12. アラジン2[4860] g0GDiYNXg5My 2022年12月04日 22:20:43 : nBBZObSzMc : YzIuaVJURmJzSjY=[1]
初めて日本人のまともな戦況記事を読んだ。
記事がソース元にしている、
ジャック・ボー、スコット・リッター、ダグラス・マクレガー、
パトリック・ランカスター は、親ロシア派にはおなじみのメンバーだ。
■まもなくロシア軍が全面攻勢か。日本で報道されぬウクライナ戦争
“12月10日〜19日”の転換点=高島康司 (2022/12/4)
https://www.mag2.com/p/money/1258923
●抜粋
ウクライナ軍の消耗は大きく、ロシアを敗退させるだけの力はない。
ロシア軍の被害だけを一方的に伝える報道だけでは、実際の戦況は見えてこない。
そのような報道では、ウクライナが勝っているようなイメージが作られてしまう。
そうした状況でやはりもっとも頼りになるのは、信頼できる軍事アナリストの情報と分析だ。以前の記事でも一部紹介して人もいるが、改めて紹介する。
<ジャック・ボー>
元スイス参謀本部の大佐。NATOに出向し、2012年からウクライナ軍の強化と訓練を
担当。ウクライナ軍の内部情勢に精通している。
<スコット・リッター>
元ロシア駐在の米軍武官。国連の主席核査察官として、イラクの核武装を監視。
2003年のイラク戦争では、サダム・フセインは大量破壊兵器を保有していないことを
力説し、ブッシュ政権を批判。
<ダグラス・マクレガー>
米陸軍元大佐。第一次湾岸戦争で部隊を指揮し、1999年のコソボ紛争では
ウエズリー・クラークNATO欧州連合軍最高司令官の副官として、セルビア空爆を指揮。
トランプ政権では国防長官の上級顧問となる。
ロシアとドイツの国際関係で博士号を取得しているので、駐ドイツ大使候補でもあった。
<ダニエル・デイビス>
米陸軍元中佐。1990年の湾岸戦争ではマクレガー大佐の部下として作繊に参加。
その後、アフガニスタンやイラクなど、アメリカがかかわるった数々の戦争に参加。
このような実戦経験のある軍事専門家は、日本には存在しない。
彼らは軍人のネットワークを生かして情報収集し、ウクライナの戦況の実態を報告している。
ダグラス・マクレガーは湾岸戦争で、米兵の死傷者をまったく出すことなく、
イラク軍の戦車70両を撃破し、コソボ紛争ではセルビア空爆の立案者だった。
反骨の軍人として有名で、トランプ政権ではジョン・ボルトンが辞任した後、
安全保障担当の補佐官候補の1人だった。
マクレガーはいまでもドイツ、フランス、スペインなどのNATO諸国の司令官クラスと
緊密に連絡を取り合っており、情報収集をしている。
●マクレガーの戦況分析
このようなマクレガーだが、ウクライナ戦争が始まった2月24日から、
保守派のメディアである「FOXニュース」を始め、ケーブルテレビ、地上波、
ネットメディアなどに頻繁に登場し、信頼性の高い戦況分析を提供している。
次頁に項目ごとにまとめた。
ユーチューブにアップされている複数のインタビューの内容をまとめた。
プーチンはいわば脅しのためにウクライナの北部、南部、そして東部に軍事進攻した。
プーチンはこれでウクライナはすぐに交渉を始め、この3点を実現できるものと思っていた。
したがって進攻してからしばらくの間は、ロシア軍は民間のインフラ攻撃を避け、
民間人の死傷者をできるだけ抑えるように努力していた。
しかしプーチンは決定的なミスを2つ犯した。
それは、アメリカの武器支援の規模の大きさを予期できなかったことと、
ドイツがこれほどアメリカ寄りになるとは思っていなかったことだ。
このためウクライナ軍は欧米の支援で最新兵器が装備され、強化された。
ウクライナに軍事力で脅しをかけ、政治決着を図って目標を実現するという
プーチンのプランはうまく行かなくなった。
そのためプーチンは戦争の性格を全面戦争に改め、ウクライナの完全制圧と
ゼレンスキー政権の崩壊へと目標を変更した。
この変更後、火力発電所などウクライナ全土の社会インフラが攻撃の対象になっている。
エネルギー関連施設が破壊されると、次の3つに甚大な影響が出て来る。
1. 電力のみならず浄水場が止るので、水の供給ができなくなる
2. 停電で鉄道網の一部が動かなくなるので、軍の移動に深刻な問題が発生する
3. ウクライナ軍は鉄道で軍の補給を行っている。鉄道が動かなくなると、
軍の補給路は寸断される。
このように、火力発電所の破壊でウクライナは必要なエネルギーの確保や軍の移動や
補給路の確保が困難になるため、ウクライナ軍は弱体化する。
<これから始まるロシア軍の全面攻勢>
発電所の破壊でウクライナが弱ったタイミングで、ロシア軍は全面攻勢をかける。
ロシア軍は兵力不足と兵器不足に悩んでいると欧米では報道されているが、←★★★
そのようなことはない。←★★★
ロシア軍は次の全面攻勢を行うだけの十分な兵力がある。
1. 情報機関の衛星画像分析では、投入可能なロシア軍は54万人いることが分かっている
2. さらに衛星画像解析から、5000両の軍用戦闘車両、そのうち1500両が戦車、
1000両の自走砲、1000機のドローン、数百機のヘリコプターと航空機、そして
爆撃機を配備している
3. ウクライナの土壌は「チェルノーゼム」と呼ばれる肥沃な黒土である。
泥の状態では軍用車両は沈み込み、動きが取れなくなる。
黒土が凍結するまで作戦行動は難しい。
凍結するまでには、氷点下の気温が2週間続くことが必要だ。
12月10日から19日までにはこの条件は整う
このように指摘し、12月10日から19日頃にロシア軍の大規模な攻勢があるとしている。
ウクライナのロシア軍最高司令官のスロビキン大将に与えられた任務は、
ウクライナ戦争を終結させることである。
そのためには、ウクライナ軍を徹底的に破壊するだろう。
ロシアにはその能力がある。
<米外交政策を担うエリートの危険性>
今回のロシアのウクライナ進攻には、歴史的な背景がある。←★★★
そして、ロシアのウクライナに対する安全保障上の懸念には正当性がある。←★★★
歴史的な背景を見ると、これは明白だ。
ロシアはかつてのソビエトではない。
現在のロシアには、ソビエトのような世界帝国を作る野望もないし、能力もない。
ソビエトと比べるとはるかに弱くなっている。
もともとロシアの願望は、西側の一員として受け入れれ、西側の国際秩序の枠内で
大国として発展することだった。
中国は独自の国際秩序を形成する計画を持つが、もともとロシアにはそのような
意図も計画もなかった。
アメリカはNATOを一方的に拡大させ、ロシアの足元にまで迫ってきたので、
ロシアは反応せざるを得なかったのだ。
ロシアを中国の側へと追いやった責任は、アメリカのエリートにある。←★★★
歴史を理解せず、イデオロギーだけで世界を単純化して見るネオコンのような
エリートを完全に追い払わない限り、アメリカは戦争中毒から抜け出すことが
できないだろう。
いますぐにでも、こうしたエリートを排除し、まともな外交政策を立案しなければならない。
マクレガーは黒土が凍る12月10日から19日にロシア軍の大規模な攻勢があるとしている。
どうなるだろうか?
この時期よりもずれるかもしれないが、実行される可能性は高いように思う。
これを証明するかのように、独立系ジャーナリストで現地にいるパトリック・ランカスターも
次のような変化を報告している。
いまパトリック・ランカスターはウクライナ軍が支配するケルソン市にいる。
11月30日、「テレグラム」で次のように発信した。
「ウクライナ紛争地帯では、いつ大規模なエスカレーションが起きてもおかしくない
多くの動きが起きており、私たちはその影響を引き続き取材していきます。
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ソース元が同じせいか、今まで私が集めた情報とほとんど同じです。
違うのは、ウクライナのナチス化やウクライナ東部(ドンバス地方)の人々に対する
ネオナチの虐殺をスルーしていること。
それでもこのウクライナ侵攻は、ロシアに正当性が有り、
「ロシアが勝つ」と主張している。
参考:
・武器が枯渇しているのは、ロシアではなく欧米の方。
https://www.afpbb.com/articles/-/3428130
・武器が枯渇しさらに米軍の戦力は米軍史上最弱。
https://indeep.jp/us-military-is-very-weak/