93. 2021年9月02日 17:37:25 : UXHp3ZhyRI : WkZWbVdrd0kzQi4=[1]
http://www.asyura2.com/21/senkyo282/msg/761.html#c22 より
最新(本日ラジオの)、上昌弘氏は、ワクチンしかない、イベルメクチンは効かない、でした。
・・・
http://www.asyura2.com/21/senkyo282/msg/761.html#c28 より
昨日の生島ラジオのゲストが上氏。
本日のゲストは名前失念の某医師で、昨日の上氏と同様、
生島氏にイベルの効果はどいうですか? と振られ、
現在、イベルは効かなかったという臨床結果が多い、との返し。
岡田正彦氏のHP http://okada-masahiko.sakura.ne.jp/ より
イベルメクチン
いま世間の期待を集めているのはイベルメクチンという薬です。日本人が発見し
ノーベル賞受賞となった薬で、寄生虫を駆除する作用があり、ヒトよりも
家畜用として広く使われてきました。
この薬を評価した、という論文が続々と発表されています。新薬などに注目が集まる
たび、それを評価した論文が大量に発表されるのは世の常ですが、中には薬を売り
込むための宣伝にすぎず、ねつ造に近いものもあったりします。そこで登場したのが
「メタ(超)分析」という研究方法です。関係する論文を手あたり次第に集め、ずさんな
ものを排除した上で、総合評価をくだすものです。
イベルメクチンに関しては、8月8日現在で7つのメタ分析論文が発表されています。
しかし、30年以上にわたって論文不正の調査研究を行ってきた私が、すべてに目を
通してして感じたのは、以下のような疑念の数々でした。
・正式な論文、つまり専門家の審査を受けたのは2編しかない
・分析対象となったデータの多くが未発表
・2つのグループを公平に設定し、実薬とプラセボを割り当てて行われた試験が少ない
・そのようにして行われた試験でさえ、対象者が24〜400人ときわめて少ない
・「死亡率を62パーセントも下げた」など、結論が不自然
・臨床試験を実施した地域が開発途上国に集中している
「開発途上国で臨床試験が行われた」ことに関しては、言及すべき歴史があります。
2012年、ファーザー社がナイジェリアの子供たちに対し、親の承諾をえることなく
モルモットのように抗生剤新薬の臨床試験を行い、同国の裁判所から賠償金を請求
されたという事件があったことです。
このような状況の背景にあるのは常に論文不正であり、医学を混乱させる元凶と
なってきたのは、歴史が教えてくれるところです。8月に入り、科学専門誌
「ネイチャー」に、この問題を告発した記事が掲載されました。内容は私の考察を
はるかに超えるものでした。
イベルメクチンに関する全論文を子細に分析したところ、ねつ造や盗作のオンパレード
であり、対象者がどんな人たちだったのかを検証することさえできない、ずさんさな
ものだった、というのです。主だった論文の共著者にインタビューしたところ、
「不正はなかったと信ずるが、元データは見せられていない」と答えていたそうです。
以上から私の結論は、イベルメクチンの有効性を示すエビデンスはいまのところ存在
しない、です。
NEW!
イベルメクチン研究の信頼性
学術論文が専門誌に掲載されるまでには、Q0で説明したとおり、その道のトップ
クラスの専門家による審査(査読と呼ばれる)が行われます。論文を発表したい研究者
にとっては、非常に厳しい関門で、データの集め方、分析の仕方から文章の書き方に
いたるまで、すべてにわたるものです。
medRxivという名の海外サイトがあります。2019年、米国の非営利組織が立ち上げ
たもので、査読を受けていない自主投稿の学術論文を掲載しています。コロナ関連の
論文掲載も急増しているようです
中でも、イベルメクチンに関する2つの論文が話題です。ひとつは、アフリカ諸国で
新型コロナの感染者が少ない理由について分析したものです。アフリカには、昔から
回旋糸状虫による病気が多く失明の原因となっていましたが、これを撲滅するWHO
プロジェクトにより、患者が多い国の住民に限定したイベルメクチンの無料配布が
なされてきました。
そのことに着目したある研究者グループが、アフリカに限定し、イベルメクチン供与
を受けた31の国と受けなかった22の国を比べたのです。しかし、確かに前者で感染者
は少なかったものの、死亡率がむしろ大きいなど、不審な点が目立ちます。後ろ向き
調査(Q11-1参照)であり、そもそも設定が間違っています。
もう一つは、イスラエルで行われた調査の結果を報じたもので、公平に2つのグループ
を設定し、プラセボとの違いを調べたものです。ここまでは立派なのですが、対象が89人
しかいないことに加え、統計処理の仕方に重大な誤りがありました。
推測ですが、どちらの論文も専門誌に投稿したものの、査読で掲載を拒絶されたもの
ではないでしょうか?
やはりイベルメクチンは、効果も安全性も証明できていないのです。服用はお勧め
しません。
いま誰もが有効と認める唯一の治療薬は、重症になった人にだけ用いられるデキサ
メタゾンです。ウイルスの増殖を止める薬ではなく、手がつけられなくなった激しい
炎症を抑える一種のホルモン剤です。ヒトの体内でも作られているホルモンですから、
理に適っているわけです。