[ペンネーム登録待ち板6] 非勝共連合派の真・野党共闘 !
非勝共連合派の真・野党共闘 !
植草一秀氏ブログ「知られざる真実」:2022年10月26日
衆院解散がなければ,国政選挙は,2025年夏まで空白になる。
岸田首相にとっての「黄金の3年」と称された。
しかし、7月14日に岸田首相が,安倍元首相国葬を独断で決定したところから,風向きが急変した。
内閣支持率は急落し、危険水域の3割割れに突入した。
内閣支持率3割割れから,生還をはたした首相は,2006年就任の安倍首相以来、1人もいない。
岸田内閣終焉が,秒読み態勢に移行した。好事魔多しだ。
「岸田の3年」が,「岸田の残念」に転じる様相が,強まっている。
このなかで,岸田内閣を支える要因が,1つだけ残存する。
野党の崩壊だ。
野党第一党立憲民主党の凋落は,岸田内閣以上だ。
旧民進党の「立民+希望」「立民+国民」の比例代表選挙絶対得票率(全有権者数に対する得票数の比率)推移は,以下の通りだ。
2017年衆院選: 20.0%
2021年衆院選: 13.7%
(立民11.2%、国民2.5%)
2022年参院選: 9.4%
(立民6.4%、国民3.0%)
旧民主党=旧民進党勢力の得票率激減が,鮮明だ。
ちなみに,自民党得票率推移は,以下の通りだ。
2017年衆院選: 17.9%
2021年衆院選: 19.4%
2022年参院選: 17.4%
自民党得票率が,増加したわけではない。
旧民主党=旧民進党得票率だけが,突出して低下した。
とりわけ,立憲民主党得票率低下が顕著だ。
2021年衆院選で,11.2%だった得票率が,2022年参院選で6.4%に半減した。立憲民主党凋落の原因は,明白だ。
2021年衆院総選挙で,枝野幸男代表が,野党共闘を否定した。
枝野氏は,選挙期間中に次のように述べた。
「野党共闘」というのは,皆さんがいつもおっしゃっていますが、私の方からは,使っていません。
あくまでも国民民主党さんと,2党間で連合さんを含めて,政策協定を結び、一体となって選挙を戦う」
野党共闘の対象は,国民民主党と連合であって、共産党、社民党、れいわ新選組は,共闘の対象ではないと明言した。
この姿勢が示されたことで、野党共闘を支持する主権者が,立憲民主党支持から,一斉に離反した。当然の帰結だった。
衆院総選挙惨敗の責任を取って,枝野幸男氏が辞任した。
後任代表に就任した泉健太氏は,枝野氏以上に共産党との共闘否定のスタンスを示した。
その結果、2022年参院選で,大惨敗を演じた。
当然、泉健太氏は,責任を取って辞任すべきだったが,代表の座に居座っている。立憲民主党は,崩壊の瀬戸際に立っている。
泉健太氏は,オールド民主党のロートルを幹部に据えた。
これでは, 立憲民主党の党勢の回復を,期待しようがない。
折しも,クローズアップされることになった,旧統一協会問題だ。
旧統一協会の政治活動を担ってきたのが,「国際勝共連合」だ。
「国際勝共連合」は,表と裏の二正面作戦を展開した。
表では,自民党と結託して,勝共活動を展開した。
「国際勝共連合」は,裏では,野党分断の工作を展開した。
この活動を陰で差配したのは,米CIAである。
CIAの基本戦術が,野党分断工作だ。
野党陣営に,親米反共勢力を埋め込んだ。
民社党=同盟=国際勝共連合が,連携して,野党分断戦術を展開し続けてきた。
その尖兵となってきたのが,旧民主党内に潜んでいた,守旧派勢力だ。泉健太氏は,その流派の延長線上に位置している。
野党勢力を,「国際勝共勢力」と「革新勢力」に,明確に分離することが最重要課題だ。
国政選挙に空白が生じた現局面で,真の野党共闘体制を再構築することが,必要不可欠だ。
時間のあるときに,何もやらずに選挙が近付いて,「時間がない」とあきらめる悪循環を,繰り返してはならない。
* 自民党の正体とは ?
(参考資料)
T 米国から上級奴隷・自民党へ密かに長年、資金提供され、米国の支援をバックに対米 隷属・国民洗脳自民党一党支配体制が構築されてきた !
(T) 右翼・米国の支援で、対米隷属・保守政党の結成 !
冷戦の始まりとともに、対日占領政策の変更・「逆コース」により、アメリカは、日本の戦時体制を維持し、戦時中のエリート(戦犯たち)に、権力を握らせようと決めていた。
そのため、対米隷属を約束させられた、戦争犯罪人を監獄から出してやった。
1948年12月24日、釈放された、A級戦犯容疑者は、岸信介、児玉誉士夫、笹川良一、正力松太郎など70名以上存在し、戦後の政界・経済界・政界の黒幕など多方面の有力者になった。
講和後の1958年4月、禁固刑のA級戦犯(賀屋興宣、白鳥敏夫、重光葵、橋本欣五郎などは後に衆議院議員となる)は、全員赦免になった。
1945年11月、保守政党の結成、再編が行われた。
日本自由党(自民党の前身)の資金は、戦時中に右翼の児玉誉士夫が海軍の「児玉機関」の長として中国で物資調達にあたった時の資産(侵略戦争で強奪した財産を横領した、裏金・時価4千億円)の一部をもらった。
(2)米国の資金提供等で長期政権を実現 !
岸信介は日本に台頭する保守派の指導者になった。国会議員に選出されて4年も経たないうちに、国会内での最大勢力を支配するようになる。
そしていったん権力を握ると、半世紀近く続く政権党を築いていった。
このようにして、アメリカの政策に従順な日本政府の体質は、敗戦直後から着実に形成されていた。
そして、CIAが1950~70年代に日本の保守政権の安定化を図り、自民党や「左派穏健勢力」に繰り返し資金提供していた(違法資金)ことが、米国務省の機密文書公開で明らかにされている。
http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/16004.html
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