水素の特性
水素1モルの質量は2g、体積は22.4Lよって大気圧1気圧で水素1Kgの体積は11.200[m3]、水素は常温の大気中では広く薄く分布する、水素は常温では粒子の運動量が多く、開かれた空間ではすぐに拡散し、水素の発火温度(527度)が大気拡散中の状態では追いつかず燃焼できない(拡散中の状態ではフラッシュオーバーやバックドラフトは無理)
水素貯蔵方法は液化(-252.6以下で液体になり体積は1/800)するか気圧を上げて(自動車は700気圧)で貯蔵する)
水素分布
1号機の建屋は41mx41m=1,681m2 水素270Kg 3号機は45mx45m=2,025m2 水素600Kg
1号機 11.2X270/1,681/=1.80 3号機 11.2x600/2052=3.32 1号機は天井から1.8m 3号機は3.32mに分布していたことになる。
酸素と水素の燃焼部分を1mで仮定(酸素は1m3に300g分布する)
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10100554160
水素燃焼熱量
1号機 1x41x41x0.3=504.3 Kg、酸素と水素の燃焼割合は8:1で水素は63Kg 発生する熱量は7.56E+09J(ジュ−ル)
3号機 1x45x45x0.3=607.5 Kg、酸素と水素の燃焼割合は8:1で水素は76 Kg 発生する熱量は9.11E+09(ジュ−ル)
(1Kg 水素燃焼エネルギ−は1.42E+08Jただし水蒸気を気化させる損失があるので1.21E+08で計算)
水素100%燃焼条件
水素の比重は0.06952、空気は1(酸素1.1053 割合20% 窒素0.9673 割合79%) これだけの比重の違いがあり、大気中で100%燃焼する事は不可能
http://mh.rgr.jp/memo/mq0093.htm
水素を完全燃焼させるためには、液体燃料ロケットエンジンの構造になる(液体水素と液体酸素を副燃焼室で燃焼させその熱エネルギ−でタ−ビンを駆動させ主燃焼室に液化水素と液化酸素と点火熱エネルギ−を送る構造)、
フラッシュオーバーが起きる条件
中国山東液化水素タンク爆発
https://www.youtube.com/watch?v=v7KalUmPGlw
液化水素タンクから液化水素が漏洩し水素が着火して大爆発した(フラッシュオーバー)、水素は液化の状態では粒子の運動が少なく(拡散速度が遅い)ので着火エネルギ−が追いつき大爆発を起こした。(液化水素状態から気化する状態で発火してフラッシュオーバーになった)
車の水素タンクの燃焼テスト(水素タンク700気圧)
https://燃料電池.net/fcv/safe.html
タンクから水素が漏れその水素が拡散ル−トに燃焼してしているが。700気圧の水素タンクからの漏洩が条件、3号機では水素は大気圧の状態で分布していたので一瞬で拡散し燃焼エネルギ−が追いつかない、よって爆発直後の屋外のオレンジの炎は説明できない
1号機の検証
1号機は水素63Kg燃焼し熱量は7.56E+09J(ジュ−ル)爆発した瞬間の温度の計算(1m3の空気を1度上げる熱量は1301.22J)
7.56E+09(J)/1,681(m2)/1301.22(J)=3,456度、熱量は収束点に向かって膨張し、壁を破壊したときは1000度位(鉄筋やまわりの空気に熱量が奪われる)で4.5気圧位で破壊したと考える(1号機の壁はメタルサイディング張りで薄く、初期水素燃焼でオレンジの炎がでる可能性があった)、壁を破壊して熱エネルギ−は減少し、その後外気に拡散し温度は300度ぐらいで圧力は2.15位で(煙がモクモク状態)後はゆっくり収束する、1号機は水素燃焼熱量(7.56E+09J)で現場の状況を矛盾なく説明できる
3号機の検証
3号機は鉄筋コンクリ−ト構造(2号機や4号機と同じ構造)で1号機よりも破壊エネルギ−損失は大きい、そして水素爆発の熱量でオレンジの炎に違和感を感じる。
https://shanti-phula.net/imgs/orig/phula/ja/social/blog/wp-content/uploads/2014/02/140206/1391676235.94884.jpg
プ−ル側の鉄筋コンクリ−トの柱(800mm位?)が破壊され見あたらない、この破壊は熱エネルギ−による圧力膨張破壊(時間軸は限りなくゼロに近い)、水素爆発でこれだけの熱エネルギ−はあり得ない。
http://media.oregonlive.com/oregonian/photo/2011/03/-ef5808cf5bf0af58.jpg
http://www.asyura2.com/13/nametoroku7/msg/715.html