2. 2020年6月02日 08:06:23 : Me0jsaGOcM : UFZYM2dDRWpDRlk=[1]
2020/6/1
アメリカの真のリスク・・・「RIOT」
■ オバマの為に不満を飲み込んだアフリカ系アメリカ人たち ■
ミネアポリスでの警官による黒人殺害を切っ掛けに、全米30都市で暴動が発生しています。
私は常々、アメリカの最大のリスクは「RIOT」(暴動)だと書いて来ました。
リーマンショックの後にオバマ大統領が誕生したのには意味が有ります。それは「黒人暴動を防ぐ」事。(妄想)
リーマンショック時の政権はブッシュJr.でしたが、黒人達は彼を好きでは無かった。そんな折、リーマンショックで経済は悪化して失業率もウナギ登りでしたから、黒人達の不満は高まります。暴動も何回も起きていますが、それでも大規模化しなかったのは「黒人大統領への期待」。黒人達は、大統領の為に不満を飲み込んだ。
■ 明らかの火に油を注いでいるトランプ ■
今回の景観による黒人殺害は明らかに警官に責任が有る。彼は即罷免され、第三級殺人罪で訴追されます。
無抵抗の容疑者を後ろ手に縛り、頸部を膝で圧迫して「苦しいから緩めてくれ、息が出来ない」と訴える容疑者の首に延々と体重を乗せ続けるショキングな映像はネットやTVで瞬く間に全米や世界に拡散します。
以前から警官による黒人殺害は度々起きているアメリカですが、銃を取り出す様な不振な挙動から警官が発砲するケースも多い。しかし、今回は明らかに、容疑者は無力化されており、警官は「過剰」な行為を行っています。この行為は黒人のみならず、白人からも批判が多い。
コロナによってストレスが高まっていた所に、「黒人虐殺」の映像ですから、アフリカ系アメリカ人達の怒りは頂点に達します。ミネアポリスばかりでは無く、ロサンゼルスのダウンタウンやビバリーヒルズでも放火や強奪が発生し、夜間の外出禁止令が出ています。
これに対してトランプは「州軍は良くやっていいる」「連邦軍の派遣も辞さない」とツイッターで火に油を注いでいます。一見、リーダーとして相応しく無い言動ですが、彼のこの発言を喜ぶ連中がアメリカには沢山居ます。特に、南部の貧乏な白人などは「ヤツラの脳味噌をブチマケテやれ!!ヒャッハーーー!!」って感じで盛り上がっている事でしょう。
■ 今回の暴動は直ぐに収束するが、アメリカには絶えず暴動のリスクに晒されている ■
今回の暴動はやがて収束するでしょう。しかし、コロナ後の世界で「リーマン超級」の経済危機が発生したら、アメリカの社会の不安定さは増します。
今回は暴徒達は銃で警官や州警察に発砲する様な事態には至っていませんが、警官隊や州軍が黒人を殺害したら、報復としてビルの上から発砲する輩も現れるかも知れません。そして、それは黒人とは限らない。州軍の銃撃で倒れる黒人達を見たい白人の仕業かも知れないし、あるいはオズワルド宜しく「暴動と内乱を求めた誰か」の仕業かも知れません。
アメリカのアキレス腱とも言える「人種問題」ですが、アメリカのダウンタウンを歩いた事のある人には、ピンと張りつめた緊張感の中で暮らしている彼らの「恐怖」が理解できるはずです。「黒人が襲って来たらどうしよう・・・」これは多くのアメリカの白人が共通に抱える「恐怖」なのです。
リーマンショックやコロナショックで、アメリカで売り上げを伸ばすのは「縦断」と「スパムハム」。スパムハムは肉食の彼らの保存食。いざとなったら地下室に籠って銃で徹底的に応戦して家族を守る。これが銃社会のアメリカでは普通の考え方なのです。
それが分かっているが故に、暴徒達も決して銃を発砲する事はありません。これこそが、アメリカの「最後の一線」なのです。
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