317. 中川隆[-13147] koaQ7Jey 2020年4月19日 13:24:28 : 4x46IipBow : YWFUR1V5N3FIaFE=[1]
2020年04月19日
小額投資という罠 ハイレバ、オプションは速攻破産
あるか、そんなもん(笑)
引用:http://bomaieug.info/image/top_pc.jpg
小額投資という罠
数万円や1万円以下の小額で投資できると謳う商品を、多くの証券会社や金融業者が用意しています。
1000円から株を買える商品も存在するので、興味の無かった人でも「ちょっとやってみようかな」と思う筈です。
1000円は無くなるかも知れないが、もしかしたら数十万円に増えるかも知れません。
業界第一位を名乗るFX業者が(大半の業者が1位を名乗っていますが)「3万円が1億円に増えた」という実体験を宣伝していました。
この手の実体験を使った宣伝は大概、作家が考えた嘘なのですが「それにしても良い加減にしろよ」と思いました。
他の証券会社も「毎日30分でお小遣いが稼げる」「主婦のわたしも投資で成功しました」とか大抵は作り話です。
仮に本当の事が含まれているとしても、その会社のせいで破産した人の例は書きません。
考えてみると分かると思いますが、1億円で投資する人と、1000円で投資する人のどちらを証券会社は優遇するか?
ある証券会社では1000円の「プチ株」のような金融商品を扱っていましたが、買って決済すると手数料として2割が引かれる仕組みでした。
大口投資では手数料として引かれるのは0.1%以下だと思いますが、小額投資では往復20%も引いているのでした。
この手のプチ株は良心的な場合でも手数料10%など、とにかくボッタくっているので、絶対に利益が出ることはありません。
もう少し資金が多くて数万円だとしても、小額取引ほど手数料が割高になり、利益が出にくいのに変わりはないです。
株をやるなら最低でも数十万円を用意してちゃんとしたものをやるしかないです。
オプション取引
多くの人は手数料を見比べて、小額での株式投資などやらないと思いますが、次に目が行くのがレバレッジ取引です。
信用取引とも言い、持っているお金の何倍もの金額を投資することが出来ます。
オプション取引という物もあり、やはり小額の資金で多額の投資をする事ができます。
2011年の震災後に次のようなおもしろい(?)人が実在しました。
Aさんは日経先物オプションという商品で投資していて、震災前には30万円を2000万円に増やしていました。
レバレッジ取引やオプション取引はこのように、一時的には「神が乗り移った」かのように勝ちまくる事があります。
パチンコの連チャンと同じで、一定確率で必ず起こる事なのですが、本人は必ず「俺は天才なんだ」と思い込みます。
Aさんのオプション取引とは日経平均がある値段より下がらなければ利益を得られる、というものだったらしいです。
2011年の日経平均は1月4日の年初から3月11日まで、1万500円前後で推移し、一度も1万円を割りませんでした。
この期間にAさんはPUT売とPUT買を組み合わせて資金を100倍近くにまで増やしました。
震災後の3月17日に日経平均は8,639円に下がり、この日にAさんは追証1億8千万円を請求されたようです。
この後長いやりとりがあって証券会社は回収不能という事で債権放棄し、Aさんは大半を払わずに済んだようです。
だがこれは震災という特別な時だったからで、必ず追証は請求されます。
そもそも証券会社が「1万円を下回らなければお金差し上げます」のような簡単で美味しい金融商品をやっている理由は、トータルでは客が負けるからです。
Aさんは日経平均が1万円以上の相場を続ければ、遠からず1億円以上を手にした筈だが、そんな人は滅多に居ないから証券会社が儲かる仕組みです。
生存を賭ける覚悟が無いなら、オプション取引に手を出すのは絶対に止めましょう。
レバレッジ取引
オプションでは無い通常の信用取引、レバレッジ取引について考えてみます。
日経平均先物では30万円の資金で1000万円の取引ができ、上手く行けばAさん並に30万円を2000万円に増やせるでしょう。
だが株でも他の投資でも勝つ人の何倍も負ける人が居て、その割合は1:9とされています。
9割の確率で負ける勝負に、30万円で1000万円分の投資をしたら何が起こるかです。
30倍のレバレッジですから日経平均が1割下げたら、100万円近い損失を食らってしまいます。
レバレッジとは証券会社に借金をして金を借りる事なのですが、やり始めるとこれをすっかり忘れます。
儲かれば「投資で食っていけるな」と調子に乗って取引を拡大していきます。
損をしたら、僅かな損を取り戻すために、また取引を拡大するでしょう。
レバレッジ取引は手数料がトータルで高くなるのも特徴で、短期勝負のため毎日何度も取引します。
レバレッジを掛けたまま長期保有すると、追証やロスカットされるので、短期勝負せざるを得ません。
FXなどは一度の手数料は安くても、年間ではむしろ高額な手数料を払う事になります。
「それは極端な例であって、限度をわきまえれば良いのではないか」と思うでしょう。
ところが人間一度熱くなってしまったら、沸騰したヤカンのお湯のようになってしまい、全部蒸発するまで止まらないのです。
不思議な事に最初投資した金額が1000円だったとしても、人間は1000円を取り返すために1万円を犠牲にします。
1万円を失うとまたそれを取り返そうとして10万円、100万円を簡単に投資します。
ネット上の失敗例の多くがこういうケースと言って良く、最初に小額投資をして失った物を取り返すために破産した人が居る。
小額なら積み立て投資を
では投資とは全部ダメなのか、というと小額で堅実な投資も存在しています。
ただ「オプション」や「レバレッジ」に比べると証券会社の利益になりにくいので、あまり宣伝しません。
証券会社の利益が少ないという事は、ボッタクリにくいという事です。
投資信託を中心に「積み立て投資」という商品があり毎月決まった金額を、貯金のように積み立てて行きます。
一時期は金の積み立てとかが流行していました。
積み立ては1000円などの小額にも関わらずレバレッジが掛からず、証券会社などが多数をまとめて一口として運用しています。
積み立て投信の場合、取引手数料は0.5%以下といったところで、手数料無料の商品も存在している。
積み立てでは基本的に放置したまま利益が出るのを待つので、これ以外の手数料は発生しない。
(口座維持や出金時の手数料は必要になる)
「積み立て投資」でも最初に書いたように『プチ株』の類は絶対にダメです。
よくよく手数料を見比べなければいけません。
一見すると割安な手数料を表示して、見えない所に高額手数料を書く証券会社も実在します。
言うまでもなく手数料が高い商品は負ける確率が高く、手数料が無料や低額なら勝つ確率は高まる。
投信の利点はレバレッジが掛からない事で、投資した以上の損失が出る事は無く、リスクを小さく出来る。
むろんその分儲かった時の利益も小さいが、元々投資とは10倍や100倍になるものでは無いです。
http://www.thutmosev.com/archives/35339017.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/822.html#c317