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[番外地11] ロシアの伝統的統治法 _ ロシアがウクライナで行った”飢餓統治”とは 中川隆
7. 中川隆[-11371] koaQ7Jey 2024年3月07日 12:31:13 : GyTKXnO3M2 : SEE2S3d4QkQxOU0=[1]
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プーチンは愛国者ではなく、 yudaya人以外のスラブ人やロシアの少数民族すべてを迫害・搾取して底辺の生活をさせている極悪人です。ネオナチのスラブ文化至上主義者のアレクセイ・ナワリヌイが反プーチンになった理由はプーチンが yudaya人の利害しか考えていない事だったのです:
プーチンが言っているウクライナのロシア系住民とは、住んで居たウクライナ人を樺太や千島に移住させ、ウクライナにロシア人を入植させたもの
被支配民族を過酷環境に住まわせるのがソ連時代からの統治法、被支配民族の不幸はロシア軍に降伏してから始まる。
降伏したら終わるどころか降伏してから北極圏や北方領土、砂漠に移住させられ被支配民族は絶滅させられます。
反ロシア住民に選別されると「運が良くて強制移住」運が悪ければあの世に送られます。
選別された人はロシア側に輸送されるが、そこで都市や町の収容所に入れられた後、 最終居住地に運ばれます。
居住地は商店が無いような山奥や僻地と決まっていて、北極圏や離島などが多いとされている。
ソ連はウクライナを支配した後、同じようにウクライナ人を千島列島に送り、ウクライナにロシア人を移住させました。
プーチンが言っているウクライナのロシア系住民とは、住んで居たウクライナ人を樺太や千島に移住させ、ウクライナにロシア人を入植させたものです。なので千島列島や樺太には元ウクライナ人だった人や子孫が多く、彼らの先祖は強制移住させられたのです。
帝政ロシア、ソ連、新ロシアと国が変わっても植民地政策は同じで、ロシアは領土を手に入れると住民をシベリアや砂漠など極限地に移住させる。民族の存在が邪魔だからで、少数民族を移住させてロシア人を入植し、ロシアの領土にする。
おそらく北海道がロシア領になると今の北海道住民は零下40度くらいの極地に移住させ、ロシア人を住まわせる。
そうすれば住民は全員ロシア人になるので統治しやすく、少数民族の独立運動に悩まされる事も無い。

ちなみにアメリカはハワイの住民の99%以上、本土先住民の99%がなくなり、入植したヨーロッパ人が作った国です。
それを現在進行形でやっているのがロシアで、ロシア人以外の住民は結局砂漠や北極圏や離島、極端な貧困地域に追いやられ自然消滅する。

被支配民族は北極圏や北方領土、砂漠など2度と帰れない場所に移住させられ、同時にロシア人を占領地に移住させて支配階級にします。10年もたつと一部の住人が入れ替わり、数世代で住民の半数ほどがロシア人になっています。
住人の過半数がロシア人になるとその土地はロシア固有の領土になり、完全支配が完了します。
こういう事を100年以上もやってきたのがソ連とロシアです

ロシアがウクライナ人やポーランド人からあそこまで憎まれている理由
ウクライナとロシアの100年の歴史。真実を知って欲しい。- YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=OXG-CTIPY7g


ロシアの伝統的統治法 _ ロシアがウクライナで行った”飢餓統治”とは
1930年台、ソ連はウクライナ農民からあらゆる食糧を奪いつくした。
その結果ウクライナ人はソ連に従うようになった。これが大陸の統治メカニズム

国民は飢えるほど権力に従う
最近ロシア軍がウクライナで農作物を奪っているとか、それを港湾で積み出して外国に輸出しているという話を聞いたことがあると思います。

ロシアはソ連時代の1930年台、ウクライナを支配する為に食糧を奪い取り、意図的に飢餓を引き起こす政策をやりました。
この事件はホロドモールの名で知られ、ソ連はウクライナ全土で農民から穀物を奪い取り、300万人以上が亡くなった。
別にソ連は食糧が欲しかった訳ではなく、ウクライナ人を飢えさせる目的だけで食糧を奪い、奪った食料は捨てたり腐らせました。

ロシアの伝統的統治法
一見不合理に見えるこの政策はユーラシア大陸では一般的で、中国の歴代皇帝や李氏朝鮮、中華人民共和国や北朝鮮もやっています。
中国では1950年台に毛沢東が「大躍進」政策をやり、推定5000万人もの人が飢えのためになくなったと言われています。
毛沢東はソ連と同じように農民から食糧を奪い取ったり食糧を捨てさせたので、ある村では村びと全員がなくなったりしました。
そんな事をすれば民衆が蜂起し国が亡ぶのは日本や欧米など封建国家の考えで、ユーラシア大陸ではそうなりません。
彼らの国では飢えた民衆は最低限の残った食糧を奪われないために、皇帝や王や独裁者に従うようになります。
李氏朝鮮では2年に一度飢饉が発生していたが、これは失敗ではなく王は意図的に農民を飢えさせていました。
最低限の食糧さえ奪われた農民は、最後のジャガイモや雑草を奪われないために、より従順に王に従うようになりました。
中華人民共和国も大躍進で滅んだりせず、却って共産党の権力は安定し、人々は国家に忠実に従うようになりました。

ユーラシアの国はこんな風に国民を統治しているので、ウクライナを占領したロシアが飢餓を作り出すのは分かり切った話なのです。たとえウクライナ人1000万人がなくなたっとしてもロシアにとって「良い話」であり、残った人がロシアに忠実に従うだろうと考えるのです

これと正反対の統治をしたのが日本で、半島、満州、沖縄、北海道などで「絶対に農民を飢えさせない」を国是にしていました。意外な事に人々はより自分たちを飢えさせた方の権力に、従順に従うのです
https://www.thutmosev.com/archives/88525972.html


ジェームズ ロシアという国は異民族が支配層となって常に土着で多数派の住民であるロシア人を支配してきた歴史があるからです。ロシアの地は古くはモンゴル人が支配者でしたし、リューリック王朝はヴァイキング、ロマノフ王朝もドイツ人です。ソ連になってからはレーニンなどのユダヤ人が君臨してきました。そして、現在のプーチンも隠れユダヤです。

 ですから、ロシアはロシア人が支配したことのない国なのです。というか、大昔のルーシの時代にロシア人貴族が貴族同士の利権争いに明け暮れ永遠に国がまとまらないので、異民族に「頼むからロシアに来てルーシ(ロシア人)を支配してくれ」とお願いしたのが元凶です。ここにプーチンとオリガリヒの関係の原点があります。いつの時代にしても、一般のロシア人は無力で絶望しかないのがロシアという国の現実です。何しろ、時代に関係なく、支配層からするとロシア人の扱いは家畜で、時代と共に農奴やプロレタリアなど、形は変われど、「ロシア人は単なる労働者」というのが永遠の歴史的法則です。ロシアで、ずっと国民が大事にされてこなかった理由はここにあります。実際、21世紀になっても何も変わっていないじゃないですか。

いまのロシアに限らず、ソ連時代、さらにロシア帝国、モスクワ公国、キエフ公国時代からあの国はずっとフェイクだったんです。もちろん、共産党もフェイクです。多くの日本人は良くも悪くもロシアの革命の原動力だったと、共産党のことを考えていますが、全然違います。あれはユダヤ人やタタール人等の非ロシア人によるロシアの乗っ取りです。レーニンもユダヤの血が入っていましたし、トロツキーは生粋のユダヤ人です。

そもそもロシアという国は帝政時代にはポグロムといって、ユダヤ人をずっと迫害してきたんです。特に18世紀が一番ひどくてユダヤ人村を取り囲んで虐殺を繰り返していました。ユダヤ人たちにはその時の恨みがずっと残っているんです。その中で、ロシア革命が起きているんです。ですから、ロシア革命を単なる共産革命だと思ったらロシアという国を完全に見誤りますね。

グローバリストと反グローバリストの戦いというのは、実はユダヤの内ゲバなんです。ここを多くの人が理解していません。 
https://tocana.jp/2021/06/post_212901_entry.html
http://www.asyura2.com/23/ban11/msg/587.html#c7

[近代史4] 世界最大の対外純資産に惑わされるな!国が強くならないデフレ日本の経常収支サイクル 中川隆
16. 中川隆[-11370] koaQ7Jey 2024年3月07日 12:55:49 : GyTKXnO3M2 : SEE2S3d4QkQxOU0=[2]
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数年後の日本は『円高』で苦しむことになる
2024.03.07
https://www.thutmosev.com/archives/33727.html

現在の円の価値は1970年代前半の1ドル270円と同じ程度。この偏りは必ず修正されます


https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-21/S0HYEJDWLU6801 円の実力レートが53年ぶり低水準、固定相場時代に戻った日本の購買力 – Bloomberg
現在のドル円は「1ドル270円」だった

2023年後半から24年の日本は1ドル150円の空前の円安が進行しているがほんの1年前は1ドル127円で2年前は115円で3年前は1ドル103円でした

その頃の日本はまだデフレ気味で経済はゼロ成長で円高で輸出も振るわずエネルギー輸入価格の上昇で苦しんだりしていた

現在の1ドル150円がどのくらい異常かというと実質実効為替レートでは1995年の40%、1970年代と同等まで下がっています

実質実効為替レートは日銀が制作した「円の価値」を示す指標で、数字が上がると円が強くなり下がると円が弱くなったのを示しています

通常の為替レートは1ドル何円と表示しますが日米の物価上昇率が日本が低いために、同じ1ドル100円でも実際には円安が進行していきます

例えば基準年で1ドル100円、アメリカは1ドルのハンバーガーが日本で100円だったとして、20年後も1ドル100円で日本のハンバーガーは100円のままだがアメリカは1.5ドルに上がったら同じ額の円でアメリカのハンバーガーは買えなくなります

この日米価格差は為替レートが毎年2%くらい円高ドル安になるべきですが、最近は「円安ドル高」になっているので日米価格差は酷い事になっています

円の実質実効為替レートは71程度でこれは1970年代前半と同じくらいで、1973年に1ドル360円の固定相場から変動相場制に移行していました

1974年のドル円レートは1ドル270円くらいなので2024年の1ドル150円は「1974年の1ドル270円と同じ状態」という事ができます

70年代のできごとを振り返ると76年から急速な円高が進行し78年に1ドル189円の「超円高」になり、1985年のプラザ合意までは200円から250円程度で推移しました

この時から円高〜円安を波のように繰り返すサーフィンのようなドル円レートになり、時々大波が来ては超円高や円安に振れるようになった

1973年から1995年まで大きな方向として円高が進行し95年には1ドル79円をつけて大不況になり、その後円高は収まったかに見えた2011年、再び巨大地震をきっかけとして1ドル75円をつけました

日本は円高になりやがて超円高になる
時限爆弾のような円高を引き起こすエネルギーは貿易黒字と経常黒字で、日本は毎年10兆円以上の黒字だがほとんどをすぐに円に交換せずドルやユーロや人民元として外国で再投資します

だから通常は円高にならないのだが、巨大地震や世界経済危機があると日本企業は円に交換して本社に資金を移すので突然円高になります

今も日本は毎年10兆円から20兆円の経常黒字なので問題は解決しておらず、なにかのきっかけがあれば企業は100兆円以上のドルを一斉に円に交換するでしょう

これが『有事の円』が値上がりする理由で、日本企業の動きを察知した外国の大手投資機関が便乗して円買いドル売りで儲けようとし、いつも超円高になっています

今1ドル150円の超円安になっているのは一つは日米金利差でアメリカは高金利で日本はマイナス金利、2つめは日本政府が円の切り下げで景気回復するため「わざと円安にしている」からです

企業もその流れに従って輸出などで大儲けしてもドルから円に交換せず外国で再投資するので、しばらくの間は円安が続くでしょう

さらに日本の低金利を利用して大手投資機関は円でお金を借りて外国で巨額投資しているので、より一層円安が進行しました

この円安はいわば祭りのようなもので永遠には続かず、アメリカはいつか利下げするし日銀はいつか利上げし、日本企業はいつか儲けた金をドルから円に交換します

外国の大手投資機関は円安で日本がマイナス金利だからお金を借りて海外投資していたが、日本が利上げしたり円高になると返済不能になるので”ある瞬間に”一斉に借金を返済してドル売り円買いをします

こうしてきっかけがあればスイッチが入ったように1995年や2011年と同じように雪崩のような円高が進行し超円高に至るでしょう

そのような大きな円高が起きる前に米利下げと日銀利上げによって現在のような超円安は修正される筈で、おそらく1ドル120円台に戻ると思います

その時「1ドル300円、いあ1000円になる」と得意げに語っていたアナリストや評論家は「1ドル50円、いや30円になる」と言うでしょう

経済評論家とはそのような連中です
https://www.thutmosev.com/archives/33727.html
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/989.html#c16

[近代史5] GDP・経済成長率や株価の上昇に意味は無い _ 貨幣価値が下がったから GDP も株価も名目値が上がっているだけ 中川隆
31. 中川隆[-11369] koaQ7Jey 2024年3月07日 12:56:40 : GyTKXnO3M2 : SEE2S3d4QkQxOU0=[3]
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数年後の日本は『円高』で苦しむことになる
2024.03.07
https://www.thutmosev.com/archives/33727.html

現在の円の価値は1970年代前半の1ドル270円と同じ程度。この偏りは必ず修正されます


https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-21/S0HYEJDWLU6801 円の実力レートが53年ぶり低水準、固定相場時代に戻った日本の購買力 – Bloomberg
現在のドル円は「1ドル270円」だった

2023年後半から24年の日本は1ドル150円の空前の円安が進行しているがほんの1年前は1ドル127円で2年前は115円で3年前は1ドル103円でした

その頃の日本はまだデフレ気味で経済はゼロ成長で円高で輸出も振るわずエネルギー輸入価格の上昇で苦しんだりしていた

現在の1ドル150円がどのくらい異常かというと実質実効為替レートでは1995年の40%、1970年代と同等まで下がっています

実質実効為替レートは日銀が制作した「円の価値」を示す指標で、数字が上がると円が強くなり下がると円が弱くなったのを示しています

通常の為替レートは1ドル何円と表示しますが日米の物価上昇率が日本が低いために、同じ1ドル100円でも実際には円安が進行していきます

例えば基準年で1ドル100円、アメリカは1ドルのハンバーガーが日本で100円だったとして、20年後も1ドル100円で日本のハンバーガーは100円のままだがアメリカは1.5ドルに上がったら同じ額の円でアメリカのハンバーガーは買えなくなります

この日米価格差は為替レートが毎年2%くらい円高ドル安になるべきですが、最近は「円安ドル高」になっているので日米価格差は酷い事になっています

円の実質実効為替レートは71程度でこれは1970年代前半と同じくらいで、1973年に1ドル360円の固定相場から変動相場制に移行していました

1974年のドル円レートは1ドル270円くらいなので2024年の1ドル150円は「1974年の1ドル270円と同じ状態」という事ができます

70年代のできごとを振り返ると76年から急速な円高が進行し78年に1ドル189円の「超円高」になり、1985年のプラザ合意までは200円から250円程度で推移しました

この時から円高〜円安を波のように繰り返すサーフィンのようなドル円レートになり、時々大波が来ては超円高や円安に振れるようになった

1973年から1995年まで大きな方向として円高が進行し95年には1ドル79円をつけて大不況になり、その後円高は収まったかに見えた2011年、再び巨大地震をきっかけとして1ドル75円をつけました

日本は円高になりやがて超円高になる
時限爆弾のような円高を引き起こすエネルギーは貿易黒字と経常黒字で、日本は毎年10兆円以上の黒字だがほとんどをすぐに円に交換せずドルやユーロや人民元として外国で再投資します

だから通常は円高にならないのだが、巨大地震や世界経済危機があると日本企業は円に交換して本社に資金を移すので突然円高になります

今も日本は毎年10兆円から20兆円の経常黒字なので問題は解決しておらず、なにかのきっかけがあれば企業は100兆円以上のドルを一斉に円に交換するでしょう

これが『有事の円』が値上がりする理由で、日本企業の動きを察知した外国の大手投資機関が便乗して円買いドル売りで儲けようとし、いつも超円高になっています

今1ドル150円の超円安になっているのは一つは日米金利差でアメリカは高金利で日本はマイナス金利、2つめは日本政府が円の切り下げで景気回復するため「わざと円安にしている」からです

企業もその流れに従って輸出などで大儲けしてもドルから円に交換せず外国で再投資するので、しばらくの間は円安が続くでしょう

さらに日本の低金利を利用して大手投資機関は円でお金を借りて外国で巨額投資しているので、より一層円安が進行しました

この円安はいわば祭りのようなもので永遠には続かず、アメリカはいつか利下げするし日銀はいつか利上げし、日本企業はいつか儲けた金をドルから円に交換します

外国の大手投資機関は円安で日本がマイナス金利だからお金を借りて海外投資していたが、日本が利上げしたり円高になると返済不能になるので”ある瞬間に”一斉に借金を返済してドル売り円買いをします

こうしてきっかけがあればスイッチが入ったように1995年や2011年と同じように雪崩のような円高が進行し超円高に至るでしょう

そのような大きな円高が起きる前に米利下げと日銀利上げによって現在のような超円安は修正される筈で、おそらく1ドル120円台に戻ると思います

その時「1ドル300円、いあ1000円になる」と得意げに語っていたアナリストや評論家は「1ドル50円、いや30円になる」と言うでしょう

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[近代史3] イギリスはどうやってインドの綿工業を壊滅させたのか 中川隆
5. 中川隆[-11368] koaQ7Jey 2024年3月07日 12:59:02 : GyTKXnO3M2 : SEE2S3d4QkQxOU0=[4]
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数年後の日本は『円高』で苦しむことになる
2024.03.07
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現在の円の価値は1970年代前半の1ドル270円と同じ程度。この偏りは必ず修正されます


https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-21/S0HYEJDWLU6801 円の実力レートが53年ぶり低水準、固定相場時代に戻った日本の購買力 – Bloomberg
現在のドル円は「1ドル270円」だった

2023年後半から24年の日本は1ドル150円の空前の円安が進行しているがほんの1年前は1ドル127円で2年前は115円で3年前は1ドル103円でした

その頃の日本はまだデフレ気味で経済はゼロ成長で円高で輸出も振るわずエネルギー輸入価格の上昇で苦しんだりしていた

現在の1ドル150円がどのくらい異常かというと実質実効為替レートでは1995年の40%、1970年代と同等まで下がっています

実質実効為替レートは日銀が制作した「円の価値」を示す指標で、数字が上がると円が強くなり下がると円が弱くなったのを示しています

通常の為替レートは1ドル何円と表示しますが日米の物価上昇率が日本が低いために、同じ1ドル100円でも実際には円安が進行していきます

例えば基準年で1ドル100円、アメリカは1ドルのハンバーガーが日本で100円だったとして、20年後も1ドル100円で日本のハンバーガーは100円のままだがアメリカは1.5ドルに上がったら同じ額の円でアメリカのハンバーガーは買えなくなります

この日米価格差は為替レートが毎年2%くらい円高ドル安になるべきですが、最近は「円安ドル高」になっているので日米価格差は酷い事になっています

円の実質実効為替レートは71程度でこれは1970年代前半と同じくらいで、1973年に1ドル360円の固定相場から変動相場制に移行していました

1974年のドル円レートは1ドル270円くらいなので2024年の1ドル150円は「1974年の1ドル270円と同じ状態」という事ができます

70年代のできごとを振り返ると76年から急速な円高が進行し78年に1ドル189円の「超円高」になり、1985年のプラザ合意までは200円から250円程度で推移しました

この時から円高〜円安を波のように繰り返すサーフィンのようなドル円レートになり、時々大波が来ては超円高や円安に振れるようになった

1973年から1995年まで大きな方向として円高が進行し95年には1ドル79円をつけて大不況になり、その後円高は収まったかに見えた2011年、再び巨大地震をきっかけとして1ドル75円をつけました

日本は円高になりやがて超円高になる
時限爆弾のような円高を引き起こすエネルギーは貿易黒字と経常黒字で、日本は毎年10兆円以上の黒字だがほとんどをすぐに円に交換せずドルやユーロや人民元として外国で再投資します

だから通常は円高にならないのだが、巨大地震や世界経済危機があると日本企業は円に交換して本社に資金を移すので突然円高になります

今も日本は毎年10兆円から20兆円の経常黒字なので問題は解決しておらず、なにかのきっかけがあれば企業は100兆円以上のドルを一斉に円に交換するでしょう

これが『有事の円』が値上がりする理由で、日本企業の動きを察知した外国の大手投資機関が便乗して円買いドル売りで儲けようとし、いつも超円高になっています

今1ドル150円の超円安になっているのは一つは日米金利差でアメリカは高金利で日本はマイナス金利、2つめは日本政府が円の切り下げで景気回復するため「わざと円安にしている」からです

企業もその流れに従って輸出などで大儲けしてもドルから円に交換せず外国で再投資するので、しばらくの間は円安が続くでしょう

さらに日本の低金利を利用して大手投資機関は円でお金を借りて外国で巨額投資しているので、より一層円安が進行しました

この円安はいわば祭りのようなもので永遠には続かず、アメリカはいつか利下げするし日銀はいつか利上げし、日本企業はいつか儲けた金をドルから円に交換します

外国の大手投資機関は円安で日本がマイナス金利だからお金を借りて海外投資していたが、日本が利上げしたり円高になると返済不能になるので”ある瞬間に”一斉に借金を返済してドル売り円買いをします

こうしてきっかけがあればスイッチが入ったように1995年や2011年と同じように雪崩のような円高が進行し超円高に至るでしょう

そのような大きな円高が起きる前に米利下げと日銀利上げによって現在のような超円安は修正される筈で、おそらく1ドル120円台に戻ると思います

その時「1ドル300円、いあ1000円になる」と得意げに語っていたアナリストや評論家は「1ドル50円、いや30円になる」と言うでしょう

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