連休明けに森友学園問題について集中審議が行われた。小学校用地がなぜ8億円もダンピングされたのが未だ解明されず。唯一考えられるのは、安倍昭恵氏がこの問題に関わっていたため、財務省が「忖度」し、8億円もの値下げを行ったとの推測が行われ、その推論を元に、民進党や共産党は追及しているが、財務省は安倍昭恵氏がこの問題にかかわっていたとの認識は無いと主張し、政府は、「谷氏からの財務省に対する問い合わせは、谷氏個人の行動であった」と閣議決定を行なってしまった。（注１）
注１：2017年4月4日、安倍政権が、安倍昭恵総理夫人付の谷査恵子氏が森元学園・
籠池氏に送ったFAXについて、「行政文書」には当たらないとする閣議決定をした。
3月27日参議院予算委員会が行われ、民進党の桜井議員が質問に立った。その質問の大部分は「国家戦略特区での獣医学部設置への疑問点の追及」であったが、最後に彼は、森友学園についてお聞きしますと言って、これは財務省に対してすでに通告を行っており答弁を認めていますと断りを入れ、質問に入った。
質問は極めてシンプルで「これは谷さんからの問い合わせがあった件ですか？」という質問を行った。質問の最初の「これは」の中身を何も語らず、質問を行ったが、おそらく事前に中身を説明していたと思われるが、財務省の佐川宣寿理財局長は極めて不可解な答弁を行った。
その答弁内容は「首相夫人とのやり取りは、国有財産審理室長が担当で、夫人付の女性から介護施設に適用される定期借地の賃貸料優遇措置の延長（50年）について問い合わせがあった」と答えた。
この答弁は、桜井氏が「谷さんからの問い合わせか？」＝「個人からの問い合わせか」と聞いたのに対して、佐川宣寿理財局長は「安倍夫人とのやり取りは」と谷さんからの問い合わせは財務省としては、安倍夫人からの問い合わせと捉えているとの回答である。
この佐川理財局長のこの答弁こそが、財務省側が「森友学園問題」は「安倍昭恵案件」であると捉えていた決定的な証拠である。
実は私は、4月4日に「谷氏の行動は私的行動であり、回答のＦＡＸは行政文書でない」との閣議決定を見て、4月6日に、閣議決定を揺るがす、重要な発言（佐川理財局長）があるのでこれをぜひ追及してほしいと「共産党のしんぶん赤旗編集局」に頼みましたが、無視されました。
連休明け国会で、財務省側が安倍案件と認識していたかが再度議論になり、「昭恵氏と籠池夫妻の写真」を財務省側がほしがったことから、財務省は認識していたとの議論がマスコミで流されていますが、これは推論にしかならず、「佐川理財局長の『首相夫人とのやり取りは』の答弁」こそが、財務省側の認識である決定的な証拠だと思い投稿しました。
投稿に当たって、この事実関係を再度検証しようと思いましたが、この日の新聞記事はインターネット上では手に入りませんでした。国会の議事録を当たりましたが、この日の予算委員会の議事録はありません。民主党のホームページに桜井議員のこの日の質疑が記載されていますが、加計学園問題ばかりであり、この「佐川理財局長の発言」については触れていません。
阿修羅にこの発言が載っていますが、そこには、桜井議員が「ご本人（谷氏）のせいだけにするのは非常に気の毒だ。釈明する場があった方がいい」と述べ、「谷氏の招致を求めた。部分」だけが記載されており、佐川理財局長の発言に重大さが隠れているのにスルーしてしまっています。
この予算委員会の録画もありましたが、なかなか見当たらず、やっとユーチューブに残っていることが分かりました。森友学園 予算委員会 桜井議員でこの時の佐川理財局長の回答を見ることが出来ます。ビデオは48分ぐらいありますが、40分以降から森友問題に入ります。
なお私のホームページでは森友問題を相当取り上げています。この問題も「森友学園第4弾：佐川理財局長の安倍夫人にまつわる重要な発言をマスコミは取り上げない」（平成29年4月2日）に書いています。 ＨＰの検索は「egalite65」です。よろしくお願いします。
http://www.asyura2.com/13/nametoroku7/msg/665.html
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。