180. アラジン2[4081] g0GDiYNXg5My 2022年7月03日 22:27:52 : RfhVkY2dhk : dUpCU2UxRmVlZTI=[6]
>>178
>ロシアもソ連時代は良かったのにね
>衛星国からちやほやされて
いえいえ、今が一番良いでしょ。基軸通貨ドルを破壊できるんだから。
本の話が出ましたが、今一番私が読みたい本です。
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■コールダー・ウォー: ドル覇権を崩壊させるプーチンの資源戦争 2015/5/14
マリン カツサ (著)
アマゾンレビュー:
●2022年4月6日
ロシア・ウクライナ問題、プーチンについて西側メディアの偽善的表面的な報道に疑問を持ち、それならばと改めて勉強した本の一冊。Twitterで評価されてた。
ロシアは石油もガスもウランも持ってる。これら天然資源が金融システムの根幹をも成し、貨幣さえもコントロールできる事をプーチンはよく知っている。
プーチンは冷徹だが賢い。観察力が鋭く我慢強い。彼はロシアとロシア国民とロシアの富であり国民の財産である資源を守ろうとする。彼の立ち位置ははっきりしてて、これは他の本を読んでも同様の見方をされている。
p.264 ロシア国会上院議員長ワレンチナ・マトヴィエンコの言葉
「石頭で低脳な連中は2008年に何があったかもう忘れている。あのリセッションで世界はいまだに苦しんでいるのだ。あれはアメリカ、イギリスなどの金融機関の崩壊から始まった。ロシアに対する金融制裁を行えば制裁する側も返り血を浴びることを覚悟しなくてはならない。ほんのちょっとしたミスがあれば、ブーメランとなって、分からず屋の未開人程度の頭しかない連中を傷つけるだろう」
基軸通貨ドルはアメリカが経済制裁すればするほど弱くなっていく。ロシアが考えるような金兌換制度に再び回帰していくとすれば、ドルに頼っていた国は立ちゆかなくなるだろう。この本で指摘されていた事が現実に起きようとしている。
ウクライナは元々資源豊かな国だったのに国の幹部の放漫運営でお金に困っていた。金でアメリカとつながった挙げ句、国民を守るどころかロシアを怒らせてしまった。複雑な歴史は読んでみないと分からない。
2022年の今、世界を巻き込んだ金融危機が起きるとして追随ばかりでアメリカを諫めようとしなかったツケの代償を払うのは誰か、日本も例外ではないと思ってる。
さしずめ第12章は予言の章のよう。
●2022年5月19日
・プーチンが仕掛ける「新冷戦(コールダー・ウォー)」がアメリカの覇権を終焉させようとしている。第二次世界大戦が終わる1945年から、ソ連崩壊の1989年まで続いた「冷戦」だが、それを超える「新冷戦」が始まったのだ。
それが「ウクライナ紛争」となって現れた。ロシア・プーチンは膨大なエネルギー資源を武器に、アメリカ覇権の核心たるペトロダラーシステム(ドルベースの資源取引)を打ち砕き、大ロシア帝国を再興するべく戦いを始めた。
・世界は複雑系である。もはや世界の事象を因果律で語ることはできない。ロン・ポール氏は、本書について語っている。「本書の分析は、我が国の真の敵は、プーチンではなく、あまりに干渉主義的な我が国の外交政策と破滅的な貨幣・通貨政策にあることを明らかにしている」と。
・現在の問題は、アメリカの20世紀初頭に設立された中央銀行(連邦準備委員会:FRB)による放漫な貨幣政策と、フランクリン・ルーズベルトが完成させた過度な干渉主義的外交政策(“世界の警察官”外交)のもたらした「混乱」にある。それを理解できなければ、プーチンの進める世界戦略(アメリカのドル覇権への挑戦)の本質がわからない。
・この「混乱」を象徴する事件が、1990年湾岸戦争、2001年の9・11、2003年イラク戦争、2008年リーマンショック、2011年リビア内戦などだ。プーチンはアメリカのドル覇権に挑戦を決めた。タダ同然で刷った紙切れ(ドル札)の上にあぐらをかき続けるアメリカへの戦いを始めたのである。
・たとえこの「ウクライナ紛争」でロシアが敗れることがあっても、歴史の流れは止めることはできない。「天の時、地の利、人の和」はプーチンの側にあると思われるからだ。そして、「グレートリセット」とよばれる「環境問題」や「エネルギー問題」などは、欧米の堕落した帝国主義者たちの最後の悪あがきだと理解したほうがよさそうである。
・今や、『歴史の終焉』や『レクサスとオリーブの木』といった、グローバリゼーション礼賛は誤りだったことが明らかになった。グローバリゼーションとは、貨幣経済の発達によって、「貨幣が貨幣を生むと」いう悪きシステムであり、戦争遂行のための大量の貨幣発行のことだと暴露されているのだ。
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1914年_FRBの設立
1914年_第一次世界大戦
1919年_ベルサイユ条約
1929年_世界恐慌
1939年_第二次世界大戦
1945年_ブレトンウッズ体制(ドル金本位制)
1950年_朝鮮戦争
1955年_ベトナム戦争
1971年_ニクソンショック(ブレトンウッズ体制の崩壊)
1988年_BIS規制
2008年_リーマンショック
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・BIS規制により、90年代から世界的な証券化の波や金融工学が発達した。銀行は、国内は4%、国際で8%の自己資本比率が必要となるルールとなった。その抜け道として、不動産開発企業がREITという証券を発行して「信用創造」を行った。
元々の狙いは、日本の銀行を潰すためのウォールストリートの戦略だった。証券化は、BIS逃れの金融商品であり、デリバティブによる極めて投機的な商品であり、BIS規制はまったくの建前の話だった。
●2022年5月29日
ウクライナへの2022年時点での侵攻をプーチンが計画していたかどうかは不明だが、アメリカ(ネオコン)が相当なプレッシャーをプーチンにかけていたのはたしかだろう。
その結果プーチンがウクライナに侵攻することをバイデンは「知っていた」。
ここでプーチンを潰さないとアメリカ(ドル)に未来はないと悟ったのだろう。
そこまでアメリカを追い詰めていたプーチンの戦略がよくわかる本になっている。
アメリカは、今ならまだプーチンを倒せると思ったのだろうが、、、プーチンはさらにその上を行くだろう。
サウジ、中国、ブラジルはアメリカに味方しない。
日本はアメリカ様にどこまでついて行くのか。
この非常に難しい舵取りを岸田首相や日本の政治家に期待することは酷か。
●2022年4月8日
P160より「この代金の支払いに使われる通貨は何かということである。それがルーブルないし人民元であれば、アメリカのペトロダラーシステムに大きなダメージを与える。」
ニクソン政権が基軸通貨ドルの覇権を維持する為に構築したペトロダラーシステム。
2022年に起きたロシアのウクライナへの軍事侵攻の背後で機を伺っていたかのように中東の石油産油国がドルでの支払いを他の通貨に切り替えていった時、5年前にベストセラーになったこの本の存在を思い出した人も多い様子。
過去に石油輸出の取引にユーロを使ったフセインや自国通貨を使おうとしたカダフィには悲惨な最後が待っていた。
しかし、ロシアは、Swiftに代わる国際経済システムの構築「ダブルイーグルプロジェクト」を始めワンパターンの制裁への対抗手段を着々と準備していた。
●2022年5月1日
アメリカは、ニクソン大統領が、サウジアラビアとの交渉で、石油購入をドル決済に変えたことで作り上げた「ペトロダラーシステム」
今海外送金をするときに必ず必要なSWIFT
ドルと金のリンクから、ドルと石油のリンクにかわり
その国際決済がドルを構造的に支えています。
一方でプーチンは
レニングラード州立大学での
博士論文「ロシアの経済再生は天然資源の有効活用にかかっている」を書いている
プーチンが、アメリカのドル覇権を資源戦争を通じて、崩壊させようとしている様が
ありありと見えてきます。
日本はどう進むべきなのかも考えさせられます。
ロシアとウクライナ
ロシアが西側諸国への天然資源の輸出に必要なパイプラインがウクライナを通っている
以前は、パイプラインの設置使用料を取っておらず、安価にロシアからガスを購入していたウクライナ
しかし、両国の関係が悪化してからは、ウクライナが使用料を請求すると、ガスの価格をあげたロシア
そんな中で、ウクライナも盗ガスを行い、その支払いもできない
両国は民族問題だけでなく、資源の問題もかかえている
ロシアはウクライナを信用していないので、別ルートで西側諸国へ資源を送るようになり
西側諸国は、資源の多くをロシアに依存するようになっています。
ウクライナとロシアの戦争
いろんな駆け引きなどの背景が垣間見られる書籍です。
●2015年6月4日
プーチンの生い立ちから、彼の戦略が生まれた背景を詳しく解説してある。
1971年8月のニクソン・ショック以降、金と米ドルの兌換が停止されたとき、基軸通貨としてのドルを守るため、サウジアラビアを防衛する見返りに、石油をドル取引する密約を行った。これが、現在までドルを基軸通貨として支えてきた。
イラン、イラク、中東の諸国は、第二次世界大戦前は英国に殖民地にされ、終戦後は米国が世界の警察官のように振る舞い、問題の多いこの地域をさらに悪化させる策略を取ってきた。さらに石油などの天然資源に関する利権には強欲だった。
2014年に起こったウクライナの政変劇も、米国の主導で行われた。
多くの国々は、米国の外交に嫌気がさしている。
プーチンは、この米国主導の体制に挑戦しているというのだ。
ロシアも資源輸出国だが、その取引にドルを介さないシステムを構築しつつある。
筆者は、米国がこの冷戦に勝つ見込みは低いと読んでいる。
日本のかしこい対応を望む。
カナダ在住の渡辺惣樹氏の丁寧な翻訳もありがたい。
●2022年5月20日
2015年に出版された本オバマとバイデンが舞台…なんとこんな早くから分かってたことなんだ!
これから世界は変わってくる!
日本とはなんと平和ボケの国なんでしょうか…世界情勢や複雑な世界のことすら分かって無い日本国民…
●2015年5月17日
資源取引のドルベース・ルール(ペトロダラーシステム)を
米国が如何に成立させ、維持してきたか、そしてプーチンが
それにどう立ち向かっているかが冷徹に分析されています。
興味深いのは米国がペトロダラーシステムを維持しようとして
行っている経済制裁等が却って逆効果となっている点です。
また、米国の傲慢な外交、収奪システムに日本が唯々として
従っていて良いか考えさせられます。
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2015年出版だが、ウクライナ危機が始まったので、最新日付のレビューが多い。
プーチンが政治家としてどれほど有能かがわかる。
日本の政治家じゃ、到底太刀打ちできん。
アメリカも……無理っしょ、これは。