★阿修羅♪ > ペンネームごとのコメント > shimbi c2hpbWJp
 
g検索 c2hpbWJp g検索 ibnpLFktmKXy6
 
shimbi c2hpbWJp 全コメント
[政治・選挙・NHK209] 安冨歩氏「一人一人がアーティストとして生きるということをお願いしたい」 三宅洋平選挙フェス@品川駅港南口 16/7/7
2016年7月7日に品川駅港南口で行われた選挙フェスにおける、安冨歩氏(東京大学教授)の話の書き起こしです。動画は下記URLで見ることができます。(本投稿の添付画像はこの動画をキャプチャしたもの)

安冨歩 - 20160707 選挙フェス品川 三宅洋平(参議院選挙東京都選挙区立候補 無所属・新人)応援
https://www.youtube.com/watch?v=8BDEe_pXE0o


(書き起こしここから)

ありがとうございます。東京大学の安冨と申します。私はこのような場所に立てたことを非常にうれしく思っています。

というのは、私は『ジャパン・イズ・バック』という本を安倍政権ができたときに書いて、日本の私たちの心に潜んでいる立場主義というものを守ろうとする非常に強力でかつ一人一人の心から湧き出してくる邪悪な力、そういうものに動かされてしまっている今の政治を変革するための、非常に重要な人物だと本の中に書きました。

それはなぜかというと、かつて社会主義というものが大きな力を人々に説得力を持っていた時代というのは、暴力と暴力が対立する構図でした。片方には最も極端な形として全体主義があって、もう片方に暴力革命というものを掲げた社会主義・共産主義というものがあったわけですね。

私たちの心の中には暴力というものが巣くっているので、何らかの暴力性を帯びたものに非常に引きつけられるようになっています。そして、片方に全体主義的暴力、もう一つが暴力革命というものによって人々は引きつけられて、そして左翼と右翼というものが現れ、直接の暴力を回避するような穏健な左翼というようなものも人々の関心を引くことができたんです。

しかし、その一方の社会主義というものが崩壊した現在、我々は邪悪な全体主義的な暴力のアメリカンに酔いしれてしまっているので、どんどん保守化していっている。そのように私は理解しています。

そして、私たちはとうとう、間もなく憲法を改正するというところまで来てしまいました。我々の憲法は非常に特殊な憲法であって、暴力というものの軍隊、組織化した軍隊というものを持たないということを明記した憲法なわけですね。

ところが、それを変えるということは、私たちがとうとうその最後の歯止めを失って、アメリカン、アメリカンというのはアメリカという意味ではなくて、暴力のアメリカン。薄められた暴力、隠蔽された暴力によって組織された社会にどっぷりつかっていってしまう、そのような日が近づいているなと私はおびえています。

しかし、二十世紀の間、それに対抗する新しい軸が提示されました。それは主として、それを最初に提示したのは私はガンディーだと思いますが、非暴力というもの。非暴力というものによって暴力に対抗する、そういう政治が可能なのだということが示されたのだと理解しています。

暴力によって引き起こされた革命は、ほとんど全ての場合において、その前の状態よりも必ずしもいい状態を作ることができませんでした。

しかし、非暴力によって主導された、非暴力的抵抗によって主導された闘いというものが、ガンディーの、南アフリカの運動であったり、あるいはインドの運動、それからキングのアメリカの公民権運動というように、私たち人類社会を少しでもいい方に変えていったんだというふうに信じています。

ですから、このことから学ぶべきことは、私たちは暴力に対して非暴力的抵抗という方法でしか闘うことができない。しかも、その闘いはどのようにして行われたのか。それは、暴力に対して暴力で闘うのではなく、暴力に対してアートで闘うということだったのだと理解しています。

例えばガンディーの塩の行進というもの。それは今の現代から見ると、ものすごいパフォーマンスアートだったのではないかと思っています。あるいは糸車。なぜ糸車をまわすとイギリス帝国主義に闘うことができるのか。それは糸車がアートだからです。それを人々がまわすということが、アートのパフォーマンスだったから、それが人々の心を打ち開くことによって、イギリス帝国主義という巨大な暴力に立ち向かうことができたのだと私は考えています。

その精神は、例えばチャップリンあるいはマイケル・ジャクソンというような人物によって継承されて、私たちは今ここに立っているんだと考えていて、日本社会において今私たちがしないといけないことは、そのようなアートによって暴力に対抗するという闘いを、今ここで行うことだというふうに考えています。

そのようなことを現実の選挙という場面において、こういう選挙フェスという形で実現したのが三宅洋平という政治家であって、その意味で私は日本で最も注目すべき強力な政治家だと考えています。

ですから、私たちがなすべき事は何かというと、それは三宅さんの声を聞くことでも、三宅さんの意見を聞くことでもないのだと考えています。そうではなくて、三宅さんがいつも言っているように、立っているのはあなた方一人一人であるということを言っています。

彼が言っているのはどういうことか。全員が選挙に(聞き取れず)と言っているのではないです。そうではなくて、一人一人が三宅さんのようなアーティストとして生きる、一人一人の人生を芸術として生きるということだと思います。

それは、人間というものは、何かを創造的に生み出すか、あるいは破壊するか、その2つの力しか持っていないからであって、何かを破壊するような力、それに頼って生きる。そして、その暴力をあたかも暴力でないかのように巧みな言葉だとかによって隠蔽して生きる。そういう社会に生きることは非常に生きづらいわけです。

しかし、「そういう社会こそが正しい社会だ」「そのようにしなければ秩序なんか生み出せない」と信じている人はものすごくたくさんいて、だからこそ日本社会はそういう勢力によって支配されているのだと私は思います。

それと闘うためにどうしたらいいんでしょうか。それは彼らを別の暴力で打ち倒すことではないんです。そうではなくて、一人一人がそのような抑圧、「お前たちは無力だ」「お前たちなんかどうせ何もできないんだ」「偉い俺たちに任せておけばいいんだ。黙ってろ」という、そういう力に耳を傾けないで生きるということです。

そうではなくて、一人一人の心で感じていること、みなさん一人一人が感じていることを表現してください。それがアートです。そういうふうにして、自分自身が感じているものを常に表現する、あらゆる場面において表現するということが、非暴力的抵抗という考え方だと私は思います。

三宅さんや山本さんは今、一生懸命演説して闘っていますが、彼らの本領は、例えば今日の演説でも何が日本社会はおかしいのか、そういうことを説明されると思います。しかし、それは彼らの本領ではない。彼らの本領はアートです。芸術です。そしてそれこそが実は最も重要な力なんです。

なぜなら、今選挙に行こうと思っている人が選挙に行っても変わりません。全然足りません。そうではなくて、今必要なのは、選挙なんか行こうとも思ってない人が選挙に行くことなんです。選挙に行こうなんて思ってない人に、いくら難しいことを言ったって、絶対に行きません。

そうではなくて、選挙に行って、そしてそれは楽しい、一人一人がアートとしてアートを生み出しながら創造的に生きるということなんだよ、ということを伝えるしかないと思います。

ところが、東京大学に代表されるようなエリートを輩出する機関にいる人間というものは、そういう創造性を失っている人が非常に多い。そして、その暴力を見事な言葉によって巧みな言葉によって隠蔽し、あの巨大な原子力発電所の事故でさえ何事もなかったかのように言葉で隠蔽する、そのような暴挙を実現できる人々です。

そういう人々に政治を任していけば一体どうなるか、よくお考えください。そういう、笑顔を忘れて作り笑顔しか浮かべられないような人々が政治を主導する限り、私たちの社会に将来はないです。

なぜなら、私たちがどこに行くのか、私たちにはわからないからです。その人たちにもわからないんです。知らないんです。何が起きるかわからないけど、目の前の仕事を片付けて自分の立場を守るために全力を挙げて生きている人たちに、オールを渡してはいけません。かじを渡してはいけません。

どこに行くか、自分が何者であるか、何をやりたいのかを感じられる人間が、それはみなさん一人一人です。その一人一人が、自分の言葉で自分の方法で自分の感情を表現していただく以外に、私たちがこの地球を次の世代に引き継ぐことは不可能です。それは、罪悪感によって実現されるのではなくて、創造性によって実現されます。

ですから、三宅さんの演説を聞くために選挙フェスに集まって来られたみなさん一人一人にお願いしたいことは、彼に投票することではないのです。そうではなくて、一人一人がアートにアーティストとして生きるということをお願いしたいと思いますし、それは、三宅さんはそのようにしてみんなが一人一人が立っているんだと言っているんだと考えています。
 
そのことを示すために、とりあえず私は今日、絵を描いてみました。誰でも絵を描くこともできれば、誰でも音楽を作ることも何でもできます。みなさん一人一人今から取り組んでください。そして、この絵は三宅さんにプレゼントしたいと思います。

どうもありがとうございました。

(書き起こしここまで)

[関連]
安冨歩さんのツイート: AYUMI YRIGOYEN 「選挙フェス」品川駅港南口 20160707
https://twitter.com/anmintei/status/750967865696620544
三宅洋平!選挙フェス!@品川港南口 DAY16 2016.7.7
https://www.youtube.com/watch?v=HqeuT5HpZdQ
160708 選挙フェス <Day16> 〜参院選 東京選挙区 三宅洋平候補
https://www.youtube.com/watch?v=Wn1EM3N9MRw
ジャパン・イズ・バック 〈週刊朝日〉|dot.ドット 朝日新聞出版
http://dot.asahi.com/ent/publication/reviews/2014050100039.html
http://www.asyura2.com/16/senkyo209/msg/221.html

[政治・選挙・NHK209] 植草一秀氏:「三宅洋平さんを何としても国会に送り込む3つの理由」 選挙フェス@品川駅港南口 16/7/9
2016年7月9日に品川駅港南口で行われた選挙フェスにおける、植草一秀氏(経済学者)の話の書き起こしです。動画は下記URLで見ることができます。当該箇所は1:23:50あたりからです。(本投稿の添付画像はこの動画をキャプチャしたもの)

【選挙フェス】品川駅港南口 2016/7/9
http://www.ustream.tv/recorded/89389337


(書き起こしここから)

皆さん、こんばんは。三宅さんのエネルギーで、雨も上がらせたような感じがします。

「お前の出番じゃないぞ」という声もあるかもしれませんけれども、我慢して聞いていただきたいと思います。

(聴衆から「そんなことはない!」の声)
   
ありがとうございます。

皆さん、選挙はオリンピックと違います。オリンピックは参加することに意義があると言われますけれども、選挙は勝たないといけません。ここにいる皆さんの力で、明日の夜8時、これが投票の締め切りになると思いますけれども、ここまで死力を尽くすということで、洋平さんを必ず国会に送り出していきたいと思います。そのために参りました。

「1位じゃないとダメなんですか。2位じゃダメなんですか」と言っていた蓮舫さんが、1位になるなんていう情報がありますが、冗談みたいな話ですけれども、東京選挙区の場合には6位に入れば一緒なんです。6位に入ればいいと。6位に入れば1位も一緒と。これもオリンピックと違うところです。

さきほども話がありましたけれども、今、三宅洋平さんは6位ぎりぎりのところにいるという話です。6位に入っているという話ですけれども、選挙というのは、最後の最後まで死力を尽くさないと負けます。明日の8時まで気を抜くことなく、なんとしてもこの6位に滑り込むために、みんなで力を合わせて頑張りましょう。

この三宅洋平さんを何としても国会に送り込む。その理由は3つあります。

まず第1は、あの山本太郎さん、この方が今国会で大活躍していますけれども、この山本太郎さんに本当の仲間を作る。これが第1の目標です。山本太郎さんは、国会に送り込まれて、本当に素晴らしい活躍をしていると思います。そして、この山本太郎さんは生活の党と合流して、その結果、委員会での発言あるいはテレビの討論の発言の機会、目覚ましい活躍の機会も増えました。

この山本太郎さんは今、「生活の党と山本太郎となかまたち」というところに所属していますけれども、現状ではまだ「生活の党と山本太郎」なんです。これをまず今回の選挙で、「生活の党と山本太郎となかま」というところまで増やしていかなきゃいけない。三宅さんは無所属での立候補ですけれども、山本太郎さん、この方の本当の仲間を増やす。

なぜ、仲間を増やさなければいけないかというと、日本の政治、ごく一握りの利権集団のための政治になっているんじゃないでしょうか。これを、大多数の私やあなたのための政治に変える。そのために、全身全霊、本当に力を注いでいるのが山本太郎さん。この仲間を、三宅洋平さん、若さとエネルギー、そして私たちとあなたの暮らしを考えるそのハートで、こういう仲間を増やさなければならない。これが第1の理由です。

第2の理由は、今の安倍政治によって、私たちの命や暮らしそして未来がずたずたに破壊されている。これを止めなければいけない。これが第2の理由です。

安倍さんは、今のアベノミクスが成功しているなどという嘘八百を並べ立てていますけれども、経済が良いか悪いかを測る一番大事な尺度というのは、経済成長率です。これが学校で言えば通信簿みたいなものですけれども、安倍政権の下の経済成長率は平均で0.7%です。あのいまひとつパッとしなかった民主党の政権の時代の成長は、平均でプラス2.0%です。

あの民主党の政権の時代の3分の1の成長率しか達成していない。この数字がアベノミクスの失敗を何よりも明白に物語っているんじゃありませんでしょうか。

安倍さんはアベノミクスについて、「株価が上がった」とかあるいは「大企業の利益が増えた」と言っていますけれども、東証1部の大企業・上場企業1900社、日本の企業の数、400万社の0.05%にしか過ぎないんです。

本当に一握りのごく一部の大企業だけが儲かって、その一方で一般の労働者はどうなっているかを考えたことがあるんでしょうか。

一般の労働者の実質所得は、安倍政権が発足してからの3年間、減少し続けているんです。あの消費税の増税の前と比べても、実質所得は約5%減っています。年間の所得が200万円だったら、これが190万円になってしまうという状態なんです。

そして、安倍さんは「有効求人倍率が上がった」とか「失業率が下がった」と言ってますけれども、結局、経済全体が低迷して、その大きいところを大企業が持っていってしまってますから、残りの取り分が減っている。その減った取り分を分ける人数が増えている。みんなでこの苦しい生活をしのぎ合っているということにしか過ぎないんです。

そして、安倍さんは、年金の資金、GPIFという資金がありますけれども、これで「安倍政権発足3年で資金が37兆円増えた」なんて言ってますけれども、今年に入ってこのGPIFは株の損失だけで、多分10兆円、そして為替の損失で6兆円、合わせて16兆円も減らしている。

日本の政府は、これ以外にアメリカの命令でアメリカの国債を買わされています。150兆円ほど日本はアメリカの国債を持っているんですけれども、このドルを高いときに売らなかったために、今年前半で多分21兆円の損が出ているんです。

細かい話になって申し訳ありませんが、今年前半だけでこの年金の損失、そして日本の外貨準備の損失だけで合わせて多分37兆円ぐらいの損が生まれています。

安倍政権が「GPIFで37兆円儲かった」と言ってますけれども、たった半年でそれが吹き飛ぶという状況にあるんです。

こんな政権に任せて、私たちの命や暮らし、そして未来が守れると言えるでしょうか。そこを考えないといけません。

そして、3番目の理由。これは今の話とも重なりますけれども、安倍政権の今の姿があまりにも危険だということです。かむろてつさんという方、TPPの批准阻止などで国会前で一緒にやっておりますけれども、かむろてつさんが「この安倍政権の本当の3本の矢というのは、戦争・弾圧・搾取だ」「これが安倍政権の本当の3本の矢だ」と言っています。まさにその通りだと言っています。

憲法を、憲法改定の手続きを経ないで、戦争のできる国、アメリカが主導する戦争に積極的に加担する国に、日本は変質させられてしまいました。

そして、特定秘密保護法とか、刑事訴訟法の改定、私も政治的な弾圧を受けてきた者の一人ですけれども、この弾圧を強める。憲法改定の中では基本的人権を制限する。これが堂々と盛り込まれています。

そして、さきほど言いましたように、弱肉強食を進めて、みんなで共に生きていくという共生の社会を弱肉強食の社会に変質させてしまう、この政策をまっしぐらに突き進む。その一つがTPPというものでもあります。

今、日本は本来は、平和と人権と、共に生きる共生の国でありましたけれども、安倍政権の下で戦争と弾圧と搾取という方向にまっしぐらに突き進んでいる。これを私たちの力で変えていかなければならないと思います。

イギリスは、国民投票が行われEU離脱という決定がなされました。これについていろんなメディアは一斉に、このEU離脱決定がまさに悪の決定であるかのように情報を流布していますけれども、それは世界を仕切る大きな資本、多国籍企業と言われておりますけれども、こういう資本のとっては経済の統合、経済統合を進めてより安い賃金で人々を働かせ、大企業だけが儲けをせしめる仕組みにとって、このグローバリズムに反抗する端緒にもなりかねないEU離脱はまさに目障りでしょうがない。このことの証です。

私たちの未来は私たちで決める。イギリスのことはイギリスが決める。これが今回のEU離脱の一つの背景です。全ての問題がそれで片付けられるというわけではありませんけれども、私たちのこの政治を決めていくのは私たち。

そして今の日本の政治は、自公政権が大きな力を持っていますけれども、選挙では実は全有権者の中で安倍自公に入れているのは、実は25%に過ぎません。半分の人しか選挙に行っていない。選挙に行ったうち半分は、安倍自公ではない政党に入れている。

どこに問題があるかと言えば、残りの50%です。この人たちが政治に関心を注がない。その結果、25%の人たちだけで大企業のための政治が実現されてしまっている。

これを変えるには、私たちのこの国を私たち自身がやはり投票所に足を運んで、私たちの意思を示す。それをやっていかなければなりません。

そうした社会を実現していくには、先ほど言いましたけれども、ほんの一握りの大資本の利益を追求する政治家を排除する。大多数の私やあなたたちのために全身全霊を注ぐ政治家が必要です。

三宅洋平さんは、若くてエネルギーがある。そして、パワーがある。そして何よりも、いろいろな問題をこれだけ深く細かくかみ砕いて、何も見ずに全ても話せる他の政治家はいるでしょうか。

こういう本当に勉強して私たちのために全てのエネルギーを注ぐ、こういう人こそ国会に送り出し、それを一歩ずつ進めて、この日本の政治を、戦争と弱肉強食の政治から、平和と共生、私たちの未来を明るくするための政治に、皆さんと共に変えていこうではありませんか。

この選挙期間は、明日の夜8時の投票締め切りで終了です。そこまで、今6位という話がありましたけれども、最後の最後まで絶対に気を抜くことなく、一人でも多くの人に声を掛けて、公職選挙法には触れない形で、皆さんが注意して声をかけて、全員が投票所に足を運ぶ。

多分明日は、三宅洋平さんのパワーで、天気もかなり良くなるんではないかと思いますので、皆さんで声を掛けて、必ずこの三宅洋平さんを国会に送り込もうではありませんか。

ありがとうございました。

(書き起こしここまで)


[関連]
4分の1の少数に日本を支配させない: 植草一秀の『知られざる真実』 2016年7月 9日 (土)
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-dd43.html
植草一秀さんのツイート: "これから三宅洋平さんの応援に品川港南口に向かいます!必勝!!"
https://twitter.com/uekusa_kazuhide/status/751679889825083393
http://www.asyura2.com/16/senkyo209/msg/258.html

[国際16] <米大統領選挙>堤未果氏「トランプが訴えるのは米軍の海外介入反対。非戦闘的な外交政策でヒラリーの対局にある」NHKラジオ
堤未果氏(国際ジャーナリスト)が出演した2016年11月4日放送のNHKラジオ第1「マイあさラジオ 今週のオピニオン」の書き起こしです。音声は下記URLで聞くことができます。

「アメリカ大統領選挙の隠れた争点」
11月4日(金)マイあさラジオ 今週のオピニオン
http://www4.nhk.or.jp/r-asa/338/

(書き起こしここから)

キャスター:堤さん、おはようございます。

堤:おはようございます。

キャスター:今回は、堤さんが注目されたテーマは何でしょうか?

堤:来週8日に投票日を迎えるアメリカ大統領選挙の隠れた争点に注目しています。

キャスター:隠れた争点、何でしょうか?

堤:いくつかあるんですが、その1つとして戦争ですね。

キャスター:戦争ですか。

堤:まず民主党のヒラリー・クリントン候補は、非常に好戦的だということでよく知られているんです。例えば2003年のイラク戦争に賛成している。それから2008年の大統領選挙の時に、イスラエルを擁護したイラン攻撃発言というのがあります。これは「イスラエルにイランが何かするようであれば、自分はイスラエル側に付いてイランを徹底的に潰す」というような、かなり積極的な発言をして問題になりました。

キャスター:前回の大統領選挙に出た時にそういった発言をしたということですね。

堤:はい。それからもう一つ、彼女が国務長官時代にサウジアラビアやクウェートなどおよそ20ヵ国へ、日本円で言うと16兆円ぐらいの武器の輸出を承認しているんですね、国務長官として。一方で同じ時期に、それらの国の政府ですとか軍需産業からクリントン夫妻の財団が数百万ドルの寄付を受けていた。この事実を、ABCニュースですとかニューヨークタイムスそれから非営利の政府監視機関が「これは利益相反じゃないか」と批判をしている。こういったことから、戦争に対して積極的な候補だというふうに見られています。

キャスター:一方の共和党のドナルド・トランプ候補なんですけれども、こちらはどうなんでしょうか?

堤:トランプ候補が訴えるのは米軍の海外介入反対。ロシアや中国などとも関係を改善していく。なので、非常に非戦闘的な外交政策ということで、これは対局にあるわけです。ですので、例えば今年の9月6日にトランプさんの陣営は、彼を支持する退役軍人、上級軍人も含む88人の「トランプさんを支持します」という署名文書を公表しています。それからNBCがこの夏に行った世論調査でも、軍関係者の支持率はヒラリー・クリントン氏の34%の対し、トランプ氏が49%と非常に優勢。

軍関係者は元々共和党候補を支持するという傾向はあるんですが、今回の大統領選挙の興味深いところは、軍需産業はヒラリー・クリントンさんを応援している。ですけれども、退役軍人とか現場の軍関係者はトランプさんを応援している。こういう対立図になっています。

キャスター:ヒラリーさんは、これまでのオバマ大統領の方針をおおむね引き継ぐと言っていると。しかもかなり戦争に積極的な面もあるんだと。一方でトランプさんは、比較的孤立主義と言いますか、世界の警察官的な役割を続けることには否定的だととられるような発言もしているということですね。

堤:おっしゃるとおりですね。

キャスター:その辺がトランプさんの場合には、具体的にちょっと見えない部分もあるけれども、発言の内容だけ見ているとそういった傾向が見てとれると。それが支持にも現れているということなんですね。

堤:そういうことですね。アメリカはご存じの通り世界100ヶ所に基地を持ち、不況の時は「戦争はアメリカにとっての公共事業だ」と言われる国なんです。その中で「米軍を海外の基地から撤退させる」というトランプさんの発言は非常に重いです。これは何を反映しているかと言いますと、国民の間で厭戦ムードが相当高まっているということなんですね。

キャスター:景気はすごくアメリカは良くなってきているという報道も一部ありますけれども、ただその使われ方を含めていろんな意見があるというような報道もされてますね。

堤:おっしゃるとおりですね。例えば、政府発表の16年度の財政赤字が日本円で約61兆円、前年より34%増えているという報道がされる中、この間続けている対テロ戦争の費用はというと、およそ73兆円と相当軍事予算に割いているわけです。

軍事費は拡大する一方で、例えば学資ローンを返せない国民が4000万人を超えている。それから金融危機以降500万人が家を失っている。それから15歳から29歳の若者の3人に2人が、経済的理由から親と同居せざるを得なくなっている。非常に国民生活というのが厳しくなっているわけです。

キャスター:言葉を変えれば、貧富の差であるとか公平性がやっぱりちょっとずれてきているんではないかというような感覚が広がっているのは間違いない、ということなんですね。

堤:そうですね。

キャスター:やっぱり民主党でサンダースさんがあれだけ伸ばしたというのは、そこも一つ原因としてあるんでしょうね。

堤:おっしゃるとおりですね。サンダースさんは特に若者の支持を集めた。やっと自分たちのために政治をしてくれる候補者が現れたということで、支持を集めたということですね。もう一つは、2001年の同時多発テロ以降、戦争の民営化というのが非常に加速しています。

キャスター:戦争の民営化ですか。

堤:はい。兵士だけではなくて、今、派遣社員という形でもうたくさんの国民が戦場に向かっています。

キャスター:民間の会社が現地に行っていて、そこにいわゆる貧困層の人たちが派遣社員として入って行っているということですか。

堤:そうですね。例えばイラクやアフガニスタンで私が取材したところによると、警備員とかトラックの運転手とか軍の中の例えば調理をする人だとか、そうした業務は給料はいいんですけれども、帰国後の補償はない。例えば米兵だったら、帰国して障害があったり生活に困れば補償されるんですね、家族も含めて。そういうのが一切ない。ただ、生活苦から派遣社員として戦地に向わざるを得ない、それしか選択肢がないという国民もどんどん増えています。

一方で、政府にとっては戦争を民間に一部委託することで、正規軍のような退役後の補償など障害コストというのを減らすことができる。それから派遣された民間人が死亡しても、戦死者としての政府発表をする必要がなかったり、反戦の世論を押さえ込める。政治的コストが削減できるというメリットがあります。

キャスター:そういった実態に国民が今少しずつ気づき始めているということなんでしょうかね。

堤:そういうことですね。兵士と民間労働者の比率というのは、第二次大戦の時に7対1、ベトナム戦争で5対1だったんですが、イラク戦争でほぼ同数なんですね。だからこの頃から派遣労働者という形で戦地に行く人が増え始めたということで、実感が広がってきたんですね。

キャスター:お話を伺っていると、来週の8日には新しい大統領が決まるわけですけれども、その後も引き続きそういった視点で見ていく必要がありそうですね。

堤:はい。安全保障問題は日本が米国から最も影響を受ける分野の一つですので、今この大統領選挙の報道って非常に表面的なことばかりなので、社会的・政治的コストの実態をしっかりと検証して、日本にとって何がベストかということを踏まえた国民的な議論が必要だというふうに思いますね。

キャスター:堤さん、ありがとうございました。

堤:ありがとうございました。

キャスター:今週のオピニオン、国際ジャーナリストの堤未果さんでした。

(書き起こしここまで)


[関連]
なぜ日本に“トランプ”は現れないか 堤未果 (プレジデント)- Yahoo!ニュース 2016年7月19日
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160719-00018516-president-bus_all&p=1
週刊エコノミスト記事掲載! | 堤未果オフィシャルウェブサイト 2016年10月17日
http://www.mikatsutsumi.org/news/?p=1457
【大竹まこと×堤未果×町亜聖】 政府の嘘を見抜け! 「大竹メインディッシュ」2016年9月7日放送分
https://www.youtube.com/watch?v=GuhCix7NYeQ
堤未果(@TsutsumiMika)さん | Twitter
https://twitter.com/tsutsumimika
http://www.asyura2.com/16/kokusai16/msg/222.html

   

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > ペンネームごとのコメント > c2hpbWJp  g検索 c2hpbWJp

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。