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[リバイバル3] 伝説の静電型スピーカー QUAD ESL57・ESL63 中川隆
115. 中川隆[-6943] koaQ7Jey 2021年3月04日 08:29:21 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[1]

2012年 01月 15日
QUAD修理で判明したとんでもない新事実
https://dracdrac.exblog.jp/15273611/

ESL-63につきものの、ボツボツ音がするトラブルに見舞われたが、修理費用がべらぼうなので躊躇し、休眠状態になっていたが、よさそうな修理工房を見つけて、ようやく修理が終わり、後は到着を待つだけとなった。

年末ギリギリに運び込んでから約2週間と、修理期間もすごく短いし、何しろ今まで知り得なかったことをご教示頂き、かなり勉強にもなった。

将来の予防的メンテを含めての修理総額は、今ある2つの修理店の4分の1位だと思う。
ここではその修理メンテ内容の詳細はお示ししないが、2台共にカナリ細かくチェックした上で修理していただいたことだけ申し述べておくことにする。

後は到着し、エージングをしながら音の状態をレポートしていく予定だ。
何故エージングが必要かということも含め、この間において意外な、そして空恐ろしいことが明らかになった。

これを書くか書くまいか相当迷ったのだが、こういうことが闇から闇に消えて行くのは良くないと思い切った。

小生がこのESL-を購入したのは1984か5年、発売開始してから数年後のことで、名古屋の大須にある棒オーディオ店だった。

この店の店長と思しきS浦という人は、ESL-63の音に惚れて、店のハイエンドオーディオ客に、かなり積極的に薦めていたから、おそらく全国的にも一番多くESL-63を販売したのではないだろうか。

店にはその頃の輸入代理店「ハーマンインターナショナル」の人間がいつも出入りしていた記億がある。

小生はハイエンドオーディオ人間では全くないが、店内で音を聴いてから家で聞くYAMAHA NS1000の音と、あまりにも・・次元の違う音なので驚き、そして使ってみたいという気持ちが強くなってきた。

しばらくしていざ購入という時に、アンプは何を使っているかと聽かれ、その頃小生はLUXのB-12という方チャン150Wモノラルアンプを2台で使用していたから、そのように告げると、それではダメ、よく鳴らないと無気な言葉を返し、このアンプならまだ良く鳴るといって示したのが、ハーマンカードンのhk-870だった。

およそデザイン感覚があるとは言えない全身黒尽くめの箱が、良い音で鳴るとは思ってなかったので、出力を訊くと100W×2だという。
それなら所有のLUXのほうが性能が良いのではというと、何やら難しげなことを説明したがよく分からなかったが、今思えば低インピーダンス負荷時の供給能力が問われるということだ。

それでも問題ないだろうと購入したESL-63をつないで聴き始めたが、音量が高くなると、アンプのヒューズが飛びまくってしまい、聴きものにならなくなった。

それで仕方なく入手する羽目になったのが先のhk-870。
これでそうやすやすとアンプがクラッシュすることは少なくなったが、それでもたまにあるので、今度はもう1台追加し、擬似ブリッジ仕様にした。
こうすると供給能力は約3倍ほどに増えるから、今度はアンプも十分耐えてはくれたが、通常ではあまり目立つことのなかったものも増幅されるから、1台の時のほうが良い音がした。

それからアンプ遍歴が始まり、ひょっとしたことで今の、インナーサウンド社のE-300に落ち着いたのだが、このアンプは堀出しもので、静電型SPを鳴らすための工夫がいたるところで、されているアンプであった。

しかし我が家にやってきたESL-63は、どうも因縁のSPのようで、こんな話からスタートする。

丁度マイナーチェンジを控えた時に購入したから、小生に届けられるものは、SPコード接続端子が従来の差込式からバナナプラグ兼用になったものが運ばれる予定で、店のS浦氏もハッキリそう言っていた。
しかし到着したものは従来のタイプだった。

どちらでも大して差はないのだと思うが、予定の商品とは違うものが到着したからには、クレームを入れると、数日後にNEWタイプが届いた。
しかし届いたのは良いのだけれど、次の朝片方のSPからボツボツ音が出ているではないか。

新商品、しかも相当高額で購入した次の朝にはもうトラブルだから、そして最初に搬入されたものが旧機種だったこともあり、相当頭に来たが、音に惚れていたからには仕方なく、再度機械交換(したと思っていた)することになった。

そしてその後は先に書いたようにアンプ選定に力を注いできたというわけだが、使用して4年経った時また片方からノイズが出るようになった。

実はその前からどうも音の調子が良くないので、ハーマンに点検させようと送ったことがあったが、何をどういじったかは説明なしに戻され、おまけにSPサイドのカバーが破れていたので、電話するとはじめから破れていましたという。

自然に破れるわけはなく、相当無理してSPを持ちあげない限り破れることは絶対ないはずだ。
(今回の修理で判明したが、裏側で2ヶ所補修テープで止めた後があったが、収縮しなかったため、たるみが生じているとのこと)

新品を購入し、まだ1年経ってないものが、自然にカバーが破れるはずがないが、確固とした原因が不明なため仕方なくほつれ破れの補修をすることになった。(補修の仕方がプロの仕事とは思えない)

これがけちの付き始めの2番目いや3番目になる。
1番は旧タイプ搬入。2番は交換したSPが翌朝にトラブル。3番はなんだか出てくる音がにごり気味、4番は点検に出すもカバー破損し戻ったこと。
点検の結果問題なしということだったが、以前音がにごり気味。

アンプのせいだということにして、アンプを探すことに専念することになった。

結果インナーサウンドのE-300というアンプを見つけ持込テストの結果、現状より数段良好だったから、購入することにした。

この結果静電型SPがダイナミックSPのように鳴ってくれることになり、音楽を選ばずに済むことにつながった。
以前より相当良くなてはいたが、あのESL-63の音は美しものとは決して言えなかったが、そうこうするうちに片方のSPの音量が少し小さいことに気づいた。

点検の結果問題なしということなので、セッティングの問題だろうと思い、バランサーで調整して聴いているうちに、今度は違う片方から、あのノイズが発生。

2001年の事、修理業者を当たるが、ハーマンはすでに撤退していて、見知らぬオーディオ販売店が修理を引き受けることを知った。

リビルト品を使うから安くできるというのでお願いすることにした。
ユニット交換料金は1つ60000万円、ESL-63は全部で4枚のユニットがあり、全て交換となると24万円プラス工賃で30万以上になる。

もう少しで新品が入手できる価格だから躊躇したが、まずは見積もりを取るためにSPを修理工場のある静岡に送ることにした。

そんなに遠くでもないから車で運ぼうとしたが、運送屋に頼んで運んでくれという。
そして両方運ぶからチェックして欲しいというと、ブツブツ音が出ている側だけで良いと、オーディオエンジニアとしては信じられないようなことを言うではないか。
何故だろうと思ったが、仕方なく運送屋に依頼するために元箱が必要となり、購入先のオーディオ店で箱を借りた。

送ってしばらくし、見積もりの連絡があり、その時電話に出て応対したのは社長という人物。
見積もり額は15万以内だから思ったよりは少額であったが、問題はその時の電話である。

オーディオ店から借りた元箱には送り状が貼られていて、送り主はハーマン、送り先には借りたオーディオ店の名前が貼ってあったのだ。(これは通常のことだ)

東京の店にいるその社長は、静岡の工房の誰かからその話を聴き、小生をてっきりオーディオ店の人間だと思い込んだらしい。

全国でおそらくトップのESL-63の実績の箱の持ち主の店に対して、よく思っていなかったのか、「売るだけ売っておいて、修理は他の業者に任せるとは・・・」と凄い剣幕で罵られてしまい、違うと何度説明しても嘘をつくなの一点張りだった。

30分以上も文句を言われ電話を切った3日後、その社長から電話があって、あの時はどうもすみませんでした、そばで聴いていた女性の事務員からたしなめられました、苦労して修理技術を会得し、資格を取得したもので、思わず興奮してしまいました・・・そんなお詫びの電話であった。

このことが静岡に伝わった・・・元は静岡からの連絡が発端だったろうから、お詫びの印なのか、ユニット3枚交換したが、2枚分の修理代を請求してきたので10数万円で良いことになった。
(最後に記述するが、ところがこれが、あってはならない凄い結果を生むことになるのだ)

修理の時に、小生はもう1台のSPも点検して欲しいというと、雑音が出rてなければ問題ないから必要なしと言われてしまい、多分忙しいからだろうとおもっていた。
使用して15年近く立つSP、両方点検したほうが良いだろうとは、誰しも考えることなのだが、この工房では必要なしという。

戻ってきた修理品と問題無の方では音質の違いが散見されたが、他の要因だと解釈していた。
しかしたまたま遊びに来たオーディオに無知な若い女性から、左右の音がだいぶ違いますね、それに音の大きさも違う・・・と言われ、やはりそうなのか、SP自体の原因ではないか、そう思い始めたが、時は流れ3年前の2009年片方からノイズが出るようになったのを切っ掛けに、修理費も更に高額になっていることもあって、ESL-63とお去らばすることにし、部屋の片隅におしやったが、どうしてもあの音が忘れられずにいたところ、偶然今回の修理工房にめぐり合ったというわけだった。

ここから本日の核心となる。
今回面倒を見てもらった工房の主人が言うには
このシリアルナンバーの機械は旧製品:すなわちSP接続が差込式のはず、それが何故バナナプラグ兼用タイプになっているのか不思議なことだというコメントがあった。

このことから推測できることは、最初搬入された旧機種が返品されたので、SP接続部分だけを交換し、ニュータイプに仕立て上げた。このためシリアルナンバーが旧タイプの番号のままになっていた。

あるいはSPの上部だけをソックリ入れ替えた可能性も否定できない。
調子がおかしいとハーマンに送ったときに、SPの下部はそのままにし、上部だけを交換した可能性があり、というのはこのSP修理交換の実績も知らされてないのに、今回の修理点検で、ユニットが2枚交換してあったことが判明し、新旧でユニットの幅が若干違うから、必ず見合ったものにしなければならないのに、規格でないものが無理やり取り付けられていて、その結果フレームが反り返っていて電極が剥がれていたということでしたから、ハーマンが実施した隠れメンテナンスと言うより機械交換したものがそういう状態の傷物であったということになる。

古い機械でろくに状態を確かめもせずに販売するという姿勢は、あり得ることだし、こっそりと交換してしまうことも十分あり得ること。新製品販売前に旧製品の在庫を何としても履きたかったのだろう。

いずれもが絶対にばれない、そう思って実施した行為、本来ならば企業生命をおびやかすほど大問題となるだろうがもう時遅し。

誰が小生等の購買者を騙す結果にしたのかは定かではないが、旧製品の在庫をなくすことが至上命令だった可能性は否定できない。
残れば永久に売れ残るか、安く買い叩かれるかどちらかで、高級外車同様高額商品であるが故に、モデルチェンジの時には苦労するようだ。

このような行為に及んだのがハーマンの営業そしてエンジニアだとすると、知見のないままにやってしまったという事になるが、この頃は・・・今でもまだソウなのだが海外製品に対するメンテ知見は相当厳しい物があったようで、ESL-63のような非ポピュラーな機械では特にそういう傾向が強かったと思われる。

音は確かに良いからオーディオを職業にしていた人間は、こぞって絶賛し、推奨したが、まさか経年で接着剤の劣化が起こりそれが主な原因で様々なトラブルが出ることなど、イfギリス本国でも情報がなかったのだろうから致し方ないことでもあった。

使用してから15年ぐらい経つとそれが起こるから、最近では富にトラブルが増えていて修理代がべらぼうだから、手放す人が多くなってきた。
オークションではまともな機械が出品された試しがなく、リビルトし、保証も有るものだと新品購入価格に近い値段がしてしまう。

因縁の話はこれで終わりだと思われるかも知れないが、更に続きがある。
先ほどのことは修理が必要なボツボツ音の出る方からのもので、中を開けて見ることによって驚くべき過去の経緯が明らかになってしまった。

一方正常と思っていたほうだが、小生が音量が少し小さいと感じていた理由がハッキリした。
このSPは静岡の工房に運んだもので、ユニット3枚交換して帰ってきたものだった。

しかし中を点検チェックしてもらうと、またもやとんでもないことが発覚したのであった。
全パネルユニット4枚中、生きているのは交換してない1枚だけで、交換した3枚は死んだ状態だという。

パネルには導電塗料を塗布するのだが、それを忘れたのか、あるいは57という別の機械のものを塗布したのか、全く導電体として機能してないから音がでない状態であったらしい。
修理交換してない1枚だけが生きていて音が出ていたから、道理で音量が小さかったわけだ。

塗装しなおしし、導電リボンを交換、更に電源ユニット交換でようやく正常な状態になったらしい。
しかしこれは明らかに手術ミスであり、訴訟されても仕方がない事例である。
小生も音が少し小さいと思っただけで、通常の3分の1しか出てなかったことは気が付かなかった。
というのはのこのSPは構造上、裏側からも音が出て、ソレが混合すると、3分の1の音量なのに少しという感覚認識となってしまったからだ。
SPが4つ有るのとほぼ同じ状態で音が混合されて聴こえてくるから、両方いっぺんに聴くと、ほんの些細な事のようにしか聴こえて来なかった。

音など感覚の世界は実に恐ろしいものだ。

修理に出したもbのが、以前より悪くなって戻ってくることは、医療の世界と同じような頻度があるかも知れない。
だからユーザーはひたすら良い医者を見つけることが必要とされる。

今回そのような過去の事実があからさまになって、これで今まで漠然と抱えていたこのSPに対するマイナスイメージが現実となり、今回それに対してできる限りの手を打っていただいた。
まだ音を聞いてないが、これで30年かかってようやくまともな音に返り咲いたのではないかと期待している。

更に今回の徹底修理メンテで、過去からまとわりついてきたこのSPの亡霊たちがいなくなる禊ができたのではないかとも期待する。
そして10年以上通電されなかった、動いていないパネルが3枚あるということは、今後のエージングの楽しみもある。

目の玉が飛び出すような修理代金を請求しながら、改悪されていたという悲劇はあってはならないことだ。
輸入代理店、販売店、メンテナンスサイド、雑誌や評論はもちろん、更にはユーザー自体が知見を持つことが必要なことと改めて認識した。

今回の総点検および修理で初めて分かったことにも仰天したが、30年経ってようやくこのSPから厄が消え禊となったたような気持ちになれた。

最初音を聞いたときに「何かおかしい」と思ったのは事実であった。
その原因も複数であることも今回でようやくわかった。

それにしても、今まで修理点検に携わった人たち、いったい何をしていたのか、機械だからまさに機械的なことしかやらなかったのか。

SPは音楽を聴くための道具という基本概念をすっかり忘れてしまったのか、実に嘆かわしい。
問題大有りのものを問題なし・・・・テスターなどで測ればすぐに判明するものをやらずに問題なしといったと推測されることなど。

思い出したのが今の家に移るとき、TV・FMアンテナ工事もあわせてお願いした。
電波状態があまりよくないと聴いていたので、業者の担当者に、結果はどうだったか訊くと、バッチリ写ってますから大丈夫ですという答え。
引越し後TV設置し、電源を入れるも雑音だけで何も映らない。
ちゃんと映ると言っていたから、アンテナは大丈夫という前提で、TVのチェックを始め様々時間を欠けてやったがダメだったので、最寄りの電気屋に来てもらうと、一発でアンテナが死んでいるとのこと。

屋根に上がってチェックすると、なんとあり得ない初歩的ミスが発覚。
同軸ケーブルが皮膜を剥がさずにそのまま接続されていた。

あり得ないことであるし、見もせずにチャント映っていると言い切った奴もやつ。
集団で猿芝居をされてしまったことがあった。(業者もまさかこんなミスが有るとは夢にも思わなかっただろう)

これからもそういう直感、熟成された感性、そして勘を大事にしていこうと強く思っている。
https://dracdrac.exblog.jp/15273611/

2012年 01月 17日 ESL-63復活

もう使うことはないだろうと諦めていたESL-63が修理を終えて無事帰ってきた。
京都は八瀬のオーディオ職人の手であらゆる問題がクリアになった。

過去の病歴までわかってしまうのはさすがに名医である。
QUADからライセンスを得たという業者の1つに10年ほど前依頼したが、個々は散々であった。

交換はされていたが交換したものが動いてないという診断で、そういえば戻ってきた後どうもおかしいので、サイド見てもらったが、問題なしで戻された経緯があったが、この時小生の耳は確かで、なにかおかしいと感じたのだったが、2度のチェックデ問題なしと言われ、他の要因があるのかとおもっていたのだった。

しかし4つ有るユニットのうち交換した3つが全く動いていないのだから、おかしいに決まっている。
業者は本当にチェックしたのだろうかと非常に疑わしい。

原因は前回修理業者の導電塗料の塗り忘れ、あるいは前任機種ESL-57の塗料を流用してしまったかどちらかのミスであるということが今回の診断で判明した。

このSPは因縁がついていたのか、その他にも修理のミスによる影響をまともに受け続けたのであった。
このあたりは前回書いたが、どうしてもまだ脳裏から消えないのでまた書いてしまった。

一番不可思議なことは、初期のモデルのシリアルナンバーであるにもかかわらず、シリアルナンバーはそのままで、マイナーチェンジサれたものになっていたということだった。
色々なことが考えられるが、これは衝撃の事実であった。

しかし今回の外科的内科的大手術で、過去の信じられないような多くの不幸な因縁も多分消えてくれたと思う。

先ほど到着し、厳重な梱包を解いてしばらく通電、3時間ほどたってから、バナナプラグ接続しようとしたが、この日のために取っておいた物が見つからず、やむなく通常接続にした。

最初の音を確認しなければならないので、切り替えスイッチを使わずに、NS-1000のケーブルを外し繋ぎかえることにした。

NS-1000の欠点はSPケーブル入力端子がプアーで、細いコードか、ターミネートしたものしか入らないことだ。

最初だからどうしても動作が慎重になる。
音楽を聞く前にしばらく通電するなんていうことは金輪際したことがないのに。

取り出したCDは最近の愛聴盤、シモーネのERAT録音でマンドリン協奏曲ヴァイオリン協奏曲集である。
2つのマンドリンの音色の違いと位置、そして奏法の若干の違い、奏者の息遣いのようなものの雰囲気が出ているかなどチェックポイントは多い。

心配事はルームチューニングをNS-1000に徹底して合わせたこと、本来ライブナ部屋だが、相当デッドになっているから、ESL-63がどのように反応するか。

後方を片付けなくてはならないが・・・

昔と少しセッティングを変えてESLのバックにカナリ余裕をもたせ、コーナーからの対角線距離1.8mを確保することにしたのと、SPの角度を鋭角にして内向きのしたこと。多分45度はある思う。
これですぐにベストポジションとは行かないのはわかっているが、調整のための基本としておかねばならない。床に目印をつけることにした。

さて初めての音はどうだったか。

弦楽器が明るい。
繊細な演奏の雰囲気がよく出ている。
音が拡散するためか、定在波の影響がない。

当たり前だが低音はNS-1000に比べ強くでない。
マンドリンの強弱の奏法がとても良く掴めるし、等身大だ。
バックのオケの弦が少しきつく思って接続を調べると逆相接続になっていて低音が拡散されたのか、中域に影響があったようだ。

接続を正規にすると落ち着いた音になった。(通常のダイナミックSPでは位相が違っても大した音の違いはなかったようだ)
CDだがLPの持つ音が出る予感が漂いそして音が消えるときの余韻がすごく出るのには驚いた。
(こういう所が静電型SPを愛好する人の共感を呼ぶのではないか)
新品同様のユニットが3つ内蔵されているので、しばらくはエージングが必要だが、そのうち更に音が変化してくると思われる。

ファーストインプレッションは非常に高いレベルの満足度である。
音圧も以前よりは相当高くなっていて、アンプのヴォリュームは2目盛ほど少なくて済むのはオドロp機だが、多分これは電源ユニットを2台ともソックリ交換したことによるのかも知れない。

また片方のSPが交換した3枚が働いてなあ買ったから、音圧が出なくて当たりませなのだが、ESL-63は後方にも音を放出するからどちらのSPが良くないのか1台づつ切り離して聴かないとわからないことと知った。

さあて、明日から調整だ。
今月末には相当素晴らしい音色を聴かせてくれることだろう。

ESL-63を久しぶりに聞いて、面白い事に気がついた。
調整してきたNS-1000の音がESL-63にかなり近い音になっていたということだ。
やはりESL-63の音が染み付いていたのだろうか。
http://dracdrac.exblog.jp/15285906/
http://dracdrac.exblog.jp/15293509/

ここでも賞賛されている QUAD ESLスピーカーの修理で定評あった京都八瀬のサウンドポイント55 の三村さんは 2019年 5月に亡くなられたそうです。
ご冥福をお祈り致します。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/682.html#c115

[近代史3] 日本のアンティーク・オーディオ関係のガレージメーカーの実力は凄い 中川隆
7. 中川隆[-6941] koaQ7Jey 2021年3月04日 08:32:12 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[3]

2012年 01月 15日
QUAD修理で判明したとんでもない新事実
https://dracdrac.exblog.jp/15273611/

ESL-63につきものの、ボツボツ音がするトラブルに見舞われたが、修理費用がべらぼうなので躊躇し、休眠状態になっていたが、よさそうな修理工房を見つけて、ようやく修理が終わり、後は到着を待つだけとなった。

年末ギリギリに運び込んでから約2週間と、修理期間もすごく短いし、何しろ今まで知り得なかったことをご教示頂き、かなり勉強にもなった。

将来の予防的メンテを含めての修理総額は、今ある2つの修理店の4分の1位だと思う。
ここではその修理メンテ内容の詳細はお示ししないが、2台共にカナリ細かくチェックした上で修理していただいたことだけ申し述べておくことにする。

後は到着し、エージングをしながら音の状態をレポートしていく予定だ。
何故エージングが必要かということも含め、この間において意外な、そして空恐ろしいことが明らかになった。

これを書くか書くまいか相当迷ったのだが、こういうことが闇から闇に消えて行くのは良くないと思い切った。

小生がこのESL-を購入したのは1984か5年、発売開始してから数年後のことで、名古屋の大須にある棒オーディオ店だった。

この店の店長と思しきS浦という人は、ESL-63の音に惚れて、店のハイエンドオーディオ客に、かなり積極的に薦めていたから、おそらく全国的にも一番多くESL-63を販売したのではないだろうか。

店にはその頃の輸入代理店「ハーマンインターナショナル」の人間がいつも出入りしていた記億がある。

小生はハイエンドオーディオ人間では全くないが、店内で音を聴いてから家で聞くYAMAHA NS1000の音と、あまりにも・・次元の違う音なので驚き、そして使ってみたいという気持ちが強くなってきた。

しばらくしていざ購入という時に、アンプは何を使っているかと聽かれ、その頃小生はLUXのB-12という方チャン150Wモノラルアンプを2台で使用していたから、そのように告げると、それではダメ、よく鳴らないと無気な言葉を返し、このアンプならまだ良く鳴るといって示したのが、ハーマンカードンのhk-870だった。

およそデザイン感覚があるとは言えない全身黒尽くめの箱が、良い音で鳴るとは思ってなかったので、出力を訊くと100W×2だという。
それなら所有のLUXのほうが性能が良いのではというと、何やら難しげなことを説明したがよく分からなかったが、今思えば低インピーダンス負荷時の供給能力が問われるということだ。

それでも問題ないだろうと購入したESL-63をつないで聴き始めたが、音量が高くなると、アンプのヒューズが飛びまくってしまい、聴きものにならなくなった。

それで仕方なく入手する羽目になったのが先のhk-870。
これでそうやすやすとアンプがクラッシュすることは少なくなったが、それでもたまにあるので、今度はもう1台追加し、擬似ブリッジ仕様にした。
こうすると供給能力は約3倍ほどに増えるから、今度はアンプも十分耐えてはくれたが、通常ではあまり目立つことのなかったものも増幅されるから、1台の時のほうが良い音がした。

それからアンプ遍歴が始まり、ひょっとしたことで今の、インナーサウンド社のE-300に落ち着いたのだが、このアンプは堀出しもので、静電型SPを鳴らすための工夫がいたるところで、されているアンプであった。

しかし我が家にやってきたESL-63は、どうも因縁のSPのようで、こんな話からスタートする。

丁度マイナーチェンジを控えた時に購入したから、小生に届けられるものは、SPコード接続端子が従来の差込式からバナナプラグ兼用になったものが運ばれる予定で、店のS浦氏もハッキリそう言っていた。
しかし到着したものは従来のタイプだった。

どちらでも大して差はないのだと思うが、予定の商品とは違うものが到着したからには、クレームを入れると、数日後にNEWタイプが届いた。
しかし届いたのは良いのだけれど、次の朝片方のSPからボツボツ音が出ているではないか。

新商品、しかも相当高額で購入した次の朝にはもうトラブルだから、そして最初に搬入されたものが旧機種だったこともあり、相当頭に来たが、音に惚れていたからには仕方なく、再度機械交換(したと思っていた)することになった。

そしてその後は先に書いたようにアンプ選定に力を注いできたというわけだが、使用して4年経った時また片方からノイズが出るようになった。

実はその前からどうも音の調子が良くないので、ハーマンに点検させようと送ったことがあったが、何をどういじったかは説明なしに戻され、おまけにSPサイドのカバーが破れていたので、電話するとはじめから破れていましたという。

自然に破れるわけはなく、相当無理してSPを持ちあげない限り破れることは絶対ないはずだ。
(今回の修理で判明したが、裏側で2ヶ所補修テープで止めた後があったが、収縮しなかったため、たるみが生じているとのこと)

新品を購入し、まだ1年経ってないものが、自然にカバーが破れるはずがないが、確固とした原因が不明なため仕方なくほつれ破れの補修をすることになった。(補修の仕方がプロの仕事とは思えない)

これがけちの付き始めの2番目いや3番目になる。
1番は旧タイプ搬入。2番は交換したSPが翌朝にトラブル。3番はなんだか出てくる音がにごり気味、4番は点検に出すもカバー破損し戻ったこと。
点検の結果問題なしということだったが、以前音がにごり気味。

アンプのせいだということにして、アンプを探すことに専念することになった。

結果インナーサウンドのE-300というアンプを見つけ持込テストの結果、現状より数段良好だったから、購入することにした。

この結果静電型SPがダイナミックSPのように鳴ってくれることになり、音楽を選ばずに済むことにつながった。
以前より相当良くなてはいたが、あのESL-63の音は美しものとは決して言えなかったが、そうこうするうちに片方のSPの音量が少し小さいことに気づいた。

点検の結果問題なしということなので、セッティングの問題だろうと思い、バランサーで調整して聴いているうちに、今度は違う片方から、あのノイズが発生。

2001年の事、修理業者を当たるが、ハーマンはすでに撤退していて、見知らぬオーディオ販売店が修理を引き受けることを知った。

リビルト品を使うから安くできるというのでお願いすることにした。
ユニット交換料金は1つ60000万円、ESL-63は全部で4枚のユニットがあり、全て交換となると24万円プラス工賃で30万以上になる。

もう少しで新品が入手できる価格だから躊躇したが、まずは見積もりを取るためにSPを修理工場のある静岡に送ることにした。

そんなに遠くでもないから車で運ぼうとしたが、運送屋に頼んで運んでくれという。
そして両方運ぶからチェックして欲しいというと、ブツブツ音が出ている側だけで良いと、オーディオエンジニアとしては信じられないようなことを言うではないか。
何故だろうと思ったが、仕方なく運送屋に依頼するために元箱が必要となり、購入先のオーディオ店で箱を借りた。

送ってしばらくし、見積もりの連絡があり、その時電話に出て応対したのは社長という人物。
見積もり額は15万以内だから思ったよりは少額であったが、問題はその時の電話である。

オーディオ店から借りた元箱には送り状が貼られていて、送り主はハーマン、送り先には借りたオーディオ店の名前が貼ってあったのだ。(これは通常のことだ)

東京の店にいるその社長は、静岡の工房の誰かからその話を聴き、小生をてっきりオーディオ店の人間だと思い込んだらしい。

全国でおそらくトップのESL-63の実績の箱の持ち主の店に対して、よく思っていなかったのか、「売るだけ売っておいて、修理は他の業者に任せるとは・・・」と凄い剣幕で罵られてしまい、違うと何度説明しても嘘をつくなの一点張りだった。

30分以上も文句を言われ電話を切った3日後、その社長から電話があって、あの時はどうもすみませんでした、そばで聴いていた女性の事務員からたしなめられました、苦労して修理技術を会得し、資格を取得したもので、思わず興奮してしまいました・・・そんなお詫びの電話であった。

このことが静岡に伝わった・・・元は静岡からの連絡が発端だったろうから、お詫びの印なのか、ユニット3枚交換したが、2枚分の修理代を請求してきたので10数万円で良いことになった。
(最後に記述するが、ところがこれが、あってはならない凄い結果を生むことになるのだ)

修理の時に、小生はもう1台のSPも点検して欲しいというと、雑音が出rてなければ問題ないから必要なしと言われてしまい、多分忙しいからだろうとおもっていた。
使用して15年近く立つSP、両方点検したほうが良いだろうとは、誰しも考えることなのだが、この工房では必要なしという。

戻ってきた修理品と問題無の方では音質の違いが散見されたが、他の要因だと解釈していた。
しかしたまたま遊びに来たオーディオに無知な若い女性から、左右の音がだいぶ違いますね、それに音の大きさも違う・・・と言われ、やはりそうなのか、SP自体の原因ではないか、そう思い始めたが、時は流れ3年前の2009年片方からノイズが出るようになったのを切っ掛けに、修理費も更に高額になっていることもあって、ESL-63とお去らばすることにし、部屋の片隅におしやったが、どうしてもあの音が忘れられずにいたところ、偶然今回の修理工房にめぐり合ったというわけだった。

ここから本日の核心となる。
今回面倒を見てもらった工房の主人が言うには
このシリアルナンバーの機械は旧製品:すなわちSP接続が差込式のはず、それが何故バナナプラグ兼用タイプになっているのか不思議なことだというコメントがあった。

このことから推測できることは、最初搬入された旧機種が返品されたので、SP接続部分だけを交換し、ニュータイプに仕立て上げた。このためシリアルナンバーが旧タイプの番号のままになっていた。

あるいはSPの上部だけをソックリ入れ替えた可能性も否定できない。
調子がおかしいとハーマンに送ったときに、SPの下部はそのままにし、上部だけを交換した可能性があり、というのはこのSP修理交換の実績も知らされてないのに、今回の修理点検で、ユニットが2枚交換してあったことが判明し、新旧でユニットの幅が若干違うから、必ず見合ったものにしなければならないのに、規格でないものが無理やり取り付けられていて、その結果フレームが反り返っていて電極が剥がれていたということでしたから、ハーマンが実施した隠れメンテナンスと言うより機械交換したものがそういう状態の傷物であったということになる。

古い機械でろくに状態を確かめもせずに販売するという姿勢は、あり得ることだし、こっそりと交換してしまうことも十分あり得ること。新製品販売前に旧製品の在庫を何としても履きたかったのだろう。

いずれもが絶対にばれない、そう思って実施した行為、本来ならば企業生命をおびやかすほど大問題となるだろうがもう時遅し。

誰が小生等の購買者を騙す結果にしたのかは定かではないが、旧製品の在庫をなくすことが至上命令だった可能性は否定できない。
残れば永久に売れ残るか、安く買い叩かれるかどちらかで、高級外車同様高額商品であるが故に、モデルチェンジの時には苦労するようだ。

このような行為に及んだのがハーマンの営業そしてエンジニアだとすると、知見のないままにやってしまったという事になるが、この頃は・・・今でもまだソウなのだが海外製品に対するメンテ知見は相当厳しい物があったようで、ESL-63のような非ポピュラーな機械では特にそういう傾向が強かったと思われる。

音は確かに良いからオーディオを職業にしていた人間は、こぞって絶賛し、推奨したが、まさか経年で接着剤の劣化が起こりそれが主な原因で様々なトラブルが出ることなど、イfギリス本国でも情報がなかったのだろうから致し方ないことでもあった。

使用してから15年ぐらい経つとそれが起こるから、最近では富にトラブルが増えていて修理代がべらぼうだから、手放す人が多くなってきた。
オークションではまともな機械が出品された試しがなく、リビルトし、保証も有るものだと新品購入価格に近い値段がしてしまう。

因縁の話はこれで終わりだと思われるかも知れないが、更に続きがある。
先ほどのことは修理が必要なボツボツ音の出る方からのもので、中を開けて見ることによって驚くべき過去の経緯が明らかになってしまった。

一方正常と思っていたほうだが、小生が音量が少し小さいと感じていた理由がハッキリした。
このSPは静岡の工房に運んだもので、ユニット3枚交換して帰ってきたものだった。

しかし中を点検チェックしてもらうと、またもやとんでもないことが発覚したのであった。
全パネルユニット4枚中、生きているのは交換してない1枚だけで、交換した3枚は死んだ状態だという。

パネルには導電塗料を塗布するのだが、それを忘れたのか、あるいは57という別の機械のものを塗布したのか、全く導電体として機能してないから音がでない状態であったらしい。
修理交換してない1枚だけが生きていて音が出ていたから、道理で音量が小さかったわけだ。

塗装しなおしし、導電リボンを交換、更に電源ユニット交換でようやく正常な状態になったらしい。
しかしこれは明らかに手術ミスであり、訴訟されても仕方がない事例である。
小生も音が少し小さいと思っただけで、通常の3分の1しか出てなかったことは気が付かなかった。
というのはのこのSPは構造上、裏側からも音が出て、ソレが混合すると、3分の1の音量なのに少しという感覚認識となってしまったからだ。
SPが4つ有るのとほぼ同じ状態で音が混合されて聴こえてくるから、両方いっぺんに聴くと、ほんの些細な事のようにしか聴こえて来なかった。

音など感覚の世界は実に恐ろしいものだ。

修理に出したもbのが、以前より悪くなって戻ってくることは、医療の世界と同じような頻度があるかも知れない。
だからユーザーはひたすら良い医者を見つけることが必要とされる。

今回そのような過去の事実があからさまになって、これで今まで漠然と抱えていたこのSPに対するマイナスイメージが現実となり、今回それに対してできる限りの手を打っていただいた。
まだ音を聞いてないが、これで30年かかってようやくまともな音に返り咲いたのではないかと期待している。

更に今回の徹底修理メンテで、過去からまとわりついてきたこのSPの亡霊たちがいなくなる禊ができたのではないかとも期待する。
そして10年以上通電されなかった、動いていないパネルが3枚あるということは、今後のエージングの楽しみもある。

目の玉が飛び出すような修理代金を請求しながら、改悪されていたという悲劇はあってはならないことだ。
輸入代理店、販売店、メンテナンスサイド、雑誌や評論はもちろん、更にはユーザー自体が知見を持つことが必要なことと改めて認識した。

今回の総点検および修理で初めて分かったことにも仰天したが、30年経ってようやくこのSPから厄が消え禊となったたような気持ちになれた。

最初音を聞いたときに「何かおかしい」と思ったのは事実であった。
その原因も複数であることも今回でようやくわかった。

それにしても、今まで修理点検に携わった人たち、いったい何をしていたのか、機械だからまさに機械的なことしかやらなかったのか。

SPは音楽を聴くための道具という基本概念をすっかり忘れてしまったのか、実に嘆かわしい。
問題大有りのものを問題なし・・・・テスターなどで測ればすぐに判明するものをやらずに問題なしといったと推測されることなど。

思い出したのが今の家に移るとき、TV・FMアンテナ工事もあわせてお願いした。
電波状態があまりよくないと聴いていたので、業者の担当者に、結果はどうだったか訊くと、バッチリ写ってますから大丈夫ですという答え。
引越し後TV設置し、電源を入れるも雑音だけで何も映らない。
ちゃんと映ると言っていたから、アンテナは大丈夫という前提で、TVのチェックを始め様々時間を欠けてやったがダメだったので、最寄りの電気屋に来てもらうと、一発でアンテナが死んでいるとのこと。

屋根に上がってチェックすると、なんとあり得ない初歩的ミスが発覚。
同軸ケーブルが皮膜を剥がさずにそのまま接続されていた。

あり得ないことであるし、見もせずにチャント映っていると言い切った奴もやつ。
集団で猿芝居をされてしまったことがあった。(業者もまさかこんなミスが有るとは夢にも思わなかっただろう)

これからもそういう直感、熟成された感性、そして勘を大事にしていこうと強く思っている。
https://dracdrac.exblog.jp/15273611/

2012年 01月 17日 ESL-63復活

もう使うことはないだろうと諦めていたESL-63が修理を終えて無事帰ってきた。
京都は八瀬のオーディオ職人の手であらゆる問題がクリアになった。

過去の病歴までわかってしまうのはさすがに名医である。
QUADからライセンスを得たという業者の1つに10年ほど前依頼したが、個々は散々であった。

交換はされていたが交換したものが動いてないという診断で、そういえば戻ってきた後どうもおかしいので、サイド見てもらったが、問題なしで戻された経緯があったが、この時小生の耳は確かで、なにかおかしいと感じたのだったが、2度のチェックデ問題なしと言われ、他の要因があるのかとおもっていたのだった。

しかし4つ有るユニットのうち交換した3つが全く動いていないのだから、おかしいに決まっている。
業者は本当にチェックしたのだろうかと非常に疑わしい。

原因は前回修理業者の導電塗料の塗り忘れ、あるいは前任機種ESL-57の塗料を流用してしまったかどちらかのミスであるということが今回の診断で判明した。

このSPは因縁がついていたのか、その他にも修理のミスによる影響をまともに受け続けたのであった。
このあたりは前回書いたが、どうしてもまだ脳裏から消えないのでまた書いてしまった。

一番不可思議なことは、初期のモデルのシリアルナンバーであるにもかかわらず、シリアルナンバーはそのままで、マイナーチェンジサれたものになっていたということだった。
色々なことが考えられるが、これは衝撃の事実であった。

しかし今回の外科的内科的大手術で、過去の信じられないような多くの不幸な因縁も多分消えてくれたと思う。

先ほど到着し、厳重な梱包を解いてしばらく通電、3時間ほどたってから、バナナプラグ接続しようとしたが、この日のために取っておいた物が見つからず、やむなく通常接続にした。

最初の音を確認しなければならないので、切り替えスイッチを使わずに、NS-1000のケーブルを外し繋ぎかえることにした。

NS-1000の欠点はSPケーブル入力端子がプアーで、細いコードか、ターミネートしたものしか入らないことだ。

最初だからどうしても動作が慎重になる。
音楽を聞く前にしばらく通電するなんていうことは金輪際したことがないのに。

取り出したCDは最近の愛聴盤、シモーネのERAT録音でマンドリン協奏曲ヴァイオリン協奏曲集である。
2つのマンドリンの音色の違いと位置、そして奏法の若干の違い、奏者の息遣いのようなものの雰囲気が出ているかなどチェックポイントは多い。

心配事はルームチューニングをNS-1000に徹底して合わせたこと、本来ライブナ部屋だが、相当デッドになっているから、ESL-63がどのように反応するか。

後方を片付けなくてはならないが・・・

昔と少しセッティングを変えてESLのバックにカナリ余裕をもたせ、コーナーからの対角線距離1.8mを確保することにしたのと、SPの角度を鋭角にして内向きのしたこと。多分45度はある思う。
これですぐにベストポジションとは行かないのはわかっているが、調整のための基本としておかねばならない。床に目印をつけることにした。

さて初めての音はどうだったか。

弦楽器が明るい。
繊細な演奏の雰囲気がよく出ている。
音が拡散するためか、定在波の影響がない。

当たり前だが低音はNS-1000に比べ強くでない。
マンドリンの強弱の奏法がとても良く掴めるし、等身大だ。
バックのオケの弦が少しきつく思って接続を調べると逆相接続になっていて低音が拡散されたのか、中域に影響があったようだ。

接続を正規にすると落ち着いた音になった。(通常のダイナミックSPでは位相が違っても大した音の違いはなかったようだ)
CDだがLPの持つ音が出る予感が漂いそして音が消えるときの余韻がすごく出るのには驚いた。
(こういう所が静電型SPを愛好する人の共感を呼ぶのではないか)
新品同様のユニットが3つ内蔵されているので、しばらくはエージングが必要だが、そのうち更に音が変化してくると思われる。

ファーストインプレッションは非常に高いレベルの満足度である。
音圧も以前よりは相当高くなっていて、アンプのヴォリュームは2目盛ほど少なくて済むのはオドロp機だが、多分これは電源ユニットを2台ともソックリ交換したことによるのかも知れない。

また片方のSPが交換した3枚が働いてなあ買ったから、音圧が出なくて当たりませなのだが、ESL-63は後方にも音を放出するからどちらのSPが良くないのか1台づつ切り離して聴かないとわからないことと知った。

さあて、明日から調整だ。
今月末には相当素晴らしい音色を聴かせてくれることだろう。

ESL-63を久しぶりに聞いて、面白い事に気がついた。
調整してきたNS-1000の音がESL-63にかなり近い音になっていたということだ。
やはりESL-63の音が染み付いていたのだろうか。
http://dracdrac.exblog.jp/15285906/
http://dracdrac.exblog.jp/15293509/

ここでも賞賛されている QUAD ESLスピーカーの修理で定評あった京都八瀬のサウンドポイント55 の三村さんは 2019年 5月に亡くなられたそうです。
ご冥福をお祈り致します。
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/455.html#c7

[近代史5] 伝説のスピーカー 中川隆
19. 中川隆[-6940] koaQ7Jey 2021年3月04日 08:32:42 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[4]

2012年 01月 15日
QUAD修理で判明したとんでもない新事実
https://dracdrac.exblog.jp/15273611/

ESL-63につきものの、ボツボツ音がするトラブルに見舞われたが、修理費用がべらぼうなので躊躇し、休眠状態になっていたが、よさそうな修理工房を見つけて、ようやく修理が終わり、後は到着を待つだけとなった。

年末ギリギリに運び込んでから約2週間と、修理期間もすごく短いし、何しろ今まで知り得なかったことをご教示頂き、かなり勉強にもなった。

将来の予防的メンテを含めての修理総額は、今ある2つの修理店の4分の1位だと思う。
ここではその修理メンテ内容の詳細はお示ししないが、2台共にカナリ細かくチェックした上で修理していただいたことだけ申し述べておくことにする。

後は到着し、エージングをしながら音の状態をレポートしていく予定だ。
何故エージングが必要かということも含め、この間において意外な、そして空恐ろしいことが明らかになった。

これを書くか書くまいか相当迷ったのだが、こういうことが闇から闇に消えて行くのは良くないと思い切った。

小生がこのESL-を購入したのは1984か5年、発売開始してから数年後のことで、名古屋の大須にある棒オーディオ店だった。

この店の店長と思しきS浦という人は、ESL-63の音に惚れて、店のハイエンドオーディオ客に、かなり積極的に薦めていたから、おそらく全国的にも一番多くESL-63を販売したのではないだろうか。

店にはその頃の輸入代理店「ハーマンインターナショナル」の人間がいつも出入りしていた記億がある。

小生はハイエンドオーディオ人間では全くないが、店内で音を聴いてから家で聞くYAMAHA NS1000の音と、あまりにも・・次元の違う音なので驚き、そして使ってみたいという気持ちが強くなってきた。

しばらくしていざ購入という時に、アンプは何を使っているかと聽かれ、その頃小生はLUXのB-12という方チャン150Wモノラルアンプを2台で使用していたから、そのように告げると、それではダメ、よく鳴らないと無気な言葉を返し、このアンプならまだ良く鳴るといって示したのが、ハーマンカードンのhk-870だった。

およそデザイン感覚があるとは言えない全身黒尽くめの箱が、良い音で鳴るとは思ってなかったので、出力を訊くと100W×2だという。
それなら所有のLUXのほうが性能が良いのではというと、何やら難しげなことを説明したがよく分からなかったが、今思えば低インピーダンス負荷時の供給能力が問われるということだ。

それでも問題ないだろうと購入したESL-63をつないで聴き始めたが、音量が高くなると、アンプのヒューズが飛びまくってしまい、聴きものにならなくなった。

それで仕方なく入手する羽目になったのが先のhk-870。
これでそうやすやすとアンプがクラッシュすることは少なくなったが、それでもたまにあるので、今度はもう1台追加し、擬似ブリッジ仕様にした。
こうすると供給能力は約3倍ほどに増えるから、今度はアンプも十分耐えてはくれたが、通常ではあまり目立つことのなかったものも増幅されるから、1台の時のほうが良い音がした。

それからアンプ遍歴が始まり、ひょっとしたことで今の、インナーサウンド社のE-300に落ち着いたのだが、このアンプは堀出しもので、静電型SPを鳴らすための工夫がいたるところで、されているアンプであった。

しかし我が家にやってきたESL-63は、どうも因縁のSPのようで、こんな話からスタートする。

丁度マイナーチェンジを控えた時に購入したから、小生に届けられるものは、SPコード接続端子が従来の差込式からバナナプラグ兼用になったものが運ばれる予定で、店のS浦氏もハッキリそう言っていた。
しかし到着したものは従来のタイプだった。

どちらでも大して差はないのだと思うが、予定の商品とは違うものが到着したからには、クレームを入れると、数日後にNEWタイプが届いた。
しかし届いたのは良いのだけれど、次の朝片方のSPからボツボツ音が出ているではないか。

新商品、しかも相当高額で購入した次の朝にはもうトラブルだから、そして最初に搬入されたものが旧機種だったこともあり、相当頭に来たが、音に惚れていたからには仕方なく、再度機械交換(したと思っていた)することになった。

そしてその後は先に書いたようにアンプ選定に力を注いできたというわけだが、使用して4年経った時また片方からノイズが出るようになった。

実はその前からどうも音の調子が良くないので、ハーマンに点検させようと送ったことがあったが、何をどういじったかは説明なしに戻され、おまけにSPサイドのカバーが破れていたので、電話するとはじめから破れていましたという。

自然に破れるわけはなく、相当無理してSPを持ちあげない限り破れることは絶対ないはずだ。
(今回の修理で判明したが、裏側で2ヶ所補修テープで止めた後があったが、収縮しなかったため、たるみが生じているとのこと)

新品を購入し、まだ1年経ってないものが、自然にカバーが破れるはずがないが、確固とした原因が不明なため仕方なくほつれ破れの補修をすることになった。(補修の仕方がプロの仕事とは思えない)

これがけちの付き始めの2番目いや3番目になる。
1番は旧タイプ搬入。2番は交換したSPが翌朝にトラブル。3番はなんだか出てくる音がにごり気味、4番は点検に出すもカバー破損し戻ったこと。
点検の結果問題なしということだったが、以前音がにごり気味。

アンプのせいだということにして、アンプを探すことに専念することになった。

結果インナーサウンドのE-300というアンプを見つけ持込テストの結果、現状より数段良好だったから、購入することにした。

この結果静電型SPがダイナミックSPのように鳴ってくれることになり、音楽を選ばずに済むことにつながった。
以前より相当良くなてはいたが、あのESL-63の音は美しものとは決して言えなかったが、そうこうするうちに片方のSPの音量が少し小さいことに気づいた。

点検の結果問題なしということなので、セッティングの問題だろうと思い、バランサーで調整して聴いているうちに、今度は違う片方から、あのノイズが発生。

2001年の事、修理業者を当たるが、ハーマンはすでに撤退していて、見知らぬオーディオ販売店が修理を引き受けることを知った。

リビルト品を使うから安くできるというのでお願いすることにした。
ユニット交換料金は1つ60000万円、ESL-63は全部で4枚のユニットがあり、全て交換となると24万円プラス工賃で30万以上になる。

もう少しで新品が入手できる価格だから躊躇したが、まずは見積もりを取るためにSPを修理工場のある静岡に送ることにした。

そんなに遠くでもないから車で運ぼうとしたが、運送屋に頼んで運んでくれという。
そして両方運ぶからチェックして欲しいというと、ブツブツ音が出ている側だけで良いと、オーディオエンジニアとしては信じられないようなことを言うではないか。
何故だろうと思ったが、仕方なく運送屋に依頼するために元箱が必要となり、購入先のオーディオ店で箱を借りた。

送ってしばらくし、見積もりの連絡があり、その時電話に出て応対したのは社長という人物。
見積もり額は15万以内だから思ったよりは少額であったが、問題はその時の電話である。

オーディオ店から借りた元箱には送り状が貼られていて、送り主はハーマン、送り先には借りたオーディオ店の名前が貼ってあったのだ。(これは通常のことだ)

東京の店にいるその社長は、静岡の工房の誰かからその話を聴き、小生をてっきりオーディオ店の人間だと思い込んだらしい。

全国でおそらくトップのESL-63の実績の箱の持ち主の店に対して、よく思っていなかったのか、「売るだけ売っておいて、修理は他の業者に任せるとは・・・」と凄い剣幕で罵られてしまい、違うと何度説明しても嘘をつくなの一点張りだった。

30分以上も文句を言われ電話を切った3日後、その社長から電話があって、あの時はどうもすみませんでした、そばで聴いていた女性の事務員からたしなめられました、苦労して修理技術を会得し、資格を取得したもので、思わず興奮してしまいました・・・そんなお詫びの電話であった。

このことが静岡に伝わった・・・元は静岡からの連絡が発端だったろうから、お詫びの印なのか、ユニット3枚交換したが、2枚分の修理代を請求してきたので10数万円で良いことになった。
(最後に記述するが、ところがこれが、あってはならない凄い結果を生むことになるのだ)

修理の時に、小生はもう1台のSPも点検して欲しいというと、雑音が出rてなければ問題ないから必要なしと言われてしまい、多分忙しいからだろうとおもっていた。
使用して15年近く立つSP、両方点検したほうが良いだろうとは、誰しも考えることなのだが、この工房では必要なしという。

戻ってきた修理品と問題無の方では音質の違いが散見されたが、他の要因だと解釈していた。
しかしたまたま遊びに来たオーディオに無知な若い女性から、左右の音がだいぶ違いますね、それに音の大きさも違う・・・と言われ、やはりそうなのか、SP自体の原因ではないか、そう思い始めたが、時は流れ3年前の2009年片方からノイズが出るようになったのを切っ掛けに、修理費も更に高額になっていることもあって、ESL-63とお去らばすることにし、部屋の片隅におしやったが、どうしてもあの音が忘れられずにいたところ、偶然今回の修理工房にめぐり合ったというわけだった。

ここから本日の核心となる。
今回面倒を見てもらった工房の主人が言うには
このシリアルナンバーの機械は旧製品:すなわちSP接続が差込式のはず、それが何故バナナプラグ兼用タイプになっているのか不思議なことだというコメントがあった。

このことから推測できることは、最初搬入された旧機種が返品されたので、SP接続部分だけを交換し、ニュータイプに仕立て上げた。このためシリアルナンバーが旧タイプの番号のままになっていた。

あるいはSPの上部だけをソックリ入れ替えた可能性も否定できない。
調子がおかしいとハーマンに送ったときに、SPの下部はそのままにし、上部だけを交換した可能性があり、というのはこのSP修理交換の実績も知らされてないのに、今回の修理点検で、ユニットが2枚交換してあったことが判明し、新旧でユニットの幅が若干違うから、必ず見合ったものにしなければならないのに、規格でないものが無理やり取り付けられていて、その結果フレームが反り返っていて電極が剥がれていたということでしたから、ハーマンが実施した隠れメンテナンスと言うより機械交換したものがそういう状態の傷物であったということになる。

古い機械でろくに状態を確かめもせずに販売するという姿勢は、あり得ることだし、こっそりと交換してしまうことも十分あり得ること。新製品販売前に旧製品の在庫を何としても履きたかったのだろう。

いずれもが絶対にばれない、そう思って実施した行為、本来ならば企業生命をおびやかすほど大問題となるだろうがもう時遅し。

誰が小生等の購買者を騙す結果にしたのかは定かではないが、旧製品の在庫をなくすことが至上命令だった可能性は否定できない。
残れば永久に売れ残るか、安く買い叩かれるかどちらかで、高級外車同様高額商品であるが故に、モデルチェンジの時には苦労するようだ。

このような行為に及んだのがハーマンの営業そしてエンジニアだとすると、知見のないままにやってしまったという事になるが、この頃は・・・今でもまだソウなのだが海外製品に対するメンテ知見は相当厳しい物があったようで、ESL-63のような非ポピュラーな機械では特にそういう傾向が強かったと思われる。

音は確かに良いからオーディオを職業にしていた人間は、こぞって絶賛し、推奨したが、まさか経年で接着剤の劣化が起こりそれが主な原因で様々なトラブルが出ることなど、イfギリス本国でも情報がなかったのだろうから致し方ないことでもあった。

使用してから15年ぐらい経つとそれが起こるから、最近では富にトラブルが増えていて修理代がべらぼうだから、手放す人が多くなってきた。
オークションではまともな機械が出品された試しがなく、リビルトし、保証も有るものだと新品購入価格に近い値段がしてしまう。

因縁の話はこれで終わりだと思われるかも知れないが、更に続きがある。
先ほどのことは修理が必要なボツボツ音の出る方からのもので、中を開けて見ることによって驚くべき過去の経緯が明らかになってしまった。

一方正常と思っていたほうだが、小生が音量が少し小さいと感じていた理由がハッキリした。
このSPは静岡の工房に運んだもので、ユニット3枚交換して帰ってきたものだった。

しかし中を点検チェックしてもらうと、またもやとんでもないことが発覚したのであった。
全パネルユニット4枚中、生きているのは交換してない1枚だけで、交換した3枚は死んだ状態だという。

パネルには導電塗料を塗布するのだが、それを忘れたのか、あるいは57という別の機械のものを塗布したのか、全く導電体として機能してないから音がでない状態であったらしい。
修理交換してない1枚だけが生きていて音が出ていたから、道理で音量が小さかったわけだ。

塗装しなおしし、導電リボンを交換、更に電源ユニット交換でようやく正常な状態になったらしい。
しかしこれは明らかに手術ミスであり、訴訟されても仕方がない事例である。
小生も音が少し小さいと思っただけで、通常の3分の1しか出てなかったことは気が付かなかった。
というのはのこのSPは構造上、裏側からも音が出て、ソレが混合すると、3分の1の音量なのに少しという感覚認識となってしまったからだ。
SPが4つ有るのとほぼ同じ状態で音が混合されて聴こえてくるから、両方いっぺんに聴くと、ほんの些細な事のようにしか聴こえて来なかった。

音など感覚の世界は実に恐ろしいものだ。

修理に出したもbのが、以前より悪くなって戻ってくることは、医療の世界と同じような頻度があるかも知れない。
だからユーザーはひたすら良い医者を見つけることが必要とされる。

今回そのような過去の事実があからさまになって、これで今まで漠然と抱えていたこのSPに対するマイナスイメージが現実となり、今回それに対してできる限りの手を打っていただいた。
まだ音を聞いてないが、これで30年かかってようやくまともな音に返り咲いたのではないかと期待している。

更に今回の徹底修理メンテで、過去からまとわりついてきたこのSPの亡霊たちがいなくなる禊ができたのではないかとも期待する。
そして10年以上通電されなかった、動いていないパネルが3枚あるということは、今後のエージングの楽しみもある。

目の玉が飛び出すような修理代金を請求しながら、改悪されていたという悲劇はあってはならないことだ。
輸入代理店、販売店、メンテナンスサイド、雑誌や評論はもちろん、更にはユーザー自体が知見を持つことが必要なことと改めて認識した。

今回の総点検および修理で初めて分かったことにも仰天したが、30年経ってようやくこのSPから厄が消え禊となったたような気持ちになれた。

最初音を聞いたときに「何かおかしい」と思ったのは事実であった。
その原因も複数であることも今回でようやくわかった。

それにしても、今まで修理点検に携わった人たち、いったい何をしていたのか、機械だからまさに機械的なことしかやらなかったのか。

SPは音楽を聴くための道具という基本概念をすっかり忘れてしまったのか、実に嘆かわしい。
問題大有りのものを問題なし・・・・テスターなどで測ればすぐに判明するものをやらずに問題なしといったと推測されることなど。

思い出したのが今の家に移るとき、TV・FMアンテナ工事もあわせてお願いした。
電波状態があまりよくないと聴いていたので、業者の担当者に、結果はどうだったか訊くと、バッチリ写ってますから大丈夫ですという答え。
引越し後TV設置し、電源を入れるも雑音だけで何も映らない。
ちゃんと映ると言っていたから、アンテナは大丈夫という前提で、TVのチェックを始め様々時間を欠けてやったがダメだったので、最寄りの電気屋に来てもらうと、一発でアンテナが死んでいるとのこと。

屋根に上がってチェックすると、なんとあり得ない初歩的ミスが発覚。
同軸ケーブルが皮膜を剥がさずにそのまま接続されていた。

あり得ないことであるし、見もせずにチャント映っていると言い切った奴もやつ。
集団で猿芝居をされてしまったことがあった。(業者もまさかこんなミスが有るとは夢にも思わなかっただろう)

これからもそういう直感、熟成された感性、そして勘を大事にしていこうと強く思っている。
https://dracdrac.exblog.jp/15273611/

2012年 01月 17日 ESL-63復活

もう使うことはないだろうと諦めていたESL-63が修理を終えて無事帰ってきた。
京都は八瀬のオーディオ職人の手であらゆる問題がクリアになった。

過去の病歴までわかってしまうのはさすがに名医である。
QUADからライセンスを得たという業者の1つに10年ほど前依頼したが、個々は散々であった。

交換はされていたが交換したものが動いてないという診断で、そういえば戻ってきた後どうもおかしいので、サイド見てもらったが、問題なしで戻された経緯があったが、この時小生の耳は確かで、なにかおかしいと感じたのだったが、2度のチェックデ問題なしと言われ、他の要因があるのかとおもっていたのだった。

しかし4つ有るユニットのうち交換した3つが全く動いていないのだから、おかしいに決まっている。
業者は本当にチェックしたのだろうかと非常に疑わしい。

原因は前回修理業者の導電塗料の塗り忘れ、あるいは前任機種ESL-57の塗料を流用してしまったかどちらかのミスであるということが今回の診断で判明した。

このSPは因縁がついていたのか、その他にも修理のミスによる影響をまともに受け続けたのであった。
このあたりは前回書いたが、どうしてもまだ脳裏から消えないのでまた書いてしまった。

一番不可思議なことは、初期のモデルのシリアルナンバーであるにもかかわらず、シリアルナンバーはそのままで、マイナーチェンジサれたものになっていたということだった。
色々なことが考えられるが、これは衝撃の事実であった。

しかし今回の外科的内科的大手術で、過去の信じられないような多くの不幸な因縁も多分消えてくれたと思う。

先ほど到着し、厳重な梱包を解いてしばらく通電、3時間ほどたってから、バナナプラグ接続しようとしたが、この日のために取っておいた物が見つからず、やむなく通常接続にした。

最初の音を確認しなければならないので、切り替えスイッチを使わずに、NS-1000のケーブルを外し繋ぎかえることにした。

NS-1000の欠点はSPケーブル入力端子がプアーで、細いコードか、ターミネートしたものしか入らないことだ。

最初だからどうしても動作が慎重になる。
音楽を聞く前にしばらく通電するなんていうことは金輪際したことがないのに。

取り出したCDは最近の愛聴盤、シモーネのERAT録音でマンドリン協奏曲ヴァイオリン協奏曲集である。
2つのマンドリンの音色の違いと位置、そして奏法の若干の違い、奏者の息遣いのようなものの雰囲気が出ているかなどチェックポイントは多い。

心配事はルームチューニングをNS-1000に徹底して合わせたこと、本来ライブナ部屋だが、相当デッドになっているから、ESL-63がどのように反応するか。

後方を片付けなくてはならないが・・・

昔と少しセッティングを変えてESLのバックにカナリ余裕をもたせ、コーナーからの対角線距離1.8mを確保することにしたのと、SPの角度を鋭角にして内向きのしたこと。多分45度はある思う。
これですぐにベストポジションとは行かないのはわかっているが、調整のための基本としておかねばならない。床に目印をつけることにした。

さて初めての音はどうだったか。

弦楽器が明るい。
繊細な演奏の雰囲気がよく出ている。
音が拡散するためか、定在波の影響がない。

当たり前だが低音はNS-1000に比べ強くでない。
マンドリンの強弱の奏法がとても良く掴めるし、等身大だ。
バックのオケの弦が少しきつく思って接続を調べると逆相接続になっていて低音が拡散されたのか、中域に影響があったようだ。

接続を正規にすると落ち着いた音になった。(通常のダイナミックSPでは位相が違っても大した音の違いはなかったようだ)
CDだがLPの持つ音が出る予感が漂いそして音が消えるときの余韻がすごく出るのには驚いた。
(こういう所が静電型SPを愛好する人の共感を呼ぶのではないか)
新品同様のユニットが3つ内蔵されているので、しばらくはエージングが必要だが、そのうち更に音が変化してくると思われる。

ファーストインプレッションは非常に高いレベルの満足度である。
音圧も以前よりは相当高くなっていて、アンプのヴォリュームは2目盛ほど少なくて済むのはオドロp機だが、多分これは電源ユニットを2台ともソックリ交換したことによるのかも知れない。

また片方のSPが交換した3枚が働いてなあ買ったから、音圧が出なくて当たりませなのだが、ESL-63は後方にも音を放出するからどちらのSPが良くないのか1台づつ切り離して聴かないとわからないことと知った。

さあて、明日から調整だ。
今月末には相当素晴らしい音色を聴かせてくれることだろう。

ESL-63を久しぶりに聞いて、面白い事に気がついた。
調整してきたNS-1000の音がESL-63にかなり近い音になっていたということだ。
やはりESL-63の音が染み付いていたのだろうか。
http://dracdrac.exblog.jp/15285906/
http://dracdrac.exblog.jp/15293509/

ここでも賞賛されている QUAD ESLスピーカーの修理で定評あった京都八瀬のサウンドポイント55 の三村さんは 2019年 5月に亡くなられたそうです。
ご冥福をお祈り致します。
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/414.html#c19

[近代史5] アンティーク オーディオの販売店・修理を頼める店 中川隆
10. 中川隆[-6939] koaQ7Jey 2021年3月04日 08:33:12 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[5]

2012年 01月 15日
QUAD修理で判明したとんでもない新事実
https://dracdrac.exblog.jp/15273611/

ESL-63につきものの、ボツボツ音がするトラブルに見舞われたが、修理費用がべらぼうなので躊躇し、休眠状態になっていたが、よさそうな修理工房を見つけて、ようやく修理が終わり、後は到着を待つだけとなった。

年末ギリギリに運び込んでから約2週間と、修理期間もすごく短いし、何しろ今まで知り得なかったことをご教示頂き、かなり勉強にもなった。

将来の予防的メンテを含めての修理総額は、今ある2つの修理店の4分の1位だと思う。
ここではその修理メンテ内容の詳細はお示ししないが、2台共にカナリ細かくチェックした上で修理していただいたことだけ申し述べておくことにする。

後は到着し、エージングをしながら音の状態をレポートしていく予定だ。
何故エージングが必要かということも含め、この間において意外な、そして空恐ろしいことが明らかになった。

これを書くか書くまいか相当迷ったのだが、こういうことが闇から闇に消えて行くのは良くないと思い切った。

小生がこのESL-を購入したのは1984か5年、発売開始してから数年後のことで、名古屋の大須にある棒オーディオ店だった。

この店の店長と思しきS浦という人は、ESL-63の音に惚れて、店のハイエンドオーディオ客に、かなり積極的に薦めていたから、おそらく全国的にも一番多くESL-63を販売したのではないだろうか。

店にはその頃の輸入代理店「ハーマンインターナショナル」の人間がいつも出入りしていた記億がある。

小生はハイエンドオーディオ人間では全くないが、店内で音を聴いてから家で聞くYAMAHA NS1000の音と、あまりにも・・次元の違う音なので驚き、そして使ってみたいという気持ちが強くなってきた。

しばらくしていざ購入という時に、アンプは何を使っているかと聽かれ、その頃小生はLUXのB-12という方チャン150Wモノラルアンプを2台で使用していたから、そのように告げると、それではダメ、よく鳴らないと無気な言葉を返し、このアンプならまだ良く鳴るといって示したのが、ハーマンカードンのhk-870だった。

およそデザイン感覚があるとは言えない全身黒尽くめの箱が、良い音で鳴るとは思ってなかったので、出力を訊くと100W×2だという。
それなら所有のLUXのほうが性能が良いのではというと、何やら難しげなことを説明したがよく分からなかったが、今思えば低インピーダンス負荷時の供給能力が問われるということだ。

それでも問題ないだろうと購入したESL-63をつないで聴き始めたが、音量が高くなると、アンプのヒューズが飛びまくってしまい、聴きものにならなくなった。

それで仕方なく入手する羽目になったのが先のhk-870。
これでそうやすやすとアンプがクラッシュすることは少なくなったが、それでもたまにあるので、今度はもう1台追加し、擬似ブリッジ仕様にした。
こうすると供給能力は約3倍ほどに増えるから、今度はアンプも十分耐えてはくれたが、通常ではあまり目立つことのなかったものも増幅されるから、1台の時のほうが良い音がした。

それからアンプ遍歴が始まり、ひょっとしたことで今の、インナーサウンド社のE-300に落ち着いたのだが、このアンプは堀出しもので、静電型SPを鳴らすための工夫がいたるところで、されているアンプであった。

しかし我が家にやってきたESL-63は、どうも因縁のSPのようで、こんな話からスタートする。

丁度マイナーチェンジを控えた時に購入したから、小生に届けられるものは、SPコード接続端子が従来の差込式からバナナプラグ兼用になったものが運ばれる予定で、店のS浦氏もハッキリそう言っていた。
しかし到着したものは従来のタイプだった。

どちらでも大して差はないのだと思うが、予定の商品とは違うものが到着したからには、クレームを入れると、数日後にNEWタイプが届いた。
しかし届いたのは良いのだけれど、次の朝片方のSPからボツボツ音が出ているではないか。

新商品、しかも相当高額で購入した次の朝にはもうトラブルだから、そして最初に搬入されたものが旧機種だったこともあり、相当頭に来たが、音に惚れていたからには仕方なく、再度機械交換(したと思っていた)することになった。

そしてその後は先に書いたようにアンプ選定に力を注いできたというわけだが、使用して4年経った時また片方からノイズが出るようになった。

実はその前からどうも音の調子が良くないので、ハーマンに点検させようと送ったことがあったが、何をどういじったかは説明なしに戻され、おまけにSPサイドのカバーが破れていたので、電話するとはじめから破れていましたという。

自然に破れるわけはなく、相当無理してSPを持ちあげない限り破れることは絶対ないはずだ。
(今回の修理で判明したが、裏側で2ヶ所補修テープで止めた後があったが、収縮しなかったため、たるみが生じているとのこと)

新品を購入し、まだ1年経ってないものが、自然にカバーが破れるはずがないが、確固とした原因が不明なため仕方なくほつれ破れの補修をすることになった。(補修の仕方がプロの仕事とは思えない)

これがけちの付き始めの2番目いや3番目になる。
1番は旧タイプ搬入。2番は交換したSPが翌朝にトラブル。3番はなんだか出てくる音がにごり気味、4番は点検に出すもカバー破損し戻ったこと。
点検の結果問題なしということだったが、以前音がにごり気味。

アンプのせいだということにして、アンプを探すことに専念することになった。

結果インナーサウンドのE-300というアンプを見つけ持込テストの結果、現状より数段良好だったから、購入することにした。

この結果静電型SPがダイナミックSPのように鳴ってくれることになり、音楽を選ばずに済むことにつながった。
以前より相当良くなてはいたが、あのESL-63の音は美しものとは決して言えなかったが、そうこうするうちに片方のSPの音量が少し小さいことに気づいた。

点検の結果問題なしということなので、セッティングの問題だろうと思い、バランサーで調整して聴いているうちに、今度は違う片方から、あのノイズが発生。

2001年の事、修理業者を当たるが、ハーマンはすでに撤退していて、見知らぬオーディオ販売店が修理を引き受けることを知った。

リビルト品を使うから安くできるというのでお願いすることにした。
ユニット交換料金は1つ60000万円、ESL-63は全部で4枚のユニットがあり、全て交換となると24万円プラス工賃で30万以上になる。

もう少しで新品が入手できる価格だから躊躇したが、まずは見積もりを取るためにSPを修理工場のある静岡に送ることにした。

そんなに遠くでもないから車で運ぼうとしたが、運送屋に頼んで運んでくれという。
そして両方運ぶからチェックして欲しいというと、ブツブツ音が出ている側だけで良いと、オーディオエンジニアとしては信じられないようなことを言うではないか。
何故だろうと思ったが、仕方なく運送屋に依頼するために元箱が必要となり、購入先のオーディオ店で箱を借りた。

送ってしばらくし、見積もりの連絡があり、その時電話に出て応対したのは社長という人物。
見積もり額は15万以内だから思ったよりは少額であったが、問題はその時の電話である。

オーディオ店から借りた元箱には送り状が貼られていて、送り主はハーマン、送り先には借りたオーディオ店の名前が貼ってあったのだ。(これは通常のことだ)

東京の店にいるその社長は、静岡の工房の誰かからその話を聴き、小生をてっきりオーディオ店の人間だと思い込んだらしい。

全国でおそらくトップのESL-63の実績の箱の持ち主の店に対して、よく思っていなかったのか、「売るだけ売っておいて、修理は他の業者に任せるとは・・・」と凄い剣幕で罵られてしまい、違うと何度説明しても嘘をつくなの一点張りだった。

30分以上も文句を言われ電話を切った3日後、その社長から電話があって、あの時はどうもすみませんでした、そばで聴いていた女性の事務員からたしなめられました、苦労して修理技術を会得し、資格を取得したもので、思わず興奮してしまいました・・・そんなお詫びの電話であった。

このことが静岡に伝わった・・・元は静岡からの連絡が発端だったろうから、お詫びの印なのか、ユニット3枚交換したが、2枚分の修理代を請求してきたので10数万円で良いことになった。
(最後に記述するが、ところがこれが、あってはならない凄い結果を生むことになるのだ)

修理の時に、小生はもう1台のSPも点検して欲しいというと、雑音が出rてなければ問題ないから必要なしと言われてしまい、多分忙しいからだろうとおもっていた。
使用して15年近く立つSP、両方点検したほうが良いだろうとは、誰しも考えることなのだが、この工房では必要なしという。

戻ってきた修理品と問題無の方では音質の違いが散見されたが、他の要因だと解釈していた。
しかしたまたま遊びに来たオーディオに無知な若い女性から、左右の音がだいぶ違いますね、それに音の大きさも違う・・・と言われ、やはりそうなのか、SP自体の原因ではないか、そう思い始めたが、時は流れ3年前の2009年片方からノイズが出るようになったのを切っ掛けに、修理費も更に高額になっていることもあって、ESL-63とお去らばすることにし、部屋の片隅におしやったが、どうしてもあの音が忘れられずにいたところ、偶然今回の修理工房にめぐり合ったというわけだった。

ここから本日の核心となる。
今回面倒を見てもらった工房の主人が言うには
このシリアルナンバーの機械は旧製品:すなわちSP接続が差込式のはず、それが何故バナナプラグ兼用タイプになっているのか不思議なことだというコメントがあった。

このことから推測できることは、最初搬入された旧機種が返品されたので、SP接続部分だけを交換し、ニュータイプに仕立て上げた。このためシリアルナンバーが旧タイプの番号のままになっていた。

あるいはSPの上部だけをソックリ入れ替えた可能性も否定できない。
調子がおかしいとハーマンに送ったときに、SPの下部はそのままにし、上部だけを交換した可能性があり、というのはこのSP修理交換の実績も知らされてないのに、今回の修理点検で、ユニットが2枚交換してあったことが判明し、新旧でユニットの幅が若干違うから、必ず見合ったものにしなければならないのに、規格でないものが無理やり取り付けられていて、その結果フレームが反り返っていて電極が剥がれていたということでしたから、ハーマンが実施した隠れメンテナンスと言うより機械交換したものがそういう状態の傷物であったということになる。

古い機械でろくに状態を確かめもせずに販売するという姿勢は、あり得ることだし、こっそりと交換してしまうことも十分あり得ること。新製品販売前に旧製品の在庫を何としても履きたかったのだろう。

いずれもが絶対にばれない、そう思って実施した行為、本来ならば企業生命をおびやかすほど大問題となるだろうがもう時遅し。

誰が小生等の購買者を騙す結果にしたのかは定かではないが、旧製品の在庫をなくすことが至上命令だった可能性は否定できない。
残れば永久に売れ残るか、安く買い叩かれるかどちらかで、高級外車同様高額商品であるが故に、モデルチェンジの時には苦労するようだ。

このような行為に及んだのがハーマンの営業そしてエンジニアだとすると、知見のないままにやってしまったという事になるが、この頃は・・・今でもまだソウなのだが海外製品に対するメンテ知見は相当厳しい物があったようで、ESL-63のような非ポピュラーな機械では特にそういう傾向が強かったと思われる。

音は確かに良いからオーディオを職業にしていた人間は、こぞって絶賛し、推奨したが、まさか経年で接着剤の劣化が起こりそれが主な原因で様々なトラブルが出ることなど、イfギリス本国でも情報がなかったのだろうから致し方ないことでもあった。

使用してから15年ぐらい経つとそれが起こるから、最近では富にトラブルが増えていて修理代がべらぼうだから、手放す人が多くなってきた。
オークションではまともな機械が出品された試しがなく、リビルトし、保証も有るものだと新品購入価格に近い値段がしてしまう。

因縁の話はこれで終わりだと思われるかも知れないが、更に続きがある。
先ほどのことは修理が必要なボツボツ音の出る方からのもので、中を開けて見ることによって驚くべき過去の経緯が明らかになってしまった。

一方正常と思っていたほうだが、小生が音量が少し小さいと感じていた理由がハッキリした。
このSPは静岡の工房に運んだもので、ユニット3枚交換して帰ってきたものだった。

しかし中を点検チェックしてもらうと、またもやとんでもないことが発覚したのであった。
全パネルユニット4枚中、生きているのは交換してない1枚だけで、交換した3枚は死んだ状態だという。

パネルには導電塗料を塗布するのだが、それを忘れたのか、あるいは57という別の機械のものを塗布したのか、全く導電体として機能してないから音がでない状態であったらしい。
修理交換してない1枚だけが生きていて音が出ていたから、道理で音量が小さかったわけだ。

塗装しなおしし、導電リボンを交換、更に電源ユニット交換でようやく正常な状態になったらしい。
しかしこれは明らかに手術ミスであり、訴訟されても仕方がない事例である。
小生も音が少し小さいと思っただけで、通常の3分の1しか出てなかったことは気が付かなかった。
というのはのこのSPは構造上、裏側からも音が出て、ソレが混合すると、3分の1の音量なのに少しという感覚認識となってしまったからだ。
SPが4つ有るのとほぼ同じ状態で音が混合されて聴こえてくるから、両方いっぺんに聴くと、ほんの些細な事のようにしか聴こえて来なかった。

音など感覚の世界は実に恐ろしいものだ。

修理に出したもbのが、以前より悪くなって戻ってくることは、医療の世界と同じような頻度があるかも知れない。
だからユーザーはひたすら良い医者を見つけることが必要とされる。

今回そのような過去の事実があからさまになって、これで今まで漠然と抱えていたこのSPに対するマイナスイメージが現実となり、今回それに対してできる限りの手を打っていただいた。
まだ音を聞いてないが、これで30年かかってようやくまともな音に返り咲いたのではないかと期待している。

更に今回の徹底修理メンテで、過去からまとわりついてきたこのSPの亡霊たちがいなくなる禊ができたのではないかとも期待する。
そして10年以上通電されなかった、動いていないパネルが3枚あるということは、今後のエージングの楽しみもある。

目の玉が飛び出すような修理代金を請求しながら、改悪されていたという悲劇はあってはならないことだ。
輸入代理店、販売店、メンテナンスサイド、雑誌や評論はもちろん、更にはユーザー自体が知見を持つことが必要なことと改めて認識した。

今回の総点検および修理で初めて分かったことにも仰天したが、30年経ってようやくこのSPから厄が消え禊となったたような気持ちになれた。

最初音を聞いたときに「何かおかしい」と思ったのは事実であった。
その原因も複数であることも今回でようやくわかった。

それにしても、今まで修理点検に携わった人たち、いったい何をしていたのか、機械だからまさに機械的なことしかやらなかったのか。

SPは音楽を聴くための道具という基本概念をすっかり忘れてしまったのか、実に嘆かわしい。
問題大有りのものを問題なし・・・・テスターなどで測ればすぐに判明するものをやらずに問題なしといったと推測されることなど。

思い出したのが今の家に移るとき、TV・FMアンテナ工事もあわせてお願いした。
電波状態があまりよくないと聴いていたので、業者の担当者に、結果はどうだったか訊くと、バッチリ写ってますから大丈夫ですという答え。
引越し後TV設置し、電源を入れるも雑音だけで何も映らない。
ちゃんと映ると言っていたから、アンテナは大丈夫という前提で、TVのチェックを始め様々時間を欠けてやったがダメだったので、最寄りの電気屋に来てもらうと、一発でアンテナが死んでいるとのこと。

屋根に上がってチェックすると、なんとあり得ない初歩的ミスが発覚。
同軸ケーブルが皮膜を剥がさずにそのまま接続されていた。

あり得ないことであるし、見もせずにチャント映っていると言い切った奴もやつ。
集団で猿芝居をされてしまったことがあった。(業者もまさかこんなミスが有るとは夢にも思わなかっただろう)

これからもそういう直感、熟成された感性、そして勘を大事にしていこうと強く思っている。
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2012年 01月 17日 ESL-63復活

もう使うことはないだろうと諦めていたESL-63が修理を終えて無事帰ってきた。
京都は八瀬のオーディオ職人の手であらゆる問題がクリアになった。

過去の病歴までわかってしまうのはさすがに名医である。
QUADからライセンスを得たという業者の1つに10年ほど前依頼したが、個々は散々であった。

交換はされていたが交換したものが動いてないという診断で、そういえば戻ってきた後どうもおかしいので、サイド見てもらったが、問題なしで戻された経緯があったが、この時小生の耳は確かで、なにかおかしいと感じたのだったが、2度のチェックデ問題なしと言われ、他の要因があるのかとおもっていたのだった。

しかし4つ有るユニットのうち交換した3つが全く動いていないのだから、おかしいに決まっている。
業者は本当にチェックしたのだろうかと非常に疑わしい。

原因は前回修理業者の導電塗料の塗り忘れ、あるいは前任機種ESL-57の塗料を流用してしまったかどちらかのミスであるということが今回の診断で判明した。

このSPは因縁がついていたのか、その他にも修理のミスによる影響をまともに受け続けたのであった。
このあたりは前回書いたが、どうしてもまだ脳裏から消えないのでまた書いてしまった。

一番不可思議なことは、初期のモデルのシリアルナンバーであるにもかかわらず、シリアルナンバーはそのままで、マイナーチェンジサれたものになっていたということだった。
色々なことが考えられるが、これは衝撃の事実であった。

しかし今回の外科的内科的大手術で、過去の信じられないような多くの不幸な因縁も多分消えてくれたと思う。

先ほど到着し、厳重な梱包を解いてしばらく通電、3時間ほどたってから、バナナプラグ接続しようとしたが、この日のために取っておいた物が見つからず、やむなく通常接続にした。

最初の音を確認しなければならないので、切り替えスイッチを使わずに、NS-1000のケーブルを外し繋ぎかえることにした。

NS-1000の欠点はSPケーブル入力端子がプアーで、細いコードか、ターミネートしたものしか入らないことだ。

最初だからどうしても動作が慎重になる。
音楽を聞く前にしばらく通電するなんていうことは金輪際したことがないのに。

取り出したCDは最近の愛聴盤、シモーネのERAT録音でマンドリン協奏曲ヴァイオリン協奏曲集である。
2つのマンドリンの音色の違いと位置、そして奏法の若干の違い、奏者の息遣いのようなものの雰囲気が出ているかなどチェックポイントは多い。

心配事はルームチューニングをNS-1000に徹底して合わせたこと、本来ライブナ部屋だが、相当デッドになっているから、ESL-63がどのように反応するか。

後方を片付けなくてはならないが・・・

昔と少しセッティングを変えてESLのバックにカナリ余裕をもたせ、コーナーからの対角線距離1.8mを確保することにしたのと、SPの角度を鋭角にして内向きのしたこと。多分45度はある思う。
これですぐにベストポジションとは行かないのはわかっているが、調整のための基本としておかねばならない。床に目印をつけることにした。

さて初めての音はどうだったか。

弦楽器が明るい。
繊細な演奏の雰囲気がよく出ている。
音が拡散するためか、定在波の影響がない。

当たり前だが低音はNS-1000に比べ強くでない。
マンドリンの強弱の奏法がとても良く掴めるし、等身大だ。
バックのオケの弦が少しきつく思って接続を調べると逆相接続になっていて低音が拡散されたのか、中域に影響があったようだ。

接続を正規にすると落ち着いた音になった。(通常のダイナミックSPでは位相が違っても大した音の違いはなかったようだ)
CDだがLPの持つ音が出る予感が漂いそして音が消えるときの余韻がすごく出るのには驚いた。
(こういう所が静電型SPを愛好する人の共感を呼ぶのではないか)
新品同様のユニットが3つ内蔵されているので、しばらくはエージングが必要だが、そのうち更に音が変化してくると思われる。

ファーストインプレッションは非常に高いレベルの満足度である。
音圧も以前よりは相当高くなっていて、アンプのヴォリュームは2目盛ほど少なくて済むのはオドロp機だが、多分これは電源ユニットを2台ともソックリ交換したことによるのかも知れない。

また片方のSPが交換した3枚が働いてなあ買ったから、音圧が出なくて当たりませなのだが、ESL-63は後方にも音を放出するからどちらのSPが良くないのか1台づつ切り離して聴かないとわからないことと知った。

さあて、明日から調整だ。
今月末には相当素晴らしい音色を聴かせてくれることだろう。

ESL-63を久しぶりに聞いて、面白い事に気がついた。
調整してきたNS-1000の音がESL-63にかなり近い音になっていたということだ。
やはりESL-63の音が染み付いていたのだろうか。
http://dracdrac.exblog.jp/15285906/
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ここでも賞賛されている QUAD ESLスピーカーの修理で定評あった京都八瀬のサウンドポイント55 の三村さんは 2019年 5月に亡くなられたそうです。
ご冥福をお祈り致します。
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/430.html#c10

[近代史4] QUAD の静電型スピーカーが全然売れなくなった理由 中川隆
9. 中川隆[-6938] koaQ7Jey 2021年3月04日 08:33:57 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[6]

2012年 01月 15日
QUAD修理で判明したとんでもない新事実
https://dracdrac.exblog.jp/15273611/

ESL-63につきものの、ボツボツ音がするトラブルに見舞われたが、修理費用がべらぼうなので躊躇し、休眠状態になっていたが、よさそうな修理工房を見つけて、ようやく修理が終わり、後は到着を待つだけとなった。

年末ギリギリに運び込んでから約2週間と、修理期間もすごく短いし、何しろ今まで知り得なかったことをご教示頂き、かなり勉強にもなった。

将来の予防的メンテを含めての修理総額は、今ある2つの修理店の4分の1位だと思う。
ここではその修理メンテ内容の詳細はお示ししないが、2台共にカナリ細かくチェックした上で修理していただいたことだけ申し述べておくことにする。

後は到着し、エージングをしながら音の状態をレポートしていく予定だ。
何故エージングが必要かということも含め、この間において意外な、そして空恐ろしいことが明らかになった。

これを書くか書くまいか相当迷ったのだが、こういうことが闇から闇に消えて行くのは良くないと思い切った。

小生がこのESL-を購入したのは1984か5年、発売開始してから数年後のことで、名古屋の大須にある棒オーディオ店だった。

この店の店長と思しきS浦という人は、ESL-63の音に惚れて、店のハイエンドオーディオ客に、かなり積極的に薦めていたから、おそらく全国的にも一番多くESL-63を販売したのではないだろうか。

店にはその頃の輸入代理店「ハーマンインターナショナル」の人間がいつも出入りしていた記億がある。

小生はハイエンドオーディオ人間では全くないが、店内で音を聴いてから家で聞くYAMAHA NS1000の音と、あまりにも・・次元の違う音なので驚き、そして使ってみたいという気持ちが強くなってきた。

しばらくしていざ購入という時に、アンプは何を使っているかと聽かれ、その頃小生はLUXのB-12という方チャン150Wモノラルアンプを2台で使用していたから、そのように告げると、それではダメ、よく鳴らないと無気な言葉を返し、このアンプならまだ良く鳴るといって示したのが、ハーマンカードンのhk-870だった。

およそデザイン感覚があるとは言えない全身黒尽くめの箱が、良い音で鳴るとは思ってなかったので、出力を訊くと100W×2だという。
それなら所有のLUXのほうが性能が良いのではというと、何やら難しげなことを説明したがよく分からなかったが、今思えば低インピーダンス負荷時の供給能力が問われるということだ。

それでも問題ないだろうと購入したESL-63をつないで聴き始めたが、音量が高くなると、アンプのヒューズが飛びまくってしまい、聴きものにならなくなった。

それで仕方なく入手する羽目になったのが先のhk-870。
これでそうやすやすとアンプがクラッシュすることは少なくなったが、それでもたまにあるので、今度はもう1台追加し、擬似ブリッジ仕様にした。
こうすると供給能力は約3倍ほどに増えるから、今度はアンプも十分耐えてはくれたが、通常ではあまり目立つことのなかったものも増幅されるから、1台の時のほうが良い音がした。

それからアンプ遍歴が始まり、ひょっとしたことで今の、インナーサウンド社のE-300に落ち着いたのだが、このアンプは堀出しもので、静電型SPを鳴らすための工夫がいたるところで、されているアンプであった。

しかし我が家にやってきたESL-63は、どうも因縁のSPのようで、こんな話からスタートする。

丁度マイナーチェンジを控えた時に購入したから、小生に届けられるものは、SPコード接続端子が従来の差込式からバナナプラグ兼用になったものが運ばれる予定で、店のS浦氏もハッキリそう言っていた。
しかし到着したものは従来のタイプだった。

どちらでも大して差はないのだと思うが、予定の商品とは違うものが到着したからには、クレームを入れると、数日後にNEWタイプが届いた。
しかし届いたのは良いのだけれど、次の朝片方のSPからボツボツ音が出ているではないか。

新商品、しかも相当高額で購入した次の朝にはもうトラブルだから、そして最初に搬入されたものが旧機種だったこともあり、相当頭に来たが、音に惚れていたからには仕方なく、再度機械交換(したと思っていた)することになった。

そしてその後は先に書いたようにアンプ選定に力を注いできたというわけだが、使用して4年経った時また片方からノイズが出るようになった。

実はその前からどうも音の調子が良くないので、ハーマンに点検させようと送ったことがあったが、何をどういじったかは説明なしに戻され、おまけにSPサイドのカバーが破れていたので、電話するとはじめから破れていましたという。

自然に破れるわけはなく、相当無理してSPを持ちあげない限り破れることは絶対ないはずだ。
(今回の修理で判明したが、裏側で2ヶ所補修テープで止めた後があったが、収縮しなかったため、たるみが生じているとのこと)

新品を購入し、まだ1年経ってないものが、自然にカバーが破れるはずがないが、確固とした原因が不明なため仕方なくほつれ破れの補修をすることになった。(補修の仕方がプロの仕事とは思えない)

これがけちの付き始めの2番目いや3番目になる。
1番は旧タイプ搬入。2番は交換したSPが翌朝にトラブル。3番はなんだか出てくる音がにごり気味、4番は点検に出すもカバー破損し戻ったこと。
点検の結果問題なしということだったが、以前音がにごり気味。

アンプのせいだということにして、アンプを探すことに専念することになった。

結果インナーサウンドのE-300というアンプを見つけ持込テストの結果、現状より数段良好だったから、購入することにした。

この結果静電型SPがダイナミックSPのように鳴ってくれることになり、音楽を選ばずに済むことにつながった。
以前より相当良くなてはいたが、あのESL-63の音は美しものとは決して言えなかったが、そうこうするうちに片方のSPの音量が少し小さいことに気づいた。

点検の結果問題なしということなので、セッティングの問題だろうと思い、バランサーで調整して聴いているうちに、今度は違う片方から、あのノイズが発生。

2001年の事、修理業者を当たるが、ハーマンはすでに撤退していて、見知らぬオーディオ販売店が修理を引き受けることを知った。

リビルト品を使うから安くできるというのでお願いすることにした。
ユニット交換料金は1つ60000万円、ESL-63は全部で4枚のユニットがあり、全て交換となると24万円プラス工賃で30万以上になる。

もう少しで新品が入手できる価格だから躊躇したが、まずは見積もりを取るためにSPを修理工場のある静岡に送ることにした。

そんなに遠くでもないから車で運ぼうとしたが、運送屋に頼んで運んでくれという。
そして両方運ぶからチェックして欲しいというと、ブツブツ音が出ている側だけで良いと、オーディオエンジニアとしては信じられないようなことを言うではないか。
何故だろうと思ったが、仕方なく運送屋に依頼するために元箱が必要となり、購入先のオーディオ店で箱を借りた。

送ってしばらくし、見積もりの連絡があり、その時電話に出て応対したのは社長という人物。
見積もり額は15万以内だから思ったよりは少額であったが、問題はその時の電話である。

オーディオ店から借りた元箱には送り状が貼られていて、送り主はハーマン、送り先には借りたオーディオ店の名前が貼ってあったのだ。(これは通常のことだ)

東京の店にいるその社長は、静岡の工房の誰かからその話を聴き、小生をてっきりオーディオ店の人間だと思い込んだらしい。

全国でおそらくトップのESL-63の実績の箱の持ち主の店に対して、よく思っていなかったのか、「売るだけ売っておいて、修理は他の業者に任せるとは・・・」と凄い剣幕で罵られてしまい、違うと何度説明しても嘘をつくなの一点張りだった。

30分以上も文句を言われ電話を切った3日後、その社長から電話があって、あの時はどうもすみませんでした、そばで聴いていた女性の事務員からたしなめられました、苦労して修理技術を会得し、資格を取得したもので、思わず興奮してしまいました・・・そんなお詫びの電話であった。

このことが静岡に伝わった・・・元は静岡からの連絡が発端だったろうから、お詫びの印なのか、ユニット3枚交換したが、2枚分の修理代を請求してきたので10数万円で良いことになった。
(最後に記述するが、ところがこれが、あってはならない凄い結果を生むことになるのだ)

修理の時に、小生はもう1台のSPも点検して欲しいというと、雑音が出rてなければ問題ないから必要なしと言われてしまい、多分忙しいからだろうとおもっていた。
使用して15年近く立つSP、両方点検したほうが良いだろうとは、誰しも考えることなのだが、この工房では必要なしという。

戻ってきた修理品と問題無の方では音質の違いが散見されたが、他の要因だと解釈していた。
しかしたまたま遊びに来たオーディオに無知な若い女性から、左右の音がだいぶ違いますね、それに音の大きさも違う・・・と言われ、やはりそうなのか、SP自体の原因ではないか、そう思い始めたが、時は流れ3年前の2009年片方からノイズが出るようになったのを切っ掛けに、修理費も更に高額になっていることもあって、ESL-63とお去らばすることにし、部屋の片隅におしやったが、どうしてもあの音が忘れられずにいたところ、偶然今回の修理工房にめぐり合ったというわけだった。

ここから本日の核心となる。
今回面倒を見てもらった工房の主人が言うには
このシリアルナンバーの機械は旧製品:すなわちSP接続が差込式のはず、それが何故バナナプラグ兼用タイプになっているのか不思議なことだというコメントがあった。

このことから推測できることは、最初搬入された旧機種が返品されたので、SP接続部分だけを交換し、ニュータイプに仕立て上げた。このためシリアルナンバーが旧タイプの番号のままになっていた。

あるいはSPの上部だけをソックリ入れ替えた可能性も否定できない。
調子がおかしいとハーマンに送ったときに、SPの下部はそのままにし、上部だけを交換した可能性があり、というのはこのSP修理交換の実績も知らされてないのに、今回の修理点検で、ユニットが2枚交換してあったことが判明し、新旧でユニットの幅が若干違うから、必ず見合ったものにしなければならないのに、規格でないものが無理やり取り付けられていて、その結果フレームが反り返っていて電極が剥がれていたということでしたから、ハーマンが実施した隠れメンテナンスと言うより機械交換したものがそういう状態の傷物であったということになる。

古い機械でろくに状態を確かめもせずに販売するという姿勢は、あり得ることだし、こっそりと交換してしまうことも十分あり得ること。新製品販売前に旧製品の在庫を何としても履きたかったのだろう。

いずれもが絶対にばれない、そう思って実施した行為、本来ならば企業生命をおびやかすほど大問題となるだろうがもう時遅し。

誰が小生等の購買者を騙す結果にしたのかは定かではないが、旧製品の在庫をなくすことが至上命令だった可能性は否定できない。
残れば永久に売れ残るか、安く買い叩かれるかどちらかで、高級外車同様高額商品であるが故に、モデルチェンジの時には苦労するようだ。

このような行為に及んだのがハーマンの営業そしてエンジニアだとすると、知見のないままにやってしまったという事になるが、この頃は・・・今でもまだソウなのだが海外製品に対するメンテ知見は相当厳しい物があったようで、ESL-63のような非ポピュラーな機械では特にそういう傾向が強かったと思われる。

音は確かに良いからオーディオを職業にしていた人間は、こぞって絶賛し、推奨したが、まさか経年で接着剤の劣化が起こりそれが主な原因で様々なトラブルが出ることなど、イfギリス本国でも情報がなかったのだろうから致し方ないことでもあった。

使用してから15年ぐらい経つとそれが起こるから、最近では富にトラブルが増えていて修理代がべらぼうだから、手放す人が多くなってきた。
オークションではまともな機械が出品された試しがなく、リビルトし、保証も有るものだと新品購入価格に近い値段がしてしまう。

因縁の話はこれで終わりだと思われるかも知れないが、更に続きがある。
先ほどのことは修理が必要なボツボツ音の出る方からのもので、中を開けて見ることによって驚くべき過去の経緯が明らかになってしまった。

一方正常と思っていたほうだが、小生が音量が少し小さいと感じていた理由がハッキリした。
このSPは静岡の工房に運んだもので、ユニット3枚交換して帰ってきたものだった。

しかし中を点検チェックしてもらうと、またもやとんでもないことが発覚したのであった。
全パネルユニット4枚中、生きているのは交換してない1枚だけで、交換した3枚は死んだ状態だという。

パネルには導電塗料を塗布するのだが、それを忘れたのか、あるいは57という別の機械のものを塗布したのか、全く導電体として機能してないから音がでない状態であったらしい。
修理交換してない1枚だけが生きていて音が出ていたから、道理で音量が小さかったわけだ。

塗装しなおしし、導電リボンを交換、更に電源ユニット交換でようやく正常な状態になったらしい。
しかしこれは明らかに手術ミスであり、訴訟されても仕方がない事例である。
小生も音が少し小さいと思っただけで、通常の3分の1しか出てなかったことは気が付かなかった。
というのはのこのSPは構造上、裏側からも音が出て、ソレが混合すると、3分の1の音量なのに少しという感覚認識となってしまったからだ。
SPが4つ有るのとほぼ同じ状態で音が混合されて聴こえてくるから、両方いっぺんに聴くと、ほんの些細な事のようにしか聴こえて来なかった。

音など感覚の世界は実に恐ろしいものだ。

修理に出したもbのが、以前より悪くなって戻ってくることは、医療の世界と同じような頻度があるかも知れない。
だからユーザーはひたすら良い医者を見つけることが必要とされる。

今回そのような過去の事実があからさまになって、これで今まで漠然と抱えていたこのSPに対するマイナスイメージが現実となり、今回それに対してできる限りの手を打っていただいた。
まだ音を聞いてないが、これで30年かかってようやくまともな音に返り咲いたのではないかと期待している。

更に今回の徹底修理メンテで、過去からまとわりついてきたこのSPの亡霊たちがいなくなる禊ができたのではないかとも期待する。
そして10年以上通電されなかった、動いていないパネルが3枚あるということは、今後のエージングの楽しみもある。

目の玉が飛び出すような修理代金を請求しながら、改悪されていたという悲劇はあってはならないことだ。
輸入代理店、販売店、メンテナンスサイド、雑誌や評論はもちろん、更にはユーザー自体が知見を持つことが必要なことと改めて認識した。

今回の総点検および修理で初めて分かったことにも仰天したが、30年経ってようやくこのSPから厄が消え禊となったたような気持ちになれた。

最初音を聞いたときに「何かおかしい」と思ったのは事実であった。
その原因も複数であることも今回でようやくわかった。

それにしても、今まで修理点検に携わった人たち、いったい何をしていたのか、機械だからまさに機械的なことしかやらなかったのか。

SPは音楽を聴くための道具という基本概念をすっかり忘れてしまったのか、実に嘆かわしい。
問題大有りのものを問題なし・・・・テスターなどで測ればすぐに判明するものをやらずに問題なしといったと推測されることなど。

思い出したのが今の家に移るとき、TV・FMアンテナ工事もあわせてお願いした。
電波状態があまりよくないと聴いていたので、業者の担当者に、結果はどうだったか訊くと、バッチリ写ってますから大丈夫ですという答え。
引越し後TV設置し、電源を入れるも雑音だけで何も映らない。
ちゃんと映ると言っていたから、アンテナは大丈夫という前提で、TVのチェックを始め様々時間を欠けてやったがダメだったので、最寄りの電気屋に来てもらうと、一発でアンテナが死んでいるとのこと。

屋根に上がってチェックすると、なんとあり得ない初歩的ミスが発覚。
同軸ケーブルが皮膜を剥がさずにそのまま接続されていた。

あり得ないことであるし、見もせずにチャント映っていると言い切った奴もやつ。
集団で猿芝居をされてしまったことがあった。(業者もまさかこんなミスが有るとは夢にも思わなかっただろう)

これからもそういう直感、熟成された感性、そして勘を大事にしていこうと強く思っている。
https://dracdrac.exblog.jp/15273611/

2012年 01月 17日 ESL-63復活

もう使うことはないだろうと諦めていたESL-63が修理を終えて無事帰ってきた。
京都は八瀬のオーディオ職人の手であらゆる問題がクリアになった。

過去の病歴までわかってしまうのはさすがに名医である。
QUADからライセンスを得たという業者の1つに10年ほど前依頼したが、個々は散々であった。

交換はされていたが交換したものが動いてないという診断で、そういえば戻ってきた後どうもおかしいので、サイド見てもらったが、問題なしで戻された経緯があったが、この時小生の耳は確かで、なにかおかしいと感じたのだったが、2度のチェックデ問題なしと言われ、他の要因があるのかとおもっていたのだった。

しかし4つ有るユニットのうち交換した3つが全く動いていないのだから、おかしいに決まっている。
業者は本当にチェックしたのだろうかと非常に疑わしい。

原因は前回修理業者の導電塗料の塗り忘れ、あるいは前任機種ESL-57の塗料を流用してしまったかどちらかのミスであるということが今回の診断で判明した。

このSPは因縁がついていたのか、その他にも修理のミスによる影響をまともに受け続けたのであった。
このあたりは前回書いたが、どうしてもまだ脳裏から消えないのでまた書いてしまった。

一番不可思議なことは、初期のモデルのシリアルナンバーであるにもかかわらず、シリアルナンバーはそのままで、マイナーチェンジサれたものになっていたということだった。
色々なことが考えられるが、これは衝撃の事実であった。

しかし今回の外科的内科的大手術で、過去の信じられないような多くの不幸な因縁も多分消えてくれたと思う。

先ほど到着し、厳重な梱包を解いてしばらく通電、3時間ほどたってから、バナナプラグ接続しようとしたが、この日のために取っておいた物が見つからず、やむなく通常接続にした。

最初の音を確認しなければならないので、切り替えスイッチを使わずに、NS-1000のケーブルを外し繋ぎかえることにした。

NS-1000の欠点はSPケーブル入力端子がプアーで、細いコードか、ターミネートしたものしか入らないことだ。

最初だからどうしても動作が慎重になる。
音楽を聞く前にしばらく通電するなんていうことは金輪際したことがないのに。

取り出したCDは最近の愛聴盤、シモーネのERAT録音でマンドリン協奏曲ヴァイオリン協奏曲集である。
2つのマンドリンの音色の違いと位置、そして奏法の若干の違い、奏者の息遣いのようなものの雰囲気が出ているかなどチェックポイントは多い。

心配事はルームチューニングをNS-1000に徹底して合わせたこと、本来ライブナ部屋だが、相当デッドになっているから、ESL-63がどのように反応するか。

後方を片付けなくてはならないが・・・

昔と少しセッティングを変えてESLのバックにカナリ余裕をもたせ、コーナーからの対角線距離1.8mを確保することにしたのと、SPの角度を鋭角にして内向きのしたこと。多分45度はある思う。
これですぐにベストポジションとは行かないのはわかっているが、調整のための基本としておかねばならない。床に目印をつけることにした。

さて初めての音はどうだったか。

弦楽器が明るい。
繊細な演奏の雰囲気がよく出ている。
音が拡散するためか、定在波の影響がない。

当たり前だが低音はNS-1000に比べ強くでない。
マンドリンの強弱の奏法がとても良く掴めるし、等身大だ。
バックのオケの弦が少しきつく思って接続を調べると逆相接続になっていて低音が拡散されたのか、中域に影響があったようだ。

接続を正規にすると落ち着いた音になった。(通常のダイナミックSPでは位相が違っても大した音の違いはなかったようだ)
CDだがLPの持つ音が出る予感が漂いそして音が消えるときの余韻がすごく出るのには驚いた。
(こういう所が静電型SPを愛好する人の共感を呼ぶのではないか)
新品同様のユニットが3つ内蔵されているので、しばらくはエージングが必要だが、そのうち更に音が変化してくると思われる。

ファーストインプレッションは非常に高いレベルの満足度である。
音圧も以前よりは相当高くなっていて、アンプのヴォリュームは2目盛ほど少なくて済むのはオドロp機だが、多分これは電源ユニットを2台ともソックリ交換したことによるのかも知れない。

また片方のSPが交換した3枚が働いてなあ買ったから、音圧が出なくて当たりませなのだが、ESL-63は後方にも音を放出するからどちらのSPが良くないのか1台づつ切り離して聴かないとわからないことと知った。

さあて、明日から調整だ。
今月末には相当素晴らしい音色を聴かせてくれることだろう。

ESL-63を久しぶりに聞いて、面白い事に気がついた。
調整してきたNS-1000の音がESL-63にかなり近い音になっていたということだ。
やはりESL-63の音が染み付いていたのだろうか。
http://dracdrac.exblog.jp/15285906/
http://dracdrac.exblog.jp/15293509/

ここでも賞賛されている QUAD ESLスピーカーの修理で定評あった京都八瀬のサウンドポイント55 の三村さんは 2019年 5月に亡くなられたそうです。
ご冥福をお祈り致します。
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/506.html#c9

[近代史4] アンティーク・オーディオ取扱い店 中川隆
9. 中川隆[-6937] koaQ7Jey 2021年3月04日 08:34:27 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[7]

2012年 01月 15日
QUAD修理で判明したとんでもない新事実
https://dracdrac.exblog.jp/15273611/

ESL-63につきものの、ボツボツ音がするトラブルに見舞われたが、修理費用がべらぼうなので躊躇し、休眠状態になっていたが、よさそうな修理工房を見つけて、ようやく修理が終わり、後は到着を待つだけとなった。

年末ギリギリに運び込んでから約2週間と、修理期間もすごく短いし、何しろ今まで知り得なかったことをご教示頂き、かなり勉強にもなった。

将来の予防的メンテを含めての修理総額は、今ある2つの修理店の4分の1位だと思う。
ここではその修理メンテ内容の詳細はお示ししないが、2台共にカナリ細かくチェックした上で修理していただいたことだけ申し述べておくことにする。

後は到着し、エージングをしながら音の状態をレポートしていく予定だ。
何故エージングが必要かということも含め、この間において意外な、そして空恐ろしいことが明らかになった。

これを書くか書くまいか相当迷ったのだが、こういうことが闇から闇に消えて行くのは良くないと思い切った。

小生がこのESL-を購入したのは1984か5年、発売開始してから数年後のことで、名古屋の大須にある棒オーディオ店だった。

この店の店長と思しきS浦という人は、ESL-63の音に惚れて、店のハイエンドオーディオ客に、かなり積極的に薦めていたから、おそらく全国的にも一番多くESL-63を販売したのではないだろうか。

店にはその頃の輸入代理店「ハーマンインターナショナル」の人間がいつも出入りしていた記億がある。

小生はハイエンドオーディオ人間では全くないが、店内で音を聴いてから家で聞くYAMAHA NS1000の音と、あまりにも・・次元の違う音なので驚き、そして使ってみたいという気持ちが強くなってきた。

しばらくしていざ購入という時に、アンプは何を使っているかと聽かれ、その頃小生はLUXのB-12という方チャン150Wモノラルアンプを2台で使用していたから、そのように告げると、それではダメ、よく鳴らないと無気な言葉を返し、このアンプならまだ良く鳴るといって示したのが、ハーマンカードンのhk-870だった。

およそデザイン感覚があるとは言えない全身黒尽くめの箱が、良い音で鳴るとは思ってなかったので、出力を訊くと100W×2だという。
それなら所有のLUXのほうが性能が良いのではというと、何やら難しげなことを説明したがよく分からなかったが、今思えば低インピーダンス負荷時の供給能力が問われるということだ。

それでも問題ないだろうと購入したESL-63をつないで聴き始めたが、音量が高くなると、アンプのヒューズが飛びまくってしまい、聴きものにならなくなった。

それで仕方なく入手する羽目になったのが先のhk-870。
これでそうやすやすとアンプがクラッシュすることは少なくなったが、それでもたまにあるので、今度はもう1台追加し、擬似ブリッジ仕様にした。
こうすると供給能力は約3倍ほどに増えるから、今度はアンプも十分耐えてはくれたが、通常ではあまり目立つことのなかったものも増幅されるから、1台の時のほうが良い音がした。

それからアンプ遍歴が始まり、ひょっとしたことで今の、インナーサウンド社のE-300に落ち着いたのだが、このアンプは堀出しもので、静電型SPを鳴らすための工夫がいたるところで、されているアンプであった。

しかし我が家にやってきたESL-63は、どうも因縁のSPのようで、こんな話からスタートする。

丁度マイナーチェンジを控えた時に購入したから、小生に届けられるものは、SPコード接続端子が従来の差込式からバナナプラグ兼用になったものが運ばれる予定で、店のS浦氏もハッキリそう言っていた。
しかし到着したものは従来のタイプだった。

どちらでも大して差はないのだと思うが、予定の商品とは違うものが到着したからには、クレームを入れると、数日後にNEWタイプが届いた。
しかし届いたのは良いのだけれど、次の朝片方のSPからボツボツ音が出ているではないか。

新商品、しかも相当高額で購入した次の朝にはもうトラブルだから、そして最初に搬入されたものが旧機種だったこともあり、相当頭に来たが、音に惚れていたからには仕方なく、再度機械交換(したと思っていた)することになった。

そしてその後は先に書いたようにアンプ選定に力を注いできたというわけだが、使用して4年経った時また片方からノイズが出るようになった。

実はその前からどうも音の調子が良くないので、ハーマンに点検させようと送ったことがあったが、何をどういじったかは説明なしに戻され、おまけにSPサイドのカバーが破れていたので、電話するとはじめから破れていましたという。

自然に破れるわけはなく、相当無理してSPを持ちあげない限り破れることは絶対ないはずだ。
(今回の修理で判明したが、裏側で2ヶ所補修テープで止めた後があったが、収縮しなかったため、たるみが生じているとのこと)

新品を購入し、まだ1年経ってないものが、自然にカバーが破れるはずがないが、確固とした原因が不明なため仕方なくほつれ破れの補修をすることになった。(補修の仕方がプロの仕事とは思えない)

これがけちの付き始めの2番目いや3番目になる。
1番は旧タイプ搬入。2番は交換したSPが翌朝にトラブル。3番はなんだか出てくる音がにごり気味、4番は点検に出すもカバー破損し戻ったこと。
点検の結果問題なしということだったが、以前音がにごり気味。

アンプのせいだということにして、アンプを探すことに専念することになった。

結果インナーサウンドのE-300というアンプを見つけ持込テストの結果、現状より数段良好だったから、購入することにした。

この結果静電型SPがダイナミックSPのように鳴ってくれることになり、音楽を選ばずに済むことにつながった。
以前より相当良くなてはいたが、あのESL-63の音は美しものとは決して言えなかったが、そうこうするうちに片方のSPの音量が少し小さいことに気づいた。

点検の結果問題なしということなので、セッティングの問題だろうと思い、バランサーで調整して聴いているうちに、今度は違う片方から、あのノイズが発生。

2001年の事、修理業者を当たるが、ハーマンはすでに撤退していて、見知らぬオーディオ販売店が修理を引き受けることを知った。

リビルト品を使うから安くできるというのでお願いすることにした。
ユニット交換料金は1つ60000万円、ESL-63は全部で4枚のユニットがあり、全て交換となると24万円プラス工賃で30万以上になる。

もう少しで新品が入手できる価格だから躊躇したが、まずは見積もりを取るためにSPを修理工場のある静岡に送ることにした。

そんなに遠くでもないから車で運ぼうとしたが、運送屋に頼んで運んでくれという。
そして両方運ぶからチェックして欲しいというと、ブツブツ音が出ている側だけで良いと、オーディオエンジニアとしては信じられないようなことを言うではないか。
何故だろうと思ったが、仕方なく運送屋に依頼するために元箱が必要となり、購入先のオーディオ店で箱を借りた。

送ってしばらくし、見積もりの連絡があり、その時電話に出て応対したのは社長という人物。
見積もり額は15万以内だから思ったよりは少額であったが、問題はその時の電話である。

オーディオ店から借りた元箱には送り状が貼られていて、送り主はハーマン、送り先には借りたオーディオ店の名前が貼ってあったのだ。(これは通常のことだ)

東京の店にいるその社長は、静岡の工房の誰かからその話を聴き、小生をてっきりオーディオ店の人間だと思い込んだらしい。

全国でおそらくトップのESL-63の実績の箱の持ち主の店に対して、よく思っていなかったのか、「売るだけ売っておいて、修理は他の業者に任せるとは・・・」と凄い剣幕で罵られてしまい、違うと何度説明しても嘘をつくなの一点張りだった。

30分以上も文句を言われ電話を切った3日後、その社長から電話があって、あの時はどうもすみませんでした、そばで聴いていた女性の事務員からたしなめられました、苦労して修理技術を会得し、資格を取得したもので、思わず興奮してしまいました・・・そんなお詫びの電話であった。

このことが静岡に伝わった・・・元は静岡からの連絡が発端だったろうから、お詫びの印なのか、ユニット3枚交換したが、2枚分の修理代を請求してきたので10数万円で良いことになった。
(最後に記述するが、ところがこれが、あってはならない凄い結果を生むことになるのだ)

修理の時に、小生はもう1台のSPも点検して欲しいというと、雑音が出rてなければ問題ないから必要なしと言われてしまい、多分忙しいからだろうとおもっていた。
使用して15年近く立つSP、両方点検したほうが良いだろうとは、誰しも考えることなのだが、この工房では必要なしという。

戻ってきた修理品と問題無の方では音質の違いが散見されたが、他の要因だと解釈していた。
しかしたまたま遊びに来たオーディオに無知な若い女性から、左右の音がだいぶ違いますね、それに音の大きさも違う・・・と言われ、やはりそうなのか、SP自体の原因ではないか、そう思い始めたが、時は流れ3年前の2009年片方からノイズが出るようになったのを切っ掛けに、修理費も更に高額になっていることもあって、ESL-63とお去らばすることにし、部屋の片隅におしやったが、どうしてもあの音が忘れられずにいたところ、偶然今回の修理工房にめぐり合ったというわけだった。

ここから本日の核心となる。
今回面倒を見てもらった工房の主人が言うには
このシリアルナンバーの機械は旧製品:すなわちSP接続が差込式のはず、それが何故バナナプラグ兼用タイプになっているのか不思議なことだというコメントがあった。

このことから推測できることは、最初搬入された旧機種が返品されたので、SP接続部分だけを交換し、ニュータイプに仕立て上げた。このためシリアルナンバーが旧タイプの番号のままになっていた。

あるいはSPの上部だけをソックリ入れ替えた可能性も否定できない。
調子がおかしいとハーマンに送ったときに、SPの下部はそのままにし、上部だけを交換した可能性があり、というのはこのSP修理交換の実績も知らされてないのに、今回の修理点検で、ユニットが2枚交換してあったことが判明し、新旧でユニットの幅が若干違うから、必ず見合ったものにしなければならないのに、規格でないものが無理やり取り付けられていて、その結果フレームが反り返っていて電極が剥がれていたということでしたから、ハーマンが実施した隠れメンテナンスと言うより機械交換したものがそういう状態の傷物であったということになる。

古い機械でろくに状態を確かめもせずに販売するという姿勢は、あり得ることだし、こっそりと交換してしまうことも十分あり得ること。新製品販売前に旧製品の在庫を何としても履きたかったのだろう。

いずれもが絶対にばれない、そう思って実施した行為、本来ならば企業生命をおびやかすほど大問題となるだろうがもう時遅し。

誰が小生等の購買者を騙す結果にしたのかは定かではないが、旧製品の在庫をなくすことが至上命令だった可能性は否定できない。
残れば永久に売れ残るか、安く買い叩かれるかどちらかで、高級外車同様高額商品であるが故に、モデルチェンジの時には苦労するようだ。

このような行為に及んだのがハーマンの営業そしてエンジニアだとすると、知見のないままにやってしまったという事になるが、この頃は・・・今でもまだソウなのだが海外製品に対するメンテ知見は相当厳しい物があったようで、ESL-63のような非ポピュラーな機械では特にそういう傾向が強かったと思われる。

音は確かに良いからオーディオを職業にしていた人間は、こぞって絶賛し、推奨したが、まさか経年で接着剤の劣化が起こりそれが主な原因で様々なトラブルが出ることなど、イfギリス本国でも情報がなかったのだろうから致し方ないことでもあった。

使用してから15年ぐらい経つとそれが起こるから、最近では富にトラブルが増えていて修理代がべらぼうだから、手放す人が多くなってきた。
オークションではまともな機械が出品された試しがなく、リビルトし、保証も有るものだと新品購入価格に近い値段がしてしまう。

因縁の話はこれで終わりだと思われるかも知れないが、更に続きがある。
先ほどのことは修理が必要なボツボツ音の出る方からのもので、中を開けて見ることによって驚くべき過去の経緯が明らかになってしまった。

一方正常と思っていたほうだが、小生が音量が少し小さいと感じていた理由がハッキリした。
このSPは静岡の工房に運んだもので、ユニット3枚交換して帰ってきたものだった。

しかし中を点検チェックしてもらうと、またもやとんでもないことが発覚したのであった。
全パネルユニット4枚中、生きているのは交換してない1枚だけで、交換した3枚は死んだ状態だという。

パネルには導電塗料を塗布するのだが、それを忘れたのか、あるいは57という別の機械のものを塗布したのか、全く導電体として機能してないから音がでない状態であったらしい。
修理交換してない1枚だけが生きていて音が出ていたから、道理で音量が小さかったわけだ。

塗装しなおしし、導電リボンを交換、更に電源ユニット交換でようやく正常な状態になったらしい。
しかしこれは明らかに手術ミスであり、訴訟されても仕方がない事例である。
小生も音が少し小さいと思っただけで、通常の3分の1しか出てなかったことは気が付かなかった。
というのはのこのSPは構造上、裏側からも音が出て、ソレが混合すると、3分の1の音量なのに少しという感覚認識となってしまったからだ。
SPが4つ有るのとほぼ同じ状態で音が混合されて聴こえてくるから、両方いっぺんに聴くと、ほんの些細な事のようにしか聴こえて来なかった。

音など感覚の世界は実に恐ろしいものだ。

修理に出したもbのが、以前より悪くなって戻ってくることは、医療の世界と同じような頻度があるかも知れない。
だからユーザーはひたすら良い医者を見つけることが必要とされる。

今回そのような過去の事実があからさまになって、これで今まで漠然と抱えていたこのSPに対するマイナスイメージが現実となり、今回それに対してできる限りの手を打っていただいた。
まだ音を聞いてないが、これで30年かかってようやくまともな音に返り咲いたのではないかと期待している。

更に今回の徹底修理メンテで、過去からまとわりついてきたこのSPの亡霊たちがいなくなる禊ができたのではないかとも期待する。
そして10年以上通電されなかった、動いていないパネルが3枚あるということは、今後のエージングの楽しみもある。

目の玉が飛び出すような修理代金を請求しながら、改悪されていたという悲劇はあってはならないことだ。
輸入代理店、販売店、メンテナンスサイド、雑誌や評論はもちろん、更にはユーザー自体が知見を持つことが必要なことと改めて認識した。

今回の総点検および修理で初めて分かったことにも仰天したが、30年経ってようやくこのSPから厄が消え禊となったたような気持ちになれた。

最初音を聞いたときに「何かおかしい」と思ったのは事実であった。
その原因も複数であることも今回でようやくわかった。

それにしても、今まで修理点検に携わった人たち、いったい何をしていたのか、機械だからまさに機械的なことしかやらなかったのか。

SPは音楽を聴くための道具という基本概念をすっかり忘れてしまったのか、実に嘆かわしい。
問題大有りのものを問題なし・・・・テスターなどで測ればすぐに判明するものをやらずに問題なしといったと推測されることなど。

思い出したのが今の家に移るとき、TV・FMアンテナ工事もあわせてお願いした。
電波状態があまりよくないと聴いていたので、業者の担当者に、結果はどうだったか訊くと、バッチリ写ってますから大丈夫ですという答え。
引越し後TV設置し、電源を入れるも雑音だけで何も映らない。
ちゃんと映ると言っていたから、アンテナは大丈夫という前提で、TVのチェックを始め様々時間を欠けてやったがダメだったので、最寄りの電気屋に来てもらうと、一発でアンテナが死んでいるとのこと。

屋根に上がってチェックすると、なんとあり得ない初歩的ミスが発覚。
同軸ケーブルが皮膜を剥がさずにそのまま接続されていた。

あり得ないことであるし、見もせずにチャント映っていると言い切った奴もやつ。
集団で猿芝居をされてしまったことがあった。(業者もまさかこんなミスが有るとは夢にも思わなかっただろう)

これからもそういう直感、熟成された感性、そして勘を大事にしていこうと強く思っている。
https://dracdrac.exblog.jp/15273611/

2012年 01月 17日 ESL-63復活

もう使うことはないだろうと諦めていたESL-63が修理を終えて無事帰ってきた。
京都は八瀬のオーディオ職人の手であらゆる問題がクリアになった。

過去の病歴までわかってしまうのはさすがに名医である。
QUADからライセンスを得たという業者の1つに10年ほど前依頼したが、個々は散々であった。

交換はされていたが交換したものが動いてないという診断で、そういえば戻ってきた後どうもおかしいので、サイド見てもらったが、問題なしで戻された経緯があったが、この時小生の耳は確かで、なにかおかしいと感じたのだったが、2度のチェックデ問題なしと言われ、他の要因があるのかとおもっていたのだった。

しかし4つ有るユニットのうち交換した3つが全く動いていないのだから、おかしいに決まっている。
業者は本当にチェックしたのだろうかと非常に疑わしい。

原因は前回修理業者の導電塗料の塗り忘れ、あるいは前任機種ESL-57の塗料を流用してしまったかどちらかのミスであるということが今回の診断で判明した。

このSPは因縁がついていたのか、その他にも修理のミスによる影響をまともに受け続けたのであった。
このあたりは前回書いたが、どうしてもまだ脳裏から消えないのでまた書いてしまった。

一番不可思議なことは、初期のモデルのシリアルナンバーであるにもかかわらず、シリアルナンバーはそのままで、マイナーチェンジサれたものになっていたということだった。
色々なことが考えられるが、これは衝撃の事実であった。

しかし今回の外科的内科的大手術で、過去の信じられないような多くの不幸な因縁も多分消えてくれたと思う。

先ほど到着し、厳重な梱包を解いてしばらく通電、3時間ほどたってから、バナナプラグ接続しようとしたが、この日のために取っておいた物が見つからず、やむなく通常接続にした。

最初の音を確認しなければならないので、切り替えスイッチを使わずに、NS-1000のケーブルを外し繋ぎかえることにした。

NS-1000の欠点はSPケーブル入力端子がプアーで、細いコードか、ターミネートしたものしか入らないことだ。

最初だからどうしても動作が慎重になる。
音楽を聞く前にしばらく通電するなんていうことは金輪際したことがないのに。

取り出したCDは最近の愛聴盤、シモーネのERAT録音でマンドリン協奏曲ヴァイオリン協奏曲集である。
2つのマンドリンの音色の違いと位置、そして奏法の若干の違い、奏者の息遣いのようなものの雰囲気が出ているかなどチェックポイントは多い。

心配事はルームチューニングをNS-1000に徹底して合わせたこと、本来ライブナ部屋だが、相当デッドになっているから、ESL-63がどのように反応するか。

後方を片付けなくてはならないが・・・

昔と少しセッティングを変えてESLのバックにカナリ余裕をもたせ、コーナーからの対角線距離1.8mを確保することにしたのと、SPの角度を鋭角にして内向きのしたこと。多分45度はある思う。
これですぐにベストポジションとは行かないのはわかっているが、調整のための基本としておかねばならない。床に目印をつけることにした。

さて初めての音はどうだったか。

弦楽器が明るい。
繊細な演奏の雰囲気がよく出ている。
音が拡散するためか、定在波の影響がない。

当たり前だが低音はNS-1000に比べ強くでない。
マンドリンの強弱の奏法がとても良く掴めるし、等身大だ。
バックのオケの弦が少しきつく思って接続を調べると逆相接続になっていて低音が拡散されたのか、中域に影響があったようだ。

接続を正規にすると落ち着いた音になった。(通常のダイナミックSPでは位相が違っても大した音の違いはなかったようだ)
CDだがLPの持つ音が出る予感が漂いそして音が消えるときの余韻がすごく出るのには驚いた。
(こういう所が静電型SPを愛好する人の共感を呼ぶのではないか)
新品同様のユニットが3つ内蔵されているので、しばらくはエージングが必要だが、そのうち更に音が変化してくると思われる。

ファーストインプレッションは非常に高いレベルの満足度である。
音圧も以前よりは相当高くなっていて、アンプのヴォリュームは2目盛ほど少なくて済むのはオドロp機だが、多分これは電源ユニットを2台ともソックリ交換したことによるのかも知れない。

また片方のSPが交換した3枚が働いてなあ買ったから、音圧が出なくて当たりませなのだが、ESL-63は後方にも音を放出するからどちらのSPが良くないのか1台づつ切り離して聴かないとわからないことと知った。

さあて、明日から調整だ。
今月末には相当素晴らしい音色を聴かせてくれることだろう。

ESL-63を久しぶりに聞いて、面白い事に気がついた。
調整してきたNS-1000の音がESL-63にかなり近い音になっていたということだ。
やはりESL-63の音が染み付いていたのだろうか。
http://dracdrac.exblog.jp/15285906/
http://dracdrac.exblog.jp/15293509/

ここでも賞賛されている QUAD ESLスピーカーの修理で定評あった京都八瀬のサウンドポイント55 の三村さんは 2019年 5月に亡くなられたそうです。
ご冥福をお祈り致します。
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/122.html#c9

[近代史3] ニセコは既に外人に乗っ取られ日本語も通じなくなった 中川隆
15. 2021年3月04日 09:31:49 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[8]
【ch桜北海道】全力応援!遂に中国土地爆買い問題に切り込む町議会議員が!
ニセコの現状を語る[R3/3/3]



http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/184.html#c15
[リバイバル3] スピーカーの歴史 _ 何故、過去に遡る程 スピーカーもアンプも音が良くなるのか? 中川隆
93. 2021年3月04日 09:50:39 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[9]
光カートリッジの楽しみ : GRFのある部屋 2021年 03月 04日
https://tannoy.exblog.jp/32171919/

私のプレーヤーは、もう二十年の回しっぱなしのAcoustic Signatureと言う糸ドライブに改造したターンテーブルに、SMEのシリーズ5が2本使っています。両方ともBenz MicroのLPシリーズです。Bentzマイクロのカートリッジは、Rubyが初めて日本に紹介されたときから30年近く使っています。それまで使っていたOrtofon SPUシリーズからの大変換でした。理由は静けさと立体感、広帯域、低歪みです。そして、SMEシリーズ5との組み合わせでは、針圧とインサイドフォースキャンセラーが0.01gの単位で調整出来るのです。その差が出すのと出きないでは決定的な違いが生まれます。調整をしないのは、SPの位置の1ミリの差の大きさを理解していないのと同じだからです。

そのチューニングへのこだわりこそが、オーディオの醍醐味ですね。勿論人によってこだわる点が違うでしょうが、こだわりのポイントは間違えると、無限の隙間に落ちていきます。オーディオでは何をしても音が変わります。良い方向に行きたいからいろいろ改善を図るのです。何かを変えると良い音になると信じているので、積極的に音が良くなる方法を探します。そして、決断をして「改善」を行います。何を変えても音は変わりますが、良くなると信じて行うわけですから、変われば良くなったと思いたいし、思うのです。音は必ず変わりますが、それが良い方向になったかどうかは、五分五分なのですが。

情報を集め、他の人の意見を聞いて、でも実際には音は聴けず、情報だけで決断するのです。何か変わったモノが出ると、すぐに飛びつき競って導入をはかります。そして、それにより変わった音は、良い音だと思い込むのです。費用を払って行った自分の決断を、自分で疑うのはつらいことですから、どんどん、もとの道から離れていくのです。

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何か変化を試みたら、必ず、元との冷静な比較が必要です。道を間違えたら引き返すのが大切です。間違った方向から、また違う方向に舵を取ると、もとの道には戻れなくなります。AをBにしたら、一旦、BをAに戻して違いを再確認してみなければなりません。費用を払ったのに、また元に戻すのはつらい決断です。そして、元に戻したときすぐには結論出さず、2、3日は様子を見るのが大切です。ブラインドテストをすると、ほとんどの場合五分五分になると言われています。

何かをすれば必ず音は「変わり」ます。よく変わったのか、ただ違っただけなのか?やはり失敗を重ねないとなかなか判断をつきませんが、基本は、元に戻して再確認をすることが大事です。そして、変化のための変化ではなく、何年か費用を貯めて、どこかで決断をして、一段も二段も上の機器を導入することです。何時もお伝えしてるトントンコツコツを繰り返し、現状の組み合わせで、お金を掛けずに一番よく鳴る音を探すことです。

しかし、機器類は、やはり掛ける費用に見合って音は変わります。何年経っても、何十年経っても良い物は良いのです。それらは、長く使える物によく見られます。熱が発生して経年変化があるアンプ類や、部品が消耗する可動部分が多い機器は、定期的なメンテナンスは必要ですが、スピーカーだとか、プレーヤーなどは、数十年経っても使えている例が多いのです。家の機器でも、10年物は当たり前で、CDプレーヤーも、レコードプレーヤーも皆、20年以上経っています。スピーカーは、二十年、三十年は当たり前です。中には40年、50年と使い込んできた機器が沢山あります。

現在も毎日使っているケーブルは、香港返還前に行って購入してきた物だし、毎日回し放しのターンテーブルも二十年選手です。ついこの間、買ったばかりと思っていても、四、五年経っているのはざらです。そうすると、10年に一度ぐらい、革命と思えるような製品に巡り会えます。私の場合は、Germanのユニットだったり、SD05だったり、30年前には、工藤さんのCD34改だったりします。それらに共通しているのは、中途半端で妥協するのではなく、とことん詰めている製品です。

大量生産をして徹底したコストダウンがはかれるような商品の対極にいる高価だけど本当に価値のある物を選んでいくことが大事です。私の経験では、どの場合もそのメーカーの最上級品は、妥協無く作られているのです。売れ筋は、その技術を使った2番目、3番目の商品でしょうが、それはそのメーカーでもオリジナルではなく自社の製品のコピーなのです。勿論、常に一番高い物が、コストパフォーマンスが良いとは限りません。適材適所という言葉もありますが、手に入れるならやはりそのメーカーの命運をかけたフラッグシップに挑戦した物です。

DSカートリッジも、出来ればグランドマスターに挑戦してみたいのですが、開発の段階も踏んでいろいろ聴いてみたと思いました。試聴機の貸し出しは、人気なので、時間がかかるようですが、実際に自分の家で試してみたと思います。先週聴いたH氏邸はフラグシップ機でした。技術を積み重ねて、どんどんと性能を上げているそうです。その差も聴いてみたいですね。その音を機器に、今週末もお伺いして聴いてこようと思っています。
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http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/858.html#c93

[近代史5] 低開発国の人間の老化が早い理由 中川隆
1. 中川隆[-6936] koaQ7Jey 2021年3月04日 10:14:33 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[10]
老化しないための方法は、たったひとつの生活態度で良かった
http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/860.html
 

あなたは年齢よりも若く見られるだろうか。それとも、老けて見られるだろうか。

人の見かけは意外と差が大きくて、人によってまったく見た目の年齢が違ってくる。

まだ20代なのにもう30代後半のような年齢に見られたり、もう50代なのに、なぜか30代前半にしか見えない人がいる。男女共に、見た目の年齢はまったく違う。

欧米人の白人の高校生は、日本人の目から見たらすでに男も女も30代に見えるティーンエイジャーも多い。また、少女の頃は妖精のように美しかったのに、20代を超えた瞬間にもう40代にしか見えないことはしばしばだ。

インド人も見た目年齢は驚くほど老けるのが早い。あるインド女性は私に、日本人の女性は年を取っても少女に見えると言ったことがあった。

タイ女性も意外に老化が早いように見える。以前、タイで知り合った60代だと勝手に思っていた女性の年齢を聞いたら、まだ40代だったことに驚いたことがあった。

なぜ老化するのかは、諸説があって決定打はない

老化は人種によっても努力によっても、もしかしたら極端に違ってくるものなのかもしれない。その上で、個人間でもまた極端に違ってくる。

最近は20代の若年層でも、「極端」に身なりや食生活に関心を持たない若者が世界的に増えている。こういった人々は若いにも関わらず、同年代から見ると見た目は老けて見えることが多い。

老化を早めやすいライフスタイルや食生活というものは、馬鹿にできないのかもしれない。

なぜ老化するのかは、諸説がある。実はまだ科学的に解明されたわけではなく、どれも「諸説」の段階なのだそうだ。

細胞が消耗して老化するという説、ホルモンが減少して老化するという説は有名だ。

他にも、遺伝子に最初から老化を促進させるものがあるという説、有害なフリーラジカルが老化を促進させるという説と、いくつも老化メカニズムが語られている。

どのメカニズムが老化を促進させているのかは分からないが、この研究の過程で、老化を遅らせるいくつかの方法も見つかっているのだという。

たとえば、紫外線が肌を老化させることはよく知られている。

もっと分かりやすく言うと、「極端」に太陽を浴び続けるのは健康的に見えるのだが、それにも限度があって、逆に老化を早めてしまう。

同じアジア人でもインド人やタイ人が日本人よりも老化が早いと感じるのは、もしかしたら強烈な太陽をずっと浴びているせいかもしれない。

とても上品な感じがするインド女性だ。彼女は何歳なのだろうか。髪を染めていないように見受けられるが、まだ40代なのかもしれない。


人間の身体を老化させるものは、多くの要因がある

タバコも老化を促進させるとはよく言われている。また、極端に激しい運動も、老化を早める。運動しないのも老化を早めるのだが、激しい運動も老化を早めるのである。

あと、老化には「生活習慣」も非常に強く関わっていて、頭を使わない人はどんどん脳が老化し、身体を使わない人はどんどん身体が老化していくのだという。

よくよく考えてみれば、「使わない部分が退化する」というのはそれほど不思議ではない。

差が出てくるのはある程度の年齢に達したときだ。頭と身体の両方をバランス良く使っている人はどちらも退化させることなく保つことができる。頭だけの人は身体が退化し、身体だけの人は頭が退化する。

しかし、ブルーカラーの人たちよりも、ホワイトカラーの人たちのほうが統計的にも若く見られる人が多い。

このことから、老化防止には頭脳を使い続けているほうが、最終的には老化を遅らせる可能性があるとも言われている。

あと、見た目に気を配る人と、そうでない人では、圧倒的に見た目に気を配る人のほうが老化を遅らせる効果があるという。見た目をまったく構わない人は、精神活動が高くないからだとも言われている。

意外なのは、痩せている人と太っている人を比較すると、「少し」太っている人のほうが老化を遅らせるという。

もちろん、太っていると言っても程度があるのだが、「若干太め」のほうが痩せている人よりも細胞の状態がよい。しかし、体脂肪30%を超えるような人は長生きしない。

だから、太っている人は長生きできないという固定観念ができたようなのだが、全体的に見ると、痩せた人よりも少し太っている程度の人のほうが老化は遅い。

極端に太っていたり、極端に痩せていたら、それだけでどちらも老化を早めるのは間違いない。

ドラッグでどんどん人生を転落させていくリンジー・ローハン。これは彼女が23歳のときの写真だが、そのような年齢に見えるだろうか?


人生から「極端なもの」や「無理やり」を減らす

鬱病になりやすい人、極端にストレスの多い人は老化が早い。あまりのストレスは精神を破壊する。精神を破壊された人は、一気に老化する。

あと、これも程度の問題によるのだが、菜食主義者と肉食主義者では、菜食主義者のほうが老けやすいと言われている。

肉食は身体に悪いと言われているのだが、どうもそう断言できるものではないようだ。極端な菜食主義は、ほどほどに肉を食べている人よりも老化が早い。

極端なダイエットをする人間としない人間では、しない人間のほうが老化が遅い。

極端のダイエットとは、人工的に飢餓を引き起こすことだ。飢餓状態では、健康を保つことはできない。ストレスも増大し、結果として老化が促進する。

また、ダイエットではなくても、常に食事を我慢し続けている人はやはりそれがストレスになり、老化が進むという。食べたいものは食べるほうが老化は防止できる。

こういった細々としたものがすべて積み重なって、老化が早いか遅いかが決まっていくのだが、そのすべてをいちいち暗記して覚えなければならないのだろうか。

実は、覚えておかなければならないのは、ひとつだけなのかもしれない。それは、自分の人生から「極端なもの」や「無理やり」を減らすということだ。

何事も極端になればなるほど、身体や精神が追い詰められていき、それが老化を早めることになる。

しかし、皮肉なことに、人は他人よりも何かが極端であることによって、その人の個性や特技が活きてくる。

アスリートなどはその典型であると言える。極端で極度のトレーニングやストレスによって勝敗が決まってくるからだ。

その「極端」は両刃の剣だ。自分を活かすかもしれないが、自分を殺すかもしれない。自分を殺すだけの「極端」は、ないほうがいいのは間違いない。

熱帯の地でもあるにも関わらず、紫外線をしっかりと防止しているベトナム女性。
http://www.bllackz.net/blackasia/content/20130720T0048110900.html  
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/525.html#c1

[昼休み52] 老化しないための方法は、たったひとつの生活態度で良かった 中川隆
12. 中川隆[-6935] koaQ7Jey 2021年3月04日 10:19:43 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[11]
自分は生き急いだ方がいいライフスタイルなのかどうかを先に考えて生きていく
https://blackasia.net/?p=22833


「環境が恵まれていたら、この人はもっと若々しかったはずなのに」と思ったりすることもある。しかし、彼らは環境が悪いから健康に気をつけるのではなく、逆に自ら肉体の破壊に結びつくものに突き進む。別の言い方をすると、生き急いでいるかのような方向に突き進んでいく。(鈴木傾城)


彼女たちの容姿の衰えは、日本人女性と違ってとても早い

私は東南アジア・南アジアの女性たちが大好きで、彼女たちと深く関わって今まで生きて来た。今でも彼女たちの褐色の肌を懐かしく思う。暑い部屋の中で汗に濡れた彼女たちの湿った肌の美しさは今でも私の大切な記憶だ。

私が付き合ってきた女性は社会の底辺で過酷な人生を生き延びた女性ばかりだ。恵まれた人生を送ってきた女性なんかひとりもいない。私たちが想像すらできないような過酷な人生で彼女たちの身体は傷ついてきた。

出産した女性の身体についても、そのダメージは日本女性よりも東南アジアや南アジア女性の方が大きい。

日本女性は一人目の子供を産んでも、身体のケアは万全なので、思うほど身体が経産婦《けいさんぷ》のものにならない。人によってはまったく妊娠線もなく、子供を産んだのが分からないことすらもある。

しかし、東南アジアや南アジアの女性たちは、一人目の子供の出産で大きくダメージを受けることが多い。これは女性によって個人差があるので一般化はできない話なのだが、総合的に見るとダメージの鮮明さは南方の貧しい女性の方が大きい。

老いに関してもそうだ。日本人の40代の女性はまだ若々しさを十分に保っているのだが、東南アジアや南アジアの貧しい女性たちの40代というのは老化が加速度的に進んでいて日本人女性の60代と同じレベルに見えることも多い。

彼女たちの容姿の衰えは、日本人女性と違ってとても早いことは私は20代の頃から気付いていた。

強烈な紫外線。厳しい肉体労働。脆弱な医療。絶えない生傷。栄養不良……。

彼女たちの肉体は厳しい環境でどんどん傷つけられていた。そして、寿命は日本人よりもずっと短い。だからなのだろうか。私は彼女たちの姿勢に、どこか生き急いでいるような感覚があることにも気付いている。


人生を早回しで生きようとする姿勢を持つ人がいる
タイ女性のみならず、東南アジアの女性と付き合ったことのある男はみんな一様に言うのは彼女たちがあまり先のことは考えず、常に短期的な利益や快楽をすぐに手に入れようとすることだ。

欲しいモノはすぐに買う。持っている金もすぐに使う。金がなければ借金する。多く食べ、多く楽しみ、多く施しをする。まるで明日がないかのように生きている。

貧しいフィリピン女性と結婚した日本人男性が、一ヶ月分の生活費を渡したらそれを当日には全額を欲しいモノを買って使い切ったという話も普通に聞く。

「彼女たちは欲望を我慢できない」という人もいる。そういう側面も確かにあるかもしれない。それと同時に私は彼女たちの中に「生き急ぎ」があるのではないかとも思っている。「生き急ぎ」というのは、要するに人生を早回しで生きようとする姿勢である。

私が見てきた東南アジアや南アジアの女性の過酷さと重なるのが、肉体労働に従事してきた労働者たちだ。

ドヤ街である大阪あいりん地区や、横浜の寿町や、東京の山谷で、老いた労働者が歩いている姿を見ていると、足を引きずっている人や、どこか身体を壊して背を丸めて痛みをかばいながら歩いている姿をよく見る。

身体を酷使し続けて生きてきた人たち……。そうした人たちの姿に、過酷だった彼の人生を思い描くことができる。

若い頃が過酷でも、徐々に良い環境で暮らせるようになったら身体をいたわる余裕も出てくるかもしれない。しかし、そうでないと身体は修復が効かなくなってしまう。

過酷な環境は人の身体に大きなダメージを与えるというのは、私は貧しさの中で出会う人たちを見てずっと気にしてきたことでもある。「環境が恵まれていたら、この人はもっと若々しかったはずなのに」と思ったりすることもある。

しかし、彼らは環境が悪いから健康に気をつけるのではなく、逆に自ら肉体の破壊に結びつくものに突き進む。別の言い方をすると、生き急いでいるかのような方向に突き進んでいる人が多い。具体的にはどういうことか。

身体が壊れるよりも死ぬ方が先だと思っている
たとえば、過度のアルコールに溺れる人は大勢いる。アルコールの大量摂取もまた人間の身体を大きく老化させるのは誰もが経験的に知っていることだ。

アルコールの摂取は身体の「糖化」を進める要因になっているのだが、この糖化が身体の老化を押し進める元凶となる。さらに言えば、喫煙も大きな影響がある。喫煙は身体に悪いとは言われ続けているが「だから何だ?」と取り合わない。

アンダーグラウンドに生きている男女が急激に老け込むように見えるのは、アルコールとタバコが最も大きな要因になっているのは間違いない。

アンダーグラウンドの人間はそこに恒常的な睡眠不足が加わる。この睡眠不足もまた身体を老化させる大きな要因だ。

どんなに環境的に恵まれていても、酒・タバコ・睡眠不足というライフスタイルに染まっていくと、想像以上のダメージを身体に与える。しかし、生き急いでいる人にとってはダメージなんか関係ない。

身体が壊れるよりも死ぬ方が先だと思っているからだ。

人間の身体はひとつしかない。この身体は徐々に徐々に劣化して最後にはあちこち壊れて使えなくなる。挙げ句の果てに、最後は何をどうしても完全に機能を停止する。それが死だ。どんなに身体を大切にしても、最後は身体が壊れて死に至る。

人の身体は常に良い状態を保てるわけではない。時間の経過と共に、どんなにメンテナンスをきちんとしていても劣化して壊れて死んでいく。生老病死のサイクルから逃れられた個体はひとつもない。

すべての形あるものは崩れて壊れていく。だから「諸行無常」であって「栄枯盛衰」なのである。

若さはなくなってから貴重なものであると気付く。健康は失ってから大切なものであると気付く。命は消えつつあることを自覚した瞬間から取り返せないものであったことを理解する。

もし自分の寿命が長くないと思う人は、どうするのだろうか。少なくともじっくり生きようとは思わなくなる。それよりも、楽しいこと、面白いこと、心地良いことは、どんどん経験しておこうと思う。つまり、生き急ぎがそこに発生する。

生き急いだ方がいいのに何もしていない人が多いように見える
かく言う私は、東南アジアの売春地帯にどっぷり浸っていた時、自分の寿命はもしかしたら長くないのではないかという予感にいつも怯えていた。20代から30代は健康にはかなり無頓着な状況で過ごしてきたからだ。

20代の私はアルコール、タバコ、ドラッグ、連日連夜の睡眠不足のすべてを一通りやってきた。その時期の私は確かに「どうせ人生が短いなら、今のうちにいろいろ経験しておかないと損だ」という気持ちが無意識にあったように思える。

その乱脈生活は40代から悪影響として現れた。きっかけは交通事故だった。全快するのに半年以上もかかった。

そして、その後から体力が急激に衰えていき、原因不明の倦怠感、絶え間ない頭痛、耳鳴り、めまいに苦しむようになり、突発性難聴になって聴力の半分以上を失った。今も聴力は戻らない。

慢性的に腰も痛いし、歩き続けると足の先から膝まで痛んでくる。身体のいろんなところが徐々に徐々に劣化し、壊れているのがリアルタイムで分かる。

結局、私は身体を壊すごとに悪い習慣をやめていったのだが、若い頃は生き急いでいたので健康悪化を食い止めるのはやや遅かった。そのため、健康を害したまま生きなければならない羽目に陥っている。

モノは壊れたら買いかえればいいが、肉体はそういうわけにはいかない。自分の身体は劣化したからと言って、違う身体に乗り換えることはできない。そのように考えると、自分の身体は早く劣化するのか、それとも徐々に劣化していくのかを考えておくのは悪くない。

悪い環境で生きるしかない人や、悪いライフスタイルをやめられない人は、とにかく生き急いだ方がいい。もし、身体を大切にして慎重に生きることができる人はじっくりと物事を詰めることができる時間的余裕はある。

生き急いだ方がいいのか。
じっくり生きた方がいいのか。

私から見ると、生き急いだ方がいいのに何もしていない人が多いように見える。身体はひとつしかなく、時間は巻き戻せないのでもったいないと思う。

https://blackasia.net/?p=22833
http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/860.html#c12

[近代史5] 低開発国の人間の老化が早い理由 中川隆
2. 中川隆[-6934] koaQ7Jey 2021年3月04日 10:27:52 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[12]
甘いものを沢山とる人ほど老化が早い (zeraniumのブログ) 
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/790.html
http://8729-13.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-5dfc.html


  長年にわたり私たちは、チョコレートや甘いものが肌に悪影響を及ぼすことは聞いていました。しかし最近の研究で、砂糖やクイックカーボの摂取がニキビやシワを増やし、皮膚を老化させていることが明らかになりました。これまでの皮膚科の医師は食べ物の影響を認めない他の医師と同じように、食べ物がニキビの原因であることを認めることはありませんでした。きちんと洗顔して皮脂をとり、ニキビ用の基礎化粧品でケアしてさえいれば、きれいな肌になると信じられてきたのです。

   ニキビと食事の関係について調査したパイオニアが、コロラド州立大学のローレン・コーディン教授です。彼は20年以上にわたり、加工食品があまり浸透していない世界各地のさまざまな地域に出向き、現地人の食事とその健康に及ぼす影響を調査してきました。こうした骨の折れる研究から得られた驚くべき結論は、砂糖や砂糖のように高度に精製されたカーボがニキビを発生させるというものでした。しかも彼が訪れたどの地域の調査からも同じ結論が得られたのです。

   この画期的な結果は、2002年に「ニキビは西洋文明の病気である」というタイトルの論文として発表され、世界から大きな注目を集めました。ニキビは西洋文明以外ではあまり見られないという驚くべき結果は、チョコレートや甘いものの愛好家からはかなり激しく批判されました。コーディン教授や他の科学者の研究結果は、食事の影響を認めない皮膚科の主流派と真っ向から対立することになりました。(略)

   しかし食事が直接また間接的に、ニキビを引き起こすという有力な証拠はいくつもあります。一般的に、ポリネシア人や南アメリカのインディオが故郷を離れて都会に移住し、砂糖や高度に精製されたカーボの多い現代人の食事をするようになると、ニキビができるのです。同じことが、イヌイットが西洋食を食べても起きています。

 栄養状態の悪い人ほど老化が早い

   あなたが食事から砂糖やクイックカーボを取り除くと、ニキビの問題は解決することができますが、実はそれ以上にアンチエイジング効果があるのです。70歳以上の高齢者を対象に、食べ物が肌の状態を改善することが報告されています。それによると砂糖の少ない栄養豊富な食事をすると、シワが減り、肌がしなやかになるというのです。

   つまり肌のシワは食べ物から来ているのです。
   野菜やオリーブ油、魚などの健康によい油を食べた群は、日光に当ってもシワが少なかったのです。それとは対照的に、精白されたパンや乳製品、コーラやバター、マーガリン、甘いお菓子、赤肉を中心に食べた群はシワが多かったのです。

   別の研究では、リンゴと茶を摂取すると、シワが34%減少していました。
   「毎日1個リンゴを食べると医者いらず」ということわざがありますが、リンゴは健康にとてもよいのです。すでに皮膚科の医者は、糖尿病患者はそうでない人に比べ、老化しやすく、皮膚の障害が起きやすいことに気づいています。糖尿病を長く患うとシミやシワが足や前腕、太ももにできるだけでなく、顔や手足が赤くなりやすいのです。

   こういった老化現象が早く現れるのは糖尿病患者だけとは限りません。
   血糖値がやや高めの人(前糖尿病)や、血糖値の低い人(低血糖症)もまた老化が加速するのです。つまり言い換えるなら、血糖値のコントロールがうまくいかないと、肌に老化が現れ、本来の年齢よりも年寄りに見えるということです。ですから栄養状態の悪い人ほど、シワが多くなるのです。

 過剰な砂糖がシミやシワをつくる

   ではどのようにして過剰な砂糖が肌のシミやシワを増やすのでしょうか?
   まず、甘いものや砂糖のクイックカーボを沢山食べると、高血糖になります。それが血液中にブドウ糖が過剰にある状態です。この過剰なブドウ糖がタンパク質とドッキングするのです。これを糖化と呼んでいます。もしあなたが意識せずに毎日、チョコレートや餅菓子、ケーキやジュースなどの甘いものを口にしており、コーラを2〜3杯飲み続けるなら、糖化によって細胞が茶色になってしまいます。これがシミです。食べ物を長く保存しておくと変色し、硬くなりますが、これも糖化が原因です。

   肌が滑らかでしなやかなのは、その成分であるコラーゲンと言うタンパク質のおかげです。コラーゲンは互いに滑るために肌に柔軟性を持たせます。コラーゲンが糖化すると、柔らかくしなやかなはずの肌が硬くなり、ゴワゴワになります。しかし硬くなるのは皮膚だけではありません。関節や血管も硬くなり、関節痛や腎臓病、心臓病、脳卒中など多くの健康問題を引き起こします。長年にわたって甘いものばかり食べていると、血糖値が慢性的に高くなり、過剰のブドウ糖がタンパク質とドッキングします。これをAGE(終末糖化産物)と呼んでいます。つまり老化を促進するのは、AGEの蓄積なのです。

 皮膚を老化させる活性酸素

   しかし皮膚を老化させるのは、ニキビと糖化だけではありません。
   それは酸素に由来する、有毒物質である活性酸素が老化を進めるのです。物質を構成する結合は2個の電子が対になっていると安定しますが、活性酸素には対になっていない電子が1個あります。この状態をフリーラジカルといいます。フリーラジカルはとても化学反応しやすいのです。つまり抗血糖になると、このフリーラジカルの活性酸素が大量に発生し、コラーゲンを破壊します。コラーゲンが壊れると、皮膚の表面にシワが現れるのです。

   しかし人体とは不思議なもので、コラーゲンは再構築されます。
   それは年齢に関係なく、皮膚は28日ごとに再生を始めるのです。しかしながら皮膚のダメージが大きいほど修復は難しくなるだけでなく、時間もかかります。皮膚の老化を遅らせるためには、活性酸素の生産量を減らし、コラーゲンへのダメージを最小限にとどめればよいことになります。そして活性酸素の生産量を減らすには、甘いものを食べるのをやめ、高血糖になるのを防ぐことです。またコラーゲンの再構築を助けることもできます。コラーゲンのもとになるタンパク質を積極的に食べると同時に、コラーゲンを作るビタミンCを毎日2〜6g摂取することです。

 砂糖が引き起こす炎症

   甘いものや砂糖のように高度に精製されたカーボは、もうひとつの方法で皮膚にダメージを与えます。それが、全身に起きる炎症です。炎症とは何でしょうか? ふつう炎症といえば怪我をしたときに皮膚が腫れて赤くなり、熱を持ち、痛くなることを言います。風邪を引いて病院で診察を受け、「喉が赤く腫れています。炎症が起きています」などと言われるのが、身近な炎症の例です。

   つまり簡単にいうと、炎症は体の火事のようなもので、皮膚だけでなく、脳にも血管にもそれぞれの臓器にも起きるのです。この炎症が全身を老化させるのですが、その炎症を促進させるのが、砂糖なのです。たとえば、皮膚細胞を培養し、そこに2〜3滴の砂糖水を注ぐと、1時間以内に炎症性物質が10倍に増えるのです。

   もしあなたが甘いものをたくさん食べて、高血糖でインスリンの効果が低下する状態を選ぶなら、あなたの全身は炎症状態になります。体には脂肪がつき、元気が出ず、細胞の活力が不足し、ニキビも出て、性的欲求も低く、人生の楽しみを実感できず、おまけに肌にはたくさんのシワという状態になります。

   あなたは何を食べるかによって自分の生き方を決めることができます。
   それほどに私たちが何を口に入れるかは重要なことなのです。そして私たちが思っている以上に、脳と皮膚も密接な関係にあります。脳に良い食べ物はどんなものでも皮膚を美しくします。タンパク質とオメガ3が豊富で砂糖の少ない食事をすることで、顔も皮膚も美しくなります。

   ポイントは、インスリンの感受性を回復することです。
   食事を変えるならば、数週間のうちにインスリン感受性を高めることができます。ですからあなたの老化のスピードは、あなたの体がどのようにインスリンに反応するかで決まるのです。甘いものを食べることをやめるならば、エステやビューティサロンへ行くよりもはるかに効果的です。あなたが口から体に入れるものが、あなたの容姿を決めます。砂糖やクイックカーボをやめた人の皮膚は美しく、顔はシャープになります。あなたの美と賢さは食べるもので決まります。

   米国低血糖症支援協会の創立者ロベルタ・ラッギエーロはこう言っています。
  「甘いものをやめて数週間のうちに、皮膚が柔らかくなり、しなやかになりました。これは大きな驚きでした。これまでさまざまなスキンクリームを試しましたが、食事から甘いものを取り除いた効果にはとうてい及びません」


        「砂糖をやめればうつにならない」 生田 哲著 角川oneテーマ21

                          抜粋
        


砂糖を摂っているのに気付かないだけ:

ノンオイルドレッシングはサラダに砂糖を掛けて食べるようなもの

ポン酢醤油は果汁がほとんど入っておらず味も香りも化学物質で作る

 

 
■ノンオイルドレッシングは油の代わりに果糖ぶどう糖液糖が主体

油脂の摂り過ぎから、「ノンオイルドレッシング」に替えた方も多いのではないでしょうか?

ヘルシー・健康的と思いきや、


「ノンオイルドレッシング青じそ」はノンオイルでも、中身を糖類に代えただけなのです。家庭で使われている、様々なノンオイルドレッシングのラベルを見て下さい。最も多い原材料は、果糖ぶどう糖液糖です。
油脂を使わないことの物足りなさを、糖類でカバーしているのです。これでは、まるでサラダに砂糖を掛けて食べているようなものです。ノンオイルであっても、ノンヘルシーではないでしょうか?


一方、ごま風味ドレッシングは、胡麻や胡麻油を使っていても同じく糖類が主役です。


「冷しゃぶドレッシングごまみそ」は、糖類(還元水あめ・砂糖)みそ…の順。


「ごま搾り香りのドレッシング」も、果糖ぶどう糖液糖・胡麻油と続きます。原材料の多い順に表示しなくてはならないので、やはり糖類が主体になっています。


何もご存じない消費者は、甘味が強いドレッシングばかり買ってしまいます。メーカーがノンオイル・胡麻などの健康さを売り物にしても、所詮、真剣に健康を考えている訳ではないのです。最近は、消費者に段々こういう実態が分ってきて、表示を見て最初に糖類が書かれているものは避けましょう。


 
■豆腐や鍋料理は健康でもケミカルポンズはやめよう

よし分かった!さっぱりとした「ポン酢」(ポン酢醤油)に切り替えようとしても、悪あがきです。

ポン酢の成分も、醤油の次が果糖ぶどう糖液糖なのです。

製品イメージに騙されてポン酢は果汁がたっぷりと思っても、ほとんど入っていません。その証拠に、柚子・かぼす醤油などを暑い時期にテーブルに置き放しでも腐りません。果汁が表示されている製品は、ポーズとしてホンの少々入れているだけに過ぎません。

実際の香り風味は、アスコルビン酸などの食品添加物(化学物質)で酸味を付け香料を加えたもので、いかにも柚子が沢山入っているように思わせます。そして、アミノ酸などの調味料を加えます。防腐剤も、しっかり入っています。

このように天然果汁と思えても、ほとんどが化学物質〜食品添加物で作られているものばかりです。もちろん一部の地方メーカーの製品は、醤油のあとに果汁(かぼす・ゆず)・醸造酢…と続く良識ある品もあります。しかしスーパーなどで安くすぐ手に入るものは、間違いなく化学物質が液体になった製品です。

“自然さ”がない調味料は、できる限り摂る量(回数)を減らしましょう。私(ブログ者)は、いつも「ノンドレッシング」です。何も掛けないでサラダを食べるのが、一番美味しく感じます。
http://okd-galaxy.blog.ocn.ne.jp/familydayori/2009/10/post_05af-58.html

砂糖考〔1〕

おいらが料理の世界に入る前と後で、まったく逆転しちゃったのが砂糖に対する考え方です。

ガキの時分にゃ甘い物が大好きだったもんですわ。
わた飴やどら焼き、人工甘味料や着色料でドギツイ色した菓子やジュースにまで目が眩んだりしてましたねぇ。小遣いの無い時は、水飴舐めたり、ともかく甘いもんに餓えてました。

板前になっても最初のうちは、何も考えず上白糖の一キロ袋をガバガバ鍋に放り込んでましたね。疑問は無かった。

ある日大先輩の板前がこんな事言ったんですよ

「日本料理は吉宗公が砂糖を奨励しだした頃から狂ちゃった」

意味が分からねぇんで
「どうしてですか?」訊ねたんです
そしたら

「お前、砂糖なしの煮物食ったことあるか?」

おいら「いや、そんなもん食えませんよ」

そう答えたら

「だろうな」

「世の中、おまえみたいな料理人しかいなくなるんだろうな」

その人は高齢だったんで、それからすぐに引退して居なくなったんですが、何故かその言葉が頭から離れませんでした。

暫らくしておいらの仲間が病気で入院したんですよ、20代前半で健康そのものだってのに。郷里から親まで飛んできて、なんと危篤状態にまでなっちまった。病名は【糖尿病性ケトアシドーシス】

この時からおいらは、料理と砂糖の因果関係に関心が深まりました。

この友達はね、一日に缶コーヒーを5〜6本、その他に清涼飲料水一リットルを飲んでました。毎日です。『ペットボトル症候群』だったんですよ。

人が1日に必要とする糖分は20g〜40g。こいつが飲んでたドリンクを計算してみたら、一日それだけで約200g強。ドリンクだからピンときませんが、コーヒーのスティックシュガーだと、なんと100本分。

おいらは空恐ろしくなりました。自分のしてる仕事がです。
一斗鍋に上白糖を10キロぶち込んで作った料理を当たり前の様にお客に出してる世界。

その後色々考えた挙句、和食をもっと習いたくて、関西で修行する為、店をあがりました。
http://temaeitamae.2-d.jp/top/t1/d/3.html


 すき焼き、肉じゃが…。日本料理の味付けに、砂糖は不可欠。

ところがフランス料理やイタリア料理では、料理に直接砂糖を使うことはほとんどない。欧米型の料理からすると、料理に砂糖やみりんなどのダイレクトな甘みを多用する日本料理は、非常に独特な料理体系に映るのだとか。

フランス料理の巨匠、上島シェフも

「いわゆる和食の、魚を甘辛く炊くという味付けは、フランス料理にはあまりない領域なんです」

と興味津々である。今回はそんな、誰にでも馴染みがありながら実は奥深い、和食の甘み付けがテーマである。

 このテーマに

「砂糖もみりんも両方使うから、一皿で片がつく」

と村田さんが選んでくれたのは、鯛のアラ炊き。まず下処理にさっと鯛の頭を熱湯にくぐらせ、ぬめりやわずかな血を丁寧に落とす。村田さんが言うには

「日本料理の甘み付けで大事なのは、砂糖とみりんだけやない。日本酒を煮詰めた時の、旨みを伴う甘みも大事なんや。普通のワインはいくら煮詰めても、甘くならんやろ」。

そして出てきたのは、3種類の日本酒。すべて純米酒なのだが、通常の清酒以外に、麹や米の量を通常より多く使って仕込む回数を増やす琥珀色の三段仕込酒、五段仕込酒が出た。旨みやコクは歴然と、酒の色の濃さに比例する。この酒のブレンドが、煮炊き物の味を大きく左右するのだ。

 この日は、上島シェフが濃いめの仕上がりをリクエストしたため、清酒:三段仕込酒:五段仕込酒=3:2:2。計1Lの日本酒に、大さじ1.5杯の砂糖と、濃い口醤油約150ccを入れ、落とし蓋。終始強火で鯛を炊いていく。砂糖は

「純粋なグラニュー糖が一番。和三盆? あれは不純物多くてだめ」

と村田さん。上島さんが

「意外に砂糖の量が少ないですね」

と尋ねると、

「うちの鯛は、いい鯛だからこの量で充分。養殖もんとか、古なった鯛なら、もっと砂糖が要る。煮炊き物は、プロなら、レシピ通りにやったって絶対だめ。ひとつ一つ、目の前の素材に応じた炊き方せんとあかんのや」

と喝破した。
(左)使う砂糖は少なめ。

「10年後、20年後の日本料理は、今よりもっと砂糖の使用量は減るはず」

と村田さん。(右)落し蓋をして終始強火で炊くのも、アラ炊きのポイント。

(左)日本酒などの煮汁が、約半分になったところで、最後の味を決める。(右)純米酒3種。色の濃いものほどコクが強い。

 さらに、砂糖とみりんの使い分けのポイントを尋ねると

「砂糖の甘みは、いつまでも口にベタッと残る。逆にみりん、特にうちの店で使うような上モノのみりんは、甘みのキレがいい。だから料理にどっちの要素がほしいかで砂糖とみりんの比率を決めるんよ」

と村田さん。ただ、みりんには身を縮める作用がある。だからすき焼きには砂糖。逆に素材からみりんの作用で水分を抜いて締めて、保存を良くする料理もある。みりん干しなんかはその典型という。立て板に水を流すような、理路整然たる説明に、一同舌を巻いた。

 そうしているうちに、いよいよ日本酒が煮詰まり、完成間近。ここでやっとみりんの出番。大さじ1.5杯を入れ、さっとひと煮立ちしたら、すぐに火を止め、柚子をのせて完成。鯛に臭みがないので、ゴボウも不要である。完成品を試食した上島シェフは「甘さのキレの良さがすごいですね」とまず驚嘆。村田さんは

「それは砂糖が主役ではなく、日本酒とみりんの甘みを補足する程度の少量しか使っていないからや」

と解説する。続けて上島さん、

「ワインや果実を煮詰めたソースとは、甘みの質がまるで違う。上質のみりんは、デザートに活用しても面白いかもしれないですね」

と、イメージが膨らんだ。
(左)『菊乃井』のみりんは、そのままロックで食後酒として飲めるほどの滋味とキレのいい甘みが特徴。醸造元は『白扇酒造』。(右)照りを付けるため、みりんは完成直前に加える。先に入れるのは身が固くなるので厳禁。

 しかし村田さんの徹底した探求は、伝統の踏襲だけでは終わらない。なんと

「アラ炊きを含め、日本料理は、これからはフレンチみたいにもっと酸味を活用したらいい。例えばこうやって」

と、完成したアラ炊きに、突然大さじ1杯の酢をふりかけ、煮汁とかき混ぜて一同、再試食。すかさず上島さん、

「ごく少量の酢で、劇的に甘みが引き締まりましたね! 甘みのキレの良さも一気に良くなりました!」

と目を丸くした。村田さん曰く

「酢の代わりに、フレンチみたいに、煮詰めた赤ワインで酸味を加えてもいい。このひと手間で、アラ炊きが現代の世界標準の味になると思うな。流通技術が向上して、良い素材が容易に手に入ると、料理に使う砂糖の量はどんどん減るやろな。もちろん、昔ながらのアラ炊きは、過去への郷愁としてはええけど。上島さんなら"世界を唸らせる日本発フレンチ"の武器として、みりんなんかも活用できるんじゃないの」。

とエールを贈ってくれた。

 アラ炊き一皿から、世界標準の旨みの探求と開拓まで視野に。村田さんの静かな挑戦と革新は、ますます熱さを増しているようだ。
http://www.amakaratecho.jp/propro/0909/


とりあえず、お寿司に使う寿司酢は砂糖をドバドバ入れてるから、お寿司だけは絶対に食べないでね。

寿司飯に砂糖を入れるワケ


江戸前寿司といえば、にぎり寿司のことで、関西の寿司は、もともとは押し寿司やバラ寿司が中心だった。江戸前寿司と関西寿司は、それぞれ別個に発展してきたもので、作り方はもちろん、寿司飯の味つけからして異なっている。
 
 江戸(東京)では、戦前まで、砂糖は使わず、塩と食酢だけで寿司飯を作っていた。そのほうが、ネタである魚の味が際立つからである。その時代、江戸では、江戸前(東京湾)の新鮮な魚が手に入ったので、魚の味を引き立てることが、もっとも重要とされたのだ。

  一方、関西では、砂糖を米の10%も入れる。甘口にすると、米が固くなりにくく、殺菌効果も期待できる。関西では、祭りやお祝いなどの前日に寿司を作って、家族で食べたり、客にふるまうことが多かったから、ひと晩おいても大丈夫なように、雑菌の繁殖を抑えることが必要だったのだ。

 ところが、戦後のなると、江戸前寿司でも、寿司飯に砂糖を加えるようになった。戦後の食糧難に、甘味に対する飢餓に近い状況から砂糖が使われ始めたのである。その後は、米の質が低下し、砂糖を使わなければ、味が保てなくなった。
 とりわけ、人工乾燥させた米は、吸収力が弱く、酢をふりかけても十分には吸わない。そこで砂糖の保水力を利用して、米に酢を吸収させているのである。

 また、砂糖を加えると、寿司飯にツヤが出て、輝きが出るという効果も生じる。単に砂糖を溶かしただけではツヤは出ないが、合わせ酢を作るとき、砂糖を溶けやすくするため加熱すると、飴のようなつやが生まれ、輝きのある寿司飯になるのだ。

 ちなみに、江戸前寿司が全国に広まったのは、関東大震災がきっかけだった。職場を失った寿司職人たちが、故郷に帰るなど、全国に散らばって店を開いたためである。
http://blog.livedoor.jp/oobaka1/archives/51431817.html


寿司酢に含まれる砂糖の量は?

回転すしチェーンのくら寿司が好きでよく行くんだけど、そういえば寿司酢って白砂糖けっこう入ってるんじゃとこの前思い当たったので(自分で寿司酢を作ったことなかったので盲点だった)くら寿司にどれくらい入ってるか問い合わせてみたのだけど、 企業秘密なんだって〜〜〜

でもメニューのたっぷりマンゴーには砂糖等の添加はしてないらしいので良かった(たっぷりマンゴー好きでよく食べるから)


というわけで自分で寿司酢について調べてみた

米一合を炊くと   340g
寿司一貫の酢飯  20g
寿司飯一合に含まれる砂糖の量 15g

ここから計算すると

寿司10貫分の寿司飯に含まれる上白糖の量は約大さじ1


ちなみに上白糖大さじ1は9g


成人の一日の砂糖摂取上限量はネットで調べるとばらつきがあるものの
10gや20gという記述が多い
http://ameblo.jp/pomukotu/entry-10950156278.html

〜現代人は砂糖を摂りすぎている〜

精製された砂糖は人間に必要な栄養素であるたんぱく質もビタミンやミネラル類もゼロに近い無意味なカロリーだけの食品です。

こここ20年間の砂糖の消費量は、国民一人当たり、年間15kgから30kgへと倍増し、私たちの健康を蝕む食品として「甘い麻薬」と呼ばれ、最も減らしたい商品の一つとなっています。

日本人が一日に摂取してもいい砂糖の量は体重1kgに対して1gといわれています。

しかし40代を超えると男女とも30g程度が適量といわれています。

食品に含まれる砂糖の量

品名 容量 砂糖の量

清涼飲料水 250ml 20〜40g
菓子パン類 1個 15〜20g
チョコレート 38g 15〜20g
アイスクリーム 1個 15〜20g
甘納豆 100g 50〜60g
塩せんべい 100g 20〜40g
カステラ 100g 20〜40g
ドーナッツ 100g 15〜30g

天丼 1杯 5〜7g
カレーライス 1皿 5〜6g
http://arigataya2003.ehoh.net/satou.htm

うどん・そば、煮物すき焼き、肉じゃが、お寿司、天ぷら、カレーライスはすべて NG ですね。


おいしいうどんのつゆの作り方おしえてください。


ベスト回答

材料
味醂 ・・・ 180cc
砂糖(三温糖) ・・・ 150g
醤油 ・・・ 1000CC

味醂と砂糖を煮溶かし砂糖が溶けてあわ立ってきたら醤油を少しづつ入れます。
これが泡だって煮立ったら火を止め2、3日以上置きます。(冷暗所保存)
これは煮物等にも使えますし、冷蔵保存では2、3ヶ月以上持ちます。

次に出汁です。
鍋に水を張り昆布を入れておきます。
30分以上置いてから火をつけ煮たつ直前に昆布を取り出し、
たっぷりの鰹節をいれすぐに火を止めます。
鰹節が沈んだら濾して前述の汁とあわせます。
濃さはお好みでどうぞ。

本職のかたは厚い鰹節を使い2、30分煮込むそうですが
我が家では花削りを使っています。
出汁のほうですが少し濃い目に作れば冷凍庫でキューブに凍らせていつでも使えますよ。
http://sooda.jp/qa/2672

美味しいそうめんつゆの作り方


そうめんつゆの材料(4人前)

・母ゆずり濃口・・1/2カップ 

・みりん・・1/2カップ 

・砂糖・・小さじ2杯 

・水・・2カップ ・かつお節・・3パック


そうめんつゆの作り方

1.鍋にみりんを入れ、火にかけ軽く沸騰させてアルコール分をとばします。
2.濃口しょうゆを加え、みりんと砂糖を入れなじませます。
3.次に水を加え、よく混ぜ合わせ沸騰させます。
4.かつお節を鍋に入れ、鍋を揺らしてつゆとなじませます。
5.沸騰してきたら、しっかりアクを取り、濁らないようになるべく
かき混ぜないでかつお節を煮出していきます。
6.乾いたボウルにふきんをかけて十分にだしが出たつゆをこします。
こした後のふきんはだしが濁るので絞りこまないこと!後はボールごと冷やせば出来上がり。


鹿児島のそうめんつゆは甘口なので、砂糖はお好みでどうぞ!
http://www.110mama.com/recipes/item/122/catid/17


こういう訳で そうめん、うどん、そば は食べない方がいいですね。
タレントや俳優やマスコミに出る人がに早死が多いのは外食して糖分を摂る量が多いからなのですね。

食事は家庭で一汁一菜が正しいのですね。
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/525.html#c2

[近代史5] 低開発国の人間の老化が早い理由 中川隆
3. 中川隆[-6933] koaQ7Jey 2021年3月04日 10:29:37 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[13]
がん死亡率ワースト…やってはいけない青森県の不健康習慣 5 : 2015年11月18日


がん死亡率11年連続で1位の青森県。その原因になっている生活習慣はなんなのか?そこで青森県出身の記者ならではの視点で、何げなくやっている習慣をあげてみると、専門家から次々に指摘が!そんな、やってはいけない青森県の不健康習慣を紹介。

 

【朝からスープ一気飲み!ラーメン大好きな県民性】

とにかく青森県民はラーメンが大好き。県庁所在地を調査した総務省の『家計調査』(’13年)では、青森市が中華めんとカップめんの購入数量全国1位に。また、朝からラーメン店は、サラリーマンや主婦で満席。スープはほとんどの人が飲み干す。

 

「ラーメンのスープの塩分が気がかりですね。スープを最後まで飲み干すと、日本人の1日食塩平均摂取量11gの半分近く取ることに。がんや生活習慣病にとっていいはずがありません」(白澤抗加齢医学研究所所長・白澤卓二医師)

 

【病院に行くのが遅い】

「青森県のがんの発症率は全国平均とさほど変わりません。がん検診率も同じく、とりわけ低いワケではありません。それなのに、がん死亡率が高い。その要因のひとつは、転移もなく治療が期待できる『早期発見率』が43.6%の全国平均に比べて10ポイント近く下回っていることです。つまり、医療機関を受診したときには、症状がかなり進行した状態の人が多いのです。今後は、受診する機会を早めていく対策が求められています」(弘前大学医学部附属病院・松坂方士准教授)

 

【やめられない禁断の味。焼き魚に醤油ドバドバ〜】

青森市内の食堂では、焼き魚に醤油をドバドバかけ、真っ黒になった焼き魚でご飯をかっ込む人を多く見かける。

 

「青森県では脳卒中で亡くなられる方が多く、県を挙げての減塩運動をした結果、塩分摂取量は11.7gにまで減り、全国2位から15位に。それでも全国平均よりも高いので、県では塩分摂取量1日8gを目標として、塩分の代わりに県産食材でダシをとる“ダシ活”に力をいれています」(青森県庁のがん・生活習慣病対策課の嶋谷嘉英課長)

 

【日本一ソーセージを愛する人々】

実は、青森は一世帯当たりのソーセージの購入数量も全国トップ。ソーセージといえば、先ごろ、WHO(世界保健機関)がソーセージやハムなどの肉の加工食品を過剰に摂取すると、がんのリスクを18%高めるという調査結果を発表したばかり。

 

「共働きが多く、手軽に作れる加工品が好まれる土地柄です。総菜も揚げ物や肉類が多く脂っこいものが特徴です」(対策課の嶋谷課長)

 

【スナックで、ウイスキーを飲むのがたしなみ】

ソーセージと並んで意外なのが、ウイスキーの購入額も日本一の県だということ。

 

「ウイスキーはアルコール度数も高く、水割りやソーダ割りにすることでがぶ飲みしてしまうお酒。どうせならポリフェノールが豊富な赤ワインに切り替えたほうが見栄えもよくて健康的」(白澤医師)
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/525.html#c3

[近代史5] 低開発国の人間の老化が早い理由 中川隆
4. 中川隆[-6932] koaQ7Jey 2021年3月04日 10:30:13 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[14]
「運動は体に良いと言ったな。あれは嘘だ。」 高須賀 2017/8/22

運動は身体によいと思っている人もいるだろう。実はそれは真っ赤な嘘だ。


スポーツ健康法は幻想だ。データ上でも、激しい運動を行ったスポーツ選手の寿命は、一般的な寿命と比較して6〜10年ほど短いとされている。人生が80年と仮定すれば、スポーツマンはなんと一般人よりも一割も寿命が短いのである。

「それは極端な運動を行っている人の場合であって、ほどほどに運動している人は健康なんじゃないの?」

そう思う人もいるだろう。しかし残念ながら現実はそう簡単ではない。

データの上では、最も平均寿命が長いとされている人達は東洋の僧侶だ。彼らの生活の特徴は、激しい運動はせずに一日中座ってお経を唱えた生活を行い、かつ食生活は質素だという事があげられる。

この東洋の僧侶を現代の「適度な運動」をしているという人達と比較すると、あくまで傾向ではあるが長寿だという。

スポーツは体にわるい―酸素毒とストレスの生物学 (カッパ・サイエンス)
光文社 発売日1992/11
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84%E3%81%AF%E4%BD%93%E3%81%AB%E3%82%8F%E3%82%8B%E3%81%84%E2%80%95%E9%85%B8%E7%B4%A0%E6%AF%92%E3%81%A8%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%81%AE%E7%94%9F%E7%89%A9%E5%AD%A6-%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%91%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9-%E5%8A%A0%E8%97%A4-%E9%82%A6%E5%BD%A6/dp/4334060706?SubscriptionId=AKIAJJXNSRE3ZQJGHHRQ&tag=asyuracom-22&linkCode=xm2&camp=2025&creative=165953&creativeASIN=4334060706


実はかなり前から判明しているのだが大規模なデータを分析した結果、人間の寿命にもっとも作用するのは運動量と食習慣だという事がわかっている。他にもいろいろな要素はあるのだけど、この2つが最も人の寿命を左右する。

この2つの組み合わせのうち、最も健康で長生きなのは運動量が少なく・食事量も少ないグループだ。

ちなみに最も短命なのは、よく動き・よく食べる人である。一般的には健康だと思われている彼らだが、実は検討上は最も短命な軍に所属しているという事がわかっている。

ハチも過労死する。

この運動量と寿命の関係は、人間のみならず他のほとんどの動物でも影響がみられる事がわかっている。有名なのはミツバチの過労死である。

このミツハチの過労死のエピソードは以下のような事例により明らかとなった。

ハウス栽培農家では、受粉作業の効率化の為にミツバチを用いる事がある。

もともと自然界でミツバチは、蜜を集めるという行為の過程で体中に花粉がまとわりつくようになっており、この事で雌しべから雄しべに花粉を効率よく運ぶという役割を副次的にではあるが遂行している。

まったく自然というのは実にうまくできているものである。この作業をハウス栽培という人口で作られた環境で行わせることで、植物の受粉作業を極めて円滑に行う事ができるというわけだ。

当然だけど、普通の農家はミツバチなんて所有していない。蜂蜜製造業者である、養蜂家から、受粉の作業の時期にだけミツバチをレンタルして、この受粉作業をミツバチに代行させるのである。

この作業が行われていた当初の頃、養蜂家も「まあ減るもんじゃないし、一時的にミツバチを貸しても構わないだろう」と好意的にミツバチのレンタルをしていたそうである。

だが徐々に養蜂家の間で「農家にミツバチを貸し出すと、ミツバチが早死にする」という事が経験則として蓄積されていき、だんだんとミツバチ・レンタルを渋るようになっていったのである。

「どういうわけだがわからないが、ハウス栽培場に送り込まれたミツバチは早死するらしい」

この事が広く知れわたるにつれ、ミツバチの早死現象は極めて関心深い現象として専門家の間で話題となった。原因について様々な憶測がされたのだが、最終的に導き出された結論は1つだった。過労である。

人だけでなく、ミツバチも過労死するのだ。

実はミツバチに限らず、自然界でも動きすぎによる身体破壊の問題はかなり広範にみられる。

例えばチーターは非常に早いスピードで走れる事が知られているが、その高負荷により年老いた個体はかなりの割合で関節に問題を抱えている事が多い事が知られている。運動で膝を悪くするのも、人間だけの特権?ではないのだ。

激しい運動は、人間だけでなく、全ての生物にとって毒なのである。

寿命に大きく影響するのは運動量、食事量、睡眠時間の3つ

では長寿に最も何が関係するのかが気になる人もいるだろう。一応、科学的に大切だといわれているのは、これまで話した運動量以外に2つわかっている。食事量と睡眠時間である。

先にも少し書いたが、食事量は多いよりも少ないほうがよいといわれている。特に大切だと言われているのが炭水化物の摂取量だ。

これは実は先行研究がされている。東大の医学部を卒業し東北大学で教鞭を取られていた近藤 正二 氏は、長寿者の多い村と少ない村との衛生学的比較調査研究の為に、日本全国くまなく、990カ町村以上を歩き続け、現地探訪の記録をまとめ上げられている。

その研究は著書である<日本の長寿村・短命村―緑黄野菜・海藻・大豆の食習慣が決める>に詳しいのだけど、端的にいうと、塩辛いものを食べて炭水化物をどか食いするタイプの人が多い村は、その他のグループと比較して著しく寿命が短かったのである。

昨今糖質制限ダイエットがブームだが、その理論の骨子となるような事例は近藤正ニ氏によりかなり詳細に調べられている。少々古い本だが、ぜひ図書館で借りるなどして読むとよいだろう。素晴らしい名著である。

他にも睡眠時間も結構重要なファクターだ。僕らの医療業界でも、外科系の医師はその他の医療従業者と比較して、寿命が10年程度短くなるといわれている。

これは長時間勤務の問題もあるが、それに加えて夜中の緊急呼び出しなどという、睡眠時間が不規則になる傾向が左右しているという風に一般的には理解されている。

その他にも速報を扱う事の多い就労時間の不安定な新聞記者等のマスコミ関係者も、定時で終了するような就労時間が安定した職についている人と比較すると、かなり寿命が短い傾向にあるらしい。

作家の佐々木俊尚さんによると、新聞社の社会部に所属する記者の平均睡眠時間は2時間で、死亡平均年齢は61.3歳だという。なんと日本人の平均寿命よりも10年以上も短い。

<参考 職業で寿命が決まる!? 新聞記者時代の睡眠事情【ジャーナリスト・佐々木俊尚】>

やっぱり規則正しい睡眠は最高の妙薬であり、寝ないのは駄目なのである。

こうして眺めてみると、健康で長生きな生活をおくるにあたって特別な機材や習慣は必要ない事がわかるだろう。

あなたがどういう風な人生を選びたいかにもよるけども、これら3つのパラメータを自分や子供の人生に適切に運用するように考えるのは、悪くはないだろう。

まとめると食事は炭水化物をあまり多く取りすぎず、激しい運動をあまり行わず、しっかり寝て身体にストレスをあまり与えないような生活をするのが、いまのところの長寿最適解である。

結局のところ多くの場合において病気を引き込むのは自分の選んだ生活習慣なのである。我々の業界ではよく予防は治療に勝るというけども、まさに上に書いた生活習慣こそが至上の人生戦略といえるだろう。しっかり参考にして欲しい。
http://blog.tinect.jp/?p=42446
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/525.html#c4

[近代史5] 低開発国の人間の老化が早い理由 中川隆
5. 中川隆[-6931] koaQ7Jey 2021年3月04日 10:31:44 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[15]
長生きするには温泉が一番

男性で国内最高齢の足寄町、野中正造さん(111)は、雌阿寒岳のふもとで約100年続く旅館「野中温泉」を支えてきた。足腰が衰えて車いす生活になった今も、時折温泉につかって体を温め、寒い冬を元気に過ごしている。

 野中さんは1905年7月25日生まれ。父増次郎さん(故人)は富山県から足寄町に入植し、13年に野中温泉を開湯した。長男の野中さんが経営を引き継いだが、温泉旅館だけでは生活できず、畑作や林業もしながら一家を支えた。

 現在は孫の祐子さんが旅館経営を引き継ぎ、ともに暮らす。猫3匹と犬2匹にも囲まれ、穏やかな日々だ。


十勝毎日新聞社ニュース
111歳 足寄の野中さん 男性国内最高齢に 2016年12月15日 14時01分


国内最高齢の男性となった野中さん。日課として新聞に目を通す(野中温泉別館で)

 足寄町茂足寄在住で、道内最高齢の野中正造(まさぞう)さん(111)が、国内最高齢の男性になったことが15日分かった。厚生労働省によると、これまで最高齢だった男性(112)が死去し、野中さんが男性長寿日本一となった。

 野中さんは1905(明治38)年7月25日生まれ。町内の野中温泉の創業者益次郎さんとキヨさんの長男として町上利別で生まれた。長年、畑作と兼業で同温泉を切り盛りしてきた。現在は同温泉で家族と暮らしている。道内では2013年から4年連続で男性最高齢になっている。

 厚労省によると、これまで男性最高齢だった東京都の吉田正光さんが10月29日、112歳で死去。都から同省に今月14日になって連絡があり、111歳の野中さんが最高齢になった。

 1日3回の食事をきちんと取り、新聞も毎日読むという野中さんは「長生きは温泉のおかげ。今後も時折湯につかり、元気に暮らしていきたい」と話した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E4%B8%AD%E6%AD%A3%E9%80%A0

野中温泉
http://www.minkoku.com/yado/top.php?yado_id=7
http://www.jiyujin.co.jp/onsen/onsen.html?hotel_id=264

北海道足寄郡足寄町茂足寄159
電話: 0156-29-7321


山の宿 野中温泉 - ホーム Facebook
https://ja-jp.facebook.com/Nonakaonsen/
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/525.html#c5

[近代史5] オランダ・ドイツ・オーストリアの歴史と現代史 中川隆
15. 中川隆[-6930] koaQ7Jey 2021年3月04日 11:37:38 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[16]
EUの大変化と本性を露呈したメルケル
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/1046.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/475.html#c15
[近代史5] テレビ・新聞による情報操作と Google・Appl・Facebook・Amazon による検閲・言論統制に歯止めがかからない 中川隆
8. 中川隆[-6929] koaQ7Jey 2021年3月04日 12:24:11 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[17]
2021.03.04
コービン前英労働党首に続き、露国に対する英外務省の偽情報工作が発覚
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202103040000/


 ジョー・バイデン政権はロシア、中国、イランといった国々に対する「超限戦」を強化しているが、イギリスも歩調を合わせている。そのイギリス外務省による情報操作プロジェクト「CDMD(対偽情報メディア開発)」に関する文書を​アノニマスと名乗るハッカー集団が2月18日に公表​したのだ。

 2015年秋に創設された「インテグリティ・イニシアチブ」にイギリス外務省は資金を提供、2015年9月から20年4月まで労働党の党首を務めたジェレミー・コービンを攻撃している。今回明らかにされたCDMDのターゲットはロシアだ。

 CDMDは広告会社を経由してロシアの反政府メディアを支援、ロシアの体制転覆を目指す一方、東ヨーロッパや中央アジアにおけるロシアの影響力を弱めることを目的としている。この工作で重要な役割を果たしているとして名前が挙がっている有力メディアはロイターとBBCだ。

 現在、アメリカやイギリスはEUを巻き込み、アレクセイ・ナワリヌイなる傀儡を利用してロシアに対するプロパガンダを展開しているが、ここでも「ノビチョク(初心者)」なる神経ガスが出てくる。その毒性は別の神経ガスVXの10倍だと宣伝されている。VXガスの毒性はサリンの数百倍だとされている。つまりサリンの数千倍という猛毒。サリンの恐ろしさは日本でも経験済みだ。

 このノビチョクという名称が登場したのは2018年3月のこと。GRU(ロシア軍の情報機関)の元大佐で、1995年にイギリスの情報機関MI6に雇われ、99年に退役するまでイギリスのスパイとして働いていた人物。そうした事実が退役後に発覚、2004年12月にロシアで逮捕された。2006年に懲役13年が言い渡されたものの、10年7月にスパイ交換で釈放され、それからはソールズベリーで生活していた。イギリスにとってもロシアにとっても「過去の人」だった。

 ところが、MI6の元スパイは娘のユリア・スクリパリと一緒にイギリスのソールズベリーで2018年3月にノビチョクで攻撃されたことになっている。この猛毒が使われたにもかかわらず、親子は死んでいない。ナワリヌイも死んではいない。

 本ブログでは繰り返し書いてきたが、CIAは第2次世界大戦が終わって間もないころに「モッキンバード」と呼ばれる情報操作プロジェクトが始められている。

 CIAが有力メディアをコントロールしている実態は1970年代から指摘されていた。例えば、ワシントン・ポスト紙の記者としてウォーターゲート事件を取材したことで有名なカール・バーンスタインはリチャード・ニクソン大統領が辞任した3年後の1977年にワシントン・ポスト紙を辞め、「CIAとメディア」という記事をローリング・ストーン誌に書いている。

 その記事によると、記事が出るまでの20年間にCIAの任務を秘密裏に実行していたジャーナリストは400名以上に達し、1950年から66年にかけてニューヨーク・タイムズ紙は少なくとも10名の工作員に架空の肩書きを提供したとCIAの高官は語ったという。(Carl Bernstein, “CIA and the Media”, Rolling Stone, October 20, 1977)

 ジャーナリストのデボラ・デイビスが書いた『キャサリン・ザ・グレート』もCIAによるメディア支配の一端を明らかにしている。彼女によると、第2次世界大戦が終わって間もない1948年頃にアメリカでは「モッキンバード」と呼ばれる情報操作プロジェクトがスタートしている。そのプロジェクトを指揮していたのは4人で、第2次世界大戦中からアメリカの破壊活動を指揮していたアレン・ダレス、ダレスの側近で戦後に極秘の破壊工作機関OPCを率いていたフランク・ウィズナー、やはりダレスの側近で後にCIA長官に就任するリチャード・ヘルムズ、そしてワシントン・ポスト紙の社主だったフィリップ・グラハムだ。(Deborah Davis, “Katharine the Great,” Harcourt Brace Jovanovich, 1979)

 ダレスはOSSやCIAに君臨していたウォール街の弁護士、ウィズナーはダレスの側近で、やはりウォール街の弁護士。ヘルムズもダレスの側近で、国際決済銀行初代頭取の孫。グラハムの妻、キャサリンはウォーターゲート事件でリチャード・ニクソンを失脚させた当時のワシントン・ポスト紙社主として有名だが、その父親は世界銀行の初代総裁である。

 また、フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(FAZ)紙の編集者だった​ウド・ウルフコテ​は2014年2月、ドイツにおけるCIAとメディアとの関係をテーマにした本を出し、世界各国のジャーナリストがCIAに買収されていて、そうした工作が危険な状況を作り出していると告発している。ウルフコテは2017年1月、56歳の若さで心臓発作のために死亡した。

 アメリカとイギリスは2003年3月にイラクを先制攻撃しているが、その前に両国政府はイラクが大量破壊兵器を保有、今にも核兵器を使うかのようなことを宣伝していたが、これは真っ赤な嘘だった。両国の情報機関は緊密な関係にある。そもそもCIAや前身であるOSSはイギリスの情報機関MI6のアドバイスで創設されているが、その背後には両国の巨大金融資本が存在していた。

 アメリカとイギリスの配下にはカナダ、オーストラリア、ニュージーランドがあるが、この3カ国より米英に近いのはイスラエルだ。そのイスラエルが主導して1982年9月にレバノンのパレスチナ難民キャンプ、サブラとシャティーラで住民が虐殺されている。

 ベイルートのキリスト教勢力、ファランジスト党のメンバーがイスラエル軍の支援を受けながら無防備の難民キャンプを制圧、その際に数百人、あるいは3000人以上の難民が殺されたと言われている。この虐殺を受け、イギリス労働党の内部でもイスラエルの責任を問う声が大きくなり、イスラエルを無条件に擁護するアメリカとの関係を見直すべきだとする意見も強まった。

 そこでアメリカのロナルド・レーガン政権はイギリスとの結びつきを強めようと考え、メディア界の大物を呼び寄せて善後策を協議。そこで組織されたのがBAP(英米後継世代プロジェクト)だ。アメリカとイギリスのエリートを一体化させることが目的だが、その特徴のひとつは少なからぬメディアの記者や編集者が参加していたことにある。そしてイスラエルをスポンサーにするトニー・ブレアが首相になった。

 アメリカとイギリスは現在、ロシアと並んで中国を攻撃している。対中国で重要な場所はいくつかあるが、海では東シナ海から南シナ海、陸では新疆ウイグル自治区だろう。香港の反政府運動でもそうだったが、ウイグルの問題でも信頼度の低い情報を西側の有力メディアが大々的に宣伝していることは本ブログでも指摘してきた。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202103040000/
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/513.html#c8

[リバイバル3] 酷い音のインチキ・レプリカを量産して伝説の評価を落とした Goodmans Axiom80 中川隆
77. 中川隆[-6928] koaQ7Jey 2021年3月04日 13:57:58 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[18]
GOODMANS AXIOM80 [オーディオ]
名器GOODMANS AXIOM80です。
https://takoyakiongaku.blog.ss-blog.jp/2008-04-03

コーンのエッジを糸で吊ってある珍しいタイプのスピーカーです。私はこのスピーカーが欲しかったのですが買えませんでした。GOODMANS AXIOM80MKUというエッジは普通のゴムになったものを使用しています。バスレフのボックスに入れてあります。

AXIOM80MKUは20cmダブルコーン型で能率は96dBありますので小出力の真空管アンプでも朗々と鳴ります。

AXIOM80MKUはインターネットで調べても出てきません。ある意味AXIOM80より希少価値かもしれません。

コメント 10

☆ほし
私もAXIOM80 mkUを持ってますよ。1980年頃の購入です。
by ☆ほし (2012-08-20 21:19)

たこやきおやじ
✩ほし さんはじめまして。(^^;

私はたしか秋葉原のキムラ無線だったと思います。
✩ほしさんは、どちらで購入されたのですか。
アンプはどの様なものをお使いですか。


by たこやきおやじ (2012-08-24 13:17)

☆ほし
購入は、確かラジカン(ラジオ会館)の4階にあったキムラ無線と記憶してます。在庫処分品で、かなり安かったと思いました。
この製品、箱の白色塗料の劣化が早いように思います。5~6年でざらざらしてきました。
アンプは、初めは2A3pp、後に6CA10ppで、今でも現役です。
by ☆ほし (2012-08-27 20:39)

たこやきおやじ
✩さん

やはりそうでしたか。同じですね。(^^;
6CA10ppは珍しいですね、ラックス製ですか、自作ですか。
by たこやきおやじ (2012-08-28 14:09)

☆ほし
たこやきおやじ さん

キムラ無線の店員の話では、AXIOM80と80MK2とでは音の傾向はかなり異なって、MK2のほうがjazz向き(現代的な音?)と言ってたように思いました。
それにしてもMK2、ネットで検索しても殆どhitしませんね。詳しい特性や仕様は?です。

6CA10ppは自作です。LuxKitは、プリアンプを作ったことがあります。型番は3032だったような。
by ☆ほし (2012-08-29 10:28)

たこやきおやじ
✩ほし さん

私も、特性や仕様は見た記憶があるようなないような、はっきりしたことはわかりません。(^^;

何向きということは考えず、ただGOODMANの名前に憑かれて買ったような気がします。(^^;
by たこやきおやじ (2012-08-29 12:59)

☆ほし
私の場合は、ちょうど在庫処理で格安だったので、GOODMANも面白いかなと思って買いました。

このMKUのユニットは、AXIOM 8と言うらしいですね。Axiettaの後継製品との書き込みがどこかのサイトにあるのを見た覚えがあります。
MKUは、箱を日本のどこかのメーカーで作って組み合わせたとか。
それにしてもAXIOM80と紛らわしい!

VT-52シングルで鳴らそうと思って部品集めをしたのですが、未だに未完成です。シャーシ加工の途中で引っ越しをし、未だにそのままになってます。
前段が6C8で、トランス結合の予定でした。
by ☆ほし (2012-08-31 14:09)

たこやきおやじ
✩ほし さん

私も多分その頃だと思います。
だいぶ前ですが、遊びで作った6BX7シングルで聞いていた頃がありました。
PPアンプより繊細でリアルな音に聞こえた記憶があります。タンノイのDEVON
を修理した暁には、GOODMANはシングル専用にしようと思っています。
by たこやきおやじ (2012-09-02 14:17)

☆ほし
AxiettaではなくてAxietteの間違いでした。

ヤフオクにつぎのような出品がありました。
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d129977032

私も6BX7シングルで聴いてたときがありました。東芝の6GA4は、6BX7のユニットの片側だとか。

DEVON、お持ちでしたか。私もメインに使ってましたが、エッジがダメになってしまい、修理しようかと考えてます。
TEACでは修理してくれるのかな?
by ☆ほし (2012-09-02 21:48)

たこやきおやじ
✩ほし さん

DEVONは一応修理キットごと譲ってもらったのですが、シンナーで劣化したエッジを剥がしたりでけっこう大変なので、今のところ修理は躊躇しています。
(^^;
by たこやきおやじ (2012-09-04 13:40)

https://takoyakiongaku.blog.ss-blog.jp/2008-04-03
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/686.html#c77

[近代史4] 黒沢清 CURE キュア(大映 1997年) 中川隆
3. 中川隆[-6927] koaQ7Jey 2021年3月04日 14:22:12 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[19]
CURE キュアのあらすじ(1997年 黒沢清)
2014年8月26日 KAZU
http://e-zanzo.com/519.html

刑事の高部(役所広司)は事件現場のホテルに向かっていた。

現場に着くとすでに検証は始まっていた。被害者は女性、ベッドに仰向けの状態ですでに息は無かった。

容疑者の男はホテル内ですぐに見つかった。手口は刃物を使った特異なもので、被害者の首スジにはX字の大きな切り傷があった。今回の件で同様の手口の事件はここ2ヶ月で3件目になる。

しかし、犯行に及んだ人間はそれぞれ別人で接点は見つかっていなかった。

高部の友人で精神科医の佐久間(うじきつよし)は、取調べ中の容疑者をビデオで見て特に異常はないと言った。佐久間の見立ては犯行はただ魔が差しただけで手口の一致もただの偶然というものだが、高部は納得できず途方にくれた。

そんな高部にはもう1つ心配事があった。妻の文江(中川安奈)が精神を病んでいたのだ。彼女は佐久間が紹介してくれた病院に通っていたが、病状はまだ改善していなかった。

その後も同じ手口の事件が頻発し、ついにそれは警察内でも起きた。年配の警官が同じ派出所に勤務する部下の頭を撃ったのだ。撃たれた警官の首スジには、やはりX字の切り傷が付いていた。

催眠術が悪用された可能性を考えた高部は、取調べに佐久間を同席させた。

年配警官に注意深く犯行動機を聞きだす高部、その途中で佐久間が割って入った。佐久間は自分が精神科医であることを告げると、点滅するペンライトを年配警官の顔に近づけて質問した。

「何か光るものを見た覚えはありますか?」

年配警官はそれを否定したが、なぜか佐久間の持っているペンライトから顔をそむけた。

その反応に違和感を感じた高部は、犯行前に誰かと会っているはずだと迫った。すると、年配警官は入り口に立っていた若い警官にゆっくりと近づき、その身体の上をペンでX字になぞったのだ。年配警官の表情はぼんやりしていて、その行動の意味を佐久間に聞かれてもうまく説明できなかった。


その後も同様の事件は収まらず、休む暇のない高部に部下から連絡が入った。年配警官が犯行前に会っていたと見られる人物がとある病院で見つかったというのだ。

高部はその病院に急行し倉庫の暗がりでその男(萩原聖人)を発見した。20代後半のその男は署で高部に尋問されたが、話の途中で「あんた誰だ?」などと言い要領を得ない答えを繰り返した。そして、自分の写真を見せられてもそれが誰だか判らないようだった。

その後の調べで、男が「間宮」という名前で精神科の医大生であることが分かった。そして、高部は間宮の自宅を捜索し、メスマーという18世紀の催眠法考案者についての文献とそれをテーマにした間宮の論文を発見した。バスルームには磔になった猿のミイラがあった。

その帰り道、高部は文江の幻覚を見た。彼女は自宅の天井から首に巻いたロープ一本でぶら下がっていた。

一方、佐久間は間宮を精神病とみなし病院に移送してしまった。佐久間は間宮の危険性を感じていて、高部にこれ以上間宮と話をさせないという意図もあった。しかし、それを知った高部は憤り、佐久間の警告を無視して間宮のいる病院へと向かった……
http://e-zanzo.com/519.html

CURE キュアの解説(1997年 黒沢清)
2014年8月6日 KAZU
http://e-zanzo.com/179.html

 この作品は残酷なシーンのあるサスペンス・スリラーです。しかし、黒沢清のスタイリッシュな映画的文法によってつかみどころのない心理的な恐怖を見るものに植えつける、邦画の中でも稀有な作品となっています。

 この作品の見どころは高部刑事役の役所広司と間宮を演じる萩原聖人、この二人の迫真の演技です。高部刑事は取り調べで間宮に対して高圧的な態度に出ますが、プライベートでは妻が精神病を患っていて大きな悩みを抱えています。間宮はそこを巧みに利用し催眠術で自分の世界に引きずり込もうとします。役所と萩原の鬼気迫る対決は作品全体に異様な緊迫感を与えています。

 また、後半は現実の風景と心象風景が交差し、映画の中の立ち位置が曖昧になっていきます。観客は自分が間宮の暗示に掛かってしまったかのような不安な状態に置かれます。

 人の心を熟知している催眠術に長けた人物が、普通の人間を次々に狂わせていく恐ろしい世界を黒沢は独自の映像感覚で描いています。ラストは底の見えないゾッとするような結末が待っています。

■作品のモチーフ
 黒沢は作品を企画するにあたって、犯人を異常者として扱うものはたくさんあるが、ごく普通の人間が猟奇的な事件の実行犯になるといったものはまだ存在していないと思っていました。

 テレビニュースでも容疑者の過去の良い人ぶりが、関係者の「まさか、あの人が…」などの証言と共によく伝えられます。ところが、メディアは最終的に犯人は善人の仮面を被っていたと結論付ける場合がほとんどです。

 しかし、黒沢は元々普通だった人間が突然異常な行動をするというのが正しいと考えました。

 そして、『羊たちの沈黙』(91年 米)を見てある男が催眠術で普通の人間を狂わせて事件を起こすという話の骨格が生まれました。当初のタイトルは「伝道師」でした。……この後の CURE キュアの解説2 では、この作品のさらに詳しい内容に迫ります。
http://e-zanzo.com/179.html


CURE キュアの解説2(1997年 黒沢清)
2014年10月28日 KAZU
http://e-zanzo.com/1176.html

CURE キュア の解説からの続きです

▲ネタバレを含みます

■黒沢が目指したリアルな表現とは?
 黒沢がこの作品でこだわったのが日常の中で起きる非日常的な出来事をどのように表現するのか、という点でした。

 例えば、スマートフォンで街の風景を撮影していたらたまたま近くで交通事故が起きて、その様子が写ってしまったとしましょう。

 その映像は間違いなく人の関心を引きつけます。なぜなら、そこには現実に起きた決定的瞬間が写っているからです。

 このような映像は当然ですが編集が無くワンカットです。もし、これが映画であればさまざまな編集をほどこしてもっと迫力のあるシーンにすることができます。

 しかし、その一方で編集という行為によってそれが現実に起きたという確信が揺らぎ、映像の持つ説得力は弱まります。

 黒沢は映画の中の決定的なシーンを編集無しのワンカットで見せることに強いこだわりを持っていました。黒沢は著書の中でこう語っています。

“考えれば考えるほど、決定的なワンカットを撮るのは大変なんです。…(中略)…ある監督に才能があるかどうか、下手すると作品の冒頭一分で判断できてしまうぐらいで、この、あるカットのワンカット性というものは、物語や俳優の演技などとは違ったところで、映画の質を決定づけてしまいます。”
(黒沢清『黒沢清の映画術』新潮社、2006、p.145)

“ワンカット性の根拠を、最も単純なレベルで挙げてみれば、映画が本当にその場で起こったことを捉えるメディアだからということがあります。”
(同書 p.146)

“映画は原理的に、動く写真とは全然違うもので、空間と時間の両方を写し、かつてそこに確実にあったということを伝達するメディアなんです。”
(同書 p.146)


■文江を殺したのは誰か?
 映画の終盤で高部刑事の妻文江の身体が病院内を台車で運ばれている短いショットがあります。このとき、文江には意識が無く首筋にはX字の裂け目。これは誰の仕業なのか映画の中でははっきりしません。

 しかし、文江の存在から一番大きなストレスを受けていたのは映画で描かれていたように夫である高部刑事。この殺害が誰の手によるものであってもその動機の源泉はすでに間宮と深く関わっていた高部刑事以外は考えづらいと思います。

 結局、この病院内の異常事態を示した短いショットは、間宮亡きあとも催眠による被害が広がり続けていることだけを観客に伝えます。
 
 一方、『CURE』公開の年に出版された小説、黒沢清著『キュア』(徳間書店)には文江が殺害される場面があります。文江が病院内の公園で夫に首をナイフで刺されるのです。その描写は精神病者である文江の視点で書かれていて白昼夢のような感じです。刺されたあと文江は自分は覚めることのない深い眠りについたと言っています。

 映画も小説も黒沢の手によるものですが、双方の見せ方の違いは興味深いところです。

■高部刑事はラストで何になったのか?
 当初の脚本のラストは高部刑事が間宮を殺したあと海辺に現れて女子高生の横で「ここどこ」と呟くというものでした。

 しかし、黒沢は間宮を自ら葬った高部刑事が間宮と同じような存在になるのも変だと考えて、高部刑事を間宮より<グレードアップ>させることにしたのです。

 それは間宮が記憶喪失だったのとは違い、高部刑事は自分が誰なのかはっきりと認識がありながら間宮と同じようなことをするというものです。

 それを示したのが最後のファミレスでの高部刑事の言動とその後のウエイトレスの行動です。

■ラストシーンは大幅にカットされていた
『CURE』のラストは高部刑事と言葉を交わしたウエイトレスが店の奥でナイフを手にしたところで突然終わります。これは黒沢の大胆な編集の結果です。

 本来はこのあとウエイトレスが同僚をナイフで刺し、その身体を処理するシーンが延々と続いていたのです。

 編集カット後のラストシーンはウエイトレスがナイフを持っているところがチラッと写っているだけで、このあと何が起きるのか観客が理解できるギリギリの表現になりました。

 この判断ついて黒沢は著書の中でこう語っています。

“映画の頭から、ワンカットで急に人を殺すシーンが何度も出てくるんで、最後もきっと何かあるだろうと観客も注意して見てくれることを期待しました。”
(黒沢清『黒沢清の映画術』新潮社 2006年 p.187)

 黒沢はこの編集によってそれまで描いてきた「日常が非日常に変わる瞬間」そのものを省略し、あとは観客の想像力に委ねたのです。

 そして、もう一つ注目したいのがウエイトレスがナイフを手にする前です。タバコを吸う高部刑事の横顔から画面奥のウエイトレスにゆっくりとカメラの焦点が合っていくところです。ここで高部刑事とウエイトレスの間に「客と店員」以外の関係性がすでに構築されていることが表現されています(その引き金はタバコの火であると解釈することもできます)。間宮のときは催眠をかける側とかけられる側の関係がしっかり描かれていましたが、高部刑事の場合はたったこれだけです。

 黒沢は必要最低限の描写で間宮よりさらに強力で得体の知れない人間の誕生を示唆しました。

■メスマーとは?
フランツ・アントン・メスメル

 間宮の書いた論文にでてくるメスマーをネットで調べてみると実在の人物でした。

 ウィキペディアによると主に18世紀に活躍したドイツ人の医師で、フランツ・アントン・メスメル(Franz Anton Mesmer 1734-1815)。
 彼は患者に鉄を調合した薬を飲ませたり、体に磁石を貼り付けたりして病状の改善を図っていました。メスメルは病状が改善したのは磁石だけが原因ではなく、人間が本来持っている「動物磁気」のせいだと考えました。
 その後、「動物磁気」はメスメリズム (mesmerism) と呼ばれるようになり、ジェームズ・ブライド(1795-1860)が発明した催眠術の元になったと言われています。

■『邪教』と伯楽陶二郎について
 この映画にはもう1人謎の人物が登場します。間宮の部屋にあった『邪教』という本に記載されている伯楽陶二郎です。この人物に関しては上述の小説版『キュア』に詳細が書かれています。精神科の佐久間真教授が高部刑事を自宅に呼んで伯楽陶二郎についての調査内容を話す場面があるのです。その部分を参考までに要約してみました。

 伯楽陶二郎(はくらくとうじろう)は明治時代に存在した精神医療グループ「気流の会」のリーダー。明治政府の依頼で作られた危険思想集団をリスト化した文献『邪教』に「気流の会」の名前がある。
 彼らは人間の精神を“流れ”と捉えていた。催眠暗示は彼らの思想の根底をなす現象だった。
「気流の会」は明治政府の弾圧を受け解散に追い込まれた。しかし、彼らは地下にもぐり活動を続け、弾圧に対する憎悪をつのらせ邪教化し布教活動を開始。彼らは活動拠点となる療養所を富山県の奥穂高岳に建設した。しかし、ここも1897年に警察の摘発を受け全員逮捕されたが伯楽の行方はわからない。
 それから1年後の1898年に富山県在住の村川スズが自分の息子の首筋を十文字に切り裂く事件が起きた。
 間宮は催眠やメスマーの研究をする過程で「気流の会」の伯楽が残した教典に辿り着いたのではないか。

 つまり、事件は100年前に存在したカルト集団が発端となっていたということですね。

■東京国際映画祭への出品
『CURE』は制作会社である大映社長の徳間康快が当時「東京国際映画祭」のゼネラル・プロデューサーを務めていた関係で、97年の同映画祭にコンペ部門で正式に出品されました。主演の役所広司は最優秀男優賞を獲得しました。

 11月6日の『CURE』の記者会見場は満員になり、映画祭の公式記録によると監督と出演者は次のようにコメントしています。

●「ネガティブな精神状態の時にネガティブな役をやることになり、撮影前は<どこ>に連れて行かれるかわからない不安があった」(萩原聖人)

●「監督が見つけてきた妙な場所で、隠れていたずらをしてるみたいだった」(うじきつよし)

●「もう元には引き返せない、日常とは違うレベルに達する男の物語」(黒沢清)

●「ストレスの固まりだった男がストレスのない人間になる。監督の言葉を借りれば〈怪物の出来上がり〉」(役所広司)

 この映画祭ではフランスの映画批評家ジャン=ミシェル・フロドンが『CURE』を鑑賞していました。その内容に驚いたフロドンは、帰国すると早速フランスのル・モンド紙で『CURE』を大きく取り上げました。この出来事は黒沢の海外進出のきっかけになりました。

 その後、黒沢の他の作品(『蛇の道』『蜘蛛の瞳』『地獄の警備員』『ニンゲン合格』など)も欧州でたびたび紹介されるようになり、新たに発見された現代作家として認められるようになりました。
http://e-zanzo.com/1176.html


http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1029.html#c3

[番外地9] 菅義偉の黒い正体 ― スパイ、田布施システム、MI6、小渕恵三との繋がり…ジェームズ斉藤が暴露 中川隆
1. 中川隆[-6926] koaQ7Jey 2021年3月04日 14:53:00 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[20]
自民党と日本の官僚、外務省、天皇一族は中国共産党の傀儡なんだよ:
──菅さんって一見地味な方ですが、実際どういう人なんですか?

ジェームズ はっきり言えば怖いですよ。まず、彼のお父さんの菅和三郎さんですけど、謎多き人物で、公開情報のほとんどがフェイクです。私の情報源である永田町のドンの方々の話によると、和三郎氏は満州鉄道の調査部出身です。これはググっても出てきません。


──えっ! 満州鉄道の調査部って!

ジェームズ そうです。バリバリの諜報機関です。特に、菅総理のお父さんが所属した時期は第二次世界大戦の真っ最中で、関東軍肝入りの特務機関の頃でしたから、世界最高レベルのエージェントばかり揃っていました。ゾルゲ事件の尾崎秀実や大川周明なんかもいましたので。ただ、日本が戦争で負けたあとは、秋田で暮らし始めたんです。

──秋田で!?

ジェームズ そうです。日本の政治家の中枢がそうであるように(詳しくはこちらの記事を参照)、菅さんのお父さんも c house n半島の人ですから。正確に言うと日本統治下のc house nで生まれているので日本の臣民とも言えますが。菅総理の名前菅義偉がc house n名みたいなのもそういう理由です。これで「すが・よしひで」と読むのは珍しいですからね。また、菅和三郎氏も「和」という、「清和会」の由来にも通じるc house n系が好む漢字を使っています。しかもあえて音読みとなっているので、c house n系であることはほぼ間違いないところです。

──ということは今回の総理も、例の永田町独特の朝鮮系の人ということなんですね。

ジェームズ いえ、c house n系はc house n系なんですけど、安倍(晋三)さん、今井(尚弥)さん、二階(俊博)さんみたいな人たちとは違います。彼らは李氏c house nの両班出身で、要は貴族です。彼らの祖先が渡日した時期も古く、ほとんどが豊臣秀吉のc house n出兵時に日本に連れられてきた人たちです。一方、菅総理は戦後日本に来た家系なのでかなり新参者です。

 だからこそ、お父さんは切った張ったの世界でのし上がれる特務機関に入っていったんだと思います。そこで人脈を作った。そして諜報活動の経験が功を奏してか、新天地秋田ですぐにイチゴ栽培の事業に成功し、後に地方議員にもなり、地元の「ドン」になっていきます。

 ですから、菅総理はそこそこの名望家の出ということになるのですが、永田町でいう「両班c house n系」ではありませんので、そっちのグループには入れません。じゃあ、何系かという最初の派閥が宏池会の小渕派なんです。この小渕(恵三)さんと最初につながったというのが菅総理らしいんです。実は、小渕さんは菅総理と一緒の諜報系の人なんですよ。


──諜報系? あのブッチホンの小渕さんがですか? 

ジェームズ まあ、小渕さん自身が諜報機関の人というわけではないですけど、小渕さんの叔父さんが陸軍中野学校出身で台湾どで活動していた人だったんです。なので、小渕さんは叔父さんの薫陶を受け、その知識と人脈を外交に活かしていました。例えば、エリツィン大統領が病気になった時には病状を確かめるために官房機密費を使って、あの大物三重スパイの佐藤優さんをモスクワに送ったりもしています。ですから、小渕さんと菅総理というのはインテリジェンスの世界でつながっていたんですよ。この二人は、親しい身内に諜報組織の人間がいたという点で、戦後の総理の中でも際立った存在です。

──なんか、インテリジェンスな首相って聞くとカッコいい感じもしますが。

ジェームズ いや、それは映画や小説の世界の話で、実際はかなりドロドロですよ。その辺のことはあとで話しますが、菅総理はそういう出身だということです。これが意味することは本来、永田町の中ではメインストリームには上がってこれない、ということです。なにしろ、日本の政治家としての出世には両班であることが第一条件ですから。しかも、両班であれば誰でもOKではないんです。両班の中にも序列があって、足の引っ張り合いやいがみ合いがしょっちゅうおきてますから。それで思い出しましたが、昔、宏池会の林芳正さんと清和会の安倍さんがケンカになったことがあって、「お前は同じ両班でも俺より下だろう」とか言ってたらしいですよ。ホント、どこの国の話なのかと思いますが(笑)。

──まったくです。ちなみに、そのケンカは安倍さんが勝ったんですよね、李氏c house nの王家ですから。

ジェームズ いえいえ、勝ったのは林さんです。李氏c house nの王家であっても直系と傍流ってあるじゃないですか? それで見ると林さんのほうが直系に近いらしいんですよ。だから、安倍さん対林さんのケンカは林さんが勝ったみたいですよ。しかし、日本の政治ではこれが重要なんです。なぜなら、普通に実力勝負だと上にいけば行くほど似たりよったりで優劣がつかないんです。例えば、組閣になったときにどっちを大臣にするんだって場面で実力は一緒となったら、バックグラウンドで決めるしかないんです。つまり、両班かどうか? 両班同士であれば、どの階級の両班なのか? なんです。これが日本の政治の実態です。

──永田町にはいまどのくらい両班階級がいるんですか? 

ジェームズ かなり多いですよ。この前話しました安倍さん、二階さんもそうですし、岸田(文雄)さんもそうです。小泉純一郎、進次郎親子も鹿児島の旧田布施出身(田布施システムについてはコチラを参照)ですからそうですし、清和会の創設者の福田赳夫、康夫親子も釜山系の両班です。一方、宏池会の岸田さんは北系の両班なので、釜山よりは上なんですよ、林さんもここですね。

──もともと李氏c house nって北にあったんで、北出身のほうがヒエラルキーは上だと。

ジェームズ 中華の世界観では、北が特別な意味を持ち、北を制するものが政治権力を支配します。したがって、北系のほうが格は断然上です。ただし、宏池会は清和会のようなc house n系というわけではないです。宏池会を作ったのは池田勇人ですから、吉田茂の流れです。

──そうするとイギリス系ですか?

ジェームズ そうですね。どちらかというと。吉田茂の義理のお父さんは大英帝国のジャーディン・マセソンという横浜にあった商社の支店長で、イギリスのユダヤ利権を継承していましたから。11歳だった吉田茂に当時で60億円ぐらいの遺産を残しています。もともとこの家系は幕末に暗躍した武器商人グラバーの財務下請けをやっていて、坂本竜馬とかああいうのが営業ですね。伊藤博文は転売屋というイメージです。一言で言えば、せどりですね(笑)。吉田とセットで語られる白洲次郎はケンブリッジ留学時代にMI6にリクルートされています。彼はそもそもウォーバーグ財閥のウォーバーグの隠し子だと言われていて顔立ちもハーフみたいですからね。遺言にも「葬式無用、戒名不要」と世間の注目を嫌うスパイの葬られ方を選んでいます。そんな感じなので、確かに外国の勢力は多いですね。

──日本人の勢力はないんですか?

ジェームズ もちろんありますが…●●●系ですね。日本の政治の世界はc house n系が多く、次いで●●●系が多いです。普通の日本人の勢力でいうと、ごくたまに麻生太郎さんのような旧貴族系日本人がいる程度という構成です。

──日本の政治が日本のためにやっているように見えない理由がわかりますね。
https://tocana.jp/2020/09/post_171763_entry.html
https://tocana.jp/2020/09/post_172263_entry.html
https://tocana.jp/2020/09/post_172879_entry.html
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/130.html#c1

[近代史4] れいわ新選組 大西つねき 中川隆
15. 2021年3月04日 16:29:43 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[21]
2021年2月23日@たねの学校での26分講演、「お金の仕組みとたね」
2021/03/04




2021年2月23日にたねの学校で行われた岡本よりたかさん、中島デコさんとの鼎談の前に話した「お金の仕組みとたね」についての26分講演。問題の本質に絞って短く話しましたので、周知拡散などにお役立てください。

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/793.html#c15
[近代史5] れいわ新選組 大西つねき : 資本主義の仕組みは既に破綻している 中川隆
21. 中川隆[-6925] koaQ7Jey 2021年3月04日 16:32:07 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[22]
2021年2月23日@たねの学校での26分講演、「お金の仕組みとたね」
2021/03/04




2021年2月23日にたねの学校で行われた岡本よりたかさん、中島デコさんとの鼎談の前に話した「お金の仕組みとたね」についての26分講演。問題の本質に絞って短く話しましたので、周知拡散などにお役立てください。

http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/110.html#c21
[近代史4] れいわ新選組 大西つねき : 資本主義の仕組みは既に破綻している 中川隆
27. 中川隆[-6924] koaQ7Jey 2021年3月04日 16:32:44 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[23]
2021年2月23日@たねの学校での26分講演、「お金の仕組みとたね」
2021/03/04




2021年2月23日にたねの学校で行われた岡本よりたかさん、中島デコさんとの鼎談の前に話した「お金の仕組みとたね」についての26分講演。問題の本質に絞って短く話しましたので、周知拡散などにお役立てください。

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/658.html#c27
[近代史4] れいわ新選組 大西つねき : 資本主義がダメな理由 中川隆
17. 中川隆[-6923] koaQ7Jey 2021年3月04日 16:33:32 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[24]
2021年2月23日@たねの学校での26分講演、「お金の仕組みとたね」
2021/03/04




2021年2月23日にたねの学校で行われた岡本よりたかさん、中島デコさんとの鼎談の前に話した「お金の仕組みとたね」についての26分講演。問題の本質に絞って短く話しましたので、周知拡散などにお役立てください。

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/766.html#c17
[番外地9] 三橋さんが何時も否定している貨幣のプール論は正しい。 中川隆
2. 中川隆[-6922] koaQ7Jey 2021年3月04日 17:04:04 : YjA7HOXJqc : WS84cnU2ajdvd3M=[25]
日本政府が使える金は税金で徴収する金額だけ
税金で徴収した以上の金を政府が使うと、その分はインフレ税という形で通常の税額に加えて後から追加徴収する事になる

何処の国でも国債発行でマネーストックを増やして意図的にインフレにしています。つまり、国民が気付かない様にこっそり金を取って政府資金を増やしているのです。

サルの朝三暮四の話と同じ騙しの手口ですね。 三橋信者みたいな 右翼・保守はアホだから簡単に騙せるんです。

日本政府が使える金は税金で徴収する金額だけ
日本政府が国債を発行すると日本国内で流通する貨幣が増えるので貨幣価値が下がります。

円の貨幣価値が下がると

・日銀の借用証である日銀紙幣の実質価値が下がる。
・政府の借用証である日本国債の実質価値が下がる。
・銀行預金額の実質価値が下がる。
・労働者の賃金の実質価値が下がる。

従って、日本政府が公共事業をやる為に国債を発行すると、労働者の持って居る金の一部を日本政府に取られた事になります。
つまり、日本政府が財政支出する元金は税金の他に、貨幣価値が減少した為に労働者から日本政府に移転した金額も含まれます。

政府が財政出動しなければ税金だけで政府支出を賄っていたのが、余計な公共事業をやった為に貨幣価値の減少した分(所謂インフレ税)も加算されます。
即ち、政府が使える金額は (税金 +インフレ税) で徴収した金額 になります。
つまり貨幣のプール論は正しいのです。

▲△▽▼


GDPとは国内総生産、つまり国内で産み出された付加価値の総額です。
それが3割減したのに株価が V字回復する不思議。

以下は金価格。
このように実は昨年の7月頃からずーっと上がりっぱなし。

https://golden-tamatama.com/wp-content/uploads/2020/09/WS20200707AZCLOPUY000786.jpg

で、以下が金価格に換算した日経平均です。
実は、昨年9月から下がりっぱなし。
https://golden-tamatama.com/wp-content/uploads/2020/09/WS20200707AZCLOPUY000788.jpg


NYダウゴールド換算のチャート
https://realtime-chart.info/%E8%AA%AC%E6%98%8E/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%88/NY%E3%83%80%E3%82%A6%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E6%8F%9B%E7%AE%97.html


日経平均はゴールド何グラム?

https://realtime-chart.info/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E6%A0%AA%E4%BE%A1/%E6%97%A5%E7%B5%8C%E9%87%91%E6%8F%9B%E7%AE%97%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0.html

と言う訳で、庶民が気づかないうちに通貨は紙屑化しつつある。
たった今、ステルス紙屑化が進行中なのでした。

で、富裕層はせっせと現金を物に変えつつある。

多分ですが、富裕層の換金ならぬ換物が済んでから、
バーチャルリアリティ市場を崩壊させるのでしょう。
https://golden-tamatama.com/blog-entry-dow-800-down.html


因みに、金、原油、穀物価格, 商品相場は何でも大体同じ値動きです、ゴールド価格のデータが一番入手し易いのでゴールドを使っただけです。:

世界最大のヘッジファンド: 量的緩和で人々はリッチになったような気がする
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10616

世界最大のヘッジファンド: 紙幣の刷り過ぎでドルが暴落するとき
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/11685

世界最大のヘッジファンド: ドルは既に紙くずになっている
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/10645

ハイエク: 政府から通貨発行の独占権を剥奪せよ
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12051

ジム・ロジャーズ氏: 物価高騰になれば中央銀行は緩和を止めるか
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12581


米国GDPはコロナ禍から回復も低金利に依存、金利高騰で株価と共倒れへ
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12654

ガンドラック氏: 金利上昇で株価下落の新トレンドへ
https://www.globalmacroresearch.org/jp/archives/12696


▲△▽▼

本当の貨幣のプール論というのは
税金で徴収した以上の金を政府が使うと、その分はインフレ税として徴収する事になる
という意味なんですね。
正規の税金以上は払いたくなければ国債発行はNGという事。
国債発行すると貨幣価値が下がって銀行預金と実質賃金は目減りします。
更に、国債発行で増えた金は、たとえ公共事業に使ったとしても、最終的にはすべて資本家のものになります。
つまり、国債発行すると貧富の差が拡大、実質賃金が下がり、内需が減ってデフレが深刻化します。

「放漫財政」で日本は今危機的な状況にあります。 プラザ合意以降に日本が「放漫財政」に変わった経緯は大西つねきさんが何時も指摘しています:

大西つねき 民間銀行はもうこの世に必要ない(Live配信2021/1/12) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=a3y34SLGKlo

大西つねき 2021年2月23日@たねの学校での26分講演、「お金の仕組みとたね」
https://www.youtube.com/watch?v=ePNfqu12S6A

大西さんが何度も繰り返し説明している様に、プラザ合意後は民間人が民間銀行から借りる金の量が頭打ちになったので、日本政府が、国債金利でマネーストックが増える分の金、を出すしかなくなったのです。
政府の緊縮財政というのはマネーストックの増加分を政府がすべて負担出来なくなったという事です。
大西さんの話は間違いが多いですが、この部分は正しいです。
http://www.asyura2.com/21/ban9/msg/124.html#c2

   

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