在任歴代3位でも約束守らず 安倍首相“4つのヤルヤル詐欺”
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2019/06/08 日刊ゲンダイ 拉致問題でもウソばかり(C)共同通信社 総理大臣の在任日数が6日で2720日となり、歴代3位の伊藤博文と並んだ安倍首相。官邸で記者団に対して「約束をした一つ一つの政策をしっかりと前に進めていくことでその責任を果たしていきたい」とコメントしていたが、チョット待て。国民との約束を「前に進める」どころか、内政も外交も何ひとつ守っていないのが現実ではないのか。 そもそも歴代ナントカとか威張っているが、独裁を避けるために党則で決めていた総裁任期「連続2期6年」を、安倍自民は「連続3期9年」に変えた。過去、そんな自分勝手な首相はいなかったのだから在任期間が長くなるのは当然。総理を長くやればいいってもんじゃないのは言うまでもないが、安倍首相の場合は反故にしている約束を挙げればキリがない。 ■北朝鮮拉致問題 「拉致問題は、安倍政権の最重要課題」「最後のひとりまで救出をやり切る」 安倍首相は事あるごとにこう強調してきたが、いまだに1ミリも進展していない。「対話のための対話は必要ない」と拳を振り上げていたものの、韓国や米国、中国、ロシアが次々に北と首脳会談を持ち、日本はすっかり蚊帳の外。今になって「前提条件なしの首脳会談をする」とか言いだしたが、北には「厚かましい」と一蹴される始末だ。 ■北方領土問題 「戦後外交の総決算に取り組む」「領土問題の解決をレガシー(政治的遺産)にしたい」 拉致問題と同様、「北方領土問題の解決」もヤルヤル詐欺だ。「総決算」どころか、ロシアに足元を見られて「ロシアの主権を含めて第2次世界大戦の結果を認めろ」などと条件を吊り上げられているから最悪だ。「前に進める」どころか、「どんどん後退」が現実だ。 ■年金 「最後のおひとりに至るまで、すべて記録をチェックし、保険料をまじめに払っていただいた方々に正しく年金をお支払いしていく」「1年以内に名寄せを行い、突き合わせを行う」 消えた年金問題を受け、第1次政権でこう叫んでいた安倍首相だが、名寄せが難しくなった途端にウヤムヤに。「100年安心」と喧伝していたにもかかわらず、保険料は右肩上がりで、受給金額は減る一方。受給開始や保険料支払期間の年齢を引き上げる議論ばかりが先行し、しまいには金融庁が年金だけじゃ老後生活は持たないから、2000万円貯めろ! ときたもんだ。これで「約束を守っている」とはどのツラ下げて言っているのか。 ■福島原発 「私が責任者となって前面に立ち、必ず解決いたします」 東京五輪招致のために「アンダーコントロール」と大嘘をつき、責任者になるどころか、解決の前面にも立っていない。選挙前になると福島に出掛けるが、選挙が終われば知らん顔。汚染水のダダ漏れは今も懸念が拭いきれず、メルトダウンした核燃料デブリを取り出す時期も手法も見えないのに、事実上、ホッタラカシだ。 他にも「GDP600兆円」「目標出生率1・8」「介護離職ゼロ」……など、ウソばかり。「丁寧に説明する」と丁寧に言うだけで、一切説明しない。伊藤博文は明治憲法を制定し、2位の佐藤栄作は沖縄返還を実現したが、安倍首相がやったことと言えば「公文書の捏造・改ざん」「統計偽装」だ。こんな男が首相に居座り続けていること自体が狂っているとしか思えない。
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