19. 罵愚[8930] lGyL8A 2021年1月03日 04:32:50 : SGbggnOn8w : ZnNDbGJaZm9SLy4=[1]
>>9
>近代民主主義政治思想は、政治思想としても統治制度としても、市民革命を経て形成されたものだ。
【罵愚】議論の前提づくりとしてのこのご指摘は共感しますが、同時にこの市民革命がおきた現場はヨーロッパの白人キリスト教徒の社会でした。かれらの政治制度を支える政治理念は、この市民革命によって“王権神授説”から“人権天賦説”に転換するのですが、前後するこのふたつの政治理念の根底にある、かれら白人キリスト教徒の宗教的価値観としての“キリスト教の教義”は、市民革命の前後で変化しておりません。市民革命はヨーロッパの白人キリスト教徒社会の、身内同士のなかで起きた革命であって、かれらが統治していた海外植民地の原住民や植民地奴隷に人権を与えるものではありませんでした。
つまり、王権神授説の旧体制も、人権天賦説の新体制も、白人キリスト教社会でのコップのなかの嵐であって、人類全体に基本的人権を与えるものでは無かった。この事実が、日本の近現代史や人類や国際社会の現在の状況を観察するときの重要なファクターになってくると思うので、最初に指摘しておきたいと思う。