65. 中川隆[-13450] koaQ7Jey 2020年3月24日 07:36:36 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1454]
オークション情報〜栄枯盛衰〜 2020年03月24日 | オークション情報
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/70420e03632f1746d78da3010bf63f7c
今や多くのオーディオ愛好家にとってなくてはならないものがネットオークションだろう。
若い頃に欲しくて欲しくてたまらなかった憧れの機器が、ごく身近な存在になり手が届く範囲にあるという喜びは何物にも代えがたいが、その一方で「落ちた偶像」のようにあまり落ちぶれた姿を見たくないという複雑な思いも先に立つ。
たとえていえば容色の衰えた女優をテレビで観るようなものかな(笑)。
つい「平家物語」の冒頭の一節が蘇る。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ。」
今回は最近のオークションで気になった物件を3件ほどメモしておこう。
言わずと知れたタンノイのウェストミンスターだが、今どきどのくらいの値段で落札されるんだろうと野次馬根性でウォッチリストに入れていたところ、落札額は「50万7千円」だった。
ユニットのエッジが風化していたので要修理品だったがそれにしても安っ。今昔の感がありますなあ。
我が家で購入したのは今から30年ほど前になるが、購入することを妻に言いそびれてしまい実際に運び込む前夜になって告白、そして1週間ほど口を聞いてもらえなかった苦〜い記憶がある(笑)。
今となっては少々「持て余し気味」という皮肉な結果に終わっているが、まあ、腐れ縁というところですかね。
図体が大きいし重たいしで都会のマンション向きではないことも人気が無い原因の一つだろう。
個人的にはオーディオで一番難しいのは「低音対策」だと思っているが、それこそいろんなアプローチがあるものの、箱の力(バックロードホーン)を利用したものとしてはこれが最右翼でしょう。
小さな箱からは絶対に出ない低音を味わえるが、歳を取るにつれ「こじんまりとした音」に傾いていくのはいったいどうしたことか(笑)。
3件目は「AXIOM80」。
かなり希少なユニットなのに、常に途切れることなくオークションに出品されているのはいったいどういうわけか?。
いったん手に入れたものの、とても神経質で鳴らし方が難しいので手放す方が多いような気がする。
このユニットと付き合うには「根気との勝負」に尽きますね。このくらいオーディオを勉強させてくれるユニットはないと思う。
たとえば、ユニットの後ろ側に放出される逆相の音の処理の仕方に伴う「箱のツクリ」方、相性のいいアンプの選択、コード類から電源対策などありとあらゆる知識と行動を総動員しないとうまく鳴ってくれないし、我が家だって未だに進行形の状態で山の頂さえも見えてこない状況にある。
おそらく命尽きるまで果てしない模索が続くことだろうと覚悟を決めている。
余談はさておき、程度の良さそうなこの復刻版の「AXIOM80」はどのくらいの価格で落ちるんだろうと見守っていたところ、結果は「242,000円」なり。
高くつくかどうかはひとえに落札者の「汗と涙」にかかっているが、はたして・・(笑)。
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