トルコ シリア北部で軍事作戦を開始[スプートニク日本語]
2016年08月24日 17:59(アップデート 2016年08月24日 18:08)
トルコ軍と米国率いる有志連合の空軍は、シリア北部アレッポ県にある国境の町ジェラブルスを解放するため、ダーイシュ(IS、イスラム国)に対する作戦を開始した。Anadoluが伝えた。
作戦は8月24日04時00ごろに始まった。作戦の目的は、国境地帯をテロ組織から解放することと、シリアの領土保全をサポートすること。トルコの役人が発表した。
またトルコの役人たちは、移民の新たな流れの防止と、地域の一般市民への援助提供も課題だと述べた。
伝えられたところによると、トルコの砲兵隊はテロリストらの拠点に対して強力な砲撃を行った。またトルコ空軍を含む有志連合の航空機も攻撃を行った。
トルコ砲兵隊と空軍は、シリア側のトルコとの国境地帯の町ジャラブルスでダーイシュ(イスラム国、IS)の標的80以上を殲滅した。今日24日、テレビ社Habertürkが報じた。
同テレビ社の情報によると、F-16戦闘機は前もって特定されていたダーイシュの施設12個を攻撃し、完全に殲滅した。砲兵隊はトルコ側国境からの砲撃により戦闘員70以上を殲滅した。現在、軍はジャラブルスでの対ダーイシュ作戦を続けている。町の上空には爆撃があたったところから上がっている黒煙が見える。トルコ空軍は榴弾砲と多連装ロケットシステムを使用しているという。
http://jp.sputniknews.com/middle_east/20160824/2685077.html
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トルコ軍が越境砲撃 シリア国境地帯で緊張高まる[NHK]
8月24日 4時31分
トルコ軍はシリア北部の過激派組織IS=イスラミックステートやクルド人勢力の拠点に向かって国境を越えて砲撃を行い、それに対して報復攻撃を受けるなど、国境地帯で緊張が高まっています。
トルコのメディアが軍の情報として伝えたところによりますと、トルコ軍は22日、ISが支配する北部のジャラブルスと、今月クルド人勢力が過激派組織ISから奪還したシリア北部のマンビジに対して、国境を越えて砲撃を行ったということです。
これに対して、23日には、シリアとの国境に近いトルコのキリスやカルカムシュが、ISが支配するシリア側の地域からロケット弾などによる攻撃を受け、さらにトルコ軍が反撃するなど、互いに攻撃を繰り返しているということです。
トルコ軍の一連の攻撃について地元メディアは、ISへ打撃を加えるとともにトルコ政府がテロ組織とみなすクルド人勢力をけん制する狙いもあると伝えています。
シリアのクルド人勢力はISと地上戦を行い、アメリカが主導する有志連合が空爆による支援を行っていますが、有志連合のメンバーでもあるトルコはクルド人が勢力を伸ばすことを警戒していて、有志連合の足並みの乱れにつながっています。
24日には首都アンカラでトルコのエルドアン大統領がアメリカのバイデン副大統領と会談することになっていますが、それを前に国境地帯での緊張が高まっています。