89. アラジン2[1940] g0GDiYNXg5My 2022年2月25日 14:55:57 : bXN6eyEBHG : Z2ZyS2l6L05DWVU=[1]
私はロシア、中国を正義の国と信じているわけでは無いです。
しかし、アメリカはこの二つの国と比較すれば、紛れも無く悪の国です。
できれば本文サイトを閲覧して、全文を読むことをお勧めします。
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■プーチンを「厄介者のウラジーミル」にしておけば 、
「悪質な外敵」を求める米国軍産共同体にはおあつらえ向き(2021/11/29)
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-746.html
(略)
「プーチンが誹謗中傷を受けている主な原因は、プーチンが前任のボリス・エリツィンと
比べてより国家的な政策を推進しているからだ。
エリツィンは、ショック療法士たち(ハーバード大学の助言者たち)にロシアを
明け渡していた。
そして、その助言者たちはよく練られていないままで民営化を進めようとしていたのだ。
その結果記録的な貧困と崩壊を1990年代のロシアにもたらすことになったのだ。
1500億ドル以上の資産がたった6年でロシアからなくなってしまった。
その大部分は西側や外国の銀行に貯蓄された。
飢えを凌ぐためになすすべもなく、ロシアは民営化バウチャーを売りさばいた。
ロシアが借金のせいで破産し、ルーブルが価値を失ったとき、何百万人もの人が貯金
を失い、男性の平均寿命は7歳縮まった。」[3]
(略)
「有名なロシアの作家であるアレクサンダー・ソルジェニーツィン
(Александр Солженицын)はこう語っている。
「プーチンが引き継いだのは、ぐちゃぐちゃにされ、混乱した状態のロシアだった。
プーチンはできることからまず手をつけた。69
それは緩慢で、段階的な復興という方法だった。」
「プーチンがこの目的を成し遂げられた理由のひとつは、オリガルヒに税金を支払う
ことを命じたことだ。
その方法は、エリツィン政権時に、エクソン社などの西側石油会社に買い取られて
いた天然ガス産業や石油資金に対して以前のように国が圧力をかけられるようにした
ことだ。
さらに、インフラや、生活水準を改善するような政策を採ったことにより、汚職や
犯罪の減少につながったことだ。
それに伴い、インフレや失業率や貧困率が低下し、給料は改善し、10倍の経済発展を
成し遂げた。
プーチンは、ロシア国家が抱えていた借金を減らし、ロシアの富の海外への流出を
止め、年給制度の改善にも成功した。」[4]
1世紀前のボルシェビキと同様に、世界の巨人に対して、負け犬が立ち上がったのだ。
追い詰められたロシア国民たちは別の方法を模索していた。
このことがプーチンの台頭の原動力となった。
プーチンは酒飲みではなかった。プーチンはまじめだった。
さらに、元KGBの諜報員だった。
(略)
2015年に、ロシアは初めて一線を画し、軍事同盟を結んでいた中東の或る国を支え
ようとした。それがシリアだ。
ロシアが介入したのは、ロシアが中東において大きな勢力を得ようとしていたため
ではない。
ロシアにはシリア近辺に軍や経済拠点をもっていなかったのに、このような介入に
踏み切ったのだ。
ロシアが直接戦争に介入したのは、4年間だった。
そして介入した理由は、オバマ政権内部に矛盾が生じ、介入する機会が生まれたので、
リビアでの失敗を繰り返したくないという思いがあったからだ。★ >>65 の動画参照
米国が関わったこれまでの内戦とはちがい、シリア政府は、ISISやISISを外から
支援する勢力に対して、ロシア軍が軍事支援することをあからさまに歓迎していた。
シリア国民や、世界中の反帝国主義者たちの立場からすると、ロシア政府がシリア
政府に強力な軍事支援の手をさしのべたことと、反空爆装置を配置したことは、
米国がシリア政府を直接爆撃することを未然に防ぐ行為に映った。
西側を最も怒らせたロシアの二つの行為(シリアとクリミア)は、いずれも全く
正当な行為だ。
それはロシアが所持している不凍港を守るためだけに取られた行為だからだ。
その港とは、クリミアのセヴァストポリ港と、シリアのタルトゥース港だ。
両港ともがロシアにとって重要なのは、ロシアが国内に持っている主要7港
(ノヴォローシースク港、サンクトペテルブルク港、ウラジオストック港など)は、
冬になると凍結し、冬期の貿易量が深刻に減少するからだ。
ロシアの援軍を得たという戦況の変化のため、シリア政府は奇跡的に持ちこたえ、
米国の単極支配の時代において、ロシアは米国にこれまでにない煮え湯を飲ませる
ことになった。
つまり、シリアや東ウクライナで、ロシアが米国帝国主義による侵略を回避させた
ことは、国家の利益に基づく慎重な行為だったのだ。
ロシアは侵略者ではなかった。
米国の軍事費は7780億ドルにのぼり、ロシアの年間軍事予算617億ドルのはるか上を行く。
米国の軍事費は、米国の次に軍事費が高い下位11カ国の総額を←★★★
合わせた額よりも多い。←★★★
こんなにも社会は金を必要としている中、米国国防総省が7780億ドルの予算を
どうやって正当化できるというのだろう?
この金額は、バイデン政権が掲げる「よりよき復興」法案が社会投資費として要求
している年間3500億ドルの二倍以上の額だ。
(略)
ここまで深い分析を行えば、米国の軍産複合体や、外交政策立案者たちが人々に
知られたくない一つの決定的な問いが浮かび上がる。
米国支配層の代弁者たる企業メディアは既得権を行使して、ロシアは悪者で、
米国「民主主義」はその被害者だという報道をしている。
それに伴って、「ロシア嫌悪」という米国の国家的なイデオロギーの植え付けが、
ニューヨーク・タイムズ紙の記事の全文や、TV番組の司会者レイチェル・マドーが
読み上げるプロンプターの文章に刷り込まれことにより、この巨大で複雑な国ロシア
に対する何百万もの米国民の世論が形成されている。
(略)
しかし真の進歩主義者であるなら、以下のようなことも考慮に入れるべきだ。
すなわち、経済封鎖を受け、包囲されているベネズエラや、シリアや、ジンバブエ
や、キューバや、イランの人々や、抑圧されている世界中の人々が、プーチンを
恐れ知らずのすごい奴だと考え、抑圧された国々の主権を守ってくれる国として、
ロシアを米帝国に立ち向かう同士だと考えている理由についてだ。
(了)