127. 2022年10月17日 09:54:51 : xMgzMYMV16 : ZWNLejBiMVZPMWM=[1]
10/16(日) 11:41配信
■“こいつ裏切らねぇか”って包丁持って玄関先をうろついている・・・それがプーチン氏だ
また、10月14日には、かつてソビエト連邦を構成した国々の首脳会議があった。首脳が横に並んだ記念写真がある。アゼルバイジャン・アルメニア・べラルーシ・キルギス・カザフスタンに続いてロシア・プーチン氏。続いて、タジキスタン・トルクメニスタン・ウズベキスタン。全9か国の首脳たち。プーチン氏を除く8人は実際プーチン氏やロシアをどう思っているのだろうか?
かつて連邦の一員とはいえ、今や独立した主権国家。先日の国連での4州併合に対する非難決議でも投票行動は分かれた。5か国は棄権。2か国は投票に不参加。ロシアに同調したのはベラルーシだけだった。ちなみにベラルーシのルカシェンコ大統領のコメントが興味深かった。
ルカシェンコ大統領
「我々は特別軍事作戦に参加している。ロシア人を背後から撃つことはない。それが我々の参加だ」
言い得て妙というべきか・・・。プーチン氏の“四面楚歌感”が伝わってくる。この状況を河東元大使はユニークな例えで評した。
元在ロシア特命全権公使 河東哲夫氏
「まぁなんて言うのかねぇ、ロシアは連邦の宗主国ですよ。いうなれば親分が落ちぶれちゃって、気もそぞろになって、昔、手下だった奴の玄関先をうろついているわけですよ。“こいつ裏切らねぇか”って、包丁持って・・・。その包丁があんまり切れないんだけど、ウクライナを切ってきた包丁なわけ。それを持って見張ってる。一歩間違えれば自分も切られるんじゃないか・・・、まぁそんな感じで見てるんですよ。例えばカザフスタン。ロシアと長く国境を接していて、北部にはロシア人がたくさん住んでいる。ロシアはロシア人を守るのが好きだから、いつ北部に入り込んでくるがわからないと考えている。(中略)みんなクリミア併合だって本心じゃ認めていない。旧ソ連諸国に攻め込むことは認めない、と思ってるんですよ」
かつての連邦加盟国の中でもプーチン氏の求心力は著しく低下しているようだ。
■「プーチン氏の“悲壮感”が漂う言葉と受け止めました」
今年93歳になったソビエト・ロシアの世界的研究家がいる。フランス人、エレーヌ・カレール・ダンコース氏。彼女は1978年に上梓した『崩壊した帝国』でソ連崩壊を予見している。そして、今のロシアを見て、こう語った。
エレーヌ・カレール・ダンコース氏
「アフガン侵攻の失敗が一因となりソ連は崩壊したが、今のロシアと類似点がある。アフガン戦争の時、兵士の母親が立ち上がり、ロシア社会の怒りが高まった」
これを受けて、兵頭氏は言う。
防衛研究所 兵頭慎治 政策研究部長
「ダンコースさんは有名な方で私も学生時代、彼女の本を読んで勉強した。今ロシアでは兵士の母親の活動が社会不安のひとつになりつつある。それは確かに類似点。でも、すぐにどうこうということは無いと思う。ただ、後から振り返った時、プーチン政権の終わりの始まり。長い崩壊への道のりの最初の状況になるんじゃないかとは思うという点で彼女は指摘されているんだと・・・」
私たちはプーチン氏の終わりの始まりが来たと論じてきたが、当の本人は旧ソ連の国々との会議の席でこう述べた。
この言葉はどんな意味を持つのだろうか。
防衛研究所 兵頭慎治 政策研究部長
「2025年について今語るのは、受け止めが難しいんですが・・・今のところ次の選挙はプーチン氏が再選するのではないかと思われていますが、任期は24年まで。それを前提に2025年の大祖国戦争勝利80周年、これを団結の年にして旧ソ連諸国と祝う提案をしている。まだ大統領続投の意図があるのか。それとこの発言に、もう旧ソ連諸国への求心力というのが、昔ナチスと一緒に戦ったよね、というものしかなくなっているという・・・悲壮感が漂う言葉と受け止めました」
(BS-TBS 『報道1930』 10月14日放送より)
http://www.asyura2.com/22/warb24/msg/198.html#c127