1. 中川隆[-14195] koaQ7Jey 2022年1月15日 04:21:26 : uUubH37eaQ : RVBvbE52QVVwWFU=[1]
日銀当座預金は単なる銀行口座にしか過ぎません。
あなたが銀行に所有する普通貯金口座と同じです。
市中銀行が日銀に開設した口座がその銀行の日銀当座預金
日銀が金融機関との取引に使うのが日銀の当座預金
それだけのことですよ。
銀行は、中央銀行に預金口座(日本では、日本銀行当座預金 がこれに当たります)を持っていて、必要に応じていつでもおさつを引き出すことができます。銀行は、中央銀行当座預金と、人々から預かっている預金という2つのものを使って、中央銀行と私たちとの間におさつを行き来させています。
ところが不思議なことにネット投稿では日銀当座預金が何か特別な意味を持つ「打ち出の小づち」のように思われています。
なぜこのように奇妙な理解になるのか、不思議でなりませんね。
MMT論者が流している嘘を信じてしまったんでしょうね。
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MMT論者で誤解している人が多いのですが、銀行が民間に貸すお金はその銀行に預けられている預金を又貸ししているだけです:
預貸率とは 預金から融資に回る割合
▼預貸率 金融機関の預金がどれだけ貸し出しに回っているかを示す指標で、貸出金残高を預金残高で割って計算する。数値が高いほど融資が活発で、数値が低いほど融資していない預金が余っているといえる。金融庁の元地域金融企画室長の日下智晴氏は「『産業構造』『人口動態』『金融機関の競争』の3つの要素が預貸率を左右する」と指摘する。
経済が成長していた時期は企業や個人の資金需要が旺盛で、銀行の預貸率が100%を超えることもあった。全国は2001年3月末で87.0%あったが、バブル崩壊後の景気低迷などで低下が続き、21年3月末には58.1%まで落ち込んでいる。
足元の預貸率を地域別でみると、西日本が高い傾向がある。造船や海運業が集積する愛媛県に加え、新型コロナウイルス感染拡大前までインバウンド需要に沸いた沖縄県などがけん引する。一方で大都市近郊のベッドタウン地域は預金が過剰になりやすく、預貸率も低い。21年3月末の都道府県別の預貸率をみると、最も低いのは大阪府に隣接する奈良県の37.6%だった。東京都に隣接する埼玉県、千葉県、神奈川県もいずれも40%台にとどまり、全国平均を下回っている。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC015OC0R01C21A0000000/
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これもMMT論者で誤解している人が多いのですが、日銀は十分な担保が無ければ民間銀行にお金を貸しません:
補完貸付制度は、日本銀行が予め定めた条件(貸付期間を1営業日とする等)に基づき、貸付先からの利用申込みを受けて、担保の範囲内で受動的に実行する貸付制度であり、2001年(平成13年)2月に導入されました。本制度の対象先は、銀行、証券会社といった金融機関のうち、貸付先となることを希望する先で、信用力が十分であると日本銀行が認めた先です。
日本銀行が「補完貸付制度基本要領」に基づいて行う補完貸付
1. 貸付先
金融機関、第一種金融商品取引業者、証券金融会社、または短資業者のうち、貸付先となることを希望する先で、信用力が十分であると日本銀行が認めた先を貸付先とします(注)。
3. 貸付期間
1営業日とします。
4. 貸付利率(旧公定歩合)
基準貸付利率とします(注)。
(注)ただし、1積み期間に累計で5営業日を超えて貸付けを実行した場合、6営業日目以降は+2%の上乗せ金利を加えた利率を適用します(ただし、現在は、当分の間臨時措置として、この上乗せ金利を適用せず、すべての営業日を通じて基準貸付利率による利用を可能とすることとしています。)。
5. 担保
補完貸付にあたっては、日本銀行が適格と認める担保を予め受入れるものとします。
銀行の自己資本比率について
自己資本比率は、銀行業界においては、銀行業務の健全な運営を保つことを目的とした「自己資本比率規制」における指標で、上記の概念とは異なり、以下のようになっています。
国際統一基準(バーゼル3):2013年3月期から適用
海外営業拠点(海外支店または海外現地法人)を有する銀行(預金取扱金融機関)に対しては、国際統一基準である「バーゼル3」が適用され、達成すべき自己資本比率を8%以上と定めています。
銀行の自己資本比率(国際統一基準)の計算式
|普通株式等Tier1|
最も損失吸収力の高い資本(普通株式、内部留保等)をいう。
|その他Tier1|
優先株式等をいう。
|Tier2|
劣後債、劣後ローン等、及び一般貸倒引当金(信用リスク・アセットの1.25%が算入上限)等をいう。
|リスク・アセット|
資産の各項目に各々のリスクウェイトを乗じて得た額の合計額(信用リスク)、資産の市場変動リスク相当額(マーケットリスク)及び種々の事故リスク相当額(オペレーショナルリスク)の和をいう。
国内統一基準:2014年3月期から適用
海外営業拠点を有しない銀行(預金取扱金融機関)に対しては、国内基準が適用され、達成すべき自己資本比率を4%以上と定めています。
銀行の自己資本比率(国内統一基準)の計算式
|コア資本|
損失吸収力の高い普通株式及び内部留保を中心にしつつ、強制転換型優先株式や協同組織金融機関発行優先出資及び一般貸倒引当金(信用リスクアセットの1.25%が算入上限)等を加えたものをいう。
|リスク・アセット|
上記の国際統一基準と同じ。
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民間銀行は担保が無いと貸し出しできない。 その担保は保有国債や日銀当座預金なので、結局銀行預金の一部を又貸ししている事になる。
日銀当座預金は銀行預金を保管しているものだし、保有国債自体も日銀当座預金で買ったものだ。 日銀から借りる金も国債や日銀当座預金が担保にされている。
そもそも貸した金が焦げ付いた時に、他の人の預金をその穴埋めに使わなくてもいい様に日銀は貸し出し金の担保額を設定している。
MMT論者の貸出金額を記帳するだけでいくらでも貸せるというのは妄想だ。平成時代には担保が足りなくなって貸しはがしが横行した。
http://www.asyura2.com/21/ban10/msg/240.html#c1