40. 2019年12月28日 22:32:03 : lFfbZuekFw : Vm5EemlEMjdwcGM=[1]
>>25さん
旧ソ連と中国は、西洋史観での共産(社会)主義といわれるが。
奈良時代の律令制、公地公民制、良民と賤民(賤民は差別用語で、今は教えないのかもしれないが、
奴婢で奴隷にあたる)など、半世紀前は歴史で習った。 明治維新も奈良時代の律令制に復古した。
公地公民制は、東洋史観の王土王民思想からでており、明治は「版籍奉還」と呼ぶ。 身分制は、
四民平等と華士族のようになる。 日本の律令制は、中国の律令制と違い、神祇官の宗教組織が
あった。 奈良時代の宗教は、聖徳太子(飛鳥時代)の篤く三宝を敬えとする国家仏教。 明治は、
神道を国教化。 神仏分離令まで、儒教・仏教・神道は習合しており、神も仏も同じであった。
で、幕藩の連合国家から、一国の中央集権国家となった。 土地公有化は、700年間の武家政権で
私有制意識は強い。 宗教の神道国教化も、国民の反発が強く、宗教一揆もあり断念した。
(神社本庁は明治の初めに、延喜式社格制度に、倣い作られた組織をもとにしている)
中国や北朝鮮は、私有制の歴史がほとんどない。 北朝鮮の宗教は、李氏朝鮮の仏教弾圧あり儒教。
中国も儒教がもとにある。 儒教は、キリスト教宗教規範と親和性が高く、中国のキリスト教信者は地下
組織(非公認)を含めると共産党員よりも多くなっているといわれる。 明治の日本でも知識人の転宗が
多かったように、北朝鮮でも、(韓国は国民の3−4割)解放されれば、キリスト教信者が増えそうである。
中央集権国家、律令制(官僚組織)、土地の公有、儒教(男系先祖崇拝)で、共産主義と較べると
ほとんど、一緒のようなもの。 明治回帰は、北朝鮮を共産主義と呼ぶなら同じ体制になっていく。
共産アレルギーというのは、半世紀前に明治からの歴史は教わらなかった世代では、暴力革命や
公有化、宗教への反応とするところもあると思える。 明治の版籍奉還などの意味を歴史教育されて
いれば、その反応も変えあったかもしれない。 思想と宗教史を教えないことが最大の問題であるが。
若者は香港デモと警官で共産アレルギー、というが、香港は警察官の組合があり、市民との対立
激化の前は、警察官家族も警察官の身の安全の要求デモをやっていた。 日本は、自民党が認め
ないから、警察官の組合が無い。 仮に御用組合と呼ばれても、上層部の上意下達の命令を交渉に
持ち込むこともできる。 しかし、組合が無いと中国共産党(間接)よりも、トップの命令で過激になる
要素は十分ある。 自分の立ち位置が、マスコミと同じであれば、理解できないのかもしれない。
民主主義を守る共産党なら、思想信条は自由。 立憲も連立時の閣外協力の妥協点もあるだろうに。
http://www.asyura2.com/19/senkyo268/msg/513.html#c40