「安倍マリオを『原発事故』呼ばわり 東京新聞記者が『メルトスルーを想起』」
(JCAST 2016/8/23)
http://www.j-cast.com/2016/08/23275900.html
安倍晋三首相がマリオに扮して現れたリオ五輪での演出について、東京新聞の男性記者が原発事故のある現象を想起したとツイートし、物議を醸している。
ドラえもんが4次元ポケットから出した土管を通って、東京からリオへワープ、そして会場にある緑の巨大な土管から安倍マリオが現れる。
■ 「リオ・シンドローム!」
2020年の東京五輪に向けて16年8月21日(現地時間)の閉会式で行われたサプライズ演出は、ネット上で話題を呼び、好意的な声も多かった。日本のポップカルチャーを代表する人気キャラを次々に紹介したことも、海外のファンらの注目を集めた。
そんな中、東京新聞の男性記者は、22日のツイートで一風変わった見方を披露した。「東京からリオへワープ」というシナリオについて、この記 者は、「メルトスルーを想起した」というのだ。メルトスルーとは、核燃料がメルトダウンして原子炉の底を突き破ってしまう現象を指す。
そして、記者は、次のようにツイートを続けた。
「原発事故で高温の核燃料が地中にのめりこみ、地球の裏側へ...リオ・シンドローム!」
リオ・シンドロームとは、1979年に公開されて話題になった米映画「チャイナ・シンドローム」をかけた表現のようだ。映画では、メルトス ルーした核燃料が地中にめり込んで、アメリカから地球の裏側にある中国にまで到達してしまうというブラックジョーク的な意味で題名の言葉が使われていた。
東京新聞の記者は、政府の原発政策をツイッターで度々批判しており、ネット上では、今回も安倍マリオを揶揄してつぶやいていると受け止められた。1000件以上もリツイートされ、疑問や批判が次々に寄せられて炎上している。
■ 共感もあるが、ネット上では発言への批判が相次ぐ
「何でメルトスルーに話が飛躍しちゃっているわけ?」
「福島県民の気持ちを全く考えてませんね」
「さすがに笑いを通り越して心が冷え切るな...」
もっとも、「本人は笑える冗談のつもりなんでしょう」といった指摘はあり、音楽評論家の高橋健太郎さんは、ツイッターで「これ思ったなあ」と共感を示した。安倍マリオが手にしていた赤い球体についても、「地球の裏側まで抜け落ちた高温デブリ」を連想させるとした。
不謹慎だとする批判については、「お祭りなんだから、イメージも開放しないと」と反論している。
一方、米大手紙のニューヨーク・タイムズは、電子版の8月22日付記事で、安倍マリオのサプライズ演出を取り上げ、日本のツイッター上の反応の1つとして東京新聞記者の発言を紹介した。欧米メディアには、安倍マリオを揶揄するような報道もある。
------(引用ここまで)--------
話題になっている東京新聞本社・特別報道部デスクのツイートはこれです。
https://twitter.com/tokyo_satokei/status/767567543317901312
(佐藤 圭)
「まさかのアベマリオ」安倍首相、マリオの格好で土管から出現 リオオリンピック閉会式 http://www.huffingtonpost.jp/2016/08/21/rio-mario_n_11646846.html …
「東京からリオへワープ」ということですが、私はメルトスルーを想起した。
原発事故で高温の核燃料が地中にのめりこみ、地球の裏側へ…リオ・シンドローム!」
東電は溶融燃料は行方不明とすっとぼけていますが、格納容器の底を貫いて地下深く沈下しているのは
もはや定説です[1][2]。
猛烈な放射線を発する溶融燃料が格納容器内に留まっていればすぐにわかるはずで、
行方不明といい加減なことを言っているのは、格納容器外に出てしまった証拠です。
菅直人元首相も外国メディアのインタビューで
「地震が発生してから僅か4時間後に[... ]原子炉1号機でメルトダウンを経験した。
そして厚さ20センチメートルの格納容器さえも通り抜けて、実際には焼け通った穴があった、
溶融燃料は、実際に容器の外側に漏れ通っていた。」
と語っています[3]。
沈降した溶融燃料が地下水に接触し、敷地のあちこちから放射性蒸気が噴き出している様子も
画像で確認されています[4]。
福島原発事故を追及してきた人が、あのマリオのアニメを見て、溶融燃料の沈下を想起するのは
当然のことでしょう。
私もあのアニメを見て、溶融燃料を描いているのだとすぐ思いました。
不謹慎だと騒いでいるネット工作員こそ己の無知を誇示しているわけで、とんだお笑い草です。
地下深く沈下した溶融燃料を回収する技術は、まだ世界のどこにもありません。
高濃度汚染の垂れ流しで日本はおろか世界中が危機にさらされているのに、被ばくで頭がやられ、
マリオに扮してはしゃぐ安倍首相に対し、極めて厳しい目が世界中から注がれているのです[5]。
「マリオ晋三君、そんなに浮かれ騒いでいる場合ではないでしょう」、と。
(関連情報)
[1] 「すでに2号機燃料は地下800メートルまで沈降か?想像を絶する地下水汚染」 (拙稿 2012/3/23)
http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/249.html
[2] 「東電よ、観念して溶融燃料のメルトアウト・沈下を認めなさい」 (拙稿 2013/7/15)
http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/522.html
[3] 「菅直人:福島はチャイナ・シンドロームに近い 歴史上初めて溶融燃料が格納容器の外に漏れた
地震後4時間で溶融(EN)」 (阿修羅・ナルト大橋 2014/3/26)
http://www.asyura2.com/14/genpatu37/msg/185.html
[4] 「放射性蒸気発生器と化した福島第一原発」 (拙稿 2015/9/7)
http://www.asyura2.com/15/genpatu43/msg/775.html
[5] 「リオ五輪閉会式で嬉々としてマリオを演じた安倍首相 被ばくによる中枢神経障害で
幼稚化が進んでいる」 (拙稿 2016/8/23)
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/347.html
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/358.html