63. 2022年3月24日 08:50:33 : lGiS7jHesM : VVAueC5QUmRMMGc=[1]
ナイラ証言という超有名な先例も、知らない人は知らないのか ...
Google, Bing, DuckDuckGo とかで検索すれば確認できること。例えば、
https://www.kiyosawa.or.jp/socioeconomy/71551.html/
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/60220?page=2
原稿、ビデオの制作、スピーチ指導などは、広告代理店の仕事。
現在の状況から、もろもろの費用を負担したのは、アメリカ政府。
そもそも、ロシアから供給されているガスや電気の料金をまともに払えない
貧乏国ウクライナが、こういった仕事ができるスタッフを抱えているはずが
ないので。「ロシア・ウクライナガス紛争」は十数年前からの話で、電気に
ついても、7年くらい前から下記のような状況。
https://jp.sputniknews.com/20150421/226527.html
ウクライナ ドンバスへのロシアの電気供給代金支払いを停止
2015年4月21日, 22:02
「ウクライナのヂェムチシン・エネルギー相は「キエフ当局は、反テロ作戦が
行われているゾーンへのロシアの電気供給に対し、もう代金は支払わない」と
述べた。支払い中止の理由の一つとしてキエフ当局は、ウクライナ当局の
コントロール下にないドンバスの債務が、2015年2月の段階で、電気に関し
35億グリブナ、ガスに関し75億グリブナに達したことを挙げている。」
ちなみに、ドンバス地方は、もともとロシア語が主に使われていた地域で、
2つの「共和国(もとは「州」だった地域が「領土」)が「独立」してから
しばらくして「公用語」がロシア語のみになった。それまでは、ロシア語と
ウクライナ語両方が公用語だったが、2014年騒乱後の政権が、ウクライナ語
のみを公用語にするなどの、ドンバス地方に不利な政策を撤回しない(時々
ニュースに出る「ミンスク合意」とは「ドンバス地方の自治権を拡大して、
公用語とかは、各州に任せろ」という条件を、ドイツ、フランス、ロシアが
ウクライナに飲ませたという話だが、その後、ウクライナは守る気がないと
公言した)ので、内戦が収まらなかった ...
といった程度の、「簡単に事実確認できる、背景の解説」は放っておいて、
真偽定かでない(プロパガンダの可能性が大いにある)映像ばかり流すとか、
これまでの主戦場であるドンバス地方の住民に取材しないとか、マスコミは
大いに変だが、それを鵜呑みにする側も「メディアリテラシー不足」だろう。
ロシアやドンバスからは、「ウクライナ政府軍が、ドンバスの都市を空爆、
砲撃し、インフラを破壊している」という報告があるがマスコミには出ない。
「こうした報告が事実に近く、ウクライナ政府の発表は嘘」かも知れない
という「論理的可能性」があることくらいは、認める度量を持つべきでは?
下記は一例。
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-822.html
「ウクライナ軍がドンバスの人々を容赦なく、途切れることなく虐殺し続けて
8年になる。... すでに申し上げたように、ニュースはそう決めつけている
からあなた方が急に心配しているこの戦争は、2022年2月23日に始まった
わけではないのだから。... 彼らが求めているのは、途切れなく続いた8年間、
私たちの国民が苦しんできた野蛮な行為の操作された共犯者に、あなた方を
変えることだ。
この8年の間、ウクライナはミンスク協定のすべての合意事項を無視した。...
ロシアのほんとうの意図などどうでもいい。確かなことは、ついにドンバスの
人々が苦しむことと、血にまみれた廃墟の地下室に隠れて暮らすことが終わる
ということだ。
...
確かなことは、アゾフ大隊のような超残忍なネオナチ大隊は、もはやレイプも
拷問も行わないということだ。昨日、彼らはマリウポルの軍事基地で何千人も
死んだからである。
...
「キエフの無辜の市民たち」は一日中サイレンに怯え、地下や地下鉄のホームに
隠れ、キエフの特派員たちが中継してくれる映像に涙を流しているのだ。
彼らは虐殺の市ドンバスには一歩も足を踏み入れようとはしなかった。...
あなた方は24時間以内に今回の事態を目にして憤激した。ドンバスの子どもたち
の命にも同じ価値はないのか?
...
私が言いたいのは、あなた方の支援も連帯も得られないまま何万人もの子どもや
老人、女性が死んでいたのに、それには口を噤み、今回の戦争についてぺらぺら
話すのは恥知らずだということだ。」
例えば、日本語のロシア発報道 https://jp.sputniknews.com/ で過去記事を
検索すれば個別具体事例も見つかる。「それらは全てデッチ上げで、西側諸国の
報道は全て事実」と根拠もなく即断する人は、精神のバランスを欠いている。
紛争の最中は、現地で進行している事態についての情報源が極度に少なくなる
事は明らかだし、自国の報道機関が、現実から遠い内容を伝える場合があると
いう一般的事実も、歴史を学べば分かる。「今、何が起きているか」の判断を
(特に映像の印象から)軽々しくすべきでない。これらは、例えば放送大学の
国際関係論講義番組を視聴すれば、容易に納得できる事のはず。
ちなみに、過去の紛争の事例については、既に事実が判明している場合も多く、
それらの例を当時の報道と照合すれば、客観的評価ができる。
それと、ロシアが公式発表で述べている事の中で、事実と確認できる部分や
「合理的な疑い」の余地のない部分として、国際法の解釈に関する事がある。
例えば、下記に原稿の和訳があるプーチンの演説で
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220304/k10013513641000.html
終わりの方にある次のくだりが「「集団的自衛権」の発動が認められる条件を
過去の国際司法裁判所の判決に照らして厳密に守ったよ」というアピールだと
いうことは、分かる人には分かるはずだが、マスコミ上では、誰も言わない。
「ドンバスの人民共和国はロシアに助けを求めてきた。
これを受け、国連憲章第7章51条と、ロシア安全保障会議の承認に基づき、
また、本年2月22日に連邦議会が批准した、ドネツク人民共和国とルガンスク
人民共和国との友好および協力に関する条約を履行するため」
Wikipedia 「集団的自衛権」の項に、適用条件の表による簡単な説明があり、
それと対照すれば誰だって気がつく事。国際関係論や国際法の専門家には、
常識でしかないはず。
少なくとも、ロシアが「国際法の枠内で行動する」というメッセージないし
シグナルを発した事は、関連する国際法を知っていれば明らか。だからこそ、
「ロシアの国際法違反」というプロパガンダが激しいのかも知れないが。
プーチン演説の初めの方にある、過去の NATO 諸国の武力行使の方は、明白な
国際法(「武力行使禁止原則」)違反だが、それらについて「国際法違反」と
全く言わずにおいて、少なくとも「国際法上、合法と主張する根拠がある」と
言い得る手順は踏んでいる今回のロシアの武力行使に対して「国際法違反」と
言い立てる様子は、滑稽なほど無知というか、グロテスクな無恥というか ....
確認しておく。現在の国際法上、武力行使禁止原則の例外は次の2つだけ。
(1) 国連安全保障理事会の議決に基づく(曲解や逸脱があってはいけない)。
(2) 自衛権の発動(自衛権は個別的自衛権と集団的自衛権の2種類がある)。
プーチンが言及した過去の NATO 諸国の武力行使は、どちらの例外適用条件も
満たしていない。「自衛権」発動要件を満たさないのは明らか。リビア以外は
根拠になりうる国連安全保障理事会の議決が存在しないのは、客観的事実。
リビアの場合も、 国連安全保障理事会議決の「曲解」があったというロシア
(プーチン)の主張には十分根拠がある。「国連安保理決議1973」を空爆の
根拠付けに使ったのが典型例。同決議の和文は下記にある。
https://www.unic.or.jp/files/s_res_1973.pdf
決議に「外国軍の占領を除いたあらゆる措置」とあるから(文民への被害を
生じやすく、戦時国際法違反になる可能性が高い)空爆をしてもよいという
NATO 諸国の解釈は、目的が「文民を保護する責任を果たすため」である事や
飛行禁止区域の設定が政府軍の空爆(による文民への大きな被害)を止める
ために認められたという経緯を無視しているので、「曲解」とするプーチン
(そして当時のロシア)の主張には十分な道理がある。当然ながら、決議に
「空爆」を認めると明示的に書かれてなどいないし、ロシア、中国が拒否権を
行使せず、決議案の成立を棄権という形で消極的ながら認めたのは、目的が
「文民の保護」という人道上の配慮であるという認識に基づいている(ので
「2011年リビア内戦」の日本語版Wikipedia の記述は中立性に疑義があると
注意しておく)。下記「ヒューマンライツ・ナウ」という団体の声明も参照。
https://hrn.or.jp/activity_statement/1646/
「リビアに関する欧米諸国等の軍事行動についての声明 |
そもそも、 決議1973は、「市民を保護する」ことが「すべての必要な手段」
を取る目的だとしており、この目的を逸脱して市民を攻撃することは許され
ない。...リビア政府、反政府勢力のみならず、多国籍軍も、国際人権法・
人道法・刑事法の義務を完全に履行しなければならない。... 軍事行動の
標的は軍事施設やその他の軍事目標に絞られなくてはならず、民間人を標的
にする攻撃は違法である。そして、すべての紛争当事者には、民間人被害を
避けるための実行可能なすべての予防措置を講じる義務がある。」
ロシア(プーチン)は、米国や NATO諸国(の首脳陣)より国際法を守ろうと
する意識が高いと主張するブロガーもいます。
https://en.wikipedia.org/wiki/Paul_Craig_Roberts
以下、記事の和訳から抜粋
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-801.html
「この両共和国は国際法で保護されることになるだろう。ロシアは西側諸国
とは違い、国際法を頑固に守る国だからこそ、この2国は法により守られる
だろう。」
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-811.html
「アメリカやNATOと違って、ロシアは民間人や軍隊の兵舎や住居を攻撃する
ことを避けている。 」
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-date-202202.html
「ロシアの戦略上の弱点は軍にはない。それは戦時国際法を尊重しようと
して、ウクライナ市民たちに害を与えないように気を使っているところだ。
...
ロシア政府は、国際法に従おうとしているが、実際のところ国際法などは
存在しないようなものであることを分かっていないようだ。西側諸国などは、
国際法どころか自国の法律さえ守っていないのだから。 」
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-835.html
「プーチンは、世界で唯一、国際法を遵守する政府指導者の役割を担っている
のである。驚くべきことに、プーチンはこの正義の誇示が悪魔に影響を与える
と考えている。
https://www.rt.com/business/552077-russia-will-respect-private-ownership/
ヤクザの世界において、契約と私的所有権を尊重することがプーチンに
とって何の役に立つのだろうか?」
プーチン本人も「ロシアは国際法を守る。西側諸国は守らないが」と思って
いることは、過去の語録(例えば、Wikiquoteにある下記発言)から伺える。
-「EUは恥を知れ!国際社会のルールに反する勝手は許されない」
(2008年2月、コソボ独立に強く反対して)
-「アメリカ合衆国に率いられた西側諸国は、国際法に従うのを好まず、銃の
統治を好む」
(2014年3月18日、クリミア半島編入条約締結後の、議会での演説で)
上でプーチンが何を言ってるか分からないなら、Wikipedia で「コソボ」と
「コソボの地位問題」について何が書いてあるか確認するべき。プーチンは、、
「2008年のコソボ独立は「当事国の同意なしに国境線は変更できない」という
当時の国際慣習法の原則に反していたが、西側諸国は独立を武力でゴリ押しした。
2010年の国際司法裁判所の「勧告的意見」により、国境線不変更原則を否定する
論拠が生じた。そしてクリミアやドンバスの独立宣言は2014年だが、西側諸国は、
住民の投票結果も無視し、ウクライナがクリミアやドンバスを武力で再獲得する
ようにうながしている。」という認識を背景に、西側諸国の国際法軽視、および
解釈に際しての二重基準などを論難していることは明らか。
http://www.asyura2.com/22/senkyo285/msg/878.html#c63