1. 中川隆[-13355] koaQ7Jey 2022年4月06日 07:31:16 : IM7Ti0TGto : ZWxnaEFMTEc0bGs=[1]
YouTubeでアップロードされた「動く死体」の映像
ウクライナの放送局 ESPRESO のニュース:
https://www.youtube.com/watch?v=Mx9JlNu_H1Y&t=30s
https://www.youtube.com/watch?v=mj6cQgKZkzY
2022年04月04日
動く死体? / ロシア軍の虐殺を糾弾せよ!
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68893422.html
プロパガンダ戦争に惑わされる日本人
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(左 : 「皇帝」のようなプーチン / 中央 : 「漫才師」だったゼレンスキー / 右 : ピザを喉に詰まらせる"お爺ちゃん")
今月、日本のマスコミは「ロシア軍が首都キエフから撤退したぞ !」と騒いでいたが、歐米の主流メディアは"ロシア軍の蛮行"を大々的に取り上げていた。ウクライナのキエフ州には「ブチャ(Bucha)」という都市があって、ここもロシア軍の侵攻によって被害を受けてしまい、地元民が大量に殺されたそうだ。
「ロシア軍による虐殺」と聞けば、「またか !」と思ってしまうのが西歐と日本の民衆だ。「残虐行為」とくれば、「オイラの出番だ !!」と戦場カメラマンや特派員は大はしゃぎ。火事と花火が大好きな江戸っ子と同じく、黙っちゃいられないのが羽織ゴロ。(昔の日本では、新聞記者は"羽織を着たゴロツキ"と呼ばれていた。) 早速、アメリカやヨーロッパの主流メディアが現地の惨状を伝え始めた。ロシア軍によって蹂躙された街は廃墟と化し、道路には黒焦げになった自動車がゴロゴロ。それと一緒に住民の死体が横たわっていたんだから実に恐ろしい。たぶん、ウクライナ軍の将兵による撮影と思われるが、軍用車両に乗ったウクライナ兵は、破壊された家屋や残骸、路面に倒れている"死体"を映像に収めていた。
このビデオ動画は特筆に値する。一部の西側メディアはこの衝撃動画をしたから、歐米の一般国民はビックリ仰天。SNS上で拡散する人も出てきた。しかし、この映像をよぉぉ〜く見てみると、「あれっ!!」と驚く瞬間がある。歐米には注意深く検証した人がいたようで、道路に転がっている幾つかの"死体"に目を附け、特殊な"死体"の動きに気がついた。ウクライナ兵の軍用車両は、道路に散乱する死体を避けながら走行していたのだが、何と、ある"死体"だけは"そっと"手を動かしていたのだ !!
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( 左 : 路上の死体を運ぶウクライナ人 / 右 : 一瞬だけ「手が動く」死体 )
日本の一般人が目にすれば、思わず「えぇぇぇ〜! ウクライナには"ゾンビ"がいるのか ?! 」と叫んでしまい、「まるで、人気TVドラマの『ウォーキングデッド』みたいじゃないか!!」と驚いてしまうだろう。しかし、歐米の軍事アナリストは"ニャリ"と微笑む。なぜなら、戦争報道には"しばしば"、巧妙な「偽情報」が飛び交い、真実のような「捏造記事」ばかりじゃなく、世論操作のために"敢えて"流す「ヤラセ映像」が混じっているからだ。
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( 左 : 手首を縛られたウクライナ人の犠牲者 / 右 : 地中に埋められた死体 )
おそらく、話題となった"死体の男性"は誰かに雇われた"戦場役者"で、「ロシア軍に殺されたウクライナ人」という役を演じていたのだろう。彼は自動車が近づいてきたから、道路に広げていた右手を"そっ"と動かし、タイヤで轢かれないよう腹の上に置くことにした。確かに、いくら"死体"役でも、自動車のタイヤに右腕を轢かれたら堪らないだろう。どれくらいの"ギャラ"を貰ったのか分からないが、撮影隊が来るまで、冷たい道路にずっと横たわっているのは大変だ。
(上動画 / YouTubeでアップロードされた「動く死体」の映像。)
「ヤラセ報道」に関しては、TBSとかテレ朝、フジテレビ、電通の社員に訊けば、詳しく教えてくれるだろう。よく民放テレビの報道局は、有楽町駅前とか渋谷の繁華街で"街頭インタビュー"を行うが、期待する「答え」を一般人から得るのは非常に困難なので、彼らは友人や同僚に電話を掛け、例えば「夕方5時くらいに、新橋の駅前に来てくれよ ! 俺さぁ、今、"通行人"の役が見つからなくて困っているんだよぉ〜」と頼み込む。以前、TBSの報道番組が重宝する「常連の一般人」が話題になったけど、あれは局員の左翼仲間だろう。自民党批判や反軍報道の際には、テレビ局の左翼社員が仲間に動員をかけるらしい。何も知らない一般視聴者は「普通の通行人」と思ってしまうが、テレビ局が紹介する「一般国民の声」というのは、プロデューサーやディレクターの「主張」である。
ロシア軍による「戦争犯罪」?!
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( 写真 / ブチャで発見された虐殺死体)
日本人は歐米の大手メディアを信用しがちだが、西側のニュース番組といえども怪しい報道は少なくない。左翼メディアの代表格であるCNNは、「まだCNN独自の検証はしていません」との"逃げ道"を作っていたが、信じられない「ロシア軍の非道」を紹介していた。
例えば、CNNは「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW / Human Richts Watch)」の報告を取り上げ、2月27日から3月14日にかけて、キエフやチェルニヒウ、ハリコフといった占領地域で、婦女強姦や銃殺による処刑、不条理な暴力、脅迫などがあったと報じている。ロシア軍が占領したブチャでは、3月4日、五人の住民が手を背中で縛られ、その内の一人が処刑されたそうだ。ある目撃者によれば、ロシア兵は何人かの男を捕まえ、路上に跪かせた。彼らのうち一人が選ばれ、後頭部を銃で撃たれて即死となる。2月27日、チェルニヒウにあるスタリ・ビキフ(Staryi Bykiv)という村では、六名の人々が拘束され、後に処刑されたそうだ。(Tara John, Jonny Hallam and Nathan Hodge, 'Bodies of executed people strewn across street in Bucha as Ukraine accuse Russia of war crimes', CNN, April 3, 2022.)
ハリコフにあるマラヤ・ロハン(Malaya Rohan)という村では、あるロシア兵による婦女強姦があったらしい。3月13日、このロシア兵は家族と一緒に学校に隠れていた女性を見つけ、彼女を何度も陵辱したという。被害者女性がHRWに語った話によれば、強姦魔のロシア兵は、彼女を殴り倒し、ナイフで顔や首、髪を斬りつけたそうだ。翌日、彼女はハリコフへ逃れた。
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(左 : 戦闘で犠牲になった民間人の遺体 / 右 : 残骸が散乱するウクライナの市街地 )
キエフの北西約31マイルのところには、「ヴォルツェル(Vorzel)」という村があって、ロシア兵は地下室に隠れていた村人を発見する。残酷なロシア兵は、その地下室に催涙弾を投げ込み、苦しくなって出てきた女性と14歳の子供を撃ち殺したという。ヨーロッパと中央アジアを管轄するHRWのヒュー・ウィリアムソン(Hugh Williamson)氏は、ロシア軍による強姦、殺人、暴力が頻発していると述べ、戦争犯罪として調査されるべき、と訴えていた。
戦場における「虐殺事件」の検証は難しく、戦争が終結してからじゃないと、正確な捜査というものは出来ない。しかし、「特ダネ」を生き甲斐とする主流メディアは、"とりあえず"衝撃的な「惨殺レポート」を垂れ流す。ブチャでは理由もなく民間人がロシア兵によって殺されていたそうで、ハナ・ヘレガ(Hanna Herega)という住民は、ロシア軍の恐ろしい蛮行を述べていた。彼女の家の隣に住む男性は、暖炉用の薪を取りに森へ向かったが、そこでロシア兵に見つかってしまい、突然、銃で撃たれたという。彼は踵(かかと)のちょっと上を撃たれて骨が砕けてしまい、そのまま倒れてしまった。すると、あるロシア兵は彼の胸を目がけて数発の弾丸を撃ち込み、別の兵卒は彼の頭にトドメの一発を撃ち込んだらしい。('Ukraine accuses Russia of massacre in Bucha as 410 bodies found, Zelensky says corpses mined by retreating Russian forces', ABC News.au, 4 April 2022.)
ロシア軍の蛮行は各地で行われたようで、キエフ近郊では夥しい死体が見つかったそうだ。痛ましいことに、410名の死体が地中に埋められていたという。ウクライナ政府は掘り起こした遺体を公表し、歐米諸国の一般人にロシア軍による「戦争犯罪」を追求するよう訴えた。ウクライナの内務相デニス・モナツィルスキー(Denys Monastyrskiy)は、「何百名もの民間人が殺された事は明らかだ」と断言した。ゼレンスキー大統領も怒りを露わにし、「これはジェノサイドだ !」と言い放つ。大統領のアドヴァイザーを務めるオレクシー・アレストヴィッチ(Oleksiy Arestovych)氏も、ロシア軍による冷血行為を糾弾し、西側の同情を引こうとした。「ロシア軍はウクライナ人女性を殺す前に強姦し、殺害後に遺体を燃やしたんだぞ !」と彼は糾弾した。
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(左 : デニス・モナツィルスキー / 中央 : オレクシー・アレストヴィッチ / 右 : ヴィタリ・クリチコ )
キエフ市長を務める元ボクサーで、日本でも有名な元ヘビー級チャンピオンのヴィタリ・クリチコ(Vitali Klitschko)も激怒した一人だ。「外国政府はロシアからのガスを輸入するな ! 1ペニーでもロシアに渡してはならない ! これは人々を殺すことに使われる血塗れの金なんだ !ガスと石油の全面禁止を即座に実行せよ !」と訴えかけていた。たぶん、劣勢になったウクライナの政治家は、ロシアからのガスを輸入し続けるドイツが憎いんだろう。(ABC News 上掲記事。)
Dymtro Kuleba 1(左 / ディムトロ・クレバ )
ディムトロ・クレバ(Dymtro Kuleba)外務大臣もロシアの悪行を非難し、「これはISISよりも酷い」と述べていた。ブチャやイルピン、ホストメルでの「戦争犯罪」は、既に「既成事実」になったようで、歐米のマスコミによると、ロシア軍は街を逃げ出す人々に火を附けて焼き殺し、手当たり次第に銃を撃ちまくったそうだ。43歳のタラス・シェフチェンコ(Taras Schevchenko)という現地人によれば、ロシア軍は「人道回廊」を通って逃げようとする人々を堰き止め、空き地を通って避難する人々を撃ち殺したそうだ。遺体は路上に散乱し、何名かの死体は戦車で踏み潰されたという。77歳になるタラスの母親イェフドキア(Yevdokia)は、ある老人がロシア兵と言い争いになり、夫人の目の前で射殺されたのを目撃したそうだ。(Jennifer Rankin and Daniel Boffey, 'Killing of civilians in Bucha and Kyiv condemned as terrible war crime', The Guardian, 3 April 2022.) だたし、この「目撃証言」は検証されていないという。
西側からの非難が吹き荒れる
確かに、様々な"蛮行"を耳にすれば、西側の政治家はロシアを非難するしかない。国連のアントニオ・グッテレス(Antonio Guterres)事務総長は、民間人の犠牲に哀悼の意を表し、独立調査グループによる検証が必要である、と述べていた。ブリテンの駐ウクライナ大使であるメリンダ・シモンズ(Melinda Simmons)もロシア軍による「戦争犯罪」を咎め、「母親が子供達の前で強姦され、少女が家族の前で強姦された」と語っていた。ブリテンのボリス・ジョンソン首相も対露強硬派の一人であるから、ロシアの戦争犯罪を声高に叫んでいた。
Antonio Guterres 3Melinda Simmons 1Boris Johnson 1
(左 : アントニオ・グッテレス / 中央 : メリンダ・シモンズ / 右 : ボリス・ジョンソン )
人権意識の強いドイツでは、ロシアからガスを輸入していても、ロシアを非難するのが鉄則となっている。オラフ・ショルツ首相はブチャの映像を目にして、「おぞましく、恐ろしいことだ」と漏らしていた。アンナレーナ・ベアボック(Annalena Baerbock)外相もブチャの虐殺を「耐えがたい」と評し、自身のツイッターで「プーチンの気違いじみた暴力は無辜の家族を抹殺している」と書き込んでいる。ヨーロッパ委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン(Ursula von der Leyen)委員長も衝撃を受けたそうで、ロシア軍が撤退した地域を目にして、「言葉に出来ない恐怖」と述べていた。(The Guardian、上掲記事。)
Olaf Scholz 1Annalena Baerbock 1Ursula von der Leyen 12John Mearsheimer 1
(左 : オラフ・ショルツ / アンナレーナ・ベアボック / ウルスラ・フォン・デア・ライエン / 右 : ジョン・ミアシャイマー )
当然ながら、西側からの非難を受けたロシア政府は反論した。ロシアの国防省はブチャでの映像を「フェイク」と評して斥け、ロシア軍は人道的配慮を怠らず、現地の民間人へ452トンにも及ぶ人道援助を届けている、と宣伝した。これは「焼け石に水」というか、白熱した西歐のロシア批判に対しては微々たる冷や水に過ぎない。確かに、数々の「虐殺」には個別な検証が必要だ。しかし、反ロシア・キャンペーンが花盛りの歐米だと、冷静な検証作業なんて当分の間は無理だろう。何しろ、テレビや新聞、雑誌、インターネットでは、「反ロシア」の情報が溢れかえっている。プーチン大統領の言い分やロシアの危機意識を理解する者は、直ちに「ロシアの手先」と呼ばれてしまうのだ。有名な政治学者であるジョン・ミアシャイマー(John J. Mearsheimer)は、NATOの東方拡大を強行した米国を批判したから、アメリカの学会で相当叩かれている。(でも、地政学や政治力学の点では、ミアシャイマー教授の方が正常というか"まとも"だ。)
日本の保守派メディアも意見や立場で分かれており、DHCの虎ノ門ニュースは反ロシア一色であるらしい。まぁ、ナザレンコ・アンドリーをゲスト・コメンテーターに招いているくらいだから、藤井厳喜も正直な見解を述べることは困難だ。それに、番組の常連である有本香が完全にウクライナ支援者に廻っているから、今回の「動く死体」に関するニュースは取り上げまい。百田尚樹も今回だけは歐米に阿っている。報道によれば、ウクライナ紛争は交渉段階に入ったそうだが、停戦合意が締結されるかどうか分からない。また、ウクライナ紛争が別の局面に展開し、違った騒動になるかも知れないので、一時的な「平穏状態」に安心しないことが肝要だ。
ロシア人全部とは言わないが、ロシア軍の野蛮性は昔から連綿と続いているので、ロシア兵による虐殺や暴行が無かったとは言いがたい。また、信じたくはないが、戦争だと味方による"ヤラセ"事件も有り得る。例えば、ウクライナ人を狙った虐殺が、必ずしもロシア人の犯行とは限らない。ロシア軍に見せかけた「インサイド・ジョブ(内部の陰謀)」だって考えられるのだ。そもそも、ウクライナには色々な人物が潜り込んでいるから、戦闘行為が全て正規軍同士の衝突とは言いがたい。ロシアが持ち込んだ傭兵軍団のみならず、歐米勢力が密かに派遣した傭兵部隊とか、闇組織が送り込んだ工作員が跋扈しているはずだ。したがって、「戦争犯罪」といっても、誰が仕掛けて誰が犯したのか判らない。数年後に判明する虐殺事件もあれば、永遠に判らない迷宮事件だってある。そう言えば、「カチンの森事件」も当初はドイツ軍の仕業と言われていたが、後にソ連軍による虐殺だと判明したから、主流メディアで報道される「大事件」を聞いたら、眉の辺りに唾を附けた方がいい。
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68893422.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1554.html#c1