★阿修羅♪ > WTFULnZ3eGJ1a1k= > 100000
 
g検索 WTFULnZ3eGJ1a1k=  
 
WTFULnZ3eGJ1a1k= コメント履歴 No: 100000
http://www.asyura2.com/acat/w/wt/wtf/WTFULnZ3eGJ1a1k=/100000.html
[番外地12] 吉野敏明先生の甘い物を一切食べてはいけない、というのは妄想です。 中川隆
11. 中川隆[-8638] koaQ7Jey 2024年11月07日 13:32:21 : lmUBDuTRmw : WTFULnZ3eGJ1a1k=[1]
<■121行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
吉野敏明先生の話は面白くてとても勉強になりますが、間違いが多くてどこまで信じてよいのかわかりません。とりあえず、甘い物はどんな物でも一切食べてはいけない、というのは間違いです。果糖ブドウ糖液糖や果汁100%ジュースを摂ると血糖値スパイクができて糖新生になるというのは良く知られた事実ですが、アカシア蜂蜜や果物や黒糖なら沢山食べても大丈夫です。玄米(1合で480kcal、糖質100g、GI値55)を食べるよりアカシア蜂蜜(100g で300kcal、糖質80g、GI値40)を食べた方が血糖値は上がりません。 吉野敏明先生の

・砂糖は口唇から吸収される
・果物や黒糖を食べると血糖値スパイクができて糖新生になる
・玄米を食べても血糖値スパイクはできない
・玄米を食べてから血糖値が上がるまで何時間もかかる
・玄米は毎日最低でも3合は食べないといけない

というのはすべて間違いです。 そもそも吉野敏明先生は糖新生回路とケトン体回路の区別もついていません。

確かに米を食べる量が毎日3合未満だととケトン体体質になり非常に危険です。
一方、米を毎日3合以上食べると血糖値も中性脂肪も悪玉コレステロールも血圧も上がり過ぎて、早死にしてしまいます。 果物や黒糖を食べるより穀物を食べた方が血糖値は遥かに増えるのです。
江戸時代や明治時代の日本人は米を毎日3合以上食べていたのでケトン体体質にはならず、糖尿病にも癌にもアトピーや花粉症にも うつ病にもなりませんでしたが、自然寿命は60歳程度でした。

現代人は穀物を食べる量を減らしたので自然寿命が80歳まで伸びたのですが、穀物の代わりに間食で果物やお菓子を食べてケトン体体質にならない様にしているのです。緑茶や紅茶・コーヒーと一緒に甘いお菓子を食べるという習慣はケトン体体質にならない為に必要なのです。

玄米を毎日3合以上食べるより、果糖含有率が多い果物、黒糖やアカシア蜂蜜を24時間ずっと少しづつ摂っていた方が血糖値も中性脂肪も悪玉コレステロールも血圧も上がらないので、早死にする事もなくなります。

病気にならない為に一番重要なのはケトン体体質にならない事です。
吉野敏明先生は何か勘違いされている様ですが、甘い物を3か月食べないと甘い物が欲しくなくなる、というのはブドウ糖をエネルギーに変える解糖系回路を使うブドウ糖体質から、脂質をエネルギーに変えるケトン体回路を使うケトン体体質に変わったという事です。 甘い物や小麦を食べないというのは糖質制限の一種で、痩せるだけでなく、血液中のブドウ糖を細胞に摂取する解糖系回路が働かなくなります。 そうなると甘い物を少し食べただけで血糖値が極端に上がる様になります。 解糖系回路が常に働くブドウ糖体質では砂糖や白米をいくら食べても血糖値は大して上がりません:

人の体のエネルギー源となるのは、糖質、脂質、タンパク質です。そしてエネルギーとして使われる優先順位は糖質、脂質、タンパク質となります。この3つをエネルギーに変換するそれぞれの回路が、解糖系回路、糖新生回路、ケトン体回路です。

解糖系回路
1つ目の糖質系回路は、糖質を分解、エネルギーにする代謝です。解糖系回路では、食物から摂取した糖質を乳酸やピルビン酸に分解。エネルギーの放出・貯蔵、また、物質の代謝・合成に重要なATPという物質を生成する化学反応が起きています。

糖新生回路
2つ目の糖新生回路は、筋肉中のタンパク質や脂肪細胞からブドウ糖を作り、エネルギーに変換します。糖新生回路は、体のブドウ糖が不足したときの非常システムのような回路です。

ケトン体回路
上記の2つの回路は、糖質を分解したブドウ糖をもとにエネルギーを生み出す回路です。3つ目のケトン体回路は、体のブドウ糖不足が続き、エネルギーを生み出せなくなったときに糖新生からシフトします。

ケトン体回路では、ブドウ糖ではなく脂質を分解した脂肪酸、脂肪酸がエネルギーになるときに生まれるケトン体をエネルギーとして使用します。

また、ケトン体回路では食べ物に含まれる脂質や、体に蓄えられる脂質をエネルギーに変換することから、ケトン体回路では脂肪が燃焼するといわれます。
https://magazine.gofood.jp/magazine_health30/

ケトン体は人で言えばほぼ極限状態(飢餓状態)の時や、糖が利用されない(糖尿病)の時に、脂肪から分解された脂肪酸が、肝臓におけるβ酸化という過程によって作られる。そしてこれが、心臓や脳に運ばれる。
つまりケトン体によるエネルギーの産生は、糖尿病によってインスリンが分泌されず糖が利用できない場合などを除き、健常人では飢餓状態(絶食状態)という、他にどうしようもない時に産生されるわけだ。
このケトン体、非常に生命を脅かす危険な物質で、糖尿病患者では有名な、糖尿病性ケトアシドーシスと呼ばれる、体内の血液pHが酸性に傾き、昏睡状態に陥る病態の原因物質である。
つまり、ケトン体をエネルギー源にするような状況では、生命自体が非常に危険な状態と言える。

▲△▽▼

インスリンは血糖値を下げる為のホルモンではなく、血液中にあるブドウ糖を細胞内に取り込む為のホルモンです。
甘い物が食べたくなるというのは、脳に糖分が不足しているからブドウ糖や果糖をすぐに摂取しろと脳が指示しているからです。 砂糖中毒とかいう問題ではありません。人間でも動物でも体に足りない栄養素が有ると、その栄養素を含む食物が食べたくなるのです。 何かを食べたくなったら、それを沢山食べるのが正解です。
甘い物で病気の原因になるのは植物油や小麦も一緒含む食べ物と、調味料や飲料に含まれる果糖ブドウ糖液糖とジュースだけでしょう。 砂糖とか果物、黒砂糖くらいでは高血糖になりません。

二糖のスクロース(砂糖)は唾液中や膵液中にふくまれるアミラーゼでは消化されず、そのままのかたちで小腸まで到達します。そして、小腸粘膜上皮細胞の細胞膜にあるスクラーゼ(消化酵素)によってブドウ糖と果糖に分解されます。 ブドウ糖と果糖は小腸の小腸上皮細胞膜から吸収され、門脈をへて肝臓に運ばれます。

小腸から吸収されたブドウ糖は肝臓に運ばれ、一部は肝静脈を経て全身に供給され全身で利用されます。
血液中のブドウ糖はインスリンによって脳や内臓、筋肉などの細胞内に取り込まれ消費されます。
インスリンは血糖値を下げる為のホルモンではなく、ブドウ糖を細胞内に取り込む為のホルモンです。
ブドウ糖は3時間で完全に細胞内に取り込まれますので、食事は本来3時間毎に食べないと脳細胞にエネルギーが廻らなくなるのです。従って、一日に2食か3食しかしない場合には、間食として砂糖や甘い物を3時間毎に摂取しないと脳がエネルギー不足になります。間食しないと、ブドウ糖ではなく筋肉や内臓を作っている体脂肪を燃やしてエネルギーを作り出すケトン体体質になってしまい、血液中にあるブドウ糖を細胞内に取り込む機能が無くなってしまいます。糖質制限すると血糖値が 110mg/dl 以下に下がらなくなってしまうのはケトン体体質になってしまったからです。
https://clinical-engineers.com/carbohydrate-flow/


脳は、全体重の2%にしかすぎない重さであるにもかかわらず、全体の20%ものエネルギーを消費しており、エネルギーを多く必要とする器官である。 脳のエネルギー源となるブドウ糖は、脳にほとんど蓄積することができない。また、筋肉や肝臓に貯蔵できるグリコーゲン量もごくわずかであるため、私たちは、絶えずブドウ糖の供給を必要としている。しかし、穀物を過剰摂取したときは脂肪細胞や、肝臓の細胞で中性脂肪へと変わり、高血糖や高脂血症の原因となる。


吉野敏明先生の甘い物は一切食べてはいけないという説よりハチミツ療法の方が正しい可能性が高いです:

ハチミツ栄養療法医やすこDr.の健康ちゃんねる - YouTube
https://www.youtube.com/@honey-Dr/videos

血糖値 スパイク 本当の原因はケトン体体質
https://www.youtube.com/watch?v=XFnzRaESaVI&list=PLj3-xAkTFU9WQuW_nb8snjXVsqPuKhZw3&index=2&t=120s

60歳を過ぎてアレ食べてる人は、確実に病気になって寝たきりの人生を送ります
https://a777777.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16837571
http://www.asyura2.com/24/ban12/msg/263.html#c11

[昼休み54] 原子力発電は本当に危険なのか? 中川隆
23. 中川隆[-8637] koaQ7Jey 2024年11月07日 18:23:24 : lmUBDuTRmw : WTFULnZ3eGJ1a1k=[2]
<■112行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
『原発労働者』 著・寺尾紗穂
2024年11月7日
https://www.chosyu-journal.jp/review/32609

https://www.amazon.co.jp/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E5%8A%B4%E5%83%8D%E8%80%85-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%AF%BA%E5%B0%BE-%E7%B4%97%E7%A9%82/dp/406288321X


 福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の試験的な採取作業の失敗は原子力発電所がその稼働、非稼働を問わず、また事故処理から廃炉にいたるまで高線量の被曝リスクにさらされた労働者の手作業によって支えられていることを、万人に知らしめることになった。

 東京電力は、福島原発の溶融デブリ(推計880d)をとり出す机上の計画で初歩から足踏みしてきたが、8月22日から試験的に3_c(耳かき1杯程度)の採取に着手する予定だった。しかしその直前に、装置に接続するパイプ5本の配置順が誤っていたことが発覚したことで中断した。その後9月10日に作業を再開し、装置先端の爪でデブリをつかむ遠隔操作に移ったが、先端のカメラが機能せず映像が操作室に送れなくなった。

 そのためデブリの微量採取は断念し、カメラ付の装置を格納容器から引き抜く作業に移り、25日になってようやく装置を納入箱に回収することができたと安堵している。こうしたことは多くの専門家が指摘するように、「きわめて高度の放射線を放つデブリを格納容器から取り出す廃炉作業は現在の科学水準では不可能であり、チェルノブイリ(福島原発はその数倍の放射線量)のように石棺化(コンクリートなどで固める方法)する以外にない」ことを物語っている。

ロボットの取りつけは人間

 東京電力はデブリとり出し作業について、短時間でも人が近づくことができないためすべての作業は遠隔操作でおこなうといっている。しかし、今回のパイプ配置順の人為的ミスと映像送信の失敗は、どんな遠隔作業でも大量の放射線量を浴びる「被曝労働者」が決定的な役割を果たしていること、またその現場では孫請、ひ孫請と続く多重下請け構造の最下層の労働者が携わっていることをあぶり出すことになった。

 東京電力は今回起きたパイプ接続ミスについて、現場が高線量下であるにもかかわらず東電自身が「現場確認や事前訓練をせず、協力企業任せにしていた」ことに原因があると釈明している。そのため、「現場作業員が高い放射線量下で早く退出することに気を取られ、確認が不十分でミスに気付かず三菱重工に“5本搬入した”と誤った報告をした」というのだ。

 ミスのあったパイプの接続作業には7月27日から29日までの3日間、各60人ほどで当たったとされる。指示を出していたのは元請の三菱重工業の担当者で、パイプの運搬や接続は下請の作業員が担当した。当初、三菱重工の下請け企業の労働者が原子炉建屋内で装置の手前までパイプを運搬したとき、パイプを1本仮置き場に忘れた。その翌日、パイプをつなぐときに足りないことに気づき、最終日の29日にそれを運んでつないだが、パイプの順番を間違えたという。

 東京電力の説明では、「高線量下での作業は全面マスクで防護服が重装備のため、作業員はパイプに記された接続順を示す数字を見落とした」こと、さらに元請の三菱重工業の担当者が「28日に準備が終わった」と東電に虚偽の報告をしていたことも明らかにしている。

 福島原発の廃炉作業には1日約5000人が携わっているという。うち東電社員は約1000人で、現場作業はおもに元請や下請の約4000人がおこなっている。この廃炉作業でも昨年10月、汚染水の多核種除去設備で作業員が洗浄廃液を浴び、想定外の被ばくをする重大なトラブルがあいつぐなど、構造的な作業管理のずさんさが露呈している。今年4月には構内の一部で停電が起きた。このときも地面を掘削する際に電源ケーブルを損傷させる危険性を東京電力が元請に注意喚起しなかったことが要因だとされる。

 そうしたことから、今回のデブリ試験採取の作業ミスで、「被曝労働を下請けに押し付けて成り立っている原発という非人道的発電システムの致命的な欠陥があぶり出された」(エネルギー工学専門家・近藤邦明氏)という指摘もある。

『原発労働者』にみる実態

 高線量の被曝リスクを負って働く原発労働者にインタビューした寺尾紗穂著『原発労働者』(2015年6月、講談社現代新書)は、「原発には必ず被爆を強いられる作業員が必要」だというあたりまえの事実と、「その大部分は電力会社社員ではなく、多重下請け構造で雇われる労働者」が担っている現実を表沙汰にすることをはばかる社会構造を告発している。

 電力会社は「線量の高い部分での補修はロボットでやってます」というが、「ロボットをとりつけるのは人」なのだ。自己処理の現場では防護マスクなど重々しい装備を身にまとっての肉体労働で、マスクを外さずには耐えられない肉体的苦痛から外してしまう。労働者が身につけるアラームメーター(作業開始時に上限の線量をセットしておき、そこに達するとアラームが鳴る装置)も「鳴れば仕事にならないから続けてしまう」こともこの業界では茶飯事で、現場管理者もそれを見て見ぬふりをしている。

 「工事は、何月から何月まで完成させねばならないときまっている。試運転に入るまで、何があっても完成させないかんのです。元請けは、危険やからとゆっくりやっているわけにはいかんのですよ」

 高放射線量のなかで働いた労働者の話から、その現場はそもそも「労働者の身の安全が最優先され、教育や監督がきちんとゆきわたる場所」ではありえないことがひしひしと伝わってくる。「被曝の可能性なんか考慮もされず、完全にその場しのぎの作業に労働者が従事する」ことだけが求められるのだ。そこに、被曝線量のごまかしやデータの改ざんが当然のようにまかり通る根拠があるという。

 多重下請け構造のもとで、現場労働者の賃金は元請が1日当り3万〜4万円で受けた仕事が一次下請では2万〜3万円になるというふうに、下請になればなるほど差額がピンハネ(中抜き)されて減っていく。末端の下請労働者には日給5000円程度しか入らない構造だ。

 そうしたことが、原発で働く労働者を遠ざけ「人手不足」を慢性化させている。また、現場で教育に携わる熟練労働者が少なくなり、若手への技術継承がむつかしくなっている。パソコンやAIを駆使しても、現場では「計算だけではできない作業」が勝負になるのだが、そのもとで現場労働者への安全教育が損なわれていることも深刻な問題になっている。

 『原発労働者』では、1回で200_〜300_シーベルト被曝するという使用済み核燃料プールに1回200万円、300万円で潜る外国人労働者の例も紹介している。正式な雇用関係にある日本人労働者にそのような作業をやらせたら線量基準を大幅に超える違法行為になるから、国籍が違うという一点で法の網の目をかいくぐっての使い捨てである。

 こうしたことが明るみになり、2018年に法務局が福島の廃炉作業に外国人技能実習生を働かせないことを決めた。しかしその後も、外国人労働者の実態が発覚している。このように違法すれすれの行為を強いて「すぐ自国に戻れる外国人労働者の大量被曝なしに、原発はたちゆかない」ことも公然の秘密となっている。

 著者の寺尾氏は、そのような「具体的な現場のイメージを持たないまま、そこで働く人の言葉に触れないまま、原発というものを何となく肯定」し、再稼働や輸出などの議論が展開される現実に違和感を感じたことが、同書執筆の動機になったことを明らかにしている。

https://www.chosyu-journal.jp/review/32609
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/148.html#c23

[近代史02] 調査報告/原子力発電所における秘密 中川隆
68. 中川隆[-8636] koaQ7Jey 2024年11月07日 18:23:59 : lmUBDuTRmw : WTFULnZ3eGJ1a1k=[3]
<■112行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
『原発労働者』 著・寺尾紗穂
2024年11月7日
https://www.chosyu-journal.jp/review/32609

https://www.amazon.co.jp/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E5%8A%B4%E5%83%8D%E8%80%85-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%AF%BA%E5%B0%BE-%E7%B4%97%E7%A9%82/dp/406288321X


 福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の試験的な採取作業の失敗は原子力発電所がその稼働、非稼働を問わず、また事故処理から廃炉にいたるまで高線量の被曝リスクにさらされた労働者の手作業によって支えられていることを、万人に知らしめることになった。

 東京電力は、福島原発の溶融デブリ(推計880d)をとり出す机上の計画で初歩から足踏みしてきたが、8月22日から試験的に3_c(耳かき1杯程度)の採取に着手する予定だった。しかしその直前に、装置に接続するパイプ5本の配置順が誤っていたことが発覚したことで中断した。その後9月10日に作業を再開し、装置先端の爪でデブリをつかむ遠隔操作に移ったが、先端のカメラが機能せず映像が操作室に送れなくなった。

 そのためデブリの微量採取は断念し、カメラ付の装置を格納容器から引き抜く作業に移り、25日になってようやく装置を納入箱に回収することができたと安堵している。こうしたことは多くの専門家が指摘するように、「きわめて高度の放射線を放つデブリを格納容器から取り出す廃炉作業は現在の科学水準では不可能であり、チェルノブイリ(福島原発はその数倍の放射線量)のように石棺化(コンクリートなどで固める方法)する以外にない」ことを物語っている。

ロボットの取りつけは人間

 東京電力はデブリとり出し作業について、短時間でも人が近づくことができないためすべての作業は遠隔操作でおこなうといっている。しかし、今回のパイプ配置順の人為的ミスと映像送信の失敗は、どんな遠隔作業でも大量の放射線量を浴びる「被曝労働者」が決定的な役割を果たしていること、またその現場では孫請、ひ孫請と続く多重下請け構造の最下層の労働者が携わっていることをあぶり出すことになった。

 東京電力は今回起きたパイプ接続ミスについて、現場が高線量下であるにもかかわらず東電自身が「現場確認や事前訓練をせず、協力企業任せにしていた」ことに原因があると釈明している。そのため、「現場作業員が高い放射線量下で早く退出することに気を取られ、確認が不十分でミスに気付かず三菱重工に“5本搬入した”と誤った報告をした」というのだ。

 ミスのあったパイプの接続作業には7月27日から29日までの3日間、各60人ほどで当たったとされる。指示を出していたのは元請の三菱重工業の担当者で、パイプの運搬や接続は下請の作業員が担当した。当初、三菱重工の下請け企業の労働者が原子炉建屋内で装置の手前までパイプを運搬したとき、パイプを1本仮置き場に忘れた。その翌日、パイプをつなぐときに足りないことに気づき、最終日の29日にそれを運んでつないだが、パイプの順番を間違えたという。

 東京電力の説明では、「高線量下での作業は全面マスクで防護服が重装備のため、作業員はパイプに記された接続順を示す数字を見落とした」こと、さらに元請の三菱重工業の担当者が「28日に準備が終わった」と東電に虚偽の報告をしていたことも明らかにしている。

 福島原発の廃炉作業には1日約5000人が携わっているという。うち東電社員は約1000人で、現場作業はおもに元請や下請の約4000人がおこなっている。この廃炉作業でも昨年10月、汚染水の多核種除去設備で作業員が洗浄廃液を浴び、想定外の被ばくをする重大なトラブルがあいつぐなど、構造的な作業管理のずさんさが露呈している。今年4月には構内の一部で停電が起きた。このときも地面を掘削する際に電源ケーブルを損傷させる危険性を東京電力が元請に注意喚起しなかったことが要因だとされる。

 そうしたことから、今回のデブリ試験採取の作業ミスで、「被曝労働を下請けに押し付けて成り立っている原発という非人道的発電システムの致命的な欠陥があぶり出された」(エネルギー工学専門家・近藤邦明氏)という指摘もある。

『原発労働者』にみる実態

 高線量の被曝リスクを負って働く原発労働者にインタビューした寺尾紗穂著『原発労働者』(2015年6月、講談社現代新書)は、「原発には必ず被爆を強いられる作業員が必要」だというあたりまえの事実と、「その大部分は電力会社社員ではなく、多重下請け構造で雇われる労働者」が担っている現実を表沙汰にすることをはばかる社会構造を告発している。

 電力会社は「線量の高い部分での補修はロボットでやってます」というが、「ロボットをとりつけるのは人」なのだ。自己処理の現場では防護マスクなど重々しい装備を身にまとっての肉体労働で、マスクを外さずには耐えられない肉体的苦痛から外してしまう。労働者が身につけるアラームメーター(作業開始時に上限の線量をセットしておき、そこに達するとアラームが鳴る装置)も「鳴れば仕事にならないから続けてしまう」こともこの業界では茶飯事で、現場管理者もそれを見て見ぬふりをしている。

 「工事は、何月から何月まで完成させねばならないときまっている。試運転に入るまで、何があっても完成させないかんのです。元請けは、危険やからとゆっくりやっているわけにはいかんのですよ」

 高放射線量のなかで働いた労働者の話から、その現場はそもそも「労働者の身の安全が最優先され、教育や監督がきちんとゆきわたる場所」ではありえないことがひしひしと伝わってくる。「被曝の可能性なんか考慮もされず、完全にその場しのぎの作業に労働者が従事する」ことだけが求められるのだ。そこに、被曝線量のごまかしやデータの改ざんが当然のようにまかり通る根拠があるという。

 多重下請け構造のもとで、現場労働者の賃金は元請が1日当り3万〜4万円で受けた仕事が一次下請では2万〜3万円になるというふうに、下請になればなるほど差額がピンハネ(中抜き)されて減っていく。末端の下請労働者には日給5000円程度しか入らない構造だ。

 そうしたことが、原発で働く労働者を遠ざけ「人手不足」を慢性化させている。また、現場で教育に携わる熟練労働者が少なくなり、若手への技術継承がむつかしくなっている。パソコンやAIを駆使しても、現場では「計算だけではできない作業」が勝負になるのだが、そのもとで現場労働者への安全教育が損なわれていることも深刻な問題になっている。

 『原発労働者』では、1回で200_〜300_シーベルト被曝するという使用済み核燃料プールに1回200万円、300万円で潜る外国人労働者の例も紹介している。正式な雇用関係にある日本人労働者にそのような作業をやらせたら線量基準を大幅に超える違法行為になるから、国籍が違うという一点で法の網の目をかいくぐっての使い捨てである。

 こうしたことが明るみになり、2018年に法務局が福島の廃炉作業に外国人技能実習生を働かせないことを決めた。しかしその後も、外国人労働者の実態が発覚している。このように違法すれすれの行為を強いて「すぐ自国に戻れる外国人労働者の大量被曝なしに、原発はたちゆかない」ことも公然の秘密となっている。

 著者の寺尾氏は、そのような「具体的な現場のイメージを持たないまま、そこで働く人の言葉に触れないまま、原発というものを何となく肯定」し、再稼働や輸出などの議論が展開される現実に違和感を感じたことが、同書執筆の動機になったことを明らかにしている。

https://www.chosyu-journal.jp/review/32609
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/363.html#c68

[近代史3] 原発廃炉作業は放射能に強い中国人移民に任せるのが正解 中川隆
3. 中川隆[-8635] koaQ7Jey 2024年11月07日 18:24:17 : lmUBDuTRmw : WTFULnZ3eGJ1a1k=[4]
<■112行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
『原発労働者』 著・寺尾紗穂
2024年11月7日
https://www.chosyu-journal.jp/review/32609

https://www.amazon.co.jp/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E5%8A%B4%E5%83%8D%E8%80%85-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%AF%BA%E5%B0%BE-%E7%B4%97%E7%A9%82/dp/406288321X


 福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の試験的な採取作業の失敗は原子力発電所がその稼働、非稼働を問わず、また事故処理から廃炉にいたるまで高線量の被曝リスクにさらされた労働者の手作業によって支えられていることを、万人に知らしめることになった。

 東京電力は、福島原発の溶融デブリ(推計880d)をとり出す机上の計画で初歩から足踏みしてきたが、8月22日から試験的に3_c(耳かき1杯程度)の採取に着手する予定だった。しかしその直前に、装置に接続するパイプ5本の配置順が誤っていたことが発覚したことで中断した。その後9月10日に作業を再開し、装置先端の爪でデブリをつかむ遠隔操作に移ったが、先端のカメラが機能せず映像が操作室に送れなくなった。

 そのためデブリの微量採取は断念し、カメラ付の装置を格納容器から引き抜く作業に移り、25日になってようやく装置を納入箱に回収することができたと安堵している。こうしたことは多くの専門家が指摘するように、「きわめて高度の放射線を放つデブリを格納容器から取り出す廃炉作業は現在の科学水準では不可能であり、チェルノブイリ(福島原発はその数倍の放射線量)のように石棺化(コンクリートなどで固める方法)する以外にない」ことを物語っている。

ロボットの取りつけは人間

 東京電力はデブリとり出し作業について、短時間でも人が近づくことができないためすべての作業は遠隔操作でおこなうといっている。しかし、今回のパイプ配置順の人為的ミスと映像送信の失敗は、どんな遠隔作業でも大量の放射線量を浴びる「被曝労働者」が決定的な役割を果たしていること、またその現場では孫請、ひ孫請と続く多重下請け構造の最下層の労働者が携わっていることをあぶり出すことになった。

 東京電力は今回起きたパイプ接続ミスについて、現場が高線量下であるにもかかわらず東電自身が「現場確認や事前訓練をせず、協力企業任せにしていた」ことに原因があると釈明している。そのため、「現場作業員が高い放射線量下で早く退出することに気を取られ、確認が不十分でミスに気付かず三菱重工に“5本搬入した”と誤った報告をした」というのだ。

 ミスのあったパイプの接続作業には7月27日から29日までの3日間、各60人ほどで当たったとされる。指示を出していたのは元請の三菱重工業の担当者で、パイプの運搬や接続は下請の作業員が担当した。当初、三菱重工の下請け企業の労働者が原子炉建屋内で装置の手前までパイプを運搬したとき、パイプを1本仮置き場に忘れた。その翌日、パイプをつなぐときに足りないことに気づき、最終日の29日にそれを運んでつないだが、パイプの順番を間違えたという。

 東京電力の説明では、「高線量下での作業は全面マスクで防護服が重装備のため、作業員はパイプに記された接続順を示す数字を見落とした」こと、さらに元請の三菱重工業の担当者が「28日に準備が終わった」と東電に虚偽の報告をしていたことも明らかにしている。

 福島原発の廃炉作業には1日約5000人が携わっているという。うち東電社員は約1000人で、現場作業はおもに元請や下請の約4000人がおこなっている。この廃炉作業でも昨年10月、汚染水の多核種除去設備で作業員が洗浄廃液を浴び、想定外の被ばくをする重大なトラブルがあいつぐなど、構造的な作業管理のずさんさが露呈している。今年4月には構内の一部で停電が起きた。このときも地面を掘削する際に電源ケーブルを損傷させる危険性を東京電力が元請に注意喚起しなかったことが要因だとされる。

 そうしたことから、今回のデブリ試験採取の作業ミスで、「被曝労働を下請けに押し付けて成り立っている原発という非人道的発電システムの致命的な欠陥があぶり出された」(エネルギー工学専門家・近藤邦明氏)という指摘もある。

『原発労働者』にみる実態

 高線量の被曝リスクを負って働く原発労働者にインタビューした寺尾紗穂著『原発労働者』(2015年6月、講談社現代新書)は、「原発には必ず被爆を強いられる作業員が必要」だというあたりまえの事実と、「その大部分は電力会社社員ではなく、多重下請け構造で雇われる労働者」が担っている現実を表沙汰にすることをはばかる社会構造を告発している。

 電力会社は「線量の高い部分での補修はロボットでやってます」というが、「ロボットをとりつけるのは人」なのだ。自己処理の現場では防護マスクなど重々しい装備を身にまとっての肉体労働で、マスクを外さずには耐えられない肉体的苦痛から外してしまう。労働者が身につけるアラームメーター(作業開始時に上限の線量をセットしておき、そこに達するとアラームが鳴る装置)も「鳴れば仕事にならないから続けてしまう」こともこの業界では茶飯事で、現場管理者もそれを見て見ぬふりをしている。

 「工事は、何月から何月まで完成させねばならないときまっている。試運転に入るまで、何があっても完成させないかんのです。元請けは、危険やからとゆっくりやっているわけにはいかんのですよ」

 高放射線量のなかで働いた労働者の話から、その現場はそもそも「労働者の身の安全が最優先され、教育や監督がきちんとゆきわたる場所」ではありえないことがひしひしと伝わってくる。「被曝の可能性なんか考慮もされず、完全にその場しのぎの作業に労働者が従事する」ことだけが求められるのだ。そこに、被曝線量のごまかしやデータの改ざんが当然のようにまかり通る根拠があるという。

 多重下請け構造のもとで、現場労働者の賃金は元請が1日当り3万〜4万円で受けた仕事が一次下請では2万〜3万円になるというふうに、下請になればなるほど差額がピンハネ(中抜き)されて減っていく。末端の下請労働者には日給5000円程度しか入らない構造だ。

 そうしたことが、原発で働く労働者を遠ざけ「人手不足」を慢性化させている。また、現場で教育に携わる熟練労働者が少なくなり、若手への技術継承がむつかしくなっている。パソコンやAIを駆使しても、現場では「計算だけではできない作業」が勝負になるのだが、そのもとで現場労働者への安全教育が損なわれていることも深刻な問題になっている。

 『原発労働者』では、1回で200_〜300_シーベルト被曝するという使用済み核燃料プールに1回200万円、300万円で潜る外国人労働者の例も紹介している。正式な雇用関係にある日本人労働者にそのような作業をやらせたら線量基準を大幅に超える違法行為になるから、国籍が違うという一点で法の網の目をかいくぐっての使い捨てである。

 こうしたことが明るみになり、2018年に法務局が福島の廃炉作業に外国人技能実習生を働かせないことを決めた。しかしその後も、外国人労働者の実態が発覚している。このように違法すれすれの行為を強いて「すぐ自国に戻れる外国人労働者の大量被曝なしに、原発はたちゆかない」ことも公然の秘密となっている。

 著者の寺尾氏は、そのような「具体的な現場のイメージを持たないまま、そこで働く人の言葉に触れないまま、原発というものを何となく肯定」し、再稼働や輸出などの議論が展開される現実に違和感を感じたことが、同書執筆の動機になったことを明らかにしている。

https://www.chosyu-journal.jp/review/32609
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/520.html#c3

[近代史4] 極悪の殿堂、東京電力 中川隆
3. 中川隆[-8634] koaQ7Jey 2024年11月07日 18:24:40 : lmUBDuTRmw : WTFULnZ3eGJ1a1k=[5]
<■112行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
『原発労働者』 著・寺尾紗穂
2024年11月7日
https://www.chosyu-journal.jp/review/32609

https://www.amazon.co.jp/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E5%8A%B4%E5%83%8D%E8%80%85-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%AF%BA%E5%B0%BE-%E7%B4%97%E7%A9%82/dp/406288321X


 福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の試験的な採取作業の失敗は原子力発電所がその稼働、非稼働を問わず、また事故処理から廃炉にいたるまで高線量の被曝リスクにさらされた労働者の手作業によって支えられていることを、万人に知らしめることになった。

 東京電力は、福島原発の溶融デブリ(推計880d)をとり出す机上の計画で初歩から足踏みしてきたが、8月22日から試験的に3_c(耳かき1杯程度)の採取に着手する予定だった。しかしその直前に、装置に接続するパイプ5本の配置順が誤っていたことが発覚したことで中断した。その後9月10日に作業を再開し、装置先端の爪でデブリをつかむ遠隔操作に移ったが、先端のカメラが機能せず映像が操作室に送れなくなった。

 そのためデブリの微量採取は断念し、カメラ付の装置を格納容器から引き抜く作業に移り、25日になってようやく装置を納入箱に回収することができたと安堵している。こうしたことは多くの専門家が指摘するように、「きわめて高度の放射線を放つデブリを格納容器から取り出す廃炉作業は現在の科学水準では不可能であり、チェルノブイリ(福島原発はその数倍の放射線量)のように石棺化(コンクリートなどで固める方法)する以外にない」ことを物語っている。

ロボットの取りつけは人間

 東京電力はデブリとり出し作業について、短時間でも人が近づくことができないためすべての作業は遠隔操作でおこなうといっている。しかし、今回のパイプ配置順の人為的ミスと映像送信の失敗は、どんな遠隔作業でも大量の放射線量を浴びる「被曝労働者」が決定的な役割を果たしていること、またその現場では孫請、ひ孫請と続く多重下請け構造の最下層の労働者が携わっていることをあぶり出すことになった。

 東京電力は今回起きたパイプ接続ミスについて、現場が高線量下であるにもかかわらず東電自身が「現場確認や事前訓練をせず、協力企業任せにしていた」ことに原因があると釈明している。そのため、「現場作業員が高い放射線量下で早く退出することに気を取られ、確認が不十分でミスに気付かず三菱重工に“5本搬入した”と誤った報告をした」というのだ。

 ミスのあったパイプの接続作業には7月27日から29日までの3日間、各60人ほどで当たったとされる。指示を出していたのは元請の三菱重工業の担当者で、パイプの運搬や接続は下請の作業員が担当した。当初、三菱重工の下請け企業の労働者が原子炉建屋内で装置の手前までパイプを運搬したとき、パイプを1本仮置き場に忘れた。その翌日、パイプをつなぐときに足りないことに気づき、最終日の29日にそれを運んでつないだが、パイプの順番を間違えたという。

 東京電力の説明では、「高線量下での作業は全面マスクで防護服が重装備のため、作業員はパイプに記された接続順を示す数字を見落とした」こと、さらに元請の三菱重工業の担当者が「28日に準備が終わった」と東電に虚偽の報告をしていたことも明らかにしている。

 福島原発の廃炉作業には1日約5000人が携わっているという。うち東電社員は約1000人で、現場作業はおもに元請や下請の約4000人がおこなっている。この廃炉作業でも昨年10月、汚染水の多核種除去設備で作業員が洗浄廃液を浴び、想定外の被ばくをする重大なトラブルがあいつぐなど、構造的な作業管理のずさんさが露呈している。今年4月には構内の一部で停電が起きた。このときも地面を掘削する際に電源ケーブルを損傷させる危険性を東京電力が元請に注意喚起しなかったことが要因だとされる。

 そうしたことから、今回のデブリ試験採取の作業ミスで、「被曝労働を下請けに押し付けて成り立っている原発という非人道的発電システムの致命的な欠陥があぶり出された」(エネルギー工学専門家・近藤邦明氏)という指摘もある。

『原発労働者』にみる実態

 高線量の被曝リスクを負って働く原発労働者にインタビューした寺尾紗穂著『原発労働者』(2015年6月、講談社現代新書)は、「原発には必ず被爆を強いられる作業員が必要」だというあたりまえの事実と、「その大部分は電力会社社員ではなく、多重下請け構造で雇われる労働者」が担っている現実を表沙汰にすることをはばかる社会構造を告発している。

 電力会社は「線量の高い部分での補修はロボットでやってます」というが、「ロボットをとりつけるのは人」なのだ。自己処理の現場では防護マスクなど重々しい装備を身にまとっての肉体労働で、マスクを外さずには耐えられない肉体的苦痛から外してしまう。労働者が身につけるアラームメーター(作業開始時に上限の線量をセットしておき、そこに達するとアラームが鳴る装置)も「鳴れば仕事にならないから続けてしまう」こともこの業界では茶飯事で、現場管理者もそれを見て見ぬふりをしている。

 「工事は、何月から何月まで完成させねばならないときまっている。試運転に入るまで、何があっても完成させないかんのです。元請けは、危険やからとゆっくりやっているわけにはいかんのですよ」

 高放射線量のなかで働いた労働者の話から、その現場はそもそも「労働者の身の安全が最優先され、教育や監督がきちんとゆきわたる場所」ではありえないことがひしひしと伝わってくる。「被曝の可能性なんか考慮もされず、完全にその場しのぎの作業に労働者が従事する」ことだけが求められるのだ。そこに、被曝線量のごまかしやデータの改ざんが当然のようにまかり通る根拠があるという。

 多重下請け構造のもとで、現場労働者の賃金は元請が1日当り3万〜4万円で受けた仕事が一次下請では2万〜3万円になるというふうに、下請になればなるほど差額がピンハネ(中抜き)されて減っていく。末端の下請労働者には日給5000円程度しか入らない構造だ。

 そうしたことが、原発で働く労働者を遠ざけ「人手不足」を慢性化させている。また、現場で教育に携わる熟練労働者が少なくなり、若手への技術継承がむつかしくなっている。パソコンやAIを駆使しても、現場では「計算だけではできない作業」が勝負になるのだが、そのもとで現場労働者への安全教育が損なわれていることも深刻な問題になっている。

 『原発労働者』では、1回で200_〜300_シーベルト被曝するという使用済み核燃料プールに1回200万円、300万円で潜る外国人労働者の例も紹介している。正式な雇用関係にある日本人労働者にそのような作業をやらせたら線量基準を大幅に超える違法行為になるから、国籍が違うという一点で法の網の目をかいくぐっての使い捨てである。

 こうしたことが明るみになり、2018年に法務局が福島の廃炉作業に外国人技能実習生を働かせないことを決めた。しかしその後も、外国人労働者の実態が発覚している。このように違法すれすれの行為を強いて「すぐ自国に戻れる外国人労働者の大量被曝なしに、原発はたちゆかない」ことも公然の秘密となっている。

 著者の寺尾氏は、そのような「具体的な現場のイメージを持たないまま、そこで働く人の言葉に触れないまま、原発というものを何となく肯定」し、再稼働や輸出などの議論が展開される現実に違和感を感じたことが、同書執筆の動機になったことを明らかにしている。

https://www.chosyu-journal.jp/review/32609
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1561.html#c3

[近代史3] アフター・ヒトラー 中川隆
27. 中川隆[-8633] koaQ7Jey 2024年11月07日 18:32:52 : lmUBDuTRmw : WTFULnZ3eGJ1a1k=[6]
<■108行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
ホロコースト批判しガザ虐殺を支持するヨーロッパ哲学の倫理的破綻 米コロンビア大学教授ハミッド・ダバシ氏が指摘
2024年11月7日
https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/32614

ガザ虐殺への投資に反対してキャンパス内で抗議キャンプをおこなう学生に連帯してストライキをおこなった米コロンビア大学の教員たち(4月、ニューヨーク)

 イスラエルのガザでの大虐殺と、それを容認し支える西側諸国の非人道的な振る舞いは、欧米型の「自由・民主・人権」の本性を、すっかりさらけ出すことになった。それはまた、世界史の主流を占めてきたヨーロッパ中心の政治哲学が人類的普遍性を持たぬ狭隘さを秘めていることへの反省を迫るものとなっている。そうしたなか、在米イラン人の中東研究者であるハミッド・ダバシ(米コロンビア大学教授)が今年1月、英国の中東情報サイト『ミドル・イースト・アイ』に寄稿した「ガザのおかげで、ヨーロッパ哲学の倫理的破綻が露呈した」と題する論考が、日本の中東関係者の間でも注目されている。

 ダバシ教授は、とくにナチスのユダヤ人虐殺(ホロコースト)批判の権威とされるドイツの哲学者・ハーバーマスがイスラエルのガザ虐殺を支持するという「道徳的破綻」が、「ヨーロッパ哲学とそれ以外の世界との植民地的関係における転換点」を示すものだと指摘。「パレスチナ人の長期にわたる不屈のたたかいと犠牲によって、“西欧文明”の基盤にあるあからさまな野蛮が解体された」とのべている。その部分を要約して紹介する。

〇    〇


ハミッド・ダバシ米コロンビア大学教授

 ヨーロッパの道徳的想像力の圏外にいるアラブ人やイラン人、イスラム教徒、あるいはアジア、アフリカ、ラテンアメリカの人々は、彼らの哲学の世界には存在しない。ヨーロッパの哲学者たちにとって、私たちは征服し黙らせなければならない形而上学的な脅威としてしか、存在論的な現実を持たないのだ。

 カントやヘーゲルに始まり、レヴィナスやジジェクに至るまで、西洋哲学者らから見れば、私たちは東洋学者が解読する任務を負った奇異な存在であり、物であり、認識可能な対象である。そのため、イスラエルやアメリカ、ヨーロッパの同盟国によって私たちが何万人殺されても、ヨーロッパの哲学者たちの心は少しも動じないのだ。

 それを疑うなら、ヨーロッパを代表する哲学者ハーバーマスとその同僚数人を見たらいい。彼らはあきれるほどのあからさまな野蛮さで、イスラエルがパレスチナ人を虐殺していることを支持している。問題は、現在94歳のハーバーマスを人間としてどう考えるかではなく、社会科学者、哲学者、批判的思想家としての彼をどう考えるかだ。彼の思想内容は世界にとって重要性を持っているのだろうか、いや重要性を持つことなどあったのか。

 世界は、もう一人のドイツの主要な哲学者ハイデッガーについても、ナチズムとの有害な関係に照らして同様の疑問を投げかけてきた。私たちは、ハーバーマスの暴力的なシオニズムと、彼の哲学全体がもたらすと思われる重大な結末について、今こそ同じ疑問を持つ必要があるのではないか。

 もしハーバーマスがパレスチナ人のような人々に対する道徳的な想像力をほんのわずかでも持っていないのであれば、彼の哲学がめざすものが、彼の直接の部族的なヨーロッパ人の聴衆を超えたもの、つまり残りの人類と何らかの関わりを持つと考える理由はあるだろうか。

 パレスチナ人の命を軽視するハーバーマスの姿勢は、シオニズムと完全に一致していると考える。イスラエル国防相ギャラントが公言しているような、ヨーロッパ人以外は完全な人間ではない、あるいは「人間動物」であるという世界観と完全に一致しているのだ。ハーバーマスのシオニズムはハイデッガーのナチズムに加わった。

 パレスチナ人のこの完全な無視は、ドイツとヨーロッパの哲学的想像力に深く根ざしている。一般的に、ドイツ人はホロコーストの罪悪感からイスラエルへの強固な支持を築き上げてきたといわれている。しかし世界の他の国々から見れば、南アフリカが国際司法裁判所に提出した優れた文書が証明しているように、ドイツがナチス時代におこなったことと、現在シオニスト時代にしていることの間には完全な一貫性がある。

 ハーバーマスの立場は、シオニストによるパレスチナ人の虐殺に加担するというドイツの国家政策に沿ったものだと私は信じている。それはまた、アラブ人とイスラム教徒に対する人種差別、イスラム嫌悪、外国人嫌悪の憎悪と、イスラエルの入植者植民地の大量虐殺を全面支持するという点で「ドイツ左翼」なる集団とも軌を一にしている。

 ドイツが今日抱えている問題はホロコーストの罪悪感ではなく、ジェノサイドへの郷愁だと私たちが考えても許されるべきだ。ドイツは過去の100年間(この100日間のことだけではない)にわたってイスラエルがパレスチナ人を虐殺してきたことを、自分の代わりにやってくれているという思いにふけってきたのだから。

 ヨーロッパの哲学者の世界観に対して一貫して指摘されるヨーロッパ中心主義という非難は、彼らの思考における認識論的欠陥だけにもとづくものではない。それは道徳的堕落の一貫した兆候である。この道徳的堕落は、単に政治的な失態やイデオロギーの盲点ではない。それは矯正不能なまでに部族的であり続けている彼らの哲学的想像力に深く刻み込まれているのだ。

 ここでは、私たちはマルティニークの高名な詩人、エメ・セゼールの知られた言葉を振り返らなければならない。

 「そうだ、ヒトラーとナチズムのやり方は、臨床的かつ詳細に研究する価値がある。そして、優雅にして人道主義的かつ篤信家の20世紀のブルジョワに教えてやるのだ。彼の中には、まだ自らの本性に気づいていないヒトラーがいる。彼にはヒトラーが宿っている。ヒトラーは彼の守護霊(デモン)である。彼がヒトラーを罵倒するのは筋が通らない。結局のところ、彼が赦さないのは、ヒトラーの犯した罪自体、つまり人間に対する罪、人間に対する辱めそれ自体ではなく、白人に対する罪、白人に対する辱めなのであり、それまでアルジェリアのアラブ人、インドの苦力(クーリー)、アフリカのニグロにしか使わなかった植民地主義的やり方をヨーロッパに適用したことなのである」

 パレスチナは今日、この文章で引用されている植民地時代の残虐行為の延長線上にある。ハーバーマスはパレスチナ人の虐殺を支持していることが、彼の先祖がナミビアのヘレロ族とナマクア族を虐殺したことと完全に一致していることがわからないようだ。ドイツの哲学者たちは自らのヨーロッパの妄想の中に頭を突っ込み、世界が彼らの真の姿を見ていないと思い込んでいる。

 結局のところ、ハーバーマスは驚くべきことや矛盾したことは何もいっていない。まったく逆で、彼は自分の矯正不能な部族主義的哲学からは一歩も外に出たことはない。自分の哲学には普遍性があるといっているのは誤りだ。

 世界は今、そのような誤った普遍性という意識から脱却しつつある。コンゴ民主共和国のムディンベ、アルゼンチンのミニョーロやドゥセル、日本の柄谷行人のような哲学者は、ハーバーマスやその一派が主張した普遍性よりもはるかに正当な主張をしている。

 パレスチナに関するハーバーマスの道徳的破綻は、ヨーロッパ哲学とそれ以外の国々との植民地的関係における転換点を示している。世界はヨーロッパの部族的哲学の誤った眠りから目覚めたのである。
https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/32614
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/405.html#c27

[近代史02] 白人はなぜ白人か _ 白人が人間性を失っていった過程 中川隆
248. 中川隆[-8632] koaQ7Jey 2024年11月07日 18:35:34 : lmUBDuTRmw : WTFULnZ3eGJ1a1k=[7]
<■108行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
ホロコースト批判しガザ虐殺を支持するヨーロッパ哲学の倫理的破綻 米コロンビア大学教授ハミッド・ダバシ氏が指摘
2024年11月7日
https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/32614

ガザ虐殺への投資に反対してキャンパス内で抗議キャンプをおこなう学生に連帯してストライキをおこなった米コロンビア大学の教員たち(4月、ニューヨーク)

 イスラエルのガザでの大虐殺と、それを容認し支える西側諸国の非人道的な振る舞いは、欧米型の「自由・民主・人権」の本性を、すっかりさらけ出すことになった。それはまた、世界史の主流を占めてきたヨーロッパ中心の政治哲学が人類的普遍性を持たぬ狭隘さを秘めていることへの反省を迫るものとなっている。そうしたなか、在米イラン人の中東研究者であるハミッド・ダバシ(米コロンビア大学教授)が今年1月、英国の中東情報サイト『ミドル・イースト・アイ』に寄稿した「ガザのおかげで、ヨーロッパ哲学の倫理的破綻が露呈した」と題する論考が、日本の中東関係者の間でも注目されている。

 ダバシ教授は、とくにナチスのユダヤ人虐殺(ホロコースト)批判の権威とされるドイツの哲学者・ハーバーマスがイスラエルのガザ虐殺を支持するという「道徳的破綻」が、「ヨーロッパ哲学とそれ以外の世界との植民地的関係における転換点」を示すものだと指摘。「パレスチナ人の長期にわたる不屈のたたかいと犠牲によって、“西欧文明”の基盤にあるあからさまな野蛮が解体された」とのべている。その部分を要約して紹介する。

〇    〇


ハミッド・ダバシ米コロンビア大学教授

 ヨーロッパの道徳的想像力の圏外にいるアラブ人やイラン人、イスラム教徒、あるいはアジア、アフリカ、ラテンアメリカの人々は、彼らの哲学の世界には存在しない。ヨーロッパの哲学者たちにとって、私たちは征服し黙らせなければならない形而上学的な脅威としてしか、存在論的な現実を持たないのだ。

 カントやヘーゲルに始まり、レヴィナスやジジェクに至るまで、西洋哲学者らから見れば、私たちは東洋学者が解読する任務を負った奇異な存在であり、物であり、認識可能な対象である。そのため、イスラエルやアメリカ、ヨーロッパの同盟国によって私たちが何万人殺されても、ヨーロッパの哲学者たちの心は少しも動じないのだ。

 それを疑うなら、ヨーロッパを代表する哲学者ハーバーマスとその同僚数人を見たらいい。彼らはあきれるほどのあからさまな野蛮さで、イスラエルがパレスチナ人を虐殺していることを支持している。問題は、現在94歳のハーバーマスを人間としてどう考えるかではなく、社会科学者、哲学者、批判的思想家としての彼をどう考えるかだ。彼の思想内容は世界にとって重要性を持っているのだろうか、いや重要性を持つことなどあったのか。

 世界は、もう一人のドイツの主要な哲学者ハイデッガーについても、ナチズムとの有害な関係に照らして同様の疑問を投げかけてきた。私たちは、ハーバーマスの暴力的なシオニズムと、彼の哲学全体がもたらすと思われる重大な結末について、今こそ同じ疑問を持つ必要があるのではないか。

 もしハーバーマスがパレスチナ人のような人々に対する道徳的な想像力をほんのわずかでも持っていないのであれば、彼の哲学がめざすものが、彼の直接の部族的なヨーロッパ人の聴衆を超えたもの、つまり残りの人類と何らかの関わりを持つと考える理由はあるだろうか。

 パレスチナ人の命を軽視するハーバーマスの姿勢は、シオニズムと完全に一致していると考える。イスラエル国防相ギャラントが公言しているような、ヨーロッパ人以外は完全な人間ではない、あるいは「人間動物」であるという世界観と完全に一致しているのだ。ハーバーマスのシオニズムはハイデッガーのナチズムに加わった。

 パレスチナ人のこの完全な無視は、ドイツとヨーロッパの哲学的想像力に深く根ざしている。一般的に、ドイツ人はホロコーストの罪悪感からイスラエルへの強固な支持を築き上げてきたといわれている。しかし世界の他の国々から見れば、南アフリカが国際司法裁判所に提出した優れた文書が証明しているように、ドイツがナチス時代におこなったことと、現在シオニスト時代にしていることの間には完全な一貫性がある。

 ハーバーマスの立場は、シオニストによるパレスチナ人の虐殺に加担するというドイツの国家政策に沿ったものだと私は信じている。それはまた、アラブ人とイスラム教徒に対する人種差別、イスラム嫌悪、外国人嫌悪の憎悪と、イスラエルの入植者植民地の大量虐殺を全面支持するという点で「ドイツ左翼」なる集団とも軌を一にしている。

 ドイツが今日抱えている問題はホロコーストの罪悪感ではなく、ジェノサイドへの郷愁だと私たちが考えても許されるべきだ。ドイツは過去の100年間(この100日間のことだけではない)にわたってイスラエルがパレスチナ人を虐殺してきたことを、自分の代わりにやってくれているという思いにふけってきたのだから。

 ヨーロッパの哲学者の世界観に対して一貫して指摘されるヨーロッパ中心主義という非難は、彼らの思考における認識論的欠陥だけにもとづくものではない。それは道徳的堕落の一貫した兆候である。この道徳的堕落は、単に政治的な失態やイデオロギーの盲点ではない。それは矯正不能なまでに部族的であり続けている彼らの哲学的想像力に深く刻み込まれているのだ。

 ここでは、私たちはマルティニークの高名な詩人、エメ・セゼールの知られた言葉を振り返らなければならない。

 「そうだ、ヒトラーとナチズムのやり方は、臨床的かつ詳細に研究する価値がある。そして、優雅にして人道主義的かつ篤信家の20世紀のブルジョワに教えてやるのだ。彼の中には、まだ自らの本性に気づいていないヒトラーがいる。彼にはヒトラーが宿っている。ヒトラーは彼の守護霊(デモン)である。彼がヒトラーを罵倒するのは筋が通らない。結局のところ、彼が赦さないのは、ヒトラーの犯した罪自体、つまり人間に対する罪、人間に対する辱めそれ自体ではなく、白人に対する罪、白人に対する辱めなのであり、それまでアルジェリアのアラブ人、インドの苦力(クーリー)、アフリカのニグロにしか使わなかった植民地主義的やり方をヨーロッパに適用したことなのである」

 パレスチナは今日、この文章で引用されている植民地時代の残虐行為の延長線上にある。ハーバーマスはパレスチナ人の虐殺を支持していることが、彼の先祖がナミビアのヘレロ族とナマクア族を虐殺したことと完全に一致していることがわからないようだ。ドイツの哲学者たちは自らのヨーロッパの妄想の中に頭を突っ込み、世界が彼らの真の姿を見ていないと思い込んでいる。

 結局のところ、ハーバーマスは驚くべきことや矛盾したことは何もいっていない。まったく逆で、彼は自分の矯正不能な部族主義的哲学からは一歩も外に出たことはない。自分の哲学には普遍性があるといっているのは誤りだ。

 世界は今、そのような誤った普遍性という意識から脱却しつつある。コンゴ民主共和国のムディンベ、アルゼンチンのミニョーロやドゥセル、日本の柄谷行人のような哲学者は、ハーバーマスやその一派が主張した普遍性よりもはるかに正当な主張をしている。

 パレスチナに関するハーバーマスの道徳的破綻は、ヨーロッパ哲学とそれ以外の国々との植民地的関係における転換点を示している。世界はヨーロッパの部族的哲学の誤った眠りから目覚めたのである。
https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/32614
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/390.html#c248

[番外地6] 袴田事件 真犯人は長女なのに何故いまだに袴田が犯人だと言うキチガイがいるのでしょうか? 中川隆
2. 中川隆[-8631] koaQ7Jey 2024年11月07日 18:40:24 : lmUBDuTRmw : WTFULnZ3eGJ1a1k=[8]
<■136行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
【袴田事件】死刑確定から44年で無罪に!いま明らかになる3つの謎…事件を追い続けたジャーナリストが指摘する “真犯人” の姿
11/7
https://news.yahoo.co.jp/articles/35eb693255c31dc06581f822d0e6a3834235be33

「主文、被告人は無罪」

 2024年9月26日、「袴田事件」再審の公判で、静岡地裁の國井恒志裁判長がそう言い渡すと、傍聴席からどよめきと拍手が湧き起こった。そして、10月9日、静岡地検が控訴を断念したことで、“死刑囚” 袴田巌さんの無罪が確定した。

【写真アリ】袴田巌さんを58年間支え続けた姉・ひで子さん

 事件発生から58年、死刑が確定してから44年が経過し、現在、袴田さんは88歳。日本最大の冤罪事件といえる袴田事件とは、いったい何だったのか。

「1966年6月30日未明、静岡県清水市(現・静岡市清水区)の味噌製造会社『こがね味噌』の専務・橋本藤雄さん宅が全焼し、焼け跡から一家4人の遺体が見つかりました。

 遺体には刃物で刺した傷が多数あり、会社の売上金が入った袋が奪われた疑いがあるため、静岡県警は強盗殺人・放火事件として捜査本部を設置。同年8月18日、元プロボクサーで同社従業員の袴田巌さんを逮捕しました。

 2年後の1968年、静岡地裁で死刑判決が出て、1976年、東京高裁が控訴棄却。1980年、最高裁で袴田さんの死刑が確定しました。

 一連の流れに疑問を持つ人も多く、1981年、再審請求されますが1994年に棄却。2008年に新証拠とともに第2次再審請求がおこなわれ、2014年に静岡地裁が再審を開始しました。その際、拘留の停止が決まり、袴田さんは48年ぶりに釈放されました」(事件担当記者)

 再審開始から10年――。

 みそタンクから見つかり決定的な証拠とされた5点の衣類について、今回の判決は「捜査機関によって血痕を付けるなどの加工がされ、タンク内に隠匿された」と捏造が断定された。

 さらに、袴田さんの「自白」を記録した調書についても、「肉体的・精神的苦痛を与えて供述を強制する非人道的な取調べによって作成され、実質的に捏造されたもの」とされた。つまり、「袴田事件」は捜査当局によってでっち上げられた冤罪事件だと改めて証明された。

 そんな袴田事件を追い続けたジャーナリストがいる。藤原聡氏だ。“世紀の冤罪事件” の全貌に迫った藤原氏へのインタビューで、袴田事件の真相に迫る。

■なぜ袴田さんは「自白」に追い込まれたのか

 この冤罪事件では、当初から袴田さんの「自白」が最大の証拠とされてきた。では、なぜ袴田さんは「自白」に追い込まれたのだろうか。鍵となるのが、伝説の「拷問王」の存在だ。

「静岡県では、幸浦事件(1948年)、二俣事件(1950年)、島田事件(1954年)と、死刑の冤罪事件が3件続いて起きています。島田事件で死刑確定後、再審無罪となった赤堀政夫さんは、上申書で、警察官から殴る蹴るの暴力を受け、さらに、16時間も便所に行けず、精神的に追い詰められていく様子を訴えています」(以下「」内は藤原氏)

 この島田事件の捜査主任が、天竜署次長だった羽切平一警部だ。この警部が袴田さんの取り調べに途中参加してから、自白の強要がどんどん過激になっていく。

「袴田さんもトイレに行かせてもらえず、取調室に便器を運んできて『部屋の隅でやれ』と言われたのです。のちに袴田さんは、1日15〜16時間取り調べを受けたことや棍棒で殴られたことなどを、手記に綴っています。羽切氏は、赤堀さんを自白に追い込んだのと同じ手法で、袴田さんも追い込んだのです」

 藤原氏は、ここで伝説の “拷問王” の名をあげた。

「幸浦事件、二俣事件、そして無期懲役から無罪になった小島(おじま)事件(1950年)の捜査を指揮し、島田事件にも途中から捜査に加わったのが、“拷問王” と呼ばれた紅林麻雄警部補です。島田事件の捜査主任だった羽切氏は、幸浦事件当時は紅林警部補の直属の部下で、ともに捜査にあたっています」

 難事件を次々と解決する「名刑事」ともてはやされた紅林警部補は、二俣事件、幸浦事件で死刑判決が相次いで破棄されると、一転して “拷問王” や “冤罪王” と呼ばれるようになり、左遷された。静岡県で相次いだ冤罪事件の裏には、きわめて残虐な捜査方法があったのだ。

■なぜ最高裁は死刑判決を出したのか

 当初から袴田さんの冤罪がささやかれていたにもかかわらず、なぜ最高裁で死刑判決が出たのか。1980年、最高裁で死刑が確定するが、その判断は上席調査官の “思い込み” によるものだったのではないかと、藤原氏は指摘する。

「袴田さんの事件を担当したのは、第一調査官室の渡部保夫上席調査官でした。渡部氏は、東京地裁、札幌高裁などで判事を務め、多くの無罪判決を出したことで知られています。

 当時、渡部調査官の同僚だった木谷明調査官が、私の取材に対し、第一調査官室でのやりとりを振り返り、次のような事実を明かしています」

 袴田さんの裁判記録を読んでいた渡部調査官は、みそタンクから見つかった衣類5点の写真を見て、「警察がこんな大がかりな捏造をすると思いますか」と木谷調査官に話しかけた。そして、「木谷さん、この事件は有罪ですよ。もし無罪だったら、私は首を差し出します」と断言したという。

「渡部調査官は、『警察が捏造なんてするはずがない、だから袴田さんは有罪だ』と、頭から決め込んでいたのではないでしょうか。

 最高裁には毎年約1万の案件が寄せられますが、それを定数15人だけで審理するのは不可能です。そのため、実際には調査官が資料を読み、判決文の草案とともに、裁判官に報告書を出すんです。

 判決は『上告理由に当たらない』『事実誤認はない』といった決まり文句が並ぶ “門前払い” の内容となりました。十数年にわたって袴田さんが無罪を求め続けた訴えは、わずか数行の判決文で退けられ、死刑判決が確定したのです」

 冤罪は、1人の調査官の思い込みが生んだ可能性が高いのだ。

■真犯人はどこにいるのか

 袴田さんの無罪は確定したが、では、真犯人は誰なのか。いまだに真犯人に結びつく情報は出ていない。だが、藤原氏が静岡県警の捜査記録を読み返した結果、“有力な容疑者” が浮かび上がったという。これが、もっとも注目すべき新事実だ。

「じつは、『こがね味噌』会計係のT氏はバーやキャバレーで豪遊し、賭博にも手を出した結果、借金が100万円以上に膨らんでいたんです。

 借金で首が回らなくなったT氏は、広域暴力団幹部のI組員らと共謀して、違法な花札賭博をしていたため、賭博容疑で県警に逮捕されました。T氏が逮捕されたのは、袴田さんが逮捕された2日後でした。その後の取り調べで、T氏が会社の業務費100万円を横領していたことも明らかになりました。

 しかし、奇妙なことに、共謀して違法賭博をしていたI組員について、捜査記録に何も書かれていないのです。

 被害者の橋本さんについては、『取引客などと清水市内、静岡市内のバー、キャバレー、飲食店等への出入りが激しく、その店の数は60数軒』と捜査記録にあります。そうした歓楽街を縄張りにしていたI組員と、当然、接触があったはずです」

 その後、タレコミが舞い込む。このI組員が、事件前に被害者である橋本さんの自宅を頻繁に訪れていたという情報が、後年、弁護団にもたらされた。弁護団事務局長の小川秀世氏が、藤原氏に次のように証言している。

「I組員の元運転手が、『袴田事件が起きる前、事件現場となった橋本さん宅に何度もIを連れていった』と話したそうです。また、橋本さん宅に入ったI組員は、運転手を待たせたまま長時間出てこないこともあったそうです。

 つまり、I組員が橋本さんと面識があったことは間違いありません。ただ、I組員についての捜査記録はないので、警察が表に出していないことも考えられます」

 藤原氏は、犯行動機を怨恨とみている。

「その理由は、事件現場の、猟奇的ともいえる凄惨さからです。橋本さんのほか、妻、次女、長男の遺体に合計40カ所を超える刺し傷が遺されました。

 強盗が目的であれば、心臓を一突きするはずです。遺体に多くの刺し傷が遺されているのは、致命傷にはならない程度に、いたぶるように何度も刺したと考えられる。

 司法解剖の結果、橋本さん以外の3人の気管支から “すす” が検出されていますが、生きているうちに火をつけて焼き殺したことになる。怨恨以外には考えられません。

 そして、複数犯の可能性が高い。4人を殺すのは、単独犯では不可能でしょう」

 藤原氏によれば、小川弁護士は「警察が真犯人を隠そうとしたとも考えられる」と話しているという。袴田さんの無罪は確定しても、真犯人が捜査の対象にすらなっていないとしたら、あまりにやりきれない――。

 現在、袴田巌さんは、浜松市の4階建てマンション最上階で、姉のひで子さんと2人で暮らしている。今年2月、そこに “新しい家族” が加わったという。

「茶系長毛の猫・ルビーと、白黒の猫・殿です。袴田さんの支援者が、誕生日にプレゼントしたものです。袴田さんは猫に接していると、表情が穏やかになります。かわいくてしょうがないのでしょう。

 袴田さんは、外出したときに猫のエサを買うようになり、夜遅くなると、『猫がおなかをすかせている。パン、あげてちょうだい』と頼むこともあるといいます」

 58年の想像を絶する辛苦の日々から、ようやく平凡な幸せを取り戻した “姉と弟”。事件を追い続けて来た藤原氏は、「その幸せが1日でも長く続くように」と、心から願っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/35eb693255c31dc06581f822d0e6a3834235be33
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/443.html#c2

[昼休み54] 「紀州のドンファン」こと野崎幸助さん 急性覚醒剤中毒死 _ 55歳下の新婚妻は AV女優だった? 中川隆
95. 中川隆[-8630] koaQ7Jey 2024年11月07日 18:43:10 : lmUBDuTRmw : WTFULnZ3eGJ1a1k=[9]
<△26行くらい>
渡したのは「覚醒剤ではなく氷砂糖」 密売人が仲間の証言を否定、紀州のドンファン公判
2024/11/7 1https://www.sankei.com/article/20241107-3XIJOVQGEBKBDJJZ36Y4QHWMCE/

「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん=当時(77)=を致死量の覚醒剤を飲ませ、殺害したとして、殺人罪などに問われた元妻、須藤早貴被告(28)の裁判員裁判の第18回公判が7日、和歌山地裁(福島恵子裁判長)で開かれた。薬物密売人の男性が証人として出廷し、別の密売人が「被告に覚醒剤を渡した」とした証言を否定し、中身は「覚醒剤ではなく、氷砂糖だった」と述べた。

10月の第7回公判で出廷した別の密売人は、野崎さんが急性覚醒剤中毒で死亡する前月の平成30年4月、野崎さん宅近くの路上で「女性に覚醒剤入りの封筒を渡し、十数万円を受け取った」と証言。「渡した女性は被告で、覚醒剤も本物」と明言する一方、調達方法については曖昧な説明をしていた。

この日出廷したのは、この密売人とともに活動していた男性。同月7日に携帯電話に女性の声で覚醒剤3グラムの注文が入り、田辺市へ向かったことは認めたものの、封筒に入れたのは「偽物」と説明。インターネット掲示板で隠語を使って客を募集していたが、「当時は覚醒剤を入手できる人脈はなかった」と述べた。

検察側はこれまでの公判で、この注文には被告の携帯電話が使われ、直近に被告がコンビニで10万円を引き出していたことを明かしている。
https://www.sankei.com/article/20241107-3XIJOVQGEBKBDJJZ36Y4QHWMCE/
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/198.html#c95

[近代史3] 自称共産国家の中華人民共和国が世界史上最悪の階級社会になった理由 中川隆
57. 中川隆[-8629] koaQ7Jey 2024年11月07日 22:47:54 : lmUBDuTRmw : WTFULnZ3eGJ1a1k=[10]
<■63行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
中国の婚姻数が過去最低、出生数も700万人まで低下する
2024.11.07
https://www.thutmosev.com/archives/37391.html

婚姻が減れば生まれる子供も減る


https://mainichi.jp/articles/20230614/ddm/007/030/091000c 中国の婚姻数、10年で半減 最低683万組 生活コスト増 _ 毎日新聞
結婚しない文化が定着した

2024年中国の婚姻数が過去最低の水準にまで落ち込む見通しで、政府が結婚を促し、出産を奨励するキャンペーンを打ち出したが失敗したようです

当局が発表した今年1〜9月の婚姻数は約474万組で前年同期の569万組から16.6%減少し、1300万組以上を記録した2013年をピークに減少基調にある

23年は婚姻数が回復したが新型コロナ対策の行動制限が解除されたからで、24年の婚姻数は22年に記録した過去最低の683万組をも下回る

中国の人口は2年続けて減少しており、昨年の出生率は公式記録は1,20だが民間機関の推測値では1.0をやっと上回る程度で、中国の場合は公式発表よりも信頼性が高い

社会規範や政府の規制によって未婚のカップルが子どもを産むことが困難な中国では、婚姻数の減少と少子化に直接的なつながりがあると考えられる

中国では女性が男性より少ないので結婚の選択権は女性側にあり、男性は結婚に際してマンションと自動車を買って女性の両親に数百万円の結納金を払うのが恒例になっている

結納金は大都市で多く数百万円だが小都市では少ないが田舎でも数十万円を女性側に払わないと結婚は難しい

だが北京上海深センのような1級都市の人はその都市の戸籍の人としか結婚せず、特に女性は自分より下の戸籍の男性と結婚しない

もし田舎の人が上海戸籍の女性と結婚しようとすると、おそらくかなりの資産家で数千万くらいを支払えないと無理でしょう

女性が格下戸籍男性と結婚したがらないのは年金や社会福祉の金額が10倍以上違うからで、入院できる病院も戸籍によって決められている

子供が通う学校も戸籍で決まっていて親がその都市の戸籍を持っていなければ、子どもは公立学校(正式な学校)に通う事ができない

就職も一流企業はその都市の戸籍の労働者しか社員として雇わないので、いわゆる都市戸籍を持たない人はアルバイトしかできません

出生数は700万人台になる
こうした有形無形の格差や差別が存在するので特に女性は出身地や戸籍や男性の資産、収入に敏感で少しでも上位の男性と結婚しようとする

だが女性が望む好条件の男性は10人中何人もいないので競争になり、結婚できるのは一部の女性だけで多くの男性も結婚できない

この問題は女性が高学歴高収入になるほど深刻化し今では大都市の女性の半数は「一生涯結婚する気が無い」とアンケートで答えている

女性が「結婚しても良い」と考えるのは自分よりかなり上位の男性が土下座して結婚を申し込んできた時だけで、そんなシンデレラ姫は滅多にいないので結婚しない

中国では毎年1000万人以上が大学を卒業するほど教育熱心だが、高学歴な女性ほど「売れ残る」のは万国共通で、結婚しないので子供を生むこともない

そうした状況に追い打ちをかけたのは新型コロナによる3年間のロックダウンとその後の不況で、手短に言えば中国は子供を生んで育てる環境ではなくなった

ゼロコロナでは上海では会社に行くのも自宅から出るのも禁止され、一度家から出たら家に帰れなくなったり買い物をして閉じこめられることもあった

人々は外出が許可された時にフードデリバリーなどで働いたが極貧の窮乏生活が3年続き、やっと解除されたら40年ぶりの不況が襲った

24年の中国では良かった頃と比較して大半の労働者の給料が2/3に下がり、しかも下がった給料を貰えるのは競争に勝ち残った人だけです

夫の給料で家族を養うなど中国ではドラマの中ですら考えられないことで、多くのふうふが毎日12時間以上休みなく働いている

中国の婚姻件数は9年連続で減少し、10年足らずで半減し、2013年の1350万組から24年は推定600万組まで減少する

2013年から16年の出生数は1600万人台だったので、同じ割合なら今後中国の出生数は700万人台になる可能性が高い
https://www.thutmosev.com/archives/37391.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/354.html#c57

[近代史5] 中国共産党による格付け社会 中川隆
14. 中川隆[-8628] koaQ7Jey 2024年11月07日 22:48:10 : lmUBDuTRmw : WTFULnZ3eGJ1a1k=[11]
<■63行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
中国の婚姻数が過去最低、出生数も700万人まで低下する
2024.11.07
https://www.thutmosev.com/archives/37391.html

婚姻が減れば生まれる子供も減る


https://mainichi.jp/articles/20230614/ddm/007/030/091000c 中国の婚姻数、10年で半減 最低683万組 生活コスト増 _ 毎日新聞
結婚しない文化が定着した

2024年中国の婚姻数が過去最低の水準にまで落ち込む見通しで、政府が結婚を促し、出産を奨励するキャンペーンを打ち出したが失敗したようです

当局が発表した今年1〜9月の婚姻数は約474万組で前年同期の569万組から16.6%減少し、1300万組以上を記録した2013年をピークに減少基調にある

23年は婚姻数が回復したが新型コロナ対策の行動制限が解除されたからで、24年の婚姻数は22年に記録した過去最低の683万組をも下回る

中国の人口は2年続けて減少しており、昨年の出生率は公式記録は1,20だが民間機関の推測値では1.0をやっと上回る程度で、中国の場合は公式発表よりも信頼性が高い

社会規範や政府の規制によって未婚のカップルが子どもを産むことが困難な中国では、婚姻数の減少と少子化に直接的なつながりがあると考えられる

中国では女性が男性より少ないので結婚の選択権は女性側にあり、男性は結婚に際してマンションと自動車を買って女性の両親に数百万円の結納金を払うのが恒例になっている

結納金は大都市で多く数百万円だが小都市では少ないが田舎でも数十万円を女性側に払わないと結婚は難しい

だが北京上海深センのような1級都市の人はその都市の戸籍の人としか結婚せず、特に女性は自分より下の戸籍の男性と結婚しない

もし田舎の人が上海戸籍の女性と結婚しようとすると、おそらくかなりの資産家で数千万くらいを支払えないと無理でしょう

女性が格下戸籍男性と結婚したがらないのは年金や社会福祉の金額が10倍以上違うからで、入院できる病院も戸籍によって決められている

子供が通う学校も戸籍で決まっていて親がその都市の戸籍を持っていなければ、子どもは公立学校(正式な学校)に通う事ができない

就職も一流企業はその都市の戸籍の労働者しか社員として雇わないので、いわゆる都市戸籍を持たない人はアルバイトしかできません

出生数は700万人台になる
こうした有形無形の格差や差別が存在するので特に女性は出身地や戸籍や男性の資産、収入に敏感で少しでも上位の男性と結婚しようとする

だが女性が望む好条件の男性は10人中何人もいないので競争になり、結婚できるのは一部の女性だけで多くの男性も結婚できない

この問題は女性が高学歴高収入になるほど深刻化し今では大都市の女性の半数は「一生涯結婚する気が無い」とアンケートで答えている

女性が「結婚しても良い」と考えるのは自分よりかなり上位の男性が土下座して結婚を申し込んできた時だけで、そんなシンデレラ姫は滅多にいないので結婚しない

中国では毎年1000万人以上が大学を卒業するほど教育熱心だが、高学歴な女性ほど「売れ残る」のは万国共通で、結婚しないので子供を生むこともない

そうした状況に追い打ちをかけたのは新型コロナによる3年間のロックダウンとその後の不況で、手短に言えば中国は子供を生んで育てる環境ではなくなった

ゼロコロナでは上海では会社に行くのも自宅から出るのも禁止され、一度家から出たら家に帰れなくなったり買い物をして閉じこめられることもあった

人々は外出が許可された時にフードデリバリーなどで働いたが極貧の窮乏生活が3年続き、やっと解除されたら40年ぶりの不況が襲った

24年の中国では良かった頃と比較して大半の労働者の給料が2/3に下がり、しかも下がった給料を貰えるのは競争に勝ち残った人だけです

夫の給料で家族を養うなど中国ではドラマの中ですら考えられないことで、多くのふうふが毎日12時間以上休みなく働いている

中国の婚姻件数は9年連続で減少し、10年足らずで半減し、2013年の1350万組から24年は推定600万組まで減少する

2013年から16年の出生数は1600万人台だったので、同じ割合なら今後中国の出生数は700万人台になる可能性が高い
https://www.thutmosev.com/archives/37391.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1135.html#c14

[昼休み54] 中国は世界史上最悪の階級社会 中川隆
37. 中川隆[-8627] koaQ7Jey 2024年11月07日 22:48:27 : lmUBDuTRmw : WTFULnZ3eGJ1a1k=[12]
<■63行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
中国の婚姻数が過去最低、出生数も700万人まで低下する
2024.11.07
https://www.thutmosev.com/archives/37391.html

婚姻が減れば生まれる子供も減る


https://mainichi.jp/articles/20230614/ddm/007/030/091000c 中国の婚姻数、10年で半減 最低683万組 生活コスト増 _ 毎日新聞
結婚しない文化が定着した

2024年中国の婚姻数が過去最低の水準にまで落ち込む見通しで、政府が結婚を促し、出産を奨励するキャンペーンを打ち出したが失敗したようです

当局が発表した今年1〜9月の婚姻数は約474万組で前年同期の569万組から16.6%減少し、1300万組以上を記録した2013年をピークに減少基調にある

23年は婚姻数が回復したが新型コロナ対策の行動制限が解除されたからで、24年の婚姻数は22年に記録した過去最低の683万組をも下回る

中国の人口は2年続けて減少しており、昨年の出生率は公式記録は1,20だが民間機関の推測値では1.0をやっと上回る程度で、中国の場合は公式発表よりも信頼性が高い

社会規範や政府の規制によって未婚のカップルが子どもを産むことが困難な中国では、婚姻数の減少と少子化に直接的なつながりがあると考えられる

中国では女性が男性より少ないので結婚の選択権は女性側にあり、男性は結婚に際してマンションと自動車を買って女性の両親に数百万円の結納金を払うのが恒例になっている

結納金は大都市で多く数百万円だが小都市では少ないが田舎でも数十万円を女性側に払わないと結婚は難しい

だが北京上海深センのような1級都市の人はその都市の戸籍の人としか結婚せず、特に女性は自分より下の戸籍の男性と結婚しない

もし田舎の人が上海戸籍の女性と結婚しようとすると、おそらくかなりの資産家で数千万くらいを支払えないと無理でしょう

女性が格下戸籍男性と結婚したがらないのは年金や社会福祉の金額が10倍以上違うからで、入院できる病院も戸籍によって決められている

子供が通う学校も戸籍で決まっていて親がその都市の戸籍を持っていなければ、子どもは公立学校(正式な学校)に通う事ができない

就職も一流企業はその都市の戸籍の労働者しか社員として雇わないので、いわゆる都市戸籍を持たない人はアルバイトしかできません

出生数は700万人台になる
こうした有形無形の格差や差別が存在するので特に女性は出身地や戸籍や男性の資産、収入に敏感で少しでも上位の男性と結婚しようとする

だが女性が望む好条件の男性は10人中何人もいないので競争になり、結婚できるのは一部の女性だけで多くの男性も結婚できない

この問題は女性が高学歴高収入になるほど深刻化し今では大都市の女性の半数は「一生涯結婚する気が無い」とアンケートで答えている

女性が「結婚しても良い」と考えるのは自分よりかなり上位の男性が土下座して結婚を申し込んできた時だけで、そんなシンデレラ姫は滅多にいないので結婚しない

中国では毎年1000万人以上が大学を卒業するほど教育熱心だが、高学歴な女性ほど「売れ残る」のは万国共通で、結婚しないので子供を生むこともない

そうした状況に追い打ちをかけたのは新型コロナによる3年間のロックダウンとその後の不況で、手短に言えば中国は子供を生んで育てる環境ではなくなった

ゼロコロナでは上海では会社に行くのも自宅から出るのも禁止され、一度家から出たら家に帰れなくなったり買い物をして閉じこめられることもあった

人々は外出が許可された時にフードデリバリーなどで働いたが極貧の窮乏生活が3年続き、やっと解除されたら40年ぶりの不況が襲った

24年の中国では良かった頃と比較して大半の労働者の給料が2/3に下がり、しかも下がった給料を貰えるのは競争に勝ち残った人だけです

夫の給料で家族を養うなど中国ではドラマの中ですら考えられないことで、多くのふうふが毎日12時間以上休みなく働いている

中国の婚姻件数は9年連続で減少し、10年足らずで半減し、2013年の1350万組から24年は推定600万組まで減少する

2013年から16年の出生数は1600万人台だったので、同じ割合なら今後中国の出生数は700万人台になる可能性が高い
https://www.thutmosev.com/archives/37391.html
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/269.html#c37

   

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > WTFULnZ3eGJ1a1k= > 100000  g検索 WTFULnZ3eGJ1a1k=

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。