天皇陛下は皇居にいるタヌキが食べているものを5年にわたって調べた研究論文を発表された。陛下は毎週日曜に御所の近くでタヌキのふんを採取し、顕微鏡で分析して季節的な変化を調べられた。タヌキがふんをする1カ所を5年調べた研究論文は国内外で初。
天皇陛下は、皇居にいるタヌキが食べているものを5年にわたって調べた研究論文を発表された。
宮内庁は、天皇陛下が、「皇居におけるタヌキの果実採食の長期変動」と題した論文を、国立科学博物館の研究員らと共に執筆されたと発表した。
皇居には10数匹のタヌキが生息していると言われている。タヌキは決まった場所でふんをする性質があり、陛下は2009年から5年間、毎週日曜の決まった時間にお住まいの御所の近くでふんを採取し、顕微鏡で内容物を分析して、季節的な変化を調べられた。タヌキがふんをする1カ所を5年にわたって調べた研究論文は、国内外で初めてだという。
陛下は2008年にもタヌキに関する論文を発表されている。
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宮内庁
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/ronbun/ronbun-4.html
皇居におけるタヌキの食性とその季節変動
平成20年6月23日付で発行された国立科学博物館研究報告A類(動物学)34巻2号(Bulletin of the National Museum of Nature and Science, Series A(Zoology),34(2))に,論文「皇居におけるタヌキの食性とその季節変動」が掲載されました。
本論文は,宮内庁管理部庭園課と国立科学博物館動物研究部が共同で実施してきた皇居のタヌキの生態に関する調査結果に基づき,特に糞の分析を中心にタヌキの食性とその季節変動についてとりまとめたものですが,天皇陛下も共著者になられています。<他の共著者は,酒向貴子(宮内庁庭園課),川田伸一郎(国立科学博物館),手塚牧人(フィールドワークオフィス),上杉哲郎(宮内庁庭園課)>
参考)論文の目次
はじめに
材料および方法
調査地区の設定とその概要
溜め糞の探索とその利用状況の把握
糞の採取とその分析
定点調査
結果
溜め糞場の分布とその利用状況
糞内容物の組成
動物質の出現状況
植物質の出現状況
人工物の出現状況
定点調査の結果
考察
タヌキの生息密度
皇居のタヌキの食性
食性の季節変動
皇居の自然環境とタヌキの生息
http://www.asyura2.com/13/nametoroku7/msg/734.html