11. TondaMonda[40] gnOCj4KOgoSCgYJsgo@CjoKEgoE 2022年6月28日 11:52:05 : Ja0gIxodM6 : WFE3S01kR0E3a2c=[1]
No.5の田村淳様。
はじめて御返信申し上げます。本ブログで以前に勉強させていただいたことですが,公務員の給料が上がる理由が書いてありました。それは,正確な言葉ではありませんが,公務員のための給与総額が決まっているのです。つまり公務員の給与を上げないためです。
ところが公務員の非正規化が進み,窓口などは非正規労働者ばかりです。つまり公務員の数が減った分,現在も公務員をやっている職員の取り分が増えるわけです。そのからくりは例えば例えば、公務員全体に支払われる最高額が200万円としましよう。全体の公務員数が10人だとします。そうすると平均して20万円が現在の給料です。
しかし非正規化が進み,正規職員が8人に減ったとすれば、200万円を8人で分けるわけです。すると25万円になります。増えていますね。だから非正規職員を増やせば増やすほど正規職員の給料は増えるわけです。
とはいえ,仕事をしてもらっているので,非正規職員分の代金も支払わなければなりませんから,一人当たり20万円ではなくて、16万円を人材派遣会社にだすとすれば4万円が安くなります。したがって正規職員8人で分け合えば,一人分4万÷8人ですから5千円分がアップします。2人が非正規になりましたからその2倍で1万円。この1万円が正規職員の給与に上乗せされます。20万+1万円で21万円です。
以上です。
そこで人材派遣会社A,B,C,・・・Zは入札をしますが1円でも安く入札すれば勝ちです。したがって他社より安く入札します。16万円ではなくて1円安く入札値を投入すれば他社に勝てます。しかし他社も1円ぐらいのことは考慮に入れ、2円安く入札します。とするとZ社までありますから16万円どころか15万円まで下がる可能性があります。そうすると役所は1万円余るわけです。したがってこれを8人で分ければ1250円だけ増えます。2倍して2500円が正規職員の給料に上乗せされます。かくしてその年の公務員改革でいかに正規職員を減らすかが腕の見せ所です。知事も市町村長はその分以上に増えるでしょう(飲み食わせ合戦が始まります=接待。異性を抱かせることもあります。最近では同性を抱かせることもありましょう)。
国は財務官僚を含めて正規公務員分しか予算化しませんので,給与総額が増えることはありません(人事院の給与勧告を除いて)ので公務員の給与が上がることに関与しません。官僚・公務員全体の給与総額を越えなければいいわけです。職責を果たしているわけです。
関空や成田や羽田の空港管理では非正規職員が我々の旅行鞄の中身をチェックしています。非正規職員に私のカバンの中身を見られるのはプライバシーの侵害です。警察官だって正規だから尋問に応じているのです。なぜ非正規にプライバシーを侵害されてもいいのですか。憲法違反です。
それはさておき、学校の先生に非正規職員が増えています。仕事の内容は非正規職員とほとんど同じです。つまり学校職員・公務員の給与総額が決まっているので自治体としては非正規職員が増えることを歓迎しています。給与は都道府県と市町村が半々ずつ出しています。非正規が多くなればなるほどその総額は減ります。
最近は教員のなり手がなくて退職公務員集めに奔走している自治体もあるやに聞きます。正規教員と臨時教員の仕事が同じで給与差が大きければ、なり手が少なくなるのも当たり前です。
ゆえに財務省こと大蔵省は地方交付金を減らして臨時職員を増やしているのです。さらに正規職員よりも非正規職員を多く雇った方が、その会社に有利になるように税制を改悪しました。支払う税金を少なくしたのです。そうして新自由主義を完成させたわけです。
ようするに無駄を認めない新自由主義は教員の質を下げ,熟練労働者を養成しません。使い捨てです。だから大阪も公務員を減らしきれば,うま味がでなくなります。コロナ騒動以前に保健所も公立病院もヘリに減りに減らし続けられて庶民は困ったわけです。大阪のお偉い方は儲けてオートバイでハイ、サヨナラです。岡山で美味しい桃でも齧っているのでしょう。
ワタチの下手な説明でしたが,田村淳様、御理解いただけたでしょうか。