9. 2020年7月18日 17:05:31 : VidCtftnIA : Yy9MS0lLWG5Ib1k=[1]
>>05訂正
先ず、論文は、MOX燃料は、放出されなかった、と言っている。
当方は、専門家ではないけれど、この論文が、査読審査を通過したことが、信じられない。
@ 先ず、驚くことは、福島原発事故によって、環境中に放出された放射性物資の量を、10000PBgとしていることだ。
これは、大気圏内核実験で放出されたと推定されるセシウム137の量を、10倍以上も凌駕している。
> The nuclear disaster that occurred at the Fukushima Daiichi Nuclear
Power Plant (FDNPP) in March 2011 released ~1019 Bq of radioactivity
into the environment
A それでいて、3号機に32体装荷されていたMOX燃料の放出を否定している。
> The relationship between Pu isotopes clearly indicates that the Pu is not derived from MOX
わずか4個のホットパーティクルの解析から、こんな結論は出てこない。
少なくとも、これらのホットパーティクルは、MOX燃料に由来するものではない、と限定的に判断すべきだ。
B これらのホットパーティクルは、放射性ストロンチウムを含有していることは、以下の文章から分かる。
> heterogeneously localized distributions of U, Zr, Sr (Sr masked any Pu signal)
C 梗概に、230キロとあるので、都内で採取されたサンプルが、分析されてるのかと思えば、さにあらず、すべて福島第一原発の周辺で採取されたサンプルばかりだ。
> Thus, considering theregional distribution of CsMPs, the long-distance dispersion of Pu from FNDPP is attributed to the transport by CsMPs that have incorporated nanoscale fuel fragments prior to their dispersion up to 230 km away from the Fukushima Daiichi reactor site.
D 筑波では、放射性テクネチウムが観測されており、その沸点が4265℃であることから、炉内の想定温度1927℃は、低すぎる。
http://www.naro.affrc.go.jp/archive/niaes/sinfo/publish/bulletin/niaes34-01.pdf
> the damaged reactors,where temperatures approached ~2200 K.
恐らくはプルトニウムの沸点3228℃に配慮した想定であろう。
E 溶融核燃料では、密度が大きくちがうウラニウムと被覆管のジルコニウムでは、分離は起きるけれど、均質化(homogenization)は、起きない。
F 相変わらず、プルトニウムやストロンチウムなどの危険な放射性物質は、あまり放出されていないとの印象を与えるために、書かれた論文である。
スプートニクの所在地、ロシアも、原子力村の一員であることを、想起する必要がある。