17. マカフィー暗殺[1] g32DSoN0g0KBW4jDjkU 2021年6月24日 09:19:22 : Yu2et2k4VY :TOR NExUTjdNVGpDUmc=[51]
http://www.asyura2.com/2002/ishihara1/msg/337.html
ゲルゾーニの宣誓供述のおかげで、イタリアおよびヨーロッパは
――合衆国ではなくて――アルド・モロの死の背後にはキッシンジャ
ーが存在していたことがわかった。この悲劇的事件は、三百人委員会
がどんな政府にでも例外なく介入する能力があることを示している。
キッシンジャーはただモロを脅迫しただけでなく、イタリアの経済
・産業振興政策を断念しないならばモロを「排除」するというその
脅迫を実行したのである。
一九八二年六月と七月にモロの妻は公開の法廷で、夫が殺されたの
は彼女が言う「合衆国の政府高官」が本気で彼を殺すと脅迫した結果
であることを証言した。エレノラ・モロ夫人は、キッシンジャーが使
ったとゲルゾーニ宣誓供述で報告された言いまわしを、一言一句精確
に何度も繰り返した。つまり、「現在取っている政治路線を止めるか
、その路線のために高価な代償を払うかだ」と。ゲルゾーニは裁判官
に再喚問され、モロ夫人が語っている人物はキッシンジャーに間違い
ないかと問われた。ゲルゾーニは、その人物が自分が前に親しかった
キッシンジャーその人であると答えた。
ゲルゾーニは法廷で、イタリアの指導者たちが公式訪米したさいに
、キッシンジャーがホテルのモロの部屋を訪れて脅迫したことを重ね
て説明した。モロはNATOのメンバー国であるイタリアの当時の
首相兼外相として高位の人物であり、マフィアもどきの圧力や脅迫に
さらされる筋合いにはなかった。モロはイタリア大統領とともに公式
資格でアメリカを訪問したのである。そのときキッシンジャーは、
いまでもそうであるが、王立国際問題研究所の重要なエージェントで
あり、ローマクラブとCFR(外交問題評議会)のメンバーであった。
ローマクラブとその大蔵省であるドイツ・マーシャル財団とが、
北大西洋条約機構[NATO]という隠れ蓑の下に機能する二つの
高度に組織された謀略機関であること、ローマクラブ執行部の大多数
はNATO関係者であることが彼らにひらめいたのだ。ローマクラブ
はNATOが政策として掲げたものをすべてまとめ上げ、三百人委員
会のメンバーであるキャリントン卿の活動を通じて、NATOを政治
的(左翼)勢力とそれまでの軍事同盟との二つの党派に分けた。
ローマクラブは、いま現在も三百人委員会のもっとも重要な外交部
門のひとつである。もうひとつは、ビルターバーガーズである。ロー
マクラブは一九六八年に、そもそもモーゲンソー・グループの強硬派
たちが、統一世界政府――私はこの名のほうが正確であるとは思うの
だが、現在では新世界秩序と呼ばれている――計画をはやめるための
新規かつ緊急の運動を興すために、故アウレリオ・ペッチェィから
電話で招集されたことを共通基盤として結成したものである。統一
世界政府は新世界秩序よりも確かに正確に内容をあらわしている。
以前にはいくつかの「新世界秩序」があっていさささかまぎらわし
かったし、「統一世界政府」はひとつもなかったからである。
ケネディ大統領が拒否した「危機管理」計画
ローマクラブは、キューバ・ミサイル危機にも重要な役割を演じた
のち、「危機管理」(FEMAの前触れ)計画をケネディ大統領に売
りつけようとした。ダヴィストック研究所の科学者たちがその内容を
説明しに大統領に直接会いに行ったが、大統領は彼らが提示した案を
拒否した。
ケネディが暗殺されたその年に、タヴィストックはNASAと会談
すべくワシントンに戻った。今回は会談は順調に進んだ。タヴィスト
ックはアメリカの世論を来るべき宇宙計画に引きつける効果を高く
評価したNASAと契約を結んだ。
この契約内容は、スタンフォード研究所とランド・コーポレーショ
ンに委託された。タヴィストック、スタンフォード、ランドで作製さ
れた膨大な資料は、現在にいたるまで陽の目を見ることはなく封印さ
れたままである。私が情報を得ようとして接触した上院監視委員会と
いくつかの小委員会は「そんな話は聞いたことがない」という返事か
、私が求めていることを発見する手がかりすらも与えないかであった
。これが、三百人委員会の力と威信である。
一九六七年五月
、会議は北大西洋同盟科学技術委員会と外交政策研究所の主催のもと
に開催された。それは「大西洋間の不均衡と協力についての会議」と
称され、フランスのドーヴィユにあるエリザベス女王所有の宮殿のよ
うな建物で開催された。
ドーヴィユ会議の基本的な目的と意向は、合衆国の技術と産業の進
歩にとどめを刺すことにあった。この会議の結果、二冊の本が出版さ
れた。ひとつは、ズビグニュー・ブレジンスキーの『テクノトロニッ
ク時代』で、もうひとつは、同会議議長のアウレリオ・ペッチェイが
書いた『深まりゆく亀裂』である。ペッチェイは全面的にブレジンス
キーに同意したが、さらに「統一世界政府によって支配されない」
世界は将来、混沌状態におちいるだろうと付け加えた。この点に関し
てペッチェイは、ソ連は「NATOに収束」しなければならないと
主張した。
ここにいう収束とは、アメリカとともに統一世界政府のパートナー
となることを意味する。米ソは、将来の「危機管理と地球規模の計画
」に責任をもつようになるというのである。
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