389. 中川隆[-14338] koaQ7Jey 2022年1月03日 11:01:04 : 6LlYltVJk2 : UzNNQUhISVRpOGM=[1]
2022.01.02 今年の投資で勝つ為のキーワード。
2022年の予定表を見ますと、日本では7月の参議院選挙、米国では11月の中間選挙が目に入りますが、結果によっては波乱要因ですが、これは短期的な事でマーケットの方向性を示すものではないと思います。やはり重要な事は、テーパリングの終了や利上げに動き出すFOMCの動向とそれに対する市場の反応が大きな分岐点になります。世界の大半の投資資金は米国中心に運用されていますので、米国の相場次第である事は22年も変わりません。
ただ、米国株はダウで言うと、リーマンショック(2008年9月)後のダメ押し底6547ドル(09年3月)から急角度の上昇で21年11月8日の史上最高値3万6432.22ドルまで5.57倍となる13年に渡る大相場の最中です。しかも、新型コロナウイルス感染拡大という特殊要因があるとは言え米国11月の消費者物価は前年同月比+6.8%と言う高水準で、テーパリングから利上げへと進もうとしています。当然、大相場14年目の今年、大天井を打ってもおかしくありません。
従って多くの投資家の心の中にはこの考えがありますから、少しの事象に対して過度な反応をすることになります。22年は21年より上げ下げの激しい年になる事が考えられます。この時、それが短期的な事象か、相場が後退期に入る大きな流れの入り口かの判断で、今年の投資成果の結果が分かれます。
重要な事は「インフレは企業にとって敵ではない」と言う事です。「敵は価格転嫁できない」ことです。価格転嫁出来れば高インフレは企業に莫大な利益をもたらします。単にインフレ率だけで下げたところは押し目買いのチャンスです。
利上げについても同じ考えです。景気の上昇と共に金利が上がるのは当然で、これを「良い金利上昇」と言います。企業の利益率や景気を圧迫したら「悪い金利上昇」となり売り要因になります。それが何%かは企業の利益率によります。
まとめますとキーワードは「価格転嫁できないほどのインフレ率」と「企業利益を圧迫する金利水準」です。
実はまだ重要な事がありますが、それは明日書きます。
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2022.01.03 需給・人気的アプローチ。
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昨日申し上げた事はファンダメンタルズ的アプローチです。相場には両輪とも言える需給・人気的アプローチが必要です。
株価は「業績・需給・人気」が3大要素です。株価の集まりであるダウや日経平均の動きも同じことが言えます。一企業として擬人化した日経平均予想EPSと言う概念がその代表です。
さて、需給を見て見ましょう。マネタリーベース(日銀が直接的に供給するお金)は、10月の平均残高660兆円の過去最高の後、11月も659兆円と過去2番目の水準。
マネーストック(企業、個人などの通貨保有主体の通貨量の残高 )も11月現在1527兆4000億円と過去最高です。モノの値段を決めるのはおカネとモノの量のバランスです。モノの方は、岸田政権が規制をかける(有り得ませんが)と言われる自社株買いはIPOの時価総額を上待っています。この流れがどう変わるか見ていましょう。
最後が最も投資家にとって分からない「人気」です。これは株価に聞くしかありません。移動平均乖離率や騰落レシオ等短期的な指標はたくさんあります。ご自身の感覚に一番合った指標(あるいは複数の指標)を採用したらどうかと思います。長期的には12%の法則(相場は12%下がると20%下がる可能性が高く、20%下がるとその相場は終わる)を参考にしたらどうかと思います。
とにかく、自分で決めたルールを波乱の時に忘れない事です。せっかく押し目買いと決めていたのに下げたら怖くなって売ってしまったとか、高くなったら売ろうと思っていたのに逆に高いところで買い乗せてしまったとか、投資には良くあることです。冷静に相場を見れば、今年の波乱はチャンスになります。
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