛盾と限界が既に明らかになった貿易システムのうえに、COVID―19が発生した。

 40年来、世界は自由貿易を進めてきたが、COVID―19の感染拡大について考えると、このように猛威をふるう感染症が世界的に拡大する条件を40年掛けてつくってきたという皮肉がある。労働力、観光インバウンドなどを通じて人の移動が活発化し、グローバリゼーションによって公共サービスまで市場化した。イタリアでは緊縮財政で公的医療を縮小したことが、医療崩壊を起こす原因となった。環境破壊・都市化・工業型農業による生態系の破壊、野生生物(食用、違法なものを含む)の貿易など、いろいろな要素が感染拡大の条件を作り出している。核心の問題は、この構造を変えなければならないということだ。

 現在、政府は“GoTo”キャンペーンなど、COVID収束後のV字回復について論議しているが、量的な回復ではなく、持続可能で平等な回復へと質的に変わらなければならない。

89カ国が輸出規制措置 医療品や食料

 新型コロナ禍のなかで各国がどのような貿易措置をとっているか。

 グローバリゼーションは国境や国家の役割を縮小させたが、COVID―19の感染拡大を抑止するうえで、これほどまでに国家や国境措置の役割が重要になったことは特筆すべきことだ。40カ国が医療関連製品の輸出に何らかの制限を課し、150カ国以上が渡航制限をとった。

 輸入を見ると、一時的な輸入規制(6カ国)に対して、自由化措置(85カ国)をとる国も一定数ある。中国からの物品の輸入を禁止する一方で、どの国も医療用品がまったく足りない。マスク、防護服、シールド、人工呼吸器、消毒液、洗浄機、検査キットに至るまで、急速に高まった需要に供給が追いつかない。だから関税を撤廃したり、下げたりして、これらの医療品を自国に集めようとしている。

 輸出【地図参照】では、農産品を含むすべての産品について、輸出規制や禁止措置をとっている国は89カ国にのぼる。ほとんどは医療用品が対象だ。感染者が増えるなかで、どの国も自国で製造した医療用品を自国で確保したいと考えるのは当然といえば当然だ。食料危機に備えて農産物や食品の輸出制限も複数の国ではじまっている。トレードとしての「貿易」と、自国を守るための「防疫」は相対立するものになっている。

 WTOは貿易自由化を推進する枠組みだが、例外規定がある。WTOの「関税及び貿易に関する一般協定(GATT)」では、他の締結国の領域の産品の輸入や販売について「いかなる禁止又は制限も新設し、又は維持してはならない」とする一方で、「食糧その他の不可欠な産品の危機的な不足を防止する」「食糧安全保障に及ぼす影響」「人、動物又は植物の生命又は健康の保護のために必要な措置」については例外規定として認めている。医療や食料など国民の生命にかかわるものの輸出規制は許されている。

 ちなみに日本のマスクの自給率は現在20%だ。8割を海外からの輸入に依存している。2010年は37%だったが、2012年に突然使用量が増加し、そのほとんどを中国からの輸入に頼るようになった。今回の医療危機を教訓にするなら、マスクも国内メーカーを育てて緊急時に備えることが必要だ。

食料輸入依存の脆弱性  途上国並みの日本

 またCOVID―19は、グローバルなフード・システムの問題を映し出した。

 FAOの資料を見ると、穀物を大きく輸入に依存している国として、アフリカやエジプトと同レベルに日本がある。食料に関して非常に脆弱だ。一方、カナダ、アメリカ、ロシア、フランス、東南アジア、オーストラリア、アルゼンチンなどは穀物の輸出力が強く、二極化が進んでいる。

 現在、農産物や食品の輸出制限をしている国は、ロシア、カザフスタン、ウクライナ、セルビア、ベトナム、タイなどの穀倉地帯や農業国で、世界約20カ国にのぼる。とくに人口の多い国や地域は、自国の食料確保のために輸出を規制する。コメや小麦、卵など主食でその動きが顕著だ。

 「COVIDで死ぬか、さもなくば飢餓で死ぬか」――WFP(国連世界食糧計画)は、COVID―19の感染拡大は急性栄養不良に苦しむ人々の数をほぼ倍増させ、2020年末までに2億5000万人がその被害にあう可能性があると指摘している。

 グローバルな食料のサプライ・チェーンを守るために、FAOや先進国の首脳が声明を出しているが、自由貿易を加速させることが解決策というのは疑わしいといわざるを得ない。

自由化で崩される日本の食 鈴木宣弘氏が指摘

 つづいて東京大学教授の鈴木宣弘氏が「コロナ禍が炙り出す食の脆弱性と処方箋〜ショック・ドクトリンは許されない〜」と題して、日本の食料を巡る問題について講演した

【詳細内容は本紙既報】
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/16951

 鈴木氏は「日本の食料自給率はカロリーベースで37%。体のエネルギーの63%を外国に依存している。もはや日本人の体の六割は日本産ではないという状態だ。今回の新型コロナによって、輸出規制は簡単に起こり得るし、国民は命の危険にさらされるということがわかってきた」とのべ、WTO、FAO(国連食糧農業機関)、WHO(世界保健機関)が声明を出して輸出規制の抑制を呼びかけていることについて、「いざというときに自国民が飢える状態で食料を確保するのは国家の役割だ。それを非難することはできない」と、その矛盾を指摘した。

 「WTOなど三機関は同時に自由貿易をもっと進めろともいうが、なぜ輸出規制が増えているのかを考えるべきだ。それは自由貿易を進めた結果、食料を米国などの少数の輸出国に頼る市場構造ができたからだ。今回のようなショックが起きると価格が上がりやすく、そこには高値期待で投機マネーが入ってくる。さらに不安心理によって輸出規制が起こり、高くて買えないどころか、お金があっても買えなくなる可能性が高まる。これを是正するには、過度の貿易自由化を抑制し、各国が自給率を上げることを問わなければならないのに、まったく逆のことをいっている。人々が困っているときにつけ込んで規制を緩和し、一部の人間たちがもうける“ショック・ドクトリン”が進むことが危惧される」とのべた。

 また「食料だけでなく、医療でも米国は日本に対して米国型の民間保険の導入、営利病院の進出を追求している。米国では、今回、無保険で病院から拒否された人、高額の治療費が払えず、病院に行けない人が続出している。このような仕組みを強要されたら大変なことになることがコロナ危機で実感された」とのべた。

 食料自給の鍵を握る種子をめぐっても「種苗法改定で、種を独占し、それを買わないと生産・消費ができないようにしようとするグローバル種子企業が南米などで展開してきたのと同じ思惑で乗り込んでくる」と指摘し、それが「企業→米国政権→日本政権」という形の指令で日本の政治を操る「上の声」となっている可能性を指摘した。

 また、発がん性物質を含むホルモン剤エストロゲンを注入した米国産やオーストラリア産の肉牛が、輸入品への規制が緩い日本に大量に輸出される一方、米国内やEUではホルモン剤フリー(不使用)の牛肉が伸びている現状に触れ、「日本人が世界で最も遺伝子組み換え食品を食べているといわれる。国産シフトを早急に進めないと、自分の命が守れない。さらに輸入依存を強めて、今回のような危機になったら、お金を出しても、その危ない食料さえ手に入らなくなる可能性もある」と警鐘を鳴らした。

 対談では、はじめに内田氏が「先進国のフード・システムは、移民労働者に依存している。世界の農作業の25%を移民労働者が担っている。ヨーロッパの収穫期には、約60万人が北アフリカ、中央・東ヨーロッパの労働者によって担われ、そのほとんどが低賃金・長時間労働だ。このシステムがコロナ対策の移動制限によって麻痺している。これは外国人実習生に頼る日本の食料生産にも重なる問題であり、輸入食料品に頼っている私たちの食にも関係している」と提起し、米国の食肉処理工場でコロナ感染が爆発的に拡大・クラスター化し、サプライ・チェーンが崩壊している現状を報告した。

 「米国では、3月末に食肉加工場で最初の感染者が出てから、最大で700人規模の集団感染が起きている。その後、スミスフィールド・フーズ、タイソン・フーズ、JBS、カーギルなど、米国屈指の巨大食品加工企業で数千人の労働者の感染が明らかになり、各地の食肉処理工場が閉鎖した【図4参照】。従業員の多くはメキシコなど各国からの移民であり、狭い空間で数百人が長時間労働を強いられ、数百人が大皿で同時に食事をとる。劣悪な環境であり、感染の条件がすべて揃っている。工場閉鎖は全米の加工肉の量にも影響し、豚肉加工量が25%下がったというデータもある。労働者側は、安全が確保できるまでの工場封鎖を要求しているが、企業は生産性を重視するためすぐに再開する。いつまでも労働者は過酷な状態におかれ、防護服もなく、家族までも感染していくというすさまじい状況にある」。

 さらに「4月28日、トランプ政府は国防生産法を適用し、すべての食肉加工場の操業を続けろと命じた。労働者は命を犠牲にして、工業化した食を作らされ続ける。それがフード・サプライチェーンの末端の状況だ。これらの肉が、日米FTAによって豚や牛の関税が縮小された日本にどんどん入っている。メディアは“安い肉が入ってくるから消費者メリットがある”というが、安全性はもちろん、労働者を犠牲にしてしかできない食料がスーパーに並んでいる。テキサス州では、コロナに感染しながら仕事を続けて死亡した労働者の妻が工場閉鎖を訴えているが、企業側は応じていない。このようなフード・システムに依存することは、輸出元でも輸出先でも働く人々を犠牲にするものであり、持続性があるものとはいえない。公平・公正なフード・システムを地域からつくっていく必要がある。“独占された富と権力”から、“共有された繁栄”を目指さなければいけない」とのべた。

米ダコタ市にあるタイソンフーズの食肉加工場で働く労働者
 これに対して鈴木氏は「食品衛生面の心配もあるが、このように働く人を酷使することによって安くなっている商品は、環境規制を守らないことと同じであり、消費者にも“買わない”という意志表示が必要だ。労働者を人間扱いせず、食の安全性を無視しているから安いのだ。米国の食肉加工業界は非常に巨大化し、政治力も強い。まさに、今だけ、カネだけ、自分だけの世界で、農家からも肉牛を安く買い叩くので、米国内の農家も反発している。日本では、米国産輸入牛肉のBSE(狂牛病)規制の条件をすべて撤廃した。米国産牛は脊髄(危険部位)が除去されておらず、非常に危うい。そのような実態をきちんとクローズアップして対応することが必要だ」と指摘した。

両氏が対談  食料主権を守る政策を

 両氏は、日本の食をめぐって今後予測される動向について論議した。以下、概略を紹介する。

 内田 これまで日本は外側では自由貿易を推進し、国内には安い肉を流通させてきた。“国民が喜ぶだろう”という一方で、神戸牛など付加価値の高い牛肉は海外の富裕層向けに輸出したり、インバウンドでくる観光客向けに販売するという二極化が進んできた。それがコロナ危機で輸出やインバウンドが途絶え、高級肉の行き先がなくなっっている。

 鈴木 良質な国産の需要を支えているのが、高級レストランやインバウンドだったが、それは非常に限られた市場だった。今は在庫が積み上がっている。この状態を見直して、国民全体にそれなりにいいものを提供するという役割を果たしたうえで、輸出について考えるべきであり、どこをみて仕事をするのかを考え直す機会にしなければならない。

 内田 供給先を失った国内農産物について、日本政府は個人に消費を呼びかけているが、それでは足りない。韓国では、給食に有機農産物を使っている学校も多いが、これが休校でストップした。そこで自治体が農産物を買いとって、家庭にいる子どもたちに直接配る政策をやっている。日本でも国がもっと積極的に買いとって配るなどの措置をすべきだ。


 鈴木 諸外国では、生産者側にも消費者側にも還元されるように具体的にやっている。日本は呼びかけるだけで、それにともなう財政措置がない。危機のさいには機動的に財政出動する必要があるのに、出し渋っている。今回の補正予算も真水(政府の支出)がほとんどない。農業予算も、TPP対策や日米貿易協定の国内向け対策費に3000億円というが、農家が困っているときにその差額を補てんするところには100億円くらいしか行かない。手続きが煩雑なうえに、予算が分散化し、ダイレクトに役に立つものが出てこない。農水省に「予算を有効に」というと「うちではなく財務省が悪い」という。いろんな条件をつけて出さないようにしているのだ。結局、予算を使い勝手が悪いものにして戻ってくるようにしている。東北被災地の復興予算と同じだ。

 参加者の質問 食料自給率を上げることは一国主義に陥り、農産物を生産する途上国の経済に影響を与えないか?

 鈴木 日本だけは例外的に少ないが、先進国はかなりの予算をかけて食料の国産化を推進している。確かに途上国では、農産物の輸出で外貨収入の大部分を得ている国もある。そのような国の経済にはマイナス面があるだろうが、一方で、米国が関税を撤廃させて自国で食料をつくらなくなったハイチなどの国では、食料危機で飢饉による死者が出ている。カロリー(穀物)については、それぞれの国が自給する方が、途上国の食料安全保障にとっても必要なことだ。途上国の輸出農産物は、果物やコーヒー豆など付加価値の高い商品作物が多い。例えば東南アジアや南米原産のコーヒー豆などは、他国と競合することはない。むしろネスレなどのグローバル食品企業が買い叩くわけだ。途上国の経済を守るためには、こういうことにこそメスを入れる必要がある。

 内田 一番の食料難が懸念されるのは途上国だ。FAOも指摘しているが、そもそも圧倒的な貧困があり、水や医療が保障されず、今後はイナゴの大群や他の感染症の問題もあり、COVID対策だけをやっておれないというのが現状だろう。そのうえで輸入に依存しているという構造上の問題を解決しなければいけない。単純に先進国とは比較できないこともある。

 日本では現在、種の自家採取を禁止することを含む種苗法改定の国会審議が連休明けに迫っている。これがどのような問題を持ち、自給率にどのように関係するだろうか。

 鈴木 日本の野菜の自給率は80%といわれるが、種子の9割は外国の圃場で生産されている。種まで遡って考えると野菜の自給率は8%になってしまう。だが、種苗法改定によって公共種子や農民種子を企業の特許種子に置き換え、コメ、麦、大豆の種までもグローバル種子企業が握る可能性が出てくる。

 種苗法については、農水省自体は日本の種苗が海外で勝手に複製されることを抑止するという考え方でやっている。担当部局は誠意をもってやっているが、もっと上の方で別目的が動いている。

 種子法廃止とセットで、「試験研究機関及び都道府県が有する種苗の生産に関する知見の民間事業者への提供を促進する」という農業協力強化支援法八条4項を定めて「公共の種」をなくして差し上げ、種苗法の改定で農家の自家採種を禁止し、種をグローバル種子企業から買わなければならないものにする。南米で吹き荒れた「モンサント法」とまったく同じ方向に動かされてしまっている。

 本来誰のものでもない種子を、一握りの育成者の「知的財産権」として登録し、その権利を独占させるものだ。「登録品種はわずかだから大丈夫」という議論もあるが、そこでもうけようとするグローバル種子企業は、在来種などの非登録品種を勝手に登録して自分たちのものにしていくインセンティブが働く。「登録品種であっても許諾を受けるなら使える」という論調もあるが、農研機構(農水省所管の独立行政法人)がもっていた権限をグローバル企業に渡しなさいといっているわけだから、農研機構も海外から人が入ってきて公的機関とはいえない状態になって行く。だから「大丈夫だ」という議論は成立しない。営利企業の恣意的な判断が動き、いろんな形で影響が出てくる。

 内田 なぜ今そこまで知財を強化するのかという合理的な説明がない。RCEP(東アジア地域包括的経済連携)の協議のなかでも、日本が育成者権という種の所有権を強化しようとしていることが警戒されている。アジアでの互恵的な関係をつくっていくうえでも、先進国が知財を強化することは受け入れられない。

 第1ラウンドを終えた日米貿易交渉(FTA)の第2ラウンドの行方も懸念される。1月に発効した協定は基本的には物品に限ったもので、農業の分野で譲歩をしているわけだが、さらに広い分野を対象にした交渉がおこなわれることが予想される。

 鈴木 「4カ月後に協議開始」の通りであれば、すでに始まるところだが、コロナ・ショックで延期になっている。トランプ大統領としては、大統領選前にとるべきものはとったという状態かもしれないが、米国全体としてはTPPでUSTR(米国通商代表部)が示した22項目すべてを狙っている。それぞれの企業が狙っている。農産物でも先送りになったコメや乳製品の枠など前回はやらなかったものが33品目残っている。

 食の安全基準でも、BSEでは米国に対して全面的に条件撤廃している。BSEの月齢制限だけでなく、発がん性が高い防カビ剤「イマザリル」も、日米レモン戦争(1975年に米国産輸入レモンから防カビ剤が多量に検出され、日本側が海洋投棄したことに米国側が激怒。自動車輸出を制限した事件)以後、日本はイマザリルを農薬ではなく「食品添加物」に分類して検査基準を緩和した。それでも米国は表示されることに怒り、食品添加物の表示義務そのものをやめさせろといっている。この安全基準も農薬や添加物についても項目が出てくるだろう。

 医療分野も心配だ。薬価が不当に釣り上げられ、一部の医薬品企業がジェネリック(後発医薬品)の権利を独占することが予想される。

 本丸は国民健康保険だ。医療・保険の企業チェーンが日本に進出するというのが米国の究極目標だ。どこまで進むのかを考えたときに、コロナ・ショックで米国の医療がどれだけたいへんな状況であったかが顕在化している。国民皆保険がないため、無保険者が多く、高額の医療費を支払えず、治療どころか検査も受けられないままたくさんの人が亡くなっている。日本もすでに国内医療が効率主義で苦しめられているが、これ以上、日米間でこれを進めては絶対にいけないという思いを強くしている。

 内田 また現在、COVID―19のワクチンや治療薬の開発をめぐり、世界の企業が争って研究開発をしている。これは必要なので開発が急がれることではあるが、これが企業特許となって、グローバル製薬会社が丸抱えし、高値で売りつける可能性がある。これにWTOのルールの下で強い保護が与えられたら、それにアクセスできる人や国は限られてくる。この世界的パンデミックに対して、開発国の権利は保護されるべきだが、薬があるのに手に入らずに死んでいくことが危惧される。エイズのときの二の舞になりかねない。とくに途上国に対しては特例的な措置をすべきだ。

 また、FTAなどの貿易協定に含まれるISDS条項(日本ではTPPのみに含まれる)は、投資国の法律改定などで利益が損なわれた場合に、外国企業や投資家が相手国政府を提訴できる制度だが、今回のCOVID感染対策として各国がおこなったロックダウンなどの緊急措置によって企業活動が制限されたとして、外国企業側がそれらの国を提訴することが予想される。欧州では、すでに損害賠償を求める準備を進めている企業もあるようだ。

 COVID下の各国の輸出制限に対する報復措置についても、WTOやRCEPではテレビ会議での交渉会合が予定されている。
 この動きが進めば、公衆の衛生を守るという権利さえも、私企業の利益のために歪められてしまう恐れがある。

https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/17054
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/773.html#c3

[近代史3] 自由貿易は国家経済を破綻させる _ 自由貿易論者が信じているリカードの「比較優位の原理」は時代錯誤の幼稚な経済理論 中川隆
2. 中川隆[-12704] koaQ7Jey 2020年5月08日 08:22:25 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[3]
「COVID19が問う貿易・食料問題ー日本と世界の農業、自由貿易協定の行方は?」アジア太平洋資料センター(PARC)が公開講座
2020年5月7日
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/17054


 自由貿易の問題点について警鐘を鳴らしてきたアジア太平洋資料センター(PARC)が5月1日、「COVID―19が問う貿易・食料問題―日本と世界の農業、自由貿易協定の行方は?」と題してオンライン公開講座を開催した。新型コロナ感染防止のため、ウェブ会議システム「Zoom」(オンライン上での複数人同時配信)でおこなわれた講座では、PARC共同代表の内田聖子、東京大学教授の鈴木宣弘の2氏が講演した。日本国内ではほとんど報道されていない新型コロナウイルス拡大の下での貿易措置の世界的動向や食料危機の可能性についてデータに基づいて認識を共有し、食料自給率が低い日本がそれにどのように対処するべきかについて問題提起をおこなった(掲載する図表は内田氏による作成・提供)。

今後のオンライン講座の予定(PARC自由学校)
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 はじめに「COVID―19が問う貿易・食料問題」として内田聖子氏が、新型コロナのパンデミックのなかで世界各国の貿易体制、とくに食料、農産物の国境をこえたサプライ・チェーン(生産から供給に至る物流体制)でなにが起きているのかについて概略以下のように報告した。

内田聖子氏の報告

 WTOは世界164カ国が加盟する世界貿易機関だが、最近は個別の二国間による貿易協定や地域貿易協定が増えている。日本では、TPP11(環太平洋経済連携協定)、日EU、日米FTA(貿易協定)などがこの数年で加速してきた。

 二国間での自由貿易協定は、世界を一つの市場とし、モノやサービスを自由に行き交うようにすることを目指している。関税をなくし、サービス、金融、知的財産などについて定められている国内ルールを「ビジネスの障壁」と見なし、このルールを限りなくとり除いていくグローバルな規制緩和だ。そのなかで政府は役割を縮小し、市場に介入しないというスタンスをとる。したがって国家は力を弱めていく。

 ところが、新型コロナ感染が広がるなかで、貿易を含む世界経済はかつてなく大きな打撃を受けている。WTOは2つのシナリオで今後の経済の見通しを示している【上グラフ参照】。悲観的な方は、2009年の金融危機をさらに下回るマイナス31・9%と見込んでいる。これは各国の産業、投資家にとっても大問題だろう。

 これは新型コロナによってもたらされたのではなく、それ以前からの自由貿易によって生じていた問題がよりクリアに顕在化したにすぎない。

 世界の物品貿易とGDP成長率の比較【下グラフ参照】を見ると、世界の物品貿易の成長率は金融危機が起きた2009年に急激に下がった後、V字回復をするものの、そこからは横ばい(スロートレード)を続けてきた。このスロートレードを問題にして、先進国は数々の貿易協定を進めた。しかし、推進側が思っている以上に進まなかった。そして現在、COVID―19のまん延によって、WTO自身が史上最低に落ち込むと予想するような事態を迎えている。

 自由貿易の何が問題なのか。推進側の思惑以上に進まないのはなぜか。

 グローバリゼーションとは、社会的あるいは経済的な関連が、国境や国家の役割をとことん消して繋がり、地球規模に拡大していくことだ。物品、食料、金融などの国境をこえたサプライ・チェーンをつくっていくわけだが、ひとたび金融危機が発生すると連鎖して世界中に被害が拡大するという弱点を持っている。今回の新型コロナの感染拡大でも同じことが起きた。

 米中貿易戦争を見ても、トランプ政権になって米国の方針が変わり、第二次世界大戦後の多国間主義は崩れ、一つの強国のやりたい放題を誰も止められないという問題が起きている。中国が2001年にWTO入りし、めきめきと経済力を伸ばし、米国と対峙するまでに台頭したことが背景にある。

 そして、途上国・新興国の産業構造が変化し、工業製品の輸出入が停滞する一方で、デジタル化や3Dプリンター、電子商取引、AI技術などのサービス貿易が増加した。もはや90年代とは産業構造そのものが変化しており、同じやり方が通用しない。

 そのなかでWTOが機能不全となり、ガバナンス(統治)が崩壊し、貿易も二国間の個別交渉へとシフトしていった。さらに交渉の範囲が広がり、先進国が要求するものは物品に止まらず、知的財産や投資、公共サービス、補助金などあらゆる分野が対象になり、相手国との間で交渉が難航している。また、民主主義に反する秘密主義、気候危機や食料主権、SDGsなどに対応できない。各国の国内政策の欠落などによって中間層が没落している。このような矛盾と限界が既に明らかになった貿易システムのうえに、COVID―19が発生した。

 40年来、世界は自由貿易を進めてきたが、COVID―19の感染拡大について考えると、このように猛威をふるう感染症が世界的に拡大する条件を40年掛けてつくってきたという皮肉がある。労働力、観光インバウンドなどを通じて人の移動が活発化し、グローバリゼーションによって公共サービスまで市場化した。イタリアでは緊縮財政で公的医療を縮小したことが、医療崩壊を起こす原因となった。環境破壊・都市化・工業型農業による生態系の破壊、野生生物(食用、違法なものを含む)の貿易など、いろいろな要素が感染拡大の条件を作り出している。核心の問題は、この構造を変えなければならないということだ。

 現在、政府は“GoTo”キャンペーンなど、COVID収束後のV字回復について論議しているが、量的な回復ではなく、持続可能で平等な回復へと質的に変わらなければならない。

89カ国が輸出規制措置 医療品や食料

 新型コロナ禍のなかで各国がどのような貿易措置をとっているか。

 グローバリゼーションは国境や国家の役割を縮小させたが、COVID―19の感染拡大を抑止するうえで、これほどまでに国家や国境措置の役割が重要になったことは特筆すべきことだ。40カ国が医療関連製品の輸出に何らかの制限を課し、150カ国以上が渡航制限をとった。

 輸入を見ると、一時的な輸入規制(6カ国)に対して、自由化措置(85カ国)をとる国も一定数ある。中国からの物品の輸入を禁止する一方で、どの国も医療用品がまったく足りない。マスク、防護服、シールド、人工呼吸器、消毒液、洗浄機、検査キットに至るまで、急速に高まった需要に供給が追いつかない。だから関税を撤廃したり、下げたりして、これらの医療品を自国に集めようとしている。

 輸出【地図参照】では、農産品を含むすべての産品について、輸出規制や禁止措置をとっている国は89カ国にのぼる。ほとんどは医療用品が対象だ。感染者が増えるなかで、どの国も自国で製造した医療用品を自国で確保したいと考えるのは当然といえば当然だ。食料危機に備えて農産物や食品の輸出制限も複数の国ではじまっている。トレードとしての「貿易」と、自国を守るための「防疫」は相対立するものになっている。

 WTOは貿易自由化を推進する枠組みだが、例外規定がある。WTOの「関税及び貿易に関する一般協定(GATT)」では、他の締結国の領域の産品の輸入や販売について「いかなる禁止又は制限も新設し、又は維持してはならない」とする一方で、「食糧その他の不可欠な産品の危機的な不足を防止する」「食糧安全保障に及ぼす影響」「人、動物又は植物の生命又は健康の保護のために必要な措置」については例外規定として認めている。医療や食料など国民の生命にかかわるものの輸出規制は許されている。

 ちなみに日本のマスクの自給率は現在20%だ。8割を海外からの輸入に依存している。2010年は37%だったが、2012年に突然使用量が増加し、そのほとんどを中国からの輸入に頼るようになった。今回の医療危機を教訓にするなら、マスクも国内メーカーを育てて緊急時に備えることが必要だ。

食料輸入依存の脆弱性  途上国並みの日本

 またCOVID―19は、グローバルなフード・システムの問題を映し出した。

 FAOの資料を見ると、穀物を大きく輸入に依存している国として、アフリカやエジプトと同レベルに日本がある。食料に関して非常に脆弱だ。一方、カナダ、アメリカ、ロシア、フランス、東南アジア、オーストラリア、アルゼンチンなどは穀物の輸出力が強く、二極化が進んでいる。

 現在、農産物や食品の輸出制限をしている国は、ロシア、カザフスタン、ウクライナ、セルビア、ベトナム、タイなどの穀倉地帯や農業国で、世界約20カ国にのぼる。とくに人口の多い国や地域は、自国の食料確保のために輸出を規制する。コメや小麦、卵など主食でその動きが顕著だ。

 「COVIDで死ぬか、さもなくば飢餓で死ぬか」――WFP(国連世界食糧計画)は、COVID―19の感染拡大は急性栄養不良に苦しむ人々の数をほぼ倍増させ、2020年末までに2億5000万人がその被害にあう可能性があると指摘している。

 グローバルな食料のサプライ・チェーンを守るために、FAOや先進国の首脳が声明を出しているが、自由貿易を加速させることが解決策というのは疑わしいといわざるを得ない。

自由化で崩される日本の食 鈴木宣弘氏が指摘

 つづいて東京大学教授の鈴木宣弘氏が「コロナ禍が炙り出す食の脆弱性と処方箋〜ショック・ドクトリンは許されない〜」と題して、日本の食料を巡る問題について講演した

【詳細内容は本紙既報】
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/16951

 鈴木氏は「日本の食料自給率はカロリーベースで37%。体のエネルギーの63%を外国に依存している。もはや日本人の体の六割は日本産ではないという状態だ。今回の新型コロナによって、輸出規制は簡単に起こり得るし、国民は命の危険にさらされるということがわかってきた」とのべ、WTO、FAO(国連食糧農業機関)、WHO(世界保健機関)が声明を出して輸出規制の抑制を呼びかけていることについて、「いざというときに自国民が飢える状態で食料を確保するのは国家の役割だ。それを非難することはできない」と、その矛盾を指摘した。

 「WTOなど三機関は同時に自由貿易をもっと進めろともいうが、なぜ輸出規制が増えているのかを考えるべきだ。それは自由貿易を進めた結果、食料を米国などの少数の輸出国に頼る市場構造ができたからだ。今回のようなショックが起きると価格が上がりやすく、そこには高値期待で投機マネーが入ってくる。さらに不安心理によって輸出規制が起こり、高くて買えないどころか、お金があっても買えなくなる可能性が高まる。これを是正するには、過度の貿易自由化を抑制し、各国が自給率を上げることを問わなければならないのに、まったく逆のことをいっている。人々が困っているときにつけ込んで規制を緩和し、一部の人間たちがもうける“ショック・ドクトリン”が進むことが危惧される」とのべた。

 また「食料だけでなく、医療でも米国は日本に対して米国型の民間保険の導入、営利病院の進出を追求している。米国では、今回、無保険で病院から拒否された人、高額の治療費が払えず、病院に行けない人が続出している。このような仕組みを強要されたら大変なことになることがコロナ危機で実感された」とのべた。

 食料自給の鍵を握る種子をめぐっても「種苗法改定で、種を独占し、それを買わないと生産・消費ができないようにしようとするグローバル種子企業が南米などで展開してきたのと同じ思惑で乗り込んでくる」と指摘し、それが「企業→米国政権→日本政権」という形の指令で日本の政治を操る「上の声」となっている可能性を指摘した。

 また、発がん性物質を含むホルモン剤エストロゲンを注入した米国産やオーストラリア産の肉牛が、輸入品への規制が緩い日本に大量に輸出される一方、米国内やEUではホルモン剤フリー(不使用)の牛肉が伸びている現状に触れ、「日本人が世界で最も遺伝子組み換え食品を食べているといわれる。国産シフトを早急に進めないと、自分の命が守れない。さらに輸入依存を強めて、今回のような危機になったら、お金を出しても、その危ない食料さえ手に入らなくなる可能性もある」と警鐘を鳴らした。

 対談では、はじめに内田氏が「先進国のフード・システムは、移民労働者に依存している。世界の農作業の25%を移民労働者が担っている。ヨーロッパの収穫期には、約60万人が北アフリカ、中央・東ヨーロッパの労働者によって担われ、そのほとんどが低賃金・長時間労働だ。このシステムがコロナ対策の移動制限によって麻痺している。これは外国人実習生に頼る日本の食料生産にも重なる問題であり、輸入食料品に頼っている私たちの食にも関係している」と提起し、米国の食肉処理工場でコロナ感染が爆発的に拡大・クラスター化し、サプライ・チェーンが崩壊している現状を報告した。

 「米国では、3月末に食肉加工場で最初の感染者が出てから、最大で700人規模の集団感染が起きている。その後、スミスフィールド・フーズ、タイソン・フーズ、JBS、カーギルなど、米国屈指の巨大食品加工企業で数千人の労働者の感染が明らかになり、各地の食肉処理工場が閉鎖した【図4参照】。従業員の多くはメキシコなど各国からの移民であり、狭い空間で数百人が長時間労働を強いられ、数百人が大皿で同時に食事をとる。劣悪な環境であり、感染の条件がすべて揃っている。工場閉鎖は全米の加工肉の量にも影響し、豚肉加工量が25%下がったというデータもある。労働者側は、安全が確保できるまでの工場封鎖を要求しているが、企業は生産性を重視するためすぐに再開する。いつまでも労働者は過酷な状態におかれ、防護服もなく、家族までも感染していくというすさまじい状況にある」。

 さらに「4月28日、トランプ政府は国防生産法を適用し、すべての食肉加工場の操業を続けろと命じた。労働者は命を犠牲にして、工業化した食を作らされ続ける。それがフード・サプライチェーンの末端の状況だ。これらの肉が、日米FTAによって豚や牛の関税が縮小された日本にどんどん入っている。メディアは“安い肉が入ってくるから消費者メリットがある”というが、安全性はもちろん、労働者を犠牲にしてしかできない食料がスーパーに並んでいる。テキサス州では、コロナに感染しながら仕事を続けて死亡した労働者の妻が工場閉鎖を訴えているが、企業側は応じていない。このようなフード・システムに依存することは、輸出元でも輸出先でも働く人々を犠牲にするものであり、持続性があるものとはいえない。公平・公正なフード・システムを地域からつくっていく必要がある。“独占された富と権力”から、“共有された繁栄”を目指さなければいけない」とのべた。

米ダコタ市にあるタイソンフーズの食肉加工場で働く労働者
 これに対して鈴木氏は「食品衛生面の心配もあるが、このように働く人を酷使することによって安くなっている商品は、環境規制を守らないことと同じであり、消費者にも“買わない”という意志表示が必要だ。労働者を人間扱いせず、食の安全性を無視しているから安いのだ。米国の食肉加工業界は非常に巨大化し、政治力も強い。まさに、今だけ、カネだけ、自分だけの世界で、農家からも肉牛を安く買い叩くので、米国内の農家も反発している。日本では、米国産輸入牛肉のBSE(狂牛病)規制の条件をすべて撤廃した。米国産牛は脊髄(危険部位)が除去されておらず、非常に危うい。そのような実態をきちんとクローズアップして対応することが必要だ」と指摘した。

両氏が対談  食料主権を守る政策を

 両氏は、日本の食をめぐって今後予測される動向について論議した。以下、概略を紹介する。

 内田 これまで日本は外側では自由貿易を推進し、国内には安い肉を流通させてきた。“国民が喜ぶだろう”という一方で、神戸牛など付加価値の高い牛肉は海外の富裕層向けに輸出したり、インバウンドでくる観光客向けに販売するという二極化が進んできた。それがコロナ危機で輸出やインバウンドが途絶え、高級肉の行き先がなくなっっている。

 鈴木 良質な国産の需要を支えているのが、高級レストランやインバウンドだったが、それは非常に限られた市場だった。今は在庫が積み上がっている。この状態を見直して、国民全体にそれなりにいいものを提供するという役割を果たしたうえで、輸出について考えるべきであり、どこをみて仕事をするのかを考え直す機会にしなければならない。

 内田 供給先を失った国内農産物について、日本政府は個人に消費を呼びかけているが、それでは足りない。韓国では、給食に有機農産物を使っている学校も多いが、これが休校でストップした。そこで自治体が農産物を買いとって、家庭にいる子どもたちに直接配る政策をやっている。日本でも国がもっと積極的に買いとって配るなどの措置をすべきだ。


 鈴木 諸外国では、生産者側にも消費者側にも還元されるように具体的にやっている。日本は呼びかけるだけで、それにともなう財政措置がない。危機のさいには機動的に財政出動する必要があるのに、出し渋っている。今回の補正予算も真水(政府の支出)がほとんどない。農業予算も、TPP対策や日米貿易協定の国内向け対策費に3000億円というが、農家が困っているときにその差額を補てんするところには100億円くらいしか行かない。手続きが煩雑なうえに、予算が分散化し、ダイレクトに役に立つものが出てこない。農水省に「予算を有効に」というと「うちではなく財務省が悪い」という。いろんな条件をつけて出さないようにしているのだ。結局、予算を使い勝手が悪いものにして戻ってくるようにしている。東北被災地の復興予算と同じだ。

 参加者の質問 食料自給率を上げることは一国主義に陥り、農産物を生産する途上国の経済に影響を与えないか?

 鈴木 日本だけは例外的に少ないが、先進国はかなりの予算をかけて食料の国産化を推進している。確かに途上国では、農産物の輸出で外貨収入の大部分を得ている国もある。そのような国の経済にはマイナス面があるだろうが、一方で、米国が関税を撤廃させて自国で食料をつくらなくなったハイチなどの国では、食料危機で飢饉による死者が出ている。カロリー(穀物)については、それぞれの国が自給する方が、途上国の食料安全保障にとっても必要なことだ。途上国の輸出農産物は、果物やコーヒー豆など付加価値の高い商品作物が多い。例えば東南アジアや南米原産のコーヒー豆などは、他国と競合することはない。むしろネスレなどのグローバル食品企業が買い叩くわけだ。途上国の経済を守るためには、こういうことにこそメスを入れる必要がある。

 内田 一番の食料難が懸念されるのは途上国だ。FAOも指摘しているが、そもそも圧倒的な貧困があり、水や医療が保障されず、今後はイナゴの大群や他の感染症の問題もあり、COVID対策だけをやっておれないというのが現状だろう。そのうえで輸入に依存しているという構造上の問題を解決しなければいけない。単純に先進国とは比較できないこともある。

 日本では現在、種の自家採取を禁止することを含む種苗法改定の国会審議が連休明けに迫っている。これがどのような問題を持ち、自給率にどのように関係するだろうか。

 鈴木 日本の野菜の自給率は80%といわれるが、種子の9割は外国の圃場で生産されている。種まで遡って考えると野菜の自給率は8%になってしまう。だが、種苗法改定によって公共種子や農民種子を企業の特許種子に置き換え、コメ、麦、大豆の種までもグローバル種子企業が握る可能性が出てくる。

 種苗法については、農水省自体は日本の種苗が海外で勝手に複製されることを抑止するという考え方でやっている。担当部局は誠意をもってやっているが、もっと上の方で別目的が動いている。

 種子法廃止とセットで、「試験研究機関及び都道府県が有する種苗の生産に関する知見の民間事業者への提供を促進する」という農業協力強化支援法八条4項を定めて「公共の種」をなくして差し上げ、種苗法の改定で農家の自家採種を禁止し、種をグローバル種子企業から買わなければならないものにする。南米で吹き荒れた「モンサント法」とまったく同じ方向に動かされてしまっている。

 本来誰のものでもない種子を、一握りの育成者の「知的財産権」として登録し、その権利を独占させるものだ。「登録品種はわずかだから大丈夫」という議論もあるが、そこでもうけようとするグローバル種子企業は、在来種などの非登録品種を勝手に登録して自分たちのものにしていくインセンティブが働く。「登録品種であっても許諾を受けるなら使える」という論調もあるが、農研機構(農水省所管の独立行政法人)がもっていた権限をグローバル企業に渡しなさいといっているわけだから、農研機構も海外から人が入ってきて公的機関とはいえない状態になって行く。だから「大丈夫だ」という議論は成立しない。営利企業の恣意的な判断が動き、いろんな形で影響が出てくる。

 内田 なぜ今そこまで知財を強化するのかという合理的な説明がない。RCEP(東アジア地域包括的経済連携)の協議のなかでも、日本が育成者権という種の所有権を強化しようとしていることが警戒されている。アジアでの互恵的な関係をつくっていくうえでも、先進国が知財を強化することは受け入れられない。

 第1ラウンドを終えた日米貿易交渉(FTA)の第2ラウンドの行方も懸念される。1月に発効した協定は基本的には物品に限ったもので、農業の分野で譲歩をしているわけだが、さらに広い分野を対象にした交渉がおこなわれることが予想される。

 鈴木 「4カ月後に協議開始」の通りであれば、すでに始まるところだが、コロナ・ショックで延期になっている。トランプ大統領としては、大統領選前にとるべきものはとったという状態かもしれないが、米国全体としてはTPPでUSTR(米国通商代表部)が示した22項目すべてを狙っている。それぞれの企業が狙っている。農産物でも先送りになったコメや乳製品の枠など前回はやらなかったものが33品目残っている。

 食の安全基準でも、BSEでは米国に対して全面的に条件撤廃している。BSEの月齢制限だけでなく、発がん性が高い防カビ剤「イマザリル」も、日米レモン戦争(1975年に米国産輸入レモンから防カビ剤が多量に検出され、日本側が海洋投棄したことに米国側が激怒。自動車輸出を制限した事件)以後、日本はイマザリルを農薬ではなく「食品添加物」に分類して検査基準を緩和した。それでも米国は表示されることに怒り、食品添加物の表示義務そのものをやめさせろといっている。この安全基準も農薬や添加物についても項目が出てくるだろう。

 医療分野も心配だ。薬価が不当に釣り上げられ、一部の医薬品企業がジェネリック(後発医薬品)の権利を独占することが予想される。

 本丸は国民健康保険だ。医療・保険の企業チェーンが日本に進出するというのが米国の究極目標だ。どこまで進むのかを考えたときに、コロナ・ショックで米国の医療がどれだけたいへんな状況であったかが顕在化している。国民皆保険がないため、無保険者が多く、高額の医療費を支払えず、治療どころか検査も受けられないままたくさんの人が亡くなっている。日本もすでに国内医療が効率主義で苦しめられているが、これ以上、日米間でこれを進めては絶対にいけないという思いを強くしている。

 内田 また現在、COVID―19のワクチンや治療薬の開発をめぐり、世界の企業が争って研究開発をしている。これは必要なので開発が急がれることではあるが、これが企業特許となって、グローバル製薬会社が丸抱えし、高値で売りつける可能性がある。これにWTOのルールの下で強い保護が与えられたら、それにアクセスできる人や国は限られてくる。この世界的パンデミックに対して、開発国の権利は保護されるべきだが、薬があるのに手に入らずに死んでいくことが危惧される。エイズのときの二の舞になりかねない。とくに途上国に対しては特例的な措置をすべきだ。

 また、FTAなどの貿易協定に含まれるISDS条項(日本ではTPPのみに含まれる)は、投資国の法律改定などで利益が損なわれた場合に、外国企業や投資家が相手国政府を提訴できる制度だが、今回のCOVID感染対策として各国がおこなったロックダウンなどの緊急措置によって企業活動が制限されたとして、外国企業側がそれらの国を提訴することが予想される。欧州では、すでに損害賠償を求める準備を進めている企業もあるようだ。

 COVID下の各国の輸出制限に対する報復措置についても、WTOやRCEPではテレビ会議での交渉会合が予定されている。
 この動きが進めば、公衆の衛生を守るという権利さえも、私企業の利益のために歪められてしまう恐れがある。

https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/17054
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/192.html#c2

[近代史4] 新型コロナウイルスに一番近いのはスペイン風邪 中川隆
2. 中川隆[-12703] koaQ7Jey 2020年5月08日 08:28:41 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[4]

 スペイン風邪のもたらしたもの 2020年05月07日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1114.html

 歴史上、微生物パンデミックは、「黒死病」と呼ばれたペストや、天然痘、コレラ禍と数多いが、もっとも世界中に拡散し、もっともたくさんの死者を出したのは、1918年〜1920年に全世界を席巻した「スペイン風邪」である。
 この感染力の凄まじさから、同じコロナウイルスであるコビット19に対する強烈な警戒心が生まれている。

 被害推計は、いろいろあるのだが、当時、世界人口が20億人のうち、感染者は80%以上、死者は5000万人〜1億人という評価が多い。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%8B%E3%81%9C

 驚かされるのは、人跡未踏のような秘境に住んでいる未開民族から、北極エスキモーにまで激しく感染が拡大したことで、100年前に「日本のチベット」と言われた程度の山奥の集落など、ひとたまりもなかった。

 私の祖母は、今住んでいる中津川市蛭川の隣、白川町黒川の出身なのだが、元々の先住民ではなかった。
 1910年(明治43年)に、三重県の富田町という海辺の町で生まれて、スペイン風邪の流行が収束した後に、一家揃って、黒川に移住したのだ。

 当時の黒川村は、周囲を1000m級の深い山々に囲まれた本当の秘境で、小澤征爾が数年前まで故、ロストポービッチを引き連れて、夏になると若手の音楽家を集めて講習や演奏活動を行ったことで知られるほど自然環境の素晴らしい土地である。

 なぜ、黒川かといえば、パチンコやネオンサインのような世俗から離れた本当の秘境だったからで、ここでは故、辻宏氏が、日本で数少ないパイプオルガン工房を設けていたことでも知られる。
 辻さんは、スペインでの活躍で、国家最高勲章を授与されているほど優れたパイプオルガン制作者だった。2005年に逝去された今は、工房は閉鎖されている。

 祖母が家族揃って、黒川に移住したのは、1920年頃のことらしいが、なぜ、黒川かというと、実は、岐阜県の山中の集落がスペイン風邪により、若者たちが大量死して、人口が急減したことにより、その穴を埋めるように向かったのだ。

 死者数など、正確な資料を得るには黒川村史を閲覧すればよいのだが、今はコロナ禍で、すべての図書館が閉じていて、当時の資料を確認することができない。
 朧気に伝え聞いた記憶では、第二波感染爆発のとき、いきなり致死的毒性が高まり、健康な若者たちが次々に倒れ、感染者の半数以上が死亡したという。

 黒川では中ノ平という村の中心地、黒川中学の真下に住んで、伊勢屋・冨田屋という雑貨店を開業していたのだが、まだ資本主義的な貸借や所有の常識、経験が浅い村人たちが、ツケで買い物をしても代金を支払わなかったために二軒とも潰れてしまった。
 別の見方では、スペイン風邪禍で、当時の黒川村の働き手の中核であった若者たちの多くが死亡したため、村は極度に貧しくなり、ツケの返済どころでなかったともいう。

 当時の若者といえば、すでに120歳前後であり、もちろん生存者はいないので、事情を聞くわけにもいかないのだが、確かに、祖母よりも上の世代が非常に少ないようだ。
 この戦争のような死者は、岐阜県内陸部に共通するもので、黒川村のような医療の恩恵のない地域で、極端な死者が出たようだ。

 1920年代といえば、まだ何もかも人力にしか頼れない時代なので、人がいないという現実は、村の存続にかかわる問題なので、村の長老たちは必死になって人を呼び寄せたのだろうと想像がつく。
 ちょうど、このころ、黒川村は、交通不便な内陸部でありながら「東美館」という生糸の製糸工場まで誘致している。女工哀史の時代だ。
 これも、若者たちを村に呼び寄せようと、長老たちが必死の思いで誘致したのだろうと考えられる。

 そうして、スペイン風邪の膨大な死者による空白を埋めるため、少しでも人口に余裕のある地域から、人口の急減した被害村落に向かって人口の移動が起きていたのだろう。
 その後、太平洋戦争が勃発すると、満蒙開拓団に参加する人が現れたのは、必ずしも黒川村が桃源郷ではなかったからのように、私には思われる。

 満蒙開拓団は、中津川市の坂下読書地区の人々が知られているが、行った人間で、ハッピーエンドを迎えた者は皆無だ。地獄という表現がふさわしかった。
 黒川の女性のなかに、何が起きたのか実名で証言する人がいたので、詳しく記録されている。

 <つなぐ 戦後74年>性接待 満州で1度死んだ 女性、遺族ら 歴史伝える決意 2019年8月14日
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019081402000138.html

 以下引用

 敗戦直後の旧満州(中国東北部)で、岐阜県の黒川村(現白川町)周辺から渡った黒川開拓団の女性が、団幹部の指示でソ連兵に性的な「接待」をさせられた。
 今月一日には地元から遺族会が中国の同団跡地へ墓参。中傷や差別を恐れ、口を閉ざしてきた女性や遺族らは近年「悲劇を語り継がねば」と、行動を続けている。(秋田佐和子、平井一敏、浅井正智)

 「(夫がいる)奥さんには頼めん…。あんたら娘だけ、犠牲になってくれんかと言われた。団の幹部にですよ」

 当時二十歳だった佐藤ハルエさん(94)=岐阜県郡上市=が、自身の体験を公に語り始めたのは二〇一三年。長野県阿智村にできた満蒙(まんもう)開拓平和記念館で講演した。接待をさせられた女性十五人のうち四人が性病などで現地で亡くなっている。今、存命者の中で、佐藤さんだけが実名で取材などに応じる。「満州で一度死んだ。どう思われたっていい」と前を向く。

 吉林省陶頼昭(とうらいしょう)に入植した黒川開拓団は一九四五年八月の敗戦で現地住民らからの略奪に遭った。団の男たちは侵攻してきたソ連軍に警護を頼み、代償に未婚の若い女性を差し出した。

 「怖くても嫌とは言えなかった。女は命を守るために性を提供することもある。そう教えられていた」。性の接待は二カ月ほど続いたという。

 元団員で、敗戦時は十歳だった安江菊美さん(84)=白川町=は、佐藤さんと同時期に証言し始めた女性から、亡くなる前に、語り部になるよう託された。現地で接待をする女性たちのために風呂たきなどを手伝っていた。性病予防と称し、医務室で女性が薬品をかけられていた様子など、見たままを伝える。

 七月二日には岐阜大から近現代史の研修に訪れた学生十二人に、町内に立つ「乙女の碑文」の前で説明。高校の社会科教諭を目指す井戸文哉さん(20)は「重くデリケートな問題だが、自分たちが伝えていかないといけない。使命感を覚えた」と神妙に話した。

 白川町でこうした動きを始めたのは、一一年に四代目の遺族会長となった藤井宏之さん(67)。父は開拓団の団員だった。町では満州で亡くなった四人を悼むため、八二年に会が「乙女の碑」を建立したが説明書きはなかった。語ることがタブー視されていたからだ。

 「罪深い歴史を後世に伝える責任を感じていた」と昨年十一月、会により性被害の実態を詳細に記した「乙女の碑文」を建てた。十五人もの関係者から意見を聞き、四千文字を費やして何があったのかを明らかにした。

 遺族会は今月一日、二年ぶりに墓参りのため旧満州の跡地を訪れた。藤井さんは「子どもたちに二度とつらい思いをさせたくない」と、暗い歴史と向き合う決意を見せている。
********************************************************

 佐藤ハルエさんは、本当に勇気のある女性で、「ウソをついたり隠し立てしたりするのが嫌」で、自分に起きた運命を、後世に伝えるため、証言をかってでた。
 私の祖母は、開拓団募集のときは、すでに出稼ぎ先の知立市で結婚していたので、開拓団に行かずにすんだ。

 多くの女性たちが「バイタ」と誹謗中傷されることを怖れて口を閉ざすなかで、唯一、「自分は一度死んだ、なんと思われても構わない」と、真実を後世に残す証言を決意した。
 幸い、身の上に同情した優しい夫を得て、郡上で幸福な老後を過ごしている。
 
 黒川は、とても貧しい土地で、仕事も少ないので、スペイン風邪禍後、20年もしたら、今度は若者たちが余ってしまい、祖母のように出稼ぎに出るか、当時盛んにもてはやされた外国開拓団に向かうかしかなかったのだ。

 今、私の住んでいる蛭川村でも、戦前は、石材業が盛んになり賑わったので、隣村の黒川村から、たくさんの移住者が来ている。
 黒川の女性たちは、蛭川の石屋に嫁入りすることが多かったという。

 ちなみに、祖母が、一家で富田町から黒川に入ったときは、まだ高山線など開通してなくて、中央線で、恵那駅に降りて、約50Kmの道のり、海抜1000mの峠を越えて徒歩で向かったそうだ。
 その後、修学旅行でも、黒川から徒歩二日がかりで恵那まで出たそうだ。若者たちは、通常、徒歩一日の工程だった。

 江戸時代は、黒川村も苗木藩の一部だったので、中山道の助郷に駆り出された。
 一日がかりで大井村に出て、名主の小屋に泊まり、数日間の助郷働きをして、また一日がかりで里に帰った。
 皇女和宮の将軍家降嫁のときはもの凄いイベントで、近隣の住民にとんでもない重荷を背負わせたことは、島崎藤村の「夜明け前」に詳しく描かれている。

 祖母は、祖父の死後、名古屋で事務員として、一人で生計を立てていたのだが、やはり数奇な運命に巻き込まれた。
 「奥様ジャーナル社」という団地新聞に勤めていて、社の企画で乗鞍に向かったとき、自分の育った白川町で、乗っていたバスが、飛騨川に転落したのだ。

 転落した2台の乗客107名のうち、助かったのは祖母を含めて3名だった。祖母は、土砂崩れで道路が遮断されたとき、伝令として、土砂降りの雨のなか、他のバスに向かった。自分のバスに戻ろうとしたとき、それは、ゆっくりと深さ50mの水量があった飛水峡に呑み込まれていった。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-date-20090926.html

 黒川村は、今は、加茂郡白川町の一部なのだが、やはり大きな産業がないせいか、過疎化の一途である。
 小澤征爾の体調が悪化してからというもの、音楽家たちも来なくなった。

 今、スペイン風邪の再来のようなコロナ禍が始まっていて、調べている限り、感染者は可児市どまりで、まだ白川町には出ていないようだ。
 ありがたいことに、私の住む中津川市でも、まだ出ていない。
 しかし、このまま無事にすむはずがない。とりわけ、スペイン風邪と同じ猛毒化した第二波が迫っているといわれる。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1042.html

 明時代の劉伯温は、8月後半に、恐ろしい事態になると予言している。
 たぶん第二波が、スペイン風邪のように、全国の隅々を制覇して、人々を殺してゆくのだろう。
 私も、肺に基礎疾患がある身なので、助かるはずがないと覚悟を決めて、今は、ゴミ屋敷と身の始末に追われている。
  
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1114.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/721.html#c2

[近代史3] 東海アマ 名古屋の記憶 中川隆
13. 中川隆[-12702] koaQ7Jey 2020年5月08日 08:29:20 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[5]

 スペイン風邪のもたらしたもの 2020年05月07日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1114.html

 歴史上、微生物パンデミックは、「黒死病」と呼ばれたペストや、天然痘、コレラ禍と数多いが、もっとも世界中に拡散し、もっともたくさんの死者を出したのは、1918年〜1920年に全世界を席巻した「スペイン風邪」である。
 この感染力の凄まじさから、同じコロナウイルスであるコビット19に対する強烈な警戒心が生まれている。

 被害推計は、いろいろあるのだが、当時、世界人口が20億人のうち、感染者は80%以上、死者は5000万人〜1億人という評価が多い。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%8B%E3%81%9C

 驚かされるのは、人跡未踏のような秘境に住んでいる未開民族から、北極エスキモーにまで激しく感染が拡大したことで、100年前に「日本のチベット」と言われた程度の山奥の集落など、ひとたまりもなかった。

 私の祖母は、今住んでいる中津川市蛭川の隣、白川町黒川の出身なのだが、元々の先住民ではなかった。
 1910年(明治43年)に、三重県の富田町という海辺の町で生まれて、スペイン風邪の流行が収束した後に、一家揃って、黒川に移住したのだ。

 当時の黒川村は、周囲を1000m級の深い山々に囲まれた本当の秘境で、小澤征爾が数年前まで故、ロストポービッチを引き連れて、夏になると若手の音楽家を集めて講習や演奏活動を行ったことで知られるほど自然環境の素晴らしい土地である。

 なぜ、黒川かといえば、パチンコやネオンサインのような世俗から離れた本当の秘境だったからで、ここでは故、辻宏氏が、日本で数少ないパイプオルガン工房を設けていたことでも知られる。
 辻さんは、スペインでの活躍で、国家最高勲章を授与されているほど優れたパイプオルガン制作者だった。2005年に逝去された今は、工房は閉鎖されている。

 祖母が家族揃って、黒川に移住したのは、1920年頃のことらしいが、なぜ、黒川かというと、実は、岐阜県の山中の集落がスペイン風邪により、若者たちが大量死して、人口が急減したことにより、その穴を埋めるように向かったのだ。

 死者数など、正確な資料を得るには黒川村史を閲覧すればよいのだが、今はコロナ禍で、すべての図書館が閉じていて、当時の資料を確認することができない。
 朧気に伝え聞いた記憶では、第二波感染爆発のとき、いきなり致死的毒性が高まり、健康な若者たちが次々に倒れ、感染者の半数以上が死亡したという。

 黒川では中ノ平という村の中心地、黒川中学の真下に住んで、伊勢屋・冨田屋という雑貨店を開業していたのだが、まだ資本主義的な貸借や所有の常識、経験が浅い村人たちが、ツケで買い物をしても代金を支払わなかったために二軒とも潰れてしまった。
 別の見方では、スペイン風邪禍で、当時の黒川村の働き手の中核であった若者たちの多くが死亡したため、村は極度に貧しくなり、ツケの返済どころでなかったともいう。

 当時の若者といえば、すでに120歳前後であり、もちろん生存者はいないので、事情を聞くわけにもいかないのだが、確かに、祖母よりも上の世代が非常に少ないようだ。
 この戦争のような死者は、岐阜県内陸部に共通するもので、黒川村のような医療の恩恵のない地域で、極端な死者が出たようだ。

 1920年代といえば、まだ何もかも人力にしか頼れない時代なので、人がいないという現実は、村の存続にかかわる問題なので、村の長老たちは必死になって人を呼び寄せたのだろうと想像がつく。
 ちょうど、このころ、黒川村は、交通不便な内陸部でありながら「東美館」という生糸の製糸工場まで誘致している。女工哀史の時代だ。
 これも、若者たちを村に呼び寄せようと、長老たちが必死の思いで誘致したのだろうと考えられる。

 そうして、スペイン風邪の膨大な死者による空白を埋めるため、少しでも人口に余裕のある地域から、人口の急減した被害村落に向かって人口の移動が起きていたのだろう。
 その後、太平洋戦争が勃発すると、満蒙開拓団に参加する人が現れたのは、必ずしも黒川村が桃源郷ではなかったからのように、私には思われる。

 満蒙開拓団は、中津川市の坂下読書地区の人々が知られているが、行った人間で、ハッピーエンドを迎えた者は皆無だ。地獄という表現がふさわしかった。
 黒川の女性のなかに、何が起きたのか実名で証言する人がいたので、詳しく記録されている。

 <つなぐ 戦後74年>性接待 満州で1度死んだ 女性、遺族ら 歴史伝える決意 2019年8月14日
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019081402000138.html

 以下引用

 敗戦直後の旧満州(中国東北部)で、岐阜県の黒川村(現白川町)周辺から渡った黒川開拓団の女性が、団幹部の指示でソ連兵に性的な「接待」をさせられた。
 今月一日には地元から遺族会が中国の同団跡地へ墓参。中傷や差別を恐れ、口を閉ざしてきた女性や遺族らは近年「悲劇を語り継がねば」と、行動を続けている。(秋田佐和子、平井一敏、浅井正智)

 「(夫がいる)奥さんには頼めん…。あんたら娘だけ、犠牲になってくれんかと言われた。団の幹部にですよ」

 当時二十歳だった佐藤ハルエさん(94)=岐阜県郡上市=が、自身の体験を公に語り始めたのは二〇一三年。長野県阿智村にできた満蒙(まんもう)開拓平和記念館で講演した。接待をさせられた女性十五人のうち四人が性病などで現地で亡くなっている。今、存命者の中で、佐藤さんだけが実名で取材などに応じる。「満州で一度死んだ。どう思われたっていい」と前を向く。

 吉林省陶頼昭(とうらいしょう)に入植した黒川開拓団は一九四五年八月の敗戦で現地住民らからの略奪に遭った。団の男たちは侵攻してきたソ連軍に警護を頼み、代償に未婚の若い女性を差し出した。

 「怖くても嫌とは言えなかった。女は命を守るために性を提供することもある。そう教えられていた」。性の接待は二カ月ほど続いたという。

 元団員で、敗戦時は十歳だった安江菊美さん(84)=白川町=は、佐藤さんと同時期に証言し始めた女性から、亡くなる前に、語り部になるよう託された。現地で接待をする女性たちのために風呂たきなどを手伝っていた。性病予防と称し、医務室で女性が薬品をかけられていた様子など、見たままを伝える。

 七月二日には岐阜大から近現代史の研修に訪れた学生十二人に、町内に立つ「乙女の碑文」の前で説明。高校の社会科教諭を目指す井戸文哉さん(20)は「重くデリケートな問題だが、自分たちが伝えていかないといけない。使命感を覚えた」と神妙に話した。

 白川町でこうした動きを始めたのは、一一年に四代目の遺族会長となった藤井宏之さん(67)。父は開拓団の団員だった。町では満州で亡くなった四人を悼むため、八二年に会が「乙女の碑」を建立したが説明書きはなかった。語ることがタブー視されていたからだ。

 「罪深い歴史を後世に伝える責任を感じていた」と昨年十一月、会により性被害の実態を詳細に記した「乙女の碑文」を建てた。十五人もの関係者から意見を聞き、四千文字を費やして何があったのかを明らかにした。

 遺族会は今月一日、二年ぶりに墓参りのため旧満州の跡地を訪れた。藤井さんは「子どもたちに二度とつらい思いをさせたくない」と、暗い歴史と向き合う決意を見せている。
********************************************************

 佐藤ハルエさんは、本当に勇気のある女性で、「ウソをついたり隠し立てしたりするのが嫌」で、自分に起きた運命を、後世に伝えるため、証言をかってでた。
 私の祖母は、開拓団募集のときは、すでに出稼ぎ先の知立市で結婚していたので、開拓団に行かずにすんだ。

 多くの女性たちが「バイタ」と誹謗中傷されることを怖れて口を閉ざすなかで、唯一、「自分は一度死んだ、なんと思われても構わない」と、真実を後世に残す証言を決意した。
 幸い、身の上に同情した優しい夫を得て、郡上で幸福な老後を過ごしている。
 
 黒川は、とても貧しい土地で、仕事も少ないので、スペイン風邪禍後、20年もしたら、今度は若者たちが余ってしまい、祖母のように出稼ぎに出るか、当時盛んにもてはやされた外国開拓団に向かうかしかなかったのだ。

 今、私の住んでいる蛭川村でも、戦前は、石材業が盛んになり賑わったので、隣村の黒川村から、たくさんの移住者が来ている。
 黒川の女性たちは、蛭川の石屋に嫁入りすることが多かったという。

 ちなみに、祖母が、一家で富田町から黒川に入ったときは、まだ高山線など開通してなくて、中央線で、恵那駅に降りて、約50Kmの道のり、海抜1000mの峠を越えて徒歩で向かったそうだ。
 その後、修学旅行でも、黒川から徒歩二日がかりで恵那まで出たそうだ。若者たちは、通常、徒歩一日の工程だった。

 江戸時代は、黒川村も苗木藩の一部だったので、中山道の助郷に駆り出された。
 一日がかりで大井村に出て、名主の小屋に泊まり、数日間の助郷働きをして、また一日がかりで里に帰った。
 皇女和宮の将軍家降嫁のときはもの凄いイベントで、近隣の住民にとんでもない重荷を背負わせたことは、島崎藤村の「夜明け前」に詳しく描かれている。

 祖母は、祖父の死後、名古屋で事務員として、一人で生計を立てていたのだが、やはり数奇な運命に巻き込まれた。
 「奥様ジャーナル社」という団地新聞に勤めていて、社の企画で乗鞍に向かったとき、自分の育った白川町で、乗っていたバスが、飛騨川に転落したのだ。

 転落した2台の乗客107名のうち、助かったのは祖母を含めて3名だった。祖母は、土砂崩れで道路が遮断されたとき、伝令として、土砂降りの雨のなか、他のバスに向かった。自分のバスに戻ろうとしたとき、それは、ゆっくりと深さ50mの水量があった飛水峡に呑み込まれていった。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-date-20090926.html

 黒川村は、今は、加茂郡白川町の一部なのだが、やはり大きな産業がないせいか、過疎化の一途である。
 小澤征爾の体調が悪化してからというもの、音楽家たちも来なくなった。

 今、スペイン風邪の再来のようなコロナ禍が始まっていて、調べている限り、感染者は可児市どまりで、まだ白川町には出ていないようだ。
 ありがたいことに、私の住む中津川市でも、まだ出ていない。
 しかし、このまま無事にすむはずがない。とりわけ、スペイン風邪と同じ猛毒化した第二波が迫っているといわれる。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1042.html

 明時代の劉伯温は、8月後半に、恐ろしい事態になると予言している。
 たぶん第二波が、スペイン風邪のように、全国の隅々を制覇して、人々を殺してゆくのだろう。
 私も、肺に基礎疾患がある身なので、助かるはずがないと覚悟を決めて、今は、ゴミ屋敷と身の始末に追われている。
  
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1114.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/484.html#c13

[近代史4] 焼け太る中国!対策が打てない日本!コロナ恐慌に打ち勝つには! 中川隆
28. 中川隆[-12701] koaQ7Jey 2020年5月08日 08:55:08 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[6]

世界最大のヘッジファンド: 中国が覇権を握りドルは基軸通貨でなくなる
2020年5月7日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10592#more-10592

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏が米国と中国の覇権戦争の結末について語っている。

中国が覇権国家になる

ダリオ氏は今後中国が米国に成り代わって覇権国家になり、人民元が基軸通貨になるのかという問いについて以下のように答えている。


そうなる。しかし革命のように一気にそうなるのでなく、徐々にそうなるだろう。中国経済は何年もしない内に世界で最も重要な経済となり、米国は一定の期間そのライバルであり続けるだろう。米国と中国がこのライバル関係をどのように扱うかが世界にとってとても重要になる。

ダリオ氏はこれまでも覇権交代を今後のシナリオとして検証してきたが、今回遂に断定している。

•世界最大のヘッジファンド: アメリカの覇権が中国に奪われる4つの道筋

中国がアメリカを追い越して世界一の経済大国になるのはダリオ氏にとってメインシナリオであるようだ。その中国の通貨である人民元については次のように述べている。


基軸通貨としての人民元については、その変化はゆっくりしか起こらないだろう。基軸通貨の移行は覇権の移行にかなり遅れて起こるものだからである。どちらにしても中国は今後10年でもっとも重要な国となるだろう。

基軸通貨はなぜ重要か

しかし基軸通貨というのは何故重要なのだろうか。それは基軸通貨が暴落しにくいからである。ダリオ氏は次のように説明する。


今のところ米国はドルという基軸通貨を印刷できる大きな権力を持っている。膨大なドル建ての負債が世界中にあり負債が返済されるごとにドル買い需要が生まれる間は米国は大きな力を持つ。

世界中でドルが使われればドル買い需要が生まれる。今回のように金融危機が起こればドル建てで借金をしている人や企業はドルを調達して借金を返済しなければならなくなり、それがドル買い圧力を生む。今回のコロナショックで米国が負債を増やし量的緩和などの奔放な政策を行なってもドルが暴落していないのはそうしたドル買い圧力のためである。

しかしその恩寵にも限界がある。ダリオ氏は次のように続ける。


しかしデフォルトやドル紙幣の印刷などでこれらの負債が消え去ると、ドルの基軸通貨としての価値は減り始めるだろう。そうすると米国の経済的影響力は大幅に弱まる。歴史上すべての帝国はその負債と通貨とともに繁栄し衰退した。イギリスやオランダの覇権とその通貨に起こったことと同じである。

ドルが基軸通貨でなくなった場合、国内の負債が膨大で対外負債があり、貿易赤字まで抱えているアメリカの通貨ドルが暴落するのは避けられないだろう。しかしドルは基軸通貨であるためにこれまで耐えてきたのである。

コロナショックと負債

ダリオ氏はコロナショックを上手く切り抜ける条件として次のことを挙げている。


財政状況が強固な者が勝者となる。貯蓄がある者が勝者となり、負債のある者が敗者となる。

このことについては直感的にも明白だろう。貯蓄があれば数ヶ月のロックダウンにも耐えられるが、貯蓄がなければ無理に働いて感染するか働かずに飢えるかの選択肢しかない。現在そういう状況に陥っているのがブラジルである。

•ブラジル、新型コロナによる人口減少で景気後退へ

また、借金の有無によってコロナショック後の回復の度合いが違うということは以下の記事で簡単な経済モデルを作って説明している。この記事での検証によれば、借金があると仮定した場合コロナショック後の経済回復はより弱いものとなった。

•新型コロナで景気後退が続く仕組みと経済対策の影響を分かりやすく説明する
•新型コロナで借金が実体経済に影響を与える仕組みを分かりやすく説明する

ダリオ氏も次のように述べている。


負債がこれほど多くなければ経済へのダメージはもっと軽かったはずだ。国も人も企業も、こういう状況ではいくら貯蓄があっていくら負債があるかということがとても重要になる。

借金まみれの経済と貧富の差があるときに自然災害が起これば、それは最悪の組み合わせとなる。

自分の頭で考えられない人々には無視されがちな事実だが、量的緩和をしようと何をしようと借金にはネガティブな側面があるのである。

アメリカは「最悪の組み合わせ」を体現しているが、ドルはまだ暴落していない。上で述べたようにドルが基軸通貨だからである。ユーロ圏は最悪の組み合わせを揃えており、しかも基軸通貨ではないためユーロの下落は避けられないだろう。筆者はユーロを空売りしている。

•新型コロナによる世界恐慌でユーロが下落する理由

日本はどうだろうか。日本は国内では莫大な負債を抱えているが、対外的には高度経済成長期に蓄えた対外資産があるために何とか持ちこたえている。しかし対外資産が尽きれば膨大な負債があり基軸通貨でもない日本はブラジルのようになるほかない。

負債さえなければ日本の状況はもっとましだっただろう。しかしこれまで日本人はオリンピック施設などその後何の役にも立たない公共事業のために負債を積み上げる政府を支持してきたのである。大阪にある誰も訪れない万博公園がまたもう1つ出来上がるわけである。

日本国民は他人による勝手な自国の借金膨張によって全く自分には利益のないまま自国にブラジルシナリオが着々と迫っていることを理解しているのだろうか。それでも日本人は自民党を支持し続けるのだろう。政治家にはやりやすいことである。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10592#more-10592
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/762.html#c28

[近代史4] ペトロダラーシステム 中川隆
8. 中川隆[-12700] koaQ7Jey 2020年5月08日 08:55:52 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[7]

世界最大のヘッジファンド: 中国が覇権を握りドルは基軸通貨でなくなる
2020年5月7日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10592#more-10592

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏が米国と中国の覇権戦争の結末について語っている。

中国が覇権国家になる

ダリオ氏は今後中国が米国に成り代わって覇権国家になり、人民元が基軸通貨になるのかという問いについて以下のように答えている。


そうなる。しかし革命のように一気にそうなるのでなく、徐々にそうなるだろう。中国経済は何年もしない内に世界で最も重要な経済となり、米国は一定の期間そのライバルであり続けるだろう。米国と中国がこのライバル関係をどのように扱うかが世界にとってとても重要になる。

ダリオ氏はこれまでも覇権交代を今後のシナリオとして検証してきたが、今回遂に断定している。

•世界最大のヘッジファンド: アメリカの覇権が中国に奪われる4つの道筋

中国がアメリカを追い越して世界一の経済大国になるのはダリオ氏にとってメインシナリオであるようだ。その中国の通貨である人民元については次のように述べている。


基軸通貨としての人民元については、その変化はゆっくりしか起こらないだろう。基軸通貨の移行は覇権の移行にかなり遅れて起こるものだからである。どちらにしても中国は今後10年でもっとも重要な国となるだろう。

基軸通貨はなぜ重要か

しかし基軸通貨というのは何故重要なのだろうか。それは基軸通貨が暴落しにくいからである。ダリオ氏は次のように説明する。


今のところ米国はドルという基軸通貨を印刷できる大きな権力を持っている。膨大なドル建ての負債が世界中にあり負債が返済されるごとにドル買い需要が生まれる間は米国は大きな力を持つ。

世界中でドルが使われればドル買い需要が生まれる。今回のように金融危機が起こればドル建てで借金をしている人や企業はドルを調達して借金を返済しなければならなくなり、それがドル買い圧力を生む。今回のコロナショックで米国が負債を増やし量的緩和などの奔放な政策を行なってもドルが暴落していないのはそうしたドル買い圧力のためである。

しかしその恩寵にも限界がある。ダリオ氏は次のように続ける。


しかしデフォルトやドル紙幣の印刷などでこれらの負債が消え去ると、ドルの基軸通貨としての価値は減り始めるだろう。そうすると米国の経済的影響力は大幅に弱まる。歴史上すべての帝国はその負債と通貨とともに繁栄し衰退した。イギリスやオランダの覇権とその通貨に起こったことと同じである。

ドルが基軸通貨でなくなった場合、国内の負債が膨大で対外負債があり、貿易赤字まで抱えているアメリカの通貨ドルが暴落するのは避けられないだろう。しかしドルは基軸通貨であるためにこれまで耐えてきたのである。

コロナショックと負債

ダリオ氏はコロナショックを上手く切り抜ける条件として次のことを挙げている。


財政状況が強固な者が勝者となる。貯蓄がある者が勝者となり、負債のある者が敗者となる。

このことについては直感的にも明白だろう。貯蓄があれば数ヶ月のロックダウンにも耐えられるが、貯蓄がなければ無理に働いて感染するか働かずに飢えるかの選択肢しかない。現在そういう状況に陥っているのがブラジルである。

•ブラジル、新型コロナによる人口減少で景気後退へ

また、借金の有無によってコロナショック後の回復の度合いが違うということは以下の記事で簡単な経済モデルを作って説明している。この記事での検証によれば、借金があると仮定した場合コロナショック後の経済回復はより弱いものとなった。

•新型コロナで景気後退が続く仕組みと経済対策の影響を分かりやすく説明する
•新型コロナで借金が実体経済に影響を与える仕組みを分かりやすく説明する

ダリオ氏も次のように述べている。


負債がこれほど多くなければ経済へのダメージはもっと軽かったはずだ。国も人も企業も、こういう状況ではいくら貯蓄があっていくら負債があるかということがとても重要になる。

借金まみれの経済と貧富の差があるときに自然災害が起これば、それは最悪の組み合わせとなる。

自分の頭で考えられない人々には無視されがちな事実だが、量的緩和をしようと何をしようと借金にはネガティブな側面があるのである。

アメリカは「最悪の組み合わせ」を体現しているが、ドルはまだ暴落していない。上で述べたようにドルが基軸通貨だからである。ユーロ圏は最悪の組み合わせを揃えており、しかも基軸通貨ではないためユーロの下落は避けられないだろう。筆者はユーロを空売りしている。

•新型コロナによる世界恐慌でユーロが下落する理由

日本はどうだろうか。日本は国内では莫大な負債を抱えているが、対外的には高度経済成長期に蓄えた対外資産があるために何とか持ちこたえている。しかし対外資産が尽きれば膨大な負債があり基軸通貨でもない日本はブラジルのようになるほかない。

負債さえなければ日本の状況はもっとましだっただろう。しかしこれまで日本人はオリンピック施設などその後何の役にも立たない公共事業のために負債を積み上げる政府を支持してきたのである。大阪にある誰も訪れない万博公園がまたもう1つ出来上がるわけである。

日本国民は他人による勝手な自国の借金膨張によって全く自分には利益のないまま自国にブラジルシナリオが着々と迫っていることを理解しているのだろうか。それでも日本人は自民党を支持し続けるのだろう。政治家にはやりやすいことである。

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10592#more-10592
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[番外地7] 新型コロナウイルス感染症の本態は微小血栓症
COVID-19患者が致命的な脳卒中 微小血栓症

新型コロナウイルス感染症の本態が、微小血栓症ではないかとされてきました。循環不全による臓器傷害です。未知の感染症を最大限に警戒する・怖がる、というのはこういうことです。

新型コロナウイルス感染で予想される微小血栓。肺をはじめとする全身諸臓器に循環不全を引き起こします。脳血管が詰まって脳梗塞となれば命取りですし、腎臓に飛んで行けば腎機能障害から人工透析、下肢に行けば壊疽で切断と、人生が一変するリスクがあります。

「難病指定」で、いわゆる「紫斑病」として取り扱われている。

この病気の最大の問題は、微少血栓が腎臓に回って毛細血管を崩壊させることである。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/617.html

[近代史4] アンティーク・オーディオ取扱い店 中川隆
2. 中川隆[-12699] koaQ7Jey 2020年5月08日 09:26:16 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[8]

サウンドボックス (ドイツ QUAD Musikwiedergabe GmbH 代理店)
http://www.soundbox.co.jp/
https://www.facebook.com/soundboxaudio/

復刻品 QUAD-II 真空管モノラル・アンプ (ドイツ QUAD MusikWiedergabe GmbH) 製 ¥600.000/ペア 
https://soundbox.co.jp/QUAD/QD-II_3.htm

オランダ QUAD REVISIE社製 復刻品 QUAD 33/2プリアンプ +  QUAD 303QR パワーアンプ + QUAD FM3 特価セット価格 ¥400,000/セット 
*QUAD FM3QR
https://soundbox.co.jp/QUAD/QD_33_303_FM3_set.htm

ドイツ QUAD Musikviedergab GmbH 社 QUAD ESL57 復刻新品 (受注生産品) * QUADESL57QA ¥1,300,000 ペア(税別)
https://soundbox.co.jp/QUAD_ESL57QA_Cata_a.pdf

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QUAD ESL57, ESL63 ESL63Pro 修理受付中
http://www.soundbox.co.jp/quad63repair.html 

オーディオ機器の修理
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サウンドボックスの修理は自社修理ではなく外注なので割高になります

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/122.html#c2

[リバイバル3] 中古オーディオ販売店 中川隆
38. 中川隆[-12698] koaQ7Jey 2020年5月08日 09:29:54 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[9]
サウンドボックス (ドイツ QUAD Musikwiedergabe GmbH 代理店)
http://www.soundbox.co.jp/
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復刻品 QUAD-II 真空管モノラル・アンプ (ドイツ QUAD MusikWiedergabe GmbH) 製 ¥600.000/ペア 
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ドイツ QUAD Musikviedergab GmbH 社 QUAD ESL57 復刻新品 (受注生産品) * QUADESL57QA ¥1,300,000 ペア(税別)
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QUAD ESL57, ESL63 ESL63Pro 修理受付中
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オーディオ機器の修理
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サウンドボックスの修理は自社修理ではなく外注なので割高になります

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[リバイバル3] オールド QUAD の安物アンプは名機なのか? 中川隆
74. 中川隆[-12697] koaQ7Jey 2020年5月08日 09:31:54 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[10]

サウンドボックス (ドイツ QUAD Musikwiedergabe GmbH 代理店)
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復刻品 QUAD-II 真空管モノラル・アンプ (ドイツ QUAD MusikWiedergabe GmbH) 製 ¥600.000/ペア 
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QUAD ESL57, ESL63 ESL63Pro 修理受付中
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オーディオ機器の修理
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サウンドボックスの修理は自社修理ではなく外注なので割高になります

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[リバイバル3] 伝説の静電型スピーカー QUAD ESL57・ESL63 中川隆
105. 中川隆[-12696] koaQ7Jey 2020年5月08日 09:32:39 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[11]

サウンドボックス (ドイツ QUAD Musikwiedergabe GmbH 代理店)
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復刻品 QUAD-II 真空管モノラル・アンプ (ドイツ QUAD MusikWiedergabe GmbH) 製 ¥600.000/ペア 
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オランダ QUAD REVISIE社製 復刻品 QUAD 33/2プリアンプ +  QUAD 303QR パワーアンプ + QUAD FM3 特価セット価格 ¥400,000/セット 
*QUAD FM3QR
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ドイツ QUAD Musikviedergab GmbH 社 QUAD ESL57 復刻新品 (受注生産品) * QUADESL57QA ¥1,300,000 ペア(税別)
https://soundbox.co.jp/QUAD_ESL57QA_Cata_a.pdf

ドイツ QUAD Musikviedergab GmbH 社 QUAD ESL63 復刻新品 (受注生産品) * QUADESL63QA ¥1,600,000 ペア(税別)
https://soundbox.co.jp/QUAD_ESL63QA_Cata_a.pdf

QUAD ESL57, ESL63 ESL63Pro 修理受付中
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オーディオ機器の修理
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サウンドボックスの修理は自社修理ではなく外注なので割高になります

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/682.html#c105

[リバイバル3] 最高の音を一番安く手に入れる方法 _ パソコンの iTunes ファイル + プリ機能付き DAC + フルレンジスピーカー 中川隆
114. 中川隆[-12695] koaQ7Jey 2020年5月08日 09:36:35 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[12]
サウンドボックス (ドイツ QUAD Musikwiedergabe GmbH 代理店)
http://www.soundbox.co.jp/
https://www.facebook.com/soundboxaudio/

復刻品 QUAD-II 真空管モノラル・アンプ (ドイツ QUAD MusikWiedergabe GmbH) 製 ¥600.000/ペア 
https://soundbox.co.jp/QUAD/QD-II_3.htm

オランダ QUAD REVISIE社製 復刻品 QUAD 33/2プリアンプ +  QUAD 303QR パワーアンプ + QUAD FM3 特価セット価格 ¥400,000/セット 
*QUAD FM3QR
https://soundbox.co.jp/QUAD/QD_33_303_FM3_set.htm

ドイツ QUAD Musikviedergab GmbH 社 QUAD ESL57 復刻新品 (受注生産品) * QUADESL57QA ¥1,300,000 ペア(税別)
https://soundbox.co.jp/QUAD_ESL57QA_Cata_a.pdf

ドイツ QUAD Musikviedergab GmbH 社 QUAD ESL63 復刻新品 (受注生産品) * QUADESL63QA ¥1,600,000 ペア(税別)
https://soundbox.co.jp/QUAD_ESL63QA_Cata_a.pdf

QUAD ESL57, ESL63 ESL63Pro 修理受付中
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オーディオ機器の修理
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[リバイバル3] 最高の音を一番安く手に入れる方法 _ パソコンの iTunes ファイル + プリ機能付き DAC + フルレンジスピーカー 中川隆
115. 中川隆[-12694] koaQ7Jey 2020年5月08日 09:41:45 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[13]

超お買い得 Audio Nirvana トランス結合 300B シングルアンプ (アメリカ)


[AN300] Audio Nirvana 300B シングルアンプ

商品コード 4573152461648
メーカー名 Commonsense Audio
セール 10%OFFセール+キャッシュレス5%還元!
通常価格 265,000円

価格238,500円(税込 262,350円)


Audio Nirvanaから300B真空管アンプ登場!

フルレンジスピーカーで有名なアメリカの「Commonsense Audio」社から、同社のフルレンジスピーカー『Audio Nirvana』用に設計された300Bシングルアンプが発売されました。
 「Commonsense Audio」社のオーナーであるデビッド ディックス氏の、このアンプに対する思い入れたっぷりのコメントをご紹介します。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 私たちは、唯一の最高級品質の「ニュートラル・サウンド」アンプを販売します。私たちは、特異なサウンドの「ブティック」アンプは販売していません。
 ほとんどのアンプメーカーは、こうしたアンプを販売しているので、彼らは、あなたに、数ヶ月ごとに別の新しいアンプを販売することが出来ます。
 私たちは、ただ一つのアンプ、あなたが生涯に渡って使い続けることの出来るアンプを販売したいと思っています。

 私たちは、これまで、本当に良い音のアンプを聴いたことが有りません、どんな場所でも、どんな価格帯のものでも。

 私たちの真空管アンプは、『Audio Nirvana』フルレンジスピーカーや高効率スピーカーのためにデザインされた、そして、そのために最適化された唯一無二のアンプです。

『Audio Nirvana』のスピーカーを、通常のリスニング・レベルで聴くのに必要な出力は、1/10ワット程度です。
それゆえ、私たちの8W 300B シングルアンプは、必要なアンプ出力の80倍ほどのパワーを持っていると言えます。

 ついに、ディープで、パワフルで、力強いベース、そして、人間の聴覚の限界まで拡張された高域を持つ、シングルエンド三極管アンプが完成しました。

 伝統的な滑らかさと、詳細表現力を兼ね備えた中級グレードのシングルエンド三極管アンプの中で、今までに聴いたことの無い最高のサウンドアンプです。

 『Audio Nirvana』300B シングルアンプは、強固なカバーで保護された、飛び切り強力なトロイダル電源を使用しています。(多くのメーカーが使用しているような、ダミーのカバーではなく。)このトランスは、巨大で、私たち自身の工場で、職人の手で巻かれています。
 アンプ本体は、52ポンド(24キロ)と超重量級アンプとなっています。その構成部品は、可能な限り最高の音質を可能とするために選択されています−私たちは「ブティック」の名前であなたを感動させる必要はないので。
 各々のアンプは、職人の手によって、見た目にも美しく組み立てられ、テストされています。
 この素晴らしいサウンドを維持するための面倒な調整は一切ありません。それは、このアンプが、自己バイアス方式を採用しているためで、ACまたはDCバランスの調整は必要ありません。
 そして、このアンプは、可能な限り最少の部品構成で、最高の音質の真空管で作られました。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++
【Audio Nirvana 300B シングルアンプの特徴】

■300B三極管シングルアンプ:使用真空管、300B、6SN7、6SL7、および5AR4
■操作可能な最も単純で純粋な「シングルエンド三極管」回路(インターステージ・トランス)
■定格出力8ワット/ch(『Audio Nirvana』のフルレンジスピーカーの平均リスニングレベルは1/10W)
■内部配線は、職人による手配線(ディスクリート構成)プリント基板不採用
■カバー付きの大型トランスは自社工場で手巻き生産
■特大のトロイダル電源トランスは容量に十分な余裕を持たせている
■各真空管周りの冷却孔は、クールランニング温度を維持
■優れた組み立ての品質は、長年に渡って、信頼性の高い動作を保証
■美しいポリッシュ仕上げのステンレススチール・シャーシの採用
■ブラッシュアルミ製のフロントパネルとリアープレート
■『AN』のロゴによるボリューム・ノブのポインター

【Audio Nirvana 300B シングルアンプの仕様】

■アンプ構成:3極管シングルアンプ(A級)
■入力インピーダンス:100kΩ
■出力インピーダンス:4Ω〜8Ω
■定格出力:8W/ch@8Ω
■ダンピング・ファクター:>3
■周波数特性:20Hz〜20kHz(-1dB)
■THD:90dB(ハムノイズ:65dB
■真空管構成:6N9P(6SL7)x1
          6N8P(6SN7)x1
          300Bx2【Psvane】
          5AR4x1
■電源:115V−220V(50/60Hz)
■寸法:255mm(W)x190mm(H)x450mm(D)
■重量:24kg(本体)/26kg(梱包)
■付属品:電源コード、インストラクション(英語版)
https://www.baysidenet.jp/c-item-detail?ic=4573152461648


詳細は

Audio Nirvana 300B トランス結合、真空管整流 シングルアンプ (アメリカ)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/120.html


300Bアンプについては

ウェスタン・エレクトリックの出力管 300B を使ったパワーアンプ
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/118.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1002.html#c115

[リバイバル3] 最高の音を一番安く手に入れる方法 _ パソコンの iTunes ファイル + プリ機能付き DAC + フルレンジスピーカー 中川隆
116. 中川隆[-12693] koaQ7Jey 2020年5月08日 09:48:39 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[14]

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[2771] 楽しく糾弾しましょう
クラシック音楽 作曲家別 by 777
http://www.kyudan.com/cgi-bin/bbskd/read.cgi?no=2771

[2767] 楽しく糾弾しましょう
クラシック音楽 演奏家別 (指揮者、ピアニスト、オルガニスト) by 777 2020/05/
http://www.kyudan.com/cgi-bin/bbskd/read.cgi?no=2767

[1816] 楽しく糾弾しましょう 
クラシック音楽 演奏家別 (ヴァイオリニスト、弦楽四重奏団、クラリネット奏者)
http://www.kyudan.com/cgi-bin/bbskd/read.cgi?no=1816

[2766] 楽しく糾弾しましょう 
映画音楽、女性ヴォーカル by 777 2020/05/05 10:13
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[2772] 楽しく糾弾しましょう
ポピュラー音楽、名曲喫茶紹介、伝説のオーディオ名機紹介 by 777 2020/05/05
http://www.kyudan.com/cgi-bin/bbskd/read.cgi?no=2772

[2768] 楽しく糾弾しましょう
お薦めのオーディオ機器紹介 by 777 2020/05/05 09:08
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[近代史4] 中川隆 _ アンティーク・オーディオ関係投稿リンク 中川隆
8. 中川隆[-12692] koaQ7Jey 2020年5月08日 09:50:55 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[15]

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[2771] 楽しく糾弾しましょう
クラシック音楽 作曲家別 by 777
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[2767] 楽しく糾弾しましょう
クラシック音楽 演奏家別 (指揮者、ピアニスト、オルガニスト) by 777
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[1816] 楽しく糾弾しましょう 
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[2766] 楽しく糾弾しましょう 
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[2772] 楽しく糾弾しましょう
ポピュラー音楽、名曲喫茶紹介、伝説のオーディオ名機紹介 by 777
http://www.kyudan.com/cgi-bin/bbskd/read.cgi?no=2772

[2768] 楽しく糾弾しましょう
お薦めのオーディオ機器紹介 by 777
http://www.kyudan.com/cgi-bin/bbskd/read.cgi?no=2768  


http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/875.html

[番外地7] 中国が焼け太り、ドルは基軸通貨でなくなる
中国が焼け太り
中国が覇権を握りドルは基軸通貨でなくなる

今のところ米国はドルという基軸通貨を印刷できる大きな権力を持っている。膨大なドル建ての負債が世界中にあり負債が返済されるごとにドル買い需要が生まれる間は米国は大きな力を持つ。

世界中でドルが使われればドル買い需要が生まれる。今回のように金融危機が起こればドル建てで借金をしている人や企業はドルを調達して借金を返済しなければならなくなり、それがドル買い圧力を生む。今回のコロナショックで米国が負債を増やし量的緩和などの奔放な政策を行なってもドルが暴落していないのはそうしたドル買い圧力のためである。

しかしデフォルトやドル紙幣の印刷などでこれらの負債が消え去ると、ドルの基軸通貨としての価値は減り始める。そうすると米国の経済的影響力は大幅に弱まる。

ドルが基軸通貨でなくなった場合、国内の負債が膨大で対外負債があり、貿易赤字まで抱えているアメリカの通貨ドルが暴落するのは避けられない。ドルは基軸通貨であるためにこれまで耐えてきたのである。

借金まみれの経済と貧富の差があるときに自然災害が起これば、それは最悪の組み合わせとなる。

アメリカは「最悪の組み合わせ」を体現しているが、ドルはまだ暴落していない。ドルが基軸通貨だからである。ユーロ圏は最悪の組み合わせを揃えており、しかも基軸通貨ではないためユーロの下落は避けられない。

アメリカとユーロは経済崩壊し、中国の一人勝ちになる
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/618.html

[近代史4] コロナ・ウイルスの変異パターンは3種類、日本で流行っているコロナAは風邪みたいなもので、BとCが凶悪 中川隆
8. 中川隆[-12691] koaQ7Jey 2020年5月08日 11:37:18 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[16]

14種の新型コロナ変異株をすでに特定 感染力が強いのは「欧州株」
2020年05月07日

米ロスアラモス国立研究所は、新型コロナウイルスの突然変異株の14種を特定。そのうちの1つで、欧州から世界中に蔓延したウイルス株(D614G、いわゆる欧州株)は、武漢株より感染力が強い。この研究結果は、査読前論文公開サイト「BioRxiv」に掲載されている。米CNBCが報じた。

同研究所は、世界中の感染者から採取された新型コロナウイルスのゲノム情報を解析。その結果、ウイルスが宿主の細胞表面に接着するスパイクタンパク質の変異種14株を特定した。その中でも欧州で大きな被害をもたらしたD614Gは、世界で最も優位的なウイルス株になっていることが判明した。

このスパイクタンパク質はワクチンの重要なターゲット。しかし、もし新型コロナウイルスが季節性インフルエンザと違って夏まで蔓延が続けば、変異種が新たに現れる可能性は高い。そのため研究者らは、新たな変異種の出現がワクチン開発に大きな影響を与えることになると警告している。

同研究所の計算生物学者、ベット・コーバー氏は「これは難しいニュースだ」と前置きしつつ、同氏の研究グループがこの論文を発表できたのは、全世界がこのウイルスに対処しようと力を尽くし、変異種のゲノム配列を可能な限り迅速に提供しているからだと指摘。さらに論文で研究者らは、世界中ですでに100種類以上のワクチンの開発が進んでいることにも言及している。

https://jp.sputniknews.com/science/202005077427897/
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/757.html#c8

[リバイバル3] 株で儲ける方法教えてあげる(こっそり) 新スレ 中川隆
322. 中川隆[-12690] koaQ7Jey 2020年5月08日 12:38:01 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[17]
2020年05月08日
2流の投資家のすすめ 相場の予想をするのは負ける投資家


イチローが1人しか居ないように、バフェットに成れるのもバフェットだけ。

引用:http://www.bloomberg.co.jp/apps/data?pid=avimage&iid=i7v8vnb1Sa9w


コロナで相場が大きく動き、残念ながら大きく負けてしまった人の方が多いようです。

負けるタイプの人は一流の投資家を目指す努力家が多いが、あえて2流を目指すべきかも知れない。


宇宙と戦う投資家

株価や相場の乱高下が続いていますが、投資で損をした人の方が多いようです。

どんな金融投資でも、勝つ人は数%にすぎず、90%以上の人が負けていると言われています。

理由はまず業者が手数料を差し引き社員に給料を払わねば成らないので、致し方ありません。


次に一部の「勝ちすぎる人」の存在が、多くの人の負ける理由を作っています。

ネットや投資雑誌で有名なカリスマ投資家というのが居ますが、百害あって一利なしの存在です。

例えばカリスマ君が1億円儲けたら、どう考えたって100人の人が100万円損をしているからです。


そのカリスマ君たちもプロの投資家、つまり外資系投資会社とかヘッジファンドの前では子犬のような存在です。

ゴールドマンサックスという世界最大の投資会社は、世界中で数千兆円に相当する取引をしている、とされています。

GSがそれだけの現金を持っているわけではなく、高いレバレッジを掛けたり、オプション取引を多用するのでこうなります。


一回に数兆円というようなポジションをポンと建てて、それによって価格を吊り上げて、次の瞬間には決済します。

その間僅か10分の1秒に満たない場合もあるそうで、他の投資家が釣られて購入した瞬間に儲けています。

聞くところによると、GSでは客から電話が掛かってきても、保有資産が1千億円以下だと担当者が付かないそうです。

インターネットの金融市場の競争は、こんな連中を相手に戦っているので、まるで宇宙と戦っているようです。


投資家のレベルとは

一般の個人投資家にはいくつかの段階があるとされていて、一番上はカリスマ投資家や凄腕ディーラーになります。

彼らは市場を分析して流れを読み、次に上がるのか下がるのかを予測して投資し、その通りになります。

多くの人はこういう投資家の伝記などを読んで自分も始めるが、決して上手く行く事はありません。


大谷やイチローに憧れて野球を始めても、最初から『モノが違う』からです。

一流の投資家の真似をして市場の分析をして予想をして投資した結果、まずボロボロになるまで負けるでしょう。

実際の話無一文になるのはマシな方で、多額の借金を背負ってしまう人が多いです。


「自分は勝てる筈」なのに現実には負けている状況では、多くの人は「これからは勝てる」と考えます。

今までは未熟だったり運が悪かったが、これからは上手く行く筈なので、借金をして追加投資します。

特に真面目な人や根気強く努力家の人、何かに打ち込む人などがこうなりやすいです。


こうした人たちは残念ながら業界の「カモ」で、専門家と称する人達が、あらゆる嘘を付いてお金を使わせようとします。

書店やアマゾンに並んでいる「こうすれば勝てる」という本を書いているアドバイザーは、結局読者の金を吐き出させる職業です。

そこに気づくべきなのですが、カモさん達は詐欺師を「先生」と尊敬し、教材を買ったりセミナーを受講したりします。

2流の投資家になるべき

ここまでに登場したのは「一流」「カモ」「詐欺師」の3種類でしたが、2流の投資家が存在しています。

2流は一流とは違って市場を分析したり流れを読む事ができず、明日上か下かなど分かりません。

だが自分が投資する対象のなんらかの規則性を利用して、勝ったり負けたりして生涯では少しの利益を手にしたりします。


どんな投資対象でも上がったらいつか下がるし、下がったらいつかは上がるので、難しいことではありません。

1ドルが76円まで下がったら、そのうち100円以上に上がるのは2流でも想像はできます。

何月に何の銘柄を買えば、高確率で何月には利益が出るという人も居ます。


彼らは難しくはないが「考えてみれば当たり前」というような法則性を利用して、損をしない投資をしています。

実態としては悪くない企業なのにスキャンダルで大きく値を下げた場合とか、常識的にいつかは値上がりするものを狙います。

2流の人は一流になるのを既に諦めているので、有名投資家の真似をしたりはしません。


投資の世界での自然の法則のような事をたくさん知っていれば、吹雪の日に海水浴に出るようなマネはしないという事です。

カモになってしまうタイプの人は必ず自信過剰で、有名投資家のようにやれると思い込みますが、自分自身が一番信用できません。

明日は海水浴日和だと思って海に行ったら、その日は真冬で猛吹雪だったというのが、こうした人たちの末路です。

1流になる前にまず、2流の投資家を目指すほうが、ずっと良い投資ができるでしょう。
http://www.thutmosev.com/archives/53162145.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/822.html#c322

[近代史4] マスコミと経済評論家の相場情報の 99% は嘘 中川隆
3. 中川隆[-12689] koaQ7Jey 2020年5月08日 12:40:01 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[18]
2020年05月08日
2流の投資家のすすめ 相場の予想をするのは負ける投資家


イチローが1人しか居ないように、バフェットに成れるのもバフェットだけ。

引用:http://www.bloomberg.co.jp/apps/data?pid=avimage&iid=i7v8vnb1Sa9w


コロナで相場が大きく動き、残念ながら大きく負けてしまった人の方が多いようです。

負けるタイプの人は一流の投資家を目指す努力家が多いが、あえて2流を目指すべきかも知れない。


宇宙と戦う投資家

株価や相場の乱高下が続いていますが、投資で損をした人の方が多いようです。

どんな金融投資でも、勝つ人は数%にすぎず、90%以上の人が負けていると言われています。

理由はまず業者が手数料を差し引き社員に給料を払わねば成らないので、致し方ありません。


次に一部の「勝ちすぎる人」の存在が、多くの人の負ける理由を作っています。

ネットや投資雑誌で有名なカリスマ投資家というのが居ますが、百害あって一利なしの存在です。

例えばカリスマ君が1億円儲けたら、どう考えたって100人の人が100万円損をしているからです。


そのカリスマ君たちもプロの投資家、つまり外資系投資会社とかヘッジファンドの前では子犬のような存在です。

ゴールドマンサックスという世界最大の投資会社は、世界中で数千兆円に相当する取引をしている、とされています。

GSがそれだけの現金を持っているわけではなく、高いレバレッジを掛けたり、オプション取引を多用するのでこうなります。


一回に数兆円というようなポジションをポンと建てて、それによって価格を吊り上げて、次の瞬間には決済します。

その間僅か10分の1秒に満たない場合もあるそうで、他の投資家が釣られて購入した瞬間に儲けています。

聞くところによると、GSでは客から電話が掛かってきても、保有資産が1千億円以下だと担当者が付かないそうです。

インターネットの金融市場の競争は、こんな連中を相手に戦っているので、まるで宇宙と戦っているようです。


投資家のレベルとは

一般の個人投資家にはいくつかの段階があるとされていて、一番上はカリスマ投資家や凄腕ディーラーになります。

彼らは市場を分析して流れを読み、次に上がるのか下がるのかを予測して投資し、その通りになります。

多くの人はこういう投資家の伝記などを読んで自分も始めるが、決して上手く行く事はありません。


大谷やイチローに憧れて野球を始めても、最初から『モノが違う』からです。

一流の投資家の真似をして市場の分析をして予想をして投資した結果、まずボロボロになるまで負けるでしょう。

実際の話無一文になるのはマシな方で、多額の借金を背負ってしまう人が多いです。


「自分は勝てる筈」なのに現実には負けている状況では、多くの人は「これからは勝てる」と考えます。

今までは未熟だったり運が悪かったが、これからは上手く行く筈なので、借金をして追加投資します。

特に真面目な人や根気強く努力家の人、何かに打ち込む人などがこうなりやすいです。


こうした人たちは残念ながら業界の「カモ」で、専門家と称する人達が、あらゆる嘘を付いてお金を使わせようとします。

書店やアマゾンに並んでいる「こうすれば勝てる」という本を書いているアドバイザーは、結局読者の金を吐き出させる職業です。

そこに気づくべきなのですが、カモさん達は詐欺師を「先生」と尊敬し、教材を買ったりセミナーを受講したりします。

2流の投資家になるべき

ここまでに登場したのは「一流」「カモ」「詐欺師」の3種類でしたが、2流の投資家が存在しています。

2流は一流とは違って市場を分析したり流れを読む事ができず、明日上か下かなど分かりません。

だが自分が投資する対象のなんらかの規則性を利用して、勝ったり負けたりして生涯では少しの利益を手にしたりします。


どんな投資対象でも上がったらいつか下がるし、下がったらいつかは上がるので、難しいことではありません。

1ドルが76円まで下がったら、そのうち100円以上に上がるのは2流でも想像はできます。

何月に何の銘柄を買えば、高確率で何月には利益が出るという人も居ます。


彼らは難しくはないが「考えてみれば当たり前」というような法則性を利用して、損をしない投資をしています。

実態としては悪くない企業なのにスキャンダルで大きく値を下げた場合とか、常識的にいつかは値上がりするものを狙います。

2流の人は一流になるのを既に諦めているので、有名投資家の真似をしたりはしません。


投資の世界での自然の法則のような事をたくさん知っていれば、吹雪の日に海水浴に出るようなマネはしないという事です。

カモになってしまうタイプの人は必ず自信過剰で、有名投資家のようにやれると思い込みますが、自分自身が一番信用できません。

明日は海水浴日和だと思って海に行ったら、その日は真冬で猛吹雪だったというのが、こうした人たちの末路です。

1流になる前にまず、2流の投資家を目指すほうが、ずっと良い投資ができるでしょう。
http://www.thutmosev.com/archives/53162145.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/129.html#c3

[近代史02] 幻の柴田罫線 中川隆
155. 中川隆[-12688] koaQ7Jey 2020年5月08日 12:41:05 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[19]
2020年05月08日
2流の投資家のすすめ 相場の予想をするのは負ける投資家


イチローが1人しか居ないように、バフェットに成れるのもバフェットだけ。

引用:http://www.bloomberg.co.jp/apps/data?pid=avimage&iid=i7v8vnb1Sa9w


コロナで相場が大きく動き、残念ながら大きく負けてしまった人の方が多いようです。

負けるタイプの人は一流の投資家を目指す努力家が多いが、あえて2流を目指すべきかも知れない。


宇宙と戦う投資家

株価や相場の乱高下が続いていますが、投資で損をした人の方が多いようです。

どんな金融投資でも、勝つ人は数%にすぎず、90%以上の人が負けていると言われています。

理由はまず業者が手数料を差し引き社員に給料を払わねば成らないので、致し方ありません。


次に一部の「勝ちすぎる人」の存在が、多くの人の負ける理由を作っています。

ネットや投資雑誌で有名なカリスマ投資家というのが居ますが、百害あって一利なしの存在です。

例えばカリスマ君が1億円儲けたら、どう考えたって100人の人が100万円損をしているからです。


そのカリスマ君たちもプロの投資家、つまり外資系投資会社とかヘッジファンドの前では子犬のような存在です。

ゴールドマンサックスという世界最大の投資会社は、世界中で数千兆円に相当する取引をしている、とされています。

GSがそれだけの現金を持っているわけではなく、高いレバレッジを掛けたり、オプション取引を多用するのでこうなります。


一回に数兆円というようなポジションをポンと建てて、それによって価格を吊り上げて、次の瞬間には決済します。

その間僅か10分の1秒に満たない場合もあるそうで、他の投資家が釣られて購入した瞬間に儲けています。

聞くところによると、GSでは客から電話が掛かってきても、保有資産が1千億円以下だと担当者が付かないそうです。

インターネットの金融市場の競争は、こんな連中を相手に戦っているので、まるで宇宙と戦っているようです。


投資家のレベルとは

一般の個人投資家にはいくつかの段階があるとされていて、一番上はカリスマ投資家や凄腕ディーラーになります。

彼らは市場を分析して流れを読み、次に上がるのか下がるのかを予測して投資し、その通りになります。

多くの人はこういう投資家の伝記などを読んで自分も始めるが、決して上手く行く事はありません。


大谷やイチローに憧れて野球を始めても、最初から『モノが違う』からです。

一流の投資家の真似をして市場の分析をして予想をして投資した結果、まずボロボロになるまで負けるでしょう。

実際の話無一文になるのはマシな方で、多額の借金を背負ってしまう人が多いです。


「自分は勝てる筈」なのに現実には負けている状況では、多くの人は「これからは勝てる」と考えます。

今までは未熟だったり運が悪かったが、これからは上手く行く筈なので、借金をして追加投資します。

特に真面目な人や根気強く努力家の人、何かに打ち込む人などがこうなりやすいです。


こうした人たちは残念ながら業界の「カモ」で、専門家と称する人達が、あらゆる嘘を付いてお金を使わせようとします。

書店やアマゾンに並んでいる「こうすれば勝てる」という本を書いているアドバイザーは、結局読者の金を吐き出させる職業です。

そこに気づくべきなのですが、カモさん達は詐欺師を「先生」と尊敬し、教材を買ったりセミナーを受講したりします。

2流の投資家になるべき

ここまでに登場したのは「一流」「カモ」「詐欺師」の3種類でしたが、2流の投資家が存在しています。

2流は一流とは違って市場を分析したり流れを読む事ができず、明日上か下かなど分かりません。

だが自分が投資する対象のなんらかの規則性を利用して、勝ったり負けたりして生涯では少しの利益を手にしたりします。


どんな投資対象でも上がったらいつか下がるし、下がったらいつかは上がるので、難しいことではありません。

1ドルが76円まで下がったら、そのうち100円以上に上がるのは2流でも想像はできます。

何月に何の銘柄を買えば、高確率で何月には利益が出るという人も居ます。


彼らは難しくはないが「考えてみれば当たり前」というような法則性を利用して、損をしない投資をしています。

実態としては悪くない企業なのにスキャンダルで大きく値を下げた場合とか、常識的にいつかは値上がりするものを狙います。

2流の人は一流になるのを既に諦めているので、有名投資家の真似をしたりはしません。


投資の世界での自然の法則のような事をたくさん知っていれば、吹雪の日に海水浴に出るようなマネはしないという事です。

カモになってしまうタイプの人は必ず自信過剰で、有名投資家のようにやれると思い込みますが、自分自身が一番信用できません。

明日は海水浴日和だと思って海に行ったら、その日は真冬で猛吹雪だったというのが、こうした人たちの末路です。

1流になる前にまず、2流の投資家を目指すほうが、ずっと良い投資ができるでしょう。
http://www.thutmosev.com/archives/53162145.html
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/429.html#c155

[近代史4] 相場の予想をするのは負ける投資家 _ 年金運用の GPIF が絶対に損しない理由

相場の予想をするのは負ける投資家 _ 年金運用の GPIF が絶対に損しない理由
http://www.kyudan.com/cgi-bin/bbskd/read.cgi?no=3309
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/876.html
[近代史3] アメリカの医療費は何故常識では考えられない程高額なのか? 中川隆
12. 中川隆[-12687] koaQ7Jey 2020年5月08日 17:34:43 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[20]

2020年05月08日
アメリカGDPのまやかし 富裕層以外はマイナス成長だった


年収500万円以上の人が、ある日破産してホームレスになっている


引用:http://4.bp.blogspot.com/_5WcMb8u-12g/S79colMoC7I/AAAAAAAAAcg/PK5gi_RLsqQ/s1600/P1020098.JPG

中間層の消滅

アメリカは日本に比べて経済が順調で過去30年で平均4%くらい成長していました。


特にリーマンショックから回復した2010年以降はめざましい経済成長で日本を突き放した。


ところが実際は成長したのは所得上位者だけで、80%の人は所得が増えていませんでした。

アメリカでは中間層と言われていた普通の人達が居なくなりつつあります。

先進国で普通の人と言うとイメージするのは年収300万から500万くらいですが、どんどん減って佐渡のトキのようになっている。

年収2万5千ドルから5万ドル以下のアメリカ人は、たった5800万人で人口の25%未満に過ぎませんでした。

年収2万5千ドル以下の人が1億2800万人で日本の総人口に匹敵するほど多く居ます。

年収5万ドル以上は2600万人、年収7万5千ドル以上で高収入と言える人たちは2200万人居ます。

これは2006年のデータで少し古くで、しかも世帯ではなく個人の統計を取っています。


2015年にピュー・リサーチ・センターが発表した調査では、世帯を単位とした統計が発表されています。

4人家族で年収4万8千ドルから14万5千ドル(570万円から1740万円)までの世帯を中間層としている。

範囲が広すぎるし収入が多すぎる気もするが、この範囲でも50%を切っている。


減る中間層と増える貧困層


最近の調査では、「上位1%の富裕層がUSの40%以上の金融資産を持っている」のが分かっています。

しかも上位2%では50%以上の冨を所有し、上位20%で90%以上を占めています。


80%の人たちはアメリカの冨の10%しか所有していない、しかも、下位50%の人は2.5%の冨だけで生きています。


冨とは「土地、預金、株式」のような資産の事で、所得ではこれよりマシな数字になっています。

その所得は上位1%層では30年間で3倍になったが、下位の人たちは殆ど増えなかった。


学歴別に見ると、この30年間で所得が増えたのは大卒だけで、短大と高卒は微減で、高校中退では減少した。


また西暦2000年をピークにアメリカ人の平均年収自体が、10%近く減少しました。

アメリカの子供の20%が一日1ドル台の貧困生活で、老人の17%も貧困生活を送っている。

年収500万円以上の人がホームレスになる

中間層であるはずの年収500万円から700万円前後の世帯で、破産する例が急増しています。

その第一は住宅ローンで、ハーバード大学の研究では、都市部で年収500万円台の世帯が、家賃を払えなくなっている。

年収3万ドルから4万5千ドル世帯の過半数が、収入の30%を超える家賃を支払っていました。


住居費の支払いが収入の30%を超えると生活が苦しくなるとされているので、年収500万円台世帯の過半数は、生活が苦しい。

年収1万5千ドル(180万円)以下の世帯では、半数の世帯が収入の50%を家賃に支払っていました。

アメリカの90%くらいの世帯では生活が苦しいので、預金や貯蓄をする余裕はありません。


2015年の数字では、アメリカ人の62%が貯金1000ドル(約12万円)以下で、事実上ゼロだと言えます。

アメリカ人の3分の2くらいは余裕の無い生活を送っていますが、これに破壊的作用を及ぼしているのが医療費です。

アメリカには日本のような国民皆保険は現在もありませんが、2014年に通称「オバマケア」が始まりました。


オバマケアと皆保険の最大の違いは「適用範囲が限られている」事で、大問題を起こしています。

たとえば交通事故で救急車を呼び病院に搬送されたとすると、自分では病院を選べないのが普通です。

A病院では自分の保険が適用されるが、B病院は適用外なので100%自己負担になります。


しかも救急車にも民間の救急車と公的機関の救急車があり、民間救急車は10分走っただけで10万円以上は取られます。

アメリカは国土が広いので、救急車1回搬送で100万円も普通で、救急ヘリはもっと高額です。

公的機関の救急車やヘリはもっと安いが有料で、高額になるのは違いありません。


めでたく自分の保険で適用範囲の病院に入ったとしても、全額保険が適用される訳ではありません。

A病院ではAさんの症状は専門外なので、B病院にカルテとレントゲンを送って見てもらうと、数百万円が取られます。

B病院の医師に診察に来てもらっても同じで、患者が知らないところで、保険適用外の診療がどんどん加算されます。


日本でも病院から請求される金額は退院してから請求されて初めて驚く事になります。

ただ日本では驚く金額が数十万円なのに対し、アメリカでは「保険に入っていたのに」数千万円請求されます。


こうして年収700万円もある人が次々に破産して、ホームレスになっているのでした。

http://www.thutmosev.com/archives/50328663.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/254.html#c12

[近代史4] アメリカGDPのまやかし 富裕層以外はマイナス成長だった

2020年05月08日
アメリカGDPのまやかし 富裕層以外はマイナス成長だった


年収500万円以上の人が、ある日破産してホームレスになっている


引用:http://4.bp.blogspot.com/_5WcMb8u-12g/S79colMoC7I/AAAAAAAAAcg/PK5gi_RLsqQ/s1600/P1020098.JPG

中間層の消滅

アメリカは日本に比べて経済が順調で過去30年で平均4%くらい成長していました。


特にリーマンショックから回復した2010年以降はめざましい経済成長で日本を突き放した。


ところが実際は成長したのは所得上位者だけで、80%の人は所得が増えていませんでした。

アメリカでは中間層と言われていた普通の人達が居なくなりつつあります。

先進国で普通の人と言うとイメージするのは年収300万から500万くらいですが、どんどん減って佐渡のトキのようになっている。

年収2万5千ドルから5万ドル以下のアメリカ人は、たった5800万人で人口の25%未満に過ぎませんでした。

年収2万5千ドル以下の人が1億2800万人で日本の総人口に匹敵するほど多く居ます。

年収5万ドル以上は2600万人、年収7万5千ドル以上で高収入と言える人たちは2200万人居ます。

これは2006年のデータで少し古くで、しかも世帯ではなく個人の統計を取っています。


2015年にピュー・リサーチ・センターが発表した調査では、世帯を単位とした統計が発表されています。

4人家族で年収4万8千ドルから14万5千ドル(570万円から1740万円)までの世帯を中間層としている。

範囲が広すぎるし収入が多すぎる気もするが、この範囲でも50%を切っている。


減る中間層と増える貧困層


最近の調査では、「上位1%の富裕層がUSの40%以上の金融資産を持っている」のが分かっています。

しかも上位2%では50%以上の冨を所有し、上位20%で90%以上を占めています。


80%の人たちはアメリカの冨の10%しか所有していない、しかも、下位50%の人は2.5%の冨だけで生きています。


冨とは「土地、預金、株式」のような資産の事で、所得ではこれよりマシな数字になっています。

その所得は上位1%層では30年間で3倍になったが、下位の人たちは殆ど増えなかった。


学歴別に見ると、この30年間で所得が増えたのは大卒だけで、短大と高卒は微減で、高校中退では減少した。


また西暦2000年をピークにアメリカ人の平均年収自体が、10%近く減少しました。

アメリカの子供の20%が一日1ドル台の貧困生活で、老人の17%も貧困生活を送っている。

年収500万円以上の人がホームレスになる

中間層であるはずの年収500万円から700万円前後の世帯で、破産する例が急増しています。

その第一は住宅ローンで、ハーバード大学の研究では、都市部で年収500万円台の世帯が、家賃を払えなくなっている。

年収3万ドルから4万5千ドル世帯の過半数が、収入の30%を超える家賃を支払っていました。


住居費の支払いが収入の30%を超えると生活が苦しくなるとされているので、年収500万円台世帯の過半数は、生活が苦しい。

年収1万5千ドル(180万円)以下の世帯では、半数の世帯が収入の50%を家賃に支払っていました。

アメリカの90%くらいの世帯では生活が苦しいので、預金や貯蓄をする余裕はありません。


2015年の数字では、アメリカ人の62%が貯金1000ドル(約12万円)以下で、事実上ゼロだと言えます。

アメリカ人の3分の2くらいは余裕の無い生活を送っていますが、これに破壊的作用を及ぼしているのが医療費です。

アメリカには日本のような国民皆保険は現在もありませんが、2014年に通称「オバマケア」が始まりました。


オバマケアと皆保険の最大の違いは「適用範囲が限られている」事で、大問題を起こしています。

たとえば交通事故で救急車を呼び病院に搬送されたとすると、自分では病院を選べないのが普通です。

A病院では自分の保険が適用されるが、B病院は適用外なので100%自己負担になります。


しかも救急車にも民間の救急車と公的機関の救急車があり、民間救急車は10分走っただけで10万円以上は取られます。

アメリカは国土が広いので、救急車1回搬送で100万円も普通で、救急ヘリはもっと高額です。

公的機関の救急車やヘリはもっと安いが有料で、高額になるのは違いありません。


めでたく自分の保険で適用範囲の病院に入ったとしても、全額保険が適用される訳ではありません。

A病院ではAさんの症状は専門外なので、B病院にカルテとレントゲンを送って見てもらうと、数百万円が取られます。

B病院の医師に診察に来てもらっても同じで、患者が知らないところで、保険適用外の診療がどんどん加算されます。


日本でも病院から請求される金額は退院してから請求されて初めて驚く事になります。

ただ日本では驚く金額が数十万円なのに対し、アメリカでは「保険に入っていたのに」数千万円請求されます。


こうして年収700万円もある人が次々に破産して、ホームレスになっているのでした。

http://www.thutmosev.com/archives/50328663.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/877.html

[近代史4] 焼け太る中国!対策が打てない日本!コロナ恐慌に打ち勝つには! 中川隆
29. 中川隆[-12686] koaQ7Jey 2020年5月08日 19:58:03 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[21]

河添恵子#25-1「疑惑A 女性研究員の謎」武漢ウイルス研究所長は39歳美人学者!新型コロナウイルスの真の目的とは?



http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/762.html#c29
[近代史4] 新型コロナウイルスはデザイナーズウィルス、免疫細胞を無効化することが判明 中川隆
50. 中川隆[-12685] koaQ7Jey 2020年5月08日 20:00:26 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[22]

河添恵子#25-1「疑惑A 女性研究員の謎」武漢ウイルス研究所長は39歳美人学者!新型コロナウイルスの真の目的とは?



http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/768.html#c50
[近代史4] 河添恵子 : 習政権が必死に隠している武漢コロナ・ウイルスの発生源 中川隆
28. 中川隆[-12684] koaQ7Jey 2020年5月08日 20:01:22 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[23]

河添恵子#25-1「疑惑A 女性研究員の謎」武漢ウイルス研究所長は39歳美人学者!新型コロナウイルスの真の目的とは?



http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/602.html#c28
[近代史3] ロシア革命とは何だったのか? 中川隆
7. 中川隆[-12683] koaQ7Jey 2020年5月08日 21:57:59 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[24]

ロシア革命|100年後の真実



http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/795.html#c7
[経世済民72] 脳動脈硬化症で晩節を汚した(?)レーニン _ 実際は若い時から… 中川隆
14. 中川隆[-12682] koaQ7Jey 2020年5月08日 21:58:37 : EIjh7CCywc : RFRGdXFIdUF6OEU=[25]


ロシア革命|100年後の真実



http://www.asyura2.com/11/hasan72/msg/756.html#c14
[近代史4] 山菜を食べよう _ コシアブラ

山菜を食べよう _ コシアブラ

山菜四天王、コシアブラご飯の季節になりました。
http://golgo13zilch.jp/blog-entry-3823.html


本日も夕食前にちょこっと裏山のお散歩です。

メインはコゴメ、アブラコゴメ、木の芽、ユキザサなどを摘みながら、
ちょっと違うルートで帰ろうとしていたら、

嗚呼…!! ハリギリ様!!
今シーズン初御対面。

こちらは地獄の皇太子。
山菜界のプリンスです。

大魔王、たろっぺ。(タラの芽)
山菜界のキングです。

地獄の女王、コシアブラ。
山菜界のクィーンです。

山ウド。
上記三種と系統は一緒ですが、地面から生えている点が異なります。
草のようですが、成長すると木のようになる地獄の異端児。
様々な料理で活躍する山菜界のジョーカーです。

ウコギ科のこの四種、
勝手に山菜四天王と呼ばせていただきます。

姿形もお味も四天王の名に恥じぬ山菜界の極上品種。

ウコギ科もやっぱり定番は天ぷらです。

さいこ〜!!

ハリギリ、たろっぺは天ぷら一択だと思います。
ウドは様々な料理で使え、成長的にシーズンはまだこれからです。

そして、
今シーズン初収穫のコシアブラですが、
天ぷらはもちろん、あの独特の風味は、炊き込みご飯が美味いのです!

まずは良く洗い、サッと湯通しします。

冷水に浸します。

湯沢のコシアブラは全身緑のモノと、赤茶っぽいモノの2種類があるのですが、
どちらも湯通しすると綺麗な緑になります。
何故か、油で揚げた場合は赤茶は緑に変色しません。
これは木の芽やたろっぺでも同じ現象が起こります。

味の違いはほぼ無いので、育った環境の違いが原因なのかな?
かぐらエリアの山菜は赤茶っぽいのが多かったので、
標高も関係あるのかもしれませんが、しっかり統計を取ったわけではないので、謎です…。

良く水を切って、袴を切り落とし、食べやすい大きさに切り分けます。

袴も食べられます。
汁物にも良く合う。
天ぷらならそのまま揚げてしまえばOKです。

切り分けたコシアブラを炊き立てのご飯に投入!!

コシアブラご飯の出来上がり。
爽やかな春の香りがたまりません!!

さいこ〜!!

塩こんぶとの相性も抜群です。

最高なのですが、
春が訪れて毎日毎日草ばかり(笑)
すっかり草食動物化しております。
たまには肉が食べたいなぁと…、

鶏の唐揚げを1.2キロも揚げてしまいました(笑)

天ぷらといい、最近揚げ物ばかりではないか。
まぁ美味しいから仕方ないか。

http://golgo13zilch.jp/blog-entry-3823.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/878.html

[近代史4] 「ショック・ドクトリン」としての9月入学
2020年5月8日
「ショック・ドクトリン」としての9月入学
From 施 光恒(せ・てるひさ)@九州大学
https://38news.jp/politics/15833


9月入学の議論が結構、登場してきましたね。
大阪の吉村洋文大阪府知事などが強く主張しているようです。

吉村知事ら推進派の主な論拠は、「9月まで休校にし、そこからあらためて新しい学年を始めた方が余裕をもって学習の遅れを取り戻せるし、地域間格差なども生じない」ということ、および「9月入学が欧米先進国では多い。グローバル・スタンダードであり、それに合わせるべきだ」ということのようです。

私は9月入学には反対です。9月入学への制度変更の主張って、これ、一種の「ショック・ドクトリン」ではないでしょうか。

「ショック・ドクトリン」は、カナダのジャーナリストのナオミ・クラインが同名の著書で描き出したものです。地震や津波、水害などの大災害や戦乱など多くの人々が混乱に陥っているときに、それに乗じ、混乱からの復興を装いつつ、新自由主義的な大規模な社会改造をどさくさ紛れに進めてしまうという新自由主義者がよく使う手法です。

https://www.iwanami.co.jp/book/b262196.html

今回の9月入学も、少し前によく議論されていた大学の秋入学と同様、国内外の経済界からよく出てくる要望です。9月入学になれば、米国などの学校に日本人の児童・生徒・学生が留学しやすくなります。(本当にそうなのかどうか私は疑問に思っていますが、少なくともそういう印象を一部の児童・生徒・学生やその親に与えることはできます)。
ですので、米国の大学業界や日米の教育産業(受験産業)、留学産業には、新たなビジネスチャンスが数多く生まれます。

吉村知事にそういう意図があるかどうかはわかりませんが、9月入学の議論には、今後、内外の教育産業、留学産業から強力な後押しがあるのではないでしょうか。

ですが、「国家100年の計」であるべき教育の問題に経済的利権が絡むと判断を誤り、ロクなことにならないのは、昨年、急遽中止された大学入試への英語民間試験導入の件で日本の教育関係者は身に染みてわかったはずです。同じような過ちを繰り返し、教育現場をさらに混乱させてしまうのは避けるべきでしょう。

そのほかにも、9月入学に反対の論拠はいくつもあります。

(1)コロナ禍で、教育現場はただでさえ混乱し仕事が山積している。ここで9月入学開始ということになれば(たとえ今年ではなく来年9月から正式に開始するとしても)、学校内の行事や制度から、各種法令の改正、会計年度と学校暦がずれることへの対処などに至るまで様々な事柄を変えなければならない。そのため膨大な事務作業が発生する。コロナで疲弊している教育現場の仕事をさらに大幅に増やすのは問題である。

(2)大規模な変革をする際は、各種の教育現場や業界、地域社会など多種多様な集団や団体の声に真摯に耳を傾け、慎重に意見を集約していかなければならない。(大学入試での英語民間試験導入はこれができていませんでした…)。コロナで混乱している現在では、そういう作業はいつにもまして行いにくい。今は大きな変革をする適切な時期ではない。

(3)コロナ禍の行方はまだわからない。約100年前のスペイン風邪のように、いったん収まったように見えたとしても秋や冬に第二波、第三波と再び感染が広がる恐れも否定できない。9月入学を進めれば、丸く収まるというものではない。

(4)多くの大学ですでに学期は始まっているし、青森や鳥取などではすでに一部の小中学校や高校でも学期を始めている。9月から一斉に再開というのはすでに現状に即さない。

(5)推進派の論拠である「教育の地域間格差の是正」は、9月入学にどのようにつながるかは不透明。9月入学により推進派の望む「教育のグローバル化」がさらに進むことになれば、学校教育への受験産業などの進出が進み、教育費が高騰する可能性が高い。かえって教育格差は大きく広がり、国が調整できる範囲を大きく超えてしまうのではないか。

また、これらに加えて、いやこれら以上に私が重要だと思う9月入学反対の論拠は、「9月入学が国民の絆を弱めてしまうのではないか」ということです。
今回のコロナ問題で明らかになったことの一つは、コロナ禍のような難局に対処するには、国民の結束や協調が何より重要だということです。

特に、日本ではそうではないでしょうか。中国のようにプライバシーに関する情報もすべて集めハイテクを用いて国民の行動を国家が監視・統制するという手は、日本では使えません。また、欧米諸国のように外出規制などを厳しい罰則で徹底するというわけにも、日本は行きません(法整備上も日本では難しいでしょうし、おそらく多くの国民がそうした厳しい統制を好まないでしょう)。

ですので、日本では特に、難局に対処するためには国民相互の絆が必要です。
国民相互の絆を形作っているものはいろいろあるでしょうが、特に「記憶や体験の共有」が挙げられます。

大きなところでは災害や戦争の記憶ですが、ほかにもお祭りや季節の行事、生活様式の共通性などから得られる記憶も重要です。

多様化した現代社会では、学校教育がもたらすさまざまな共通の経験や感覚から生じる記憶も大切です。

実際、最近、「東大王」など、学校で習う事柄を題材としたクイズやバラエティのテレビ番組が増え、人気もあるようです。これは、学校で習ったようなことであれば、日本の多くの人々が、世代を超えて持っている知識であり体験であるということに由来しているのだと思います。

ですので、学校教育の制度を大きく変えることは、変更以前と以後の世代間に大きな分断を生じさせてしまう恐れがあります。

よく「9月入学や秋入学がはじまったら、桜の下での入学式や卒業式がなくなってしまう」という意見、および、それに対する「情緒的な意見に過ぎない」という反論をしばしば耳にします。

私は、9月入学になったら桜がない卒業式や入学式になってしまうというのは「情緒的だ」という具合に簡単に片づけられない重要な問題だと思います。現代日本では「桜と卒業式や入学式」という結びつきは、世代を超えた国民を結び付ける記憶の絆、イメージの絆だからです。

例えば、卒業を題材にしたこれまでの多くの音楽や小説、映画なども、9月入学が決まれば、その後の世代はあまり楽しめなくなる可能性も出てきます。

9月入学になってしまえば、卒業式や入学式だけではなく、各種の学校行事や部活動、受験などの記憶もこれまでとは異なるものになってしまうでしょう。

例えば、甲子園の高校野球も様変わりします。3年生が参加できなくなるので「夏の甲子園」の盛り上がりはなくなるでしょう。甲子園を題材とした多数の小説や映画、マンガなども新しい世代には親しみが感じられないものとなってしまいます。

国民の絆は、こういう一見、些細な事柄、日常の事柄の積み重ねでできています。9月入学は、そうした絆の弱体化を招くことにつながる恐れが大きいのではないでしょうか。

今回のコロナ禍がいつまで続くか、まだよくわかりません。第二、第三の波がくる恐れは否定できません。国民の一体となった対処は、今後もますます求められるはずです。

コロナが幸いにして鎮静化するとしても、同様の感染症、災害、国際紛争の高まりなど日本が今後も、さまざまな難局を経験することは間違いありません。

「国民の絆」はどのようにできているか、それはいかに大切であるか、それを強く保っていくためには何が必要か。政治や経済を論じるときに、こうした観点は非常に重要です。今回、9月入学を議論するとしても、大いに考慮すべき事柄なのです。

https://38news.jp/politics/15833
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/879.html

[近代史4] 新型コロナウイルスはデザイナーズウィルス、免疫細胞を無効化することが判明 中川隆
51. 中川隆[-12756] koaQ7Jey 2020年5月09日 11:31:59 : QcuvlpHMNk : QnNKREY3S0p2OXM=[1]

武漢P4ラボ誕生の内幕 計画から締め出された仏と中国の暴走=RFI
2020年05月04日
https://www.epochtimes.jp/p/2020/05/55953.html


フランスの全面的協力で建設した中国科学院武漢ウイルス研究所のP4実験室(武漢P4ラボ)。中共ウイルス(新型コロナウイルス)を漏えいした疑いが持たれ、世界の注目を集めている。実験室の建設過程で、中国側がフランスを意図的に排除し協力関係を形骸化させたことが明らかになった。

仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)は4月17日、調査報道記事を掲載した。それによると、武漢P4ラボは、フランスの技術を導入して建設されたが、実験室の運営を支えるための技術者の養成や共同研究プログラムが中国側のフランス排除によって計画通りに進まず、中途半端な形で終わってしまった。

実験室は2015年1月に建設工事が完成し、18年1月に稼働を開始。アジア初のP4実験室となり、科学研究と健康の分野における中仏両国の協力関係のシンボルとみなされていた。

武漢P4ラボ誕生の内幕



2003年に中国でSARSが発生したことを受け、フランスでは中国の研究者らが危険ウイルスを粗末に取り扱わないように、必要な設備や専門知識と技術において中国のウイルス研究を支援すべきだという声が高まっていた。

パリのサン・ルイ病院で研修医を勤めた陳竺氏(前中国科学院副院長、現中国赤十字会会長)の斡旋で、2004年にジャック・シラク大統領(当時)が訪中の際、当時の胡錦濤国家主席(2003年3月着任)と「新感染症の予防・制御に関する協力合意」を締結した。こうして中国初のP4実験室の建設計画が生まれた。

計画は当時のシラク大統領やラファラン首相らから大きな支持を得ていた。医療界では国境なき医師団の発起人のベルナール・クシュネル(Bernard Kouchner)氏も計画を擁護していた。

しかし、フランス国内では計画の妥当性を疑問視する声が相次いだ。外務省、国防省と国防国家安全保障事務総局(首相府)の担当閣僚や、細菌戦など生物兵器研究の専門家らは態度を保留した。

その主な理由は、中国当局がSARS後にフランス政府の援助で建てたいくつかのP3 実験室の用途の公表を拒否し続けたためだ。「恐ろしいほど透明性に欠けている」P4実験室もその二の舞になり、「生物兵器庫」に化してしまうのではないかという不安が高まっていた。

それにもかかわらず、政治家は反対を退け、計画を承認した。仏バイオ企業の創業者アラン・メリュー(Alain Merieux)氏は2008年、フランス側の代表として、中国側の陳竺氏とともに実行委員会の委員長に就任した。計画は2010年に本格的に始動した。

「中国化された道具にすぎない」

中仏両国は武漢P4ラボの建設工事に着手した。P4実験室は原子力潜水艦に匹敵する高い気密性を要求され、複雑な構造を持っている。そのため、フランスでは高い信頼性と技術力を持つ専門企業15社が集結し、世界最高レベルでの技術力を提供しようとしていた。

しかし、建設の過程でトラブルが絶えなかった。中国側は当初、建設の大部分を計画通りに進めていたが、徐々にフランスの専門家の技術指導を警戒したり排除したりするようになった。しかも、中国の企業が大部分の建設を請け負うことになった。フランス側は工事を中止しようとしたが、中断による経済的損失に耐えられないため進退窮まってしまった。

アラン・メリュー氏もついに失望し、実行委員会の委員長を辞任した。 同氏はメディアの取材に対し、武漢P4ラボが「中国化された道具に過ぎない」と嘆いた。

フランス排除から「暴走」へ

それにもかかわらず、フランス側は依然として、リヨンP4ラボは武漢P4ラボと何らかの形で連携させ、中国側に技術指導を行うことを希望していた。フランスのベルナール・カズヌーヴ元首相とマリソル・トゥーレーヌ元厚生大臣は2017年2月23日、武漢P4ラボの除幕式で、50人のフランス研究者が武漢P4ラボに5年間滞在し中国側に技術や専門知識を伝授することと、実験室の生物学的安全性を高めるための人員育成や共同研究計画を打ち出すことを約束した。

しかし、この50人の研究者が訪中したことは一度もなく、実験室は次第にフランス専門家の管理下から抜け出してしまった。それは中仏協力の原点から逸脱したものであり、協力は既に有名無実と化していた。

アラン・メリュー氏はRFIの取材に対し、2016年以来、両国の感染症対策委員会は一度も会議を開いたことがないと述べ、当初の予定に反し、中国側がフランス研究者の関与なしに研究所の運営を開始したとした。こうした中仏協力の「結晶」について、4月20日付、ル・フィガロ紙は「暴走(制御不能な状態)」と表現している。

「フランスは弱い立場に立たされる」

フランス側は中国側のやり方に強い不満を抱いていた。フランスのプラント建設会社テクニップが、竣工後の実験室の検収を断った。ル・フィガロ紙は匿名が条件で取材に応じた専門家の話として、「対立が長引き膠着状態になったが、最終的にパリが譲歩した。なぜなら当時、中仏両国は放射性廃棄物処理センターやエアバス航空機の売買契約などの共同事業を推進していたからだ」と伝えた。

同専門家は中国との協力では、中国側と付き合うなかで「私たちは常に弱い立場に立たされる。中国政府は私たちの技術を求めている。時には私たちは騙されることを恐れてもっと遠くへ離れてしまう」とし、米国ほどの大国ではないフランスは、計画中止に伴う中国政府の経済的報復に耐えられないと語った。

事情に詳しい匿名のフランス外交官は、フランス当局が「単純なミスを犯したのだ。彼らは中国政府を信頼できると思っていた」と述べ、事件は「非常に複雑だった。私たちには契約書はあるが、契約がどこまで実行されたか、どこまで遵守されたか誰も分からない」とした。

安全性の懸念

4月14日付ワシントン・ポスト紙によると、武漢P4ラボを視察した駐中米国大使館員2人が2018年1月、ホワイトハウスへの報告書で「安全訓練を受けた技術者と研究者が、極めて不足している」「ラボには広範にわたる安全管理上の欠陥があり、深刻な健康上の問題につながる危険性がある」と警鐘を鳴らした。

中国官製メディアも2月16日、武漢P4ラボのずさんな管理を報じ、研究者らが実験後、生物材料を処理せずそのまま捨てたことや、武漢の市場で実験用動物を売っていたことを明らかにした。

中国政府は未だに国際調査機関の調査要請を拒んでいる。武漢ウイルス研究所の袁志明副所長は4月19日、中国国営中央テレビのインタビューで、中共ウイルスが武漢の実験室から漏えいしたことを否定した。

中国当局はウイルスの漏えいを否認している一方、生物安全の法整備を急ピッチで推進している。2月14日、習主席は生物技術の応用を規範する「生物安全法」の成立を急ぐよう指示した。

エボラウイルス、炭疽菌、ペストなどの分野で研究を行う専門家で、中国生物・化学兵器研究の第一人者とされる人民解放軍の陳薇少将(54)は、今年1月26日に武漢に入り、武漢P4ラボを引き継いだと伝えられた。

(翻訳編集・王君宜)

https://www.epochtimes.jp/p/2020/05/55953.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/768.html#c51

[近代史4] 河添恵子 : 習政権が必死に隠している武漢コロナ・ウイルスの発生源 中川隆
29. 中川隆[-12755] koaQ7Jey 2020年5月09日 11:33:07 : QcuvlpHMNk : QnNKREY3S0p2OXM=[2]

武漢P4ラボ誕生の内幕 計画から締め出された仏と中国の暴走=RFI
2020年05月04日
https://www.epochtimes.jp/p/2020/05/55953.html


フランスの全面的協力で建設した中国科学院武漢ウイルス研究所のP4実験室(武漢P4ラボ)。中共ウイルス(新型コロナウイルス)を漏えいした疑いが持たれ、世界の注目を集めている。実験室の建設過程で、中国側がフランスを意図的に排除し協力関係を形骸化させたことが明らかになった。

仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)は4月17日、調査報道記事を掲載した。それによると、武漢P4ラボは、フランスの技術を導入して建設されたが、実験室の運営を支えるための技術者の養成や共同研究プログラムが中国側のフランス排除によって計画通りに進まず、中途半端な形で終わってしまった。

実験室は2015年1月に建設工事が完成し、18年1月に稼働を開始。アジア初のP4実験室となり、科学研究と健康の分野における中仏両国の協力関係のシンボルとみなされていた。

武漢P4ラボ誕生の内幕



2003年に中国でSARSが発生したことを受け、フランスでは中国の研究者らが危険ウイルスを粗末に取り扱わないように、必要な設備や専門知識と技術において中国のウイルス研究を支援すべきだという声が高まっていた。

パリのサン・ルイ病院で研修医を勤めた陳竺氏(前中国科学院副院長、現中国赤十字会会長)の斡旋で、2004年にジャック・シラク大統領(当時)が訪中の際、当時の胡錦濤国家主席(2003年3月着任)と「新感染症の予防・制御に関する協力合意」を締結した。こうして中国初のP4実験室の建設計画が生まれた。

計画は当時のシラク大統領やラファラン首相らから大きな支持を得ていた。医療界では国境なき医師団の発起人のベルナール・クシュネル(Bernard Kouchner)氏も計画を擁護していた。

しかし、フランス国内では計画の妥当性を疑問視する声が相次いだ。外務省、国防省と国防国家安全保障事務総局(首相府)の担当閣僚や、細菌戦など生物兵器研究の専門家らは態度を保留した。

その主な理由は、中国当局がSARS後にフランス政府の援助で建てたいくつかのP3 実験室の用途の公表を拒否し続けたためだ。「恐ろしいほど透明性に欠けている」P4実験室もその二の舞になり、「生物兵器庫」に化してしまうのではないかという不安が高まっていた。

それにもかかわらず、政治家は反対を退け、計画を承認した。仏バイオ企業の創業者アラン・メリュー(Alain Merieux)氏は2008年、フランス側の代表として、中国側の陳竺氏とともに実行委員会の委員長に就任した。計画は2010年に本格的に始動した。

「中国化された道具にすぎない」

中仏両国は武漢P4ラボの建設工事に着手した。P4実験室は原子力潜水艦に匹敵する高い気密性を要求され、複雑な構造を持っている。そのため、フランスでは高い信頼性と技術力を持つ専門企業15社が集結し、世界最高レベルでの技術力を提供しようとしていた。

しかし、建設の過程でトラブルが絶えなかった。中国側は当初、建設の大部分を計画通りに進めていたが、徐々にフランスの専門家の技術指導を警戒したり排除したりするようになった。しかも、中国の企業が大部分の建設を請け負うことになった。フランス側は工事を中止しようとしたが、中断による経済的損失に耐えられないため進退窮まってしまった。

アラン・メリュー氏もついに失望し、実行委員会の委員長を辞任した。 同氏はメディアの取材に対し、武漢P4ラボが「中国化された道具に過ぎない」と嘆いた。

フランス排除から「暴走」へ

それにもかかわらず、フランス側は依然として、リヨンP4ラボは武漢P4ラボと何らかの形で連携させ、中国側に技術指導を行うことを希望していた。フランスのベルナール・カズヌーヴ元首相とマリソル・トゥーレーヌ元厚生大臣は2017年2月23日、武漢P4ラボの除幕式で、50人のフランス研究者が武漢P4ラボに5年間滞在し中国側に技術や専門知識を伝授することと、実験室の生物学的安全性を高めるための人員育成や共同研究計画を打ち出すことを約束した。

しかし、この50人の研究者が訪中したことは一度もなく、実験室は次第にフランス専門家の管理下から抜け出してしまった。それは中仏協力の原点から逸脱したものであり、協力は既に有名無実と化していた。

アラン・メリュー氏はRFIの取材に対し、2016年以来、両国の感染症対策委員会は一度も会議を開いたことがないと述べ、当初の予定に反し、中国側がフランス研究者の関与なしに研究所の運営を開始したとした。こうした中仏協力の「結晶」について、4月20日付、ル・フィガロ紙は「暴走(制御不能な状態)」と表現している。

「フランスは弱い立場に立たされる」

フランス側は中国側のやり方に強い不満を抱いていた。フランスのプラント建設会社テクニップが、竣工後の実験室の検収を断った。ル・フィガロ紙は匿名が条件で取材に応じた専門家の話として、「対立が長引き膠着状態になったが、最終的にパリが譲歩した。なぜなら当時、中仏両国は放射性廃棄物処理センターやエアバス航空機の売買契約などの共同事業を推進していたからだ」と伝えた。

同専門家は中国との協力では、中国側と付き合うなかで「私たちは常に弱い立場に立たされる。中国政府は私たちの技術を求めている。時には私たちは騙されることを恐れてもっと遠くへ離れてしまう」とし、米国ほどの大国ではないフランスは、計画中止に伴う中国政府の経済的報復に耐えられないと語った。

事情に詳しい匿名のフランス外交官は、フランス当局が「単純なミスを犯したのだ。彼らは中国政府を信頼できると思っていた」と述べ、事件は「非常に複雑だった。私たちには契約書はあるが、契約がどこまで実行されたか、どこまで遵守されたか誰も分からない」とした。

安全性の懸念

4月14日付ワシントン・ポスト紙によると、武漢P4ラボを視察した駐中米国大使館員2人が2018年1月、ホワイトハウスへの報告書で「安全訓練を受けた技術者と研究者が、極めて不足している」「ラボには広範にわたる安全管理上の欠陥があり、深刻な健康上の問題につながる危険性がある」と警鐘を鳴らした。

中国官製メディアも2月16日、武漢P4ラボのずさんな管理を報じ、研究者らが実験後、生物材料を処理せずそのまま捨てたことや、武漢の市場で実験用動物を売っていたことを明らかにした。

中国政府は未だに国際調査機関の調査要請を拒んでいる。武漢ウイルス研究所の袁志明副所長は4月19日、中国国営中央テレビのインタビューで、中共ウイルスが武漢の実験室から漏えいしたことを否定した。

中国当局はウイルスの漏えいを否認している一方、生物安全の法整備を急ピッチで推進している。2月14日、習主席は生物技術の応用を規範する「生物安全法」の成立を急ぐよう指示した。

エボラウイルス、炭疽菌、ペストなどの分野で研究を行う専門家で、中国生物・化学兵器研究の第一人者とされる人民解放軍の陳薇少将(54)は、今年1月26日に武漢に入り、武漢P4ラボを引き継いだと伝えられた。

(翻訳編集・王君宜)

https://www.epochtimes.jp/p/2020/05/55953.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/602.html#c29

[リバイバル3] 真空管アンプについての よく有る誤解 中川隆
16. 中川隆[-12754] koaQ7Jey 2020年5月09日 11:50:45 : QcuvlpHMNk : QnNKREY3S0p2OXM=[3]


古典管はぜひ「縦置き」にしよう - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2020年05月09日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/06bce9aab782a9e5b7af403b83b7e81e


タメになる失敗事例についてだが、オーディオの場合でいえばやはり「実害」を伴うものが最たるものだろう。

そこでふと思い出したのが8年も前のブログ。

「WE300B」真空管についての解説の中の一部を引用して終わりとさせていただこう。

WE300B真空管は、過去に軍事用の通信機器に使用されていたこともあり、国策としてアメリカ政府が多大の予算を割いて作らせていたという逸話がある。

なにせ「敵との交戦中に真空管が故障して通信ができませんでした」とあっては責任重大、何物にも代えがたい多くの貴重な人命が失われる可能性があるので、ツクリは精緻を極め、不良管の選別検査は厳格そのもので普通の民間の真空管とは耐久性のレベルがまったく違う。まあWE300Bに限らず総じて軍事用の製品はハイレベルといっていい。

それにしてもWE300Bは何という優雅な形をしているんだろう。明らかに工業製品の域を脱して、もはや美術品といっても差支えないほどの佇まい。それでいて音が抜群にいいんだから・・・。まったく、魂をすっかり吸い取られそうな魅力を放っている!

                   

ウェスタンの世界は真空管をはじめアンプ、スピーカーなど奥が深くて先達も多いし、とても自分ごときが語る資格はない。

以下、伝聞だがこのWE300Bにもピンからキリがあって、「最上の音」とされるのは「刻印」と称されるもので、ロゴが真空管のベースにわざわざ彫り込んであり、「幻の真空管」として先ず手に入れるのは至難の業。製造されたのは1940年代で、値段の方も目の玉が飛び出るほどでオークションでは程度が良いペアともなるとおよそ100万円近くする。

これはずっと昔のオーディオ専門誌「無線と実験」に書いてあった記事だが、あるマニアがこの「刻印」をアンプから外して冷たい床に置いた途端、ピシリと真空管のガラスにヒビが入って使いものにならなくなったという逸話が今でも脳裡に焼き付いている。

実にお気の毒〜。おそらく自分ならショックのあまりしばらく寝込んでしまったに違いない。

以上のとおりだが、古典管を一時的に抜いたり、保管したり、あるいは送付するときはくれぐれも「縦置き」にすることを忘れないようにしましょうね!

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/06bce9aab782a9e5b7af403b83b7e81e

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/923.html#c16

[近代史4] 新型コロナウイルスはデザイナーズウィルス、免疫細胞を無効化することが判明 中川隆
52. 中川隆[-12753] koaQ7Jey 2020年5月09日 11:58:11 : QcuvlpHMNk : QnNKREY3S0p2OXM=[4]

武漢市「ウイルス研究所」に“中国とフランスの闇”は暴かれるのか? 仏の全面的協力で完成した「P4実験室」が発生源の可能性 2020/4/28


 新型コロナウイルスをめぐる米中対立が激化するなか、欧州でも発生国・中国への不信感が強まっている。初動対応の失敗や隠蔽疑惑に加え、「マスク外交」を展開して自己正当化に利用しているのだ。こうしたなか、米国メディアが報じた湖北省武漢市の「ウイルス研究所」設立に協力したとされる、フランスの動向が注目されている。感染者約12万1300人、死者約2万2200人(25日、世界保健機関=WHO=調べ)という甚大な被害を受けた科学・文化大国は対中戦線に加わるのか。ノンフィクション作家、河添恵子氏の緊急寄稿第12弾−。

 「われわれが知らないことが起きているのは明らかだ」

 フランスのエマニュエル・マクロン大統領は4月中旬、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)紙のインタビューでこう述べた。この表現には、同国ならではの「特別な事情」が含まれていそうだ。

 武漢には、「中国科学院武漢病毒(ウイルス)研究所」が2カ所(武昌区と江夏区)存在する。米国などは「新型コロナウイルスの発生源の可能性がある」として、フランスの全面的協力で完成した「P4実験室」が備わる研究所(通称『新しいラボ』=江夏区)の査察を求めている。

 フランス大統領府は一応、「現時点で、新型コロナウイルスの由来が『新しいラボ』であることを証明するものは何もない」との声明を発表している。

 だが、ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)の中国語版などを読むと、識者による10数年の「中仏共同プロジェクト」の経緯とともに、「中国への強烈な不信感」をにじませる内容が噴出している。

 中国とフランスが「中仏予防・伝染病の制御に関する協力」の枠組みを締結したのは、SARS(重症急性呼吸器症候群)が流行した翌年(2004年)。当時から、フランスの細菌戦争の専門家らは反対を唱えていたという。

 なぜなら、01年9月の米中枢同時テロ後、米国で炭疽(たんそ)菌によるテロ事件が発生するなど、世界で生物兵器への警戒が強まっていた。フランスの国防国家安全保障事務総局(SGDSN)は、「『P4実験室』は将来、生物兵器庫に変容するのではないか」との懸念を抱いていたのだ。

 フランス議会の総意ともほど遠いなか、ジャック・シラク大統領(当時)と、ジャン=ピエール・ラファラン首相(同)は「中仏共同プロジェクト」の合意へと突き進んだ。医療機器関連や製薬業界が後押しした、との話もある。そして、専門性の高い10数社のフランス企業が、武漢の「新しいラボ」の設計、技術支援に携わったという。

 フランス人作家で雑誌記者のアントワーヌ・イザンバール氏は「P4実験室は、特定の部品のシーリングの点で、わが国の原子力潜水艦のそれに匹敵する」と説明する。

 ただ、中国との共同プロジェクトを進めるうちに、フランス側は徐々に不信感を高めていったようだ。

 「新しいラボ」は15年1月に完成するが、中仏共同プロジェクトの首席、アラン・メリュー氏は辞任した。メリュー氏はフランス・リヨン出身で、1963年にメリュー生物科学研究センターを設立した。工業規模のワクチン製造法を開発し、多数の人々にワクチン接種を行えるようにした功績などで世界的にも著名だ。

 17年2月には、フランスのベルナール・カズヌーヴ首相(当時)と、保健大臣が「武漢P4実験室に、フランス人研究者50人を5年間送り込む」ことを発表した。実験室のバイオセーフティーレベルを向上させる、中仏共同研究プログラムの作成と実行を目指し、技術的な専門知識の提供を中国側に約束した。

 ところが、フランス側の発信によると、現在に至るまで、フランスは十分に関与できていないという。それどころか、「16年以降、両国の感染症委員会の会合すらない」「フランスの研究者は武漢入りできない」との話まである。「両国で締結した内容、フランス側の意図に反して、武漢の『新しいラボ』は中国人の研究者で占められ、フランスの科学者による制御を逃れている」というのだ。

 これらは、フランスの一部から噴出した「言い分」としても、フランス全体にとっては「言い訳」になりそうだ。

 そのうえで、注目に値するのは、中国が18年、北京の人民大会堂で行った改革開放40周年を祝賀する式典で、外国人10人に送られた「中国改革友誼章」だ。大平正芳元首相や、パナソニックの創業者・松下幸之助氏らとともに、メリュー氏が選ばれていたのだ。

 武漢のP4実験室は、習近平国家主席が14年3月に訪れたリヨンのP4実験室の技術と設備が導入されているが、メリュー家のビジネスは、中国においてますます発展型のようだ。

 フランス政界の「黒幕」で、武漢の「新しいラボ」竣工(しゅんこう)へと突き進んだシラク氏は昨年9月に鬼籍に入った。もう1人は、07年に「フランスは売り手でも買い手でもなく、中国の戦略的パートナーだ」と語り、中国への技術移転に邁進(まいしん)し、「武漢P4」の認可を後押ししたニコラ・サルコジ元大統領という。

 そして、中国側の「黒幕」は、江沢民元国家主席と、長男の江綿恒氏と噂される。この度のパンデミックにより“中仏の闇”は暴かれるのか?

 ■河添恵子(かわそえ・けいこ) ノンフィクション作家。1963年、千葉県生まれ。名古屋市立女子短期大学卒業後、86年より北京外国語学院、遼寧師範大学へ留学。著書・共著に『米中新冷戦の正体−脱中国で日本再生』(ワニブックス)、『世界はこれほど日本が好き』(祥伝社黄金文庫)、『覇権・監視国家−世界は「習近平中国」の崩壊を望んでいる』(ワック)など。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200428-00000010-ykf-int
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/768.html#c52

[近代史4] 河添恵子 : 習政権が必死に隠している武漢コロナ・ウイルスの発生源 中川隆
30. 中川隆[-12752] koaQ7Jey 2020年5月09日 11:58:53 : QcuvlpHMNk : QnNKREY3S0p2OXM=[5]

武漢市「ウイルス研究所」に“中国とフランスの闇”は暴かれるのか? 仏の全面的協力で完成した「P4実験室」が発生源の可能性 2020/4/28


 新型コロナウイルスをめぐる米中対立が激化するなか、欧州でも発生国・中国への不信感が強まっている。初動対応の失敗や隠蔽疑惑に加え、「マスク外交」を展開して自己正当化に利用しているのだ。こうしたなか、米国メディアが報じた湖北省武漢市の「ウイルス研究所」設立に協力したとされる、フランスの動向が注目されている。感染者約12万1300人、死者約2万2200人(25日、世界保健機関=WHO=調べ)という甚大な被害を受けた科学・文化大国は対中戦線に加わるのか。ノンフィクション作家、河添恵子氏の緊急寄稿第12弾−。

 「われわれが知らないことが起きているのは明らかだ」

 フランスのエマニュエル・マクロン大統領は4月中旬、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)紙のインタビューでこう述べた。この表現には、同国ならではの「特別な事情」が含まれていそうだ。

 武漢には、「中国科学院武漢病毒(ウイルス)研究所」が2カ所(武昌区と江夏区)存在する。米国などは「新型コロナウイルスの発生源の可能性がある」として、フランスの全面的協力で完成した「P4実験室」が備わる研究所(通称『新しいラボ』=江夏区)の査察を求めている。

 フランス大統領府は一応、「現時点で、新型コロナウイルスの由来が『新しいラボ』であることを証明するものは何もない」との声明を発表している。

 だが、ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)の中国語版などを読むと、識者による10数年の「中仏共同プロジェクト」の経緯とともに、「中国への強烈な不信感」をにじませる内容が噴出している。

 中国とフランスが「中仏予防・伝染病の制御に関する協力」の枠組みを締結したのは、SARS(重症急性呼吸器症候群)が流行した翌年(2004年)。当時から、フランスの細菌戦争の専門家らは反対を唱えていたという。

 なぜなら、01年9月の米中枢同時テロ後、米国で炭疽(たんそ)菌によるテロ事件が発生するなど、世界で生物兵器への警戒が強まっていた。フランスの国防国家安全保障事務総局(SGDSN)は、「『P4実験室』は将来、生物兵器庫に変容するのではないか」との懸念を抱いていたのだ。

 フランス議会の総意ともほど遠いなか、ジャック・シラク大統領(当時)と、ジャン=ピエール・ラファラン首相(同)は「中仏共同プロジェクト」の合意へと突き進んだ。医療機器関連や製薬業界が後押しした、との話もある。そして、専門性の高い10数社のフランス企業が、武漢の「新しいラボ」の設計、技術支援に携わったという。

 フランス人作家で雑誌記者のアントワーヌ・イザンバール氏は「P4実験室は、特定の部品のシーリングの点で、わが国の原子力潜水艦のそれに匹敵する」と説明する。

 ただ、中国との共同プロジェクトを進めるうちに、フランス側は徐々に不信感を高めていったようだ。

 「新しいラボ」は15年1月に完成するが、中仏共同プロジェクトの首席、アラン・メリュー氏は辞任した。メリュー氏はフランス・リヨン出身で、1963年にメリュー生物科学研究センターを設立した。工業規模のワクチン製造法を開発し、多数の人々にワクチン接種を行えるようにした功績などで世界的にも著名だ。

 17年2月には、フランスのベルナール・カズヌーヴ首相(当時)と、保健大臣が「武漢P4実験室に、フランス人研究者50人を5年間送り込む」ことを発表した。実験室のバイオセーフティーレベルを向上させる、中仏共同研究プログラムの作成と実行を目指し、技術的な専門知識の提供を中国側に約束した。

 ところが、フランス側の発信によると、現在に至るまで、フランスは十分に関与できていないという。それどころか、「16年以降、両国の感染症委員会の会合すらない」「フランスの研究者は武漢入りできない」との話まである。「両国で締結した内容、フランス側の意図に反して、武漢の『新しいラボ』は中国人の研究者で占められ、フランスの科学者による制御を逃れている」というのだ。

 これらは、フランスの一部から噴出した「言い分」としても、フランス全体にとっては「言い訳」になりそうだ。

 そのうえで、注目に値するのは、中国が18年、北京の人民大会堂で行った改革開放40周年を祝賀する式典で、外国人10人に送られた「中国改革友誼章」だ。大平正芳元首相や、パナソニックの創業者・松下幸之助氏らとともに、メリュー氏が選ばれていたのだ。

 武漢のP4実験室は、習近平国家主席が14年3月に訪れたリヨンのP4実験室の技術と設備が導入されているが、メリュー家のビジネスは、中国においてますます発展型のようだ。

 フランス政界の「黒幕」で、武漢の「新しいラボ」竣工(しゅんこう)へと突き進んだシラク氏は昨年9月に鬼籍に入った。もう1人は、07年に「フランスは売り手でも買い手でもなく、中国の戦略的パートナーだ」と語り、中国への技術移転に邁進(まいしん)し、「武漢P4」の認可を後押ししたニコラ・サルコジ元大統領という。

 そして、中国側の「黒幕」は、江沢民元国家主席と、長男の江綿恒氏と噂される。この度のパンデミックにより“中仏の闇”は暴かれるのか?

 ■河添恵子(かわそえ・けいこ) ノンフィクション作家。1963年、千葉県生まれ。名古屋市立女子短期大学卒業後、86年より北京外国語学院、遼寧師範大学へ留学。著書・共著に『米中新冷戦の正体−脱中国で日本再生』(ワニブックス)、『世界はこれほど日本が好き』(祥伝社黄金文庫)、『覇権・監視国家−世界は「習近平中国」の崩壊を望んでいる』(ワック)など。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200428-00000010-ykf-int
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/602.html#c30

[リバイバル3] 無痛で安らかに1分で確実に死ねる『サルコー(Sarco)』と名付けられたマシンが完成した 中川隆
49. 中川隆[-12751] koaQ7Jey 2020年5月09日 15:53:46 : QcuvlpHMNk : QnNKREY3S0p2OXM=[6]

借金完全整理 自己破産マニュアル – 2019/5/31
神田 将 (監修)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4426125456/ref=as_li_qf_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=asyuracom-22&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=4426125456&linkId=034b836cb0e5058588837d7a35f7547e


借金をなくして再出発をするための1冊

[三大内容]
○借金の法律と債務整理の方法が分かる
○本人でも自己破産の手続きができる
○借金整理で起きる問題と解決法が分かる

●借金整理をすると決めたら、あわせてその後の生活のビジョンを持つことが大切!


【目次】
第1章 これだけは知っておこう・借金整理の基礎知識
第2章 自己破産による借金整理と手続き
第3章 任意整理・特定調停・個人再生・過払金返還請求
第4章 Q&Aによる借金整理で起きる問題の解決法
巻末 借金生理に関する法律・相談先など資料
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/794.html#c49

[リバイバル3] 投資損失でも自己破産はできる 常識は嘘だらけ 中川隆
3. 中川隆[-12750] koaQ7Jey 2020年5月09日 15:54:13 : QcuvlpHMNk : QnNKREY3S0p2OXM=[7]


借金完全整理 自己破産マニュアル – 2019/5/31
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第2章 自己破産による借金整理と手続き
第3章 任意整理・特定調停・個人再生・過払金返還請求
第4章 Q&Aによる借金整理で起きる問題の解決法
巻末 借金生理に関する法律・相談先など資料
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1017.html#c3

[近代史4] 新型コロナウイルスはデザイナーズウィルス、免疫細胞を無効化することが判明 中川隆
53. 中川隆[-12749] koaQ7Jey 2020年5月09日 17:26:08 : QcuvlpHMNk : QnNKREY3S0p2OXM=[8]
これまでに、新型コロナ肺炎パンデミックについて書いた私のブログのまとめ
2020年05月09日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1116.html


 5月8日段階で「正式に公表された」感染者・死者数は、感染者が385万人、死者が27万人である。(細かい数字は変動が激しい)
 まだ、この先、ブラジルのように「ただの風邪」(ボルソナール大統領)と決めつけ、対策を一切放棄し、感染者数をカウントさえしない国があるので、実際の被害総数は、この数十倍、数百倍のオーダーになることは確実である。

 日本政府=安倍政権も、当初、オリンピックを無理にでも開催する目的で、感染者と死者数を小さく見せようとした作為が明らかであり、PCR検査を絞り込んで、検査をさせないことで感染者を意図的に矮小化して報告してきたのは間違いない。

 死者ですら、「肺炎死者」を検査しないで火葬してしまうことで、新型コロナ肺炎による死者数を大幅に少なく世界に公表してきた。
 こうした悪質な作為が徒になって、現在では、潜在感染者総数がまったく把握できない状態で、パンデミックに対して効果的な戦略を組み立てられない状態になってしまっている。

 新型コロナウイルス肺炎は、当初「武漢肺炎」と呼ばれた。中国政府関係筋が初めて武漢肺炎に関する情報を公開したのは、昨年末の12月31日だった。
 しかし、実際には、武漢における最初の新型肺炎感染者は、それより一ヶ月以上前、11月段階で出現していたといわれる。

 台湾の医学界は、すでに12月中旬に、新型ウイルスの「人人感染型パンデミック」の恐れをWHO に報告していたが、WHOは中国政権に忖度して、情報隠蔽に加担し、台湾からの警告に取り合わなかった。
 https://www.asahi.com/articles/ASN4C728CN4CUHBI01P.html

 以下は、時系列で、武漢肺炎=新型コロナウイルス肺炎=Cobid.19の感染拡散状況を大紀元時報がまとめたものである。
 https://www.epochtimes.jp/p/2020/04/54218.html

 上のリンクによれば、最初の患者は、2019年11月17日に武漢で確認されている。しかし、中国政府は情報を隠蔽し続け、12月31日の初めての公開情報でも、「人人感染」を否定し、「武漢肺炎はアンダーコントロール」と安倍晋三のようなデータの隠蔽、矮小化を行い、WHOも、中国政権に癒着して言いなりになっていた。

 厚労省が、初めて「中国における原因不明の肺炎」に関する公式文書を発表したのは、中国政府の公開後、5日を経た2020年1月5日である。
 https://www.forth.go.jp/topics/20200106.html
この段階で、日本政府は、世界的なパンデミックの情報を共有したと考えてよい。台湾による危険情報は、当然、安倍政権にダイレクトに伝わっていたはずだ。
 普通の国家の危機管理は、ここで戦争準備に匹敵する情報収集と対策が始まるはずだった。だが、安倍政権は、オリンピック強行のための事態矮小化=隠蔽工作に必死で行い、中国からの春節、数十万人もの危険な感染観光客を平然と受け入れ、PCR検査も、事実上、物理的に封鎖していた。

2019年12月30日には、中国の女性医師、艾芬(ガイフン)が正体不明の危険なコロナウイルスの蔓延について、SNS(微博)に投稿し、危機管理を呼びかけたが、彼女は、その後行方不明になり、現在まで消息が分からなくなっている。
 https://www.epochtimes.jp/p/2020/04/54863.html

 また、眼科医、李文亮が、SNSに感染爆発について投稿したところ、即座に身柄拘束され、情報隠蔽を求める政府に懲戒処分を受けた後、2月7日に新型コロナウイルスに感染して死亡した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%8E%E6%96%87%E4%BA%AE

 一方で、中国政府は、武漢病毒研究所(生物兵器開発施設)が発生源として疑われたことに対し、武漢野生動物市場でコウモリやセンザンコウから伝播したとの説を捏造して拡散しようとした。
https://www.jiji.com/jc/article?k=20200420039977a&g=afp

 日本で、最初にメディア報道として取り上げたのは、1月24日の羽鳥モーニングショーである。
 https://kakaku.com/tv/channel=10/programID=59158/episodeID=1332691/

 白鳳大学の岡田晴恵教授は、1月25日以来、現在に至るまで、ほぼ無休でテレビ番組に出演しているが、羽鳥ショーには準レギュラー扱いで休みなしに出演している。

私の「東海アマブログ」で、最初に取り上げたのは、1月27日だ。もちろん、この問題に関心を抱いたのは、大紀元や唐人テレビの情報から、2019年末からだったものの、多くのメディアが無視して情報を出そうとしなかったため、概要を把握することが困難だった。

 細菌兵器と武漢肺炎 2020年01月27日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1011.html

 とりあえず武漢肺炎の続き 2020年01月28日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1012.html

 武漢肺炎の今後 2月2日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1017.html

 中国が「空気感染」を認めた 2020年02月09日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1024.html

ウイルスパンデミック 資料から抜粋転載 2020年02月20日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1036.html

 再び、李真実の動画コンテンツから、劉伯温の予言 2020年02月26日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1042.html

 武漢肺炎と習近平落日の予言 2020年02月23日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1039.html

 岡田晴恵教授の告発と731部隊 2020年03月02日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1048.html

 アメリカの新型コロナウイルス、パンデミックの真相 2020年03月16日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1062.html

  新型コロナウイルス生物兵器説の決定的証拠 もはや反論の余地はない 2020年03月14日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1060.html

 新型コロナ肺炎 漢方・民間療法 2020年03月18日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1064.html

 とうとう新型コロナウイルス 悪性の突然変異株をアイスランドで確認 2020年03月31日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1077.html

  やはり安倍政権は、新型コロナ肺炎死者を、インフルエンザ肺炎に紛れ込ませ、死者を少なく見せかけていた2020年04月02日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1079.html

 驚くべき情報! 新型コロナウイルス肺炎は「間質性肺炎」 追記あり 2020年04月06日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1083.html

 新型コロナウイルス肺炎の新知見 2020年04月29日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1106.html

 このほかにも10くらいが、新型コロナウイルスに関係する内容になっている。
 今、読み返してみても、的外れなことは書いていないと思う。
 私は若い頃、それこそ大学受験以上に「放射線生物学」を学んだことがあるので、割合、この種の科学的情報には強い方だと自負している。
 一つのネタで、これほど大量のブログを書いたのは初めてだが、それだけ、この事態が数十年に一度しかない、地球規模の恐怖イベントであることを意味している。

 ただ、「ことの起こり」の解釈が、私としては、中国政府が意図的に拡散させたもの、生物兵器の研究過程で環境に漏れ出したもの、中国政権の崩壊を狙ったイスラエルの陰謀など、さまざまに考えられたことで、未だに、はっきりした結論を得られていない。

 しかし、これが生物兵器として開発された可能性は、 
 新型コロナウイルス生物兵器説の決定的証拠 もはや反論の余地はない 2020年03月14日  http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1060.html
 これを読めば、誰もイチャモンをつけられないだろう。董宇紅さんは、現在世界最高峰のウイルス学者であり、ノーベル賞受賞者のウイルス学者、リュック・モンタニエ博士が、ほぼ同じ内容の人工操作ウイルス説を述べている
 https://www.trt.net.tr/japanese/shi-jie/2020/04/18/xin-xing-koronauirusu-noberushang-fo-xue-zhe-xin-xing-koronahayan-jiu-shi-dezuo-rareta-1400603

 最大の理由は、Cobid19は、コロナウイルス・エイズウイルスから4つの蛋白質が変更されているが、これには「Pシャトル」という分子ツールを使わねば絶対に不可能というポイントだ。
 このツールは、指紋のように個性があり、どこの誰が使ったのかまで容易にたどることができるという。そして、それはSARSを開発したのと同じ施設と断定した。
 しかし、モンタニエは、生物兵器説を否定していて、エイズワクチンを作る過程で過失により漏れたとの推測だ。

 アメリカは、ポンペオが「武漢病毒研究所発生説」を掲げながら、不可解に言説を後退させ、現在はあいまいな姿勢をとり続けている。
  https://www.cnn.co.jp/usa/35153387.html
 中国は、これに乗じて、EU内でも、中国起源説に対し強い否定圧力をかけ続けている。
  https://www.cnn.co.jp/world/35153496.html

 安倍政権も、国賓招待を表明している中国に対して忖度を行い、中国起源説に対して、体制派の研究者を使って、董氏やモンタニエ説をデマ扱いする世論操作を行っている。
 https://news.yahoo.co.jp/byline/saorii/20200422-00174202/

 安倍政権は、中国からの圧力によって武漢病毒研究所発生説を徹底的に排除する姿勢のようだ。アメリカも、ポンペオの不可解な揺れ動きによって、これまで通りの主張を繰り返すのか、分からなくなっている。

 このウイルスの収束時期について、諸説出ているが、世界的な研究者の予測としては2〜3年後が多い。
  https://medical.jiji.com/topics/1619

 https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20200502-00176425/

 京大の山中教授も、来年のオリンピックの開催を無理としている。山中教授はウイルス専門家ではないが、生物学微生物学をやっている人は、この種の情報に強い勘が働くのが普通だ。
 100年前の、スペイン風邪パンデミックでは、約3年、第三波まで続いた。それは、たぶん感染力に比例して長くなるのだと思う。たぶんCobid19は、スペイン風邪=H1N1亜型インフルエンザウイルスと同程度の感染力があるはずだ。

 H1N1亜型インフルエンザウイルスは、すでに2006年に主要なインフルエンザウイルスとして世界に拡散している。だが、致死率が0.1%程度の軽毒ウイルスだった。
 スペイン風邪が凄まじい毒性を発揮したのは、1919年の第二波の変異ウイルスだ。
 RNAウイルスは、DNAの千倍のスピードで突然変異するので、必ず猛毒性変異株が出てくる。しかし、これも数ヶ月〜1年程度の活動で、再び変異を起こして軽毒化する可能性があるといわれる。

 これまで、エボラ出血熱や、コレラ、SARS、MARSなど、たくさんのパンデミックが警告されたが、いずれも、定着した猛毒性が数十年も続くことはなかった。
 これは、激しく変異を繰り返すうちに、自己淘汰を起こすからだ。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200421-00174514/

これを書いている5月段階では、日本で、第一波のピークに達したとか、収束を言えるような段階ではなく、まだまだ感染者の爆発や、死者の激増が起きるに違いない。
 そして、本当の本番は、スペイン風邪がそうであったように、第二波である。
 これについて8月後半説もあるが、正直なところ、「年末までに起きる」程度しか分からない。第二波変異株は、おそらくスペイン風邪のような凄まじい致死率を発揮することだろう。中国の研究者は、「こんな狡猾なウイルスは見たことがない」と語っている。
 第三波は、それほど心配でもないと思うが、やはり起きる可能性が十分ある。

 日本における本当の問題は、私は新型コロナウイルスの毒性よりも、治療薬として認証されたギリアド社の医薬品である。
 ギリアド社は、ビルゲイツら、「地球人口淘汰」を主張するグループ(イルミナティ)の中核企業と考えられていて、この企業の開発する医薬品、ワクチンは、病気を治療するよりも、人類の人口淘汰を考えている節がある。
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881040030/episodes/1177354054881225323

  https://www.youtube.com/watch?v=b4vE8AdSPGc

 ギリアド社の開発した医薬品を、日本政府が救世主のように崇めて、数千億円もかけて政策備蓄してきたことが知られているが、先のインフルエンザ治療薬タミフルは、年間50件以上もの精神錯乱=高所飛び降りが起きている。
  https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23849330U7A121C1CR0000/

 こんなものは医薬品ではなく毒物にすぎないが、それでも日本政府が副作用を直視したり、備蓄をやめることはない。世界でタミフルを治療薬に使っているのは日本だけだ。

 5月7日に特例認可されたレムデシビルも、激しい副作用で、投与患者の25%に腎臓障害を引き起こしたとの報告が出ている。
  https://www.jiji.com/jc/article?k=2020050700701&g=soc

 物言わぬ臓器、肝臓・腎臓に25%もの障害が出たということは、半数以上の人に少なからぬ副作用を与えたことになり、腎障害はその人の人生を終わらせてしまう(人工透析をもたらす)ほど、苛酷な病気なので、これも悪性の毒物と理解するしかない。

 だから、国連職員が治験に失敗したと漏らしたのだ。
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042400208&g=int
  安倍政権は、こんな毒物を税金で数千億円も備蓄するつもりなのだ。

 一方で、オルベスコやイベルメクチンなど、副作用が少なく特効が期待できる日本産の医薬品については、厚労省が承認を渋り、ギリアド社のような特例便宜を拒否している。
 アビガンに関しては、胎児への催奇形性が確認されているため、サリドマイド禍の経験から慎重になるのは分かるとしても、副作用の少ないオルベスコやイベルメクチンが緊急に俎上に上らない理由は、厚労省内部に官僚の縄張り争いなどの事情があるものと予想している。あるいは、ギリアド社への配慮を安倍政権が示しているのかもしれない。

 今後どうなるのか?
 これから本当の感染爆発、致死ピークがやってくるはずだ。私は、最終的に、日本人の50%以上が感染し(こうなれば100%と言い換えてもいい)、数百万人の死者が出るものと予想している。
 そのなかには、間質性肺炎を患う私も含まれている。

 問題なのは、新型コロナウイルス肺炎の多くが、間質性肺炎、それもIPF肺繊維症に進む可能性があることだ。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1083.html

 私の上の問題提起に対して、医師からデマ扱いするツイートがあった。
 https://twitter.com/DrK_B777/status/1247453861167517696

 だが、新型コロナウイルス肺炎がIPFに進行した事例は、中国でも多数報告されている。「ほとんどが可逆的」という指摘は、完全に間違いであり、「どちらがデマなんだ!」と書いておきたい。
 すでに完治したと思われている人でも、かなりの割合で、IPF間質性肺炎になってしまっている人も多いはずで、こうなるとIPFの発症からの平均余命が3〜6年と評価されていて、10年では100%死亡するので、この病気は根底から見直す必要がある。

 ちなみに、私のIPFは、発症から6年目で、すでに致死領域だが、毎日1時間半の蒸気機関車的呼吸トレーニングで、辛うじて命をつないでいる。

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1116.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/768.html#c53

[近代史4] 新型コロナウイルス肺炎は「間質性肺炎」で致死率100% ? 中川隆
59. 中川隆[-12748] koaQ7Jey 2020年5月09日 17:26:54 : QcuvlpHMNk : QnNKREY3S0p2OXM=[9]
これまでに、新型コロナ肺炎パンデミックについて書いた私のブログのまとめ
2020年05月09日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1116.html


 5月8日段階で「正式に公表された」感染者・死者数は、感染者が385万人、死者が27万人である。(細かい数字は変動が激しい)
 まだ、この先、ブラジルのように「ただの風邪」(ボルソナール大統領)と決めつけ、対策を一切放棄し、感染者数をカウントさえしない国があるので、実際の被害総数は、この数十倍、数百倍のオーダーになることは確実である。

 日本政府=安倍政権も、当初、オリンピックを無理にでも開催する目的で、感染者と死者数を小さく見せようとした作為が明らかであり、PCR検査を絞り込んで、検査をさせないことで感染者を意図的に矮小化して報告してきたのは間違いない。

 死者ですら、「肺炎死者」を検査しないで火葬してしまうことで、新型コロナ肺炎による死者数を大幅に少なく世界に公表してきた。
 こうした悪質な作為が徒になって、現在では、潜在感染者総数がまったく把握できない状態で、パンデミックに対して効果的な戦略を組み立てられない状態になってしまっている。

 新型コロナウイルス肺炎は、当初「武漢肺炎」と呼ばれた。中国政府関係筋が初めて武漢肺炎に関する情報を公開したのは、昨年末の12月31日だった。
 しかし、実際には、武漢における最初の新型肺炎感染者は、それより一ヶ月以上前、11月段階で出現していたといわれる。

 台湾の医学界は、すでに12月中旬に、新型ウイルスの「人人感染型パンデミック」の恐れをWHO に報告していたが、WHOは中国政権に忖度して、情報隠蔽に加担し、台湾からの警告に取り合わなかった。
 https://www.asahi.com/articles/ASN4C728CN4CUHBI01P.html

 以下は、時系列で、武漢肺炎=新型コロナウイルス肺炎=Cobid.19の感染拡散状況を大紀元時報がまとめたものである。
 https://www.epochtimes.jp/p/2020/04/54218.html

 上のリンクによれば、最初の患者は、2019年11月17日に武漢で確認されている。しかし、中国政府は情報を隠蔽し続け、12月31日の初めての公開情報でも、「人人感染」を否定し、「武漢肺炎はアンダーコントロール」と安倍晋三のようなデータの隠蔽、矮小化を行い、WHOも、中国政権に癒着して言いなりになっていた。

 厚労省が、初めて「中国における原因不明の肺炎」に関する公式文書を発表したのは、中国政府の公開後、5日を経た2020年1月5日である。
 https://www.forth.go.jp/topics/20200106.html
この段階で、日本政府は、世界的なパンデミックの情報を共有したと考えてよい。台湾による危険情報は、当然、安倍政権にダイレクトに伝わっていたはずだ。
 普通の国家の危機管理は、ここで戦争準備に匹敵する情報収集と対策が始まるはずだった。だが、安倍政権は、オリンピック強行のための事態矮小化=隠蔽工作に必死で行い、中国からの春節、数十万人もの危険な感染観光客を平然と受け入れ、PCR検査も、事実上、物理的に封鎖していた。

2019年12月30日には、中国の女性医師、艾芬(ガイフン)が正体不明の危険なコロナウイルスの蔓延について、SNS(微博)に投稿し、危機管理を呼びかけたが、彼女は、その後行方不明になり、現在まで消息が分からなくなっている。
 https://www.epochtimes.jp/p/2020/04/54863.html

 また、眼科医、李文亮が、SNSに感染爆発について投稿したところ、即座に身柄拘束され、情報隠蔽を求める政府に懲戒処分を受けた後、2月7日に新型コロナウイルスに感染して死亡した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%8E%E6%96%87%E4%BA%AE

 一方で、中国政府は、武漢病毒研究所(生物兵器開発施設)が発生源として疑われたことに対し、武漢野生動物市場でコウモリやセンザンコウから伝播したとの説を捏造して拡散しようとした。
https://www.jiji.com/jc/article?k=20200420039977a&g=afp

 日本で、最初にメディア報道として取り上げたのは、1月24日の羽鳥モーニングショーである。
 https://kakaku.com/tv/channel=10/programID=59158/episodeID=1332691/

 白鳳大学の岡田晴恵教授は、1月25日以来、現在に至るまで、ほぼ無休でテレビ番組に出演しているが、羽鳥ショーには準レギュラー扱いで休みなしに出演している。

私の「東海アマブログ」で、最初に取り上げたのは、1月27日だ。もちろん、この問題に関心を抱いたのは、大紀元や唐人テレビの情報から、2019年末からだったものの、多くのメディアが無視して情報を出そうとしなかったため、概要を把握することが困難だった。

 細菌兵器と武漢肺炎 2020年01月27日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1011.html

 とりあえず武漢肺炎の続き 2020年01月28日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1012.html

 武漢肺炎の今後 2月2日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1017.html

 中国が「空気感染」を認めた 2020年02月09日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1024.html

ウイルスパンデミック 資料から抜粋転載 2020年02月20日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1036.html

 再び、李真実の動画コンテンツから、劉伯温の予言 2020年02月26日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1042.html

 武漢肺炎と習近平落日の予言 2020年02月23日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1039.html

 岡田晴恵教授の告発と731部隊 2020年03月02日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1048.html

 アメリカの新型コロナウイルス、パンデミックの真相 2020年03月16日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1062.html

  新型コロナウイルス生物兵器説の決定的証拠 もはや反論の余地はない 2020年03月14日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1060.html

 新型コロナ肺炎 漢方・民間療法 2020年03月18日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1064.html

 とうとう新型コロナウイルス 悪性の突然変異株をアイスランドで確認 2020年03月31日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1077.html

  やはり安倍政権は、新型コロナ肺炎死者を、インフルエンザ肺炎に紛れ込ませ、死者を少なく見せかけていた2020年04月02日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1079.html

 驚くべき情報! 新型コロナウイルス肺炎は「間質性肺炎」 追記あり 2020年04月06日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1083.html

 新型コロナウイルス肺炎の新知見 2020年04月29日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1106.html

 このほかにも10くらいが、新型コロナウイルスに関係する内容になっている。
 今、読み返してみても、的外れなことは書いていないと思う。
 私は若い頃、それこそ大学受験以上に「放射線生物学」を学んだことがあるので、割合、この種の科学的情報には強い方だと自負している。
 一つのネタで、これほど大量のブログを書いたのは初めてだが、それだけ、この事態が数十年に一度しかない、地球規模の恐怖イベントであることを意味している。

 ただ、「ことの起こり」の解釈が、私としては、中国政府が意図的に拡散させたもの、生物兵器の研究過程で環境に漏れ出したもの、中国政権の崩壊を狙ったイスラエルの陰謀など、さまざまに考えられたことで、未だに、はっきりした結論を得られていない。

 しかし、これが生物兵器として開発された可能性は、 
 新型コロナウイルス生物兵器説の決定的証拠 もはや反論の余地はない 2020年03月14日  http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1060.html
 これを読めば、誰もイチャモンをつけられないだろう。董宇紅さんは、現在世界最高峰のウイルス学者であり、ノーベル賞受賞者のウイルス学者、リュック・モンタニエ博士が、ほぼ同じ内容の人工操作ウイルス説を述べている
 https://www.trt.net.tr/japanese/shi-jie/2020/04/18/xin-xing-koronauirusu-noberushang-fo-xue-zhe-xin-xing-koronahayan-jiu-shi-dezuo-rareta-1400603

 最大の理由は、Cobid19は、コロナウイルス・エイズウイルスから4つの蛋白質が変更されているが、これには「Pシャトル」という分子ツールを使わねば絶対に不可能というポイントだ。
 このツールは、指紋のように個性があり、どこの誰が使ったのかまで容易にたどることができるという。そして、それはSARSを開発したのと同じ施設と断定した。
 しかし、モンタニエは、生物兵器説を否定していて、エイズワクチンを作る過程で過失により漏れたとの推測だ。

 アメリカは、ポンペオが「武漢病毒研究所発生説」を掲げながら、不可解に言説を後退させ、現在はあいまいな姿勢をとり続けている。
  https://www.cnn.co.jp/usa/35153387.html
 中国は、これに乗じて、EU内でも、中国起源説に対し強い否定圧力をかけ続けている。
  https://www.cnn.co.jp/world/35153496.html

 安倍政権も、国賓招待を表明している中国に対して忖度を行い、中国起源説に対して、体制派の研究者を使って、董氏やモンタニエ説をデマ扱いする世論操作を行っている。
 https://news.yahoo.co.jp/byline/saorii/20200422-00174202/

 安倍政権は、中国からの圧力によって武漢病毒研究所発生説を徹底的に排除する姿勢のようだ。アメリカも、ポンペオの不可解な揺れ動きによって、これまで通りの主張を繰り返すのか、分からなくなっている。

 このウイルスの収束時期について、諸説出ているが、世界的な研究者の予測としては2〜3年後が多い。
  https://medical.jiji.com/topics/1619

 https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20200502-00176425/

 京大の山中教授も、来年のオリンピックの開催を無理としている。山中教授はウイルス専門家ではないが、生物学微生物学をやっている人は、この種の情報に強い勘が働くのが普通だ。
 100年前の、スペイン風邪パンデミックでは、約3年、第三波まで続いた。それは、たぶん感染力に比例して長くなるのだと思う。たぶんCobid19は、スペイン風邪=H1N1亜型インフルエンザウイルスと同程度の感染力があるはずだ。

 H1N1亜型インフルエンザウイルスは、すでに2006年に主要なインフルエンザウイルスとして世界に拡散している。だが、致死率が0.1%程度の軽毒ウイルスだった。
 スペイン風邪が凄まじい毒性を発揮したのは、1919年の第二波の変異ウイルスだ。
 RNAウイルスは、DNAの千倍のスピードで突然変異するので、必ず猛毒性変異株が出てくる。しかし、これも数ヶ月〜1年程度の活動で、再び変異を起こして軽毒化する可能性があるといわれる。

 これまで、エボラ出血熱や、コレラ、SARS、MARSなど、たくさんのパンデミックが警告されたが、いずれも、定着した猛毒性が数十年も続くことはなかった。
 これは、激しく変異を繰り返すうちに、自己淘汰を起こすからだ。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200421-00174514/

これを書いている5月段階では、日本で、第一波のピークに達したとか、収束を言えるような段階ではなく、まだまだ感染者の爆発や、死者の激増が起きるに違いない。
 そして、本当の本番は、スペイン風邪がそうであったように、第二波である。
 これについて8月後半説もあるが、正直なところ、「年末までに起きる」程度しか分からない。第二波変異株は、おそらくスペイン風邪のような凄まじい致死率を発揮することだろう。中国の研究者は、「こんな狡猾なウイルスは見たことがない」と語っている。
 第三波は、それほど心配でもないと思うが、やはり起きる可能性が十分ある。

 日本における本当の問題は、私は新型コロナウイルスの毒性よりも、治療薬として認証されたギリアド社の医薬品である。
 ギリアド社は、ビルゲイツら、「地球人口淘汰」を主張するグループ(イルミナティ)の中核企業と考えられていて、この企業の開発する医薬品、ワクチンは、病気を治療するよりも、人類の人口淘汰を考えている節がある。
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881040030/episodes/1177354054881225323

  https://www.youtube.com/watch?v=b4vE8AdSPGc

 ギリアド社の開発した医薬品を、日本政府が救世主のように崇めて、数千億円もかけて政策備蓄してきたことが知られているが、先のインフルエンザ治療薬タミフルは、年間50件以上もの精神錯乱=高所飛び降りが起きている。
  https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23849330U7A121C1CR0000/

 こんなものは医薬品ではなく毒物にすぎないが、それでも日本政府が副作用を直視したり、備蓄をやめることはない。世界でタミフルを治療薬に使っているのは日本だけだ。

 5月7日に特例認可されたレムデシビルも、激しい副作用で、投与患者の25%に腎臓障害を引き起こしたとの報告が出ている。
  https://www.jiji.com/jc/article?k=2020050700701&g=soc

 物言わぬ臓器、肝臓・腎臓に25%もの障害が出たということは、半数以上の人に少なからぬ副作用を与えたことになり、腎障害はその人の人生を終わらせてしまう(人工透析をもたらす)ほど、苛酷な病気なので、これも悪性の毒物と理解するしかない。

 だから、国連職員が治験に失敗したと漏らしたのだ。
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042400208&g=int
  安倍政権は、こんな毒物を税金で数千億円も備蓄するつもりなのだ。

 一方で、オルベスコやイベルメクチンなど、副作用が少なく特効が期待できる日本産の医薬品については、厚労省が承認を渋り、ギリアド社のような特例便宜を拒否している。
 アビガンに関しては、胎児への催奇形性が確認されているため、サリドマイド禍の経験から慎重になるのは分かるとしても、副作用の少ないオルベスコやイベルメクチンが緊急に俎上に上らない理由は、厚労省内部に官僚の縄張り争いなどの事情があるものと予想している。あるいは、ギリアド社への配慮を安倍政権が示しているのかもしれない。

 今後どうなるのか?
 これから本当の感染爆発、致死ピークがやってくるはずだ。私は、最終的に、日本人の50%以上が感染し(こうなれば100%と言い換えてもいい)、数百万人の死者が出るものと予想している。
 そのなかには、間質性肺炎を患う私も含まれている。

 問題なのは、新型コロナウイルス肺炎の多くが、間質性肺炎、それもIPF肺繊維症に進む可能性があることだ。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1083.html

 私の上の問題提起に対して、医師からデマ扱いするツイートがあった。
 https://twitter.com/DrK_B777/status/1247453861167517696

 だが、新型コロナウイルス肺炎がIPFに進行した事例は、中国でも多数報告されている。「ほとんどが可逆的」という指摘は、完全に間違いであり、「どちらがデマなんだ!」と書いておきたい。
 すでに完治したと思われている人でも、かなりの割合で、IPF間質性肺炎になってしまっている人も多いはずで、こうなるとIPFの発症からの平均余命が3〜6年と評価されていて、10年では100%死亡するので、この病気は根底から見直す必要がある。

 ちなみに、私のIPFは、発症から6年目で、すでに致死領域だが、毎日1時間半の蒸気機関車的呼吸トレーニングで、辛うじて命をつないでいる。

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1116.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/741.html#c59

[近代史3] 日本共産党の(かなり危ない)アレな裏話…(おや?後ろに誰か来たようだ…(震…| 中川隆
8. 中川隆[-12747] koaQ7Jey 2020年5月09日 18:28:37 : QcuvlpHMNk : QnNKREY3S0p2OXM=[10]
質問コーナー!【怒れるスリーメン】311後半 篠原×高橋×加藤
野坂参三は何故共産党を除名されたのか?



http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/687.html#c8
[リバイバル3] 糖質制限食がダメな理由・・・・・古代人のミイラが語る・・・・ 中川隆
54. 中川隆[-12746] koaQ7Jey 2020年5月10日 03:03:12 : YdtmKUr5ts : bVlMQTBhdzF3WVU=[1]
2020年05月09日
オーストラリアにおける6万年以上前の植物性食料の利用
https://sicambre.at.webry.info/202005/article_15.html


 取り上げるのが遅れてしまいましたが、オーストラリアにおける6万年以上前の植物性食料の利用に関する研究(Florin et al., 2020)が公表されました。早期現生人類の進化と拡散における植物性食料の役割は、肉食が注目されてきたこともあり、過小評価されてきました。植物性資源の広範な利用と処理は、農耕出現直前の後期更新世〜早期完新世になって典型的になった、と考えられてきました。しかし、早期現生人類(Homo sapiens)の植物性食料の利用に関する証拠は近年蓄積されつつあり、中期石器時代のアフリカ(関連記事)や49000年前頃までさかのぼるニューギニアの事例(関連記事)などがあります。

 早期現生人類の食資源をめぐる議論は、その拡散経路とも関連しています。早期現生人類のアフリカからの拡散経路としてユーラシア南岸説が有力とされており、沿岸資源の重要性が指摘されていますが、まだ確定したとは言えない状況です。本論文は、オーストラリア北部のマジェドベベ(Madjedbebe)岩陰遺跡で発見された炭化植物化石を検証しています。マジェドベベ遺跡では多数の人工物が発見されており、その年代は65000〜53000年前頃と推定されています(関連記事)。これは、サフルランド(更新世の寒冷期にはオーストラリア大陸・ニューギニア島・タスマニア島は陸続きでした)への現生人類の拡散時期がじゅうらいの有力説よりずっとさかのぼることになるため、大きな注目を集めました。

 マジェドベベ遺跡の植物化石は大きく、果物やナッツの種皮・根と根茎・ヤシ科茎組織・他のさまざまな植物断片に4分類されます。これらの分類集団の中で、属もしくは種の水準で5分類群に区分されました。この中には、たとえばカンラン科やタコノキ属などの種が含まれます。早期現生人類の痕跡以前には炭が少ないことから、マジェドベベ遺跡の65000〜53000年前頃の早期現生人類は多様な植物を調理して食べていた、と推測されますが、果物には生食されたものもあるかもしれません。

 このように、マジェドベベ遺跡の65000〜53000年前頃の早期現生人類は植物から炭水化物・脂肪・タンパク質などさまざまな栄養素を摂取しており、果物やナッツは容易に入手できる高栄養価の植物性食資源です。ただ、ヤシや根茎など他の植物の中には、栄養摂取にさいして処理が必要なものもあります。こうした複雑な処理も含む広範な植物の食資源としての利用は、サフルランドにおける既知の確実な証拠に少なくとも23000年先行します。オーストラリアにおける6万年以上前までさかのぼる植物性食料の利用は、アジア南東部やニューギニアにおける後期更新世の事例と一致しており、これが早期現生人類の食性において基本的だったことを示唆します。ウォレス線を越えた早期現生人類は新たな動植物相に遭遇し、利用していきましたが、それらの一部には複雑な処理の必要なものもあり、それは早期現生人類の認知能力により可能になった、と本論文は指摘します。

 本論文は、このように早期現生人類による6万年以上前までさかのぼるサフルランドへの拡散と、拡散における植物性食料の重要な役割を強調します。ただ、マジェドベベ遺跡の年代に関しては、疑問も呈されています(関連記事)。また、アフリカやユーラシア南部の6万年以上前の石器群との類似性などから、本論文はマジェドベベ遺跡の人工物の製作者が早期現生人類であることを大前提としていますが、これらの遺跡群では人類遺骸がほとんど発見されていないので、その担い手をすべて早期現生人類と判断するのは時期尚早のように思います。もし、オーストラリアあるいはもっと広くサフルランドに6万年以上前に人類が拡散していたとしたら、可能性はかなり低いかもしれませんが、現時点では種区分未定のホモ属であるデニソワ人(Denisovan)も想定しておくべきではないか、と思います(関連記事)。


参考文献:
Florin SA. et al.(2020): The first Australian plant foods at Madjedbebe, 65,000–53,000 years ago. Nature Communications, 11, 924.
https://doi.org/10.1038/s41467-020-14723-0

https://sicambre.at.webry.info/202005/article_15.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/585.html#c54

[リバイバル3] BRIAN ENO氏のアホ陰謀論を斬る _ Warburg の研究を理解しないで嘘八百言ってるだけ 中川隆
272. 中川隆[-12745] koaQ7Jey 2020年5月10日 03:04:07 : YdtmKUr5ts : bVlMQTBhdzF3WVU=[2]

2020年05月09日
オーストラリアにおける6万年以上前の植物性食料の利用
https://sicambre.at.webry.info/202005/article_15.html


 取り上げるのが遅れてしまいましたが、オーストラリアにおける6万年以上前の植物性食料の利用に関する研究(Florin et al., 2020)が公表されました。早期現生人類の進化と拡散における植物性食料の役割は、肉食が注目されてきたこともあり、過小評価されてきました。植物性資源の広範な利用と処理は、農耕出現直前の後期更新世〜早期完新世になって典型的になった、と考えられてきました。しかし、早期現生人類(Homo sapiens)の植物性食料の利用に関する証拠は近年蓄積されつつあり、中期石器時代のアフリカ(関連記事)や49000年前頃までさかのぼるニューギニアの事例(関連記事)などがあります。

 早期現生人類の食資源をめぐる議論は、その拡散経路とも関連しています。早期現生人類のアフリカからの拡散経路としてユーラシア南岸説が有力とされており、沿岸資源の重要性が指摘されていますが、まだ確定したとは言えない状況です。本論文は、オーストラリア北部のマジェドベベ(Madjedbebe)岩陰遺跡で発見された炭化植物化石を検証しています。マジェドベベ遺跡では多数の人工物が発見されており、その年代は65000〜53000年前頃と推定されています(関連記事)。これは、サフルランド(更新世の寒冷期にはオーストラリア大陸・ニューギニア島・タスマニア島は陸続きでした)への現生人類の拡散時期がじゅうらいの有力説よりずっとさかのぼることになるため、大きな注目を集めました。

 マジェドベベ遺跡の植物化石は大きく、果物やナッツの種皮・根と根茎・ヤシ科茎組織・他のさまざまな植物断片に4分類されます。これらの分類集団の中で、属もしくは種の水準で5分類群に区分されました。この中には、たとえばカンラン科やタコノキ属などの種が含まれます。早期現生人類の痕跡以前には炭が少ないことから、マジェドベベ遺跡の65000〜53000年前頃の早期現生人類は多様な植物を調理して食べていた、と推測されますが、果物には生食されたものもあるかもしれません。

 このように、マジェドベベ遺跡の65000〜53000年前頃の早期現生人類は植物から炭水化物・脂肪・タンパク質などさまざまな栄養素を摂取しており、果物やナッツは容易に入手できる高栄養価の植物性食資源です。ただ、ヤシや根茎など他の植物の中には、栄養摂取にさいして処理が必要なものもあります。こうした複雑な処理も含む広範な植物の食資源としての利用は、サフルランドにおける既知の確実な証拠に少なくとも23000年先行します。オーストラリアにおける6万年以上前までさかのぼる植物性食料の利用は、アジア南東部やニューギニアにおける後期更新世の事例と一致しており、これが早期現生人類の食性において基本的だったことを示唆します。ウォレス線を越えた早期現生人類は新たな動植物相に遭遇し、利用していきましたが、それらの一部には複雑な処理の必要なものもあり、それは早期現生人類の認知能力により可能になった、と本論文は指摘します。

 本論文は、このように早期現生人類による6万年以上前までさかのぼるサフルランドへの拡散と、拡散における植物性食料の重要な役割を強調します。ただ、マジェドベベ遺跡の年代に関しては、疑問も呈されています(関連記事)。また、アフリカやユーラシア南部の6万年以上前の石器群との類似性などから、本論文はマジェドベベ遺跡の人工物の製作者が早期現生人類であることを大前提としていますが、これらの遺跡群では人類遺骸がほとんど発見されていないので、その担い手をすべて早期現生人類と判断するのは時期尚早のように思います。もし、オーストラリアあるいはもっと広くサフルランドに6万年以上前に人類が拡散していたとしたら、可能性はかなり低いかもしれませんが、現時点では種区分未定のホモ属であるデニソワ人(Denisovan)も想定しておくべきではないか、と思います(関連記事)。


参考文献:
Florin SA. et al.(2020): The first Australian plant foods at Madjedbebe, 65,000–53,000 years ago. Nature Communications, 11, 924.
https://doi.org/10.1038/s41467-020-14723-0

https://sicambre.at.webry.info/202005/article_15.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/554.html#c272

[リバイバル3] 糖質制限を何年も続けると廃人になる 中川隆
25. 中川隆[-12744] koaQ7Jey 2020年5月10日 03:04:59 : YdtmKUr5ts : bVlMQTBhdzF3WVU=[3]
2020年05月09日
オーストラリアにおける6万年以上前の植物性食料の利用
https://sicambre.at.webry.info/202005/article_15.html


 取り上げるのが遅れてしまいましたが、オーストラリアにおける6万年以上前の植物性食料の利用に関する研究(Florin et al., 2020)が公表されました。早期現生人類の進化と拡散における植物性食料の役割は、肉食が注目されてきたこともあり、過小評価されてきました。植物性資源の広範な利用と処理は、農耕出現直前の後期更新世〜早期完新世になって典型的になった、と考えられてきました。しかし、早期現生人類(Homo sapiens)の植物性食料の利用に関する証拠は近年蓄積されつつあり、中期石器時代のアフリカ(関連記事)や49000年前頃までさかのぼるニューギニアの事例(関連記事)などがあります。

 早期現生人類の食資源をめぐる議論は、その拡散経路とも関連しています。早期現生人類のアフリカからの拡散経路としてユーラシア南岸説が有力とされており、沿岸資源の重要性が指摘されていますが、まだ確定したとは言えない状況です。本論文は、オーストラリア北部のマジェドベベ(Madjedbebe)岩陰遺跡で発見された炭化植物化石を検証しています。マジェドベベ遺跡では多数の人工物が発見されており、その年代は65000〜53000年前頃と推定されています(関連記事)。これは、サフルランド(更新世の寒冷期にはオーストラリア大陸・ニューギニア島・タスマニア島は陸続きでした)への現生人類の拡散時期がじゅうらいの有力説よりずっとさかのぼることになるため、大きな注目を集めました。

 マジェドベベ遺跡の植物化石は大きく、果物やナッツの種皮・根と根茎・ヤシ科茎組織・他のさまざまな植物断片に4分類されます。これらの分類集団の中で、属もしくは種の水準で5分類群に区分されました。この中には、たとえばカンラン科やタコノキ属などの種が含まれます。早期現生人類の痕跡以前には炭が少ないことから、マジェドベベ遺跡の65000〜53000年前頃の早期現生人類は多様な植物を調理して食べていた、と推測されますが、果物には生食されたものもあるかもしれません。

 このように、マジェドベベ遺跡の65000〜53000年前頃の早期現生人類は植物から炭水化物・脂肪・タンパク質などさまざまな栄養素を摂取しており、果物やナッツは容易に入手できる高栄養価の植物性食資源です。ただ、ヤシや根茎など他の植物の中には、栄養摂取にさいして処理が必要なものもあります。こうした複雑な処理も含む広範な植物の食資源としての利用は、サフルランドにおける既知の確実な証拠に少なくとも23000年先行します。オーストラリアにおける6万年以上前までさかのぼる植物性食料の利用は、アジア南東部やニューギニアにおける後期更新世の事例と一致しており、これが早期現生人類の食性において基本的だったことを示唆します。ウォレス線を越えた早期現生人類は新たな動植物相に遭遇し、利用していきましたが、それらの一部には複雑な処理の必要なものもあり、それは早期現生人類の認知能力により可能になった、と本論文は指摘します。

 本論文は、このように早期現生人類による6万年以上前までさかのぼるサフルランドへの拡散と、拡散における植物性食料の重要な役割を強調します。ただ、マジェドベベ遺跡の年代に関しては、疑問も呈されています(関連記事)。また、アフリカやユーラシア南部の6万年以上前の石器群との類似性などから、本論文はマジェドベベ遺跡の人工物の製作者が早期現生人類であることを大前提としていますが、これらの遺跡群では人類遺骸がほとんど発見されていないので、その担い手をすべて早期現生人類と判断するのは時期尚早のように思います。もし、オーストラリアあるいはもっと広くサフルランドに6万年以上前に人類が拡散していたとしたら、可能性はかなり低いかもしれませんが、現時点では種区分未定のホモ属であるデニソワ人(Denisovan)も想定しておくべきではないか、と思います(関連記事)。


参考文献:
Florin SA. et al.(2020): The first Australian plant foods at Madjedbebe, 65,000–53,000 years ago. Nature Communications, 11, 924.
https://doi.org/10.1038/s41467-020-14723-0

https://sicambre.at.webry.info/202005/article_15.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/734.html#c25

[近代史4] 糾弾掲示板 _ 日本の湯治宿

糾弾掲示板 _ 日本の湯治宿


新型コロナウイルス治療法無し、ウイルスは体内に永遠に残る! 肺に到達した感染者全員が5年以内に死ぬ
http://www.kyudan.com/cgi-bin/bbskd/read.cgi?no=3267

コロナ肺炎を治すには毛細血管への血の流れを改善する温泉水飲用しかない
http://www.kyudan.com/cgi-bin/bbskd/read.cgi?no=3281

日本の湯治文化を守ろう _ コロナウィルスによる血栓症に効く温泉
http://www.kyudan.com/cgi-bin/bbskd/read.cgi?no=3307

温泉で何故コロナ肺炎が治るのか? _ コロナウィルスによる血栓症に効く温泉 2
http://www.kyudan.com/cgi-bin/bbskd/read.cgi?no=3311
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/880.html

[近代史3] 日本人は「狂ったアメリカ」を知らなすぎる 中川隆
102. 中川隆[-12743] koaQ7Jey 2020年5月10日 10:48:28 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[1]
2020.05.10
自国のエネルギー産業が苦境の米国は産油国のベネズエラを手に入れるつもり


 スピードボートを利用し、コロンビアからベネズエラへ潜入しようとした部隊のメンバーが5月3日、銃撃戦の末に拘束された。その際に上陸しようとした8名の戦闘員が死亡したという。侵攻の目的はニコラス・マドゥロ大統領を拉致してアメリカへ連れ出し、フアン・グアイドの政権を樹立することにあったようだ。

 作戦の総額は2億1290万ドルが予定され、その中心には反マドゥロ派ベネズエラ人のファン・レンドンとセルジオ・ベルガラ、そしてフロリダを拠点とする傭兵会社シルバーコープを経営するジョーダン・グードロー。

 拘束された戦闘員の中にはシルバーコープに所属するふたりのアメリカ人ルーク・デンマンとエアラン・ベリーが含まれていた。グードロー、デンマン、ベリーはいずれもアメリカ陸軍の特殊部隊グリーベレーの元隊員だ。海からベネズエラへの侵入を試みたグループは作戦部隊の一部のようで、少なくとも8名のロシア軍特殊部隊員が掃討作戦に参加しているという。

 アメリカのドナルド・トランプ政権は軍事作戦への関与を否定しているが、これまでアメリカ政府は1999年にウーゴ・チャベスが大統領に就任した後、何度かクーデターを試みている。チャベスは自国をアメリカから独立させたからだ。それによってアメリカ系巨大資本は利権を失った。

 最初に表面化したのは2002年。その前年、アメリカではネオコンに支えられたジョージ・W・ブッシュが大統領に就任しているが、その年の9月11日にニューヨークの世界貿易センターとバージニア州アーリントンの国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃されている。その出来事を利用してブッシュ政権は中東への軍事侵略を本格化させた。

 ​2002年のクーデター​で中心的な役割を果たしたのはイラン・コントラ事件に登場するエリオット・エイブラムズ、キューバ系アメリカ人で1986年から89年にかけてベネズエラ駐在大使を務めたオットー・ライヒ、そして国連大使だったジョン・ネグロポンテの3人。ネグロポンテは1981年から85年にかけてホンジュラス駐在大使を務めていたが、そのときにニカラグアの革命政権に対するCIAの秘密工作に協力、死の部隊にも関係している。エイブラムズはトランプ政権でも南アメリカにおけるクーデター計画を指揮している。

 この計画は失敗に終わるが、​ウィキリークスが公表​したアメリカの外交文書によると、2006年にもアメリカはベネズエラでのクーデターを計画している。これも成功しなかった。

 アメリカの支配層が目の敵にしていたチャベスは2013年3月、癌のため、58歳の若さで死亡。その際にアメリカは体制転覆を目論むが、それも失敗した。チャベスを引き継いだのがニコラス・マドゥロ。この人物はチャベスと違ってカリスマ性がなく、アメリカは簡単に潰せると考えたかもしれないが、まだ潰せないでいる。軍や情報機関の主力がマドゥロについていることが大きい。

 アメリカがマドゥロを倒す際の看板役に選んだ人物がフアン・グアイドで、アメリカ政府は「暫定大統領」というタグをつけた。この人物を支援しているひとりがマルコ・ルビオ上院議員だ。

 アメリカは中東における支配力が弱まっている。正規軍による軍事侵攻、ジハード傭兵を使った政権転覆作戦、いずれも成功したとは思えない。しかも中東ではイスラエルもエネルギー資源を支配しようと目論んでいる。

 アメリカは国内でシェール・ガスやシェール・オイルの生産量が増えていたが、生産コストが高いため、石油価格の下落でビジネスとして成り立たなくなっている。しかもこの生産方法は環境破壊が酷く、地下水を汚染して農業生産にダメージを与える可能性がある。しかも生産が可能な期間が短く、先行きは暗い。

 戦略上、エネルギー資源を確保することは重要で、そのためにもベネズエラを植民地化し、そこにある石油や天然ガスを自分たちの利権にしたいだろう。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202005100000/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/175.html#c102

[リバイバル3] 孫正義の詐欺の手口 中川隆
20. 中川隆[-12742] koaQ7Jey 2020年5月10日 12:59:03 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[2]
2020年05月10日
自分を投資の神様だと思っていた孫正義は投資の素人だった


自分がジャックマーを見出した話が大好きだが、相手はそう思っていない

画像引用:「機械が人のように働く時代が来る」 アリババ創業者の馬氏、孫正義氏と対談 - ITmedia NEWShttps://www.itmedia.co.jp/news/articles/1912/09/news041.html

孫正義への評価が世界で急落

ソフトバンクの孫正義社長は半年前まで世界の大物として振舞っていたが、今は世界で評価が急落している。

投資会社のビジョンファンドで成功例はなし、あるとすればそれは未公開株を新規公開した利益だった。

まっとうな商売で利益を上げて、買収した企業の価値を上げて利益を得た事は無い。


孫正義氏個人の投資成功例も今までにアリババしかなく、まぐれの大当たりだった可能性がたかい。

10兆円ファンドで最近ソフトバンクが買収したのはピザ屋、配車アプリ、レンタルオフィスなどでした。

アメリカメディアはズーム・ピザへの投資失敗でビジョンファンドに「腐ったピザ」という愛称をつけた。


孫社長は10兆円ファンドの第二弾を予告したが、今まで参加を表明したのは「ソフトバンク」1社しかない。

孫氏はさらに100兆円ファンドを作り全世界のITをソフトバンクが支配すると言っていたが実現しそうもない。

孫氏は昔から大ぼら吹きで有名だったが、今まではほら話を次々に実現して世間を驚かせていた。


それがうまく行かなくなったのは最近ではなく、2011年東日本大震災後だったような気がする。

孫正義は民主党の菅直人首相と個人的にも親しく、再生可能エネルギーを働きかけて固定価格買い取り制度を実現させた。

その後ソフトバンクは最初の参入者として高額な買取価格を保証され巨額の利益を上げた。

孫氏がやった巨大なナンピン投資

だが太陽光発電そのものが日本の国土に不向きなのが分かり、今では次々に撤退や参入中止している。

当時の報道によると孫正義は菅直人に、東電を解体しソフトバンクに無償で払い下げるよう要求していたという。

孫正義の狙いは電力事業参入と東電乗っ取りだったようで、地球を守るなどの発言は手段でしかなかったようだ。


東電払い下げに失敗した孫正義は2013年に米電話会社スプリントを買収したが、毎年数千億円の赤字を出した。

それでは体裁が悪いので決算方法のテクニックで黒字に見せかけ、表向きは利益が出ていたように振舞った。

これで孫正義は「失敗したのに勝ったようにふるまう」のが分かり、アメリカでの評価は低下していった。


2017年にソフトバンク・ビジョン・ファンドを10兆円で立ち上げて世界を驚かせ、とんでもない高額で新興企業に投資していった。

何しろ学生や素人が立ち上げたようなベンチャー企業に数百億円をポンポン投資したので、ソフトバンクが買う噂だけで価値が高騰した。

孫氏の目論見では自分が買う事で新興企業の価値が上がり、株式公開して大儲けできるというものだったようだ。


ビジョンファンドの前に2016年には半導体設計の英アーム約240億ポンド(3兆3000億円強)という飛んでもない高額で買収した。

同社の利益の数十年分なので、ソフトバンクはおそらく永遠に利益を得ることはできない。

こうして見ると孫正義は2011年以降、ひとつの失敗が明らかになるともっと大きな投資をして世間を驚かせてきた。


含み損を抱えた投資家が「ナンピン買い」でもっと大きな投資をするようなもので、褒められたものではない。
http://www.thutmosev.com/archives/82901194.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/965.html#c20

[近代史3] ソフトバンク 孫正義は日本人の敵 中川隆
20. 中川隆[-12741] koaQ7Jey 2020年5月10日 12:59:20 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[3]
2020年05月10日
自分を投資の神様だと思っていた孫正義は投資の素人だった


自分がジャックマーを見出した話が大好きだが、相手はそう思っていない

画像引用:「機械が人のように働く時代が来る」 アリババ創業者の馬氏、孫正義氏と対談 - ITmedia NEWShttps://www.itmedia.co.jp/news/articles/1912/09/news041.html

孫正義への評価が世界で急落

ソフトバンクの孫正義社長は半年前まで世界の大物として振舞っていたが、今は世界で評価が急落している。

投資会社のビジョンファンドで成功例はなし、あるとすればそれは未公開株を新規公開した利益だった。

まっとうな商売で利益を上げて、買収した企業の価値を上げて利益を得た事は無い。


孫正義氏個人の投資成功例も今までにアリババしかなく、まぐれの大当たりだった可能性がたかい。

10兆円ファンドで最近ソフトバンクが買収したのはピザ屋、配車アプリ、レンタルオフィスなどでした。

アメリカメディアはズーム・ピザへの投資失敗でビジョンファンドに「腐ったピザ」という愛称をつけた。


孫社長は10兆円ファンドの第二弾を予告したが、今まで参加を表明したのは「ソフトバンク」1社しかない。

孫氏はさらに100兆円ファンドを作り全世界のITをソフトバンクが支配すると言っていたが実現しそうもない。

孫氏は昔から大ぼら吹きで有名だったが、今まではほら話を次々に実現して世間を驚かせていた。


それがうまく行かなくなったのは最近ではなく、2011年東日本大震災後だったような気がする。

孫正義は民主党の菅直人首相と個人的にも親しく、再生可能エネルギーを働きかけて固定価格買い取り制度を実現させた。

その後ソフトバンクは最初の参入者として高額な買取価格を保証され巨額の利益を上げた。

孫氏がやった巨大なナンピン投資

だが太陽光発電そのものが日本の国土に不向きなのが分かり、今では次々に撤退や参入中止している。

当時の報道によると孫正義は菅直人に、東電を解体しソフトバンクに無償で払い下げるよう要求していたという。

孫正義の狙いは電力事業参入と東電乗っ取りだったようで、地球を守るなどの発言は手段でしかなかったようだ。


東電払い下げに失敗した孫正義は2013年に米電話会社スプリントを買収したが、毎年数千億円の赤字を出した。

それでは体裁が悪いので決算方法のテクニックで黒字に見せかけ、表向きは利益が出ていたように振舞った。

これで孫正義は「失敗したのに勝ったようにふるまう」のが分かり、アメリカでの評価は低下していった。


2017年にソフトバンク・ビジョン・ファンドを10兆円で立ち上げて世界を驚かせ、とんでもない高額で新興企業に投資していった。

何しろ学生や素人が立ち上げたようなベンチャー企業に数百億円をポンポン投資したので、ソフトバンクが買う噂だけで価値が高騰した。

孫氏の目論見では自分が買う事で新興企業の価値が上がり、株式公開して大儲けできるというものだったようだ。


ビジョンファンドの前に2016年には半導体設計の英アーム約240億ポンド(3兆3000億円強)という飛んでもない高額で買収した。

同社の利益の数十年分なので、ソフトバンクはおそらく永遠に利益を得ることはできない。

こうして見ると孫正義は2011年以降、ひとつの失敗が明らかになるともっと大きな投資をして世間を驚かせてきた。


含み損を抱えた投資家が「ナンピン買い」でもっと大きな投資をするようなもので、褒められたものではない。
http://www.thutmosev.com/archives/82901194.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/549.html#c20

[近代史4] ペトロダラーシステム 中川隆
9. 中川隆[-12740] koaQ7Jey 2020年5月10日 14:00:00 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[4]

世界最大のヘッジファンド: ドルは既に紙くずになっている2020年5月9日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10645

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏が引き続き政府による紙幣印刷から身を守る方法について語っている。

通貨下落への防衛手段

前回の記事ではダリオ氏がLinkedInのブログ記事で何故量的緩和は債務の解決手段として悪手であるにもかかわらず人は量的緩和に頼ってしまうのかについて説明した部分を紹介した。

•世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする

そして通貨の価値は破滅的に下落すると主張していた。では投資家はどうすれば良いのだろうか? 今回はダリオ氏が通貨の代用品について語った部分を紹介したい。

通貨とは獲得した富を保存するための手段である。今日手に入れた収入を来月でも来年でも使えるのは、多くの人にとっては銀行に現金を置いておけるからである。しかし現金の価値が下落する時にはどうすれば良いのか? ダリオ氏は次のように説明する。


金は時代を問わず普遍的な代替通貨としての役割を果たしてきた。

株式もまた富の貯蔵手段となりうる。

不動産や美術品なども富の貯蔵手段である。

順番に見てゆきたい。

預金 vs 金積立

まず金だが、ダリオ氏は主要な通貨が1600年以来金に対してどれほど減価したかのチャートを示している。見事にすべてゼロに近づいているのだが、実は通貨の価値は下落するものだということを理解するためには400年も遡る必要はない。

読者は金価格の長期チャートを見たことがあるだろうか。見たことのある読者も少なくないだろう。しかし本当にその意味を実感するためにはグラフの上下を逆にする必要がある。つまり、金価格がどれだけ上がったかではなく、現金の価値がどれだけ下がったかを見るのである。以下は過去50年ほどの間に金に対してドルの価値がどう推移したかのチャートである。

50年の間にものの見事に紙くずになっている。50年ほど前のドルの価値を100%とすると、現在のドルの価値はその2.3%である。そして考えてほしいのは、この50年間ほとんどの人は資産の大部分を現金のままにしており、その資産は実際に紙くずになったということである。ダリオ氏が言っているのは、今現代人もそうなるのではないかということである。

現金が勝者だった黄金時代

しかし一方で現金のリターンがゴールドを上回った時期もある。ダリオ氏は次のように説明している。


1850年から1913年(第一次世界大戦まで)の期間では通貨(預金など短期金利による収入を含む)を保有した場合のリターンはゴールドを保有した場合のリターンよりも概して良くなっている。

この60年ほどの期間がどういう期間だったかと言えば、ほとんどの通貨は金か銀に為替レートが固定されており、しかも第二次産業革命と呼ばれるこの繁栄の時代では借金の借り手が借りた資金を収入に変え、収入が借金を返していたために貸し手は魅力的な金利を得ることが出来た。

借金で消費や自転車操業の企業を増やすのではなく生産性を増やし、その後には借金をしっかり返せていた時代があった。返せない借金をしないということがどれほど大事かということである。しかしそうでなければ通貨が紙切れになってゆく。

通貨の価値が維持され、しかも経済が成長していて借り手が金利を払える場合には誰もが問題なく良い生活を送っていた。「紙幣を印刷すると豊かになるのではないか」という「壺を買えば幸せになるのではないか」同然のまやかしで自分を騙す必要もなかったのである。この2つに何か違いがあるだろうか? 誰か教えてほしいものである。紙切れよりはむしろ壺のほうが価値があるだろう。

•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶

富の貯蔵手段としての株式

そして最後にダリオ氏が株式について語った部分を紹介しよう。


量的緩和により通貨と信用の供給が増加すると、通貨と信用の価値は減り、(その保有者は損害を受け、)債務の負担は減少することになる。

債務負担の減少によって通貨と信用が生産性と企業利益に流れ込む場合には株価の実質値(インフレによる株価上昇を差し引いた後の株価)が上昇するだろう。

まず前提となるのはインフレは株価にとってプラスだということである。インフレとは通貨の価値の下落なので、その通貨以外のすべてのものの価格が上昇する。株価も例外ではない。

ダリオ氏がここで言っているのは、創造された通貨と信用が生産性と企業利益の上昇に寄与する場合にはインフレの影響を除いても株価は上がるということである。今回のコロナショックではどうなるだろうか。そちらについても徐々に書いてゆきたいと思っている。

次のダリオ氏の更新は大英帝国とオランダがどのように基軸通貨のステータスを失ったかについての記事となるらしい。これまでの記事も再確認しながら待っておこう。

•世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
•世界最大のヘッジファンド: 中国が覇権を握りドルは基軸通貨でなくなる
•世界最大のヘッジファンド: 政府が金融危機から守ってくれると思うな

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10645
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/822.html#c9

[近代史4] 1ドル 30円から40円が適正価格 中川隆
4. 中川隆[-12739] koaQ7Jey 2020年5月10日 14:01:34 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[5]

世界最大のヘッジファンド: ドルは既に紙くずになっている2020年5月9日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10645

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏が引き続き政府による紙幣印刷から身を守る方法について語っている。

通貨下落への防衛手段

前回の記事ではダリオ氏がLinkedInのブログ記事で何故量的緩和は債務の解決手段として悪手であるにもかかわらず人は量的緩和に頼ってしまうのかについて説明した部分を紹介した。

•世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする

そして通貨の価値は破滅的に下落すると主張していた。では投資家はどうすれば良いのだろうか? 今回はダリオ氏が通貨の代用品について語った部分を紹介したい。

通貨とは獲得した富を保存するための手段である。今日手に入れた収入を来月でも来年でも使えるのは、多くの人にとっては銀行に現金を置いておけるからである。しかし現金の価値が下落する時にはどうすれば良いのか? ダリオ氏は次のように説明する。


金は時代を問わず普遍的な代替通貨としての役割を果たしてきた。

株式もまた富の貯蔵手段となりうる。

不動産や美術品なども富の貯蔵手段である。

順番に見てゆきたい。

預金 vs 金積立

まず金だが、ダリオ氏は主要な通貨が1600年以来金に対してどれほど減価したかのチャートを示している。見事にすべてゼロに近づいているのだが、実は通貨の価値は下落するものだということを理解するためには400年も遡る必要はない。

読者は金価格の長期チャートを見たことがあるだろうか。見たことのある読者も少なくないだろう。しかし本当にその意味を実感するためにはグラフの上下を逆にする必要がある。つまり、金価格がどれだけ上がったかではなく、現金の価値がどれだけ下がったかを見るのである。以下は過去50年ほどの間に金に対してドルの価値がどう推移したかのチャートである。

50年の間にものの見事に紙くずになっている。50年ほど前のドルの価値を100%とすると、現在のドルの価値はその2.3%である。そして考えてほしいのは、この50年間ほとんどの人は資産の大部分を現金のままにしており、その資産は実際に紙くずになったということである。ダリオ氏が言っているのは、今現代人もそうなるのではないかということである。

現金が勝者だった黄金時代

しかし一方で現金のリターンがゴールドを上回った時期もある。ダリオ氏は次のように説明している。


1850年から1913年(第一次世界大戦まで)の期間では通貨(預金など短期金利による収入を含む)を保有した場合のリターンはゴールドを保有した場合のリターンよりも概して良くなっている。

この60年ほどの期間がどういう期間だったかと言えば、ほとんどの通貨は金か銀に為替レートが固定されており、しかも第二次産業革命と呼ばれるこの繁栄の時代では借金の借り手が借りた資金を収入に変え、収入が借金を返していたために貸し手は魅力的な金利を得ることが出来た。

借金で消費や自転車操業の企業を増やすのではなく生産性を増やし、その後には借金をしっかり返せていた時代があった。返せない借金をしないということがどれほど大事かということである。しかしそうでなければ通貨が紙切れになってゆく。

通貨の価値が維持され、しかも経済が成長していて借り手が金利を払える場合には誰もが問題なく良い生活を送っていた。「紙幣を印刷すると豊かになるのではないか」という「壺を買えば幸せになるのではないか」同然のまやかしで自分を騙す必要もなかったのである。この2つに何か違いがあるだろうか? 誰か教えてほしいものである。紙切れよりはむしろ壺のほうが価値があるだろう。

•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶

富の貯蔵手段としての株式

そして最後にダリオ氏が株式について語った部分を紹介しよう。


量的緩和により通貨と信用の供給が増加すると、通貨と信用の価値は減り、(その保有者は損害を受け、)債務の負担は減少することになる。

債務負担の減少によって通貨と信用が生産性と企業利益に流れ込む場合には株価の実質値(インフレによる株価上昇を差し引いた後の株価)が上昇するだろう。

まず前提となるのはインフレは株価にとってプラスだということである。インフレとは通貨の価値の下落なので、その通貨以外のすべてのものの価格が上昇する。株価も例外ではない。

ダリオ氏がここで言っているのは、創造された通貨と信用が生産性と企業利益の上昇に寄与する場合にはインフレの影響を除いても株価は上がるということである。今回のコロナショックではどうなるだろうか。そちらについても徐々に書いてゆきたいと思っている。

次のダリオ氏の更新は大英帝国とオランダがどのように基軸通貨のステータスを失ったかについての記事となるらしい。これまでの記事も再確認しながら待っておこう。

•世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
•世界最大のヘッジファンド: 中国が覇権を握りドルは基軸通貨でなくなる
•世界最大のヘッジファンド: 政府が金融危機から守ってくれると思うな

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10645
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/597.html#c4

[近代史4] 信用貨幣論 中川隆
6. 中川隆[-12738] koaQ7Jey 2020年5月10日 14:02:32 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[6]

世界最大のヘッジファンド: ドルは既に紙くずになっている2020年5月9日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10645

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏が引き続き政府による紙幣印刷から身を守る方法について語っている。

通貨下落への防衛手段

前回の記事ではダリオ氏がLinkedInのブログ記事で何故量的緩和は債務の解決手段として悪手であるにもかかわらず人は量的緩和に頼ってしまうのかについて説明した部分を紹介した。

•世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする

そして通貨の価値は破滅的に下落すると主張していた。では投資家はどうすれば良いのだろうか? 今回はダリオ氏が通貨の代用品について語った部分を紹介したい。

通貨とは獲得した富を保存するための手段である。今日手に入れた収入を来月でも来年でも使えるのは、多くの人にとっては銀行に現金を置いておけるからである。しかし現金の価値が下落する時にはどうすれば良いのか? ダリオ氏は次のように説明する。


金は時代を問わず普遍的な代替通貨としての役割を果たしてきた。

株式もまた富の貯蔵手段となりうる。

不動産や美術品なども富の貯蔵手段である。

順番に見てゆきたい。

預金 vs 金積立

まず金だが、ダリオ氏は主要な通貨が1600年以来金に対してどれほど減価したかのチャートを示している。見事にすべてゼロに近づいているのだが、実は通貨の価値は下落するものだということを理解するためには400年も遡る必要はない。

読者は金価格の長期チャートを見たことがあるだろうか。見たことのある読者も少なくないだろう。しかし本当にその意味を実感するためにはグラフの上下を逆にする必要がある。つまり、金価格がどれだけ上がったかではなく、現金の価値がどれだけ下がったかを見るのである。以下は過去50年ほどの間に金に対してドルの価値がどう推移したかのチャートである。

50年の間にものの見事に紙くずになっている。50年ほど前のドルの価値を100%とすると、現在のドルの価値はその2.3%である。そして考えてほしいのは、この50年間ほとんどの人は資産の大部分を現金のままにしており、その資産は実際に紙くずになったということである。ダリオ氏が言っているのは、今現代人もそうなるのではないかということである。

現金が勝者だった黄金時代

しかし一方で現金のリターンがゴールドを上回った時期もある。ダリオ氏は次のように説明している。


1850年から1913年(第一次世界大戦まで)の期間では通貨(預金など短期金利による収入を含む)を保有した場合のリターンはゴールドを保有した場合のリターンよりも概して良くなっている。

この60年ほどの期間がどういう期間だったかと言えば、ほとんどの通貨は金か銀に為替レートが固定されており、しかも第二次産業革命と呼ばれるこの繁栄の時代では借金の借り手が借りた資金を収入に変え、収入が借金を返していたために貸し手は魅力的な金利を得ることが出来た。

借金で消費や自転車操業の企業を増やすのではなく生産性を増やし、その後には借金をしっかり返せていた時代があった。返せない借金をしないということがどれほど大事かということである。しかしそうでなければ通貨が紙切れになってゆく。

通貨の価値が維持され、しかも経済が成長していて借り手が金利を払える場合には誰もが問題なく良い生活を送っていた。「紙幣を印刷すると豊かになるのではないか」という「壺を買えば幸せになるのではないか」同然のまやかしで自分を騙す必要もなかったのである。この2つに何か違いがあるだろうか? 誰か教えてほしいものである。紙切れよりはむしろ壺のほうが価値があるだろう。

•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶

富の貯蔵手段としての株式

そして最後にダリオ氏が株式について語った部分を紹介しよう。


量的緩和により通貨と信用の供給が増加すると、通貨と信用の価値は減り、(その保有者は損害を受け、)債務の負担は減少することになる。

債務負担の減少によって通貨と信用が生産性と企業利益に流れ込む場合には株価の実質値(インフレによる株価上昇を差し引いた後の株価)が上昇するだろう。

まず前提となるのはインフレは株価にとってプラスだということである。インフレとは通貨の価値の下落なので、その通貨以外のすべてのものの価格が上昇する。株価も例外ではない。

ダリオ氏がここで言っているのは、創造された通貨と信用が生産性と企業利益の上昇に寄与する場合にはインフレの影響を除いても株価は上がるということである。今回のコロナショックではどうなるだろうか。そちらについても徐々に書いてゆきたいと思っている。

次のダリオ氏の更新は大英帝国とオランダがどのように基軸通貨のステータスを失ったかについての記事となるらしい。これまでの記事も再確認しながら待っておこう。

•世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
•世界最大のヘッジファンド: 中国が覇権を握りドルは基軸通貨でなくなる
•世界最大のヘッジファンド: 政府が金融危機から守ってくれると思うな

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10645
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/862.html#c6

[近代史3] 日銀の金融緩和はアメリカの出口戦略に協力していただけだった 中川隆
16. 中川隆[-12737] koaQ7Jey 2020年5月10日 14:03:55 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[7]

世界最大のヘッジファンド: ドルは既に紙くずになっている2020年5月9日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10645

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏が引き続き政府による紙幣印刷から身を守る方法について語っている。

通貨下落への防衛手段

前回の記事ではダリオ氏がLinkedInのブログ記事で何故量的緩和は債務の解決手段として悪手であるにもかかわらず人は量的緩和に頼ってしまうのかについて説明した部分を紹介した。

•世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする

そして通貨の価値は破滅的に下落すると主張していた。では投資家はどうすれば良いのだろうか? 今回はダリオ氏が通貨の代用品について語った部分を紹介したい。

通貨とは獲得した富を保存するための手段である。今日手に入れた収入を来月でも来年でも使えるのは、多くの人にとっては銀行に現金を置いておけるからである。しかし現金の価値が下落する時にはどうすれば良いのか? ダリオ氏は次のように説明する。


金は時代を問わず普遍的な代替通貨としての役割を果たしてきた。

株式もまた富の貯蔵手段となりうる。

不動産や美術品なども富の貯蔵手段である。

順番に見てゆきたい。

預金 vs 金積立

まず金だが、ダリオ氏は主要な通貨が1600年以来金に対してどれほど減価したかのチャートを示している。見事にすべてゼロに近づいているのだが、実は通貨の価値は下落するものだということを理解するためには400年も遡る必要はない。

読者は金価格の長期チャートを見たことがあるだろうか。見たことのある読者も少なくないだろう。しかし本当にその意味を実感するためにはグラフの上下を逆にする必要がある。つまり、金価格がどれだけ上がったかではなく、現金の価値がどれだけ下がったかを見るのである。以下は過去50年ほどの間に金に対してドルの価値がどう推移したかのチャートである。

50年の間にものの見事に紙くずになっている。50年ほど前のドルの価値を100%とすると、現在のドルの価値はその2.3%である。そして考えてほしいのは、この50年間ほとんどの人は資産の大部分を現金のままにしており、その資産は実際に紙くずになったということである。ダリオ氏が言っているのは、今現代人もそうなるのではないかということである。

現金が勝者だった黄金時代

しかし一方で現金のリターンがゴールドを上回った時期もある。ダリオ氏は次のように説明している。


1850年から1913年(第一次世界大戦まで)の期間では通貨(預金など短期金利による収入を含む)を保有した場合のリターンはゴールドを保有した場合のリターンよりも概して良くなっている。

この60年ほどの期間がどういう期間だったかと言えば、ほとんどの通貨は金か銀に為替レートが固定されており、しかも第二次産業革命と呼ばれるこの繁栄の時代では借金の借り手が借りた資金を収入に変え、収入が借金を返していたために貸し手は魅力的な金利を得ることが出来た。

借金で消費や自転車操業の企業を増やすのではなく生産性を増やし、その後には借金をしっかり返せていた時代があった。返せない借金をしないということがどれほど大事かということである。しかしそうでなければ通貨が紙切れになってゆく。

通貨の価値が維持され、しかも経済が成長していて借り手が金利を払える場合には誰もが問題なく良い生活を送っていた。「紙幣を印刷すると豊かになるのではないか」という「壺を買えば幸せになるのではないか」同然のまやかしで自分を騙す必要もなかったのである。この2つに何か違いがあるだろうか? 誰か教えてほしいものである。紙切れよりはむしろ壺のほうが価値があるだろう。

•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶

富の貯蔵手段としての株式

そして最後にダリオ氏が株式について語った部分を紹介しよう。


量的緩和により通貨と信用の供給が増加すると、通貨と信用の価値は減り、(その保有者は損害を受け、)債務の負担は減少することになる。

債務負担の減少によって通貨と信用が生産性と企業利益に流れ込む場合には株価の実質値(インフレによる株価上昇を差し引いた後の株価)が上昇するだろう。

まず前提となるのはインフレは株価にとってプラスだということである。インフレとは通貨の価値の下落なので、その通貨以外のすべてのものの価格が上昇する。株価も例外ではない。

ダリオ氏がここで言っているのは、創造された通貨と信用が生産性と企業利益の上昇に寄与する場合にはインフレの影響を除いても株価は上がるということである。今回のコロナショックではどうなるだろうか。そちらについても徐々に書いてゆきたいと思っている。

次のダリオ氏の更新は大英帝国とオランダがどのように基軸通貨のステータスを失ったかについての記事となるらしい。これまでの記事も再確認しながら待っておこう。

•世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
•世界最大のヘッジファンド: 中国が覇権を握りドルは基軸通貨でなくなる
•世界最大のヘッジファンド: 政府が金融危機から守ってくれると思うな

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10645
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/369.html#c16

[近代史3] 日銀の金融緩和はアメリカの出口戦略に協力していただけだった 中川隆
17. 中川隆[-12736] koaQ7Jey 2020年5月10日 16:00:12 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[8]
世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
2020年5月8日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏がLinkedInでのブログ投稿で量的緩和についてこれまでより雄弁に語っている。

為替相場の終着点

ダリオ氏は現在の為替相場について次のように述べている。


ドル、ユーロ、円は債務の膨張・破裂サイクルの後期にあり、これらの通貨で債券を保有することの実質リターンは低く、新たに大量の債務が作り上げられマネタイズされてゆく。

そしてマネタイズの問題点について次のように説明する。


多くの人々は通貨を永遠に続くものと考えたり現金がもっとも安全な資産の保管場所だと思ったりするが、すべての通貨はいずれ減価するか消滅するのでそれは正しくない。

そしてそうなるときには現金と債券(それは通貨を受け取るという約束である)は減価されるかなくなるだろう。紙幣印刷と債務の減免は債務負担を減らすためのもっとも都合の良い方法だからである。

先進国はほとんどの国が巨額の債務を抱えている。ダリオ氏は債務を減らすためには以下の方法があると説明する。

•緊縮財政(消費を減らすこと)
•債務の不履行または減額
•資金と信用の移転(増税など)
•紙幣印刷と通貨の減価

最後のものは要するに量的緩和である。

ダリオ氏は次のように続ける。


この中で紙幣印刷はもっとも便利で、もっとも誤解されやすく、もっとも行われやすい債務縮小の方法である。

実際、紙幣印刷は債務の急な縮小を和らげ、この金融上の富を供給する代償として誰が富を取り上げられる被害者になるのかが分かりにくい(しかしそれは実際には通貨と債券の保有者全員である)。しかも大抵の場合資産価格が減価された通貨建てで上昇するので人々はリッチになったような気がする。

リッチになったような気がする。良いことではないか。

しかしダリオ氏は次のように続ける。


主要な準備通貨がこのように減価したり準備通貨としてのステータスを失ったりすることはわれわれが想像出来るなかで一番破滅的な経済的イベントである。

量的緩和の終着点

量的緩和と似たようなことは過去にも行われた。そして大抵の場合まともな終わり方をしなかった。ダリオ氏は次のように説明を続ける。


ほとんどの人は通貨の下落リスクに注意を払わない。ほとんどの人が心配するのは自国通貨建てで資産が増えるか減るかであって、自国通貨自体が上がるか下がるかを心配する人はほとんどいない。

1700年にはおよそ750の通貨が存在したが、今残っているものはたった20%であり、残っている通貨はそのすべてが減価している。

ドイツではグルデンやターラーが使われていた。日本には円がなく、小判や両が使われていた。イタリアでは6つの通貨のうちいくつかを使っていた。

それらの通貨の内いくらかはハイパーインフレになったり、敗戦や巨額の戦費で債務の支払いが不可能になったりして通貨が消滅し、別の通貨で置き換えられた。いくらかは別の通貨に統合された(ユーロのように)。ドルやポンドのようにいくらかは現在も残っているが価値は下落している。

ちなみに日本の両はいわゆる小判だったが、円に変わるまでの間に金の含有量が何度も減らされている。円ももともと金貨だったがついに紙切れになった。そして紙切れになっても誰も文句を言わないのである。アメリカでも同じことが起こっている。

•レイ・ダリオ氏、「現金がゴミ」になったニクソンショックの経験を語る

何故それでも量的緩和か

ダリオ氏が挙げた債務の4つの対処法の中でいつの間にか財布の中身をなかったことにされる紙幣印刷は本質的にはもっとも不公平なのだが、面白いことに人類が負債という問題に直面した時には大抵紙幣印刷が選ばれてきたのである。ダリオ氏は次のように述べている。


こうした通貨と信用の創造に誰も文句を言っていないようだ。それどころか、政府が通貨を印刷しなければ政府は残酷だなどと悲鳴が聞こえてきそうである。政府には送り出す金などなく、しかも政府とは金持ちの誰かではなくわたしたち自身であり、それをわたしたちが支払わなければならないということを誰も理解していない。

しかしそれでも量的緩和が終わるということをダリオ氏は予想しない。彼は次のように述べている。


今の状況で政府が予算とバランスを取るために支出を減らし、国民にも同じようにするように求め、不況でもたくさんの債務の不履行や減免をそのままにしたり、あるいはお金を持っている人から直接税金によってお金を持っていない人に再分配しようとしたりした場合のことを想像してみてほしい。紙幣印刷のほうがよほど政治的に受け入れられやすい。

つまり、ダリオ氏はそれが良いから量的緩和が行われるのではなく、良し悪しにかかわらず起こりやすいことが起きると言っているのである。

良いことは起こらない。それは起こりにくいからである。ダリオ氏はこうした量的緩和の状況を以下のように例えている。


これはある意味モノポリー(訳注:人生ゲームのようなもの)でプレイヤーのほとんどが文無しになって怒り出したので銀行役の人が現金を配り始める瞬間と同じようなものだ。

政治とは子供をあやすようなものなのである。しかし政治家はあやす対象から金を十分にせしめて帰ってゆくという点が子育てとは違っている。

政治家が何の責任も取らずに帰った後にはどうなるのだろうか? どれだけ紙幣を刷っても円は下がらないだろうか? しかし同じ先進国であるヨーロッパにはその運命は近づいてきているのである。

•新型コロナによる世界恐慌でヨーロッパ経済壊滅の可能性

そして米国がそうなる前に日本がそうなるだろう。

結論

ダリオ氏を含め、ほとんどの著名投資家は量的緩和について同じことを言っている。例えばコロナショックを予想したガンドラック氏である。

•ガンドラック氏、新型コロナでの企業救済とヘリコプターマネーを痛烈批判

例えばクォンタム・ファンドでポンド危機の際にポンドの空売りをしたドラッケンミラー氏である。

•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶

筆者には彼らの理屈は当たり前のように聞こえるのだが、不思議と理解者は少ない。量的緩和を何も考えずに支持している人々はきっと彼らより深く経済を理解しているのだろう。

物事を理解できる人間は理解できない人間より大幅に少ないので、民主主義は常に間違え続けるしかない。彼らが間違えるのは勝手だが、巻き添えは遠慮をしたいものである。

幸いにも投資家は相場を使って自衛をすることが出来る。まずはユーロが量的緩和の犠牲になるだろう。

•新型コロナによる世界恐慌でユーロが下落する理由

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/369.html#c17

[近代史4] 信用貨幣論 中川隆
7. 中川隆[-12735] koaQ7Jey 2020年5月10日 16:01:15 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[9]
世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
2020年5月8日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏がLinkedInでのブログ投稿で量的緩和についてこれまでより雄弁に語っている。

為替相場の終着点

ダリオ氏は現在の為替相場について次のように述べている。


ドル、ユーロ、円は債務の膨張・破裂サイクルの後期にあり、これらの通貨で債券を保有することの実質リターンは低く、新たに大量の債務が作り上げられマネタイズされてゆく。

そしてマネタイズの問題点について次のように説明する。


多くの人々は通貨を永遠に続くものと考えたり現金がもっとも安全な資産の保管場所だと思ったりするが、すべての通貨はいずれ減価するか消滅するのでそれは正しくない。

そしてそうなるときには現金と債券(それは通貨を受け取るという約束である)は減価されるかなくなるだろう。紙幣印刷と債務の減免は債務負担を減らすためのもっとも都合の良い方法だからである。

先進国はほとんどの国が巨額の債務を抱えている。ダリオ氏は債務を減らすためには以下の方法があると説明する。

•緊縮財政(消費を減らすこと)
•債務の不履行または減額
•資金と信用の移転(増税など)
•紙幣印刷と通貨の減価

最後のものは要するに量的緩和である。

ダリオ氏は次のように続ける。


この中で紙幣印刷はもっとも便利で、もっとも誤解されやすく、もっとも行われやすい債務縮小の方法である。

実際、紙幣印刷は債務の急な縮小を和らげ、この金融上の富を供給する代償として誰が富を取り上げられる被害者になるのかが分かりにくい(しかしそれは実際には通貨と債券の保有者全員である)。しかも大抵の場合資産価格が減価された通貨建てで上昇するので人々はリッチになったような気がする。

リッチになったような気がする。良いことではないか。

しかしダリオ氏は次のように続ける。


主要な準備通貨がこのように減価したり準備通貨としてのステータスを失ったりすることはわれわれが想像出来るなかで一番破滅的な経済的イベントである。

量的緩和の終着点

量的緩和と似たようなことは過去にも行われた。そして大抵の場合まともな終わり方をしなかった。ダリオ氏は次のように説明を続ける。


ほとんどの人は通貨の下落リスクに注意を払わない。ほとんどの人が心配するのは自国通貨建てで資産が増えるか減るかであって、自国通貨自体が上がるか下がるかを心配する人はほとんどいない。

1700年にはおよそ750の通貨が存在したが、今残っているものはたった20%であり、残っている通貨はそのすべてが減価している。

ドイツではグルデンやターラーが使われていた。日本には円がなく、小判や両が使われていた。イタリアでは6つの通貨のうちいくつかを使っていた。

それらの通貨の内いくらかはハイパーインフレになったり、敗戦や巨額の戦費で債務の支払いが不可能になったりして通貨が消滅し、別の通貨で置き換えられた。いくらかは別の通貨に統合された(ユーロのように)。ドルやポンドのようにいくらかは現在も残っているが価値は下落している。

ちなみに日本の両はいわゆる小判だったが、円に変わるまでの間に金の含有量が何度も減らされている。円ももともと金貨だったがついに紙切れになった。そして紙切れになっても誰も文句を言わないのである。アメリカでも同じことが起こっている。

•レイ・ダリオ氏、「現金がゴミ」になったニクソンショックの経験を語る

何故それでも量的緩和か

ダリオ氏が挙げた債務の4つの対処法の中でいつの間にか財布の中身をなかったことにされる紙幣印刷は本質的にはもっとも不公平なのだが、面白いことに人類が負債という問題に直面した時には大抵紙幣印刷が選ばれてきたのである。ダリオ氏は次のように述べている。


こうした通貨と信用の創造に誰も文句を言っていないようだ。それどころか、政府が通貨を印刷しなければ政府は残酷だなどと悲鳴が聞こえてきそうである。政府には送り出す金などなく、しかも政府とは金持ちの誰かではなくわたしたち自身であり、それをわたしたちが支払わなければならないということを誰も理解していない。

しかしそれでも量的緩和が終わるということをダリオ氏は予想しない。彼は次のように述べている。


今の状況で政府が予算とバランスを取るために支出を減らし、国民にも同じようにするように求め、不況でもたくさんの債務の不履行や減免をそのままにしたり、あるいはお金を持っている人から直接税金によってお金を持っていない人に再分配しようとしたりした場合のことを想像してみてほしい。紙幣印刷のほうがよほど政治的に受け入れられやすい。

つまり、ダリオ氏はそれが良いから量的緩和が行われるのではなく、良し悪しにかかわらず起こりやすいことが起きると言っているのである。

良いことは起こらない。それは起こりにくいからである。ダリオ氏はこうした量的緩和の状況を以下のように例えている。


これはある意味モノポリー(訳注:人生ゲームのようなもの)でプレイヤーのほとんどが文無しになって怒り出したので銀行役の人が現金を配り始める瞬間と同じようなものだ。

政治とは子供をあやすようなものなのである。しかし政治家はあやす対象から金を十分にせしめて帰ってゆくという点が子育てとは違っている。

政治家が何の責任も取らずに帰った後にはどうなるのだろうか? どれだけ紙幣を刷っても円は下がらないだろうか? しかし同じ先進国であるヨーロッパにはその運命は近づいてきているのである。

•新型コロナによる世界恐慌でヨーロッパ経済壊滅の可能性

そして米国がそうなる前に日本がそうなるだろう。

結論

ダリオ氏を含め、ほとんどの著名投資家は量的緩和について同じことを言っている。例えばコロナショックを予想したガンドラック氏である。

•ガンドラック氏、新型コロナでの企業救済とヘリコプターマネーを痛烈批判

例えばクォンタム・ファンドでポンド危機の際にポンドの空売りをしたドラッケンミラー氏である。

•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶

筆者には彼らの理屈は当たり前のように聞こえるのだが、不思議と理解者は少ない。量的緩和を何も考えずに支持している人々はきっと彼らより深く経済を理解しているのだろう。

物事を理解できる人間は理解できない人間より大幅に少ないので、民主主義は常に間違え続けるしかない。彼らが間違えるのは勝手だが、巻き添えは遠慮をしたいものである。

幸いにも投資家は相場を使って自衛をすることが出来る。まずはユーロが量的緩和の犠牲になるだろう。

•新型コロナによる世界恐慌でユーロが下落する理由

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/862.html#c7

[近代史4] 1ドル 30円から40円が適正価格 中川隆
5. 中川隆[-12734] koaQ7Jey 2020年5月10日 16:01:40 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[10]
世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
2020年5月8日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏がLinkedInでのブログ投稿で量的緩和についてこれまでより雄弁に語っている。

為替相場の終着点

ダリオ氏は現在の為替相場について次のように述べている。


ドル、ユーロ、円は債務の膨張・破裂サイクルの後期にあり、これらの通貨で債券を保有することの実質リターンは低く、新たに大量の債務が作り上げられマネタイズされてゆく。

そしてマネタイズの問題点について次のように説明する。


多くの人々は通貨を永遠に続くものと考えたり現金がもっとも安全な資産の保管場所だと思ったりするが、すべての通貨はいずれ減価するか消滅するのでそれは正しくない。

そしてそうなるときには現金と債券(それは通貨を受け取るという約束である)は減価されるかなくなるだろう。紙幣印刷と債務の減免は債務負担を減らすためのもっとも都合の良い方法だからである。

先進国はほとんどの国が巨額の債務を抱えている。ダリオ氏は債務を減らすためには以下の方法があると説明する。

•緊縮財政(消費を減らすこと)
•債務の不履行または減額
•資金と信用の移転(増税など)
•紙幣印刷と通貨の減価

最後のものは要するに量的緩和である。

ダリオ氏は次のように続ける。


この中で紙幣印刷はもっとも便利で、もっとも誤解されやすく、もっとも行われやすい債務縮小の方法である。

実際、紙幣印刷は債務の急な縮小を和らげ、この金融上の富を供給する代償として誰が富を取り上げられる被害者になるのかが分かりにくい(しかしそれは実際には通貨と債券の保有者全員である)。しかも大抵の場合資産価格が減価された通貨建てで上昇するので人々はリッチになったような気がする。

リッチになったような気がする。良いことではないか。

しかしダリオ氏は次のように続ける。


主要な準備通貨がこのように減価したり準備通貨としてのステータスを失ったりすることはわれわれが想像出来るなかで一番破滅的な経済的イベントである。

量的緩和の終着点

量的緩和と似たようなことは過去にも行われた。そして大抵の場合まともな終わり方をしなかった。ダリオ氏は次のように説明を続ける。


ほとんどの人は通貨の下落リスクに注意を払わない。ほとんどの人が心配するのは自国通貨建てで資産が増えるか減るかであって、自国通貨自体が上がるか下がるかを心配する人はほとんどいない。

1700年にはおよそ750の通貨が存在したが、今残っているものはたった20%であり、残っている通貨はそのすべてが減価している。

ドイツではグルデンやターラーが使われていた。日本には円がなく、小判や両が使われていた。イタリアでは6つの通貨のうちいくつかを使っていた。

それらの通貨の内いくらかはハイパーインフレになったり、敗戦や巨額の戦費で債務の支払いが不可能になったりして通貨が消滅し、別の通貨で置き換えられた。いくらかは別の通貨に統合された(ユーロのように)。ドルやポンドのようにいくらかは現在も残っているが価値は下落している。

ちなみに日本の両はいわゆる小判だったが、円に変わるまでの間に金の含有量が何度も減らされている。円ももともと金貨だったがついに紙切れになった。そして紙切れになっても誰も文句を言わないのである。アメリカでも同じことが起こっている。

•レイ・ダリオ氏、「現金がゴミ」になったニクソンショックの経験を語る

何故それでも量的緩和か

ダリオ氏が挙げた債務の4つの対処法の中でいつの間にか財布の中身をなかったことにされる紙幣印刷は本質的にはもっとも不公平なのだが、面白いことに人類が負債という問題に直面した時には大抵紙幣印刷が選ばれてきたのである。ダリオ氏は次のように述べている。


こうした通貨と信用の創造に誰も文句を言っていないようだ。それどころか、政府が通貨を印刷しなければ政府は残酷だなどと悲鳴が聞こえてきそうである。政府には送り出す金などなく、しかも政府とは金持ちの誰かではなくわたしたち自身であり、それをわたしたちが支払わなければならないということを誰も理解していない。

しかしそれでも量的緩和が終わるということをダリオ氏は予想しない。彼は次のように述べている。


今の状況で政府が予算とバランスを取るために支出を減らし、国民にも同じようにするように求め、不況でもたくさんの債務の不履行や減免をそのままにしたり、あるいはお金を持っている人から直接税金によってお金を持っていない人に再分配しようとしたりした場合のことを想像してみてほしい。紙幣印刷のほうがよほど政治的に受け入れられやすい。

つまり、ダリオ氏はそれが良いから量的緩和が行われるのではなく、良し悪しにかかわらず起こりやすいことが起きると言っているのである。

良いことは起こらない。それは起こりにくいからである。ダリオ氏はこうした量的緩和の状況を以下のように例えている。


これはある意味モノポリー(訳注:人生ゲームのようなもの)でプレイヤーのほとんどが文無しになって怒り出したので銀行役の人が現金を配り始める瞬間と同じようなものだ。

政治とは子供をあやすようなものなのである。しかし政治家はあやす対象から金を十分にせしめて帰ってゆくという点が子育てとは違っている。

政治家が何の責任も取らずに帰った後にはどうなるのだろうか? どれだけ紙幣を刷っても円は下がらないだろうか? しかし同じ先進国であるヨーロッパにはその運命は近づいてきているのである。

•新型コロナによる世界恐慌でヨーロッパ経済壊滅の可能性

そして米国がそうなる前に日本がそうなるだろう。

結論

ダリオ氏を含め、ほとんどの著名投資家は量的緩和について同じことを言っている。例えばコロナショックを予想したガンドラック氏である。

•ガンドラック氏、新型コロナでの企業救済とヘリコプターマネーを痛烈批判

例えばクォンタム・ファンドでポンド危機の際にポンドの空売りをしたドラッケンミラー氏である。

•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶

筆者には彼らの理屈は当たり前のように聞こえるのだが、不思議と理解者は少ない。量的緩和を何も考えずに支持している人々はきっと彼らより深く経済を理解しているのだろう。

物事を理解できる人間は理解できない人間より大幅に少ないので、民主主義は常に間違え続けるしかない。彼らが間違えるのは勝手だが、巻き添えは遠慮をしたいものである。

幸いにも投資家は相場を使って自衛をすることが出来る。まずはユーロが量的緩和の犠牲になるだろう。

•新型コロナによる世界恐慌でユーロが下落する理由

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/597.html#c5

[近代史4] ペトロダラーシステム 中川隆
10. 中川隆[-12733] koaQ7Jey 2020年5月10日 16:02:47 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[11]
世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
2020年5月8日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏がLinkedInでのブログ投稿で量的緩和についてこれまでより雄弁に語っている。

為替相場の終着点

ダリオ氏は現在の為替相場について次のように述べている。


ドル、ユーロ、円は債務の膨張・破裂サイクルの後期にあり、これらの通貨で債券を保有することの実質リターンは低く、新たに大量の債務が作り上げられマネタイズされてゆく。

そしてマネタイズの問題点について次のように説明する。


多くの人々は通貨を永遠に続くものと考えたり現金がもっとも安全な資産の保管場所だと思ったりするが、すべての通貨はいずれ減価するか消滅するのでそれは正しくない。

そしてそうなるときには現金と債券(それは通貨を受け取るという約束である)は減価されるかなくなるだろう。紙幣印刷と債務の減免は債務負担を減らすためのもっとも都合の良い方法だからである。

先進国はほとんどの国が巨額の債務を抱えている。ダリオ氏は債務を減らすためには以下の方法があると説明する。

•緊縮財政(消費を減らすこと)
•債務の不履行または減額
•資金と信用の移転(増税など)
•紙幣印刷と通貨の減価

最後のものは要するに量的緩和である。

ダリオ氏は次のように続ける。


この中で紙幣印刷はもっとも便利で、もっとも誤解されやすく、もっとも行われやすい債務縮小の方法である。

実際、紙幣印刷は債務の急な縮小を和らげ、この金融上の富を供給する代償として誰が富を取り上げられる被害者になるのかが分かりにくい(しかしそれは実際には通貨と債券の保有者全員である)。しかも大抵の場合資産価格が減価された通貨建てで上昇するので人々はリッチになったような気がする。

リッチになったような気がする。良いことではないか。

しかしダリオ氏は次のように続ける。


主要な準備通貨がこのように減価したり準備通貨としてのステータスを失ったりすることはわれわれが想像出来るなかで一番破滅的な経済的イベントである。

量的緩和の終着点

量的緩和と似たようなことは過去にも行われた。そして大抵の場合まともな終わり方をしなかった。ダリオ氏は次のように説明を続ける。


ほとんどの人は通貨の下落リスクに注意を払わない。ほとんどの人が心配するのは自国通貨建てで資産が増えるか減るかであって、自国通貨自体が上がるか下がるかを心配する人はほとんどいない。

1700年にはおよそ750の通貨が存在したが、今残っているものはたった20%であり、残っている通貨はそのすべてが減価している。

ドイツではグルデンやターラーが使われていた。日本には円がなく、小判や両が使われていた。イタリアでは6つの通貨のうちいくつかを使っていた。

それらの通貨の内いくらかはハイパーインフレになったり、敗戦や巨額の戦費で債務の支払いが不可能になったりして通貨が消滅し、別の通貨で置き換えられた。いくらかは別の通貨に統合された(ユーロのように)。ドルやポンドのようにいくらかは現在も残っているが価値は下落している。

ちなみに日本の両はいわゆる小判だったが、円に変わるまでの間に金の含有量が何度も減らされている。円ももともと金貨だったがついに紙切れになった。そして紙切れになっても誰も文句を言わないのである。アメリカでも同じことが起こっている。

•レイ・ダリオ氏、「現金がゴミ」になったニクソンショックの経験を語る

何故それでも量的緩和か

ダリオ氏が挙げた債務の4つの対処法の中でいつの間にか財布の中身をなかったことにされる紙幣印刷は本質的にはもっとも不公平なのだが、面白いことに人類が負債という問題に直面した時には大抵紙幣印刷が選ばれてきたのである。ダリオ氏は次のように述べている。


こうした通貨と信用の創造に誰も文句を言っていないようだ。それどころか、政府が通貨を印刷しなければ政府は残酷だなどと悲鳴が聞こえてきそうである。政府には送り出す金などなく、しかも政府とは金持ちの誰かではなくわたしたち自身であり、それをわたしたちが支払わなければならないということを誰も理解していない。

しかしそれでも量的緩和が終わるということをダリオ氏は予想しない。彼は次のように述べている。


今の状況で政府が予算とバランスを取るために支出を減らし、国民にも同じようにするように求め、不況でもたくさんの債務の不履行や減免をそのままにしたり、あるいはお金を持っている人から直接税金によってお金を持っていない人に再分配しようとしたりした場合のことを想像してみてほしい。紙幣印刷のほうがよほど政治的に受け入れられやすい。

つまり、ダリオ氏はそれが良いから量的緩和が行われるのではなく、良し悪しにかかわらず起こりやすいことが起きると言っているのである。

良いことは起こらない。それは起こりにくいからである。ダリオ氏はこうした量的緩和の状況を以下のように例えている。


これはある意味モノポリー(訳注:人生ゲームのようなもの)でプレイヤーのほとんどが文無しになって怒り出したので銀行役の人が現金を配り始める瞬間と同じようなものだ。

政治とは子供をあやすようなものなのである。しかし政治家はあやす対象から金を十分にせしめて帰ってゆくという点が子育てとは違っている。

政治家が何の責任も取らずに帰った後にはどうなるのだろうか? どれだけ紙幣を刷っても円は下がらないだろうか? しかし同じ先進国であるヨーロッパにはその運命は近づいてきているのである。

•新型コロナによる世界恐慌でヨーロッパ経済壊滅の可能性

そして米国がそうなる前に日本がそうなるだろう。

結論

ダリオ氏を含め、ほとんどの著名投資家は量的緩和について同じことを言っている。例えばコロナショックを予想したガンドラック氏である。

•ガンドラック氏、新型コロナでの企業救済とヘリコプターマネーを痛烈批判

例えばクォンタム・ファンドでポンド危機の際にポンドの空売りをしたドラッケンミラー氏である。

•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶

筆者には彼らの理屈は当たり前のように聞こえるのだが、不思議と理解者は少ない。量的緩和を何も考えずに支持している人々はきっと彼らより深く経済を理解しているのだろう。

物事を理解できる人間は理解できない人間より大幅に少ないので、民主主義は常に間違え続けるしかない。彼らが間違えるのは勝手だが、巻き添えは遠慮をしたいものである。

幸いにも投資家は相場を使って自衛をすることが出来る。まずはユーロが量的緩和の犠牲になるだろう。

•新型コロナによる世界恐慌でユーロが下落する理由

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/822.html#c10

[近代史4] 政府の借金は返さなくて良い 日銀国債購入で分かった事 中川隆
6. 中川隆[-12732] koaQ7Jey 2020年5月10日 16:03:34 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[12]
世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
2020年5月8日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏がLinkedInでのブログ投稿で量的緩和についてこれまでより雄弁に語っている。

為替相場の終着点

ダリオ氏は現在の為替相場について次のように述べている。


ドル、ユーロ、円は債務の膨張・破裂サイクルの後期にあり、これらの通貨で債券を保有することの実質リターンは低く、新たに大量の債務が作り上げられマネタイズされてゆく。

そしてマネタイズの問題点について次のように説明する。


多くの人々は通貨を永遠に続くものと考えたり現金がもっとも安全な資産の保管場所だと思ったりするが、すべての通貨はいずれ減価するか消滅するのでそれは正しくない。

そしてそうなるときには現金と債券(それは通貨を受け取るという約束である)は減価されるかなくなるだろう。紙幣印刷と債務の減免は債務負担を減らすためのもっとも都合の良い方法だからである。

先進国はほとんどの国が巨額の債務を抱えている。ダリオ氏は債務を減らすためには以下の方法があると説明する。

•緊縮財政(消費を減らすこと)
•債務の不履行または減額
•資金と信用の移転(増税など)
•紙幣印刷と通貨の減価

最後のものは要するに量的緩和である。

ダリオ氏は次のように続ける。


この中で紙幣印刷はもっとも便利で、もっとも誤解されやすく、もっとも行われやすい債務縮小の方法である。

実際、紙幣印刷は債務の急な縮小を和らげ、この金融上の富を供給する代償として誰が富を取り上げられる被害者になるのかが分かりにくい(しかしそれは実際には通貨と債券の保有者全員である)。しかも大抵の場合資産価格が減価された通貨建てで上昇するので人々はリッチになったような気がする。

リッチになったような気がする。良いことではないか。

しかしダリオ氏は次のように続ける。


主要な準備通貨がこのように減価したり準備通貨としてのステータスを失ったりすることはわれわれが想像出来るなかで一番破滅的な経済的イベントである。

量的緩和の終着点

量的緩和と似たようなことは過去にも行われた。そして大抵の場合まともな終わり方をしなかった。ダリオ氏は次のように説明を続ける。


ほとんどの人は通貨の下落リスクに注意を払わない。ほとんどの人が心配するのは自国通貨建てで資産が増えるか減るかであって、自国通貨自体が上がるか下がるかを心配する人はほとんどいない。

1700年にはおよそ750の通貨が存在したが、今残っているものはたった20%であり、残っている通貨はそのすべてが減価している。

ドイツではグルデンやターラーが使われていた。日本には円がなく、小判や両が使われていた。イタリアでは6つの通貨のうちいくつかを使っていた。

それらの通貨の内いくらかはハイパーインフレになったり、敗戦や巨額の戦費で債務の支払いが不可能になったりして通貨が消滅し、別の通貨で置き換えられた。いくらかは別の通貨に統合された(ユーロのように)。ドルやポンドのようにいくらかは現在も残っているが価値は下落している。

ちなみに日本の両はいわゆる小判だったが、円に変わるまでの間に金の含有量が何度も減らされている。円ももともと金貨だったがついに紙切れになった。そして紙切れになっても誰も文句を言わないのである。アメリカでも同じことが起こっている。

•レイ・ダリオ氏、「現金がゴミ」になったニクソンショックの経験を語る

何故それでも量的緩和か

ダリオ氏が挙げた債務の4つの対処法の中でいつの間にか財布の中身をなかったことにされる紙幣印刷は本質的にはもっとも不公平なのだが、面白いことに人類が負債という問題に直面した時には大抵紙幣印刷が選ばれてきたのである。ダリオ氏は次のように述べている。


こうした通貨と信用の創造に誰も文句を言っていないようだ。それどころか、政府が通貨を印刷しなければ政府は残酷だなどと悲鳴が聞こえてきそうである。政府には送り出す金などなく、しかも政府とは金持ちの誰かではなくわたしたち自身であり、それをわたしたちが支払わなければならないということを誰も理解していない。

しかしそれでも量的緩和が終わるということをダリオ氏は予想しない。彼は次のように述べている。


今の状況で政府が予算とバランスを取るために支出を減らし、国民にも同じようにするように求め、不況でもたくさんの債務の不履行や減免をそのままにしたり、あるいはお金を持っている人から直接税金によってお金を持っていない人に再分配しようとしたりした場合のことを想像してみてほしい。紙幣印刷のほうがよほど政治的に受け入れられやすい。

つまり、ダリオ氏はそれが良いから量的緩和が行われるのではなく、良し悪しにかかわらず起こりやすいことが起きると言っているのである。

良いことは起こらない。それは起こりにくいからである。ダリオ氏はこうした量的緩和の状況を以下のように例えている。


これはある意味モノポリー(訳注:人生ゲームのようなもの)でプレイヤーのほとんどが文無しになって怒り出したので銀行役の人が現金を配り始める瞬間と同じようなものだ。

政治とは子供をあやすようなものなのである。しかし政治家はあやす対象から金を十分にせしめて帰ってゆくという点が子育てとは違っている。

政治家が何の責任も取らずに帰った後にはどうなるのだろうか? どれだけ紙幣を刷っても円は下がらないだろうか? しかし同じ先進国であるヨーロッパにはその運命は近づいてきているのである。

•新型コロナによる世界恐慌でヨーロッパ経済壊滅の可能性

そして米国がそうなる前に日本がそうなるだろう。

結論

ダリオ氏を含め、ほとんどの著名投資家は量的緩和について同じことを言っている。例えばコロナショックを予想したガンドラック氏である。

•ガンドラック氏、新型コロナでの企業救済とヘリコプターマネーを痛烈批判

例えばクォンタム・ファンドでポンド危機の際にポンドの空売りをしたドラッケンミラー氏である。

•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶

筆者には彼らの理屈は当たり前のように聞こえるのだが、不思議と理解者は少ない。量的緩和を何も考えずに支持している人々はきっと彼らより深く経済を理解しているのだろう。

物事を理解できる人間は理解できない人間より大幅に少ないので、民主主義は常に間違え続けるしかない。彼らが間違えるのは勝手だが、巻き添えは遠慮をしたいものである。

幸いにも投資家は相場を使って自衛をすることが出来る。まずはユーロが量的緩和の犠牲になるだろう。

•新型コロナによる世界恐慌でユーロが下落する理由

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/819.html#c6

[近代史4] ミヒャエル・エンデの世界 中川隆
8. 中川隆[-12731] koaQ7Jey 2020年5月10日 16:05:36 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[13]
世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
2020年5月8日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏がLinkedInでのブログ投稿で量的緩和についてこれまでより雄弁に語っている。

為替相場の終着点

ダリオ氏は現在の為替相場について次のように述べている。


ドル、ユーロ、円は債務の膨張・破裂サイクルの後期にあり、これらの通貨で債券を保有することの実質リターンは低く、新たに大量の債務が作り上げられマネタイズされてゆく。

そしてマネタイズの問題点について次のように説明する。


多くの人々は通貨を永遠に続くものと考えたり現金がもっとも安全な資産の保管場所だと思ったりするが、すべての通貨はいずれ減価するか消滅するのでそれは正しくない。

そしてそうなるときには現金と債券(それは通貨を受け取るという約束である)は減価されるかなくなるだろう。紙幣印刷と債務の減免は債務負担を減らすためのもっとも都合の良い方法だからである。

先進国はほとんどの国が巨額の債務を抱えている。ダリオ氏は債務を減らすためには以下の方法があると説明する。

•緊縮財政(消費を減らすこと)
•債務の不履行または減額
•資金と信用の移転(増税など)
•紙幣印刷と通貨の減価

最後のものは要するに量的緩和である。

ダリオ氏は次のように続ける。


この中で紙幣印刷はもっとも便利で、もっとも誤解されやすく、もっとも行われやすい債務縮小の方法である。

実際、紙幣印刷は債務の急な縮小を和らげ、この金融上の富を供給する代償として誰が富を取り上げられる被害者になるのかが分かりにくい(しかしそれは実際には通貨と債券の保有者全員である)。しかも大抵の場合資産価格が減価された通貨建てで上昇するので人々はリッチになったような気がする。

リッチになったような気がする。良いことではないか。

しかしダリオ氏は次のように続ける。


主要な準備通貨がこのように減価したり準備通貨としてのステータスを失ったりすることはわれわれが想像出来るなかで一番破滅的な経済的イベントである。

量的緩和の終着点

量的緩和と似たようなことは過去にも行われた。そして大抵の場合まともな終わり方をしなかった。ダリオ氏は次のように説明を続ける。


ほとんどの人は通貨の下落リスクに注意を払わない。ほとんどの人が心配するのは自国通貨建てで資産が増えるか減るかであって、自国通貨自体が上がるか下がるかを心配する人はほとんどいない。

1700年にはおよそ750の通貨が存在したが、今残っているものはたった20%であり、残っている通貨はそのすべてが減価している。

ドイツではグルデンやターラーが使われていた。日本には円がなく、小判や両が使われていた。イタリアでは6つの通貨のうちいくつかを使っていた。

それらの通貨の内いくらかはハイパーインフレになったり、敗戦や巨額の戦費で債務の支払いが不可能になったりして通貨が消滅し、別の通貨で置き換えられた。いくらかは別の通貨に統合された(ユーロのように)。ドルやポンドのようにいくらかは現在も残っているが価値は下落している。

ちなみに日本の両はいわゆる小判だったが、円に変わるまでの間に金の含有量が何度も減らされている。円ももともと金貨だったがついに紙切れになった。そして紙切れになっても誰も文句を言わないのである。アメリカでも同じことが起こっている。

•レイ・ダリオ氏、「現金がゴミ」になったニクソンショックの経験を語る

何故それでも量的緩和か

ダリオ氏が挙げた債務の4つの対処法の中でいつの間にか財布の中身をなかったことにされる紙幣印刷は本質的にはもっとも不公平なのだが、面白いことに人類が負債という問題に直面した時には大抵紙幣印刷が選ばれてきたのである。ダリオ氏は次のように述べている。


こうした通貨と信用の創造に誰も文句を言っていないようだ。それどころか、政府が通貨を印刷しなければ政府は残酷だなどと悲鳴が聞こえてきそうである。政府には送り出す金などなく、しかも政府とは金持ちの誰かではなくわたしたち自身であり、それをわたしたちが支払わなければならないということを誰も理解していない。

しかしそれでも量的緩和が終わるということをダリオ氏は予想しない。彼は次のように述べている。


今の状況で政府が予算とバランスを取るために支出を減らし、国民にも同じようにするように求め、不況でもたくさんの債務の不履行や減免をそのままにしたり、あるいはお金を持っている人から直接税金によってお金を持っていない人に再分配しようとしたりした場合のことを想像してみてほしい。紙幣印刷のほうがよほど政治的に受け入れられやすい。

つまり、ダリオ氏はそれが良いから量的緩和が行われるのではなく、良し悪しにかかわらず起こりやすいことが起きると言っているのである。

良いことは起こらない。それは起こりにくいからである。ダリオ氏はこうした量的緩和の状況を以下のように例えている。


これはある意味モノポリー(訳注:人生ゲームのようなもの)でプレイヤーのほとんどが文無しになって怒り出したので銀行役の人が現金を配り始める瞬間と同じようなものだ。

政治とは子供をあやすようなものなのである。しかし政治家はあやす対象から金を十分にせしめて帰ってゆくという点が子育てとは違っている。

政治家が何の責任も取らずに帰った後にはどうなるのだろうか? どれだけ紙幣を刷っても円は下がらないだろうか? しかし同じ先進国であるヨーロッパにはその運命は近づいてきているのである。

•新型コロナによる世界恐慌でヨーロッパ経済壊滅の可能性

そして米国がそうなる前に日本がそうなるだろう。

結論

ダリオ氏を含め、ほとんどの著名投資家は量的緩和について同じことを言っている。例えばコロナショックを予想したガンドラック氏である。

•ガンドラック氏、新型コロナでの企業救済とヘリコプターマネーを痛烈批判

例えばクォンタム・ファンドでポンド危機の際にポンドの空売りをしたドラッケンミラー氏である。

•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶

筆者には彼らの理屈は当たり前のように聞こえるのだが、不思議と理解者は少ない。量的緩和を何も考えずに支持している人々はきっと彼らより深く経済を理解しているのだろう。

物事を理解できる人間は理解できない人間より大幅に少ないので、民主主義は常に間違え続けるしかない。彼らが間違えるのは勝手だが、巻き添えは遠慮をしたいものである。

幸いにも投資家は相場を使って自衛をすることが出来る。まずはユーロが量的緩和の犠牲になるだろう。

•新型コロナによる世界恐慌でユーロが下落する理由

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/846.html#c8

[近代史4] れいわ新選組 大西つねき 中川隆
3. 中川隆[-12730] koaQ7Jey 2020年5月10日 16:06:33 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[14]
世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
2020年5月8日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏がLinkedInでのブログ投稿で量的緩和についてこれまでより雄弁に語っている。

為替相場の終着点

ダリオ氏は現在の為替相場について次のように述べている。


ドル、ユーロ、円は債務の膨張・破裂サイクルの後期にあり、これらの通貨で債券を保有することの実質リターンは低く、新たに大量の債務が作り上げられマネタイズされてゆく。

そしてマネタイズの問題点について次のように説明する。


多くの人々は通貨を永遠に続くものと考えたり現金がもっとも安全な資産の保管場所だと思ったりするが、すべての通貨はいずれ減価するか消滅するのでそれは正しくない。

そしてそうなるときには現金と債券(それは通貨を受け取るという約束である)は減価されるかなくなるだろう。紙幣印刷と債務の減免は債務負担を減らすためのもっとも都合の良い方法だからである。

先進国はほとんどの国が巨額の債務を抱えている。ダリオ氏は債務を減らすためには以下の方法があると説明する。

•緊縮財政(消費を減らすこと)
•債務の不履行または減額
•資金と信用の移転(増税など)
•紙幣印刷と通貨の減価

最後のものは要するに量的緩和である。

ダリオ氏は次のように続ける。


この中で紙幣印刷はもっとも便利で、もっとも誤解されやすく、もっとも行われやすい債務縮小の方法である。

実際、紙幣印刷は債務の急な縮小を和らげ、この金融上の富を供給する代償として誰が富を取り上げられる被害者になるのかが分かりにくい(しかしそれは実際には通貨と債券の保有者全員である)。しかも大抵の場合資産価格が減価された通貨建てで上昇するので人々はリッチになったような気がする。

リッチになったような気がする。良いことではないか。

しかしダリオ氏は次のように続ける。


主要な準備通貨がこのように減価したり準備通貨としてのステータスを失ったりすることはわれわれが想像出来るなかで一番破滅的な経済的イベントである。

量的緩和の終着点

量的緩和と似たようなことは過去にも行われた。そして大抵の場合まともな終わり方をしなかった。ダリオ氏は次のように説明を続ける。


ほとんどの人は通貨の下落リスクに注意を払わない。ほとんどの人が心配するのは自国通貨建てで資産が増えるか減るかであって、自国通貨自体が上がるか下がるかを心配する人はほとんどいない。

1700年にはおよそ750の通貨が存在したが、今残っているものはたった20%であり、残っている通貨はそのすべてが減価している。

ドイツではグルデンやターラーが使われていた。日本には円がなく、小判や両が使われていた。イタリアでは6つの通貨のうちいくつかを使っていた。

それらの通貨の内いくらかはハイパーインフレになったり、敗戦や巨額の戦費で債務の支払いが不可能になったりして通貨が消滅し、別の通貨で置き換えられた。いくらかは別の通貨に統合された(ユーロのように)。ドルやポンドのようにいくらかは現在も残っているが価値は下落している。

ちなみに日本の両はいわゆる小判だったが、円に変わるまでの間に金の含有量が何度も減らされている。円ももともと金貨だったがついに紙切れになった。そして紙切れになっても誰も文句を言わないのである。アメリカでも同じことが起こっている。

•レイ・ダリオ氏、「現金がゴミ」になったニクソンショックの経験を語る

何故それでも量的緩和か

ダリオ氏が挙げた債務の4つの対処法の中でいつの間にか財布の中身をなかったことにされる紙幣印刷は本質的にはもっとも不公平なのだが、面白いことに人類が負債という問題に直面した時には大抵紙幣印刷が選ばれてきたのである。ダリオ氏は次のように述べている。


こうした通貨と信用の創造に誰も文句を言っていないようだ。それどころか、政府が通貨を印刷しなければ政府は残酷だなどと悲鳴が聞こえてきそうである。政府には送り出す金などなく、しかも政府とは金持ちの誰かではなくわたしたち自身であり、それをわたしたちが支払わなければならないということを誰も理解していない。

しかしそれでも量的緩和が終わるということをダリオ氏は予想しない。彼は次のように述べている。


今の状況で政府が予算とバランスを取るために支出を減らし、国民にも同じようにするように求め、不況でもたくさんの債務の不履行や減免をそのままにしたり、あるいはお金を持っている人から直接税金によってお金を持っていない人に再分配しようとしたりした場合のことを想像してみてほしい。紙幣印刷のほうがよほど政治的に受け入れられやすい。

つまり、ダリオ氏はそれが良いから量的緩和が行われるのではなく、良し悪しにかかわらず起こりやすいことが起きると言っているのである。

良いことは起こらない。それは起こりにくいからである。ダリオ氏はこうした量的緩和の状況を以下のように例えている。


これはある意味モノポリー(訳注:人生ゲームのようなもの)でプレイヤーのほとんどが文無しになって怒り出したので銀行役の人が現金を配り始める瞬間と同じようなものだ。

政治とは子供をあやすようなものなのである。しかし政治家はあやす対象から金を十分にせしめて帰ってゆくという点が子育てとは違っている。

政治家が何の責任も取らずに帰った後にはどうなるのだろうか? どれだけ紙幣を刷っても円は下がらないだろうか? しかし同じ先進国であるヨーロッパにはその運命は近づいてきているのである。

•新型コロナによる世界恐慌でヨーロッパ経済壊滅の可能性

そして米国がそうなる前に日本がそうなるだろう。

結論

ダリオ氏を含め、ほとんどの著名投資家は量的緩和について同じことを言っている。例えばコロナショックを予想したガンドラック氏である。

•ガンドラック氏、新型コロナでの企業救済とヘリコプターマネーを痛烈批判

例えばクォンタム・ファンドでポンド危機の際にポンドの空売りをしたドラッケンミラー氏である。

•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶

筆者には彼らの理屈は当たり前のように聞こえるのだが、不思議と理解者は少ない。量的緩和を何も考えずに支持している人々はきっと彼らより深く経済を理解しているのだろう。

物事を理解できる人間は理解できない人間より大幅に少ないので、民主主義は常に間違え続けるしかない。彼らが間違えるのは勝手だが、巻き添えは遠慮をしたいものである。

幸いにも投資家は相場を使って自衛をすることが出来る。まずはユーロが量的緩和の犠牲になるだろう。

•新型コロナによる世界恐慌でユーロが下落する理由

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/793.html#c3

[近代史4] れいわ新選組 大西つねき : MMTは詭弁、赤字国債大量発行は貧富の差を拡大し階級社会を完成させる 中川隆
5. 中川隆[-12729] koaQ7Jey 2020年5月10日 16:07:13 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[15]
世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
2020年5月8日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏がLinkedInでのブログ投稿で量的緩和についてこれまでより雄弁に語っている。

為替相場の終着点

ダリオ氏は現在の為替相場について次のように述べている。


ドル、ユーロ、円は債務の膨張・破裂サイクルの後期にあり、これらの通貨で債券を保有することの実質リターンは低く、新たに大量の債務が作り上げられマネタイズされてゆく。

そしてマネタイズの問題点について次のように説明する。


多くの人々は通貨を永遠に続くものと考えたり現金がもっとも安全な資産の保管場所だと思ったりするが、すべての通貨はいずれ減価するか消滅するのでそれは正しくない。

そしてそうなるときには現金と債券(それは通貨を受け取るという約束である)は減価されるかなくなるだろう。紙幣印刷と債務の減免は債務負担を減らすためのもっとも都合の良い方法だからである。

先進国はほとんどの国が巨額の債務を抱えている。ダリオ氏は債務を減らすためには以下の方法があると説明する。

•緊縮財政(消費を減らすこと)
•債務の不履行または減額
•資金と信用の移転(増税など)
•紙幣印刷と通貨の減価

最後のものは要するに量的緩和である。

ダリオ氏は次のように続ける。


この中で紙幣印刷はもっとも便利で、もっとも誤解されやすく、もっとも行われやすい債務縮小の方法である。

実際、紙幣印刷は債務の急な縮小を和らげ、この金融上の富を供給する代償として誰が富を取り上げられる被害者になるのかが分かりにくい(しかしそれは実際には通貨と債券の保有者全員である)。しかも大抵の場合資産価格が減価された通貨建てで上昇するので人々はリッチになったような気がする。

リッチになったような気がする。良いことではないか。

しかしダリオ氏は次のように続ける。


主要な準備通貨がこのように減価したり準備通貨としてのステータスを失ったりすることはわれわれが想像出来るなかで一番破滅的な経済的イベントである。

量的緩和の終着点

量的緩和と似たようなことは過去にも行われた。そして大抵の場合まともな終わり方をしなかった。ダリオ氏は次のように説明を続ける。


ほとんどの人は通貨の下落リスクに注意を払わない。ほとんどの人が心配するのは自国通貨建てで資産が増えるか減るかであって、自国通貨自体が上がるか下がるかを心配する人はほとんどいない。

1700年にはおよそ750の通貨が存在したが、今残っているものはたった20%であり、残っている通貨はそのすべてが減価している。

ドイツではグルデンやターラーが使われていた。日本には円がなく、小判や両が使われていた。イタリアでは6つの通貨のうちいくつかを使っていた。

それらの通貨の内いくらかはハイパーインフレになったり、敗戦や巨額の戦費で債務の支払いが不可能になったりして通貨が消滅し、別の通貨で置き換えられた。いくらかは別の通貨に統合された(ユーロのように)。ドルやポンドのようにいくらかは現在も残っているが価値は下落している。

ちなみに日本の両はいわゆる小判だったが、円に変わるまでの間に金の含有量が何度も減らされている。円ももともと金貨だったがついに紙切れになった。そして紙切れになっても誰も文句を言わないのである。アメリカでも同じことが起こっている。

•レイ・ダリオ氏、「現金がゴミ」になったニクソンショックの経験を語る

何故それでも量的緩和か

ダリオ氏が挙げた債務の4つの対処法の中でいつの間にか財布の中身をなかったことにされる紙幣印刷は本質的にはもっとも不公平なのだが、面白いことに人類が負債という問題に直面した時には大抵紙幣印刷が選ばれてきたのである。ダリオ氏は次のように述べている。


こうした通貨と信用の創造に誰も文句を言っていないようだ。それどころか、政府が通貨を印刷しなければ政府は残酷だなどと悲鳴が聞こえてきそうである。政府には送り出す金などなく、しかも政府とは金持ちの誰かではなくわたしたち自身であり、それをわたしたちが支払わなければならないということを誰も理解していない。

しかしそれでも量的緩和が終わるということをダリオ氏は予想しない。彼は次のように述べている。


今の状況で政府が予算とバランスを取るために支出を減らし、国民にも同じようにするように求め、不況でもたくさんの債務の不履行や減免をそのままにしたり、あるいはお金を持っている人から直接税金によってお金を持っていない人に再分配しようとしたりした場合のことを想像してみてほしい。紙幣印刷のほうがよほど政治的に受け入れられやすい。

つまり、ダリオ氏はそれが良いから量的緩和が行われるのではなく、良し悪しにかかわらず起こりやすいことが起きると言っているのである。

良いことは起こらない。それは起こりにくいからである。ダリオ氏はこうした量的緩和の状況を以下のように例えている。


これはある意味モノポリー(訳注:人生ゲームのようなもの)でプレイヤーのほとんどが文無しになって怒り出したので銀行役の人が現金を配り始める瞬間と同じようなものだ。

政治とは子供をあやすようなものなのである。しかし政治家はあやす対象から金を十分にせしめて帰ってゆくという点が子育てとは違っている。

政治家が何の責任も取らずに帰った後にはどうなるのだろうか? どれだけ紙幣を刷っても円は下がらないだろうか? しかし同じ先進国であるヨーロッパにはその運命は近づいてきているのである。

•新型コロナによる世界恐慌でヨーロッパ経済壊滅の可能性

そして米国がそうなる前に日本がそうなるだろう。

結論

ダリオ氏を含め、ほとんどの著名投資家は量的緩和について同じことを言っている。例えばコロナショックを予想したガンドラック氏である。

•ガンドラック氏、新型コロナでの企業救済とヘリコプターマネーを痛烈批判

例えばクォンタム・ファンドでポンド危機の際にポンドの空売りをしたドラッケンミラー氏である。

•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶

筆者には彼らの理屈は当たり前のように聞こえるのだが、不思議と理解者は少ない。量的緩和を何も考えずに支持している人々はきっと彼らより深く経済を理解しているのだろう。

物事を理解できる人間は理解できない人間より大幅に少ないので、民主主義は常に間違え続けるしかない。彼らが間違えるのは勝手だが、巻き添えは遠慮をしたいものである。

幸いにも投資家は相場を使って自衛をすることが出来る。まずはユーロが量的緩和の犠牲になるだろう。

•新型コロナによる世界恐慌でユーロが下落する理由

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/711.html#c5

[近代史4] れいわ新選組 大西つねき : 資本主義の仕組みは既に破綻している 中川隆
14. 中川隆[-12728] koaQ7Jey 2020年5月10日 16:08:10 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[16]
世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
2020年5月8日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏がLinkedInでのブログ投稿で量的緩和についてこれまでより雄弁に語っている。

為替相場の終着点

ダリオ氏は現在の為替相場について次のように述べている。


ドル、ユーロ、円は債務の膨張・破裂サイクルの後期にあり、これらの通貨で債券を保有することの実質リターンは低く、新たに大量の債務が作り上げられマネタイズされてゆく。

そしてマネタイズの問題点について次のように説明する。


多くの人々は通貨を永遠に続くものと考えたり現金がもっとも安全な資産の保管場所だと思ったりするが、すべての通貨はいずれ減価するか消滅するのでそれは正しくない。

そしてそうなるときには現金と債券(それは通貨を受け取るという約束である)は減価されるかなくなるだろう。紙幣印刷と債務の減免は債務負担を減らすためのもっとも都合の良い方法だからである。

先進国はほとんどの国が巨額の債務を抱えている。ダリオ氏は債務を減らすためには以下の方法があると説明する。

•緊縮財政(消費を減らすこと)
•債務の不履行または減額
•資金と信用の移転(増税など)
•紙幣印刷と通貨の減価

最後のものは要するに量的緩和である。

ダリオ氏は次のように続ける。


この中で紙幣印刷はもっとも便利で、もっとも誤解されやすく、もっとも行われやすい債務縮小の方法である。

実際、紙幣印刷は債務の急な縮小を和らげ、この金融上の富を供給する代償として誰が富を取り上げられる被害者になるのかが分かりにくい(しかしそれは実際には通貨と債券の保有者全員である)。しかも大抵の場合資産価格が減価された通貨建てで上昇するので人々はリッチになったような気がする。

リッチになったような気がする。良いことではないか。

しかしダリオ氏は次のように続ける。


主要な準備通貨がこのように減価したり準備通貨としてのステータスを失ったりすることはわれわれが想像出来るなかで一番破滅的な経済的イベントである。

量的緩和の終着点

量的緩和と似たようなことは過去にも行われた。そして大抵の場合まともな終わり方をしなかった。ダリオ氏は次のように説明を続ける。


ほとんどの人は通貨の下落リスクに注意を払わない。ほとんどの人が心配するのは自国通貨建てで資産が増えるか減るかであって、自国通貨自体が上がるか下がるかを心配する人はほとんどいない。

1700年にはおよそ750の通貨が存在したが、今残っているものはたった20%であり、残っている通貨はそのすべてが減価している。

ドイツではグルデンやターラーが使われていた。日本には円がなく、小判や両が使われていた。イタリアでは6つの通貨のうちいくつかを使っていた。

それらの通貨の内いくらかはハイパーインフレになったり、敗戦や巨額の戦費で債務の支払いが不可能になったりして通貨が消滅し、別の通貨で置き換えられた。いくらかは別の通貨に統合された(ユーロのように)。ドルやポンドのようにいくらかは現在も残っているが価値は下落している。

ちなみに日本の両はいわゆる小判だったが、円に変わるまでの間に金の含有量が何度も減らされている。円ももともと金貨だったがついに紙切れになった。そして紙切れになっても誰も文句を言わないのである。アメリカでも同じことが起こっている。

•レイ・ダリオ氏、「現金がゴミ」になったニクソンショックの経験を語る

何故それでも量的緩和か

ダリオ氏が挙げた債務の4つの対処法の中でいつの間にか財布の中身をなかったことにされる紙幣印刷は本質的にはもっとも不公平なのだが、面白いことに人類が負債という問題に直面した時には大抵紙幣印刷が選ばれてきたのである。ダリオ氏は次のように述べている。


こうした通貨と信用の創造に誰も文句を言っていないようだ。それどころか、政府が通貨を印刷しなければ政府は残酷だなどと悲鳴が聞こえてきそうである。政府には送り出す金などなく、しかも政府とは金持ちの誰かではなくわたしたち自身であり、それをわたしたちが支払わなければならないということを誰も理解していない。

しかしそれでも量的緩和が終わるということをダリオ氏は予想しない。彼は次のように述べている。


今の状況で政府が予算とバランスを取るために支出を減らし、国民にも同じようにするように求め、不況でもたくさんの債務の不履行や減免をそのままにしたり、あるいはお金を持っている人から直接税金によってお金を持っていない人に再分配しようとしたりした場合のことを想像してみてほしい。紙幣印刷のほうがよほど政治的に受け入れられやすい。

つまり、ダリオ氏はそれが良いから量的緩和が行われるのではなく、良し悪しにかかわらず起こりやすいことが起きると言っているのである。

良いことは起こらない。それは起こりにくいからである。ダリオ氏はこうした量的緩和の状況を以下のように例えている。


これはある意味モノポリー(訳注:人生ゲームのようなもの)でプレイヤーのほとんどが文無しになって怒り出したので銀行役の人が現金を配り始める瞬間と同じようなものだ。

政治とは子供をあやすようなものなのである。しかし政治家はあやす対象から金を十分にせしめて帰ってゆくという点が子育てとは違っている。

政治家が何の責任も取らずに帰った後にはどうなるのだろうか? どれだけ紙幣を刷っても円は下がらないだろうか? しかし同じ先進国であるヨーロッパにはその運命は近づいてきているのである。

•新型コロナによる世界恐慌でヨーロッパ経済壊滅の可能性

そして米国がそうなる前に日本がそうなるだろう。

結論

ダリオ氏を含め、ほとんどの著名投資家は量的緩和について同じことを言っている。例えばコロナショックを予想したガンドラック氏である。

•ガンドラック氏、新型コロナでの企業救済とヘリコプターマネーを痛烈批判

例えばクォンタム・ファンドでポンド危機の際にポンドの空売りをしたドラッケンミラー氏である。

•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶

筆者には彼らの理屈は当たり前のように聞こえるのだが、不思議と理解者は少ない。量的緩和を何も考えずに支持している人々はきっと彼らより深く経済を理解しているのだろう。

物事を理解できる人間は理解できない人間より大幅に少ないので、民主主義は常に間違え続けるしかない。彼らが間違えるのは勝手だが、巻き添えは遠慮をしたいものである。

幸いにも投資家は相場を使って自衛をすることが出来る。まずはユーロが量的緩和の犠牲になるだろう。

•新型コロナによる世界恐慌でユーロが下落する理由

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/658.html#c14

[近代史4] れいわ新選組 大西つねき : 資本主義がダメな理由 中川隆
4. 中川隆[-12727] koaQ7Jey 2020年5月10日 16:08:35 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[17]
世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
2020年5月8日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏がLinkedInでのブログ投稿で量的緩和についてこれまでより雄弁に語っている。

為替相場の終着点

ダリオ氏は現在の為替相場について次のように述べている。


ドル、ユーロ、円は債務の膨張・破裂サイクルの後期にあり、これらの通貨で債券を保有することの実質リターンは低く、新たに大量の債務が作り上げられマネタイズされてゆく。

そしてマネタイズの問題点について次のように説明する。


多くの人々は通貨を永遠に続くものと考えたり現金がもっとも安全な資産の保管場所だと思ったりするが、すべての通貨はいずれ減価するか消滅するのでそれは正しくない。

そしてそうなるときには現金と債券(それは通貨を受け取るという約束である)は減価されるかなくなるだろう。紙幣印刷と債務の減免は債務負担を減らすためのもっとも都合の良い方法だからである。

先進国はほとんどの国が巨額の債務を抱えている。ダリオ氏は債務を減らすためには以下の方法があると説明する。

•緊縮財政(消費を減らすこと)
•債務の不履行または減額
•資金と信用の移転(増税など)
•紙幣印刷と通貨の減価

最後のものは要するに量的緩和である。

ダリオ氏は次のように続ける。


この中で紙幣印刷はもっとも便利で、もっとも誤解されやすく、もっとも行われやすい債務縮小の方法である。

実際、紙幣印刷は債務の急な縮小を和らげ、この金融上の富を供給する代償として誰が富を取り上げられる被害者になるのかが分かりにくい(しかしそれは実際には通貨と債券の保有者全員である)。しかも大抵の場合資産価格が減価された通貨建てで上昇するので人々はリッチになったような気がする。

リッチになったような気がする。良いことではないか。

しかしダリオ氏は次のように続ける。


主要な準備通貨がこのように減価したり準備通貨としてのステータスを失ったりすることはわれわれが想像出来るなかで一番破滅的な経済的イベントである。

量的緩和の終着点

量的緩和と似たようなことは過去にも行われた。そして大抵の場合まともな終わり方をしなかった。ダリオ氏は次のように説明を続ける。


ほとんどの人は通貨の下落リスクに注意を払わない。ほとんどの人が心配するのは自国通貨建てで資産が増えるか減るかであって、自国通貨自体が上がるか下がるかを心配する人はほとんどいない。

1700年にはおよそ750の通貨が存在したが、今残っているものはたった20%であり、残っている通貨はそのすべてが減価している。

ドイツではグルデンやターラーが使われていた。日本には円がなく、小判や両が使われていた。イタリアでは6つの通貨のうちいくつかを使っていた。

それらの通貨の内いくらかはハイパーインフレになったり、敗戦や巨額の戦費で債務の支払いが不可能になったりして通貨が消滅し、別の通貨で置き換えられた。いくらかは別の通貨に統合された(ユーロのように)。ドルやポンドのようにいくらかは現在も残っているが価値は下落している。

ちなみに日本の両はいわゆる小判だったが、円に変わるまでの間に金の含有量が何度も減らされている。円ももともと金貨だったがついに紙切れになった。そして紙切れになっても誰も文句を言わないのである。アメリカでも同じことが起こっている。

•レイ・ダリオ氏、「現金がゴミ」になったニクソンショックの経験を語る

何故それでも量的緩和か

ダリオ氏が挙げた債務の4つの対処法の中でいつの間にか財布の中身をなかったことにされる紙幣印刷は本質的にはもっとも不公平なのだが、面白いことに人類が負債という問題に直面した時には大抵紙幣印刷が選ばれてきたのである。ダリオ氏は次のように述べている。


こうした通貨と信用の創造に誰も文句を言っていないようだ。それどころか、政府が通貨を印刷しなければ政府は残酷だなどと悲鳴が聞こえてきそうである。政府には送り出す金などなく、しかも政府とは金持ちの誰かではなくわたしたち自身であり、それをわたしたちが支払わなければならないということを誰も理解していない。

しかしそれでも量的緩和が終わるということをダリオ氏は予想しない。彼は次のように述べている。


今の状況で政府が予算とバランスを取るために支出を減らし、国民にも同じようにするように求め、不況でもたくさんの債務の不履行や減免をそのままにしたり、あるいはお金を持っている人から直接税金によってお金を持っていない人に再分配しようとしたりした場合のことを想像してみてほしい。紙幣印刷のほうがよほど政治的に受け入れられやすい。

つまり、ダリオ氏はそれが良いから量的緩和が行われるのではなく、良し悪しにかかわらず起こりやすいことが起きると言っているのである。

良いことは起こらない。それは起こりにくいからである。ダリオ氏はこうした量的緩和の状況を以下のように例えている。


これはある意味モノポリー(訳注:人生ゲームのようなもの)でプレイヤーのほとんどが文無しになって怒り出したので銀行役の人が現金を配り始める瞬間と同じようなものだ。

政治とは子供をあやすようなものなのである。しかし政治家はあやす対象から金を十分にせしめて帰ってゆくという点が子育てとは違っている。

政治家が何の責任も取らずに帰った後にはどうなるのだろうか? どれだけ紙幣を刷っても円は下がらないだろうか? しかし同じ先進国であるヨーロッパにはその運命は近づいてきているのである。

•新型コロナによる世界恐慌でヨーロッパ経済壊滅の可能性

そして米国がそうなる前に日本がそうなるだろう。

結論

ダリオ氏を含め、ほとんどの著名投資家は量的緩和について同じことを言っている。例えばコロナショックを予想したガンドラック氏である。

•ガンドラック氏、新型コロナでの企業救済とヘリコプターマネーを痛烈批判

例えばクォンタム・ファンドでポンド危機の際にポンドの空売りをしたドラッケンミラー氏である。

•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶

筆者には彼らの理屈は当たり前のように聞こえるのだが、不思議と理解者は少ない。量的緩和を何も考えずに支持している人々はきっと彼らより深く経済を理解しているのだろう。

物事を理解できる人間は理解できない人間より大幅に少ないので、民主主義は常に間違え続けるしかない。彼らが間違えるのは勝手だが、巻き添えは遠慮をしたいものである。

幸いにも投資家は相場を使って自衛をすることが出来る。まずはユーロが量的緩和の犠牲になるだろう。

•新型コロナによる世界恐慌でユーロが下落する理由

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/766.html#c4

[近代史4] 政府の借金は返さなくて良い 日銀国債購入で分かった事 中川隆
7. 中川隆[-12726] koaQ7Jey 2020年5月10日 16:09:39 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[18]
世界最大のヘッジファンド: ドルは既に紙くずになっている2020年5月9日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10645

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏が引き続き政府による紙幣印刷から身を守る方法について語っている。

通貨下落への防衛手段

前回の記事ではダリオ氏がLinkedInのブログ記事で何故量的緩和は債務の解決手段として悪手であるにもかかわらず人は量的緩和に頼ってしまうのかについて説明した部分を紹介した。

•世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする

そして通貨の価値は破滅的に下落すると主張していた。では投資家はどうすれば良いのだろうか? 今回はダリオ氏が通貨の代用品について語った部分を紹介したい。

通貨とは獲得した富を保存するための手段である。今日手に入れた収入を来月でも来年でも使えるのは、多くの人にとっては銀行に現金を置いておけるからである。しかし現金の価値が下落する時にはどうすれば良いのか? ダリオ氏は次のように説明する。


金は時代を問わず普遍的な代替通貨としての役割を果たしてきた。

株式もまた富の貯蔵手段となりうる。

不動産や美術品なども富の貯蔵手段である。

順番に見てゆきたい。

預金 vs 金積立

まず金だが、ダリオ氏は主要な通貨が1600年以来金に対してどれほど減価したかのチャートを示している。見事にすべてゼロに近づいているのだが、実は通貨の価値は下落するものだということを理解するためには400年も遡る必要はない。

読者は金価格の長期チャートを見たことがあるだろうか。見たことのある読者も少なくないだろう。しかし本当にその意味を実感するためにはグラフの上下を逆にする必要がある。つまり、金価格がどれだけ上がったかではなく、現金の価値がどれだけ下がったかを見るのである。以下は過去50年ほどの間に金に対してドルの価値がどう推移したかのチャートである。


50年の間にものの見事に紙くずになっている。50年ほど前のドルの価値を100%とすると、現在のドルの価値はその2.3%である。そして考えてほしいのは、この50年間ほとんどの人は資産の大部分を現金のままにしており、その資産は実際に紙くずになったということである。ダリオ氏が言っているのは、今現代人もそうなるのではないかということである。

現金が勝者だった黄金時代

しかし一方で現金のリターンがゴールドを上回った時期もある。ダリオ氏は次のように説明している。


1850年から1913年(第一次世界大戦まで)の期間では通貨(預金など短期金利による収入を含む)を保有した場合のリターンはゴールドを保有した場合のリターンよりも概して良くなっている。

この60年ほどの期間がどういう期間だったかと言えば、ほとんどの通貨は金か銀に為替レートが固定されており、しかも第二次産業革命と呼ばれるこの繁栄の時代では借金の借り手が借りた資金を収入に変え、収入が借金を返していたために貸し手は魅力的な金利を得ることが出来た。

借金で消費や自転車操業の企業を増やすのではなく生産性を増やし、その後には借金をしっかり返せていた時代があった。返せない借金をしないということがどれほど大事かということである。しかしそうでなければ通貨が紙切れになってゆく。

通貨の価値が維持され、しかも経済が成長していて借り手が金利を払える場合には誰もが問題なく良い生活を送っていた。「紙幣を印刷すると豊かになるのではないか」という「壺を買えば幸せになるのではないか」同然のまやかしで自分を騙す必要もなかったのである。この2つに何か違いがあるだろうか? 誰か教えてほしいものである。紙切れよりはむしろ壺のほうが価値があるだろう。

•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶

富の貯蔵手段としての株式

そして最後にダリオ氏が株式について語った部分を紹介しよう。


量的緩和により通貨と信用の供給が増加すると、通貨と信用の価値は減り、(その保有者は損害を受け、)債務の負担は減少することになる。

債務負担の減少によって通貨と信用が生産性と企業利益に流れ込む場合には株価の実質値(インフレによる株価上昇を差し引いた後の株価)が上昇するだろう。

まず前提となるのはインフレは株価にとってプラスだということである。インフレとは通貨の価値の下落なので、その通貨以外のすべてのものの価格が上昇する。株価も例外ではない。

ダリオ氏がここで言っているのは、創造された通貨と信用が生産性と企業利益の上昇に寄与する場合にはインフレの影響を除いても株価は上がるということである。今回のコロナショックではどうなるだろうか。そちらについても徐々に書いてゆきたいと思っている。

次のダリオ氏の更新は大英帝国とオランダがどのように基軸通貨のステータスを失ったかについての記事となるらしい。これまでの記事も再確認しながら待っておこう。

•世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
•世界最大のヘッジファンド: 中国が覇権を握りドルは基軸通貨でなくなる
•世界最大のヘッジファンド: 政府が金融危機から守ってくれると思うな

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10645

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/819.html#c7

[近代史4] ミヒャエル・エンデの世界 中川隆
9. 中川隆[-12725] koaQ7Jey 2020年5月10日 16:10:12 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[19]
世界最大のヘッジファンド: ドルは既に紙くずになっている2020年5月9日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10645

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏が引き続き政府による紙幣印刷から身を守る方法について語っている。

通貨下落への防衛手段

前回の記事ではダリオ氏がLinkedInのブログ記事で何故量的緩和は債務の解決手段として悪手であるにもかかわらず人は量的緩和に頼ってしまうのかについて説明した部分を紹介した。

•世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする

そして通貨の価値は破滅的に下落すると主張していた。では投資家はどうすれば良いのだろうか? 今回はダリオ氏が通貨の代用品について語った部分を紹介したい。

通貨とは獲得した富を保存するための手段である。今日手に入れた収入を来月でも来年でも使えるのは、多くの人にとっては銀行に現金を置いておけるからである。しかし現金の価値が下落する時にはどうすれば良いのか? ダリオ氏は次のように説明する。


金は時代を問わず普遍的な代替通貨としての役割を果たしてきた。

株式もまた富の貯蔵手段となりうる。

不動産や美術品なども富の貯蔵手段である。

順番に見てゆきたい。

預金 vs 金積立

まず金だが、ダリオ氏は主要な通貨が1600年以来金に対してどれほど減価したかのチャートを示している。見事にすべてゼロに近づいているのだが、実は通貨の価値は下落するものだということを理解するためには400年も遡る必要はない。

読者は金価格の長期チャートを見たことがあるだろうか。見たことのある読者も少なくないだろう。しかし本当にその意味を実感するためにはグラフの上下を逆にする必要がある。つまり、金価格がどれだけ上がったかではなく、現金の価値がどれだけ下がったかを見るのである。以下は過去50年ほどの間に金に対してドルの価値がどう推移したかのチャートである。


50年の間にものの見事に紙くずになっている。50年ほど前のドルの価値を100%とすると、現在のドルの価値はその2.3%である。そして考えてほしいのは、この50年間ほとんどの人は資産の大部分を現金のままにしており、その資産は実際に紙くずになったということである。ダリオ氏が言っているのは、今現代人もそうなるのではないかということである。

現金が勝者だった黄金時代

しかし一方で現金のリターンがゴールドを上回った時期もある。ダリオ氏は次のように説明している。


1850年から1913年(第一次世界大戦まで)の期間では通貨(預金など短期金利による収入を含む)を保有した場合のリターンはゴールドを保有した場合のリターンよりも概して良くなっている。

この60年ほどの期間がどういう期間だったかと言えば、ほとんどの通貨は金か銀に為替レートが固定されており、しかも第二次産業革命と呼ばれるこの繁栄の時代では借金の借り手が借りた資金を収入に変え、収入が借金を返していたために貸し手は魅力的な金利を得ることが出来た。

借金で消費や自転車操業の企業を増やすのではなく生産性を増やし、その後には借金をしっかり返せていた時代があった。返せない借金をしないということがどれほど大事かということである。しかしそうでなければ通貨が紙切れになってゆく。

通貨の価値が維持され、しかも経済が成長していて借り手が金利を払える場合には誰もが問題なく良い生活を送っていた。「紙幣を印刷すると豊かになるのではないか」という「壺を買えば幸せになるのではないか」同然のまやかしで自分を騙す必要もなかったのである。この2つに何か違いがあるだろうか? 誰か教えてほしいものである。紙切れよりはむしろ壺のほうが価値があるだろう。

•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶

富の貯蔵手段としての株式

そして最後にダリオ氏が株式について語った部分を紹介しよう。


量的緩和により通貨と信用の供給が増加すると、通貨と信用の価値は減り、(その保有者は損害を受け、)債務の負担は減少することになる。

債務負担の減少によって通貨と信用が生産性と企業利益に流れ込む場合には株価の実質値(インフレによる株価上昇を差し引いた後の株価)が上昇するだろう。

まず前提となるのはインフレは株価にとってプラスだということである。インフレとは通貨の価値の下落なので、その通貨以外のすべてのものの価格が上昇する。株価も例外ではない。

ダリオ氏がここで言っているのは、創造された通貨と信用が生産性と企業利益の上昇に寄与する場合にはインフレの影響を除いても株価は上がるということである。今回のコロナショックではどうなるだろうか。そちらについても徐々に書いてゆきたいと思っている。

次のダリオ氏の更新は大英帝国とオランダがどのように基軸通貨のステータスを失ったかについての記事となるらしい。これまでの記事も再確認しながら待っておこう。

•世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
•世界最大のヘッジファンド: 中国が覇権を握りドルは基軸通貨でなくなる
•世界最大のヘッジファンド: 政府が金融危機から守ってくれると思うな

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10645

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/846.html#c9

[近代史3] 日経平均株価が上がる程 日本人はどんどん貧しくなっていく _ アベノミクスがもたらした株価上昇による100兆円の損失 中川隆
2. 中川隆[-12724] koaQ7Jey 2020年5月10日 16:12:02 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[20]
世界最大のヘッジファンド: ドルは既に紙くずになっている2020年5月9日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10645

世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏が引き続き政府による紙幣印刷から身を守る方法について語っている。

通貨下落への防衛手段

前回の記事ではダリオ氏がLinkedInのブログ記事で何故量的緩和は債務の解決手段として悪手であるにもかかわらず人は量的緩和に頼ってしまうのかについて説明した部分を紹介した。

•世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする

そして通貨の価値は破滅的に下落すると主張していた。では投資家はどうすれば良いのだろうか? 今回はダリオ氏が通貨の代用品について語った部分を紹介したい。

通貨とは獲得した富を保存するための手段である。今日手に入れた収入を来月でも来年でも使えるのは、多くの人にとっては銀行に現金を置いておけるからである。しかし現金の価値が下落する時にはどうすれば良いのか? ダリオ氏は次のように説明する。


金は時代を問わず普遍的な代替通貨としての役割を果たしてきた。

株式もまた富の貯蔵手段となりうる。

不動産や美術品なども富の貯蔵手段である。

順番に見てゆきたい。

預金 vs 金積立

まず金だが、ダリオ氏は主要な通貨が1600年以来金に対してどれほど減価したかのチャートを示している。見事にすべてゼロに近づいているのだが、実は通貨の価値は下落するものだということを理解するためには400年も遡る必要はない。

読者は金価格の長期チャートを見たことがあるだろうか。見たことのある読者も少なくないだろう。しかし本当にその意味を実感するためにはグラフの上下を逆にする必要がある。つまり、金価格がどれだけ上がったかではなく、現金の価値がどれだけ下がったかを見るのである。以下は過去50年ほどの間に金に対してドルの価値がどう推移したかのチャートである。


50年の間にものの見事に紙くずになっている。50年ほど前のドルの価値を100%とすると、現在のドルの価値はその2.3%である。そして考えてほしいのは、この50年間ほとんどの人は資産の大部分を現金のままにしており、その資産は実際に紙くずになったということである。ダリオ氏が言っているのは、今現代人もそうなるのではないかということである。

現金が勝者だった黄金時代

しかし一方で現金のリターンがゴールドを上回った時期もある。ダリオ氏は次のように説明している。


1850年から1913年(第一次世界大戦まで)の期間では通貨(預金など短期金利による収入を含む)を保有した場合のリターンはゴールドを保有した場合のリターンよりも概して良くなっている。

この60年ほどの期間がどういう期間だったかと言えば、ほとんどの通貨は金か銀に為替レートが固定されており、しかも第二次産業革命と呼ばれるこの繁栄の時代では借金の借り手が借りた資金を収入に変え、収入が借金を返していたために貸し手は魅力的な金利を得ることが出来た。

借金で消費や自転車操業の企業を増やすのではなく生産性を増やし、その後には借金をしっかり返せていた時代があった。返せない借金をしないということがどれほど大事かということである。しかしそうでなければ通貨が紙切れになってゆく。

通貨の価値が維持され、しかも経済が成長していて借り手が金利を払える場合には誰もが問題なく良い生活を送っていた。「紙幣を印刷すると豊かになるのではないか」という「壺を買えば幸せになるのではないか」同然のまやかしで自分を騙す必要もなかったのである。この2つに何か違いがあるだろうか? 誰か教えてほしいものである。紙切れよりはむしろ壺のほうが価値があるだろう。

•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶

富の貯蔵手段としての株式

そして最後にダリオ氏が株式について語った部分を紹介しよう。


量的緩和により通貨と信用の供給が増加すると、通貨と信用の価値は減り、(その保有者は損害を受け、)債務の負担は減少することになる。

債務負担の減少によって通貨と信用が生産性と企業利益に流れ込む場合には株価の実質値(インフレによる株価上昇を差し引いた後の株価)が上昇するだろう。

まず前提となるのはインフレは株価にとってプラスだということである。インフレとは通貨の価値の下落なので、その通貨以外のすべてのものの価格が上昇する。株価も例外ではない。

ダリオ氏がここで言っているのは、創造された通貨と信用が生産性と企業利益の上昇に寄与する場合にはインフレの影響を除いても株価は上がるということである。今回のコロナショックではどうなるだろうか。そちらについても徐々に書いてゆきたいと思っている。

次のダリオ氏の更新は大英帝国とオランダがどのように基軸通貨のステータスを失ったかについての記事となるらしい。これまでの記事も再確認しながら待っておこう。

•世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
•世界最大のヘッジファンド: 中国が覇権を握りドルは基軸通貨でなくなる
•世界最大のヘッジファンド: 政府が金融危機から守ってくれると思うな

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10645

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/188.html#c2

[近代史3] 日経平均株価が上がる程 日本人はどんどん貧しくなっていく _ アベノミクスがもたらした株価上昇による100兆円の損失 中川隆
3. 中川隆[-12723] koaQ7Jey 2020年5月10日 16:13:00 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[21]
世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
2020年5月8日
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616
世界最大のヘッジファンドBridgewaterを運用するレイ・ダリオ氏がLinkedInでのブログ投稿で量的緩和についてこれまでより雄弁に語っている。

為替相場の終着点

ダリオ氏は現在の為替相場について次のように述べている。


ドル、ユーロ、円は債務の膨張・破裂サイクルの後期にあり、これらの通貨で債券を保有することの実質リターンは低く、新たに大量の債務が作り上げられマネタイズされてゆく。

そしてマネタイズの問題点について次のように説明する。


多くの人々は通貨を永遠に続くものと考えたり現金がもっとも安全な資産の保管場所だと思ったりするが、すべての通貨はいずれ減価するか消滅するのでそれは正しくない。

そしてそうなるときには現金と債券(それは通貨を受け取るという約束である)は減価されるかなくなるだろう。紙幣印刷と債務の減免は債務負担を減らすためのもっとも都合の良い方法だからである。

先進国はほとんどの国が巨額の債務を抱えている。ダリオ氏は債務を減らすためには以下の方法があると説明する。

•緊縮財政(消費を減らすこと)
•債務の不履行または減額
•資金と信用の移転(増税など)
•紙幣印刷と通貨の減価

最後のものは要するに量的緩和である。

ダリオ氏は次のように続ける。


この中で紙幣印刷はもっとも便利で、もっとも誤解されやすく、もっとも行われやすい債務縮小の方法である。

実際、紙幣印刷は債務の急な縮小を和らげ、この金融上の富を供給する代償として誰が富を取り上げられる被害者になるのかが分かりにくい(しかしそれは実際には通貨と債券の保有者全員である)。しかも大抵の場合資産価格が減価された通貨建てで上昇するので人々はリッチになったような気がする。

リッチになったような気がする。良いことではないか。

しかしダリオ氏は次のように続ける。


主要な準備通貨がこのように減価したり準備通貨としてのステータスを失ったりすることはわれわれが想像出来るなかで一番破滅的な経済的イベントである。

量的緩和の終着点

量的緩和と似たようなことは過去にも行われた。そして大抵の場合まともな終わり方をしなかった。ダリオ氏は次のように説明を続ける。


ほとんどの人は通貨の下落リスクに注意を払わない。ほとんどの人が心配するのは自国通貨建てで資産が増えるか減るかであって、自国通貨自体が上がるか下がるかを心配する人はほとんどいない。

1700年にはおよそ750の通貨が存在したが、今残っているものはたった20%であり、残っている通貨はそのすべてが減価している。

ドイツではグルデンやターラーが使われていた。日本には円がなく、小判や両が使われていた。イタリアでは6つの通貨のうちいくつかを使っていた。

それらの通貨の内いくらかはハイパーインフレになったり、敗戦や巨額の戦費で債務の支払いが不可能になったりして通貨が消滅し、別の通貨で置き換えられた。いくらかは別の通貨に統合された(ユーロのように)。ドルやポンドのようにいくらかは現在も残っているが価値は下落している。

ちなみに日本の両はいわゆる小判だったが、円に変わるまでの間に金の含有量が何度も減らされている。円ももともと金貨だったがついに紙切れになった。そして紙切れになっても誰も文句を言わないのである。アメリカでも同じことが起こっている。

•レイ・ダリオ氏、「現金がゴミ」になったニクソンショックの経験を語る

何故それでも量的緩和か

ダリオ氏が挙げた債務の4つの対処法の中でいつの間にか財布の中身をなかったことにされる紙幣印刷は本質的にはもっとも不公平なのだが、面白いことに人類が負債という問題に直面した時には大抵紙幣印刷が選ばれてきたのである。ダリオ氏は次のように述べている。


こうした通貨と信用の創造に誰も文句を言っていないようだ。それどころか、政府が通貨を印刷しなければ政府は残酷だなどと悲鳴が聞こえてきそうである。政府には送り出す金などなく、しかも政府とは金持ちの誰かではなくわたしたち自身であり、それをわたしたちが支払わなければならないということを誰も理解していない。

しかしそれでも量的緩和が終わるということをダリオ氏は予想しない。彼は次のように述べている。


今の状況で政府が予算とバランスを取るために支出を減らし、国民にも同じようにするように求め、不況でもたくさんの債務の不履行や減免をそのままにしたり、あるいはお金を持っている人から直接税金によってお金を持っていない人に再分配しようとしたりした場合のことを想像してみてほしい。紙幣印刷のほうがよほど政治的に受け入れられやすい。

つまり、ダリオ氏はそれが良いから量的緩和が行われるのではなく、良し悪しにかかわらず起こりやすいことが起きると言っているのである。

良いことは起こらない。それは起こりにくいからである。ダリオ氏はこうした量的緩和の状況を以下のように例えている。


これはある意味モノポリー(訳注:人生ゲームのようなもの)でプレイヤーのほとんどが文無しになって怒り出したので銀行役の人が現金を配り始める瞬間と同じようなものだ。

政治とは子供をあやすようなものなのである。しかし政治家はあやす対象から金を十分にせしめて帰ってゆくという点が子育てとは違っている。

政治家が何の責任も取らずに帰った後にはどうなるのだろうか? どれだけ紙幣を刷っても円は下がらないだろうか? しかし同じ先進国であるヨーロッパにはその運命は近づいてきているのである。

•新型コロナによる世界恐慌でヨーロッパ経済壊滅の可能性

そして米国がそうなる前に日本がそうなるだろう。


結論

ダリオ氏を含め、ほとんどの著名投資家は量的緩和について同じことを言っている。例えばコロナショックを予想したガンドラック氏である。

•ガンドラック氏、新型コロナでの企業救済とヘリコプターマネーを痛烈批判

例えばクォンタム・ファンドでポンド危機の際にポンドの空売りをしたドラッケンミラー氏である。

•ドラッケンミラー氏: 金融緩和こそがデフレの元凶

筆者には彼らの理屈は当たり前のように聞こえるのだが、不思議と理解者は少ない。量的緩和を何も考えずに支持している人々はきっと彼らより深く経済を理解しているのだろう。

物事を理解できる人間は理解できない人間より大幅に少ないので、民主主義は常に間違え続けるしかない。彼らが間違えるのは勝手だが、巻き添えは遠慮をしたいものである。

幸いにも投資家は相場を使って自衛をすることが出来る。まずはユーロが量的緩和の犠牲になるだろう。

•新型コロナによる世界恐慌でユーロが下落する理由

https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/188.html#c3

[番外地7] 金融緩和すれば為替での貨幣価値が下がり、輸入物価上昇・実質的な賃金低下・株を所有する富裕層への富の再配分が起きる
赤字国債の大量発行は国家経済を破綻させる。
金融緩和すれば為替での貨幣価値が下がり、輸入物価上昇・実質的な賃金低下・株を所有する富裕層への富の再配分が起きる

すべての通貨はいずれ減価するか消滅する。そしてそうなるときには現金と債券(それは通貨を受け取るという約束である)は減価されるかなくなる。紙幣印刷と債務の減免は債務負担を減らすためのもっとも都合の良い方法だからである。
先進国はほとんどの国が巨額の債務を抱えている。債務を減らすためには以下の方法がある。
•緊縮財政(消費を減らすこと)
•債務の不履行または減額
•資金と信用の移転(増税など)
•紙幣印刷と通貨の減価
最後のものは要するに量的緩和である。この中で紙幣印刷はもっとも便利で、もっとも誤解されやすく、もっとも行われやすい債務縮小の方法である。実際、紙幣印刷は債務の急な縮小を和らげ、この金融上の富を供給する代償として誰が富を取り上げられる被害者になるのかが分かりにくい(しかしそれは実際には通貨と債券の保有者全員である)。しかも大抵の場合資産価格が減価された通貨建てで上昇するので人々はリッチになったような気がする。
主要な準備通貨がこのように減価したり準備通貨としてのステータスを失ったりすることはわれわれが想像出来るなかで一番破滅的な経済的イベントである。
量的緩和の終着点量的緩和と似たようなことは過去にも行われた。そして大抵の場合まともな終わり方をしなかった。
ほとんどの人は通貨の下落リスクに注意を払わない。ほとんどの人が心配するのは自国通貨建てで資産が増えるか減るかであって、自国通貨自体が上がるか下がるかを心配する人はほとんどいない。
1700年にはおよそ750の通貨が存在したが、今残っているものはたった20%であり、残っている通貨はそのすべてが減価している。ドイツではグルデンやターラーが使われていた。日本には円がなく、小判や両が使われていた。イタリアでは6つの通貨のうちいくつかを使っていた。それらの通貨の内いくらかはハイパーインフレになったり、敗戦や巨額の戦費で債務の支払いが不可能になったりして通貨が消滅し、別の通貨で置き換えられた。いくらかは別の通貨に統合された(ユーロのように)。ドルやポンドのようにいくらかは現在も残っているが価値は下落している。
ちなみに日本の両はいわゆる小判だったが、円に変わるまでの間に金の含有量が何度も減らされている。円ももともと金貨だったがついに紙切れになった。そして紙切れになっても誰も文句を言わないのである。アメリカでも同じことが起こっている。
何故それでも量的緩和か債務の4つの対処法の中でいつの間にか財布の中身をなかったことにされる紙幣印刷は本質的にはもっとも不公平なのだが、面白いことに人類が負債という問題に直面した時には大抵紙幣印刷が選ばれてきたのである。
こうした通貨と信用の創造に誰も文句を言っていないようだ。それどころか、政府が通貨を印刷しなければ政府は残酷だなどと悲鳴が聞こえてきそうである。政府には送り出す金などなく、しかも政府とは金持ちの誰かではなくわたしたち自身であり、それをわたしたちが支払わなければならないということを誰も理解していない。
今の状況で政府が予算とバランスを取るために支出を減らし、国民にも同じようにするように求め、不況でもたくさんの債務の不履行や減免をそのままにしたり、あるいはお金を持っている人から直接税金によってお金を持っていない人に再分配しようとしたりした場合のことを想像してみてほしい。紙幣印刷のほうがよほど政治的に受け入れられやすい。
しかし、どれだけ紙幣を刷っても円は下がらないだろうか? 
先進国であるヨーロッパにはその運命は近づいてきているのである。
ドルは既に紙くずになっている
まず金だが、ダリオ氏は主要な通貨が1600年以来金に対してどれほど減価したかのチャートを示している。見事にすべてゼロに近づいているのだが、実は通貨の価値は下落するものだということを理解するためには400年も遡る必要はない。読者は金価格の長期チャートを見たことがあるだろうか。見たことのある読者も少なくないだろう。しかし本当にその意味を実感するためにはグラフの上下を逆にする必要がある。つまり、金価格がどれだけ上がったかではなく、現金の価値がどれだけ下がったかを見るのである。

以下は過去50年ほどの間に金に対してドルの価値がどう推移したかのチャートである。https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10645

50年の間にものの見事に紙くずになっている。50年ほど前のドルの価値を100%とすると、現在のドルの価値はその2.3%である。

そして考えてほしいのは、この50年間ほとんどの人は資産の大部分を現金のままにしており、その資産は実際に紙くずになったということである。

量的緩和により通貨と信用の供給が増加すると、通貨と信用の価値は減り、(その保有者は損害を受け、)債務の負担は減少することになる。
債務負担の減少によって通貨と信用が生産性と企業利益に流れ込む場合には株価の実質値(インフレによる株価上昇を差し引いた後の株価)が上昇するだろう。まず前提となるのはインフレは株価にとってプラスだということである。インフレとは通貨の価値の下落なので、その通貨以外のすべてのものの価格が上昇する。株価も例外ではない。
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/619.html

[近代史4] 1300年前、「3密」を知らない日本人は感染症が怖すぎて「奈良の大仏」を建てた 中川隆
3. 中川隆[-12722] koaQ7Jey 2020年5月10日 17:14:46 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[22]
「疫病の日本史」を振り返る、アマテラスと疫病
足立倫行 (ノンフィクションライター)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/19538


 日本史における疫病の歴史をたどってみたい。そこから窺えるものは何か?
 最初の疫病は、『日本書紀』(以下『紀』)の崇神(すじん)天皇5年条に登場する。

 〈国内に疾疫(えのやまい)多くして、民死亡(まか)れる者有りて、且大半(なかばにす)ぎなむとす(国内に疫病が流行し、死ぬ者が多く、民の半分ほどだった)〉

 この一文は、伊勢神宮など主要な3つの神社の起源説話の契機とされる。
 ハツクニシラススメラミコト(御肇国天皇)と称され、ヤマト王権の実質的初代天皇とされる第10代崇神は、磯城(しき・奈良県桜井市)の瑞籬宮(みずがきのみや)に宮都を定めた。

 次の年、崇神は天神地祇(てんじんちぎ)に祈ったが民の離反は止まらない。顧みると、宮中に(天神の)アマテラス(天照大神)と(地方神の)倭大国魂(やまとおおくにたま)神の2神を並べて祀(まつ)っていた。神霊が強く両神が合わないのかと、皇女2人が別々に祀ったがうまくいかない。

 その後、夢やお告げの通り、太田田根子(たねこ)を探して(三輪山の)大物主神を、長尾市(ながおち)に倭大国魂神を祀らせたところ、崇神7年に疫病は収まり、五穀が実り国内は安定した。

 つまり、天皇家の祀る太陽神(ここではアマテラス)と、農耕神(=竜蛇神)の地方神は一緒に祀ると災いがあり、各自伝統の家柄の者が奉斎すべきだった、と教示する。

 アマテラスに関しては、次の垂仁(すいにん)天皇の時代、皇女ヤマトヒメが鎮座地を求めて巡行し、「常世(とこよ)の浪の重波帰(しきなみよ)する国」である伊勢に至り、「社(やしろ)」を立てた、と『紀』は記す。

 しかし、これは疑わしい。多くの研究者が指摘するように、アマテラスを祀る皇女・斎王(さいおう)の伊勢派遣は5世紀後半の第21代雄略天皇の時に始まり、斎宮(さいぐう)の制度として整ったのは7世紀後半の天武朝から、だからだ。
 古代日本において天皇の権力がもっとも高まったのが第40代天武天皇の時代。天武は壬申(じんしん)の乱(672年)で皇位を奪取したが、行軍の途上で伊勢のアマテラスを望拝したことが勝利につながった。そこで伊勢神宮を設け、斎王による祭祀制度を確立したのだ。

 世を騒がす次の疫病の記事は、『紀』の仏教伝来当時の起源説話である。
 6世紀前半、百済(くだら)の聖明王から第29代欽明天皇の下に仏像や経典が贈られた。

 いわゆる「仏教公伝」だが、外来の神の受容を巡っては、崇仏派(蘇我氏)と排仏派(物部氏や中臣氏)の間で激しい争いが起き、結果として疫病が流行したのだ。

 天皇自身は受容せず、蘇我稲目に礼拝を任せたところ疫病が発生、多数の民が亡くなった。そこで物部尾輿(おこし)らは天皇の同意を得て、蘇我氏所有の仏像を難波の堀に投げ棄て、建てた伽藍に火をつけて焼失させた。

 対立は次の世代も続き、蘇我馬子と物部守屋が争った時にも疫病の惨劇が発生した。

 かくして第31代用明天皇の崩御の年(587年)、馬子は厩戸(うまやど)皇子(聖徳太子)らと共に決起し、物部守屋の一族を滅ぼした。崇仏派の全面的な勝利である。

 外国の宗教である仏教を受け入れた「祟り」とされる疫病は、現在の天然痘だった(崇神朝の疫病にも天然痘説がある)。

 ともあれ、古代の天皇は何よりもまず神を祀る司祭者であったため、国家にとって最重要事の祭祀対象の改変に際しては、(天皇としての資質を問うような)多数の民を巻き込む悲劇(疫病)が付随した、と思われる。

同格だった神仏の関係が崩れる

 ちなみに田村圓澄『仏教伝来と古代日本』(講談社学術文庫、1986年)によれば、蘇我氏が滅ぼされた645年の大化改新(正しくは乙巳(いっし)の変)の理由の一つは、「天皇家が仏法興隆の主導権を、蘇我氏から奪取することだった」と記述する。

 その後、王権神授説(『金光明経』など)で天皇支持を明確にした仏教は、天武朝以降は鎮護国家の国家仏教として普及した。

 そして平城京の第45代聖武天皇が大仏造営を発願した時、始祖神(八幡神)を祀る宇佐八幡宮は「天神地祇を率いて成就させる」と託宣した。前掲書によればこの時、それまで同格だった神仏の関係が崩れ、「仏」が「神」より格上の救済者になった、と指摘する。


この説に従うと納得できることがある。

 推古・皇極・持統と女性天皇が頻出したために天武・持統朝に伊勢神宮のアマテラスが女性の皇祖神になったと思われるが、なぜ歴代の天皇はただの一人も(明治時代まで)伊勢に参拝しなかったのか、という理由だ。

 つまり、天皇家が宮中でタカミムスヒ(高御産日)など始祖神8神を祀っている以上、また神仏習合で大半の神社に神宮寺があり、神より格上の仏が天皇家を守護している以上、伊勢に御座(おわ)す例外的皇祖神に天皇自身が参拝する必要はなかったのだ、と推察される。

 3つ目の疫病は、その伊勢のアマテラスが約1200年の眠りを経て再び息を吹き返すきっかけとなったコロリ(コレラ)である。

 インドの風土病だったコレラが19世紀初頭から20世紀初頭にかけて猛威をふるったのは、近代化による国際交流の結果だった。その意味では新型コロナの原初型と言える。

 安政5(1858)年、長崎に上陸したコレラは大坂・京都を経て江戸に達した。立川昭二『病気の社会史』(NHKブックス、1971年)によると、江戸のみで死者10万余人を数えたという。続いて文久2(1862)年夏にも流行し、この時は江戸だけで7万3000人の死者が出た。

 安政のコレラは、その5年前に浦賀に来航したベリー艦隊の一隻ミシシッピー号が改めて持ち込んだもので、安政2年の大地震の被害も重なり、庶民の間に開国への不安や外国人への敵意が生じ、終末観が広まった。


明治天皇が伊勢神宮を参拝

 やがて開国、新たに明治時代が始まる。

 文明開化を掲げた新政府は、欧米を模倣する一方、「王政復古」の基盤を神武創業に置くことにしたが、神武時代は不明。そこでモデルになったのが天武・持統朝の古代律令制である。

 初代神武天皇が大和平定後、鳥見(とみ)山(奈良県桜井市)の皇祖天神(タカミムスヒ?)を祀ったのに倣い、明治2(1869)年明治天皇は史上初めて伊勢神宮に参拝した。

 神祇官が復興され、伊勢神宮を頂点とした全国の神社の序列化も進んだ(相前後して神仏分離令に伴う全国規模の廃仏毀釈(きしゃく)が進行)。

 江戸時代の「お伊勢参り」は天皇崇拝とは無縁の物見遊山だった。しかもアマテラスを祀る内宮(皇大神宮)より豊受大神を祀る外宮(豊受大神宮)の方が勢力があり、優位だった。

 その状況が突然一変したのだ。そして、アマテラス以来の「万世一系の天皇」が統治する「大日本帝国」が誕生したのである。

 こう見てくると、折々の疫病の大流行は、日本という国の根幹を揺るがす変化をもたらしてきたと言える。では、今回のコロナ禍がもたらすものは?

 象徴天皇制の変更は考えられない。であれば、価値観がひっくり返るのは「グローバル資本主義」か、それとも「自由と民主主義」か?
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/823.html#c3

[近代史3] 神道の事を単なる儀式であって宗教ではないと思っている天皇一族には理解できない神道の世界 中川隆
15. 中川隆[-12721] koaQ7Jey 2020年5月10日 17:18:30 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[23]
「疫病の日本史」を振り返る、アマテラスと疫病
足立倫行 (ノンフィクションライター)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/19538

 日本史における疫病の歴史をたどってみたい。そこから窺えるものは何か?
 最初の疫病は、『日本書紀』(以下『紀』)の崇神(すじん)天皇5年条に登場する。

 〈国内に疾疫(えのやまい)多くして、民死亡(まか)れる者有りて、且大半(なかばにす)ぎなむとす(国内に疫病が流行し、死ぬ者が多く、民の半分ほどだった)〉

 この一文は、伊勢神宮など主要な3つの神社の起源説話の契機とされる。
 ハツクニシラススメラミコト(御肇国天皇)と称され、ヤマト王権の実質的初代天皇とされる第10代崇神は、磯城(しき・奈良県桜井市)の瑞籬宮(みずがきのみや)に宮都を定めた。

 次の年、崇神は天神地祇(てんじんちぎ)に祈ったが民の離反は止まらない。顧みると、宮中に(天神の)アマテラス(天照大神)と(地方神の)倭大国魂(やまとおおくにたま)神の2神を並べて祀(まつ)っていた。神霊が強く両神が合わないのかと、皇女2人が別々に祀ったがうまくいかない。

 その後、夢やお告げの通り、太田田根子(たねこ)を探して(三輪山の)大物主神を、長尾市(ながおち)に倭大国魂神を祀らせたところ、崇神7年に疫病は収まり、五穀が実り国内は安定した。

 つまり、天皇家の祀る太陽神(ここではアマテラス)と、農耕神(=竜蛇神)の地方神は一緒に祀ると災いがあり、各自伝統の家柄の者が奉斎すべきだった、と教示する。

 アマテラスに関しては、次の垂仁(すいにん)天皇の時代、皇女ヤマトヒメが鎮座地を求めて巡行し、「常世(とこよ)の浪の重波帰(しきなみよ)する国」である伊勢に至り、「社(やしろ)」を立てた、と『紀』は記す。

 しかし、これは疑わしい。多くの研究者が指摘するように、アマテラスを祀る皇女・斎王(さいおう)の伊勢派遣は5世紀後半の第21代雄略天皇の時に始まり、斎宮(さいぐう)の制度として整ったのは7世紀後半の天武朝から、だからだ。
 古代日本において天皇の権力がもっとも高まったのが第40代天武天皇の時代。天武は壬申(じんしん)の乱(672年)で皇位を奪取したが、行軍の途上で伊勢のアマテラスを望拝したことが勝利につながった。そこで伊勢神宮を設け、斎王による祭祀制度を確立したのだ。

 世を騒がす次の疫病の記事は、『紀』の仏教伝来当時の起源説話である。
 6世紀前半、百済(くだら)の聖明王から第29代欽明天皇の下に仏像や経典が贈られた。

 いわゆる「仏教公伝」だが、外来の神の受容を巡っては、崇仏派(蘇我氏)と排仏派(物部氏や中臣氏)の間で激しい争いが起き、結果として疫病が流行したのだ。

 天皇自身は受容せず、蘇我稲目に礼拝を任せたところ疫病が発生、多数の民が亡くなった。そこで物部尾輿(おこし)らは天皇の同意を得て、蘇我氏所有の仏像を難波の堀に投げ棄て、建てた伽藍に火をつけて焼失させた。

 対立は次の世代も続き、蘇我馬子と物部守屋が争った時にも疫病の惨劇が発生した。

 かくして第31代用明天皇の崩御の年(587年)、馬子は厩戸(うまやど)皇子(聖徳太子)らと共に決起し、物部守屋の一族を滅ぼした。崇仏派の全面的な勝利である。

 外国の宗教である仏教を受け入れた「祟り」とされる疫病は、現在の天然痘だった(崇神朝の疫病にも天然痘説がある)。

 ともあれ、古代の天皇は何よりもまず神を祀る司祭者であったため、国家にとって最重要事の祭祀対象の改変に際しては、(天皇としての資質を問うような)多数の民を巻き込む悲劇(疫病)が付随した、と思われる。


同格だった神仏の関係が崩れる

 ちなみに田村圓澄『仏教伝来と古代日本』(講談社学術文庫、1986年)によれば、蘇我氏が滅ぼされた645年の大化改新(正しくは乙巳(いっし)の変)の理由の一つは、「天皇家が仏法興隆の主導権を、蘇我氏から奪取することだった」と記述する。

 その後、王権神授説(『金光明経』など)で天皇支持を明確にした仏教は、天武朝以降は鎮護国家の国家仏教として普及した。

 そして平城京の第45代聖武天皇が大仏造営を発願した時、始祖神(八幡神)を祀る宇佐八幡宮は「天神地祇を率いて成就させる」と託宣した。前掲書によればこの時、それまで同格だった神仏の関係が崩れ、「仏」が「神」より格上の救済者になった、と指摘する。


この説に従うと納得できることがある。

 推古・皇極・持統と女性天皇が頻出したために天武・持統朝に伊勢神宮のアマテラスが女性の皇祖神になったと思われるが、なぜ歴代の天皇はただの一人も(明治時代まで)伊勢に参拝しなかったのか、という理由だ。

 つまり、天皇家が宮中でタカミムスヒ(高御産日)など始祖神8神を祀っている以上、また神仏習合で大半の神社に神宮寺があり、神より格上の仏が天皇家を守護している以上、伊勢に御座(おわ)す例外的皇祖神に天皇自身が参拝する必要はなかったのだ、と推察される。

 3つ目の疫病は、その伊勢のアマテラスが約1200年の眠りを経て再び息を吹き返すきっかけとなったコロリ(コレラ)である。

 インドの風土病だったコレラが19世紀初頭から20世紀初頭にかけて猛威をふるったのは、近代化による国際交流の結果だった。その意味では新型コロナの原初型と言える。

 安政5(1858)年、長崎に上陸したコレラは大坂・京都を経て江戸に達した。立川昭二『病気の社会史』(NHKブックス、1971年)によると、江戸のみで死者10万余人を数えたという。続いて文久2(1862)年夏にも流行し、この時は江戸だけで7万3000人の死者が出た。

 安政のコレラは、その5年前に浦賀に来航したベリー艦隊の一隻ミシシッピー号が改めて持ち込んだもので、安政2年の大地震の被害も重なり、庶民の間に開国への不安や外国人への敵意が生じ、終末観が広まった。


明治天皇が伊勢神宮を参拝

 やがて開国、新たに明治時代が始まる。

 文明開化を掲げた新政府は、欧米を模倣する一方、「王政復古」の基盤を神武創業に置くことにしたが、神武時代は不明。そこでモデルになったのが天武・持統朝の古代律令制である。

 初代神武天皇が大和平定後、鳥見(とみ)山(奈良県桜井市)の皇祖天神(タカミムスヒ?)を祀ったのに倣い、明治2(1869)年明治天皇は史上初めて伊勢神宮に参拝した。

 神祇官が復興され、伊勢神宮を頂点とした全国の神社の序列化も進んだ(相前後して神仏分離令に伴う全国規模の廃仏毀釈(きしゃく)が進行)。

 江戸時代の「お伊勢参り」は天皇崇拝とは無縁の物見遊山だった。しかもアマテラスを祀る内宮(皇大神宮)より豊受大神を祀る外宮(豊受大神宮)の方が勢力があり、優位だった。

 その状況が突然一変したのだ。そして、アマテラス以来の「万世一系の天皇」が統治する「大日本帝国」が誕生したのである。

 こう見てくると、折々の疫病の大流行は、日本という国の根幹を揺るがす変化をもたらしてきたと言える。では、今回のコロナ禍がもたらすものは?

 象徴天皇制の変更は考えられない。であれば、価値観がひっくり返るのは「グローバル資本主義」か、それとも「自由と民主主義」か?

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/124.html#c15

[近代史3] 天皇家は推古朝以降 江戸時代までずっと仏教徒だった 中川隆
9. 中川隆[-12720] koaQ7Jey 2020年5月10日 17:19:39 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[24]
「疫病の日本史」を振り返る、アマテラスと疫病
足立倫行 (ノンフィクションライター)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/19538

 日本史における疫病の歴史をたどってみたい。そこから窺えるものは何か?
 最初の疫病は、『日本書紀』(以下『紀』)の崇神(すじん)天皇5年条に登場する。

 〈国内に疾疫(えのやまい)多くして、民死亡(まか)れる者有りて、且大半(なかばにす)ぎなむとす(国内に疫病が流行し、死ぬ者が多く、民の半分ほどだった)〉

 この一文は、伊勢神宮など主要な3つの神社の起源説話の契機とされる。
 ハツクニシラススメラミコト(御肇国天皇)と称され、ヤマト王権の実質的初代天皇とされる第10代崇神は、磯城(しき・奈良県桜井市)の瑞籬宮(みずがきのみや)に宮都を定めた。

 次の年、崇神は天神地祇(てんじんちぎ)に祈ったが民の離反は止まらない。顧みると、宮中に(天神の)アマテラス(天照大神)と(地方神の)倭大国魂(やまとおおくにたま)神の2神を並べて祀(まつ)っていた。神霊が強く両神が合わないのかと、皇女2人が別々に祀ったがうまくいかない。

 その後、夢やお告げの通り、太田田根子(たねこ)を探して(三輪山の)大物主神を、長尾市(ながおち)に倭大国魂神を祀らせたところ、崇神7年に疫病は収まり、五穀が実り国内は安定した。

 つまり、天皇家の祀る太陽神(ここではアマテラス)と、農耕神(=竜蛇神)の地方神は一緒に祀ると災いがあり、各自伝統の家柄の者が奉斎すべきだった、と教示する。

 アマテラスに関しては、次の垂仁(すいにん)天皇の時代、皇女ヤマトヒメが鎮座地を求めて巡行し、「常世(とこよ)の浪の重波帰(しきなみよ)する国」である伊勢に至り、「社(やしろ)」を立てた、と『紀』は記す。

 しかし、これは疑わしい。多くの研究者が指摘するように、アマテラスを祀る皇女・斎王(さいおう)の伊勢派遣は5世紀後半の第21代雄略天皇の時に始まり、斎宮(さいぐう)の制度として整ったのは7世紀後半の天武朝から、だからだ。
 古代日本において天皇の権力がもっとも高まったのが第40代天武天皇の時代。天武は壬申(じんしん)の乱(672年)で皇位を奪取したが、行軍の途上で伊勢のアマテラスを望拝したことが勝利につながった。そこで伊勢神宮を設け、斎王による祭祀制度を確立したのだ。

 世を騒がす次の疫病の記事は、『紀』の仏教伝来当時の起源説話である。
 6世紀前半、百済(くだら)の聖明王から第29代欽明天皇の下に仏像や経典が贈られた。

 いわゆる「仏教公伝」だが、外来の神の受容を巡っては、崇仏派(蘇我氏)と排仏派(物部氏や中臣氏)の間で激しい争いが起き、結果として疫病が流行したのだ。

 天皇自身は受容せず、蘇我稲目に礼拝を任せたところ疫病が発生、多数の民が亡くなった。そこで物部尾輿(おこし)らは天皇の同意を得て、蘇我氏所有の仏像を難波の堀に投げ棄て、建てた伽藍に火をつけて焼失させた。

 対立は次の世代も続き、蘇我馬子と物部守屋が争った時にも疫病の惨劇が発生した。

 かくして第31代用明天皇の崩御の年(587年)、馬子は厩戸(うまやど)皇子(聖徳太子)らと共に決起し、物部守屋の一族を滅ぼした。崇仏派の全面的な勝利である。

 外国の宗教である仏教を受け入れた「祟り」とされる疫病は、現在の天然痘だった(崇神朝の疫病にも天然痘説がある)。

 ともあれ、古代の天皇は何よりもまず神を祀る司祭者であったため、国家にとって最重要事の祭祀対象の改変に際しては、(天皇としての資質を問うような)多数の民を巻き込む悲劇(疫病)が付随した、と思われる。


同格だった神仏の関係が崩れる

 ちなみに田村圓澄『仏教伝来と古代日本』(講談社学術文庫、1986年)によれば、蘇我氏が滅ぼされた645年の大化改新(正しくは乙巳(いっし)の変)の理由の一つは、「天皇家が仏法興隆の主導権を、蘇我氏から奪取することだった」と記述する。

 その後、王権神授説(『金光明経』など)で天皇支持を明確にした仏教は、天武朝以降は鎮護国家の国家仏教として普及した。

 そして平城京の第45代聖武天皇が大仏造営を発願した時、始祖神(八幡神)を祀る宇佐八幡宮は「天神地祇を率いて成就させる」と託宣した。前掲書によればこの時、それまで同格だった神仏の関係が崩れ、「仏」が「神」より格上の救済者になった、と指摘する。


この説に従うと納得できることがある。

 推古・皇極・持統と女性天皇が頻出したために天武・持統朝に伊勢神宮のアマテラスが女性の皇祖神になったと思われるが、なぜ歴代の天皇はただの一人も(明治時代まで)伊勢に参拝しなかったのか、という理由だ。

 つまり、天皇家が宮中でタカミムスヒ(高御産日)など始祖神8神を祀っている以上、また神仏習合で大半の神社に神宮寺があり、神より格上の仏が天皇家を守護している以上、伊勢に御座(おわ)す例外的皇祖神に天皇自身が参拝する必要はなかったのだ、と推察される。

 3つ目の疫病は、その伊勢のアマテラスが約1200年の眠りを経て再び息を吹き返すきっかけとなったコロリ(コレラ)である。

 インドの風土病だったコレラが19世紀初頭から20世紀初頭にかけて猛威をふるったのは、近代化による国際交流の結果だった。その意味では新型コロナの原初型と言える。

 安政5(1858)年、長崎に上陸したコレラは大坂・京都を経て江戸に達した。立川昭二『病気の社会史』(NHKブックス、1971年)によると、江戸のみで死者10万余人を数えたという。続いて文久2(1862)年夏にも流行し、この時は江戸だけで7万3000人の死者が出た。

 安政のコレラは、その5年前に浦賀に来航したベリー艦隊の一隻ミシシッピー号が改めて持ち込んだもので、安政2年の大地震の被害も重なり、庶民の間に開国への不安や外国人への敵意が生じ、終末観が広まった。


明治天皇が伊勢神宮を参拝

 やがて開国、新たに明治時代が始まる。

 文明開化を掲げた新政府は、欧米を模倣する一方、「王政復古」の基盤を神武創業に置くことにしたが、神武時代は不明。そこでモデルになったのが天武・持統朝の古代律令制である。

 初代神武天皇が大和平定後、鳥見(とみ)山(奈良県桜井市)の皇祖天神(タカミムスヒ?)を祀ったのに倣い、明治2(1869)年明治天皇は史上初めて伊勢神宮に参拝した。

 神祇官が復興され、伊勢神宮を頂点とした全国の神社の序列化も進んだ(相前後して神仏分離令に伴う全国規模の廃仏毀釈(きしゃく)が進行)。

 江戸時代の「お伊勢参り」は天皇崇拝とは無縁の物見遊山だった。しかもアマテラスを祀る内宮(皇大神宮)より豊受大神を祀る外宮(豊受大神宮)の方が勢力があり、優位だった。

 その状況が突然一変したのだ。そして、アマテラス以来の「万世一系の天皇」が統治する「大日本帝国」が誕生したのである。

 こう見てくると、折々の疫病の大流行は、日本という国の根幹を揺るがす変化をもたらしてきたと言える。では、今回のコロナ禍がもたらすものは?

 象徴天皇制の変更は考えられない。であれば、価値観がひっくり返るのは「グローバル資本主義」か、それとも「自由と民主主義」か?

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/525.html#c9

[近代史4] 湯の島ローソク温泉 (放射能泉) 中川隆
1. 中川隆[-12719] koaQ7Jey 2020年5月10日 18:09:22 : txBdn50SLs : OURXcXpRZUdqSms=[25]

ローソク温泉の名前の本当の由来


15 :名無しさん@いい湯だな:2006/09/30(土) 11:28:18 ID:LBUMO86z

ローソク病って言う、チンコの先がローソク状に白くなって行き、やがては腐敗する病気がある。

今は抗生物質があるので、病院に行けば治るが、白くなった部分はなかなか元には戻らない。そういう人が湯治してるよ。

ちなみに、抗生物質が無い頃は、全国からローソク病患者が集まり、何軒も自炊棟や売店や診療所があって、非常に賑わった。

ローソク病って、鼠径肉芽腫のことですね。
感染率は10〜50%。
患者を一堂に集めて、なおかつ感染を拡大させなかったのだから、効用に改めて驚かされました。

今はもう、日本では見られなくなった病気のようです。

11 名前:海人  2007/10/26 19:53 HOME

早期発見・手術を行ったため今は転移もなく毎日を元気に過ごしています。抗がん剤を使用しなかったので元気なのかと思いますが。

週に1回程度温泉治療をしています。東洋医学的なことをかなり信じるタイプなので人より効き目があるとは思います。場所は岐阜県のローソク温泉です。

ラジウム含有量日本一の湯治場だそうです。多くのがん患者の方が訪れています。女性は乳がんの方が多く、男性は胃・肺がんの方が多いようです。大腸がんの方もおられ袋をつけて入浴しています。

毎週通うので多くの方と話すのですが、抗がん剤を使っている方や体が重く感じる方もここへ来ると数日は楽になると言われます。
また検査の結果も安定(小康状態)するそうです。治癒することは少ないようですが、侵攻を遅らすことはできるとみなさんおっしゃいます。
また同じ病気を持ったもの同士お互いに励ましあい精神的な笑顔も生まれているように見受けられます。

この手の話は宗教と同じで信じる信じないがあるとは思いますが、西洋医学と併用して考えてみたらいいのではないかと思います。
お母様の回復をお祈りしています。
http://bbs.kodama.com/bbsbin/default.asp?bbs=cancer&tno=103
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/248.html#c1

[近代史4] 山菜を食べよう _ カタクリ

山菜を食べよう _ カタクリ


春の妖精、春の女神。
http://golgo13zilch.jp/blog-entry-3825.html


裏山はカタクリの旬を迎えました。

あの片栗粉で有名なカタクリですが、
現代人がお店で購入している片栗粉には、
カタクリではなくジャガイモのデンプンが使用されているそうです。
カタクリの根はとても小さく、現代の大量生産には不向きだそうで。

また、花が咲くまでに7〜8年もかかるそうで、
咲いている期間はたった2週間ほど、儚い山菜なのです。

その姿や儚さからか、春の妖精や春の女神なんて呼ばれているそう。

そんな儚い植物なので大量に群生していましたが、採取は少量にしておきます。

シンプルなおひたしが一番。
山菜らしいクセはほとんど無く、ほのかに甘く野菜みたい。

同じ場所によく群生しているアイコ。
こちらも野菜みたいな山菜ですが、
細かい棘が多いので取扱注意。

湯がいて茎をおひたしにするのが定番。

葉は味噌汁の具などに使うのもありです。
天ぷらでも美味しいのですが、クセが少ないので単なる葉っぱ状態でインパクトが無い。
やっぱり山菜の天ぷらは、クセが強い方が相性がいいですね。

山菜料理のプロに調理していただきました。
カタクリの酢味噌和え。

アイコの煮物。

さいこ〜!!

地元の方が造る料理が一番。
山菜料理はママに敵うわけない(笑)

http://golgo13zilch.jp/blog-entry-3825.html

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/881.html

[近代史4] お米の食べ方
お米の食べ方


【#自宅より愛をこめて】外出自粛だからこそ お米オタクに学ぶ「おいしい白米の楽しみ方」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200510-00010002-cookpadn-life

お米オタクに学ぶ「おいしい白米の楽しみ方」
外出自粛により、自宅で毎日三食を食べることが増えた今、最も用意することが多いものといったら「白米」ではないだろうか。白米がおいしければ、食事の満足度も高まるもの。そこで、数年間にわたってほぼお米だけを食べて生きていたこともある無類の米好きのお米ライター・柏木智帆氏に、コロナ禍の今こそ試してほしい、お米をよりおいしく楽しむコツを教えてもらった。

 ◇  ◇  ◇

もともとは新聞記者だった私ですが、お米と米食文化への敬愛が募りに募って、稲作の現場に立つために営農組合に転職。お米を作りながらDIYキッチンカーでケータリングおむすび屋を運営しました。あまりにもお米への愛が強すぎて、数年間にわたってパンを一口も食べず、おかずや調味料を食べず、ほぼお米だけを食べて生きていたこともあります(ウソのような本当の話です)。

ですから、1日3食の主食はお米が当たり前。時々うどんや素麺などを食べると「ああ、お米が食べたい…」と落ち着きません。自宅で素麺を食べるときにはおむすびも食べたり、店でナポリタンを食べるときは白飯を持参したり(店主の了解済み)、店でうどんを食べるときはライスも注文したり。たとえおかずがちょっとしかなくても、おいしいお米さえあれば満足。私1人だけでも5kgのお米は10日も持ちません。


買い占めでおいしさ減の可能性も

新型コロナウイルスの影響で一部地域ではお米の買い占めが起きましたが、精米した白米は大量に買っても劣化して古米化していきます。たとえ玄米で購入しても、温度と湿度が適した環境で保管しないと劣化しますし、精米は家庭用よりも米屋(あるいは一部の直販農家)の機械のほうがお米を良い状態で白米にしてくれます。

できるだけ外出を控えたい昨今ですが、おいしいお米を食べ続けたいのであれば、多くても家族が2週間ほどで食べ切ることができる量を目安に購入することをおすすめします(わが家の場合は夫婦で16kg)。

購入したお米はすぐに密閉した容器に入れて冷蔵庫へ。ジッパー付きのビニール袋や空のペットボトルなどがおすすめです。

とは言え、「冷蔵庫に10kgのお米を入れるスペースなんてない!」という人は多いと思います。その場合は入る分量だけを冷蔵庫へ入れる方法もあります。たとえば5kgずつお米を購入している母は、2lの空のペットボトル2本にお米を入れて冷蔵庫へ入れ、残りのお米は冷暗所に保管しています。食べる順番は冷暗所に置いているお米から。こうすればお米の劣化を緩やかにさせることができます。

「お米がおいしくない」と思っている人は、もしかしたらお米が劣化しているのかもしれません。おいしいごはんのためには、まずは保管が重要です。

丁寧な炊飯を楽しむ

そして、外出自粛の今こそ丁寧にごはんを炊いてみるのはいかがでしょうか。炊飯にはさまざまな流儀がありますので、これが正解ではありません。あくまで参考にしてみてください。

水の量はお米1合につき200mlを目安に、好みの分量を見つけみてください
お米の計量は1合150g、キッチンスケールを使って正確に。お米を量り終えた状態でキッチンスケールの目盛りを0にすれば、その後に入れる水もそのまま計量できます。

計量したお米は冷水を張ったボウルに投入して、さっとお米を動かしたらすぐに水を捨てます。さっと動かすのは、米粒の周りに付いている気泡を散らすためです。気泡が付いたままだと米粒が浮いてしまい、水を流すときにお米も一緒に流れてしまいます。

水をボウルに入れたら、米粒を両手で数回優しくこすり合わせて、数回水を替えます(お米の量によってこすり合わせる回数や水を替える回数は変わります。お米の品質によって違いますが、私は3合の場合は4〜5回こすり合わせ、水を3回替えることが多いです)。

最近の精米は糠切れが良いので研ぐ必要はないと言われていますが、精米後の経過日数や精米方法などによっては米粒の表面の糠を落としたほうが良いため、こすり合わせて洗うことをおすすめします。「おいしくないなあ」と感じたお米は、こすり合わせる回数や水を替える回数を増やしてみてください。

水の量はお米1合につき200mlを目安に、何度か炊いて好みの分量を見つけてください。浸漬(お米を浸水させること)した水にはお米の旨みが流れているため、浸漬水ごと炊飯します。


お米に水が入っていく様子を観察

浸漬は長時間をおすすめします。たとえば、朝や昼に炊飯するならば、前日の就寝前に浸漬。昼に炊飯するならば、当日の早朝に浸漬。夜に炊飯するならば、当日の朝か昼に浸漬というふうに、最低でも6時間、余裕があれば半日以上浸漬すると、米粒の中心まで水が入ってふっくらと炊くことができます。

ぜひ冷蔵庫で浸漬してほしいのですが、「そんなスペースない!」という場合は、重ねられるふた付きのタッパーやジッパー付きビニール袋などに入れて浸漬させてみてはいかがでしょうか。

余裕があれば、炊飯するお米とは別に、濃い色の皿に20粒ほどの米粒を出して冷水を入れてみてください。ごはんは白いですが、生米は白色ではなく透きとおっています。生のお米に水が入っていくと、徐々に白色に変化していくのが分かります。もしかしたら、水が入るにつれてヒビが入ってしまうお米もあるかもしれません。

水が入った米粒は、指で潰すと簡単に砕けます。普段食べているお米がどういうふうに変化していくのか、お子様と観察してみてはいかがでしょうか。


家族でお米の食味を分かち合う

浸漬したお米は浸漬水ごと土鍋やアルミ鍋などで炊きます。「炊飯できる鍋がない!」という場合は、炊飯器の早炊きモードをおすすめします。鍋とは炊き上がりが変わりますが、たっぷりと浸漬して早炊きすると、そのお米の持ち味を引き出したごはんが炊けると思います。鍋の場合は10分ほど蒸らしてからしゃもじで飯切り、早炊きの場合はしゃもじで飯切りをしてから7〜8分ほど蒸らしてください。

炊けたごはんはまずは香りを楽しみ、それから舌触りや粘りや甘さや旨みなどを味わいます。「こんな香りがする」「よく噛むとじわじわと甘い」「のどの奥で旨みを感じる」など、家族で食味について感想を言い合うと楽しいです。

さらに日本酒やワインといった嗜好品のように、「草のような」「甘酒みたいな」「トウモロコシみたいな」などと、何かに例えて食味を表現し合ってみると、家族で感じ方が全く違ったり、「確かに言われてみればそう感じる」という発見があったり、なかなかおもしろいものです。丁寧にごはんを炊き、味わう。家族と食べるごはんが、より楽しくおいしくなること間違いなしですよ。

 ◇  ◇  ◇

柏木智帆

お米ライター。元神奈川新聞記者。お米とお米文化の普及拡大を目指して取材するなか、お米農家になるために8年勤めた新聞社を退職。2年にわたってお米を作りながらケータリングおむすび屋を運営した。2014年秋からは田んぼを離れてフリーランスライターに。お米の魅力や可能性を追究し続ける、人呼んで「米ヘンタイ」。クックパッドニュースのオフィシャルコラムニストとして、お米のコバナシ連載を執筆中。

【ブログ】柏木智帆のお米ときどきなんちゃら
https://chihogohan.hatenablog.com/

【クックパッド】柏木智帆のキッチン
https://cookpad.com/kitchen/12979895
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/882.html

[番外地7] 栃木県 那須塩原 板室温泉

栃木県 那須塩原 板室温泉

那須塩原市板室地内


板室温泉 - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E6%9D%BF%E5%AE%A4%E6%B8%A9%E6%B3%89

板室温泉旅館組合 – 公式サイト
https://www.itamuro.com/


地図
http://www.machi-info.jp/machikado/nasushiobara_city/index.jsp?lon=139.9277778&lat=37.06305556&scale=10000&mode=0
https://www.google.co.jp/maps/place/%E6%9D%BF%E5%AE%A4%E6%B8%A9%E6%B3%89/@37.0667336,139.9218127,15z/data=!4m8!3m7!1s0x0:0x27bccf0c8be49654!5m2!4m1!1i2!8m2!3d37.0667336!4d139.9218127?hl=ja


板室温泉は、那須連山の西端に位置し、清流那珂川の上流沿いにある山あいの静かな温泉地です。日光国立公園内にあり、標高は550メートル前後、豊かな自然景観や環境が保護されています。渓谷沿いの新緑や紅葉の景色は見事で、ドライブコースとしても人気があります。また、毎年5月にはたくさんの鯉のぼりが那珂川上空を遊泳します。

板室温泉は、後冷泉天皇の時代、康平2(1059)年3月に那須三郎宗重が鹿狩りのために山奥に入り発見したと伝えられています。現在では、その効能の高さから「下野の薬湯」としても知られています。

温泉は37℃から45℃のアルカリ性単純温泉で、古来より神経痛、リウマチ、高血圧、かっけ、脊髄病、小児麻痺などへの効能が顕著で、療養・保養の湯治場としての歴史があり、昭和46年には国民保養温泉地に指定されました。

板室の豊富な湯量と効能の高さ、周辺環境の良さを求めて首都圏を中心に多くの宿泊客が療養・保養に訪れます。温泉街には和風木造の建物や情緒豊かな町並みが残っていて、湯治場の歴史や雰囲気を感じることができます。
http://www.city.nasushiobara.lg.jp/22/002579.html

栃木県 板室温泉 新板室温泉組合源泉: pH9.5, 44.3℃, 溶存物質総量649mg/kg

板室温泉(加登屋本館)

板室温泉は以前幸の湯温泉に宿泊したことがあるが、個性のないきれいな湯で特に記憶に残るものではなかった。ただ綱の湯という綱が下げてある浴槽があってここに捕まりながら長湯をするという伝統があると聞いた。

この板室温泉は奥に温泉街があって木造3階建ての宿もある。加登屋本館だけになってしまったが風格のある建築であった。細い道に面して欄干のある2階と3階の窓が並ぶ木造3階の宿は好きである。日本温泉建築の本来の姿であった。

この本館は日帰り入浴不可で、別館のほうの御主人にお願いして入浴させていただいた。こちらの古い木造宿の1階にある小さなタイル浴槽がよかった。38.7度の源泉と44.9度の源泉があり、44度のほうが掛け流しで使われていた。

透明、無味、無臭のきれいなアルカリ性単純泉で個性のない清澄な湯であった。小さな渓流に沿った浴室で窓から流れが見える。湯量も豊富で床に湯が溢れて流れている。
板室温泉は栃木の薬湯といわれる療養の名湯である。療養で有名な温泉はこのように透明、無味、無臭のことが多いのが不思議である。
http://www.gunjion1000.com/?cat=3


 
板室(いたむろ)温泉は、1059年に那須三郎宗重という人が那須野ヶ原での狩の途中で発見したと言われています。

江戸中期(寛政年間)の頃から【下野の薬湯】と知られるようになり、会津街道の、中気(ちゅうき:脳卒中)に効く湯治場として栄えました。
また、杖をついて湯治に来た客が、帰りは杖を使わないで帰れたことから「 杖いらずの湯」とも呼ばれています。

 山本荘(0287-69-0028)湯治部あり(2泊以上)
 加登屋旅館(0287-69-0201)湯治部あり(3泊以上)
 江戸や 湯治プランあり(3泊以上)
http://onsenryouhou.net/ryouhou5.html
http://toujiba.seesaa.net/article/110652275.html

板室温泉のクチコミ 温泉の成分が違う!
投稿者:アトムさん 投稿日時:2007年10月24日 07:49

詳しくは分かりませんが、温泉の成分が違う。普通は温泉って言うと硫黄臭いですが、板室温泉は臭くありません。 くせ毛も強制ストレートになってしまうほどPH値が高いとか・・・。
癌が消えたとか病気が治った等の噂もありますが、温泉を飲んでみると普通の水とは違う、表現的に難しいですが堅いです。

温泉街にちょっとした食堂があって、そこの鰻重はとても美味しいです。これから行楽シーズンですので是非お出かけしては如何でしょうか? 大黒屋 勝風館 江戸屋
http://travel.biglobe.ne.jp/onsen/kuchikomi/559bcbd370.html
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/620.html

[近代史4] 中川隆 _ 日本の湯治文化関係投稿リンク 中川隆
14. 中川隆[-12718] koaQ7Jey 2020年5月11日 02:08:24 : AioQps3cRA : MWpHMFZmcGhiTGM=[1]

栃木県 那須塩原 板室温泉
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/620.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/123.html#c14
[番外地7] 岡山県 大中山温泉
岡山県 大中山温泉

岡山県 和気郡和気町益原1084
掛け流し


大中山温泉(おおなかやまおんせん)(閉館しました) - 備前|ニフティ温泉
https://onsen.nifty.com/bizen-onsen/onsen006632/

大中山温泉の水素水ハイドレート1000ml
https://onsensui.ocnk.net/

■泉質:単純弱放射能泉(低張性弱アルカリ冷鉱泉)
■泉温:19.5℃
■自然湧水
■無色透明殆ど無臭
■ラドン含有量 :100億分の31.3Ci/kg(約9マッヘ)
■酸化還元電位(噴出時) :マイナス200mV(夏)〜マイナス300mV(冬)

備前焼で有名な備前市・伊部地区より和気町へ向かうこと凡そ5分。周囲を採石場に囲まれたこの地に、コンテナハウス造の仮設温泉浴場がある。そう噂には聞いていたものの、実際に現地を訪れると、まさに圧巻である。無機質なその光景は、癒しを求めるには余りにも不適切である。が、この源泉、非常に効能灼かであると聞けば、黙っちゃいない。様々な思案が交錯しつつも、俺は浴場へと向かうことにした。

一応玄関に券売機があるので、ここで入湯料を支払って入浴券を購入し、入口の所にいたお爺さんに渡した。その後浴場へと向かうと、まずその意外な広さに驚かされた。10人以上がゆったりと浸かれるであろうか?そして一応左側には窓があるが、採石場のど真ん中、景観については語るべくもない。

湯は単純弱放射能線で、若干の硫黄臭と鉱物臭が混じったような独特の香りが有り、ややヌルヌルした感じのものである。アトピーに特効とのこと。雰囲気といい湯質といい、まさしく湯治にはうってつけであろう。

源泉は奥にある2つの蛇口(加熱したものと源泉そのまま)を調整することにより、好みの温度にすることが出来る。

(ちなみに俺が入湯した際は、右側がやや熱く、左側はかなり温かった。療養の際は左側で長湯をするのが効果的である、とのこと。)
じっくりと腰を据えて湯を堪能した後、再び玄関へ向かうと、入口に射し込む暖かい日差しの中、先程のお爺さんがぐっすりと眠っていた。俺は気づかれないよう、静かにその場を立ち去った。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~sparoad/onakayama.html


素晴らしき超B級施設
湯けむり天使さん 投稿日:2005年8月2日

温泉の泉質や雰囲気などではなく、ここは施設そのものにすこぶる個性が出ている。国道沿いの砕石場の横にある、荒涼たる広場に雑然とバラックとトラックのコンテナが置かれてある。それがこの大中山温泉なのである。コンテナを利用した浴室とはまた珍しい。たまに貨車やバスを改造した食堂などあるが、その類。だだっ広い場所に車を停めると、とてもではないが温泉に来たという気分がしない。

入口をくぐると券売機が置いてあり、入浴券を購入し、受付のおばあさんに手渡す。向かって左側が男湯、右側が女湯、脱衣場はあくまで狭く、雑然と扇風機などが置いてある。一応鍵のかかるロッカーもあるので安心だ。

浴室はコンテナを利用しているため細長い。手前にカランが三つほどあり、奥が浴槽となっている。男湯にはコンテナの一部をくり貫いて窓とおぼしきものも造られているが、女湯にはないらしい。浴槽は縦に長い造りで二つ並んでいる。大理石とおぼしき意外と堅牢な造りのもの。ぬる湯とやや熱い湯で、熱いとはいえ40度あるなしの、比較的ぬるい湯である。従って長湯が可能。熱い湯と冷泉を注入できる蛇口があり、温度調整が可能。すべて源泉で、かけ流しされている優れた温泉の利用方法だ。カランの湯まで天然温泉。

単純弱放射能泉ゆえ湯の個性は強くないが、ほのかに香る硫化水素臭が好ましく、塩素の匂いなど一切しないのが良い。天然温泉をそのまま堪能できる優れた施設である。

受付近くに源泉を冷やしたものを飲用できる設備があり、飲んでみたところ冷たくて実においしかった。ただ、バラックの中は冷房などないため、暑くてたまらず、受付のおばあさんが可哀想になってくるほど。

マニアの心くすぐる温泉で、マニアなら一度は押さえておきたいところ。この超B級施設において、私は大いに満足した。

_______

湯けむり天使さん 投稿日:2009年1月2日

...大晦日に訪れたところ、平常通り営業され、正月も元旦を除いては平常どおりとのこと。大晦日にもかかわらず男湯には5人程が入浴されており、このような辺鄙なというと叱られるが、田舎であるにもかかわらず人が絶えないのは地元の方の支持があるからで、事実、私以外の客は全員地元民であった。

近隣に第三セクター運営によるスーパー銭湯もどきの施設があるけれど、湯治目的の人はこちらへ足を向けるらしい。はっきり申し上げて小汚い施設ではあるものの、自噴する温泉をそのまま浴槽に注ぎ入れているこの施設と、何日も湯を替えることなく循環させて塩素消毒でごまかすまがい物の湯とどちらを選ぶと問われれば、温泉好きには言うまでもないことだろう。

コンテナを利用した施設に変化はない。小変更としては、浴槽にステンレス製の手すりが付いたくらい。足腰の弱った老人にはありがたいことだろう。また、脱衣場のロッカーキーには確かに紐もゴムも付属しておらず、洗面器等を持参しない場合に、入浴中キーの置き場がないと思われるのだが、浴槽内の壁面をよく見ると小さなフックが数個付けられている。先客はここにキーとタオルを掛けて入浴していたので私も従ったが、ここらも小さな改善点なのだろうか。500円という入浴料を徴収するのだから、小汚い脱衣場を中心に今少し設備の改善を望みたいというのが本音だ。

単純放射能泉の割には臭気に比較的存在感ある良い温泉。浴槽が二つあるので熱温交互浴も可能。空いていれば蛇口の源泉そのままの冷泉と加温された熱い湯を組み合わせて自分好みに調整することも可能だ。ジモ専に近いが、排他的雰囲気はないので、温泉地の共同湯の場合ほど遠慮する必要はない。

今回、オーナ氏にお話を伺ったところ、今後設備を更新するか否か思案しているとの由。循環・塩素消毒の湯などは温泉ではないとの認識のお方であるために、設備大型化による循環装置導入には二の足を踏まれておられるのが現状。地元の常連客は現状のままを希望しておられ、小奇麗な温泉しか知らない家族連れは施設の前まで来て踵を返すのが実態であるらしく、現在は棲み分け状態。費用面では動力も必要ない自噴泉であるため、ボイラーを動かす燃料費が必要なくらい、収益面では温泉水を脱硫黄処理したミネラルウオーター販売が好評であるために経営には問題なく、そうであるならばこのまま継続していただく方が、温泉好事家にはありがたいことだと思うのだが。
http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/list/aid_onsen006632/1.htm


大中山温泉

男女別の内湯のみですが・・・建物がかなりキョーレツです。(廃コンテナ利用)
湯は少々白濁したぬるぬる系掛け流し、硫黄臭あり。加熱をしています。
湯質は間違いなく県南では最強!我が家のオフィシャル温泉だったりします。

事実子供のしもやけや、肌荒れが一発で治るので、我が家では「しもやけ温泉」と名付けています。アトピーにも効果があるらしい。アトピー患者多し。
http://www1.harenet.ne.jp/~muttku/onsen%20cyuugokusikoku.htm

採石場の中にある コンテナを利用して作られている温泉施設。

コンテナの内部を 半分を洗い場、奥の方を二つの浴槽にしてある。加熱された源泉はメチャクチャ熱く 蛇口からゴウゴウと言う音と共に湯船に注がれている。
 
常連の入浴客が多く 皆さん湯治に来られているそうで、此処に通うようになって 此処が直ったとか 肝臓の調子が良くなったとかイカに此処の湯が良いかという話を 皆さんから聞かされた。

大中山温泉と看板は上がっているが 温泉施設といった感じはなく、変な温泉施設の代表みたいな所・・・・・
湯上りに戴いた 冷たい源泉は 口当たりも良く美味しかった
http://bousiyasan.hp.infoseek.co.jp/dainakayama.htm

大中山温泉の何処が素晴らしいかというと:

備前市の海岸からもさほど遠くない、ここ和気町大中山は標高が60mほどあります。その温泉地の地下1000mから自噴する水は、海水面よりも遙かに深い地底より噴き上がっており地表では考えられない特質を持っています。
水質検査では、細菌・微生物は検出されず、適量のラドンを含み、水素の溶存を表す酸化還元電位がマイナス200mV(夏)〜マイナス300mV(冬)を示しています。

 酸化還元電位はORP計で常に計測していますが、自然の水ならプラス200mVくらいで、これよりプラスなら酸化力(錆びたり腐ったりすること)が、マイナスなら還元力(錆が取れたり浄化されること)が強いとされます。現在の日本では川の汚染も進み、よほどの場所でなければプラス200mV以下の水には出会えません。市販されているミネラルウォーターでは、今まで計測した中で最高がプラス200mV前後でした。

 ところで、普通の水道水ならプラス400〜500mV、地方も含め都市部ではプラス500〜700mVにも達しますから、非常に酸化力が強いといえます。さらに水道水は塩素消毒臭もきつく、水道管の錆びや、熱しても消えないトリハロメタンの発がん性が指摘されている時代です。人体の60%以上が水分で出来ている私たちは、飲み水についても真剣に考える時ではないでしょうか。

 ラドン温泉では、世界有数の放射能泉として三朝温泉、また有馬温泉の銀泉なども有名ですが、ラドンは入浴・飲泉ともにその効能が高く、痛風・神経痛・リューマチをはじめ万病の湯とされています。ただ安心して飲泉できるところとなると、非常に限られてしまいます。

大中山温泉の源泉は、硫黄・メタケイ酸などが少なく、大変飲みやすい弱アルカリの軟水となっています。どんなに医学が発達しようとも、生物が健康に生きていくためには、自然治癒力・免疫力をいかに維持していくかにかかっています。ラドンはその強力なイオン化作用で、余分な脂肪や糖分など老廃物の代謝を促進して血液を浄化させ体温上昇と発汗作用を促し、神経を鎮めるなどの働きもあるとされています。さらには肌の老化を防ぐことから、三大美肌の湯にも挙げられています。
http://ohnakayamaonsen.life.coocan.jp/99_blank003_003.html


奇跡の水として世界で有名なのは、フランスは「ルルドの泉」、ドイツの「ノルデナウの水」、メキシコの「トラコテの水」などがあります。いずれも難病が治ったり、白血病が消えたりとの伝承があり、毎年数十万の人々が水を汲みに訪れているそうです。近年色々な研究によると、これらの水には天然で水素が含まれているとのことです。直接計った訳ではありませんが、これら奇跡の水の酸化還元電位はマイナス50mV〜マイナス100mVだそうです。

 事実だとすると、大中山温泉の源泉は噴出時にマイナス300mVですから、奇跡の水をはるかに凌ぐ値だということになります。実際そんな水に当たることが奇跡のようなことなのですが、日本にもマイナス電位で湧いている水は少なからずあると思われます。
 しかし問題は、マイナスの水も地表に出て熱などに触れると、ドンドンと±0に近づいてしまうのです。当温泉の源泉も放っておくと数日で±0となり、その後は市販の有名なミネラルウォーター同様、プラスの200mV前後に収まってしまいます。

 源泉のままなら汲んですぐに使わないと、効果は半減するということなのです。それでも水道水や一度沸かしたミネラルウォーターよりは、はるかに健康によい水であることは言うまでもありません。

 この源泉のマイナス電位を保ったまま日本中の人に届けるには、水素を注入するしかない、という結論になるのです。それから長い模索が始まりました。触媒や電気分解による電離、加圧式やバブリング方式と色々と試しましたが、どれも一旦は水素が溶存しますが、栓を開けると瞬く間に放出してしまうのでした。

以下は真偽不明ですが、一応そのままコピペしておきます:

 ところがある日、ちょっとしたきっかけから画期的溶存法にたどり着いたのです。この方法なら電位をマイナス500mVくらいにまで下げることが出来、ペットボトルでも1週間はほとんど変わらず、2週間はマイナス300mV程度を保つことに成功したのです。もちろんアルミパウチなら半年でも大丈夫です。特許申請も考えてはいますが、今の所は企業秘密となっています。
http://ohnakayamaonsen.life.coocan.jp/99_blank001.html

子宮癌と肺転移を克服

2008年01月:子宮体ガンV期A 子宮・卵巣の全摘手術
術後は抗がん剤シスプラチン、パクリタキセル併用
副作用:激しい嘔吐・白血球の減少・肝機能の低下
特に嘔吐が激しく入院中は食事はほとんど摂れない。
3ヵ月後退院、通院で抗がん剤を続ける。
髪はほとんど抜け落ち医療用のカツラを購入。

2008年05月:生活のためパートの仕事に復帰
副作用を緩和するため漢方を猛勉強する。
癌が好む低体温性を直すため生姜湯を(通常体温34.8℃)
白血球の減少と嘔吐対策に六君子湯を免疫力強化によいとβグルカンを豊富に含む霊芝を服用する。


漢方の効果か嘔吐はましになり、白血球も抗がん剤投与後は急激に下がるものの、回復も早くなった。

6月で2クール目も終わり、腫瘍マーカーも基準内だったのでひと安心、
治ったような気持ちでいた。

食事も医師の勧めに従い栄養の高い肉類も食べた。漢方では牛肉・豚肉・鳥皮・エビ・カニは絶対に食べてはいけないとなっていたが・・・
再発防止期間こそ最も重要と、のちになって痛感する


2008年11月:肺への転移が発見される

1ミリ以下の小細胞癌が数ヶ所に散らばって発生、手術は不可で抗がん剤パクリタキセル(タキソール)投与
2週に一度のペースで抗がん剤を打つが、3度目で白血球が異常に低下。(白血球は1000以下)
インフルエンザの季節に入っていて、感染症の疑いもあるとされ、抗がん剤の投与はストップ。
今ウィルス感染すれば死の危険がある、と言われる。

2009年1月デザイナー・フーズに基づく野菜・果物ジュースを飲み始める
牛エキスを与えたガン細胞は何倍も増殖することや、アメリカの医師へのアンケートでは、90%が自分には抗がん剤を打たないと答えてる事実などを知る。
美味しいものを食べないで人生何の楽しみがあるの?
なんて考えてた自分が愚かで無知で恐ろしいくらいでした。

病院は検査で様子をみながら、悪化するようなら次の対策を相談しましょう、
ということになる。


2009年7月:人参ジュースを毎日1L飲み始める
肺の転移癌は増えたり減ったり、マーカーは正常値
ジュースのせいで手のひらがオレンジ色になる。
きついクーラーを避け、身体を冷やさないように気をつけているけど、体温計は上がらない。熱くて汗はかくようになってきた。


2010年4月:親しい人の紹介でビタミンCの点滴治療と、電子治療を受け始める(個人病院)
誘ってくれた人も癌で、大事な人だったから断れなくて、2週間に1回のペースで通うが不安もあった。ブドウ糖を点滴されて元気になるけれど、癌も元気になる気がしていた。


2010年10月:CT検査の結果小細胞癌が増殖

医師は抗がん剤かどうしても無理ならホルモン治療のどちらかを選ぶよう選択をせまる。目の前が真っ暗になった、抗がん剤は怖い。せっかく伸びてきた髪も抜ける。またあの嘔吐と、白血球低下の不安と、じん臓・肝臓も相当弱っていると言われているし・・・。

そんな時、大中山温泉の水素水を飲んでみるよう勧められる。
水なんかで?と半信半疑だったが、ビタミンCや電子は止めて飲むことにした。
もうこれで駄目なら打つ手はない、300万もする重粒子や癌センターの免疫治療も3ヶ月で200万、とてもお金が続かない。病院にはホルモン治療を選ぶ、と答える。


2011年2月:CT検査の結果大部分の癌が消失
奇跡が起きた!と思った。
この3ヶ月余り、どんな日も言われた通り一日1.5Lの水素水を飲み続けた。
信じられないけど、何度も何度も結果報告書を見たが間違いない。
http://miracle-water.digi2.jp/


奇跡は起きた

先進医療の重粒子治療も、免疫治療も、抗がん剤もいらないんです。
こんなに安い温泉の水素水で命をいただきました。
私にとっては「奇跡の水」!誰かに伝えたくてこのページを作っています。
髪の毛も生えてきました。

いつ死ぬのか、ばかり考えて夜中に叫びたくなるような日々とは、さよならすることが出来ました。笑って仕事ができるようになれたんです。普通でいることがどんなに幸せか、毎日噛みしめています。


大中山温泉の水素水を飲む前、ビタミンCの点滴を続けていた時のCT結果:小細胞癌の増大

抗がん剤は怖くて受けられず、副作用の少ないホルモン療法と大中山温泉で売っている水素水を4ヶ月間毎日1.5L何があっても飲み続けました。

CT結果:ほとんどの癌が消失

私には最後の頼みの綱でした。初めは知り合いに勧められてもほとんど信じてはいませんでした。トイレばかり行くことになり、冬に水ばかり飲むのは少し苦痛でもありました。でも止めなくて本当によかったと思っています。

とにかく毎日1.5L以上飲まなければ大きな効果は出ません。

そこがきついところでもあるのですが、300mlや500mlじゃあ病気の人は駄目だって言われました。確かに安いし、いい水だってことは前から聞いてたので、職場に一箱、家に一箱置いて必ず1.5L飲み切るように頑張りました。

便秘や下痢がなくなって来て、トイレにあまり行かなかった私が何回も行くようになりました。冷たい水を飲んでいるのに平均体温がだんだんと上がっていきました。
もちろん食生活にも気を使って、肉類は避けキノコ・海藻・もずくのフコイダン・うにのセレン・人参のβカロテンなど、なるべく摂るようにしています。

水素水を飲んでいると食欲もすごく湧いてきます。前より体重も増え、顔色がいいとみんなに言われだしました。働くことと笑うことが免疫力を高めると教わったので、週5日めいっぱい仕事もしています。

死ぬまでガン細胞が減ることはない、増やさないよう精一杯努力するしかない、とあきらめていたので、消えてきたなんて夢のよう!
奇跡はあったんだ、と思いました。
http://miracle-water.digi2.jp/99_blank.html
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/621.html

[近代史4] 中川隆 _ 日本の湯治文化関係投稿リンク 中川隆
15. 中川隆[-12716] koaQ7Jey 2020年5月11日 07:50:37 : ZFPKQ6yhyA : VnB4VFpVWUR4ZEE=[1]

岡山県 大中山温泉
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/621.html
 

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/123.html#c15
[番外地7] あの伝説の湯治宿『金峰泉』は今…

あの伝説の湯治宿『金峰泉』は今…


金峰泉
2L入りペットボトルで1500円。全国に宅配可。

金峰泉本舗
〒404-0013山梨県山梨市牧丘町窪平883

0553-35-2270/FAX35-2371
http://life.ge3.jp/modules/news/index.php?storytopic=0&start=0
http://ameblo.jp/kazgensensui6/entry-11595954656.html


旅館 金峰泉(休業中)
〒404−0013 山梨県山梨市牧丘町北原塩水4139―1
TEL 0553-35-4144
1泊2食1万1,970円(税込)〜。外来入浴700円。

金峰泉は、創業大正二年。山梨県北部の海抜1,400メートルの高さに位置します。
町の喧騒を離れ、クリスタルラインに車を走らせること約25分。ぐんぐんと山を登っていった頂上付近の乙女湖のほとりにあります。現在、東京電力琴川ダムが建設され、金峰泉の周りは水を貯められ、三方を湖に囲まれまさしく湖上に浮かぶの宿となります。
春になると萌えるような若緑色の芽が一斉に山々を被い。夏には雄大な山々が美しく、秋には紅葉に染まりそれはそれは見事です。琴川ダム(乙女湖)と、山々と、他には澄んだ空気だけ。ほんとに静かな山の一軒宿です。
http://www.kinposen.com/


『万病に効く』と言われ昔から日本全国にファンの多い湯治場金峰泉
山梨は、宝石が出土することで有名ですが、ここ金峰泉の周辺にも昔、水晶鉱山がありました。そのころはトロッコで麓まで水晶を運び、帰りにそのトロッコで湯治場のお客さんを運んでいました。
湯治客のお客さんにはこの鉱泉は大変好評で、当時の納涼地十選にも何度も選ばれました。その評判をお聞きになりこのような山奥ですが、当時の知事さんが表敬訪問に来られるほどでした。
この鉱泉金峰泉は明治時代からあり、湯治旅館としては大正二年にオープンしました。
その昔から、金峰泉は万病に効くと言われ、不妊症・C型肝炎・高血圧・糖尿病・・・・
アトピーにも効いたと、お客様から大変評判をいただき、今日に至っております。
http://www.kinposen.com/ofuro.html

金峰泉は、2006年春リニューアルオープンしました。

昭和7年頃 旧金峰泉と乙女湖にボートを浮かべて遊ぶ人たち 鉱泉は明治時代からありました。金峰泉の創業は大正二年です。近年は琴川ダム建設計画が持ち上がり、以前の金峰泉は琴川ダム(乙女湖)の底に沈んでしまうことなりました。ダム建設のため、何年も休業しなければなりませんでしたが、ダム建設も終盤を迎え2006年春、湯治旅館として現在の場所に移転して営業を再スタートしました。

何年も私共の再スタートを心待ちにしてくださっていたお客様もいらっしゃいまして、皆様に支えられてのオープンとなりました。

ダムには2007年より水が湛えられはじめ、三方を湖に囲まれた金峰泉は、まさに『湖上の宿』となります。ダムの工事はそれだけに留まらず、周辺の整備も行われるため自然の中を散策でき、湯治場としてはこの上ないるとてもすばらしい場所となります。
http://www.kinposen.com/shisetsu.html


アクセス&マップ
http://www.kinposen.com/info.html
http://map.yahoo.co.jp/maps?lat=35.805962860356&lon=138.65169502233&layer=1&ac=19205&mode=map&size=s&pointer=on&z=16
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&lr=lang_ja&um=1&ie=UTF-8&q=%E5%B1%B1%E6%A2%A8%E7%9C%8C%E5%B1%B1%E6%A2%A8%E5%B8%82%E7%89%A7%E4%B8%98%E7%94%BA%E5%8C%97%E5%8E%9F%E5%A1%A9%E6%B0%B4%E3%80%804139-1&fb=1&gl=jp&hq=%E5%B1%B1%E6%A2%A8%E7%9C%8C%E5%B1%B1%E6%A2%A8%E5%B8%82%E7%89%A7%E4%B8%98%E7%94%BA%E5%8C%97%E5%8E%9F%E5%A1%A9%E6%B0%B4%E3%80%804139-1&sa=X&ei=s4u1UIveOsqVmQXd2oHoBQ&ved=0CHsQtgM


山田屋・金峰泉・自由人発売…
投稿者:ONKEN21 投稿日: 7月26日(水)00時13分39秒
   
>おかざきさん

  実は1989年に発行され、今も手元にある徳間書店発行「スカイラインの旅」で古き金峰泉の宿泊レポを読んでいます。昔から注目しながらも当時は雁坂トンネル開通前で遠すぎて実際に行けなかったのでした。

参考までにその本の「大粥峠越え」の中で紹介されている金峰泉の記事p.132 を抜粋してみましょう。


●金峰泉

大正2年創業という『金峰泉』は、川上牧丘林道に面して建つたった1軒の宿。
焼山峠から道を下ったとはいえ、標高は1470m。
カラマツとシラカバに包まれた温泉宿だ。
静かな温泉宿で、今日の疲れをゆっくりいやそう。

約20種類のイオンやゲルマニウムなどを含んだ鉱泉は、つかるのはもちろん、飲用としても有名で、昔から1升ビンにつめられて、売られていたほど。
現在も1升1500円で売られている(現在は2Lペットボトルでの販売)
ヒノキが漂う風呂にも、飲用にカメの入った鉱泉が、ひしゃくとともに用意されている(現在はない)

料理にも満足できるはず。メインのとりのたたき鍋は繊細な味わい。
ひいたトリ肉をたたいたものをトリのスープに浮かせて、旬の山菜と一緒に味わう。
湯と料理で満たされた気持ちを胸に、明日の林道ランへ思いを馳せて床に就く。
料金:大人6000円、小人5000円
(料理・料金は17年前のもの)

  なお、本の地図には焼山峠の牧丘側の麓に「金峰泉の泉源」があって、以下のように記述されています。

いくつかのカーブを過ぎて、金峰泉の泉源が左にある。源泉といっても小さな囲いの中にあるので、地中から温泉が湧き上がるのを見ることができない。
  多分、そこが飲用泉源でしょう。今はダム資材運搬路のため通行止めです。
http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/bbs/bbs06/bbs060721_0731.htm


販売源泉「金峰泉」
泉質:酸性-鉄(U)-硫酸塩泉/泉温:9.5℃/pH2.2/硬度30.9
総ヒ素(メタ亜ヒ酸)0.006mg/kg 1998年調査

  内用効能に胃ガンや糖尿病があったのには驚き。詳細を宿の方に訪ねるとイオン水と鉱泉水の他、第3の源泉・飲用源泉をお持ちで2Lペッドボトル1500円で販売していました。どうやら、これがガンなど万病に効く鉱泉らしいです。

知る人ぞ知る「万病に効く金峰泉の飲泉」。
こちらは金峰泉本舗(旅館でも販売)で販売している酸性泉で胃がんや乳がん、糖尿病など万病に効くとされています。かなり酸っぱく琥珀色しています。
2L入りペットボトルで1500円。全国に宅配可。

ちなみに金峰泉ではイオン水、鉱泉、販売用酸性泉の3種のお湯があります。

(問合先)金峰泉本舗
〒404-0013 山梨県山梨市牧丘町窪平883
TEL 0553-35-2270
■直販・通販(2L×6本)1万2,000円(送料込)

(住宅地図)
http://www.its-mo.com/map/top_z/128658640_499378520_16//
https://maps.google.co.jp/maps?ie=UTF8&cid=9077415382183417996&q=%E9%87%91%E5%B3%B0%E6%B3%89&iwloc=A&gl=JP&hl=ja

実を言いますと、浴用の源泉は酸っぱくなく、飲用だけが酸っぱいのです。その飲用源泉は宿の飲泉所みたいなところで飲むことはできないんです。あくまで 2L 1500円販売用ペットボトルのみですので注意して下さいね。知り合いや家族に胃の具合の悪い方がいるとでも話されれば試飲させてもらえるかも知れません。
http://www.travelog.jp/user/report_j/report.php3?page=2&userid=ONKEN21&seqno=10

試しに試飲してみましたら、酸っぱいのにビックリ。群馬・奥多野で言うなら浜平源泉みたいなんでしょうか。そして色が琥珀色をしているんです。両親がガンでしたし、この味からしてタダモノでない気がしたので、思い切って一本衝動買いしました(^_^;)。なお、ご主人によると、この源泉は別の沢筋にあって大変貴重みたいで、イオン水や鉱泉のように宿での浴用・飲用水としては利用されていないとのことです。朝夕コップ半分ずつ飲むと良いとのことです。
http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/bbs/bbs06/bbs060721_0731.htm


ナチュラルミネラルウォーターの『金峰泉』2ℓ入り

“薬水”という表現がぴったりの、酸っぱ渋い味わいの名泉である。
かつての皇室の御料地内の洞窟に湧く。施錠され厳重に保護・管理された源泉の入り口まで、代表の雨宮綾子さん自らが運転する車で連れていってもらったが、そのことをここで詳しく書くことはできない。
飲んでよし、つけてよし。万病に効く『金峰泉』の利用者の体験談は後述します。ご期待ください。
http://kazu.cool.coocan.jp/report.html


中川注記
pH2.2 の金峰泉をそのまま飲むと歯が溶けます。
酸性泉の飲み方については下記を参照下さい:
恐怖の玉川温泉 _ 本当に怖いのは強酸性のお湯ではなく玉川温泉信仰
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/308.html


金峰泉 2005/07/12(Tue)

昨夏から少しずつ、やったりやらなかったりしてきたお蔵の片付けがもう一歩で終わるというので気を抜いてしまったのか、古いボロボロの箪笥を潰していたときにうっかり錆びた釘を踏んでしまった。

「古釘だけは気をつけろ」とはよく言われる話で、化膿するのは朝飯前で、破傷風にもなり易いという。地球上に存在するなかで破傷風の菌は二番目に強力な菌らしい。
これは恐い、というかヤバイので、裸足になって傷口を叩いて古血を絞り出して、おじいさんのところへ行った。応急処置などは昔の人ほどよく知ったもので、医者に行くより確実・適切なこと、まことに多く、まさに智慧袋。戦争体験者のおじいさんはまさに生きる事典。

すると今回は、切り傷・火傷に抜群の威力を発揮するという奇蹟の源泉「金峰泉」に漬けると良いというので、その恩恵にあずかることに。
黄金色の源泉は通称「ゲルマ」と呼んでるそうで、どうやらゲルマニウム温泉水らしい。切り傷なんかした時にこのゲルマに浸せば、出血がたちまちにして収まり、キズの治りも驚くほど早いという。

困ったときの「マムシの焼酎漬け」と「ヘビ苺」と「ビワの葉の焼酎漬け」に、今回加わった「金峰泉」。
昔の人は、やっぱりすごい。

衣食住、生きるための備えみたいなものに揺らぎがまったく無い。
キズは、夜寝る前にも小一時間浸して、それで大丈夫ということ。
果たして破傷風は如何に。

発病が3日? 21日後らしいけど、しかし、もうすっかり忘れてたなぁ。
http://grape.blog8.fc2.com/blog-entry-58.html


金峰泉 自然湧水の薬水 2012/08/15 水曜日
泉質は単純酸性ー鉄冷鉱泉(低張性酸性冷鉱泉)とある。
126.9p 体に良い水としてのGe3値
2L x 6 本 ¥12,000

これを単純に良い水といって紹介しても良いのかどうか・・・
いや、体に良いとの自信が無いと言う意味でなく、その反対だ。
体にはとにかく良い。

疲れた時にコップ半分くらいで速攻で元気になる。
こんなモノをこんな値段で売っても良いのか・・・
紹介しても良いのか・・・という自信が無いのだ。
飲んでみるとチョット酸っぱい。
でも飲めない程の酸っぱさではない。
この味で思い出すモノがある。
某社の○○ライザーと同じ味なのである。
Ge3値も同じなのは・・・私には確信が持てない理由でもある。
疲労回復、体調を整える為には有効だと思う。
これはお勧めだ。
http://120club.ge3.jp/modules/rankin/?p=794


乙女高原の帰り道。さる御仁に偵察を命じられていた金峰泉に。
特に妖しい事も無く、受付を済ませる。
浴室は狭いが、清潔で気持ちが好い。
窓の外には琴川のダム湖が見える。

源泉は2種類あり、循環の普通の浴槽の手前に小判形の木の風呂桶が置いてある。
こちらは、全くの水。
だが、細かい湯の花が、たくさん漂っていて、いかにも効きそうだ。
冷たいのに耐えて、首まで浸かってみた。

売店で売っている源泉水は、2リットルで1,500円と不気味に高い。
血液の浄化に効果があり、戦前は公に梅毒などの薬として指定されていたという。
一口飲んでみたら…
強烈な味と刺激。いかにも薬効がありそうだ。

コメント
2ℓで1,500円!
不気味処か霊感商法系か?
ちょっと驚きました(笑
2008/8/24(日) 午後 4:07

たけさん。浴室では汲めないのです。
それでも欲しければ。といった感じの言い値ですね。
効能に余程自信があるのでしょう。
複数の知人が、定期的に購入しています。
私ですか?また、買うかも知れません(笑
2008/8/24(日) 午後 4:29


温泉に行ったら 最後は必ず水風呂に入りますよ
身が引き締まります
2008/8/24(日) 午後 8:09
http://blogs.yahoo.co.jp/coyote8989/56275292.html


金峰泉本舗 雨宮綾子(あまみや あやこ )代表
金峰泉本舗 代表。昭和5(1930)年生まれの82歳。
お顔の色艶のいいのに驚かされる。 左膝の調子がよくないと言いながらも、トレードマークのハンチング姿で颯爽と現れた。 直近の健康診断のすべての項目が基準値内に収まるという健康体。その秘訣は、もちろん40数年来飲み続けている『金峰泉』にある。
最近は、朝起きると朝湯に入る。その時、湯呑に1杯の『金峰泉』を入浴しながら飲む。夜も入浴して朝の半分くらいの量を飲むという。

旅館 金峰泉
以前の有名な鉱泉湯治宿『金峰泉』がなくなり、その跡地をも“飲み込んで”しまった琴川ダム。そのダムによってできた乙女湖のほとりに平成18年(2006)年4月、新たな旅館「金峰泉」が開業した。
この旅館のために新しく掘削した源泉は、カルシウム・ナトリウム―硫酸塩・塩化物冷鉱泉の泉質である。入浴によって慢性消化器病、慢性皮膚病、動脈硬化症、神経痛、筋肉痛など多くの症状に適応する療養泉(治療に供し得る泉質)。
本格的な茶室にも利用できる、広くゆったりとした部屋の造り。温泉に浸かり、山菜料理や地鶏の水炊き鍋を味わえば、身も心も癒されること間違いなしである
(*周辺の道路工事などのため現在休業中)。
http://kazu.cool.coocan.jp/report.html


林道をぐんぐんと険しい道を登って山を越え、奥の奥のまたまた奥・・・。
ほんとうの秘境とはこいう場所を言うのでしょう。
昔から、『万病に効く』と言われている鉱泉が湖のほとりにあります。
琴川ダムの建設工事のため、しばらく休業していましたが、2006年4月21日、ダムの湖底に沈む昔からの場所から、新しい場所に移転してリニューアルオープンしました。
冬季は、道路凍結などため休業いたします。
春のオープンはお電話でお確かめください。
2006年秋10月、塩山から牧丘を経て林道杣口線(クリスタルライン)をドライブしました。ぐんぐん上る林道に驚きながら、目の前が開けた場所にでると遠くの富士山を下に見るように錯覚させられます。そこからまだしばらく山を越えて進むと、広い場所に出ます。ダム工事をしていました。
「大きなダムだねぇ〜」と言いながらダムを回り込みほどなく「金峰泉」が・・・。ちらっと見ると和風の素敵なところ・・・。
「こんなところに温泉?」。
結局ドライブは、以前にご紹介している「増富の湯」方面から須玉インターに出たのですが、どうしてもこの温泉が気になる・・・気になり出したら止まらない・・・う〜〜ん
で、早速「山梨の温泉」へ掲載交渉!OKはもらったものの、どんな湯か、前知識が無い・・・。しかし実際お話を伺いに改めて訪れててみると、その湯のすばらしさと歴史に大感激!「山梨の温泉」を紹介してきたナビィスタッフの感も冴えてきたようです。


ナビィシティー「近所の湯」20弾
今回は、「温泉」ではなく「鉱泉」です。が、これがただものではない!
昔から「万病に効く」と評判の「鉱泉」で、飲泉としても全国発送され、また某漢方薬品店でも販売されている。
ただこれが成分が強くまずい!
なかなか飲めるものではないけれど、それでも病気に良いということで大評判だそうです。また、先ほども言ったように鉱泉の成分が強いので、最初に訪れた人は、勝手にお湯には入らない方が良い。その人の症状にあった入り方があるとのことで、ちゃんとご主人の指導を受けてから入ることをお勧めします。
今回は、ご主人の小嶋光生さんにお話を伺いました。昔の話・・・今の話・・・
楽しいお話に時間はあっという間にすぎて行きました。


Qナビィスタッフ : 和風の建物が素敵ですが、最近建てられたんですか?
Aご主人 : ここをリニューアルしたのは今年ですが、実は鉱泉は明治時代からありました。
Qナビィスタッフ : そんなに古いんですか?
Aご主人 : そうですね、当時はこの付近に水晶鉱山がありまして、そこで働く人たちの疲れを癒すために利用されていました。当時は無料だったそうです。
Qナビィスタッフ : 湯治場として利用されていたということですね?
Aご主人 : はい、大正2年に現在のような形となって、湯治客の皆さんに利用していただくようになりました。
Qナビィスタッフ : しかし、ここまで山を越えてくるのは大変だったでしょうね。
Aご主人 : 水晶鉱山のある頃には、トロッコで麓まで水晶を運び、帰りにそのトロッコで湯治場のお客さんを運んでいました。湯治客のお客さんにはこの鉱泉は大変好評で、当時の納涼地十選にも何度も選ばれました。その評判をお聞きになりこのような山奥ですが、当時の知事さんが表敬訪問に来られるほどだったんですよ。
(と写真を見せてくださいました こちら≫)
Qナビィスタッフ : すっごいですね!写真もちゃんときれいに残ってますね。バックの建物が金峰泉なんですね。歴史を感じますね!
Aご主人 : 近年は、琴川ダム建設の計画が持ち上がって、以前の金風泉は琴川ダム・・・乙女湖のことですが・・・それが底に沈んでしまうということにになって、ダム建設のためしばらく休業していたんです。そして今年の春に湯治旅館として現在のこの場所に移転して営業を始めました。
Qナビィスタッフ : ほんとにスタートして間もないのですね!
Aご主人 : はい、琴川ダムは来年2007年度に完成予定ですが、ダム完成後にはダムの水が溜まると乙女湖が再び現れ、この金峰泉の周りも湖となり、湖畔の宿となります。
Qナビィスタッフ : なんか、すごくロマンティックですね・・・・。よりいっそう素敵な風景が窓から見晴らせるようになるんですね!
Qナビィスタッフ : 成分や効能についてお聞きしたいのですが・・・
Aご主人 : 源泉は二つあります。
まず一つ目はカルシウム・ナトリウム・硫酸塩・塩化物冷鉱泉
そしてもう一つは、酸性・鉄・硫酸塩素 旧泉質名・酸性緑礬泉 です。
源泉は薄茶色に濁っていて、黄土色の湯の花が湯の中に舞っています。
湯上り後は、体の心から強烈にほてってくる源泉です。
Qナビィスタッフ : 強烈にほてってくるというのはすごいですねぇ〜
ぽかぽかするとか、芯から温まるというのではなく、強烈ってのはびっくりです。それだけ成分が濃いというか強いというか・・・なんですね!
Aご主人 : はい、お風呂には浴槽が二つありますが、お客様の症状に合わせて入浴方法をアドバイスすることも出来ます。
Qナビィスタッフ : 成分が強いだけに、勝手に入らず個々にあわせて効果的に入る方法を教えてくれるんですね!
Qナビィスタッフ : ところで、飲むことができるとお聞きしましたが・・・
Aご主人 : はい、飲泉は『金峰泉本舗』やこの旅館でも販売している酸性泉で、胃がんや乳がん、糖尿病など万病に効くとされています。かなり酸っぱくて琥珀色をしています。(2Lペットボトルで1500円。全国に宅配可)
Qナビィスタッフ : 万病に効くというのはすごい魅力ですね!飲みにくくてもがんばれちゃいそうです。
Qナビィスタッフ : 最後になってしまいましたが、『金峰泉』の特徴やコンセプトなどありましたがお伺いしたいのですが・・・
Aご主人 : はい・・
私どもの施設は他の施設と違い、温浴・湯治を目的とした施設ですので、お客様に合わせた入浴方法やお食事・運動などの過ごし方をアドバイスしています。

1.温浴・湯治を出来るだけ高めていただくために、各分野の専門家を
 そろえています。また、必要に応じて専門の大学病院の先生にも
 意見を伺える体制を整えています。
2.また、お風呂の温度も温浴・湯治に効果的な温度に合わせています。
3.たとえば、海抜も1400mになりますと散歩するのにも麓とはずいぶん
 変わってきますので、出来るだけ効果的なアドバイスをしています。

Qナビィスタッフ : ほんとに治療を目的としたお客様が多いことが良くわかりました。
本日は、お忙しい中、取材にお付き合いいただきありがとうございました。
A女将さん : こちらこそ!こんな山奥ですが、また来てくださいね。
http://www.navi-city.com/yu/kinpousen/index.html


湯治旅館「金峰泉」 ONKEN21 2006年7月25日(火)
 先日は奥秩父・雁坂トンネルを越えて、山梨市牧丘町の焼山峠近く琴川ダム・乙女湖のほとりに今年4月21日に移転オープンしたばかりの「金峰泉(きんぽうせん)」に日帰り入浴しに行ってきました。
創業は大正2年(1913年)と古く、飲用温泉はガンなど万病に効くと全国のファンから注目されていましたが、琴川ダムの建設に伴い、近年は麓に飲用温泉の本舗を残して休業、3ヶ月前に塩水沢上流部に復活したばかりの伝説の秘湯・名湯であります。
  帰りは金峰泉から埼玉F市までR140皆野寄居バイパス(410円)・雁坂トンネル(710円)を経由して 114km、2.5時間。行きは鬼石・神流・志賀坂峠・八丁峠を経由し、秩父市大滝の中津川温泉(中津川村キャンプ場)の源泉地を見学、温泉をtake out。
赤茶色い析出が壮観で、青森・古遠部や山形・広河原間欠泉・八ヶ岳本沢内湯を思い起しそうです。秩父では鉄分系はここだけですが、後で訪れる金峰泉(鉱山があるということは共通)やこの前の小海リエックスや海の口も同じ系統かと思われます。
  雁坂トンネルを越え、道の駅牧丘から室伏トンネル一本を越え、右折。東京・甲府方面からは窪平トンネルを越え左折。林道杣口線(クリスタルライン)を登ります。林道と言ってもダム道路としてきちんと舗装されています。鼓川温泉・塩平方面から焼山峠までの川上牧丘林道はダム資材運搬のため現在通行止。約11kmで金峰牧場へ。焼山峠方面へ左折、柳平大橋を渡り、柳平トンネルを越え、塩水沢にかかる橋の手前に新生「金峰泉」がありました。雁坂トンネル山梨側料金所から33.2km、45分。
  入浴料700円を払い食事のできる休憩所の先の浴室に案内されます。トイレ洗浄水やカランのシャワーの流れた跡が真っ茶色に染まっているのにはビックリ。ただならぬ水であることがすぐにわかりました。
浴室は塩水沢や橋や周りの山々を望む眺めの良い風呂です。6人くらい可の「ジャグジー浸し湯」と一人用の桶風呂あり。
全国初を謳うひたし湯は意味不明。無色透明無味無臭で投入と吸込あり、オーバーフローなしの循環。女将さんの話によると真湯ですが、この水は厨房にも使われているイオン成分の多いおいしい天然水とのこと。帰りに水汲みを希望したら、厨房の蛇口のイオン水をペットボトルに汲んでいただけました。
  一方、桶風呂はややぬるく薄茶色く濁っており、黄褐色の浮遊物が舞っています(写真)。吸込・注入・塩素臭すべてなしのため湯。蛇口から加熱湯を入れることができます。
女将さんに聞いたところ、これが鉱泉でシャワーやカラン(他に便所の洗浄水、つくばい)にも使用してるとのこと。確かにカランやシャワーを冷たくするとやや発泡し白濁、うっすらとサビや硫黄のにおいがします。桶風呂はややヒヤっとする温度で夏は気持ちいいです。この桶風呂を上がり湯にしたら体の芯から強烈に火照るのを感じました。やはり、ウワサ通り金峰泉はスゴイお湯だなと感じたのでした。
  内用効能に胃ガンや糖尿病があったのには驚き。詳細を宿の方に訪ねるとイオン水と鉱泉水の他、第3の源泉・飲用源泉をお持ちで2Lペッドボトル1500円で販売していました。どうやら、これがガンなど万病に効く鉱泉らしいです。
受付には飲泉関係では著名な朝倉一善氏の「飲泉力」(主婦と生活社)のp.144-147を抜粋した冊子が置いてありました。その冊子によると泉質は以下の通りです。
泉質:酸性-鉄(U)-硫酸塩泉/泉温:9.5℃/pH2.2/硬度30.9
総ヒ素(メタ亜ヒ酸)0.006mg/kg 1998年調査
※分析データはやませみさんデータと一致。
  試しに試飲してみましたら、酸っぱいのにビックリ。群馬・奥多野で言うなら浜平源泉みたいなんでしょうか。そして色が琥珀色をしているんです。両親がガンでしたし、この味からしてタダモノでない気がしたので、思い切って一本衝動買いしました(^_^;)。
なお、ご主人によると、この源泉は別の沢筋にあって大変貴重みたいで、イオン水や鉱泉のように宿での浴用・飲用水としては利用されていないとのことです。朝夕コップ半分ずつ飲むと良いとのことです。
  以上、まとめるとこの宿には以下の3種類の源泉があるそうです。
1.イオン水(浸し湯大浴槽、厨房の水として使用の天然水・鉱泉、くせもなく飲みやすい)
2.鉱泉水(桶風呂、カラン・シャワー・玄関先つくばい、トイレの洗浄水、サビ臭あり、茶褐色に染まる)
3.販売水(飲用・宅配用として販売のみ。)
分析書は1.2.はなくて(脱衣所は鉱泉の効能のみ掲示)、3.は「飲泉力」の本にあるのみとのことです。1.か2.は水質検査書がフロント脇にありました。
  全体として確かに付近には道路や橋しかない山奥の一軒宿ですが、鄙びた湯治宿の雰囲気はなくなり、真新しい風流な旅館になったような感じがします。ここも山形県の広河原・湯ノ沢間欠泉みたいに「日本秘湯を守る会」に新規加入する可能性もあるでしょうか?将来的には琴川ダムが完成し、乙女湖が誕生すると金峰泉は湖畔の宿になるみたいです。
  さらに、女将さんは非常に愛想よく気さくに振る舞い、好感を持ちました。日帰り入浴にも関わらず玄関先まで送って下さいました。家庭的な雰囲気が感じられます。山奥の秘湯+旅館情緒(将来は湖畔の宿)+効能高い源泉+家庭的なおもてなしを求める方にオススメできると思います。
http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/bbs/bbs06/bbs060721_0731.htm

金峰泉、復活! 2006年07月
http://www.travelog.jp/user/report_j/report.php3?seqno=10&userid=ONKEN21
http://www.travelog.jp/user/report_j/report.php3?page=2&userid=ONKEN21&seqno=10

桶風呂の源泉は薄茶色に濁り、黄土色の湯花が大量に舞っています。
湯上り後体の芯から強烈にほってってくる源泉です。
実を言いますと、浴用の源泉は酸っぱくなく、飲用だけが酸っぱいのです。その飲用源泉は宿の飲泉所みたいなところで飲むことはできないんです。あくまで2L 1500円販売用ペットボトルのみですので注意して下さいね。
http://www.travelog.jp/user/report_j/report.php3?page=2&userid=ONKEN21&seqno=10


秘境の秘湯へ連れて行っていただきました・・・創業大正二年の旅館『金峰泉』です。
乙女湖に作られたダム湖畔にある旅館なのですが、海抜1400m、麓から車で45分くらい? クリスタルラインという整備された道路があるので車さえあればアクセスはそれほど難しくないと思うのですが、麓の景色がこんな感じに遠く見えるほどの山奥です→
(しかもまだこれ途中ですw)
上にあるどんよりしたグレーの雲は、おそらく雪雲なのですよ。あとで登山者の方に聞いたところ、金峰山(2599m)はこの日、雪が降ったそうで、私たちが『金峰泉』にいるときには雹も降りました!
さてそんな山奥にある老舗旅館なのに、意外にも(失礼)新しくて綺麗で驚きました。ダム建設のためしばらく休業されていて、2006年春にリニューアルオープンされたのだそう。食堂の方に「湯上がりに昼食をいただきたいです」とお願いした後、早速お風呂へ。
左が男湯(無人だったので覗かせてもらいました)、右が女湯で左右対称の造り、かと思いきや、女湯の小さな樽のような湯船(ひたし湯というらしい)には、源泉の蛇口が付いてないです。
逆光で見づらいですが、奥の浴槽は無色透明(カルシウム・ナトリウム−硫酸塩・塩化物冷鉱泉)、ひたし湯は金色の湯の花たっぷり(酸性−鉄−硫酸塩泉(旧泉質名は酸性緑礬泉))です。
どちらも冷鉱泉で、ひたし湯は非加熱のため、まず奥の加温浴槽で温まってから、ひたし湯へ。

10月初旬なのに雹や雪が降るほどの山の上ですし、源泉温度も9.5度と低温のため、いくら水風呂好きでも温まってからじゃないと風邪ひきそうでしたが、気温が低いのに、ひたし湯に入った後は不思議と身体が寒くなかったです。
カルシウム・ナトリウム−硫酸塩・塩化物冷鉱泉の分析書は撮っていたのですが、酸性−鉄−硫酸塩泉の分析書は撮り忘れたのかも〜。
HPに掲載されている写真を見ると、以前は“ひたし湯”の小さな湯船は無く、奥の浴槽のうち右の広い方が無色で、左の狭い方が金色だったようで、どうりで奥の浴槽や洗い場付近も茶色に変色していましたが、途中で使い方が変わったのでしょうね。
湯上がりに、オーナー様のお心遣いにより、『金峰泉』を試飲させていただけました♪(2L入 1本 1500円)
貯めてある“ひたし湯”と違って、薄茶色のクリアな源泉です(ペットボトルが茶色いのは、おそらく遮光のための茶色いラベル)。
酸性泉なので酸っぱい・・・と思いきや、確かにちょっと酸っぱいのですが、それよりも甘みが強い!
濃いのでごくごく飲める味というわけではないですが、ほの甘酸っぱくて美味しい・・・なんでこんなに甘いんだろう???
それに「たくさん飲んでも大丈夫かな?」と不安になるほど、何か効きすぎそうな気がする味です(笑)
後で忍者さんから説明していただきましたが、今回飲ませて頂いたのは、新鮮な金峰泉だそうで、時間の経過と共に酸化して、甘みよりも酸味や渋みが増してくるそう。つまり一番美味しい状態で飲ませていただいたわけですね♪
玄関には岩塩みたいな大きな結晶(湯の花)が置いてありました。金峰泉で源泉は黄金色なのに、湯の花は金色じゃないんだ?! と思ったけど、カルシウム・ナトリウム−硫酸塩・塩化物冷鉱泉の方の湯の花かな?
玄関入ってすぐのお部屋は休憩室があり、湖畔を眺められました。ウッドデッキもあって素敵です。食堂で湖を眺めながら頂くお食事もとても美味しかった!
いつかゆっくりお泊まりで訪れたい旅館です。
http://1010on1000.blog42.fc2.com/blog-entry-642.html

ちょっと残念 (金峰泉)
Zarusaruさん [入浴日:2009年6月]
知る人ぞ知る「万病に効く金峰泉の飲泉」。
難病が治ったと云う方に教えられ、奈良田の里を昼に出発、源泉水を売る本舗に3時着。本舗の80歳になるお婆ちゃんの血色の良いこと驚きです。
ここから約30分、足を伸ばしてダム湖畔の旅館へ日帰り入浴。
飲泉の効能が強烈なので入浴も期待し過ぎたかも。
誠に残念な評点になってしまった。ここは泊まりで楽しむ処ですかね。
http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/list/aid_onsen008235/1.htm

お  し  ら  せ
日頃より、ご愛顧を賜り、ありがとうございます。
『旅館金峰泉』は、都合によりしばらくの間休業いたします。
よろしくお願い申し上げます。
http://www.kinposen.com/
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/622.html

[近代史4] 中川隆 _ 日本の湯治文化関係投稿リンク 中川隆
16. 中川隆[-12715] koaQ7Jey 2020年5月11日 08:31:20 : ZFPKQ6yhyA : VnB4VFpVWUR4ZEE=[2]

あの伝説の湯治宿『金峰泉』は今…
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/622.html

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/123.html#c16
[番外地7] 口頭ガン・胃腸ガンに効く 知内温泉「ユートピア和楽園」
口頭ガン・胃腸ガンに効く 知内温泉「ユートピア和楽園」


知内温泉 - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E7%9F%A5%E5%86%85%E6%B8%A9%E6%B3%89


知内温泉 ユートピア和楽園 HP
http://01392onsen.com/

〒049-1221
北海道上磯郡知内町湯ノ里284
TEL 01392-6-2341

営業時間:7:00〜21:00
定休日:無休

入浴料:大人460円 子供330円 幼児220円


●効能
神経痛・胃腸病・やけど・婦人病・打ち身・切り傷・皮膚病
飲用 口頭ガン・胃腸ガン


アクセス
JR木古内駅より松前行きのバス利用、湯の里温泉入り口下車


地図
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%94%E3%82%A2%E5%92%8C%E6%A5%BD%E5%9C%92+%E7%9F%A5%E5%86%85%E6%B8%A9%E6%B3%89%E6%97%85%E9%A4%A8/@41.595617,140.294571,15z/data=!4m8!3m7!1s0x0:0xfaf03f132e7442f5!5m2!4m1!1i2!8m2!3d41.595617!4d140.294571?hl=ja


ユートピア和楽園 知内温泉旅館 - 松前|ニフティ温泉
https://onsen.nifty.com/matsumae-onsen/onsen006281/

知内温泉「ユートピア和楽園」 | 元CAの混浴露天風呂体験記
https://www.food-travel.jp/hokkaido/shiriuchionsen.html


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北海道最古の知内温泉は「大野土佐日記」によれば元久2年(1205)、砂金を求める荒木大学の渡来に遡ると言われており、その歴史が極めて古いことを物語っています。

 当温泉は宝治元年(1247)七月二十五日薬師堂を建立したのが始まりとされています。最上徳内が標した「東蝦夷地道中記」に知内温泉の薬師堂の棟札には「施主、荒木大学湯主徳蔵応永11年(1404年)の銘があることを発見した」とあり、この時には温泉薬師堂が建立されていたことは明確です。

 寛文5年九代の城主松前志摩守高広公の奥方ご入湯に当たり福島村戸門治兵衛の先祖に仮屋造営を仰せ付けご入湯せり、とあります。

 宝永元年八月二十三日に湯倉神社の小祠を福島村の中島弥平治が之を建てて薬師如来(ヤクシニョライ)大貴命神(オオムツノカミ)、少彦名神(スクナヒコノカミ)の三柱を祭祠しました。薬師杉はその当時、奥方の御手植の杉で樹齢500年余り、幹の周囲は4メートルもありました。第二次大戦の際に献木し、その切り株は今も残っています。

 松前公はその後、湯守を置いて温泉の発展を図り、第二代湯守三重郎より第十一代八太郎に至っているのですが、これまでが知内温泉の祖先です。


そして当温泉は佐藤弥惣右衛門が1894年に温泉の権利を買い受けて当旅館を創業しました。現在は佐藤昌介会長の長男・昌彦が17代目湯守を務めています。平成二十八年一月にはJR東日本が選ぶ全国天然温泉THE ONSEN 31の地湯にも選ばれました。

 知内温泉には5つの源泉があり、いずれも敷地内から自然噴出(自噴)しています。源泉の温度は65℃と高温で、浴室の扉を開けると同時に全身が熱気に包まれます。

 悠久の歴史とともに絶えることのない源泉は、当温泉の裏手に湯華(ゆばな)が石化して巨大なドームを造り、浴槽や浴室の床に歴史の証拠とも言える湯華が石化し幾重もの段を成しています。長きに渡る歴史の中では、隠れキリシタンやアイヌの人々の悲しい記録もありますが、そのすべてを優しく包み込むように、湯は今も、そして未来もこんこんと湧き続けます。
http://01392onsen.com/history.php


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【いらっしゃいませ!】知内温泉旅館(北海道・知内温泉郷)佐藤 昌彦さん

「北海道最古の温泉」

──「開湯800年、北海道最古の温泉」とうたわれています。

 「甲斐の国の倭人がこの地に入って発見したと書物に残っています。もともと自然に湧出していたもので、地元のアイヌの人たちも利用していたようです」

──どんな温泉ですか。

 「源泉が6カ所あり、明礬(みょうばん)泉、ホウ酸泉、炭酸弱塩泉、鉄鉱泉と、いろいろ種類があります。一軒宿なので、全て自分のところで使っています」

──効能は。

 「神経痛、リウマチ、アトピー、やけど、がん系統と、いろいろな病に効くと言われています。アトピーで何十年と医者にかかっていた、ある料理の権威の方が、3カ月間お湯を送ってあげたらすっかり治ったそうです」

──湯治の人が多いのですか。

 「昔は多かったのですが、今は秘湯巡りや観光、ビジネスで来られる方が多いです。大千軒岳という山があり、登山客もよくおいでになります。この山は島原の乱で弾圧されたキリスト教の信者が逃げてきた場所で、山から下りてうちの温泉にも入ったそうです。山には隠れキリシタンの石碑も残っています」

──宿の歴史は。

 「うちが買ってから120年で、私が4代目。その前を含めて、分かっているだけで17代目になります」

──料理は。

 「魚介類は地元の漁協から毎日仕入れています。今はマコガレイやイカがおいしいです。ワラビ、ウドなど地元で採れた山菜も評判です」

──北海道新幹線がもうすぐ開通します。

 「秘湯巡りの方が来やすくなるのではと期待しています」

──1泊2食の料金は。

 「1万2030円からです」

https://www.kankokeizai.com/%E3%80%90%E3%81%84%E3%82%89%E3%81%A3%E3%81%97%E3%82%83%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%9B%EF%BC%81%E3%80%91%E7%9F%A5%E5%86%85%E6%B8%A9%E6%B3%89%E6%97%85%E9%A4%A8%EF%BC%88%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%83%BB/


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【知内町】 知内温泉「ユートピア和楽園」一宿 (2019年7月再湯) 北海道・源泉マニアの突撃入湯レポ
http://t2412.livedoor.blog/archives/1453159.html


 知内市街から松前方面に向かって約10km走行し、知内温泉の大きな案内看板を右折。しばらく進んでT字路を左折すると「ユートピア和楽園」に着く。手前から旧館、本館(2階建て)、新館(平屋建て)、従業員宿舎。公式HPでは、本館も新館と表記している。


  知内温泉は古名・萩砂里の湯といわれていた。地名・萩砂里は昭和4(1929)年の町名改正で湯の里に改名された。知内温泉は開湯800年の道内最古の湯といわれている。「大野土佐日記」(知内町雷公神社保存、筆年代は宝暦〜寛政)によると、元久2(1205)年、源頼家の命を受けた甲斐の領主・荒木大学が掘子数百人を連れて、金山見立てのため渡海し金堀を続けるが、宝冶元(1247)年、堀子の一人が湯煙を発見し、荒木大学が薬師堂を建立したのが知内温泉の始まりとされている。ところが、荒木大学は室町中期の武将で、正長元(1428年)年に蝦夷の蜂起で討ち死にしている。このことから「大野土佐日記」は信憑性に疑義があるといわれている。天明5(1785)年、「東蝦夷地道中記」に薬師堂で発見された棟札に「施主、荒木大学、湯主徳蔵、応永11(1404)年」とあることから、史料的には開湯は応永11(1404)年であろう。


 明治30(1897)年、佐藤弥惣右衛門が前湯守から知内温泉の権利を買い受け、以後佐藤家が湯守となっている。平成8(1996)年2月に正面玄関の2階から出火し本館が消失したが、同年11月2階建ての新本館を再建。平成23(2011)年、上の湯に向かう通路に平屋建ての新館(別館)を増築した。

・参考資料
「知内温泉の歩み」(ユートピア和楽園)
「知内町史」

左・中:2019/7/15撮 右:2007年5月撮

  ユートピア和楽園の裏手に「湯倉神社」を祭っている。前身は荒木大学が温泉の蔡神として応永11(1404)年に建立した薬師堂である。現在の社の骨組みは天明7(1787)年に再造立したもの。

 「湯倉神社」の隣に歴代湯元墓碑(通称湯守の墓)がある。教会歴も刻んでいることから「隠れキリシタンの碑」とみられているようだ。ちなみに、寛永16(1639)年、松前藩が千軒金山の切支丹106人を処刑している。

◇基本データ

■知内町字湯ノ里284、入浴料:大人460円、営業時間:7時〜20時30分

◇上の湯

  館内に入ってロビーから左手の通路を進んでいくと上の湯。脱衣所近くに休憩所がある。

 脱衣所にコインロッカー(100円有料)あり。

◇温泉分析書(男湯脱衣所掲示)

左:2019/7/15撮、右:2007年5月撮
平成24年11月26日に作成した温泉分析書(環境科学研究所)。

泉温:61.5℃(気温:13.8℃)
湧出量:-ℓ/分(自然湧出)
pH値:6.6
溶存物質:3.360g/kg
成分総計:3.723g/kg
泉質:ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉(中性低張性高温泉)(旧泉質名:含重曹−食塩泉)


◇温泉成分に影響を与える項目

  休憩所に掲示している天然温泉・温泉利用証(2010年10月1日発行)によれば、殿の湯の源泉は湯ノ里3号井(丁)、奥方の湯は湯ノ里2号井(丙)となっている。

以前、先代(16代目湯主)に訊いた時は、2号井は殿の湯で、3号井は奥方の湯で使用と語っていたので表記間違いと思われる。

 4項目該当なし。源泉100%掛け流し。


◇岩風呂(殿方の湯)

 女湯との仕切り及び壁には石を積み上げ、鄙びた湯治場の雰囲気がある。不釣合いな白いデッキチェアを2台置いている。シャワー付カラン3台設置。ボディソープ有り。床は析出物でクレーター紋様となっており、歩くと足裏が痛くなる。

 淡褐色微濁の湯。注湯量は約20ℓ/分。自然湧出泉(2号井)を裏山の高低差を利用して引湯管で引いて湯壷にダイレクトに落としている。激熱なので打たせ湯ではない。知覚的には、金気炭酸臭、微弱塩味。男女仕切りに湯穴があるが女湯と通じているのだろう。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。かなり熱いが入れないほどではない。キシキシ感とツルスベ感が微妙に拮抗した浴感である。


2019/7/15、15時40分〜50分、浴槽内でORP計測(打たせ湯はミニボトルで採水し、自然冷却後50℃で測定開始)。
源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度56.3℃、pH7.0、ORP値は134mvに収束した。
浴槽:温度45.2℃、pH7.8、ORP値は134mvに収束した。


・奥方の湯の温泉分析書
 2007年5月撮
 2007年5月に撮った奥方の湯の温泉分析書(平成14年)は1号井(乙)となっている。分析機関は北海道薬剤師会公衆衛生研究所。平成24年度は分析機関は環境科学研究所で、源泉名は1号井(乙) で変わらず。

泉温57.8℃
pH6.8
泉質:ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉。


 「北海道の地熱・温泉(A)西南北海道中南部」(北海道立地下資源調査書)に載っていたユートピア和楽園の泉源を赤字で甲・乙・丙・丁・戌と画像処理した。昭和の頃は甲乙丙・・と呼ばれていたが、平成14年、新しい温泉分析書を掲示する頃に、算用数字で呼ばれるようになった。甲は4号井、乙は1号井、丙は2号井、丁は3号井である。

乙の湧出地は従業員宿舎の裏手にあると思われる。従業員宿舎にも源泉を引いているらしい(1号井か?)。殿方の湯、奥方の湯の湧出地は湯倉神社側の裏山にある。乙(1号井)だと引湯管が北側の裏山に回り込む形になって不自然である。奥方の湯は丁(3号井)と思われるが、1号井の温泉分析書を掲示しているのは疑問である。

◇下の湯

 ロビーから旧館に向かう途中にある。宿泊者は清掃時以外翌朝まで入浴可能。コインロッカー(100円有料)あり。

◇温泉分析書(脱衣所前掲示)
左:2019/7/15撮、右:2007年5月撮
平成24年11月26日に作成した温泉分析書(環境科学研究所)。

泉温:49.4℃(気温:15.8℃)
湧出量:-ℓ/分(自然湧出)
pH値:6.8
溶存物質:3.182g/kg
成分総計:3.666g/kg
泉質:ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉(中性低張性温泉)(旧泉質名:含重曹−食塩泉)


◇温泉成分に影響を与える項目

・4項目該当なし。源泉かけ流し。

◎内風呂(男湯)

 女湯の仕切りは丸太を使用し古色蒼然とした雰囲気である。床は析出物で褐色に変色し、こちらも湯治場の風情がある。主浴槽と寝湯を横並びに配置。源泉は敷地内にある湯ノ里4号井(自然湧出)を使用。シャワー付カラン3台。ボデイソープ有り。

・主浴槽

 淡褐色微濁の湯。注湯量は約30ℓ/分。知覚的には、金気炭酸臭、微弱炭酸塩味。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。鉄錆び色の湯の花が浮遊している。加水蛇口があるので湯客が利用する可能性はある。激熱で足が痛くて痺れるほどだ。


2019/7/15、16時15分〜25分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。
(入湯時)源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度49.1℃、pH6.3、ORP値は61mvに収束した。
浴槽:温度46.7℃、pH6.6、ORP値は59mvに収束した。

・寝湯

 主浴槽から溢れた湯が入り込んでいるのでそれなりに熱い。寝湯には枕用の2本の丸太を設けているが使いにくい。鉄錆び色の湯の花が浮遊している。溢れた湯は排湯口から排湯している。


浴槽:温度44.0℃、pH6.9、ORP値は98mvに収束した。

◎混浴露天風呂

  旧館の廊下に露天風呂に通じる戸口があるので、サンダルに履き替えてから屋根付き通路を歩いていく。湯客がいるかどうかは戸口のスリッパで判別できる。

 露天風呂付近にある4号井の貯湯タンク。内風呂と露天風呂に動力で引湯している。

塀の中に入ると右側に脱衣棚がある。

 露天風呂の周囲は庭園になっている。淡褐色微濁の湯。ゴム管と岩湯口2本から湯が注いでいる。


ゴム管湯口は注湯量約10ℓ/分
47.6℃
pH6.6

岩湯口は注湯量約20ℓ/分、45.3℃、pH6.6。

いずれも4号井だが、貯湯タンクの引き込み口が違うようだ。知覚的には金気炭酸臭、微弱炭酸塩味。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。加水蛇口があるので湯客が使用する可能性がある。露天風呂は湯温も丁度良く、つるすべ感に秀でている。


2019/7/15、16時00分〜10分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。
(入湯時)源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。

岩湯口:温度45.3℃、pH6.3、ORP値は38mvに収束した。
浴槽:温度43.4℃、pH7.0、ORP値は83mvに収束した。

◇電位−pH図
キャプチャ
算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位−pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれも還元系にあり、温泉としての鮮度は良好である。

・露天風呂AI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84−0.047×7.0)×1000=511
 AI(△)=511−275=236

http://t2412.livedoor.blog/archives/1453159.html
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/623.html

[近代史4] 中川隆 _ 日本の湯治文化関係投稿リンク 中川隆
17. 中川隆[-12714] koaQ7Jey 2020年5月11日 09:52:06 : ZFPKQ6yhyA : VnB4VFpVWUR4ZEE=[3]

口頭ガン・胃腸ガンに効く 知内温泉「ユートピア和楽園」
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/623.html

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/123.html#c17
[番外地7] 資本主義というのは労働者が気付かない様に利子の形で富を資本家に移す巧妙な仕組み
債権に利子が付いているからマネーサプライがどんどん増えていくんだよ。
国民の資産が変わらないのにマネーサプライが倍になったら実質的な貨幣価値は半分になる。しかし、名目賃金は変わらないから労働者はどんどん貧しくなっていく。
一方、貨幣価値が半分になれば株価は倍になる。株価の実質価値は同じだけど、名目値だけ倍になるから国民は景気が良くなったと勘違いするけど、実際には外人投資家が上昇分を持ち出すから、日本の資産は減っていく。

要するに、国債を大量発行すると外人投資家と日本の資産家が儲けて、それと同じ額だけ日本の労働者の金が減ってしまう。 相場はゼロサムだから、実質的な全資産は同じで分配の仕方が変わるだけなんだ。

労働者への分配を減らさない為には国債ではなく無利子の政府紙幣を発行して、ベーシックインカムで金を労働者にばら撒くしかないんだ。
資本主義というのは労働者が気付かない様に利子の形で富を資本家に移す巧妙な仕組みなんだ。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/624.html

[番外地7] 資本主義というのは労働者が気付かない様に利子の形で富を資本家に移す巧妙な仕組み 中川隆
1. 中川隆[-12713] koaQ7Jey 2020年5月11日 11:09:32 : ZFPKQ6yhyA : VnB4VFpVWUR4ZEE=[4]
>赤字国債を発行しても問題ありません

確かに日本政府が潰れる事はないけど、日本の資産が一部の資本家に集中して、階級社会が完成、内需が減るから日本はデフレから永遠に脱却できなくなり貧困国家になるんだよ。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/624.html#c1

[番外地7] 胃腸病によく効くと知られる「塚野鉱泉」

胃腸病によく効くと知られる「塚野鉱泉」

大分 塚野鉱泉

塚野鉱泉 - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E5%A1%9A%E9%87%8E%E9%89%B1%E6%B3%89+


塚野鉱泉水の宅配・取り寄せ
旅館山水荘 TEL(097-541-0008) FAX(097-541-0260)
https://onsen.unknownjapan.co.jp/article/2016/10/25/118
https://www.oishiimati-oita.jp/spots/detail/27
http://water-1.seesaa.net/category/3688071-1.html

塚野鉱泉(つかのこうせん)
大分県大分市廻栖野21番地
電話番号:097-541-0008

営業時間:06:00〜11:00、13:00〜20:00
定休日:不定休
入浴料:200円


アクセス
国道442号沿い、大分バス「塚野温泉入り口」バス停から徒歩約15分
所要時間(車):大分市中心部から30分、大分空港から1時間5分

駐車場:約30台

地図
https://sp.jorudan.co.jp/onsen/details/2159/


山水荘
http://issinnji.jp/sansui.html

住所:大字廻栖野21番地
電話番号:097-541-0008

塚野鉱泉 共同浴場 - 大分周辺|ニフティ温泉
https://onsen.nifty.com/ooitashuuhen-onsen/onsen011305/

塚野鉱泉は、緑豊かな山々から注がれる園田川沿いに昔ながらの湯治場情緒を残す市内唯一の鉱泉です。

塚野鉱泉の泉質は含二酸化炭素・ナトリウム・炭酸水素塩泉で、飲用・浴用ともに利用され、特に飲用では高濃度の炭酸水素イオンと二酸化炭素の成分が胃腸病、慢性便秘に効能があることで知られています。

地層は、野津原古生層(古生代)を貫く蛇紋岩(中生代)から湧出し、そのためかマグネシウムを多く含んでいることが特徴です。この成分は胆汁の分泌を促すことが医学的にも明らかにされており、カリウム、アルミニウム、炭酸水素などの成分とともに消化器機能に対して総合的に作用します。


効能
飲用:胃腸病、慢性便秘、肝炎、糖尿病などに、
浴用:神経痛、皮膚病、きりきず、やけど、疲労回復などに効果があると言われています。

定休日 年中無休

営業時間
共同浴場の利用可能時間は午前7時〜午前11時、午後1時〜午後8時です。
※飲用はいつでもご利用いただけます

料金
【入浴料】中学生以上は1人200円、小学生は1人100円、小学生未満無料
【飲泉料】2リットル200円(山水荘にて支払い)
http://www.city.oita.oita.jp/o157/bunkasports/guide/1111649128047.html

塚野鉱泉
西洋医学も脱帽、医者イチオシの名湯
http://insen.club/visiting/oita/tsukano/


胃腸病に絶大な効果を発揮する飲料鉱泉「塚野鉱泉」はその筋では、名湯中の名湯。胃腸病で悩んでいる方々が治す目的で投宿する完全無欠の湯治場なのです。九州大学や山大・広島大学の医学部の先生が患者に行くように指示を出すほどに知る人ぞ知る穴場。


大分自動車道路・光吉インターチェンジを降りて車で約20分。静かな山間地に旅館が軒を連ねる、まさに湯治場ムード満載の様相です。しかしながら、営業しているのは「旅館 山水荘」ただ一軒となってしまっています。

胃潰瘍で悩んでる方やピロリ菌退治をしたい方などが、約5日間、滞在するとか。そしたら「みんなケラケラ笑って帰りよる」と山水荘のご主人は自慢げに話してくれます。

まずは朝食前に2Lの塚野鉱泉を飲み、宿便を出す。


そして、入浴して温まって下痢を止めるのだとか。

そんな生活を5日間続けるだけで、ほぼ完治。一年に一度は訪れる常連さんもいるが、少なくなっているのも現実。しかし、飲泉場に無数に張られた寄付者の名簿の数がこの水の底力を物語っているようです。
ぜひとも、後世へ語り継ぎたい、そして、残し続けたい名湯なのです。
http://insen.club/visiting/oita/tsukano/

塚野鉱泉 — 知られざる地元の名泉
https://onsen.unknownjapan.co.jp/article/2016/10/25/118


塚野鉱泉を管理している山水荘の後藤且憲さんと水汲み場の前で撮影

大分県大分市廻栖野にある「塚野鉱泉」を訪問しました。以前は4軒の旅館で管理していたそうですが、今は山水荘を残し全て閉館し、山水荘が塚野鉱泉を管理しています。


山水荘の受付ではオーナーの且憲さんが笑顔で迎えてくれました。入浴料を支払い、いざ浴場へ。浴場は少し離れたところにあります。


山水荘の建物を奥へと歩いて行くと、ありました!


鉱泉の入り口にも入浴料を入れる箱が備え付けられています。山水荘の受付に寄らずにここで支払って入ることも出来ます。


脱衣所は小さいですが綺麗です。鍵付きのロッカーはありませんので貴重品は自己管理を。


浴場です。まず目に入るのは成分が濃そうなお湯!そして、実際に入ると底に黄色の結晶がザラザラと溜まっているのに驚かされます!しかも、このときは掃除し終わった直後だったそうなので、かなり成分が濃いことがわかります。こちらの鉱泉は飲泉がメインで120年ほど前から入浴も始めたそうです。


バルブをひねるとゴボッ!という音と共に黄色いお湯がドバーっと出てきます。こちらの鉱泉水は炭酸水素塩冷鉱泉という泉質で神経痛や皮膚病に効果があるそうです。


毎日来られている77歳の隆盛さんは空手5段の腕前だそうで、77歳とは思えない筋力の持ち主です!カチカチの腕を何度も叩いて筋肉をアピールされていました(笑)。毎日お風呂上りにはこちらの鉱泉水を飲んで帰るそうです。


浴場建物の右側にある坂を少し上ると、何とも言えず良い雰囲気の水汲み場が見えてきます。こちらの鉱泉は明治17年(1884年)に開業し、飲用効果が高い水として全国から人々が集まってきていたそうです。


中は神聖な雰囲気です。こちらの鉱泉水は消化器官系を整える効果が高く、正しい方法で飲用すればデトックス効果が高いと九州大学温泉治療学研究所からもお墨付きを得ています。特に胃潰瘍の薬がなかった頃は多くの方が治療に訪れており、実際に1週間程度、湯治をして飲泉することで胃潰瘍が治していたそうです。


こちらの源泉から水がふつふつと湧いています。少し炭酸があり、鉄味が強い水です。大昔からたくさんの人を救ってきた霊泉を今後も大事に守っていかなければならないですね。
https://onsen.unknownjapan.co.jp/article/2016/10/25/118

大分市に残る古き湯治場「塚野鉱泉」で心と身体のデトックス
https://www.travel.co.jp/guide/article/28553/

大分市に残る情緒ある湯治場

塚野鉱泉は深い緑に覆われた山の中にありますが、市街地からも比較的近い位置にあり、目的地までの移動手段は自動車が便利です。最寄りの大分自動車道「光吉IC」から塚野鉱泉までは約15分程の運転で到着します。道中には大型ショッピング施設「トキハわさだタウン」や、緑が多く広々とした公園「七瀬川自然公園」などもあります。

塚野鉱泉は山水荘という宿泊施設が管理しており、自動車も山水荘の敷地内に駐車可能です。道路に沿って園田川が静かに流れていますが、5月末から6月初めはホタルが乱舞する美しい川としても知られています。


消化器官を整える最強の飲泉

塚野鉱泉では有料ですが冷泉を持ち帰ることができます。浴室棟の脇の坂を登ると趣のある小屋があります。「塚野霊泉」と記載された看板が目印ですが、このレトロ感漂う外観が多くの方を魅了します。

温泉分析表によると、泉質は「含二酸化炭素−ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉」。
泉温は15.7℃です。

二酸化炭素泉は「炭酸」を表す泉質です。炭酸は温度が高いと抜けやすく、温度が低いと抜けないように、温度が低いこちらの飲用泉を口に含むと強く炭酸を感じます。その後、激しい苦味と塩っ気が口の中を暴れまわり、金属の様な風味もずっしりと響いてきます。口の中は独特で素晴らしくも異様なハーモニーで満たされますが、お世辞にも美味いとは言えません。慣れると全く問題ありませんが、この味は日常生活では決して味わうことはできない自然界の味です。


「良薬は口に苦し」という言葉があるように、この様な美味しいとは言えない冷鉱泉ですが、古くから「胃腸病に効果がある」と有名で、胃腸の不調、便秘などの症状に驚く程の効果を発揮します。金属の風味は、冷鉱泉に含まれているマグネシウムなどの味でしょうか。マグネシウムは胆汁の分泌を促すことが医学的にも証明されています。

その他の成分も消化器官に働きかけ、身体を快方へ導きます。自然に存在する炭酸は、胃腸の内壁を癒す効果もあります。口に含んだ時に感じる塩っ気は、冷鉱泉に塩が大量に含まれていることを実感できます。塩っ気の基となる塩化物泉は、胃液の分泌を促し、慢性消化器病や慢性便秘などに効果があると言われています。

塚野鉱泉は、消化器官に非常に効く大自然から生まれた薬です。その効果は毎日飲用すると現れます。身体の中を奇麗に清掃し、デトックス効果を実感できます。ご興味のある方はまずは一杯お試し下さい。


歴史ある温泉を堪能

塚野鉱泉は「飲用」が有名ですが、「温泉」としても非常に濃い温泉としても知られています。まずは山水荘のフロントにて料金を支払い、別棟の浴室へ向かいます。浴室前にも料金BOXが設置されていますが、料金はどちらで支払っても問題ありません。浴室棟には温泉分析表を看板にしたものが掲げられており、その両脇に男女別の入口を開け、暖簾をくぐりながら入室するとすぐに脱衣室となります。その奥が浴室です。

浴槽には土色の温泉がたっぷりと満たされています。入浴すると特に塩化物泉の印象が強く、湯に浸かりながら顔を洗うと唇に強い塩分を感じます。新鮮な温泉を湯口から桶に直接採取すると、桶の中で成分が舞い、オレンジや白が混ざり合い、成分が濃い様子がはっきりと確認できます。湯の中では、ざらざらと砂の様なものを感じますが、これは成分の結晶です。


長期宿泊も可能な「山水荘」

塚野鉱泉を管理している旅館「山水荘」では、湯治目的の方も多く宿泊します。特効薬などがない時代は、湯治客は塚野鉱泉の周囲の宿に1週間近く宿泊し、身体の内と外から身体を癒していたそうです。周囲に何もない緑豊かな立地は、日常から離れ心を洗う場所としてもお勧めできます。その様な塚野鉱泉は、現在は大分市内の最寄ICから約15分で辿り着け、立地にも恵まれた湯治場なのです。

塚野鉱泉を管理している「山水荘」の公式HPには、飲用方法や宿泊情報などが記載されています。詳細は関連MEMOよりご確認下さい。

https://www.travel.co.jp/guide/article/28553/



http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/625.html

[番外地7] 胃腸病によく効くと知られる「塚野鉱泉」 中川隆
1. 中川隆[-12712] koaQ7Jey 2020年5月11日 12:10:37 : ZFPKQ6yhyA : VnB4VFpVWUR4ZEE=[6]
塚野鉱泉  
この鉱泉の特効は胃腸とのことです。

泉質は主に炭酸塩、塩分、重曹
などのようです。次の写真は中で鉱泉が湧出している十畳程度の大きさのお堂(写真の右奥)です。手前が公衆浴場です。

写真中の左側部分のくぼみから鉱泉が湧出しています。この鉱泉をししゃくで汲んで飲みます。飲み方もあるようで、初めての人は、朝の空腹時に3合を時間をかけてゆっくり飲み、慣れてくると1升程度飲むのが良いそうです。

そうすると、便秘で悩んでいてもうそのように解消します。はじめは便が軟らかくなって排出しますが、さらに飲み続けると、徐々に水のようになって排出します。さらに飲みと、便の色が消えて無色になってきます。そのようなことを1週間程度続けると胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの胃腸病が完治するそうです。

また、初期胃がんも治るそうですよ。

身体の中に滞留している多くの毒素を体外に出してくれるのでどんな病気にも効用があるそうです。

ここは常連のお客さんが多くて、遠くは北海道や韓国からも来るそうです。また、医者も来て療養されると聞きました

私たちがお世話になった宿が写真の福来屋さんですが、この塚野温泉には他に2軒の宿があります。HPがありますので、詳細は割愛します。
この福来屋さんは創業が明治からで、下の写真は本館です。このほかに旧館、新館があります。また、各館は渡り廊下で繋がっています。私たちは一番、格安の旧館に宿泊しましたが、この旧館が明治に建設されたようです。隣部屋とはふすまで区切られています。プライバシーを重視する今時、このような部屋には宿泊客が少ないようですが、何となく情緒があって良いものです。

小説の伊豆の踊り子たちに出会えそうなそんな彷彿とさせる旧館です。写真を撮り損ねたので想像してみてくださいね。

温泉はこの冷鉱泉をボイラーで湧かせているようです。宿には浴場があるようですが、殆ど使用されずに隣接した公衆浴場に宿泊客は入っているようです。この公衆浴場の入浴料は大人200円、子供100円です。ただし、宿泊客は無料のようです。


▲△▽▼


塚野鉱泉

第1日目
拙宅を午後1時ごろ出発して小野田IC〜小倉東IC、10号線、椎田道路、宇佐・・道路、を経由して大分ICの次のICで下りた。下りてすぐに右折し、210号線をしばらく道なりに行って斜め方向に左折し、422号線に入る。少し行くと左側に塚野温泉の看板が見える。そこを左折して道なりに進むと山間に温泉旅館が見えて来た。行き止まりのこの温泉旅館『福来屋』に到着したのが午後4時半ごろ、したがって、3時間半の旅程。

宿に着くと上述した部屋に案内され、荷を置く暇もなく、5時から夕食とのこと、食事は部屋食ではなく、食堂で夕食です。食堂は本館(写真)の1階でした。食事は主に魚類と野菜のようですが、野菜、米は自作とのこと、特に野菜は無農薬とのこと、妻にとっては嬉しい限りのようです。

温泉の入浴時間が午後7時までということなので、夕食を済ませたら早速、温泉に浸かることにしました。

この温泉の脱衣場はさほど広くなく、5、6人で一杯になります。当然、男湯の方ですが、女湯も同じだと思います。

さて、浴場はブロック1〜2段低くなっており、ここもそんなに広くはありません。湯舟は大人が5〜6人入れば、身動きできない状態になる、そんな広さです。泉質は上記のとおりですが、若干、鉄分が入って薄茶色の色調をしており、濁っています。

この濁りが何となく温泉という情緒を醸成しています。この浴場からイメージするとここは古びた温泉宿(湯治場)というところです。


第2日目

朝の3時ごろ妻から起こされました。

早速、鉱泉を飲みに行こうと妻の誘いで上記のお堂に行くと、宿泊客らしい年輩の男女(夫婦)がしきりにくぼみから湧出水(鉱泉)をししゃくで汲んで飲み干しています。このご夫婦にどうして飲めば良いかレクチャーを頼むと、飲み方の作法があるらしく、懇切丁寧に教えて頂いた。

我々、夫婦も鉱泉をししゃく(備え付け、マイししゃくでも構わないそうですが、常連さんはマイししゃくらしいです。)で3杯飲んだところで便意を感じ出したので、トイレへ直行です。下から水のようなものが出るまでこれを繰り返しました。出した後は爽快です。朝食も進みます。

第3日目

今日は妻を置いて私だけ拙宅へ帰る日です。

今日も妻から朝早く起こされ、昨日と同じように鉱泉を飲みました。消化器系の弱い私ですから、療養を続ければ、良くなりそうですが、ただ、心配なことが高血圧症であるということです。この鉱泉は塩分を含んでいますので高血圧症の疾患の方には朗報ではないのではと、そんな気がします。

さて、10リッターのポリ容器にこの鉱泉を汲んで車に積み込みました。この鉱泉は有料で、1リッター100円です。帰る準備はできたので、旅館の方に挨拶して朝10時ごろ出発して帰路に着きました。
1ヶ月先に妻を迎えに塚野温泉にまた、行きます。
http://yuna0401.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-dca1.html


塚野鉱泉源泉水

泉質は含二酸化炭素―ナトリウム―塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉で、ミネラル成分は驚くほど濃く、療養効果は高い。便秘、胃潰瘍、肝臓病、糖尿病、胃下垂など、消化器系の病気にいい。ここでは温泉水を大量に飲んで入浴が一般的である。

Ca 235.0mg/Mg 282.0mg/K 69.3mg/Na 2940.0mg/ 硬度1743.7(硬水)/pH6.6

[問合せ・連絡先]
塚野鉱泉旅館山水荘 大分県大分市廻栖野21 097-541-0008
http://yuna0401.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-dca1.html

胃腸病によく効くと知られる「塚野鉱泉」

 塚野鉱泉は、大分市の西端にあり、緑豊かな山々から注がれる園田川沿いに昔ながらの湯治場情緒を残す市内唯一の鉱泉です。  塚野鉱泉の泉質は含二酸化炭素・ナトリウム・炭酸水素塩泉で、飲用・浴用ともに利用され、特に飲用では高濃度の炭酸水素イオンと二酸化炭素の成分が胃腸病、慢性便秘に効能があることで知られています。

 地層は、野津原古生層(古生代)を貫く蛇紋岩(中生代)から湧出し、そのためかマグネシウムを多く含んでいることが特徴です。この成分は胆汁の分泌を促すことが医学的にも明らかにされており、カリウム、アルミニウム、炭酸水素などの成分とともに消化器機能に対して総合的に作用します。  

湯治客は、主に福岡、広島、山口からが多く、遠く韓国からもその効用を求めて来訪しています。保養期間は一週間前後が多いようです。山あいの静かな湯治場で心と体をゆっくり静養してみませんか。

飲用としては胃腸病、慢性便秘、肝炎、糖尿病などに、浴用としては神経痛、皮膚病、きりきず、やけど、疲労回復などに効果があると言われています。
http://www.city.oita.oita.jp/ja/shokai/kanko_onsen_tsukano.html


写真1は有名な塚野霊泉。飲用することにより消化器系、特に胃腸に効果絶大とのこと。実際飲んでみると炭酸が口の中に広がっていく。

 その下に共同湯がある。旅館は3軒あるが、すべてこの共同湯を使用するとのこと。立ち寄り湯もいずれかの旅館で入湯料金を支払うようになっている。

 で、料金支払いついでに宿泊料金を聞くと、最低5450円とのことで思わずお願いした。

 基本は病気治療のための旅館で、夕食は16時、朝食は7時と決められている。夕食が早いのは「朝食前の胃腸が空っぽの時に塚野鉱泉の源泉を500-2000ミリリットル飲むのがより有効となる」からとのこと。

 朝食後に効き目あらたか、トイレに一直線となるらしい。(いまでいう宿便がとれるのによう似てるけどね)

 肝臓が弱ってる場合は、温めた源泉を500ミリリットルぐらい飲用するのがよろしいようで・・。

 夜、喉が渇いたのでポットの湯を飲もうとしたら、これも塚野鉱泉の源泉をわかしたもので、なにしろ徹底したもんです。

 ゆっくりするなら昼食は無料サービスですので、いかがでしょうか。いずれの旅館も同じだそうです。

 写真4は写真1の源泉のくみ出し口です。杓子がズラーっと並んでる。
 ここは入浴より飲泉がよろしいようで・・・。
http://tenspa.dee.cc/tukano.htm


わが家から大分市方向に車で1時間弱走ったところにある、塚野鉱泉。

いつも小さな看板が気になっていたのだ。国道からわずか1キロほど入ったところにあるらしい。

大分市内の文具屋に寄った帰りにちょっと見に行きました。

ここが共同浴場。今日は時間が無いから今度入浴しよう。


そういえばここは冷泉だったはず。泉源はどこか近くにあるのかな?

裏手に回ると立派な泉源がありました。
中はこんな感じです。右が柄杓を洗う場所。真ん中が源泉。左は小さな川になってます。

こちらが源泉です。ぶくぶくと泡が出てます。

飲んだ感じは、長湯温泉より辛くて塩味がついてて成分が濃いような気がします。

消化器、胃腸、肝臓などに効くそう。いまでも湯治客がたえないらしいです。

さてこのあと20分ほどしてお腹がピーピーになり大変でした!

薬効をよく読んでなかったのですが20分から1時間で全部出てしまうらしいです。お腹の中のものが。

恐ろしくよく効きます。こりゃ湯治客があちこちから来るのも判ります。

塚野鉱泉、恐るべし(笑
http://blog.goo.ne.jp/polannofue/e/47c3beffc1673845720437b9c0ec018f


塚野鉱泉 福来屋

この温泉も忘れがたい想い出の温泉地である。
メタボ(糖尿病)に良い、宿便が取れるといわれるので2泊3日で行った。

この温泉はちょっと変わっていて、午前0時から始まる。
塚野霊泉と呼ばれる小屋に集まり、湧き出す源泉を2〜3リットル飲むのだ。

この源泉は炭酸混じりの鉄分の多く含んだ塩気の味が混じり、
とても飲めたものじゃない。
しかしこの源泉をとにかくヒシャクで掬っては、時間を掛けて飲むのである。

いくら体の為といっても辛いもので、比較的ゲテモノ系の得意な私でさえ、3リットルを飲みきるのは至難の業である。

時間は刻々と過ぎてゆき、飲み終えた者から順に宿へと帰っていく。
するとしばらくすると腸が動き回り、人工的に下痢状態を造り出し、
トイレとお友達になるのだ。

これを最低2日、最長7日くらい続けると腸内がキレイになり宿便が取れるのだ。
ある程度便が出来きったら、共同浴場に行って体を温めると下痢が止まり、朝食を食べて1日が始まり、そしてまた午前0時が近づくと三々五々に各旅館などから塚野霊泉に人が集まってくるのだ。

1泊3食付で5,000円は安いが、日頃から便通の良い私にとっては
ここの湯治生活は辛かった。帰りに別府温泉に立ち寄って砂湯に入って帰った。
もう塚野鉱泉には行かないと思うが、便秘に悩む女性には人気の高い温泉である。
http://blog.goo.ne.jp/muma_2009/e/7b4ac8898f6189b5911dd688e432f151


肝臓病に効く水-塚野鉱泉水-大分県

  肝臓病に薬効のある水は、大分県の塚野鉱泉水です

 << 塚野鉱泉 含炭素重曹含塩泉 PH7.1 硬度1743 >>

       ★ 肝臓病・胃腸病・便秘

塚野鉱泉水は、超硬水で硬度が1743もあります
ミネラル分が大量に含まれていて、療養効果の高い鉱泉水です

カルシウム    235.0mg
マグネシウム   282.0mg
カリウム      69.3mg
ナトリウム    2940.0mg     驚異的な数字です・・・

胆汁の分泌を促すので、肝臓・すい臓の働きを活発にし解毒作用が
高まります

また、塚野鉱泉に含まれる重曹が、胃酸を中和し胃の働きを活発に
してくれます

塚野鉱泉で、鉱泉水を大量に飲み便を出し、入浴するという療養法が
行われているそうですが、お腹の弱い方には無理かもしれませんね

鉱泉水の宅配・取り寄せに関しましては下記へお尋ねください

  < 問い合わせ先 >
塚野鉱泉 旅館山水荘 TEL(097-541-0008) FAX(097-541-0260)
http://water-1.seesaa.net/category/3688071-1.html

この温泉の効能は・・・効き過ぎ(笑 所用のついでに立ち寄った大分市の塚野鉱泉。

目的の共同浴場はすぐに見つかった。

ここは全く知られてないような地区なのに
ちゃんとした旅館が4軒もある。なんだか不思議。

しかもなぜか旅館のトイレが通りに面してるんだよね。
コンビニ並みに親切じゃん。

裏に泉源があったので行ってみました。
なんだか霊験あらたかな場所です。


建物の中はこんな感じ。
右から、柄杓を洗う場所、真ん中が源泉、左は川が流れてます。
消化器系によく効くそうです。

これが源泉です。泡がぶくぶくしてます。

飲んだ感じは、薄めた硫酸と言った所か?いや、硫酸飲んだこと無いけどね。
長湯温泉とかの飲みやすい炭酸泉と違い、辛目の、濃厚な感じ。

効能は写真に撮って家に帰ってゆっくり見てみよー。


▲△▽▼


さっき食事したばっかりだし、次はどこに行こうかなぁ。
とりあえず、いつもの雑貨屋に行ってしょーもない物みて突っ込むかぁ。
この間買ったスプーンもしょーもない物だったなぁ。
まぁ、山の中を散策してから行ってみるか。

この時、刻々と身体に異変が起きていることに気づいていなかった。
実はおのれが一番しょーもない奴だった。

異変は10分後に起きた。
お腹がンゴロンゴロ。
この時は大分少年自然の家の近くの山中にいました。
まだ大丈夫。20分ほど走ってローソン寄るか。くらいの感じ。

それからさらに10分後。
もう、呼吸はラマーズ法。
ふぅふぅいってます。
汗だく、つゆだく、
トイレ探してます、自然の家、ゲート閉まってます、
無理やり突破したらやっぱりまずいかな、でも非常事態だし、
でも警備員に肩たたかれたら、その時点で、「ひでぶ!」だし、

可及的速やかに安住の地を!

何とか厠を見つけた。人間失格しなくてよかった(笑

この温泉の効能は、

朝食前に飲泉すること。
飲泉後、20分から1時間で便意を催し効果てきめん。
2日〜1週間ほど続けると体質も改善され、
糖尿病から胃がん、肝臓病などにも効く凄い霊泉なのだ。

各旅館のトイレが通りに面していたのは、
霊泉の効能がてきめんだからだったのか。

近くを通りかかったら是非お試しあれ。凄いよ!(笑
http://minkara.carview.co.jp/userid/237482/blog/15735640/

http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/625.html#c1

[番外地7] 「正しいベーシックインカム」大西つねきの週刊動画コラム
2018.4.23「正しいベーシックインカム(1)」大西つねきの週刊動画コラムvol.23
https://www.youtube.com/watch?v=gc7M8aYgFio

2018.4.30「正しいベーシックインカム(2)」大西つねきの週刊動画コラムvol.24
https://www.youtube.com/watch?v=nBHdnHdNEp0&feature=emb_title

今週はベーシックインカムについて話します。
今の巷のベーシックインカム論は視野が狭すぎます。気持ちはわかりますが、だからこそそれを実現するために、正しいやり方で実現する必要があります。

___

2019.6.10「日本一まともな年金の話」大西つねきの週刊動画コラムvol.82
https://www.youtube.com/watch?v=9f6PLHX2llU

今週のテーマは「日本一まともな年金の話」です。この問題はそもそも、年金、つまる配るお金の本質から考え、年金の本来の目的から考え直さないと出口は見つかりません。今までの仕組みの中でいくら払って貰えるかを議論している限り、堂々巡りからは抜け出せません。今こそ固定観念を壊したまともな議論が必要です。


一方、これが旧来の年金理論

【怒っていいとも】part18-A 5年に一度の年金制度見直し。- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=sSxITw8SiaU

2019年 9月5日 収録 
【出演】
・加藤清隆(政治評論家)
・橋洋一(嘉悦大学教授)

_____

今迄、新自由主義者が言っていたベイシック・インカムというのは
健康保険、年金、生活保護、各種補助金の廃止とセットで実施するもの

重病になったら治療を受けられないで死ぬ事になる
子供は高校・大学に行かせられなくなる

大西つねきさんのベーシックインカム論は単に低所得者に生活費の不足分を与える事
全然違うんですね。

犯罪を犯されるよりは金をやった方が安く付くという事ですね。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/626.html

[近代史4] 「ショック・ドクトリン」としての9月入学 中川隆
1. 中川隆[-12711] koaQ7Jey 2020年5月11日 13:15:54 : ZFPKQ6yhyA : VnB4VFpVWUR4ZEE=[7]
9月入学に日本教育学会「問題多い」 吉村知事らを批判

朝日新聞社 2020/05/11

 新型コロナウイルスの感染拡大による休校が長引く中、政府が検討を始めた「9月入学・始業」について、3千人近い研究者らでつくる日本教育学会(広田照幸会長)は11日、「時間をかけた丁寧な社会的論議が必要であると考え、政府に対して拙速な導入を決定しないよう求める」との声明を発表した。22日に論点・問題点を整理した提言書を発表するという。

 声明では、9月入学論が浮上した背景に、休校による学習の遅れや行事の削減への子どもや教師らの不安があるとして、「こうした声や心配には真摯(しんし)に耳を傾ける」ことが必要とした。

 その上で、仮に今年9月から導入すると▽来年度の義務教育開始(小学校入学)年齢が最高で7歳5カ月と世界でも異例の高年齢になる▽4〜8月までの学費は誰が負担するか▽企業の採用時期とのずれなど多くの問題が生じると指摘。「『コロナウイルス禍で生じている問題』」の解決策として性急に実施することに問題があると主張した。

 4月末に東京都の小池百合子知事や大阪府の吉村洋文知事らが「グローバルスタンダード」などを理由に導入を強く主張し、安倍晋三首相も「前広に検討」と発言したことについて、同学会の広田会長は「はっきり言って、教育の制度も実態もあまりご存じない方がメリットだけを注目して議論されている」と厳しく批判した。(宮崎亮)
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/879.html#c1

[番外地7] 資本主義というのは労働者が気付かない様に利子の形で富を資本家に移す巧妙な仕組み 中川隆
2. 中川隆[-12710] koaQ7Jey 2020年5月11日 14:36:18 : ZFPKQ6yhyA : VnB4VFpVWUR4ZEE=[8]
MMTは詭弁。 利子付き国債の大量発行は貨幣価値を下げて、株価だけを上昇させる。金融緩和すれば為替での貨幣価値が下がり、輸入物価上昇・実質的な賃金低下・株を所有する富裕層への富の移転が起きる。 そして貧富の差が極限まで進む。

国民の資産が変わらないのにマネーサプライが倍になったら実質的な貨幣価値は半分になる。しかし、名目賃金は変わらないから労働者はどんどん貧しくなっていく。

一方、貨幣価値が半分になれば株価は倍になる。株価の実質価値は同じだけど、名目値だけ倍になるから国民は景気が良くなったと勘違いするけど、実際には外人投資家が上昇分を持ち出すから、日本の資産は減っていく。

要するに、国債を大量発行すると外人投資家と日本の資産家が儲けて、それと同じ額だけ日本の労働者の金が減ってしまう。 相場はゼロサムだから、実質的な全資産は同じで分配の仕方が変わるだけ。

労働者への分配を減らさない為には国債ではなく無利子の政府紙幣を発行して、ベーシックインカムで金を労働者にばら撒くしかない。

資本主義というのは労働者が気付かない様に利子の形で富を資本家に移す巧妙な仕組みなんだ。  

紙幣印刷はもっとも便利で、もっとも誤解されやすく、もっとも行われやすい債務縮小の方法である。実際、紙幣印刷は債務の急な縮小を和らげ、この金融上の富を供給する代償として誰が富を取り上げられる被害者になるのかが分かりにくい(しかしそれは実際には通貨と債券の保有者全員である)。しかも大抵の場合資産価格が減価された通貨建てで上昇するので人々はリッチになったような気がする。

ほとんどの人は通貨の下落リスクに注意を払わない。ほとんどの人が心配するのは自国通貨建てで資産が増えるか減るかであって、自国通貨自体が上がるか下がるかを心配する人はほとんどいない。

1700年にはおよそ750の通貨が存在したが、今残っているものはたった20%であり、残っている通貨はそのすべてが減価している。ドイツではグルデンやターラーが使われていた。日本には円がなく、小判や両が使われていた。イタリアでは6つの通貨のうちいくつかを使っていた。それらの通貨の内いくらかはハイパーインフレになったり、敗戦や巨額の戦費で債務の支払いが不可能になったりして通貨が消滅し、別の通貨で置き換えられた。いくらかは別の通貨に統合された(ユーロのように)。ドルやポンドのようにいくらかは現在も残っているが価値は下落している。
ちなみに日本の両はいわゆる小判だったが、円に変わるまでの間に金の含有量が何度も減らされている。円ももともと金貨だったがついに紙切れになった。そして紙切れになっても誰も文句を言わないのである。アメリカでも同じことが起こっている。

いつの間にか財布の中身をなかったことにされる紙幣印刷は本質的にはもっとも不公平なのだが、面白いことに人類が負債という問題に直面した時には大抵紙幣印刷が選ばれてきたのである。こうした通貨と信用の創造に誰も文句を言っていないようだ。それどころか、政府が通貨を印刷しなければ政府は残酷だなどと悲鳴が聞こえてきそうである。政府には送り出す金などなく、しかも政府とは金持ちの誰かではなくわたしたち自身であり、それをわたしたちが支払わなければならないということを誰も理解していない。

今の状況で政府が予算とバランスを取るために支出を減らし、国民にも同じようにするように求め、不況でもたくさんの債務の不履行や減免をそのままにしたり、あるいはお金を持っている人から直接税金によってお金を持っていない人に再分配しようとしたりした場合のことを想像してみてほしい。紙幣印刷のほうがよほど政治的に受け入れられやすい。

しかし、どれだけ紙幣を刷っても円は下がらないだろうか? 
先進国であるヨーロッパにはその運命は近づいてきているのである。
ドルは既に紙くずになっている

まず金だが、ダリオ氏は主要な通貨が1600年以来金に対してどれほど減価したかのチャートを示している。見事にすべてゼロに近づいているのだが、実は通貨の価値は下落するものだということを理解するためには400年も遡る必要はない。読者は金価格の長期チャートを見たことがあるだろうか。見たことのある読者も少なくないだろう。しかし本当にその意味を実感するためにはグラフの上下を逆にする必要がある。つまり、金価格がどれだけ上がったかではなく、現金の価値がどれだけ下がったかを見るのである。

以下は過去50年ほどの間に金に対してドルの価値がどう推移したかのチャートである。https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10645

50年の間にものの見事に紙くずになっている。50年ほど前のドルの価値を100%とすると、現在のドルの価値はその2.3%である。

そして考えてほしいのは、この50年間ほとんどの人は資産の大部分を現金のままにしており、その資産は実際に紙くずになったということである。

量的緩和により通貨と信用の供給が増加すると、通貨と信用の価値は減り、(その保有者は損害を受け、)債務の負担は減少することになる。
債務負担の減少によって通貨と信用が生産性と企業利益に流れ込む場合には株価の実質値(インフレによる株価上昇を差し引いた後の株価)が上昇するだろう。まず前提となるのはインフレは株価にとってプラスだということである。インフレとは通貨の価値の下落なので、その通貨以外のすべてのものの価格が上昇する。株価も例外ではない。
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/624.html#c2

[文化2] ゆとり教育を推進した三浦朱門の妻 曽野綾子がした事 _ これがクリスチャン 中川隆
230. 中川隆[-12709] koaQ7Jey 2020年5月11日 16:17:06 : ZFPKQ6yhyA : VnB4VFpVWUR4ZEE=[9]
研究力ランキング、日本勢初のトップ10陥落…中国勢が躍進
2020/5/11

 英科学誌ネイチャーは、主要科学誌に2019年に掲載された論文数などにもとづく研究機関の研究力ランキングをまとめた。日本勢は東京大の11位が最高で、ランク付けを始めた16年以降、初めてトップ10から陥落した。

 ランキングは、自然科学系の82雑誌で発表された論文への貢献度を、研究機関別に調べた。その結果、50位以内に入った日本勢は11位の東京大(前年8位)、37位の京都大(同29位)だけだった。1位は5年連続で中国科学院だった。中国勢は今回、新たに2機関がトップ10にランク入りするなど、躍進が目立った。

 また、国別のランキングでは、日本は米国、中国、ドイツ、英国に続く5位。16年以降、上位7か国の順位に変動はないが、論文貢献度は今回、中国が前年比で15・4%増と急上昇した一方、日本は5・1%減だった。
http://www.asyura2.com/09/bun2/msg/492.html#c230

[近代史3] 人類進化史 中川隆
49. 中川隆[-12708] koaQ7Jey 2020年5月11日 16:30:34 : ZFPKQ6yhyA : VnB4VFpVWUR4ZEE=[10]
2020年05月11日
多様な地域の現代人の高品質なゲノム配列から推測される人口史
https://sicambre.at.webry.info/202005/article_18.html


 取り上げるのが遅れてしまいましたが、多様な地域の現代人の高品質なゲノム配列から人口史を推測した研究(Bergström et al., 2020)が報道されました。本論文は査読前に公表されており、当ブログでも言及したことがあります(関連記事)。現生人類(Homo sapiens)の進化史に関する広く認められた見解では、現生人類系統は70万〜50万年前頃にネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)および種区分未定のホモ属であるデニソワ人(Denisovan)の共通祖先系統と分岐した後、現代人的な形態が過去数十万年間にアフリカで出現し、7万〜5万年前頃にアフリカから近東へと拡大した一部の現生人類集団では遺伝的多様性が減少して、その直後にこの出アフリカ現生人類集団がユーラシアで非現生人類ホモ属(古代型ホモ属)と交雑した後に、世界各地に拡散していくとともに人口が増加し、過去1万年間に世界の複数地域で狩猟採集から食料生産への意向が起きた、と想定されています。しかし、大陸間・地域間で人口史がどの程度異なっており、現代人の世界規模での遺伝的多様性の分布と構造がどのように形成されてきたのか、理解すべきことが多く残っています。これまでの大規模なゲノム配列は、都市部や大きな集団に限られ、低網羅率の配列が利用されてきましたが、ほぼ1集団あたり1〜3人のゲノムに限定されていました。

 本論文は、地理・言語・文化的に多様な54集団から929人の高網羅率配列(平均35倍、最低25倍)を提示し、そのうち142人は以前に配列されていました。これにより、6730万個の一塩基多型、880万ヶ所の小挿入もしくは挿入欠失、40736個のコピー数多様体(CNV)が特定されました。古代型ホモ属3個体のゲノム間で多型として確認された130万個の一塩基多型は、おもに共有された祖先的多様性を反映しており、そのうち69%はアフリカ集団にも存在します。遺伝子型配列にほとんど存在しない稀な多様体は、最近の変異に由来する可能性が高く、個体群間で最近共有された祖先を知ることができます。

 稀な多様体のパターンは、オセアニアやアメリカ大陸の集団とは対照的に、ユーラシア集団におけるより大きな集団間の稀なアレル(対立遺伝子)共有の一般的パターンを明らかにします。アフリカ西部のヨルバ(Yoruba)集団は、高いアレル頻度においてアフリカのムブティ(Mbuti)集団よりも非アフリカ人の方と密接な関係を有しますが、低いアレル頻度ではその逆の関係となり、非アフリカ系との分岐以降のムブティ集団とヨルバ集団間の最近の遺伝子流動が示唆されます。低いアレル頻度でのムブティ集団へのサン(San)集団とマンデンカ(Mandenka)集団の過剰な共有は、サン集団へのアフリカ西部関連系統の少量の混合を反映しているかもしれません。

 オセアニア集団における既知のデニソワ人混合は、オセアニア集団よりもユーラシア集団の方とのアフリカ集団のより大きな類似性、とくにアフリカ集団で固定されている多様体において、古代型ゲノム配列の利用なしに証明されます。類似した方法で、固定された多様体では、アフリカ中央部のビアカ(Biaka)集団は、アフリカ西部のマンデンカ集団よりもヨルバ集団の方とずっと多くの類似性を有しており、他のアフリカ系統の基底部であるいくつかの系統をマンデンカ集団が有していることと一致します。Y染色体DNA配列では、既知の系統構造とともに、稀な系統も含まれています。ほとんどの非アフリカ系現代人男性の有するY染色体ハプログループ(YHg)FT系統で最も深い分岐を示すF*系統は、本論文が分析対象とした中国南部の雲南(Yunnan)省のラフ(Lahu)集団の7人のうち5人で見つかり、非アフリカ系現代人のYHgの早期拡散の理解におけるアジア東部の重要性が示されます。ラフ集団では、固有の稀な常染色体アレルが高頻度で見られます。

 次に本論文は、地域固有の多様体を識別することにより、現代人の遺伝的多様性の両極を調べました。特定の大陸もしくは主要地域で固定されている、そうした固有の多様体は見つかりませんでした。アフリカ大陸とアメリカ大陸とオセアニアでは、固有の多様体のうち最高頻度が70%以上に達するものは数十個、50%以上だと数千個存在しますが、ヨーロッパとアジア東部もしくはアジア中央部および南部では、高頻度の固有の多様体とはいっても、わずか10〜30%に達するだけです。これはおそらく、過去1万年の移住と混合に起因するユーラシア内のより大きな遺伝的交流を反映しています。この遺伝的交流では、より孤立したアメリカ大陸とオセアニアの集団が含まれず、そのためアメリカ大陸とオセアニアの集団では固有の多様体が蓄積されていきました。アメリカ大陸中央部および南部の比較でも、他地域では40%以上の頻度には達しない、一方の地域に固有の多様体が見つかりました。アフリカ大陸内では、熱帯雨林狩猟採集民集団であるムブティとビアカに固有の1000個の多様体が30%以上の頻度に達し、アフリカ南部のひじょうに分岐したサン集団では、固有の多様体が、頻度30%以上では10万個、頻度60%以上では1000個に達し、検証対象となった6個体全てで見つかったものも20個ありました。

 これらの地理的に限定された多様体のほとんどは、現代人集団の多様化の後もしくはその直前に起きた新たな変異を反映しており、非アフリカ地域のほとんど(99%以上)の固有アレルは、古代型アレルというよりもむしろ派生的です。しかし、アフリカに固有のアレルは、祖先型アレルのより高い割合を含んでおり、この割合はアレル頻度とともに増加しており、アフリカ外では失われてしまった古い多様体を反映しています。同じ理由で、多くの高頻度のアフリカ固有の多様体は、ネアンデルタール人もしくはデニソワ人のゲノムでも見られます。古代型ゲノムと共有されているアフリカ外のあらゆる特定の地域に固有の多様体の断片はひじょうに少なく、古代型集団(ネアンデルタール人やデニソワ人)からの殆どもしくは全ての遺伝子流動が、非アフリカ系現代人の祖先集団の分岐前に起きたことと一致します。

 この例外はオセアニアで、20%以上の頻度で存在する固有の多様体の35%はデニソワ人のゲノムと共有されています。一般的に、アフリカ外には存在するもののアフリカ内では存在しない、10%以上の頻度となる共通の多様体の20%以上は、ネアンデルタール人やデニソワ人のゲノムと共有されており、おそらくネアンデルタール人やデニソワ人との交雑に由来します。そうした一般的な多様体の残りの80%以下程度は、おそらく新たな変異に由来しており、したがってそうした変異は、現代人集団への新たな多様体の導入において古代型交雑よりも強い力を有しました。地域に固有の挿入欠失多様体は、一塩基多型と類似した頻度分布を示しますが、全体的に10倍程度減少します。同じことはコピー数多様体(CNV)にもほぼ当てはまり、全体的な数は大きく減少していますが、例外は高頻度の固有のCNVのわずかな過剰がオセアニアで見られることです。これらの多様体のいくつかは、利用可能なデニソワ人ゲノムと共有されており、他の多様体や地域と比較して、正の選択がオセアニア集団の歴史において古代型起源のCNVに不釣り合いな強さで作用した、と示唆します。

 有効人口規模の歴史では、ヨーロッパとアジア東部でほとんどの集団が過去1万年に大きく増加した、と推定されていますが、ヨーロッパのサルデーニャ島やバスクやオークニー諸島、中国南部のラフ、シベリアのヤクート(Yakut)といったより孤立した集団では、それほど多く増加していません。アフリカでは、過去1万年に農耕集団の人口は増加しましたが、ビアカやムブティやサンのような狩猟採集民集団は、増加しなかったか減少さえしました。これらの知見は、農耕集団が拡大するにつれての、以前には人口が多く広範に分布していた狩猟採集民集団のより一般的なパターンを反映しているかもしれません。アメリカ大陸では、末期更新世における先住民の祖先集団のアメリカ大陸への進出と一致して一時的な人口増加が見られ、以前には常染色体データで観察されなかった、ミトコンドリアとY染色体の系統の急速な多様化という観察を反映しています。アメリカ大陸におけるこの一時的な人口増加では、過去1万年のヨーロッパおよびアジア東部の人口増加率を上回っています。ただ、これらの有効人口規模推移の分析に関しては、農耕や金属器時代など過去1万年の文化的過程期間におけるより詳細な人口史の解明にはまだ限界があります。そのためには、さらに大きな標本規模と遺伝的多様性の機能を調査する新たな分析方法のどちらか、若しくは両方が必要かもしれません。

 1世代29年と仮定しての推定集団分離年代は、アフリカ中央部の熱帯雨林狩猟採集民のムブティとビアカが62000年前頃、ムブティとアフリカ西部のヨルバが69000年前頃、ヨルバとアフリカ南部のサンが126000年前頃、サンとビアカおよびムブティが11万年前頃です。非アフリカ系集団は、ヨルバと76000年前頃、ビアカ96000年前頃、ムブティと123000年前頃、サンと162000年前頃に分離した、と推定されます。しかし、これらの分岐の進行中にも遺伝子流動は続いており、単純な分離ではありません。遺伝的分離年代の中には、30万もしくは50万年前頃までさかのぼるものもあり、集団間の合着率は集団内のそれとは異なります。これは、いくつかの現代人系統に他集団よりも寄与した集団がその時点で存在した、ということです。総合的に見ると、現代人集団で観察される遺伝的構造はおもに過去25万年間に形成され、この間の大半で全集団間の遺伝的接触は継続していたものの、現代人集団にわずかに残る25万年以上前の構造も存在します。現代人系統とネアンデルタール人およびデニソワ人系統との分離は70万〜55万年前頃と推定されます。mtDNAの分析では、50万年前頃以降の、現生人類とネアンデルタール人の間の遺伝子流動が推測されていますが(関連記事)、本論文は、そうした遺伝子流動が起きたのはユーラシアだけだっただろう、と推測しています。アフリカ外では、集団分岐の推定年代は以前の研究と一致しており、非アフリカ系現代人集団はすべて、過去7万年以内の系統のほとんどを共有しています。

 非アフリカ系現代人のゲノムにおけるネアンデルタール人由来の領域の割合は、西方(ユーラシア西部)で2.1%、東方(ユーラシア東部・オセアニア・アメリカ大陸)で2.4%と推定されます。パプア高地集団のゲノムにおけるデニソワ人由来の領域の割合は2.8%(信頼区間95%で2.1〜3.6%)で、4〜6%という当初の推定(関連記事)よりはかなり低いものの、2〜4%程度というその後の推定(関連記事)に近くなっています。オセアニア集団におけるデニソワ人の遺伝的影響は、非アフリカ系現代人全員におけるネアンデルタール人のそれと比較して、さほど高くないかもしれない、というわけです。

 次に本論文は、非アフリカ系現代人の祖先集団と交雑したネアンデルタール人やデニソワ人の集団が複数存在したのか、検証しました。非アフリカ系現代人集団に見られるネアンデルタール人由来の領域の地理的分布もしくは推定交雑年代から、非アフリカ系現代人のゲノムに見られるネアンデルタール人由来の領域は単一の起源に由来し、追加の交雑の明らかな証拠はない、と推測されました。非アフリカ系現代人集団でも東方より西方でネアンデルタール人の遺伝的影響が低い理由としては、ネアンデルタール人の遺伝的影響を殆ど若しくは全く受けていない集団からの遺伝子流動が想定されています(関連記事)。ただ、系統的復元ではネアンデルタール人からの遺伝子移入ハプロタイプは10以上あり、単一のネアンデルタール人個体からの遺伝子移入は除外されます。しかし、ネアンデルタール人由来の領域の遺伝的多様性は限定的で、せいぜい2〜4の創始者ハプロタイプを想定すれば説明できるので、非アフリカ系現代人の祖先集団とネアンデルタール人との主要な交雑は1回のみだった可能性が高い、と本論文は推測しています。

 一方、デニソワ人の場合はネアンデルタール人とは対照的に、非アフリカ系現代人の祖先集団の一部との複雑な交雑の証拠が示されます。非アフリカ系現代人集団の一部に見られるデニソワ人由来のオセアニア集団の領域は、アジア東部・南部およびアメリカ大陸の集団とは異なっており、現生人類と交雑した複数のデニソワ人系統の深い分岐が示されます。アジア東部集団のデニソワ人由来の領域は、南シベリアのアルタイ山脈のデニソワ洞窟(Denisova Cave)で発見された個体のゲノムとひじように近く、それはオセアニア集団のゲノムでは欠けています。これは、デニソワ人と現生人類との複数回の交雑を推測した研究(関連記事)と一致します。本論文では、オセアニア祖先集団における複数のデニソワ人集団との交雑の明確な証拠は見つけられませんでした。アジア東部集団のデニソワ人由来の領域の構造はさらに複雑で、1回もしくは2回の交雑では説明できず、それ以上だったかもしれません。これは、おそらくアメリカ大陸とアジア南部の集団にも当てはまります。カンボジア人に見られるいくつかのデニソワ人由来のハプロタイプは、他のアジア東部集団のそれとはやや異なり、オセアニア集団のそれと関連しているかもしれません。全体的に現生人類にとって、デニソワ人との交雑はネアンデルタール人との交雑よりもかなり複雑だったようです。

 非アフリカ系現代人の祖先集団とネアンデルタール人との交雑は10万年前頃以降で、オセアニア祖先集団とデニソワ人との交雑は、ネアンデルタール人との交雑よりも後と推定されます。アフリカ西部のヨルバ集団では、非アフリカ系集団よりもずっと少ないものの、ネアンデルタール人の遺伝的影響が検出されます。他のアフリカ集団では、そうした痕跡は明確ではありません。本論文は、ヨルバ集団のゲノムにおけるネアンデルタール人由来の領域の割合を0.18±0.06%と推定しています。これは、ネアンデルタール人の遺伝的影響を受けたユーラシア西部集団の一部がアフリカに「逆流」したことによりもたらされ、ヨルバ集団のゲノムにおけるユーラシア系統の割合は8.6±3%と推定されています。

 非アフリカ系集団には古代型ホモ属由来のハプロタイプが存在しますが、古代型ホモ属の多くの単一多様体はアフリカ集団にも存在します。それは、古代型ホモ属系統と現代人系統との分離後、これら古代型ハプロタイプの多くが非アフリカ系集団では増加する遺伝的浮動によりかなり失われたことに起因します。ネアンデルタール人のハプロタイプは、アフリカ系よりも非アフリカ系集団で多く見られますが、デニソワ人では逆になります。これらの数値は、オセアニア集団の調査数が増えると変わるかもしれませんが、アフリカ系集団の遺伝的多様性の高水準のため、わずか若しくは全くネアンデルタール人やデニソワ人からの遺伝子移入がないにも関わらず、部分的に古代型ホモ属集団の多様体とかなり重なっていることを意味します。

 本論文は、高網羅率の多様な現代人のゲノムデータ数を大きく拡大し、現代人の遺伝的多様性の理解の深化に大きく貢献しました。これは、古代型ホモ属との交雑も含めた現代人各地域集団の形成過程はもちろん、医療にも貢献すると期待されます。今後、さらに規模を拡大しての研究も進められるでしょう。近年のゲノム研究の進展は目覚ましく、正直なところ、追いついていくのは難しく、異なる研究をどう整合的に解釈するのか、という問題もあります。たとえば、本論文ではアフリカ西部のヨルバ集団のゲノムにおけるネアンデルタール人由来の領域の割合は、非アフリカ系現代人集団の1/10以下と推定されていますが、最近公表された新たな手法を用いた研究は、アフリカ系集団ではおおむね1/3程度と推定しています(関連記事)。今後、相互検証によりさらに妥当な推論が提示されていくのでしょうが、追いかけるのは大変です。それでも、少しでも最新の知見に取り入れて自分なりに整理していきたいものです。


参考文献:
Bergström A. et al.(2020): Insights into human genetic variation and population history from 929 diverse genomes. Science, 367, 6484, eaay5012.
https://doi.org/10.1126/science.aay5012

https://sicambre.at.webry.info/202005/article_18.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/581.html#c49

[番外地7] 北茨城市 湯の網温泉 鹿の湯松屋

北茨城市 湯の網温泉 鹿の湯松屋


湯の網温泉 鹿の湯松屋 - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=+%E6%B9%AF%E3%81%AE%E7%B6%B2%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%80%80%E9%B9%BF%E3%81%AE%E6%B9%AF%E6%9D%BE%E5%B1%8B

湯の網温泉 鹿の湯松屋
http://www.jsdi.or.jp/~yunoami/

茨城県北茨城市関南町神岡下1435
電話 0293-46-1086


入浴料:500円

営業時間・期間 8:00〜19:30

アクセス

JR常磐線大津港駅からタクシーで7分
常磐自動車道北茨城ICから国道6号をいわき方面へ約10km


駐車場 30台(無料)


地図
https://www.google.co.jp/maps/place/%E9%B9%BF%E3%81%AE%E6%B9%AF+%E6%9D%BE%E5%B1%8B/@36.8458286,140.7512596,15z/data=!4m8!3m7!1s0x0:0x7251ff3cde254293!5m2!4m1!1i2!8m2!3d36.8458286!4d140.7512596?hl=ja


湯の網温泉 鹿の湯松屋 - 北茨城|ニフティ温泉
https://onsen.nifty.com/kitaibaraki-onsen/onsen000993/


開湯500年余 伝説の鉱泉

湯の歴史は文明年間に始まり、約500年前からと言われています。傷ついた鹿が湧き出る泉で治しているのを里人が見て、この霊泉を「鹿の湯」と名付けたと言う伝説の鉱泉です。効能:神経痛・リウマチ・胃腸病の他神経症等、心身の疲れと痛みを癒してくれます。湯の色はやや赤茶色をしており、体の芯まで良〜く暖まります。日帰り入浴=1日(10:00〜16:00)1500〜2000円 食事の持込可。立寄り入浴=1回 500円
http://web.mytrip.net/portal/my/onsen_pic_page.main?f_no=14328


ストレス解消に伝説の鉱泉

湯の網温泉 鹿の湯松屋は、海まで車10分、のどかな里山の一軒宿です。
500年の歴史ある霊泉は、傷ついた鹿が湧き出る泉で治しているのを里人が見て、この霊泉を「鹿の湯」と名付けたと言う伝説の湯です。

良く温まり、疲れ痛みを和らげてくれるともっぱらの評判。泉質は単純炭酸鉄泉。

また神経痛、リウマチ、胃腸病、等にも大変良いといわれています。渋めの温泉です。見るだけでも、身体に効きそうですね。

キンキの塩焼きが評判の宿

お魚のキンキです。これがかなり旨いらしく、骨意外なすべて食べられるとか。 魚好きにはたまりませんよね〜

このキンキが食べられる一番安いプランが、かにもきんきも食べられる(ズワイガニ)にごり湯プランです。 大人1名 8,400円〜というから、お安く泊まりたい人にも、気になりますよね。

おまけに朝夕部屋食ですし、貸切風呂もあります。 お風呂に家族で入って、ビールを飲みながら、魚をつつく。最高なひと時です。

一番グレードの高い舟盛(鰹か秋刀魚)ときんきの塩焼きプランでも、大人1名9750円〜ですので、魚好きには、もうたまりません。
http://family-traveling.com/


湯の網鉱泉   鹿の湯松屋

神経症、ヒステリーなどに効能があると言われるこのお湯は、鉄錆色のお湯で,レトロな風呂場のタイル画と合わせて味わい深いものです。

 この宿は、大津港に近く、冬場の鮟鱇鍋を始め、地場の魚料理が有名で宿の名物となっており、女将の気遣いを感じる静かな宿です。 

 神経症、ヒステリーなどに効能があるというここのお湯は、鉄錆色のお湯です。 浴槽がポリのため、すこし寂しいのですが、お湯の色がその分をカバーしてくれました。 効能書きにも「脳」という文字がはっきりとかかれております。

 宿の前の看板には、炭酸水とも書かれていたので、泡を期待したのですが、循環湯のためか、泡が体につくことはありませんでした。
 入浴後、ちゃんとお茶のサービスがあったのはうれしく、気遣いを感じました。 なんにもない所にある鉱泉ですが、ホームページで盛んにPRしているせいか、なかなか忙しそうで、駐車場にはゆかたがずらりと干されていました。
 ここは北茨城の港にも近く、魚料理が自慢らしく、場所柄、冬の鮟鱇鍋は期待がもてそうです。
http://pony.everysmile.net/ibarakionsen/yunoamikousen-sikanoyu.htm

湯の網温泉「鹿の湯松屋」

北茨城の山あいにある一軒宿で、古くから“心の病”に効くお湯として名を馳せていたようです。最後は細い未舗装の道を少し走りますが、看板がしっかりしているのでわりと楽に到達できます。”日本の山里”といった感じのしっとり落ち着いた佇まいが好ましげで、館内も新しくはないですが手入れが行き届いています。

浴室は大小ふたつありますが、大は家族で入浴中だったので小に入りました。(お湯は同じ) 奥にある小浴室はステンレス製1.2人の小さな浴槽がひとつ。家庭の風呂のように狭いですが、1人でゆったりと入れるので逆に贅沢かも。

洗い場の壁にはタイル絵が填め込まれ、窓も広くていい感じの空間。源泉?カランと水カランがありますがどちらも出ておらず溜め湯状態。スイッチで追い炊きができるシステムです。源泉?カランをしばらく投入していると当然ながらオーバーフローが始まります。カラン1、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。土曜14時で独占。

ややぬるめのお湯は、透明度約40cmのこげ茶色のにごり湯で赤茶色の青のり状の細かな浮遊物が目立ちます。味不明(源泉?カランは無味)で漢方薬を思わせる苦っぽいような独特な薬臭。源泉?カランは明らかに真水ではないですが、桶に溜めてしばらく置いてみても濁りが全く入りませんでした。浴槽のお湯と違うのかな?

ややぬめりがあって肌に染み込むようなおだやかな浴感があるいいお湯です。しばらく浸かっていると汗がポタポタと出てきますがほてりはなく、いつまでも入っていたいようなやさしいお湯で浴後には爽快感が広がります。なんとも効きそうなお湯で、これはファンが多いのもうなづけます。

出てきたら大浴室があいていたので偵察しました。こちらはFRP浴槽2.3人のものですが、洗い場が広いです。側面注入がありましたがオーバーフローはなく、こちらの方がきもちにごりが薄いような感じ。ふたつあるカランはいずれも止まっていました。


派手な宿ではないですがこの日は満室とのことで、けっこう固定客を掴んでいそう。喧噪とは無縁の立地なので、ゆっくりと湯治をするにはいい宿かと思います。平潟港で揚がった魚料理も自慢のようで、詳しい紹介が載ったページもあります。

■分析表は2種類ありました。

<鹿の湯>
単純炭酸鉄泉((Fe2)-Mg・Ca-HCO3・SO4型) 15.0℃、pH=6.20、約1.2L/min揚湯、総計=357.6mg/kg、Na^+=18.50mg/kg (18.64mval%)、Ca^2+=24.73 (28.49)、Mg^2+=15.67 (29.82)、Fe^2+=26.70 (22.15)、Cl^-=13.95 (9.43)、SO_4^2-=59.00 (29.49)、HCO_3^-=155.0 (61.03)、陽イオン計=87.10 (4.316mval)、陰イオン計=228.0 (4.162mval) <S43.9.10決定>

<鹿の湯2号泉>
規定泉(重炭酸そうだ含有) 19.0℃、pH=8.0、湧出量不明、総計=548.2mg/kg、Na^+=50.00mg/kg (40.55mval%)、Ca^2+=70.96 (54.66)、Cl^-=14.18 (6.10)、SO_4^2-=42.80 (12.60)、HCO_3^-=320.70 (80.20)、陽イオン計=128.0 (6.478mval)、陰イオン計=377.70 (6.542mval) <S33.11.30分析>
http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/bbs/special/utubo_joban/utubo_joban_2.htm#yunoami


湯の網温泉「鹿の湯松屋」

江戸時代からの古い歴史を持つ、山あいの湯治宿。春は桜にさつき、初夏には広い敷地にあやめが咲き乱れ、訪れる者の心を和ます。車でわずか7分の距離には大津港・平潟港等があり、そこで水揚げされた新鮮な魚介類を使った料理もここの魅力。周囲には五浦(いづら)海岸や花園渓谷などの観光スポットも多く、ひと味違った休日を送るには最適の宿。

癒しの湯

三波:先日、TBSの『はなまるマーケット』でも取材させていただきましたが、本当にこちらはたくさんの方々に知っていただきたい! まずは改めて、歴史からおうかがいしましょう。

赤津悌彦:源泉の発見はなんでも300年前とも500年前ともいわれ、記録がないので詳しくは分からないんです。名前の由来にもなっていますが、傷を負った鹿が霊泉に入っているのを里人が見つけたのがきっかけだそうです。
三波:全国には、鶴・鷺・烏・猿など動物にちなんだ温泉名のところも多いですが、こちらは鹿ですか。正に“神の使い”という感じですね。さて、その効能は?

悌彦:神経痛・リウマチ・胃腸病などです。泉質は単純炭酸鉄泉となります。またここは、“心の病”を治すお湯として昔から知られてきたんですよ。
三波:こちらの自然溢れる環境、落ち着ける雰囲気ですとそれも納得できますね。交通の便の良さに加えて、少し奥まった場所にあって空気もおいしいですから。

悌彦:以前は精神が不安定になっても頼れる施設は今程確立していませんでしたから、こういう旅館で静かに過ごすというのが対処の方法としてとられていたんです。

三波:単なる骨休めというより、正に“薬湯”として利用されていたというわけですね。

悌彦:最初は付き添いの方といらっしゃったお客様がやがて元気になり、次はお一人でお越しになる姿を拝見するにつけ、私も子供心に『ここはすごい温泉だなぁ』と感動していました。都会の生活でストレスがたまっている方にもうってつけの宿だと思います。温泉にのんびりつかっていれば、いつも以上の活力に満ちてくるはずですから。
176投稿者:アタマに効く温泉  投稿日:2006年10月23日(月) 10時41分14秒


絶品の魚料理

三波:前回の取材でまた印象に残っているのが、夕食でいただいたキンキの塩焼きです。仕事柄、本場の北海道のものも何回も食べてますが、ズバリ負けません。このあたりは漁港が近いですから、本当に素晴らしい魚介類を仕入れることができるんですね。

悌彦:土地柄、昔は自転車やリヤカーで売りに来る人がいたんですけどね。今は市場に直接行って吟味しています。丁度今日もいいのが入ったんで、用意していますよ。ぜひ召し上がってください。

三波:いやぁー、嬉しいなぁ。では早速いただきます…。うーん、このパリパリ感と口の中にフワっと広がる豊かな風味、いわゆる“海の旨み”“潮の旨み”が凝縮されていますね。

赤津孝子:270〜280度の高温で焼いていますから、頭から尻尾まで豪快に食べられます。キンキ自体から脂がでますから、すごくカラっと仕上がるんですね。お召し上がりになる前のお客様からは『唐揚げではなく、塩焼きを注文したんですが…』と言われることもありますよ。

三波:でしょうね。それと、何といっても前回いただいた『あんこう鍋』、さすが北茨城、本場の味と感激でした。

孝子:ありがとうございます。11月から3月までの季節メニューですが、夏頃から楽しみにされている方もいらっしゃいますよ。

三波:それに御存知、大きく柔らかい“あん肝”、絶品とはああいうものをいうんでしょうね。あのふっくら感はどのように出すんですか?

孝子:まず塩の塊の中に30分、次にお酒の中に30分ほどつけるんです。その後に蒸すわけですが、その時間が重要なポイントとなってきます。あん肝も白子もそうですが、一瞬のタイミングを逃してしまうと大切な風味が抜けてしまいますからね。


三波:そのあたりは長年の勘ですね。

悌彦:うちでは他にも、平目のお刺身やうにの塩焼きなどの人気メニューがありますが、どれも素材にも味付けにもこだわっています。正直、原価ギリギリなんですが、お客様の笑顔を拝見すると…。

孝子:東京暮らしが長かった二人ですが、この自然の恵みを皆様に余す所なくお伝えするのが私達の使命と思っております。またぜひ遊びにいらして下さいね。

三波:もちろんです!
http://www.hoyumedia.com/co/gr/yunoami/


鹿の湯松屋さんの  朝ごはん

朝ごはんもいい感じです。豪華というわけではないですが、
朝からえもいわれぬ幸せ感に包まれました。
メインはこの「柳かれい」です。美しい焼かれ?姿です。初めていただきました。この辺の海で採れるのかなぁ?
他には、生卵(希望により玉子焼きにしてくれる。=してもらいました♪)もありました。このオレンジ色のメロンは、夕張メロンなんかではなく、茨城産のメロンです。甘くて美味しかった~♪実は国道沿いのあちこちで「メロン直売」の看板を見つけ激しく気になっていたのです。「買ってくればよかったね」と思っていたところだったので出てきた時は、とても嬉しかったです。

この湯の網鉱泉、今は鹿の湯松屋さんだけの1軒宿になってしまっていますが、昔は2軒の宿が存在したそうです。朝から近所をお散歩してみたら・・・・・おぉ〜!すぐ裏に別の宿を発見しました!
温泉文化遺産にしたいくらい、鄙びた感じのすばらしい旅館です。


鹿の湯松屋さんの“豪華な海の幸” 晩ごはん

温泉もたたずまいも私たちを癒してくれる「鹿の湯松屋」さんですが、
お料理がこれまたすばらしい!!お料理の内容によって、宿泊代が変化いたします。

◆素泊まり   4,725円
◆朝食のみ   5,775円
◆1泊2食(旅館風の定番)  8,400円
◆かに・きんきプラン   8,400円
◆刺身盛り合わせ・かに・きんきプラン   9,450円
◆舟盛・きんき・かに・プラン   9,975円


この美味しい宿で素泊まりなんて、もったいなすぎます。
きんきの塩焼きは、すべてのプランについていて、骨まで食べられる“猫またぎ”の調理法なのだそうです。私たちは、・・・・・たいして値段も変わらないので「舟盛・きんき・かに・プラン9,975円」にいたしました。

どど〜〜ん!!脂がたっぷりのったかつおと、いかと、白身の刺身(名前失念)

実は私は、かにに対して興味がありません。面倒を乗り越えるほど美味しいと思わないのです。1/2本だけ賞味して、ちえさんとたけちゃんにあげました。(周りは喜ぶ)
きんき・・・・・すばらしい美味しさ・・・・・絶句。

はまぐり汁は、いいお出汁がでてますな。田舎の宿なのに(失礼)上品なお味の煮物。ふきもたけのこも庭も採れたものです。写真はないけど、ごはんも茨城産です。地元の幸に感謝!です。美味しくてたくさんいただきました。

選んだ日本酒も近所(十王町)の地酒でした。手書きのラベルがいいですね。
常温がおすすめだそうです。味は・・・・忘れたけど。美味しかったと思うよ。

他の二人が飲む人々だったせいもあり、酒が進むお料理でしたね。
豪快で、男性は大喜びではないかしら?

さてさて、冬場はこんなプランがあります。
◆あんこう鍋プラン   9,975円


実に感動的な宿でした!ちえさんもたけちゃんも絶賛。

まるで、夏休みに田舎の親戚の家に遊びに来たような気分にさせられます。
(そんな親戚持ってないですけどねぇ〜・・・)金曜日泊だったせいか、お客は2組。
離れの2部屋もあるところに案内していただきました。離れといっても、親戚の家ですからね。豪華ではありませんよ。15畳?くらいのお座敷の隣の6畳のお部屋には、もう布団が敷かれています。

縁側があって、窓の外は、里山をバックに家のある広〜い庭園なのですね。素晴らしい! もうこのままここに住みついてしまいたい〜!!

質素な建物ですが、木造建築って・・気持ちいいすね!裸足でこの廊下を歩くのが大好きでした♪

湯の網鉱泉 鹿の湯松屋・・・・・さてお湯は??

素晴らしいことに・・・!脳に効くんですと!
入浴した私たちの「脳」の調子は絶好調〜〜♪♪の・・・はずです(笑)

大浴場と、小浴場があります。
小さいほうは家庭のお風呂みたいな感じだったので、入らなかったのですが、源泉が違うようでした。(後で知った)温泉ファンとしては、入るべきでしたね。(反省)

大浴場は、このように昭和ロマン?な、レトロファンには堪らない意匠です。
屋根も高くて、広々の気持ちいい、お風呂です。

お湯の色は、ご覧の通り、黄土色の土っぽい感じです。特に匂いは感じられませんでした。軽くすべすべ感がありました。鉱泉ですからおそらく溜め湯であろうと思います。
身体の芯からじんじん温まる湯で、汗が爽快にど〜〜〜っ!!と、出ます。うむ。鉱泉侮るなかれ!です。

このレトロな窓の向こうは、外ではありません。廊下なのです。

この辺、茨城北部から、福島のいわきあたりは、鉱泉がたくさんあるようです。鷺沼の有馬温泉の効力を知って以来、鉱泉ファンになっていました。魅力的な土地ですね。
http://harumisan.exblog.jp/m2005-06-01/#2964403


脳に効く!? 〜茨城 湯の網鉱泉〜

湯の網温泉 鹿の湯松屋。ついに念願かなってやってくることができた。敷地の入口に石碑と風化した木の看板あった。石碑には「鹿の湯松屋の由来」とあり、約300年前の文明年間に猟師に追われた大鹿が、ここから湧き出る冷泉に傷を癒すと、数時間で完治した。それを見た里人はお湯の効能に驚き「鹿の湯」と命名したり。日本全国、動物が由来している温泉は数多いが、ここもその一つのようだ。そして一句書いてあった。
「幾人の 病をいやす湯のいずみ これを宝のわくと言うらん」。
もう一つの風化した木の看板には「泉質 一.炭酸鉄泉 一.炭酸ソーダ」とあった。これは源泉が二つあることなのかな?

 敷地内に入ると蔵や昔の建物が点在する。昔の建物の壁にかすれて読めるか読めないかの「松屋」の文字。その奥に、民家のような鹿の湯松屋はあった。
「ごめんください。お湯を頂きました」
 出て来たのは女将さん。
「ようこそいらっしゃいました。どうぞどうぞ、今、お湯を温めますから、こちらでお待ち下さい」
 大変美しい女将さんに通されたのはソファーが置いてある居間のようなところだった。なんとも民家風で、適度に鄙びていて大変いい感じの宿だ。

 お湯が沸く前に部屋にあった本を見ているとその中の一冊に、「茨城の鉱泉巡り」なる昭和44年発行の本があった。当時の領収書もそのまま本にはさまっている。30年も昔の本であるが、茨城の鉱泉がとても詳しく書かれている。中には、現在は廃湯になったものを多数ありそうだった。この本の著者、中村はなさんが県内の鉱泉を廻った紀行文を集めたものだった。パラパラと湯の網のページを開く。中村女史がここを訪れた日が「昭和41年11月19日」とある。なんと、この日は私がこの世に生を受けた日である。私が生まれたその日、中村女史はこの鹿の湯のお湯を堪能していたことになる。なんという偶然。女将に話すと女将も驚いていらっしゃった。


お湯が沸いたということで、さっそく湯船へ向かう。脱衣所の入口に「鹿の湯」と書かれた木の看板。生まれたままの姿になって早速湯船へ直行する。湯船は水色をした大きなバスタブ。そこに赤褐色の湯がなみなみと注がれている。体を流して、ゆっくりと湯につかる。冷えた体をしごく柔らかいお湯が包み込む。見た目とは裏腹にとても柔らかな湯。じわりじわりと肌の表面から温泉のあたたかさが伝わってくる。そして、お湯と一体感を感じ始めたころ、あぁ、だとかふぅ、だとか声にならない声が腹の奥深くから吐き出される。この瞬間がたまらない。どんなにキレイでどんなに設備が良い温泉よりも、こういう柔らかいやさしい湯にたわむれるのが楽しい。至高の時。

 お湯に浮かびながら浴室を見渡す。浴室のつくりは鄙びとモダンが一緒になったような、昭和初期のロマンの漂うつくりである。浴室には粋な格子ガラスがはめられている。格子ガラスの向うは宿の廊下。壁には温泉の由来になった鹿と滝が描かれたタイル絵がかかっている。そして、天井と壁の上部に明かり窓が取り付けられていて、淡い微妙な光が浴室を照らしている。どれもこれも適度に鄙びていてとても雰囲気が良いのである。最近できた温泉や集客の為に改装した温泉はどこもかしこもピカピカである。やはり鹿の湯のように鄙びた温泉の方が嬉しい。

 そして、湯船の横には効能書。「脳、神経衰弱、神経痛、リウマチ、胃腸病」。そう、鹿の湯は「脳」に効くのである。体から吸収された湯の成分が脳に効くのか?。それとも頭から掛け湯をするのか?・・・。どちらでもよい。この柔らかい湯にのんびりと浸かっているだけで、心身ともに休まる気分になってくる。是非、長逗留してみたい湯である。

 鹿の湯、脳に効いたかどうかはわからないが、体はホクホクと暖まり軽くなった気分である。 入口で女将とパチリと一枚。
「今度はゆっくり来て下さいね」
http://www.asahi-net.or.jp/~ky6m-iwfj/tabi/p14/p14.html


湯の網温泉 鹿の湯松屋

JR常磐線大津港駅より西に車で7分、事前に連絡すると送迎が可能。常磐道北茨城インターで降り、車で15分。県道154号線4キロ先の角に小さい看板があり、北上して鹿の沢川に沿って細い道を行くと蔵が立ち並ぶ入口に「湯の網鉱泉鹿の湯松屋」の看板が。奥の広い駐車場?ゲートボール場?に車を置き玄関に向かうと、入口に温泉由来の記した石碑が鎮座する。これによると約300年前とも言われる文明年間に漁師に追われた大鹿が、ここから湧き出る冷泉に傷を癒すと数時間で治ったという。平成8年頃では、松屋の他にもう1軒小泉屋があり、昔は湯治で賑わったようだ。

これによると約300年前とも言われる文明年間に漁師に追われた大鹿が、ここから湧き出る冷泉に傷を癒すと数時間で治ったという。平成8年頃までは、松屋の他にもう1軒小泉屋があり、昔は湯治で賑わったようだ。玄関で美人の女将赤津孝子さんに迎えられる。ロビーの広いソファでお茶をいただく。

「お風呂へどうぞ」と大浴場に案内して貰う。脱衣所の入口に「鹿の湯」と書かれた木の看板、ガラス戸は相当年季が入ったような格子すりガラス、内部には森の滝を背景に鹿が群れている大きなタイル絵が珍しい。天井は吹き抜きの湯気出しがあり、自然光が入る明り取り窓がある、なかなかハイカラな建物だ。女将さんに聞くと、大正か昭和初期の建物という。


浴槽はタイルにホーローの2.5×1.5mの大きさの浴槽で男女入替制になる。途中で「湯加減はどうですか〜?」ご主人の赤津悌彦さんの声がかかる。湯は茶褐色の湯で、18度で加熱した単純炭酸鉄泉。効能は,神経痛,リウマチ、胃腸病、また昔から心の病を治す湯としても知られていた。無料で貸し切り風呂も可能で、介護者が必要な人には嬉しい。建物・設備は古いが清潔で掃除が行き届いて、古い伝統を残そうという姿勢がいい。「昔は自炊客が多かったのですが、今は食事付きが主体で、神経痛や腰痛治療の1週間滞在の方もいます。

 最近は日帰り湯治が多くなりました。あらかじめ予約をいただいていればお昼の用意もしますが、なるべく日帰りの方は持ちこんでいただいています。」となんと主人は欲がない。
 港が近いので、船が入るとしばらく家族連れの漁師の湯治、保養客が増えるそうだ。 客室は10室と離れタイプ2室。宿泊料金は1泊2食付き8千円から、日帰り入浴は1,500円〜2,000円、一回入浴500円。敷地が1600坪ととても広く、四季折々の花が咲き、のどかな桃源郷という所か。

ここは料理自慢の宿。「ウチの自慢料理、キンキの塩焼きは類のないうまさです。」とご主人がいう。確かにただ焼くだけではないらしい。女将さんは「270〜280度の高温で焼いているので、頭から尻尾まで豪快に食べられます。キンキ自体から油が出ますから、すごくからっと仕上がるんですね。」
 大津港までわずか車で10分、ご主人自ら新鮮な魚介類を仕入れたり、調理にこだわったご夫婦の心意気が感じられる。平目の刺身、ウニの貝焼き、あんこう鍋(11月〜3月)などが人気メニューだ。 近郊の五浦海岸、平潟漁港、大津漁港の風光明媚な情景も良いが、湯の網鉱泉の敷地は多分大正時代の情景が変わらずに残っているように思う。ストレスに固まる現代人にぜひ2泊3日の小滞在で、桃源郷の家庭的なおもてなしをお薦めしたい。
http://www.a-spa.co.jp/totugeki-yunoami.htm


湯の網鉱泉 「鹿の湯松屋」 大人:500円   AM10:00-PM4:00
泉質 :単純炭酸鉄泉(緊張性低張性冷鉱泉)      
泉温 :15度C pH 6.0 成分総計 357.6mg/kg
色 :薄茶褐色 臭い :鉄錆臭 味 :鉄錆味

茨城県の北茨城漁港の近くにある鉱泉宿です。想像以上に何とも素敵な鉱泉宿です。宿のご主人の話では、温泉好きの人があちこちから訪れるらしいです。行ってみて何となくそれが分かるような気がしました。外観は鄙びた感じはしません。お風呂は内湯×2です。大浴場はAM7:00-PM9:30でもう一つは宿泊者専用で24時間入れるものとがあります。

大浴場は薄暗いうえ天井が高く、また壁には鹿の絵が描かれており何とも言えない雰囲気を醸し出しています。浴槽はポリバスですが意外に全体との雰囲気があっているので違和感はありません。

浴槽は4〜5人が入れる広さですが私は3人以内で入りたいです。湯は薄茶褐色で、鉄錆臭がかなり強いです。肌触りは鉄泉によくあるザラッとした感じではなく、さらりとした感触でとても心地の良いものです。湯上がり後も下着が茶色に染まるということもないです。とにかく浴室の雰囲気がとても良く、妙に心が落ち着く湯です。精神病にきくというのがわかるような気もします。また、加熱前の源泉はとても鉄錆臭が強いです。かなり強力です。洗面器に源泉を汲んでかぶろうとしましたが、あまりの冷たさに断念しました。

宿泊者専用のお風呂はステンレス製で2人程度が入れる広さで、こちらの湯は色がやや濃く見えます。お湯そのもは大きい方と変わりませんが、湯の色が黒っぽく見えるので湯が濃いような印象も残ります。


全体的にほのぼのした感じがして、ゆったりとくつろげる宿です。何となく実家に帰ってのんびりしたような雰囲気もあります。夕飯のおかずにいまや高級魚の「きんき」が丸ごと一匹ついたのには驚きました。食事もとてもすばらしいです。ここは是非宿泊して、お湯と魚料理を堪能して頂きたいと思います。
(1999/02/06/PM5:00)

(何度目かの再訪)
久しぶりに茨城県・湯の網鉱泉「鹿の湯・松屋」に宿泊してみました。私はここが大好きで今回で5泊目です。家族連れでは2泊目です。なんと言ってもここはのんびりできる上、夕食に出るキンキの塩焼きが美味いのです。絶品と言っていいと思います。

昔は大衆魚だったキンキですが、今や高級魚になっています。通常キンキは甘辛く煮付けになることが多いのですが、ここではそのキンキを、大ぶりのものを丸ごと塩焼きにして出してくれます。普通の歯の強さの人なら中骨以外はアタマから丸ごと食べることができます。歯の丈夫な人は尻尾まで完全に食べることができると思います。


カリカリに焼かれたキンキは一見油で揚げたかのように思われるほどあぶらぎってテカテカしています。しかしこれはキンキの油なのです。このからっとしたキンキをアタマからがぶりと食べるのが好きなんです。ここの宿ではキンキは1年中標準でつきます。我家の子供達も気に入ったと見えて、中骨を除して綺麗に完食でした。これには宿の人も驚いていました。(笑)

いつもは冬場に宿泊するので「あんこう鍋」も必ず注文するのですが、さすがに夏場なのでメニューにありませんでした。残念です。ここの「あんこう鍋」も絶品なんですよ。その代わり今回は刺身がてんこ盛りです。

温泉は相変わらずのマターリとしたものでのんびり浸かることができました。ここはホントいつ来ても変わりませんね。ふかふかの布団とカリカリのキンキがある限り何度でも再訪したい宿の一つと言っていいと思います。

普段泉質に妙にこだわったようなことをレポートでは書いていますが、実はここのような鉱泉宿に一番数多く宿泊しているってのは自分でも不思議だなあと思います。綺麗な施設じゃなきゃダメって人にはお勧めしませんが、魚好きの方には一度は訪れて欲しい宿だと思います。 (2006/08/01/PM7:00)
http://kumaken.3.pro.tok2.com/onsen/ibaragi/matsuya.html#(何度目かの再訪)


湯の網鉱泉 鹿の湯松屋

鉄鉱泉 赤茶色 渋味 少金気臭 
 
鉄分を含む鉱泉で色が赤というより黒に近いような赤黒色の鉱泉である。総計357mgのうちFeは26.7mgと立派な炭酸鉄鉱泉である。主成分がMgで15.6mg(29.8%)Feは26.7mg(22.1%)である。浴室が2つありステンレス浴槽の家族風呂と大き目のポリ浴槽の内湯の2つである。

ポリ浴槽の浴室が秀逸である。天井の高い空間は格天井である。鹿の絵のタイル画と欄間部分がステンドグラスになっていてレトロなイメージである。黒茶色濁り、渋味、少金気臭と観察した。和風の平屋または2階建てが点在する宿で浴室の雰囲気を今後も残してもらいたいと思う宿であった。
http://allabout.co.jp/travel/hotspring/closeup/CU20041005A/index.htm


湯の網鉱泉 鹿の湯松屋

茨城県の最北部、福島県との県境に近い大津港から山側へ数kmほどのところに、古くからの鉱泉「湯の網温泉」がある。2軒の宿があるが日帰りを受け入れてくれる鹿の湯松屋を訪れた。

海からそれほど離れていないがのんびりとした田園風景が広がっている。曲がりくねった道をたどっていくと雑木林に囲まれた農家のような宿に着く。

よく手入れされた庭や小道をみると、里山の豊かな農家という昔懐かしい雰囲気だ。開け放たれた玄関で立ち寄り湯をお願いすると、気持ち良く案内してくれた。

大小の浴室があるが、他に客がいなかったので相棒と大きいほうの浴室を貸切で混浴となった。入り口に男女の札があるので、客が少ない日は交代で利用するようだ。

浴室内はよく磨かれたタイルの壁に鹿が遊ぶタイル絵が嵌め込まれている。明り取りの窓はレトロな色ガラスが嵌め込まれている。

大きなポリバスに麦茶色のお湯が満たされている。床も茶色に染まっている。さっそく入ると、ぬるめにしてあって気持ちよい。キシキシする浴感、香りは少なめ鉄サビの香りがする。お湯のにごりは透明度は40cmくらい。

大きなカランから源泉が足せる。嬉しくてたくさん出してしまった。 カランの源泉は透明で、すっぱいような新鮮な鉄臭が感じられる。泉質は単純炭酸鉄泉(緊張低張性冷鉱泉)、源泉の温度15℃、pH6.2、成分総計357mg、揚湯量1.2L/分 である。

のんびり漬かって玄関先の待合室に行くと、お茶を勧められた。やさしい応対の女将さんを見ていると、親戚の家へもらい湯に行ったような気分になれる。

入り口の石碑によると戦国時代の文明年間の発見という。もちろん鹿の開湯伝説がある。静かに落ち着ける雰囲気といい、隠れたファンが多いだけあるところだ。
http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/spa/yunoami_sika/yunoami_sika.htm

http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/627.html

[近代史4] 中川隆 _ 日本の湯治文化関係投稿リンク 中川隆
19. 中川隆[-12707] koaQ7Jey 2020年5月11日 17:38:23 : ZFPKQ6yhyA : VnB4VFpVWUR4ZEE=[11]

北茨城市 湯の網温泉 鹿の湯松屋
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/627.html

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/123.html#c19
[番外地7] 日本一濃い温泉 有馬温泉 上大坊

日本一濃い温泉 有馬温泉 上大坊


有馬温泉 上大坊 - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E6%9C%89%E9%A6%AC%E6%B8%A9%E6%B3%89+%E4%B8%8A%E5%A4%A7%E5%9D%8A


有馬温泉 上大坊
http://www.kamiobo.com/

兵庫県神戸市北区有馬町1175

TEL 078-904-0531

営業時間
立ち寄り湯 15:00 〜 18:00

■利用料金
大人 1.000円
小人  500円


アクセス

神鉄有馬線有馬温泉より徒歩5分
中国自動車道西宮北ICより国道176経由15分

駐車場
提携駐車場あり


地図
https://www.google.com/maps/place/34%C2%B047'48.3%22N+135%C2%B014'55.4%22E/@34.796749,135.2465283,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x0:0x0!8m2!3d34.796749!4d135.248717

【クーポンあり】上大坊(かみおぼう) - 有馬|ニフティ温泉
https://onsen.nifty.com/arimaonsen-onsen/onsen006843/


有馬温泉の一番の特色は濃い〜温泉であるということが言えると思う。
温泉には、必ず温泉分析表という温泉の成分分析をした表がある。
分析表上でいうと日本の温泉は、1kg中約4gの温泉成分が入っているのが平均値であると言われている。

ところが有馬温泉は、天神源泉をはじめとしてだいたい60gの成分が入っているのである。日本で入れる温泉で一番成分が濃い温泉はたぶん有馬温泉だろうと言われているのである。泉質は、強食塩泉で鉄分が多いため、赤茶色の強力に塩辛い味覚のする温泉になっている。

ただし、有馬温泉の弱点は湯量が少ないために大規模な露天風呂や大きな湯船とは縁遠いことである。有馬温泉の中には、みなさんが温泉地にイメージするような大きな露天風呂や湯船がいくつもあるという大型浴室スタイルの旅館もあるにはあるのであるが、そのほとんどが温泉を20倍から、ひどい場合になると50倍程度に薄めたような温泉になってしまっていることが多く、もし、私のように泉質を求める温泉マニアの方にはまったくお勧めできない状況となっているのである。


上大坊(かみおおぼう)

有馬温泉のとっても小さなくたびれた旅館であるが、泉質は有馬一、というか、天下の名湯と言われた有馬温泉は、ある意味ここだけしかないのかもしれない。

湯船は5人も入ればいっぱいになってしまう金泉と呼ばれている有馬一の強食塩泉の湯船と有馬ではもうここだけしかないかもしれない銀泉と呼ばれている炭酸泉の小さな湯船の2つだけしかない。

金泉と呼ばれる天神源泉からひかれたお湯をそのまま何の加工もせず、ちょろちょろと流入した湯船はほとんど、どろ風呂である。

温泉マニアでなかったら、「なんと汚い湯船だろう」と思うくらい濃い湯なのである。ただし、あまりの塩分濃度が濃いため、まるで死海に入っているかのようにここのお湯は体が完璧に浮いてしまう。

もし、行かれることがあるのであれば、一度この湯をなめていただきたい。とてもなめられたものではないくらいのえぐい塩味がするのである。
そして、どうかこの味を覚えておいていただきたいのである。

この湯が100%の有馬温泉で、私は桶にこの湯をくんで、加水して色の変化や味の変化を調べ、ほかの有馬温泉がどれくらい加水された湯なのかを調べる基準にしているのである。

太古の昔から多くの人を癒してきたであろう天下の名湯・有馬温泉の太古の昔からのそのまんまの湯がここでは味わえる。

日帰り入浴は15:30〜18:00まで。平日のみ。1,000円。
宿泊は、一泊朝食付き 10,000円〜。二食付きはおすすめできず。
日帰り入浴の場合は必ず、問い合わせをされた方がよいと思います。臨時定休日多数あり。
http://www.healing.ac/taira/archives/2005/10/post_20.html


有馬最良の湯 (上大坊)

有馬温泉は、タオルが赤く染まるほど濃い金泉のイメージが強い。事実どの旅館でも、又、「金の湯」のような日帰り施設においても鉄分で赤く染まった湯を堪能できるけれども、泉源は複数あり、それぞれ濃淡がある。また、源泉かけ流しの施設もある一方で、循環・塩素消毒を施す施設もある。そこで、純粋に有馬の強烈な金泉を味わいたいならば、「上大坊」が一押しであると思う。天神泉源から最も近く、温泉の濃さでは有馬随一と断言してよい。

旅館は由緒あるものだが、外観は比較的小じんまりとしており、素っ気無い造作である。豪華さは微塵も無い。内部も、古ぼけた卓球台など置いてあり、ノスタルジーを誘う類のもの。雰囲気はあくまで質素な和風で、奇をてらう風は全く無い正当な和風旅館といえる。むしろ鄙び系好みが魅かれる造作である。

脱衣場も浴室もすこぶる簡素なもので、脱衣篭に衣服を脱ぎすてて古ぼけた階段を下ると、茶褐色に染まった源泉浴槽と白湯浴槽がそれぞれ一つあるのみ。いづれも小さなものだ。情緒の類を求めても無駄である。ここには強烈な金泉が純粋にそのまま注がれているのみである。

浴槽の透明度はゼロに近く、タオルを浸けるともう色は落ちない。強い食塩泉で、僅かに湯が鼻に入っただけでピリピリする。いかにも殺菌作用が強そうだ。浸かるとすぐに身体が熱くなるので、出たり入ったりを繰り返した。かなり攻撃的に身体に作用する湯だ。

泉源は「金の湯」と同じであるらしいのだが、こうも浴感が異なるのは、ここが純粋に源泉をかけ流しているからだろう。塩素消毒や循環とは無縁、本来の有馬温泉を堪能したいのなら「上大坊」の湯に一度入ってみるべきだと思う。前者の湯との違いに圧倒されるだろう。有馬最良の湯だ。

私は泉質を第一義に考えるこの旅館の姿勢を、素晴らしいものと思う。


湯の濃いこと この上なし (上大坊)

有馬温泉は金泉で有名です。この旅館は金泉から路地のような坂道を上がっていくと左側にあります。豪華さを売りにしている有馬温泉の数ある旅館と違って、とても素朴な構えでありました。

中は増築を重ねられているのか、迷路のようでもありました。案内されて 風呂場へ・・・ 女湯は扉をあけると いきなり階段があり、一階分おりていきます。おせじにも綺麗とはいえない素朴な脱衣所でした。浴室は驚くばかりに色の濃い赤褐色の源泉と白湯の浴槽だけです。ここは金泉と同じ天神泉源だそうですが、あちらより濃く感じました。もちろん掛け流しの湯は塩素臭を感じなく、塩辛いよくあたたまる湯です。浴槽は赤茶けており、マニアでないとここのよさはわからないのではとも思いました。

ここの旅館のロビーに大きな壷があり、水が注がれているのですが、水琴窟のような音がしていたのがとてもよかったです。
http://kuchikomi.nifty.com/onsen/cs/catalog/th_255/catalog_0510314737_1.htm


上大坊(かみおおぼう)

有馬温泉駅から近く、お土産屋などが建ち並ぶ町角にある小さな旅籠屋。
有馬には金泉(含鉄の赤いお湯)だけでも10いくつの泉源があるらしいが、上大坊は宿の真裏にある天神源泉を使っている。有馬で一番、泉源と宿が近いのだそうだ。煮えたぎった湯が噴き出してくるようなブシューッという音が絶え間なく聞こえるんだけど、なかなかの迫力だ。

宿の中はせせこましく迷路のよう。レトロっちゃあレトロ。卓球台もある。
風呂場は地下に降りていくんだけど、これが実に殺風景。まさしく地下室。綺麗系の日帰り入浴施設が好きな人には決してお勧めできません(ドきっぱり)。

浴槽は畳1枚程度の小ささ。そこに“どろり”という形容がぴったりの鉄泉が注がれている。黒い浮遊物を含んだ透明な湯は浴槽の中でただちに黒っぽい赤茶色に変容する。ものすごく濃い〜。しょっぱい! そしてとても熱い。血の池地獄のようだす。

ただ、湯の表面はめちゃくちゃ熱いが攪拌するとそこそこの適温になる。加温なしの掛け流しだからね〜。

血の池に身を沈めると、意外に浴感はさらりとしていて長湯できたりして。しばらくすると猛烈に汗が噴き出してきた。
浴室にはさら湯の浴槽もあるんだけど意味わかんねー。もしかして「私こんな気味の悪い色の湯に入りたくない」という方もいらっしゃるのかな。

旅館としてのコストパフォーマンスは、新潟県から比べれば少々お高めなんだけど、担当のおばちゃんがとても感じよくて楽しく過ごせた。納得。
平日だったんで、ほぼ両日浴室を独り占め状態にできたのもラッキー!
初めての有馬温泉がこんなにディープな所でいいのかなぁ(笑)
http://renmi.cocolog-nifty.com/blog/2005/04/post_daa9.html


天神泉源は、外湯の「金の湯」前の湯本坂を登って行き、今回紹介する旅館「上大坊」横の路地を入った所に位置しています。天神社と言う神社の境内に湧く温泉で、98度と高温で危険な為でしょうか、円盤のような囲いで覆われています。地下206mから湧き上がってきた温泉は、湯気がモクモクと立っています。

 さて上大坊さんに話を進めましょう。場所は先ほどの天神泉源から20m程の距離で、湯本坂に位置しています。落ち着いた外観は、細い坂道の雰囲気にマッチしています。玄関に入り挨拶をすると、奥からご主人が出てこられました。入浴したい旨を伝えて、浴室の場所を伺います。階段を上り、娯楽室の卓球台の脇を抜けると、建物の奥にある脱衣所にたどり着きます。脱衣所にはカギ付ロッカーはありませんので、貴重品は預かってもらうようにしてください。さていよいよ入浴です。浴室は脱衣所から階段を下りたところにあります。

 階段の途中から浴室を見ると左に茶色のお湯が、右には透明なお湯(白湯)が入れられた浴槽があります。もちろん左のお湯が金泉で、すぐそばにある天神泉源から引かれています。まず足をつけてみると、「アチッ!」けっこう熱めのお湯です。ゆっくりと身体を慣らしながら、お湯に浸かっていきます。透明度は指の幅分で、僅か2センチ先が見えません。噂には聞いていましたが、こんなに濃厚とは!!!! (ビックリマーク4本です)  そのお湯は源泉から竹の樋を通り、ポタポタと少しずつ浴槽に注がれています。お湯はかなりの高温で、源泉の98度から徐々に冷まされて浴槽にたどり着いているようです。温泉が高温の場合は、泉温の低い温泉をブレンドさせたり、水を加えることにより温度を調整することが良くあるのですが、上大坊さんでは、生の濃厚なお湯を楽しめます。やはり本物のお湯は素晴らしい!!湯船は小さいですが、お湯は満点です!!!
http://www.ne.jp/asahi/world/hopper/onsen/hyogo/arima/kamiobo/kamiobo.htm


上大坊

【源泉名】天神源泉  【泉質】含鉄・ナトリウム−塩化物強食塩泉
【泉温】98.2度  【pH】5.89  【湧出量】毎分28リットル 
【浴槽】内湯(源泉槽1、白湯1)
【日帰り入浴の営業時間】15時から18時 繁忙時不可

外観は素っ気ないともいえるシンプルな佇まい。内装はきれいで掃除も行き届いており、外観よりもモダンな感じがする。浴室はいったん2階に上がり、脱衣所に入ってから質素な階段を1階分降りる。浴室のすぐ裏に天神泉源がある。聞いたところによると、ここはどの旅館よりも泉源に近いらしい。そのせいか、御所坊を上回るまったりとした質感の湯だった。

 源泉槽は3人ぐらい入ればいっぱいの大きさ。脱衣所で会った先客が「とにかく熱い」と言っていた通り、赤茶色に濁った湯の中へ手をちょっとつけただけで飛び上がるほどの熱さ。不本意ながら水で薄めないととても入れない。かなり加水してようやく入れた。それでも透明度は数センチ。塩辛さも格別だ。じわじわと攻撃的な湯で、長くつかっていられない。出たり入ったりを繰り返しているうちに身も心もぐにゃぐにゃと骨抜きになったような気がした。脱衣所にあった分析書によると、成分総計は62.1グラム! 
浴室が湯気だらけでうまく写らなかった(左)ので、洗面器に汲んだ源泉を脱衣所に持ち込んで撮った

 カランは2ヵ所。浴室も脱衣所も、お世辞にもきれいとはいえないけど、ひなび系が好きな人なら「迷わず上大坊」で正解では。脱衣所にロッカーはない。(2003年12月)
http://www.rakuda-j.net/onsen/kinkinado/arima.htm

http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/628.html

[近代史4] 中川隆 _ 日本の湯治文化関係投稿リンク 中川隆
20. 中川隆[-12706] koaQ7Jey 2020年5月11日 18:02:37 : ZFPKQ6yhyA : VnB4VFpVWUR4ZEE=[12]

日本一濃い温泉 有馬温泉 上大坊
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/628.html


http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/123.html#c20

[番外地7] 和歌山県 湯の峰温泉 つぼ湯・旅館あづまや

和歌山県 湯の峰温泉 つぼ湯・旅館あづまや


湯の峰温泉 つぼ湯 - YouTube動画
https://www.youtube.com/results?search_query=%E6%B9%AF%E3%81%AE%E5%B3%B0%E6%B8%A9%E6%B3%89+%E3%81%A4%E3%81%BC%E6%B9%AF

湯の峰温泉 あづまや - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=%E6%B9%AF%E3%81%AE%E5%B3%B0%E6%B8%A9%E6%B3%89+%E3%81%82%E3%81%A5%E3%81%BE%E3%82%84

湯の峰温泉 あづまや
http://www.adumaya.co.jp/freepage_32_1.html

和歌山県 田辺市 本宮町 湯峰122

電話 0735-42-0012


入浴料:
大人720円  子供(3才〜小学生)410円

営業時間・期間 13:00-15:00

アクセス

紀伊田辺駅 → 龍神バス → 湯の峰温泉(約100分)/新宮駅 → 熊野交通バス・奈良交通バス → 湯の峰温泉(約70分)
湯浅御坊道路 → みなべIC → R42→ 上富田町 → 311→ 本宮町(約60Km)/西名阪自動車道路 → 香芝IC → R24・168 → 本宮町(約40Km)


駐車場 30台


地図
https://www.google.co.jp/search?lr=&hl=ja&as_qdr=all&sxsrf=ALeKk00JygdvDNTRJNKN6mvhaaS4naOEjQ:1589189429515&q=%E6%B9%AF%E3%81%AE%E5%B3%B0%E6%B8%A9%E6%B3%89+%E3%81%82%E3%81%A5%E3%81%BE%E3%82%84+nifty&npsic=0&rflfq=1&rlha=0&rllag=33828801,135757429,7&tbm=lcl&ved=2ahUKEwiz7LT7v6vpAhUFxIsBHeLwA8QQtgN6BAgLEAQ&tbs=lrf:!1m4!1u2!2m2!2m1!1e1!2m1!1e2!3sIAE,lf:1,lf_ui:2&rldoc=1#rlfi=hd:;si:;mv:[[33.8288274,135.7575202],[33.8287759,135.7573396]];tbs:lrf:!1m4!1u2!2m2!2m1!1e1!2m1!1e2!3sIAE,lf:1,lf_ui:2&spf=1589189434175


湯の峰温泉 つぼ湯 - 田辺|ニフティ温泉
https://onsen.nifty.com/tanabe-onsen/onsen003412/

湯の峰温泉 旅館あづまや - 田辺|ニフティ温泉
https://onsen.nifty.com/tanabe-onsen/onsen003487/


▲△▽▼

湯の峰温泉 つぼ湯  投稿日:2006年04月21日(金) 10時50分22秒

和歌山県 東牟婁郡 本宮町 湯峰

湯の谷川の河原に建つ萱葺き屋根の湯小屋は日本最古の温泉として長い歴史を持つ事で有名である。濁った湯は、1日に7回色が変化するといわれ、その昔、熊野大社へ参拝に訪れる人々が身を清めたと言われている。つぼ湯近くにある「湯筒」では常に90度の湯が湧いており温泉玉子を茹で、横のほんの少し暖かい川に足をつけて待つ観光客が絶えない。

つぼ湯へ入る為にはつぼ湯への道より横に位置する公衆浴場で料金を支払い、番号札をもらう。細めの道を歩いていくと小さな湯小屋がある。
湯小屋への階段を下がると壁に札をぶら下げるところが。

ここへもらった札をぶら下げて待つこと10分ほど。待つための椅子も2〜3人座れるものが設置してあり、川を眺めながらゆったりと待つ。1組の制限時間は20分と決まっている為、前に1組しかいなかった私たちはすんなりと入浴できた方だろう。しかしこの日は平日だというのに朝10時過ぎで既に10組目。土、日の混雑は相当なものではないだろうか。平日に来てつくづく良かったと感じた。

自然石をくり貫いた風趣満点の湯船 1日7色へ変化する神秘の湯

湯船の雰囲気は思っていたよりも風趣満点。自然石をくり貫いたという湯船はつるつるし、さわり心地もしっくりくる。硫黄のいい香りがし、鮮やかな青紫色の湯は神秘そのものだった。足元から湯が湧いており、その量も湯船からこぼれる湯をみると多そうだ。湯はとても熱く入るのには気合が必要だが、必要に応じて加水する事ができるように蛇口が付いている。最高に気持ちの良い湯で私のお気に入りとなった。
http://www.hikyou.jp/wakayama/yunomine/tubo/tubo.html


和歌山県に行ったら必ず寄りたいと思っていた湯の峰温泉の「つぼ湯」にようやく入ることができました。5時30分に共同浴場の受付に行くと、何と一番札でしかももう入ってもよいとの事でした。「つぼ湯」の湯小屋は、ほんとに素朴なもので好感が持てます。入口に一番札を掛けて湯小屋に入ります

「つぼ湯」はその名の通り湯船が自然の石が坪状になったもので、そこへ白濁のとろりとした硫黄泉が溢れています。せいぜい2人が入れる広さでしょうか。私は絶対一人で入りたいですが。お湯はかなり熱く、残念ながら私の入れる限界を超えていましたので、断腸の思いで適温になるまで水を足します。ようやく入れるようになったので、そろりと浸かってみます。うーん、良いです!朝一番に入ったせいもあり全身がシビレルような感じです。

身体にビシビシくる浴感があります。これは堪りませぬ。あまりぬめり感は感じませんが、びしっと引き締まったとても入り応えのあるいいお湯です。この素晴らしいお湯を30分間も独り占めで入れるのかと思っただけで、高笑いしてしまいます。浸かり続けるうちにまた、かなり熱くなってきましたが2度と加水することなく、からだがひりひりするまで浸かりましたが、文句なく最高級のお湯でした。(2003/05/02/AM5:30)
http://kumaken.3.pro.tok2.com/onsen/wakayama/yunomine_tuboyu.html

日本最古の温泉らしい。蟻の熊野詣でと言われた熊野大社へ湯垢離してから詣でたようだ。
小栗判官伝説があり、小栗判官が入って身体を治したのがこのつぼ湯。小栗判官の名前は知っていたが、まさかここが伝説の地とは知らなかった。

大人二人が入ればいっぱいになるサイズ。貸切風呂になっていて近所の公衆浴場に申し込む。利用時間は30分。常に順番待ちで、ハイシーズンは2、3時間待ちも。朝早くが空いているようです。横に公衆浴場もあり、そこで時間を潰したこともあったな。

1日に7回色が変わるといわれている。源泉そのままだが、湯温が高く、そのままでは入れない。やむを得ず水を入れて入浴した。今日は青みがかった薄い乳白色である。前に入った時は透明だったような気がする。

底は玉砂利のようだ。奥はえぐれていて、薄気味悪いというか歴史を感じるというか。
洗い場は石けんシャンプーは禁止になっている。腰の高さまで2方向の板壁が上がるので半露天風呂と化すが、上げないでと張り紙があった。

お湯はややぬるっとして、深層水の味がする。硫黄の臭いもする。小さな渓流のほとりに立っているが、その流れは実は熱湯なのだ。すぐ近くに湯筒があり、入浴中に卵やトウモロコシもゆだってしまう。
そんなに広くないながらも付近一体には情緒あふれる旅館が並び、雰囲気のある温泉だ。
http://kuchikomi.nifty.com/onsen/kk/ElementKuchikomiList.do?Theme_ID=255&Element_ID=30000219&order_by=1


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湯の峰温泉 旅館あづまや  


今では熊野子道と同じく世界遺産となった湯の峰温泉 つぼ湯、その湯の峰温泉のほぼ中心に位置する存在感のある旅館はここ旅館あづまやだ。

創業は江戸中期から後期の間といわれ歴史のある老舗旅館。
旅館の一部は明治時代のものがそのまま残されている。

フランスの作家、アンドレ・マルローが「これぞ日本の宿」と激賞したというのを売りにしている。

あづまやでは民宿も行っているようで、駐車場は民宿と共同のものになっていた。低料金で、その上旅館あづまやの槇風呂、露天風呂へ入ることができるらしい。

言う事なし!温泉を使用して作られた手の込んだ料理の数々

しゃぶしゃぶは鍋に温泉が入れられており、その温泉を沸かしてしゃぶしゃぶして食べる。このおいしさといったらもう、、とろけます。
ご飯までも温泉で炊かれ、黄色っぽい色をしていた。
この温泉ご飯はご飯だけで食べてもおいしかった。

総槙造りの静寂なる浴室へ濃厚な湯が流れる

浴室は総て槙で造られ、大正時代に造られたもの。木の色は一本一本違う色をし、歴史が滲み出ているようだ。真ん中へドーンと構える槙風呂はとても大きくその大きな浴槽へは既に多少水をまぜた湯が勢いよく注がれている。それでも熱い人の為に水を入れる事ができる蛇口がある。

しかし、この時の熱さは半端なく、こちらの湯船にはほとんど誰も入っていなかった。これではせっかくのいい湯も堪能できない。たまらずにおばちゃんが水を入れたがこれだけの大きな湯船、なかなか冷めない。そのおばちゃんはさまし湯のみ入浴し、早々にあがってしまった。もったいない。。 私はというと気合で入ったりあがったりを繰り返し、1時間ほど楽しんだ。

浴室の端へは「さまし湯」という源泉を少しづつ注ぎ、自然にさまされた源泉100%の湯がある。こちらは人気で沢山人がいるとまずなかなか浸かる事ができない。しかもこのときは槙風呂が熱くて入浴できないとあってこの1人入ったらいっぱいの湯船に2人も入りいつまでも空くことはなかった。私も夜中に入浴したのみ・・・温度もほぼ適温で1度しか入れなかった事は残念だ。

槙風呂 大浴場へ着いている露天風呂は脱衣所より外へ出る。4人ほど入れる露天風呂は無色透明の湯に大きめの黄色い湯ノ花が舞っていた。湯は女性用と下から繋がっており源泉投入量は女性用の方が多く熱いようだった。

中浴場 露天風呂(0:00まで女性用)
私はこちらの露天風呂しか入浴していないが風が冷たく気持ちよく、最初は悲鳴をあげるほど熱かったがなれてくればある程度浸かっている事ができた。しかし本来ぬるめ好きの私にはちょっと厳しかった。あづまやのお風呂はとても良い泉質抜群の湯、だが全体的に熱すぎてくつろげないのが残念に思った。
http://www.hikyou.jp/wakayama/yunomine/adumaya/adumaya.html

槙づくりの重厚な浴場と優れた温泉

湯の峰温泉の中心にある老舗旅館で、他にも民宿が多数あるけれども、この旅館が最も格式高く情緒たっぷり、純然たる和風旅館の典型である。格式高いとは言え、従業員の物腰は柔らかく応対はすこぶる丁寧で、立ち寄り湯であっても快く迎えてくれる。このあたりの従業員教育はさすがである。第一印象からして優れものだ。

ここは内湯が優れる。露天風呂もあるが、小じんまりとしたもので、泉質も圧倒的に内湯が良質だ。大正時代に建造された槙づくりの浴場に一歩足を踏み入れただけで、歴史の重みに圧倒される。浴槽は二つあり、主浴槽には加水された源泉が掛け流され、やや熱めの湯、もう一つの小さめの浴槽が、冷まし湯と称される、源泉を冷まして湯舟に掛け流した源泉100%の素晴らしい湯で満たされているものである。この浴槽が泉質面では最高だ。白い糸くずの如き湯の花が大量に舞う湯に浸かると、地球の恵みを一身に受けている感じがする。

蒸気風呂もあり、これは高温の温泉の熱を利用したもの。蔵の中に入ったような薄暗さと、温泉の香りの蒸気がまたよろしい。スーパー銭湯の蒸気風呂などとは雲泥の差だ。

湯の峰温泉全般に言えることだが、この旅館の温泉には硫黄臭が特徴的で、つぼ湯のように時折色合いも変化するらしい。私の入浴時はやや灰色がかった白色であった。硫化水素臭が天然温泉の魅力を増している。

つぼ湯も良いけれど、湯の峰に来たならば、旅館あづまやの歴史ある温泉に浸かってみるべきで、利用して損はない。600円で立ち寄り湯も悪くないが、本来ならゆっくりと宿泊したいもの。

なお、この旅館の敷居が高いと思われる向きには、例えば同系列のあづまや荘という民宿に宿泊し、夜間にでも旅館あづまやの湯に立ち寄るという手もある。民宿あづまや荘の浴衣を着ていれば、旅館あづまやの温泉にも入ることができる。民宿料金で、双方の湯を堪能できるのだから、これはお勧めだ。随分安く済む。
http://kuchikomi.nifty.com/onsen/kk/ElementKuchikomiList.do?Theme_ID=255&Element_ID=30010052&order_by=1

私が近畿でイチオシしたい温泉地が湯の峰温泉だ。小栗判官の説話にもあるように1800年前に拓けた温泉で、平安時代の天皇や貴族たちが熊野詣での際に、“湯垢離”(ゆごり:心身を清めてから参拝した)の場所だった。そんな歴史から、湯の峰には何か霊的な、独特のロケーションがある。 湯の峰温泉には旅館、民宿が十数軒あるが、なかでもその中心付近でひときは重厚な趣をたたえているのが「旅館あづまや」だ。

槙づくりの大浴場は素晴らしい。洗い場の床には檜を使って、滑らないように刻みを入れているのがなかなか風情があってよろしい。フランスの作家、アンドレ・マルローが「これぞ日本の宿」と激賞したのも頷ける。 よき時代の面影が、旅館あづまやには静かに漂っている。

旅館あづまやは、湯の峰で自家泉源を持つ唯一の旅館だ。源泉は90℃以上の高温泉。大浴場の主浴槽では加水こそしているが、傍らには源泉をそのまま適温にした「さまし湯」という小さな浴槽や、高温泉の恩恵を活かした「蒸し風呂」が併設されている。ちなみに冬は、全館を温泉熱で暖房している。各部屋の洗面台の蛇口からでるお湯は、飲泉可能の温泉。料理にもすべて温泉を使うなど、天与の恵みを存分に活かしきっている。

「環湯」(たまきゆ)とある暖簾をくぐると、館内にある8つの浴場が現れる。槙づくりの大浴場は圧巻だ。浴舎は大正時代そのままの姿を保っている。浴槽は造り直しているが、それでも50年近く使われている年代ものだ。洗い場の床は檜づくりで、滑り止めの細工が施されているが、当時のモダンを表しているようで興味深い。高浜虚子をはじめ、多くの文人墨客に愛された浴場だけに、時の重みと風格を感じさせてくれる。
http://www.gomeito.com/azumaya/

http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/629.html

[近代史4] 中川隆 _ 日本の湯治文化関係投稿リンク 中川隆
21. 中川隆[-12708] koaQ7Jey 2020年5月11日 18:38:01 : ZFPKQ6yhyA : VnB4VFpVWUR4ZEE=[13]

和歌山県 湯の峰温泉 つぼ湯・旅館あづまや
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/629.html

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/123.html#c21
[近代史4] 監視社会 _ 危険人物に接触した人を追跡するシステムが導入されようとしている 中川隆
4. 中川隆[-12713] koaQ7Jey 2020年5月11日 19:43:32 : ZFPKQ6yhyA : VnB4VFpVWUR4ZEE=[14]
2020年05月11日
「スマホの位置情報の売買」は一大ビジネスと化しており、匿名化されたものからでも簡単に個人を特定することが可能
https://gigazine.net/news/20200511-mobile-location-information-tracking/


「ノルウェーの一部都市だけであっても多数のスマートフォンが位置情報を追跡されており、それは販売されている」と、ノルウェーの公共テレビ・ラジオ局であるNRKが独自調査の内容をまとめています。

Avslørt av mobilen – Norge
https://www.nrk.no/norge/xl/avslort-av-mobilen-1.14911685

仕事や幼稚園のお迎え、友人との外食などあらゆるタイミングで、ユーザーはスマートフォンを持ち出します。そのため、位置情報を追跡することで、「この人は何が好きなのか?」という情報を継続的に収集することが可能です。

一部のスマートフォン向けアプリは位置情報へのアクセスを要求しており、これを許可するとアプリはユーザーの位置情報を継続的に収集できるようになります。このデータは非常に貴重なものであり、多くのモバイルアプリ開発者は位置情報を販売することで収益をあげており、「全くの新しい産業が作り出されている」とNRKは指摘しています。



位置情報の販売を生業とする企業は「データ再販業者」と呼ばれます。データ再販業者はユーザーのスマートフォンから収集された位置情報を、企業や政府機関といった「人々がどこにいるかを知りたい組織」に販売し続けているとのこと。データ再販業者は「販売するデータは匿名化されている」と主張しているため、位置情報を入手するだけではスマートフォンの所有者の身元を突き止めることはできないはずです。

しかし、NRKは「実際に販売されているデータはどの程度匿名化されているのでしょうか?位置情報が間違った企業の手に渡る可能性はないのでしょうか?こういった疑問を解決するため、2019年秋頃からデータ再販業者の調査を開始しました」と記し、位置情報を販売するデータ再販業者に関する調査を開始した経緯を説明しています。



まず、NRKはデータが完全に匿名化されているかどうかを調査するために、いくつかのデータ再販業者からノルウェーで使用されているスマートフォンの位置情報を購入しようと試みました。なお、NRKはデータ再販業者に対して「人々の移動パターンと公共交通機関の公共開発に関するプロジェクトで位置情報を使用する必要がある」と、その購入理由を説明したそうです。

NRKの要求に応じたデータ再販業者のひとつは、イギリスの「Tamoco」という企業。NRKは3万5000ノルウェークローネ(約37万円)を支払い、Tamocoから数万人のノルウェー人から2019年に収集された位置情報をまとめた包括的なデータセットを入手します。なお、このデータは14万台を超えるモバイル端末から収集された位置情報をまとめたものです。

NRKがTamocoから購入したデータセットは、14万台のモバイル端末から収集された数万人分の位置情報であり、その位置情報の数はなんと4億点を超えるとのこと。データセットには位置情報がテーブル形式でまとめられていたそうです。なお、テーブル上にまとめられていた位置情報は、すべて記録された日付・時刻・情報源となったモバイル端末に関する情報も一緒に記されており、「いつ・どこにモバイル端末があったのかを、正確に示していました」とNRK。



位置情報の提供数はモバイル端末によって異なり、1台で数千件もの位置情報を提供しているものもあれば、1台で数十件の位置情報しか提供していない端末もあったそうです。

NRKはこのTamocoから入手した位置情報を用いて、モバイル端末の所有者を特定することが可能かどうかを検証しています。まず、NRKはデータセットの中からランダムにひとつのモバイル端末を選択。以下はその端末の位置情報をオレンジ色の点で地図上に記したもので、NRKによると「2019年のほとんどを通じてモバイル端末の位置を追跡していた」とのこと。



このうち、NRKはモバイル端末が何度も訪れた場所を詳しく調査しました。すると、モバイル端末の所有者は昼や夜に特定の住所で過ごす日が多くあることが判明。ここから、昼間に過ごす場所は「職場」、夜に過ごす場所は「住所」ではないかとNRKは推測しています。



まずは住所と思しき地点を調査したところ、ここでは男性と女性のカップルが暮らしていることが判明。次に、この2人のFacebookプロフィールを検索したところ、男性のプロフィールに物流会社で働いている旨が記されていることを発見。この物流会社を調べたところ、モバイル端末の所有者が昼間に頻繁に訪れていた場所の住所と一致したそうです。そのため、NRKは「Tamocoの販売するデータは匿名化されていますが、所有者を特定することは可能でした」と記しています。

1年間分の位置情報をいつの間にか収集されていたのは、ノルウェー在住のカール・ビャルネ・ベルンハルトセンさん。NRKが購入したデータセットにはベルンハルトセンさんの位置情報が200日以上にわたって収集されていました。なお、ベルンハルトセンさんの位置情報を追うと自宅と職場のほかにも定期的に尋ねている場所があり、本人に直接尋ねたところ、これは両親の暮らす実家であることが判明しています。

さらにベルンハルトセンさんの位置情報を調査したところ、5月のあるタイミングで昼間に職場とは別の場所へ移動していることが判明。移動先で1時間ほど滞在し、その後、再び移動。移動時には道路上を高速で移動していたため、自動車での移動であることが推測可能です。それから2週間が経過したのち、ベルンハルトセンさんは昼間に最初の職場とは別の場所へ通うようになります。このことから、ベルンハルトセンさんは5月頃に職を失い、就職活動を行い、新しい職場を見つけたことが位置情報だけでもぼんやりと推測することが可能。FacebookなどのSNS上に公開されている情報と合わせれば、より正確にベルンハルトセンさんに関する情報を推測することができるはずです。



NRKが入手した位置情報のデータセットは、ベルンハルトセンさん以外にも数万人分の位置情報がまとめられたものであるため、犯罪者がこの情報にアクセスした場合、どのようなことが起るでしょうか。NRKはベルンハルトセンさんに直接アポイントメントを取り、上記のような位置情報が収集されていたことを本人に伝えたそうです。ベルンハルトセンさんは自身の位置情報が詳細に追跡されていたことを不快に感じ、「国によりこの種のデータは保護されるべき」と語りました。ベルンハルトセンさんにとって特に不快だったのは、「息子が生まれた際に病院を訪れていたこと」や「家族と特定の地点で休暇を過ごしていたこと」などが詳細に追跡されていたことだそうです。

また、特定の日付におけるベルンハルトセンさんの行動を、本人よりも位置情報が詳細に記録しているというケースもあります。例えば2019年の6月22日(土)、位置情報によるとベルンハルトセンさんはクリスチャンサン動物園を訪れています。動物園で最初に位置情報が記録されたのは10時25分、動物園内のレストランの外でした。11時57分頃、位置情報によるとジャングルエリアに到着、実際にベルンハルトセンさんに確認したところ、同エリアでサルの撮影していたそうです。14時39分にはアイスクリームなどが販売されているボートバザールエリアに到着。14時46分にはKjuttavigaと呼ばれるショーエリアへやってきますが、ベルンハルトセンさんによるとショーを見ることはなかったそうです。その後、14時59分にクリスチャンサン動物園最大のお土産物店に立ち寄り、15時59分にはクズリ・オオカミ・キツネなどが見られるエリアへ。そして18時15分に自動車へ向かっています。

NRKの調査結果から、ノルウェー人の位置情報は公開市場で販売されていることがわかります。これは間違いなく合法的なもので、プライバシー法に則ったものであると消費者評議会のInger Lise Blyverket(ILB)はNRKに説明しています。ILBの関係者は「消費者がアプリをダウンロードした際に、個人情報がどこに行き着くかを知った上で、利用規約に同意することは事実上不可能であると考えます」と語り、既存のエコシステムではスマートフォンやアプリを使いながら位置情報の追跡から逃れることは不可能と指摘。



2018年、ノルウェーを含むEU圏内諸国で「EU一般データ保護規則(GDPR)」が施行されました。それにより、企業が個人の氏名・電話番号・住所といった個人情報を合法的に保管するには、完全に文書化された正当な理由が必要となりました。企業が個人情報の保持に関する十分な根拠を提示できない場合、GDPRに基づき罰金が科されるケースがあります。しかし、位置情報を販売するデータ再販業者にとってはGDPRも大きな足かせにはならない模様。

NRKによると、アプリを介して位置情報を追跡されているノルウェー人の数を正確に推定することは不可能とのこと。また、どのアプリがデータを共有しているのかを、消費者側が知ることも非常に困難だそうです。加えて、一部のデータ再販業者は「位置情報を互いに共有している」と述べていることから、複数の企業が同一のアプリから位置情報を取得しているケースもあるようです。

ベルンハルトセンさんは位置情報の追跡により自分に起こり得る災難よりも、「自分以外の身近な人にもたらす被害を恐れている」と語っています。ベルンハルトセンさんは政治家が位置情報の売買というトピックを取り上げ、何が起こっているかを多くの人が理解し、予防策を講じることを願っています。加えて、ベルンハルトセンさんは自身のスマートフォンにインストールされているアプリを見直し、不要なものは削除する必要があると訴えています。
https://gigazine.net/news/20200511-mobile-location-information-tracking/
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/873.html#c4

[番外地7] メモ帳 _ 音楽・オーディオ 中川隆
42. 中川隆[-12715] koaQ7Jey 2020年5月11日 19:56:41 : ZFPKQ6yhyA : VnB4VFpVWUR4ZEE=[15]
老ワルターは酷い演奏をステレオで残して二流指揮者の烙印を押された
ワルターのブルックナーで聴けるのはテ・デウムだけ
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/337.html#c42
[番外地7] 尾道市 原田町 ゆうじん温泉

尾道市 原田町 ゆうじん温泉
http://www.ononavi.jp/staying/spa/detail.html?detail_id=480


広島県 尾道市 原田町 梶山田4476-1

電話 0848-38-0488

利用料金【入湯料】
・大人600円、小人300円
・水虫治療湯200円

・持ち帰り用水1個につき100円(大きさ関係なし) 

駐車場無料駐車場 約30台

営業時間10:00〜20:00
定休日火曜日、水曜日(祝日の場合は営業)

アクセス山陽自動車道「尾道IC」より車で約15分。
「一楽バス停」前


備考

【風呂の種類】内風呂、露天風呂、水虫治療湯

【アメニティ】シャンプー、リンス、石鹸、タオル、ドライヤーすべて無し

【水の持ち帰り】容器の大きさに関係なく1個100円
(宅配希望の場合はお問い合わせ下さい)


入浴料:
・大人600円
・小人300円
・水虫治療湯200円
・持ち帰り用水1個につき100円(大きさ関係なし) 
※アメニティはございません。持参くださいませ。
※ドライヤ-もありません。


営業時間・期間 10:00-20:00

休業日
火曜日、水曜日(祝日の場合は営業) 12月31日.1月1日。

アクセス

JR山陽本線 尾道駅より中国バス原田行き利用40分、一楽下車すぐ
山陽自動車道 尾道ICより国道184号線、県道384号線経由6km


駐車場 30台(無料)

地図
https://www.google.com/maps/place/34%C2%B029'43.1%22N+133%C2%B012'27.7%22E/@34.495299,133.2054923,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x0:0x0!8m2!3d34.495299!4d133.207681


原田町ゆうじん温泉 - 尾道|ニフティ温泉
https://onsen.nifty.com/onomichi-onsen/onsen003787/


2004年10月号:Vol.28
尾道の温泉、ゆう神温泉につかろう!
https://www.ononavi.jp/fan/wandering/report.html?vol=2004&id=28


秘湯…奥尾道 ゆう神温泉

尾道の温泉、ゆう神温泉につかろう!秘湯…奥尾道 ゆう神温泉

10月も中旬を過ぎて更新がすっかり遅くなってしまった今月の「ぶらり」。更新が遅れている間に空はすっかり秋の色。

どこまでも深い青空が広がり、空気も肌寒くなってきました。


で、今月はやっぱり寒くなったらこれ!というわけで山奥にある温泉「ゆう神温泉(ゆうじんおんせん)」にいってきました。


尾道市内より北に車で約30分、車がすれ違えないような細い道をしばらく走っていると、小鳥の声しか聞こえないような静かな田園風景が広がってきます。

そんな静かな山間にこの「ゆう神温泉」は静かにたたずんでいます。

途中には看板もないので、知らない人は道に迷ってしまったと思うかもしれません。

【この看板が目印です。】

さぁ、やっと着きました。

温泉の横には小川がせせらぎ、周囲は山の緑に囲まれていて、いかにも癒されそうな雰囲気です。


早くお風呂が見たいっ、という気持ちを抑えてまずは簡単にこの温泉の由来から。


【『ゆう神温泉』ちょっとだけエピソード】

むかーし、この「ゆう神温泉」がある原田というところにみんなに親しまれてきた「原田温泉」という温泉がありました。

しかし、いつの日か温泉はひっそりと閉鎖され人々の記憶からも消えつつありました。


年月は流れ・・・・


今から数年前のある日、この「ゆう神温泉」のご主人の知人が「がん」の手術をされました。

その知人の術後で弱った体を癒してあげようと「原田温泉」と同じ源泉を引き、個人的に開かれたのがこの温泉の始まりです。


その後、口コミでこの温泉の効能が話題となり、今では近隣の県はもちろん、わざわざ四国方面からここを訪れるお客さんもおられるそうです。


当初は一般の方には開放してなかったのですが、たくさんの問い合わせがあったためご主人が一肌脱ぎ、現在のような皆さんに愛される温泉が出来上がりました。


【で、気になる効能は??】

ここの温泉の源泉はその昔採掘されていたガラスの採掘場から湧き出ている鉱泉水を引いてきたものでラジウムを含んでいます。


この水は病気などで弱った体を癒すのはもちろん、水虫やアトピーなどの皮膚病に特に力を発揮するそうです。

【ささっ、それでは中へ…】

温泉には内風呂、露天風呂、そしてプライベートが保てる家族風呂があります。


露天風呂からは周囲の山の緑を眺めながら入ることができ、11月上旬ごろからは紅葉も見られるのだとか。

お風呂から紅葉だなんて贅沢だと思いません?


家族風呂のほうは家族はもちろん、皮膚などに病気をお持ちの方が周りを気にすることなくのんびりできるようになっています。

じつは担当D、お風呂には入る予定はなかったのですが、ご主人のお気遣いでなんとお風呂に入らせていただきました!

って言ってもサボったわけじゃないですよ。あくまでも仕事ですよ、仕事・・・(怪)


お風呂上りは肌がさらっとした感じがしてとっても気持ちがよかったですよ。


【〜ゆう神温泉はみ出し情報〜】

温泉が今あちこちで物議を醸していますが、この温泉で使われているのは正真正銘100%源泉の水のみ。

なんで言い切れるのかって?だってこのあたり、上水道がないんです。

う〜ん、納得。

【休憩所でゴユルリ〜】

温泉でのんびりしたあとは休憩所でごゆるりと。

ここにはTVも食べ物もありませんが、その替わりお弁当などの持ち込みはOKです。


温泉ができた目的からすると当然なのかもしれませんね。

ここはあくまでも癒しを目的とした温泉ですから。

あと、外には源泉を汲んで帰ることができる蛇口があります(容器1個につき100円)。

取材当日もお客さんが次から次へと車でこの水を汲んで帰っていました。


担当Dも少し飲んでみましたがあまり癖がなく飲みやすかったです。飲用だけでなく、肌に塗って使う方も結構いるそうです。


なお、この水がほしい方には宅配便のサービスもしてもらえるとのこと。

遠方の方にも癒しをおすそ分けですね。


【最後に…】

最後にこの温泉のご主人と奥様にお話をお伺いしました。

この取材した日には地元のTV局の取材もありお忙しい中だったのですが、お二人で懇切丁寧に取材にご協力いただきました。


「ここはとても寒い地域なのでこれからのシーズンは水仕事がとてもきついのですが、たくさんの方たちにこの温泉で癒してもらいたいですね。」と笑顔でお話されていたのがとても印象的でした。


これからの紅葉シーズン、ぜひオススメの温泉です。
https://www.ononavi.jp/fan/wandering/report.html?vol=2004&id=28

夢幻か、広島の山中に突然プチ東北のような湯が出現。ここの濃厚湯は驚きの何ものでもない

広島旨し湯旨し宿倶楽部にとっての無い物ねだりは、まさしく温泉である。  その広島に、濃度を感じられる湯、ほんのり硫黄臭のする湯、薄く濁っている湯、しかもかけ流しの湯があったらどうだろう。そんな、広島の温泉ファンの長き夢だった温泉が尾道の山中にある。 場所は国道184の美ノ郷町の交差点から府中方面に折れ、次第に細くなる県道を15分ほどすすんだ処にある尾道市原田町梶山田の温泉施設。ここは元々、鉱山のあった場所のようだ。それもウラン鉱床だ。となると、ちと心配になるほどの放射能泉になる。岡山大学の分析の看板が置いてあったが、島根の池田ラジウムと双璧の放射線量らしい。三朝など問題にならぬほどの放射線量らしい。らしいというのは、放射能泉については、あやふやなことも多く正確な対比は無理だからだ。が、そんなことはさておき、湯がとても素晴らしいのだ。

さて、肝心の風呂だが、内湯と露天がある。湯は非常に独特で異彩を放つ。さらり、ややつるつるの湯が多い広島の中で「ねっとり」という粘りけを感じさせるのは珍しい。湯を掬って臭いをかぐと確実に硫黄臭がする。硫化水素臭ではなく硫黄臭で、中国地方でも希有な存在。しかも、うっすらと茶白色に濁っているではないか。14度の冷泉だけに、加熱半循環は仕方ないが、ゆっくりだが着実にかけ流されている。計測はしていないが、浴槽一つに付き、1分に10リットル程度のペースだろう。もちろん、名湯に必須アイテムの飲泉も可能となっている。

 前述の、岡山大学の分析表が掲示してあったが、蒸発残留量が184mgは、どう見ても変。体感ではもっと成分総計は高い名湯のはず。間違いなく、温泉施設としては広島一の湯質だけに、経営者には一度正確な分析表を掲示して頂きたいと思う。療養効果には相当の自信を持っているらしく、そのような掲示も多かった。湯質から、その事実に疑いもないが、それだけに科学的裏付けは欲しい。
http://homepage3.nifty.com/umayu/page118.html 

尾道に素晴らしい秘湯がある、と島根の千原温泉で一緒に入湯した方より聞きつけ、俺は訪れることにした。

道中細道をすり抜けつつ先へ進むと、温泉浴場にたどり着く。受付にて500円を支払い、浴場へと向かう。

玄関に辿り着く手前、このような光景を目の当たりにした。ここでは冷鉱泉を、このように薪を使って沸かしている。この温泉を提供する為には、甚大な労力を要することを物語っている。

内湯に入り、掛け湯をする。この水は、ウラン鉱床からの湧水という扱いになっているのだが、仄かに硫黄臭が漂い、湯にややぬめり気を感知することが出来る。そして皮膚疾患に特効があり、実際にアトピーで悩む方が県内外より数多く訪れているとのことである。

暫し内湯で体を休めた後、露天に出ると、加熱浴槽(写真手前)と源泉浴槽(写真奥)がお出ましする。ここで加熱浴槽と源泉浴槽を交互に入浴することにより、血行を促進し、更に温泉成分の影響で肌がスベスベになる。

また、ここでは飲泉も可能である。ということで、実際に飲泉口より杓に掬って飲むと、僅かに鉱物系の味がして非常に美味しい。それを知ってか、休日ともなると、タンクを抱えて鉱泉水を求める人が後を絶たない。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~sparoad/yujin.html

実感に近いのは:

原田温泉ゆうじんの湯は,最近タウン誌やホームページなどで紹介される機会が多く,お湯も良さそうなので気になっていました。

・・・が「そこまで・・・」というのが感想です。

渋い造りの湯小屋があり内湯,露天とあります。
内湯は石張りの深い浴槽で熱い湯が満たされていました。露天は広めのタイル張りでプールみたいな感じです。

肝心の湯の方ですが,加熱循環のためかこれといった印象がありませんでした。内と外ともに飲泉ができるようになっています。この他に水虫用の足湯もありました。

原田温泉は療養泉,アトピーに効くなど,色々と謳っていましたが,それに見合った温泉の提供があっても良いのではないかと思いました。(内湯のみにす
る,加温は源泉温度に近づけぬるめにする,など)「湯」をストイックに楽しみたいと思うのは私だけでしょうか。
http://www.h2.dion.ne.jp/~anaguma/hiroshima.htm

http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/630.html

[近代史4] 中川隆 _ 日本の湯治文化関係投稿リンク 中川隆
22. 中川隆[-12720] koaQ7Jey 2020年5月11日 20:36:29 : ZFPKQ6yhyA : VnB4VFpVWUR4ZEE=[17]
尾道市 原田町 ゆうじん温泉
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/630.html

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/123.html#c22
[番外地7] 問題なのは、通貨を一部の富裕層が独占する事
>要は通貨自体の価値が下がってくからマズいよ!って事ですよね。

全然違います。 通貨の価値が上がっても下がってもどちらでも構いません。
問題なのは、通貨を一部の富裕層が独占する事です。
国債に利子がついている限りは何十年も経つと元本の10倍、100倍になって
国債を所有している人の所にすべてのお金が集中してしまうのです。

詳細は

1999年5月4日 エンデの遺言 金融資本主義の問答。 - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=0oFSrTxYKHw

続エンデの遺言 坂本龍一 銀行の未来 - YouTube動画
2001年/NHKエンタープライズ21・グループ現代制作/50分
https://www.youtube.com/watch?v=wPtV4KKhbeY
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/631.html

[近代史4] 統合失調症患者が体験する世界 中川隆
9. 中川隆[-12731] koaQ7Jey 2020年5月12日 05:06:17 : vmV5cSelDA : Si9WdWlTeVNGU0U=[1]


統合失調症患者が体験する世界


【ホラー】 コワイ女 2017



http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/419.html#c9
[昼休み53] 阿修羅掲示板はパラノイアや統合失調症患者の投稿が多いので、真に受けない様に気を付けて下さい 中川隆
36. 中川隆[-12730] koaQ7Jey 2020年5月12日 05:07:00 : vmV5cSelDA : Si9WdWlTeVNGU0U=[2]


統合失調症患者が体験する世界


【ホラー】 コワイ女 2017



http://www.asyura2.com/13/lunchbreak53/msg/899.html#c36
[リバイバル3] 淡路島5人殺害事件 中川隆
4. 中川隆[-12729] koaQ7Jey 2020年5月12日 05:08:12 : vmV5cSelDA : Si9WdWlTeVNGU0U=[3]


統合失調症患者が体験する世界


【ホラー】 コワイ女 2017



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/750.html#c4
[近代史4] 覚醒剤中毒者が体験する世界 中川隆
9. 中川隆[-12728] koaQ7Jey 2020年5月12日 05:10:18 : vmV5cSelDA : Si9WdWlTeVNGU0U=[4]

覚醒剤中毒者が体験する世界


【ホラー】 コワイ女 2017



http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/423.html#c9
[近代史3] 内田樹 聖者とは何も考えないアホの事
内田樹 聖者とは何も考えないアホの事


想田和弘『精神0』公式パンフレット - 内田樹の研究室 2020-05-11

想田監督の最新作で「仮設の映画館」で公開中の『精神0』の公式パンフレットに一文を寄せました。これを読んで「うう、映画みたいぜ」と思ってくれる方がいるといいんですけど。

『人間を衝き動かすもの』
 
 想田監督はものすごく「引きの強い」人だと思う。『精神』の女性患者の独白も、『港町』の老婆の独白も、監督が仕掛けたものではない。予告もなく、文脈もなく、不意に彼女たちはカメラに向けて語り出し、その表情と声は観客の記憶に深く刻みつけられる。偶然でも、そういう場面に出会えるというのは、監督の力である。その画面から僕が感じ取ったのは「人間というのは、耐えがたいほどに重たいものを抱え込みながら、それでも何事もなかったように、時には笑顔で、日常生活を営むことができる」ということだった。 

「人間は強い」とも言えるし、「人間は深い」とも言えるし、「人間は怖い」とも言える。

 想田監督は、そういう「強くて、深くて、怖い」人間を撮り続けてきた。「演劇」の平田オリザも、「選挙」の山内和彦も、他のドキュメンタリストが撮ったら決して「怖い人」という印象を残すことはなかっただろう。

 想田監督が撮る人間が「怖い」のは、被写体自身が、自分が何者なのか、何に衝き動かされて「こんなこと」をしているのは、実はよくわかっていないということを露わにしてしまうからである。

 人間を衝き動かしているのは「心」というような訳の分かったものではない。「型」であったり、「習慣」であったり、「反射」であったり、あるいはもっと名付けようのないものである。そして、それに人間は抗うことができない。

 映画『精神0』の中で、山本昌知医師が患者と交わす言葉も、妻と交わす言葉も、ご飯を食べたり、並んで歩いたりする時のふるまいも、ほとんどは「型」と「習慣」と「反射」の組み合わせである。熟慮して、判断して、その上で、いくつかの選択肢のうちの一つを選ぶということは映画の中では起こらない(想田監督にお酒を勧めるときくらいである)。あとはまるで厳かな儀式のように全てが進行する。

 山本医師はたぶん人生のある時点で、「どうして自分はこんな風に生きているのだろう」という問いを自分に向けることを止めたのだと思う。考えても変えることができないなら、静かに受け入れるしかない。その結果、彼は「聖人」というものに限りなく近い存在になった。

 この映画を映画祭で宗教者たちが高く評価したという理由が僕にはわかるような気がする。
http://blog.tatsuru.com/2020/05/11_1259.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/980.html

[近代史3] ジャニー喜多川は、CIA工作員だった 中川隆
20. 中川隆[-12727] koaQ7Jey 2020年5月12日 15:40:03 : vmV5cSelDA : Si9WdWlTeVNGU0U=[7]
2020年05月11日
ジャニー喜多川の半生 アメリカ生まれでCIAの情報員もしていた


極度の写真嫌いで公開用はこれだけしかない

引用:http://pic.prepics-cdn.com/satoshiarashi/8856765.jpeg

ジャニーズ事務所の後継者争い

かつて帝国と呼ばれたジャニーズ事務所は、2019年〈令和元年〉7月9日にジャニー喜多川が亡くなってから影響力が低下している。

ジャニー喜多川は戦前生まれで、第二次大戦を挟んで日米の2重国籍を獲得し、一時はCIAの情報員もしていたとされています。

ジャニー喜多川は既に80代だったので姉が実質的に事務所を支配し、姉の娘が後を引き継ぐと見られていた。


事務所は姉のメリー喜多川やメリーの娘の藤島ジュリー景子が強い力を持ち、実質的に経営していました。

もう1人の後継者候補はSMAPのマネージャーだった飯島三智が有力候補でした。

飯島三智はジャニーズ事務所初期のグループ「フォーリーブス」の熱狂的なファンで、事務所スタッフとして働き始めました。


頭角を現したのが光GENJI、男闘呼組などが人気低下し事務所が危機に陥った時で、SMAPを大成功させた。

これを皮切りにABC-Z、Sexy Zone、Kis-My-Ft2(キスマイ)、山下智久を手がけて自分の派閥を形成した。

飯島三智は事務所の稼ぎ頭のSMAPを握ったことで、次期経営者候補に躍り出たが追い出されるように退社しました。


メリーの娘の藤島ジュリー景子はジャニーズ本隊を握っていたが、SMAP全盛期には圧倒されていました。

肝心のジャニー喜多川は派閥争いに関心がなく、kinki Kids、V6、タッキー&翼がジャニー派で中立と言われていました。

メリー喜多川母娘は事務所を掌握できなかったようで、スマップなど離脱者が相次いで混乱した。


ジャニー喜多川が生前に指名した滝沢秀明が取締役副社長に就いているが、オーナーではないので権限は限られている。

ジャニー喜多川の数奇な半生

ジャニー喜多川は波乱に飛んだ人生を送っていて、まず国籍が不明とされています。

父は僧侶だがプロ野球のマネージャーもやっていて、野球の縁なのかアメリカに渡り、1931年にロサンゼルスでジャニーが生まれた。

日華事変が始まると日本に帰国したが、戦後の1947年に兄弟3人でアメリカに帰国しました。


法律上アメリカで生まれた人にはアメリカ国籍が与えられるので、兄弟はアメリカ国籍だが、日本国籍も持っているとされている。

つまり2重国籍だったようなのだが、現在の国籍がどうなっているのかは、娘の藤島ジュリー景子を含めて判然としません。

ロサンゼルスでは音楽関係のバイトをしながら高校を卒業し、美空ひばりのLAコンサートでもバイトで手伝ったとされています。


美空ひばりやその関係者と知己を得た事で日本の芸能界にコネクションが出来、後に芸能界入りするきっかけになりました。

1952年には日本でCIA情報員として働き、早い話アメリカ軍のスパイのような事をしていたようです。

朝鮮戦争では朝鮮半島で英語と朝鮮語の通訳もしていて、語学は非常に堪能なようです。


その後はアメリカ大使館に勤務したあと上智大学を卒業し、1955年にバンドを結成し芸能界デビューしました。

美空ひばりの力なのか、CIAやアメリカ軍の力なのか、当時の芸能界ですぐに受け入れられました。

1952年はGHQの占領が名目上終わった年だったが、1960年に現在の日米安保条約が締結されるまで、実質的に続いていました。


1962年に初代ジャニーズを結成しジャニーズ事務所がスタートし、1975年に正式に株式会社になりました。

ジャニー喜多川は殆どマスコミに登場せず、写真を取られるのも極度に嫌う為、サングラスの同じ写真しか出回っていませんでした。

ジャニーズ事務所の主要役員は、ジャニー喜多川、メリーとその娘、深い関係の音楽プロデューサーで占められていました。


ここからジャニー喜多川が抜けたので後継者は事実上、メリー喜多川と娘の藤島ジュリー景子になった。

なおジャニー喜多川は結婚していないので、妻や後継者になる子供は居ませんでした。

http://www.thutmosev.com/archives/52688814.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/521.html#c20

[近代史4] 山菜を食べよう _ コシアブラ 中川隆
2. 中川隆[-12726] koaQ7Jey 2020年5月12日 20:56:08 : vmV5cSelDA : Si9WdWlTeVNGU0U=[8]

コシアブラの群生地から大峰の謎に迫る。
http://golgo13zilch.jp/blog-entry-3826.html


本日も裏山をお散歩していましたが、
いつもとは違い道なき道、雑木林の探索をしてみました。

こ、これは…!?

そこは正に楽園、コシアブラの群生地でした。
自宅の裏にこんな楽園があるなんて…嗚呼!!

標高が低い山なので、ちょっと旬は過ぎてしまった感じです。
このまま標高を上げれば、食べ頃もありそう。
ここから先はかなり急斜面、軽装なので今回はここまで。

赤ちゃんコシアブラもいっぱい。
ここまでの群生地を見るのは初めてなので、来年が楽しみです。

ハリギリの赤ちゃんもいました。
コシアブラとハリギリは似た様な場所に生息しますが、
越後湯沢のハリギリはとても希少種です。

コシアブラを少々収穫し、そのままトラバースしていたら…、

ムムム…!?

山の中に硫安(笑)

気付けば、某スキー場の中腹に出てしまいました。
山は繋がっているから解っちゃいたけど、ちょっとビックリ(笑)

せっかくなので、スキー場のトップまでお散歩してみました。
頂上より先にも何やら林道があるぞ。
本日は軽装なのでまた後日偵察してみよう。

Cコースは雪が無いと結構急斜面で怖いので、
グルーっと1周して緩斜面をお散歩します。

雪が無いゲレンデをお散歩も楽しいね。

おぉ! “大峰百番観音”がここにもありました。

湯沢高原〜NASPA〜秋葉山
大峰一帯に百体おられる観音様。
こちらはNASPAスキー場が開設されるにあたって移設されたらしい。

どうにか一般道経由でなく、大峰からここへ来れないかな!?
湯沢高原パノラマコースの下にある、あのNASPAの廃コース!?みたいなのが怪しい!?
大峰百番観音、謎多き歴史遺産はロマンがあります。

でも今は、道中に誘惑が多すぎて真面目に登山してられません。
ロマンよりも食欲(笑)
山菜の旬が過ぎたら大峰百番観音制覇の旅でもしてみよう!

最近、揚げ物ばかりなので、たまにはヘルシーな食事でも。
相変わらず植物ばかりです(笑)

http://golgo13zilch.jp/blog-entry-3826.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/878.html#c2

[番外地7] 日本は既に我々朝鮮人が乗っ取っている
>朝鮮人の中に(帰化しようが在でも) 事実を反省する声があがらないのは何故ですか?


日本は既に我々朝鮮人が乗っ取っているからな

もう、官僚も政治家もマスコミもすべて朝鮮人だ
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/632.html

[近代史4] イギリスが貧しさから抜け出すために思いついたのが『海賊立国』になることだった

イギリスが貧しさから抜け出すために思いついたのが『海賊立国』になることだった


世界史をつくった海賊 (ちくま新書) – 2011/2/9
竹田 いさみ (著)
https://www.amazon.co.jp/世界史をつくった海賊-ちくま新書-竹田-いさみ/dp/4480065946

略奪立国=イギリス。歴史教科書のイギリスに関する記述は見直すべき
2013年12月17日 | 雅無乱日記
https://blog.goo.ne.jp/nanbanandeya/e/abbd49e5003f44564451ea015923aaa9

あの東日本大震災が起きた3月11日の前日、3月10日の深夜にNHKで“視点論点”「海賊と権力者」という番組が放送されていた。歴史を見直すきっかけになったので、ぜひ紹介したい。
 

NHK 2011年 3/10放映 “視点論点”「海賊と権力者」より

「海賊が、欧米人にとって、冒険・ロマンなど特別な存在であり、“海賊”と言う言葉にプラスの意味を持たせる伝統と社会的な背景があるのは、かつて海賊が、国家に富と繁栄をもたらした英雄であったからに他ならない。」と竹田氏は語る。
英雄として祭り上げられた海賊の代表格がこの人物。

フランシス・ドレーク 海賊船長/海軍提督 1543(?)年〜1596年

史上2番目、英国人初の「世界周航」ナイトの称号を与えられた人物。
1588年、スペイン無敵艦隊を破った提督。

彼は世界一周を成し遂げたが、それが目的ではなく、スペイン船やポルトガル船を襲撃し財宝を略奪していたら、いつの間にか世界を船で一周していた…、というだけのことだったらしい。

当時の女王、エリザベス一世(1533〜1603年)は、その功績をたたえ、ナイトの称号を与えた。

ただし、一代限りで、世襲貴族の仲間入りは決して許さなかった。
ナイトの称号を与えた理由は何か?

もちろん、世界周航に成功したからではない。

当時のイギリスの国家予算の約3倍に匹敵する財宝などの略奪品を持ち帰ったからである。

エリザベス一世は、ドレークに代表される大物海賊を徹底的に利用した。
今から500年前、イギリスはとても貧しく、ヨーロッパにおいては後進国の地位にあった。

貧しさから抜け出すためにエリザベス一世が思いついたのが、産業立国でもなく貿易立国でもなく、『海賊立国』になることだったのだ。

海賊を正当化する呼称は以下。

「冒険商人」はひどい。欺瞞もいいところである。
海賊に女王が「特許状」を与えて、国家権力のマシーンとして、スペインやポルトガルの商船を次々に襲撃させた。国家公認海賊の誕生である。

そして、後進国であったイギリスは、海賊が持ち帰った多額の金品を国づくりの原資とした。

大英帝国が繁栄できたのは、この莫大な資金を礎として世界中にさらに植民地という掠奪の手を広げることができたからである。

教科書で書かれているイギリスは、大航海時代にはばたき始め、スペインの無敵艦隊との戦争に勝利し、産業革命を迎えたことで大英帝国を建設した、ということになっている。
しかし、実際には、海賊による略奪によって富を集積し、後には海賊主導の貿易によって栄えたという経緯がある。

(学校では、こういう歴史をきっちり中高生に教えるべきではないか?)
海賊は、当時のイギリスの国家建設の基盤資金を作り出しただけではない。

スペインの無敵艦隊との戦争では、諜報活動、つまりスパイとして、ゲリラ戦の尖兵として重要な役割を果たした。

イギリス海軍の主力は、海賊船であり、海賊との共同作戦なしにイギリスはあの大戦争に勝利することは出来なかった。

その証拠に、戦争に勝利した功績によって、多くの海賊がナイトの称号を得ている。
「東インド会社」もそう。

スパイスやコーヒー、紅茶の貿易を手がけ、総合商社や海軍会社のモデルとなった東インド会社は、海賊が女王に提案し、海賊が設立資金を、さらには商船や船長までも提供してできた貿易会社である。

犯罪者である海賊が貿易の重要性に目覚めて設立したのである。

当時、スパイスは貴重な医薬品として高値で取引されていたため、、一攫千金を目論む英王室をはじめとする貴族たちや、投資家、金融業者たちはこぞって東インド会社に投資した。

海賊は、莫大な利益を見込めるスパイス貿易を独占することによって、さらにイギリスに巨万の富をもたらした。

この貿易で成功したイギリスは、あの産業革命を契機に先進国として歩き始める。
貿易立国を目指すようになったイギリスは、世界を支配する巨大な大英帝国を建設していく。

そうなると、もはや海賊は必用のない存在となった。
「海賊不要論」の登場である。

国家建設のもとでとなる資金調達のために、あれほど重用された海賊だが、今度は一転して厳しい取締りを受けることになっていく。

たとえば、イギリスは、スペインからジャマイカを譲り受けるという条件で、当時カリブ海を荒らしまわっていたイギリスの海賊を処罰した。

国家権力とタイアップして略奪を行えば英雄として祭り上げられたが、時代が変わり必要なくなれば、犯罪者としての裁きを受ける、という具合である。

=======================================

イギリスという国家が、本質的に「掠奪立国」である、ということがよくわかる。
彼らは、その本質をそのままに、中央銀行や金融という騙しのシステムの元祖となり、世界中の原住民を虐殺し、奴隷として使役し植民地を建設し、その後も、末裔たちが「グローバルスタンダード」と称して、現地人から一方的に搾取するシステムを元植民地に強要している。

「舶来信仰」だか何だか知らないが、こういう類の連中に憧れてサル真似をして喜んだり、気に入られようと媚を売ったりする人々が日本人に多いのが、私には信じられない。
それはさておき、とにかく、こういう歴史をちゃんと教科書に載せて、中高生に日本人として自立できる教養を身につけてもらうことが極めて重要だと思う次第である。
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/883.html

[番外地7] 君のキーボードは電波で動かない様に操作しているのさ
君のキーボードは電波で動かない様に操作しているのさ


>キーボードがおかしいです。


電波で動かない様に操作しているのさ
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/633.html

[お知らせ・管理20] これが阿修羅に巣食う電通工作員 中川隆
282. 中川隆[-12725] koaQ7Jey 2020年5月13日 07:52:09 : bdtAPQH1aM : cWpqa0tHQTNSakE=[1]
In Deep が Google から「有害サイト」として認定されたようで、多くのページが検索から除外されちゃいました。その上での多少のお願い
投稿日:2020年5月8日
https://indeep.jp/in-deep-is-going-on/


タイトルの通りなんですが、5月5日以来、In Deep の多くのページが、検索対象から大きく外されはじめています。

これは別に陰謀論的な話とは関係なく、Google は、ここ 2年間ほど、年に何度か「検索順位に対しての大幅な検討計画の変更」を行っています。

これは、「検索アルゴリズムのコアアップデート」と呼ばれている作業で、Google の通常の作業のひとつでして、実は、昨年以来、 In Deep の記事は、どんどん、その検索対象から外され続けていたのですね。

今回のアルゴリズムのコアアップデートは、5月5日から実施されたことが Google から発表されているのですが、今回の変更はかつてないほど大規模なものでした。
ここで Google さんを擁護するのは変なのですが、実際には、In Deep のようなサイトが除外されていくということは予想されていたことなんです。

というのも、昨年、 Google は、おおむね「以下のようなサイトを検索対象として優遇する」ことを公式に述べていました。

・公共に対して有益な情報をもたらしているサイトかどうか
・有害な情報を流してはいないか
・専門家が記しているページが多いかどうか

などですが、これは、他の多くのインターネット巨大企業でも見られるものでした。

たとえば、ツイッターやフェイスブックといった巨大 SNS が、これまで、インフルエンザの予防接種に関しての投稿を削除し続けていたり、新型コロナウイルスの発生源に関する投稿を削除し続けていたり、5G 携帯の有害性の可能性を記す投稿を削除し続けていたりといった流れがありましが、それと似ています。

Google の検索にも、このような状況が反映されてきているということになりそうです。

たとえば、「健康に関しての情報」を以前から求めていた方は、
「 2019年頃から、自然療法系のページが極端に検索上位から消えている」
ことにお気づきではないでしょうか。

昨年以来、病気や症状などで検索しても、医者や病院、西洋医学だけが検索上位に表示され、自然療法系のページは、ほとんど検索の上位に表示されない状態となっています。

私が数年前に救われたような、安保徹さんや東城百合子さん、野口晴哉さんなどのような情報は、2019年以降のインターネット検索で探すことは難しくなっているのです。

私のサイトの場合、それに加えて、もとより、ビッグバン理論の否定や、進化論の否定なども書き続けていまして、それに加えて、最近は「ロックダウンの有害性」を記していましたが、どうやら、「どれも公共的には有害な情報」ということのようで、

「まあ、 Google から弾かれるのも時間の問題だろうな」
とは思っていました。

「進化論の否定」なんて、どうでもいいことだと思うのですが、Google の対応はたとえば、以下のように現れています。

これは、「進化論の否定」というキーワードが含まれた In Deep 記事の Google からの訪問者数の推移です。コアアップデート後は「0」になってる(笑)。


この「進化論の否定」というキーワードは、 Google 上には、存在しない状態となっているようです。その理由は「公共に対して有害な情報」だからです。

これは他の多くの In Deep でのキーワードでもある、たとえば、インフルエンザの予防接種や、ロックダウンや、5G 携帯などを含むキーワードでも同じで、かなり多くのページが、似たようなことになっていると思われます。

ただ、私のようなサイトが、このようなことになるのは、ある程度は理解できるのですが、今回の検索状況のコアアップデートでは、そういうものとは無縁である一般の多くのサイトが、検索から除外されるような目に遭っているようです。
これも、以前からの Google の声明である程度は理解できるのですが、 Google には、

「インターネットを完全に公共にふさわしいものとしたい」

という意図があります。

簡単にいうと、「役所のマシンで検索して出てくるような項目だけを最上位にしたい」ということで、さまざまな個人の意志や意見はあまり表に出てほしくないと。
実際、ご自分でサイトやブログを運営されている方などの多くが、 5月5日以降、検索経由でやって来る方の数が、減少しているのではないでしょうか。

今回のコアアップデートは、そういう「個人の意見が、インターネット上で大きな存在となってはいけない」という Google サイドの意志がとてもよく現れていると思います。

私も、検索上で順位を落とされ始めた昨年などは「少し Google に好かれるように意識した記事のほうがいいのかな」というように思っていたこともありましたけれど、その中で「新型コロナウイルスによる各国政府のロックダウンや緊急事態宣言という名の実質的ロックダウン」が始まったわけです。

このような非人道的な行為に反抗しないようなら、ものを書いている理由などないわけです。

ロックダウンがどれだけ「人間としてやってはいけないこと」かは以下の記事などに書いています。

以下のような「無意味な死の増加」のグラフを見て、何も思わない人は、人間とはいえないです。

英国で「新型コロナウイルスではない死因」が急増し続けている

・イギリス国家統計局

ロックダウンは、多くの国で「公共に有益な政策」とされていますので、ロックダウン批判を続けていれば、「こりゃ In Deep はインターネットから消えるだろうな」と思っていたのですけれど、大体そのようになったと。

現在のインターネットの世界では、Google から弾かれると「存在しないも同然」となり、ダークウェブとあまり変わらないような存在になります。

今回の Google のアップデートでは、多くのサイトが同じようなことになったことが示されています。

私のサイトのように、「反逆的」と言われても仕方ないようなサイトが検索から除外されるのは理解できますけれど、反逆などしていない普通のサイトなのに、検索順位を下げられたサイトは気の毒だと思います。

まあ、In Deep の場合は、以前から検索経由ではなく「直接来てくださる方々」の割合がとても多く、ありがたいことですが、毎日のように直接訪問して下さり、ご覧いただいている方の数が多いために、何とかやっていけるとは思います。

また、こういうことは、これまで書いたことがないですが、今後 In Deep に書く記事、あるいは、過去記事で、「他の人に紹介したい」と思われる記事がありましたら、ツイッターやフェイスブックなどの SNS をお持ちでしたら、あるいはブログやサイトなどをお持ちでしたら、リンク等で積極的にご紹介いただければありがたく思います。検索で訪問する方があまりいなくなる上では、このようなお願いをする他ありません。

しかし、最近は……たとえば前回の以下の記事で取り上げました「 3%」という数値などで、少し脱力したこともあり、パンデミックというか、ロックダウン騒動が終わった後にブログはどうしようかなと思っていたところでもあります。
> 緊急事態宣言を5月末まで延長したことについては「妥当だ」との回答が66%を占めた。「地域を限定すべきだった」は25%、「延長すべきではなかった」は3%だった。

上の記事にも書きましたけれど、ロックダウン騒動後の世界は、時間が経つにつれて、回復どころか、どんどんムチャクチャになると思っていますので、今はすべての人が新しい生き方を決める時でもあります。

パンデミックが終わるまでは、現在と同じように続けていくつもりです。しかし、これはもしかすると、Google さんは「新しい生き方を決めなさい」と言ってくれているのかもしれないですし、いいタイミングなのかもしれません。

というわけで、もうしばらくの間、これまで同様によろしくお願いいたします。

https://indeep.jp/in-deep-is-going-on/
http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/603.html#c282

[お知らせ・管理21] 阿修羅サイトがGoogleからとても嫌われた話 管理人さん
51. 中川隆[-12724] koaQ7Jey 2020年5月13日 07:53:52 : bdtAPQH1aM : cWpqa0tHQTNSakE=[2]
In Deep が Google から「有害サイト」として認定されたようで、多くのページが検索から除外されちゃいました。その上での多少のお願い
投稿日:2020年5月8日
https://indeep.jp/in-deep-is-going-on/


タイトルの通りなんですが、5月5日以来、In Deep の多くのページが、検索対象から大きく外されはじめています。

これは別に陰謀論的な話とは関係なく、Google は、ここ 2年間ほど、年に何度か「検索順位に対しての大幅な検討計画の変更」を行っています。

これは、「検索アルゴリズムのコアアップデート」と呼ばれている作業で、Google の通常の作業のひとつでして、実は、昨年以来、 In Deep の記事は、どんどん、その検索対象から外され続けていたのですね。

今回のアルゴリズムのコアアップデートは、5月5日から実施されたことが Google から発表されているのですが、今回の変更はかつてないほど大規模なものでした。
ここで Google さんを擁護するのは変なのですが、実際には、In Deep のようなサイトが除外されていくということは予想されていたことなんです。

というのも、昨年、 Google は、おおむね「以下のようなサイトを検索対象として優遇する」ことを公式に述べていました。

・公共に対して有益な情報をもたらしているサイトかどうか
・有害な情報を流してはいないか
・専門家が記しているページが多いかどうか

などですが、これは、他の多くのインターネット巨大企業でも見られるものでした。

たとえば、ツイッターやフェイスブックといった巨大 SNS が、これまで、インフルエンザの予防接種に関しての投稿を削除し続けていたり、新型コロナウイルスの発生源に関する投稿を削除し続けていたり、5G 携帯の有害性の可能性を記す投稿を削除し続けていたりといった流れがありましが、それと似ています。

Google の検索にも、このような状況が反映されてきているということになりそうです。

たとえば、「健康に関しての情報」を以前から求めていた方は、
「 2019年頃から、自然療法系のページが極端に検索上位から消えている」
ことにお気づきではないでしょうか。

昨年以来、病気や症状などで検索しても、医者や病院、西洋医学だけが検索上位に表示され、自然療法系のページは、ほとんど検索の上位に表示されない状態となっています。

私が数年前に救われたような、安保徹さんや東城百合子さん、野口晴哉さんなどのような情報は、2019年以降のインターネット検索で探すことは難しくなっているのです。

私のサイトの場合、それに加えて、もとより、ビッグバン理論の否定や、進化論の否定なども書き続けていまして、それに加えて、最近は「ロックダウンの有害性」を記していましたが、どうやら、「どれも公共的には有害な情報」ということのようで、

「まあ、 Google から弾かれるのも時間の問題だろうな」
とは思っていました。

「進化論の否定」なんて、どうでもいいことだと思うのですが、Google の対応はたとえば、以下のように現れています。

これは、「進化論の否定」というキーワードが含まれた In Deep 記事の Google からの訪問者数の推移です。コアアップデート後は「0」になってる(笑)。


この「進化論の否定」というキーワードは、 Google 上には、存在しない状態となっているようです。その理由は「公共に対して有害な情報」だからです。

これは他の多くの In Deep でのキーワードでもある、たとえば、インフルエンザの予防接種や、ロックダウンや、5G 携帯などを含むキーワードでも同じで、かなり多くのページが、似たようなことになっていると思われます。

ただ、私のようなサイトが、このようなことになるのは、ある程度は理解できるのですが、今回の検索状況のコアアップデートでは、そういうものとは無縁である一般の多くのサイトが、検索から除外されるような目に遭っているようです。
これも、以前からの Google の声明である程度は理解できるのですが、 Google には、

「インターネットを完全に公共にふさわしいものとしたい」

という意図があります。

簡単にいうと、「役所のマシンで検索して出てくるような項目だけを最上位にしたい」ということで、さまざまな個人の意志や意見はあまり表に出てほしくないと。
実際、ご自分でサイトやブログを運営されている方などの多くが、 5月5日以降、検索経由でやって来る方の数が、減少しているのではないでしょうか。

今回のコアアップデートは、そういう「個人の意見が、インターネット上で大きな存在となってはいけない」という Google サイドの意志がとてもよく現れていると思います。

私も、検索上で順位を落とされ始めた昨年などは「少し Google に好かれるように意識した記事のほうがいいのかな」というように思っていたこともありましたけれど、その中で「新型コロナウイルスによる各国政府のロックダウンや緊急事態宣言という名の実質的ロックダウン」が始まったわけです。

このような非人道的な行為に反抗しないようなら、ものを書いている理由などないわけです。

ロックダウンがどれだけ「人間としてやってはいけないこと」かは以下の記事などに書いています。

以下のような「無意味な死の増加」のグラフを見て、何も思わない人は、人間とはいえないです。

英国で「新型コロナウイルスではない死因」が急増し続けている

・イギリス国家統計局

ロックダウンは、多くの国で「公共に有益な政策」とされていますので、ロックダウン批判を続けていれば、「こりゃ In Deep はインターネットから消えるだろうな」と思っていたのですけれど、大体そのようになったと。

現在のインターネットの世界では、Google から弾かれると「存在しないも同然」となり、ダークウェブとあまり変わらないような存在になります。

今回の Google のアップデートでは、多くのサイトが同じようなことになったことが示されています。

私のサイトのように、「反逆的」と言われても仕方ないようなサイトが検索から除外されるのは理解できますけれど、反逆などしていない普通のサイトなのに、検索順位を下げられたサイトは気の毒だと思います。

まあ、In Deep の場合は、以前から検索経由ではなく「直接来てくださる方々」の割合がとても多く、ありがたいことですが、毎日のように直接訪問して下さり、ご覧いただいている方の数が多いために、何とかやっていけるとは思います。

また、こういうことは、これまで書いたことがないですが、今後 In Deep に書く記事、あるいは、過去記事で、「他の人に紹介したい」と思われる記事がありましたら、ツイッターやフェイスブックなどの SNS をお持ちでしたら、あるいはブログやサイトなどをお持ちでしたら、リンク等で積極的にご紹介いただければありがたく思います。検索で訪問する方があまりいなくなる上では、このようなお願いをする他ありません。

しかし、最近は……たとえば前回の以下の記事で取り上げました「 3%」という数値などで、少し脱力したこともあり、パンデミックというか、ロックダウン騒動が終わった後にブログはどうしようかなと思っていたところでもあります。
> 緊急事態宣言を5月末まで延長したことについては「妥当だ」との回答が66%を占めた。「地域を限定すべきだった」は25%、「延長すべきではなかった」は3%だった。

上の記事にも書きましたけれど、ロックダウン騒動後の世界は、時間が経つにつれて、回復どころか、どんどんムチャクチャになると思っていますので、今はすべての人が新しい生き方を決める時でもあります。

パンデミックが終わるまでは、現在と同じように続けていくつもりです。しかし、これはもしかすると、Google さんは「新しい生き方を決めなさい」と言ってくれているのかもしれないですし、いいタイミングなのかもしれません。

というわけで、もうしばらくの間、これまで同様によろしくお願いいたします。

https://indeep.jp/in-deep-is-going-on/
http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/559.html#c51

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