18. 2020年7月21日 09:17:33 : fsWHfD4JK2 : SFp0cmZxdGlHanM=[1]
イタリアでコロナが猛威を振るった時、イタリア政府はトリアージの明確な指針を出さなかった。高齢者が社会の支配者である南欧諸国で「高齢者は逝ってヨシ」と発言すれば政権が持たない。
結果、命の選択は医師の手に委ねられ、相当なストレスと葛藤の中で医師たちは命を選択した。
敬虔なカトリックで実直な人生を歩んだ高齢者と酒に溺れて自堕落な生活を起きるオヤジのどちらを救うべきか彼らは真剣に考えた。
コレが合理的な生命倫理が定着しているスエーデンでは、政府は65歳以上の高齢者の治療は若者の後回しだよ明確な指針を出した。
儒教の影響から高齢者や先祖を大切にする日本人からすればイタリアに共感を覚えるが、仮に重篤な肺炎の高齢者を人工呼吸器で延命させても、ほとんどの場合予後が悪くライフクオリティは回復しない。
社会で誰の利益を優先すべきかも、この延長線にあり、生産性の高い企業や個人の利益が優先されるのが世の中常。だからこそ政治は再配分によってバランスを取る必要があるが、高齢者が政治的影響力のあるシルバーデモクラシーの日本においては、生産性は低いのに資産を多く抱える高齢者が若年者の税金や年金を食い潰している。
世代間の再配分のバランスを著しく損なった日本ではすでに税収で財政や年金システムを支えられないので異次元緩和という隠れMMTによって結論を先送りにしている。
MMT的な極端な緩和政策は金利をゼロに押し込める事で経済活動のインセンティブを失えわせる事に「お花畑」の人々は全く気づかない。そして緩和政策が拡大すればするほど、持てる者は資産市場からいくらでも利益を引き寄せることが出来る。
コレが量的緩和やMMT的な財政ファイナンスのトリックで、巨大な資産市場を野放しにして山本太郎が主張する様なMMT的な政策を実施してもユートピアはやって来ない。
努力した人、有能な人が多くの結果を手に入れる....仏教だってこの基本は変わらないが、世俗的な宗教は来世利益という空手形で人々を惑わす。富める者は地獄に落ちると脅す。さらに新興宗教は現世利益で人々からむしり取る。