8. 2023年8月07日 22:48:40 : 63J43wd7r6 : VmE3SWJES2lzbC4=[1]
“自国通貨による貿易”は、BRICS+にとては悲願つうより、生き残るための焦眉の課題、可及速やかな緊急課題である。米による大規模経済制裁まえに、最早躊躇の間がなくなった。で、元にしろルーブルにしろ、国際通貨としていかに信用もたせるか。金にpegさせるさせる以外、方法ない。例えば現状追認で、1万4千元=42万ルーブル=金1オンス(31g)と規定しておけば、ブリクスの他通貨もこれに連動させれば、国際取引決済はうまくいくと予想される。具体的にはどのようなレートで決まるか見ものだが、これは新しい金本位制の成立を意味するわけで、正に20230822は世界金政策のパラダムシフトで、注目すべきだ。
この新しい金本位制とかは、今回初めてでなく、歴史の変換期にはいつも論議されてきた。1930年前後などその一例で、ケインズ卿など奮闘したが、彼は『貨幣改革論』『貨幣論』などをものし、ここからIMF や BIS体制など新機軸が生まれた。結果として管理通貨制に移行したが、1971年まではアメリカは金本位制だったわけで、各国通貨もこれにリンクする形で、世界は疑似金本位制であった。ここで、国際金本位制が成立する条件というか仕組みを、言及しとこう。スタンフオードのマッキノン教授は、以下の6つを挙げる。
@公定金価格乃至「平価」を固定し、国内通貨と金をその価格で自由に交換する
A民間による金の輸出入を制限せず、経常資本取引に対しても一切為替制限課さない
B国が発行する銀行券及びコインを特定の金準備によって保証と共に、長期的な預 金通貨の増加を一般的な金準備の利用可能量に見合う形で制限する
C国際的な金流出に伴う短期的流動性危機に際しては、中央銀行により国内の銀行に対し無制限に高金利の貸し出しを実行させる(パジョットのルール)
Dたとえルール1が一時的に停止された場合でも、可及的速やかに旧平価による交換性を復元する。その場合、必要であれば、国内経済活動を抑制する。
E共通物価水準(名目アンカー)が世界的な金の需要と供給によって決定されることを認める。
とまあ、このように説明さえるが、来る“新金本位制”はどのようなものか、見ものである。ただ、タイトルで松嶋氏は商品(コモデテイ)バスケットに言及しおるが、かってケインズ卿も同様に構想あったが、バンコールとか構想したが、石油(oil)とかも成分や性質の違いで70数種類以上もあり、到底リンクは出来ないと、バンコール構想を諦めて経過あった。今回はブリクス金本位制施行に伴う、世界的債権市場の広がり、あるいはドル市場からのシフト、これに伴う国際基軸通貨の変動等については省略しおるが、とりあえず更に暑い夏になりそうだ。