13. 中川隆[-9648] koaQ7Jey 2020年11月24日 08:47:51 : s0KWgdgip6 : Wm12b1o3YzVJYms=[1]
優れた投資家は機能的精神異常者
まともな感情を持つ人間は相場では儲けられない
あのゴールドマン・サックスなどは、とっくの昔にAI。
昔、600人いたトレーダーは今やたった2人だそうです。
人工知能による自動化が進むゴールドマン・サックス、人間のトレーダーは600人から2人へ:
2000年のゴールドマン・サックスのニューヨーク本社では600人ものトレーダーが大口顧客の注文に応じて株式を売買していたそうですが、ゴールドマン・サックスのCFO(最高財務責任者)に就任予定のマーティ・チャベス氏は、
「2017年現在で本社に残っているトレーダーはわずか2人です。
空いた席を埋めているのは、200人のコンピューターエンジニアによって運用されている『自動株取引プログラム』です」
と、ハーバード大学の応用計算科学研究所で開催された2017 CSE Symposiumで説明しました。
http://golden-tamatama.com/blog-entry-ai-1.html
https://www.technologyreview.com/s/603431/as-goldman-embraces-automation-even-the-masters-of-the-universe-are-threatened/
まぁ、こりゃ考えてみりゃ当たり前ですね。
株とかFX取引など感情とか欲望とか変な思い込みがない機械の方が成績が良いに決まってる。
金融などは、もっともAIに置き換えやすい業界だと言えるでしょう。
金融の世界。
もうずいぶん前から人工知能取引に移行してますね。
以下は2年も前の話です。
あの有名なヘッジファンド、ブリッジウォーターはIBMのワトソン開発者を連れてきてAI取引をやってます。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2015-03-01/–i6qzf6rr
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人工知能に賭けるブリッジウォーター、新チーム発足−関係者
世界最大のヘッジファンド運用会社は人工知能(AI)の将来性に賭けている。
レイ・ダリオ氏が会長を務める規模1650億ドル(約19兆7000億円) のブリッジウォーター・アソシエーツは、3月にメンバー6人程度の AIチームを発足させる。
事情に詳しい関係者が明らかにした。同チー ムを監督するデービッド・フェルッチ氏は2012年末にブリッジウォータ ーに入社する前、IBMでAI「ワトソン」の開発チームを率いてい た。
これは最近のニュース。
Siriの開発者が100%AIのヘッジファンドを作ったとか。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-02-07/OKZDL76TTDSS01
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100%人工知能のヘッジファンド誕生 「株取引に人間の感情は邪魔」
ババク・ホジャット氏は、株取引で人間は感情的であり過ぎると確信している。
このため、100%人工知能(AI)に任せる新興ヘッジファンドを始めた。
コンピューター科学者でアップルの音声アシスタント「Siri(シリ)」の基盤づくりにも寄与した同氏は、
「人間には偏見や感受性、意識、無意識といったものがある」
として、
「われわれ人間が間違いを犯すことは十分裏付けられている。
私に言わせれば、データや統計が純粋に示すものに頼るよりも、人間の直感や説明に依存してしまうことの方が怖い」と述べた。
http://golden-tamatama.com/blog-entry-ai-1.html
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優れた投資家は機能的精神異常者?
この度、アメリカで行われた調査によると、優れた投資家は精神異常者であると発表され物議をかもしている。
すぐれた投資家とは米国の科学者のチームによると、正常なIQをもっている41人(感情影響する脳の領域に障害がある15人を含む)に簡単な投資ゲームをするように依頼。
実験の結果は脳障害をもっているグループの方が投資家として優れていた。
科学者によると脳に障害のない被験者は感情が作用し、リスク回避行動を取るのが、脳傷害をもっているグループと違うところ。
よって研究者の 1人、アイオワ大学神経学助教授 Antione Bechara は優れたトレーダーは「機能的な精神病質者(サイコパス)」と呼ばれるかもしれないと発言。
またスタンフォード大学の Shiv 氏によると、多くの企業幹部や一流弁護士も、同じ特色を共有するかもしれないと語っている。
以上が大体の内容です。どうですか?
日本の過去の名だたる相場師達も、その行動は病的な人が多いのも事実ですし、私は案外、的を射ている部分もあると思います。しかし、優れた投資家と言うのを研究者がどのように認識してるかは、個人的には少々疑問があります。
この研究者の言う優れた投資家と言うのは、恐らくリスクを果敢に取りにいける人達を言うのでしょう。
正常な脳を持った普通の人なら、リスク回避行動を取る場面で、逆の行動をする人達。
これは逆張り順張りは関係ないと思います。大暴落の最中に果敢に買いにいける人、新高値をどんどん買いあがれる人達でしょう。
日常生活で言えば、火事の家に飛び込み、高いビルに命綱なしで登って行ける人達なのかも知れません。
その行動が大きな利益を生む原泉になる訳ですが、しかし一気に破産するリスクも抱えている訳です。
昔から○○と天才は紙一重といいますが、私は一見狂気とも思える行動がプラスに作用する職業もあると思います。それは芸術家、企業経営、そして投資家(投機家)でしょう。そう言う意味では、この実験結果は妥当なものだと思います。
しかし、この実験の最大の欠点は時間軸が無視されているところです。
日本の相場師も成功と破産を何度も繰り返しながら、最後まで勝ちきった人はごく少数しかいません。
最近のアメリカでも栄華を極めたビクター・ニーダーホッファーやジュリアン・ロバートソン、会社で言えばLTCMも破産しています。
先日亡くなった、ダイエーの中内さんも前半までは歴史に残る成功者ですが、晩年は評価を落としました。つまり一時は大成功しても時間には勝てなかった訳です。
この実験の脳傷害がある人のリスク回避行動が欠如していると言う面は、個人的には納得できますが、それが常に上手く機能し、優れた投資家であり続けることが出来るかは、また別問題でしょう。
最後に、現役の優れたトレーダーであるラリー・ウィリアムズの講演会を聞きに言った時、彼は常に一般大衆と逆のことをやっているので、トレーダーは日常生活で精神的バランスを保つのが大変だと言っていたのが、印象に残っています。
追記
ケヴィン・ダットン(オックスフォード大学実験心理学部教授)が書いた、
サイコパス 秘められた能力 2013/4/23 ケヴィン・ダットン (著)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4140816023/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4140816023&linkCode=as2&tag=asyuracom-22
でトレーダーについて興味深い記述があったので紹介します。
ドン・ノヴィックは、トレーダーとして働いた16年間一度も損をした年がなかったという。現在は引退して悠々自適の生活。ちなみちドン・ノヴィックは自分のことをサイコパスと認め、検査の結果も陽性である。
その彼にトレーダーとして成功する秘訣を聞いたところ、
「非常に優秀なトレーダーの最大の特徴は、引き際の態度、その日の取引はすべて終了というときの様子だ」
と答えた。更に
「トレーダーという商売は、精神的に少しでも弱いところがあれば身の破滅になりかねない。
ハードな取引のあとで泣いたり、具合が悪くなったりしたやつを大勢見てきた。
市場から受けるプレッシャー、環境、人間・・・ どれも本当に容赦ないからね。
それでもトップにいる連中に関しては、一日の終わりに出口に向かっているとき、何を考えているのか、わからないことだ。
何十億大儲けしたのか、すっからかんになったのか、まったく見分けがつかない。
優秀なトレーダーの基本原理は、取引中に脳の情動執行委員会の誰にも、意思決定重役室のドアをノックさせないこと。同席するなんてもってのほかだ。
非情に、冷酷に、執拗に、今この時に集中する。
昨日起きたことは今日起きていることと切り離す。
昨日のことを引きずったら、たちまち失敗する。
いつまでも感情を引きずる人間は立会場では二日ともたない」
と語った。
例えば死刑執行人は、人の命を奪っても何も感じないかもしれない。
トレーダーの場合も似たようなものだ。
取引注文を業界用語では「執行」という。
取引が執行されたら、優秀なトレーダーは、平気でさっさと帰っていく。
その後になぜ? とか、賛成か反対かとか、正しいか間違っていたかなんて、これっぽっちも考えないのだ。
http://psychological-jp.com/column/p3.html
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/782.html#c13