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[近代史5] 半導体産業とアメリカ(インテル)の動き 中川隆
1. 中川隆[-5957] koaQ7Jey 2021年4月06日 18:30:12 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[1]
韓国にも敗れた「日の丸半導体」が、これから世界一に返り咲く意外なシナリオ
小林 雅一 2021/04/06

30年前、日本の半導体は世界シェア51%で世界一だった。しかし現在の市場シェアは6%にまで低下している。KDDI総合研究所リサーチフェローの小林雅一さんは「86年の日米半導体協定で、韓国企業が伸長し、日本企業は存在感を失った。しかしスパコン富岳が世界一になったように、ハイテク・ジャパンには復活の兆しがある」という――。

※本稿は、小林雅一『「スパコン富岳」後の日本 科学技術立国は復活できるのか』(中公新書ラクレ)の一部を再編集したものです。

ハイテク分野でも始まった米中の覇権争い
近年のトランプ政権下で始まった米中貿易戦争は、やがて中国のIT企業「ファーウェイ」や動画サービス「ティックトック」などをめぐるハイテク覇権争いへと発展し、2021年に発足したバイデン政権へと引き継がれた。

それは両国の狭間で身を屈めてチャンスを窺う巨大経済圏EUや日本を巻き込み、国際政治と先端技術が複雑に絡み合う「テクノ・ポリティクス」時代の幕開けを告げている。

これを象徴するのがスーパーコンピュータの開発競争だ。スパコンが次なる「エクサ・スケール(1000ペタ級)」に向けて世代交代の時期を迎える中、「富岳の世界ナンバーワンは短期間に終わる」との見通しも当初囁かれたが、間もなく相反する見方も出てきた。

米中のハイテク覇権争いの影響などから、両国による次世代スパコンの開発プロジェクトが滞る気配があるのだ。これらエクサ級のスパコンが実現されない限り、優に440ペタ以上の性能を誇る富岳の世界王座は当面揺るがない。

日米ハイテク覇権争いとの類似点と相違点
スパコンや半導体技術をめぐる米中間の激しい争いは、1980〜90年代における日米間のハイテク覇権争いをある意味で彷彿させる。

当時、世界市場を席巻した便利で廉価な家電商品など日本のエレクトロニクス産業に対抗するため、米国政府はそのベースとなる日本の半導体産業を弱体化する戦略をとった。それが端的に現れたのが86年の日米半導体協定であり、(もちろんこれだけが原因ではないが)これらを契機に日本の半導体、ひいてはエレクトロニクス産業は衰退の道を辿った。

ちょっと言葉は悪いが、当時、そこから「漁夫の利」を得たのはサムスン電子など韓国を代表する巨大メーカーであった。

それから30年以上の歳月が流れた今日、米国政府は今度はファーウェイやティックトックなど進境著しい中国のIT企業をハイテク覇権争いのターゲットに選んだ。今回もそのカギを握るのは、スパコンやAI、5GなどIT産業のベースとなる先進の半導体技術である。

かつての日米半導体協定では、「日本の半導体市場を外国の半導体メーカーに開放すること」を日本側に義務付け、ついには日本メーカーが顧客企業に韓国製品を推奨するなど常識ではあり得ないような事態へとつながった。

筆者は国際政治が専門ではないが、それでも素人なりにあえて言わせてもらえば、要するに米国による「核の傘」など安全保障上の同盟関係にある日本は結局、理不尽な協定でも受け入れざるを得ない、という読みが米国政府側にあったのではないか。

これに対し、21世紀の今日、米国がハイテク覇権争いの相手とする中国は同盟国ではなく、ロシアなども含めた対立陣営に位置付けられる。これには80年代の日本に対してとったようなやり方は通用しない。

しかも中国はAIや5G、さらにはスパコンや宇宙開発などさまざまな分野で米国に接近、ないしは追い着くほどの技術力を蓄えてきている。が、それらのベースとなる半導体、特にその製造技術では少なくとも4〜5年、米国や台湾、日本などに遅れていると見られる。

米中の覇権争いで「漁夫の利」を得る国
となると米国にとって中国への対抗策はある意味単純だ。米国製の半導体技術に禁輸措置をかけて、中国企業が使えないようにすればいいだけだ。実際、米国政府はそれを実行に移して、既にかなりの効果が現れ始めている。

では今回、ここから漁夫の利を得るのは、どの国になるだろうか?

それはおそらく日本である。

2期連続で世界ランキング4冠を達成したスパコン富岳が、まさにそれを示している。富岳の開発プロジェクトが正式に始まって以来、理研をはじめ富岳の関係者は「ベンチマーク・テストで1位になることが目標ではない。社会の役に立つスパコンを作ることが本来の目標だ」と言い続けてきた。

とはいえ、世界1位が獲れるなら、それに越したことはない。

この業界では日米中など競合する国の間で「腹の探り合い」というか、要するに相手の技術力が今、どのレベルにあって、いつごろ次世代機が完成しそうかなどのインサイダー情報を互いによく調べている。

おそらく理研・富士通など富岳関係者は、2017年にトランプ政権が誕生し、やがて米中間の貿易摩擦がハイテク覇権争いへと発展する19年頃には、その影響で両国の次世代スパコン開発が予定よりも遅れそうだ、という情報を掴んでいたはずだ。

当初の計画では富岳は21年に稼働を開始する予定だった。しかし米中のエクサ級スパコンの完成が遅れるという情報を握ったことで、富岳関係者は「今がチャンスだ!」とばかりにあえて前倒しで20年に稼働させて、ずっと「目標ではない」と言い続けてきた1位を獲りにいったのではないか。

「世界一」の大きな意味
仮にそうだとすれば、その策は見事に功を奏し、富岳は2期連続でスパコン世界一となったわけだが、この王座はもうしばらく続きそうだ。米中どちらが先にエクサ級マシンを完成させるにせよ、それは早くて22年、下手をすれば23年にずれこむとの見方もある。となると、富岳は最長3年間も世界王座に君臨し続ける可能性があるのだ。

もちろん「スパコンのベンチマーク・テストで1位になることに実質的な意味がどれほどあるのか?」という冷めた意見も聞かれるだろう。しかし、それでも富岳の世界ナンバーワンは高く評価されるべきだと筆者は思う。ここ数年、米国のGAFAや勃興する中国の巨大IT企業などに押され、日本のハイテク産業は一種の自信喪失に近い状態にあった。特にAIや5Gなど先端的な技術分野では、日本企業はすっかり存在感を失ってしまった。

こうした状況下で「国力を反映する」スパコンの性能で世界一に返り咲いたことは、日本の科学技術力の底力を証明し、失いかけていた自信を取り戻す上で大きな意味があったと言えるのではないか。

しかも、この流れはスパコン開発だけに止まらない。『「スパコン富岳」後の日本 科学技術立国は復活できるのか』の第2章でも紹介しているように、富岳のCPUに採用されたSIMDなど日本の伝統的な半導体テクノロジーが蘇りつつある。

今後はこうした基礎的な高度技術を、爆発的な需要増加が期待されるクラウド・サーバー、さらにはIoT端末や自動運転車など次世代製品に広げていくことで、ハイテク・ジャパンの復活は単なる希望的観測ではなくなってきた。

日本の存在感を高めるチャンスだ
こうした中で海外に目を転じると、米国では司法省やFTC(連邦取引委員会)、各州政府などが20年10月以降、反トラスト法(米国の独占禁止法)に抵触した疑いでグーグルやフェイスブックを提訴。今後はアップルやアマゾンなども含め、これら巨大IT企業の事業を分割するなどして絶大な市場独占力を奪い、代わって未来を担う新しい企業が勃興する環境を整えることが狙いと見られている。

かつて1998年に始まるマイクロソフトの反トラスト法訴訟を経て同社が力を落とし、これに代わってアマゾンやグーグルなど当時の新興企業が台頭してきたのと同様、現在もまたきわめて大きなスケールで主力企業の世代交代が迫っているのかもしれない。

一方、中国では20年11月、アリババ集団創業者ジャック・マー氏の政府批判が共産党指導者の逆鱗に触れ、傘下の金融会社アントグループが上海・香港市場で上場停止となった。

同社に対しては、取引先の企業にライバル企業と取り引きしないよう求める行為が独占禁止法違反の疑いがあるとして、中国当局による捜査も進んでいる。

今後、テンセントや百度など他のインターネット企業にも、規制当局による統制が及ぶとの見方もある。米国同様、中国でも巨大IT企業に激しい逆風が吹き始めているようだ。

もちろんGAFAやファーウェイ、アリババなど、外国企業のトラブルを歓迎するのは決して褒められた姿勢ではないし、ここで強調したいのはそういうことではない。あくまで一般論として、どこかの国の企業が国際競争力を落とせば、他の国の企業は相対的な優位性を確保できるということだ。バブル崩壊後の90年代とは逆に、今度は日本企業が世界のハイテク市場で存在感を高めるチャンスがめぐってきたと言えそうだ。

---------- 小林 雅一(こばやし・まさかず) 作家・ジャーナリスト、KDDI総合研究所リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授 1963年、群馬県生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。同大学院理学系研究科・修士課程を修了後、東芝、日経BPなどを経てボストン大学に留学、マスコミュニケーションの修士号を取得。ニューヨークで新聞社勤務、帰国後、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所などで教鞭をとった後、現職。 ----------

https://www.msn.com/ja-jp/money/other/%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%81%AB%E3%82%82%E6%95%97%E3%82%8C%E3%81%9F-%E6%97%A5%E3%81%AE%E4%B8%B8%E5%8D%8A%E5%B0%8E%E4%BD%93-%E3%81%8C-%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%80%E3%81%AB%E8%BF%94%E3%82%8A%E5%92%B2%E3%81%8F%E6%84%8F%E5%A4%96%E3%81%AA%E3%82%B7%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%AA/ar-BB1fkerq?ocid=msedgntp
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/565.html#c1

[近代史4] 中国は共産主義国ではなく古来からの皇帝が支配する儒教国家 中川隆
8. 2021年4月06日 19:20:14 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[2]
おどろおどろしい「すごいもの」
2021年04月06日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1455.html


 中国共産党が、なぜ他国との軋轢を引き起こす強引な領土拡張に邁進するのか?
 なぜ、なんでも一番になろうとするのか?
 
 中国国民は「すごいもの」が大好きだ。世界中の人々の耳目を集め、視聴者を圧倒すれば「最高の価値」であるかのようにもてはやす。
 映画のカンフーものでも「凄いこと」が主題になっている。
 「中国人は凄い」という自己陶酔に浸りたい嗜好がありありと見える。

 中国人の心を形作ってきたものは、「凄さ」なのだ。
 秦の始皇帝が作った万里の長城・馳道は凄い。飢饉の規模も凄い。蝗害の規模も凄い。大躍進や文革で、殺されていった人々の数も凄い。
 中国人は、生まれたときから「すごいもの」に晒され、見慣れてきた。「すごいもの」がないと納得できないのだ。

 習近平が、「一帯一路」や「南水北調」、「世界一のダム」にこだわり、その弊害が警告されても、一向にやめず、無理矢理実現しようとしている理由は何か?
 それは、始皇帝の「万里の長城・馳道」と同じように「自分が作らせた、自分は凄い」という恍惚に浸りたいからに他ならない。

 習近平世代は、大躍進・文革で年少・青春期・青年期を過ごしたので、世界を学ぶ機会がひどく少なかった。
 彼が幼少時から読んだ書物は、中国の家庭なら必ずある三国志、水滸伝、金瓶梅と相場が決まっている。
 https://www.toho-shoten.co.jp/toho/readers-ranking.html

 中国人が大人になるまでに読む本の大半で、その主題は「凄さ」なのだ。
 だから、中国共産党指導者たちは、何をおいても「凄いこと」をやりたがる。それは論理的整合性や地球社会における協調、そして持続可能な未来とは無関係である。
 国が崩壊することと、凄いことをやることと天秤にかければ後者が勝るのが中国人なのだ。

 つまり、これが「一帯一路」事業の本質であると考えてよい。
 なお、一帯一路には我々の知らない、報道されない恐ろしい野望が含まれているといわれる。それは「中国による世界統一」である。
 1990年代に、李鵬が計画した中国領土拡大計画に沿って、日本列島に対して第一列島線、第二列島線が定められた。
 つまり、「この範囲は中国のもの」と内心決めているのだ。
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%88%97%E5%B3%B6%E7%B7%9A
 
 現在では、櫻井よしこなどが公開していた、中国領土拡張計画についてデマであると指摘されているが、内容は、私が1990年代に確認したものと同じだ。
 http://redfox2667.blog111.fc2.com/blog-entry-238.html

 以下の李鵬発現は、すでに私が25年以上前に確認して、驚かされたものだ。
 https://plaza.rakuten.co.jp/4chan52/diary/202003110000/

 李鵬発言
1994 年、 中国の李鵬首相が、 オーストラリアのジョン・ハワード首相に向かって
「いまの日本の繁栄は一時的なものであだ花です。 その繁栄を創ってきた世代の日本人がもうすぐこの世からいなくなりますから、20 年もしたら国として存在していないのではないでしょうか。 中国か韓国、 あるいは朝鮮の属国にでもなっているかもしれません」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%8E%E9%B5%AC

 このように、中国人は、最初表向きは慇懃無礼ながら、内心では、「自分の凄さを見せつけてやる」という敵愾心に満ちている。
 こうした精神性を土台にしなければ、香港・台湾問題、尖閣諸島問題、南東シナ海問題などが起きる道理がない。
 まるで問答無用のヤクザのやり口である。

 もちろん、こうした思想性は、儒教の序列主義からの反映であると考えることもできる。
 儒教は人々に序列をつけ、差別社会を作り出すことで民衆同士を対立させ、国家権力を維持してきた。その序列を定める基準こそが「凄さ」なのだ。
 中国では凄くないと舐められる。

 中国にとって不幸なのは、習近平の世代が、青少年期に国際的な交流から「世界を知る」機会を得られなかったことである。
 中国共産党指導部の頭の中身は、自分を歴史上の中国の大物たち、始皇帝・項羽・劉邦・チンギスハンなどに重ね合わせて、「自分たちが、どんなに凄いことをするか」というビジョンしかなく、人間社会の調和という概念を理解できないのだ。

 こういう事情だから、中国共産党と、欧米世界観との激突は避けられない。
 尖閣・スプラトリー諸島・フィリピン・マレーシア・ベトナム・インド・ブータン・ロシアと世界中をまとめて侵略している中国が、世界を相手に軍事的勝利を収められるかといえば、それは無理であることは誰にでも分かる。
 しかし、軍事衝突はひとたび戦術核の火を吹けば、もはや誰にも止めることができない。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E6%B2%99%E8%AB%B8%E5%B3%B6%E6%B5%B7%E5%9F%9F%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E4%BA%BA%E6%B0%91%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E5%B3%B6%E5%BB%BA%E8%A8%AD

 まともな世界観を教育された国家指導者なら、こんな馬鹿げたことをする者はいないが、中国では価値観が違うのだ。
 彼らは、「自分たちが世界を支配する」という「凄い夢」を実現できないなら、国ぐるみ核ミサイルで心中した方がマシなのだ。
 だから、核兵器が使われれば、情け容赦なく、日本列島の米軍基地にも核ミサイルが撃ち込まれる。

 日本で最初に中国からミサイルが飛んでくるのはどこか?
 それは、おそらく那覇基地よりも先に、相模原のキャンプ座間だろう。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E5%BA%A7%E9%96%93

 余談だが、この近辺で、ヤマユリ園事件や、9名首切事件など超凶悪事件が続く理由を考えると、座間に置かれた米陸軍司令部が使っている電磁波が影響を及ぼしているのではないかと私は疑っている。
 司令部が移転したとの報道もあるが、私は擬装用フェイクニュースと考えている。もし移転するのなら、とっくに引き渡されているはずだが、そんな様子は見えないからだ。

 その他、三沢基地・岩国基地・那覇基地・横田基地など、基幹的在日米軍基地は初期段階の標的である。周辺都市も含めて、ほぼ助からない可能性があるので、中国との軍事衝突が勃発したなら、すぐに米軍基地から遠く離れた山中に避難すべきだ。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%A8%E6%97%A5%E7%B1%B3%E8%BB%8D

 私の予想は、戦争の初期段階で、EMP爆弾が使われ、マイコン機器や発送電設備は取り返しのつかないダメージを受ける。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-411.html

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-764.html

 それから本格的な核戦争が始まるが、首都圏が無事にすむとは、とても思えない。
 こうした予想は、ちょうど戦前の国威発揚精神主義時代の日本軍と同じである。
 乃木希典は203高地で、ほとんど戦略らしい戦略もないまま、無闇に若者たちを旅順要塞火器に晒して数千人の大切な命を失わせた。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%85%E9%A0%86%E6%94%BB%E5%9B%B2%E6%88%A6

 第二次大戦中、もっとも卑劣な司令官といわれた牟田口廉也は、数十万の優秀な日本兵の多くを、精神主義だけの愚かな戦術で死なせた。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB%E4%BD%9C%E6%88%A6

 同じように、朝鮮戦争が激戦に突入した1950年前後、毛沢東の指示による中国人民解放軍がアメリカ軍と戦争を行ったが、米軍の凄まじい重火器弾幕に、ひたすら盲目的に突撃して倒れ、後続の兵士は、屍の川を渡ったとの中国らしい逸話がある。
 https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20180730-00091168/

 ここで書きたかったことは、中国共産党には「命を大切にする、人々の幸福を求める」という価値観はない。それは、中国史のどの局面にもない。
 中国では人の命が安いのだ。だから、自衛隊や米軍が、どれほど優秀であっても「屍の川を渡る」軍隊が押し寄せてきたとき、何ができるのか、考える必要がある。

 中国には、古代から「械闘」という伝統・習慣があった。
 一定の生産力しかない地域に人が増えてくると飽和が始まる。すると、部族どうしが皆殺し戦争を始めるのだ。だから、古代から使われる客家の集合住宅は、完全な要塞の機能を持っている。械闘に備えなければならないからだ。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E5%AE%A2%E6%A2%B0%E9%97%98#:~:text=%E5%9C%9F%E5%AE%A2%E6%A2%B0%E9%97%98%EF%BC%88%E3%81%A8%E3%81%8B%E3%81%8F,%E6%B8%85%E6%9C%AB%E3%81%AB%E7%99%BA%E7%94%9F%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

 この械闘が、中国人の精神性の根底に強固に存在しているのだ。
 ちょうど、2500年前、呉越戦争に敗北した呉民族が九州に上陸し、邪馬台国などを作ったが、(神武天皇は呉の太伯の2番目の弟である季歴との記述が残されている)、彼ら弥生人たちは、新たな国を探して瀬戸内海を大阪に向けて下った。
 このとき広島・岡山・愛媛などに多数の子孫地ができたが、やはり械闘の習慣が持ち込まれたので、すべて客家円楼と同様の砦=要塞の機能を持っている。

 つまり、日本人のうち弥生人系の人々にも、中国人の伝統・習慣が持ち込まれ、儒教や械闘が残っているために、無闇に戦争に憧れる人々がいるわけだ。
 だから乃木希典の超無謀な突撃自爆作戦が、太平洋戦争にも引き継がれた。
 
 戦争は起きる。戦争は、人口が増えすぎて、生産力が追いつかないようになると、いつの時代でも必ず起きる。中国の場合、それが極端であるとともに、人々の価値観に刷り込まれている。
 それは、愛とか調和とかの概念の反対側にある、憎悪や強欲を引き出してゆく。
 だが、中国では、土地の生産力が限られてきたから、戦って、殺し合い、人口を減らさなければ、全員が飢えて共倒れになったという事情があったのだ。

 今、戦後70年以上を経て、再び、そのような飽和的状況に達していると理解する必要がある。
 中国周辺諸国は、すべて侵略の嵐の洗礼を受けてきたのだ。
 おどろおどろしい、凄い時代が始まった!
 

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1455.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/567.html#c8

[リバイバル3] EMT927st の世界 中川隆
13. 2021年4月06日 20:52:22 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[3]
オーディオ雑記帳 7 EMT927st
http://more.main.jp/zakkichou07.html

ジャズのモノラル再生では現システムでほぼ満足しているが問題はステレオ再生。プレーヤーによってはこのレコードは良いがこのレコードはダメ・・・と言う状態が続いている。一筋縄ではいかないようだ。そんな中、3ヶ月前A氏からEMT927st使いませんか?という電話が。腰を痛めて重量級プレーヤーは全て処分と決めていたのに誘惑に負けてしまった。

最初に感じたのは情報量が930と比較にならないほど多い。たかがプレーヤーなのに何故こんなに違うのか。930での苦労は何だったのだろうというくらいすんなりと音がでた。

今のところ安定したステレオ再生が出来ているがいつものことながら、1年以上使い続けないと結論は出ないだろう。結論と言えば半年以上使ったiTransportは音質的にPCオーディオにかなわずシステムから除外した。けっこう苦労したんだけど僕にとっては音質的にオモチャだった。

今回アナログプレーヤーの入れ替えで自宅にあるプレーヤーはモノラル用のガラード+フェアーチャイルド、レコカット+フェアーチャイルド(ロング)、ステレオ用の927、930、ガラード+297の5台となり最盛期に比べると随分すっきりとした。最盛期の台数は秘密(汗)    同時に使わないアームもSME3009RとFR64S、補修用のデッカ、フェアーチャイルドの4本となった。


EMT930には純正のインシュレーターがあるがEMT927には純正では出ていない。マツシタハイファイや他ショップから930そっくりなインシュレーターが出ていて一緒に譲っていただいたが、まだセットしていない。付けたら付けたでまた半年以上鳴らさないと結論は出ないと思う。

そういえば持っているのさえ忘れてしまうCDプレーヤー。PCオーディオよりも音質が劣り、アナログディスクみたいに個性的ではない中途半端な存在になりつつある。なんとなくまともな音だと思っていた特注のラスクケースに収まったA730も出番がなく、半年以上埃をかぶったまま。久しぶりに繋いでみたがPC→AMEにも劣る。かわいそうだが近い将来CDプレーヤーはなくなるのかもしれない。事務所のシステムではFF400で使用しているが自宅ではもっぱらAMEを使い無線で寝室、デコラ、ハーツに飛ばしているが音質的にはそれほど不満はない。安く良い音を聞きたいのならAMEを使ったPC再生が一番だろう。音質的にはDACに左右されるが、少なくとも所有するCDプレーヤーよりも良い音がする。


・・・と書いていたらステレオサウンド誌から「ヴィンテージ・アナログ」という本が出た。山中氏の愛した927の記事が出ていたが、記事自体は昔読んだことがあるが所有した今読み直すと当時の印象と違う。オーディオは自宅で聴いてみないと判らないと言うことか? 927Dstとの違いはガラステーブルの違いと聞いているが927stの付属のプラスティック・テーブルの音が僕のシステムに合っているのでガラステーブルには興味がなくなった。最後に930との違いを書いておくと低域は全く質が違うが、特筆すべきは中域の安定感だろう。この中域は何を聴いても安心して、また音に対して何の疑問や不安感を抱かずに、ただひたすらに音楽に浸れる。例えばモノラル再生には主にフェアーチャイルドを使用しているが6gの針圧で圧倒的な安定感がある220Aを2.5gのMCH-1で圧倒的なステレオサウンドを再現していると言い換えても大げさではない。そのような再現であるがけっして930が劣ると言うことではない、勘違いしないでほしい。表現が違うと言うことなのだ。(2009/10/3)

オーディオ近況
僕は機器を取り替えて判断するのに少なくとも3ヶ月から半年使用しないとHPに書かない事にしている。機器に限らずケーブル、インシュレーター、ラックどれを取り替えてもオーディオは音が変わる。オーディオマニアは僕を含めて音が変化したら「良くなった」と感じることが多い。しかし、その変化した音が本当に良い音なのかある程度使用しないと判らないと思う。毎週のようにアクセサリーを取り替えたり、戻したり報告するオーディオマニアのHPがあるが、(人それぞれで、これも趣味で結構だが)この人、何時になったら音楽を楽しめるのだろう?  と余計な心配をしてしまう。

さて、僕が所有している最新兵器(ハイエンド?)がLNPとS9500である。パワーはML2をはじめとするレビンソンの歴代パワーを試したがしっくりこなかった。しかしCELLOの小さなパワーを持ってきたところ初めて心地よい音に落ち着いた。しかしマニアの性でCELLOがこんなに良いのなら一度CELLOで聞いてみようとLNPからENCORE、PARETTEを加えて出した結論が「良くない」だった。パワーはあんなに素晴らしいのに?とLNPに換える前にCELLOのフォノイコライザーのRMCを加えて聞いてみた。先々週付け加えたので良いか悪いか判断はつかぬがこれが面白い! 全てのレコードがクリスタル色となった。RMCの癖が強いのかシステム全体が僕が感じていたCELLOの色となった。もちろん、全てのレコード再生においてクリスタル色は問題があろうが、この輝きはCELLO以外では無理だろう。いずれは万能なLNPに換えると思うがこのRMCはLNPのフォノイコと切り替えて使用したいCELLOの中では色鮮やかで面白いフォノイコライザーである。しかし今は浮気をしているのだが、やはり基本はLNP中心のシステムでCELLOの音を楽しむオーディオよりも音楽が楽しめるシステムの方が僕に合っている。LNPに合わせるパワーはENCORE150よりも小さなENCORE MONOの方が僕の環境ではベストであると思う。(2009/10/27)

LNPの使い方の一つであるゲイン。※(オーバーにならない)出力ゲインギリギリまで上げてLNPの特徴を目一杯出せるかが基本的な使い方であるがCELLOの場合は少し違うようだ。半年以上CELLOに相対しているがまだ結果が出せないでいる。※入力ゲインではない


オーディオ近況(僕の身勝手なオーディオ・アクセサリー論)
EMT927を設置してから5ヶ月、昨日(湿気の関係もあるだろうが)はじめてステレオレコードがこのような音で聴けるのか!と言うような感動できる再生が出来た、まだ良くなるような予感がする

僕は前述したとおり、設置したときに、ある程度満足した音が出たならそれ以上機器をいじらない。そして良い音が出るまで鳴らし続け熟成させる。30年以上?オーディオを続けてきた経験からそのようにしている。
そして、熟成させたオーディオとは、逆に今現在の音を高価なアクセサリーやケーブルなどで壊されるのが怖い、と言うくらいまで満足のいく音が聞ける事であると思う。

僕はレコードコレクターである。毎日のようにレコード店を回り良い音の素晴らしい演奏を探し続けている。自宅に保管している大量のレコードをオーディオマニアが毎週のようにアクセサリーなどで音を追求している暇はなく、一枚でも多く良い演奏を聴きたい。

趣味は趣味、オーディオで音の変化を楽しんでいる人もいれば、僕のように一枚でも多くの演奏を聴こうとする趣味の人もいる。いろいろな人がいる中で、HPでアクセサリーなどを絶賛するのだったら少なくとも絶賛する人が一生使い続けていく自信のあるもの、そのような価値のあるものだけにしてほしい、僕みたいなアクセサリー初心者には大変に迷惑なのだ。毎週、毎月、毎年のように、このカーボンが良い、このケーブルが良いと言っているオーディオマニアが、とても満足できる音を出しているとは思えない。

と、言う僕も過去に雑誌などに踊らされて高価なケーブルなどを購入した経験があるがその殆どが使い物にならず、ゴミケースの中へ。そして得た結論は、その場で音の変化が判るようなアクセサリー、ケーブルには手を出すなと言うこと。とてもアクセサリー評論など当てになるものはない。しかし現実は高価なケーブル・アクセサリーは癖が強い(強くなきゃ売れないわけだが)

僕が満足するケーブルは結構、癖のない安価なものに多く、ケーブルでは細い方が多く感じる。さらに5年以上使い続けると他のものに代替えがきかぬほど熟成が進むのも安価なケーブルに多い。

そして何より、僕にとっては何年かに一度する端子磨き、これがどんなアクセサリーよりも効く!!

完成されたオーディオとしてはアクセサリーの入る隙のないデッカ・デコラが一つの答えだろう。この品位ある音を聞いてしまうと何一つ改造(付け加えても、引いても)してはならないと直感して判る

実現不可能だが、以前Studio K'sで音楽喫茶をやるのだったらデコラで行いたいと山本氏に言ったことがある。そしてレコード演奏には古楽の権威であるA氏に頼みたい。移動に十万円以上掛かると思うが、費用が解決できても、たぶんStudio K'sにはクレーンを使っても入らないと思う。(2009/11/6)


良いアクセサリーもあるのは確かだが、僕にとって高価なケーブルはいらない


オーディオ近況2

最近オーディオにもレコードにも興味がなくひたすら撮りだめしているTVを見ている。ロクラクというUSB接続HD録音機を使い正月から録画すること約200時間分。見るのも大変だ。オーディオ関連といえばIKEAという欧州安売り家具屋でガラスショーケースを購入して散乱しているオーディオ小物をディスプレイしてみた。すこしは綺麗に見えるだろうか?

少し前にレビンソンのチャンデバLNC-2Lを手に入れた。4343用の3ウェイモノラル使用なのだが、使う計画などなくなぜ買ってしまったのだろう?自分でもわからないが1年後にオーディオルーム完成後マルチで4343あたりを鳴らしてみても面白そうなどと、ニヤニヤしながらバカな空想を描いてる。1年後のオーディオルームの打ち合わせがはじまった。集合住宅の完全防音となると難しいらしく部屋の中にショックアブソーバー?で部屋を作る構造で35帖のリスニングルームとなるととてつもないお金がかかり頭が痛い・・・家族からは非難囂々・・・どう乗り切るかが今の課題(2010/4/10)


久々にオーディオ

自宅のオーディオはほぼ満足できるほど完成していて(もちろん自己満足だが)オーディオ機器を考えることなく音楽に集中出来る。ところが事務所にあるCelloとK2-S9500の組み合わせ。この音が気に喰わないので、いろいろとパレットなどで調整すると、ますますおかしな音となってしまう。そんな中で友人がぶらりと遊びにきて、一言「ずいぶんシャリシャリしてますね」・・・ハッと気づきこれじゃダメだと、もう一度Celloに再挑戦。まず全てのケーブルをCelloに揃えることから始めたが、最後まで入手できなかったのがスピーカーケーブル。ヤフオクで(ストリングス2や3はたまに見るのだが)ストリングス1と言うあまり見た事がないケーブルを入手した。全てCelloケーブルとした段階で落ち着きついたしっとりとした音となる。次はプリ。アンコール(1MΩL2)を通すよりもPalette単体の方が良い音となるが、MIV(マルチ・インプット・ヴァージョン)でないので入力の関係上Encoreプリを通していたが、先日MIVが入りますよと連絡があり、翌日には交換。PaletteとPalette MIVの音の違いはほとんどはわからないが入力が4つあることと入出力がRCAにも対応しているので使い勝手は大違い。まだEncoreプリは残してあるが希望のモジュールを積んだSuiteが出てくれば、ようやくLNP+Encore mono powerとの比較が出来る。オーディオって触れば触るほど面白いが、自分で気づかないうちに触るほどおかしな方向に行ってしまうことも多々あるようだ。(2010/10/29)

デコラとLNP

自宅にいる時には8割くらいはデコラが鳴っている。しかもデコラから流れるのはバロック音楽。Macmini ~ USB ~ NU FORCE Icon uDAC~ 同軸 ~ Cello DACに流していて、これらをiPadで遠隔操作している。デコラできくレコードのように100%満足するわけではないけれど、かなり心地よい音が常時部屋を充満するあたり、便利な世の中になったものだ。

事務所に設置してあるオーディオ機器をレビンソンに戻した。Celloは約2年間頑張ってきたつもりだけれども、LNP ~ Cello encore power ~ JBL S9500で鳴るジャズはEMT927 ~ marantz ~ ハーツフィールドで鳴らすジャズとは別物だけど高い次元で別世界を魅せてくれる。

1年以上前から初期型LNPを聴きたいと人に頼まれていて、ようやくCelloを片付けLNPを聞きなおすと素晴らしい。聞いた人しかわからないが、今の機器では絶対に表現できないジャズの音がある。この音質が聴ける限り、何も触りたくない、というかケーブルさえも替えたくなくなるが、毎週のようにケーブルを交換しているオーディオマニアの人たちは一体どんな音で満足するのか?(ほとんどの人が、もっと良い音になるに違いないと思って交換するのだろうけど、自分では気づかないうちに今の音に不満があるからだと僕は思っている)僕には理解できない。(2010/12/15)
http://more.main.jp/zakkichou07.html

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[リバイバル3] EMT フォノイコライザー139st 中川隆
13. 2021年4月06日 21:00:10 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[4]
Decca Decolaがお嫁入り
EMT139について(1)2017-09-16
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/c35a50e039442941f990754198f8e980

 EMT139には無印、EMT139A、EMT139Bがあるそうだが違いはよく分からない(イコライズカーブが異なっているらしいが)。管球式モノラルフォノイコライザーでEMT927、EMT930(st)専用、ECC82とEF804が各々2本づつの4球構成でヘッドフォンアンプまで含んでいた。


 EMT155stとEMT927の結線図を参考にするが2種類あるB電源の一方(6b)の接続は省略されている。

 拙宅のEMT139B 2台


 

 

 1台はフロントパネルのシールがないがこの2台はほとんど同じ内容なので多分EMT139B2台だと思われます。
 トランスの固定が緩んでいるのでネジを締めようと思うが他のトランスをどかさないとドライバーが届かない。配置がキツキツです。


 スクラッチフィルターは大きな2連バリコン!痺れます。。

 ボリュームと違ってツマミ回してもノイズが出ないのはいいですね。
 フロントパネルの4個のポテンショメータは下2個はハムバランサー(初段専用とその他用と)、あとは出力調整とヘッドフォン出力調整用。ヒーターは前述のように初段用直流(6V、0.6A EMT927の電源を確認するとブリッジ整流、500μFx2、チョーク付きのπ回路)、他は交流点火(6.3V、0.86A)、B電源は終段とヘッドフォン部の1/2ECC82(345V、17mA)、その他(310V、5mA)の2系統。

 電源と2台を収めるケースを自作した。
 

 

 
 作ったのは数年前。収めたケースはジャンク屋で見つけたもの。適当なケース探しで数ヶ月かかった。電源は中央に配置しコネクターを介して左右に供給している。
 久しぶりに通電すると
 
 EMT930から自作したアダプターで直出しすると、、ちゃんと出力されるが結構なハムが載る。左右で4ヶ所のハムバランサーを調節すると1ヶ所が途中で引っかかって回らない。巻線ボリュームのトラブルかと思うがここは後で修理するにしてもやはり治らないハム。フォノイコライザーの電源を落とすとノーハムでしばらく鳴っているところを見ると電源が原因かと思われる。今まで稼働していた期間はないので完成直後に改良もせずに即お蔵入りだったのかもしれないが記憶がない。。今回はなんとか実用レベルにしたいが電源トランスの位置が入力に近いのでトランス類を遠隔しないといけない可能性を考えるとちょっとへこみます。

 外は台風が来ています。結構ガタガタ揺れるが夜中に音を出しても多分大丈夫で好都合。まず回らないハムバランサーを分解して取り出す。

 一目でかなりの惨状です。抵抗帯が破壊されて摺動子が食い込んでいる。。当然交換かと思うが適当な(100Ω)巻線ボリュームが無い。大きいのはあるのですがフロントから見える細い軸も異なるし。両端子の導通はあるし壊れたところは比較的端の部分だったのでストッパーを設けてそれ以上進まないようにして再使用することにしました。適当な部品が入手できたら取り替えることにします。

 一旦バラして組み立ててから適当なストッパーを貼り付けて完成。うまくいきました。ただし残りの3個も含めて寿命が来てしまっている可能性もあります。

 さて発生しているハム対策ですが、、結論から言うとなかなか難儀でした。元の設計では初段ヒーターの整流はセレン、電流の関係で左右chは直列繋ぎで6.0Vに調整(これがマチガイの素)、B電源はダイオードによる半波整流(マイブームだった)、電源とアンプの同一ケースで電源トランスと入力トランスが近い、その他諸々、、となっています。一つずつ変更してその都度確認していく。
 まずヒーター整流をシリコンブリッジにして左右ヒーターをパラにする。やっぱり電源トランスの6.3V端子では足りないので12.6Vにして抵抗をカットアンドトライでなんとか6Vにして試聴 → 変わらず。

 B電源整流をブリッジ整流に(適当なのが無かったのでファストリカバリーダイオード4本繋いで)変更して試聴 → 変わらず。

 
 接続ワイヤーの延長コード作って電源を遠隔してみて試聴 → 変わらず。


 常にアースの取り方などを変更しながらだったがやはり根本は変わらずで相当凹む。一晩寝ながら考える。。

 そのうち入力を1本外すとかなり治ることを発見し光明が見えてきた。

 入力(プレーヤーからの受け)ジャックのアースは接続していたが回路図では浮いているので切り離し。改めてプレーヤー本体とアース接続すると治ったようです。これは以前も試したことなので何が功を奏したのかはよくわからない。
 延長コードを使用しなくても使用に耐えるくらいになりました。

 以上を考察すると(備忘録)
 1 フォノイコライザー本体に大きな故障がなかったのはラッキーでもしそうだったら余計に混乱していた。
 2 Marantz#7を習って半波整流、セレン整流にしたのだがやはり難しい。コンデンサーとチョークコイルを可能な限り入れたのだが結果が芳しくなかったのは脈流が取りきれないというより電源トランスの問題があった可能性が高い。半波整流によるトランスの唸り、入力トランスが近いのに撒き散らした電磁波など。ただし半波整流からブリッジ整流変えた時の音の変化はとても大きく低域がしっかり出てくるのは良いがこの音質の変化はいいのか悪いのかはわからない。
 3 ハム対策は経験がモノを言うような気もするが回路図や接続図などを常に再検討する姿勢は必要。検証は変更1項目ごとに行ったが途中で新たなトラブルが起こったりで(違った故障が発生したかと思わせる)古い(いや素人の作った)キカイはやはり厄介だ。

 これでしばらく聴いているとかなりトランスの発熱がある。原因は整流したヒーター巻線からと思われ回路図では6V 0.6Aを初段のEF804に供給する。しかし規格表ではEF804のヒーター電流は0.3A。回路図ではハムバランサーとパラに18.7Ω 3Wのブリーダー抵抗が入っていてこの抵抗には0.32Aの電流が流れて約2Wの発熱がある(他のパーツと離されてフロントパネルの裏に設置されている)。電源トランスのヒーター容量が足りないのでここは(涙を飲んで)抵抗の接続を外して電源内に共通のブリーダー抵抗(22Ω)を増設した。また接続もトランスの6.3V端子に戻してドロップ抵抗も外してチョークコイルのみにするなどした。これらの変更で定格内になんとか収まり発熱は気にならなくなった。その後センタータップを利用した両波整流に再変更した。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/c35a50e039442941f990754198f8e980
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1149.html#c13

[リバイバル3] EMT フォノイコライザー139st 中川隆
14. 2021年4月06日 21:01:38 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[5]
Decca Decolaがお嫁入り
EMT155(st)について(2)
2017-09-16
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/a2637b8611b8528bb796c4af59059aed


 EMT155(st)の整備をする場合にはプレーヤー本体から取り外して測定、整備する必要があり別電源を用意するかプレーヤー本体から電源を引き出すかする必要があります。EMT155(st)の電源の供給はプレーヤーの種類に応じて2種類あって前期は直流(12V〜15V)と交流(6.3V)の2系統、後期は交流(12.5V 145mA)1系統でどちらの形式のプレーヤーでも動作するようにEMT155(st)は設計されています。これはEMT927(st)と前期のEMT930(st)は管球式フォノイコライザーのEMT139(st)を標準搭載していたためで後継のEMT155(st)との互換性を持たせるための工夫だったわけで真空管のヒーター電源を利用しています。ところでEMT139Bのヒーター電源は初段のみ直流点火だが電圧は6.0V、しかしEMT155(st)へ供給する直流電源部(7aと7b)の電圧表示は回路図では12V〜15Vになっている。これはヒーター回路に接続すると消費電力が大きいため電圧降下を起こすことを見越した設計らしい。このヒーター回路にはブリーダー抵抗も入っていて将来のソリッドステート化を見越しての設計だった、、とは思えないがちょっと興味深い。電源は自作することにするが当然トランス1個で足りる交流1種類(後期型)にすることにします。適当なケースに16ピンコネクターと入出力ジャックなどを組み込んでみる。


 


 AC12.5Vは適当なACアダプターを分解して整流回路を取り外して改造した。しかし接続時にAC12.5Vにするにはどうしたらいいのかよくわからない。高い電圧をスライダックを使って実測しながら調整することにします。最終的に抵抗をACに入れるかコネクター7aと7bの間の直流に入れるかはまた検討します。
 
 実際に接続してみるとAC145mAの負荷ではほとんど電圧降下を起こさないことがわかりました。
 早速配線して音出ししてみる。

 、、、盛大にハムが聞こえる。EMT139Bの経験が役に立ってないぞー。入力ジャックはシャーシアースに接続されているが出力トランスの2次側はアースしてはいけなかった。ピンジャックをフロートするとハムは消えるがうまく処理できるだろうか。。

 手直ししてEMT155(st)アダプターは完成しました。

 出力トランスの出力は接地していません。今まで使っていたスイッチクラフトのRCAジャック用の絶縁スペーサーもあるらしいのですが残念ながら手元にはないので色々考えた末に2連の端子板付きのジャックとなりました。芸がないなぁ。。また買いに行ったパーツ屋さんにDC7.5Vのアダプターがあったのでトランス2次側のセンタータップ出力だとすると両端で丁度12.5V程度のACが取り出せそう、、と目論んで購入したのだが分解してみるとセンタータップなしのブリッジ整流であえなく却下となった。300円だったからまあいいか。。今まで使っていたアダプター内に電圧ドロップ用のホーロー抵抗を仕込んで両端接続でなんとか14Vにして対応。

 これで聴いてみると、、快調です。トランスケースの発熱も問題ない。これでようやくEMT155(st)の整備ができる環境が整った。また単独使用時にもアダプターとして重宝しそう。


 EMT155stの回路図を見ていて気づいたことですが途中で変更があったようで後期の回路図の入力トランスの1次側には33μFのコンデンサーが入っている。EMT155には無いモノなので気になっていたのだが初期のEMT155stにもこのコンデンサーは無い。なぜ追加されたのだろうか??
 TSD15用の昇圧トランス STX 20

 中には昇圧トランス T890/1 が(このトランスも大きさの異なる2種類あるようだがこちらは小さい方)また1次側にはシリーズに33μFのタンタルコンデンサーが、2次側には26.5kΩの抵抗器がパラに入っている。これらは後期型EMT155stの入力部分と同様の回路。またプリント基板上に出ている突起(写真)は1次側と2次側のアースを接続している部分で現在は導通しているがここを切断して切り離すこともできる(という仕様かと思う)実際にEMT930stからのカートリッジ引き出し線を接続するとハムが発生していてEMT155stの場合と同様にここを切り離す必要があった。
 ここまで来てこれはやはりEMt930st本体の接続がおかしいのでは無いか、、という気がして来た。信号ラインのアースとモーター関係のアースが混じってしまってハムが載るのでは無いか、、と。回路図と比べると接地を切り離す箇所もあるし。早速実行してみるも目立った変化はなく今後の課題となりました。

 EMT155(st)は一連のアナログレコード再生システムの一つのパーツであるわけですがその完成度には改めて感心することが多かった。EMT155とまったく同じ基板2枚を同一のケースに収めてステレオにしていること、仕様変更のあった新旧のプレーヤーに対応していること、内部にトランス以外の電源回路を装備していること、イコライザー回路の他にラインアンプが内蔵されていて出力調整もあることから単独で使用できるくらいの実力もあることなど。EMT155stの後継機のEMT153stはオペアンプを使用しておりスクラッチフィルターとイコライザーカーブ切り替えが廃止され(プレーヤー本体からの操作ができなくなった)性能も飛躍的に向上している(だと思う)。同じ筐体の中に真空管からオペアンプまでのオーディオの歴史の流れを見ているようで妙に納得する。しかし重厚から軽薄に移行したわけでは決してないとは思うが有難味が薄れたように感じるのも事実でこれは自分が技術者ではなくタダのアマチュアオーディオ愛好家だからだと思います。一点EMT各々の機器に共通しているのは増幅素子やプレーヤーのメカニズムは変化しても入出力にはトランスを用いていることでここは譲れなかったEMTのこだわりを感じる。

 しばらく聴いていても特に問題は感じないので測定はまた今度にします(測定機器は棚に仕舞ってしまったので)。
 EMT155(モノラル)に交換してみる。

 電源や引き出しは共通に使えます。モノラルなので当然片chしか出力しない。っと出力はされるが「バリバリ」というすごいノイズが入る。EMT155stに比べるとゲインが低い、、。出力調節の半固定ボリュームをドライバーで回すとさらに特大「バリバリ」でどうやら原因は此処のよう。ゲインが低いのは内部の結線がそうなっているからだった(EMT155(st)について(1)をご参照ください)。
 もう一機のEMT155と交換すると

 先ほどでは無いがやはりボリュームを回すとガリオーム状態。こちらのゲインはEMT155stと同じで先ほどのと結線が異なっている。
 ゲインの確認ができたところでカートリッジをOFD15と交換してみる。

 このアームのメインウェイトでは適正針圧はかけることができない(カートリッジが重すぎてカバーできない)。。やはり高ゲインEMT155では歪みます。通常のEMT155stではOFシリーズの再生は無理なようです。
 1/10ゲインのEMT155では良好に再生します。しばらく聴いてみる。


 シューベルト 死と乙女(Death and the Maiden)  Vienna Konzerthaus Quartet (Westminster 国内復刻版)

 しばらくTSDを聴いていたが久しぶりのOFDはやはり「強い音」、もしくは「きつい音」かもしれない。これに慣れてからTSDに戻すときっと「腑抜けの音」になってしまうのだと思う。モノラル復刻版なのでOFD15あたりがぴったりかと思います。EMT155stを装着している場合にOFDカートリッジでうまく再生するにはイコライザーをパスして信号を引っ張り出してなんとかするか、EMT155stの内部結線を変更するか、モノラル用にEMT155を用意しておき、取り替えるかする必要がある。なかなか面倒だしTSDに戻す時はまた変更しなくてはならない。。アームの調整(メインウェイトの交換やラテラルバランスウェイトの追加など)もいるしいっそのことモノラル専用のアームを別に設けるのも方法かと思う。EMT930st用に外付けブロックでこれを達成した写真を見たことがあります。EMT927stの場合はボードに穴を開ける必要があってなかなか勇気がいる。(EMT927Fのようにもともとダブルアーム用だった機器には穴が空いています)また新たなアームを取り付ける付近には電源があってノイズ対策が必要になる。現場ではOFシリーズはステレオレコードが主流になってからはあまり使われなかったのではないかと思います。しかしOFD25をはじめ実際に再生してみると圧倒的な魅力に溢れているのも事実でアマチュアとしてはなんとか両立させたいところではある。 
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/a2637b8611b8528bb796c4af59059aed
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1149.html#c14

[リバイバル3] EMT フォノイコライザー139st 中川隆
15. 中川隆[-5956] koaQ7Jey 2021年4月06日 21:06:32 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[6]
EMT139について(2)
2017-10-07
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/a9e85d1d3021fb98303e997ec8b0e8e7


 ようやく電源ができたので本体の調整修理にかかります。現在の状態は
 1 左右の音量差がある
 2 左右の音質差(イコライズカーブの不揃いのような)がある。
 3 ハムバランサーが破損している。

 電源をもう少し手を入れる。(備忘録)
 ・ 初段EF804のヒーター回路を変更。12.6Vのセンタータップを利用して両波整流して固定抵抗(0.47Ω)を入れて電圧を合わせる。これでトランスの発熱がなお少なくなった。
 ・ A1(B電源の低い方)が高かったので挿入した抵抗を変更。回路図では5mAでA2に比べて35V低いので両ch共通抵抗で3.4KΩ位を挿入。
 ・ 通電直後のB電圧が400Vをオーバーすることから電解コンデンサーの耐圧をオーバーする。変更すること。
 ・ もう片chの初段のハムバランサーがやはり破損した。0.36Wの負荷が常にかかっている。ここは諦めて両chとも適当なものと交換することにします。

 整備は真空管のチェック、電解コンデンサー、回路図と配置図をプリントして直流、入力を入れて交流の測定値を書き込んでいく。
 

 部品の配置図があると回路図と照らし合わせることによって測定ポイントが見つけやすく点検は容易。今回は外部電源があるので楽だが通電しながらひっくり返さなくてはいけないので電源がない場合にはEMT930(機種は限られるが)やEMT927からの引き出し線が必要になる。(またこれらは当然1台搭載なので2台分の電力は賄えない)
 測定するとDC値についてはほぼ定格であったが入力トランスから1kHz 10mVの信号を入れてミニバルで測定すると、、入口でまずつまづく
 トランスはT94/2 なのだが(webより拝借)
  T94/2 (1 : 20)
  • Ratio of each transformer: 1 : 20
  • Input DC resistance of each transformer: 7,5 ohm
  • Cartridge Z for each transformer: 47 kohm
 昇圧比は1:20なので10mV入力すると2次側には200mV出力されるはずで回路図でもそうなっている。ところが実測で50mV。。これはどういうことか??ひょっとして違うのと置き換わっているのかと疑うも両chともT94/2。そこで1次側に20Ω程度の抵抗をパラに入れて10mVを加えるとほぼ200mVが出力された。よくわからないがこの状態でイコライザー部(前段)を測定すると各部定格値となっている。残留ノイズについてはハムバランサーの修復が終わったら測定するがケースを外すと手を近づけただけで針が振れて難儀そう。
 出力ボリューム以降の両chのゲイン差はある様子なのでここから診ていくことにします。


 酷いタコ足コード。前世紀の測定器たち。
 内部を見渡すと後段のトリマーとパラの抵抗2MΩに後付けの抵抗器がある。しかし外して測定すると断線していてとりあえず撤去となった。PP負帰還部。ひょっとしてコンデンサーか??
 
 いややっぱり違う。訳のわからんパーツを調べるには便利なツール。

 各段の電圧、波形を入れてオシロでモニターしながらミニバルで測定する。。

 しかしフォノイコ部でまたつまづく。電圧はDC,ACとも正常値なのだが片chの波形が

 正弦波が早い段でこうなる。。なぜだろう?真空管変えたり色々いじっても変わらず。。分かりません。。
 行き詰まってとりあえず中間の出力調整ボリュームから信号を取り出してレコード再生すると

 何の問題もなく(左右の偏差、イコライザーカーブの切り替え(ただしフィーリングで)ハムなどのノイズ)出力されてしばし聴き入る。よくわからんがとりあえずホッとする。。


  BILLY JOEL THE STRANGER (1977)
 ビリー・ジョエル 4枚目のアルバムで発売は40年前の1977年。全世界で1000万枚売れたらしい。タイトル曲は何かのCMで流れてたと思ったが調べるとHONDA CR-V。
 当時アルバムA面だけ繰り返して聴いていた。インパクトのあるカッコイイ曲は多感で軟弱な自分に大いに影響した。

 この状態でしばらく稼働させても問題は生じない(オシロの波形は気になるが)。やはりラインアンプ部の問題のよう。
 (ここから備忘録)
 何回か測定、試聴を繰り返すも原因がわからず苦労する。イコライザー部は正常動作だったようなので入力から信号を入れてフラットアンプ各部で測定するのだが時々おかしな挙動が現れる。測定値が一致しないなど。発振や真空管の不具合も疑ってかかるがなかなか原因がつかめず。連休初日の丸一日を費やしても改善しない。。3段増幅の2段目(ヘッドホンアンプの片方のECC82)のグリッド入力までは問題ないのだがこの段の増幅が上手くいかない。終段からPP負帰還がかかっていてトリマーコンデンサーが入っている。DC電圧も途中おかしかったが真空管を交換して解決したと思ったがやはりダメ。もっともこの段のカソードには回路図には点線でパスコンが入っていて(実際も入っている。また片chはこのパスコンはパラにコンデンサーが入っていて調整された跡がある)

 イコライザー部の出力は2.05Vになっているが出力ボリューム最大では1/2ECC82のグリッド電圧は記入された42mVにはならない。したがってこの段の電圧にボリュームもしくはオッシレーターの出力を調整する必要がある。
 この段のプレート部は0.68Vで実測(0.56V 0.72V) 次段の1/2ECC82のグリッドは420mV(350mV 450mV) この段のプレート部は260mV(90mV 210mV)で不一致。。

 入力から信号を入れて各部で波形を観察すると終段EF804出力のパラレルフィードの直流カットの1μFコンデンサの出力までは正常に出力されている。ところが出力トランスを介すると波形が乱れる。嫌な予感がするがとりあえず両chともトランスを下ろして各端子間のDCRとLを測定してみる。
 
 インダクタンスの測定は難しく測定器によってかなりの差異がある。

 最悪断線ではなさそうだが2個の2次側の測定値は明らかに異なっており異なるトランスのよう。片方には「BV2169」とあるがもう一方には無印。出力を取り出す端子を左右で違えてまた試聴すると左右差は減っているがまだ感じる。EMT139、EMT139A、EMT139Bの差はわからないが出力トランスの違いがあるのかもしれない。
 また測定してみましょう。

 一つわかったのはオッシレーター出力のアースはアンプに接地が必要だったということ。これで波形が安定してきたのでイコライザーアンプ部(ボリュームよりも前半)の周波数特性を測定してみます。イコライザーカーブはフラット(高域のみ)を入れて4種類になっている。もし銘柄が違っている場合はこのカーブも異なっている恐れがある。

 幸いに左右の差異は少なくイコライザーカーブも回路図通りの4種類だった。また左右の出力差もなくやはりイコライザー部には問題は認められない。
 そこでフラットアンプ部の測定を再度行うと名称シールのある方はフラットな特性で出力されている様子(また検証予定)だがシール無しの方はハイ下がりロー上がりのかなり歪んだ特性になっている。また各段測定してみましょう。。

 シール無しの特に1/2ECC82段で周波数特性が乱れる。終段プレートからのNFが怪しいと睨んで受動素子を測定すると0.5μFのMPコンの容量が激減していてアウト。
 
 喜び勇んで代替えを探すと出てきたのは大きなビタQ(スプラグ製)で0.47μF。何とか納めて測定するとほぼフラットな特性。
 
 早く気付けば良かったのだが(ゲイン差や周波数特性差などから)判明するまで数日(!)かかってしまった。。出力トランスの問題などに気を取られて、、だったがこのトランスも別条件でインダクタンスを測定するとまた異なるデータとなり結局DCRは一致していたという理由で元の結線に戻しています。ただトランス周りの配線の取り回しは左右共通に変更した。
 モノラルアンプ2台のステレオ構成、2台のうちの1台は銘柄が不明、などの条件も今回の混乱につながった。またtelefunken ECC82が1本故障していた。全く出力しない故障であれば判断は早いがゲインが低いなどはますます混乱に拍車をかける。今までメンテナンスの手が入っていなかったのは幸運で故障についても自然劣化に限定して考えられたのは良かった。

 左右chのNF素子の違いはあるが久々にフラットアンプを通して聴いてみると改めて感動してしまう。瑞々しさ、立体感、奥行き、細部の表現など申し分ない。機会があればMarantz 7cと比較試聴したいが各々の良さがあるという当たり前の結論になりそう。業務機は特徴的な冷徹さを持っているがアナログ再生という曖昧さが上手くカバーして趣味の領域にしっかりと食い込んでくれる。これだからアナログ再生はやめられない。 ここ数日の苦労が実って思わず興奮してしまった。

 破損したハムバランサー(直流、初段用)を交換します。入手したのは1個300円の激安品を4個購入(4個セットで売ってた)。届いたのをみると

 なんとも安っぽいのは価格を考えたら仕方ないしむしろよくこの価格でできるものだ。。でもこれは使いたくないなぁ。。分解すると

 パーツの数は多いが金属板などが薄いしプラスチックパーツも使われている。また固定する軸、ナットが大きいのでそのまま取り付けるには固定金具の穴を大きくしなくてはならない。
 再び本体から取り外したハムバランサー
 
 抵抗体を加工して移植することにします。

 そのままでは大きくて入らないので少し解いて切り詰めて金具の位置をずらして再固定して、、。おかげで100Ωが93Ωになった。外筒を小加工して取り付ける。
 

 向かって右側を交換しています。本体や取り付け金具を加工せずに済みました。もう片chも交換しました。

 プレーヤー内蔵の電源についてwebで偶然見つけた配線図ではやはり初段だけもう一段フィルター回路を通している。読み取りにくいが電圧が低いように見えるのが気になる。。

 注文してたコンデンサーが届いて左右ch共交換した。スプラグ製。

 これでようやくまともに音が出るようになった。残っているのは終段のプレートから一つ前段のプレートへの帰還のバリコントリーマの調整(「1978」と書いてある取り替えたコンデンサーの下にある)。これはどうやったらいいのだろうか?Marantzの後期のアンプにもNF調整用のトリーマーがあったがこのあたりは素人には敷居が高い。
 やっぱり歪率計の出番か?

 久しぶりの歪率計はNational VP-7702C  1970年代の測定器だが真空管機器の測定にはとても使いやすくベストセラーだった。シリーズ化されてこのVP-7702Cは最終型(だと思いますが)。低歪オッシレーターはmeguro製でこちらも使いやすい。
 入手した当時は喜んで一生懸命測定してたように思うがすっかり熱も冷めて使い方も忘れてしまった。マニュアルは幸いにもwebで入手できたのでお勉強し直してみる。

 向かって左部分の入力信号のレンジ切り替えと表示部分でメーターのフルスケールが300mVから100Vまでの6レンジ。針が緑の目盛り部分に来るように調節します。また1Vより少ない場合は測れる歪率に制約が出ます。出力側にミニバルがあるわけで私のように1台しかもってないヒトには助かる?


 向かって右側で適当にレンジ切り替えをして針を振らせて歪率が表示されます。右上下のダイヤルは基本波を取り除くフィルターで、例えば1kHzの歪率を測定するときは上下ダイヤルで1kHzに合わせればOK(写真の状態)。上ダイヤルはシールドケース内にバリコンが入っているらしい。

 早速「meouro LOW DISTORTION OSCILLATOR MCR-4021」を測ってみましょう。

 この発振器は1Hz〜110KHz 0〜+10dB だが0dB出力にして測定すると5Hz〜50kHzくらいまで安定して出力されます。100KHzでは0.3dB程度落ちるがオシロの波形は問題ない。
 歪率は0dB 1kHz で1.0V (0dBm) 0,001% 表示になっています。管球アンプには十分なスペックだが良い値を出すには測定する人の腕にかかっているらしい。。

 音出ししているうちに時々「ボッ、ボソッ」みたいな音が出だした。また左右の音量差も相変わらずある。はぐってみると
 
 イコライザー2段目のデカップリングコンデンサーの4μF 350Vがオモラシしている。結構漏れていて滴り落ちる電解液。これは要交換。やっぱり稼働させると色々と問題が発生する。
 部品が来るまで電源の修正

 安定するまでの間に400V近くまで電圧が上昇します。ようやく高耐圧のコンデンサーと交換した。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/a9e85d1d3021fb98303e997ec8b0e8e7
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1149.html#c15

[リバイバル3] EMT フォノイコライザー139st 中川隆
16. 中川隆[-5955] koaQ7Jey 2021年4月06日 21:07:38 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[7]
EMT139について(3)
2017-10-08
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/aa6c40c26d52e77c16ee2e98db6003a7

 10月4日は映画「君の名は」では隕石が落ちた日。その日見上げた空

 その日の中秋の名月


 連休に備えてBMW R26にお伺いをたてる。「お出かけしてよろしいでしょうか?」

 『いいよ〜』とのことなのでちょっと近場を乗ってみると前輪とキャブレターの整備でとても乗りやすくスローも安定している。VESPAとTriumph T15はまだ寝ています。

 フラットアンプ部を測定してみると

 出力トランスの前までは両ch共に正常動作のようで左右の偏差はナシ。方形波を入れてトリマーコンデンサを調節してヒゲを少なくした。ところがトランスを通すと左右差が出る。歪率も出力電圧との関係は大幅に異なっている。波形は問題ないのでやはりトランスの規格が異なっている様子でこれは中間にあるゲインボリュームで一致させるしかなさそう。

 「ネコポス」で電解コンデンサーが届きました。小物部品は送料が安くて助かります。早速交換して聴いてみる。

 8μF 475Vで「tube amp doctor」と書いてある。この会社はドイツにあって楽器用のパーツを供給していて扱っている品目は結構多い。中身はどこで作られているかは不明だが「ドイツ製」ということだけで購入した。どのパーツもそうだがとにかく狭いスペースに並べているので代替え品はこのスペースに収まることが第一の条件となる。オリジナルでももう少し容量の大きなコンデンサーが使いたかったのだろうと思う。

 この状態でLPレコードを何枚か聴いてみたがおかしな挙動は現れない。久しぶりにケースに納めます。


 今回もなかなかの難儀でしたがなんとかまとまりました。感想としては
 ・2台あったので比較検討できた。1台だけでは正常動作か否かはわかりづらいのではないか
 ・微小な信号を扱うキカイはやはり難しい。ハム対策、測定など。
 ・パーツの大きさに制限がある。しかし最近のパーツは小型化傾向なのでなんとかなる。しかし見た目は何とかしたいところではある。
 ・コンデンサーにはやっぱり寿命がある。
 ・修復がいい加減だと音味に業務機の個性が薄れる気がする。
 ・ナット回しを使ってネジはしっかり締めよう(?)

 EMT139Bは品格を感じる魅力的な構成の装置だと思います。まずケースが決まってからの回路設計だったのではないかと思うが(全くの妄想)このケースの中に4球、チョークコイルやバリコン設置ではギリギリの大きさだったはず。EMT139stのようなステレオにするには同じ回路2セットはムリで回路構成を根本から変更する必要があったと思うし多分妥協した部分もあったのではないだろうか。改めて聴いてみると彫が深くて思わず「EMTらしい」という表現を使いたくなるようなとても魅力的な音。フォノイコライザーアンプやプリアンプ組み込みのフォノイコは星の数ほどだが業務用の管球式アンプはあまり見当たらない。カートリッジからの微弱信号を扱う場合は個人的にはソリッドステートアンプの方が総合的には優位ではないかと思ってましたが、よくできた設計でしっかりメンテナンスされたものであれば管球式も捨てがたい魅力があると改めて確認した。これはもう一部のマニアの世界で手間はかかるし面倒だが可愛いペットを飼うような気持ちで接したら楽しいかもしれない。


 お読みいただきありがとうございました。


 追記1
  ハンマートーン塗装をしていたEMT155のケースに中身を入れました。

 塗装してから1ヶ月は経過するが厚塗りしすぎてなかなか塗膜が硬化しなかったので様子を見ていた。やっぱり自家塗装は難しい。予算があれば大切なものは専門家に外注した方がよろしいです。私の場合は。

 追記2
  久しぶりにEMT155stを繋いでEMT139b X 2 と聴き比べてみる。

 EMT155stはやっぱりよくできていて安定感や聴いていての安心感はとても感じる。変な例えだがちょっとくらい針先にゴミクズがまとわりついていても平気で再生するような。EMT930stとの組み合わせでは通常の使用はこれで十分という気がする。EMT139との音味の違いはやっぱりあってEMT139の方が深く艶がありバイオリンなど弦楽器に特に差を感じる気がする。ただEMT155stは未メンテなので未だ厳密な比較はできない。今はおかしな挙動がないというレベルの試聴なのかもしれない。

https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/aa6c40c26d52e77c16ee2e98db6003a7
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1149.html#c16

[リバイバル3] EMT フォノイコライザー139st 中川隆
17. 中川隆[-5954] koaQ7Jey 2021年4月06日 21:08:47 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[8]
EMT139について(4)
2017-12-18
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/5464feff0bd8a9df89380f0508442b5c

 海外オークションを見ていたら「壊れているEMT139」というのが出品されていた。入出力トランスは大丈夫(!)ということと値段交渉があったのでオファーしたら無事落札できた。送られて来たのをみると

 色々と交換してあってなんとか復活させようと(?)頑張ったことが伺える。。説明通り入出力トランスは無事のようだが配線が外してあるところを観察すると、、これは終段のチョークが怪しい。。
 
 やっぱり断線しています。これは確信犯だな。でも入出力トランスではないのだから説明には偽りはない。引き出し線周りをいじってなんとか復活できないか4時間ほどチャレンジしたがついにギブアップした。巻き直しすることに。
 
 線径をマイクロメーターで測定すると0.01mm。幸いに手持ちがあるが巻線機はない。ボビンは3分割でターン数は気が遠くなるくらいで(根性がないので)数えられないので目一杯巻くしかない。ボビンはボール紙で作ったもの。いつもの電動ドリルにスライダックの組み合わせでやってみましょ。

 スライダックのおかげで無段階で回転は制御できる。カウンターは無いので100ターンづつ「正」の字を書いていく。またワイヤーの横方向の送りもないのでここはフリーハンド。さてどれくらい巻けるものか。。

 久しぶりに誘われて夜釣りに行ってきました。ご同行の方は探り釣り、私はワーム投げて。途中で雪が舞うような寒さだった(でもここ数日ではまだ暖かい方)が釣果はさっぱりでなんとかガシラが1匹。

 小さいのは逃したが寒い夜釣りでしたが釣れなくても楽しいものです。

 巻き上がったのを測定するがEMT139Bのチョークトランスと比較しても全く足りないDCRとインダクタンス。頑張って6500回巻いたがこんなに違うものか、、とがっかりする。もう一度巻き替える根性は無かったので抵抗を入れてDCRをかさ上げしておく。

 またそのうちチャレンジしてみましょう。部品が揃わないので適当なパーツでとにかく結線して音出ししてみる。
 
 一応出力されるが細かい調整と部品の到着待ちです。

 表のプレートは「EMT 139」で「EMT139B」と比較すると内容は微妙に異なります。気づいたところは
 ・出力トランスの設置方法とワイヤーの引き出し。トランスそのものが異なるかは不明。
 ・プレートチョークの引き出し線
 ・バリコンとイコライザーカーブ切り替えスイッチを固定しているベーク板のネジ穴のザグリが無い。
 ・バリコンの側面のベーク板が無い(ここが一番わかりやすい)

 回路では
 ・初段EF804のヒーターのブリーダー抵抗が無い(EMT 139Bではフロントパネルの裏にある)
 ・終段EF804のスクリーングリッドへの抵抗器(75KΩ)が無い。(ただしこれは改造されていた可能性もある)
 ・イコライザー素子ボードの数値が全く異なる。(ここがハイライト)

 トランスの引き出し線が端子板に変わったのはトラブル対策からと思われます。故障したトランスの交換が容易にできる。とすればEMT139とEMT139Bの一番の違いはイコライザーカーブということになりそう。
 これは1963年11月の「EMt139B」のマニュアルの一部

 一見して違うのはトランスの向きやネジの頭などの上記の違いでこの図は多分「EMT 139」の流用と思われる。ただしイコライザー部分は書き換えられていて「EMT139B」のものになっている。
 回路図と照らし合わせてみてもとても整理されていてメンテナンスは容易。EMT139Bのイコライザー部分を抜き出してみると

 シャーシ上にこの部分のパーツが並んでいる。マルで囲まれた部品番号16から24と26。25が欠番。26は抵抗器のフラットポジションなのでここは元々はフラットではなくロールオフのコンデンサー25が入っていた、、のかもしれない。
 4段切り替えはターンオーバーは共通でロールオフのみ
  FLAT(0/318/3180μsec)
  BBC(25/〜)
  DIN78(50/〜)
  DIN33/45,RIAA,NAB(75/〜)

「EMT 139」のイコライザーカーブはどうなっているのかだが回路図やプレーヤー上の名板が見つからない。しかし「EMt139」は「EMT133」イコライザーの直系と思われるので参考にすると

 ダイヤルの切り替えは8段階だが表示は
  NAB
  CCIR
  AES
 になっている。

 代表的イコライザーカーブの一覧表を参考にするがEMT139BからEMT155stまでは全て共通のイコライザーカーブなのに対し、EMT139のみ異なる。web画像で名板が見当たらないところから製造期間は短かったのかもしれない。

 宅配で注文してたパーツが届いたので早速部品交換した。

 これで音出ししてみると。。

 ローカットフィルターのバリコンを回すと「バリバリ」の爆音が出る。早速分解して取り外す。
 


 全体にかなり汚れていたので時間をかけて掃除をしてたのですが埃がバリコンの羽にもしっかりこびりついている。羽を痛めないように注意して掃除してまた組んでみたら爆音は解消してくれた。ついでにイコライザー素子のボードを裏から見て接続を調べて数値とともに書き出してみた。しかし??の回路。どうなっているのだろう。。

 しばらく稼働させていたら問題が出た。
 初段のデカップリングコンデンサーが吹き出した。

 ピンボケですが。ちょっとEF804のプレート電圧が高いのも気になる。とりあえず交換して

 
 やはり終段のEF804のスクリーングリッドの電圧が高いのはおかしい。配線はオリジナルのように見えるがEMT139Bの回路に変更することにした。EMT139Bの回路図から終段の全電流は7.7mA 内Isgは3.0mA。変更後の実測では全電流 7.5mA Isg1.7mA 。まあいいような気がする。。プレートチョークが不完全なので負荷抵抗値はテキトーだったが辻褄は合っているような。。
 EF804の規格表を見ると最大規格を大きく(2倍程度)超過していることが分かった。これは一体どういうことか?チョーク負荷なら許されるのだろうか?いやそんなことはないと思うが、、。業務機が規格を無視した設計をしているとは思われない。謎です。
 ここで特性を測定してみる。EMT139Bとの比較になるがまず無歪みの1KHz出力はEMT139は11.0V EMT139Bは13.0V で思ったより差が出ない。続いて入力から途中にあるゲイン調整用ボリュームでイコライザー特性を測ってみると4段階の1は高域はフラットなのだが他のイコライザーでは共通の低域のターンオーバーはEMT139Bとは大きく異なるし高域のロールオフも次第に深くなっていくのは確認できるが一体どのカーブなのかは不明。ただし4段階の4が一番RIAAに近いので(予想通り)当面ここで比較試聴してみます。

 休日を利用して3台のEMT139(EMT139 1台  EMT139B 2台)を比較するために改めて測定してみた。2台のEMT139Bも出力トランスが異なっている様子なのとEMT139の終段のプレートチョークが不完全なのでどの程度の差が出るか。
 フラットアンプ(のはずだが)であるEC82からEF804のDCカットのコンデンサー出力を見るとなぜかEMT139B無(シールが無いのでこう呼ぶことにします)の高域特性が10dBほど落ちている。他の2台はほぼ一緒で-5dBほど、出力トランスを通しても同様でこれは意外です。またこの接続で100Hzの無歪み出力を見るとEMT139が60VでEMT139Bは150Vから200Vでここはかなりの差が出ました。やはりチョークの不備は低域に影響が出ています。出力トランスを通すとさらに下がってEMT139で5.0v他は13〜14V。しかし入力を調整して5.0Vに揃えた時の1KHzと10KHzの変差は3台ともあまりありません。とにかくこれは意外でフラットアンプでは無いということになる。後半にはスクラッチフィルターが入るのでもちろん一番回し切ったところでの測定です。
 肝心のEF804とECC82のイコライザーアンプ部分は前述の通りですが後半部分が全体の周波数特性に関係していたわけで一体どうなっているのか。もう少し回路を理解しなくてはいけません。(どなたか解説していただければ幸いです。。)

 webで見た古い写真は特徴が現物とよく一致しています。またスクラッチノイズフィルターのバリコンの軸が長いことも。なぜ長いかは疑問だったしもし取り替えられていたのなら短くカットしようと思っていたので確認できて良かったです。この写真以外で特徴の一致するEMT139はまだお目にかかれない。今の所唯一の写真。

 気になるのでまた測定してみた。今回は入力から出力までのオーバーオールの特性。
 それによると2台のEMT139BのRIAA特性はよく揃っていた。またEMT139の@ポジションもほぼRIAA特性。これらは偶然とは思えないほど一致していたので調整は1台毎にオーバーオール特性で調整していた可能性があるかもしれないと考えたがゲインコントロール以降に特性をもたせたらゲインが変わる毎に特性まで変わってしまう。やはりありえない。
 100Hz以下の特性でやはりチョーク巻き直しのEMT139の耐入力が低い。下限を30Hzとすると波形が乱れない限界が出力3.3V この時の入力値で1KHzの出力は0.7Vでここが限界値。ちなみに2台のEMT139Bの30Hzの最大出力は4.0Vと7.0Vで1KHz時は1.1Vと1.5Vで意外に低い。(680Ω負荷)
 これはどう評価したら良いのだろう、高出力のモノラルカートリッジをちゃんと受け止められるのか?

 少し休憩してまた検証することにします。

https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/5464feff0bd8a9df89380f0508442b5c
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1149.html#c17

[リバイバル3] EMT フォノイコライザー139st 中川隆
18. 中川隆[-5953] koaQ7Jey 2021年4月06日 21:12:03 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[9]
Decca Decolaがお嫁入り
EMT155(st)について(1)
2017-09-15
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/51e066783e0c466d25b2e2502d12fa87


 EMT155stはソリッドステート構成のEMT155をステレオ対応したもの。両者の回路は同一で電源基板は共通。異なるのは増幅率だが基板上の結線で切り替え可能。

(出典 http://www.audiosharing.com/archive/german_audio/emt/

 

 

 

 入力トランス「T890」は1:10の昇圧だが2次側出力は2つのゲインの選択ができる。回路図では「c」の結線先が「d(1mV)」か「e(10mV)」になっていて基板図ではジャンパー線で選択するようになっている。

 手持ちの2台のEMT155で確認すると右下に各々「T890」入力トランスがあり(基板図はパーツ面からなので裏面)緑色と茶色のジャンパー線があって「緑がd」に「茶色がe」に繋がっていて10倍のゲイン差がある設定。d接続だとOFシリーズのカートリッジでは入力オーバーで歪んでしまう。ではEMT155stではどうだろうか?

 やはりEMT155と同じ基板(と思われる)2枚。ジャンパー線(茶色)は当然「d」に接続されている。ケースを外すと2枚の基板が上下面に現れてジャンパー線の変更も容易。EMT155と並べて内部を比べると

 4連と2連のボリューム、ロータリースイッチの違いが目立つがそれよりもEMT155の下部の空間と電源基板の電解コンデンサーと出力トランスの位置関係が目につく。トランスを避けてコンデンサーを配置している所などから開発の段階で既に将来のステレオ対応を考慮したのは確実。狭い空間にうまく収めていてメインテナンスもやりやすい。フォノイコライザーをモジュールと考えて何か不具合があればモジュールの交換で緊急対応したのだろうと思うがとても美しくて合理的。大したもんだと改めて思います。

 回路は信号路に6個の電解コンデンサーがあってトランスの1次側にも入っている。(ここだけ異なるのだが)EMT155stでは入力トランスにも電解コンデンサーが入っているのはなぜだろうか?メンテナンスする場合はイコライズカーブのチェックとともにコンデンサの良否の判定、交換がメインイベントになりそう。TMD,TNDなどのモノラルカートリッジを使用しRIAAカーブで再生する場合は表示「NAB RIAA DIN33,45」にすればステレオ時とカーブは変わらずモノラルで両ch出力される。
 通常EMT155stの表示板にはステレオ表記はあるのだが拙宅の表示板には無い。
 
 どうもこれはEMT155用の表示板と思われる。ステレオは5段、モノラルは4段の切り替えで当然ステレオポジションは無いわけでフォノイコライザーユニットの種類が変わっても表示板の交換で対応したわけだがステレオポジション以外は共通。
 またEMT153stは持ってないがプレーヤーデッキ上の切り替えはなくなり表示板を取り去った後の「穴」を塞ぐためのメクラ板が供給されている。本体にモノ、ステレオ切り替えと出力ゲイン調整ツマミが付いていてスクラッチフィルターは省略されている。入力のゲイン切り替えは入力トランスの1次側をパスすることで行なっているが「パス時には2次側の負荷抵抗を18kΩから68KΩに変更せよ」と書いてあるのでこれはMMカートリッジなどの高出力ハイインピーダンスカートリッジ対応の指示かと思います。OFシリースを入力トランスに入れてももはや歪まなかったのでは無いだろうか?信号路のコンデンサーも少ないし(それでも電解コンは入っているが!)真空管からオペアンプまで同じ本体で対応していたわけで。EMT928の内蔵EQとの違いは初段がオペアンプになったこと、オプションだったtreble adj.が無いことだが入力トランスは同じ、LINEアンプ部はほぼ共通の回路だが供給電圧が異なる。EMT153sは安定化電源まで搭載している。


 電子機器が推移していく一方で肝心のメカ部分は全く(と思うけど)変化していない。匠による機械の設計と製作技術は最初から完成されていたわけで。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/51e066783e0c466d25b2e2502d12fa87


Decca Decolaがお嫁入り
EMT155(st)について(2)
2017-09-16
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/a2637b8611b8528bb796c4af59059aed

 EMT155(st)の整備をする場合にはプレーヤー本体から取り外して測定、整備する必要があり別電源を用意するかプレーヤー本体から電源を引き出すかする必要があります。EMT155(st)の電源の供給はプレーヤーの種類に応じて2種類あって前期は直流(12V〜15V)と交流(6.3V)の2系統、後期は交流(12.5V 145mA)1系統でどちらの形式のプレーヤーでも動作するようにEMT155(st)は設計されています。これはEMT927(st)と前期のEMT930(st)は管球式フォノイコライザーのEMT139(st)を標準搭載していたためで後継のEMT155(st)との互換性を持たせるための工夫だったわけで真空管のヒーター電源を利用しています。ところでEMT139Bのヒーター電源は初段のみ直流点火だが電圧は6.0V、しかしEMT155(st)へ供給する直流電源部(7aと7b)の電圧表示は回路図では12V〜15Vになっている。これはヒーター回路に接続すると消費電力が大きいため電圧降下を起こすことを見越した設計らしい。このヒーター回路にはブリーダー抵抗も入っていて将来のソリッドステート化を見越しての設計だった、、とは思えないがちょっと興味深い。電源は自作することにするが当然トランス1個で足りる交流1種類(後期型)にすることにします。適当なケースに16ピンコネクターと入出力ジャックなどを組み込んでみる。


 


 AC12.5Vは適当なACアダプターを分解して整流回路を取り外して改造した。しかし接続時にAC12.5Vにするにはどうしたらいいのかよくわからない。高い電圧をスライダックを使って実測しながら調整することにします。最終的に抵抗をACに入れるかコネクター7aと7bの間の直流に入れるかはまた検討します。
 
 実際に接続してみるとAC145mAの負荷ではほとんど電圧降下を起こさないことがわかりました。
 早速配線して音出ししてみる。

 、、、盛大にハムが聞こえる。EMT139Bの経験が役に立ってないぞー。入力ジャックはシャーシアースに接続されているが出力トランスの2次側はアースしてはいけなかった。ピンジャックをフロートするとハムは消えるがうまく処理できるだろうか。。

 手直ししてEMT155(st)アダプターは完成しました。

 出力トランスの出力は接地していません。今まで使っていたスイッチクラフトのRCAジャック用の絶縁スペーサーもあるらしいのですが残念ながら手元にはないので色々考えた末に2連の端子板付きのジャックとなりました。芸がないなぁ。。また買いに行ったパーツ屋さんにDC7.5Vのアダプターがあったのでトランス2次側のセンタータップ出力だとすると両端で丁度12.5V程度のACが取り出せそう、、と目論んで購入したのだが分解してみるとセンタータップなしのブリッジ整流であえなく却下となった。300円だったからまあいいか。。今まで使っていたアダプター内に電圧ドロップ用のホーロー抵抗を仕込んで両端接続でなんとか14Vにして対応。

 これで聴いてみると、、快調です。トランスケースの発熱も問題ない。これでようやくEMT155(st)の整備ができる環境が整った。また単独使用時にもアダプターとして重宝しそう。


 EMT155stの回路図を見ていて気づいたことですが途中で変更があったようで後期の回路図の入力トランスの1次側には33μFのコンデンサーが入っている。EMT155には無いモノなので気になっていたのだが初期のEMT155stにもこのコンデンサーは無い。なぜ追加されたのだろうか??
 TSD15用の昇圧トランス STX 20

 中には昇圧トランス T890/1 が(このトランスも大きさの異なる2種類あるようだがこちらは小さい方)また1次側にはシリーズに33μFのタンタルコンデンサーが、2次側には26.5kΩの抵抗器がパラに入っている。これらは後期型EMT155stの入力部分と同様の回路。またプリント基板上に出ている突起(写真)は1次側と2次側のアースを接続している部分で現在は導通しているがここを切断して切り離すこともできる(という仕様かと思う)実際にEMT930stからのカートリッジ引き出し線を接続するとハムが発生していてEMT155stの場合と同様にここを切り離す必要があった。
 ここまで来てこれはやはりEMt930st本体の接続がおかしいのでは無いか、、という気がして来た。信号ラインのアースとモーター関係のアースが混じってしまってハムが載るのでは無いか、、と。回路図と比べると接地を切り離す箇所もあるし。早速実行してみるも目立った変化はなく今後の課題となりました。

 EMT155(st)は一連のアナログレコード再生システムの一つのパーツであるわけですがその完成度には改めて感心することが多かった。EMT155とまったく同じ基板2枚を同一のケースに収めてステレオにしていること、仕様変更のあった新旧のプレーヤーに対応していること、内部にトランス以外の電源回路を装備していること、イコライザー回路の他にラインアンプが内蔵されていて出力調整もあることから単独で使用できるくらいの実力もあることなど。EMT155stの後継機のEMT153stはオペアンプを使用しておりスクラッチフィルターとイコライザーカーブ切り替えが廃止され(プレーヤー本体からの操作ができなくなった)性能も飛躍的に向上している(だと思う)。同じ筐体の中に真空管からオペアンプまでのオーディオの歴史の流れを見ているようで妙に納得する。しかし重厚から軽薄に移行したわけでは決してないとは思うが有難味が薄れたように感じるのも事実でこれは自分が技術者ではなくタダのアマチュアオーディオ愛好家だからだと思います。一点EMT各々の機器に共通しているのは増幅素子やプレーヤーのメカニズムは変化しても入出力にはトランスを用いていることでここは譲れなかったEMTのこだわりを感じる。

 しばらく聴いていても特に問題は感じないので測定はまた今度にします(測定機器は棚に仕舞ってしまったので)。
 EMT155(モノラル)に交換してみる。

 電源や引き出しは共通に使えます。モノラルなので当然片chしか出力しない。っと出力はされるが「バリバリ」というすごいノイズが入る。EMT155stに比べるとゲインが低い、、。出力調節の半固定ボリュームをドライバーで回すとさらに特大「バリバリ」でどうやら原因は此処のよう。ゲインが低いのは内部の結線がそうなっているからだった(EMT155(st)について(1)をご参照ください)。
 もう一機のEMT155と交換すると

 先ほどでは無いがやはりボリュームを回すとガリオーム状態。こちらのゲインはEMT155stと同じで先ほどのと結線が異なっている。
 ゲインの確認ができたところでカートリッジをOFD15と交換してみる。

 このアームのメインウェイトでは適正針圧はかけることができない(カートリッジが重すぎてカバーできない)。。やはり高ゲインEMT155では歪みます。通常のEMT155stではOFシリーズの再生は無理なようです。
 1/10ゲインのEMT155では良好に再生します。しばらく聴いてみる。


 シューベルト 死と乙女(Death and the Maiden)  Vienna Konzerthaus Quartet (Westminster 国内復刻版)

 しばらくTSDを聴いていたが久しぶりのOFDはやはり「強い音」、もしくは「きつい音」かもしれない。これに慣れてからTSDに戻すときっと「腑抜けの音」になってしまうのだと思う。モノラル復刻版なのでOFD15あたりがぴったりかと思います。EMT155stを装着している場合にOFDカートリッジでうまく再生するにはイコライザーをパスして信号を引っ張り出してなんとかするか、EMT155stの内部結線を変更するか、モノラル用にEMT155を用意しておき、取り替えるかする必要がある。なかなか面倒だしTSDに戻す時はまた変更しなくてはならない。。アームの調整(メインウェイトの交換やラテラルバランスウェイトの追加など)もいるしいっそのことモノラル専用のアームを別に設けるのも方法かと思う。EMT930st用に外付けブロックでこれを達成した写真を見たことがあります。EMT927stの場合はボードに穴を開ける必要があってなかなか勇気がいる。(EMT927Fのようにもともとダブルアーム用だった機器には穴が空いています)また新たなアームを取り付ける付近には電源があってノイズ対策が必要になる。現場ではOFシリーズはステレオレコードが主流になってからはあまり使われなかったのではないかと思います。しかしOFD25をはじめ実際に再生してみると圧倒的な魅力に溢れているのも事実でアマチュアとしてはなんとか両立させたいところではある。 
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/a2637b8611b8528bb796c4af59059aed
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1149.html#c18

[リバイバル3] EMT927st の世界 中川隆
14. 中川隆[-5952] koaQ7Jey 2021年4月06日 21:16:22 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[10]
EMT927DST (河村電気研究所)
https://detailtext-aucfan.com/detail/yahoo/d148246340/


河村電気研究所より購入のEMT927DST serial no 41174. 155STイコライザーアンプserial no 41145です。

 927DSTと927STの違い

1、2重ターンターブルの補助ターンターブルはSTは樹脂製のテーブルに上面にフェルトを貼っています。下面はあたる部分だけフェルトが貼ってあります。DSTはガラス製で、ストロボ等の塗装は鏡面仕上げになっています。(52号のS S誌の927DSTの写真も鏡面仕上げになっています。)裏側にはツルツルのゴム、表面には多少凹凸のあるゴムが貼ってあります。(最近見かけるガラステーブルは表もツルツルで、鏡面ではなく黒色の塗装。) 

2、補助ターンターブルの下の本来のキャストターンターブルの重さがSTとDSTでは1.8kg(体重計で測定)ほどDSTのほうが軽く作られています。ガラスターンターブルをのせる関係で総重量を合わせているのだと想像します。DSTはキャストターンターブルにも塗装がされていますし素材が違うのかもしれません。

3、STは通常のプレーヤーと同じただセンターシャフトが出ているだけがDSTはセンターシャフトが浮くようになっていて、レコードをのせて付属のスタビライザーを乗せるとテーブルにレコードが張り付くようになっています。スタビライザーを取るとレコードが浮き上がります。(この理由は レコード盤のセンターの穴の大きさにばらつきがあるため、レコードの置き方による偏心が様々な程度で起こるのでそれを防ぐため、このような特殊な機構を採用したと聞きました。)

4、927DSTは最初からクイックスタートは付いていません。理由は一つにはガラスターンテーブルのためであり、検聴用の為だと聞きました。

5、これは不確かですがDSTは、より選別された部品で組み立てられているとのことです。

6、主観的に表現するとDSTのほうが微細感が増し、重心が若干下がってより落ち着きが増すように感じます。

 

  問題点

1. ガラスターンテーブルの真ん中の部分とストロボの部分の鏡成分の塗料が禿げている箇所があります。

2. 右側側面にあまり目立ちませんが傷があります。(2ミリ×12ミリ位)

 

現状

1、アイドラーは4年ほど前に黒色のものに変えました。

2、今回、キャストターンターブルの周りについているゴムが伸びていましたので新品と交換しました。以前から、音がだらしなくなってきたような気がしていましたが、交換して見事に蘇りました。この変化は著しかったです。

 3、ストロボライト、アームの位置の確認ランプ、針先の確認ランプ、全て問題ありません。

   

  付属部品

 1、専用ドーナツ盤アダプター兼用スタビライザー 

 2、アームのためのラテラルウエイト 大、中 各一個

 3、電源コード 

 4、音声出力コード  RCAタイプ

 5、EMT TSD15 (3年ほど前に針交換しましたが交換後の使用時間は短いです。)

 6、河村電気から入手時に付属の927dstの解説書、回路図 (英文 オリジナル)

 7、軸のオイルは今回購入しました純正のものを26ccほど。

 8、FR-7f カートリッジ EMTアーム専用 中古 (サービス品として)

  針が若干曲がっています。価格 当時98000円

 9、イコライザーアンプを使わずに直接信号を受けたり、イコライザーアンプを単独で使    用するための16ピンのソケット、オス、メス 各2個 (メーカー不明 サービス品として) 

余談

 927のほとんどが以前、放送局等で使用していたもののようですが、正規に輸入販売された927は非常に少ないと思われますし、927自体700台も作られてないそうです。親しくしていた方が1980年代の初め頃に河村電気研究所から購入し、後に私が譲っていただいた物です。当時350万円だったと記憶します。1981年のSS誌の河村電気の広告に927DST在庫僅少と書いてありますし、84.85年SS社のオーディオカタログには載っていませんので日本で正規に販売した927DST最終期の一台だと思います。30年を経ているプレーヤーですし、高価です。私ではわからない問題点があるかもしれませんので、札幌で申し訳ありませんができれば来宅していただき確認していただくと嬉しく思います。購入いただいた方には、我が家の近くのミシュラン2ツ星のお寿司でもご馳走させていただきます。好調に動作しておりますが、私は専門家ではありませんので理解不足があるかもしれませんが、基本的にはノーリスク、ノーリターンでお願いしますが、わからないことは質問していただくと幸いです。


(2013年 12月 19日 10時 44分 追加)
※ 写真が表示されない場合はこちらをご覧下さい ※


(2013年 12月 22日 21時 46分 追加)
オークションの説明に書きました傷ですがあまり目立ちませんが、なにせハンマートーンの塗装ですので判別はつきにくいのです。落札頂いた方に当方への来宅を希望しましたが、必要条件ではありません。来宅される場合は落札後当方が支払う落札手数料をお振込みいただき、検品していただき、残りをご入金頂く方法を考えています。送付方法ですが、クロネコは受けてくれないようなので、梱包業者にお願いする方法ができるようです。不確定ですが九州まで6万くらいと言っていました。それ以外の送付方法はおっしゃってください。表示の写真下の”こちら”の写真の最後の写真がDSTでその前の写真がSTです。DSTは比較しますととても軸の傷が少ないと思います。

(2013年 12月 22日 22時 38分 追加)
写真に写っているEMT927DSTの60ページほどの解説書の他に、B3の大きさの青焼きの927DSTの回路図、155STの回路図、4ページの取説(英語とドイツ語)も付属部品に含まれます。

(2013年 12月 23日 15時 48分 追加)
(ご質問が多いので)927STを10月に一度出品しまして、考えるとこがあって途中で取り消しましたが、ST,DST共にできる限りのメンテをした上で2台を聴き比べてみました。比較はモノ、ステレオ共同じカートリッジ、イコライザーはカウンターポイントのSA139STで行いました。DSTの方がより微細で若干重心が下がっているように感じましたが、あくまで悪い耳での印象です。EMT927につなっがっているオーディオは古典的システムで、歳のせいかモノレコードを聴く事が多くなっているので、モノイコライザーの139Aで聞けるSTを選択しました。全てのレコードを対象にした場合はDSTを選択しました。
https://detailtext-aucfan.com/detail/yahoo/d148246340/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1151.html#c14

[リバイバル3] EMT927st の世界 中川隆
15. 中川隆[-5951] koaQ7Jey 2021年4月06日 21:20:21 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[11]
EMT930st について
2017-08-23
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/c24ab096249ef19f607a08f3e8f9dc49


 EMT930は1956年に発表された。EMT(Elektro-Mess-Technik)はそれ以前にも1950年にドイツ放送技術研究所との共同開発で「R35」、1951年に独自開発で「R80」(50台製造)、同年にEMT927を発表している。EMT930はEMT927のスケールダウンしたものでプラッターの直径は33cm、重量は約半分の23kg。初期の製品にはオルトフォン製RMA229アームが、1971年頃からトーレンス設計のEMT929アームが装着された。搭載されるフォノイコライザーはEMT930のシリアルNo,3588まではEMT139(真空管モノラル)、No,3589〜10949は名称もEMT930stとなりEMT139st(真空管ステレオ)、No,10950以降はEMT155もしくはEMT155stとなる。しかし市場のEMT139stの僅少さから実際には注文によって色々なバリエーションがあったのだと思う。何れにしてもシリアルNo,10750以降の製品には真空管イコライザーは搭載できない。

 搭載されるフォノイコライザーはEMT133を除いて全て同じ寸法、接続となっている。(もしEMT139対応機にEMT155を接続したら壊れるのだろうか?と思って回路図と接続図を確認したら大丈夫なよう)EMT155の標準カートリッジはOFS25とOFS65でカタログではプレーヤーシステムにはカートリッジが2個とも付属されて販売している。「st機」にはTSD15が1個付属していた。(面白いと思ったのは付属の2個はサファイア針ということでこれはコストダウンを図ったのか?このカタログの記述には明らかなマチガイも見受けられるのでミスプリントかもしれないし天下のEMTがそんな事するか?などと思ってしまう)EMT155とEMT155stの違いはモノラルとステレオだけでなく入力レベルが10mv、1mVと感度差が10倍あった。これはOFシリーズの出力はTシリーズの10倍程度あったためでOFカートリッジをEMT155stに接続すると大振幅再生では歪んでしまう。(初めてOFD25をEMT930stに繋いだ時に歪んでしまって慌てたことを思い出します)2台のプレーヤーを納めるコンソールもカタログにあり、1.55Vのライン出力に至る全てのパーツがシステムとして提供されていた。まさに「The 業務機」でユーザーは提供されたものをただ正確に使用するだけ、保守点検の契約も当然あったと思います。
 EMTのモノラルカートリッジは別項にあるようにオルトフォンのOEMのOFD25、OFD65と自社製造のTMD25、TND65。TMDとTNDの出力はTSDと同じでこれはモノラルレコード再生時にフォノイコライザーを交換せずに対応する事が可能で特に78s SPレコード再生には(専用カートリッジは不可欠だったから)過渡期には重宝されたと思われる。しかしOFシリーズとTシリーズは機構の違いから(当然ですが)音質が全く異なる。オーディオファイルはモノラル再生では圧倒的にOFシリーズを支持するのではないだろうか(ジジイの思い込み)。

 このEMT930stは自分にとって3台目。先の2台はお嫁に行きました。
 
 プレクシグラスのサブテーブルの下には円盤状の金属板があるのだがこの個体には欠品している。

 

 

 

  
 クイックスタートのスイッチは3段階の切り替えで卓のフェーダーと連動するリモートコントロールの場合は黒いプラスチック部を上に持ち上げてから後方へ倒すとロックされる。

 

 

 
 60Hz仕様もあるようだが(以前韓国からモーターだけ輸入したことがあったがそれが60Hz仕様だった)基本的に50Hzの軸が付いている。説明書には進相コンデンサーが各々の周波数で指示されている。モーター軸の交換はできない構造なので周波数の変更はモーターの交換もしくは周波数変換機を使うことになる。EMT930のモーターは30Wなので(EMT927は35W)それに見合った規格のもので良いわけだが故障などで今までに数回交換している。100W程度の変換機ではEMT930は賄えるのだがEMT927ではダウンした。扇風機や200Vの大きな冷却ファンを騒音対策のために100Vでゆっくり回して冷却するなど色々と工夫してみたが現在は200W程度のものを使っていてやはり動力の駆動電源の連続運転は結構無理がかかるものらしい。ヨーロッパ製品を西日本地区で使用するにはそれなりの苦労が要ります。この電源の質は回転の質にダイレクトに影響するのは容易に想像できる。それに加えてターンテーブルの回転数の微調整は軸の中心部にあるフェルトリングをプラッターに押し当ててのフリクションでコントロールしているわけでそれを嫌って40Hz台の可変周波数でこの部分をキャンセルすることでS/Nを上げるという製品も存在する。
 この形式のモーターは「適当な負荷をかけることで回転が安定する」という解説を読んだことがあるのでこの方法が最良かどうかはわからない。また周波数変換機は低周波発振器とアンプとトランスがあればできるらしいので以前適当なトランジスタステレオアンプで実験したことがあったが見事に両chとも壊れてしまった。(ちなみにこのアンプは状態を説明して売却したが落札した方は出力段全てのトランジスターを交換して復活されてたらしく大いに感心した)「真空管式の周波数変換機を製作する」と仰っていた方がおられるので発表されたらぜひ追試してみようと思っています。

 EMT930のメンテナンスガイドを見ると「アイドラーは1年で交換」とあって純正部品も提供されていたが最近はどうなっているのだろうか?流石にアマチュアではマニュアルどおり1年毎に交換している人は少ないと思うが、いよいよ寿命が来て購入した純正部品は円筒形の透明プラスチックのケースに本体と共に交換時にはめる手袋まで入っていて(ゴム部に素手で触らないように)感動した。本来黒色のゴムだったがある時から純正で提供されていた飴色ゴムのアイドラーが短命で(硬化が早い)新品でストックしていたモノも使用不能に陥っていてがっかりした事がある。ダメになってしまった多くの在庫を抱えていた販売店さんも知っています。そのうち純正部品はとても高価だったので秋葉原にあった今はなき「K無線」にお願いしてゴム交換だけやってもらっていた。ある時いつものように電話してお願いしようとしたらご主人の娘さんという方がでて「店主はもう高齢なのでお店を閉めることになった。ゴム交換を外注していたF工場を紹介するので直接交渉してください」と親切にも連絡先を教えてくれた。それからはその町工場(だと思う)に度々アイドラー再生をお願いしていた。ところが次第に注文が多くなって本業の合間に行っていた事に本腰を入れる事になったらしくある時から作業料金が3倍!になっててこれには驚いた。今ではあちこちでこの作業を行ってくれる業者がいるし最重要部品なので品質の差が音にも顕著に現れるとは思うが比較できるほど発注していない。一度だけ初期のゴム再生アイドラーを純正のと比較試聴した事がある。居合わせたある方はやはり純正が優っていると言っていたが私は違いはよくわからなかった。EMTのようなメジャーなアイドラー以外でも敬遠していたマイナーなレコードプレーヤーのゴム部品も軸周りがダメになっていなければ再生できることがわかって選択の幅が広がったのは良かったと思う。

 その他の消耗部品として回転調整用のフェルトリング、これは常に押し付けられながら回転するので当たり前に擦り減る。交換は周辺の金属部品一式だがフェルトをドーナッツ状に切って張り替えている。ストロボは今まで幸いにも切れたことはない。プラッター軸底部にあるボールベアリングもEMT930では交換したことはない。EMT927ではあるのだが、、それについてはまたの機会に。アイドラーの上下にはベークライトのようなワッシャーが入るのだがこの交換も実はした事がない。モーターの進相コンデンサーはMPコンで経時的に容量が抜ける傾向らしくそうなると振動が増える。EMTからも補正用の小容量コンデンサーの詰め合わせセットが供給されていた。かつてEMT製品の代理店をしていた「河村電気研究所」の解説では50Hzの進相コンデンサーの公称値は1.75μFだが実際のベストの値は1.75〜1.9μFの間に存在する(パンフレットより)らしい。ちなみに同パンフレットに付属していた価格表を見ると1975年5月1日の段階でEMT930は950,000円 EMT927は1,200,000万円から値上がりして1,500,000円 TSD15が55,000円 OFD25が30,000円となっていてEMT930の価格が高い事に少し驚きます。EMT927との価格差も現在を考えれば少ない。


 さてプラッター軸とモーター、アイドラー軸への注油だがEMTからはミシン油のような専用オイルが供給されていて定期的な交換、注油は必須。割とご近所の方のEMT930がオイル切れでプラッター軸が錆びてたという話も聞いています。純正以外でもスクワランオイルや他の高性能オイルの使用記を目にする。純正オイルの供給はされているのかもよくわからないが(どこに訊いたらいいのか)無いよりはマシだろうとテキトウなマシンオイル(ミシン油)を使っていた。今回ちょっと反省して純正以外でどんなオイルが入手できるか調べてみてその中の一つを注文してみた。厳密には色々と並べて比較試聴すべきだろうが、ちょっと人間のパワーが足りない。


3 コメント

2019-08-15 14:48:59
EMT 930に関心があります。

モーターの冷却に関して。木製キャビネットを自作し、入れてお使いのご様子。強制的な冷却はしていないのでしょうか?

神奈川県で930stを使用している方、「LP一枚であっちっちになり、心配している」との記述があります。その方は、裸のシャシーのまま使用しています。

このような業務機で、異常な加熱は考えられません。以下の類推をしていますが、どうお考えですか?


1 異常な加熱は異常。故障している。
2 推定使用室温が低い。(涼しいところで使え)
3 裸のシャシーで使うのが間違っている。キャビネットやコンソールに設置し、吸気(排気)ファンを使うのが当たり前。
迷っています (小泉 久直)


2019-11-30 18:59:48
写真で見たヤフオクのEMT930stを買うか買うまいか迷っています。今まで、ガラード401を使っています。来夏、京都に越しますので、ヤフオクの商品は、60Hzのものです。
 もし、取説がありましたら、お代は払いますので、分けていただけないでしょうか。
 また、操作については、難しいことはないでしょうか?


Re. (koban)
2019-11-30 22:23:05
 こんにちは 
 私はヨーロッパ製品は周波数変換機と昇圧トランスで対応することが多いです。米国製品は60Hzなので当地でも便利なことはあります。
 取説はwebで閲覧できますので検索してみてください。
 操作についてですが特に他のプレーヤーと変わりないと思います。速度調節がちょっと変わってますが問題なく行えます。

 EMT930との出会いの驚きは今でもよく覚えています。時間を忘れて次々にレコードを聴き漁りました。幸せな時間でした。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/c24ab096249ef19f607a08f3e8f9dc49

EMT930st について(2)
2017-08-27
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/90e2ffd7cd616ebfaf993ac9a04ec247?fm=entry_awc


 Amazonに注文していたオイルが届きました。
 
 30mlで3,832円とかなり高価です。EMTオイルに比べると粘度はかなり低い。ターンテーブル軸受、モーター軸受用のAudio oilでチタン入り。チタン皮膜を形成して摩擦を65%程度減らすとのこと(基準はなんだろう?)古いオイルはしっかりと取り除いた方が良いとのこと。30mlだとターンテーブル軸受けやモーター、アイドラー軸全てに足りる。


 モーター軸周囲にあるフェルトはプラスチックの板で押さえられている。通常は隙間からのオイル補給でいいのだが、今回は全面的に交換なのでこのプラスチック板を外してフェルトも外して給油するつもりだった。しかしプラスチックは脆くなっていて外す時に2つに割れてしまった。。しかし周囲の金属の溝にはまり込むので安定するため支障なしと判断してこのままとします。軸周囲のフェルトは一塊で外せそうもなかったので(板も割れて腰が引けた)古いオイルを拭き取ってからチタンオイルを染み込ませてから板を戻した。

 アイドラー軸はよく掃除して、またアイドラー上部のフェルトもオイルをよく拭き取って再使用する。アイドラーの上下にはベークライト様のワッシャーが入ります。

 一応新品はあるのだが今回は再使用する。戻したフェルトに十分に給油して。

 プラッター軸受はネジ3本で固定されている。ペイントロックされているので多分今まで一度も外されていない様子。オイル交換は軸受のボトムを外してもいいのだがオイル漏れが心配なので軸受ごと外して中を拭き取って交換する。


 フリクションブレーキを外して331/3の定速からアイドラーを解放してどの程度回転が続くかを見るとオイル交換前は6 1/4回転した。(ただしほとんどオイルが入っていない状態だったので参考程度)新たなチタンオイルは溢れるまで入れる。ブレーキなしで同じ様に回してみると17 3/4回転した。止まりそうな低速でもなかなか停止しないのが印象的。チタン皮膜の形成には10時間程度はかかるとのことで楽しみです。

 一連の作業後はアイドラーやターンテーブル内側、モーター軸をよく無水アルコールで拭き取ります。オイルはミスト状となって沈着するので度々この作業は必要。これで試聴してみると、、困ったことが起きました。アイドラーがモーター軸に対して滑るのです。クイックスタートをスタンバイするとプラッターの回転が止まってしまう。プラッター軸の位置は少々遊びがあって調整代があるがオイルの付着で滑っていること以外原因は考えられない。早速無水アルコールで拭き取ってみるもやはり立ち上がりは鈍い。今までこんなトラブルは起こったことがない。やはり高性能オイルの扱いは慎重にする必要があると感じた。拭き取りを繰り返してみます。

 肝心の音は、、アイドラーが滑っている状態では正確な判断はできないわけだが不思議なことに「そういった傾向の音」ではなくとても好ましい。アイドラードライブ業務機の特徴であるゴリゴリ感や溜めがある感じが薄れて素直に滑らかに発音するしモーターの振動の減少や全体の静寂感を感じる。この変化は予想以上だがひょっとするとアイドラーに付着してしまったオイルが一番の要素なのかもしれない。しばらく稼働させてたら(LP5枚くらい)アイドラーのオイル皮膜が切れてきたのかクイックスタートスタンバイ時でも回転は止まらなくなった。静寂感は変わらないので良い方向へ変化したと考えることにします。


 隣町のパーツ屋さんに行ってブラ見していたら店員さんが「お客さん、おもろいもんがありまっせ!」と言って(嘘です)説明してくれたのがこれです。

 名前も説明書も無い袋入り。調べてみるとどうやら話題の製品のようで名前は「LCR-T4」で中華製。抵抗・コンデンサ・インダクタ・ダイオード・トランジスタ・FET等が測定可能というマルチ測定器。
 ICソケットはいっぱい穴が見えるが基本的に1,2,3の3端子しかなく適当にパーツを差し込んで黄色のボタンを押すと測定できるという超アバウトなもの。店頭で見本の周りに散らかっていたパーツをかたっぱしから試してみてから購入した。価格は2000余円だったがネットで調べると送料込みで1000円以下で購入できるらしい。
 ちゃんと使えそうだったので一緒にメタルのケースも買って組み込んでみた。

 懐かしのゲームボーイみたいです。。
   
 トランジスターの選別や私のようなカラーコードの苦手なヒトにはぴったり。表示は自動で消える。マルチメーターは珍しくも無いがこれが数百円(現地では3$らしい)で売られるというのは、、、ちょっと複雑な気分です。安く買えなかった事が気にならないくらい感動的な製品です。

 ところで今回のパーツ屋さん訪店の目的はEMT155stを通さずにカートリッジの出力をダイレクトに取り出すアダプターを作る事。方法は2つあってアームの出力にある7pinソケットから取り出す方法とEMT155stの代わりにコネクターにつなぐ方法。7pin方法だとプレーヤーの裏の作業になるので交換はちょっとやりにくいのとMT7pinプラグは持ち合わせて無いのでもう一方の方法で行きます。EMT930stにEMT155stを装着する時はガイドに沿って滑らすとプラグインするようになっている。同寸法幅のケースは入手できなかったが奥側の壁に沿って押し込めばコネクター接続されるように採寸して組み立てた。肝心のコネクターは以前購入したレプリカ物。
 
 今回はシールド線引き出しとしました。これ以上接点を増やしたく無いため。線材はホントはEMT2121を使いたいところだしピンプラグもEMTロゴが入っていればカッコよろしいのだが何の変哲も無い国産マイクコード。4線コードなのでホット、コールド共にパラにして使う。コールド側はそれに網線が加わるのでなかなか大変。でもずっとこのコード使ってます。

 以前書いたようにEMT155stにOFD25など高出力モノカートリッジを繋ぐと大振幅で歪んでしまいます。EMT155などのモノラルフォノイコライザーが手元のない場合は直接信号を引っ張り出して他の方法で昇圧、イコライズする必要がある。問題なく聴けている場合もあるかと思いますが。。手持ちの昇圧トランスを聞き比べてみた。EMT930stでは初めての試み。

 このEMT930stの程度は普通だと思いますが、ハンマートーンの剥がれが目立つ。アマチュアの憧れ「ハンマートーン」だが手軽なスプレーはほとんど見られなかった(と思います)今回「染めQ」から出ているのをAmazonで購入。

 ハンマートーンでも各色揃っている。まだスプレー塗装していないがまずEMT930stのお化粧直しをしてみた。こんな感じで剥がれてます。デッキは樹脂製。

 小筆でタッチアップして

 結構目立たなくなった。剥がれ部分は塗膜分凹んでいるので肉盛りしつつ行う。

 ターンテーブルの周囲に33 1/3,45,78のマークと謎の凹みがある。
 
 放送で欠かせないレコードの頭出しをする場合に、回転を止めて頭出ししたらレコードの種類に応じた回転数のマークまで針を下ろしたまま手動で戻してクイックスタートのスタンバイをする。ほんのわずかだが定速に達するまでの時間が必要なためで隣の写真の窪みは信号を遮断していたリレーがONとなる位置で回転再開からONになるまでの遅延回路が組み込まれている。クイックスタートは卓のフェーダーとも連動できこれらの機能でストレスなくスムーズに送り出しができる(遅延回路を意識することはなくこの窪みも調整時のマークかと思う)。Thorens TD124では同じくサブターンテーブルを用いるが上方向に持ち上げて回転をストップさせている。Garrard 301でもBBC仕様では何と軸ごとプラッターを上下させて巨大なサブテーブル(ストロボを兼ねる)との接続をコントロールしている。EMT950になるとターンテーブルの逆回転も電気的になりスイッチで行う。頭を決めたらデジタルカウンターをリセットしてから逆回転させるとカウンターはマイナス表示となり、そこからスタートさせると「0000」で回路が繋がる、、というもの。これらは家庭の音楽鑑賞には何の意味もないわけだし各所に負担がかかると言われているが酷使に耐える機構が業務機としての条件だと思うし単純にとても興味深い。
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/90e2ffd7cd616ebfaf993ac9a04ec247?fm=entry_awc
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1151.html#c15

[近代史4] 梅干しの塩抜きの方法 中川隆
2. 中川隆[-5950] koaQ7Jey 2021年4月06日 22:48:26 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[12]
健康食品「梅干し」のすごすぎる効能11選!【ゆっくり解説】



http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/1042.html#c2
[近代史5] 食べてはいけない 中川隆
99. 中川隆[-5949] koaQ7Jey 2021年4月06日 22:52:18 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[13]
健康食品「梅干し」のすごすぎる効能11選!
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/1050.html

重曹水が健康に効果あり?!
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/335.html

酒粕をもっと食べよう
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/334.html


http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/425.html#c99

[近代史5] 日本の料理 中川隆
79. 中川隆[-5948] koaQ7Jey 2021年4月06日 22:53:31 : 26VxKRsvNw : TVo4YkhhMWF4Ty4=[14]
健康食品「梅干し」のすごすぎる効能11選!
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/1050.html

重曹水が健康に効果あり?!
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/335.html

酒粕をもっと食べよう
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/334.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/458.html#c79

   

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