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[近代史5] 米国の資本家はスターリンを倒す為にヒトラーを支援した 中川隆
1. 中川隆[-14493] koaQ7Jey 2021年12月22日 10:31:04 : 2ZSh73GvKY : UHZ5QzlJQUtFdEU=[1]

2021.12.22
COVID-19騒動に気を取られている間に軍事挑発を繰り返す米国へ露国が強い警告
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202112220000/


 ​ウラジミル・プーチン露大統領は昨年6月、「レニングラード包囲戦」の際に2歳だった兄が死んだことを明らかにしている​。この戦闘は1941年9月から44年1月にかけて行われ、アドルフ・ヒトラーはレニングラード市民を餓死させると宣言していた。その包囲戦で死亡したり行方不明になったソ連人は100万人を超したとも言われている。

 この戦闘はドイツが1941年6月に始めた「バルバロッサ作戦」の一環で、ヒトラーはこの攻撃に310万人を投入した。西側には約90万人しか残していない。西側からの攻撃を考慮しない非常識な作戦が実行されたのはヒトラーが命令したからである。プーチンはバルバロッサ作戦の轍を踏まないと決意しているはずだ。

 しかし、アメリカ/NATOはウクライナや黒海の周辺で軍事的な恫喝を続けている。NATOをこれ以上東へ拡大させるなというロシア政府の要求に対し、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務局長はロシアが何を言おうと、ウクライナを加盟させるという意思を示し、NATO諸国はウクライナ軍を訓練、アドバイスを与え、軍事物資や技術を提供していると12月16日に宣言した。

 現在、ロシアの防衛ラインはバルバロッサ作戦が始まる前のソ連とほぼ同じ位置にある。アメリカ/NATOはさらにロシアへ攻撃ラインを近づけようとしているのだが、それをプーチン政権が許すと見るべきではない。すでにアメリカ/NATOはロシアが設定した「レッド・ライン」に到達している。

 12月17日に​ロシア政府が公表した文書​によると、NATOがこれ以上拡大させず、モスクワを攻撃するシステムをロシアの隣国に配備せず、ロシアとの国境近くで軍事演習を行わず、NATOの艦船や航空機はロシアへ近づかず、定期的な軍同士の話し合いを実施、ヨーロッパへ中距離核ミサイルを配備しないといったことを保証する文書を作成するように求めている。

 その前、12月15日にプーチン大統領と中国の習近平国家主席はバーチャル会議を開き、1時間14分にわたって話し合った。軍事問題だけでなく、両国独自の金融システムを構築することでも合意、習近平はロシアとの関係を「同盟以上」とも表現する。

 アメリカ/NATOに対するプーチン政権の立場は明確で、「戦争は避けたいが、戦争したいなら受けて立つ」ということだ。2008年8月にイスラエルやアメリカを後ろ盾とするジョージア軍が南オセチアを奇襲攻撃した時、あるいは2015年にバラク・オバマ政権がシリアへの本格的な軍事侵攻の準備を整えた時のように、動くときは速いだろう。

 おそらくプーチンの頭にあるであろうバルバロッサ作戦でドイツ軍は1941年9月にモスクワまで80キロメートルの地点まで迫った。ソ連軍の敗北は決定的だとヒトラーが語ったのは10月。ウィンストン・チャーチル英首相の軍事首席補佐官だったヘイスティングス・イスメイは3週間以内にモスクワは陥落すると推測しているが、モスクワは陥落しない。

 そこでドイツ軍は翌年の8月にスターリングラード(ボルゴグラード)市内へ突入して市街戦が始まるが、11月になるとソ連軍が猛反撃、ドイツ軍25万人はソ連軍に完全包囲され、43年1月に生き残ったドイツの将兵9万1000名が降伏した。この段階でドイツの敗北は決定的。

 こうした状況を見たアメリカとイギリスは動きを活発化、1943年5月にワシントンDCで両国は会談、7月に両国の軍隊はシチリア島に上陸した。9月にはイタリア本土を占領、イタリアは無条件降伏する。この際、コミュニスト対策としてマフィアの協力を得ている。

 ドイツの敗北が決定的になってからイギリスとアメリカはゲリラ戦部隊の「ジェドバラ」を編成する。大戦中、西部戦線でドイツ軍と戦っていたのはレジスタンスだけで、その主力はコミュニスト。非コミュニストでレジスタンスに参加したシャルル・ド・ゴールは珍しい存在だと言えるだろう。コミュニストの影響力を押さえ込むことがジェドバラ編成の目的だったとされている。

 ジェドバラは戦争の終結で消滅するが、人脈は生き残る。1948年に極秘の工作機関OPCが組織される際にその人脈が中核となり、そのOPCは1950年10月にCIAと一体化して計画局(DDP)になる。クーデターや暗殺を仕掛ける破壊工作部門だ。1970年代に議会で秘密工作が調査の対象になると、名称を作戦局(DDO)に変更、国家秘密局(NCS)を経て作戦局に戻っている。

 ロシア政府はアメリカ/NATOに対して「最後通牒」を突きつけたとも見られている。これをアメリカ政府が無視した場合、ロシア政府はバルバロッサ作戦の轍を踏まない決意をしている可能性があるが、アメリカはこのまま進むと早晩、破綻する。再びヘゲモニーを握るためにアメリカが戦争を必要としていることも否定できない。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202112220000/
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1245.html#c1

   

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