「宮城前清掃」「土下座の皇居礼拝」「出征兵士を送る万歳三唱」・・・と、東京オリンピックボランティアには相似性がある。前者が天皇制ファシズムへの追従加担であったならば、後者はIOC Ripoff Baron支配する商業主義スポーツ祭典への盲目奉仕である。国民の犠牲を意に介しない傲慢な無神経さが共通している。
天皇制ファシズムが「従軍慰安婦」を不可欠の手段としたように、商業主義プロスポーツ祭典も「コンドーム」無料配布へ抜かりがない。
選手村でのコンドーム無料配布は、性感染症予防を口実に1988年ソウル大会から始まっている。2000年シドニー大会は12万個、08年北京大会は10万個、12年ロンドン大会は15万個、16年リオ大会では45万個が配られた。このリオ大会では選手1人あたり約42個のコンドームが配布された計算になる。
オカモトKKと相模ゴム工業KKによれば1998年長野五輪の際、大会関係者からの依頼で、3~5万個のコンドームを選手村に配布したという。両社とも「五輪でコンドームを配布することは、「世界中の人々の性の健康を守るための大切なチャンス」」と捉えて、濃厚接触厳禁体制下でも16万個配布する予定。コロナ感染予防など、商業主義スポーツ祭典関係者の眼中にはない。
緊急事態宣言で行動制限を強要しておきながら、同時にgo to travelキャンペーンで感染を広げた愚かさを狂気のレベルにまで導くものだ。
五輪関係者向けにファイザー社とビオンテック社からワクチン提供が伝えられたが、選手への接種は義務付けられていない。IOCのバッハ会長は「(ワクチン接種を)必要条件にするというのは行き過ぎ。個人の健康の問題だ。自由裁量に任せる」と説明している。五輪相の丸川大臣も「ワクチンを前提にしない大会の準備をしている」と表明。ワクチン未接種の小学生数十万人を観戦に動員する予定も着々と進んでいる。
五輪関係者の夜の濃密交歓にはコロナ感染爆発の危険があっても格段の温かい配慮、コロナウイルスに怯え苦しみ公的支援なしに逝く者への視線は冷酷の限り。それが政権運営者の言葉に現れている。曰く「国民の命と健康を守り安全安心な大会が実現できるように全力を尽くす」
こうした商業主義プロスポーツ祭典の醜悪さを、教室でどのように喋るべきか戸惑う。まさか日本会議青バッチの政権党議員は「絶好の性教育の機会だ、配布される実物を使ってでもやれ。子どもの性教育とはわけが違う、大人の恋愛は自由だ」とは言うまいな。
この大量無料配布の事実に、見ざる・聞かざる・言わざるを決め込む世界が恐ろしい。嘗て日本敗戦とともにやってきた占領軍対象対象の特殊慰安施設に、多くの日本人が知らんぷりを決め込んだように、この大量配布にも見て見ぬふりするのを大人の対応とするのか。開会式や閉会式の中継に、オカモトと相模ゴムは、選手への無料大量提供を誇るCMを流せるだろうか。通勤電車の広告に、選手団とゴム製品を写真入りで一斉掲示して胸を張れ。
特殊慰安の衛生品の無料配布が、五輪運営に欠かせないのなら、IOC廃絶条約をつくる必要がある。
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