食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月1日発表)―千葉産スズキからセシウム、福島産は105中103件ND ―
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2019/03/06(水) 19:57:02 めげ猫「タマ」の日記
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。3月1日に1月25日までの食品中の放射性セシウムの検査結果が1ヵ月以上の遅れで発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先回に続き今回もしっかり汚染食品が見つかっています(4)。しかも基準超です。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
@検査数765件中1件の基準超え
A平均は、1キログラム当たり1ベクレル、最大130ベクレル(宮城県産イノシシ)。
事故から8年を経て見つかるセシウム汚染食品
※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(3月1日発表分)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
今週の発表から
・千葉産スズキからセシウム、福島産は105中103件ND
・汚染が酷い最大産地を検査せずに、福島産春菊は検査で安全と主張する福島県
・過去最高を記録した福島県柳津町産干しゼンマイのセシウム
などの特徴が読み取れ福島産は安全とは言えません。
1.千葉産スズキからセシウム、福島産は105中103件ND
千葉県産スズキ4件からセシウムが見つかったと発表がありました(7)。以下に2018年以降の検査結果を示します。
隣県では見つかっても福島産スズキからは殆ど見つからないセシウム
※1(1)を各県が実施した検査について集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは捕獲日
※4 淡水は除く
図―2 スズキの検査結果
千葉産だけで茨城産からもそこそこそ見つかっています。一方で福島産スズキからは殆ど見つかっていません。厚生労働省の発表(1)を数えると105件中103が検出限界未満(ND)です。一方で茨城産は22件中11件、千葉産は89件中29件のみが検出限界未満(ND)でした。このような事が偶然に起こる確率を計算したら50兆分の1でした。
表―1 偶然起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(8)による。
有意差検定表
海が繋がっているのに汚染源がある福島産から殆ど見つからない等はおかしな話です。スズキ等の福島産農水安物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると、全てを福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(9)で実施しています。中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低くでる検査で「安全」とされ、出荷されます。
2.汚染が酷い最大産地を検査せずに、福島産春菊は検査で安全と主張する福島県
寒い日が続きます。お鍋が美味しい季節です。鍋物に欠かせないのが春菊です。福島でも春菊が栽培されています(10)。検査状況を以下に示します。
福島県伊達市産春菊を検査しない福島県
※1(11)の数値データを元に(12)に示す手法で3月1日時点に換算
※2 旧避難区域は(13)による
※3 ●1個が春菊の検査1件を示し(14)による。
図―3 福島産春菊の検査状況
図に示しように福島では国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(15)地域が広がっています。
福島県の春菊の最大産地は伊達市です(16)。図に示す様に汚染されています。しかし検査はされていません。それでも、福島県は福島産春菊は検査で「安全」が確認されたと主張しています(18)。
福島産は汚染が酷い主要産地を避けた検査で「安全」とされ、出荷されます。
3.過去最高を記録した福島県柳津町産干しゼンマイのセシウム
福島県柳津町産干しゼンマイから1キログラム当たり84ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(19)。以下にこれまでの検査結果を示します。
過去最高を記録した柳津町産の干しゼンマイのセシウム
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(みつからない事)を示す。
※3 日付は捕獲日
図―4 福島県柳津町産干しゼンマイの検査結果
図に示す様に過去最高です。
福島産のセシウム含有量は上昇することがあります。過去の検査結果は「安全」であったとしても、今は分かりません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・一ヶ月以上の遅れで発表される検査結果
・他所より低くでる検査で安全とされ出荷される福島産
・汚染が酷い主産地を検査しなくても、検査で安全とされ出荷される福島産
・セシウムが上昇する事がある福島産
(=^・^=)は不安なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
福島県棚倉産米の全量全袋検査数が14万件を超えました(20)。同町は人口約1万人の町なので(21)、町民が食べるには充分な量です。同町辺りのお米はおいしいお米です(22)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(23)。でも、福島県棚倉町のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ
※(24)を引用
図―5 福島産米が無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1119報)
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2月27日発表)―千葉産スズキからセシウム、福島産は102中99件ND ―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(3)⇒1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:971KB)⇒No5452、5463、5483、5484
(8)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(9)農林水産部 - 福島県ホームページ
(10)特産品情報 | 地区別くらし情報 伊達地区 | JAふくしま未来
(11)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日〜11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(12)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(13)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(14)品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報を「野菜⇒さ行⇒し⇒シュンギク、シュンギク(施設)で検索
(15)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(16)福島県[伊達市]の農作物 | さやえんどう 夏秋きゅうり すもも 桃 ニラ 柿 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス
(17)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(18)やさい編 [PDFファイル/173KB]
(19)(3)⇒2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果(PDF:107KB)⇒No282
(20)ふくしまの恵み
(21)トップページ | 棚倉町公式ホームページ
(22)みりょく満点ブランド|JA東西しらかわ
(23)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(24)エコス棚倉店