17. 2020年4月04日 11:00:51 : n5ruU92W1Q : UmhyYVg0eHVyUjY=[1]
この手の問題は国際板での議論が適切であろうが、意見を述べておく。
国連安全理事会にて、一方的な経済制裁を取りやめるようにとの動議がUSグループにて。当たり前のように否決されたが、石油を巡る情勢は一方的な経済制裁とリンクして解決しようとの思惑をロシアは持っている。
S・アラビアが仕掛けた減産交渉は現在の状況からすると、一皇太子の一存ではあるまい。石油資本なり金融資本の取り巻きがロシアの石油生産量を何らかのコントロール下におかねば、パンデミックに由来する経済の混乱からの脱却の道筋を有利に描けないのであろう。
ロシアは減産交渉にのらなかったが、その後のリークでカルテル外での石油の増産の可能性(シェールオイルの増産)がある以上、カルテル内のみの交渉は無意味との見解であった。
ロシアは石油価格の下落にはUSと同じように関心を払っている、交渉は必要とのスタンスであるが、減量額については言質を与えないでいる。
天然ガスを含めてのエネルギー供給の総量の議論なくば、石油の減産額の合意に達しない可能性がある。一方的な経済制裁云々には、そのような意味があったであろう。
シェールオイル生産にはシェールガスの生産が伴っており、LNG生産とロシア産天然ガスとの政治的なシェア争い(価格という経済合理性からはUS産のLNGほ競争力はない)が存在している。
今回の石油の増産を見るに、ロシアが先を読んで行動している、と見ている。
皮を切らせて骨を切る、どうしますか?と交渉に臨むのだろう。