143. 2022年3月19日 13:01:18 : wREb0VTerw : Vy5NUWM1T1cvcHc=[1]
2007年6月14日(木)「しんぶん赤旗」
中南米の「解放の神学」(イエズス会)とは?
「解放の神学」とは、“教会は、貧困と搾取、独裁と抑圧からの人民解放のたたかいと結びついてこそ預言者的な役割を果たせる”という考えにたった神学と運動です。
キューバ革命の影響も受けながら1960年代に始まりました。国によって規模はさまざまですが、
「解放の神学」にもとづく活動は中南米の国々で今でも受け継がれています。
解放の神学は時に微妙な政治の領域へ踏み込む危険があるため、カトリック教会において物議をかもしてきた。
教皇ヨハネ・パウロ2世は数度にわたってその行き過ぎを非難している
90年代末から中南米で相次いで誕生している革新政権に、「解放の神学」にかかわる聖職者が重要閣僚として
直接入閣しているという例は見当たりません。しかし、「解放の神学」の主張の影響はさまざまなところにあらわれています。
それは、ベネズエラのチャベス大統領が「キリスト教社会主義」という言葉を使い、ベネズエラの社会変革とキリスト教の目指す方向が一致していると指摘したり、エクアドルのコレア大統領がローマ法王の回勅を引用しながら弱肉強食の新自由主義を批判したりしていることにもみられます。
「解放の神学」は
独裁者 新自由主義者 ネオリベラリズム(ネオコン)
を批判しながらも革新主義(別名進歩主義)であり、実際は独裁者、弱肉強食を増長させている
元祖ネオコン思想家の一人であるノーマン・ポドレツによれば、「ネオコンは元来左翼でリベラルな人々が保守に転向(覆面)したからネオなのだ」として、伝統主義などを提唱する旧来の保守派である「PaleoConservatism(パレオコンサバティズム。旧保守主義、原始保守主義)」と区別している。
文化保守が正当保守
LGBTや夫婦別姓、人口削減、過度なポリコレ、捏造環境対策を推進して
いる犯人はイエズス会の開放の神学だということがはっきり言える
ローマ法王も“教会が政治に巻き込まれないように”と訴えるなど「解放の神学」へ警戒感を示しており、バチカンの基本的な姿勢は大きくは変わっていません。しかし、法王が同じ説話の中で中南米の貧困や格差の問題への取り組みの重要性を強調したように、バチカンも今では事実上、「解放の神学」の主張を認めざるを得なくなっています。
リベラル、ネオコン、共産主義、独裁も思想的背景は同根と言えます。