30. 2022年3月08日 09:33:27 : mBORJtKosI : SHlOWi4uMEMyVTI=[1]
「日本には資源が無いから侵略なんかされる筈がない」という考えにあまり頼るのもどうなのかとは思います。世の中の戦争の全てが資源争奪戦だったわけではありません。
それに国と国同士が正面からぶつかり合う全面戦争だけが「戦争」なわけでもなく、国内の異なる民族や政治勢力によるテロや内戦状態に他の国が介入して…などというケースでは、かつての資源争奪や植民地獲得というような、前世紀までの帝国主義的戦争とは全く違う形の戦争状態がむしろ現在は当たり前になっているのだと思います。
それに日本だって、陸地の地面の下にはさほどの資源が眠っているわけでなくとも、日本の領海(国際的に見てかなり広いですよね)の海底資源には今後の開発の余地があるでしょうし、将来的には世界的な水不足が予想されているなか、日本の豊富な水資源にはそれなりの魅力を感じる国が出てくるかもしれません。何らかの悪意を持つ国があるとすれば、その国は、何も昔ながらの戦争を仕掛けて日本全土を占領してそれらを手に入れる必要はなくて、効率のいい機動的な軍事力を運用して、同時に日本国内に政治的な不安定状態や経済的な混乱を生じさせれば、その国の国益にかなうような成果を得られるだろう・・と判断する可能性は充分にあり得ます。
憲法9条を外交や国防の基本に据えて諸外国に日本の考えを発信していく、という戦略が正しいとしても、それがもし「日本なんか資源もない何の魅力もない小国だから、他国が日本に軍事的行動をしかけてくることなど一切ないさ」という見通しのもとになされるのだとしたら、それはそれで危険な気もします。
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