170. 2023年3月22日 12:10:30 : HJzie1xtYo : VEwyd2NINURNdkk=[1]
>>169
それこそ捏造。
真実↓
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD282E00Y2A420C2000000/
ロズニツァ監督のウクライナ映画「ドンバス」緊急公開
セルゲイ・ロズニツァ監督「ドンバス」の一場面(C)MA.JA.DE FICTION / ARTHOUSE TRAFFIC / JBA PRODUCTION / GRANIET FILM / DIGITAL CUBE
「国葬」「粛清裁判」で知られるセルゲイ・ロズニツァ監督のウクライナ映画「ドンバス」(2018年)が緊急公開される。ロシア軍の支援を受ける親ロシア派勢力が14年から一部を実効支配するウクライナ東部のドンバス地方の混乱を描いた劇映画で、ロシアのウクライナ侵攻の現実を生々しく伝える。
ロシアがクリミア半島に侵攻した14年、ドンバス地方でも親ロシア派勢力が武装蜂起して一部を占領、ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国と自称した。ウクライナ側との武力衝突が絶えない状況は、現在のウクライナの縮図といえる。映画はドンバス地方での実話に基づくという13のエピソードで構成する。
惨事の被害者を演じる俳優たちが楽屋で待機する冒頭のエピソードから、欺瞞(ぎまん)に満ちた戦時下の醜悪な現実が赤裸々に描かれる。ウクライナ側から占領地域の自宅を見に行く人々が、バスを降ろされ服を脱がされる。車を盗まれた市民が接収の同意書への署名を強要され、財産の供出まで迫られる。ウクライナ側の兵士が街頭でさらし者になり、一般市民のリンチを受ける。結婚式でエカチェリーナ2世が征服した「新しいロシア」を意味する「ノヴォロシア」の国歌が高らかに歌われる……。
ロシア側の占領地域の不条理が主な題材ではあるが、必ずしもウクライナ側を美化するものではない。政治の腐敗や民衆の狂気も含め、その視点は戦時下の人間のありようにある。「グロテスクな現実をグロテスクに描くというゴーゴリ的なリアリズム」(近現代ロシア史の池田嘉郎東大准教授)に貫かれているのだ。
そんなロズニツァの映画作家としての姿勢は、2月24日のロシア軍のウクライナ侵攻後の毅然とした発言と行動にも表れている。ロシアがしかけた戦争とプーチン政権を全面的に非難するロズニツァは、侵攻直後にヨーロッパ映画アカデミーが出した声明を「あまりにも中立的で、歯切れが悪く、融和的だ。この戦争を『戦争』と呼ぶ勇気さえ持ち合わせていない」と批判し、同アカデミーを脱退。自らチャリティー上映などでウクライナ支援に動き出した。
その後、ウクライナ映画アカデミーが打ち出し、ヨーロッパ映画アカデミーが支持したロシア映画ボイコット運動に対しては「ロシアの映画人の中には公然と戦争を非難し、政権に反対を表明する人たちがいる」と異論を表明。そのために今度はウクライナ映画アカデミーから除名された。
ロズニツァの言動を注視してきた配給元のサニーフィルムは3月16日に「ドンバス」の日本配給を決定。急ピッチで準備を進めており、5月21日から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで公開する。今、見るべき映画だ。