168. 2020年2月18日 23:53:04 : IhGkaSz0Eo : VktIOWkxVm9VNGM=[1]
2020年2月18日 23:45現在の地震の起こり方について:
2月18日分、遅くなりましたが、投稿させていただきます。
東日本の海域地震が非常に少なくなっています。
東北地方での海域地震は2月13日以降、本日の次の地震のみです。
2020年02月18日 11時08分頃 岩手県沖 3.4 1
2月8日から昨日2月17日までの10日間で見ると、東北地方の震度1以上地震は陸域:3件、海域:1です。
2020年02月09日 23時34分頃 山形県置賜地域 3.2 1
2020年02月10日 12時22分頃 岩手県内陸南部 3.6 1
2020年02月12日 04時14分頃 山形県置賜地域 3.9 1
2020年02月12日 19時37分頃 福島県沖 5.5 4
この10日間を30日換算すると、全体で12件、陸域:9件、海域:3件です。昨年1月以降の月別推移は次の通りです。
2019年:
01月:30件(陸域:07件、海域:23件)(陸域÷海域=0.30)
02月:25件(陸域:06件、海域:19件)(陸域÷海域=0.32)
03月:31件(陸域:11件、海域:20件)(陸域÷海域=0.55)
04月:31件(陸域:07件、海域:24件)(陸域÷海域=0.29)
05月:23件(陸域:05件、海域:18件)(陸域÷海域=0.28)
06月:55件(陸域:07件、海域:48件)(陸域÷海域=0.15)
07月:32件(陸域:07件、海域:25件)(陸域÷海域=0.28)
08月:32件(陸域:06件、海域:26件)(陸域÷海域=0.23)
09月:29件(陸域:04件、海域:25件)(陸域÷海域=0.16)
10月:20件(陸域:05件、海域:15件)(陸域÷海域=0.33)
11月:24件(陸域:06件、海域:18件)(陸域÷海域=0.33)
12月:32件(陸域:06件、海域:26件)(陸域÷海域=0.23)
2020年:
01月:21件(陸域:04件、海域:17件)(陸域÷海域=0.24)
2月8日から昨日2月17日までの10日間から推計した2月分
02月:12件(陸域:09件、海域:03件)(陸域÷海域=3.00)
昨年1月から今年1月までで海域地震の月間最少数は15件です。それが3件になるのですから、3分の1への減少です。実際のこの2月18日20:30現在での実数は次の通りです。
02月:12件(陸域:05件、海域:07件)(陸域÷海域=0.71)
この値は陸域よりも海域が多くなっていますが、それでも陸域÷海域の値で見ると、昨年一月以来で最大であり、それだけ海域地震が減少していることになります。
更に、まだ18日が過ぎていませんが、既に19日になったとして、30日換算するために、1.67倍してみると次のようになります。
02月:20件(陸域:08件、海域:12件)
陸域地震数は平均よりも多い程度ですが、海域地震数はいままでの最小値であった昨年10月の15件よりも更に3件少ない12件です。このことは、海域で相当に大きな地震が発生しつつあることを示しています。または、海域の大きな固着域に圧力が集中しつつあると言ってもいいはずです。
同じことを関東地方でやってみると、より極端に海域地震が少ないことが分かります。
2月18日20:30までの実数:
02月分:12件(陸域:11件、海域:1件)(陸域÷海域=11.0)
これを30日換算すると次のようになります。
02月分:20件(陸域:18件、海域:2件)
2019年1月以降の推移で見てみます。
01月分:36件(陸域:21件、海域:15件)(陸域÷海域=1.40)
02月分:27件(陸域:10件、海域:17件)(陸域÷海域=0.59)
03月分:29件(陸域:09件、海域:20件)(陸域÷海域=0.45)
04月分:13件(陸域:05件、海域:08件)(陸域÷海域=0.63)
05月分:26件(陸域:13件、海域:13件)(陸域÷海域=1.00)
06月分:35件(陸域:12件、海域:23件)(陸域÷海域=0.52)
07月分:30件(陸域:10件、海域:20件)(陸域÷海域=0.50)
08月分:10件(陸域:08件、海域:02件)(陸域÷海域=4.00)
09月分:19件(陸域:09件、海域:10件)(陸域÷海域=0.90)
10月分:19件(陸域:09件、海域:10件)(陸域÷海域=0.90)
11月分:37件(陸域:20件、海域:17件)(陸域÷海域=1.18)
12月分:29件(陸域:19件、海域:10件)(陸域÷海域=1.90)
01月分:23件(陸域:15件、海域:08件)(陸域÷海域=1.88)
02月分:20件(陸域:18件、海域:02件)(陸域÷海域=9.00)*2月18日までの実数からの推計
この2月が極端な海域減少であることに気が付くでしょう。しかし、昨年8月も海域地震は2件でした。それでもこの2月の異常さは変わりません。なぜなら、
8月:陸域÷海域=4.00
2月:陸域÷海域=9.00
となり、陸域の比率が2倍以上になっているのです。上の推移をみると、陸域地震数が11月以降15件以上で推移していることが分かります。ところが、10月以前は1月の21件があるだけです。つまり、11月以降陸域多発が既に3か月間以上継続していることになります。
基本的に東北から関東は、海域の地震も含めて、太平洋プレートからの西向き圧力を受けて地震が起こっています。太平洋プレートの西向き圧力は、太平洋プレートが関東地方の大きさに比べて圧倒的に大きいため、一定であると見なせます。
一般的に地震は陸のプレートと海のプレートの接触部分で起こるものと、陸のプレート内の活断層の破壊で起こるものに分けることが出来ます。(実際には、海のプレート内でも地震が起こりますが、比較上、圧倒的にその数は少ないため無視します。)
陸のプレート内での地震は、太平洋プレートが関東地方の大陸棚の下へ沈み込み、そのときに陸のプレートへ太平洋プレートから伝えられた西向き沈み込み圧力を受けて発生します。そのため、おおざっぱには太平洋プレートから伝達される西向き圧力が大きくなれば地震多発となり、小さければ地震減少となります。
陸のプレートと太平洋プレートの接触部分で起こる地震は、固着域という(大陸棚)の下面と太平洋プレートの上面の間のくっついている部分が破壊されることで起こります。この部分が大きいとそこから大きな力が太平洋プレートから陸のプレートへ伝えられていきます。普通は、大小の固着域がランダムに破壊され、大小の地震がほぼ均等に起こります。なぜなら、陸のプレートと太平洋プレートの接触面の大きさが固着域と比べて十分に大きいからです。
ところが、固着域の中に極端に大きなものがあることがあるのです。その場合、関東付近の太平洋プレートの沈み込み圧力がその超巨大な固着域に受け止められてしまって、その他の固着域での地震が発生しなくなるのです。大きな固着域があるため、そこを通して太平洋プレートの西向き圧力はどんどんと陸のプレートへ伝えられて行き、陸域地震多発となります。
4月及び8月の地震数減少は陸域の活断層に比較的大きなかみ合わせがあり、そこに陸のプレートの歪みが集中し、そこが徐々にずれることで大きな地震を起こすことなく、歪みが解放されたのだと思います。特に8月は比較的大きな固着域が大陸棚と太平洋プレートの接触面にあり、そこから陸のプレートへ沈み込み圧力が伝えられていき、陸のプレート内で大小の活断層のかみ合わせが破壊されていったのでしょう。
関東地方の陸域および沿岸部で起こった、8月以降の、3日間以上の地震が起こらなかった期間とM4以上地震を抜き出すと次のようになります。
*地震空白期3日間:8月20日から22日
2019年8月23日 20時49分ごろ 千葉県南部 4.1 2
*地震空白期3日間:8月24日から26日
2019年8月27日 0時13分ごろ 神奈川県西部 4.3 3
*地震空白期3日間:8月29日から31日
*地震空白期3日間:9月4日から6日
2019年9月07日 07時56分ごろ 茨城県沖 4.1 2
*地震空白期3日間:9月8日から10日
2019年9月14日 11時54分ごろ 千葉県北西部 4.0 2
2019年9月19日 08時49分ごろ 茨城県沖 4.1 2
*地震空白期5日間:9月20日から24日
2019年9月30日 01時02分ごろ 茨城県北部 4.4 3
*地震空白期4日間:10月2日から5日
2019年10月06日 18時28分ごろ 千葉県東方沖 4.2 2
2019年10月09日 04時58分ごろ 千葉県北西部 4.1 2
2019年10月12日 18時22分ごろ 千葉県南東沖 5.7 4
*地震空白期3日間:10月13日から15日
2019年10月16日 03時02分ごろ 茨城県北部 4.1 3
*地震空白期4日間:10月24日から27日
2019年10月31日 11時06分ごろ 千葉県北西部 4.1 1
2019年11月08日 18時18分ごろ 茨城県沖 4.4 4
*地震空白期3日間:11月09日から11日
2019年11月12日 21時55分ごろ 茨城県沖 4.5 3
2019年11月16日 19時48分ごろ 茨城県沖 4.0 1
2019年11月17日 20時05分ごろ 伊豆大島近海 4.9 4
2019年11月18日 08時00分ごろ 茨城県北部 4.0 2
*地震空白期3日間:11月19日から21日
2019年11月22日 05時23分頃 茨城県南部 4.5 3
2019年11月22日 07時32分頃 東海道南方沖 4.9 1
2019年11月25日 12時22分頃 茨城県沖 4.0 2
2019年12月03日 10時18分頃 茨城県南部 4.7 4
2019年12月04日 10時38分頃 茨城県北部 4.8 4
2019年12月04日 18時13分頃 茨城県南部 4.0 3
2019年12月04日 19時35分頃 栃木県北部 4.7 4
2019年12月05日 22時35分頃 茨城県北部 4.5 3
2019年12月14日 03時24分頃 伊豆大島近海 4.5 3
2019年12月16日 04時14分頃 千葉県東方沖 4.3 3
2019年12月19日 09時23分頃 茨城県沖 4.2 3
2020年01月03日 03時24分頃 千葉県東方沖 5.9 4
2020年01月14日 04時53分頃 茨城県南部 5.0 4
2020年01月14日 13時25分頃 茨城県沖 4.9 3
2020年01月21日 19時18分頃 茨城県沖 4.3 4
2020年01月25日 20時01分頃 茨城県沖 4.3 1
2020年01月29日 19時32分頃 千葉県北東部 4.2 1
2020年02月01日 01時11分頃 千葉県北東部 5.1 3
2020年02月01日 02時07分頃 茨城県南部 5.3 4
2020年02月06日 20時20分頃 茨城県沖 5.6 2
2020年02月09日 16時36分頃 千葉県北東部 4.0 2
2020年02月17日 12時40分頃 茨城県南部 4.4 3
11月以降は陸域多発ですから8月から10月の3か月間と、11月から1月の3か月間で比較します。
8月から10月の3か月間
M4:10件、M5:1件
地震空白期3日間:6回
地震空白期4日間:2回
地震空白期5日間:1回
11月から1月の3か月間
M4:20件、M5:2件
地震空白期3日間:2回
地震空白期4日間:0回
地震空白期5日間:0回
地震空白期は震度1以上の地震が起こらなかった期間ですから、Mとは関係なく、ともかく震度1以上地震が起こらない期間です。圧力が掛かれば、小さなかみ合いほど簡単に破壊されるため、震度1以上地震が起こらない期間は、どちらかと言うと、小さなかみ合いよりも多少大きな活断層とか固着域に圧力が集中していた期間だと見なせます。なぜなら、M5以上の大きな地震が起こるためには、ずっと大きなかみ合いや固着域に圧力がかかる必要があるためです。
このことから、8月から10月は3日以上の地震空白期が9回もあり、多少大きな活断層とか固着域で地震が起こってきたと言えるでしょう。ところが、11月から1月は3日間以上の地震空白期が2回しかありません。しかも、M4以上地震が2倍発生しています。よって、多少大きな活断層とか固着域が既にかなり破壊尽くされ、大きな活断層とか大きな固着域が現在破壊されていると思えます。
そして、この2月はM5が3件、M4が2件ですから、8月以降の6か月分よりも多くのM5が起こっていることになります。つまり、8月から10月と11月から1月で起こってきた変動よりも、より大きな変動が現在起こりつつあるのです。
このことは、次のことからも分かります。つまり、上のリストから地震空白期を外して、陸域地震と海域地震を比べてみるのです。比較の為に、海域地震の行末に*を付けます。
2019年8月23日 20時49分頃 千葉県南部 4.1 2
2019年8月27日 0時13分頃 神奈川県西部 4.3 3
2019年9月07日 07時56分頃 茨城県沖 4.1 2*
2019年9月14日 11時54分頃 千葉県北西部 4.0 2
2019年9月19日 08時49分頃 茨城県沖 4.1 2*
2019年9月30日 01時02分頃 茨城県北部 4.4 3
2019年10月06日 18時28分頃 千葉県東方沖 4.2 2*
2019年10月09日 04時58分頃 千葉県北西部 4.1 2
2019年10月12日 18時22分頃 千葉県南東沖 5.7 4*
2019年10月16日 03時02分頃 茨城県北部 4.1 3
2019年10月31日 11時06分頃 千葉県北西部 4.1 1
2019年11月08日 18時18分頃 茨城県沖 4.4 4*
2019年11月12日 21時55分頃 茨城県沖 4.5 3*
2019年11月16日 19時48分頃 茨城県沖 4.0 1*
2019年11月17日 20時05分頃 伊豆大島近海 4.9 4*
2019年11月18日 08時00分頃 茨城県北部 4.0 2
2019年11月22日 05時23分頃 茨城県南部 4.5 3
2019年11月22日 07時32分頃 東海道南方沖 4.9 1*
2019年11月25日 12時22分頃 茨城県沖 4.0 2*
2019年12月03日 10時18分頃 茨城県南部 4.7 4
2019年12月04日 10時38分頃 茨城県北部 4.8 4
2019年12月04日 18時13分頃 茨城県南部 4.0 3
2019年12月04日 19時35分頃 栃木県北部 4.7 4
2019年12月05日 22時35分頃 茨城県北部 4.5 3
2019年12月14日 03時24分頃 伊豆大島近海 4.5 3*
2019年12月16日 04時14分頃 千葉県東方沖 4.3 3*
2019年12月19日 09時23分頃 茨城県沖 4.2 3*
2020年01月03日 03時24分頃 千葉県東方沖 5.9 4*
2020年01月14日 04時53分頃 茨城県南部 5.0 4
2020年01月14日 13時25分頃 茨城県沖 4.9 3*
2020年01月21日 19時18分頃 茨城県沖 4.3 4*
2020年01月25日 20時01分頃 茨城県沖 4.3 1*
2020年01月29日 19時32分頃 千葉県北東部 4.2 1
2020年02月01日 01時11分頃 千葉県北東部 5.1 3
2020年02月01日 02時07分頃 茨城県南部 5.3 4
2020年02月06日 20時20分頃 茨城県沖 5.6 2*
2020年02月09日 16時36分頃 千葉県北東部 4.0 2
2020年02月17日 12時40分頃 茨城県南部 4.4 3
まず、8月から10月は、陸域と海域が比較的交互に発生しています。しかし、11月以降は海域が連続することが多くなっています。逆から言えば、陸域のM4以上もまとまって起こっていることが分かります。つまり、8月から10月は、太平洋プレートから陸のプレートへ伝達される圧力があまり変動なく、そのため、多少大きな活断層とか固着域が陸域と海域で交互に発生していたです。ところが11月から1月は、大きな活断層とか固着域しか残らなくなり、大きなモノが壊れると、その周囲に対する影響も大きく、周囲の大きなものも破壊されて来ているのです。
そして、2月は海域地震が1件のみで陸域が4件も発生しています。しかも、陸域での地震4件の内千葉県地震が半分の2件もあるのです。11月から1月で、千葉県陸域地震は1件のみであり、しかもそれは1月29日のものです。つまり、1月29日からの20日間で千葉県陸域地震が3件もあるのに対し、11月1日から1月28日までの89日間で千葉県陸域地震は発生がありません。
更に、8月以降の最大のマグニチュードの地震は
2020年01月03日 03時24分頃 千葉県東方沖 5.9 4
であり、1月の千葉県海域地震です。
そして、この2月の最大地震は
2020年02月06日 20時20分頃 茨城県沖 5.6 2
であり、茨城県の海域地震なのです。
すでに茨城県の海域でM5が起こってしまったため、この2月以降起こりつつあるのは、千葉県の海域でより大きな地震であると言えてしまいます。
また、海域の大地震の前には陸域で相当に大きな地震が起こります。311大地震の前に中越地震、中越沖地震、岩手・宮城内陸地震が起こったのと同じです。千葉県の大きな海域地震に対応するのは東京湾北部とか、成田空港あたりです。