16. 中川隆[-13357] koaQ7Jey 2018年10月29日 11:14:11 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-19642]
韓国、「代理人」北朝鮮の意向を代弁する文大統領に「欧州冷淡」2018年10月29日
http://hisayoshi-katsumata-worldview.livedoor.biz/archives/13176419.html
10月中旬、韓国の文大統領と日本の安倍首相が、前後して欧州外交で火花を散らした。文氏は、朝鮮半島の非核化には制裁緩和が有効と主張して歩いた。この後、訪欧した安倍首相は制裁緩和が非核化に逆行すると、真逆の主張を展開した。
この日韓首脳の対照的な主張に対して、欧州首脳はどう答えたのか。
『朝鮮日報』(10月26日付)は、「韓日首脳の欧州外交戦」と題するコラムを掲載した。筆者は、同紙の孫振碩(ソン・ジンソク)パリ特派員である。
(1)「アジア欧州会議(ASEM)首脳会議を控え、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と日本の安倍晋三首相は欧州を相手に「外交戦」を繰り広げた。文大統領は金正恩(キム・ジョンウン)を信じ、「まず北朝鮮への制裁を緩和しよう」と強調し、安倍首相は「国連の対北朝鮮制裁決議の完全な履行が重要だ」と述べた。ところが、文大統領が15を日のマクロン大統領との首脳会談で制裁緩和に触れても、マクロン大統領は首を縦には振らなかった。2日後にエリゼ宮を尋ねた安倍首相に対し、マクロン大統領は「対北朝鮮制裁決議の履行が重要だ」と支持を表明した。両首脳は破顔大笑して、親密さをアピールした」
韓国では、文大統領だけが「親北朝鮮」ではない。大統領府と与党が一丸となって「親北・反米」路線を突っ走っている。これは。「86世代」という韓国独特の政治意識でつながった集団の存在がある。1960年代生まれ、1980年代に学生時代を送り、「光州事件」で反米闘争を戦った学生運動家上がりの連中に共通の認識である。未だに、学生運動時代の連帯意識に燃えており、彼らの「聖なる地」は北朝鮮であることは紛れもない事実である。学生時代に「金日成思想」に共鳴していたので、北朝鮮へは「打てば響く」大きな共鳴板を背負っているようなものだ。
(2)「安倍首相は前日、マドリードでスペインのサンチェス首相と会談し、北朝鮮の核問題について、全面的な支持を取り付けていた。ドイツのメルケル首相、英国のメイ首相の反応も同様だった。結局19日のASEM首脳会議で51カ国の首脳は完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)で北朝鮮の核を取り除かなければならないとする声明を出し、文大統領はコーナーに追い詰められた格好となった」
文氏が、今回の欧州行脚で見せた一連の「北擁護」は、米国からも警戒の目で見られている。すでに、南北による独自の取り決めには、ことごとく横槍が入っている。北の核放棄にとって、マイナスになるという判断があるからだ。米国による核放棄最優先政策は、欧州でも同じ感覚で受け止められている。韓国による制裁緩和論は、過去と同じ誤りを冒すという意味で拒否されているのだ。
(3)「トランプ大統領は北朝鮮の核問題の解決を自身の成果にしようとしたが、欧州は一歩引いて、より冷徹に見据えている。力が支配する国際社会で北朝鮮問題について、米国よりも前面に出ようという国があるはずもない。結局、北朝鮮を信頼するに足りる根拠が持てない欧州首脳の前で、文大統領の努力は無駄骨だった。韓国の大統領が欧州の行く先々で日本の首相にしてやられるようで気分が重かった」
欧州各国は、北朝鮮は信頼できない国であると見ている。そこへ登場したのが、文大統領の異質の北擁護論であった。安倍首相の制裁優先論が受入れられたのは当然であろう。文氏がなぜ、米国へ楯突く形で北擁護論に立ったのか。「86世代」という存在を抜きには考えられない。
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/278.html#c16